JP2020006099A - 医療用材料 - Google Patents
医療用材料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020006099A JP2020006099A JP2018132538A JP2018132538A JP2020006099A JP 2020006099 A JP2020006099 A JP 2020006099A JP 2018132538 A JP2018132538 A JP 2018132538A JP 2018132538 A JP2018132538 A JP 2018132538A JP 2020006099 A JP2020006099 A JP 2020006099A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shape
- porous layer
- cylindrical
- hole closing
- catheter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/12—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for ligaturing or otherwise compressing tubular parts of the body, e.g. blood vessels, umbilical cord
- A61B17/12022—Occluding by internal devices, e.g. balloons or releasable wires
- A61B17/12099—Occluding by internal devices, e.g. balloons or releasable wires characterised by the location of the occluder
- A61B17/12122—Occluding by internal devices, e.g. balloons or releasable wires characterised by the location of the occluder within the heart
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/0057—Implements for plugging an opening in the wall of a hollow or tubular organ, e.g. for sealing a vessel puncture or closing a cardiac septal defect
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/12—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for ligaturing or otherwise compressing tubular parts of the body, e.g. blood vessels, umbilical cord
- A61B17/12022—Occluding by internal devices, e.g. balloons or releasable wires
- A61B17/12131—Occluding by internal devices, e.g. balloons or releasable wires characterised by the type of occluding device
- A61B17/1214—Coils or wires
- A61B17/1215—Coils or wires comprising additional materials, e.g. thrombogenic, having filaments, having fibers, being coated
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B2017/00004—(bio)absorbable, (bio)resorbable, resorptive
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/0057—Implements for plugging an opening in the wall of a hollow or tubular organ, e.g. for sealing a vessel puncture or closing a cardiac septal defect
- A61B2017/00575—Implements for plugging an opening in the wall of a hollow or tubular organ, e.g. for sealing a vessel puncture or closing a cardiac septal defect for closure at remote site, e.g. closing atrial septum defects
- A61B2017/00592—Elastic or resilient implements
