JP2020009881A - モールド型電気機器およびモールド型電気機器の製造方法 - Google Patents

モールド型電気機器およびモールド型電気機器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より確実に絶縁性能を確保することができ、より小型なモールド型電気機器およびモールド型電気機器の製造方法を提供する。【解決手段】モールド型電気機器は、磁性体材料により構成されたコアと、コアに層状に巻きつけられコイル2を構成する導線21と、導線21により構成されたコイル2の層間に設けられた絶縁シート22と、を有する。導線21間および絶縁シート22は、炭化水素系熱硬化性樹脂23により充填される。【選択図】図2

Description

本実施形態は、電力系統において使用されるモールド型電気機器およびモールド型電気機器の製造方法に関する。
電力系統により供給する電力の制御または監視を行うために、変圧器、変流器、変成器等の電気機器が使用される。変圧器、変流器、変成器等の電気機器は電力系統に接続される。電気機器の絶縁を確保する絶縁材に、モールド材料が用いられたモールド型電気機器、モールド型電気機器の製造方法が知られている。
特開平10−146850号公報 特開2002−015937号公報 特開2002−015938号公報 特開2002−198246号公報
変圧器、変流器、変成器等の電気機器は電力系統に接続されて使用される。電力系統の電力は高圧であり、電気機器は高い絶縁性能を有することが望ましい。電気機器の絶縁性能を高めるための一つの方策として、充電部の沿面距離を大きくすることにより電気機器の絶縁性能を高めることが考えられる。しかしながら、充電分部分の沿面距離を大きくした場合、電気機器の外形が大きくなり、配置スペースが制約される等の問題点が発生し望ましくない。近年、電気機器は、より高電圧にて使用される傾向にあり、電気機器を大型化することは、一層望ましくない。
電気機器の絶縁性能を向上させるために、コイル等の充電部を絶縁部材であるエポキシ等の樹脂でモールドすることが考えられる。しかしながら、エポキシ等の樹脂は樹脂粘度が高く、エポキシ等の樹脂によるモールドでは、高電界となるコイル等の充電部の空隙内部を十分充填することができなかった。
変圧器等の電気機器は、コイルを構成するエナメル線等の導線およびコイルの層間に絶縁紙等の絶縁シートが設けられた、空隙の少ない構造となっている。エポキシ樹脂等のモールド材は、粘度が高い。このため、エポキシ樹脂等のモールド材は、コイルを構成する導線間の狭い隙間まで十分に充填されにくい。
コイルを構成する導線間の狭い隙間まで、モールド材が十分に充填されない場合、高電界となる部分に空隙が残存し、部分放電が発生しやすくなる。コイルを構成する導線間の狭い隙間において部分放電が発生することは、十分な絶縁性能を確保することができないため望ましくない。エポキシ樹脂等のモールド材により、モールド型電気機器を構成した場合、十分な絶縁性能が確保されにくいとの問題点があった。
一方、コイルを構成する導線間の狭い隙間に、モールド材が十分に充填されないことを想定し、モールド材が充填されない空隙が高電界とならないように、空隙の電界を低くする方法がある。
しかしながら、空隙の電界を低くした場合、電気機器の外形が大きくなり、配置スペースが制約される等の問題点が発生し望ましくない。エポキシ樹脂等のモールド材により、モールド型電気機器を構成した場合、モールド型電気機器の大きさを小型化しにくいとの問題点があった。
本実施形態は、より確実に絶縁性能を確保することができる、より小型化なモールド型電気機器を提供すること、およびモールド型電気機器の製造方法を提供することを目的とする。
本実施形態のモールド型電気機器は、次のような構成を有することを特徴とする。
