JP2020010449A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 機能性の低下及び製造コストの高騰を来すことなく電食の発生を防止する。【解決手段】 導電性を有するケース体の内部に配置され、ステーターに対して回転されるローターの内周面に固定されローターの回転支点とされる筒状のローターシャフトと、ローターシャフトに非接触の状態で貫通された金属パイプとを備え、金属パイプは軸方向における両端部がケース体の各一部に固定されケース体と電気的に接続された。これにより、ケース体と金属パイプが電気的に接続されケース体と金属パイプを通る循環電流経路が形成されるため、機能性の低下及び製造コストの高騰を来すことなく電食の発生を防止することができる。【選択図】図2

Description

本発明は導電性を有するケース体の内部に配置された車両用駆動装置についての技術分野に関する。
例えば、ガソリンと電気の双方のエネルギーにより走行されるハイブリッド車両においては、エンジンの他に電動機を有する車両用駆動装置が設けられている。エンジンと電動機から出力される動力は動力分配機構によって分配されて駆動輪に伝達される。
車両用駆動装置の電動機はステーターとローターとローターシャフトを有し、ローターの内周面にローターシャフトが固定され、ステーターに対してローターとローターシャフトが一体になってローターシャフトを支点として回転される。車両用駆動装置においては、ローターシャフト等の各部が複数のベアリングを介してケース体等に回転可能に支持されている。
このような車両用駆動装置において、電動機の作動時には各部に電圧が発生し、各部間の電圧差が大きくなると、電食が発生するおそれがある。例えば、ベアリングにおいて、外輪と内輪の電圧差がベアリングの耐電圧を超えてしまうと、ベアリングに電食が発生するおそれがある。
このような電圧差に起因する電食の発生を防止するために、所定の各部分に絶縁部材を配置した例がある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2016−158437号公報 特開2017−77148号公報
ところが、特許文献1や特許文献2に記載された例においては、絶縁部材を用いて電食の発生を防止しているが、絶縁部材が複数の部材に挟まれた状態で配置されており、絶縁部材に付与される複数の部材からの圧力やケース体の内部環境等によって絶縁部材にへたりが生じて機能性が損なわれるおそれがある。
一方、ローターシャフトの両端部とケース体の各部とをそれぞれアースブラシによって電気的に接続し、ローターシャフトとケース体と一対のアースブラシを通る循環電流経路を形成して電食の発生を防止する例もある。
しかしながら、アースブラシを用いて電食の発生を防止する構成においては、アースブラシが高価であると共にアースブラシの摩耗による交換作業と言うメンテナンスを行う必要も生じ、車両用駆動装置の製造コストが高くなってしまう。
そこで、本発明は、機能性の低下及び製造コストの高騰を来すことなく電食の発生を防止することを目的とする。
本発明に係る車両用駆動装置は、導電性を有するケース体の内部に配置された車両用駆動装置であって、ステーターに対して回転されるローターの内周面に固定され前記ローターの回転支点とされる筒状のローターシャフトと、前記ローターシャフトに非接触の状態で貫通された金属パイプとを備え、前記金属パイプは軸方向における両端部が前記ケース体の各一部に固定され前記ケース体と電気的に接続されたものである。
これにより、ケース体と金属パイプが電気的に接続されケース体と金属パイプを通る循環電流経路が形成される。
第2に、上記した本発明に係る車両用駆動装置においては、前記金属パイプの軸方向における少なくとも一方の端部が導電性リングを介して前記ケース体に固定されることが望ましい。
これにより、金属パイプとケース体が導電性リングを介して電気的に接続される。
第3に、上記した本発明に係る車両用駆動装置においては、前記金属パイプの内部空間が潤滑オイルのオイル流路として形成され、前記金属パイプには前記オイル流路に流動される潤滑オイルを吐出させるオイル吐出孔が形成されることが望ましい。
これにより、金属パイプの内部空間に流動される潤滑オイルがオイル吐出孔から吐出される。
第4に、上記した本発明に係る車両用駆動装置においては、前記ローターシャフトと前記金属パイプの間にエンジンから出力される動力によって軸回り方向へ回転される駆動軸が配置されることが望ましい。
これにより、ローターシャフトと駆動軸と金属パイプが同軸で三軸構造として設けられる。
