JP2020012967A - 転写ユニット及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】像担持体上の現像剤像を十分に媒体に転写することができ、地かぶりが発生することがなく、画像品位を向上させることができるようにする。【解決手段】帯電装置によって帯電させられ、露光装置によって露光されて静電潜像が形成され、該静電潜像が現像剤担持体によって現像されて現像剤像が形成される像担持体を備えた画像形成ユニットと対向させて配設させられる。媒体Pを介して前記像担持体と対向させて配設された転写部材と、該転写部材に転写電圧を印加し、像担持体上の現像剤像を媒体Pに転写する転写処理部と、前記転写部材の両端における所定の箇所に配設され、転写部材と像担持体との間の抵抗値を変更し、転写電圧が像担持体に直接印加されるのを防止する電圧緩衝装置とを有する。抵抗値が高い媒体Pに現像剤像を転写する際に、媒体Pが無い部分において、高い転写電圧が像担持体に直接印加されることがない。【選択図】図1
Description
本発明は、転写ユニット及び画像形成装置に関するものである。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置、例えば、電子写真式のカラーのプリンタにおいては、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの画像形成ユニット、転写ユニット、定着器等が配設され、各画像形成ユニットにおいて、像担持体としての感光体ドラムの表面が、帯電ローラによって帯電させられ、LEDヘッドによって露光されて静電潜像が形成され、静電潜像に現像ローラ上のトナーが付着させられて現像剤像としてのトナー像が形成されるようになっている。
そして、転写ユニットにおいて、走行自在に配設された搬送ベルトを介して各画像形成ユニットの感光体ドラムと対向させて転写ローラが配設され、各転写ローラに転写電圧を印加することによって、各感光体ドラム上に形成されたトナー像が、搬送ベルトの走行に伴って搬送される媒体としての、普通紙から成る用紙に順次転写され、用紙にカラーのトナー像が形成される。
続いて、用紙は定着器に送られ、定着器において、カラーのトナー像が、加熱され、加圧されて用紙に定着させられて、用紙にカラーの画像が形成される(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、前記従来のプリンタにおいては、媒体として、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethylene Terephthalate)等によって形成された、普通紙より体積抵抗値の高いフィルム(以下、「高抵抗フィルム」という。)を使用する場合には、各感光体ドラム上のトナー像を媒体に十分に転写するために、転写ローラに印加される転写電圧を高くする必要がある。
ところが、転写ローラに印加される転写電圧を高くすると、感光体ドラムにおける媒体の両縁より外側の部分は、媒体を介することなく転写ローラと対向させられるので、高い転写電圧がそのまま印加されてしまう。
その結果、次の工程において、感光体ドラムの表面を帯電ローラによって十分に帯電させることができなくなり、静電潜像が形成されていない部分にもトナーが付着して地かぶりが発生し、画像品位が低下してしまう。
本発明は、前記従来のプリンタの問題点を解決して、像担持体上の現像剤像を十分に媒体に転写することができ、地かぶりが発生することがなく、画像品位を向上させることができる転写ユニット及び画像形成装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の転写ユニットにおいては、帯電装置によって帯電させられ、露光装置によって露光されて静電潜像が形成され、該静電潜像が現像剤担持体によって現像されて現像剤像が形成される像担持体を備えた画像形成ユニットと対向させて配設されるようになっている。
そして、媒体を介して前記像担持体と対向させて配設され、転写部を形成する転写部材と、該転写部材に転写電圧を印加し、像担持体上の現像剤像を媒体に転写する転写処理部と、前記転写部材の両端における所定の箇所に配設され、転写部材と像担持体との間の抵抗値を変更し、転写電圧が像担持体に直接印加されるのを防止する電圧緩衝装置とを有する。
本発明によれば、転写ユニットにおいては、帯電装置によって帯電させられ、露光装置によって露光されて静電潜像が形成され、該静電潜像が現像剤担持体によって現像されて現像剤像が形成される像担持体を備えた画像形成ユニットと対向させて配設されるようになっている。
そして、媒体を介して前記像担持体と対向させて配設され、転写部を形成する転写部材と、該転写部材に転写電圧を印加し、像担持体上の現像剤像を媒体に転写する転写処理部と、前記転写部材の両端における所定の箇所に配設され、転写部材と像担持体との間の抵抗値を変更し、転写電圧が像担持体に直接印加されるのを防止する電圧緩衝装置とを有する。
この場合、転写部材の両端の所定の箇所に配設された電圧緩衝装置が、転写部材と像担持体との間の抵抗値を変更し、転写電圧が像担持体に直接印加されるのを防止するので、抵抗値が高い媒体に現像剤像を転写する際に転写電圧が高くされても、媒体が無い部分において、高い転写電圧が像担持体に直接印加されることがない。