(1)磁性体材料により構成されたコア。
(2)前記コアに層状に巻きつけられコイルを構成する導線。
(3)前記導線により構成されたコイルの層間に設けられた絶縁シート。
(4)前記導線間および前記絶縁シートは、炭化水素系熱硬化性樹脂により充填される。
第1実施形態にかかるモールド型電気機器の構成を示す図 第1実施形態にかかるモールド型電気機器のコイル部分の構成を示す図 空隙がある場合のモールド型電気機器のコイル部分を示す図 第1実施形態にかかるモールド型電気機器の実験結果を示す図 第1実施形態にかかるモールド型電気機器の製造方法を示す図
[第1実施形態]
[1−1.概略構成]
以下では、図1〜図2を参照しつつ、本実施形態のモールド型電気機器1の構成を説明する。モールド変圧器、モールド変流器、モールド変成器、またはモールドリアクトル等のモールド型電気機器1は、電力系統に接続され、変電所等に設置される。一例として、以下にモールド型電気機器1が、モールド変成器である場合について説明する。本実施形態のモールド型電気機器1の外観構成を図1に示す。本実施形態にかかるモールド型電気機器1のコイル部分の断面を図2に示す。
本実施形態において、同一構成の装置や部材が複数ある場合にはそれらについて同一の番号を付して説明を行い、また、同一構成の個々の装置や部材についてそれぞれを説明する場合に、共通する番号にアルファベット(小文字)の添え字を付けることで区別する。
モールド変圧器であるモールド型電気機器1は、コイル2a、2b、コア3、接続部4a、4b、接続部5a、5bを有する。本実施形態における、コイル2a、コイル2bは、同じ構成を有する。また、接続部4aと接続部4b、接続部5aと接続部5bは、同じ構成を有する。
(コア3)
コア3は、ケイ素鋼板やアモルファス等の磁性体材料により構成された角柱状の部材である。コア3の周囲には、一次側のコイル2aが配置される。コイル2aは、絶縁材料により構成されたボビン(図中不示)を介し、コア3に配置される。コア3は、コイル2aを支持する。
コイル2aが配置されたコア3に、さらに二次側のコイル2bが配置される。コイル2bは、コア3に配置されたコイル2aと同心円を構成するように巻き付けられ、配置される。コイル2bは、コイル2aに周回するように設けられたスペーサ(図中不示)を介し、コア3に配置される。コア3は、コイル2bを支持する。
コア3は、一次側のコイル2aにより生成された磁界を二次側のコイル2bに伝達する。コア3は、コイル2aとコイル2b間の磁路を形成する。
(コイル2a)
コイル2aは、モールド変圧器であるモールド型電気機器1の一次側コイルである。図2にコイル2aの一部を示す。コイル2aは、導線21a、絶縁シート22a、炭化水素系熱硬化性樹脂23aにより構成される。コイル2aは、銅またはアルミニウムの導線21aが、コア3の周囲に螺旋状に巻かれ構成される。
コイル2aは、例えば一層につき50〜200ターン巻かれた導線21aが、50〜200層設けられ構成される。コイル2aの巻数は、これに限られず任意の巻数が選択される。コイル2aは、絶縁材料により構成されたボビン(図中不示)を介し、コア3に配置される。コア3は、コイル2aを支持する。
(導線21a)
導線21aは、有機絶縁物で被膜されている。図2に示すように、導線21aは、複数の層となるようにコア3に巻きつけられる。コイル2aを構成する導線21aの一方の端部には、接続部4aが接続される。コイル2aを構成する導線21aの他方の端部には、接続部4bが接続される。接続部4a、接続部4bは、外部の電力供給源(図中不示)に接続される。コイル2aを構成する導線21aは、接続部4a、接続部4bに外部の電力供給源から供給された電力を磁界に変換する。
一次側のコイル2aにより変換された磁界は、コア3により二次側のコイル2bに伝達される。
