JP2004105292A - 靴下等の装着補助具 - Google Patents
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Abstract
【課題】靴下等の口部を外側に折り曲げて広げた状態にして、靴下等の装着を確実かつ容易に行えるようにする靴下等の着脱補助具を提供すること。
【解決手段】基端部に把持部11を有する一対の棒状基部12と、先端部に他方の棒状基部12側及び基端部に向かって屈曲されて靴下6の口部6aを折り曲げて係止する係止部14と、係止部14の先端に設けられ、外方に向かって突状に屈曲する略円弧状をなし、靴下6の口部6aを拡開する拡開部3とを具備し、拡開部3の表面に弾性を有する材料にて形成される滑り止め部材4を被着する。これにより、靴下6の口部6aを外方に折り曲げて広げた状態で維持することができると共に、靴下6の口部6aを拡開部3から外れにくくすることができ、靴下6の装着を確実かつ容易に行うことができる。
【選択図】 図2
【解決手段】基端部に把持部11を有する一対の棒状基部12と、先端部に他方の棒状基部12側及び基端部に向かって屈曲されて靴下6の口部6aを折り曲げて係止する係止部14と、係止部14の先端に設けられ、外方に向かって突状に屈曲する略円弧状をなし、靴下6の口部6aを拡開する拡開部3とを具備し、拡開部3の表面に弾性を有する材料にて形成される滑り止め部材4を被着する。これにより、靴下6の口部6aを外方に折り曲げて広げた状態で維持することができると共に、靴下6の口部6aを拡開部3から外れにくくすることができ、靴下6の装着を確実かつ容易に行うことができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば高齢者、身体障害者あるいは怪我による体の不自由により直接自分の手で靴下を装着することができない場合に、靴下を容易に装着できるようにする靴下等の装着補助具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、靴下を履く場合、靴下を履き易いようにするために、靴下の口部を手の指で外側に折り曲げて広げた状態にし、腰を屈めたり、下肢を曲げたりする動作が要求される。
【0003】
したがって、高齢者、身体障害者あるいは怪我により体が不自由なものにとっては、自分の手で靴下を履くことができないため、他人の手を貸りなければ靴下を履くことができなかった。また、健常者においても、靴下を履く動作が、上述したように腰を屈めたり、下肢を曲げたりするため、億劫である。
【0004】
そこで、腰を屈めたり、下肢を曲げずに靴下等を自身で履くことができるようにした靴下等の装着補助具が望まれている。
【0005】
従来のこの種の靴下等の装着補助具としては、把手に軸支された一対のパイプの先端に滑り止めを張り付けた靴下留め具を設け、上記パイプの間がスプリングによって保持された構造を有する障害者用靴下着脱器具がある(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−270996(段落番号0005、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の障害者用靴下着脱器具においては、靴下留め具を靴下の口を開いた中に差し込み、靴下留め具に張り付けられた滑り止めの摩擦抵抗だけで靴下の口部を広げた状態にするので、靴下を履く際、靴下の口部が内側に折れ曲がって装着に支障をきたすという問題があるばかりか、靴下が装着動作の途中で靴下留め具から外れるおそれがあるという問題がある。したがって、従来この種の靴下等の装着補助具においては、靴下等を確実かつ容易に装着することができなかった。
【0008】
この発明は、上記事情に鑑みなされたもので、靴下等の口部を外方に折り曲げた状態にして、靴下等の装着を確実かつ容易に行えるようにする靴下等の着脱補助具を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、基端部に把持部を有する一対の棒状基部と、 上記各棒状基部の先端部から他方の棒状基部側及び上記基端部に向かって屈曲され、靴下等の口部を折り曲げて係止する係止部と、 上記各係止部の先端に設けられ、外方に向かって突状に屈曲する略円弧状をなし、靴下等の口部を拡開する拡開部とを具備してなり、 上記拡開部の表面に、弾性を有する材料にて形成される滑り止め部材を被着してなる、ことを特徴とする。
【0010】
この発明において、上記棒状基部、係止部及び拡開部の断面形状は、任意の形状でよく、例えば円形、楕円形あるいは矩形状であってもよい。また、上記滑り止め部材は、例えばポリ塩化ビニール(PVC)等の合成樹脂や合成ゴム等の軟質の弾性を有する材料にて形成することができる。
【0011】
