JP2020012727A - 回線確認装置および回線確認方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】一対の電線の接続の正常性確認を簡易にする。【解決手段】一対の電線L1,L2の接続の正常性を確認する回線確認装置1は、一対の電線が交換機2に接続されている場合において、電線L1の電線部分p1の一端と、電線L2の電線部分p2の一端との第1の線間電位差を測定する電圧計11と、電線L1の電線部分p1の他端と、電線L2の電線部分p2の他端との第2の線間電位差を測定する電圧計12と、測定した第1の線間電位差と、測定した第2の線間電位差とが一致するか否かを判定する判定部13と、を備える、ことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、回線確認装置および回線確認方法に関する。
非特許文献1には、親機および子機の使用で離れた2点間の配線検査(導通チェック)を行う技術が開示されている。
従来、一対の電線を張り、電線の接続の正常性を確認する場合、以下の手順(1)〜(4)をとっていた。つまり、(1):図8に示すように、電線L1の電線部分p1の一端と、一対の電線L1,L2とは異なる電路(例えば、図8に示すGND51)との間に、信号を発信する発信機50を接続し、試験信号を送出する。(2):電線部分p1の他端と、一対の電線L1,L2とは異なる電路(例えば、図8に示すGND53)との間に、信号を受信する受信機52を接続し、試験信号を検出する。(3):検出した試験信号を解析して、一対の電線の一方(電線L1全体)の正常性を確認する。(4):(1)〜(3)を、電線L2の電線部分p2に対して行い、一対の電線の他方(電線L2全体)の正常性を確認する。
このように2回の正常性確認をもって、一対の電線の接続の正常性確認がなされていた。
なお、図8中、符号T1〜T3は、接続端子であり、例えばMDF(Main Distributing Frame)である。
"配線導通チェッカー HWC300形・HWC200形"、[online]、[平成30年7月3日検索]、インターネット〈URL:http://www.kako.co.jp/product1/hwc200〉
しかし、従来の、一対の電線の接続の正常性確認は、一対の電線とは異なる電路(例えば、GND)を準備する必要があり煩雑であった。また、正常性確認を2回行うことから、作業が煩雑であるとともに、多くの作業時間を要していた。非特許文献1には、これらの問題の対策について記載も示唆も無い。
このような背景に鑑みて、本発明は、一対の電線の接続の正常性確認を簡易にすることを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、第1の電線および第2の電線からなる、一対の電線の接続の正常性を確認する回線確認装置であって、前記一対の電線が負荷装置に接続されている場合において、前記第1の電線の電線部分の一端と、前記第2の電線の電線部分の一端との第1の線間電位差を測定する第1の電圧計と、前記第1の電線の電線部分の他端と、前記第2の電線の電線部分の他端との第2の線間電位差を測定する第2の電圧計と、前記測定した第1の線間電位差と、前記測定した第2の線間電位差とが一致するか否かを判定する判定部と、を備える、ことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、第1の電線および第2の電線からなる、一対の電線の接続の正常性を確認する回線確認装置における回線確認方法であって、前記一対の電線が負荷装置に接続されている場合において、前記第1の電線の電線部分の一端と、前記第2の電線の電線部分の一端との第1の線間電位差を測定するステップと、前記第1の電線の電線部分の他端と、前記第2の電線の電線部分の他端との第2の線間電位差を測定するステップと、前記測定した第1の線間電位差と、前記測定した第2の線間電位差とが一致するか否かを判定するステップと、を実行する、ことを特徴とする。
請求項1,7に記載の発明によれば、測定値として線間電位差を用いるため、従来のように、一対の電線とは異なる電路(例えば、GND)を準備する必要が無い。また、測定値として線間電位差を用いるため、判定部による、一対の電線の接続の正常性確認は1回で済む。
