JP2020008398A - ひずみセンサ、および引張特性測定方法 - Google Patents

ひずみセンサ、および引張特性測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】出力感度特性の測定が簡単に行える技術を提供する。【解決手段】ひずみセンサ1は、フィルム状に形成されたセンサ素子20が、板状のベース板10の一方の面に積層され、このセンサ素子20の出力に応じた信号を出力する出力回路に電気的に接続されている。センサ素子20は、圧電フィルム21と、この圧電フィルム21の両面に積層された電極22a、22bとを有し、この電極22a、22bに接続された出力ライン24a、24bによって、出力回路50に電気的に接続されている。ベース板10は、積層されているセンサ素子20が外側にはみ出さない大きさに形成したものであり、さらに、一方の面に平行である引っ張り方向における両端部に、センサ素子20が積層されていないチャック部10a、10bを有する。【選択図】図1

Description

この発明は、物体に生じたひずみを計測する技術に関する。
従来、フィルム状に形成した圧電フィルム(ピエゾフィルム)を用いたひずみセンサがある。ひずみセンサは、物体に生じたひずみを計測するセンサである。例えば、ひずみセンサで、橋梁やビル等の様々な種類の構造物に生じたひずみ量を計測し、その構造物の状態(損傷等にかかる状態)をモニタリング(診断)することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
ひずみセンサは、圧電フィルムの両面に電極を形成したセンサ素子を用いた構成である。圧電フィルムは、ひずみが生じると、そのひずみに応じた電荷を発生する。センサ素子は、圧電フィルムの両面に形成した電極間に、この圧電フィルムで発生した電荷に応じた電圧が生じる。ひずみセンサは、センサ素子の電極を電気的に接続した出力回路を備えている。
出力回路は、圧電フィルムの両面に形成した電極間の電圧を入力とし、この入力に応じた計測信号(センシング信号)を出力する回路である。出力回路の選択は、ひずみセンサの計測信号をどのように利用するかによって行われる。例えば、センサ素子の電極間に生じた電圧を増幅して出力するアンプ回路(例えば、チャージアンプ回路)を出力回路として選択することもあれば、センサ素子の電極間に生じた電圧が予め定めた値(閾値)よりも大きいかどうかを出力するトリガ回路を出力回路として選択することもある。また、アンプ回路、およびトリガ回路を選択せずに、これら以外の種類の回路を出力回路として選択することもある。
なお、ひずみセンサは、上述した橋梁やビル等の構造物に限らず、産業機械等の構成要素(例えば、ロボットアーム、)に生じたひずみ量を計測することにも使用されている。
特開2017− 3371号公報
しかしながら、同じ構成のひずみセンサであっても、圧電フィルムのひずみ量と、出力回路の出力である計測信号との関係である出力感度特性に差がある(ひずみセンサは、出力感度特性に個体差がある。)。ひずみセンサにおいて、個体差が生じる主な要因は、圧電フィルムの特性のばらつき、出力回路を構成する回路部品等の電気的特性のばらつき、および圧電フィルムを含むセンサ素子と出力回路との電気的接続等にかかる接続特性のばらつき等である。ひずみセンサの出力感度特性の測定は、圧電フィルムの延伸方向に作用させる力の大きさを変化させ、そのときの、ひずみセンサの計測信号を計測することにより行えるのであるが、特許文献1等で示されている従来のひずみセンサは、形成された状態で、圧電フィルムの延伸方向に力を作用させることが困難な形状であった。ここで言う、圧電フィルムの延伸方向とは、圧電フィルムの厚さ方向に直交する方向である。
従来のひずみセンサは、サンプル抽出した圧電フィルムについて測定した圧電フィルムの延伸方向の圧電定数d31、および出力回路の設計データに基づく出力回路の電気的特性に基づいて出力感度特性を定めていたため、上述したように、出力感度特性に個体差があった。
なお、従来のひずみセンサは、センサ素子と出力回路との電気的接続等にかかる接続特性については、特に考慮していなかった。また、圧電フィルムのひずみ量(すなわち、ひずみセンサを取り付けた検出対象部材のひずみ量)は、圧電フィルムの延伸方向の圧電定数d31を用いて算出できる。
このように、従来のひずみセンサの出力感度特性は、そのひずみセンサについて実測したものではなく、推定したものであった。したがって、ひずみセンサの実際の出力感度特性と、推定された出力感度特性との差が、構造物の状態の診断に影響を与えていた。
この発明の目的は、出力感度特性の測定が簡単に行える技術を提供することにある。
この発明のひずみセンサは、上記目的を達するため、以下のように構成している。
