JP2020011100A - 椅子 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1には、心拍センサ又は呼吸センサ及びモータ等の電気機器を備える車両用シート用いて、振動刺激を着座者に付与する技術が開示されている。
一方、覚醒度の低下を防止、換言すると居眠りを防止する技術は、車両用シートの他、勉強や仕事を効率的に行うことを目的に、事務用の脚付き椅子等に用いられ得る。
なお、覚醒装置を備えるものではないが、特許文献2には、座部に、クッション材として機能するエアセルと、エアセルへの空気の給排を制御する制御装置(同文献には、制御部と記載。)と、を備える椅子が開示されている。この制御装置は、座部フレーム(同文献には、ベース部と記載。)の着座面側に設けられており、上方からカバー(同文献には、前側支持部と記載。)が被せられている。
また、特許文献3には、着座する者の姿勢を正しくするために、脚付き椅子にセンサを着座面に配し、バッテリ及び制御装置並びにこれらを覆うカバーを含むコントロールユニットを椅子の座部(同文献には、着席部と記載。)の下面に取付け、センサの検知信号の有無によって着座者の姿勢を検出する技術が開示されている。
そして、脚付き椅子に覚醒機器を取り付ける場合には、車両内部に電気機器を配設可能な車両用シートに取り付ける場合と異なり、覚醒機器を構成する制御装置やバッテリを着座者の近傍に配置せざるを得ない。
このため、制御装置が作動することによって熱を帯びることで温度が高くなった椅子の一部に着座者が触れるときに、着座者に不快感を与えることがあった。
また、カバーを取り付けた場合に、カバーに覆われた制御装置やバッテリ等に触れることが困難となり、メンテナンス作業が困難となるという問題があった。
特にカバーがバッテリを覆っている場合に、バッテリの交換のためにカバーを取り外さなくてはならず、バッテリを交換しづらかった。
また、バッテリが充電バッテリである場合に、充電ジャックに接続されてカバーから取り出された充電ケーブルが椅子の周辺を通る者の邪魔になることがあった。
さらに、カバー内にある制御装置又はバッテリに、カバーを挿通してハーネス又はケーブルが挿し込まれている場合に、ハーネス又はケーブルが椅子の周辺を通るものや周辺にある物に引っかかって外れてしまうという問題があった。
また、椅子に何の表示部もなければ、覚醒機器の作動状態、停止状態等の確認ができないため、覚醒装置を使用しづらかった。
他の目的は、覚醒機器を構成する装置の少なくとも一部を覆うカバーのサイズを抑えて、椅子をコンパクトにすることにある。
また、他の目的は、制御装置等に電力を供給するバッテリを覆うカバーを備える場合に、バッテリの出し入れ、又はバッテリへの給電を容易にすることにある。
さらに他の目的は、覚醒装置の作動状態等を確認可能にすることにある。
上記構成によれば、ファンにより、カバー内からカバー外への排熱性を高めることができる。
上記構成によれば、カバー内のバッテリ及び制御装置からの排風が、カバーの後ろからカバー外に出ることになるため、椅子の前側にある着座者の脚が排風に曝されて、着座者に不快感を与えることを回避できる。
上記構成によれば、カバーが、バッテリ又は制御装置と対向する位置に凹部を有することで、バッテリ及び制御装置を覆うカバーのサイズをコンパクトにすることができる。
上記構成によれば、バッテリ又は制御装置がカバーの最も深い凹部に対向する位置に配置されていることで、バッテリ又は制御装置を覆うことで最も外側に張り出す部分が薄くなり、椅子の外側へのカバーの張り出し量を効果的に小さくすることができる。
上記構成によれば、バッテリと制御装置とが厚さ方向に重ねて配置されていることで、両者を接続するケーブルを短くできるとともに、座部又は背もたれへの組付性を良好にすることができ、さらに、最も深い凹部に対向する位置であることで、椅子の外側へのカバーの張り出し量を効果的に小さくすることができる。
上記構成によれば、支柱よりも前側に、カバーの最も深い凹部が形成されていることで、その位置に対向する位置にバッテリ又は制御装置を配置することができる。
このため、カバーを外して、支柱よりも前側からバッテリ又は制御装置に触れることができ、メンテナンス性が良好となる。
さらに、椅子の幅方向中央部に最も深い凹部が形成されていることで、椅子の幅方向にバランスよく形成されたカバーを採用することができ、意匠性を高めることができる。