第5に、上記した本発明に係る車両用駆動装置においては、径方向において前記金属パイプと前記駆動軸の間に隙間が形成されることが望ましい。
これにより、金属パイプと駆動軸が非接触の状態にされる。
本発明によれば、ケース体と金属パイプが電気的に接続されケース体と金属パイプを通る循環電流経路が形成されるため、機能性の低下及び製造コストの高騰を来すことなく電食の発生を防止することができる。
図2及び図3と共に本発明車両用駆動装置の実施の形態を示すものであり、本図は、車両の概略構成を示す図である。 車両用駆動装置等を示す断面図である。 金属パイプが導電性リングを介してケース体に固定された状態を示す拡大断面図である。
以下に、本発明の車両用駆動装置を実施するための形態について、添付図面を参照して説明する。
<車両の概略構成>
先ず、車両用駆動装置1が設けられた車両100の概略構成の一例について説明する(図1参照)。
車両100はそれぞれ走行用の駆動力源であるエンジン50と第1の電動機51と第2の電動機52を備え、第1の電動機51と第2の電動機52はケース体(トランスアクスルケース)2の内部に配置されている。車両100においては、例えば、第1の電動機51が車両用駆動装置1の構成の一部として設けられている。
ケース体2は、例えば、アルミニウム合金等の導電性を有する金属材料によって形成され、例えば、フロントカバー3とミドルカバー4とリアカバー5が前側から順に結合されて構成されている。
ケース体2の内部にはエンジン50により回転駆動されるオイルポンプ6が設けられている。オイルポンプ6は図示しない油圧制御回路の元圧となる作動油圧を発生し、ケース体2の内部に設けられた各部に潤滑オイルを供給する。
ケース体2の内部には回転可能な駆動軸7が配置されている。駆動軸7はエンジン50から出力される動力によって回転される。駆動軸7には外周面にギヤ部7aが形成されている。駆動軸7のギヤ部7aには従動ギヤ8がスプライン嵌合により噛合されている。従動ギヤ8には駆動ギヤ9が噛合され、駆動ギヤ9はエンジン50から出力される動力が伝達される出力軸10に連結されている。
従って、エンジン50から出力される動力は出力軸10と駆動ギヤ9と従動ギヤ8を介して駆動軸7に伝達される。
第1の電動機51は回転磁界を発生するステーター11と複数の永久磁石が設けられステーター11に対して回転されるローター12とを有する交流同期電動機として構成されている。ローター12の内周面にはローターシャフト13が固定され、ローター12とローターシャフト13が一体になってローターシャフト13を支点として軸回り方向へ回転される。ローターシャフト13は円筒状に形成され、ローターシャフト13には駆動軸7がローターシャフト13と非接触の状態で貫通されている。
第2の電動機52は回転磁界を発生するステーター14と複数の永久磁石が設けられステーター14に対して回転されるローター15とを有する交流同期電動機として構成されている。ローター15の内周面にはローターシャフト16が固定され、ローター15とローターシャフト16が一体になってローターシャフト16を支点として軸回り方向へ回転される。
第1の電動機51と第2の電動機52は、例えば、何れも動力を発生するモーター(電動機)及び反力を発生するジェネレーター(発電機)としての機能を有するモータージェネレーターであるが、第1の電動機51は少なくともジェネレーターとしての機能を備え、第2の電動機52は少なくともモーターとしての機能を備えていればよい。
ケース体2の内部には遊星歯車装置17が設けられている。遊星歯車装置17は、第1の電動機51のローターシャフト13に連結されたサンギヤ18とサンギヤ18に噛合されたピニオンギヤ19とピニオンギヤ19に噛合されたリングギヤ20とピニオンギヤ19を自転及び公転可能に支持するキャリア21とを有している。
リングギヤ20はピニオンギヤ19と噛合された内歯歯車20aと外周面に形成された外歯歯車20bとを有している。キャリア21は駆動軸7を介してエンジン50に連結されている。
遊星歯車装置17は、エンジン50から出力される動力を第1の電動機51と外歯歯車20bへ分配する動力分配機構である。
ケース体2の内部には伝達歯車機構22が設けられている。伝達歯車機構22は駆動軸7と平行に位置されたカウンター軸23とカウンター軸23に連結されたカウンタードリブン歯車24とカウンター軸23に連結されたカウンタードライブ歯車25と第2の電動機52のローターシャフト16に連結された出力歯車26とを有している。
カウンタードリブン歯車24は遊星歯車装置17におけるリングギヤ20の外歯歯車20bに噛合されると共にローターシャフト16に連結された出力歯車26に噛合されている。