したがって、像担持体上の現像剤像を十分に媒体に転写することができ、地かぶりが発生することがなく、画像品位を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像形成装置としての電子写真式のプリンタについて説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における転写ユニットの斜視図、図2は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概念図、図3は本発明の第1の実施の形態における画像形成ユニットの概念図、図4は本発明の第1の実施の形態における転写部の断面図、図5は本発明の第1の実施の形態における電圧緩衝部材の斜視図である。
図において、11はプリンタ、Pは媒体であり、該媒体Pは搬送方向、本実施の形態においては、矢印A方向に搬送される。また、12Bk、12Y、12M、12Cは媒体Pの搬送方向における上流側から下流側にかけて配設されたブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色の画像形成部としての画像形成ユニットである。該各画像形成ユニット12Bk、12Y、12M、12Cは、各画像形成ユニット12Bk、12Y、12M、12Cの本体、すなわち、画像形成部本体としての各画像形成ユニット本体20、及び該各画像形成ユニット本体20に対して着脱自在に配設され、現像剤としてのトナーTを収容し、トナーTを画像形成ユニット本体20に供給する現像剤収容部としてのトナーカートリッジ21を有する。なお、各画像形成ユニット12Bk、12Y、12M、12Cは同じ構造を有するので、図3はブラックの画像形成ユニット12Bkだけを図示し、以下、画像形成ユニット12Bkについて詳細に説明する。
画像形成ユニット本体20には、像担持体としての感光体ドラム13、該各感光体ドラム13の表面を一様に帯電させる帯電装置としての帯電ローラ14、前記感光体ドラム13の表面に形成された潜像としての静電潜像にトナーTを付着させ、現像剤像としてのトナー像を形成する現像剤担持体としての現像ローラ16、該現像ローラ16に当接させて回転自在に配設され、トナーTを現像ローラ16に供給するとともに、トナーTを摩擦によって、所定の極性、本実施の形態においては、負の極性に帯電させる現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ18、先端を現像ローラ16に圧接させて配設され、トナー供給ローラ18から現像ローラ16に供給されたトナーTを薄層化する現像剤規制部材としての図示されない現像ブレード、先端を感光体ドラム13に当接させて配設されたクリーニング装置としての図示されないクリーニングブレード等が配設される。
該クリーニングブレードは、転写部材としての後述される転写ローラ17によって各色のトナー像が媒体Pに転写された後に感光体ドラム13に残留するトナーT、すなわち、残留トナーを掻き取る。
そして、各画像形成ユニット本体20における各感光体ドラム13の上方には、露光装置としてのLEDヘッド15が、感光体ドラム13と対向させて、感光体ドラム13の軸方向に延在させて配設される。前記各LEDヘッド15は、各色の画像データに基づいて各感光体ドラム13を露光し、静電潜像を形成する。
また、画像形成ユニット12Bk、12Y、12M、12Cより下方に転写ユニットu1が配設される。
該転写ユニットu1は、媒体Pの搬送方向に延在させて配設されたフレームFr1、該フレームFr1の前端部において軸sh1によって回転自在に支持された第1のローラとしての駆動ローラR1、前記フレームFr1の後端部において軸sh2によって回転自在に支持された第2のローラとしての従動ローラR2、駆動ローラR1及び従動ローラR2によって矢印B方向に走行自在に張設され、走行に伴って媒体Pを搬送する搬送部材としての搬送ベルト22、及び前記フレームFr1によって回転自在に支持され、搬送ベルト22及び媒体Pを介して感光体ドラム13と対向させて配設された前記転写ローラ17を備える。前記軸sh1にギヤgr1が取り付けられ、前記駆動ローラR1は、ギヤgr1を介してベルト走行用の駆動部としての図示されないベルト走行モータに連結され、該ベルト走行モータからの回転を受けて回転させられ、従動ローラR2を回転させるとともに、搬送ベルト22を走行させる。
各転写ローラ17は、媒体Pをトナーと逆の極性、本実施の形態においては、正の極性に帯電させ、各色のトナー像を順次重ねて媒体Pに転写し、カラーのトナー像を形成する。
なお、各画像形成ユニット12Bk、12Y、12M、12Cにおける感光体ドラム13及び転写ローラ17によって転写部が構成される。
そして、前記転写ユニットu1より下方に、媒体Pを収容する媒体収容部としての図示されない用紙カセットが配設され、該用紙カセットから繰出部材としての図示されないピックアップローラによって繰り出され、給紙された媒体Pは、媒体搬送路Rt1を搬送される。該媒体搬送路Rt1にレジストローラ対m1が配設され、該レジストローラ対m1は媒体Pを転写部に供給するタイミングを調整する。
前記媒体搬送路Rt1におけるレジストローラ対m1より上流側に、レジストローラ対m1に近接させて、媒体Pの前端を検出するための第1の媒体検出部としての給紙センサs1が配設され、媒体搬送路Rt1における給紙センサs1より上流側に、媒体Pの厚さ、すなわち、媒体厚を検出するための第2の媒体検出部としての媒体厚センサs2が配設され、媒体搬送路Rt1におけるレジストローラ対m1より下流側に、レジストローラ対m1に近接させて、媒体Pの前端を検出するための第3の媒体検出部としてのレジストセンサs3が配設される。
