JP2020010948A - 被服の着脱補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボトムス、靴下等の足先から着用する被服を、座った姿勢で無理なく一人で容易に着用したり、脱ぐことを可能とする被服の着脱補助具を提供する。【解決手段】操作部材10と、該操作部材の少なくとも一端部に固定され脚部への被服の着用を補助する着衣補助部材30、50と、を備え、着衣補助部材は、操作部材の端部とT字状、或いは十字状に交差した状態で固定され被服の開口部内に挿入されて被服を拡開した状態を維持する拡開部材32、52と、該拡開部材の両端部近傍から夫々操作部材の適所に傾斜して延びて被服が拡開部材に絡むことを防止する変形防止部材40、60と、を備えている【選択図】図1

Description

本発明はボトムス、靴下等の足先から着用する被服を、障害や腰痛等を有する者が一人で容易に着脱することを可能とした被服の着脱補助具に関する。
足腰の力が低下している高齢者や、腰痛、膝痛等の傷病により上体を前傾させたり、膝を曲げることが困難な人にとっては、起立姿勢は勿論、椅子などに腰掛けた状態にあっても、介護者なしに一人でズボン、パンツ、紙おむつ等の下半身に着用するボトムスを着脱したり、靴下を着脱することは困難である。
仮に介護者が居るとしても、パンツ等の下着を着脱する場合には羞恥心から単独で着脱したいという要望を持つ人が多い。
特許文献1には、棒状柄の先端に略三角形状の靴下挿入板を固定した補助具を2本用いて、足先に履いた状態にある靴下を足に沿って足先方向に移動させて脱離させる靴下の脱離用補助具が開示されている。
しかし、同公報に開示された脱離用補助具は、靴下を脱ぐための補助具に過ぎず、この補助具を用いて靴下を履くことは不可能である。また、パンツやズボン等のボトムスを脱いだり履いたりする際には役に立たない。
特許文献2に開示された衣服着脱具は、既に着用している靴下や衣服を脱ぐには適していても、新たに着用する際の補助具としては充分に機能しない。
特開2014−79525公報 特開2008−149122公報
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、ボトムス、紙おむつ、靴下等の足先から着用する被服を、介護者無しでは着脱できない者であっても座った姿勢で無理なく一人で容易に着用したり、脱ぐことを可能とした被服の着脱補助具を提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明の被服の着脱補助具は、操作部材と、該操作部材の少なくとも一端部に固定され脚部への被服の着用を補助する着衣補助部材と、を備えた着脱補助具であって、前記着衣補助部材は、前記操作部材の端部とT字状、或いは十字状に交差した状態で固定され被服の開口部内に挿入されて被服を拡開した状態を維持する拡開部材と、該拡開部材の両端部近傍から夫々前記操作部材の適所に傾斜して延びて被服が前記拡開部材に絡むことを防止する変形防止部材と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、ボトムス、紙おむつ、靴下等の足先から着用する被服を、座った姿勢で無理なく一人で容易に着用したり、脱ぐことができる。
(a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る被服の着脱補助具の組立状態を示す斜視図、及び分解状態を示す斜視図である。 (a)(b)及び(c)は、拡開部材の他の構成例を示した説明図である。 二本の着脱補助具を用いてパンツの開口部を拡開させた状態を示した説明図である。 操作部材の上下を反転させることによりウエスト側開口部が上向きとなるようにパンツを床面に下ろした状態を示す説明図である。 左足からパンツのウエスト側開口部内に足を順次差し込む状態を示した説明図である。 両着脱補助具を両手で引き上げることによりパンツを膝上付近まで引き上げる手順を示した説明図である。 (a)乃至(d)は着脱補助具を用いて床に置いてあるパンツを取り上げて履く手順を示した説明図である。 (a)及び(b)はそれぞれ着脱補助具を用いて長ズボン、及びパジャマを履く際に拡開部材によりウエスト側開口部を拡開状態としてズボン等の内部に片足を差し込む直前の状態を示した説明図である。 (a)(b)(c)は着脱補助具を用いて床に置いてあるパジャマを取り上げて履く手順を示した説明図である。 (a)(b)(c)は二本の着脱補助具を用いて一方の靴下を履く手順を示した説明図である。 靴下を履き終わった後に靴下内から拡開部材を離脱させる手順を説明する図面である。 脱いだ靴を着脱補助具を用いて揃える状態を示した説明図である。 図13(a)及び(b)は本発明の着脱補助具をプラスチック成形品により構成した実施形態を示す正面図、及び側面図である。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1(a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る被服の着脱補助具の組立状態を示す斜視図、及び分解状態を示す斜視図である。
被服の着脱補助具1は、二本の着脱補助具をペアとして使用し、使用者が椅子等に座った状態で二本の着脱補助具1を両手で操作することにより下半身へのボトムスの着脱、及び足先への靴下の着脱を一人で行うことを可能とするものである。
なお、本明細書において、ボトムスとはズボン、スカート、パンツ、紙おむつ等の両脚の足先から履いて引き上げることにより下半身に着用してベルト、腰紐、ゴム紐等により腰で止める下肢被服を広く含む。また、被服とはボトムス、靴下、レッグウォーマー、脚部への各種サポータ等を含む概念である。
また、本明細書において「足」とはくるぶしから先の部位を意味し、「脚部」とは「足」を含めた股から下の部位を意味する。また、「腰」とは「脚」よりも上方に位置する臀部、及びウエストを含めた部位を意味する。
着脱補助具1は、人手により把持して操作可能な操作部材10と、操作部材の少なくとも一端部に固定されボトムスを含む下肢被服の着用を補助する大サイズの着衣補助部材30、及び靴下用の小サイズの着衣補助部材50と、を備える。
操作部材10は、例えば直径10mmで長さ25cm程度の二本の金属製、本例ではアルミ製の円筒パイプ11、15と、一方のパイプ11の端部開口内に差し込むことによりパイプ11に固定された小径パイプ12と、固定ネジ17等を備え、小径パイプ12を他方のパイプ15の端部に差し込むことにより両パイプ11、15を着脱自在に連結可能としている。小径パイプ12に貫通形成した穴(ネジ穴)12aと、パイプ15に貫通形成した穴(ネジ穴)15aは、図1(a)の組立状態では連通するように構成されており、両穴が連通した状態で固定ネジ17を螺着することにより両パイプは着脱自在に固定される。
なお、冬季等において金属製のパイプが使用者の肌に触れたときに体温を奪われる不快感を防ぐために各パイプの外面には厚さ1mm程度の円筒ビニールを被覆するのが好ましい。
なお、操作部材10を2分割する構成は必須ではなく、一本の長尺体としてもよい。
操作部材の長さは、使用者が椅子やベッドに腰掛けた状態で床面に置いた被服を上体を前傾させずに着用したり、離脱させるのに適した長さとし、床面から椅子等の座面の高さにもよるが、日本人の体型としては50〜80cm程度あれば充分である。
パイプ11、15の端面形状は円形である必要は無く、三角形、四角形等々の多角形や不定形状であってもよい。また、操作部材はパイプである必要はなく、非中空であってもよい。従って細長い板状体であってもよい。
操作部材10は図示した例のように直線状に延びる棒状部材である必要は無く、湾曲していても良いし、中間部で屈曲していても良いし、長手方向の径が異なっていても良い。操作部材の適所に湾曲部、或いは屈曲部がある場合には、湾曲部等を脚部に接触させた位置を支点として着脱補助具1をシーソー状に回動させることができるので被服の開口部の開放作業を容易化することができる。
本例では、操作部材10の両端部に夫々ボトムス用の着衣補助部材30と靴下用の着衣補助部材50を配置した構成例を示したが、操作部材の一端部に着衣補助部材30、又は靴下用の着衣補助部材50の一方のみを配置した構成としてもよい。
下肢被服用の着衣補助部材30と靴下用の着衣補助部材50は、サイズの違いを除けばほぼ同一の構成を有しているため、ここでは主として下肢被服用の着衣補助部材30の構成について説明する。
着衣補助部材30は、操作部材10の一端部とT字状、或いは十字状に交差した状態でビス36により固定され、下肢被服の環状の開口部内に挿入されて下肢被服を拡開した状態を維持する棒状の拡開部材32と、拡開部材の長手方向両端部から夫々操作部材の端部適所に向かって傾斜して(操作部材と非平行に)延びる下肢被服の変形等を防止する変形防止部材(保形部材、整形部材)40と、を概略備えている。