ひずみセンサは、フィルム状に形成されたセンサ素子を、板状のベース板の一方の面に積層し、また、このセンサ素子を、当該センサ素子の出力に応じた信号を出力する出力回路に電気的に接続した構成である。出力回路は、例えば、センサ素子の出力を増幅して出力するアンプ回路である。
センサ素子は、圧電フィルムと、この圧電フィルムの両面に積層された電極とを有し、これらの電極に接続された出力ラインによって、出力回路に電気的に接続されている。また、ベース板は、一方の面を、積層されているセンサ素子が外側にはみ出さない大きさに形成したものであり、さらに、一方の面に平行である引っ張り方向における両端部に、センサ素子が積層されていないチャック部を有する形状である。
この構成では、ベース板の両端部に設けたチャック部を保持し、ベース板の長手方向(すなわち、圧電フィルムの延伸方向)に作用させる引張力の大きさを変化させながら、このひずみセンサの出力(出力回路の出力)を計測することができる。ひずみセンサの出力の計測は、例えばベース板の一方の端部に設けられたチャック部を保持した保持部材を固定し、ベース板の他方の端部に設けられたチャック部を保持した保持部材を、一方の端部に対して近づく方向、または離れる方向に作用させる力の大きさを変化させることで行える。したがって、ひずみセンサは、形成された状態で、出力感度特性を簡単に測定することができる。
なお、ここで言う出力感度特性とは、圧電フィルムのひずみ量と、出力回路の出力である計測信号との関係である。
これにより、検出対象部材のひずみ量の計測(センシング)が、使用するひずみセンサについて実測した出力感度特性を用いて行える。すなわち、ひずみセンサの個体差による影響を受けることなく、橋梁やビル等の様々な種類の構造物に生じたひずみ量を精度よく計測できる。その結果、モニタリング装置における構造物の状態の診断も精度よく行える。
また、出力回路は、ベース板の一方の面に取り付けられていてもよいし、ベース板以外の部材に取り付けられていてもよい。
出力回路を、ベース板の一方の面に取り付ける場合には、この出力回路を覆う回路カバーを設けるのが好ましい。特に、この回路カバーの内部に、樹脂を充填するのがよい。
このように構成すれば、ひずみセンサを屋外で使用する場合であっても、雨、紫外線等による出力回路の劣化が抑えられる。
この発明によれば、ひずみセンサの出力感度特性の測定が簡単に行える。また、ひずみセンサを用いた構造物の状態の診断精度の向上が図れる。
図1(A)、(B)は、ひずみセンサの概略図である。 センサ素子の構成を示す概略図である。 出力回路を示す回路図である。 ひずみセンサの使用例を説明する図である。 ひずみセンサの圧電定数d31を測定する測定器の概略図である。 別の例にかかる、ひずみセンサの概略図である。 別の例にかかる、ひずみセンサの概略図である。 別の例にかかる、ひずみセンサの概略図である。 別の例にかかる、ひずみセンサの概略図である。 別の例にかかる、出力回路を示す回路図である。 別の例にかかる、出力回路を示す回路図である。 別の例にかかる、出力回路を示す回路図である。 別の例にかかる、出力回路を示す回路図である。 別の例にかかる、出力回路を示す回路図である。 別の例にかかる、出力回路を示す回路図である。 センサノードの主要部の構成を示すブロック図である。 状態を診断する橋梁にセンサを取り付ける例を示す概念図である。
以下、この発明の実施形態であるひずみセンサについて説明する。
<1.構成例>
図1は、この例にかかるひずみセンサの概略図である。図1(A)は、平面図であり、図1(B)は、図1(A)に示すA−A線部の断面図である。この例にかかるひずみセンサ1は、図1に示すように、ベース板10、センサ素子20、センサカバー30、回路カバー40、出力回路50、および出力ケーブル60を備えている。
ベース板10は、絶縁材料で形成された板状部材である。ベース板10は、例えばポリカーボネート製の樹脂基板である。ベース板10の厚さは、1mm程度である。ベース板10は、センサ素子20を積層する積層面が矩形形状である。積層面は、ベース板10の厚さ方向(図1(B)における上下方向)に直交する一方の面である。また、この例では、ベース板10の積層面の長辺に沿う方向(図1(A)、(B)における左右方向)を長手方向と言い、短辺に沿う方向(図1(A)における上下方向)を幅方向と言う。センサ素子20の厚さは、数十μmであり、ベース板10よりも薄い。
なお、ベース板10の平面形状は、矩形形状に限らず、例えば角の形状を円弧状に形成した形状(角に丸みを持たせた形状)であってもよいし、角度が90度でない角を有する形状であってもよい。
