JP2020006299A - 調湿装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】除湿にて被処理空気と接触した液体吸収剤と再生部にて再生用空気と接触した液体吸収剤との混合ムラを抑える。【解決手段】液式除湿モジュール(21)は、液体吸収剤を用いて被処理空気を除湿し、再生モジュール(31)は、液体吸収剤を再生する。除湿に利用された液体吸収剤と再生された上記液体吸収剤とが混合された混合液は、ポンプ(37)によって各モジュール(21,31)それぞれに送られるが、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤との混合が促進部(24)によって促進される。【選択図】図1

Description

本開示は、調湿装置に関するものである。
室内の湿度を調整する装置には、特許文献1に示すように、吸湿性を有する液体を液体吸収剤として用いたタイプがある。
特許文献1の調湿装置は、室内を除湿する除湿部(処理機)と、除湿に利用された液体吸収剤を再生する再生部(再生機)とを備える。除湿部(処理機)は、冷却された液体吸収剤に被処理空気を通すことにより該空気中の水分を吸収して該空気を除湿する。再生部は、除湿に用いられた後加熱された液体吸収剤に再生用空気を通すことにより、該液体吸収剤の水分を空気中に放出して液体吸収剤を再生する。
特開2010−36093号公報
上記特許文献1では、除湿部にて被処理空気と接触した液体吸収剤及び再生部にて再生用空気と接触した液体吸収剤は、所定の割合にて混合され、混合後の液体吸収剤が除湿部又は再生部に供給される。この混合が不十分であると、調湿装置の運転効率に影響が及んでしまう。
本開示の目的は、除湿部にて被処理空気と接触した液体吸収剤及び再生部にて再生用空気と接触した液体吸収剤の混合ムラを抑えることである。
本開示の第1の態様は、液体吸収剤に被処理空気中の水分を吸収させて該被処理空気を除湿する液式除湿部(21)と、上記液体吸収剤の水分を再生用空気に放出させて上記液体吸収剤を再生する再生部(31)と、上記液式除湿部(21)にて上記被処理空気の除湿に利用された上記液体吸収剤と上記再生部(31)にて再生された上記液体吸収剤とが混合された混合液を、上記液式除湿部(21)及び上記再生部(31)それぞれに送る第1ポンプ(37)と、上記液式除湿部(21)にて上記被処理空気の除湿に利用された上記液体吸収剤と上記再生部(31)にて再生された上記液体吸収剤との混合を促進する促進部(24,26,16c,51,15c,15d,27a,27b,28,29,37,38)とを備えることを特徴とする調湿装置である。
これにより、液式除湿部及び再生部それぞれには、促進部により混合ムラが抑えられた混合液が送られる。
本開示の第2の態様は、第1の態様において、上記混合液を貯留する液槽(25)、を更に備え、上記液槽(25)には、上記混合液が流入して貯留され、上記促進部(24,26,16c,51)は、上記混合液の上記液槽(25)への流入方向において、該液槽(25)よりも上流側に設けられていることを特徴とする調湿装置である。
第2の態様では、液槽に流入される前に促進部が設けられているため、促進部により混合ムラが抑えられた混合液が液槽に貯留される。
本開示の第3の態様は、第2の態様において、上記促進部(24,26)は、上記液槽(25)とは別の容器で構成されていることを特徴とする調湿装置である。
これにより、液槽内には、液槽とは別の促進部により混合ムラが抑えられた混合液が、確実に流入する。
本開示の第4の態様は、第1の態様または第2の態様において、上記液式除湿部(21)にて上記被処理空気の除湿に利用された上記液体吸収剤が流れる除湿側配管(16b)と、上記再生部(31)にて再生された上記液体吸収剤が流れる再生側配管(16a)と、上記除湿側配管(16b)と上記再生側配管(16a)とに接続され、上記混合液が流れる混合配管(16c)とを更に備え、上記混合配管(16c)は上記促進部を兼ねていることを特徴とする調湿装置である。
第4の態様では、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤とが、混合配管である促進部内を流れつつ混合される。これにより、容器等の促進部を別途設ける必要がないため、調湿装置の低廉化及び小型化が図れる。
本開示の第5の態様は、第1の態様または第2の態様において、上記液式除湿部(21)にて上記被処理空気の除湿に利用された上記液体吸収剤が流れる除湿側配管(16b)と、上記再生部(31)にて再生された上記液体吸収剤が流れる再生側配管(16a)と、上記除湿側配管(16b)と上記再生側配管(16a)とに接続され、上記混合液が流れる混合配管(16c)と、上記混合配管(16c)に接続されており、上記第1ポンプ(37)とは共通もしくは別途に設けられた第2ポンプ(51)とを更に備え、上記第2ポンプ(51)は、上記促進部を兼ねていることを特徴とする調湿装置である。
第5の態様では、除湿に利用された液体吸収剤及び再生された液体吸収剤は、第2ポンプで構成された促進部によって攪拌され、混合ムラが抑えられる。
本開示の第6の態様は、第1の態様において、上記混合液を貯留する液槽(25)を更に備え、上記促進部(15c,15d,27a,27b)は、上記液式除湿部(21)にて上記被処理空気の除湿に利用された上記液体吸収剤及び上記再生部(31)にて再生された上記液体吸収剤のうち少なくとも1つを、分散させて上記液槽(25)に流入させることを特徴とする除湿装置である。
第6の態様では、促進部における液体吸収剤の分散により、除湿に利用された液体吸収剤及び再生された液体吸収剤の混合が促進され、混合された混合液が液槽に貯留される。
本開示の第7の態様は、第1の態様または第6の態様において、上記混合液を貯留する液槽(25)、を更に備え、上記促進部(27a,27b,28,29)は、上記液槽(25)内に設けられていることを特徴とする調湿装置である。
これにより、液槽の外部に別途促進部を設けずに済むため、調湿装置の小型化が図れる。
本開示の第8の態様は、第1の態様において、上記混合液を貯留する液槽(25)、を更に備え、上記促進部(37,38)は、上記液槽(25)から流出した前記混合液の少なくとも一部を、再び当該液槽(25)に戻すポンプ(37,38)で構成されることを特徴とする除湿装置である。
これにより、液槽内では混合液が循環し、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤との混合が液槽内で促進される。
図1は、実施形態1の調湿装置の構成を概略的に示す図である。 図2は、実施形態1の変形例に係る調湿装置の構成を概略的に示す図である。 図3は、実施形態2の調湿装置の構成を概略的に示す図である。 図4は、実施形態2の変形例1に係る調湿装置のうち、液槽付近のみを示す図である。 図5は、実施形態2の変形例2に係る調湿装置の構成を概略的に示す図である。 図6は、実施形態2の変形例3に係る調湿装置の構成を概略的に示す図である。 図7は、実施形態3の調湿装置の構成を概略的に示す図である。 図8は、実施形態3の変形例1に係る調湿装置の構成を概略的に示す図である。 図9は、実施形態3の変形例2に係る調湿装置の構成を概略的に示す図である。 図10は、実施形態3の変形例3に係る調湿装置の構成を概略的に示す図である。 図11は、実施形態3の変形例4に係る調湿装置の構成を概略的に示す図である。 図12は、実施形態4に係る調湿装置のうち、液槽付近のみを示す図である。 図13は、実施形態4の変形例に係る液槽付近のみを示す図である。 図14は、実施形態5に係る調湿装置の構成を概略的に示す図である。 図15は、実施形態5の変形例に係る液槽付近のみを示す図である。
≪実施形態1≫
<概要>
本実施形態1に係る調湿装置(10)は、オフィスビルや住宅などの内部空間(以下、室内)を、主に液体吸収剤を用いて除湿する装置である。
図1に示すように、調湿装置(10)は、空気を除湿する除湿モジュール(20)を備える。除湿モジュール(20)は、液体吸収剤を用いて除湿する液式除湿モジュール(21)(液式除湿部に相当)と、冷媒を用いて除湿する冷媒冷却式除湿モジュール(48)とを含む。