拡開部材32は操作部材と同様にアルミ等の金属パイプにビニールを被覆した構成を有し、両端部には摩擦抵抗の高い樹脂、或いはゴムから成る滑り止めキャップ(被服掛止突部)34が固定されている。両キャップを含めた拡開部材32の全長は下肢被服のウエスト側の開口部(胴部への被着部)102のサイズにもよるが15〜25cm程度であれば充分である。
図2(a)(b)及び(c)は、拡開部材32(52)の他の構成例を示しており、(a)は操作部材と拡開部材が十字状に交差した構成例、(b)は拡開部材32の両端が中心部から左右下向きに傾斜している構成例、(c)は拡開部材の両端が中心部から左右上向きに傾斜している構成例である。何れの構成例も被服の着脱に際して有効に機能する。
変形防止部材(保形部材、整形部材)40は、拡開部材32の両端部近傍部位に一端を固定され、他端を操作部材の適所に固定された線材であり、所定の充分なテンションで張設しておくことにより、拡開部材により開放し続けている被服の開口部の一部が開口部を閉じる方向に変形することを阻止する。これにより着衣作業中に被服の開口部内に足先を差込み易い広い開口状態を維持し続けることができる。
変形防止部材40の各端部の固定方法は、例えば拡開部材、及びパイプ11に形成した小孔内に差し込んで縛ったり、接着する等による。
変形防止部材(保形部材、整形部材)40を金属、或いは樹脂等から成る棒材により構成してもよい。
キャップ部34は、変形防止部材40が拡開部材に固定されている部位よりも外側に突出しており、被服のウエスト側開口部内面に接して脱落しないように掛止する手段(被服掛止突部)である。
次に、図3乃至図7に基づいて二本の着脱補助具1を夫々手で把持して操作することにより、下肢被服としてのパンツ(下着)を着用(ウエスト側開口部の拡開、及び拡開状態の維持、開口部内への足(先)からの脚部の挿入、及び被服の引上げ)する手順について説明する。
図3は二本の着脱補助具1の操作部材10を左右の手で夫々把持してから先端の拡開部材32をパンツ100のウエスト側の開口部102内に差し込み、その後左右の手による操作により開口部102を少し押し広げて拡開させた状態を示している。
パンツの開口部に各拡開部材を差し込む作業では、例えばまず椅子等に着座した使用者が拡開部材32を上向き(或いは斜め上向き)にした状態で2つの着脱補助具1を揃えて太股で挟み込み、次いで両手、又は片手を用いてパンツのウエスト側の開口部102内に各拡開部材を差し込む。これにより二本の着脱補助具の先端にパンツが保持された状態となる。次いで、2つの拡開部材32によりパンツ100の開口部102を押し広げるように操作部材を両手により操作すると、図3に示すように開口部102を拡開させることができ、この拡開状態を維持しつつ操作部材の上下を反転させることによりウエスト側開口部102が上向きとなるようにパンツを床面に下ろす(図4)。
この状態では2つの拡開部材32がパンツ100の開口部102の対向する内面に夫々引っ掛かっているため、パンツが脱落することはない。この際、各拡開部材32が床面よりも所定距離上方に位置するように手で着脱補助具全体を引き上げておくことによりウエスト側開口部102が床面から持ち上がった状態となり、ウエスト側開口102からその内部に足を差し入れてから反対側に位置する脚用の開口部104a、104bから足を出し易くなる。
図5は左足からパンツのウエスト側開口部102内に足を順次差し込む状態を示しており、左足をウエスト側開口部102を経て左側の脚用の開口部104a内に差し込んでから、右足を同様に差し込んで右側の脚用の開口部104b内に差し込む。
次いで、両足を脚用の開口部104a、104bから突出させてから図6に示すように両着脱補助具1を両手で引き上げることによりパンツを膝から膝上付近(大腿下部)まで引き上げる。パンツが膝から大腿下部に達した時点では、両拡開部材32をウエスト側開口102から離脱させてもパンツが両脚から離脱する虞がないので、拡開部材をパンツから離脱させて手から離すことにより自由になった両手によってパンツを掴み、立ち上がりながら腰まで引き上げることにより着衣が完了する。
次に、図7(a)乃至(d)は着脱補助具1を用いて床に置いてあるパンツ100を取り上げて履く手順を示している。図7(a)では床にあるパンツを一方の着脱補助具1の拡開部材32で引っ掛けて持ち上げ、(b)ではパンツの前後を確認してから二本の着脱補助具1の拡開部材32を開口部102内に差し込んで開口部を左右に拡開させる。続いて(c)では各着脱補助具を用いて大腿部までパンツを引き上げてから各着脱補助具を開口部から離脱させて両手で開口部周縁を掴む。(d)では着座したまま、或いは立ち上がりながら両手でパンツを引き上げてパンツの装着を完了する。