センサ素子20は、ベース板10の積層面に積層されている。センサ素子20は、接着剤、または両面テープ等を用いて、ベース板10の積層面に貼り合わせられている。センサ素子20は、ベース板10の外側にはみ出さない大きさである。言い換えれば、ベース板10は、積層面の大きさを、積層されるセンサ素子20が外側にはみ出さない大きさに形成している。すなわち、センサ素子20の幅方向の長さは、ベース板10の幅方向の長さ未満であり、且つセンサ素子20の長手方向の長さは、ベース板10の長手方向の長さ未満である。
図2は、センサ素子の構成を示す概略図である。センサ素子20は、フィルム状に形成された、圧電効果を有するものである。センサ素子20は、保護膜23a、電極22a、圧電フィルム21、電極22b、保護膜23bが、この順に積層されたフィルム状の素子である。圧電フィルム21は、例えば圧電効果を有するプラスチックPVDF(PolyVinylidene Di Fluoride)をフィルム状に形成したものである。電極22a、22bが、圧電フィルム21を挟むように積層されている。電極22a、22bは、例えば銀インクスクリーン印刷により形成したものである。また、保護膜23a、23bが、この順に積層された電極22a、圧電フィルム21、電極22bを挟むように積層されている。保護膜23a、23bは、薄いアクリルの皮膜であり、電極22a、22bの表面の酸化を抑える。保護膜23a、23bは、電極22a、22bの表面を覆う大きさである。
また、電極22a、22bには、出力ライン24a、24bがそれぞれ接続されている。この出力ライン24a、24bは、電極22a、22bに接続されていない他端を回路カバー40の内側に取り付けた出力回路50に接続している。
センサ素子20は、圧電フィルム21にひずみ(変形)が生じると、そのひずみに応じた電圧を出力ライン24a、24bに出力する。このセンサ素子20は、すでに実用化されているものであるので、ここでは詳細な説明を省略する。
センサカバー30は、ベース板10に積層されているセンサ素子20を覆うように、貼付されている。このセンサカバー30は、防水気密用片面粘着テープ(所謂、全天テープ)である。センサカバー30は、センサ素子20の変形、変色、劣化等を抑制する。
また、ひずみセンサ1は、ベース板10の長手方向におけるセンサ素子20の一方の端部側に回路カバー40を設けている。回路カバー40は、センサ素子20の出力ライン24a、24bが引き出されている側に設けられている。回路カバー40は、例えばポリカーボネート製の樹脂を原材料とする成型品である。回路カバー40は、外形が直方体形状であり、中空の空間を有する箱型形状である。回路カバー40の幅方向の長さは、ベース板10の幅方向の長さよりも短い。回路カバー40は、開口面をベース板10の積層面に対向する向きに取り付けられている。回路カバー40の内側の空間内には、出力ライン24a、24bを接続した出力回路50が取り付けられている。また、出力回路50には、出力ケーブル60が接続されている。この出力ケーブル60は、回路カバー40の側面に形成したケーブルの引き出し孔を通して、外部に引き出されている。回路カバー40は、接着剤等を使用してベース板10に取り付けられている。また、ベース板10に取り付けられている回路カバー40の内側の空間には、樹脂41が充填されている。
図3は、出力回路を示す回路図である。この図3に示す出力回路50は、センサ素子20において、当該センサ素子20のひずみ量に応じて発生した電荷に応じた電圧を計測信号として出力するチャージアンプ回路である。出力回路50の出力がひずみセンサ1の計測信号である。出力回路50は、アンプAmpのマイナス入力端子と出力端子との間に、センサ素子20で発生した電荷をチャージするコンデンサCfを接続している。また、出力回路50は、リーク電流を逃がすための抵抗RをコンデンサCfに並列に接続している。この出力回路50は、コンデンサCfにチャージされた電荷Qに応じた電圧Vを出力する。図3に示す、out(+)、およびout(−)は、出力回路50の出力端子であり、出力ケーブル60は、一端が出力回路50の出力端子に接続されている。
この出力回路50の出力電圧Vは、
出力電圧V=Q×コンデンサCfの容量
である。コンデンサCfには、センサ素子20で発生した電荷(当該センサ素子20のひずみ量に応じて発生した電荷)がチャージされる。すなわち。出力回路50は、センサ素子20のひずみ量に応じた電圧を出力する。
ひずみセンサ1は、図1に示すように、センサ素子20と、回路カバー40とをベース板10の長手方向に並べて取り付けている。また、ひずみセンサ1は、ベース板10の長手方向の両端部に、センサ素子20、および回路カバー40が設けられていない、チャック部10a、10bを有する形状である。チャック部10a、10bは、ベース板10が露出している部分である(センサ素子20や回路カバー40等が積層されてない部分である。)。
なお、上述したように、出力回路50は、ベース板10に取り付けられ、回路カバー40に覆われている。
<2.動作例>