また、媒体搬送路Rt1における前記転写ユニットu1より下流側に、定着装置としての図示されない定着器が配設される。該定着器は、第1の定着部材としての加熱ローラ、及び第2の定着部材としてのバックアップローラを備え、定着器において、媒体P上のカラーのトナー像が、加熱され加圧されて媒体Pに定着させられて、カラーの画像が形成される。
次に、前記のプリンタ11の動作について説明する。
前記用紙カセット内の媒体Pは、前記ピックアップローラによって媒体搬送路Rt1に繰り出され、レジストローラ対m1によって媒体Pを転写部に供給するタイミングが調整された後、搬送ベルト22に吸着され、該搬送ベルト22の走行に伴って画像形成ユニット12Bk、12Y、12M、12Cに沿って搬送される。
各画像形成ユニット12Bk、12Y、12M、12Cにおいて、感光体ドラム13の表面が、帯電ローラ14によって帯電させられ、LEDヘッド15によって露光され、感光体ドラム13上に静電潜像が形成される。そして、現像ローラ16上のトナーが前記静電潜像に静電的に付着されられ、各色のトナー像が形成される。
各トナー像は、転写ローラ17によって順次重ねて媒体Pに転写され、媒体P上にカラーのトナー像が形成される。
カラーのトナー像が形成された媒体Pは、前記定着器に送られ、該定着器において、カラーのトナー像が定着させられる。このようにして、媒体Pに、カラーの画像が形成される。
ところで、本実施の形態においては、媒体Pとして、抵抗値、本実施の形態においては、体積抵抗値が低い普通紙のほかに、体積抵抗値が普通紙より高い高抵抗フィルムが使用されるようになっている。
媒体Pとして普通紙が使用される場合、画像形成ユニット12Bk、12Y、12Mのうちのいずれの画像形成ユニット、例えば、画像形成ユニット12Mの転写部においてトナー像が媒体Pに転写されるときに媒体Pに電荷が蓄積されても、蓄積された電荷は媒体Pが画像形成ユニット12Cの転写部に到達するまでにすべて消失する。
一方、媒体Pとして高抵抗フィルムが使用される場合、媒体Pに電荷が蓄積されやすく、例えば、図2に示されるように、媒体搬送路Rt1における下流側の画像形成ユニットの転写部ほど、媒体Pに蓄積される電荷が多くなる。そして、感光体ドラム13上のトナー像を媒体Pに十分に転写することができなくなると、媒体Pにおける画像形成ユニット12Cを通過した部分qr1において転写かすれが生じてしまう。
そこで、本実施の形態においては、媒体Pとして高抵抗フィルムが使用される場合に、転写ローラ17に接続された電源25によって、転写ローラ17に印加される転写電圧が媒体Pの体積抵抗値に応じて高くされる。
この場合、感光体ドラム13における媒体Pの各縁Pegより内側の領域Ar1が、媒体Pを介して転写ローラ17と対向させられるので、媒体Pが抵抗として機能し、転写ローラ17に印加された転写電圧が高くても、感光体ドラム13には、電圧降下によって低くなった転写電圧が加わるのに対して、感光体ドラム13における媒体Pの各縁Pegより外側の領域Ar2、Ar3は、媒体Pを介することなく転写ローラ17と対向させられるので、感光体ドラム13には、転写ローラ17に印加された高い転写電圧が直接印加されてしまう。
その結果、高い転写電圧により感光体ドラム13の表面が正の極性に帯電させられ、次の工程において感光体ドラム13の表面を帯電ローラ14によって十分に帯電させることができなくなり、領域Ar2、Ar3だけでなく、媒体Pにスキュー等が発生して、媒体Pが感光体ドラム13に対して、例えば、矢印C方向に移動すると、領域Ar1における静電潜像が形成されていない部分にも現像ローラ16上のトナーTが付着して地かぶりが発生し、画像品位が低下してしまう。
そこで、本実施の形態においては、媒体Pの搬送方向における最も下流側に配設された画像形成ユニット12Cの感光体ドラム13における領域Ar2、Ar3に、転写ローラ17に印加された転写電圧が直接印加されるのを防止するために、転写ローラ17の、感光体ドラム13における領域Ar2、Ar3と対応する両端の所定の箇所に、電圧緩衝装置としての電圧緩衝部材31がフレームFr1に対して着脱自在に配設される。
該電圧緩衝部材31は、転写電圧が感光体ドラム13に直接印加されるのを防止するために、支持具33、及び該支持具33によって保持された緩衝材35を備え、転写ローラ17と感光体ドラム13との間の抵抗値である体積抵抗値を変更する。
前記支持具33は、ベースbs、及び該ベースbsの両端からベースbsに対して直角の方向に延びる2本のアームam1、am2を備え、「U」字状の形状を有する。また、前記緩衝材35は、両縁がアームam1、am2にそれぞれ取り付けられた、所定の厚さを有し、半円筒形の形状を有する帯状のフィルムから成り、電圧緩衝部材31が転写ユニットu1のフレームFr1に取り付けられた状態で、転写ローラ17と搬送ベルト22との間に挿入され、転写ローラ17の上半部の、前記感光体ドラム13における領域Ar2、Ar3と対応する部分を包囲する。
本実施の形態において、緩衝材35を構成する前記フィルムは、厚さが200〔μm〕のポリエチレンテレフタレートから成り、体積抵抗値は、媒体Pの体積抵抗値に対応させて、本実施の形態においては、媒体Pの体積抵抗値より高くなるように、例えば、1013〔Ω・cm〕より高くされる。
