JP2020014338A - 電動機 - Google Patents
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Abstract
【課題】出力性能を向上させることができる電動機を提供すること。【解決手段】回転可能な回転軸部材と、回転軸部材に固設された円筒状のロータコア、ロータコアに埋設された磁石、及び、磁石よりも径方向内側にてロータコアに埋設された界磁コアを有するロータと、ロータコアの径方向外方に所定間隔をあけて配置された円筒状のステータコア、及び、ステータコアに設けられたステータコイルを有するステータと、ロータ及びステータを内包した界磁ヨークと、界磁ヨークとロータコアとの間に磁気回路を形成することによって、ロータコアとステータコアとの間での磁束量を制御可能な界磁コイルと、を備えた電動機であって、ロータコアは、磁石が埋設された位置よりも径方向内側に、界磁コアが嵌め込まれる複数の孔が周方向に離間して設けられており、ロータコアと回転軸部材とが直接嵌合している。【選択図】図1
Description
本発明は、電動機に関する。
従来、シャフトに固設されたロータと、ロータの径方向外方に所定間隔をあけて配置されたステータと、ロータ及びステータを内包した界磁ヨークと、ロータコアとステータコアとの間での磁束量を制御可能な界磁コイルと、を備えた電動機が知られている。
特許文献1に記載の電動機では、ロータを構成するロータコアが、複数の電磁鋼板が軸線方向に積層されたロータコア本体である円筒状の積層ロータコアと、積層ロータコアの内周に設けられた界磁コアである円筒状の圧粉ロータコアとからなり、圧粉ロータコアとシャフトとが嵌合している。
しかしながら、特許文献1に開示された電動機では、出力性能の向上を図るにあたって、ロータコアとシャフトとの接合強度に改善の余地があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、出力性能を向上させることができる電動機を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電動機は、回転可能な回転軸部材と、前記回転軸部材に固設された円筒状のロータコア、前記ロータコアに埋設された磁石、及び、前記磁石よりも径方向内側にて前記ロータコアに埋設された界磁コアを有するロータと、前記ロータコアの径方向外方に所定間隔をあけて配置された円筒状のステータコア、及び、前記ステータコアに設けられたステータコイルを有するステータと、前記ロータ及び前記ステータを内包した界磁ヨークと、前記界磁ヨークと前記ロータコアとの間に磁気回路を形成することによって、前記ロータコアと前記ステータコアとの間での磁束量を制御可能な界磁コイルと、を備えた電動機であって、前記ロータコアは、前記磁石が埋設された位置よりも径方向内側に、前記界磁コアが嵌め込まれる複数の孔が周方向に離間して設けられており、前記ロータコアと前記回転軸部材とが直接嵌合していることを特徴とするものである。
本発明に係る電動機は、界磁コアを介さずにロータコアと回転軸部材とが直接嵌合し、ロータコアと回転軸部材との結合強度が高まるため、ロータコアと界磁ヨークとの間のギャップ寸法の精度が向上し、界磁コイルによる増磁作用が安定するため、出力性能を向上させることができるという効果を奏する。
以下に、本発明に係る電動機の一実施形態について説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態に係る電動機1の断面図である。図1に示すように、実施形態に係る電動機1は、シャフト2、ロータ3、ステータ4、界磁ヨーク5、界磁コイル6、及び、磁性リング7などを備えている。
シャフト2は、金属製の回転軸部材である。ロータ3は、ロータコア31、磁石32及び界磁コア33などを有している。ロータコア31は、複数の電磁鋼板を軸線方向に積層して構成されており、シャフト2と共に回転可能にシャフト2に固設されている。
ステータ4は、ロータコア31の径方向外方に所定間隔をあけて配置された円筒状のステータコア41と、ステータコア41に巻き付けられたステータコイル42とを有している。ステータコア41は、複数枚の電磁鋼板を軸線方向に積層して構成されている。
界磁ヨーク5は、磁性材からなり、軸線方向に延在する円筒状の外側板部51と、径方向に延在し、軸線方向にて外側板部51を挟んで対向する一対の端板部52と、内側板部53とによって、ロータ3及びステータ4を内包している。外側板部51は、ステータ4のコイルエンド421よりも軸線方向外方まで延在しており、ステータコア41の外周面に外側板部51の内周面が固設されている。端板部52は、軸線方向にてロータ3及びステータ4から離れて配置され、一端部が外側板部51の軸線方向端部と繋がっており、他端部が内側板部53の軸線方向端部と繋がっている。内側板部53は、軸線方向に延在しており、軸線方向にてロータ3と所定間隔をあけて対向し、径方向にてシャフト2と所定間隔をあけて対向しており、(内側板部53とシャフト2間の距離)>>(内側板部53とロータ3間の距離)の関係を満たしている。
また、端板部52の軸線方向ロータ3側の面には、界磁コイル6が設けられている。界磁コイル6は、界磁ヨーク5とロータコア31との間に磁気回路を形成することによって、ロータコア31とステータコア41との間での磁束量を制御可能である。
図2は、軸線方向から見たロータ3を部分的に示した図である。ロータコア31の内部において径方向外側には、軸線方向と直交する断面の形状が長方形状であり、軸線方向に貫通する貫通孔35が開けられている。そして、軸線方向と直交する断面の形状が長方形状である磁石32が、貫通孔35に嵌め込まれてロータコア31に埋設されている。磁石32は、ロータコア31の軸線方向にわたって延在している。磁石32の軸線方向両端面は、それぞれロータコア31の軸線方向両端面と略面一になっている。また、貫通孔35は、ロータコア31の周方向に90[°]間隔に離間して4つ設けられており、各貫通孔35にそれぞれ磁石32が嵌め込まれている。