この例にかかるひずみセンサ1は、図4に示すように、接着剤を用いて、ひずみを検出する検出対象部材に貼り付けて使用する。ひずみセンサ1は、ベース板10のセンサ素子20、および回路カバー40が設けられていない面(ここでは、取付面と言う。)を検出対象部材に貼り付ける。取付面は、積層面に対向する面である。検出対象部材は、構造物である橋梁の鋼材や、構造物であるビルの壁面、ロボットのアーム等である。
ベース板10は、ヤング率Yを、センサ素子20のヤング率Zよりも大きく、このひずみセンサ1を貼り付ける検出対象部材のヤング率Xよりも小さく(Z<Y<X)するのが好ましい。
上述したように、ひずみセンサ1は、接着剤等によって、ひずみを検出する検出対象部材に貼り付けられる。具体的には、ひずみセンサ1は、ベース板10の取付面または検出対象部材の表面に接着剤を塗布し、検出対象部材に貼り付けられる。また、ひずみセンサ1は、ベース板10によって、ある程度の硬さを有している。また、ひずみセンサ1を取り付けるために、検出対象部材に対して加工を施す必要もない。したがって、ひずみセンサ1は、既存の構造物に対しても、その取り付け作業が簡単に行える。
なお、ひずみセンサ1は、両面テープで、ひずみを検出する検出対象部材に貼り付けてもよい。
また、ひずみセンサ1は、センサカバー30によってセンサ素子20を覆っているので、センサ素子20における外部環境(紫外線や雨等)の影響が抑えられる。すなわち、ひずみセンサ1は、センサカバー30によってセンサ素子20に耐候性を持たせているので、センサ素子20の劣化速度が抑えられる。
また、ひずみセンサ1は、回路カバー40によって出力回路50を覆い、この回路カバー40の内側の空間に樹脂41を充填しているので、出力回路50についても外部環境(紫外線や雨等)の影響が抑えられる。すなわち、ひずみセンサ1は、回路カバー40、および樹脂41によって出力回路50に耐候性を持たせているので、出力回路50の劣化速度が抑えられる。
また、ひずみセンサ1は、貼り付けた検出対象部材と、センサ素子20との間にベース板10が位置するので、検出対象部材から染み出てきた雨水等による、センサ素子20、および出力回路50の劣化も抑えられる。
また、ひずみセンサ1は、ベース板10のヤング率Yを、センサ素子20のヤング率Zよりも大きく、このひずみセンサ1を貼り付ける検出対象部材のヤング率Xよりも小さく(X>Y>Z)することにより、検出対象部材のひずみを精度よく検出することができる。このことを以下に説明する。
ヤング率Eとひずみεとの関係は、
E=F/ε・・・(1)
である。Fは、応力である。
ここで、ベース板10のヤング率Yと、このひずみセンサ1を貼り付けた検出対象部材のヤング率Xとの関係が、X<Yであると、
F1=Xε1、F2=Yε2・・・(2)
である。F1は、検出対象部材に作用した応力であり、F2は、ベース板10に作用した応力である。ε1は、検出対象部材のひずみであり、ε2は、ベース板10のひずみである。
検出対象部材に作用した応力F1が、ベース板10に作用したとしても(すなわち、ベース板10に作用した応力F2≒検出対象部材に作用した応力F1であったとしても、)、ベース板10のヤング率Yが検出対象部材のヤング率Xよりも大きいので、ベース板10のひずみε2は、
ε2=ε1×(X/Y)・・・(3)
になる。ここで、X<Yであることから、0<(X/Y)<1である。したがって、ベース板10のひずみε2は、検出対象部材のひずみε1よりも小さくなる。
センサ素子20のひずみε3は、ベース板10のひずみε2に応じた大きさになるので、検出対象部材のひずみε1に比べて小さくなる。このため、ひずみセンサ1は、ベース板10のヤング率Yと、このひずみセンサ1を貼り付けた検出対象部材のヤング率Xとの関係が、X<Yであると、検出対象部材のひずみε1の検出精度が低下する。
したがって、ひずみセンサ1は、ベース板10のヤング率Yと、このひずみセンサ1を貼り付けた検出対象部材のヤング率Xとの関係をX>Yにすることにより、検出対象部材のひずみε1≒ベース板10のひずみε2になるので、検出対象部材のひずみε1の検出精度が向上する。
なお、検出対象部材とベース板10との間には、ひずみセンサ1を検出対象部材に貼り付けるために使用した、接着剤や、両面テープが存在するので、この接着剤や、両面テープによって応力の吸収が生じる。したがって、検出対象部材に作用した応力F1と、ベース板10に作用した応力F2とは等しくない。
さらに、ひずみセンサ1は、ベース板10のヤング率Yを、センサ素子20のヤング率Zよりも大きくすることにより、上述した検出対象部材とベース板10との関係と同様に、ベース板10のひずみε2≒センサ素子20のひずみε3、になる。すなわち、検出対象部材のひずみε1≒センサ素子20のひずみε3になる。
したがって、各ヤング率の関係をX>Y>Zとすると、検出対象部材のひずみε1の検出精度を向上できる。