上記構成によれば、バッテリと制御装置が椅子の幅方向に並んで配置されていることで、これらが上下方向又は前後方向に並んで配置されているものよりも、上下方向又は前後方向へのカバーの張り出しを抑えることができる。
上記構成によれば、プレート部材の下方で下側フレーム部の前方にあるスペースをバッテリと制御装置とを配設するスペースとして有効利用することができる。
上記構成によれば、凹部がバッテリ及び制御装置に対向する位置に複数形成されていることで、バッテリ及び制御装置が別々に座部又は背もたれに取り付けられている場合であっても、椅子の外側へのカバーの張り出し量を効果的に小さくすることができる。
上記構成によれば、カバーに入出口が形成されていることで、カバーを本体部に取り付けたままバッテリを出し入れすることが可能となる。
上記構成によれば、バッテリの出し入れの際に、支柱が邪魔になることを回避することができる。
上記構成によれば、カバーに充電ジャックを通すことができる通し口が形成されていることで、カバーを本体部に取り付けたまま充電ケーブルを充電ジャックに挿し込んでバッテリを容易に充電することができる。
上記構成によれば、バッテリの充電の際に、支柱が邪魔になることを回避することができる。
上記構成によれば、座部から離間した位置にある脚部に固定された充電コネクタに充電ケーブルを接続してバッテリを充電できるため、充電ケーブルが着座者等の邪魔になることを防止できる。
上記構成によれば、カバーにハーネスを通すことができる他の通し口が形成されていることで、カバーの内外にハーネスを通すことができるため、刺激装置、センサ及び制御装置の配置の自由度を高めることができる。
上記構成によれば、カバーの他の通し口を介してのハーネス組み付けの際に、支柱が邪魔になることを回避することができる。
上記構成によれば、カバーにおける着座者の脚から離れた支柱側に対向する面に他の通し口が形成されているので、着座者の脚に触れることによってハーネスが外れることを回避することができる。
上記構成によれば、カバーに作動スイッチ部、作動表示部及びバッテリ状態表示部の少なくともいずれかが取り付けられていることにより、カバーを取り付けた状態で、覚醒機器の作動状態を変更することができ、また、作動状態を確認することができる。
上記構成によれば、背凭れに取り付けられたカバーの上部に作動スイッチ部、作動表示部及びバッテリ状態表示部の少なくともいずれかが取り付けられていることにより、椅子の前に立った状態でも、覚醒機器の作動状態を変更することができ、また、作動状態を確認することができる。
上記構成によれば、座部に取り付けられたカバーの側部に作動スイッチ部、作動表示部及びバッテリ状態表示部の少なくともいずれかが取り付けられていることにより、カバー側部には着座者の脚が位置しないため、作動スイッチ部の操作、及び作動表示部又はバッテリ状態表示部の視認が容易となる。
さらに、本発明によれば、カバー内からカバー外への排熱性を高めることができる。
また、着座者の脚が排風に曝されることにより、着座者に不快感を与えることを回避できる。
また、本発明によれば、バッテリ及び制御装置を覆うカバーのサイズをコンパクトにすることができる。
また、本発明によれば、バッテリ又は制御装置のメンテナンス性を良好にすることができる。
また、本発明によれば、上下方向又は前後方向へのカバーの張り出しを抑えることができる。
また、本発明によれば、プレート部材の下方で下側フレーム部の前方にあるスペースをバッテリと制御装置を配設するスペースとして有効利用することができる。
さらに、本発明によれば、カバーを本体部に取り付けたままバッテリを出し入れすることが可能となる。
また、本発明によれば、バッテリの出し入れの際に、支柱が邪魔になることを回避することができる。
また、本発明によれば、カバーを本体部に取り付けたまま充電ケーブルを充電ジャックに挿し込んでバッテリを容易に充電することができる。
さらに、本発明によれば、バッテリの充電の際に、支柱が邪魔になることを回避することができる。
また、本発明によれば、充電ケーブルが着座者等の邪魔になることを防止できる。
また、本発明によれば、刺激装置、センサ及び制御装置の配置の自由度を高めることができる。
また、本発明によれば、カバーの通し孔を介してのハーネス組み付けの際に、支柱が邪魔になることを回避することができる。
また、本発明によれば、着座者の脚に触れることによってハーネスが外れることを回避することができる。
また、本発明によれば、カバーを取り付けた状態で、覚醒機器の作動状態を変更することができ、また、作動状態を確認することができる。
また、本発明によれば、椅子の前に立った状態でも、覚醒機器の作動状態を変更することができ、また、作動状態を確認することができる。
また、本発明によれば、ハーネスを外れにくくすることができる。
また、本発明によれば、作動スイッチ部の操作、及び作動表示部又はバッテリ状態表示部の視認が容易となる。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
以下、本発明の一実施形態に係る脚付き椅子S、並びに脚付き椅子Sに設けられたECU7、バッテリ8及びこれらを保持する保持カバー71並びにこれらを覆う座部カバー51について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下において、前後方向は、椅子の前後方向を示すものとし、左右方向は椅子の左右方向を示すものとし椅子の幅方向ともいう。
まず、図1〜図4を主に参照して、脚付き椅子Sの主な構成について説明する。ここで、図1は、本発明の実施形態に係る脚付き椅子Sの外観図、図2は、保持カバー71及び座部カバー51が取り付けられるクッションパンF21の下面を示す下側斜視図、図3は、図1のIII-III断面を示す模式的な断面図、図4は、樹脂プレートF21dを示す平面図である。
脚付き椅子Sは、主に、脚部材F3と、脚部材F3に取り付けられて着座者の臀部を支持するクッションパンF21と、クッションパンF21に連結された背もたれ部であるバックパンF22と、覚醒機器Uとから構成されている。
足部F31における4本に分岐したそれぞれの先端には、キャスターF31aが取り付けられている。
また、足部F31は、本実施形態においては4本に分岐する構成となっているが、3本以上に分岐する構成であってもよく、さらに、キャスターF31aを備えなくてもよい。
上側フレーム部F21cにおける下側フレーム部F21bに重ならない部位に、タッピングネジN1(図5参照)を通す通し孔F21hが、前後に2つずつ形成されている。
具体的には、この通し孔F21hは、上側フレーム部F21c及び一体的に接合された下側フレーム部F21b、及び後述する保持カバー71を樹脂プレートF21dへ取り付けるタッピングネジN1を通すためのものである。
樹脂プレートF21dの下面には、2個のファン50が座部フレーム74の前方に取り付けられている。
このように取り付けられたファン50は、座部フレーム74に取り付けられた後述する保持カバー71によって保持されるECU7及びバッテリ8を空冷する機能を有する。
パッド部F21oには、図3に示すように、ハーネス11を後述するECU7にガイドするガイド孔F21kが形成されている。
ガイド孔F21kは、パッド部F21oの上面に設けられた呼吸センサ9の前方から、ECU7の近傍へと、前方、且つ、下方に斜め延びるように形成されている。
バックパンF22は、樹脂プレートF22dと、樹脂プレートF22dの前側に取り付けられた表皮付きパッド部F22eと、樹脂プレートF22dの後ろ側に取り付けられた背もたれカバー55とから構成されている。
この操作スイッチU5、作動表示部U6及び充電状態表示部U7は、ハーネスU8によってECU7と接続されている。
次いで、覚醒機器Uについて説明する。
本実施形態に係る覚醒機器Uは、ECU7、バッテリ8、呼吸センサ9及び振動装置35から主に構成されている。
本実施形態に係るECU7は、演算制御用のCPU、ROM、RAM等を備えて構成された、ハード的には汎用のECUである。
ECU7には、コネクタ70が取り付けられおり、コネクタ70の接続口70aに、図3に示す呼吸センサ9に接続されたハーネス11、並びに後述する操作スイッチU5、作動表示部U6及び充電状態表示部U7に接続された図1に示すハーネスU8、振動装置35に接続された図示せぬハーネス、並びにバッテリ8に接続された図示せぬケーブルが接続されている。なお、図3、後述の図12は、ハーネスU8を省略した図である。
RAMは、演算制御中の信号及び入出力される信号を含むパラメータを一時記憶するもので、デジタル信号に変換された電位差信号その他の信号を格納する格納部として機能する。
この駆動部は、CPUの指示に応じて電力を供給することにより振動装置35を駆動する機能を有する。
このCPUの指示信号は、呼吸センサ9からの信号を演算することにより形成される。
つまり、呼吸センサ9から送信される信号により、着座者の覚醒状態を判断し、覚醒状態ではないと判断した場合に、振動装置35を駆動するための信号がCPUから発信されるよう構成されている。なお、当該構成は公知の構成が使用されていればよく、呼吸センサ9の代わりに心拍センサを用いるようにしてもよい。
なお、バッテリ8は、給電式のものに限定されず、着脱式のものであってもよい。
次いで、図1〜図4に加え、図5〜図7を参照して、ECU7及びバッテリ8を保持する保持カバー71について説明する。
ここで、図5は、脚付き椅子Sに取り付けられる制御装置U1、バッテリ8及び保持カバー71等の分解斜視図、図6は、制御装置U1及びバッテリ8を保持した状態の保持カバー71を示す斜視図、図7は、制御装置U1及びバッテリ8を保持する保持カバー71がクッションパンF21の下面に取り付けられた状態を示す模式的な正面図である。
保持カバー71は、本発明に係るカバーの一に相当するものであり、上方が開放されており鉛直断面が略コ字形状である収容凹溝71aを備え、樹脂材料で形成されている。保持カバー71は、図6に示すように、収容凹溝71a内にバッテリ8と制御装置U1を保持する。
このように保持カバー71に開口71iが形成されていることで、保持カバー71によってECU7及びバッテリ8を保持した状態で、各装置の電気的接続が可能となる。
そして、保持カバー71は、開口71iが前方に向くように、上側フレーム部F21cに取り付けられていることで、着座者は、ハーネス11、図示せぬ充電ケーブル等の抜き差しを、保持カバー71の後方にある支柱筒F30が邪魔になることなく、脚付き椅子Sに座った状態で行うことができる。
一方、バッテリ8が充電式である場合には、開口71iは、バッテリ8の充電ジャック80aを露出させることにより、充電ジャック80aに挿し込まれる図示せぬ充電ケーブルの通し口として機能することとなる。
同様に、開口71iは、コネクタ70の接続口70aを露出させることにより、接続口70aに挿し込まれるハーネス11又は後述するハーネスU8の通し口として機能することとなる。
さらに、保持カバー71の椅子の前後方向における最前にあるリブ71eは、他のリブ71dよりも上部が椅子の幅方向に張り出して形成されている。より具体的には、椅子の幅方向両側にある一対のリブ71e間の長さは、後述するカバー部材73における椅子の幅方向の長さよりも短く設定されている。
このため、ECU7を覆って保持カバー71に保持されたカバー部材73は、リブ71eによって前方への移動を制限されることとなる。
このように、スリット71hが形成されていることで、保持カバー71の内部と外部との空気の流通を可能とし、保持カバー71に保持されるECU7及びバッテリ8の放熱性を高めることができる。
特に、保持カバー71の後面に形成されたスリット71hによって、保持カバー71の前方にあるファン50からの送られる風が後方へ流れることとなり、放熱性が高まることとなる。
なお、スリット71hの一部を、開口71iの代わりに、図示せぬ充電ケーブル、又はハーネス11又はハーネスU8の通し口として機能させるようにしてもよい。
詳細には、ベース部材72は、略コ字形状の断面を有して、幅方向長さよりも長く前後方向に延在している。ベース部材72の側面には、複数のパンチ孔72aが形成されており、空気を流通可能とすることで、内部に支持するECU7の放熱性が高められている。
一方、カバー部材73は、略コ字形状の断面を有して、前後方向長さよりも長く幅方向に延在している。
特に、カバー部材73の前面には、ECU7のコネクタ70を露出させて、コネクタ70によってECU7と呼吸センサ9又は振動装置35とを接続するため、方形状の切り欠きが形成されている。
これらは、上下に重ね合わせられることで、内部にECU7の格納空間を形成する。
そして、ベース部材72とカバー部材73とは、ECU7を格納した状態で固定ネジN2によって締結され、バッテリ8の上に積層されて、収容凹溝71a内に保持される。
さらに、リブ71dの下部がバッテリ8の上下方向の厚さよりも高い高さで形成されていることで、リブ71d上に配置される保持カバー71とバッテリ8とを離間させることができる。
このように、保持カバー71とバッテリ8とが離間して配置されることで、両者の間の熱が直接的に伝わることを防止し、両者相互の温度上昇を抑制することができる。
上記実施形態においては、制御装置U1及びバッテリ8を保持し、保護するものとして保持カバー71について説明した。さらに保護能力を高めるとともに、美観を良好にするために、保持カバー71をとともに樹脂プレートF21dを覆う座部カバー51を取り付けるようにしてもよい。
ここで、図8は、樹脂プレートF21dの下面に座部カバー51を取り付けた状態を示す模式的な正面図、図9は、制御装置保持カバー77とバッテリ保持カバー78が樹脂プレートF21dの下面に取り付けられた状態を示す模式的な正面図、図10は、座部カバー51の上部を示す上側斜視図、図11は、座部カバー51を側面から示す模式的な側面図である。
そして、図3に示すように、スリット51aに対向する位置にファン50が配設されていることで、より外気の取り込みが促進されることとなる。
さらに、スリット51a又は開孔51cを、図示せぬ充電ケーブル、ハーネス11又はハーネスU8の通し口として機能させるようにしてもよい。
なお、座部カバー51は、バッテリ8の出し入れ等の障害となる支柱F21aに開孔51cが対向しない向きで樹脂プレートF21dに取り付けられていればよい。つまり、開孔51cが支柱F21aに対向する向きでなければ、前方だけでなく、側方や後方に開孔51cが向くように、座部カバー51が取り付けられてもよい。
このように、スリット51a又は開孔51cから取り込まれ、ECU7又はバッテリ8を通って熱を帯びた空気を座部カバー51の外部へ排気することにより、ECU7及びバッテリ8の熱を放散させることが可能となる。
例えば、図9に示すように、制御装置U1を保持する制御装置保持カバー77と、バッテリ8を保持するバッテリ保持カバー78とが、椅子の幅方向に並んで取り付けられていてもよい。
このように制御装置保持カバー77及びバッテリ保持カバー78が取り付けられていることで、上下に制御装置U1とバッテリ8とを重ねて保持する保持カバー71よりも、樹脂プレートF21dの下方への両カバーの張り出しを抑制することができる。これに伴って、これらを覆う座部カバー53の下方への張り出しも抑制することができる。
例えば、座部カバー53における凹部として、図10に示すように、制御装置保持カバー77に対向する部位に制御装置収容部53a、バッテリ保持カバー78に対向する部位にバッテリ収容部53bが形成されており、それ以外の部位に、複数のリブ53cが形成されている。座部カバー53は、リブ53cが複数形成されていることにより、軽量、且つ、高い剛性を有する。
具体的には、本実施形態にように、制御装置保持カバー77の下面が、バッテリ保持カバー78の下面よりも低い位置にある場合には、制御装置収容部53aが、バッテリ収容部53bよりも深く形成されている。
そして、制御装置収容部53aは、座部カバー53が樹脂プレートF21dに取り付けられた状態において、制御装置収容部53aの底面が制御装置保持カバー77の下面よりも若干低い位置に位置するように形成されている。
同様に、バッテリ収容部53bは、座部カバー53が樹脂プレートF21dに取り付けられた状態において、バッテリ収容部53bの底面がバッテリ保持カバー78の下面よりも若干低い位置に位置するように形成されている。
この場合に、制御装置収容部53aが他の部位よりも最も深く形成されていることで、座部カバー53の下方への張り出し量を最も小さくすることができ、座部カバー53の下方にある着座者の脚の置き場を広くすることができる。
この場合には、保持カバー71、換言すると図示せぬ凹部は、椅子の幅方向中央に配置されていると好ましい。このような構成によれば、椅子の幅方向についての重量のバランスがとれることとなる。
図11に示す座部カバー51の側面には、操作スイッチU5、作動表示部U6及び充電状態表示部U7が取り付けられている。
作動表示部U6及び充電状態表示部U7は、図11に示すように、座部カバー51の側面に取り付けられており、操作スイッチU5を挟む位置に配置されている。
