JP2020013679A - コネクタ - Google Patents

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晋也 山尾
Shinya Yamao
晋也 山尾
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Abstract

【課題】プラグコネクタを接続する前に、端子部のはんだ付け状態を検査可能なコネクタを実現する。【解決手段】内シールドケース20は、外シールドケース10の2つの凸部15,16に支持されて基板50から浮いた状態から、第3開口部22から挿入されるプラグコネクタ40によって内シールドケース20の被覆部21側が外シールドケース10の第1開口部11の外へ押し出され、2つの凸部15,16が2つの凹部25,26に入ることによって内シールドケース20が基板50上に降下する形状である。【選択図】図1

Description

この発明は、基板上に設置されるレセプタクル形状のコネクタに関するものである。
従来のレセプタクル形状のコネクタは、基板にはんだ付けされた端子部を被覆するシールド部材を備える(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−168522号公報
従来のコネクタは、はんだ付け時にシールド部材によって被覆されるため、端子部のはんだ付け状態を検査することができないという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、プラグコネクタを接続する前に端子部のはんだ付け状態を検査可能なコネクタを実現することを目的とする。
この発明に係るコネクタは、基板にはんだ付けされた端子部と向き合う面に開口した第1開口部、及び第1開口部の対面に開口して端子部に接続されるプラグコネクタが挿入される第2開口部を有し、基板に設置される箱状の外シールドケースと、一端側は外シールドケースの第1開口部から外部へ突出した状態で端子部の基板にはんだ付けされた側を被覆し、他端側は端子部のプラグコネクタに接続される側を通す第3開口部を有する、箱状の内シールドケースと、外シールドケースの第1開口部側と第2開口部側とを接続する2つの側面の内側における第2開口部側に形成された2つの凸部と、内シールドケースにおいて、外シールドケースの2つの側面に対面する2つの側面の第3開口部側に形成されて2つの凸部が入る2つの凹部とを備え、内シールドケースは、外シールドケースの2つの凸部に支持されて基板から浮いた状態から、第3開口部から挿入されるプラグコネクタによって内シールドケースの一端側が外シールドケースの第1開口部の外へ押し出され、2つの凸部が2つの凹部に入ることによって内シールドケースが基板上に降下する形状であるものである。
この発明によれば、内シールドケースは、外シールドケースの2つの凸部に支持されて基板から浮いた状態から、プラグコネクタによって内シールドケースの一端側が外シールドケースの第1開口部の外へ押し出され、2つの凸部が2つの凹部に入ることによって内シールドケースが基板上に降下する形状であるので、プラグコネクタを接続する前に端子部のはんだ付け状態を検査可能なコネクタを実現することができる。
実施の形態1に係るコネクタの構成例を示す分解斜視図であり、プラグコネクタが挿入される側から見た状態である。 実施の形態1に係るコネクタのプラグコネクタ挿入前の構成例を示す外観図であり、端子部の側から見た状態である。 実施の形態1に係るコネクタのプラグコネクタ挿入後の構成例を示す外観図であり、端子部の側から見た状態である。 実施の形態1に係るコネクタのプラグコネクタ挿入前の構成例を示す側面図である。 実施の形態1に係るコネクタのプラグコネクタ挿入後の構成例を示す側面図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るコネクタ1の構成例を示す分解斜視図であり、プラグコネクタ40が挿入される側から見た状態である。図2は、実施の形態1に係るコネクタ1のプラグコネクタ40挿入前の構成例を示す外観図であり、端子部30の側から見た状態である。図3は、実施の形態1に係るコネクタ1のプラグコネクタ40挿入後の構成例を示す外観図であり、端子部30の側から見た状態である。
実施の形態1に係るコネクタ1は、プラグコネクタ40が接続される、レセプタクルコネクタである。このコネクタ1は、アルミ板金等によって構成された、外シールドケース10と内シールドケース20とを備える。
図4は、実施の形態1に係るコネクタ1のプラグコネクタ40挿入前の構成例を示す側面図である。図5は、実施の形態1に係るコネクタ1のプラグコネクタ40挿入後の構成例を示す側面図である。プラグコネクタ40の正面には、基板にはんだ付けされた端子部30の一端側が挿入される、第4開口部41が設けられている。
箱状の外シールドケース10は、基板50に固定される。固定方法は、はんだ付け又はねじ締結等、任意でよい。この外シールドケース10は、基板50にはんだ付けされた端子部30と向き合う面に開口した第1開口部11を備える。なお、図2及び図3に示される端子部30は、7つの電極端子を備えるが、電極端子の数は任意でよい。電極端子は、Z形状であり、Z形状の一端側が基板にはんだ付けされ、他端側が外シールドケース10の第1開口部11の方向にのびている。また、外シールドケース10は、第1開口部11の対面に開口した第2開口部12を備える。この第2開口部12は、プラグコネクタ40の挿入口である。さらに、外シールドケース10の第1開口部11と第2開口部12とを接続する側面13の内側における第2開口部12側には、凸部15が設けられている。同様に、外シールドケース10の第1開口部11と第2開口部12とを接続する側面14の内側における第2開口部12側には、凸部16が設けられている。ただし、凸部15と第1開口部11との間には隙間があり、凸部16と第1開口部11との間にも隙間がある。
箱状の内シールドケース20は、外シールドケース10の内部に収容されるが、この外シールドケース10に対して固定はされていない。内シールドケース20の一端側は、被覆部21である。この被覆部21は、外シールドケース10の第1開口部11から外部へ突出した状態で、端子部30の基板50にはんだ付けされた側を被覆する。内シールドケース20の他端側は、第3開口部22を備える。この第3開口部22は、端子部30のプラグコネクタ40に接続される側を通す。また、内シールドケース20において、外シールドケース10の側面13に対面する側面23の第3開口部22側、即ち外シールドケース10の第2開口部12側には、凹部25が設けられている。同様に、内シールドケース20において、外シールドケース10の側面14に対面する側面24の第3開口部22側、即ち外シールドケース10の第2開口部12側には、凹部26が設けられている。さらに、内シールドケース20は、第3開口部22側の上方に突出した形状の突壁27を備える。