なお、上述した検出対象部材のヤング率X、ベース板10のヤング率Y、およびセンサ素子20のヤング率Zの関係(Z<Y<X)は、検出対象部材のひずみε1の検出精度を向上させる上で好ましい関係であり、この関係が成立しないものが本願発明に含まれないという意味ではない。
また、ベース板10は、絶縁材料で形成されているので、センサ素子20で発生した電荷の漏れ、およびセンサ素子20への外部からの電荷の流入が抑えられる。
次に、この例にかかるひずみセンサ1の出力感度特性の測定について説明する。ここで言う出力感度特性とは、圧電フィルム21のひずみ量と、出力回路50の出力である計測信号との関係である。図1に示したように、この例にかかるひずみセンサ1は、長手方向の両端部に、センサ素子20、および回路カバー40が設けられておらず、ベース板10が露出しているチャック部10a、10bを有する。
図5は、ひずみセンサの出力感度特性を測定する測定器の概略図である。図4では、測定器80にセットしたひずみセンサ1を破線で示している。この測定器80は、上端保持部81と、下端保持部82と、スライド部材83とを有している。上端保持部81は、ひずみセンサ1の長手方向の一方の端部に位置するチャック部10aを挟持して保持する構造である。下端保持部82は、ひずみセンサ1の長手方向の他方の端部に位置するチャック部10bを挟持して保持する構造である。上端保持部81がひずみセンサ1の長手方向の一方の端部を保持する保持部と、下端保持部82がひずみセンサ1の長手方向の他方の端部を保持する保持部と、は対向している。
スライド部材83は、図示していないスライド機構部によって、下端保持部82に対して接離する方向(図5における上下方向)にスライド自在に取り付けられている。また、上端保持部81は、スライド部材83に取り付けられている。すなわち、上端保持部81は、スライド部材83のスライドにともなって、下端保持部82に対して接離する方向にスライドする。
なお、ここでは、上端保持部81がチャック部10aを保持し、下端保持部82がチャック部10bを保持するとしているが、上端保持部81がチャック部10bを保持し、下端保持部82がチャック部10aを保持してもよい。
図5に示すように、ひずみセンサ1を測定器80にセットし、ひずみセンサ1の長手方向に作用させる引張力の大きさを変化させながら、このひずみセンサ1の出力(出力回路50の出力)を計測することにより、ひずみセンサ1の出力感度特性を測定する。測定器80は、スライド部材83を下端保持部82から離れる方向にスライドすることにより、ひずみセンサ1の長手方向に作用させる引張力を大きくできる。したがって、ひずみセンサ1毎に、出力感度特性の測定が比較的簡単に行える。
ひずみセンサ1の出力感度特性は、圧電フィルム21の特性、出力回路50を構成する回路部品等の電気的特性、およびセンサ素子20と出力回路50との電気的接続等にかかる接続特性等の影響を受ける。したがって、ひずみセンサ1は、出力感度特性に個体差がある。しかしながら、この例にかかるひずみセンサ1は、出力感度特性の測定が簡単に行えるので、検出対象部材のひずみ量の計測(センシング)が、使用するひずみセンサ1について実測した出力感度特性を用いて行える。すなわち、ひずみセンサ1の個体差による影響を受けることなく、橋梁やビル等の様々な種類の構造物に生じたひずみ量を精度よく計測できる。これにより、ひずみセンサ1を使用した構造物の状態の診断がより適正に行える。
また、ひずみセンサ1は、出力感度特性の測定時に、測定器80によってセンサ素子20、および回路カバー40(出力回路50を含む。)が保持されないので、破損することもない。
また、上記の説明では、測定器80は、ひずみセンサ1を鉛直方向に引っ張る構成であるが、ひずみセンサ1を引っ張る方向は、ひずみセンサ1の長手方向であればよい。例えば、測定器80は、セットされたひずみセンサ1を水平方向に引っ張る構成であってもよい。
<3.変形例>
図6は、別の例にかかるひずみセンサを示す平面図(図1(A)に相当する図)である。この例にかかるひずみセンサ1は、チャック部10a、10bに中心線11a、11bをマーキングした点で、上記の例と異なっている。中心線11a、11bは、ひずみセンサ1の長手方向に延びる線であり、ひずみセンサ1の幅方向の略中心にマーキングしている。
ひずみセンサ1を図5に示した測定器80にセットするときに、この中心線11a、11bを基準線として利用することによって、ひずみセンサ1がまっすぐ立設するようにセットできる。
図7は、また別の例にかかるひずみセンサを示す平面図(図1(A)に相当する図)である。この例にかかるひずみセンサ1は、長手方向の両端部に位置するチャック部10a、10bの幅を他の部分(センサ素子20、および回路カバー40が取り付けられている部分)よりも細くした形状である。
なお、チャック部10aと、チャック部10bとは、同じ幅である。
