JP2020013038A - 光走査装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及びこれを用いた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチビーム型の光源を用いた光走査装置において、回路規模を大きくすることなく、各ビームの光量を的確に変化させる。【解決手段】光走査装置は、主走査方向の各位置と補正光量とを関連付けたプロファイルを備える光量補正データを用いて濃度むら補正を行う。制御部は、複数のビームのうち、走査に使用する複数のビームを選択ビームとして特定し、主走査方向の各位置において、前記光量補正データに基づき同一の変化タイミングで各選択ビームの光量を補正する。制御部は、選択ビームを発するLDの主走査方向の並び幅の中央領域の主走査位置と、前記プロファイルの主走査位置とを一致させて、各選択ビームの光量を補正する。使用されるLDが8個のLD1〜LD8の場合は、位置PA1を基準にLD1〜LD8の光量補正を行い、使用されるLDが4個のLD1〜LD4に変更された場合、位置PA2に基準をシフトしてLD1〜LD4の光量補正を行う。【選択図】図9

Description

本発明は、マルチビーム型の光源で被走査面上を走査する光走査装置、及び、これを用いた画像形成装置に関する。
レーザープリンターや複写機等の画像形成装置は、感光体ドラムの周面(被走査面)を走査して静電潜像を形成する光走査装置を備える。光走査装置は、走査用の光線であるビームを発する光源と、前記ビームを偏向する複数のミラー面を有するポリゴンミラーと、偏向された前記ビーム(走査光)を被走査面上に結像させる結像光学系とを含む。上記光源として、複数のビームを発するマルチビーム型の光源が用いられる場合がある。このマルチビーム光源は、主走査方向及び副走査方向に所定間隔をおいて配置され、それぞれ前記ビームを発生する複数のレーザーダイオードを備える。
結像光学系においては、被走査面上を前記ビームで走査させて潜像を形成すると共に該潜像を現像させた場合、種々の要因によって主走査方向において濃度むらが発生することがある。この濃度むらを打ち消すには、前記ビームの光量を補正する手段が取られる。具体的には、被走査面の濃度むら測定結果に基づき定められた、主走査方向の各位置と、前記ビームの補正光量とを関連付けたプロファイルデータが用いられ、主走査方向の各位置の走査時に前記補正光量に基づきビーム光量が加減される。ここで、マルチビーム光源が採用された結像光学系では、複数のビーム間において、同一タイミングで被走査面を照射する主走査位置が異なることになる。このため、特許文献1では、各ビームの光量が狙いとする主走査位置で各々補正されるよう、補正タイミングをビーム間で異ならせる技術が開示されている。
特開2017−64992号公報
しかし、特許文献1の技術のように、マルチビーム光源が備える複数ビームの光量補正を、それぞれ異なるタイミングで行わせようとすると、制御が複雑化する。すなわち、前記プロファイルデータを、各ビームにタイミングを遅延させて適用するための遅延回路等がビーム数に応じて必要となり、多数の制御を要すると共に回路規模も大きくなるという問題がある。
以上に鑑みれば、制御の単純化、回路規模の抑制のためには、複数のビームを一つのプロファイルデータに基づき、同一タイミングで光量の補正動作を行うことが望ましい。この場合、複数のビーム間で照射位置が異なることに起因する濃度むらの補正誤差の発生をできるだけ抑制することが肝要となる。また、マルチビーム結像光学系では、線速に応じて使用するビーム数が変更される場合がある。従って、使用ビーム数が変更になっても、補正誤差が大きくならないようにすることが求められる。
本発明の目的は、マルチビーム型の光源を用いた光走査装置において、回路規模を大きくすることなく、各ビームの光量を的確に変化させることのできる光走査装置、これを用いた画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る光走査装置は、主走査方向に並ぶ複数のビームを発生可能なマルチビーム光源と、前記複数のビームで所定の被走査面上を主走査方向に走査させる走査光学系と、前記複数のビームの各々の点灯動作及び光量を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記複数のビームのうち、走査に使用する複数のビームを選択ビームとして特定し、前記選択ビームの各々の光量を、主走査方向の各位置において、同一のプロファイルデータに基づいて同一の変化タイミングで変化させるものであって、複数の前記選択ビームの主走査方向における並び幅の中央領域が主走査方向の各位置を通過するタイミングが、当該各位置における前記変化タイミングとなるように、前記変化タイミングを前記並び幅に応じてシフトさせることを特徴とする。