なお、一対の変形防止部材(保形部材、整形部材)40が存在することにより、パンツのウエスト側開口部内に拡開部材を差し込んでから両端のキャップ部34により開口部内面を掛止する作業がスムーズとなる。即ち、開口部102内に拡開部材を深めに差し込んでから拡開部材を開口部側に引き戻して開口部内面の適所を掛止させる際に、変形防止部材が存在しない場合には拡開部材がパンツ内面に引っ掛かりを起こしてスムーズに移動できないが、変形防止部材の存在によりパンツ内面が変形防止部材との間で滑りを起こすため、拡開部材との間で引っ掛かりを起こさなくなることが実験により確認されている。言い換えれば、変形防止部材が存在しない場合には、拡開部材の両端部や操作部材にパンツ内面が不必要に絡みついて開口部を閉じる方向へ変形させて足を開口部から差し込む際の障害となるが、変形防止部材の存在によりパンツ内面がキャップ部のみに適切に引っ掛かり、スムーズな拡開と拡開状態の維持を実現できる。
椅子に座った状態で一人でパンツを脱ぐ場合には、例えば手作業により図7(c)の状態となるまでパンツを脱いでおき、この段階で股の間に位置するパンツ部分に拡開部材を当接させて押し下げることによりパンツ全体を膝下に移行させて最終的に脱ぐことができる。
なお、図8(a)及び(b)はそれぞれ着脱補助具を用いて長ズボン、及びパジャマ110を履く際に拡開部材によりウエスト側開口部112を拡開状態としてズボン等の内部に片足を差し込む直前の状態を示しているが、それ以外の操作手順はパンツの場合とほぼ同様である。
図9(a)(b)(c)は着脱補助具1を用いて床に置いてあるパジャマ110を取り上げて履く手順を示している。(a)では床にあるパジャマを一方の着脱補助具1の拡開部材32で引っ掛けて持ち上げ、(b)ではパジャマの前後を確認してから二本の着脱補助具1の拡開部材32を開口部112内に差し込んで開口部を左右に拡開させる。続いて(c)では各着脱補助具を用いて大腿部までパジャマを引き上げてから各着脱補助具を開口部から離脱させて両手で開口部周縁を掴む。更に、着座したまま、或いは立ち上がりながら両手でパジャマを引き上げてパジャマの装着を完了する。
なお、パジャマ110は脚部を覆う筒状部分114が長いため、転倒防止のために裾から両足を出してから床に立ち上がり、その後に着衣状態を揃えるのが好ましい。
次に、図10(a)(b)(c)は二本の着脱補助具1を用いて一方の靴下を履く手順を示している。
着脱補助具1を用いて靴下120を履く場合には靴下用の着衣補助部材50を二本同時に使用して一方の靴下の着用作業を行う。着衣補助部材50を構成する拡開部材52は、5〜8cm程度の軸方向長を有しており、その両端部にはキャップ54が固定される。各キャップの内側端部に一端を固定された線材からなる変形防止部材(保形部材、整形部材)60の他端を操作部材の適所に固定する。
靴下の着用に際しては、例えば図10(a)に示すように椅子などに座ったまま操作部材10を手で把持して床上にある靴下120を拡開部材52により引っ掛けて手元まで運ぶ。次いで、2本の着脱補助具1を拡開部材52が上向きとなるように揃えて操作部材両足の太股と膝で挟み、靴下の開口部内に2つの拡開部材52を差し込んで開口部122を左右に拡開させる。次いで、(b)のように膝を90度に曲げ足先を下方へ向けて拡開した状態にある靴下の開口部内に足先を挿入し、(c)のように拡開部材を上方に引き上げることにより履くことができる。
靴下を履き終わった後に靴下内から拡開部材52を離脱させる場合には図11に矢印(イ)で示す前方に拡開部材の一端部(キャップ部54)を押し込むことにより拡開部材の後方に脚部との間の空間を形成できるので、この空間を利用して矢印(ロ)で示す上方に拡開部材の他端を離脱させ、次いで拡開部材の一端も離脱させる。
履いた状態にある靴下を脱ぐ場合には、一本、又は二本の着脱補助具1を用いて、拡開部材52の一端のキャップ部54を靴下の開口部と脚部との間に差し込んでから着脱補助具全体を脚部に沿って押し下げることにより靴下全体を足先から離脱させることができる。
図12は玄関等で脱いだ靴130を着脱補助具1を用いて揃える状態を示している。
玄関で脱いだ靴を整列状態にしたい場合にも人間が立った状態、或いは腰掛けた状態で着脱補助具1を利用した作業を行うことができる。即ち、図示するように靴下用の拡開部材52を靴の開口部に差し込んで靴の向きを変えて整列させることができる。