図8は、さらに別の例にかかるひずみセンサを示す平面図(図1(A)に相当する図)である。この例にかかるひずみセンサ1は、長手方向の両端部に位置するチャック部10a、10bの幅を他の部分(センサ素子20、および回路カバー40が取り付けられている部分)よりも太くした形状である。
なお、チャック部10aと、チャック部10bとは、同じ幅である。
また、上記の例では、出力回路50は、ベース板10に取り付けられている構成であるとしたが、図9に示すような構成にしてもよい。図9に示すひずみセンサ1は、上述した出力回路50を回路カバー40の内部に取り付けていない。この例にかかるひずみセンサ1は、出力回路50をベース板10とは別に形成した収納ケース51の内部に取り付けた構成である。収納ケース51は、例えばポリカーボネート製の樹脂を原材料とする成型品である。収納ケース51の内部には、出力回路50を収納する空間が形成されている。
ベース板10に取り付けられているセンサ素子20と、収納ケース51の内部に取り付けた出力回路50とは、接続ケーブル52によって電気的に接続されている。具体的には、接続ケーブル52は、センサ素子20の出力ライン24a、24bと、出力回路50の入力端子とを電気的に接続する。出力ケーブル60は、上記の例と同様に、出力回路50の出力端子に電気的に接続されている。
なお、出力回路50を内部に収納している収納ケース51は、樹脂が内部に充填されていてもよいし、充填されていなくてもよい。
また、図9に示すひずみセンサ1は、上述した出力感度特性の測定において、出力ケーブル60の電圧の計測に加えて、接続ケーブル52の電圧をも計測することで、圧電フィルム21の延伸方向の圧電定数d31についても測定できる。
また、図9に示す例では、ベース板10の形状を図1に示した形状にしているが、図6、図7、または図8等に示した形状にしてもよい。
また、出力回路50は、図3に示した回路に限らず、他の回路で構成してもよい。図10〜図15は、それぞれ別の例にかかる出力回路を示す図である。図10〜図15に示す出力回路50a〜50fについて、簡単に説明する。
図10に示す出力回路50aは、抵抗R1の両端に、センサ素子20(圧電フィルム21)に生じたひずみに応じた電圧が印加される。この出力回路50aは、公知のボルテージフォロアであり、抵抗R1の両端に印加されている電圧を出力する。
また、図11に示す出力回路50bは、抵抗R2の両端に、センサ素子20(圧電フィルム21)に生じたひずみに応じた電圧が印加される。この出力回路50bは、抵抗R1の両端に印加されている電圧を、((Ra+Rb)/Ra)倍に増幅して出力する増幅回路である。
また、図12、および図13に示す出力回路50c、50dは、FETを使用した回路である。図12に示す出力回路50cは、ドレイン接地回路であり、抵抗R3の両端に印加されている電圧を出力する。抵抗R3の両端には、センサ素子20(圧電フィルム21)に生じたひずみに応じた電圧が印加される。また、図13に示す出力回路50dは、ソース接地回路であり、抵抗R4の両端に印加されている電圧を(Rd/Re)倍に増幅して出力する。抵抗R4の両端には、センサ素子20(圧電フィルム21)に生じたひずみに応じた電圧が印加される。
また、図14に示す出力回路50eは、センサ素子20(圧電フィルム21)で生じたひずみに応じた電圧が、設定電圧を超えたときに、ハイレベルを出力するトリガ回路である。この設定電圧は、可変抵抗VRの抵抗値を変化させることにより、設定できる。
また、図15に示す出力回路50fは、センサ素子20(圧電フィルム21)で生じた電圧が、抵抗Rfに印加されている電圧V以上である場合に、センサ素子20(圧電フィルム21)で生じた電圧を出力する回路である。
なお、上記した出力回路50、50a〜50fを動作させるのに必要な電源電圧は、この出力回路に設けた電池等によって供給する構成であってもよいし、外部機器(例えば、口述するセンサノード100)から供給する構成であってもよい。出力回路50、50a〜50fに対する外部機器からの電源電圧の供給は、出力ケーブル60を利用して行えばよい。
次に、上記した例のいずれかのひずみセンサ1を備えるセンサノードについて説明する。図16は、センサノードの主要部の構成を示す図である。センサノード100は、状態を診断する構造物について、その診断に用いる各種の物理量を計測し、診断装置(不図示)に出力する。図16に示すように、センサノード100は、制御部101と、センサ制御回路102〜105と、タイマ106と、記憶部107と、無線通信部108と、電源部109とを備えている。
制御部101は、センサノード100本体各部の動作を制御する。