(絶縁シート22a)
コイル2aの、複数の層となるように巻かれた導線21aの層間には、絶縁シート22aが配置される。絶縁シート22aは、有機絶縁物により形成されたシート状の部材である。絶縁シート22aは、吸水性のある部材により構成される。絶縁シート22aは、不織布により構成されることが望ましい。
また、絶縁シート22aを構成する不織布の融点やガラス転移温度は、炭化水素系熱硬化性樹脂23aの硬化時の最高温度を超えることが望ましい。絶縁シート22aを構成する不織布は、例えば170℃以上のガラス転移温度を有することが望ましい。
絶縁シート22aは、略長方形状に構成される。絶縁シート22aを構成する略長方形状の一辺は、コア3に巻かれた導線21aに沿い周回する長さを有する。絶縁シート22aを構成する略長方形状の他の一辺は、コイル2aの巻き方向の長さを覆う長さを有する。
絶縁シート22aは、複数の層となるように巻かれた導線21aの層間ごとに、導線21aに沿って周回するように配置される。絶縁シート22aは、複数の層となるように巻かれた導線21aの層間を電気的に絶縁する。また、絶縁シート22aは、コイル2aの導線21aと外部を絶縁する。
(炭化水素系熱硬化性樹脂23a)
コイル2aの、複数の層となるように巻かれた導線21aの層間には、炭化水素系熱硬化性樹脂23aが充填される。また、絶縁シート22aには、炭化水素系熱硬化性樹脂23aが、染み込まされている。炭化水素系熱硬化性樹脂23aは、ジシクロペンタジエン(C10H12)、トリシクロペンタジエンまたはこれらの混合物であることが望ましい。炭化水素系熱硬化性樹脂23aは、水(H2O)程度の粘度を有することが望ましい。
(コイル2b)
コイル2bは、モールド変圧器であるモールド型電気機器1の二次側コイルである。コイル2bは、導線21b、絶縁シート22b、炭化水素系熱硬化性樹脂23bにより構成される。コイル2bの構成は、コイル2aと同様である。
コイル2bは、銅またはアルミニウムの導線21bが、コイル2aを配置されたコア3に、さらに巻かれ構成される。コイル2bは、コア3に配置されたコイル2aと同心円を構成するように巻き付けられ、配置される。
コイル2bは、一次側コイル2aの巻数を変換比で除した巻数を有する。コイル2bは、例えば、一層につき50〜200ターン巻かれた導線21bが、数層〜10層程度設けられ構成される。コイル2bの巻数は、これに限られず任意の巻数が選択される。コイル2bは、コイル2aに周回するように設けられたスペーサ(図中不示)を介し、コア3に配置される。
コイル2bを構成する導線21bの一方の端部には、接続部5aが接続される。コイル2bを構成する導線21bの他方の端部には、接続部5bが接続される。接続部5a、接続部5bは、外部の負荷側電力供給線(図中不示)に接続される。コイル2bを構成する導線21bは、一次側のコイル2aからコア3を介し伝達された磁界を電力に変換し出力する。変換された電力は、接続部5a、接続部5bから出力される。
絶縁シート22bは、コイル2aの絶縁シート22aと同様、不織布により構成されることが望ましい。また、絶縁シート22aを構成する不織布は、炭化水素系熱硬化性樹脂23aの融点やガラス転移温度は、炭化水素系熱硬化性樹脂23aの硬化時の最高温度を超えることが望ましい。絶縁シート22aを構成する不織布は、例えば170℃以上のガラス転移温度を有することが望ましい。
炭化水素系熱硬化性樹脂23bは、コイル2aの炭化水素系熱硬化性樹脂23aと同様、ジシクロペンタジエン、トリシクロペンタジエンまたはこれらの混合物であることが望ましい。炭化水素系熱硬化性樹脂23bは、水(H2O)程度の粘度を有することが望ましい。
(接続部4a、4b)