このように構成することにより、一対の棒状基部の先端部に形成された係止部と拡開部によって、靴下等の口部を人の指で外側に折り曲げて広げたのと同じように拡開した状態に係止することができる。また、拡開部の表面に、弾性を有する材料にて形成される滑り止め部材を被着してなるので、靴下等の口部を拡開部から外れにくく係止することができると共に、靴下等の口部が傷むのを抑制することができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の靴下等の装着補助具において、 上記両棒状基部の基端部を、離反する方向にばね力を付勢すべく略円弧状に屈曲する把持部にて連結し、上記両棒状基部の先端側部位に、棒状基部の長手方向に沿うと共に、先端側に向かって同一方向に屈曲する屈曲部を形成してなる、ことを特徴とする。
【0013】
このように構成することにより、両棒状基部が略円弧状に屈曲して離反する方向にばね力を付勢する把持部にて連結されているので、先端部の拡開部を常に拡開した状態に保つことができ、装着時には、靴下等の口部を外方に折り曲げて拡開した状態を維持させることができる。また、棒状基部の先端部位に、棒状基部の長手方向に沿うと共に、先端側に向かって屈曲する屈曲部を形成することにより、靴下等の口部を爪先に被せて足首側に移動させた後、下肢側に引き上げる動作をスムーズに行うことができ、靴下等の装着動作をスムーズに行うことができる。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の靴下等の装着補助具において、 上記各棒状基部の基端部の両側に、棒状基部に対して直交状に突出する把持部を形成し、上記把持部を他方の棒状基部の先端部に設けられた上記係止部に係脱可能に形成し、不使用時に、一方の棒状基部に設けられた上記把持部を、他方の棒状基部に設けられた上記係止部に係止して、両棒状基部を重ねて保持可能に形成してなる、ことを特徴とする。
【0015】
このように構成することにより、棒状基部がそれぞれ基端部に把持部を形成するように分割されているので、棒状基部を傾けたり、離して靴下等の装着を容易にすることができると共に、靴下以外に例えばパンツやズボン等の装着を同様に行うことができる。また、靴下等の装着補助具の不使用時に、重ねて保持することができるので、靴下等の装着補助具を常に一緒に保管することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の靴下等の装着補助具について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
◎第一実施形態
図1は、この発明の靴下等の装着補助具の第一実施形態を示す全体斜視図、図2は、第一実施形態の装着補助具の使用状態を示す斜視図である。
【0018】
上記装着補助具1は、図1に示すように、基端部に、離反する方向にばね力を付勢すべく略円弧状に屈曲する把持部11にて連結される一対の棒状基部12と、各棒状基部12の先端部に形成され、靴下6の口部6aを折り曲げて係止する係止部14と、係止部14の先端に形成され、靴下6の口部6aを拡開する拡開部3と、拡開部3の表面に被着される滑り止め部材4で構成されている。
【0019】
上記両棒状基部12は、基端部にて形成された円弧状の把持部11のばね力の付勢によって基端部から先端側に向かって若干拡径テーパ状に延在している。両棒状基部12の先端側部位に、棒状基部12の長手方向に沿うと共に、先端側に向かって同一方向に円弧状に屈曲する屈曲部13が形成されている。
【0020】
上記係止部14は、棒状基部12の先端部から他方の棒状基部12側すなわち内方側に向かって屈曲されると共に、基端部10側に向かって屈曲され、棒状基部12の先端部位との間に隙間をおいて略平行になるように形成されている。
【0021】
上記拡開部3は、係止部14の先端に、係止部14及び棒状基部12に対して垂直状態に設けられると共に、外方に向かって突状に屈曲する略円弧状に形成されている。この場合、係止部14の先端と拡開部3の中央部とが例えば溶接等によって固着されている。
【0022】
この場合、把持部11、棒状基部12及び係止部14は、例えばステンレス製の丸棒を屈曲して一体に形成されている。また、拡開部3もステンレス製の丸棒を円弧状に屈曲したものにて形成されている。
【0023】
一方、上記拡開部3の表面に被着される滑り止め部材4は、例えばポリ塩化ビニール(PVC)等の合成樹脂あるいは合成ゴム等の軟質の弾性を有する材料にて形成されている。この滑り止め部材4は、例えば一端が開口する中空キャップ部材によって形成することができ、拡開部3の両片に被着されている。なお、滑り止め部材4は中空キャップ部材以外でもよく、例えば拡開部3にPVCをコーティングにより被着してもよい。
【0024】