調湿装置(10)は、液体吸収剤が循環する吸収剤回路(15)と、冷媒が循環する冷媒回路(40)とを備える。上記液式除湿モジュール(21)は、吸収剤回路(15)を構成する機器に含まれる。吸収剤回路(15)を構成する機器全ては、室内とは別の空間(例えば機械室)に設置される。冷媒回路(40)を構成する機器には、上記冷媒冷却式除湿モジュール(48)の他、圧縮機(42)及び放熱用凝縮器(43)が含まれる。圧縮機(42)及び放熱用凝縮器(43)は、室外機(41)に含まれ、屋外に設置される。冷媒回路(40)を構成する機器のうち、圧縮機(42)及び放熱用凝縮器(43)以外の機器は、上記吸収剤回路(15)を構成する機器と同様、室内とは別の空間(例えば機械室)に設置される。
−液体吸収剤−
上記液体吸収剤とは、空気中の水分(水蒸気)を吸収できる液体である。本実施形態1では、調湿装置にて一般的に用いられる液体吸収剤(塩化リチウム水溶液、臭化リチウム水溶液、塩化カルシウム等)よりも粘度の高いイオン液体が液体吸収剤として利用される。具体的に、液体吸収剤の粘度は、一般的な液体吸収剤の粘度の約3〜20倍程度である。本実施形態1に係る液体吸収剤は、一般的な液体吸収剤よりも吸湿性能は劣るものの、腐食性が低い性質を有するため、安全に使用することができる。なお、イオン液体とは、イオンで構成される塩であって、摂氏100度以下にて液体の状態である性質を有する。
<調湿装置の構成>
調湿装置(10)は、上記吸収剤回路(15)と、上記冷媒回路(40)と、各回路(15,40)における各種制御を行うためのコントローラ(50)とを備える。
−吸収剤回路−
吸収剤回路(15)は、液体吸収剤と空気との間における水分の授受を行うためのモジュールとして、上記液式除湿モジュール(21)、再生モジュール(31)(再生部に相当)を有する。更に、吸収剤回路(15)は、ポンプ(37)(第1ポンプに相当)、流量調整弁(39)、液加熱熱交換器(44)及び液冷却熱交換器(46)を有する。吸収剤回路(15)は、各モジュール(21,31)及びポンプ(37)等が接続配管(15a〜15f)によって接続されることで構成されている。
−液式除湿モジュール−
液式除湿モジュール(21)は、液体吸収剤に被処理空気中の水分を吸収させて該被処理空気を除湿する。液式除湿モジュール(21)は、除湿側液体供給部(22)と、除湿側気液接触部(23)と、除湿側液受部(24)と、液槽(25)とを有する。
除湿側液体供給部(22)は、例えば、接続配管(15a)の一端に接続された配管部分に、液体吸収剤を滴下するための滴下口が該配管部分の延設方向に並んで複数形成された構成を有する。
除湿側気液接触部(23)は、親水性の充填材で構成されており、除湿側液体供給部(22)の下方に位置する。除湿側気液接触部(23)は、被処理空気である外気(OA)が供給されると、この外気(OA)を、除湿側液体供給部(22)から滴下された液体吸収剤と接触させる。これにより、除湿側気液接触部(23)を通過した外気(OA)に含まれる水分量は、通過前よりも少なくなっており、除湿された状態となっている。つまり、除湿側気液接触部(23)に滴下され外気(OA)と接触した後の液体吸収剤の濃度は、除湿側気液接触部(23)に滴下される前よりも薄くなっている。
除湿側液受部(24)は、除湿側気液接触部(23)の下方に位置する。除湿側液受部(24)は、除湿側気液接触部(23)において外気(OA)と接触し除湿に利用された液体吸収剤を受ける。また、除湿側液受部(24)は、接続配管(15c)によって後述する再生側液受部(34)と接続されており、再生された液体吸収剤も流入する。即ち、除湿側液受部(24)には、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤とが流入し、これらが当該液受部(24)にて混合される。ここで、除湿に利用された液体吸収剤の濃度は、再生された液体吸収剤の濃度よりも薄い。従って、除湿に利用された濃度の薄い液体吸収剤と、再生された濃度の薄い液体吸収剤とが、除湿側液受部(24)にて混合される。
液槽(25)は、接続配管(15d)によって除湿側液受部(24)と接続されている。液槽(25)は、除湿側液受部(24)にて混合された後の液体吸収剤(以下、混合液)が流入されると、これを貯留する。
つまり、本実施形態では、液槽(25)への混合液の流入方向において、該液槽(25)よりも上流側に、当該液槽(25)とは別の容器で構成された除湿側液受部(24)が設けられている。除湿側液受部(24)は、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤との混合を促進する促進部に相当する。
−再生モジュール−
再生モジュール(31)は、液体吸収剤の水分を再生用空気に放出させて液体吸収剤を再生する。再生モジュール(31)は、再生側液体供給部(32)と、再生側気液接触部(33)と、再生側液受部(34)とを有する。
再生側液体供給部(32)は、例えば、接続配管(15b)の一端に接続された配管部分に、液体吸収剤を滴下するための滴下口が該配管部分の延設方向に並んで複数形成された構成を有する。
再生側気液接触部(33)は、親水性の充填材で構成されており、再生側液体供給部(32)の下方に位置する。再生側気液接触部(33)は、再生用空気である室内空気(RA)が供給されると、この室内空気(RA)を、再生側液体供給部(32)から滴下された液体吸収剤と接触させる。これにより、滴下された液体吸収剤に含まれる水分量は、再生用空気に放出され、再生側気液接触部(33)を通過した液体吸収剤の濃度は、再生側気液接触部(33)に滴下される前よりも濃くなっている。
再生側液受部(34)は、再生側気液接触部(33)の下方に位置する。再生側液受部(34)は、再生側気液接触部(33)において室内空気(RA)と接触し再生された液体吸収剤を受ける。再生側液受部(34)と除湿側液受部(24)とは、既に述べたように、接続配管(15c)によって接続されており、再生側液受部(34)が受けた液体吸収剤(即ち、再生された液体吸収剤)は、接続配管(15c)を介して除湿側液受部(24)に送られる。
特に、接続配管(15c)は、再生側液受部(34)の底部を液入口とし、除湿側液受部(24)の上部を液出口として、再生側液受部(34)及び除湿側液受部(24)を繋いでいる。接続配管(15d)は、除湿側液受部(24)の底部を液入口とし、液槽(25)の側部を液出口として、除湿側液受部(24)及び液槽(25)を繋いでいる。各接続配管(15c,15d)では、液出口は、液入口よりも下方にある。そのため、再生側液受部(34)から除湿側液受部(24)、除湿側液受部(24)から液槽(25)へは、液体吸収剤が、重力(液体吸収剤の自重)を利用して流れ込むようになっている。従って、各接続配管(15c,15d)の間に、液体吸収剤を積極的に送るポンプ等の動力を設けずとも、再生された液体吸収剤及び除湿に利用された液体吸収剤は、除湿側液受部(24)及び液槽(25)に順に流入することができる。
−ポンプ−
ポンプ(37)は、接続配管(15e)及び接続配管(15f)に接続されている。ポンプ(37)は、液槽(25)に貯留された混合液を、再び液式除湿モジュール(21)及び再生モジュール(31)それぞれに送る。即ち、ポンプ(37)は、液式除湿モジュール(21)及び再生モジュール(31)の間で液体吸収剤を循環させるためのものである。
ここで、接続配管(15e)は、一端が液槽(25)に接続され、他端がポンプ(37)の入力側に接続されている。接続配管(15f)は、一端がポンプ(37)の出力側に接続されている。接続配管(15f)の他端は、2経路に分岐し、一方の経路は液冷却熱交換器(46)に接続され、他方の経路は流量調整弁(39)を介して液加熱熱交換器(44)に接続されている。
−流量調整弁−
流量調整弁(39)は、電磁比例弁で構成されており、開度を調節することで液体吸収剤の流量を調整する。液槽(25)に貯留された混合液は、ポンプ(37)から出た後、液冷却熱交換器(46)へのみならず、液加熱熱交換器(44)へと分岐して流れることができる。流量調整弁(39)の開度を調節することで、液冷却熱交換器(46)への液体吸収剤の供給量と液加熱熱交換器(44)への液体吸収剤の供給量とが所定の比率に調整される。
−液加熱熱交換器−