コイル2aを構成する導線21aの一方の端部には、接続部4aが接続される。コイル2aを構成する導線21aの他方の端部には、接続部4bが接続される。接続部4aおよび接続部4bは、削りだしにより作成された銅、またはアルミニウム製の接続用の部材である。接続部4aおよび接続部4bは、例えばブッシング等により構成される。接続部4aおよび接続部4bは、外部の電力供給源(図中不示)に接続される。接続部4a、接続部4bは、外部の電力供給源から供給された電力を導線21aに供給する。
(接続部5a、5b)
コイル2bを構成する導線21bの一方の端部には、接続端子5aが接続される。コイル2bを構成する導線21bの他方の端部には、接続端子5bが接続される。接続部5aおよび接続部5bは、例えば端子台等により構成される。接続部5aおよび接続部5bは、外部の負荷側電力供給線(図中不示)に接続される。接続部5a、接続部5bは、二次側のコイル2bにより変換された電力を外部の負荷側電力供給線に出力する。
以上が、モールド型電気機器1の構成である。
[1−2.作用]
次に、本実施形態のモールド型電気機器1の作用を、図1〜5に基づき説明する。
[A.コイル2における各部の作用]
最初に、本実施形態のモールド型電気機器1のコイル2における各部の作用について説明する。コイル2の導線21は、複数の層となるようにコア3に巻きつけられている。導線21は、有機絶縁物で被膜されている。導線21は、例えばエナメルにて被覆絶縁されたエナメル線が用いられる。
コイル2の、複数の層となるように巻かれた導線21の層間には、絶縁シート22が配置されている。絶縁シート22は、吸水性のある不織布等の有機絶縁物により形成されている。絶縁シート22aを構成する不織布の融点やガラス転移温度は、炭化水素系熱硬化性樹脂23aの硬化時の最高温度を超えることが望ましい。絶縁シート22aを構成する不織布は、例えば170℃以上のガラス転移温度を有することが望ましい。
絶縁シート22は、複数の層となるように巻かれた導線21の層間ごとに、導線21に沿って周回するように配置される。絶縁シート22は、複数の層となるように巻かれた導線21の層間を電気的に絶縁する。また、絶縁シート22は、コイル2の導線21と外部を絶縁する。
コイル2の、複数の層となるように巻かれた導線21の層間には、炭化水素系熱硬化性樹脂23が充填されている。また、絶縁シート22には、炭化水素系熱硬化性樹脂23が、染み込まされる。炭化水素系熱硬化性樹脂23は、ジシクロペンタジエン、トリシクロペンタジエンまたはこれらの混合物である。炭化水素系熱硬化性樹脂23は、水(H2O)程度の粘度を有することが望ましい。
炭化水素系熱硬化性樹脂23の充填は、導線21の層間に絶縁シート22が配置され、組み立てられたコイル2に対して行われる。コイル2に対する炭化水素系熱硬化性樹脂23の充填は、真空注型により行われる。炭化水素系熱硬化性樹脂23は、沸騰しない温度および圧力で導線21間および絶縁シート22に注型される。炭化水素系熱硬化性樹脂23は、例えば−10℃〜+40℃の温度、10torr±5torrの圧力で注入されることが望ましい。
ジシクロペンタジエン、トリシクロペンタジエン等の炭化水素系熱硬化性樹脂23は、樹脂粘度が低いため、導線21相互間の空隙、導線21と絶縁シート22間の空隙を充填する。
また、吸水性のある不織布等の有機絶縁物により形成された絶縁シート22は、ジシクロペンタジエン、トリシクロペンタジエン等の炭化水素系熱硬化性樹脂23を吸い込む。炭化水素系熱硬化性樹脂23を吸い込んだ、絶縁シート22は、絶縁シート22自体の絶縁性能を向上させる。また、炭化水素系熱硬化性樹脂23を吸い込んだ絶縁シート22により、さらに導線21相互間の空隙、導線21と絶縁シート22間の空隙に炭化水素系熱硬化性樹脂23が充填される。