次に、上記のように構成される装着補助具1を用いて靴下を装着する手順について図2及び図3を参照して説明する。まず、図2に示すように、靴下6の口部6aを外側に折り曲げるようにして拡開部3の内方から一方の拡開部3の外方側へ覆い被せて係止部14に係止させる。同様に、他方の拡開部3にも靴下6の口部6aを覆い被せて係止部14に係止させる(図2参照)。この際、把持部11のばね力に抗して、両棒状基部12の先端を内方側すなわち近接する方向に移動することにより、拡開部3が内方に移動するので、容易に靴下6の口部6aを拡開部3及び係止部14に係止することができる。また、靴下6の口部6aを係止した後に、ばね力に抗する力を解くと把持部11のばね力により両拡開部3が元の位置に復帰するので、靴下6の口部6aを開いた状態にすることができる。この状態において、靴下6の口部6aは、手の指で、{具体的には、親指と親指以外の人差し指や中指等の指先で摘んで}外側に折り曲げられると共に、広げられた状態と同じ状態に維持される。
【0025】
次に、このように装着補助具1に靴下6を係止した状態で、装着補助具1の把持部11を手で把持し、足の爪先位置まで靴下6の口部6aを移動させる(図2参照)。そして、靴下6の口部6aを足の爪先に被せ、この状態から把持部11を手前に引き寄せることによって足の爪先から足首と踵まで靴下6を被せる(図3(a)参照)。このようにして靴下6の口部6aを踵まで移動したら、屈曲部13又は棒状基部12の屈曲部13付近に手を持ち換えて、図3(b)に示すように、装着補助具1を屈曲部13を上方に引き上げることにより、踵部に靴下6を被せることができ、靴下6の口部6aを上方まで引き上げることができる(図3(c)参照)。この際、靴下6の口部6aは外側に折り曲げられると共に、広げられた状態に維持されており、しかも、拡開部3に被着された滑り止め部材4によって靴下6の口部6aが滑らないように係止されているので、スムーズに靴下6を上方まで引き上げて足に被せることができる。なお、上方まで引き上げられた靴下6の口部6aと係止部14及び拡開部3との係止状態を解くには、棒状基部12を押し下げるか、手で口部6aを係止部14及び拡開部3から外せばよい。
【0026】
◎第二実施形態
図4は、この発明の靴下等の装着補助具の第二実施形態を示す全体斜視図、図5は、第二実施形態の装着補助具の使用状態を示す斜視図である。
【0027】
第二実施形態は、装着補助具を構成する棒状基部を分割式にした場合である。すなわち、第二実施形態の装着補助具2は、図4に示すように、基端部に把持部5を有し、先端部に、係止部22、拡開部3及び滑り止め部材4Aを具備する一対の棒状基部21にて形成されている。
【0028】
第二実施形態における棒状基部21は、図4に示すように、第一実施形態における棒状基部12に比べて長い直線状に形成されており、基端部に、後述する把持部5を有し、先端部に、第一実施形態と同様に形成される係止部22、拡開部3及び滑り止め部材4Aを具備している。
【0029】
上記把持部5は、例えば、ステンレス製の丸棒部材にて形成されており、図4に示すように、両端に隙間を有し、棒状基部21の基端部に対して直交すると共に、互いに平行する2片51,52を有する略楕円形状に屈曲形成されている。このように形成される把持部5は、上部片51の中央部を棒状基部21の基端部に当接すると共に、両端を棒状基部21の基端部両側に当接した状態で、例えば溶接等によって固着されている。
【0030】
上記係止部22は、図4に示すように、棒状基部21の先端部から上記把持部5と直交する方向に屈曲されると共に、基端部側に向かって屈曲され、棒状基部21の間に隙間23をおいて略平行になるように形成されている。この場合、係止部22と棒状基部21の間に形成される隙間23は、図6及び図7に示すように、他方の棒状基部21に設けられた把持部5を係止可能な寸法に形成されている。
【0031】
上記拡開部3は、係止部22の先端に、係止部22及び棒状基部21に対して垂直状態に設けられると共に、外方に向かって突状に屈曲、すなわち両端部が棒状基部21とは反対側に向かって屈曲する略円弧状に形成されている。この場合、係止部22の先端と拡開部3との中央部とが、例えば溶接等によって固着されている。
【0032】
なお、この場合、上記係止部14、棒状基部12及び拡開部3は、例えばステンレス製の棒状部材によって形成されている。
【0033】
上記滑り止め部材4Aは,第一実施形態の滑り止め部材4と同様に、例えばポリ塩化ビニール(PVC)等の合成樹脂あるいは合成ゴム等の軟質の弾性を有する材料、例えば、中空キャップ部材あるいはPVC等のコーティング等にて形成されている。この場合、滑り止め部材4Aは、棒状基部21及び係止部22と明度を異ならせるために例えば黒色に形成されている。このように、滑り止め部材4Aを、棒状基部21及び係止部22と異なる明度にすることにより、滑り止め部材4Aを被着した拡開部3の位置を分かり易くすることができ、拡開部3への靴下6の取付を容易にすることができる。
【0034】
上記のように構成される装着補助具2を用いて靴下6を装着するには、まず、靴下6の口部6aを水平に折り曲げるようにして一方の棒状基部21の拡開部3に覆い被せて係止部22に係止させる。同様に、他方の棒状基部21の拡開部3に靴下6の口部6aを覆い被せて係止部22に係止させる。この状態において、靴下6の口部6aは、手の指で、{具体的には、親指と親指以外の人差し指や中指等の指先で摘んで}外側に折り曲げられると共に、広げられた状態と同じ状態に維持される。