したがって、一対の電線の接続の正常性確認を簡易にすることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回線確認装置であって、前記負荷装置は、直流電源を備えており、前記第1の線間電位差、および、前記第2の線間電位差は、直流の線間電位差である、ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、さらに、第1,第2の電圧計が測定する第1,第2の線間電位差は、一対の電線が接続している直流電源に起因する時間変化しない電位差となるため、第1,第2の電圧計の構成を簡単にすることができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の回線確認装置であって、前記負荷装置は、交流電源を備えており、前記第1の線間電位差、および、前記第2の線間電位差は、交流の線間電位差である、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、さらに、第1,第2の電圧計が測定する第1,第2の線間電位差を、一対の電線が接続している交流電源に起因する交流の電位差とすることで、加入者回線の工事および保守に該当する本回線確認を行ったとしてもお客様端末が誤動作するおそれを回避することができる。
また、請求項4に記載の発明は、第1の電線および第2の電線からなる、一対の電線の接続の正常性を確認する回線確認装置であって、前記一対の電線が負荷装置に接続されていない場合において、前記一対の電線を充電する充電器と、前記第1の電線の電線部分の一端と、前記第2の電線の電線部分の一端との第1の線間電位差を測定する第1の電圧計と、前記第1の電線の電線部分の他端と、前記第2の電線の電線部分の他端との第2の線間電位差を測定する第2の電圧計と、前記測定した第1の線間電位差と、前記測定した第2の線間電位差とが一致するか否かを判定する判定部と、を備える、ことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、第1の電線および第2の電線からなる、一対の電線の接続の正常性を確認する回線確認装置における回線確認方法であって、前記一対の電線が負荷装置に接続されていない場合において、前記一対の電線を充電するステップと、前記第1の電線の電線部分の一端と、前記第2の電線の電線部分の一端との第1の線間電位差を測定するステップと、前記第1の電線の電線部分の他端と、前記第2の電線の電線部分の他端との第2の線間電位差を測定するステップと、前記測定した第1の線間電位差と、前記測定した第2の線間電位差とが一致するか否かを判定するステップと、を実行する、ことを特徴とする。
請求項4,8に記載の発明によれば、測定値として線間電位差を用いるため、従来のように、一対の電線とは異なる電路(例えば、GND)を準備する必要が無い。また、測定値として線間電位差を用いるため、判定部による、一対の電線の接続の正常性確認は1回で済む。
したがって、一対の電線の接続の正常性確認を簡易にすることができる。
さらに、回線確認装置が備える充電器で、一対の電線を外部から充電することで、負荷装置に接続されていない一対の電線について、線間電位差を用いた正常性確認の結果を有意にすることができる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の回線確認装置であって、前記充電器は、直流電源を備えており、前記第1の線間電位差、および、前記第2の線間電位差は、直流の線間電位差である、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、回線確認装置が備える充電器の直流電源で、一対の電線を外部から充電することで、負荷装置に接続されていない一対の電線について、直流の線間電位差を用いた正常性確認の結果を有意にすることができる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の回線確認装置であって、前記充電器は、交流電源を備えており、前記第1の線間電位差、および、前記第2の線間電位差は、交流の線間電位差である、ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、回線確認装置が備える充電器の交流電源で、一対の電線を外部から充電することで、負荷装置に接続されていない一対の電線について、交流の線間電位差を用いた正常性確認の結果を有意にすることができる。
本発明によれば、一対の電線の接続の正常性確認を簡易にすることができる。