仮に、炭化水素系熱硬化性樹脂23が染み込みにくい材料で絶縁シート22を構成した場合、導線21相互間の空隙、導線21と絶縁シート22間の空隙に炭化水素系熱硬化性樹脂23が充填されにくくなる。炭化水素系熱硬化性樹脂23が染み込みやすい材料である不織布等の有機絶縁物により絶縁シート22を形成する。
炭化水素系熱硬化性樹脂23が染み込んだ絶縁シート22を用いた場合、炭化水素系熱硬化性樹脂23が、絶縁シート22から染み出し、高電界部分である導線21相互間の空隙、導線21と絶縁シート22間の空隙を充填する。これにより、炭化水素系熱硬化性樹脂23が、導線21相互間の空隙、導線21と絶縁シート22間の空隙に充填され、空隙の発生が軽減される。
コイル2に対する炭化水素系熱硬化性樹脂23の充填は、沸騰しない温度および圧力で真空注型により行われる。炭化水素系熱硬化性樹脂23は、例えば−10℃〜+40℃の温度、10torr±5torrの圧力で注型される。これにより、炭化水素系熱硬化性樹脂23が沸騰することにより生じたボイドが欠陥となることを防ぐ。その結果、モールド型電気機器1の注型による欠陥が軽減される。
モールド型電気機器1は、導線21の間に層間絶縁物である絶縁シート22を挟み込みながら巻回されコイル2が形成される。仮に、コイル2をエポキシ樹脂で注型した場合、絶縁シート22の存在により、真空注型における真空排気時に真空度が不十分となり、エポキシ樹脂の流れが阻害される場合がある。このため、図3に示すような空隙がコイル2に発生する場合がある。
また、エポキシ樹脂の樹脂粘度が高いことに起因し、エポキシ樹脂の流れが阻害され、コイル2に空隙が発生する場合がある。コイル2に空隙14が存在した場合、部分放電が発生する可能性がある。部分放電は絶縁物を浸食し、機器破壊の原因となる場合があり好ましくない。
図3に、比較例1〜比較例3と本実施形態にかかる実施例1とを対比した実験の結果を示す。図3に示す実験で使用した試験サンプルの構成条件は、以下のとおりである。実験は、各試験サンプルごとに3つの試験サンプルを用い行った。
[実施例1]:
絶縁シート:不織布、注型圧力:10torr±1torr、
注型樹脂:炭化水素系熱硬化性樹脂
[比較例1]:
絶縁シート:不織布、注型圧力:2torr、
注型樹脂:炭化水素系熱硬化性樹脂
[比較例2]:
絶縁シート:アラミド紙、注型圧力:10torr、
注型樹脂:炭化水素系熱硬化性樹脂
[比較例3]:
絶縁シート:アラミド紙、注型圧力:2torr、
注型樹脂:炭化水素系熱硬化性樹脂
なお従来技術によるサンプルは、以下の条件にて構成されている。
[比較例4](図中不示):
絶縁シート:アラミド紙、注型圧力:2torr、注型樹脂:エポキシ樹脂
実験では、実施例1と比較例1〜比較例3における導線21の層間の部分放電開始電界を測定した。実施例1は、絶縁シート22を不織布とし、注型圧力を炭化水素系熱硬化性樹脂が沸騰しない10torr±1torrとした。その結果、図3に示すように、導線21の層間に12kV/mmの電界を3分間印加しても、部分放電は認められなかった。
実施例1は、コイル2の細部まで樹脂が含浸しており、比較例1〜比較例4と比較して大幅に特性が向上している。
比較例1は、常温で沸点を下回る圧力で炭化水素系熱硬化性樹脂が注型されたサンプルである。実施例1と比較し、比較例1における部分放電開始電界は、低い値となった。実施例1と比較し、比較例1の部分放電特性は大幅に低下し、従来技術による比較例4と同等のレベルとなった。
比較例2、比較例3は、絶縁シートとしてアラミド紙が用いられたサンプルである。アラミド紙は、従来技術によるモールド変圧器、変成器等のモールド型電気機器に使用される部材である。実施例1と比較し、比較例2、比較例3における部分放電開始電界は、低い値となった。比較例2、比較例3では、炭化水素系熱硬化性樹脂がアラミド紙に染み込まないため、実施例1と比較し部分放電特性が大幅に低下ものと考えられる。