液加熱熱交換器(44)は、例えばプレート式であって、図示していないが、液体吸収剤が通過する吸収剤通路と、冷媒が通過する冷媒通路とを有する。吸収剤通路の入口側は接続配管(15f)に接続され、吸収剤通路の出口側は接続配管(15b)を介して再生モジュール(31)の再生側液体供給部(32)に接続される。冷媒通路の入口側は、接続配管(40c)を介して放熱用凝縮器(43)に接続され、冷媒通路の出口側は、接続配管(40d)を介して膨張弁(45)に接続される。液加熱熱交換器(44)は、冷媒の凝縮器として機能し、吸収剤通路を通過する液体吸収剤と冷媒通路を通過する冷媒とを熱交換することにより、再生モジュール(31)にて再生される前の液体吸収剤を冷媒によって加熱する。液加熱熱交換器(44)を通過した後の液体吸収剤は、再生モジュール(31)に送られ、再生される。
−液冷却熱交換器−
液冷却熱交換器(46)は、例えばプレート式であって、図示していないが、上記液加熱熱交換器(44)と同様、液体吸収剤が通過する吸収剤通路と、冷媒が通過する冷媒通路とを有する。吸収剤通路の入口側は接続配管(15f)に接続され、吸収剤通路の出口側は接続配管(15a)を介して液式除湿モジュール(21)の除湿側液体供給部(22)に接続される。冷媒通路の入口側は、接続配管(40e)を介して膨張弁(45)に接続され、冷媒通路の出口側は、接続配管(40f)を介して冷媒冷却式除湿モジュール(48)に接続される。液冷却熱交換器(46)は、冷媒の蒸発器として機能し、吸収剤通路を通過する液体吸収剤と冷媒通路を通過する冷媒とを熱交換する。具体的に、液冷却熱交換器(46)では、液式除湿モジュール(21)にて除湿に利用される前の液体吸収剤が、冷媒によって冷却される。液冷却熱交換器(46)を通過後の液体吸収剤は、液式除湿モジュール(21)に送られ、除湿に利用される。
−冷媒回路−
冷媒回路(40)は、圧縮機(42)、放熱用凝縮器(43)、液加熱熱交換器(44)、膨張弁(45)、液冷却熱交換器(46)及び冷媒冷却式除湿モジュール(48)が、接続配管(40a〜40f)によってこの順で直列に接続されることで構成されている。以下では、上述した液加熱熱交換器(44)及び液冷却熱交換器(46)以外の冷媒回路(40)の構成機器について説明する。
−圧縮機−
圧縮機(42)は、接続配管(40a)を介して冷媒冷却式除湿モジュール(48)の冷媒流れ方向下流側に位置し、冷媒を圧縮して吐出する。圧縮機(42)は、容量可変式であって、図示しないインバータ回路によって回転数(運転周波数)が変更される。
−放熱用凝縮器−
放熱用凝縮器(43)は、例えばフィンアンドチューブ式であって、冷媒の入口は接続配管(40b)を介して圧縮機(42)の吐出側に接続され、冷媒の出口は接続配管(40c)を介して液加熱熱交換器(44)における冷媒通路の入口と接続されている。即ち、放熱用凝縮器(43)は、冷媒冷却式除湿モジュール(48)の冷媒流れ方向下流側に位置する。放熱用凝縮器(43)は、冷媒冷却式除湿モジュール(48)を通過し圧縮機(42)から吐出された冷媒の熱を放熱流体に放出させて、該冷媒を凝縮する。放熱後の冷媒は、液加熱熱交換器(44)にて、更に液体吸収剤に放熱して凝縮する。
上記放熱流体とは、室内の空気(RA)以外であって、例えば外気(OA)、水などが挙げられる。本実施形態では、放熱流体が外気(OA)であって、放熱用凝縮器(43)は、外気(OA)と冷媒とを熱交換する空気−冷媒熱交換器である場合を例に取る。
また、放熱用凝縮器(43)付近には、放熱用凝縮器(43)に放熱流体である外気(OA)を供給するためのファン(43a)が設置されている。ファン(43a)は、放熱用凝縮器(43)にて冷媒の放熱が必要な場合に運転する。
−膨張弁−
膨張弁(45)は、電子膨張弁で構成されている。膨張弁(45)は、接続配管(40d)を介して液加熱熱交換器(44)における冷媒通路の出口側と接続され、接続配管(40e)を介して液冷却熱交換器(46)における冷媒通路の入口側と接続されている。膨張弁(45)は、開度を変更することで、冷媒回路(40)内を循環する冷媒を減圧する。
−冷媒冷却式除湿モジュール−
冷媒冷却式除湿モジュール(48)は、例えばフィンアンドチューブ式であって、被処理空気(外気(OA))を冷媒により冷却して除湿する。特に、冷媒冷却式除湿モジュール(48)は、液式除湿モジュール(21)よりも外気(OA)の流れ方向上流側に位置する。冷媒冷却式除湿モジュール(48)は、液式除湿モジュール(21)にて除湿される前の被処理空気(外気(OA))を冷却除湿する。即ち、本実施形態では、被処理空気(外気(OA))は、液式除湿モジュール(21)及び冷媒冷却式除湿モジュール(48)の双方にて除湿され、その後供給空気(SA)として室内に供給される。
冷媒冷却式除湿モジュール(48)の下方には、ドレンパン(48a)が設置されている。冷媒冷却式除湿モジュール(48)では、被処理空気(外気(OA))を冷却除湿した際に該空気から吸収した水分が冷媒冷却式除湿モジュール(48)の表面で結露して、下方に落下する。ドレンパン(48a)は、この結露水を回収するための受け皿である。ドレンパン(48a)は、ドレン排出配管(48b)と接続されており、当該ドレン排出配管(48b)を通じて結露水を調湿装置(10)の外部に排出する。
このように、ドレンパン(48a)は、液式除湿モジュール(21)における液槽(25)とは別途設けられている。仮に、液槽(25)に結露水が混入すると、液槽(25)における液体吸収剤の濃度が混入しない場合に比べて低下し、液体吸収剤を再生モジュール(31)にて再生するのに必要なエネルギーが増大してしまう。しかし、ここでは、ドレンパン(48a)と液槽(25)とが別途設けられているため、上述したような問題が発生する可能性は低くなる。
更に、冷媒冷却式除湿モジュール(48)及び液式除湿モジュール(21)の間には、フィルタ(49)が位置している。フィルタ(49)は、液体吸収剤が液式除湿モジュール(21)側から冷媒冷却式除湿モジュール(48)側に飛散することを防止するとともに、結露水が冷媒冷却式除湿モジュール(48)側から液式除湿モジュール(21)側に飛散することを防止する。このフィルタ(49)により、液体吸収剤と結露水とが混ざる可能性は、確実に低くなっている。
ところで、上記結露水は、ドレンパン(48a)及びドレン排出配管(48b)を介して屋外に排出される。そのため、冷媒冷却式除湿モジュール(48)が外気(OA)を冷却除湿した際の凝縮熱の放出手段が別途必要となる。当該凝縮熱の放出手段として、上述した放熱用凝縮器(43)が存在する。放熱用凝縮器(43)は、屋外に排出された結露水に相当する気化熱分を回収するべく、上述のように、室内空気(RA)以外の放熱流体に放熱を行う。従って、冷媒の凝縮温度(凝縮圧力)の過度な上昇は抑えられ、凝縮温度(凝縮圧力)の過度な上昇を異常と判断して調湿装置(10)が運転を停止する事態を回避できる。
このように、液冷却熱交換器(46)及び冷媒冷却式除湿モジュール(48)は、液加熱熱交換器(44)と共に1の冷媒回路(40)に接続されている。
−コントローラ−
コントローラ(50)は、メモリ及びCPU等で構成されるマイクロコンピュータであって、調湿装置(10)を構成する各種機器(圧縮機(42)、ポンプ(37)、流量調整弁(39)、ファン(43a)、膨張弁(45))と電気的に接続されている。メモリ内に格納されているプログラムをCPUが読み出して実行することで、コントローラ(50)は、接続された各種機器の動作を制御する。
具体的に、コントローラ(50)は、冷媒の凝縮温度に基づくファン(43a)の運転制御、空調負荷に基づく各弁(39,45)の開度制御及びポンプ(37)の運転制御等を行う。例えば、コントローラ(50)は、冷媒回路(40)における冷媒の凝縮温度と所定値とを比較し、その大小に応じて、ファン(43a)の運転を制御する。
<調湿装置の動作>
冷媒回路(40)では、圧縮機(42)は運転し、放熱用凝縮器(43)及び液加熱熱交換器(44)は冷媒の凝縮器として機能し、液冷却熱交換器(46)及び冷媒冷却式除湿モジュール(48)は冷媒の蒸発器として機能する。
圧縮機(42)で圧縮された冷媒は、放熱用凝縮器(43)にて放熱流体(外気(OA))に放熱して凝縮された後、液加熱熱交換器(44)にて液体吸収剤に放熱して更に凝縮する。液加熱熱交換器(44)を流出した冷媒は、膨張弁(45)で減圧され、液冷却熱交換器(46)に流入する。
液冷却熱交換器(46)において、冷媒は、液体吸収剤から吸熱し、液体吸収剤を冷却する。その後、冷媒は、冷媒冷却式除湿モジュール(48)に流入し、該モジュール(48)を通過する被処理空気(外気(OA))から水分を吸収して蒸発し、当該空気を冷却除湿する。冷媒冷却式除湿モジュール(48)を通過後の冷媒は、圧縮機(42)に吸入される。