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/0057—Implements for plugging an opening in the wall of a hollow or tubular organ, e.g. for sealing a vessel puncture or closing a cardiac septal defect
- A61B2017/00575—Implements for plugging an opening in the wall of a hollow or tubular organ, e.g. for sealing a vessel puncture or closing a cardiac septal defect for closure at remote site, e.g. closing atrial septum defects
- A61B2017/00597—Implements comprising a membrane
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/0057—Implements for plugging an opening in the wall of a hollow or tubular organ, e.g. for sealing a vessel puncture or closing a cardiac septal defect
- A61B2017/00575—Implements for plugging an opening in the wall of a hollow or tubular organ, e.g. for sealing a vessel puncture or closing a cardiac septal defect for closure at remote site, e.g. closing atrial septum defects
- A61B2017/00606—Implements H-shaped in cross-section, i.e. with occluders on both sides of the opening
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/0057—Implements for plugging an opening in the wall of a hollow or tubular organ, e.g. for sealing a vessel puncture or closing a cardiac septal defect
- A61B2017/00575—Implements for plugging an opening in the wall of a hollow or tubular organ, e.g. for sealing a vessel puncture or closing a cardiac septal defect for closure at remote site, e.g. closing atrial septum defects
- A61B2017/00623—Introducing or retrieving devices therefor
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Surgery (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Medical Informatics (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Cardiology (AREA)
- Reproductive Health (AREA)
- Vascular Medicine (AREA)
- Surgical Instruments (AREA)
Abstract
Description
外科手術(パッチ手術)は、人工心肺を使用し、開胸して、欠損孔をパッチにて閉じる。カテーテル治療は、カテーテルに閉鎖栓をセットし、カテーテルを血管内に挿入し、目的の位置(欠損孔)まで送り込んで、その後、閉鎖栓を放出し体内に留置する。このカテーテル治療では胸を切開しないで足の付け根の静脈(大腿静脈)から、細長く折り畳んだ閉鎖栓とよばれる小さな治具(デバイス)を心房中隔に開いた穴の位置まで送り込み、穴を塞ぐものである。このカテーテル治療の長所は、全身麻酔が必要な開胸手術をすることなく、足の付け根(そけい部)という目立たない場所から、ごく小さな皮膚の切開(数ミリ)で治療ができる点である。
特許文献1に開示されるように、左心房アンカーおよび右心房アンカーは心臓内に残留する。そして、左心房アンカーおよび右心房アンカーは一つまたはそれ以上のアームを含み、アームはハブから放射状に外側に向かって伸びており、このアームは好適には二成分ニッケルチタン合金の圧延シートから形成されている。そして、これらの左心房アンカーおよび右心房アンカーを生体内で拡張させて欠損孔を塞ぐことになるが、アンカーの拡張を開始させると、容易には元に戻すことはできない。特許文献1に開示されているような、複雑な構造で、かつ、生体外からの操作が難しい、専用の取出し装置を用いてアンカー
を折りたたむことになる。