上記実験における実施例1のようにコイル2の絶縁シート22を不織布とし、炭化水素系熱硬化性樹脂23を、沸騰しない温度および圧力で導線21間および絶縁シート22に注型することで、部分放電特性を大幅に向上することができ、モールド型電気機器1を小型化することができる。
[B.コイル2の製造方法]
次に、モールド型電気機器1のコイル2の製造方法について説明する。図5にモールド型電気機器1のコイル2の製造方法の手順を示す。モールド型電気機器1のコイル2は、図5に示す各手順により製造される。
(手順1:コア3に導線21、絶縁シート22を配置する)
最初に、作業者は、コア3に導線21、絶縁シート22を配置する。作業者は、磁性体材料により構成されたコア3に、絶縁シート22を介し、層状に導線21を巻きつける。作業者は、コア3に導線21を螺旋状に巻きつける。コイル2は、複数の層となるようにコア3に巻かれる。
また、作業者は、複数の層となるようにコア3に巻かれた導線21の層間に、絶縁シート22を配置する。絶縁シート22は、有機絶縁物により形成されたシート状の部材である。絶縁シート22は、不織布により構成されることが望ましい。絶縁シート22を構成する不織布は、炭化水素系熱硬化性樹脂23の融点を超える融点を有することが望ましい。絶縁シート22を構成する不織布は、例えば170℃以上のガラス転移温度を有することが望ましい。
作業者は、導線21をコア3に一層巻くごとに、巻かれた導線21を覆うように、導線21を周回させ絶縁シート22を配置する。作業者は、導線21が巻かれて構成された複数の層ごとに、絶縁シート22を配置する作業を繰り返し、コイル2を形成する。
(手順2:炭化水素系熱硬化性樹脂23を充填する)
次に、作業者は、導線21間および絶縁シート22を、炭化水素系熱硬化性樹脂23により充填する。これにより導線21相互間の空隙、導線21と絶縁シート22間の空隙に炭化水素系熱硬化性樹脂23が充填される。炭化水素系熱硬化性樹脂23は、ジシクロペンタジエン、トリシクロペンタジエンまたはこれらの混合物であることが望ましい。炭化水素系熱硬化性樹脂23aは、水(H2O)程度の粘度を有することが望ましい。
作業者は、真空注型により炭化水素系熱硬化性樹脂23の充填を行う。真空注型による炭化水素系熱硬化性樹脂23の充填は、導線21の層間に絶縁シート22が配置され、組み立てられたコイル2に対して行われる。作業者は、沸騰しない温度および圧力で、導線21間および絶縁シート22に炭化水素系熱硬化性樹脂23の注型を行う。炭化水素系熱硬化性樹脂23は、例えば−10℃〜+40℃の温度、10torr±5torrの圧力で注型される。
樹脂粘度が低いため、ジシクロペンタジエン、トリシクロペンタジエン等の炭化水素系熱硬化性樹脂23は、導線21相互間の空隙、導線21と絶縁シート22間の空隙を充填する。
また、吸水性のある不織布等の有機絶縁物により形成された絶縁シート22は、ジシクロペンタジエン、トリシクロペンタジエン等の炭化水素系熱硬化性樹脂23を吸い込む。炭化水素系熱硬化性樹脂23を吸い込んだ、絶縁シート22は、絶縁シート22自体の絶縁性能を向上させる。また、炭化水素系熱硬化性樹脂23を吸い込んだ絶縁シート22により、さらに導線21相互間の空隙、導線21と絶縁シート22間の空隙に炭化水素系熱硬化性樹脂23が充填される。
これにより、モールド型電気機器1のコイル2が製造される。以上が、本実施形態のモールド型電気機器1の作用である。
[1−3.効果]
(1)本実施形態によれば、モールド型電気機器1は、磁性体材料により構成されたコア3と、コア3に層状に巻きつけられコイル2を構成する導線21と、導線21により構成されたコイル2の層間に設けられた絶縁シート22と、を有し、導線21間および絶縁シート22は、炭化水素系熱硬化性樹脂23により充填されるので、より確実に絶縁性能を確保することができる、より小型化なモールド型電気機器を提供することができる。また、より確実に絶縁性能を確保することができる、より小型化なモールド型電気機器を製造するモールド型電気機器の製造方法を提供することができる。