【0035】
次に、このように装着補助具2に靴下6の口部6aを係止した状態で、両棒状基部21の把持部5を手で把持し、靴下6の口部6aを足の爪先位置まで移動させる(図7参照)。そして、靴下6の口部6aに足の爪先を挿入し、この状態から両把持部5を手前上方に引き上げることにより、靴下6を上方まで引き上げることができる。この際、靴下6の口部6aは外側に折り曲げられると共に、広げられた状態に維持されており、しかも、拡開部3の滑り止め部材4Aによって靴下6の口部6aが滑らないように係止されているので、スムーズに靴下6を上方まで引き上げて足に被せることができる。このように上方まで引き上げられた靴下6の口部6aと拡開部3との係止を解くには、棒状基部21の操作又は手で解くことができる。
【0036】
また、装着補助具2の不使用時には、図5に示すように、棒状基部21を互いに反転させた状態に配置し、各棒状基部21の係止部22と棒状基部21との間に形成される隙間23に、他方の棒状基部21の把持部5を嵌め込むことによって把持部5が係止されるので、両棒状基部21を重ねて保持することができる。このように、一対の棒状基部21を常に一緒に保管することができるので、棒状基部21の一方だけを紛失する心配がない。
【0037】
なお、上記第二実施形態においての説明では、靴下6の装着について説明したが、靴下6の装着の他に、例えば、パンツ等の装着にも使用可能である。
【0038】
また、上記実施形態では、棒状基部12,21、係止部14,22、把持部11,5及び拡開部3の材質がステンレス製である場合について説明したが、必ずしもステンレスである必要はなく、例えば、鋼製基材の表面に例えばポリ塩化ビニール(PVC)をコーティングしたものであってもよい。また、上記実施形態では、棒状基部12,21、係止部14,22、把持部11,5及び拡開部3の断面形状が円形である場合について説明したが、断面形状を円形以外に、例えば楕円あるいは矩形状にしてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明の靴下等の装着補助具は、上記のように構成されているので、以下のような優れた効果が得られる。
【0040】
(1)請求項1記載の発明によれば、一対の棒状基部の先端部に形成された係止部の拡開部によって、靴下等の口部を外側に折り曲げて広げた状態に係止することができるので、足の爪先に靴下の口部を容易に被せられる。また、拡開部の表面に滑り止め部材が被着されているので、靴下等の口部を拡開部から滑りにくくなり、拡開部と靴下の口部との係止状態を確実にすることができる。したがって、被着者は、必要以上に腰を屈めたり、下肢を曲げたりすることなく、自身の手で靴下等の装着を確実、かつ、容易に行うことができる。
【0041】
(2)請求項2記載の発明によれば、両棒状基部が略円弧状に屈曲してばね性を有して連結しているので、先端部の拡開部を常に拡開した状態に保つことができるので上記(1)に加えて更に、足の爪先に靴下の口部を被せるのが容易になる。また、棒状基部の先端部位に先端側に向かって屈曲する屈曲部を形成することにより、靴下の装着動作をスムーズに行うことができる。更にまた、両棒状基部が略円弧状に屈曲されたばね力を付勢する把持部にて連結されているので、構成部材を少なくすることができる。
【0042】
(3)請求項3記載の発明によれば、棒状基部がそれぞれ基端部に把持部を形成するように分割されているので、棒状基部を傾けたり、離して靴下等の装着を容易にすることができると共に、靴下以外に例えばパンツやズボン等の装着を同様に行うことができる。また、靴下等の装着補助具の不使用時に、重ねて保持することができるので、靴下等の装着補助具を常に一緒に保管することができ、装着補助具の一方だけを紛失する心配がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の靴下等の装着補助具の第一実施形態を示す全体斜視図である。
【図2】第一実施形態の装着補助具の使用状態を示す斜視図である。
【図3】第一実施形態の装着補助具の使用手順を示す斜視図である。
【図4】この発明の靴下等の装着補助具の第二実施形態を示す全体斜視図である。
【図5】第二実施形態の装着補助具の使用状態を示す斜視図である。
【図6】第二実施形態の装着補助具の係止状態の前後を示す斜視図である。
【図7】第二実施形態の装着補助具の係止状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 靴下等の装着補助具
2 靴下等の装着補助具
3 拡開部
4,4A 滑り止め部材
5,11 把持部
12,21 棒状基部
13 屈曲部
14,22 係止部
23 隙間