センサ制御回路102には、上述したいずれかの例にかかるひずみセンサ1が接続される。また、センサ制御回路103〜105には、センサ111〜113が接続される。センサ制御回路102〜105は、接続されているひずみセンサ1、およびセンサ111〜113の検知信号(センシング信号)を処理し、センシングデータ(計測された物理量)を取得する処理回路を備える。ひずみセンサ1の検知信号は、上述した出力回路50(または5a〜50f)の出力信号である。センサ制御回路102〜105は、接続されるひずみセンサ1、およびセンサ111〜113に応じた処理回路を備える。すなわち、各センサ制御回路102〜105は、処理回路の回路構成が同じであるとは限らない。
なお、センサ111〜113は、上述したひずみセンサ1であってもよいし、構造物の加速度、構造物の変位量、構造物の振動周波数、構造物周辺の温度、構造物周辺の湿度、構造物の赤外線量、構造物周辺の風速等をセンシングする他の種類のセンサであってもよい。また、この例では、センサノード100は、ひずみセンサ1、およびセンサ111〜113が接続される構成(4つのセンサが接続される構成)であるとしたが、接続されるセンサの数(すなわち、センサ制御回路の数)は5つ以上であってもよいし、3つ以下であってもよい。また、センサノード100は、一部のセンサ制御回路102〜105に、ひずみセンサ1、およびセンサ111〜113を接続していない状態で使用してもよい。
タイマ106は、現在の日時を計時する。
記憶部107は、センサノード100の動作時に用いる各種設定パラメータや、接続されているひずみセンサ1、およびセンサ111〜113から入力された計測信号を処理して取得した物理量(構造物のひずみ量、構造物の加速度、構造物の変位量、構造物の振動周波数、構造物周辺の温度、構造物周辺の湿度、構造物の赤外線量、構造物周辺の風速等)を一時的に記憶する。
無線通信部108は、計測した構造物の各種物理量の送信先である装置との間における無線通信を制御する。各種物理量の送信先である装置とは、複数のセンサノード100から収集した各種物理量を用いて、構造物の状態を診断する診断装置(不図示)であってもよいし、センサノード100と、診断装置との間で送受信される各種物理量を中継する中継装置(不図示)であってもよい。
電源部109は、バッテリ109aを備えている。バッテリ109aは、センサノード100の駆動電源である。電源部109は、センサノード100本体各部に対して動作に必要な電力をバッテリ109aから供給する。また、この例では、センサノード100は、センサ制御回路102〜105に対する電源供給を必要に応じて行う。具体的には、電源部109は、センサ制御回路102〜105に対するバッテリ109aからの駆動電源の供給を、制御部101からの指示にしたがってオン/オフする。
なお、電源部109がセンサ制御回路102〜105に対して駆動電源の供給をオフしている状態(駆動電源の供給停止状態)とは、センサ制御回路102〜105に対して電力の供給が全く行われていない状態であってもよいが、この状態のみに限るものではない。ここで言う駆動電源の供給停止状態とは、電源部109がセンサ制御回路102〜105、および接続されているセンサ111〜113が適正に動作するのに必要な電力の供給を行っていない状態である。例えば、電源部109が、センサ制御回路102〜105、および接続されているセンサ111〜113の起動に要する時間を短縮するため、センサ制御回路102〜105、および接続されているセンサ111〜113が待機状態(スリープ状態)を保つのに必要な電力を供給している状態も、ここで言う駆動電源の供給停止状態に含まれる。
また、この例では、センサノード100は、バッテリ109aが駆動電源である構成としているが、商用電源が駆動電源である構成であってもよい。
ひずみセンサ1、およびセンサ111〜113は、計測対象の構造物に取り付けられる。ひずみセンサ1は、計測対象の構造物の鋼材等に貼り付けている。計測対象の構造物は、橋梁、トンネル、建物、住宅、プラント設備、パイプライン、電柱、ガス供給設備、上下水道設備、遺跡等である。
図17は、状態を診断する橋梁に対して、センサを取り付ける例を示す概念図である。図17に示す橋梁は、自動車が走行する高架道路橋である。高架道路橋は、上部構造と、下部構造とに分かれている。上部構造は、床版、主桁、主構、横構等を含み、下部構造は、橋台や橋脚等を含む。自動車の走行路は、上部構造の床版の上に形成される。上部構造と下部構造との間には、走行路(路面)における自動車の走行等にともなう上部構造の振動や、上部構造の変形を吸収し、下部構造にかかる荷重負荷を抑える支承が設けられている。下部構造の橋脚や、橋台は、地中に形成された基礎の上に設置されている。支承よりも上側を上部構造といい、支承よりも下側を下部構造という。ひずみセンサ1、およびセンサ111〜113は、計測対象の種類の物理量が適正に計測できる位置に取り付けられる。