炭化水素系熱硬化性樹脂23は、樹脂粘度が低いため導線21間および絶縁シート22の狭い隙間まで入りやすい。このため、コイル2を構成する導線21間の狭い隙間まで、炭化水素系熱硬化性樹脂23が十分に充填され、高電界となる部分に空隙が残存しにくい。
コイル2を構成する導線21間の狭い隙間に、モールド材等の絶縁材が十分に充填されない場合、高電界となる部分に空隙が残存し、部分放電が発生しやすくなる。コイルを構成する導線間の狭い隙間において部分放電が発生することは、十分な絶縁性能を確保することができないため望ましくない。
しかしながら、本実施形態によれば、導線21間および絶縁シート22は、炭化水素系熱硬化性樹脂23により充填されるので、より確実に絶縁性能を確保することができる。
(2)本実施形態によれば、炭化水素系熱硬化性樹脂23は、ジシクロペンタジエン樹脂であるので、より確実に絶縁性能を確保することができる、より小型化なモールド型電気機器を提供することができる。また、より確実に絶縁性能を確保することができる、より小型化なモールド型電気機器を製造するモールド型電気機器の製造方法を提供することができる。
炭化水素系熱硬化性樹脂23として用いられるジシクロペンタジエン樹脂は、樹脂粘度が低いため導線21間および絶縁シート22の狭い隙間まで入りやすい。このため、コイル2を構成する導線21間の狭い隙間まで、炭化水素系熱硬化性樹脂23が十分に充填され、高電界となる部分に空隙が残存しにくい。その結果、導線21間および絶縁シート22は、炭化水素系熱硬化性樹脂23として用いられるジシクロペンタジエン樹脂により充填され、より確実にモールド型電気機器1の絶縁性能が確保される。
(3)本実施形態によれば、絶縁シート22は不織布であるので、より確実に絶縁性能を確保することができる、より小型化なモールド型電気機器を提供することができる。また、より確実に絶縁性能を確保することができる、より小型化なモールド型電気機器を製造するモールド型電気機器の製造方法を提供することができる。
導線21により構成されたコイル2の層間に設けられた絶縁シート22を不織布とすることにより、炭化水素系熱硬化性樹脂23が絶縁シート22に染み込む。絶縁シート22に染み込んだ炭化水素系熱硬化性樹脂23が、コイル2を構成する導線21と絶縁シート22との間の高電界部分に染みだし、コイル2内部の空隙の発生を軽減することができる。その結果、導線21と絶縁シート22の間および導線21間は、炭化水素系熱硬化性樹脂23により充填され、より確実にモールド型電気機器1の絶縁性能が確保される。
(4)本実施形態によれば、炭化水素系熱硬化性樹脂23は、沸騰しない温度および圧力で導線21間および絶縁シート22に注型されるので、より確実に絶縁性能を確保することができる、より小型化なモールド型電気機器を提供することができる。また、より確実に絶縁性能を確保することができる、より小型化なモールド型電気機器を製造するモールド型電気機器の製造方法を提供することができる。
炭化水素系熱硬化性樹脂23は含浸性を良くするために、負圧で導線21間および絶縁シート22に注型される(真空注型)。注型時の圧力を樹脂が沸騰してしまうところまで下げると、沸騰により気泡が発生し空隙となる場合がある。本実施形態によれば、炭化水素系熱硬化性樹脂23は、沸騰しない温度および圧力で導線21間および絶縁シート22に注型される。その結果、空隙の発生が軽減され、導線21と絶縁シート22の間および導線21間は、炭化水素系熱硬化性樹脂23により充填され、より確実にモールド型電気機器1の絶縁性能が確保される。