ところで、電圧緩衝部材31がフレームFr1に取り付けられた状態で、緩衝材35のアームam1、am2の先端側の縁、すなわち、緩衝材35の先端eg1と、搬送ベルト22によって搬送される媒体Pの各縁Pegとの間に隙間が形成されると、隙間の部分において、転写ローラ17に印加された転写電圧が直接感光体ドラム13に印加されてしまう。そこで、本実施の形態においては、電圧緩衝部材31がフレームFr1に取り付けられた状態で、緩衝材35の先端eg1の位置が、媒体Pのサイズに応じて変更され、媒体Pの幅方向における印刷領域Paより外側の余白領域Pbに置かれる。
この場合、媒体Pの幅方向において緩衝材35と媒体Pとがオーバラップさせられるので、転写ローラ17に印加された転写電圧が直接感光体ドラム13に印加されるのが防止される。緩衝材35と媒体Pとのオーバラップの量は、媒体Pにスキュー等が発生して媒体Pが幅方向に移動しても、緩衝材35と媒体Pとの間に隙間が形成されない量に設定される。
なお、電圧緩衝部材31がフレームFr1に取り付けられた状態で、緩衝材35の先端eg1が媒体Pの印刷領域Pa内に位置させられると、緩衝材35の印刷領域Pa内の部分において、感光体ドラム13は、媒体P及び緩衝材35を介して転写ローラ17と対向させられる。その場合、媒体Pに電荷が適切に蓄積されにくくなり、転写かすれが生じてしまうので、緩衝材35の先端eg1を媒体Pの余白領域Pbに内に位置させる必要がある。
また、電圧緩衝部材31がフレームFr1に取り付けられた状態で、緩衝材35がフレームFr1に対して移動不能にされるのに対して、転写ローラ17は媒体Pの搬送に伴って回転させられて緩衝材35の裏側面と摺動させられ、搬送ベルト22は媒体搬送路Rt1を走行させられて緩衝材35の表側面と摺動させられる。したがって、本実施の形態においては、緩衝材35と転写ローラ17及び搬送ベルト22との間に摩擦が発生するのを抑制することができるように、緩衝材35の裏側面及び表側面にフッソ樹脂加工等の表面処理が施される。
次に、プリンタ11及びホストコンピュータから成る印刷システムの制御装置について説明する。
図6は本発明の第1の実施の形態における印刷システムの制御ブロック図、図7は本発明の第1の実施の形態におけるCPUの制御ブロック図である。
図において、Syは印刷システム、11はプリンタ、100は、印刷データを生成し、プリンタ11に送信するホストコンピュータであり、該ホストコンピュータ100は表示部110及び操作部120を備える。前記表示部110は、液晶ディスプレイ等から成り、図示されないアプリケーションによって作成される印刷画像、プリンタ11から送られた指示等を表示する。また、前記操作部120はキーボード、マウス等から成り、操作者は、操作部120を操作することにより、前記アプリケーションによって印刷画像を作成したり、プリンタ11から送られた情報に対する指示を作成する。
プリンタ11は、第1の制御部としての主制御部200、及び第2の制御部としてのプリンタ制御部300を備える。
前記主制御部200は、CPU210、第1の記憶部としてのROM220、第2の記憶部としてのRAM230、計時装置としてのタイマ240、ホストI/F250及び外部I/F260の各制御要素を備え、該各制御要素は内部バスBuを介して接続される。
前記CPU210は、ROM220に記録された処理プログラムに従って、RAM230、タイマ240、ホストI/F250及び外部I/F260の制御を行い、媒体Pに対して印刷を行うとともに、媒体Pの種類、すなわち、媒体の体積抵抗値に応じて転写電圧を選択し、転写電圧を各転写ローラ17に印加するための制御を行う。
そのために、CPU210は、媒体判定処理部Pr1、転写電圧決定処理部Pr2、媒体搬送処理部Pr3、露光処理部Pr4及び転写処理部Pr5を備える。また、CPU210は、外部I/F260を介してプリンタ制御部300と接続され、プリンタ制御部300の制御を行う。
前記ROM220には、媒体判定処理部Pr1が媒体判定処理を行い、転写電圧決定処理部Pr2が転写電圧決定処理を行い、媒体搬送処理部Pr3が媒体搬送処理を行い、露光処理部Pr4が露光処理を行い、転写処理部Pr5が転写処理を行うための各処理プログラムが記録されるほかに、各種の設定値が記録される。また、前記ROM220は、第1の記憶領域としての媒体種情報記憶領域Me1、及び第2の記憶領域としての転写電圧情報記憶領域Me2を備え、媒体種情報記憶領域Me1に媒体Pの媒体厚と媒体Pの種類とが対応させられて媒体種情報として記録され、転写電圧情報記憶領域Me2に媒体Pの種類と転写電圧とが対応させられて転写電圧情報として記録される。なお、前記ROM220は不揮発性メモリから成り、プリンタ11の電源が切れても、ROM220に記録された前記各処理プログラム、設定値、媒体種情報、転写電圧情報等は消去されず、保持される。前記媒体種情報及び転写電圧情報は、操作者が、ホストコンピュータ100の操作部120、プリンタ11の後述される操作部410等、本実施の形態においては、プリンタ11の操作部410を操作することによってROM220に記録される。
前記RAM230には、ホストコンピュータ100から送信された印刷データ、各種のデータ等が一時的に記録されるほかに、例えば、タイマ240によって計時された、各種の制御タイミングを取るための時刻が記録される。また、RAM230は、CPU210が印刷処理を行う際にワーキングメモリとして機能する。なお、RAM230は揮発性メモリであり、プリンタ11の電源が切れると、印刷データ、各種のデータ等が消去される。
