JP2020012293A - 梯子の掛止補助金具 - Google Patents
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Abstract
Description
マンホール内に昇降用の梯子を固定配置しない場合にはマンホールの地表開口部内に予め梯子掛止用の横バーを固定配置しておき、可搬式の梯子の二本の縦木の先端等に夫々設けたフックを横バーに掛止することにより梯子を安定して設置(吊り下げ)できるようにしている。
しかし、マンホール内の梯子の設置場所付近に配線、配管等の障害物が存在していることにより、一方のフックのみしか横バーに掛止できず梯子が設置不能となる場合がある。即ち、図6はマンホール内に障害物があることにより梯子を設置できない状態を示した説明図である。マンホール100の開口内周縁にはコ字状の梯子掛止用の掛止部材102が固定されている一方で、掛止部材102の直下にはケーブルを内包した防護管104が配置されている。梯子110は、2つの支柱112a、112bの各先端部に2つのフック116a、116bを備えており、掛止部材102の横バー102aに両フックを同時に掛止することにより初めて梯子を安定して設置することができる。しかし、この例では、防護管104が障害となって梯子110は本来の設置位置よりも横方向に大きくずらして設置せざるを得ず、この場合には一方のフック116aのみが横バー102aに掛止可能となり、他方のフック116bは掛止できない。従って、梯子の設置自体が不可能となり、マンホールへの出入りができなくなる。仮に一方のフック116aのみを横バーに掛止した状態で梯子を設置して無理に昇降しようとすると、梯子がマンホール内でアンバランスな状態となり安全な昇降が不可能となる。
しかし、これらの特許文献には、マンホール内の障害物の存在により横バーに対して2つのフックを同時に掛止できなくなるという課題と、その課題を解消するための対策、対処方法は開示されていない。
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態に係る梯子の掛止補助金具(以下、掛止補助金具という)の構成を示す斜視図であり、図2は本発明に係る掛止補助金具をマンホールに設けた梯子掛止部材に固定した状態を示した斜視図であり、図3(a)及び(b)は梯子掛止部材に掛止補助金具を取り付けた状態を示す平面斜視図、及びフックを掛止した状態を示す平面斜視図であり、図4(a)及び(b)は梯子掛止部材に掛止補助金具を取り付けた状態を示す底部側斜視図である。
しかし、本例では、防護管104が障害となって梯子110を垂直な姿勢を維持しつつ掛止部材102の下方に設置することができない。そのため、二本のフックの一方116aのみを横バー102aに掛止できるが、他のフック116bは横バー102aに掛止することができずに、横バーの終端部の更に横方向に位置することとなる。
掛止補助金具1は、掛止部材102に対して着脱自在に固定される固定部2と、固定部に固定、或いは着脱自在に取付けられた延長バー20と、固定部2を掛止部材102に対して着脱自在に固定する着脱具としてのボルト9、ナット10と、から概略構成されている。
固定部本体4の中空内部の形状は横バー102aの一端部と密着してガタ付きなく嵌合させるように設定されている。穴6a、6a間、穴7a、7aの間隔Lは、図示のように横バー102aの一端から屈曲した棒状の基部102bを受け入れるように設定する。
図示のように各穴間の間隔L内に基部102bを位置させつつ横バー102aを固定部本体4内に嵌合させた状態で、各穴6a、7aにボルト9を差し込んでナット10で締結することにより固定部材が掛止部材102に対して固定完了する。
即ち、本発明の掛止補助金具1は、昇降対象物としてのマンホールに設けた横バー(掛止バー)102aに対して着脱自在に掛止される少なくとも2つのフック116a、116bを所定の横方向間隔を隔てて備えた梯子110を、各フックを用いて横バーに掛止する際に、障害物の存在によって一方のフック116aのみしか横バーに掛止できない場合に、他方のフック116bを横バーと同じ高さレベルに掛止させて梯子の設置状態を安定させるための手段である。
次に、図5は本発明の他の実施形態に係る梯子の掛止補助金具の構成を示す斜視図であり、図1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この実施形態に係る掛止補助金具1が図1の実施形態と異なる点は、延長バー20が固定部本体4に対する軸方向位置を変更させて固定部本体からの突出長を変更できるようにした点にある。
