JP2020005993A - 浮遊性泡沫体、及び、泡沫体発生装置 - Google Patents
浮遊性泡沫体、及び、泡沫体発生装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】大気中での浮遊時間を長くでき、且つ、高い殺菌効果を維持できる浮遊性泡沫体等を提供する。【解決手段】浮遊性泡沫体Bは、大気中で浮遊する浮遊性泡沫体であって、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方を含む機能気体Aと、機能気体Aを内包し、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方と界面活性剤L2とを含む球状に形成された機能液膜L3と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、大気中で浮遊する浮遊性泡沫体、及び、浮遊性泡沫体を発生させる泡沫体発生装置に関する。
特許文献1には、除菌、脱臭等に用いられるミストを発生させるミスト発生装置が開示されている。
また、特許文献2には、霧化した液体をシャボン玉の内部に封入させて送出させる装置が開示されている。
例えば、特許文献2に開示されている装置によれば、除菌、脱臭等に用いられるミストをシャボン玉の内部に封入させて飛ばすことができる。こうすることで、大気中ですぐに気化してしまうミストでも、気化させずに大気中での浮遊時間を長くすることができる。
しかしながら、このような技術では、シャボン玉等の浮遊性泡沫体のサイズを小さくした場合、浮遊性泡沫体の内部に封入できるミストの量が低下してしまい、殺菌効果が低下する。また、浮遊性泡沫体の内壁にミストが接触するために、ミストが浮遊性泡沫体に取り込まれてしまい、ミストが浮遊性泡沫体の内部に存在することも難しく、殺菌効果の低下を招く。
本発明は、大気中での浮遊時間を長くでき、且つ、高い殺菌効果を維持できる浮遊性泡沫体等を提供する。
本発明の一態様に係る浮遊性泡沫体は、大気中で浮遊する浮遊性泡沫体であって、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方を含む機能気体と、前記機能気体を内包し、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方と界面活性剤とを含む球状に形成された機能液膜と、を備える。
また、本発明の一態様に係る泡沫体発生装置は、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方を含む機能気体を生成する気体生成部と、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方を含む機能水と界面活性剤とを含む機能溶液を生成する溶液生成部と、前記機能溶液から形成される機能液膜が前記機能気体を覆った浮遊性泡沫体を発生する泡沫体発生部と、を備える。
本発明によれば、大気中での浮遊時間を長くでき、且つ、高い殺菌効果を維持できる浮遊性泡沫体等を提供できる。
以下では、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺等は必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する場合がある。
また、本明細書において、殺菌とは、例えば、黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌等の菌類、Escherichia coli.(大腸菌)、Pseudomonas sp.(緑膿菌)、Klebsiella sp.(肺炎桿菌)等の細菌、Cladosporium. sp.(黒カビ)、Aspergillus(黒コウジカビ)等のカビ類を含む真菌類、及び/又は、ノロウィルス等のウィルスを分解して菌等の全体数を減らすことを意味し、除菌又は滅菌する意味も含む。なお、上記の殺菌の対象とする菌類、細菌類、真菌、ウィルス等は一例であり、限定されるものではない。また、本明細書において、菌類、細菌類、真菌、ウィルス等をまとめて単に「菌」と記載する場合がある。また、本明細書において、殺菌効果とは、菌類、細菌類、真菌類、ウィルス等を殺菌する効果であり、特に、短時間で多くの菌を殺菌する効果を意味する。
(実施の形態)
[構成]
まず、図1及び図2を参照して、実施の形態に係る浮遊性泡沫体、及び、浮遊性泡沫体を発生する泡沫体発生装置の構成の概要について説明する。
[構成]
まず、図1及び図2を参照して、実施の形態に係る浮遊性泡沫体、及び、浮遊性泡沫体を発生する泡沫体発生装置の構成の概要について説明する。