前記タイマ240は、時刻を計時し、計時した時刻をCPU210に送る。
前記ホストI/F250は、プリンタ11の主制御部200とホストコンピュータ100の操作部120とを接続し、ホストコンピュータ100から送信された印刷データを受信したり、プリンタ11において生成された指示をホストコンピュータ100に送信したり、各種の制御信号を送受信したりする。
前記外部I/F260は、プリンタ制御部300と接続されるほかに、給紙センサs1、媒体厚センサs2、レジストセンサs3、表示部400及び操作部410と接続され、プリンタ制御部300に命令を送ったり、給紙センサs1によって媒体Pの前端が検出されたときの出力信号をCPU210に送ったり、媒体厚センサs2によって検出された媒体Pの媒体厚をCPU210に送ったり、レジストセンサs3によって媒体Pが検出されたときの出力信号をCPU210に送ったりする。
前記表示部400は、液晶ディスプレイ等から成り、プリンタ11の状態を表示し、前記操作部410は、表示部400に表示されたキー、ボタン等から成り、操作者が操作することによってプリンタ11に所定の情報、指示等を入力することができる。
なお、本実施の形態においては、操作者が、ホストコンピュータ100の操作部120を操作することによって、プリンタ11から送られた情報に対する指示を作成するようになっているが、プリンタ11の操作部410を操作することによってプリンタ11に対する指示を作成するようにすることもできる。
前記プリンタ制御部300は、高圧制御部310、露光制御部320、モータ制御部330等を備え、媒体Pを搬送したり、帯電、現像、転写等の印刷プロセスを制御したりする。
前記高圧制御部310は、高電圧を発生させる電圧制御部であり、帯電ローラ14に印加される帯電電圧を制御する帯電電圧制御部311、現像ローラ16に印加される現像電圧を制御する現像電圧制御部312、トナー供給ローラ18に印加される供給電圧を制御する供給電圧制御部313、転写ローラ17に印加される転写電圧を制御する転写電圧制御部314等を備える。
また、前記露光制御部320は、LEDヘッド15において各発光素子としてのLEDを発光させるための電圧を制御する。
そして、前記モータ制御部330は、前記感光体ドラム13(図2)、帯電ローラ14、現像ローラ16、トナー供給ローラ18等を回転させるための画像形成用の駆動部としての図示されないドラムモータ、前記駆動ローラR1、前記従動ローラR2、転写ローラ17等を回転させるための前記ベルト走行モータ、及び前記ピックアップローラ、前記レジストローラ対m1等を回転させるための搬送用の駆動部としての図示されない搬送用モータを駆動する。
次に、前記印刷システムSyの動作について説明する。
図8は本発明の第1の実施の形態における印刷システムの動作を示すフローチャート、図9は本発明の第1の実施の形態における転写電圧情報記憶領域に記録された転写電圧情報の例を示す図である。
まず、操作者は、操作部410を操作して、用紙カセットに収容された媒体Pの媒体種情報をROM220の媒体種情報記憶領域Me1に記録する。
本実施の形態においては、用紙カセットの各トレイに、第1の媒体として、体積抵抗値が低く(1013〔Ω・cm〕以下) 、媒体厚が144〔μm〕の普通紙A(沖データ社製「エクセレントホワイト紙」)が収容され、第2の媒体として、ポリエチレンテレフタレートから成り、体積抵抗値が高く(1013〔Ω・cm〕より高い) 、媒体厚が100〔μm〕の高抵抗フィルムB(沖データ社製「エクセレント透明フィルム」)が収容され、第3の媒体として、ポリエチレンテレフタレートから成り、体積抵抗値が高く(1013〔Ω・cm〕より高い) 、媒体厚が200〔μm〕の高抵抗フィルムCが収容されるので、前記媒体種情報記憶領域Me1には、普通紙A、高抵抗フィルムB及び高抵抗フィルムCの媒体Pの種類と、144〔μm〕、100〔μm〕及び200〔μm〕の媒体厚とがそれぞれ、対応させて記録される。
また、操作者は、操作部410を操作して転写電圧情報をROM220の転写電圧情報記憶領域Me2に記録する。
ところで、媒体Pの種類が、体積抵抗値が1013〔Ω・cm〕以下の普通紙Aである場合は、前述されたように、例えば、画像形成ユニット12Mの転写部においてトナー像が転写ローラ17に転写されるときに媒体Pに電荷が蓄積されても、蓄積された電荷は媒体Pが画像形成ユニット12Cの転写部に到達するまでにすべて消失する。
したがって、媒体Pの種類が普通紙Aである場合、感光体ドラム13上のトナー像を媒体Pに十分に転写することができるので、転写電圧は、通常の+2〔kV〕にされる。
また、媒体Pの種類が、体積抵抗値が1013〔Ω・cm〕より高い高抵抗フィルムB、Cである場合は、媒体Pに電荷が蓄積されやすく、例えば、図2に示されるように、媒体搬送路Rt1における下流側の画像形成ユニットの転写部ほど、媒体Pに蓄積される電荷が多くなる。
ところが、高抵抗フィルムBは、媒体厚が100〔μm〕であるので、転写電圧を+3〔kV〕にすれば、感光体ドラム13上のトナー像を十分に転写することができ、転写かすれが生じることがない。そこで、媒体Pの種類が高抵抗フィルムBである場合、転写電圧は+3〔kV〕にされる。
これに対して、高抵抗フィルムCは、媒体厚が200〔μm〕であるので、転写電圧を+3〔kV〕にしても、感光体ドラム13上のトナー像を十分に転写することができず、転写かすれが生じてしまう。そこで、媒体の種類が高抵抗フィルムCである場合、転写電圧は+5〔kV〕にされる。