また、作動表示部U6及び充電状態表示部U7が設けられていることで、覚醒機能の作動状態、バッテリ8の充電状態を確認することができるため使用しやすくなる。
最後に、図12を参照して、変形例に係る座部カバー54について説明する。
ここで、図12は、変形例に係る座部カバー54を示す図1のIII-III断面を示す模式的な断面図である。
座部カバー54の後面における支柱F21aに対向する位置に、図5に示すバッテリ8の充電ジャック80aを露出させる通し口54aが形成されている。
そして、バッテリ8は、充電ジャック80aが支柱F21aに対向する後方に向くように保持カバー71に保持されており、保持カバー71には、後方に、充電ジャック80aを露出させる通し口75aが形成されている。
つまり、座部カバー54が保持カバー71を覆っている状態において、通し口54aと通し口75aと貫通孔F21nが対向しており、これらを通って延長ケーブル66が支柱F21aの内部に通されている。
延長ケーブル66が、充電ジャック80aと充電コネクタ65とに接続されている。
このような構成により、床に近い足部F31先にある充電コネクタ65に充電ケーブルを挿し込むようにして、バッテリ8への充電が可能となるため、充電ケーブルが周辺を通る者の邪魔にならずに使いやすいものとなる。
また、着座者は、クッションパンF21の下面近傍よりも足部F31の先端の方が容易に目視でき、図示せぬ充電ケーブルを充電コネクタ65に容易に接続することができる。
このように、支柱F21aに対向する位置に通し口が形成されていることで、メンテナンス以外で触れる機会の少ないハーネスの接続部を、着座者に触れづらくすることが可能となる。
また、この変形例においても、座部カバー54は任意の構成要素であることは当然である。
例えば、座部カバー51にファン50を取り付けるようにしてもよい。座部カバー51にファン50を取り付けるようにすると、樹脂プレートF21dが金属製でありタッピングが困難である等によりファン50を取り付けできない場合に有効である。
また、保持カバー71のスペースを設け、そのスペースにファン50を取り付けるようにしてもよい。保持カバー71にファン50を取り付けるようにすると、ファン50に接続するECU7の近くに配置されることとなるため、配線をコンパクトにまとめることが可能となる。
F21a 支柱
F21b 下側フレーム部
F21c 上側フレーム部
F21d 樹脂プレート(プレート部材、本体部)
F21e 表皮付きパッド部
F21f 貫通孔
F21h 通し孔
F21j 抜き孔
F21k ガイド孔
F21n 貫通孔
F21o パッド部
F22 バックパン(背もたれ)
F22d 樹脂プレート(プレート部材、本体部)
F22e 表皮付きパッド部
F3 脚部材
F30 支柱筒
F31 足部
F31a キャスター
N1 タッピングネジ
N2 固定ネジ
S 脚付き椅子
U 覚醒機器
U1 制御装置
U5 操作スイッチ
U6 作動表示部
U7 充電状態表示部
U8 ハーネス
11 ハーネス
35 振動装置(刺激装置)
44 表皮
50 ファン
51 座部カバー(カバー)
51a スリット
51b 排気口(開孔)
51c 開孔(開口、入出口、通し口)
53,54 座部カバー(カバー)
53a 制御装置収容部(凹部、最も深い凹部)
53b バッテリ収容部(凹部)
53c リブ
54a 通し口
55 背もたれカバー
65 充電コネクタ
66 延長ケーブル
7 ECU
70 コネクタ
70a 接続口
71 保持カバー(カバー)
71a 収容凹溝(凹部)
71d,71e リブ
71h スリット(開孔)
71i 開口(入出口、通し口、他の通し口)
72 ベース部材
72a パンチ孔
73 カバー部材
74 座部フレーム
75a 通し口(開孔)
77 制御装置保持カバー
78 バッテリ保持カバー
8 バッテリ
80a 充電ジャック
9 呼吸センサ(センサ)
Claims (1)
- 座部と、
背もたれと、
着座者の身体信号を検出するセンサと前記着座者に刺激を加える刺激装置と該刺激装置を制御する制御装置とを有して前記着座者を覚醒させる覚醒機器と、
前記座部又は前記背もたれの本体部の裏面側に取り付けられ、前記制御装置を覆うカバーと、を備え、
該カバーにはスリットが形成されていることを特徴とする椅子。
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