(5)本実施形態によれば、モールド型電気機器1は、モールド変圧器、モールド変流器、モールド変成器、またはモールドリアクトルであるので、電力系統に接続される電気機器の絶縁性能をより確実に確保することができる。
[2.他の実施形態]
変形例を含めた実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。以下は、その一例である。
(1)上記実施形態では、炭化水素系熱硬化性樹脂23としてジシクロペンタジエン、トリシクロペンタジエンが用いられるものとした。しかしながら炭化水素系熱硬化性樹脂23として、水(H2O)以下の粘度を有する他の炭化水素系熱硬化性樹脂が用いられるようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、コイル2を構成する導線21は、端部に接続部4または接続部5を有するものとした。しかしながらコイル2を構成する導線21は、接続部4または接続部5に加え、中間タップ用の接続端子を一つ以上有するものであってもよい。
1・・・モールド型電気機器
2、2a、2b・・・コイル
3・・・コア
4、4a、4b・・・接続部
5、5a、5b・・・接続部
21・・・導線
22・・・絶縁シート
23・・・炭化水素系熱硬化性樹脂

Claims (9)

  1. 磁性体材料により構成されたコアと、
    前記コアに層状に巻きつけられコイルを構成する導線と、
    前記導線により構成されたコイルの層間に設けられた絶縁シートと、
    を有し、
    前記導線間および前記絶縁シートは、炭化水素系熱硬化性樹脂により充填された、
    モールド型電気機器。
  2. 前記炭化水素系熱硬化性樹脂は、ジシクロペンタジエン樹脂、トリシクロペンタジエン樹脂、ジシクロペンタジエン樹脂とトリシクロペンタジエン樹脂の混合物のいずれかである、
    請求項1に記載のモールド型電気機器。
  3. 前記絶縁シートは不織布である、
    請求項1または2に記載のモールド型電気機器。
  4. 前記炭化水素系熱硬化性樹脂は、沸騰しない温度および圧力で前記導線間および前記絶縁シートに注型された、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載のモールド型電気機器。
  5. 前記モールド型電気機器は、モールド変圧器、モールド変流器、モールド変成器、またはモールドリアクトルである、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のモールド型電気機器。
  6. 磁性体材料により構成されたコアに、絶縁シートを介し、層状に導線を巻きつける第1の手順と、
    前記導線間および前記絶縁シートを、炭化水素系熱硬化性樹脂により充填する第2の手順と、
    を有し、
    第2の手順において、前記導線間および前記絶縁シートに、沸騰しない温度および圧力で前記炭化水素系熱硬化性樹脂を注型する、
    モールド型電気機器の製造方法。
  7. 前記炭化水素系熱硬化性樹脂は、ジシクロペンタジエン樹脂、トリシクロペンタジエン樹脂、ジシクロペンタジエン樹脂とトリシクロペンタジエン樹脂の混合物のいずれかである、
    請求項6に記載のモールド型電気機器の製造方法。
  8. 前記絶縁シートは不織布である、
    請求項6または7に記載のモールド型電気機器の製造方法。
  9. 前記モールド型電気機器は、モールド変圧器、モールド変流器、モールド変成器、またはモールドリアクトルである、
    請求項6乃至8のいずれか1項に記載のモールド型電気機器の製造方法。

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