図1は、実施の形態に係る泡沫体発生装置100の構成を示す概略断面図である。
泡沫体発生装置100は、殺菌等の用途に用いられ、菌等の対象物に接触する、又は、当該対象物の近傍で破裂することで内包している殺菌効果を有する気体を当該対象物に接触させることで、当該対象物を殺菌する浮遊性泡沫体Bを発生する装置である。
図2は、実施の形態に係る浮遊性泡沫体Bの構成を示す概略断面図である。
浮遊性泡沫体Bは、大気中で浮遊する浮遊性を有する泡である。浮遊性泡沫体Bは、いわゆるシャボン玉のような形状であり、内部が気体で充填された球形である。浮遊性泡沫体Bの外径は、例えば、20μm〜100μm程度である。
浮遊性泡沫体Bは、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方を含む機能気体Aと、機能気体Aを内包し、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方と界面活性剤L2とを含む球状に形成された機能液膜L3と、を備える。
機能気体Aは、殺菌効果を有する次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方を含む大気(空気)である。そのため、機能気体Aは、殺菌効果を有する。なお、機能気体Aは、浮遊性泡沫体Bの浮遊性を向上させるため、空気ではなく、ヘリウムガス等の空気より軽いガスを含んでもよい。
機能液膜L3は、機能気体Aを内包し、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方と界面活性剤L2とを含む球状に形成されている。そのため、機能液膜L3もまた、殺菌効果を有する。機能液膜L3の厚みは、特に限定されるものではない。機能液膜L3の厚みは、例えば、1μm〜5μm程度である。また、例えば、機能液膜L3の厚みは、浮遊性泡沫体Bの半径の1/2〜1/10程度でもよい。
図1に示すように、実施の形態に係る泡沫体発生装置100は、溶液生成部10と、機能水生成部20と、気体生成部40と、泡沫体発生部50と、制御部70と、を備える。なお、図1では、制御部70を機能的なブロックとして表している。制御部70は、例えば、マイコン(マイクロコントローラ)等で実現され、泡沫体発生装置100の図示しない外殻筐体の内部又は外部に配置されている。また、図1では、送液部30、供給部61、62等は、模式的に示しており、容器11、21、31、41等は、内部を説明するために断面を模式的に示している。
溶液生成部10は、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方を含む機能水L1と界面活性剤L2とを含む機能溶液Lを生成する。具体的には、溶液生成部10は、機能水生成部20が生成した機能水L1と界面活性剤L2とを混合することで、機能溶液Lを生成する。溶液生成部10は、容器11と、送液部30と、供給部61と、を備える。
容器11は、機能溶液Lを収容する容器である。容器11は、例えば、ステンレス等の金属材料を用いて形成されているが、樹脂材料を用いて形成されていてもよい。また、容器11は、耐酸性若しくは耐アルカリ性又はこれらの両方の性質を有する材料を用いて形成されていてもよい。また、容器11の上部は、例えば、板体52が、容器11の内外を移動可能にするために開口が設けられている。
送液部30は、機能水生成部20で生成された機能水L1を容器11に供給するためのポンプである。機能水生成部20が備える容器21と容器11とは、配管等により内部が接続されている。送液部30は、容器21と容器11とを繋ぐ配管を介して容器21に収容されている機能水L1を容器11へ供給する。なお、送液部30は、電磁弁等を備えてもよい。
供給部61は、容器31に収容されている界面活性剤L2を容器11に供給するためのポンプである。容器31と容器11とは、配管等により内部が接続されている。供給部61は、容器31と容器11とを繋ぐ配管を介して容器31に収容されている界面活性剤L2を容器11へ供給する。なお、供給部61は、電磁弁等を備えてもよい。
容器31は、界面活性剤L2を収容する容器である。容器31は、例えば、ステンレス等の金属材料を用いて形成されているが、樹脂材料を用いて形成されていてもよい。また、容器31は、耐酸性若しくは耐アルカリ性又はこれらの両方の性質を有する材料を用いて形成されていてもよい。
界面活性剤L2は、内部が空洞の泡状の浮遊性泡沫体Bを発生させるために、機能水L1と混合される界面活性剤である。界面活性剤L2として採用される材料は、特に限定されない。なお、界面活性剤L2は、酸性であるとよい。例えば、界面活性剤L2のpHは、機能水L1と混合されてpH4.0〜6.5程度であるとよい。