第1の実施形態の説明図である。 第2の実施形態の説明図である。 第3の実施形態の説明図である。 第4の実施形態の説明図である。 第5の実施形態の説明図である。 第6の実施形態の説明図である。 第1〜第6の実施形態における回線確認処理のフローチャートである。 従来の、一対の電線の接続の正常性確認の説明図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という)について説明する。各実施形態の説明をする際、重複する説明は省略し、相違する点について主に説明する。
[第1の実施形態]
図1に示すように、第1の実施形態の回線確認装置1は、交換機2(負荷装置)に用いられる2本の電線L1,L2の正常性を確認する装置である。交換機2は、直流電源21を備えている。直流電源21の両端にはそれぞれ電線L1,L2が接続されている。また、図1中、符号T1〜T3は、接続端子(縦線で表現)であり、例えばMDF(Main Distributing Frame)である。
接続端子T1は、交換機2から出た複数の加入者線(電話線)を成端する。
接続端子T2は、電話局からお客様端末(以下、電話機と呼ぶ場合がある)に接続された複数の加入者線(電話線)を成端する。交換機2から出た加入者線と、電話機に接続された加入者線とを接続する場合、保守者は、接続端子T1,T2の該当部分を電線(ジャンパ線)で接続する。
接続端子T3は、接続端子T1,T2と同等の機能を有するが、本実施形態では接続端子T2に接続する。
接続端子T1〜T3は、互いに離間している。
電線L1の電線部分p1の一端は、接続端子T1に接続されており、他端は、接続端子T2に接続されている。
電線L2の電線部分p2の一端は、接続端子T1に接続されており、他端は、接続端子T2に接続されている。
回線確認装置1は、電圧計11,12と、判定部13とを備える。
電圧計11は、接続端子T1を介して、電線部分p1,p2それぞれの一端に接続し、電線L1,L2の線間電位差を測定する。
電圧計12は、接続端子T1に接続する接続端子T3を介して、電線部分p1,p2それぞれの他端に接続し、電線L1,L2の線間電位差を測定する。
判定部13は、電圧計11が測定した線間電位差と、電圧計12が測定した線間電位差とを照合し、一対の電線L1,L2の正常性を確認する。
判定部13は、電圧計11が測定した、直流の線間電位差と、電圧計12が測定した、直流の線間電位差とが一致するか否か判定する。一致すれば、判定部13は、電線L1,L2は正常であると判定し、一致しなければ、異常であると判定する。
第1の実施形態によれば、測定値として線間電位差を用いるため、従来のように、一対の電線L1,L2とは異なる電路(例えば、GND(図8参照))を準備する必要が無い。また、測定値として線間電位差を用いるため、判定部13による、一対の電線L1,L2の接続の正常性確認は1回で済む。
したがって、一対の電線L1,L2の接続の正常性確認を簡易にすることができる。
特に、電圧計11,12が測定する線間電位差は、電線L1,L2が接続している直流電源21に起因する時間変化しない電位差となるため、(直流電源の代わりに交流電源を用いた場合と比較して)電圧計11,12の構成を簡単にすることができる。
[第2の実施形態]
図2に示すように、第2の実施形態が第1の実施形態と相違する点は、交換機2が、直流電源21の代わりに交流電源22を備えている点である。
交流電源22の両端にそれぞれ電線L1,L2が接続されている。このため、電圧計11,12が測定する線間電位差は、交流の線間電位差(瞬時値)となる。よって、電圧計11,12は、時間的に同期する機能(図示せず。例:クロック発振部。)を備え、電圧計11,12が測定する線間電位差間に時間的な位相ずれが生じないようにしている。
判定部13は、電圧計11が測定した、交流の線間電位差と、電圧計12が測定した、交流の線間電位差とが一致するか否か判定する。一致すれば、判定部13は、電線L1,L2は正常であると判定し、一致しなければ、異常であると判定する。
第2の実施形態によれば、一対の電線L1,L2とは異なる電路を準備する必要もなく、一対の電線L1,L2の接続の正常性確認は1回で済むため、一対の電線L1,L2の接続の正常性確認を簡易にすることができる。
特に、電圧計11,12が測定する線間電位差を、電線L1,L2が接続している交流電源22に起因する交流の電位差とすることで、加入者回線の工事および保守に該当する本回線確認を行ったとしても電話機が誤動作するおそれを回避することができる。