したがって、本実施の形態においては、転写電圧情報記憶領域Me2に、普通紙A、高抵抗フィルムB及び高抵抗フィルムCの媒体Pの種類と、それぞれ、+2〔kV〕、+3〔kV〕及び+5〔kV〕の転写電圧とがそれぞれ対応させて記録される。
続いて、プリンタ11がホストコンピュータ100から印刷要求を受け、印刷データを受けると、CPU210の媒体判定処理部Pr1は、印刷データから印刷の対象となる媒体Pの種類を読み込むことによって判定し、ROM220の媒体種情報記憶領域Me1に記録された媒体種情報を参照し、媒体Pの種類に対応する媒体厚を読み出すことによって判定する。
次に、CPU210の転写電圧決定処理部Pr2は、ROM220の転写電圧情報記憶領域Me2に記録された転写電圧情報を参照し、媒体Pの種類及び媒体厚に対応する転写電圧を読み出すことによって決定する。
なお、このとき、媒体Pの種類及び媒体厚に対応させて、帯電電圧、現像電圧、供給電圧及びLEDヘッド15の露光量を決定することができる。
続いて、CPU210の媒体搬送処理部Pr3は、モータ制御部330によってドラムモータを駆動して、感光体ドラム13、帯電ローラ14、現像ローラ16及びトナー供給ローラ18を回転させ、ベルト走行モータを駆動して、駆動ローラR1、従動ローラR2及び転写ローラ17を回転させて搬送ベルト22を走行させ、搬送用モータを駆動して、ピックアップローラを回転させて用紙カセットから媒体Pを繰り出し、媒体搬送路Rt1に給紙する。
このとき、帯電電圧制御部311によって、帯電ローラ14に印加される帯電電圧が制御され、現像電圧制御部312によって、現像ローラ16に印加される現像電圧が制御され、供給電圧制御部313によって、トナー供給ローラ18に印加される供給電圧が制御される。また、CPU210の露光処理部Pr4は、露光制御部320によってLEDヘッド15を駆動する。
したがって、帯電ローラ14によって感光体ドラム13の表面が帯電させられ、LEDヘッド15によって感光体ドラム13上に静電潜像が形成され、現像ローラ16によって静電潜像が現像されてトナー像が形成される。
媒体搬送処理部Pr3は、媒体Pの前端が給紙センサs1によって検出されたことにより、媒体Pがレジストローラ対m1に到達したと判断すると、レジストローラ対m1を回転させ、続いて、媒体Pの前端がレジストセンサs3によって検出され、媒体Pが搬送ベルト22によって搬送されると、転写処理部Pr5は各画像形成ユニット12Bk、12Y、12M、12Cの転写部において、転写ローラ17に、転写電圧決定処理部Pr2によって決定された転写電圧を印加する。
したがって、各感光体ドラム13上のトナー像は順次重ねて媒体Pに転写され、媒体P上にカラーのトナー像が形成される。
続いて、カラーのトナー像が形成された媒体Pが定着器に送られ、該定着器においてカラーのトナー像が媒体Pに定着させられて、カラーの画像が形成される。
このように、本実施の形態においては、転写ローラ17の両端の所定の箇所に電圧緩衝部材31が配設され、転写ローラ17と感光体ドラム13との間の体積抵抗値が変更され、転写電圧が感光体ドラム13に直接印加されるのが防止されるので、体積抵抗値が高い媒体Pにトナー像を転写する際に転写電圧が高くされても、媒体Pが無い部分において、高い転写電圧が感光体ドラム13に直接印加されることがない。
したがって、感光体ドラム13上のトナー像を十分に媒体Pに転写することができ、地かぶりが発生することがなく、画像品位を向上させることができる。
本実施の形態においては、転写ローラ17の、感光体ドラム13における領域Ar2、Ar3と対応する両端部分に電圧緩衝部材31が配設されるので、媒体Pとして高抵抗フィルムCを使用したときの転写ローラ17の抵抗値である体積抵抗値をR17とし、搬送ベルト22の抵抗値である体積抵抗値をR22とし、媒体Pの体積抵抗値をRpとし、支持具33における緩衝材35の体積抵抗値をR35とし、転写ローラ17と感光体ドラム13における領域Ar1との間の体積抵抗値の合計をTar1とすると、合計Tar1は、
Tar1=R17+R22+Rp
になり、転写ローラ17と感光体ドラム13における領域Ar2、Ar3との間の体積抵抗値の合計をTar2とすると、合計Tar2は、
Tar2=R17+R22+R35
になる。
Tar1=R17+R22+Rp
になり、転写ローラ17と感光体ドラム13における領域Ar2、Ar3との間の体積抵抗値の合計をTar2とすると、合計Tar2は、
Tar2=R17+R22+R35
になる。
そして、支持具33における緩衝材35の体積抵抗値R35を、媒体Pを構成する高抵抗フィルムCの体積抵抗値Rp以上にすると、
Tar1≦Tar2
になるので、電源25によって転写ローラ17に印加される転写電圧が+5〔kV〕であっても、感光体ドラム13における領域Ar2、Ar3に印加される転写電圧を、感光体ドラム13における領域Ar1に印加される転写電圧以下にすることができる。
Tar1≦Tar2
になるので、電源25によって転写ローラ17に印加される転写電圧が+5〔kV〕であっても、感光体ドラム13における領域Ar2、Ar3に印加される転写電圧を、感光体ドラム13における領域Ar1に印加される転写電圧以下にすることができる。