吸収剤回路(15)では、ポンプ(37)は作動し、流量調整弁(39)は所定の開度に調節される。液式除湿モジュール(21)では、液体吸収剤は、除湿側液体供給部(22)から除湿側気液接触部(23)へと滴下される。除湿側気液接触部(23)には、冷媒冷却式除湿モジュール(48)にて冷房除湿された被処理空気(外気(OA))が供給され、滴下された液体吸収剤は、当該空気から水分を吸収して当該空気を除湿する。冷媒冷却式除湿モジュール(48)及び液式除湿モジュール(21)の両方にて除湿された後の空気は、供給空気(SA)として室内に供給される。
被処理空気(外気(OA))から水分を吸収した液体吸収剤は、濃度が薄まったものとなっており、除湿側気液接触部(23)の下部にある除湿側液受部(24)に流入する。除湿側液受部(24)内の液体吸収剤は、接続配管(15d)を通過後、液槽(25)に流入され貯留される。液槽(25)内の液体吸収剤は、接続配管(15e)において液加熱熱交換器(44)側及び液冷却熱交換器(46)側それぞれに分岐して流れる。
液加熱熱交換器(44)側に流れた液体吸収剤は、当該熱交換器(44)にて冷媒によって加熱され、その後再生モジュール(31)に流入する。再生モジュール(31)に流入した液体吸収剤は、再生側液体供給部(32)から再生側気液接触部(33)へと滴下される。再生側気液接触部(33)には、再生用空気(室内空気(RA))が供給され、滴下された液体吸収剤は、当該空気に水分を放出する。これにより、液体吸収剤は、濃度が高い状態となり、再生される。再生された液体吸収剤は、再生側気液接触部(33)の下部にある再生側液受部(34)にて一旦受け止められた後、接続配管(15c)を介して除湿側液受部(24)に貯留される。即ち、除湿側液受部(24)には、再生モジュール(31)で濃度が濃くなった液体吸収剤と、液式除湿モジュール(21)で濃度が薄くなった液体吸収剤とが入れられて混合される。従って、液槽(25)には、除湿側液受部(24)にて混合された液体吸収剤(即ち混合液)が流入され貯留される。
液体吸収剤の再生に利用された空気は、排気空気(EA)として屋外に排出される。
液冷却熱交換器(46)側に流れた液体吸収剤は、当該熱交換器(46)にて冷媒によって冷却され、その後液式除湿モジュール(21)に流入する。液式除湿モジュール(21)に流入した液体吸収剤は、再び除湿側液体供給部(22)から除湿側気液接触部(23)へと滴下される。
<除湿側液受部の促進部としての機能について>
本実施形態1に係る液体吸収剤は、既に述べたように、塩化リチウム等の一般的な液体吸収剤の粘度よりも高い粘度(約3〜20倍程度)を有する。それ故、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤とを混合する際には、一般的な液体吸収剤を利用する場合には生じ得なかったような混合ムラが発生するおそれがある。混合ムラは、調湿装置の運転効率を低下させる1つの要因となり得る。
これに対し、本実施形態1では、上述のように、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤との混合が、液槽(25)よりも液体吸収剤の流れ方向の上流側に位置する除湿側液受部(24)にて行われる。即ち、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤とが、一旦除湿側液受部(24)に流入されて混合され、その混合液が液槽(25)に流入され貯留される。
これにより、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤との混合液は、液槽(25)で混合される場合よりも、より均一に近い状態となっている。従って、粘度の高い液体吸収剤が利用されても、再生モジュール(31)及び液式除湿モジュール(21)それぞれには、混合ムラが低減された混合液が供給されるため、調湿装置(10)の運転効率の低下を回避できる。
<効果>
本実施形態1では、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤の混合が、促進部である除湿側液受部(24)にて促進される。これにより、液式除湿モジュール(21)及び再生モジュール(31)それぞれには、混合ムラが抑えられた混合液が送られる。従って、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤との混合ムラにより、調湿装置(10)の運転効率に影響が及ぶことが抑制される。
特に、促進部が、液槽(25)への液体吸収剤の流入方向の上流側に位置する除湿側液受部(24)で構成されるため、混合ムラが抑えられた混合液が、液槽(25)に流入され貯留される。
特に、促進部である除湿側液受部(24)は、液槽(25)とは別途設けられた容器である。これにより、液槽(25)内に貯留される混合液は、混合ムラに伴う濃度ムラ及び温度ムラが抑えられたものとなっている。
<実施形態1の変形例>
図2に、実施形態1の変形例に係る調湿装置(10)を示す。図2では、図1の液式除湿モジュール(21)において、除湿側液受部(24)と液槽(25)との間に、混合容器(26)が設けられている。なお、図2では、混合容器(26)付近以外の構成は図1と同様であるため、図1と同様の符合を付している。
混合容器(26)は、接続配管(15c)によって再生側液受部(34)と接続され、接続配管(15g)によって除湿側液受部(24)と接続されている。混合容器(26)には、各接続配管(15c,15g)を介して、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤とが流入される。混合容器(26)では、流入したこれらの液体吸収剤が混合される。混合された液体吸収剤(即ち混合液)は、接続配管(15h)を介して液槽(25)に流入される。
従って、混合容器(26)は、流入した液体吸収剤同士の混合を促進する促進部として機能する。
本変形例に係る調湿装置(10)は、上記実施形態1と同様の効果を奏する。
≪実施形態2≫
本実施形態2では、液体吸収剤の混合が、除湿側液受部(24)等の容器ではなく、配管で行われる場合を例示する。
本実施形態2に係る調湿装置(10)の構成を図3に示す。図3では、冷媒回路(40)の構成は図1と同様であるが、吸収剤回路(15)の構成が若干異なる。なお、図3では、図1と対応する構成に、図1と同様の符合を付している。以下では、構成の異なる部分についてのみ説明する。
液体吸収剤は、上記実施形態1と同様である。
吸収剤回路(15)は、液式除湿モジュール(21)、再生モジュール(31)、ポンプ(37)、流量調整弁(39)、液加熱熱交換器(44)及び液冷却熱交換器(46)が接続配管(15a,15b,16,15e,15f)によって接続されることで構成されている。再生モジュール(31)、液槽(25)、ポンプ(37)、流量調整弁(39)、液加熱熱交換器(44)及び液冷却熱交換器(46)は、上記実施形態1に係る再生モジュール(31)、液槽(25)、ポンプ(37)、流量調整弁(39)、液加熱熱交換器(44)及び液冷却熱交換器(46)と同様である。
液式除湿モジュール(21)は、上記実施形態1と同様の除湿側液体供給部(22)及び除湿側気液接触部(23)を有する。更に、液式除湿モジュール(21)は、除湿側気液接触部(23)の下方に位置する除湿側液受部(24)を有するが、この除湿側液受部(24)は、上記実施形態1に係る除湿側液受部(24)とは異なり、除湿側気液接触部(23)において被処理空気(外気(OA))と接触し除湿に使用された液体吸収剤のみが流入する。
除湿側液受部(24)、再生側液受部(34)及び液槽(25)は、接続配管(16)によって繋がれている。液槽(25)には、各液受部(24,34)が受けた液体吸収剤が、接続配管(16)を介して流入され貯留される。
具体的に、接続配管(16)は、一端が再生側液受部(34)に接続された再生側配管(16a)、一端が除湿側液受部(24)に接続された除湿側配管(16b)、及び、一端が液槽(25)に接続されコルゲート管から成る混合配管(16c)とで構成される。これらの配管(16a,16b,16c)の他端同士は繋がっており、これによって接続配管(16)は形作られている。