図2及び図4に示されるように、コネクタ1にプラグコネクタ40が挿入される前の状態では、外シールドケース10の内部に設置された内シールドケース20が、外シールドケース10の凸部15,16に当接する。従って、内シールドケース20は、凸部15,16によって、基板50から浮いた状態に支持される。この状態において、端子部30の基板50にはんだ付けされた側は、内シールドケース20の被覆部21に被覆されておらず、露出している。そのため、プラグコネクタ40の挿入前時、端子部30のはんだ付け状態を検査することができる。
図3及び図5に示されるように、コネクタ1にプラグコネクタ40が挿入される際、プラグコネクタ40が内シールドケース20の第3開口部22の縁に当接する。プラグコネクタ40の端子部30側への移動に伴って内シールドケース20が端子部30側へ移動し、被覆部21が外シールドケース10の第1開口部11の外へ押し出される。また、端子部30のプラグコネクタ40に接続される側は、プラグコネクタ40の第4開口部41から内部に入り、プラグコネクタ40内部の端子部(図示せず)と電気的に接続する。内シールドケース20が端子部30側へ移動していき、凹部25,26が外シールドケース10の凸部15,16の端まで行くと、凸部15,16が凹部25,26に入ることによって、内シールドケース20が基板50上に降下する。内シールドケース20が降下した状態では、被覆部21が端子部30を隙間なく被覆する。なお、基板50上に降下した状態の内シールドケース20は、基板50等に対して、はんだ付け又はねじ締結等によって固定されてもよい。
図5に示されるように、基板50上に降下した内シールドケース20の凹部25,26は、凸部15,16にオーバラップする形状である。この形状の場合、凸部15,16の基板50からの高さH1が、凹部25,26の基板50からの高さH2より高いと、基板50上に降下した被覆部21と基板50との間に隙間が生じる。そのため、凸部15,16の高さH1は、凹部25,26の高さH2以下(H1≦H2)とする。
また、プラグコネクタ40挿入前に端子部30の基板50にはんだ付けされた側が内シールドケース20に接触しないよう、端子部30の基板50にはんだ付けされた側の高さに比して、凸部15,16の高さH1を高くすることが好ましい。
なお、図示は省略するが、基板50上に降下した内シールドケース20の凹部25,26が、凸部15,16にオーバラップしない形状である場合、凸部15,16の高さH1と、凹部25,26の高さH2との大小関係は任意でよい。
基板50から浮いた状態の被覆部21が基板50上へ降下するため、この被覆部21を通すための第1開口部11の高さは、被覆部21のより高い必要がある。そのため、被覆部21が基板50上へ降下した状態では、被覆部21と第1開口部11とに隙間が生じる。この隙間は、内シールドケース20の突壁27が塞ぐ。
以上のように、実施の形態1に係るコネクタ1は、基板50に設置される箱状の外シールドケース10と、外シールドケース10より小さな箱状の内シールドケース20とを備える。外シールドケース10は、基板50にはんだ付けされた端子部30と向き合う面に開口した第1開口部と、第1開口部11の対面に開口して端子部30に接続されるプラグコネクタ40が挿入される第2開口部12とを有する。内シールドケース20の一端側は、外シールドケース10の第1開口部11から外部へ突出した状態で端子部30の基板50にはんだ付けされた側を被覆する被覆部21を有する。内シールドケース20の他端側は、端子部30のプラグコネクタ40に接続される側を通す第3開口部22を有する。外シールドケース10において、第1開口部11側と第2開口部12側とを接続する2つの側面13,14の内側における第2開口部12側には、2つの凸部15,16が形成される。内シールドケース20において、外シールドケース10の2つの側面13,14に対面する2つの側面23,24の第3開口部22側には、2つの凸部15,16が入る2つの凹部25,26が形成される。内シールドケース20は、外シールドケース10の2つの凸部15,16に支持されて基板50から浮いた状態から、第3開口部22から挿入されるプラグコネクタ40によって内シールドケース20の被覆部21側が外シールドケース10の第1開口部11の外へ押し出され、2つの凸部15,16が2つの凹部25,26に入ることによって内シールドケース20が基板50上に降下する。この構成により、プラグコネクタ40を接続する前に端子部30のはんだ付け状態を検査可能なコネクタ1を実現することができる。
また、先立って説明した特許文献1に係るコネクタは、シールド部材に切り込みを入れて折り曲げた弾性片によって、プラグ形状のコネクタを支持する構成であった。この構成の場合、切り込みを入れることによるシールド部材の強度不足、シールド性能の低下、及び構造の複雑化等によるコストアップ及び組立工数の増加等の問題があった。これに対し、実施の形態1に係るコネクタ1は、切り込みを入れる必要がないため、強度の向上、シールド性能の向上、及び構造のシンプル化によるコスト低下及び組立工数削減等が可能である。
また、実施の形態1において、2つの凸部15,16の高さH1は、2つの凹部25,26の高さH2以下とすることが好ましい。これにより、基板50上に降下した被覆部21と基板50との間に隙間が生じず、シールド性能が低下しない。
また、実施の形態1の内シールドケース20は、基板50上に降下した状態において生じる、内シールドケース20と第1開口部11との隙間を塞ぐ突壁27を備える。これにより、シールド性能が向上する。
なお、本発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、又は実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 コネクタ、10 外シールドケース、11 第1開口部、12 第2開口部、13,14 側面、15,16 凸部、20 内シールドケース、21 被覆部、22 第3開口部、23,24 側面、25,26 凹部、27 突壁、30 端子部、40 プラグコネクタ、41 第4開口部、50 基板、H1 凸部の高さ、H2 凹部の高さ。