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば高齢者、身体障害者あるいは怪我による体の不自由により直接自分の手で靴下を装着することができない場合に、靴下を容易に装着できるようにする靴下等の装着補助具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、靴下を履く場合、靴下を履き易いようにするために、靴下の口部を手の指で外側に折り曲げて広げた状態にし、腰を屈めたり、下肢を曲げたりする動作が要求される。
【0003】
したがって、高齢者、身体障害者あるいは怪我により体が不自由なものにとっては、自分の手で靴下を履くことができないため、他人の手を貸りなければ靴下を履くことができなかった。また、健常者においても、靴下を履く動作が、上述したように腰を屈めたり、下肢を曲げたりするため、億劫である。
【0004】
そこで、腰を屈めたり、下肢を曲げずに靴下等を自身で履くことができるようにした靴下等の装着補助具が望まれている。
【0005】
従来のこの種の靴下等の装着補助具としては、把手に軸支された一対のパイプの先端に滑り止めを張り付けた靴下留め具を設け、上記パイプの間がスプリングによって保持された構造を有する障害者用靴下着脱器具がある(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−270996(段落番号0005、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の障害者用靴下着脱器具においては、靴下留め具を靴下の口を開いた中に差し込み、靴下留め具に張り付けられた滑り止めの摩擦抵抗だけで靴下の口部を広げた状態にするので、靴下を履く際、靴下の口部が内側に折れ曲がって装着に支障をきたすという問題があるばかりか、靴下が装着動作の途中で靴下留め具から外れるおそれがあるという問題がある。したがって、従来この種の靴下等の装着補助具においては、靴下等を確実かつ容易に装着することができなかった。
【0008】
この発明は、上記事情に鑑みなされたもので、靴下等の口部を外方に折り曲げた状態にして、靴下等の装着を確実かつ容易に行えるようにする靴下等の着脱補助具を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、基端部に把持部を有する一対の棒状基部と、 上記各棒状基部の先端部から他方の棒状基部側及び上記基端部に向かって屈曲され、靴下等の口部を折り曲げて係止する係止部と、 上記各係止部の先端に設けられ、外方に向かって突状に屈曲する略円弧状をなし、靴下等の口部を拡開する拡開部とを具備してなり、 上記拡開部の表面に、弾性を有する材料にて形成される滑り止め部材を被着してなる、ことを特徴とする。
【0010】
この発明において、上記棒状基部、係止部及び拡開部の断面形状は、任意の形状でよく、例えば円形、楕円形あるいは矩形状であってもよい。また、上記滑り止め部材は、例えばポリ塩化ビニール(PVC)等の合成樹脂や合成ゴム等の軟質の弾性を有する材料にて形成することができる。
【0011】
このように構成することにより、一対の棒状基部の先端部に形成された係止部と拡開部によって、靴下等の口部を人の指で外側に折り曲げて広げたのと同じように拡開した状態に係止することができる。また、拡開部の表面に、弾性を有する材料にて形成される滑り止め部材を被着してなるので、靴下等の口部を拡開部から外れにくく係止することができると共に、靴下等の口部が傷むのを抑制することができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の靴下等の装着補助具において、 上記両棒状基部の基端部を、離反する方向にばね力を付勢すべく略円弧状に屈曲する把持部にて連結し、上記両棒状基部の先端側部位に、棒状基部の長手方向に沿うと共に、先端側に向かって同一方向に屈曲する屈曲部を形成してなる、ことを特徴とする。
【0013】
このように構成することにより、両棒状基部が略円弧状に屈曲して離反する方向にばね力を付勢する把持部にて連結されているので、先端部の拡開部を常に拡開した状態に保つことができ、装着時には、靴下等の口部を外方に折り曲げて拡開した状態を維持させることができる。また、棒状基部の先端部位に、棒状基部の長手方向に沿うと共に、先端側に向かって屈曲する屈曲部を形成することにより、靴下等の口部を爪先に被せて足首側に移動させた後、下肢側に引き上げる動作をスムーズに行うことができ、靴下等の装着動作をスムーズに行うことができる。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の靴下等の装着補助具において、 上記各棒状基部の基端部の両側に、棒状基部に対して直交状に突出する把持部を形成し、上記把持部を他方の棒状基部の先端部に設けられた上記係止部に係脱可能に形成し、不使用時に、一方の棒状基部に設けられた上記把持部を、他方の棒状基部に設けられた上記係止部に係止して、両棒状基部を重ねて保持可能に形成してなる、ことを特徴とする。