即ち、本例に係る掛止補助金具1では、延長バー20は固定部本体4に対して固定されておらず、固定部本体内壁の適所(本例では3箇所)に設けたガイド突条4aにより、延長バーの一端部外周面に設けた溝20bを抜け落ち不能に軸方向へガイドすることにより、軸方向へスライド可能となっている。延長バーの突出長が一定であると、現場によっては掛止部材102の端部とマンホールの内壁との間の距離が短すぎて掛止補助金具を設置できないことも有り得るが、本実施形態では固定部本体からの延長バーの突出長を適宜調整できるので、掛止部材102の端部とマンホールの内壁との間の距離に併せつつ掛止補助金具を設置することが可能となる。
或いは、図5において軸方向長さの異なる延長バーを複数本用意しておき、現場の状況に応じて固定部本体4に対して最適長さを有した延長バーを装着して使用するようにしてもよい。
なお、固定部本体に対する延長バーの着脱のための構造は図示したものに限らず、他にも種々の態様を採用することができる。
また、本発明の掛止補助金具は、マンホール以外の昇降対象物、例えば縦穴、建造物の外壁等々に設置される梯子用の掛止部材にも適用することができる。
第1の本発明に係る梯子の掛止補助金具1は、昇降対象物100に設けた梯子掛止部材102aに対して着脱自在に掛止される少なくとも2つのフック116a、116bを所定の横方向間隔を隔てて備えた梯子110を、各フックにより梯子掛止部材に掛止する際に用いる手段であり、一方のフック116aを梯子掛止部材に掛止した時に他方のフック116bを該梯子掛止部材に掛止できない状態にある時に梯子掛止部材に対して着脱自在に固定される固定部2と、該固定部に設けられて該他方のフックを掛止可能とする延長バー20と、を備えていることを特徴とする。
マンホールのような狭い縦穴内に作業員等が出入りするための梯子が常備されておらず、出入りする際には可搬式の梯子のフックをマンホール開口部に設けた梯子掛止部材に掛止するように構成されている場合、梯子の本来の設置位置に障害物があると梯子を設置できなかった。本発明では、ボルト等により簡易に固定できる固定部に対して延長バーを取り付けるだけの簡単な加工により、梯子掛止部材の横バーの長さの不足分を補うことができる。つまり、簡易な構造、軽量で、着脱操作性に優れ、フックの掛止安定性に優れた掛止補助金具を提案することができる。
掛止補助金具1を梯子掛止部材102に固定する際に、固定部からの延長バーの突出長が一定であると、延長バーがマンホール内壁やその他の障害物に邪魔されて固定できなくなる場合が想定される。そこで、固定部に対する延長バーの突出長を調整可能にすることにより現場の種々の状況に対応しつつ掛止補助金具を適切に固定することが可能となる。
長さの異なる延長バーを複数種類準備しておき、現場の状況に応じて最適な長さを有する延長バーを固定部に固定できるようにすれば、固定部に対する延長バーの突出長が調整可能となり、現場の種々の状況に対応しつつ掛止補助金具を適切に固定することが可能となる。
Claims (3)
- 昇降対象物に設けた梯子掛止部材に対して着脱自在に掛止される少なくとも2つのフックを所定の横方向間隔を隔てて備えた梯子を、前記各フックにより前記梯子掛止部材に掛止する際に用いる掛止補助金具であって、
一方の前記フックを前記梯子掛止部材に掛止した時に他方の前記フックを該梯子掛止部材に掛止できない状態にある時に前記梯子掛止部材に対して着脱自在に固定される固定部と、該固定部に設けられて前記他方のフックを掛止可能とする延長バーと、を備えていることを特徴とする梯子の掛止補助金具。 - 前記延長バーは、前記固定部からの突出長を調整可能であることを特徴とする請求項1に記載の梯子の掛止補助金具。
- 前記延長バーは、前記固定部に対して着脱交換可能であることを特徴とする請求項1に記載の梯子の掛止補助金具。
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Cited By (1)
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JP7160997B1 (ja) * | 2021-06-10 | 2022-10-25 | 株式会社新来島どっく | 船舶内の高さの異なる箇所に配置される垂直梯子設置方法 |
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2018
- 2018-07-18 JP JP2018134947A patent/JP7077837B2/ja active Active
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