容器11では、送液部30及び供給部61のそれぞれから供給される機能水L1及び界面活性剤L2が混合されることで、機能溶液Lが生成される。
なお、溶液生成部10は、容器11の内部に配置され、容器11に収容されている機能溶液Lを攪拌するためのプロペラ等を有する攪拌部をさらに備えてもよい。
機能水生成部20は、塩化ナトリウム水溶液を電気分解することで、機能水L1を生成する。機能水生成部20は、容器21と、電極部22と、電圧印加部23と、を備える。
容器21は、塩化ナトリウム水溶液、及び、塩化ナトリウム水溶液が電気分解されることで背性される機能水L1を収容する容器である。容器21は、例えば、ステンレス等の金属材料を用いて形成されているが、樹脂材料を用いて形成されていてもよい。また、容器21は、耐酸性若しくは耐アルカリ性又はこれらの両方の性質を有する材料を用いて形成されていてもよい。容器21は、配管等を介して、容器11、及び、気体生成部40が備える容器41と接続されている。
電極部22は、容器21に収容されている塩化ナトリウム水溶液に電圧を印加するための電極対である。電極部22は、容器21に収容されている塩化ナトリウム水溶液と接触するように、容器21の内部に配置されている。電極部22は、導電性を有し、例えば、ステンレス等の金属材料を用いて形成されている。電極部22は、耐酸性若しくは耐アルカリ性又はこれらの両方の性質を有する材料を用いて形成されていてもよい。
電圧印加部23は、電極部22が備える電極対である2つの電極の間に電圧を与えることで、塩化ナトリウム水溶液を電気分解する。電圧印加部23が印加する所定の電圧は、例えば、5.0Vの直流電圧である。なお、所定の電圧は、パルス電圧、又は、脈流電圧でもよい。電圧印加部23は、具体的には、コンバータ等を含む電源回路で実現される。例えば、電圧印加部23は、商用電源等の外部電源から受けた電力に基づいて所定の電圧を生成して、生成した所定の電圧を電極部22が備える電極対である2つの電極の間に印加する。
送液部30は、上述したように、機能水生成部20が生成した機能水L1を溶液生成部10へ送液する。また、送液部30は、機能水生成部20が生成した機能水L1を、気体生成部40へ送液する。具体的には、送液部30は、容器21と容器11と繋ぐ配管を介して容器21に収容されている機能水L1を容器11へ送液する。また、送液部30は、容器21と容器41と繋ぐ配管を介して容器21に収容されている機能水L1を容器41へ送液する。
気体生成部40は、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方を含む機能気体Aを生成する。気体生成部40は、例えば、機能水生成部20が生成した機能水L1を気化させることで、機能気体Aを生成する。気体生成部40は、例えば、容器41と、気化部42と、を備える。
容器41は、機能水L1を収容するための容器である。容器41は、容器21と配管等により接続されている。また、容器41は、例えば、容器41の内部で生成された機能気体Aを泡沫体発生部50が備える送風部51へ導く配管等と接続されている。容器41は、例えば、ステンレス等の金属材料を用いて形成されているが、樹脂材料を用いて形成されていてもよい。また、容器41は、耐酸性若しくは耐アルカリ性又はこれらの両方の性質を有する材料を用いて形成されていてもよい。
気化部42は、容器41に収容されている機能水L1を気化させるための装置である。気化部42は、例えば、ヒータであり、機能水L1を加熱することで気化させる。機能水L1が気化部42によって気化されることで生成された機能気体Aは、供給部62によって泡沫体発生部50へ送気される。なお、泡沫体発生装置100は、超音波方式又はベンチュリ方式等で気化した後で、時間をおくこと、及び/又は、温度を上げることで、容器41に収容されている機能水L1を気化させてもよい。このように、泡沫体発生装置100が容器41に収容されている機能水L1を気化させる構成及び方法は、特に限定されない。
供給部62は、気体生成部40で生成された機能気体Aを泡沫体発生部50へ送気するためのファンである。
泡沫体発生部50は、機能溶液Lから形成される機能液膜L3が機能気体Aを覆った浮遊性泡沫体Bを発生する。泡沫体発生部50は、送風部51と、板体52と、を備える。板体52には、1又は複数の貫通孔が形成されている。図1には、板体52には、1つの貫通孔53が形成されている場合を例示している。
送風部51は、気体生成部40で生成された機能気体Aを板体52に形成された貫通孔53へ向けて送風する。送風部51は、例えば、ファンである。