さらに、金属製の欠損孔閉鎖栓が体内に一生涯残存するため、遠隔期の不具合が懸念されるという問題点がある。
すなわち、本発明に係る医療用材料は、線材を用いた編み目状組織の筒体により形成された医療用材料であって、前記筒体の略中央部の筒径が他の部分の筒径よりも小さい形状を備え、前記略中央部を中心にして前記筒体の長手方向の一端である第1の端部側の第1の筒部と他端である第2の端部側の第2の筒部とが形成され、前記第1の端部の線材と前記第2の端部の線材とにそれぞれ両端が係合され、前記第1の端部側から前記略中央部を介して前記第2の端部側まで前記第1の筒部および前記第2の筒部の内部に通された弾性部材を備え、不織布、スポンジ、フィルムおよびこれらの複合体のいずれかから構成された多孔質層であって、前記第1の筒部の略中央部側に配置された第1の多孔質層および前記第2の筒部の略中央部の反対側に配置された第2の多孔質層の少なくともいずれかが、前記筒体の内面に配置され、前記弾性部材の両端のうちの少なくともいずれかに設けられ、前記弾性部材の端部に連結され、前記医療用材料を移動させるために前記長手方向に沿って作用する力に抗して前記医療用材料の形状を保持する形状保持部材を含むことを特徴とする。
さらに好ましくは、前記形状保持部材は、糸をらせん状に巻いて形成された外装部と、前記らせん状の中心を貫くように内挿された内挿糸とを含むように構成することができる。
さらに好ましくは、カテーテルに前記医療用材料が収納された場合に、根元側となる形状保持部材の方が先端側となる形状保持部材よりも、前記外装部を構成する糸の太さが太いように構成することができる。
さらに好ましくは、前記弾性部材の端部は、前記編み目状組織の筒体の外部に設けられた小筒部であって操作ワイヤーと螺合可能な小筒部と接合され、前記形状保持部材が前記小筒部に連結されているように構成することができる。
さらに好ましくは、前記弾性部材が収縮状態であるときに、前記第1の端部と前記第2の端部とが前記略中央部を中心にして接近して、前記医療用材料により閉鎖される欠損孔に対応した大きさまで前記他の部分の筒径が拡張され、前記他の部分の筒径が拡張することに伴い、前記多孔質層が、前記医療用材料により閉鎖される欠損孔に対応した大きさまで拡張されるように構成することができる。
に対応した大きさまで前記他の部分の筒径が縮小され、前記他の部分の筒径が縮小することに伴い、前記多孔質層が、前記医療用材料が収納されるカテーテルに対応した大きさまで縮小されるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記線材または前記多孔質層は、生体吸収性材料であるように構成することができる。
ために、ある程度の硬度を備える線材であることが好ましい。
図1に本実施の形態に係る欠損孔閉鎖材100の全体図(コイルばね140が収縮状態)を、図2にこの欠損孔閉鎖材100の全体図(コイルばね140が中間状態)を、図3にこの欠損孔閉鎖材100の全体図(コイルばね140が伸張状態)を、図4にこの欠損孔閉鎖材100の全体図(コイルばね140が収縮状態および伸張状態)を、それぞれ示す。なお、図3はこの欠損孔閉鎖材100の全体がカテーテル300に収納されている状態を、図4はこの欠損孔閉鎖材100の半分(第1の筒部110側)がカテーテル300に収納されている状態を、それぞれ示す図である。図3に示すカテーテル300の内部(内壁310により形成される空間)にその全体が収納されている欠損孔閉鎖材100を、第1の筒部110側から第2の筒部120をカテーテル300の開口部320から矢示Y方向に押し出すと図4の状態になって、さらに第1の筒部110を矢示Y方向に押し出すと図1の状態になる。ここで、図2に示す欠損孔閉鎖材100の状態は、コイルばね140が収縮状態と伸張状態との中間状態であって仮想的な状態である。
側であって第2の多孔質層162は長手方向における略中央部130の反対側であってそれぞれの筒部における長手方向における先端側の位置)に配置されているものとして説明する。なお、ここでは、第1の多孔質層161および第2の多孔質層162の長手方向の長さは略同じであって、これらをまとめて多孔質層160と(以下の説明および図面において)記載する場合がある。
そして、図2から理解できるように、第1の多孔質層161および第2の多孔質層162(2箇所に設けられる多孔質層160)は、このような砂時計型、8の字型、2連の紡錘型またはピーナッツ型の形状に沿った傘形状を備えるものである。しかしながら、上述したように多孔質層は柔軟性を備え筒体の形状変化とともに多孔質層の形状も変化するために、図2に示すコイルばね140が中間状態の欠損孔閉鎖材100の筒体(第1の筒部110および第2の筒部120)の形状に合致する形状が、多孔質層の代表的な形状である傘形状を意味することになる。ただし、この多孔質層160が不織布、スポンジ、フィルムおよびこれらの複合体のいずれかから構成されているという素材の特性上、完全な傘形状を備えるものに限定されず、この欠損孔閉鎖材100の筒体(第1の筒部110および第2の筒部120)の内面に完全に沿って配置されているものに限定されるものではない。
することにより、図3に示すカテーテル300の内部(内壁310により形成される空間)にその全体が収納されている欠損孔閉鎖材100を、第1の筒部110側から第2の筒部120をカテーテル300の開口部320から矢示Y方向に押し出すと第2の筒部120がカテーテル300の内壁310により形成される空間から開放されて第2の筒部120のコイルばね140が収縮して図4の状態になって、さらに第1の筒部110を矢示Y方向に押し出すと第1の筒部110がカテーテル300の内壁310により形成される空間から開放されて第1の筒部110のコイルばね140が収縮して図1の状態になるという形状の変化を実現させることができる。