ケース体2の内部には作動歯車装置27が設けられ、作動歯車装置27はデファレンシャル28とデフ入力歯車29を有している。デファレンシャル28は車軸53を介して駆動輪54に連結されている。作動歯車装置27はデフ入力歯車29がカウンタードライブ歯車25に噛合されている。
上記のように構成された車両100において、エンジン50と第1の電動機51から出力される動力は、遊星歯車装置17を介してカウンタードリブン歯車24に伝達され、伝達歯車機構22を介して作動歯車装置27のデフ入力歯車29に伝達される。
一方、第2の電動機52から出力される動力は、ローターシャフト16及び出力歯車26を介してカウンタードリブン歯車24に伝達され、カウンタードリブン歯車24に伝達された動力はカウンタードライブ歯車25を介してデフ入力歯車29に伝達される。
デフ入力歯車29に伝達された動力はデファレンシャル28と車軸53介して駆動輪54に伝達される。駆動輪54に伝達された動力によって車両100が走行されるときには、デファレンシャル28によって左右の駆動輪54、54の回転差が吸収されて車両100の安定な走行が行われる。
上記のように、車両100においては、エンジン50、第1の電動機51及び第2の電動機52の何れもが走行用の駆動源として用いられる。
<車両用駆動装置の具体的構成>
次に、車両用駆動装置1の具体的な構成について説明する(図2及び図3参照)。
車両用駆動装置1は上記した第1の電動機51を含み、ケース体2の内部に配置されている(図2参照)。ケース体2はフロントカバー3とミドルカバー4とリアカバー5を有している。ケース体2の内部には車両用駆動装置1等を配置する配置空間2aが形成されている。ケース体2は、例えば、車体等に対してアース(接地)がとられている。
フロントカバー3には、配置空間2aに連通する固定用穴3aと、固定用穴3aに連通され固定用穴3aを挟んで配置空間2aの反対側に位置された供給孔3bとが形成されている。供給孔3bはオイルポンプ6から供給される潤滑オイルの供給路として形成されている。
リアカバー5には、配置空間2aに連通する固定用穴5aと、固定用穴5aに連通され固定用穴5aを挟んで配置空間2aの反対側に位置された排出孔5bとが形成されている。排出孔5bはオイルポンプ6から供給孔3bを介して配置空間2aに配置された各部へ向けて供給される潤滑オイルの排出路として形成されている。
ミドルカバー4には環状の支持突部4aが設けられている。リアカバー5にはミドルカバー4側の端部にリテーナ30が結合されている。
ケース体2の配置空間2aには第1の電動機51が配置され、第1の電動機51はステーター11とローター12を有している。ローター12の内周面にはローターシャフト13が固定され、ローター12とローターシャフト13は一体になってステーター11に対して回転される。ローターシャフト13は円筒状に形成され、周方向に離隔した位置にオイル通過孔13a、13a、・・・を有している。
第1の電動機51はローターシャフト13が第1のベアリング31、31を介してミドルカバー4の支持突部4aとリテーナ30に支持されている。第1のベアリング31、31はローターシャフト13の軸方向に離隔して位置されている。
ローターシャフト13には駆動軸7がローターシャフト13と非接触の状態で貫通されている。駆動軸7はローターシャフト13より軸方向において長くされ、円筒状に形成されている。駆動軸7はギヤ部7aが軸方向における一端部に形成され、ギヤ部7aには従動ギヤ8が噛合されている。
駆動軸7には、軸方向及び周方向に離隔した位置にオイル流出孔7b、7b、・・・が形成されている。駆動軸7の内周面側には径方向において内側に開口されたオイル流出孔7b、7b、・・・が形成された位置にそれぞれ貯留凹部7c、7c、・・・が形成されている。貯留凹部7c、7c、・・・はそれぞれオイル流出孔7b、7b、・・・に連通されている。
従動ギヤ8は円環状の連結部8aと連結部8aの内周部に連続された円筒状の内側ギヤ形成部8bと連結部8aの外周部に連続された円筒状の外側ギヤ形成部8cとを有している。従動ギヤ8は、内側ギヤ形成部8bが駆動軸7のギヤ部7aに噛合され、外側ギヤ形成部8cが駆動ギヤ9に噛合されている。従動ギヤ8は内側ギヤ形成部8bが第2のベアリング32、32を介してフロントカバー3とミドルカバー4の支持突部4aとに支持されている。第2のベアリング32、32は従動ギヤ8の軸方向に離隔して位置されている。
駆動軸7は第3のベアリング33と従動ギヤ8及び第2のベアリング32、32とを介してフロントカバー3とミドルカバー4の支持突部4aとリアカバー5に支持されている。第3のベアリング33は駆動軸7のリアカバー5側の端部を支持する位置に配置されている。