板体52は、貫通孔53が形成された平板状の板体である。板体52は、容器11の内部と外部とを移動可能に図示しない可動ステージ等の可動機構に取り付けられている。板体52は、厚み方向に貫通する貫通孔53が形成されている。貫通孔53の径は、発生させたい浮遊性泡沫体Bの外径によって任意に定められてよい。また、板体52の厚みもまた、任意に設定されてよい。
まず、板体52は、図示しない可動ステージ等によって位置52aに移動されて容器11に収容されている機能溶液Lに浸水される。このとき、板体52は、その全てが機能溶液Lに浸水される必要はなく、貫通孔53が機能溶液Lで満たされればよい。
次に、板体52は、容器11の中から取り出されて、送風部51の前、つまり、送風部51によって生成される気流が貫通孔53を通過する位置に配置される。この際に、貫通孔53には、機能溶液Lの液膜が形成される。
次に、送風部51から、機能気体Aを含む空気の気流が貫通孔53に向けて生成される。これにより、貫通孔53に形成されている液膜がたわみ、さらに、液膜が板体52から離れて機能気体Aを内包する機能液膜L3(図2参照)となる、つまり、浮遊性泡沫体Bが発生される。
制御部70は、泡沫体発生装置100の全体的な動作を制御する制御装置である。具体的には、制御部70は、電圧印加部23、送液部30、気化部42、送風部51、供給部61、62、及び、図示しない板体52の位置を移動させる可動機構の動作を制御する。例えば、制御部70は、電圧印加部23を制御することで、電極部22に電圧を印加するタイミング、及び、電圧の大きさ等を制御し、機能水L1を生成するタイミングを制御する。また、例えば、制御部70は、気化部42を制御することで、気化部42に容器41に収容されている機能水L1を気化させて、機能気体Aを生成するタイミングを制御する。また、例えば、制御部70は、泡沫体発生部50を制御することで、浮遊性泡沫体Bを発生させるタイミングを制御する。
制御部70は、例えば、マイクロコントローラ等で実現される。具体的には、制御部70は、プログラムが格納された不揮発性メモリ、プログラムを実行するための一時的な記憶領域である揮発性メモリ、入出力ポート、プログラムを実行するプロセッサ等で実現される。制御部70は、各動作を実行する専用の電子回路で実現されてもよい。
なお、制御部70は、電圧印加部23、気化部42等を制御することができればよく、無線信号を送信することで電圧印加部23、気化部42等を制御してもよいし、電圧印加部23、気化部42等と制御線等により接続されていてもよい。
[処理手順]
続いて、図3を参照して、泡沫体発生装置100が浮遊性泡沫体Bを発生させるまでの処理手順について説明する。
続いて、図3を参照して、泡沫体発生装置100が浮遊性泡沫体Bを発生させるまでの処理手順について説明する。
図3は、実施の形態に係る泡沫体発生装置100が浮遊性泡沫体Bを発生させる処理手順を説明するためのフローチャートである。
まず、機能水生成部20は、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方を含む機能水L1を生成する(ステップS101)。具体的には、ステップS101において、機能水生成部20は、電圧印加部23によって電極部22に電圧が印加されることで、容器21に収容されている塩化ナトリウム水溶液を電気分解することで、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方を含む機能水L1を生成する。
次に、気体生成部40は、機能水L1を気化させることで、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方を含む機能気体Aを生成する(ステップS102)。例えば、気化部42がヒータである場合、ステップS102では、気体生成部40は、容器41に収容されている機能水L1を気化部42により加熱して機能水L1を気化させることで、機能気体Aを生成する。
次に、溶液生成部10は、機能水L1と界面活性剤L2とを混合することで、機能溶液Lを生成する(ステップS103)。具体的には、ステップS103では、溶液生成部10は、送液部30を駆動させて容器21に収容されている機能水L1を容器11に移動させ、且つ、供給部61を駆動させて容器31に収容されている界面活性剤L2を容器11に移動させることで、容器11内で機能水L1と界面活性剤L2とを混合させ、機能溶液Lを生成する。
次に、泡沫体発生部50は、浮遊性泡沫体Bを発生させる(ステップS104)具体的には、ステップS104では、泡沫体発生部50は、まず、板体52を、図示しない可動ステージ等によって位置52aに移動させて容器11に収容されている機能溶液Lに浸水させる。さらに、泡沫体発生部50は、板体52を容器11の中から取り出し、送風部51の前に配置させる。さらに、泡沫体発生部50は、送風部51を駆動させて、機能気体Aを含む空気を貫通孔53に向けて送風することで、浮遊性泡沫体Bを発生させる。
[効果等]
以上のように、実施の形態に係る浮遊性泡沫体Bは、大気中で浮遊する浮遊性泡沫体であって、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方を含む機能気体Aと、機能気体Aを内包し、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方と界面活性剤L2とを含む球状に形成された機能液膜L3と、を備える。
以上のように、実施の形態に係る浮遊性泡沫体Bは、大気中で浮遊する浮遊性泡沫体であって、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方を含む機能気体Aと、機能気体Aを内包し、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方と界面活性剤L2とを含む球状に形成された機能液膜L3と、を備える。
このような構成によれば、浮遊性泡沫体Bにおいては、内部に機能気体Aを含む空気を備えるために、全てが液体からなるミスト等と比較して、体積当たりの重量が軽くなる。そのため、浮遊性泡沫体Bによれば、全てが液体からなるミスト等と比較して、大気中で浮遊させやすくなる。そのため、浮遊性泡沫体Bは、体積に対して大気中での浮遊時間を長くなり、浮遊性泡沫体Bをより遠くへ飛ばしやすくなる。また、浮遊性泡沫体Bは、内部に殺菌効果を有する機能気体Aを備える。これにより、液体部分である機能液膜L3だけでなく、機能気体Aもまた殺菌に寄与することができるため、浮遊性泡沫体Bは、高い殺菌効果を有する。また、機能液膜L3で機能気体Aを覆っているために、機能気体Aの殺菌効果を維持しつつ、浮遊性泡沫体Bをより遠くまで飛ばすことができる。これらのように、浮遊性泡沫体Bによれば、大気中での浮遊時間を長くでき、且つ、高い殺菌効果を維持できる。
また、実施の形態に係る泡沫体発生装置100は、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方を含む機能気体Aを生成する気体生成部40と、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方を含む機能水L1と界面活性剤L2とを含む機能溶液Lを生成する溶液生成部10と、機能溶液Lから形成される機能液膜L3が機能気体Aを覆った浮遊性泡沫体Bを発生する泡沫体発生部50と、を備える。
このような構成によれば、泡沫体発生装置100は、殺菌効果を有する機能液膜L3で、殺菌効果を有する機能気体Aを覆った浮遊性泡沫体Bを発生させることができる。そのため、このような構成によれば、泡沫体発生装置100は、大気中での浮遊時間を長くでき、且つ、高い殺菌効果を維持できる浮遊性泡沫体Bを発生させることができる。
例えば、実施の形態に係る泡沫体発生装置100は、さらに、塩化ナトリウム水溶液を電気分解することで機能水L1を生成する電極部22を有する機能水生成部20を備える。また、例えば、気体生成部40は、機能水生成部20が生成した機能水L1を気化させることで機能気体Aを生成する。また、例えば、溶液生成部10は、機能水生成部20が生成した機能水L1と界面活性剤L2とを混合することで、機能溶液Lを生成する。
このような構成によれば、一般的に入手が容易である塩化ナトリウムと水とを含む塩化ナトリウム水溶液から、簡便に、機能水L1と機能気体Aを生成することができる。そのため、このような構成によれば、泡沫体発生装置100は、簡便な構成で浮遊性泡沫体Bを発生させることができる。また、このような構成によれば、塩化ナトリウムと水という比較的安全性の高い材料を用いることができるため、泡沫体発生装置100を利用するユーザの安全性を高めることができる。
また、例えば、泡沫体発生装置100は、さらに、機能水生成部20が生成した機能水L1を、気体生成部40と溶液生成部10とへ送液する送液部30を備える。
このような構成によれば、泡沫体発生装置100を利用するユーザが、機能水生成部20で生成された機能水L1を気体生成部40及び溶液生成部10へ移動させる手間なく、送液部30によって、機能水生成部20で生成された機能水L1を気体生成部40及び溶液生成部10へ簡便に移動させることができる。
また、例えば、界面活性剤L2は、酸性である。
水溶液中の塩素イオンは、水溶液のpHにより、異なる態様で水溶液中に存在することが知られている。例えば、水溶液がアルカリ性の場合は、水溶液中の塩素イオンは次亜塩素酸イオンの状態で存在する。また、例えば、水溶液がpH4.0〜6.5程度の弱酸性の場合は、水溶液中の塩素イオンは次亜塩素酸の状態で存在する。ここで、殺菌効果は、次亜塩素酸の方が次亜塩素酸イオンより高いことが知られている。そのため、界面活性剤L2を酸性とすることで、機能溶液Lを酸性にさせやすくすることができるため、機能溶液L中に存在する殺菌効果の高い次亜塩素酸の濃度を高めることができる。また、塩化ナトリウム水溶液を単に電気分解した場合、機能水L1はアルカリ性となりやすい。そのため、アルカリ性となった機能水L1に酸性の界面活性剤L2を混合して機能溶液Lを生成することで、機能溶液Lを弱酸性にし、機能溶液L中に存在する殺菌効果の高い次亜塩素酸の濃度を高めることができる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明に係る浮遊性泡沫体等について、上記の実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
以上、本発明に係る浮遊性泡沫体等について、上記の実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、板体52には、1つの貫通孔53が形成されている。しかしながら、板体に形成される貫通孔の個数は特に限定されるものではない。例えば、板体には、2以上の貫通孔が形成されてもよい。
図4は、実施の形態に係る泡沫体発生装置100が備える板体の変形例を示す図である。
図4に示すように、板体54には、3つの貫通孔55、56、及び、57が形成されている。このような構成によれば、送風部51による一度の送風で複数の浮遊性泡沫体Bを発生させることができる。
また、例えば、板体54に形成される貫通孔55、56、及び、57は、それぞれ径が異なる。このような構成によれば、泡沫体発生装置は、外径の異なる浮遊性泡沫体を発生させることができる。これにより、泡沫体発生装置は、機能溶液Lの材料を変えずに、大気中で機能液膜L3が自然に破れるタイミングが異なる浮遊性泡沫体Bを発生させることができる。そのため、このような構成によれば、泡沫体発生装置が配置される所定の空間において、より均一に機能気体を散布することができる。
また、例えば、板体は、機能溶液Lを保持し、且つ、送風部によって風が送風された際に浮遊性泡沫体Bを発生することができればよく、フェルト等の内部に通気する隙間を有する材料でもよい。
また、例えば、板体は、複数の貫通孔が側壁に形成された筒状の筒体でもよい。例えば、筒体の側壁の一部が容器11に収容されている機能溶液Lに浸水するように筒体を配置し、モータ等によって筒体の軸を中心に筒体を回動させ、且つ、送風部51によって、筒体の内部から側壁(具体的には、側壁に形成された貫通孔)に向かって機能気体Aを送気する。このような構成によれば、簡便に連続して浮遊性泡沫体Bを発生させることができる。
また、浮遊性泡沫体Bにおける機能液膜L3の厚みは、機能液膜L3の揮発速度、浮遊性泡沫体Bの重量、大気における気温、湿度、気体成分等の条件に応じて適宜変更がなされてよい。機能液膜L3の厚みは、揮発又は欠損することで予め任意に定められる所定距離に至るまでに機能気体Aを大気に触れさせるように放出させるような厚みに設定されればよい。
また、上記実施の形態において、制御部70の構成要素の全部又は一部は、専用のハードウェアで構成されてもよく、或いは、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU(Central Processing Unit)又はプロセッサ等のプログラム実行部が、HDD(Hard Disk Drive)又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、制御部70の構成要素は、1つ又は複数の電子回路で構成されてもよい。1つ又は複数の電子回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
1つ又は複数の電子回路には、例えば、半導体装置、IC(Integrated Circuit)又はLSI(Large Scale Integration)等が含まれてもよい。IC又はLSIは、1つのチップに集積されてもよく、複数のチップに集積されてもよい。ここでは、IC又はLSIと呼んでいるが、集積の度合いによって呼び方が変わり、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又は、ULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれるかもしれない。また、LSIの製造後にプログラムされるFPGA(Field Programmable Gate Array)も同じ目的で使うことができる。
また、本発明の全般的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路又はコンピュータプログラムで実現されてもよい。或いは、当該コンピュータプログラムが記憶された光学ディスク、HDD若しくは半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な非一時的記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
10 溶液生成部
11、21、31、41 容器
20 機能水生成部
22 電極部
30 送液部
40 気体生成部
50 泡沫体発生部
100 泡沫体発生装置
A 機能気体
B 浮遊性泡沫体
L 機能溶液
L1 機能水
L2 界面活性剤
L3 機能液膜
11、21、31、41 容器
20 機能水生成部
22 電極部
30 送液部
40 気体生成部
50 泡沫体発生部
100 泡沫体発生装置
A 機能気体
B 浮遊性泡沫体
L 機能溶液
L1 機能水
L2 界面活性剤
L3 機能液膜
Claims (5)
- 大気中で浮遊する浮遊性泡沫体であって、
次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方を含む機能気体と、
前記機能気体を内包し、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方と界面活性剤とを含む球状に形成された機能液膜と、を備える
浮遊性泡沫体。 - 次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方を含む機能気体を生成する気体生成部と、
次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの少なくとも一方を含む機能水と界面活性剤とを含む機能溶液を生成する溶液生成部と、
前記機能溶液から形成される機能液膜が前記機能気体を覆った浮遊性泡沫体を発生する泡沫体発生部と、を備える
泡沫体発生装置。 - さらに、塩化ナトリウム水溶液を電気分解することで前記機能水を生成する電極部を有する機能水生成部を備え、
前記気体生成部は、前記機能水生成部が生成した前記機能水を気化させることで前記機能気体を生成し、
前記溶液生成部は、前記機能水生成部が生成した前記機能水と前記界面活性剤とを混合することで、前記機能溶液を生成する
請求項2に記載の泡沫体発生装置。 - さらに、前記機能水生成部が生成した前記機能水を、前記気体生成部と前記溶液生成部とへ送液する送液部を備える
請求項3に記載の泡沫体発生装置。 - 前記界面活性剤は、酸性である
請求項2〜4のいずれか1項に記載の泡沫体発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018131075A JP2020005993A (ja) | 2018-07-10 | 2018-07-10 | 浮遊性泡沫体、及び、泡沫体発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018131075A JP2020005993A (ja) | 2018-07-10 | 2018-07-10 | 浮遊性泡沫体、及び、泡沫体発生装置 |
Publications (1)
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JP2020005993A true JP2020005993A (ja) | 2020-01-16 |
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ID=69149599
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2020005993A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7415315B1 (ja) | 2022-10-19 | 2024-01-17 | Toto株式会社 | 衛生洗浄装置 |
-
2018
- 2018-07-10 JP JP2018131075A patent/JP2020005993A/ja active Pending
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