の多孔質層162)が、筒体の内面に配置されている。第1の筒部110および第2の筒部120は、生体吸収性繊維150の織物(目の粗いもの)、編み物、組み紐状織物、または、筒編み状編み物で構成されており、全体が編み目状組織とされている。ここで確認的に記載するが、この編み目状組織は編成により形成される編み物に限定されるものではなく、上述したように網戸のような目の粗い織り組織により網目状組織が形成されるものを含む。すなわち、編み目状と呼ばれる組織であっても網目状と呼ばれる組織であっても構わない。多孔質層160(第1の多孔質層161および第2の多孔質層162)は、薬剤を塗布、含浸、埋め込みなどで保持させることを想定して、不織布、スポンジ、フィルム、または、これらの複合体のいずれかで構成されている。さらに、この多孔質層160(第1の多孔質層161および第2の多孔質層162)は、生体吸収性材料に限定されるものではなく、生体に吸収されない材料であっても構わない。さらに、多孔質層160(第1の多孔質層161および第2の多孔質層162)は、上述したように柔軟性を備えるために、略中央部130以外の他の部分である筒体(第1の筒部110および第2の筒部120)の筒径が拡張/縮小されること伴い、第1の筒部110および第2の筒部120の内面に配置された多孔質層160(第1の多孔質層161および第2の多孔質層162)も(筒体の形状変化と同じように形状が変化することにより)拡張/縮小されることになる。
生体吸収性繊維150の直径は、0.001mm〜1.5mm程度とされ、適用するカテーテル治療に適切な繊維径および種類が選定される。また、生体吸収性繊維150の断
面は、生体内組織を損傷しないことを条件として、円、楕円、その他の異形(たとえば星形)などのいずれであってもよい。さらに、生体吸収性繊維150の表面は、プラズマ放電、電子線処理、コロナ放電、紫外線照射、オゾン処理等により親水化処理してもよい。また、生体吸収性繊維150は、X線不透過材(たとえば、硫酸バリウム、金チップ、白金チップ等)の塗布または含浸処理や、薬剤(たとえば、心房中隔欠損症のカテーテル治療に適した薬剤)の付着処理、コラーゲン、ゼラチン等の天然高分子あるいはポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール等の合成高分子でコーティング処理してもよい。
この多孔質層160(第1の多孔質層161および第2の多孔質層162)が不織布の場合は、親水化処理が施されていてもよい。親水化処理としては特に限定されず、たとえば、プラズマ処理、グロー放電処理、コロナ放電処理、オゾン処理、表面グラフト処理または紫外線照射処理等が挙げられる。なかでも、不織布層の外観を変化させることなく吸水率を飛躍的に向上できることからプラズマ処理が好適である。なお、多孔質層160(第1の多孔質層161および第2の多孔質層162)は、スポンジ層またはフィルム層でもよく、または、不織布とスポンジ層との複合層、不織布とフィルム層との複合層、スポンジ層とフィルム層との複合層、不織布とスポンジ層とフィルム層との複合層、としてもよい。
以上のように、本実施の形態に係る欠損孔閉鎖材100は、以下の特徴を備える。
(第1の特徴)略中央部130において絞られた第1の筒部110および第2の筒部120から構成される砂時計型、8の字型、2連の紡錘型またはピーナッツ型に形成されてい
る。
(第2の特徴)一端が第1の端部112に係合され(第1の端部112のループ状の線材に引っかけられ)他端が第2の端部122に係合され(第2の端部122のループ状の線材に引っかけられ)、第1の端部112側から略中央部130を介して第2の端部122側まで第1の筒部110および第2の筒部120の内部に通されたコイルばね140を備えている。
(第3の特徴)第1の筒部110、第2の筒部120、コイルばね140(マグネシウムをベースとする合金で形成されている場合)および多孔質層160(第1の多孔質層161および第2の多孔質層162)により構成され、これらの素材は全て生体吸収性材料で構成されている(コイルばね140は、必ずしも生体吸収性を備える必要はない)。
(第4の特徴)第1の筒部110の長手方向における略中央部130側に第1の多孔質層161が、第2の筒部120の長手方向における略中央部130の反対側に第2の多孔質層162が、それぞれ筒体の内面にその内面に沿うように配置されている。
特に、この欠損孔閉鎖材100は、以下の作用を発現する点で、心房中隔欠損症のカテーテル治療に適している。
(第2の作用)カテーテル300にセットして心房中隔に開いた穴の位置まで送り込まれて、生体内で第1の端部112をアプリケータ等で押して第2の筒部120をカテーテル300から生体内へ押し出すと第2の筒部120のコイルばね140が収縮して第2の筒部120における胴部分の筒径が拡張されるとともに、第2の多孔質層162が、この欠損孔閉鎖材100により閉鎖される欠損孔に対応した大きさまで拡張され、さらに第1の端部112をアプリケータ等で押して第1の筒部110をカテーテル300から生体内へ押し出すと第1の筒部110のコイルばね140も収縮して第1の筒部110における胴部分の筒径も拡張されるとともに、第1の多孔質層161が、この欠損孔閉鎖材100により閉鎖される欠損孔に対応した大きさまで拡張されて、右心房側に配置された第1の筒部110と左心房側に配置された第2の筒部120とが略中央部130を中心にして接近して、心房中隔に開いた穴を塞ぐことができる。