図17では、ひずみセンサ1、およびセンサ111〜113を橋梁の上部構造に取り付けた例を示しているが、下部構造に取り付けてもよい。
この例では、センサノード100が、予め定められた計測タイミングになると、ひずみセンサ1、およびセンサ111〜113により物理量を計測する。計測タイミングは、予め定めた時刻や、時間間隔であってもよいし、予め定めた条件(温度等)を満たしたタイミング等であってもよい。
センサノード100は、ひずみセンサ1、およびセンサ111〜113で計測した物理量と、計測時刻とを対応付けた計測データを記憶部107に記憶する。また、センサノード100は、予め定めた送信タイミングになると、前回の送信タイミングから今回の送信タイミングまでの間に計測した物理量にかかる計測データ(記憶部107に記憶している計測した物理量)を診断装置に送信する。このとき、センサノード100は、自機を識別する識別番号を送信している。
診断装置は、各センサノード100から送信されてきた計測データを、センサノード100で分類して収集する。すなわち、診断装置は、センサノード100毎に、そのセンサノードで計測された各種物理量を収集する。診断装置は、センサノード100毎に、収集した各種物理量を用いて、橋梁の状態を診断する。
この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
さらに、この発明にかかる構成と上述した実施形態にかかる構成との対応関係は、以下の付記のように記載できる。
<付記>
フィルム状に形成されたセンサ素子(20)が、板状のベース板(10)の一方の面に積層され、
また、前記センサ素子(20)が、当該センサ素子(20)の出力に応じた信号を出力する出力回路に電気的に接続されたひずみセンサ(1)であって、
前記センサ素子(20)は、
圧電フィルム(21)と、この圧電フィルム(21)の両面に積層された電極(22a、22b)とを有し、
前記電極(22a、22b)に接続された出力ライン(24a、24b)によって、前記出力回路(50)に電気的に接続され、
前記ベース板(10)は、前記一方の面を、積層されている前記センサ素子(20)が外側にはみ出さない大きさに形成したものであり、さらに、前記一方の面に平行である引っ張り方向における両端部に、前記センサ素子(20)が積層されていないチャック部(10a、10b)を有する、ひずみセンサ(1)。
1…ひずみセンサ
10…ベース板
10a、10b…チャック部
11a、11b…中心線
20…センサ素子
21…圧電フィルム
22a、22b…電極
23a、23b…保護膜
24a、24b…出力ライン
30…センサカバー
40…回路カバー
41…樹脂
50、50a〜50f…出力回路
51…収納ケース
52…接続ケーブル
60…出力ケーブル
80…測定器
81…上端保持部
82…下端保持部
83…スライド部材

Claims (7)

  1. フィルム状に形成されたセンサ素子が、板状のベース板の一方の面に積層され、
    また、前記センサ素子が、当該センサ素子の出力に応じた信号を出力する出力回路に電気的に接続されたひずみセンサであって、
    前記センサ素子は、
    圧電フィルムと、この圧電フィルムの両面に積層された電極とを有し、
    前記電極に接続された出力ラインによって、前記出力回路に電気的に接続され、
    前記ベース板は、前記一方の面を、積層されている前記センサ素子が外側にはみ出さない大きさに形成したものであり、さらに、前記一方の面に平行である引っ張り方向における両端部に、前記センサ素子が積層されていないチャック部を有する、ひずみセンサ。
  2. 前記出力回路は、前記センサ素子の出力を増幅して出力するアンプ回路である、請求項1に記載のひずみセンサ。
  3. 前記出力回路は、前記ベース板の前記一方の面に取り付けられている、請求項1、または2に記載のひずみセンサ。
  4. 前記ベース板には、前記出力回路を覆う回路カバーが設けられている、請求項3に記載のひずみセンサ。
  5. 前記回路カバーの内部には、樹脂を充填している、請求項4に記載のひずみセンサ。
  6. 前記引っ張り方向の一方の側から、前記チャック部、前記センサ素子、前記回路カバー、および前記チャック部が、この順番に並んでいる、請求項4、または5に記載のひずみセンサ。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のひずみセンサについて、前記センサ素子の前記圧電フィルムの厚さ方向に直交する方向の特性を測定する引張特性測定方法であって、
    前記ベース板の両端部に形成されている前記チャック部を保持し、前記ベース板を長手方向に引っ張る引張力の大きさを変化させながら、前記ひずみセンサの出力を計測する、引張特性測定方法。
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