このような接続配管(16)では、液式除湿モジュール(21)にて被処理空気(外気(OA))の除湿に利用された液体吸収剤が除湿側配管(16b)内を流れ、再生モジュール(31)にて再生された液体吸収剤が再生側配管(16a)内を流れる。これらの液体吸収剤は、混合配管(16c)にて合流し混合される。特に、混合配管(16c)は、コルゲート管で構成されている。そのため、除湿に利用された液体吸収剤及び再生された液体吸収剤は、配管(16a,16b,16c)の他端同士の接続部分にて混合すると、混合配管(16c)内を流れつつ攪拌される。混合配管(16c)内にて十分混合された液体吸収剤(混合液)は、液槽(25)に流入される。
即ち、本実施形態2では、上記実施形態1とは異なり、液体吸収剤の混合及び攪拌動作が除湿側液受部(24)内で行われるのではなく、促進部を兼ねている混合配管(16c)内にて行われる。
<効果>
本実施形態2では、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤の混合が、促進部である混合配管(16c)にて促進される。これにより、液式除湿モジュール(21)及び再生モジュール(31)それぞれには、混合ムラが抑えられた混合液が送られる。従って、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤との混合ムラにより、調湿装置(10)の運転効率に影響が及ぶことが抑制される。
特に、促進部が、液槽(25)への液体吸収剤の流入方向の上流側に位置する混合配管(16c)で構成されるため、混合ムラが抑えられた混合液が、液槽(25)に流入され貯留される。
特に、除湿に利用された液体吸収剤及び再生された液体吸収剤は、促進部である混合配管(16c)内を流れつつ混合される。これにより、上記実施形態1のような混合用容器から成る促進部を別途設ける必要がないため、調湿装置(10)の低廉化及び小型化が図れる。
<実施形態2の変形例1>
図4に、実施形態2の変形例1に係る調湿装置(10)のうち、液槽(25)付近のみを概略的に表す。図4では、混合配管(16c)がコルゲート管で構成されていないが、代わりに、混合配管(16c)の途中にはポンプ(51)(第2ポンプに相当)が接続されている。
図4の接続配管(16)では、除湿に利用された液体吸収剤が除湿側配管(16b)内を流れ、再生された液体吸収剤が再生側配管(16a)内を流れる。これらの液体吸収剤は、配管(16a,16b,16c)の他端同士の接続部分にて混合すると、混合配管(16c)内を流れる。その際、ポンプ(51)が動作することによって、混合された液体吸収剤(混合液)は、攪拌されつつ混合配管(16c)内を流れる。混合配管(16c)内にて十分混合された液体吸収剤(混合液)は、液槽(25)に流入される。
即ち、実施形態2の変形例1では、液体吸収剤の混合及び攪拌動作が、促進部に相当するポンプ(51)が接続された混合配管(16c)上にて行われる。
なお、本変形例1では、促進部であるポンプ(51)が、各モジュール(21,31)への混合液の送出用のポンプ(37)とは別途、設けられている場合を例示している。
本変形例1によれば、上記本実施形態2と同様、混合ムラが抑えられた混合液が、液槽(25)に流入され貯留されると共に、各モジュール(21,31)には、混合ムラが抑えられた混合液を送ることができる。特に、促進部がポンプ(51)で構成されており、除湿に利用された液体吸収剤及び再生された液体吸収剤は、このポンプ(51)によって攪拌され、混合ムラが抑えられる。
<実施形態2の変形例2>
図5に、実施形態2の変形例2に係る調湿装置(10)を示す。図5では、図3の各モジュール(21,31)内に液受部(24,34)は設けられていない。その代わりに、各モジュール(21,31)内には、液槽(25,35)が1つずつ設けられている。
具体的に、液式除湿モジュール(21)は、除湿側液体供給部(22)と、除湿側気液接触部(23)と、除湿側液槽(25)とを有する。再生モジュール(31)は、再生側液体供給部(32)と、再生側気液接触部(33)と、再生側液槽(35)とを有する。
除湿側液槽(25)は、除湿側気液接触部(23)の下方に位置し、被処理空気(外気(OA))と接触し除湿に使用された液体吸収剤を受けて貯留する。再生側液槽(35)は、再生側気液接触部(33)の下方に位置し、再生された液体吸収剤を受けて貯留する。
再生側液槽(35)は、接続配管(16)における再生側配管(16a)の一端に接続され、除湿側液槽(25)は、接続配管(16)における除湿側配管(16b)の一端に接続されている。接続配管(16)における混合配管(16c)は、一端が第1ポンプ(37)に接続されている。配管(16a,16b,16c)の他端同士は繋がっている。
このような接続配管(16)では、除湿に利用された液体吸収剤が除湿側液槽(25)を介して除湿側配管(16b)内を流れ、再生された液体吸収剤が再生側液槽(35)を介して再生側配管(16a)内を流れる。これらの液体吸収剤は、混合配管(16c)にて合流し混合される。その際、ポンプ(37)が動作することによって、混合された液体吸収剤(混合液)は、攪拌されつつ配管(16c,15f)内を流れる。配管(16c,15f)内にて十分混合された液体吸収剤(混合液)は、各モジュール(21,31)に送られる。
即ち、実施形態2の変形例2では、各液槽(25,35)には、混合される前の液体吸収剤(即ち、除湿に利用された液体吸収剤または再生された液体吸収剤)が混合される。そして、本変形例2では、液体吸収剤の混合及び攪拌動作が、促進部に相当するポンプ(37)が接続された配管(16c)上にて行われる。このポンプ(37)は、上記実施形態2の変形例1とは異なり、調湿装置(10)上に1つのみ設けられたものであり、促進部の役割のみならず各モジュール(21,31)への混合液の送出用としての役割を担うものである。
本変形例2によれば、各モジュール(21,31)には、混合ムラが抑えられた混合液を送ることができる。特に、促進部がポンプ(37)(第1ポンプに相当)で構成されており、除湿に利用された液体吸収剤及び再生された液体吸収剤は、このポンプ(37)によって攪拌され、混合ムラが抑えられる。
<実施形態2の変形例3>
図6に、実施形態2の変形例3に係る調湿装置(10)を示す。図6では、図3の各モジュール(21,31)内に更に液槽(25,35)が1つずつ設けられると共に、ポンプ(37a,37b)が各モジュール(21,31)に対応して1つずつ設けられている。
具体的に、液式除湿モジュール(21)は、除湿側液体供給部(22)と、除湿側気液接触部(23)と、除湿側液受部(24)と、除湿側液槽(25)とを有する。再生モジュール(31)は、再生側液体供給部(32)と、再生側気液接触部(33)と、再生側液受部(34)と、再生側液槽(35)とを有する。
除湿側液受部(24)は、接続配管(16)における除湿側配管(16b)の一端に接続され、再生側液受部(34)は、接続配管(16)における再生側配管(16a)の一端に接続されている。接続配管(16)における混合配管(16c)は、コルゲート管によって構成され、除湿側配管(16b)及び再生側配管(16a)の各他端に接続されている。
これにより、混合配管(16c)内には、除湿側配管(16b)を介して、被処理空気(外気(OA))と接触し除湿に使用された液体吸収剤が流入すると共に、再生側配管(16a)を介して、再生された液体吸収剤とが流入する。これらの液体吸収剤は、混合配管(16c)内を流れながら混合される。その際、混合配管(16c)は、コルゲート管によって構成されているため、混合が促進される。
更に、上記混合配管(16c)は、混合液の流れ方向下流側の端部が2つに分岐しており、各端部は除湿側液槽(25)及び再生側液槽(35)それぞれに繋がっている。従って、混合配管(16c)にて十分に混合された混合液は、各液槽(25,35)に流入され貯留される。
除湿側液槽(25)は、配管(15g,15h,15a)によって順に、ポンプ(37b)、液冷却熱交換器(46)、除湿側液体供給部(22)と接続されている。従って、除湿側液槽(25)内に貯留されていた混合液は、ポンプ(37b)及び液冷却熱交換器(46)を介して、除湿側液体供給部(22)に送られ、被処理空気(外気(OA))の除湿に利用される。