加入者回線の工事および保守に関しては、所要の心線を識別するために、故障または空き心線に対して1020Hzまたは1024Hz等の周波数の信号を送出する場合があることが規約されている。よって、この規約の条件を満たす交流信号を用いれば、電話機が誤動作するおそれは無い。電圧計11,12が測定する交流の線間電位差を、この規約の条件を満たす電位差とすることが好ましい。
第2の実施形態では、一対の電線L1,L2には、電話機が接続されているわけではないため、あえて規約を守る必要が無いという考え方はある。しかし、現実問題として、一対の電線L1,L2の接続の正常性確認を行う場合、お客様端末(例えば電話機)が接続されているか否かを事前に確認することができないことがある。この場合には、「電話機が接続されている可能性がある」と考えて、電話機が誤動作しない条件下の交流の線間電位差を測定することで、一対の電線L1,L2の接続の正常性確認を円滑に勧めることができる。
なお、第1の実施形態では、電圧計11,12は、直流の線間電位差を測定するため、上記の規約から逸脱し、電話機の誤動作のおそれがある。このことに鑑みて、第2の実施形態のように、電話機が誤動作しない交流の線間電位差を、一対の電線L1,L2の接続の正常性確認に用いることは有用である。しかし、直流の線間電位差を測定する第1の実施形態は、既に説明した通り、電圧計11,12の構成を簡単にすることができるという利点がある。このため、一対の電線L1,L2に電話機が接続されていないことが事前に確認することができた場合は、第1の実施形態が有用である。
[第3の実施形態]
図3に示すように、第3の実施形態が第1,第2の実施形態と相違する点は、一対の電線L1,L2に交換機2が接続されていないこと、回線確認装置1が充電器14をさらに備える点である。充電器14は直流電源を有し、直流を給電する。一対の電線L1,L2は、交換機2等の負荷装置が接続されていないため外部から充電されていない状態にあり、その状態で電圧計11,12が線間電位差を測定しても有意な結果が得られない。
上記の事態を回避するため、一対の電線L1,L2を外部から充電する。具体的には、充電器14を、例えば、接続端子T1を介して、電線部分p1,p2の一端に接続する。充電した状態で、電圧計11,12による直流の線間電位差の測定、判定部13による判定を行う。この測定、判定は、第1の実施形態と同様である。
第3の実施形態によれば、一対の電線L1,L2とは異なる電路を準備する必要もなく、一対の電線L1,L2の接続の正常性確認は1回で済むため、一対の電線L1,L2の接続の正常性確認を簡易にすることができる。
特に、回線確認装置1が備える充電器14で、一対の電線L1,L2を外部から充電することで、負荷装置に接続されていない電線L1,L2について、直流の線間電位差を用いた正常性確認の結果を有意にすることができる。
なお、図3では、一対の電線L1,L2に対する充電器14の接続箇所は、電圧計11の接続箇所と同じ、つまり、接続端子T1を介した接続箇所であったが、これに限定されず、一対の電線L1,L2の任意の箇所を接続箇所としてもよい。
一対の電線L1,L2の、充電器14から充電される一端(電線部分p1,p2の一端)の線間電位差が明白である場合、充電器14から充電される一端の線間電位差の測定、つまり、電圧計11による線間電位差の測定を省略してもよい。図3によれば、充電器14としての直流電源と、電圧計11とは直結されている。よって、当該直流電源の電圧、極性が明白であれば、「一対の電線L1,L2の、充電器14から充電される一端(電線部分p1,p2の一端)の線間電位差が明白である場合」に該当する。
[第4の実施形態]
図4に示すように、第4の実施形態が第1〜第3の実施形態(特に、第3の実施形態)と相違する点は、回線確認装置1が充電器15を備える点である。充電器15は、交流電源を有し、交流を給電する。一対の電線L1,L2は、交換機2等の負荷装置が接続されていないため外部から充電されていない状態にあり、その状態で電圧計11,12が線間電位差を測定しても有意な結果が得られない。
上記の事態を回避するため、一対の電線L1,L2を外部から充電する。具体的には、充電器15を、例えば、接続端子T1を介して、電線部分p1,p2の一端に接続する。充電した状態で、電圧計11,12による交流の線間電位差の測定、判定部13による判定を行う。この測定、判定は、第2の実施形態と同様である。
