JP2020004518A - センサユニットおよびその製造方法 - Google Patents

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岡田 光弘
Mitsuhiro Okada
岡田  光弘
康浩 折原
Yasuhiro Orihara
康浩 折原
岳史 眞壁
Takeshi Makabe
岳史 眞壁
英樹 久保田
Hideki Kubota
英樹 久保田
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Abstract

【課題】ケーブルセンサのブラケットに対する固定強度を高める。【解決手段】ケーブルセンサ30の一部、つまり第2モールド樹脂部32eに、ケーブルセンサ30のセンサブラケット40からの脱落を防止する係止クリップ33が設けられ、センサブラケット40に、ケーブルセンサ30が設けられた側とその反対側とを連通し、係止クリップ33が引っ掛けられる第2貫通孔41bが設けられている。これにより、湾曲部を備えた複雑な形状のセンサブラケット40であっても、ケーブルセンサ30の真っ直ぐに戻ろうとする復元力が作用する部分、具体的には湾曲部の近傍に配置された第2モールド樹脂部32eが係止クリップ33で支持されて、当該部分がセンサブラケット40から外れることが確実に防止される。【選択図】図7

Description

本発明は、障害物の近接または接触を検出するケーブルセンサと、ケーブルセンサを固定対象物に固定するためのブラケットと、を備えたセンサユニットおよびその製造方法に関する。
従来、自動車等の車両には、自動開閉装置により開閉されるテールゲートを備えたものがある。この自動開閉装置は、操作者の意思による操作スイッチの操作により駆動されるが、それ以外の条件によっても駆動可能となっている。具体的には、自動開閉装置には、テールゲートと開口部との間に障害物が挟まれたことを検出するセンサユニットが設けられている。
センサユニットは、テールゲートに固定されており、閉駆動されているテールゲートに障害物が接触するのを検出するようになっている。そして、自動開閉装置は、センサユニットからの検出信号の入力に基づいて、操作スイッチの操作に依らず閉駆動されているテールゲートを開駆動させたり、閉駆動されているテールゲートをその場で緊急停止させたりする。
このようなセンサユニットの一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されたタッチセンサユニット(センサユニット)は、長尺の紐状に形成されたセンサ本体と、当該センサ本体を保持するセンサホルダと、を備えている。そして、センサホルダの土台部が、両面テープを介してセンサブラケット(ブラケット)に固定されている。
特開2017−213987号公報
ところで、テールゲートには、車両のデザインに対応させて様々な形状のものがある。したがって、ブラケットにおいても、様々な形状のテールゲートに合わせて複数の湾曲部分を備える等、複雑な形状のものが存在する。このような複雑な形状のブラケットにおいては、センサホルダが装着される部分の形状も複雑化するため、両面テープのみによりセンサホルダをブラケットに固定することが難しくなるという問題を生じ得る。
具体的には、センサ本体やセンサホルダには、真っ直ぐに戻ろうとする復元力が作用しており、当該復元力は、ブラケットに固定した後であっても常に作用し続ける。そのため、両面テープが経時変化等で劣化した場合には、センサホルダがブラケットから剥がれ易くなるという問題を生じ得る。
本発明の目的は、ケーブルセンサのブラケットに対する固定強度を高めることが可能なセンサユニットおよびその製造方法を提供することにある。
本発明のセンサユニットでは、障害物の近接または接触を検出するケーブルセンサと、前記ケーブルセンサを固定対象物に固定するためのブラケットと、を備えたセンサユニットであって、前記ケーブルセンサと前記ブラケットとの間に設けられ、前記ケーブルセンサを前記ブラケットに固定する粘着テープと、前記ケーブルセンサの一部に設けられ、前記ケーブルセンサの前記ブラケットからの脱落を防止する脱落防止部材と、前記ブラケットに設けられ、前記ケーブルセンサが設けられた側とその反対側とを連通し、前記脱落防止部材が引っ掛けられる引っ掛け孔と、を有する。
本発明の他の態様では、前記脱落防止部材および前記引っ掛け孔が、前記ケーブルセンサの長手方向端部寄りの部分に設けられている。
本発明の他の態様では、前記脱落防止部材は、前記ケーブルセンサの外周を覆う被覆部と、前記引っ掛け孔に引っ掛けられる引っ掛け爪と、を備えている。
本発明の他の態様では、前記ケーブルセンサは、センサ本体を保持するセンサホルダと、前記センサホルダの長手方向端部に設けられる端末部と、を有し、前記被覆部が、前記センサホルダと前記端末部との境界部分を覆っている。
本発明の他の態様では、前記脱落防止部材が、前記引っ掛け孔の前記ケーブルセンサが設けられた側とは反対側から前記ケーブルセンサに固定され、かつ前記引っ掛け孔に引っ掛けられた熱溶融型接着剤である。