ロータコア31の内部において磁石32よりも径方向内側には、軸線方向と直交する断面の形状が径方向内側に湾曲した四角形状であり、軸線方向に貫通する貫通孔34があけられている。そして、軸線方向と直交する断面の形状が径方向内側に湾曲した四角形状である界磁コア33が、貫通孔34に嵌め込まれてロータコア31に埋設されている。界磁コア33は、磁性材からなり、ロータコア31の軸線方向にわたって延在している。界磁コア33の軸線方向両端面は、それぞれロータコア31の軸線方向両端面と略面一になっている。また、貫通孔34は、ロータコア31の周方向に90[°]間隔であって、磁石32とは周方向に45[°]ずれた位置関係にて4つ設けられており、各貫通孔35にそれぞれ界磁コア33が嵌め込まれている。
なお、界磁コア33及び貫通孔34の軸線方向と直交する断面の形状は、図3に示す界磁コア33A及び貫通孔34Aのように矩形状であっても良いし、図4に示す界磁コア33B及び貫通孔34Bのように、楕円形状であっても良い。
実施形態に係る電動機1においては、ロータコア31は、磁石32が埋設された位置よりも径方向内側に、界磁コア33が嵌め込まれる複数の貫通孔34が周方向に離間して設けられている。これにより、磁石32の磁束が界磁ヨーク5に漏洩せず、トルク低下や損失増加が生じるのを抑制することができる。また、シャフト2とロータコア31とが直接嵌合しているため、シャフト2とロータコア31との結合強度が高まる。これにより、ロータコア31と界磁ヨーク5との間のギャップ寸法の精度が向上し、界磁コイル6による増磁作用が安定するため、出力性能を向上させることができる。
1 電動機
2 シャフト
3 ロータ
4 ステータ
5 界磁ヨーク
6 界磁コイル
31 ロータコア
32 磁石
33 界磁コア
34 貫通孔
35 貫通孔
41 ステータコア
42 ステータコイル
421 コイルエンド
51 外側板部
52 端板部
53 内側板部
2 シャフト
3 ロータ
4 ステータ
5 界磁ヨーク
6 界磁コイル
31 ロータコア
32 磁石
33 界磁コア
34 貫通孔
35 貫通孔
41 ステータコア
42 ステータコイル
421 コイルエンド
51 外側板部
52 端板部
53 内側板部
Claims (1)
- 回転可能な回転軸部材と、
前記回転軸部材に固設された円筒状のロータコア、前記ロータコアに埋設された磁石、及び、前記磁石よりも径方向内側にて前記ロータコアに埋設された界磁コアを有するロータと、
前記ロータコアの径方向外方に所定間隔をあけて配置された円筒状のステータコア、及び、前記ステータコアに設けられたステータコイルを有するステータと、
前記ロータ及び前記ステータを内包した界磁ヨークと、
前記界磁ヨークと前記ロータコアとの間に磁気回路を形成することによって、前記ロータコアと前記ステータコアとの間での磁束量を制御可能な界磁コイルと、
を備えた電動機であって、
前記ロータコアは、前記磁石が埋設された位置よりも径方向内側に、前記界磁コアが嵌め込まれる複数の孔が周方向に離間して設けられており、
前記ロータコアと前記回転軸部材とが直接嵌合していることを特徴とする電動機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018135849A JP2020014338A (ja) | 2018-07-19 | 2018-07-19 | 電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018135849A JP2020014338A (ja) | 2018-07-19 | 2018-07-19 | 電動機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020014338A true JP2020014338A (ja) | 2020-01-23 |
Family
ID=69170132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018135849A Pending JP2020014338A (ja) | 2018-07-19 | 2018-07-19 | 電動機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020014338A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008228534A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Toyota Motor Corp | 電動機駆動装置 |
US20110193441A1 (en) * | 2008-11-10 | 2011-08-11 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Rotating electric machine with homopolar double excitation |
JP2015096001A (ja) * | 2013-11-13 | 2015-05-18 | 株式会社ジェイテクト | 回転電機 |
JP2015096000A (ja) * | 2013-11-13 | 2015-05-18 | 株式会社ジェイテクト | 回転電機 |
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2018
- 2018-07-19 JP JP2018135849A patent/JP2020014338A/ja active Pending
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JP2015096000A (ja) * | 2013-11-13 | 2015-05-18 | 株式会社ジェイテクト | 回転電機 |
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