再生側液槽(35)は、配管(15i,15j,15b)によって順に、ポンプ(37a)、液加熱熱交換器(44)、再生側液体供給部(32)と接続されている。従って、再生側液槽(35)内に貯留されていた混合液は、ポンプ(37a)及び液加熱熱交換器(44)を介して、再生側液体供給部(32)に送られ、再生される。
即ち、実施形態2の変形例3では、液体吸収剤の混合及び攪拌動作が、促進部を兼ねる混合配管(16c)内にて行われる。本変形例3に係る調湿装置(10)は、上記実施形態2と同様の効果を奏する。
≪実施形態3≫
本実施形態3では、液体吸収剤の混合促進が液体吸収剤の分散により行われる場合を例示する。
本実施形態3に係る調湿装置(10)の構成を図7に示す。図7では、冷媒回路(40)の構成は図1と同様であるが、吸収剤回路(15)の構成が若干異なる。なお、図7では、図1と対応する構成に、図1と同様の符合を付している。以下では、構成の異なる部分についてのみ説明する。
液体吸収剤は、上記実施形態1と同様である。
吸収剤回路(15)は、液式除湿モジュール(21)、再生モジュール(31)、ポンプ(37)、流量調整弁(39)、液加熱熱交換器(44)及び液冷却熱交換器(46)が接続配管(15a,15b,15c,15e,15f)によって接続されることで構成されている。再生モジュール(31)、液槽(25)、ポンプ(37)、流量調整弁(39)、液加熱熱交換器(44)及び液冷却熱交換器(46)は、上記実施形態1に係る再生モジュール(31)、液槽(25)、ポンプ(37)、流量調整弁(39)、液加熱熱交換器(44)及び液冷却熱交換器(46)と同様である。
液式除湿モジュール(21)は、上記実施形態1と同様の除湿側液体供給部(22)及び除湿側気液接触部(23)を有する。液式除湿モジュール(21)は、除湿側液受部(24)を有さないが、除湿側気液接触部(23)の下方に位置する液槽(25)を有する。
液槽(25)には、被処理空気(外気(OA))と接触し除湿に使用された液体吸収剤が除湿側気液接触部(23)から滴下され流入する。更に、液槽(25)は、接続配管(15c)によって再生側液受部(34)と繋がれている。
この接続配管(15c)は、液槽(25)との接続端部が3つの配管(15ca,15cb,15cc)に分岐されている。液槽(25)の鉛直方向において、配管(15ca)は、液槽(25)の底部に最も近い液槽(25)の側面部分に繋がれ、配管(15cb)は、配管(15ca)の接続部分よりも上方となる液槽(25)の側面部分に繋がれている。配管(15cc)は、配管(15cb)の接続部分よりも上方となる液槽(25)の側面部分、即ち、3つの配管(15ca,15cb,15cc)の接続部分の中で最も上方となる液槽(25)の側面部分に繋がれている。
これにより、液槽(25)には、再生された液体吸収剤が、再生側液受部(34)から接続配管(15c)を介して流入される。この際、当該液体吸収剤は、1本の流入ルートからではなく、3つの配管(15ca,15cb,15cc)によって3つの流入ルートに分岐しながら液槽(25)に流入される。そのため、当該液体吸収剤は、液槽(25)内で分散され、除湿に利用された液体吸収剤と混合される。
即ち、再生された液体吸収剤が分散されながら液槽(25)内に流入することにより、除湿に利用された液体吸収剤との混合が促進される。
<効果>
本実施形態3では、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤の混合が、促進部である接続配管(15c)にて促進される。これにより、液式除湿モジュール(21)及び再生モジュール(31)それぞれには、混合ムラが抑えられた混合液が送られる。従って、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤との混合ムラにより、調湿装置(10)の運転効率に影響が及ぶことが抑制される。
特に、接続配管(15c)は、液槽(25)との接続端部が3つの配管(15ca,15cb,15cc)に分岐されており、再生された液槽を分散させながら液槽(25)内に流入させる。当該液体吸収剤の分散により、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤との混合が促進され、混合された混合液が液槽(25)に貯留される。
<実施形態3の変形例1>
図8に、実施形態3の変形例1に係る調湿装置(10)を示す。図8は、再生された液体吸収剤の分散の手法が図7と異なるのみであり、他の構成は上記図7と同様である。
図8では、接続配管(15c)の一端は図7と同様に再生側液受部(34)に接続されているが、接続配管(15c)の他端(即ち、接続配管(15c)のうち除湿側液受部(34)と接続為れていない側の端部)には、分散部(15cd)が形成されている。分散部(15cd)は、例えば接続配管(15c)の他端に複数の孔が形成されることで構成されており、再生された液体吸収剤を液槽(25)の上方から下方に向けて撒布させながら液槽(25)に流入させる。この分散部(15cd)は、促進部の役割を担う。
また、液槽(25)には、除湿に利用された液体吸収剤が、除湿側気液接触部(23)から滴下されて流入する。これにより、再生された液体吸収剤は、液槽(25)の上方にて、分散しながら、除湿に利用された液体吸収剤と混合される。従って、液体吸収剤の混合が促進され、液槽(25)には、十分に混合された液槽が貯留される。
即ち、実施形態3の変形例1では、液体吸収剤の混合促進動作が、促進部である接続配管(15c)の分散部(15cd)にて行われる。本変形例1に係る調湿装置(10)は、上記実施形態3と同様の効果を奏する。
<実施形態3の変形例2>
図9に、実施形態3の変形例2に係る調湿装置(10)を示す。図9は、再生された液体吸収剤の分散の手法が図7と異なるのみであり、他の構成は上記図7と同様である。
図9では、接続配管(15c)の一端は、図7と同様に再生側液受部(34)に接続されている。接続配管(15c)の他端は、液槽(25)の上方に位置し、液槽(25)に向けて開口している。つまり、接続配管(15c)の他端は、再生された液体吸収剤を液槽(25)の上方から当該液槽(25)に向けて滴下するように構成されている。
そして、接続配管(15c)の他端の下方であって、液槽(25)内部且つ液槽(25)における液体吸収剤の上面の上方には、分散板(27a)が設けられている。分散板(27a)には、接続配管(15c)の他端から滴下されてきた、再生された液体吸収剤が衝突する。この分散板(27a)は、促進部の役割を担う。
再生された液体吸収剤は、分散板(27a)に衝突することで四方八方に分散する。また、液槽(25)には、除湿に利用された液体吸収剤が、除湿側気液接触部(23)から滴下される。これにより、再生された液体吸収剤は、液槽(25)の上方にて、分散しながら、除湿に利用された液体吸収剤と混合される。従って、液体吸収剤の混合が促進され、液槽(25)には、十分に混合された液槽が貯留される。
即ち、実施形態3の変形例2では、液体吸収剤の混合促進動作が、促進部である分散板(27a)にて行われる。本変形例2に係る調湿装置(10)は、上記実施形態3と同様の効果に加え、液槽(25)の外部に別途促進部を設けずに済むため調湿装置(10)の小型化が図れるといった効果を奏する。
<実施形態3の変形例3>
図10に、実施形態3の変形例3に係る調湿装置(10)を示す。図10は、再生された液体吸収剤の分散の手法が図7と異なっている。なお、図10に係る液式除湿モジュール(21)は、除湿側液体供給部(22)、除湿側気液接触部(23)、液槽(25)に加えて、除湿側気液接触部(23)の下方且つ液槽(25)の上方に位置する除湿側液受部(24)を有する。他の構成は、接続配管(15c)の構成を除き、上記図7と同様である。
図10では、接続配管(15c)の一端は、図7と同様に再生側液受部(34)に接続されている。接続配管(15c)の他端は、液槽(25)の上方に位置し、液槽(25)に向けて開口している。つまり、接続配管(15c)の他端は、再生された液体吸収剤を液槽(25)の上方から当該液槽(25)に向けて滴下するように構成されている。
除湿側液受部(24)には、接続配管(15d)の一端が接続されている。接続配管(15d)の他端は、液槽(25)の上方に位置し、液槽(25)に向けて開口している。つまり、接続配管(15d)の他端は、除湿に利用された液体吸収剤を液槽(25)の上方から当該液槽(25)に向けて滴下するように構成されている。
特に、本変形例3では、各配管(15c,15d)の他端の開口から滴下された液体吸収剤同士が、液槽(25)の液体吸収剤の上面の上方にて衝突するように、各配管(15c,15d)の他端の開口の位置等が調整されている。このように調整された各配管(15c,15d)は、促進部の役割を担う。
上記接続配管(15c)の開口から流出した液体吸収剤と、上記接続配管(15d)の開口から流出した液体吸収剤とが衝突することにより、液体吸収剤の混合が促進され、液槽(25)には、十分に混合された液槽が貯留される。
即ち、実施形態3の変形例3では、液体吸収剤の混合促進動作が、促進部である配管(15c,15d)にて行われる。本変形例3に係る調湿装置(10)は、上記実施形態3と同様の効果を奏する。
<実施形態3の変形例4>
図11に、実施形態3の変形例4に係る調湿装置(10)を示す。図11では、再生された液体吸収剤の分散の手法が図7と異なるのみである。他の構成は、接続配管(15c)の構成を除き、上記図7と同様である。
図11では、接続配管(15c)の一端は、図7と同様に再生側液受部(34)に接続されている。接続配管(15c)の他端は、液槽(25)の上方に位置し、液槽(25)に向けて開口している。つまり、接続配管(15c)の他端は、再生された液体吸収剤を液槽(25)の上方から当該液槽(25)に向けて滴下するように構成されている。
そして、接続配管(15c)の他端の下方であって、液槽(25)内部且つ液槽(25)における液体吸収剤の上面の上方には、パンチング加工が施された板状部材(27b)が設けられている。板状部材(27b)は、液槽(25)の上部を概ね覆うように配置されている。特に、板状部材(27b)は、液槽(25)における液体吸収剤の上面から所定距離離れて設けられている。この板状部材(27b)は、促進部の役割を担う。
接続配管(15c)の他端及び除湿側気液接触部(23)から滴下されてきた各液体吸収剤は、板状部材(27b)に設けられた複数の貫通孔を通過して、液槽(25)に流入する。貫通孔を通過した液体吸収剤は、分散しながら液槽(25)の底部に向かって滴下する。つまり、本変形例4では、再生された液体吸収剤のみならず除湿に利用された液体吸収剤の双方が分散される。板状部材(27b)を通過した後の滴下過程において、再生された液体吸収剤と除湿に利用された液体吸収剤とが混合される。従って、液体吸収剤の混合が促進され、液槽(25)には、十分に混合された液槽が貯留される。
即ち、実施形態3の変形例4では、液体吸収剤の混合促進動作が、促進部である板状部材(27b)にて行われる。本変形例4に係る調湿装置(10)は、上記実施形態3と同様の効果に加え、液槽(25)の外部に別途促進部を設けずに済むため調湿装置(10)の小型化が図れるといった効果を奏する。
≪実施形態4≫
本実施形態4では、液体吸収剤の混合促進が液槽(25)内部にて行われる場合を例示する。なお、本実施形態4では、除湿に利用された液体吸収剤及び再生された液体吸収剤それぞれが、混合されていない状態にて液槽(25)に流入する構成となっていれば、調湿装置(10)はどのような構成であってもよい。従って、調湿装置(10)等の詳細な構成は、ここでは省略する。
図12に、本実施形態4に係る調湿装置(10)の液槽(25)のみを示す。図12に示すように、液槽(25)内には、促進部(28)が設けられている。具体的に、促進部(28)は、液槽(25)内部を上下方向に区切る3つの仕切り板(28a,28b,28c)によって構成される。各仕切り板(28a,28b,28c)は、それぞれ所定距離ずつ離れて位置する。仕切り板(28a,28b,28c)は、液槽(25)の内壁との接触部分と非接触部分とを有する。特に、液槽(25)の上下方向において、各仕切り板(28a,28b,28c)の非接触部分の位置は対応していない。そのため、液体吸収剤は、仕切り板(28a,28b,28c)を伝って流動し、非接触部分に至ると、当該非接触部分から下部の仕切り板(28a,28b,28c)へと移動していく。
このようにして液体吸収剤が流動する過程において、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤との混合が促進され、液槽(25)の底部には、十分に混合された液槽が貯留される。
<効果>
本実施形態4では、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤の混合が、促進部(28)にて促進される。これにより、液式除湿モジュール(21)及び再生モジュール(31)それぞれには、混合ムラが抑えられた混合液が送られる。従って、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤との混合ムラにより、調湿装置(10)の運転効率に影響が及ぶことが抑制される。
特に、促進部(28)は、液槽(25)内部に設けられている。従って、液槽(25)の外部に別途促進部を設けずに済むため、調湿装置(10)の小型化が図れる。
<実施形態4の変形例>
図13に、実施形態4の変形例に係る調湿装置(10)の液槽(25)を示す。図13では液槽(25)内部に設けられた促進部の構成が図12と異なるのみであり、他の構成は上記図12と同様である。
図13に示すように、促進部は、1枚の仕切り板(29)によって構成されている。仕切り板(29)は、液槽(25)に貯留される液体吸収剤の上面よりも上方に位置しており、当該液体吸収剤の上面を覆っている。仕切り板(29)には、上下方向に貫通する貫通孔(29a)が形成されている。
除湿に利用された液体吸収剤及び再生された液体吸収剤は、液槽(25)に流入すると、仕切り板(29)を伝って流動し、貫通孔(29a)から液槽(25)の底部に移動していく。このようにして液体吸収剤が流動する過程において、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤との混合が促進され、液槽(25)の底部には、十分に混合された液槽が貯留される。
本変形例に係る調湿装置(10)は、上記実施形態4と同様の効果を奏する。
≪実施形態5≫
本実施形態5では、液体吸収剤の混合促進がポンプ(37)を用いて行われる場合を例示する。
本実施形態5に係る調湿装置(10)の構成を図14に示す。図14では、吸収剤回路(15)のポンプ(37)付近の回路構成が図7と若干異なるが、他の構成は、接続配管(15c)の構成を除き、図7と同様である。図14では、図7と対応する構成に図7と同様の符合を付している。以下では、構成の異なる部分についてのみ説明する。
液体吸収剤は、上記実施形態1と同様である。
吸収剤回路(15)では、再生モジュール(31)の再生側液受部(34)は、1本の接続配管(15c)によって液槽(25)と繋がっており、更に液槽(25)は、接続配管(15e)によってポンプ(37)と繋がっている。ポンプ(37)は、更に接続配管(15f)と接続されており、貯留された混合液を、再び液式除湿モジュール(21)及び再生モジュール(31)それぞれに送る。
特に、本実施形態5では、ポンプ(37)の出口が、接続配管(15k)によって液槽(25)に接続されている。これにより、液槽(25)から流出した混合液の一部が、再び液槽(25)に戻される。この動作により、液槽(25)内の混合液は、液槽(25)、接続配管(15e)、ポンプ(37)及び接続配管(15k)内を循環するため、再生された液体吸収剤と除湿に利用された液体吸収剤との混合は、促進される。即ち、当該ポンプ(37)は、促進部の役割を担う。
<効果>
本実施形態5では、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤の混合が、促進部であるポンプ(37)にて促進される。具体的には、ポンプ(37)によって液槽(25)内では混合液が循環し、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤との混合が当該液槽(25)内で促進される。これにより、液式除湿モジュール(21)及び再生モジュール(31)それぞれには、混合ムラが抑えられた混合液が送られる。従って、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤との混合ムラにより、調湿装置(10)の運転効率に影響が及ぶことが抑制される。