第4の実施形態によれば、一対の電線L1,L2とは異なる電路を準備する必要もなく、一対の電線L1,L2の接続の正常性確認は1回で済むため、一対の電線L1,L2の接続の正常性確認を簡易にすることができる。
特に、回線確認装置1が備える充電器15で、一対の電線L1,L2を外部から充電することで、負荷装置に接続されていない電線L1,L2について、交流の線間電位差を用いた正常性確認の結果を有意にすることができる。
[第5の実施形態]
図5に示すように、第5の実施形態が第1〜第4の実施形態(特に、第4の実施形態)と相違する点は、一対の電線L1,L2に電話機3が接続されている点である。第5の実施形態は、誤動作を回避すべき電話機3が、一対の電線L1,L2に接続されていることが事前に確認することができた場合の、正常性確認の実施形態である。
第5の実施形態では、既に説明した規約に従い、交流による正常性確認で電話機の誤動作を回避するために、回線確認装置1は、一対の電線L1,L2を外部から充電する充電器として、交流電源である充電器15を備える。充電器15で一対の電線L1,L2を充電した状態での、電圧計11,12による交流の線間電位差の測定、判定部13による判定は、第4の実施形態と同様である。
第5の実施形態によれば、一対の電線L1,L2とは異なる電路を準備する必要もなく、一対の電線L1,L2の接続の正常性確認は1回で済むため、一対の電線L1,L2の接続の正常性確認を簡易にすることができる。
特に、交流電源である充電器15で、一対の電線L1,L2を外部から充電した上で、一対の電線L1,L2の接続の正常性確認を行うため、電話機3の誤動作を確実に回避することができる。
[第6の実施形態]
図6に示すように、第6の実施形態が第1〜第5の実施形態(特に、第5の実施形態)と相違する点は、一対の電線L1,L2にDSU(Digital Service Unit:デジタル回線終端装置)4が接続されている点、および、回線確認装置1が備える充電器が、直流電源としての充電器14となっている点である。
DSU4は、お客様端末の一種であり、電話機3(図5)と同様、加入者回線の工事および保守の際、誤動作を回避すべき装置である。DSU4のように、お客さま側で用意される装置については、34V〜42Vという基本電圧で動作するように作成されることが求められている。よって、34V未満の充分小さい電圧の試験信号を用いるという条件を満たせば、DSU4が誤動作することは無い。電圧計11,12が測定する直流の線間電位差を、この条件を満たす電位差にすればよい。充電器14で一対の電線L1,L2を充電した上での、電圧計11,12による直流の線間電位差の測定、判定部13による判定は、第3の実施形態と同様である。
第6の実施形態によれば、一対の電線L1,L2とは異なる電路を準備する必要もなく、一対の電線L1,L2の接続の正常性確認は1回で済むため、一対の電線L1,L2の接続の正常性確認を簡易にすることができる。
特に、直流電源である充電器14で、一対の電線L1,L2を外部から充電した上で、一対の電線L1,L2の接続の正常性確認を行うため、充電の電圧を基本電圧未満の充分小さい電圧にすることで、DSU4の誤動作を確実に回避することができる。
また、電圧計11,12が測定する線間電位差は、充電器14としての直流電源に起因する時間変化しない電位差となるため、(直流電源の代わりに交流電源としての充電器15を用いた場合と比較して)電圧計11,12の構成を簡単にすることができる。
<処理>
第1〜第6の実施形態における回線確認処理について説明する。回線確認処理は、一対の電線L1,L2に交換機2(図1)が接続されている等、一対の電線L1,L2が既に充電されている場合、または、充電器14,15を用いて、一対の電線L1,L2のいずれか一端を外部からの充電を開始した場合に開始する。
図7に示すように、まず、回線確認装置1の電圧計11が、一対の電線L1,L2の第1の線間電位差を測定する(ステップS1)。測定する第1の線間電位差は、直流または交流の電位差である。次に、回線確認装置1の電圧計12が、一対の電線L1,L2の第2の線間電位差を測定する(ステップS2)。測定する第2の線間電位差は、直流または交流の電位差である。
次に、回線確認装置1の判定部13が、第1の線間電位差と第2の線間電位差が一致するか否かを判定する(ステップS3)。一致する場合(ステップS3でYes)、判定部13は、一対の電線L1,L2が正常であると判定し(ステップS4)、回線確認処理を終了する。一致しない場合(ステップS3でNo)、判定部13は、一対の電線L1,L2が異常であると判定し(ステップS5)、回線確認処理を終了する。