次に、図13(a)及び(b)は本発明の着脱補助具1をプラスチック成形品により構成した実施形態を示す正面図、及び側面図である。
なお、上記実施形態に係る着脱補助具と同一箇所には同一符号を付して重複した説明は省略するが、変形防止部材40、60がプラスチック製の薄板から構成されている点が異なっている。上記実施形態の変形防止部材は線材により構成されているため、直線状に張設されているが、本例では変形防止部材の外形を任意の形状とすることができる。この例では、変形防止部材の外形輪郭を曲線状に膨出した形状としているので、被服が拡開部材に絡みつく可能性を更に低減させて着衣を容易にすることができる。
<発明の構成、作用、効果のまとめ>
第1の本発明に係る被服の着脱補助具1は、操作部材10と、該操作部材の少なくとも一端部に固定され脚部への被服の着用を補助する着衣補助部材30、50と、を備え、着衣補助部材は、操作部材の端部とT字状、或いは十字状に交差した状態で固定され被服の開口部(環状部)内に挿入されて被服を拡開した状態を維持する拡開部材32、52と、該拡開部材の両端部近傍から夫々操作部材の適所に傾斜して(操作部材と非平行に)延びて被服が前記拡開部材に絡むことを防止する変形防止部材(保形部材、整形部材)40、60と、を備えていることを特徴とする。
操作部材は人手により把持して操作が可能な構成を有する。着衣補助部材は、ボトムス、靴下等の被服の開口部内に入り込んで開口部を拡開させた状態を維持する拡開部材と、被服の拡開をスムーズにしたり、拡開した状態を維持する被服の変形防止部材とを有する。変形防止部材は、被服の一部が拡開部材に絡みついて開口部を変形させて足を開口部から差し込む際の障害となることを防止する手段でもある。
着衣補助部材は操作部材の一端のみに設けても良いし、両端に設けても良い。
適度な長さ、例えば約500mmの長さを有した着脱補助具は、使用者が椅子等に腰掛けた状態でのボトムス、靴下等の下肢被服の着脱を可能にするため、腰や膝の負担を軽減できる。
介護者なしで着脱できるので、人目を気にすること無く下着や紙おむつの着脱ができる。
また、椅子又はベッドに座ったまま床に置いてあるパンツ、パジャマ、前チャックを開けた状態のベルト式ズボン等を着脱補助具で持ち上げて下半身にセットして着用できる。床に脱いだ下着などを着脱補助具により引っ掛けて持ち上げることができるので前傾不要となり、腰や膝に負担なく、洗濯機や衣類箱等に投入することができる。
靴下は開口部にある収縮力の強い部分よりも内部に拡開部材を差込みセットして履くことができる。
操作部材を2つに分離可能とすれば短尺となり、持ち運びに便利なA4サイズのバッグにも収納できる。
第2の本発明に係る被服の着脱補助具では、拡開部材32、52は、操作部材10の両端に設けられており、一方の拡開部材はボトムス用であり、他方の拡開部材は靴下用であることを特徴とする。
着衣補助部材を操作部材の両端に設けた場合には、一つの着脱補助具によりボトムスの他に、靴下の着用も行うことができ便利である。
1…着脱補助具、10…操作部材、11…円筒パイプ、12…小径パイプ、15…パイプ、17…固定ネジ、30…着衣補助部材、32、52…拡開部材、34…キャップ部、36…ビス、40…変形防止部材、50…着衣補助部材、52…拡開部材、54…キャップ、60…変形防止部材、100…パンツ(被服)、102…ウエスト側開口部、104a…開口部、104b…開口部、110…パジャマ(被服)、112…ウエスト側開口部、112…開口部、114…筒状部分、120…靴下(被服)、122…開口部、130…靴。

Claims (2)

  1. 操作部材と、該操作部材の少なくとも一端部に固定され脚部への被服の着用を補助する着衣補助部材と、を備えた着脱補助具であって、
    前記着衣補助部材は、前記操作部材の端部とT字状、或いは十字状に交差した状態で固定され被服の開口部内に挿入されて被服を拡開した状態を維持する拡開部材と、該拡開部材の両端部近傍から夫々前記操作部材の適所に傾斜して延びて被服が前記拡開部材に絡むことを防止する変形防止部材と、を備えていることを特徴とする被服の着脱補助具。
  2. 前記拡開部材は、前記操作部材の両端に設けられており、一方の前記拡開部材はボトムス用であり、他方の拡開部材は靴下用であることを特徴とする請求項1に記載の被服の着脱補助具。
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