(第4の作用)この欠損孔閉鎖材100が備える第1の多孔質層161および第2の多孔質層162は、進行方向(矢示Y方向である先端側)に向かって先細りしている傘形状を備えるために(進行方向に向かって広がっていないために)、矢示Y方向へ押し出すときの抵抗が少ない。そして、第1の筒部110および第2の筒部120ならびに第1の多孔質層161および第2の多孔質層により心房中隔に開いた穴を確実に塞ぐことができる。
詳しくは使用態様として後述するように、この欠損孔閉鎖材100を心房中隔欠損症の
カテーテル治療に使用する場合においては、たとえば図6〜図9に示すように欠損孔閉鎖材100の筒径をカテーテル300の内径よりも細くしてカテーテル300にセットして、大腿静脈より欠損孔閉鎖材100が収納されたカテーテル300を挿入して、右心房210側より欠損孔252を通して左心房230側に欠損孔閉鎖材100が収納されたカテーテル300を近づける。カテーテル300から第1の筒部110を次に第2の筒部120をアプリケータ等(一例として操作ワイヤー500)で矢示Y方向へ押し出す。この場合において、欠損孔閉鎖材100を長手方向に沿って移動させるために長手方向に沿って操作ワイヤー500でカテーテル300から押し出す力を欠損孔閉鎖材100に作用させることになる。
欠損孔閉鎖材100は、弾性部材(コイルばね140)の端部が、編み目状組織の筒体(第1の筒部110および第2の筒部120)の外部に設けられた小筒部であって、操作ワイヤー500と螺合可能な小筒部と接合されている。
表させて説明する場合がある。
これらの図に示すように、これらの先端側の金属片422および根元側の金属片412は、編み目状組織の筒体(第1の筒部110および第2の筒部120)の外部に設けられる。コイルばね140の両端部142が、カテーテル300の内部に挿入される小筒部(より具体的には先端側の金属片422および根元側の金属片412)と接合されている。たとえば、図10に示すように(ここでは根元側の金属片412で根元側の金属片412および先端側の金属片422を代表させる)、両端部142に金属片412が接合されたコイルばね140が、第1の端部112側から略中央部130を介して第2の端部122側まで第1の筒部110および第2の筒部120の内部に通されている。なお、金属以外の材質の小筒部であっても構わない。そして、上述したように、コイルばね140にニッケル−チタン合金が採用され、金属片410にステンレスが採用されることを例示できる。このような金属の組合せの場合の接合方法としては、図10に示すように小筒状の金属片412に、コイルばね140の両端部142の直径よりもわずかに小さい直径のカシメ穴418を設けて、カシメによる接合が例示できる。このようにしてコイルばね140にカシメにより接合された金属片412および金属片422は、図11および図12に示すように、コイルばね140が伸縮してもコイルばね140との接合が解除されることがない。
部に力が作用していない状態で、図13(B)の状態が外装部に紙面左右方向に力が作用してらせん状(カール状)の外装部が伸びている状態を示している。いずれの場合においても外装部はらせん状(カール状)の形状を保持しており、外装部が外力を効果的に吸収する点でこの形状が好ましい。
・根元側の太い方の第1の形状保持部材610における外装部612の外装糸の太さがUSPサイズ3−0(0.20〜0.249mm)、
・先端側の細い方の第2の形状保持部材620における外装部622の外装糸の太さがUSPサイズ4−0(0.15〜0.199mm)、
・内挿糸614および内挿糸624の太さがUSPサイズ6−0(0.070〜0.099mm)
である。
ル状)であって外力を吸収しやすく、外装部の長さは内挿糸よりも短く外装部の両端から内挿糸が露出しておりこの露出した内挿糸を用いて金属片に形状保持部材が連結される。
これらの図に示すように、限定されるものではないが、外装部612を筒状の金属片412に巻き付けて(金属片において外装部を巻き付ける位置として図示した位置は一例でしかない)、金属片412の先端側で内挿糸614を交差させて一重結びして、金属片412の先端側から内筒側へ内挿糸614の終端部614Eを通して、貫通穴416から内筒側から外面側へ出して、内挿糸614を交差させて一重結びすることにより、根元側の第1の形状保持部材610が金属片412に連結される。
[使用態様]
図6にこの欠損孔閉鎖材100を心房中隔欠損症のカテーテル治療に用いる場合の概念図を、図7〜図9にこのカテーテル治療の手順を示す図6のB部の拡大図を、それぞれ示す。なお、以下においては、本実施の形態に係る欠損孔閉鎖材100の使用態様に特有の事項についてのみ説明し、一般的な事項については、公知の心房中隔欠損症のカテーテル治療と同じ説明であるのでここでの詳細な説明は繰り返さない。
10も自由に形状を変化でき、コイルばね140の中で第1の筒部110に内包された部分も収縮して第1の筒部110における胴部分の筒径および第1の多孔質層161も、図9に示すように拡張される。
ために、欠損孔閉鎖材100を移動させるために欠損孔閉鎖材100の長手方向に沿って作用する外力が作用しても、その外力に抗して欠損孔閉鎖材100の形状を保持することができるので、心房中隔に開いた欠損孔を好ましい操作性で確実に塞ぐことができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