したがって、次の工程において、感光体ドラム13の表面を帯電ローラ14によって十分に帯電させることができ、静電潜像が形成されていない部分にトナーが付着して地かぶりが発生することがなく、画像品位を向上させることができる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 プリンタ11はホストコンピュータ100から印刷要求を受ける。
ステップS2 媒体判定処理部Pr1は媒体Pの種類を判定し、媒体厚を判定する。
ステップS3 転写電圧決定処理部Pr2は転写電圧を決定する。
ステップS4 媒体搬送処理部Pr3は用紙カセットから媒体Pを繰り出し、媒体搬送路Rt1に給紙する。
ステップS5 媒体搬送処理部Pr3は媒体Pがレジストローラ対m1に到達するのを待機する。媒体Pがレジストローラ対m1に到達した場合はステップS6に進む。
ステップS6 転写処理部Pr5は転写ローラ17に転写電圧を印加し、処理を終了する。
ステップS1 プリンタ11はホストコンピュータ100から印刷要求を受ける。
ステップS2 媒体判定処理部Pr1は媒体Pの種類を判定し、媒体厚を判定する。
ステップS3 転写電圧決定処理部Pr2は転写電圧を決定する。
ステップS4 媒体搬送処理部Pr3は用紙カセットから媒体Pを繰り出し、媒体搬送路Rt1に給紙する。
ステップS5 媒体搬送処理部Pr3は媒体Pがレジストローラ対m1に到達するのを待機する。媒体Pがレジストローラ対m1に到達した場合はステップS6に進む。
ステップS6 転写処理部Pr5は転写ローラ17に転写電圧を印加し、処理を終了する。
ところで、本実施の形態においては、緩衝材35が転写ローラ17と搬送ベルト22との間に配設されるので、緩衝材35と転写ローラ17及び搬送ベルト22との間に摩擦が発生し、搬送用モータに加わる負荷が大きくなってしまう。
そこで、搬送用モータに加わる負荷を小さくすることができるようにした本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図10は本発明の第2の実施の形態における電圧緩衝部材の概念図、図11は本発明の第2の実施の形態における電圧緩衝部材が電圧緩衝位置に置かれた状態を示す図、図12は本発明の第2の実施の形態における電圧緩衝部材が退避位置に置かれた状態を示す図である。
図において、131は電圧緩衝装置としての電圧緩衝部材であり、該電圧緩衝部材131は、媒体Pの搬送方向における最も下流側に配設された、シアンの画像形成部としての画像形成ユニット12C(図2)の転写部において、転写部材としての転写ローラ17の、像担持体としての感光体ドラム13における領域Ar2、Ar3(図4)と対応する両端に、フレームFr1に対して揺動自在に配設される。
前記電圧緩衝部材131は、軸sh3を中心に揺動自在に配設され、電圧緩衝用の駆動部としての図示されない電圧緩衝モータを駆動することによって回動させられ、図11に示されるように電圧緩衝位置に置かれ、図12に示されるように退避位置に置かれる。
また、電圧緩衝部材131は、転写ローラ17と感光体ドラム13との間の体積抵抗値を変更し、転写電圧が感光体ドラム13に直接印加されるのを防止するために、所定の形状、本実施の形態においては、円形の形状を有する支持具133、及び該支持具133によって保持された緩衝材135を備える。
前記支持具133は、前記軸sh3に取り付けられた、所定の剛性を有する樹脂等から成るプレートから成り、前記緩衝材135は、所定の厚さを有し、所定の形状、本実施の形態においては、ほぼ台形の形状を有するフィルムから成る。
そして、電圧緩衝部材131が電圧緩衝位置に置かれた状態で、緩衝材135は、転写ローラ17と搬送部材としての搬送ベルト22との間に挿入され、転写ローラ17の上半部の、感光体ドラム13における領域Ar2、Ar3と対応する部分を包囲する。また、前記電圧緩衝部材131が退避位置に置かれた状態で、緩衝材135による、転写ローラ17の上半部の、前記感光体ドラム13における領域Ar2、Ar3と対応する部分の包囲が解除される。
本実施の形態において、緩衝材135を構成する前記フィルムは、厚さが200〔μm〕のポリエチレンテレフタレートから成り、体積抵抗値は、媒体Pの体積抵抗値に対応させて、本実施の形態においては、媒体Pの体積抵抗値より高く、例えば、1013〔Ω・cm〕より高くされる。
なお、前記電圧緩衝部材131を回動させて退避位置から電圧緩衝位置に移動させる際に緩衝材135が搬送ベルト22の縁部eg2、及び転写ローラ17の端部17aに当たるのを防止するために、電圧緩衝部材131が退避位置に置かれた状態で、緩衝材135の一部(図12においてハッチングが施された部分)135aは、転写ローラ17と搬送ベルト22との間に挿入されたままにされる。
本実施の形態においては、電圧緩衝部材131が電圧緩衝位置に置かれた状態で、緩衝材135の先端側の縁、すなわち、緩衝材135の先端eg11と媒体Pの各縁Pegとの間に隙間が形成されると、隙間の部分において、転写ローラ17に印加された転写電圧が直接感光体ドラム13に印加されてしまう。したがって、電圧緩衝部材131が電圧緩衝位置に置かれた状態で、緩衝材135の先端eg11の位置は、媒体Pのサイズに応じて変更され、媒体Pの幅方向において、印刷領域Paより外側の余白領域Pbに置かれる。
本実施の形態においては、CPU210(図6)の媒体搬送処理部Pr3(図7)が搬送用の駆動部としての搬送用モータを駆動して繰出部材としてのピックアップローラを回転させて用紙カセットから媒体Pを繰り出し、媒体搬送路Rt1に給紙するタイミングで、転写処理部Pr5が、モータ制御部330によって電圧緩衝モータを駆動し、電圧緩衝部材131を電圧緩衝位置に置く。