<実施形態5の変形例>
図15に、実施形態5の変形例に係る調湿装置(10)の液槽(25)付近を示す。図15では、図14において、ポンプ(37)の出口と液槽(25)とを繋ぐ接続配管(15k)は設けられていないが、代わりに、液体吸収剤の混合を促進するためのポンプ(38)が、ポンプ(37)とは別途設けられている。他の構成は上記図14と同様である。
図15に示すように、促進部であるポンプ(38)は、接続配管(15m,15n)を介して液槽(25)と接続されている。ポンプ(38)により、液槽(25)内に貯留されている混合液の少なくとも一部が液槽(25)から流出すると、流出した混合液は接続配管(15m,15n)を介して再び液槽(25)に戻される。この動作により、液槽(25)内の混合液は、液槽(25)、接続配管(15m)、ポンプ(38)及び接続配管(15n)内を循環するため、再生された液体吸収剤と除湿に利用された液体吸収剤との混合は、促進される。
本変形例に係る調湿装置(10)は、上記実施形態5と同様の効果を奏する。
≪その他の実施形態≫
促進部は、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤との混合を促進するものであればよいため、上記実施形態1〜5以外の構成に限定されない。
例えば、促進部は、再生モジュール(31)の再生側液受部(34)と液槽(25)との高低差を比較的大きくする手段であってもよい。再生された液体吸収剤は、再生側液受部(34)から該液受部(34)の下方に位置する液槽(25)へと流れるが、高低差が大きい程流速が増すため、液槽(25)に勢いよく流入する。これにより、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤との混合は促進される。
また、促進部は、気液接触部(23,33)と、対応する液受部(24,34)(もしくは液槽(25,35))と、の高低差を比較的大きくする手段であってもよい。液体吸収剤は、気液接触部(23,33)から液受部(24,34)(もしくは液槽(25,35))に水滴となって流れ落ちるが、高低差が大きい程、水滴は勢いよく流れ落ちる。この水滴の落下を利用して、混合を促進することも可能である。この手段は、例えば図1等で用いることができる。なお、この手段は、双方のモジュール(21,31)で採用されてもよいし、いずれか一方のモジュール(21,31)で採用されてもよい。
また、促進部は、除湿に利用された液体吸収剤と再生された液体吸収剤との混合を促進するための促進運転を調湿装置(10)に行わせる制御部であってもよい。促進運転としては、吸収剤回路(15)を循環する液体吸収剤の流速を上昇させる等が挙げられる。
冷媒冷却式除湿モジュール(48)は、被処理空気を冷却除湿できれば良い。そのため、被処理空気を冷却除湿する際に使用する媒体は、冷媒に代えて水等であってもよい。
液式除湿モジュール(21)及び再生モジュール(31)は、複数設けられていても良い。
放熱用凝縮器(43)及びファン(43a)は必須ではなく、設けられていなくても良い。放熱用凝縮器(43)が放熱する放熱流体は、室内の空気(RA)以外であればよく、水であってもよい。
上記実施形態3及びその変形例1〜4では、分散対象が、再生された液体吸収剤のみ、または、再生された液体吸収剤と除湿に利用された液体吸収剤の両方である場合を例示した。しかし、分散対象は、除湿に利用された液体吸収剤のみであってもよい。
上記実施形態4で示した図12,13の他例としては、プロペラファン等の攪拌部材が促進部として液槽(25)の内部に設けることが挙げられる。また、攪拌部材は、その駆動源を、モータ、液体吸収剤の流れ(高低差)、空気の流れとして用いて、混合液を攪拌してもよい。
上記実施形態1〜5とそれらの変形例は、適宜自由に組み合わせることができる。
以上、実施形態及び変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態及び変形例は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。
以上説明したように、本開示は、液体吸収剤の混合ムラを抑えることのできる調湿装置として有用である。
10 調湿装置
15c,15d 接続配管(促進部)
16c 混合配管(促進部)
21 液式除湿モジュール(液式除湿部)
24 除湿側液受部(促進部)
25 液槽
26 混合容器(促進部)
27a 分散板(促進部)
28 促進部
29 仕切り板(促進部)
31 再生モジュール(再生部)
37,38 ポンプ(第1ポンプ、促進部)
51 ポンプ(第2ポンプ、促進部)

Claims (8)

  1. 液体吸収剤に被処理空気中の水分を吸収させて該被処理空気を除湿する液式除湿部(21)と、
    上記液体吸収剤の水分を再生用空気に放出させて上記液体吸収剤を再生する再生部(31)と、
    上記液式除湿部(21)にて上記被処理空気の除湿に利用された上記液体吸収剤と上記再生部(31)にて再生された上記液体吸収剤とが混合された混合液を、上記液式除湿部(21)及び上記再生部(31)それぞれに送る第1ポンプ(37)と、
    上記液式除湿部(21)にて上記被処理空気の除湿に利用された上記液体吸収剤と上記再生部(31)にて再生された上記液体吸収剤との混合を促進する促進部(24,26,16c,51,15c,15d,27a,27b,28,29,37,38)と
    を備えることを特徴とする調湿装置。
  2. 請求項1において、
    上記混合液を貯留する液槽(25)、
    を更に備え、
    上記液槽(25)には、上記混合液が流入して貯留され、
    上記促進部(24,26,16c,51)は、上記混合液の上記液槽(25)への流入方向において、該液槽(25)よりも上流側に設けられている
    ことを特徴とする調湿装置。
  3. 請求項2において、
    上記促進部(24,26)は、上記液槽(25)とは別の容器で構成されている
    ことを特徴とする調湿装置。
  4. 請求項1または請求項2において、
    上記液式除湿部(21)にて上記被処理空気の除湿に利用された上記液体吸収剤が流れる除湿側配管(16b)と、
    上記再生部(31)にて再生された上記液体吸収剤が流れる再生側配管(16a)と、
    上記除湿側配管(16b)と上記再生側配管(16a)とに接続され、上記混合液が流れる混合配管(16c)と
    を更に備え、
    上記混合配管(16c)は上記促進部を兼ねている
    ことを特徴とする調湿装置。
  5. 請求項1または請求項2において、
    上記液式除湿部(21)にて上記被処理空気の除湿に利用された上記液体吸収剤が流れる除湿側配管(16b)と、
    上記再生部(31)にて再生された上記液体吸収剤が流れる再生側配管(16a)と、
    上記除湿側配管(16b)と上記再生側配管(16a)とに接続され、上記混合液が流れる混合配管(16c)と、
    上記混合配管(16c)に接続されており、上記第1ポンプ(37)とは共通もしくは別途設けられた第2ポンプ(51)と
    を更に備え、
    上記第2ポンプ(51)は、上記促進部を兼ねている
    ことを特徴とする調湿装置。
  6. 請求項1において、
    上記混合液を貯留する液槽(25)
    を更に備え、
    上記促進部(15c,15d,27a,27b)は、上記液式除湿部(21)にて上記被処理空気の除湿に利用された上記液体吸収剤及び上記再生部(31)にて再生された上記液体吸収剤のうち少なくとも1つを、分散させて上記液槽(25)に流入させる
    ことを特徴とする除湿装置。
  7. 請求項1または請求項6において、
    上記混合液を貯留する液槽(25)、
    を更に備え、
    上記促進部(27a,27b,28,29)は、上記液槽(25)内に設けられている
    ことを特徴とする調湿装置。
  8. 請求項1において、
    上記混合液を貯留する液槽(25)、
    を更に備え、
    上記促進部(37,38)は、上記液槽(25)から流出した前記混合液の少なくとも一部を、再び当該液槽(25)に戻すポンプ(37,38)で構成される
    ことを特徴とする除湿装置。
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