【0015】
このように構成することにより、棒状基部がそれぞれ基端部に把持部を形成するように分割されているので、棒状基部を傾けたり、離して靴下等の装着を容易にすることができると共に、靴下以外に例えばパンツやズボン等の装着を同様に行うことができる。また、靴下等の装着補助具の不使用時に、重ねて保持することができるので、靴下等の装着補助具を常に一緒に保管することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の靴下等の装着補助具について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
◎第一実施形態
図1は、この発明の靴下等の装着補助具の第一実施形態を示す全体斜視図、図2は、第一実施形態の装着補助具の使用状態を示す斜視図である。
【0018】
上記装着補助具1は、図1に示すように、基端部に、離反する方向にばね力を付勢すべく略円弧状に屈曲する把持部11にて連結される一対の棒状基部12と、各棒状基部12の先端部に形成され、靴下6の口部6aを折り曲げて係止する係止部14と、係止部14の先端に形成され、靴下6の口部6aを拡開する拡開部3と、拡開部3の表面に被着される滑り止め部材4で構成されている。
【0019】
上記両棒状基部12は、基端部にて形成された円弧状の把持部11のばね力の付勢によって基端部から先端側に向かって若干拡径テーパ状に延在している。両棒状基部12の先端側部位に、棒状基部12の長手方向に沿うと共に、先端側に向かって同一方向に円弧状に屈曲する屈曲部13が形成されている。
【0020】
上記係止部14は、棒状基部12の先端部から他方の棒状基部12側すなわち内方側に向かって屈曲されると共に、基端部10側に向かって屈曲され、棒状基部12の先端部位との間に隙間をおいて略平行になるように形成されている。
【0021】
上記拡開部3は、係止部14の先端に、係止部14及び棒状基部12に対して垂直状態に設けられると共に、外方に向かって突状に屈曲する略円弧状に形成されている。この場合、係止部14の先端と拡開部3の中央部とが例えば溶接等によって固着されている。
【0022】
この場合、把持部11、棒状基部12及び係止部14は、例えばステンレス製の丸棒を屈曲して一体に形成されている。また、拡開部3もステンレス製の丸棒を円弧状に屈曲したものにて形成されている。
【0023】
一方、上記拡開部3の表面に被着される滑り止め部材4は、例えばポリ塩化ビニール(PVC)等の合成樹脂あるいは合成ゴム等の軟質の弾性を有する材料にて形成されている。この滑り止め部材4は、例えば一端が開口する中空キャップ部材によって形成することができ、拡開部3の両片に被着されている。なお、滑り止め部材4は中空キャップ部材以外でもよく、例えば拡開部3にPVCをコーティングにより被着してもよい。
【0024】
次に、上記のように構成される装着補助具1を用いて靴下を装着する手順について図2及び図3を参照して説明する。まず、図2に示すように、靴下6の口部6aを外側に折り曲げるようにして拡開部3の内方から一方の拡開部3の外方側へ覆い被せて係止部14に係止させる。同様に、他方の拡開部3にも靴下6の口部6aを覆い被せて係止部14に係止させる(図2参照)。この際、把持部11のばね力に抗して、両棒状基部12の先端を内方側すなわち近接する方向に移動することにより、拡開部3が内方に移動するので、容易に靴下6の口部6aを拡開部3及び係止部14に係止することができる。また、靴下6の口部6aを係止した後に、ばね力に抗する力を解くと把持部11のばね力により両拡開部3が元の位置に復帰するので、靴下6の口部6aを開いた状態にすることができる。この状態において、靴下6の口部6aは、手の指で、{具体的には、親指と親指以外の人差し指や中指等の指先で摘んで}外側に折り曲げられると共に、広げられた状態と同じ状態に維持される。
【0025】
次に、このように装着補助具1に靴下6を係止した状態で、装着補助具1の把持部11を手で把持し、足の爪先位置まで靴下6の口部6aを移動させる(図2参照)。そして、靴下6の口部6aを足の爪先に被せ、この状態から把持部11を手前に引き寄せることによって足の爪先から足首と踵まで靴下6を被せる(図3(a)参照)。このようにして靴下6の口部6aを踵まで移動したら、屈曲部13又は棒状基部12の屈曲部13付近に手を持ち換えて、図3(b)に示すように、装着補助具1を屈曲部13を上方に引き上げることにより、踵部に靴下6を被せることができ、靴下6の口部6aを上方まで引き上げることができる(図3(c)参照)。この際、靴下6の口部6aは外側に折り曲げられると共に、広げられた状態に維持されており、しかも、拡開部3に被着された滑り止め部材4によって靴下6の口部6aが滑らないように係止されているので、スムーズに靴下6を上方まで引き上げて足に被せることができる。なお、上方まで引き上げられた靴下6の口部6aと係止部14及び拡開部3との係止状態を解くには、棒状基部12を押し下げるか、手で口部6aを係止部14及び拡開部3から外せばよい。