ケース体2には金属パイプ34が固定されている。金属パイプ34は略円筒状に形成され、導電性の高い金属材料、例えば、鉄等によって形成されている。金属パイプ34は駆動軸7より軸方向において長くされ、駆動軸7に非接触の状態で貫通されている。金属パイプ34には軸方向及び周方向に離隔した位置にオイル吐出孔34a、34a、・・・が形成されている。オイル吐出孔34a、34a、・・・は金属パイプ34がケース体2に固定された状態において、駆動軸7の貯留凹部7c、7c、・・・にそれぞれ対応して位置される。金属パイプ34の内部空間は潤滑オイルが流動されるオイル流路34bとして形成されている。
金属パイプ34は、軸方向における一端部35がフロントカバー3の固定用穴3aに圧入され、軸方向における他端部36が導電性リング37を介してリアカバー5の固定用穴5aに挿入され、ケース体2に固定されている(図2及び図3参照)。他端部36には、径方向において外側に凸の突状部36a、36aが軸方向に離隔して設けられ、突状部36a、36a間の部分が径方向において外側に凹の配置用凹部36bとして形成されている。
導電性リング37は弾性を有する材料、例えば、ゴム材料や樹脂材料に導電性を有する材料が含有されることにより形成され、配置用凹部36bに配置されリアカバー5に弾性変形された状態で密着されている。
従って、導電性リング37がリアカバー5の固定用穴5aを形成する内周面に密着されることにより金属パイプ34が導電性リング37を介してケース体2と電気的に接続される。また、金属パイプ34は一端部35がフロントカバー3の固定用穴3aに圧入されることによっても、ケース体2と電気的に接続されている。
尚、金属パイプ34は、軸方向における両端部が圧入によってケース体2に固定されていてもよく、軸方向における両端部が導電性リング37、37を介してケース体2に固定されていてもよい。また、金属パイプ34は、軸方向における少なくとも一方の端部がボルトによってケース体2に固定されていてもよい。
但し、導電性リング37は弾性を有するため、導電性リング37を用いることによりケース体2の固定用穴5aへの金属パイプ34の挿入を行い易く、導電性リング37を用いて金属パイプ34をケース体2に固定(組付)することにより、固定作業における作業性の向上を図ることが可能になる。
上記のように構成された車両用駆動装置1において、エンジン50の作動時にはオイルポンプ6から潤滑オイルが供給孔3bから金属パイプ34のオイル流路34bに供給される。オイル流路34bに供給された潤滑オイルはオイル吐出孔34a、34a、・・・から金属パイプ34の外周側に吐出され、駆動軸7のオイル流出孔7b、7b、・・・から流出されて配置空間2aに配置された各部が潤滑される。また、オイル流出孔7b、7b、・・・から流出された潤滑オイルの一部はローターシャフト13のオイル通過孔13aからローター12の内部に流入され、ローター12の内部が潤滑される。
このとき、オイル吐出孔34a、34a、・・・から金属パイプ34の外周側に吐出された潤滑オイルは、一時的に貯留凹部7c、7c、・・・に貯留され、オイル流出孔7b、7b、・・・から配置空間2aに配置された各部へ向けて流出される。
このような潤滑オイルを一時的に貯留する貯留凹部7c、7c、・・・が形成されることにより、オイル吐出孔34a、34a、・・・から吐出された潤滑オイルの駆動軸7の軸方向における両側からの流出を防止するために駆動軸7と金属パイプ34の間にオイルシールを設ける必要がない。
従って、オイルシールを設けない分、車両用駆動装置1の製造コストの低減を図ることができ、また、駆動軸7の回転時にオイルシールが駆動軸7又は金属パイプ34に摺動されることがなく、駆動軸7の円滑な回転動作を確保することができる。
オイルポンプ6からオイル流路34bに供給されオイル吐出孔34a、34a、・・・から吐出されなかった潤滑オイルや配置空間2aに配置された各部を潤滑した潤滑オイルは、排出孔5bや図示しない他の排出経路から排出されて再びオイルポンプ6に戻る。
一方、第1の電動機51の作動時には各部に電圧が発生するが、車両用駆動装置1においては、ケース体2と金属パイプ34が何れも導電性を有する金属材料によって形成されると共に金属パイプ34が導電性リング37を介してケース体2に電気的に接続されているため、ケース体2と金属パイプ34と導電性リング37を通る循環電流経路Pが形成され、循環電流経路Pを循環電流が流れることになる(図2参照)。特に、第1のベアリング31と第2のベアリング32と第3のベアリング33はベアリング球と内輪及び外輪との間に薄い油膜が存在するためケース体2と金属パイプ34の間よりも電気的抵抗が大きく、第1のベアリング31と第2のベアリング32と第3のベアリング33においては電流が流れ難く、電気的抵抗の小さなケース体2と金属パイプ34と導電性リング37に電流が流れ、循環電流経路Pが形成される。