Claims (3)

  1. 基板にはんだ付けされた端子部と向き合う面に開口した第1開口部、及び前記第1開口部の対面に開口して前記端子部に接続されるプラグコネクタが挿入される第2開口部を有し、前記基板に設置される箱状の外シールドケースと、
    一端側は前記外シールドケースの前記第1開口部から外部へ突出した状態で前記端子部の前記基板にはんだ付けされた側を被覆し、他端側は前記端子部の前記プラグコネクタに接続される側を通す第3開口部を有する、箱状の内シールドケースと、
    前記外シールドケースの前記第1開口部側と前記第2開口部側とを接続する2つの側面の内側における前記第2開口部側に形成された2つの凸部と、
    前記内シールドケースにおいて、前記外シールドケースの前記2つの側面に対面する2つの側面の前記第3開口部側に形成されて前記2つの凸部が入る2つの凹部とを備え、
    前記内シールドケースは、前記外シールドケースの前記2つの凸部に支持されて前記基板から浮いた状態から、前記第3開口部から挿入される前記プラグコネクタによって前記内シールドケースの前記一端側が前記外シールドケースの前記第1開口部の外へ押し出され、前記2つの凸部が前記2つの凹部に入ることによって前記内シールドケースが前記基板上に降下する形状であることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記2つの凸部の高さは、前記2つの凹部の高さ以下であることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記内シールドケースは、前記基板上に降下した状態において生じる、前記内シールドケースと前記第1開口部との隙間を塞ぐ突壁を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
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