110 第1の筒部
112 第1の端部
120 第2の筒部
122 第2の端部
130 略中央部
140 コイルばね
150 生体吸収性繊維
160 多孔質層(第1の多孔質層161、第2の多孔質層162)
200 心臓
250 心房中隔
252 欠損孔
300 カテーテル
610、620 形状保持部材
Claims (6)
- 線材を用いた編み目状組織の筒体により形成された医療用材料であって、
前記筒体の略中央部の筒径が他の部分の筒径よりも小さい形状を備え、
前記略中央部を中心にして前記筒体の長手方向の一端である第1の端部側の第1の筒部と他端である第2の端部側の第2の筒部とが形成され、
前記第1の端部の線材と前記第2の端部の線材とにそれぞれ両端が係合され、前記第1の端部側から前記略中央部を介して前記第2の端部側まで前記第1の筒部および前記第2の筒部の内部に通された弾性部材を備え、
不織布、スポンジ、フィルムおよびこれらの複合体のいずれかから構成された多孔質層であって、前記第1の筒部の略中央部側に配置された第1の多孔質層および前記第2の筒部の略中央部の反対側に配置された第2の多孔質層の少なくともいずれかが、前記筒体の内面に配置され、
前記弾性部材の両端のうちの少なくともいずれかに設けられ、前記弾性部材の端部に連結され、前記医療用材料を移動させるために前記長手方向に沿って作用する力に抗して前記医療用材料の形状を保持する形状保持部材を含むことを特徴とする、医療用材料。 - 前記形状保持部材は、糸をらせん状に巻いて形成された外装部を含むことを特徴とする、請求項1に記載の医療用材料。
- 前記形状保持部材は、糸をらせん状に巻いて形成された外装部と、前記らせん状の中心を貫くように内挿された内挿糸とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の医療用材料。
- 前記形状保持部材が前記弾性部材の両端のうちの両方に設けられる場合において、前記外装部を構成する糸の太さが異なることを特徴とする、請求項3に記載の医療用材料。
- カテーテルに前記医療用材料が収納された場合に、根元側となる形状保持部材の方が先端側となる形状保持部材よりも、前記外装部を構成する糸の太さが太いことを特徴とする、請求項4に記載の医療用材料。
- 少なくともいずれかの筒部において、前記内挿糸により、前記線材と前記多孔質層とが連結されていることを特徴とする、請求項3〜請求項5のいずれかに記載の医療用材料。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018132538A JP7201154B2 (ja) | 2018-07-12 | 2018-07-12 | 医療用材料 |
PCT/JP2019/012747 WO2020012728A1 (ja) | 2018-07-12 | 2019-03-26 | 医療用材料 |
US17/257,623 US20210169497A1 (en) | 2018-07-12 | 2019-03-26 | Medical material |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018132538A JP7201154B2 (ja) | 2018-07-12 | 2018-07-12 | 医療用材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020006099A true JP2020006099A (ja) | 2020-01-16 |
JP7201154B2 JP7201154B2 (ja) | 2023-01-10 |
Family
ID=69141408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018132538A Active JP7201154B2 (ja) | 2018-07-12 | 2018-07-12 | 医療用材料 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20210169497A1 (ja) |
JP (1) | JP7201154B2 (ja) |
WO (1) | WO2020012728A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111920460A (zh) * | 2020-07-23 | 2020-11-13 | 广东脉搏医疗科技有限公司 | 一种混编封堵器 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009532123A (ja) * | 2006-03-31 | 2009-09-10 | エヌエムティー メディカル, インコーポレイティッド | 可変長の卵円孔開存(pfo)オクルーダ及びキャッチシステム |
WO2016174972A1 (ja) * | 2015-04-27 | 2016-11-03 | グンゼ株式会社 | 医療用材料 |
JP2017510407A (ja) * | 2014-03-27 | 2017-04-13 | ラフィー・ナッサーRAFIEE, Nasser | 経血管又は経室アクセス・ポートの閉鎖のための装置及び方法 |