【0026】
◎第二実施形態
図4は、この発明の靴下等の装着補助具の第二実施形態を示す全体斜視図、図5は、第二実施形態の装着補助具の使用状態を示す斜視図である。
【0027】
第二実施形態は、装着補助具を構成する棒状基部を分割式にした場合である。すなわち、第二実施形態の装着補助具2は、図4に示すように、基端部に把持部5を有し、先端部に、係止部22、拡開部3及び滑り止め部材4Aを具備する一対の棒状基部21にて形成されている。
【0028】
第二実施形態における棒状基部21は、図4に示すように、第一実施形態における棒状基部12に比べて長い直線状に形成されており、基端部に、後述する把持部5を有し、先端部に、第一実施形態と同様に形成される係止部22、拡開部3及び滑り止め部材4Aを具備している。
【0029】
上記把持部5は、例えば、ステンレス製の丸棒部材にて形成されており、図4に示すように、両端に隙間を有し、棒状基部21の基端部に対して直交すると共に、互いに平行する2片51,52を有する略楕円形状に屈曲形成されている。このように形成される把持部5は、上部片51の中央部を棒状基部21の基端部に当接すると共に、両端を棒状基部21の基端部両側に当接した状態で、例えば溶接等によって固着されている。
【0030】
上記係止部22は、図4に示すように、棒状基部21の先端部から上記把持部5と直交する方向に屈曲されると共に、基端部側に向かって屈曲され、棒状基部21の間に隙間23をおいて略平行になるように形成されている。この場合、係止部22と棒状基部21の間に形成される隙間23は、図6及び図7に示すように、他方の棒状基部21に設けられた把持部5を係止可能な寸法に形成されている。
【0031】
上記拡開部3は、係止部22の先端に、係止部22及び棒状基部21に対して垂直状態に設けられると共に、外方に向かって突状に屈曲、すなわち両端部が棒状基部21とは反対側に向かって屈曲する略円弧状に形成されている。この場合、係止部22の先端と拡開部3との中央部とが、例えば溶接等によって固着されている。
【0032】
なお、この場合、上記係止部14、棒状基部12及び拡開部3は、例えばステンレス製の棒状部材によって形成されている。
【0033】
上記滑り止め部材4Aは,第一実施形態の滑り止め部材4と同様に、例えばポリ塩化ビニール(PVC)等の合成樹脂あるいは合成ゴム等の軟質の弾性を有する材料、例えば、中空キャップ部材あるいはPVC等のコーティング等にて形成されている。この場合、滑り止め部材4Aは、棒状基部21及び係止部22と明度を異ならせるために例えば黒色に形成されている。このように、滑り止め部材4Aを、棒状基部21及び係止部22と異なる明度にすることにより、滑り止め部材4Aを被着した拡開部3の位置を分かり易くすることができ、拡開部3への靴下6の取付を容易にすることができる。
【0034】
上記のように構成される装着補助具2を用いて靴下6を装着するには、まず、靴下6の口部6aを水平に折り曲げるようにして一方の棒状基部21の拡開部3に覆い被せて係止部22に係止させる。同様に、他方の棒状基部21の拡開部3に靴下6の口部6aを覆い被せて係止部22に係止させる。この状態において、靴下6の口部6aは、手の指で、{具体的には、親指と親指以外の人差し指や中指等の指先で摘んで}外側に折り曲げられると共に、広げられた状態と同じ状態に維持される。
【0035】
次に、このように装着補助具2に靴下6の口部6aを係止した状態で、両棒状基部21の把持部5を手で把持し、靴下6の口部6aを足の爪先位置まで移動させる(図7参照)。そして、靴下6の口部6aに足の爪先を挿入し、この状態から両把持部5を手前上方に引き上げることにより、靴下6を上方まで引き上げることができる。この際、靴下6の口部6aは外側に折り曲げられると共に、広げられた状態に維持されており、しかも、拡開部3の滑り止め部材4Aによって靴下6の口部6aが滑らないように係止されているので、スムーズに靴下6を上方まで引き上げて足に被せることができる。このように上方まで引き上げられた靴下6の口部6aと拡開部3との係止を解くには、棒状基部21の操作又は手で解くことができる。
【0036】
また、装着補助具2の不使用時には、図5に示すように、棒状基部21を互いに反転させた状態に配置し、各棒状基部21の係止部22と棒状基部21との間に形成される隙間23に、他方の棒状基部21の把持部5を嵌め込むことによって把持部5が係止されるので、両棒状基部21を重ねて保持することができる。このように、一対の棒状基部21を常に一緒に保管することができるので、棒状基部21の一方だけを紛失する心配がない。
【0037】
なお、上記第二実施形態においての説明では、靴下6の装着について説明したが、靴下6の装着の他に、例えば、パンツ等の装着にも使用可能である。
【0038】