このように第1の電動機51の作動時にはケース体2と金属パイプ34と導電性リング37を通る循環電流経路Pを循環電流が流れ、電気的抵抗の大きな第1のベアリング31と第2のベアリング32と第3のベアリング33には電流が流れ難いため、第1のベアリング31や第2のベアリング32や第3のベアリング33を介して支持された駆動軸7やローターシャフト13や従動ギヤ8等にも電流が流れ難い。
<まとめ>
以上に記載した通り、車両用駆動装置1にあっては、金属パイプ34の軸方向における両端部がケース体2の各一部に固定され金属パイプ34がケース体2に電気的に接続されているため、ケース体2と金属パイプ34が電気的に接続されケース体2と金属パイプ34を通る循環電流経路Pが形成される。
従って、絶縁部材を用いて電食の発生を防止する場合のような絶縁部材のへたりによる機能性の低下のおそれやアースブラシを用いて電食の発生を防止する場合のようなコストの高騰と言う不都合が生じず、機能性の低下及び製造コストの高騰を来すことなく第1のベアリング31や第2のベアリング32や第3のベアリング33等の各部における電食の発生を防止することができる。
また、金属パイプ34の軸方向における少なくとも一方の端部が導電性リング37を介してケース体2に固定されているため、金属パイプ34とケース体2が導電性リング37を介して電気的に接続され、金属パイプ34とケース体2の良好な接続性を確保した上で金属パイプ34のケース体2に対する組付を容易に行うことができる。
さらに、金属パイプ34の内部空間が潤滑オイルのオイル流路34bとして形成され、金属パイプ34にはオイル流路34bに流動される潤滑オイルを吐出させるオイル吐出孔34a、34a、・・・が形成されている。
従って、金属パイプ34の内部空間に流動される潤滑オイルがオイル吐出孔34a、34a、・・・から吐出されるため、金属パイプ34の内部空間の有効活用を図った上で潤滑オイルによって車両用駆動装置1の各部への潤滑を行うことができる。
さらにまた、ローターシャフト13と金属パイプ34の間にエンジン50から出力される動力によって軸回り方向へ回転される駆動軸7が配置されている。
従って、ローターシャフト13と駆動軸7と金属パイプ34が同軸で三軸構造として設けられるため、スペース効率の向上による車両用駆動装置1の小型化を図ることができる。
加えて、径方向において金属パイプ34と駆動軸7の間に隙間が形成されているため、金属パイプ34と駆動軸7が非接触の状態にされ、駆動軸7の円滑な回転状態を確保することができる。
1…車両用駆動装置、50…エンジン、2…ケース体、7…駆動軸、11…ステーター、12…ローター、13…ローターシャフト、34…金属パイプ、34a…オイル吐出孔、34b…オイル流路、37…導電性リング

Claims (5)

  1. 導電性を有するケース体の内部に配置された車両用駆動装置であって、
    ステーターに対して回転されるローターの内周面に固定され前記ローターの回転支点とされる筒状のローターシャフトと、
    前記ローターシャフトに非接触の状態で貫通された金属パイプとを備え、
    前記金属パイプは軸方向における両端部が前記ケース体の各一部に固定され前記ケース体と電気的に接続された
    車両用駆動装置。
  2. 前記金属パイプの軸方向における少なくとも一方の端部が導電性リングを介して前記ケース体に固定された
    請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 前記金属パイプの内部空間が潤滑オイルのオイル流路として形成され、
    前記金属パイプには前記オイル流路に流動される潤滑オイルを吐出させるオイル吐出孔が形成された
    請求項1又は請求項2に記載の車両用駆動装置。
  4. 前記ローターシャフトと前記金属パイプの間にエンジンから出力される動力によって軸回り方向へ回転される駆動軸が配置された
    請求項1、請求項2又は請求項3に記載の車両用駆動装置。
  5. 径方向において前記金属パイプと前記駆動軸の間に隙間が形成された
    請求項4に記載の車両用駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016149916A (ja) * 2015-02-13 2016-08-18 株式会社日本自動車部品総合研究所 回転電機

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