そして、媒体Pの前端が第3の媒体検出部としてのレジストセンサs3によって検出され、媒体Pが搬送ベルト22によって搬送されると、転写処理部Pr5が、各画像形成ユニット12Bk、12Y、12M、12Cの転写部において、転写ローラ17に、転写電圧決定処理部Pr2によって決定された転写電圧を印加する。
各画像形成ユニット12Bk、12Y、12M、12Cの転写部において現像剤像としてのトナー像の転写が終了すると、転写処理部Pr5は、モータ制御部330によって電圧緩衝モータを駆動し、電圧緩衝部材131を退避位置に置く。
前記各実施の形態においては、CPU210の媒体判定処理部Pr1が、印刷データから印刷の対象となる媒体Pの種類を判定し、媒体種情報記憶領域Me1に記録された媒体種情報を参照し、媒体Pの種類に対応する媒体厚を判定するようになっているが、媒体搬送路Rt1に配設された媒体厚センサs2によって媒体厚を検出するようにすることができる。
また、前記各実施の形態においては、各転写ローラ17に同じ転写電圧が印加されるようになっているが、媒体搬送路Rt1における下流側ほど媒体Pに蓄積される電荷が多く、下流側の画像形成ユニットほどトナー像を媒体Pに転写するのが困難になるので、転写ローラ17に印加される転写電圧を下流側ほど高くするようにすることができる。
また、前記各実施の形態においては、画像形成ユニット12Cの感光体ドラム13と対向する転写ローラ17に電圧緩衝部材31、131が配設されるようになっているが、すべての画像形成ユニット12Bk、12Y、12M、12Cと対向する転写ローラ17に電圧緩衝部材31、131を配設したり、画像形成ユニット12Bk、12Y、12M、12Cのうちの下流側の複数の画像形成ユニット、例えば、画像形成ユニット12M、12Cと対向する転写ローラ17、画像形成ユニット12Y、12M、12Cと対向する転写ローラ17等に電圧緩衝部材31、131を配設したりすることができる。
前記各実施の形態においては、各トナー像を媒体Pに転写するようにしたプリンタ11について説明しているが、本発明を、一つの画像形成ユニットを有するプリンタ、中間転写媒体を備え、カラーのトナー像を中間転写媒体としての中間転写ベルトに転写し、媒体に転写するようにしたプリンタ等に適用することができる。
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
12Bk、12Y、12M、12C 画像形成ユニット
13 感光体ドラム
14 帯電ローラ
15 LEDヘッド
16 現像ローラ
17 転写ローラ
31、131 電圧緩衝部材
P 媒体
Pr5 転写処理部
u1 転写ユニット
13 感光体ドラム
14 帯電ローラ
15 LEDヘッド
16 現像ローラ
17 転写ローラ
31、131 電圧緩衝部材
P 媒体
Pr5 転写処理部
u1 転写ユニット
Claims (8)
- 帯電装置によって帯電させられ、露光装置によって露光されて静電潜像が形成され、該静電潜像が現像剤担持体によって現像されて現像剤像が形成される像担持体を備えた画像形成ユニットと対向させて配設された転写ユニットにおいて、
(a)媒体を介して前記像担持体と対向させて配設され、転写部を形成する転写部材と、
(b)該転写部材に転写電圧を印加し、像担持体上の現像剤像を媒体に転写する転写処理部と、
(c)前記転写部材の両端における所定の箇所に配設され、転写部材と像担持体との間の抵抗値を変更し、転写電圧が像担持体に直接印加されるのを防止する電圧緩衝装置とを有することを特徴とする転写ユニット。 - 前記電圧緩衝装置は、転写部材と像担持体との間に配設され、媒体の抵抗値に対応する抵抗値を有する緩衝材を備える請求項1に記載の転写ユニット。
- 前記緩衝材の先端の位置は媒体のサイズに応じて変更される請求項2に記載の転写ユニット。
- 前記緩衝材の先端の位置は媒体の余白領域に置かれる請求項2又は3に記載の転写ユニット。
- 前記電圧緩衝装置は転写ユニットのフレームに対して着脱自在に配設される請求項1〜4のいずれか1項に記載の転写ユニット。
- 前記電圧緩衝装置は、転写ユニットのフレームに対して揺動自在に配設され、電圧緩衝位置及び退避位置に置かれる請求項1〜4のいずれか1項に記載の転写ユニット。
- (a)転写部材と像担持体との間において走行自在に配設され、媒体を搬送する搬送ベルトを有するとともに、
(b)前記緩衝材は転写部材と搬送ベルトとの間に配設される請求項2〜6のいずれか1項に記載の転写ユニット。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の転写ユニットを備えた画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018134921A JP2020012967A (ja) | 2018-07-18 | 2018-07-18 | 転写ユニット及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=69170988
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-
2018
- 2018-07-18 JP JP2018134921A patent/JP2020012967A/ja active Pending
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