(その他)
各実施形態で説明した種々の技術を適宜組み合わせた技術を実現することもできる。
1 回線確認装置
11,12 電圧計
13 判定部
14,15 充電器
2 交換機
21 直流電源
22 交流電源
T1〜T3 接続端子
L1,L2 電線
p1,p2 電線部分

Claims (8)

  1. 第1の電線および第2の電線からなる、一対の電線の接続の正常性を確認する回線確認装置であって、
    前記一対の電線が負荷装置に接続されている場合において、
    前記第1の電線の電線部分の一端と、前記第2の電線の電線部分の一端との第1の線間電位差を測定する第1の電圧計と、
    前記第1の電線の電線部分の他端と、前記第2の電線の電線部分の他端との第2の線間電位差を測定する第2の電圧計と、
    前記測定した第1の線間電位差と、前記測定した第2の線間電位差とが一致するか否かを判定する判定部と、を備える、
    ことを特徴とする回線確認装置。
  2. 前記負荷装置は、直流電源を備えており、
    前記第1の線間電位差、および、前記第2の線間電位差は、直流の線間電位差である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の回線確認装置。
  3. 前記負荷装置は、交流電源を備えており、
    前記第1の線間電位差、および、前記第2の線間電位差は、交流の線間電位差である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の回線確認装置。
  4. 第1の電線および第2の電線からなる、一対の電線の接続の正常性を確認する回線確認装置であって、
    前記一対の電線が負荷装置に接続されていない場合において、
    前記一対の電線を充電する充電器と、
    前記第1の電線の電線部分の一端と、前記第2の電線の電線部分の一端との第1の線間電位差を測定する第1の電圧計と、
    前記第1の電線の電線部分の他端と、前記第2の電線の電線部分の他端との第2の線間電位差を測定する第2の電圧計と、
    前記測定した第1の線間電位差と、前記測定した第2の線間電位差とが一致するか否かを判定する判定部と、を備える、
    ことを特徴とする回線確認装置。
  5. 前記充電器は、直流電源を備えており、
    前記第1の線間電位差、および、前記第2の線間電位差は、直流の線間電位差である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の回線確認装置。
  6. 前記充電器は、交流電源を備えており、
    前記第1の線間電位差、および、前記第2の線間電位差は、交流の線間電位差である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の回線確認装置。
  7. 第1の電線および第2の電線からなる、一対の電線の接続の正常性を確認する回線確認装置における回線確認方法であって、
    前記一対の電線が負荷装置に接続されている場合において、
    前記第1の電線の電線部分の一端と、前記第2の電線の電線部分の一端との第1の線間電位差を測定するステップと、
    前記第1の電線の電線部分の他端と、前記第2の電線の電線部分の他端との第2の線間電位差を測定するステップと、
    前記測定した第1の線間電位差と、前記測定した第2の線間電位差とが一致するか否かを判定するステップと、を実行する、
    ことを特徴とする回線確認方法。
  8. 第1の電線および第2の電線からなる、一対の電線の接続の正常性を確認する回線確認装置における回線確認方法であって、
    前記一対の電線が負荷装置に接続されていない場合において、
    前記一対の電線を充電するステップと、
    前記第1の電線の電線部分の一端と、前記第2の電線の電線部分の一端との第1の線間電位差を測定するステップと、
    前記第1の電線の電線部分の他端と、前記第2の電線の電線部分の他端との第2の線間電位差を測定するステップと、
    前記測定した第1の線間電位差と、前記測定した第2の線間電位差とが一致するか否かを判定するステップと、を実行する、
    ことを特徴とする回線確認方法。
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