また、上記実施形態では、棒状基部12,21、係止部14,22、把持部11,5及び拡開部3の材質がステンレス製である場合について説明したが、必ずしもステンレスである必要はなく、例えば、鋼製基材の表面に例えばポリ塩化ビニール(PVC)をコーティングしたものであってもよい。また、上記実施形態では、棒状基部12,21、係止部14,22、把持部11,5及び拡開部3の断面形状が円形である場合について説明したが、断面形状を円形以外に、例えば楕円あるいは矩形状にしてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明の靴下等の装着補助具は、上記のように構成されているので、以下のような優れた効果が得られる。
【0040】
(1)請求項1記載の発明によれば、一対の棒状基部の先端部に形成された係止部の拡開部によって、靴下等の口部を外側に折り曲げて広げた状態に係止することができるので、足の爪先に靴下の口部を容易に被せられる。また、拡開部の表面に滑り止め部材が被着されているので、靴下等の口部を拡開部から滑りにくくなり、拡開部と靴下の口部との係止状態を確実にすることができる。したがって、被着者は、必要以上に腰を屈めたり、下肢を曲げたりすることなく、自身の手で靴下等の装着を確実、かつ、容易に行うことができる。
【0041】
(2)請求項2記載の発明によれば、両棒状基部が略円弧状に屈曲してばね性を有して連結しているので、先端部の拡開部を常に拡開した状態に保つことができるので上記(1)に加えて更に、足の爪先に靴下の口部を被せるのが容易になる。また、棒状基部の先端部位に先端側に向かって屈曲する屈曲部を形成することにより、靴下の装着動作をスムーズに行うことができる。更にまた、両棒状基部が略円弧状に屈曲されたばね力を付勢する把持部にて連結されているので、構成部材を少なくすることができる。
【0042】
(3)請求項3記載の発明によれば、棒状基部がそれぞれ基端部に把持部を形成するように分割されているので、棒状基部を傾けたり、離して靴下等の装着を容易にすることができると共に、靴下以外に例えばパンツやズボン等の装着を同様に行うことができる。また、靴下等の装着補助具の不使用時に、重ねて保持することができるので、靴下等の装着補助具を常に一緒に保管することができ、装着補助具の一方だけを紛失する心配がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の靴下等の装着補助具の第一実施形態を示す全体斜視図である。
【図2】第一実施形態の装着補助具の使用状態を示す斜視図である。
【図3】第一実施形態の装着補助具の使用手順を示す斜視図である。
【図4】この発明の靴下等の装着補助具の第二実施形態を示す全体斜視図である。
【図5】第二実施形態の装着補助具の使用状態を示す斜視図である。
【図6】第二実施形態の装着補助具の係止状態の前後を示す斜視図である。
【図7】第二実施形態の装着補助具の係止状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 靴下等の装着補助具
2 靴下等の装着補助具
3 拡開部
4,4A 滑り止め部材
5,11 把持部
12,21 棒状基部
13 屈曲部
14,22 係止部
23 隙間
Claims (3)
- 基端部に把持部を有する一対の棒状基部と、
上記各棒状基部の先端部から他方の棒状基部側及び上記基端部に向かって屈曲され、靴下等の口部を折り曲げて係止する係止部と、
上記各係止部の先端に設けられ、外方に向かって突状に屈曲する略円弧状をなし、靴下等の口部を拡開する拡開部とを具備してなり、
上記拡開部の表面に、弾性を有する材料にて形成される滑り止め部材を被着してなる、ことを特徴とする靴下等の装着補助具。 - 請求項1記載の靴下等の装着補助具において、
上記両棒状基部の基端部を、離反する方向にばね力を付勢すべく略円弧状に屈曲する把持部にて連結し、上記両棒状基部の先端側部位に、棒状基部の長手方向に沿うと共に、先端側に向かって同一方向に屈曲する屈曲部を形成してなる、ことを特徴とする靴下等の装着補助具。 - 請求項1記載の靴下等の装着補助具において、
上記各棒状基部の基端部の両側に、棒状基部に対して直交状に突出する把持部を形成し、上記把持部を他方の棒状基部の先端部に設けられた上記係止部に係脱可能に形成し、不使用時に、一方の棒状基部に設けられた上記把持部を、他方の棒状基部に設けられた上記係止部に係止して、両棒状基部を重ねて保持可能に形成してなる、ことを特徴とする靴下等の装着補助具。
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-
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- 2002-09-13 JP JP2002268899A patent/JP2004105292A/ja not_active Withdrawn
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