US20170367713A1 (en) * | 2016-05-18 | 2017-12-28 | Microvention, Inc. | Embolic Containment |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6994092B2 (en) * | 1999-11-08 | 2006-02-07 | Ev3 Sunnyvale, Inc. | Device for containing embolic material in the LAA having a plurality of tissue retention structures |
US10058315B2 (en) * | 2014-03-27 | 2018-08-28 | Transmural Systems Llc | Devices and methods for closure of transvascular or transcameral access ports |
-
2018
- 2018-07-12 JP JP2018132538A patent/JP7201154B2/ja active Active
-
2019
- 2019-03-26 WO PCT/JP2019/012747 patent/WO2020012728A1/ja active Application Filing
- 2019-03-26 US US17/257,623 patent/US20210169497A1/en active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009532123A (ja) * | 2006-03-31 | 2009-09-10 | エヌエムティー メディカル, インコーポレイティッド | 可変長の卵円孔開存(pfo)オクルーダ及びキャッチシステム |
JP2017510407A (ja) * | 2014-03-27 | 2017-04-13 | ラフィー・ナッサーRAFIEE, Nasser | 経血管又は経室アクセス・ポートの閉鎖のための装置及び方法 |
WO2016174972A1 (ja) * | 2015-04-27 | 2016-11-03 | グンゼ株式会社 | 医療用材料 |
US20170367713A1 (en) * | 2016-05-18 | 2017-12-28 | Microvention, Inc. | Embolic Containment |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2020012728A1 (ja) | 2020-01-16 |
US20210169497A1 (en) | 2021-06-10 |
JP7201154B2 (ja) | 2023-01-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6002319B2 (ja) | 医療用材料 | |
JP6868867B2 (ja) | 医療用材料 | |
WO2016174972A1 (ja) | 医療用材料 | |
US8480707B2 (en) | Closure device and method for occluding a bodily passageway | |
US9554783B2 (en) | Closure device and method of closing a bodily opening | |
US9332977B2 (en) | Closure device | |
RU2704957C2 (ru) | Окклюдер | |
JP2009512521A (ja) | 放射線不透過性生体吸収性オクルダ | |
WO2020012728A1 (ja) | 医療用材料 | |
JP6348052B2 (ja) | 医療用材料 | |
JP7301654B2 (ja) | 医療用材料 | |
JP7315162B2 (ja) | 医療用材料 | |
JP7456706B2 (ja) | 医療用材料 | |
JP7421349B2 (ja) | 医療用材料 | |
JP7276746B2 (ja) | 医療用材料 | |
JP7279918B2 (ja) | 医療用材料 | |
JP7496763B2 (ja) | 医療用材料 | |
JP2022080007A (ja) | 医療用材料 | |
WO2021010229A1 (ja) | 医療用材料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210507 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220621 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220803 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221122 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221212 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7201154 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |