JP2020004904A - 印刷配線板 - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波信号を伝送する配線の一部にミアンダ配線部E2を形成する上で、規定のインピーダンスを保持しつつ不要なアンテナパターンを生じさせることなく電気特性を改善する。【解決手段】本発明の印刷配線板1は、基板10の導体面に直線配線部E1とミアンダ配線部E2とを設けたものであり、ミアンダ配線部E2の信号配線14、15とグラウンド領域11との間の間隙SL4を、直線配線部E1の信号配線12a(12b)とグラウンド領域11との間隙SL1(SL3)よりも広い幅とし、かつミアンダ配線部E2の信号配線14、15の配線幅W1、W2を、直線配線部E1の信号配線12の配線幅より太い幅としている。【選択図】図1

Description

本発明は、高周波信号を伝送する配線の一部にミアンダ配線部を形成する印刷配線板に関する。
従来、2本1組の配線(信号線)に互いに逆極性の信号(P/N)を流し、信号線間の電位差を利用して信号伝送を行う伝送方式の一つに差動信号伝送がある。
差動信号の配線の進行方向が変わる(配線が曲がる)場合、内側および外側で配線長差から、スキュー(信号波形の位相のずれ)が発生し、同極性ノイズが発生するため、配線の方法を調整する(配線長(信号遅延の時間)を同じにする)必要がある。
配線を調整する従来の技術としては、例えば配線長の短い方に迂回延長配線部分(ミアンダ配線部)を形成して、配線長を調整する方法などが知られている(先行技術文献1参照)。
ところで、高周波信号を扱うコプレナ型信号の配線(コプレナ線路)にミアンダ配線部を形成する場合、以下のような問題がある。
コプレナ型信号の配線は、同じ層に形成するグラウンド領域との位置関係を調整してインピーダンス整合を図る必要があるが、この配線の一部をミアンダ配線部にして配線長を調整する場合、ミアンダ配線部の湾曲した配線内に入り込んだグラウンド領域がアンテナパターンとなりノイズを発生し回路接続に悪影響を及ぼす。このため、湾曲した配線内のグラウンド配線と別のグラウンド層とをグラウンドビアで接続する必要がある。
特開2003−152290号公報
しかしながら、印刷配線板の回路配線を設計する上で、スペースの関係や他の層の配線との干渉などでグラウンドビアを設けられないケースも多い。なお、ミアンダ配線部の湾曲した配線内にグラウンド配線を形成しない場合は、アンテナパターンはなくなるものの、ミアンダ配線部のインピーダンスが規定のインピーダンスより高くなってしまい、電気特性が低下する。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、高周波信号を流す配線の一部にミアンダ配線部を形成する上で、規定のインピーダンスを保持しつつ不要なアンテナパターンを生じさせることなく電気特性を改善することができる印刷配線板を提供することにある。
本発明の印刷配線板は、基板の面にグラウンド領域と信号配線とを間隙を介して配置して構成した導体面に、前記グラウンド領域に近接して前記信号配線を直線的に配置した直線配線部と、前記直線配線部に接続され、前記信号配線を屈曲させたミアンダ配線部とを設けた印刷配線板において、前記ミアンダ配線部の前記信号配線と前記グラウンド領域との間の間隙を、前記直線配線部の前記信号配線と前記グラウンド領域との間隙よりも広い幅とし、かつ前記ミアンダ配線部の前記信号配線の配線幅を、前記直線配線部の前記信号配線の配線幅より太い幅としたことを特徴とする。
本発明によれば、高周波信号を流す配線の一部にミアンダ配線部を形成する上で、規定のインピーダンスを保持しつつ不要なアンテナパターンを生じさせることなく電気特性を改善することができる。
第1実施形態の印刷配線板の構成を示す平面図である。 図1の印刷配線板の部位A1の拡大断面図である。 図1の印刷配線板の部位A2の拡大断面図である。 第1実施形態の印刷配線板のTDR解析による特性インピーダンスの解析グラフである。 第2実施形態の印刷配線板の構成を示す平面図である。 図5の印刷配線板の部位A3の拡大断面図である。 図5の印刷配線板の部位A4の拡大断面図である。 第2実施形態の印刷配線板のTDR解析による特性インピーダンスの解析グラフである。 第3実施形態の印刷配線板の構成を示す平面図である。 第3実施形態の印刷配線板(図9に対応)の拡大断面図である。 第3実施形態の印刷配線板のTDR解析による特性インピーダンスの解析グラフである。 第4実施形態の印刷配線板の構成を示す平面図である。 第4実施形態の印刷配線板(図12に対応)の信号配線21の部分の拡大断面図である。 第4実施形態の印刷配線板(図12に対応)の信号配線22の部分の拡大断面図である。 第4実施形態の印刷配線板のTDR解析による特性インピーダンスの解析グラフである。 第5実施形態の印刷配線板の構成を示す平面図である。 第5実施形態の印刷配線板の信号配線14a、15aの部分の拡大断面図である。 第5実施形態の印刷配線板の信号配線14b、15bの部分の拡大断面図である。 第5実施形態の印刷配線板のTDR解析による特性インピーダンスの解析グラフである。 第6実施形態の印刷配線板の構成を示す平面図である。 第6実施形態の印刷配線板の信号配線18a、19aの部分の拡大断面図である。 第6実施形態の印刷配線板の信号配線16b、17bの部分の拡大断面図である。 第6実施形態の印刷配線板のTDR解析による特性インピーダンスの解析グラフである。 第7実施形態の印刷配線板の構成を示す平面図である。 第7実施形態の印刷配線板の信号配線12の部分の拡大断面図である。 第7実施形態の印刷配線板の信号配線22の部分の拡大断面図である。 第7実施形態の印刷配線板の信号配線21の部分の拡大断面図である。 第7実施形態の印刷配線板の信号配線22aの部分の拡大断面図である。 第7実施形態の印刷配線板の信号配線21bの部分の拡大断面図である。 第7実施形態の印刷配線板のTDR解析による特性インピーダンスの解析グラフである。
以下に本発明の一実施形態につき図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して本発明に係る第1実施形態を詳細に説明する。図1は本発明に係る第1実施形態の印刷配線板の構成を示す図である。
図1に示すように、この第1実施形態の印刷配線板1は、誘電体基板などの基板10の一つの層(面)に、グラウンド領域11と信号配線12とを間隙を介して配置して導体層(導体面)としたコプレナ型信号の配線路(コプレナ線路)を有する。間隙はそれぞれの間隙SL1〜SL3で設けられている。
この印刷配線板1の導体層(導体面)には、グラウンド領域11に近接して信号配線12を直線的に配置した直線配線部E1と、この直線配線部E1に接続された屈曲配線部としてのミアンダ配線部E2とが設けられている。
基板10は、絶縁性を有する素材(絶縁板)を複数積層して形成される。多層構造の基板10の各層の絶縁板に配線層、電源層(ベタ層)、グラウンド層(ベタ層)などの導体層(導体面)が形成される。さらに、基板10の表面には、配線の保護のためのソルダーレジスト層(図示せず)が設けられていてもよい。
基板10を構成する絶縁板としては、例えば、エポキシ樹脂、ビスマレイミド−トリアジン樹脂、ポリイミド樹脂などの有機樹脂などが挙げられる。これらの有機樹脂は2種以上を混合して用いてもよい。また、絶縁性を有する素材として有機樹脂を使用する場合、有機樹脂に補強材を配合して使用するのが好ましい。
補強材としては、例えば、ガラス繊維、ガラス不織布、アラミド不織布、アラミド繊維、ポリエステル繊維などの絶縁性布材が挙げられる。補強材は2種以上を併用してもよい。さらに、絶縁性を有する素材には、シリカ、硫酸バリウム、タルク、クレー、ガラス、炭酸カルシウム、酸化チタンなどの無機充填材が含まれていてもよい。
信号配線12は、間隙SL2を介して近接する二本一組の配線12a、12bを平行に配置した差動配線である。差動配線は、P/N(Positive/Negative)の差動信号を伝送する配線である。これら配線12a、12bを流れる信号は逆位相でなければならない。差動配線は、内側を配線12a、外側を配線12bとすると、直線配線部E1では、配線12aと配線12bとの間の間隙SL2は一定(例えば120μm)で配線12a、12bと平行に配置されている。
なお、直線配線部E1における配線12a、12bの配線幅は一定の幅(例えば100μm)である。グラウンド領域11と配線12aとの間の間隙SL1は、例えば100μmであり、グラウンド領域11と配線12bとの間の間隙SL3は、例えば100μmである。
この差動配線は、通常、導体で形成されている。導体としては、例えば銅、アルミニウム、金、銀などが挙げられる。加工性およびコストの観点から銅が望ましい。差動配線は、例えば、化学銅めっき(無電解銅めっき)などの化学(無電解)めっき、電解銅めっきなどの電解めっき、銅箔などの金属箔によって形成される。さらに、差動配線は、銅箔などの金属箔上に銅めっきなどのめっきを施すことによって形成されていてもよい。
この差動配線は、送信側の端子から受信側の端子まで、平行な二つの配線12a、12bどうしを繋ぎ、かつ配線12a、12bの進行方向を変えるためのミアンダ配線部E2を少なくとも1つ有する。
ミアンダ配線部E2は、例えば基板10のレイアウトなどにより直線配線部E1の配線12a、12bの進行方向を変える(配線を曲げて冗長化した)ものである。ミアンダ配線部E2は、通常、直線配線部E1の前後に少なくとも1つ設けられる。
ミアンダ配線部E2は、直線配線部E1の各配線12a、12bに接続される配線14、15を有する。ミアンダ配線部E2の配線14、15は互いがほぼ平行を維持して屈曲(湾曲)して基準信号との線長差をなくすために、冗長配線部分を作成する。ミアンダ配線部E2は、直線配線部E1の配線12a、12bとは配線幅や間隙等が異なる。
ミアンダ配線部E2の例えば部位A1は、図2に示すように、配線14、15の配線幅W1、W2を110μmとし、配線14と配線15との間の間隙SL5を110μmとしている。この間隙SL5(110μm)は、直線配線部E1の配線12a、12b間の間隙SL2(120μm)の0.92倍であり、直線配線部E1の配線12a、12b間の間隙SL2よりも狭く形成されている。なお、0.92倍は一例であり、ターゲットとする特性インピーダンスの幅を考慮すると、0.8倍以上1.0倍未満が好ましい。
この印刷配線板1は、多層構造の印刷配線板であり、グラウンド領域11、配線14、15が形成されている導体面を構成する層は中層に位置し、導体面の厚みH3は例えば35μmである。この導体面から厚みH2(200μm)だけ離間した下層にグラウンド層6が配置されている。グラウンド層6の厚みH1は例えば35μmである。また、この導体面から厚みH4(200μm)だけ離間した上層にはグラウンド層7が配置されている。グラウンド層7の厚みH5は例えば35μmである。
また、ミアンダ配線部E2の例えば部位A2においては、図3に示すように、配線14とグラウンド領域11との間の間隙SL4を600μmとしている。この間隙SL4は、同層の近接するグラウンド領域11までの距離、上層のグラウンド層7までの距離(厚みH4:200μm)および下層のグラウンド層6までの距離(厚みH2:200μm)のうち最も近い接地層からの距離の3倍以上とるものとする。
一方、直線配線部E1の配線12a、12bの配線幅はそれぞれ100μmである。つまりミアンダ配線部E2の配線14、15の配線幅W1、W2は、直線配線部E1の配線12a、12bの配線幅(100μm)の1.1倍の110μmであり、配線12a、12bの配線幅よりもミアンダ配線部E2の配線14、15の配線幅W1、W2の方が太い幅で設けられている。なお、1.1倍は一例であり、ターゲットとする特性インピーダンスの幅を考慮すると、1.0倍を超え1.2倍以下が好ましい。
また、直線配線部E1の配線12aとグラウンド領域11との間隙SL1は100μmであり、この間隙SL1よりもミアンダ配線部E2の間隙SL4の方が広くされている。
この第1実施形態の印刷配線板1では、グラウンド領域11と配線14、15とが近接した距離(配線間隙S)に応じて配線幅Lを調整する。つまりL/Sを調整することで、コプレナ線路を構成することなく、インピーダンス整合を行っている。
この例では、配線14、15の配線幅W1、W2を直線配線部E1の配線12a、12bの配線幅より太くし、かつ配線14、15とグラウンド領域11との間の間隙SL4を直線配線部E1の配線12aとグラウンド領域11との間隙SL1よりも広くしている。
換言すると、ミアンダ配線部E2の間隙SL4は、コプレナ線路が形成された導体面と異なる層でかつ導体面と隣接するより近い方のグラウンド層6、7との層間厚(図2の厚みH2または厚みH4)の3倍以上としている。
この第1実施形態の印刷配線板1でのTDR(time domain reflectometry:時間領域反射)解析による特性インピーダンスの解析結果のグラフを図4に示す。なお、同グラフにおいて、TDR解析の立ち上がり時間は30psに設定している。
図4のグラフは、この第1実施形態のミアンダ配線部E2を備える印刷配線板1の差動インピーダンスの特性31と、比較例として直線配線部E1の差動インピーダンスの特性32とを重ねて示したものである。
同グラフによれば、この印刷配線板1の差動インピーダンスは、時間軸方向に関して、85Ω近辺を中心に若干の周期的脈動はあるものの80Ω台を維持しており、全体としてほぼ一定であることがわかる。すなわち、特性インピーダンスの変動がほぼないことから、反射による信号波形の劣化がほとんどないことがわかる。
このようにミアンダ配線部E2の配線14、15の配線幅W1、W2を直線配線部E1の配線12a、12bの配線幅より太くし、かつ配線14、15とグラウンド領域11との間の間隙SL4を直線配線部E1の配線12aとグラウンド領域11との間隙SL1よりも広くすることで、ミアンダ配線部E2の配線の冗長部分にグラウンド領域を入り込ませることなく(コプレナ線路とすることなく)、またグラウンドビアを設けることなく、直線配線部E1(コプレナ線路)と同等で規定のインピーダンスを保持できることがわかる。
以下、印刷配線板1の製造方法を説明する。
基板10の一方の面にグラウンド領域11と信号配線12とを間隙SL1〜SL3を介して配置してその面を導体面とし、この導体面に、グラウンド領域11に近接して信号配線12(配線12a、12b)を直線的に配置した直線配線部E1と、この直線配線部E1に接続されたミアンダ配線部E2とを設けた印刷配線板1を製造する場合、ミアンダ配線部E2の配線14、15の配線幅W1、W2を直線配線部E1の配線12a、12bの配線幅より太く形成する。具体的には、配線12a、12bの配線幅が100μmに対して、配線14、15の配線幅W1、W2を110μmで形成する。
続いて、ミアンダ配線部E2の配線14、15のうち配線14とグラウンド領域11との間の間隙SL4を直線配線部E1の配線12a、12bとグラウンド領域11との間隙SL1よりも広く形成する。具体的には、配線12aとグラウンド領域11との間の間隙SL1が100μmに対して、配線14とグラウンド領域11との間の間隙SL4を600μmとして配線14、15を形成する。この間隙SL4は、この線路が形成された導体面と異なる層でかつ導体面と隣接する近い方のグラウンド層との層間厚(図3の符号H2,H4:200μm)の3倍以上であることがよい。
なお、ここに示した製造方法の例は一例であり、各工程を入れ替え、また新たな工程を追加したり、一部の工程を削除することで、製造方法をさまざまに変えることも可能である。
このようにこの第1実施形態の印刷配線板1によれば、ミアンダ配線部E2の配線14、15の配線幅W1、W2を110μmとして直線配線部E1の配線12a、12bの配線幅(100μm)よりも太くし、かつミアンダ配線部E2の配線14とグラウンド領域11との間の間隙SL4を直線配線部E1の配線12aとグラウンド領域11との間隙SL1よりも広くしたことで、コプレナ型信号の配線路(コプレナ線路)の一部にミアンダ配線部E2を形成する際に、ミアンダ配線部E2の湾曲した配線14、15に入り込むグラウンド領域を設けることなく、規定のインピーダンスを保持した高周波信号の伝送回路を構成することができる。
(第2実施形態)
次に、図5乃至図8を参照して第2実施形態の印刷配線板2を説明する。なお、第1実施形態で説明した印刷配線板1の構成要素と同じ構成要素には同一の符号を付しその説明は省略する。
図5乃至図7に示すように、第2実施形態の印刷配線板2は、基板10の面にグラウンド領域11と平行配線12(配線12a、12b)とを間隙SL1〜SL3、SL7〜SL9を介して配置して導体面を構成し、この導体面に、グラウンド領域11に近接して配線12a、12bを直線的に配置した直線配線部E1と、配線12a、12bにそれぞれ接続される配線16、17を屈曲させたミアンダ配線部E2とを設けたものである。
この第2実施形態についてもL/Sを調整することで、インピーダンス整合を行っている。この第2実施形態の印刷配線板2では、グラウンド領域11を広くとり、グラウンド領域11に近接する外側の配線の一部の区間の湾曲配線18の部分とその部分以外の配線(内側の湾曲配線19の部分や配線16、17)とで配線幅や間隙を変えている。なお、この場合、ミアンダ配線部E2の平行配線16、17が湾曲(蛇行)する領域の内側(己の字状に蛇行した配線16、17の開口した領域)にはグラウンド領域11を設けない。
具体的には、ミアンダ配線部E2の例えば部位A3は、図6に示すように、配線16、17の配線幅W3、W4を115μmとし、配線16と配線17との間の間隙SL7を105μmとしている。つまり配線16、17間の間隙SL7は直線配線部E1の平行配線12a、12b間の間隙SL2(120μm)の0.88倍(105μm)である。
また、このミアンダ配線部E2の例えば部位A4は、図7に示すように、グラウンド領域11に近接する一部の区間の配線(外側の湾曲配線部分18)を除き、配線16、17(湾曲配線部分18の内側の湾曲配線部分19を含む)のそれぞれの配線幅W3、W4、W6を、直線配線部E1の配線12a、12bの配線幅(100μm)よりも太い幅(115μm)としている。なお、この例では、外側の湾曲配線部分18の配線幅W5を100μm、グラウンド領域11と湾曲配線部分18との間隙SL8を100μmとしている。つまりグラウンド領域11に近接する一部の区間の配線部分18を除いた配線16、17(内側の湾曲区間の配線部分19を含む)のそれぞれの配線幅W3、W4、W6が、直線配線部E1の平行配線12a、12bの配線幅(100μm)の1.15倍(115μm)である。
また、ミアンダ配線部E2のグラウンド領域11に近接しない配線16、17間の間隙SL7を、直線配線部E1の配線12a、12b間の間隙SL2(120μm)よりも狭い幅(105μm)で形成している。
さらに、一部の区間の湾曲配線部分18、19間の間隙SL9は、直線配線部E1の配線12a、12b間の間隙SL2(120μm)の0.94倍(112.5μm)である。
なお、上記間隙や配線幅の関係の倍率について、1.15倍、0.88倍、0.94倍の組み合わせは一例であり、ターゲットとする特性インピーダンスの幅を考慮すると、1.15倍については1.0倍を超え1.2倍以下が好ましく、0.88倍については、0.83倍以上0.95倍以下が好ましく、さらに、0.94倍については、0.9倍以上1.0倍未満が好ましい。また、上記3つの数値の組み合わせとして、SL7<SL9<SL2といった数値の大小関係を満たす必要がある。
この第2実施形態の印刷配線板2でのTDR解析による特性インピーダンスの解析結果のグラフを図8に示す。図8のグラフは、この第2実施形態のミアンダ配線部E2を備える印刷配線板2の差動インピーダンスの特性を示したものである。なお、同グラフにおいて、TDR解析の立ち上がり時間は30psに設定している。
同グラフによれば、この印刷配線板2の差動インピーダンスは、時間軸方向に関して、85Ω近辺を中心に若干の周期的脈動はあるものの80Ω台を維持しており、全体としてほぼ一定であることがわかる。すなわち、この例についても特性インピーダンスの変動がほぼないことから、反射による信号波形の劣化がほとんどないことがわかる。
このようにこの第2実施形態の印刷配線板2によれば、ミアンダ配線部E2の配線16、17のうちグラウンド領域11に近接する外側の湾曲配線部分18を除き、配線16、17(内側の一部の区間の湾曲配線部分19を含む)のそれぞれの配線幅W3、W4、W6を、直線配線部E1の配線12a、12bの配線幅(100μm)よりも太い幅(115μm)で形成し、かつミアンダ配線部E2のグラウンド領域11に近接しない配線16、17間の間隙SL7を、直線配線部E1の配線12a、12b間の間隙SL2(120μm)よりも狭い幅(105μm)で形成することで、第1実施形態と同様の効果が得られるとともに、第1実施形態よりも配線の占有領域を狭くすることができる。
すなわちミアンダ配線部E2のグラウンド領域11に近接しない内側の配線16、17、19について配線幅W3、W4、W6を太くし、配線16、17間の間隙SL7を、配線12a、12b間の間隙SL2(120μm)よりも狭い幅に調整することでコプレナ線路を構成することなく、規定のインピーダンスを保持しつつ不要なアンテナパターンを生じさせることなく電気特性を改善することができる。
(第3実施形態)
次に、図9を参照して第3実施形態の印刷配線板3を説明する。なお、第1実施形態で説明した印刷配線板1の構成要素と同じ構成要素には同一の符号を付しその説明は省略する。
図9に示すように、第3実施形態の印刷配線板3は、第1実施形態で説明した差動配線の例をシングル配線に適用した例であり、基板10の面にグラウンド領域11と信号配線12、20とを間隙を介して配置して導体面を構成し、この導体面に、グラウンド領域11に近接して信号配線12を直線的に配置した直線配線部E1と、信号配線20を屈曲させたミアンダ配線部E2とを設けたものである。
この例では、直線配線部E1の信号配線12とグラウンド領域11との間隙SL10は、105μmとし、ミアンダ配線部E2の信号配線20とグラウンド領域11との間の間隙SL12を、直線配線部E1の信号配線12とグラウンド領域11との間隙SL10よりも広い幅(600μm)としている。
この例の場合も第1実施形態と同様に、間隙SL12は、導体面と異なる層でかつ信号配線20に近い方のグラウンド層6、7(図2参照)との距離(層間厚H2、H4:200μm)の3倍以上としている。
この第3実施形態は、図9に示した、信号配線が一本の配線からなるシングル配線の印刷配線板3において、図10に示すように、ミアンダ配線部E2の信号配線20の配線幅W7を145μmとする。この例は、直線配線部E1の信号配線12の配線幅が105μmであるため、ミアンダ配線部E2の信号配線20の配線幅W7を直線配線部E1の信号配線12の配線幅の1.38倍としたものである。なお、1.38倍は一例であり、ターゲットとする特性インピーダンスの幅を考慮すると、1.2倍以上1.45倍以下が好ましい。
なお、この例において、配線部分のインピーダンスのターゲットを50Ωとする場合の配線板の各層の厚みH1〜H5は、第1実施形態で説明したものと同じである。具体的には、厚みH1、H3、H5が35μm、厚みH2、H4が200μmである。
この第3実施形態の印刷配線板でのTDR解析による特性インピーダンスの解析結果のグラフを図11に示す。図11のグラフは、この第3実施形態のミアンダ配線部E2を備える印刷配線板3の特性インピーダンスを示したものである。なお、同グラフにおいて、TDR解析の立ち上がり時間は30psに設定している。
同グラフによれば、この印刷配線板3の特性インピーダンス35は、時間軸方向に関して、50Ω±10%の範囲を維持しており、全体としてほぼ一定であることがわかる。すなわち、この例についても特性インピーダンスの変動がほぼないことから、反射による信号波形の劣化がほとんどないことがわかる。
このようにこの第3実施形態の印刷配線板によれば、図9のようなシングル配線について、配線部分のインピーダンスのターゲットを50Ωとした場合に、ミアンダ配線部E2の信号配線20の配線幅W7を145μmとし、直線配線部E1の信号配線12の配線幅(105μm)に対して信号配線20の配線幅W7を1.38倍とすることで、ミアンダ配線部E2にコプレナ線路を構成することなく、規定のインピーダンスを維持できるという効果が得られ、シングル配線にも本願発明を適用できる。
(第4実施形態)
次に、図12を参照して第4実施形態の印刷配線板4を説明する。なお、第2実施形態で説明した印刷配線板2の構成要素と同じ構成要素には同一の符号を付しその説明は省略する。
図12に示すように、この第4実施形態の印刷配線板4は、第2実施形態で説明した差動配線の例をシングル配線に適用した例であり、ミアンダ配線部E2には、直線配線部E1の信号配線12と直交する方向の複数の信号配線21と、これら複数の信号配線21を直列に接続するように蛇行する信号配線22とを形成する。信号配線21はグラウンド領域11に近接しない配線であり、信号配線22はグラウンド領域11に近接する配線と言える。
この第4実施形態のように、信号配線が一本の配線からなるシングル配線で、ミアンダ配線部E2の、グラウンド領域11に近接する位置に信号配線22を形成する印刷配線板4では、図12に示した直線配線部E1の信号配線12の配線幅を105μmとし、図13に示すように、グラウンド領域11に近接しない一部の配線(ミアンダ配線部E2の信号配線21)の配線幅W8を145μmとし、さらに、図14に示すように、グラウンド領域11に近接する一部の配線(信号配線22)の配線幅W9を、直線配線部E1の信号配線12の配線幅と同じ幅(105μm)とする。なお、この例では、グラウンド領域11と信号配線22との間隙SL12を、直線配線部E1の信号配線12とグラウンド領域11との間隙SL10と同じく105μmとしている。
換言すると、この例は、ミアンダ配線部E2の信号配線21、22のうちグラウンド領域11に近接しない一部の配線(信号配線21)の配線幅W8を、直線配線部E1の信号配線12の配線幅よりも太い幅(145μm)とし、かつ信号配線21、21のうちグラウンド領域11に近接する一部の配線(信号配線22)の配線幅W9を、直線配線部E1の信号配線12の配線幅と同じ幅(105μm)としたものである。
なお、この例において、配線部分のインピーダンスのターゲットを50Ωとする場合の配線板の各層の厚みH1〜H5は、第1実施形態で説明したものと同じである。具体的には、厚みH1、H3、H5が35μm、厚みH2、H4が200μmである。
この第4実施形態の印刷配線板でのTDR解析による特性インピーダンスの解析結果のグラフを図15に示す。図15のグラフは、この第4実施形態のミアンダ配線部E2を備える印刷配線板4(図12、図13、図14)の特性インピーダンスを示したものである。なお、同グラフにおいて、TDR解析の立ち上がり時間は30psに設定している。
同グラフによれば、この印刷配線板4の特性インピーダンス36は、時間軸方向に関して、50Ω近辺を中心に若干の周期的脈動はあるものの全体として50Ω±10%の範囲を維持しており、全体としてほぼ一定であることがわかる。すなわち、この例についても特性インピーダンスの変動がほぼないことから、反射による信号波形の劣化がほとんどないことがわかる。
このようにこの第4実施形態の印刷配線板によれば、図12のようなシングル配線について、配線部分のインピーダンスのターゲットを50Ωとした場合に、直線配線部E1の信号配線12の配線幅に対してミアンダ配線部E2の信号配線21の配線幅W8を145μmとし、かつミアンダ配線部E2の信号配線22の配線幅W9を直線配線部E1の信号配線12の配線幅と同じ幅(105μm)とすることで、ミアンダ配線部E2にコプレナ線路を構成することなく、規定のインピーダンスを維持できるという効果が得られ、シングル配線にも本願発明を適用できる。
(第5実施形態)
次に、図16乃至図19を参照して第5実施形態の印刷配線板1Aを説明する。第5実施形態の印刷配線板1Aは、第1実施形態の印刷配線板1に対し、ミアンダ配線部E2における配線幅と配線間隙を区間によって変更したものであり、その余は第1実施形態と同様の構成を有する。第1実施形態の印刷配線板1の構成要素と同じ構成要素には同一の符号を付しその説明は省略する。
第1実施形態の印刷配線板1の配線幅W1,W2を基本の配線幅とする。また、第1実施形態の印刷配線板1の配線間隙SL5を基本の配線間隙とする。
本実施形態では、ミアンダ配線部E2における配線幅と配線間隙は、原則的には以上の基本の配線幅及び基本の配線間隙に従う。具体的には第1実施形態と同様に平行配線14、15の配線幅W1、W2を110μmとし、平行配線14、15の配線間隙SL5を110μmとしている。但し、以下の区間はこの限りでない。
ミアンダ配線部E2内には、直線配線部E1の平行配線12と略同一方向の直線部(14a、15a)がある。この直線部の平行配線14a、15aの配線幅を、上記基本の配線幅より太い幅とする。同直線部の平行配線14a、15aの配線間隙を、上記基本の配線間隙より狭くする。具体的には、図17に示すように配線14a、15aの配線幅W11、W12を120μmとし、配線14aと配線15aとの間の間隙SL21を100μmとしている。つまり信号配線14a、15aの配線幅W11、W12は直線配線部E1の配線幅(100μm)の1.2倍(120μm)である。また、間隙SL21は直線配線部E1の配線間隙(120μm)の0.83倍(100μm)である。
配線経路に沿って、一の直線部の平行配線14a,15aと、次の逆側の直線部の平行配線14a,15aとを横断的に接続する、すなわち、ミアンダ構造の振り幅方向に延設されて接続する横断直線部(平行配線14b、15bが含まれる部分)が形成されている。平行配線14b、15bを同横断直線部の中央部の長さ三分の一に相当するものとする。また平行配線14b、15bは、直線配線部E1の平行配線12と直線部の平行配線14a,15aとを横断的に接続する部分も対象となる。
平行配線14b、15bの配線幅および配線間隙は、直線配線部E1と同一である。したがって、具体的には、図18に示すように配線14b、15bの配線幅W13、W14を100μmとし、配線14bと配線15bとの間の間隙SL22を120μmとしている。
なお、上記間隙や配線幅の関係の倍率について、1.2倍、0.83倍の組み合わせは一例であり、ターゲットとする特性インピーダンスの幅を考慮すると、1.2倍については1.1倍以上1.3倍以下が好ましく、0.83倍については、0.7倍以上0.95倍以下が好ましい。
この第5実施形態の印刷配線板1AでのTDR解析による特性インピーダンスの解析結果のグラフを図19に示す。図19中の実線グラフ41は、この第5実施形態のミアンダ配線部E2を備える印刷配線板1Aの差動インピーダンスの特性を示したものである。図19中の破線グラフ42は、第1実施形態のミアンダ配線部E2を備える印刷配線板1の差動インピーダンスの特性を示したものである。なお、同グラフにおいて、TDR解析の立ち上がり時間は30psに設定している。
同グラフによれば、この印刷配線板1Aの差動インピーダンスは、時間軸方向に関して、85Ω近辺を中心に若干の周期的脈動はあるものの80Ω台を維持しており、全体としてほぼ一定であることがわかる。すなわち、この例についても特性インピーダンスの変動がほぼないことから、反射による信号波形の劣化がほとんどないことがわかる。
また、第5実施形態の印刷配線板1A(実線グラフ41)によれば、第1実施形態の印刷配線板1(破線グラフ42)に比較しても、さらにインピーダンスの変動を小さく抑えることができることがわかる。
すなわち、基本的には第1実施形態と同様に構成しつつ、直線部の配線14a,15aの配線幅W11、W12を直線配線部E1の配線幅(100μm)さらには基本の配線幅(110μm)よりも太くし、同直線部の配線14a,15a間の間隙SL21を直線配線部E1の配線間隙(120μm)さらには基本の配線間隙(110μm)よりも狭くし、その一方で、横断直線部の三分の一の中央部の配線14b、15bの配線幅及び配線間隙を直線配線部E1と同一とすることで、第1実施形態と同様にコプレナ線路を構成することなく、規定のインピーダンスを保持しつつ不要なアンテナパターンを生じさせることなく電気特性を改善することができ、第1実施形態よりもさらにインピーダンスを安定させることができる。
(第6実施形態)
次に、図20乃至図23を参照して第6実施形態の印刷配線板2Aを説明する。第6実施形態の印刷配線板2Aは、第2実施形態の印刷配線板2に対し、ミアンダ配線部E2における配線幅と配線間隙を区間によって変更したものであり、その余は第2実施形態と同様の構成を有する。第2実施形態の印刷配線板2の構成要素と同じ構成要素には同一の符号を付しその説明は省略する。
本実施形態では、ミアンダ配線部E2における配線幅と配線間隙は、原則的には第2実施形態の配線幅及び配線間隙に従う。具体的には第2実施形態と同様に配線16、17、19の配線幅W3、W4、W6を115μmとし、配線18の配線幅W5を100μmとし、間隙SL7、SL8、SL9を順に105μm、100μm、112.5μm、としている。但し、以下の区間はこの限りでない。
ミアンダ配線部E2内には、直線配線部E1の平行配線12と略同一方向の直線部(18a、19a)がある。この直線部の平行配線18a、19aのうちグラウンド領域11に近接する配線18aを除く。残った内側の配線19aの配線幅を更に太い幅とする。つまり直線部の配線19aの配線幅を、直線部の配線19aに接続する配線(配線19のうち配線19a以外の部分)より太くする。具体的には、図21に示すように配線18aの配線幅W15を100μm、配線19aの配線幅W16を135μmとし、配線18aと配線19aとの間の間隙SL23を95μmとしている。したがって信号配線19aの配線幅W16は直線配線部E1の配線幅(100μm)の1.35倍(135μm)である。また、間隙SL23は直線配線部E1の配線間隙(120μm)の0.79倍(95μm)である。
配線経路に沿って、一の直線部の平行配線18a,19aと、次の逆側の直線部の平行配線18a,19aとを横断的に接続する、すなわち、ミアンダ構造の振り幅方向に延設されて接続する横断直線部(平行配線16b、17bが含まれる部分)が形成されている。平行配線16b、17bを同横断直線部の中央部の長さ三分の一に相当するものとする。
平行配線16b、17bの配線幅は、直線配線部E1の信号配線12の配線幅より太い幅とする。また、平行配線16b、17bの配線間隙は、直線配線部E1の信号配線12の配線間隙SL2より狭い。
また、平行配線16b、17bの配線幅は、平行配線16b、17bに接続する配線(配線16、17のうち配線16b、17b以外の部分)の配線幅W3,W4より細い幅とする。平行配線16b、17bの配線間隙は、平行配線16b、17bに接続する配線(配線16、17のうち配線16b、17b以外の部分)の配線間隙SL7より広い。
具体的には、図22に示すように配線16bの配線幅W17を105μm、配線17bの配線幅W18を105μmとし、配線16bと配線17bとの間の間隙SL24を115μmとしている。したがって信号配線16b、17bの配線幅W17、W18は直線配線部E1の配線幅(100μm)の1.05倍(105μm)である。また、間隙SL24は直線配線部E1の配線間隙(120μm)の0.96倍(115μm)である。
なお、上記間隙や配線幅の関係の倍率について、1.35倍、0.96倍の組み合わせは一例であり、ターゲットとする特性インピーダンスの幅を考慮すると、1.35倍については1.2倍以上1.45倍以下が好ましく、0.96倍については、0.9倍以上1.0倍未満が好ましい。
この第6実施形態の印刷配線板2AでのTDR解析による特性インピーダンスの解析結果のグラフを図23に示す。図23中の実線グラフ43は、この第6実施形態のミアンダ配線部E2を備える印刷配線板2Aの差動インピーダンスの特性を示したものである。図23中の破線グラフ44は、第2実施形態のミアンダ配線部E2を備える印刷配線板2の差動インピーダンスの特性を示したものである。なお、同グラフにおいて、TDR解析の立ち上がり時間は30psに設定している。
同グラフによれば、この印刷配線板2Aの差動インピーダンスは、時間軸方向に関して、85Ω近辺を中心に若干の周期的脈動はあるものの80Ω台を維持しており、全体としてほぼ一定であることがわかる。すなわち、この例についても特性インピーダンスの変動がほぼないことから、反射による信号波形の劣化がほとんどないことがわかる。
また、第6実施形態の印刷配線板2A(実線グラフ43)によれば、第2実施形態の印刷配線板2(破線グラフ44)に比較しても、さらにインピーダンスの変動を小さく抑えることができることがわかる。
すなわち、基本的には第2実施形態と同様に構成しつつ、直線部の配線19aの配線幅W16を、同配線幅W16に接続する配線に対して太くし、横断直線部の中央部の配線16b、17bの配線幅を、同配線16b、17bに接続する配線に対して細くすることで、第2実施形態と同様にコプレナ線路を構成することなく、規定のインピーダンスを保持しつつ不要なアンテナパターンを生じさせることなく電気特性を改善することができ、第2実施形態よりもさらにインピーダンスを安定させることができる。
(第7実施形態)
次に、図24乃至図30を参照して第7実施形態の印刷配線板4Aを説明する。第7実施形態の印刷配線板4Aは、第4実施形態の印刷配線板に対し、ミアンダ配線部E2における配線幅と配線間隙を変更したものであり、その余は第4実施形態と同様の構成を有する。第4実施形態の印刷配線板の構成要素と同じ構成要素には同一の符号を付しその説明は省略する。
図25に示すように本実施形態の直線配線部E1における信号配線12の配線幅W20は105μmであり、信号配線12とグラウンド領域11との間の間隙SL30は105μmである。
図26に示すように本実施形態のミアンダ配線部E2におけるグラウンド領域11に近接する信号配線22(ただし、配線22aを除く)の配線幅W21は105μmであり、直線配線部E1における信号配線12の配線幅W20(105μm)と同じである。信号配線22とグラウンド領域11との間の間隙SL31は105μmである。
図27に示すように本実施形態のミアンダ配線部E2におけるグラウンド領域11に近接しない信号配線21(ただし、配線21bを除く)の配線幅W22は145μmである。
信号配線22の一部の区間である配線22aは、直線配線部E1の信号配線12と略同一方向のミアンダ配線部E2内の直線部の配線である。
直線部の配線22aの配線幅W23を、直線配線部E1の信号配線12の配線幅W20(105μm)より太い幅とする。図28に示すように具体的には直線部の配線22aの配線幅W23を135μmとしている。したがって直線部の配線22aの配線幅W23は直線配線部E1の配線幅W20(105μm)の1.29倍(135μm)である。
直線部の配線22aとグラウンド領域11との間の間隙SL32は90μmである。
信号配線21の一部の区間である配線21bは、次の通りに定義される。
配線経路に沿って、一の直線部の配線22aと、次の逆側の直線部の配線22aとを横断的に接続する、すなわち、ミアンダ構造の振り幅方向に延設されて接続する横断直線部(配線21bが含まれる部分)が形成されている。配線21bを同横断直線部の中央部の長さ三分の一に相当するものとする。
三分の一の中央部の配線21bの配線幅は、同中央部の配線21bに接続する配線(配線21のうち配線21b以外の部分)の配線幅(145μm)と直線配線部E1の信号配線12の配線幅(105μm)との間の幅とする。図29に示すように具体的には三分の一の中央部の配線21bの配線幅W24を120μmとしている。したがって三分の一の中央部の配線21bの配線幅W24は直線配線部E1の配線幅W20(105μm)の1.14倍(120μm)である。
なお、上記間隙や配線幅の関係の倍率について、1.29倍、1.14倍の組み合わせは一例であり、ターゲットとする特性インピーダンスの幅を考慮すると、1.29倍については1.15倍以上1.4倍以下が好ましく、1.14倍については、1.05倍以上1.25倍以下が好ましい。
この第7実施形態の印刷配線板4AでのTDR解析による特性インピーダンスの解析結果のグラフを図30に示す。図30中の実線グラフ45は、この第7実施形態のミアンダ配線部E2を備える印刷配線板4Aの特性インピーダンスを示したものである。図30中の破線グラフ46は、第4実施形態のミアンダ配線部E2を備える印刷配線板の特性インピーダンスを示したものである。なお、同グラフにおいて、TDR解析の立ち上がり時間は30psに設定している。
同グラフによれば、この印刷配線板4Aの特性インピーダンスは、時間軸方向に関して、50Ω近辺を中心に若干の周期的脈動はあるものの全体として50Ω±10%の範囲を維持しており、全体としてほぼ一定であることがわかる。すなわち、この例についても特性インピーダンスの変動がほぼないことから、反射による信号波形の劣化がほとんどないことがわかる。
また、第7実施形態の印刷配線板4A(実線グラフ45)によれば、第4実施形態の印刷配線板(破線グラフ46)に比較しても、さらにインピーダンスの変動を小さく抑えることができることがわかる。
すなわち、基本的には第4実施形態と同様に構成しつつ、直線部の配線22aの配線幅W23を、同配線22aに接続する配線に対して太くし、横断直線部の中央部の配線21bの配線幅を、同配線21bに接続する配線に対して細く、直線配線部E1の配線に対して太くすることで、第4実施形態と同様にコプレナ線路を構成することなく、規定のインピーダンスを保持しつつ不要なアンテナパターンを生じさせることなく電気特性を改善することができ、第4実施形態よりもさらにインピーダンスを安定させることができる。
以上説明したように、上記第1乃至第7実施形態によれば、高周波信号を伝送する配線の一部にミアンダ配線部E2を形成する上で、規定のインピーダンスを保持しつつ不要なアンテナパターンを生じさせることなく電気特性を改善することができる。
本発明の実施の形態を説明したが、この実施の形態は、例として示したものであり、この他の様々な形態で実施が可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成要素の省略、置き換え、変更を行うことができる。
E1…直線配線部、E2…ミアンダ配線部、1〜4、1A、2A、4A…印刷配線板、6、7…グラウンド層、10…基板、11…グラウンド領域、12、14〜22…信号配線

Claims (16)

  1. 基板の面にグラウンド領域と信号配線とを間隙を介して配置して構成した導体面に、前記グラウンド領域に近接して前記信号配線を直線的に配置した直線配線部と、前記直線配線部に接続され、前記信号配線を屈曲させたミアンダ配線部とを設けた印刷配線板において、
    前記ミアンダ配線部の前記信号配線と前記グラウンド領域との間の間隙を、前記直線配線部の前記信号配線と前記グラウンド領域との間隙よりも広い幅とし、かつ前記ミアンダ配線部の前記信号配線の配線幅を、前記直線配線部の前記信号配線の配線幅より太い幅としたことを特徴とする印刷配線板。
  2. 前記ミアンダ配線部の前記間隙が、前記導体面と異なる層でかつ前記信号配線に近い方のグラウンド層との距離の3倍以上であることを特徴とする請求項1記載の印刷配線板。
  3. 前記信号配線が平行な二本の配線からなる差動配線で、前記ミアンダ配線部の前記信号配線の配線幅が、前記直線配線部の前記信号配線の配線幅の1.0倍を超え1.2倍以下であることを特徴とする請求項1または請求項2いずれか記載の印刷配線板。
  4. 前記信号配線が平行な二本の配線からなる差動配線で、前記差動配線のうち前記ミアンダ配線部の配線間の間隙が、前記直線配線部の配線間の間隙より狭いことを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか一項に記載の印刷配線板。
  5. 前記差動配線のうち前記ミアンダ配線部の配線間の間隙が、前記直線配線部の配線間の間隙の0.8倍以上1.0倍未満であることを特徴とする請求項4記載の印刷配線板。
  6. 前記信号配線が一本の配線からなるシングル配線で、前記ミアンダ配線部の前記信号配線の配線幅が、前記直線配線部の前記信号配線の配線幅の1.2倍以上1.45倍以下であることを特徴とする請求項1または請求項2いずれか記載の印刷配線板。
  7. 基板の面にグラウンド領域と信号配線としての平行配線とを間隙を介して配置して構成した導体面に、前記グラウンド領域に近接して前記平行配線を直線的に配置した直線配線部と、前記直線配線部に接続され、前記平行配線を屈曲させたミアンダ配線部とを設けた印刷配線板において、
    前記ミアンダ配線部の前記平行配線のうち前記グラウンド領域に近接する一部の区間の配線を除き、前記平行配線のそれぞれの配線幅を、前記直線配線部の平行配線の配線幅よりも太い幅とし、かつ前記ミアンダ配線部の前記グラウンド領域に近接しない前記平行配線間の間隙を、前記直線配線部の平行配線間の間隙よりも狭い幅としたことを特徴とする印刷配線板。
  8. 前記ミアンダ配線部の前記平行配線のうち前記グラウンド領域に近接する一部の区間の配線を除いた前記平行配線のそれぞれの配線幅が、前記直線配線部の平行配線の配線幅の1.0倍を超え1.2倍以下であり、前記ミアンダ配線部の前記平行配線間の間隙が前記直線配線部の平行配線間の間隙の0.83倍以上0.95倍以下であり、前記一部の区間の配線間の間隙が前記直線配線部の配線間の間隙の0.9倍以上1.0倍未満であることを特徴とする請求項7記載の印刷配線板。
  9. 基板の面にグラウンド領域と信号配線とを間隙を介して配置して構成した導体面に、前記グラウンド領域に近接して前記信号配線を直線的に配置した直線配線部と、前記直線配線部に接続され、前記信号配線を屈曲させたミアンダ配線部とを設けた印刷配線板において、
    前記ミアンダ配線部の前記信号配線のうち前記グラウンド領域に近接しない一部の配線の配線幅を、前記直線配線部の信号配線の配線幅よりも太い幅とし、かつ前記信号配線のうち前記グラウンド領域に近接する一部の配線の配線幅を、前記直線配線部の信号配線の配線幅と同じ幅としたことを特徴とする印刷配線板。
  10. 前記ミアンダ配線部の前記信号配線のうち前記グラウンド領域に近接しない一部の配線の配線幅が前記直線配線部の信号配線の配線幅の1.2倍以上1.45倍以下であることを特徴とする請求項9記載の印刷配線板。
  11. 基板の面にグラウンド領域と信号配線としての平行配線とを間隙を介して配置して構成した導体面に、前記グラウンド領域に近接して前記平行配線を直線的に配置した直線配線部と、前記直線配線部に接続され、前記平行配線を屈曲させたミアンダ配線部とを設けた印刷配線板において、
    前記ミアンダ配線部の前記平行配線と前記グラウンド領域との間の間隙を、前記直線配線部の前記平行配線と前記グラウンド領域との間隙よりも広い幅とし、
    前記ミアンダ配線部の配線幅の基本は、前記直線配線部の前記信号配線の配線幅より太い幅とし、前記ミアンダ配線部の配線間隙の基本は、前記直線配線部の前記信号配線の配線間隙より狭くし、
    更に、前記直線配線部の前記平行配線と略同一方向のミアンダ配線部内の直線部の平行配線の配線幅を、前記ミアンダ配線部の基本の配線幅より太い幅とし、同直線部の平行配線の配線間隙を、前記ミアンダ配線部の基本の配線間隙より狭くし、
    前記直線配線部と前記直線部及び複数の前記直線部を横断的に接続する横断直線部の中央部の長さ三分の一の配線幅および配線間隙は、前記直線配線部と同一である印刷配線板。
  12. 請求項11記載の印刷配線板において、前記ミアンダ配線部の配線幅の基本は、前記直線配線部の前記信号配線の配線幅の1.0倍を超え1.2倍以下、前記ミアンダ配線部の配線間隙の基本は、前記直線配線部の前記信号配線の配線間隙の0.8倍以上1.0倍未満、前記直線部の平行配線の配線幅は、前記直線配線部の前記信号配線の配線幅の1.1倍以上1.3倍以下、同直線部の平行配線の配線間隙は、前記直線配線部の前記信号配線の配線間隙の0.7倍以上0.9倍以下である印刷配線板。
  13. 請求項7記載の印刷配線板において、前記ミアンダ配線部の前記平行配線のうち前記グラウンド領域に近接する一部の区間の配線を除いたうち、前記直線配線部の前記平行配線と略同一方向の直線部の配線幅を更に太い幅とし、
    複数の前記直線部の平行配線を横断的に接続する横断直線部の中央部の長さ三分の一の配線幅は、前記直線配線部の前記信号配線の配線幅より太い幅とし、前記中央部の長さ三分の一の配線間隙は、前記直線配線部の前記信号配線の配線間隙より狭い印刷配線板。
  14. 請求項13記載の印刷配線板において、前記ミアンダ配線部の前記平行配線のうち前記グラウンド領域に近接する一部の区間の配線を除いたうち、前記直線配線部の前記平行配線と略同一方向の直線部の配線幅は、前記直線配線部の前記信号配線の配線幅の1.2倍以上1.45倍以下とし、
    複数の前記直線部の平行配線を横断的に接続する横断直線部の中央部の長さ三分の一の配線幅は、前記直線配線部の前記信号配線の配線幅より太い幅とし、前記中央部の長さ三分の一の配線間隙は、前記直線配線部の前記信号配線の配線間隙の0.9倍以上1.0倍未満である印刷配線板。
  15. 請求項9記載の印刷配線板において、前記直線配線部の前記信号配線と略同一方向のミアンダ配線部内の直線部の配線幅を、前記直線配線部の前記信号配線の配線幅より太い幅とし、
    複数の前記直線部の信号配線を横断的に接続する横断直線部の中央部の長さ三分の一の配線幅は、同中央部に接続する前記信号配線の配線幅と前記直線配線部の前記信号配線の配線幅との間の幅とする印刷配線板。
  16. 請求項10記載の印刷配線板において、前記直線配線部の前記信号配線と略同一方向のミアンダ配線部内の直線部の配線幅を、前記直線配線部の前記信号配線の配線幅の1.15倍以上1.4倍以下とし、
    複数の前記直線部の信号配線を横断的に接続する横断直線部の中央部の長さ三分の一の配線幅は、前記直線配線部の前記信号配線の配線幅の1.05倍以上1.25倍以下である印刷配線板。
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