この光走査装置によれば、複数のビームから選択された選択ビームの各々の光量を、主走査方向の各位置において、同一のプロファイルデータに基づいて同一の変化タイミングで変化させる。このため、個々のビームを異なるタイミングで光量を変化させる態様に比べて制御を簡素化し、回路規模の増大を抑制することができる。また、複数の前記選択ビームの主走査方向における並び幅の中央領域が主走査方向の各位置を通過するタイミングが、当該各位置における各ビームの光量変化タイミングとされる。このため、前記並び幅内に存在するビーム間の光量変化誤差を低いレベルに抑制することができる。さらに、光量の変化タイミングが、前記並び幅に応じてシフトされる。つまり、前記並び幅が異なればその中央領域の位置も変わることになるが、その中央領域の位置シフトに応じて、光量変化タイミングもシフトされる。従って、使用するビーム数が変更される場合であっても、光量変化誤差を低いレベルに維持することができる。
上記の光走査装置において、前記プロファイルデータは、前記走査光学系で前記被走査面上を走査した際の主走査方向における濃度むら特性に基づく、主走査方向の各位置と補正光量とを関連付けたプロファイルを備える光量補正データであり、前記制御部は、主走査方向の各位置において、前記光量補正データに基づき同一の変化タイミングで各選択ビームの光量を補正するものであって、前記並び幅の中央領域の主走査位置と、前記プロファイルの主走査位置とを一致させて、各選択ビームの光量を補正することが望ましい。
この光走査装置によれば、光量補正データに基づき同一の変化タイミングで各選択ビームの光量を補正するので、回路規模を増大させることなく濃度むらを打ち消す光量補正を行わせることができる。また、選択ビームの並び幅の中央領域の主走査位置と、光量補正データのプロファイルの主走査位置とを一致させて、各選択ビームの光量が補正される。従って、使用するビーム数が変更される場合であっても、光量補正誤差を低いレベルに維持することができる。
上記の光走査装置において、複数のビームを発する発光素子と、前記発光素子に駆動電流を供給するドライバーと、前記制御部は、前記ドライバーに、前記プロファイルデータに応じて前記駆動電流を供給させるタイミング信号を与えるタイミング制御部を含み、前記タイミング制御部は、前記並び幅に応じて前記タイミング信号の発生時期をシフトさせることが望ましい。
この光走査装置によれば、前記並び幅の中央領域の主走査位置と、前記プロファイルの主走査位置との位置合わせを、前記タイミング信号の発生時期のシフトという簡単な制御で実現させることができる。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、静電潜像を担持する像担持体と、前記像担持体の周面を前記被走査面として光線を照射する、上記に記載の光走査装置と、を備える。
本発明によれば、マルチビーム型の光源を用いた光走査装置において、回路規模を大きくすることなく、各ビームの光量を的確に変化させることのできる光走査装置、これを用いた画像形成装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略断面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る光走査装置の内部構成を模式的に示す斜視図である。 図3は、マルチビーム方式による感光体ドラムの露光態様を説明するための模式的な斜視図である。 図4は、光源部のマルチビーム発光部を示す斜視図である。 図5は、前記画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。 図6は、LD駆動制御部の詳細構成を示すブロック図である。 図7(A)は、主走査方向における濃度むらの一例を示すグラフ、図7(B)は、前記濃度むらを補正するための光量補正プロファイルの一例を示すグラフである。 図8(A)は、マルチビーム発光部の各LDと被走査面との位置関係を示す模式図、図8(B)は、同じタイミングでLD1とLD8とが照射する被走査面上の主走査位置を示すグラフである。 図9(A)は、8個のLDが使用される場合の、図9(B)は4個のLDが使用される場合の、それぞれの光量補正タイミングを説明するための模式図である。 図10は、4個のLDが使用される場合の、比較例に係る光量補正タイミングを説明するための模式図である。 図11(A)は、理想的な光量補正と図9(A)の補正タイミングを適用した8ビームの平均光量補正値とのずれを示すグラフ、図11(B)は図11(A)の一部を拡大したグラフである。 図12(A)は、理想的な光量補正と図10の比較例に係る補正タイミングを適用した4ビームの平均光量補正値とのずれを示すグラフ、図12(B)は図12(A)の一部を拡大したグラフである。 図13(A)は、理想的な光量補正と図9(B)の補正タイミングを適用した4ビームの平均光量補正値とのずれを示すグラフ、図13(B)は図13(A)の一部を拡大したグラフである。
[画像形成装置の全体説明]
以下、本発明の一実施形態に係る光走査装置について図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る光走査装置11が搭載された画像形成装置1の構成を概略的に示した断面図である。本実施形態においては、画像形成装置としてプリンターを例示するが、本発明は、複写機、ファクシミリ、各種機能を備えた複合機にも適用可能である。画像形成装置1は、画像形成ユニット10、定着ユニット16及び給紙カセット17を備える。画像形成ユニット10は、光走査装置11、現像器12、帯電器13、感光体ドラム14(像担持体)及び転写ローラー15を含む。
感光体ドラム14は、円筒状の部材であり、その周面に静電潜像及びトナー像が担持される。感光体ドラム14は、図略のモーターからの駆動力を受けて、図1における時計回りの方向に回転される。帯電器13は、感光体ドラム14の表面を略一様に帯電する。
光走査装置11は、マルチビーム方式の光走査装置であって、マルチビーム方式のレーザー光源、ポリゴンミラー、走査レンズ及び光学素子等の結像光学系を備える。光走査装置11は、帯電器13によって略一様に帯電された感光体ドラム14の周面を被走査面として、画像データに応じて変調されたレーザービームを照射して、画像データの静電潜像を形成する。この光走査装置11については、後記で詳述する。
現像器12は、静電潜像が形成された感光体ドラム14の周面にトナーを供給してトナー像を形成する。現像器12は、トナーを担持する現像ローラーやトナーを攪拌搬送するスクリューを含む。感光体ドラム14に形成されたトナー像は、給紙カセット17から繰り出され搬送路Pを搬送されるシートに転写される。現像器12には、図略のトナーコンテナからトナーが補給される。
感光体ドラム14の下方には転写ローラー15が対向して配設され、両者によって転写ニップ部が形成されている。転写ローラー15は、導電性を有するゴム材料等で構成されると共に転写バイアスが与えられ、感光体ドラム14に形成されたトナー像を前記シートに転写させる。
定着ユニット16は、ヒーターを内蔵する定着ローラー161と、定着ローラー161と対向する位置に設けられた加圧ローラー162とを備える。定着ユニット16は、トナー像が転写されたシートを加熱及び加圧しつつ搬送することにより、当該トナー像をシートに定着させる。
画像形成装置1の画像形成動作について簡単に説明する。先ず、帯電器13により感光体ドラム14の表面が略均一に帯電される。帯電された感光体ドラム14の周面が、光走査装置11により露光され、シートに形成する画像の静電潜像が感光体ドラム14の表面に形成される。この静電潜像が、現像器12から感光体ドラム14の周面にトナーが供給されることにより、トナー像として顕在化される。一方、給紙カセット17からはシートが搬送路Pに繰り出される。前記トナー像は、転写ローラー15と感光体ドラム14との間のニップ部をシートが通過することにより、当該シートに転写される。この転写動作が行われた後、シートは定着ユニット16に搬送され、シートにトナー像が固着される。
[光走査装置の構成]
図2は、光走査装置11の内部構成を模式的に示す斜視図である。光走査装置11は、ハウジング11Hと、該ハウジング11H内に収容されるレーザー光源ユニット30(マルチビーム光源)と、レーザー光源ユニット30が発するビームで被走査面上を主走査方向に走査させる走査光学系とを含む。本実施形態では走査光学系は、前記ビームを偏向して被走査面を走査させるポリゴンユニット40、前記偏向されたビームを感光体ドラム14の周面に結像させる結像光学系、及び第1、第2BD(Beam Detect)センサー6A、6Bを含む。結像光学系は、コリメータレンズ51、シリンドリカルレンズ52、第1走査レンズ53、第2走査レンズ54、ミラー55及び第1、第2集光レンズ56A、56Bを含む。
レーザー光源ユニット30は、主走査方向に並ぶ複数のビームを発生可能なマルチビーム光源であり、マルチビーム発光部31と、該マルチビーム発光部31に給電するためのリード部32とを含む。図3は、マルチビーム方式による感光体ドラム14の露光態様を説明するための模式的な斜視図、図4は、マルチビーム発光部31を示す斜視図である。
マルチビーム発光部31は、円柱状のプラグ部材を備え、その先端面Fに一定間隔で1列に配列された4個のレーザーダイオード(LD;発光素子)を備えた発光部である。すなわち、マルチビーム発光部31は、第1発光部LD1、第2発光部LD2、第3発光部LD3及び第4発光部LD4が配置されてなる、モノリシックマルチレーザーダイオードである。第1〜第4発光部LD1〜LD4は、主走査方向及び副走査方向のそれぞれに対して傾斜角度を有するライン上に配列されている。図3に示すように、第1、第2、第3、第4発光部LD1、LD2、LD3、LD4は、それぞれビームLB−1、LB−2、LB−3、LB−4を発する。なお、図3、図4では、マルチビーム発光部31として4個のLDを備えたモノリシックマルチレーザーダイオードを例示しているが、光源部は少なくとも2個以上のLDを具備していれば良い。なお、後記では8個のLD1〜LD8が備えられたマルチビーム発光部31を例示している。
コリメータレンズ51は、レーザー光源ユニット30から発せられ拡散するビームLB−1〜LB−4を平行光に変換するレンズである。シリンドリカルレンズ52は、前記平行光のビームLB−1〜LB−4を主走査方向に長い線状光に変換してポリゴンユニット40(ポリゴンミラー41)に結像させるレンズである。
ポリゴンユニット40は、ポリゴンミラー41及びポリゴンモーター42を含む。ポリゴンミラー41は、シリンドリカルレンズ52により結像されたビームLB−1〜LB−4が入射される複数のミラー面Mを有する。ポリゴンミラー41は、ビームLB−1〜LB−4を偏向すると共に、これらビームLB−1〜LB−4で感光体ドラム14の周面を走査させる。ポリゴンミラー41は、矢印Rの方向に所定速度で回転し、感光体ドラム14の長手方向(主走査方向)をビームLB−1〜LB−4が走査するように、ビームLB−1〜LB−4を偏向する。ポリゴンモーター42は、ポリゴンミラー41を所定速度で回転させる回転力を発生する。ポリゴンモーター42の回転軸43にポリゴンミラー41が連結され、ポリゴンミラー41は回転軸43の軸回りに回転する。
第1走査レンズ53及び第2走査レンズ54は、fθ特性を有するレンズである。これら走査レンズ53、54は、ポリゴンミラー41から感光体ドラム14の周面に向かう光軸上で互いに対向して配置されている。第1、第2走査レンズ53、54は、ポリゴンミラー41によって反射されたビームLB−1〜LB−4を集光し、感光体ドラム14の周面に結像させる。
ミラー55は、第1走査レンズ53及び第2走査レンズ54から出射したビームLB−1〜LB−4を、ハウジング11Hに設けられた図略の開口部に向けて反射させ、感光体ドラム14に照射させる。第1集光レンズ56A及び第2集光レンズ56Bは、ポリゴンミラー41による感光体ドラム14の周面の有効走査領域の範囲外の光路上に設置され、それぞれビームLB−1〜LB−4を第1BDセンサー6A及び第2BDセンサー6Bに結像させるレンズである。
第1BDセンサー6A及び第2BDセンサー6Bは、一の走査ラインSLについて感光体ドラム14の周面にビームの照射を開始させる書き始めタイミングの同期を取るために、前記ビームを検出する。第1BDセンサー6Aは、走査ラインSLの走査開始側に、第2BDセンサー6Bは、走査ラインSLの走査終了側にそれぞれ配置されている。第1、第2BDセンサー6A、6Bは、フォトダイオード等からなり、レーザービームを検知していないときはハイレベルの信号を出力し、レーザービームがその受光面を通過している間はローレベルの信号を出力する。
図3を参照して、マルチビーム発光部31のLD1〜LD4から4本のビームLB−1〜LB−4が、ポリゴンミラー41のミラー面Mに向けて出射される。ポリゴンミラー41は、ポリゴンモーター42によって回転軸43の軸回りに矢印Rの方向に高速回転する。あるタイミングでは、4本のビームLB−1〜LB−4は、複数のミラー面Mのうちの一つのミラー面Mに照射され、当該ミラー面Mで感光体ドラム14の周面方向に反射(偏向)される。ポリゴンミラー41の回転に伴い、4本のビームLB−1〜LB−4は、感光体ドラム14の周面を主走査方向D2に沿って走査する。これにより、感光体ドラム14の周面には、4本の走査ラインSLが描画される。ビームLB−1〜LB−4は、画像データに応じて変調されているので、画像データに応じた静電潜像が感光体ドラム14の周面に形成されることになる。
ここで、4本のビームLB−1〜LB−4は、副走査方向D1(図3では感光体ドラム14の回転方向)にビームLB−1、LB−2、LB−3、LB−4の順番で並べられた状態で、主走査方向D2に4本の走査ラインSLを描画する。つまり、LB−1が副走査方向D1の最も上流側で、LB−4が最も下流側である。すなわち、LB−1がLB−4よりも時間的に先行して、主走査方向D2の走査を行う。これは、図4に示す通り、4個の発光部LD1〜LD4が一定間隔をおいて直線状に配列されているからである。従って、ビームLB−1〜LB−4の副走査方向のビームピッチ、つまり描画する画像の解像度(dpi)は、4個の発光部LD1〜LD4の配列ピッチに依存することになる。なお、4本のビームLB−1〜LB−4のいずれを時間的に先行させて主走査方向D2の走査を行わせるかは、発光部LD1〜LD4の物理的な配列ではなく、発光部LD1〜LD4にいずれの発光信号を与えるかによって決定しても良い。
上記ビームピッチは、マルチビーム発光部31を図略のホルダー部材の芯回りに回転させることで調整することができる。詳しくは、マルチビーム発光部31の先端面Fの中心Oを通る法線Aを回転軸として、図中の矢印の方向にマルチビーム発光部31を回転させることで、第1〜第4発光部LD1〜LD4の配列ピッチを見かけ上変更することができる。すなわち、法線Aの軸回りに時計方向にマルチビーム発光部31を回転させると、副走査方向のビームピッチが小さくなり、逆に、反時計方向に回転させると、副走査方向のビームピッチが大きくなる。従って、画像の設定解像度に応じたビームピッチは、マルチビーム発光部31の回転調整によって得ることができる。
[画像形成装置の電気的構成]
図5は、画像形成装置1の電気的構成を示すブロック図である。画像形成装置1は、当該画像形成装置1の各部の動作を統括的に制御する制御部20と、操作部24とを備える。制御部20は、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、CPUの作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)等から構成されている。
操作部24は、タッチパネル、テンキー、スタートキー及び設定キー等を備え、画像形成装置1に対するユーザーの操作や各種の設定を受け付ける。例えば操作部24は、画像形成ユニット10の線速の変更に関わる、印刷対象シートの設定をユーザーから受け付ける。
制御部20は、CPUがROMに記憶された制御プログラムを実行することにより画像形成装置1の各部を制御し、当該画像形成装置1による画像形成動作を制御する。制御部20は、光走査制御部21、画像形成制御部22及び線速設定部23を含む。画像形成制御部22は、主として画像形成ユニット10及び定着ユニット16の動作を制御する。光走査制御部21は、光走査装置11による感光体ドラム14の周面に対する光走査動作を制御する制御部として機能する。
線速設定部23は、画像形成ユニット10の動作条件に応じて線速を設定する。例えば線速設定部23は、印刷対象のシートが普通紙の場合には、所定の通常線速で画像形成ユニット10を動作させ、トナー像の定着に時間を要する厚紙の場合には前記通常線速よりも遅い線速、例えば1/2線速に設定する。
光走査制御部21は、機能的に、記憶部211、LD駆動制御部212(制御部)及びポリゴンミラー駆動制御部213を含む。記憶部211には、走査光学系に関する各種の設定情報や、ポリゴンミラー41のミラー面Mごとに測定された等倍度情報などの計測情報などが記憶される。さらに、記憶部211には、予め測定された濃度むらに関する情報も記憶される。具体的には、上記の走査光学系で被走査面(感光体ドラム14の周面)を走査させて濃度むら測定用チャートの潜像を形成すると共に該潜像を現像させ、そのチャートをシートに印刷する。当該チャートを濃度センサーにより計測して主走査方向の濃度むら特性を取得し、当該特性に基づき作成された光量補正データ(プロファイルデータの一例)が記憶部211に記憶される。この光量補正データは、マルチビーム発光部31の各LDが発するビームの光量を、濃度むらを解消するように補正するためのデータであり、主走査方向の各位置と補正光量とを関連付けたプロファイルを備えたデータである。
光走査装置11には、発光部LD1〜LD4を駆動するドライバーであるLDドライバー33が備えられている。LD駆動制御部212は、LDドライバー33を制御して、発光部LD1〜LD4をそれぞれ、形成すべき画像(潜像)データに応じて、必要なタイミングにおいて必要な光量で発光させ、ビームLB−1〜LB−4を出射させる。また、LD駆動制御部212は、記憶部211に格納された光量補正データを参照して、主走査方向の各位置における光量を補正する。
ポリゴンミラー駆動制御部213は、ポリゴンミラー41を回転させるための回転制御信号をポリゴンモーター42に与える。ポリゴンモーター42は、当該回転制御信号に従い、ポリゴンミラー41を回転駆動する。本実施形態では、ポリゴンミラー駆動制御部213は、線速設定部23が線速を変更したとしても、ポリゴンミラー41の回転速度を一定に保つ。これに代えて、LD駆動制御部212が、マルチビーム発光部31から出射させるビーム数を増減させる制御を行う。例えば、通常線速のとき8本のビームをマルチビーム発光部31から出射させていたとすると、1/2線速に減速された場合には、4本のビームを出射させるようにする。これにより、ポリゴンミラー41の回転速度を変更させる場合に比べて制御を容易化できると共に、前記回転速度の変更と同等の走査を行わせることができる。
[LD駆動制御部の詳細]
上述のLD駆動制御部212について説明を加える。図6は、LD駆動制御部212の詳細構成を示すブロック図である。LD駆動制御部212は、マルチビーム発光部31が備える複数のLDの点灯動作及び光量を制御するものであり、機能的にLD選択部25、タイミング制御部26、点灯制御部27及び光量設定部28を備えている。図6では、レーザー光源ユニット30が最大で8つのビームを発生できる光源、すなわちマルチビーム発光部31が8つのLD1〜LD8を具備する例を示している。
LD選択部25は、8つのビーム(LD1〜LD8)のうち、走査に使用する複数のビームを選択ビームとして特定する。例えば、LD選択部25は、画像形成処理の線速に応じて、前記選択ビームの数を変更する。具体例としては、LD選択部25は、線速設定部23が通常線速を設定している場合には、全てのLD1〜LD8を選択ビームとして特定し、1/2線速を設定している場合には、その半分のLD1〜LD4を選択ビームとして特定する。この他、解像度を増加させる目的で、例えばLD1〜LD8のうちの7つのLDを選択ビームとして特定される場合等も例示することができる。LD選択部25は、選択ビームとして特定したLDの識別子などの情報をLDドライバー33に与える。
タイミング制御部26は、選択ビームの各々の光量を、主走査方向の各位置において、同一のプロファイルデータに基づいて変化させるタイミングを設定する。前記プロファイルデータは、本実施形態では、濃度むらを打ち消すための光量補正データである。また、本実施形態では、主走査方向に間隔をおいて並んでいる複数の選択ビームの各々の光量を、それぞれ同じ主走査位置で補正するべく、異なるタイミングで光量補正を行うという手法を採用しない。この場合、前記プロファイルデータを、各選択ビームに対してタイミングを遅延させて適用するための制御が複雑化し、回路規模が大きくなるからである。従って、タイミング制御部26は、前記プロファイルデータに基づき同一の変化(補正)タイミングで各選択ビームの光量を補正することを前提とし、そのための補正タイミングを設定してLDドライバー33に与える。後記で詳述するが、前記補正タイミングは、複数の選択ビームの主走査方向における並び幅を参照して、選択ビーム間での補正誤差をなるべく小さくできるタイミングに設定される。
点灯制御部27は、選択ビームの各LDをON−OFFさせるビデオデータを、画像形成用の画像データに応じて生成し、LDドライバー33に与える。このON−OFFデータは、走査時において、主走査方向のどの位置(タイミング)で、どのLDを発光させるかを定めるデータである。
光量設定部28は、選択ビームの各LDの光量を定める振幅データを、前記画像データと、記憶部211に格納されている光量補正データとに応じて生成し、LDドライバー33に与える。振幅データは、点灯制御部27がONとしたLDを、どの位置(タイミング)で、どのような光量で発光させるかを定めるデータであって、具体的には、LDの駆動電流と、当該電流の供給タイミングとを紐付けしたデータである。前記駆動電流は、画像データに応じた濃度のドットを打つことができる基本駆動電流を、光量補正データで補正した電流となる。上述のタイミング制御部26は、光量補正データに応じて、前記駆動電流を供給させるタイミング信号をLDドライバー33に与える。
[濃度むらの補正誤差について]
図7(A)は、光走査装置11のビームで被走査面を同一設定光量で走査させ、これを現像して得たトナー像の、主走査方向における濃度むらの一例を示すグラフである。ここでは、像高=0mmの主走査位置のトナー濃度=1としたときの、他の主走査位置における濃度比を示している。レーザー光源ユニット30のLDの駆動電流を一定にして走査した場合でも、感光体ドラム14の露光むらや、光走査装置11の走査光学系の組み付け誤差や光学部品の特性むらなどによって、図7(A)に示すような濃度むらは不可避的に生じる。
図7(B)は、前記濃度むらを補正するための光量補正プロファイルの一例を示すグラフである。このグラフでも、像高=0mmの主走査位置の光量=1としたときの、他の主走査位置における光量比を示している。トナー濃度と露光パワーとが比例の関係にあるとすると、図7(B)に示すように、図7(A)の濃度比の特性とミラーの特性を有する光量補正プロファイルを設定することで、前記濃度むらを打ち消す補正を行うことができる。
図8(A)は、マルチビーム発光部31の各LD1〜LD8と被走査面SS(感光体ドラム14の周面)との位置関係を示す模式図である。図4に基づき上述したように、LD1〜LD8は、主走査方向及び副走査方向のそれぞれに対して傾斜角度を有するLD配列ラインB上に配列されている。このため、走査方向である主走査方向において、LD1〜LD8は異なる位置に存在している。
図8(B)は、同じタイミングでLD1及びLD8を発光させた場合に、各々が発するビームが照射する被走査面SS上の主走査位置を示すグラフである。例えば、LD1〜LD8が0.1mmピッチで主走査方向に配列されているとすると、主走査方向の最下流側に位置するLD1と最上流側に位置するLD8とは、主走査方向に0.7mmだけ離間することになる。光走査装置11の走査光学系における主走査方向の倍率が8倍であるとするならば、同じタイミングでLD1とLD8を発光させた場合、LD1のビームが被走査面SSに各々照射される主走査位置P1と、LD8のビームが被走査面SSに各々照射される主走査位置P8とは、主走査方向に5.6mmだけ離間する。LD2〜LD7のプロットは図8(B)には記載していないが、LD1のプロットとLD8のプロットとの間に存在する。
このため、主走査方向の各位置において、LD1〜LD8の光量を、図7(B)に示したような一つのプロファイルデータに基づき、同一タイミングで光量の補正を行うと、LD1〜LD8のビーム間で照射位置が異なることに起因する濃度むらの補正誤差が生じることになる。例えば、前記プロファイルデータが、像高=50mmの主走査位置において「+2%の光量増加」を示しているとする。そして、走査時にLD1が発するビームが像高=50mmの主走査位置を通過するタイミングで、LD1〜LD8について「+2%の光量増加」の光量補正を一斉に行ったとする。
この場合、LD1のビームについては、前記プロファイルデータ通りの光量補正を行うことができる。しかし、LD8のビームについては、像高=50mmの位置から5.6mmだけシフトした主走査位置にも拘わらず、像高=50mmでの上記「+2%の光量増加」の光量補正を行ってしまう。LD2〜LD7についても、LD8ほどではないにしろ、同様の問題が生じる。つまり、前記プロファイルデータ通りの光量補正が行われないことになり、濃度むらの補正誤差の発生要因となる。
[濃度むらの補正誤差の抑制制御]
上記のような補正誤差が生じ得るとはいえ、LD1〜LD8を一つのプロファイルデータに基づき、同一タイミングで光量の補正動作を行うことが、制御の複雑化、回路規模の増大を抑止する観点から不可欠である。従って、LD1〜LD8のビーム間で主走査方向の照射位置が異なることに起因する、濃度むらの補正誤差の発生をできるだけ抑制することが肝要となる。
この点に鑑み、本実施形態では、タイミング制御部26(図6)が、LD選択部25が特定した複数の選択ビームに基づき、当該選択ビームを構成するLDの並び幅データを取得し、主走査方向における並び幅の中央領域を求める。さらに、タイミング制御部26は、前記中央領域が主走査方向の各位置を通過するタイミングが、各主走査位置における光量補正タイミング(変化タイミング)となるように、光量補正タイミングを前記並び幅に応じてシフトさせる制御を行う。かかる制御を、図9〜図13に基づいて説明する。
図9(A)は、8個のLD1〜LD8が使用される場合の、つまりLD選択部25が選択ビームとしてLD1〜LD8の全てを選択した場合の、光量補正タイミングを説明するための模式図である。この場合、並び幅は、LD1からLD8までの主走査方向の距離となる。被走査面SS上では、LD1が発するビームによる主走査位置P1と、LD8が発するビームによる主走査位置P8との間が並び幅となる。好ましい実施形態では、タイミング制御部26は、この並び幅の中央位置LDX1(被走査面SS上ではPA1)を求める。図9(A)の例では、LD4とLD5との中間が中央位置LDX1となる。必ずしも厳格な中間位置にLDX1を設定せずともよく、例えばLD4とLD5との間の任意の位置(中央領域)を中央位置LDX1と設定しても良い。
そして、タイミング制御部26は、このような中央位置LDX1に対応する被走査面SS上の仮想主走査位置PA1を基準にして、図7(B)に示したようなプロファイルデータに沿った光量補正を行う。上掲の例のように、前記プロファイルデータが、像高=50mmの主走査位置において「+2%の光量増加」を示しているとする。この場合、タイミング制御部26は、仮想主走査位置PAが像高=50mmの主走査位置を通過するタイミングにおいて、LD1〜LD8について「+2%の光量増加」の光量補正を行うように、LDドライバー33にタイミング信号を出力する。
仮想主走査位置PA1に対して、主走査位置P1は下流側に、主走査位置P8は上流側に位置がずれており、仮想主走査位置PA1を基準とすると補正誤差が発生する。しかし、仮想主走査位置PA1は主走査位置P1、P8の中間位置であるので、下流側のLD1〜4の補正誤差と上流側のLD5〜LD8の補正誤差とが相殺され、最終的には補正誤差を低いレベルに抑制することができる。
図11(A)は、理想的な光量補正値のプロファイル(図7(B)のプロファイル)と、図9(A)の光量補正タイミング制御を適用したLD1〜LD8の8ビームの平均光量補正値とのずれを示すグラフ、図11(B)は図11(A)の像高=110〜150mmの範囲を拡大したグラフである。これらのグラフから明らかなように、理想的なプロファイルと、本実施形態の制御を適用した8ビームの平均光量補正値のプロファイルとは、ほとんど差の無いことが判る。つまり、濃度補正誤差が良好に抑制されていることが判る。
図9(B)は、4個のLD1〜LD4が使用される場合の、つまりLD選択部25が選択ビームとしてLD1〜LD4を選択した場合の、光量補正タイミングを説明するための模式図である。この場合、並び幅は、LD1からLD4までの主走査方向の距離となり、LD1〜LD8の全てを使用する場合に比べて並び幅は狭くなる。また、被走査面SS上では、LD1が発するビームによる主走査位置P1と、LD4が発するビームによる主走査位置P4との間が並び幅となる。
タイミング制御部26は、このように使用されるLDの数が変更された場合、新たにその並び幅に応じた中央位置LDX2を求める。図9(B)の例では、LD2とLD3との中間が新たな中央位置LDX2(被走査面SS上では仮想主走査位置PA2)となる。タイミング制御部26は、この新たな仮想主走査位置PA2を基準にして、図7(B)に示したようなプロファイルデータに沿った光量補正を行う。つまり、主走査方向の各位置において光量補正を行うタイミング信号の発生時期を、8個のLD1〜LD8が使用される場合の位置PA1のタイミングから、新たな仮想主走査位置PA2の位置のタイミングにシフトする。なお、7個のLD1〜LD7が使用される場合は、LD4に対応する被走査面SS上の位置が、仮想主走査位置に設定される。
図10は、4個のLD1〜LD4が使用される場合の、比較例に係る光量補正タイミングを説明するための模式図である。ここでは、使用されるLDが、LD1〜LD8の8個から、下流側のLD1〜LD4の4個に変更されたにも拘わらず、8個のLD1〜LD8が使用される場合の仮想主走査位置PA1がそのまま適用されている例を示している。つまり図10の例は、使用されるLDの並び幅に応じて、光量補正のタイミングをシフトしていないことを示す例である。
図12(A)は、理想的な光量補正値のプロファイルと、図10の比較例に係る補正タイミング制御を適用した4ビームの平均光量補正値とのずれを示すグラフ、図12(B)は図12(A)の像高=110〜150mmの範囲を拡大したグラフである。これらのグラフから明らかなように、理想的なプロファイルと、比較例の制御を適用した4ビームの平均光量補正値のプロファイルとの間には有意な乖離が認められる(特に、像高=140mmにおける乖離が大きくなっていることが判る)。
一方、図13(A)は、理想的な光量補正値のプロファイルと、本実施形態の図9(B)に係る補正タイミング制御を適用した4ビームの平均光量補正値とのずれを示すグラフ、図13(B)は図13(A)の像高=110〜150mmの範囲を拡大したグラフである。これらのグラフから明らかなように、理想的なプロファイルと、本実施形態の制御を適用した4ビームの平均光量補正値のプロファイルとは、ほとんど差の無いことが判る。つまり、濃度補正誤差が良好に抑制されていることが判る。
図10の比較例の制御では、使用されるLD1〜LD4のビームによる主走査位置P1〜P4は、不変の仮想主走査位置PA1に対して全て下流側に偏っている。このため、補正誤差の相殺が期待できず、比較的大きな補正誤差が生じるようになる。しかし、図9(B)に示す本実施形態の制御では、仮想主走査位置PA2は主走査位置P1、P4の中間位置であるので、下流側のLD1、LD2の補正誤差と上流側のLD3、LD4の補正誤差とが相殺され、最終的には補正誤差を低いレベルに抑制することができる。
[作用効果]
以上説明した本実施形態に係る画像形成装置1(光走査装置11)によれば、LD1〜LD8から選択されたLDが発するビームの各々の光量を、主走査方向の各位置において、同一の濃度補正プロファイルデータに基づいて同一の補正タイミングで光量補正させる。このため、個々のLDのビームを異なるタイミングで光量を補正させる態様に比べて制御を簡素化し、回路規模の増大を抑制することができる。
また、使用される複数のLDが発するビームの主走査方向における並び幅の中央領域が主走査方向の各位置を通過するタイミングが、当該各位置における各ビームの光量補正タイミングとされる。このため、前記並び幅内に存在するLDのビーム間の光量補正誤差を低いレベルに抑制することができる。さらに、光量補正タイミングが、LDの使用数によって異なる並び幅に応じてシフトされる。つまり、前記並び幅が異なればその中央領域の位置も変わることになるが、その中央領域の位置シフトに応じて、光量補正タイミングもシフトされる。従って、使用するLDの数(ビーム数)が線速等によって変更される場合であっても、光量補正誤差を低いレベルに維持することができる。
1 画像形成装置
11 光走査装置
14 感光体ドラム(像担持体)
14S 周面(被走査面)
20 制御部
21 光走査制御部
212 LD駆動制御部(制御部)
25 LD選択部
26 タイミング制御部
27 点灯制御部
28 光量設定部
30 レーザー光源ユニット(マルチビーム光源)

Claims (4)

  1. 主走査方向に並ぶ複数のビームを発生可能なマルチビーム光源と、
    前記複数のビームで所定の被走査面上を主走査方向に走査させる走査光学系と、
    前記複数のビームの各々の点灯動作及び光量を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記複数のビームのうち、走査に使用する複数のビームを選択ビームとして特定し、
    前記選択ビームの各々の光量を、主走査方向の各位置において、同一のプロファイルデータに基づいて同一の変化タイミングで変化させるものであって、
    複数の前記選択ビームの主走査方向における並び幅の中央領域が主走査方向の各位置を通過するタイミングが、当該各位置における前記変化タイミングとなるように、前記変化タイミングを前記並び幅に応じてシフトさせる、光走査装置。
  2. 請求項1に記載の光走査装置において、
    前記プロファイルデータは、前記走査光学系で前記被走査面上を走査した際の主走査方向における濃度むら特性に基づく、主走査方向の各位置と補正光量とを関連付けたプロファイルを備える光量補正データであり、
    前記制御部は、
    主走査方向の各位置において、前記光量補正データに基づき同一の変化タイミングで各選択ビームの光量を補正するものであって、
    前記並び幅の中央領域の主走査位置と、前記プロファイルの主走査位置とを一致させて、各選択ビームの光量を補正する、光走査装置。
  3. 請求項1又は2に記載の光走査装置において、
    複数のビームを発する発光素子と、
    前記発光素子に駆動電流を供給するドライバーと、
    前記制御部は、前記ドライバーに、前記プロファイルデータに応じて前記駆動電流を供給させるタイミング信号を与えるタイミング制御部を含み、
    前記タイミング制御部は、前記並び幅に応じて前記タイミング信号の発生時期をシフトさせる、光走査装置。
  4. 静電潜像を担持する像担持体と、
    前記像担持体の周面を前記被走査面として光線を照射する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光走査装置と、
    を備える画像形成装置。
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