本発明の他の態様では、前記引っ掛け孔の前記ケーブルセンサが設けられた側の開口面積の方が、前記引っ掛け孔の前記ケーブルセンサが設けられた側とは反対側の開口面積よりも小さくなっている。
本発明のセンサユニットの製造方法では、障害物の近接または接触を検出するケーブルセンサと、前記ケーブルセンサを固定対象物に固定するためのブラケットと、を備えたセンサユニットの製造方法であって、前記ケーブルセンサに、当該ケーブルセンサの前記ブラケットからの脱落を防止する脱落防止部材を装着する脱落防止部材装着工程と、前記ブラケットに設けられ、前記ケーブルセンサが設けられた側とその反対側とを連通する引っ掛け孔に、前記脱落防止部材に設けられた引っ掛け爪を引っ掛ける引っ掛け工程と、前記ケーブルセンサに貼り付けられた粘着テープを、前記ブラケットに設けられたセンサ固定部に貼り付けるセンサ貼付工程と、を有する。
本発明の他の態様では、障害物の近接または接触を検出するケーブルセンサと、前記ケーブルセンサを固定対象物に固定するためのブラケットと、を備えたセンサユニットの製造方法であって、前記ケーブルセンサに貼り付けられた粘着テープを、前記ブラケットに設けられたセンサ固定部に貼り付けるセンサ貼付工程と、前記ブラケットに設けられ、前記ケーブルセンサが設けられた側とその反対側とを連通する引っ掛け孔に、前記ケーブルセンサが設けられた側とは反対側から溶融した熱溶融型接着剤を供給し、前記熱溶融型接着剤を前記引っ掛け孔に引っ掛ける接着剤供給工程と、を有する。
本発明によれば、ケーブルセンサの一部に、ケーブルセンサのブラケットからの脱落を防止する脱落防止部材が設けられ、ブラケットに、ケーブルセンサが設けられた側とその反対側とを連通し、脱落防止部材が引っ掛けられる引っ掛け孔が設けられている。
これにより、複雑な形状のブラケットであっても、ケーブルセンサの真っ直ぐに戻ろうとする復元力が作用する部分に脱落防止部材を設けることで、当該部分がブラケットから外れることが確実に防止される。したがって、ケーブルセンサのブラケットに対する固定強度を高めて、頻繁なメンテナンスを不要にでき、ひいては信頼性を向上させることが可能となる。
車両のテールゲートを示す正面図である。 図1のテールゲートを側方から見た側面図である。 センサユニットの表側を示す斜視図である。 センサユニットの裏側を示す斜視図である。 ケーブルセンサの先端側を拡大した斜視図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 図3のB−B線に沿う断面図である。 係止クリップのケーブルセンサへの組み付け手順を説明する斜視図である。 実施の形態2を説明する図8に対応した図である。 実施の形態3を説明する図7に対応した図である。 実施の形態4を説明する図6に対応した図である。 実施の形態5を説明する図6に対応した図である。
以下、本発明の実施の形態1について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は車両のテールゲートを示す正面図を、図2は図1のテールゲートを側方から見た側面図を、図3はセンサユニットの表側を示す斜視図を、図4はセンサユニットの裏側を示す斜視図を、図5はケーブルセンサの先端側を拡大した斜視図を、図6は図3のA−A線に沿う断面図を、図7は図3のB−B線に沿う断面図を、図8は係止クリップのケーブルセンサへの組み付け手順を説明する斜視図をそれぞれ示している。
図1および図2に示される車両10は、所謂ハッチバックタイプの車両であり、当該車両10の後方側には、大きな荷物を車室内に出し入れし得る開口部11が形成されている。開口部11は、車両10の天井部の後方側に設けられたヒンジ(図示せず)を中心に回動されるテールゲート(開閉体)12により、図2の実線矢印および破線矢印のように開閉される。
また、本実施の形態に係る車両10には、パワーテールゲート装置(自動開閉装置)13が搭載されている。パワーテールゲート装置13は、テールゲート12を開閉させる減速機付きのアクチュエータ(ACT)13aと、操作スイッチ(図示せず)の操作信号に基づいてアクチュエータ13aを制御するコントローラ(ECU)13bと、障害物BLの接触を検出する一対のセンサユニット20と、を備えている。
図1に示されるように、センサユニット20は、テールゲート12の車幅方向両側(図中左右側)にそれぞれ装着されている。より具体的には、一対のセンサユニット20は、テールゲート12の車幅方向両側の縁部12aの湾曲形状に沿って設けられている。つまり、一対のセンサユニット20は、縁部12aの湾曲形状に倣って湾曲状態とされ、当該湾曲状態のもとで、テールゲート12にそれぞれ固定されている。
これにより、開口部11とテールゲート12との間において、障害物BLがセンサユニット20に接触されると、当該センサユニット20を形成するケーブルセンサ30(図3参照)が直ぐに弾性変形される。
そして、一対のセンサユニット20は、それぞれコントローラ13bに電気的に接続され、ケーブルセンサ30の弾性変形時に発生する検出信号は、コントローラ13bに入力される。コントローラ13bは、センサユニット20からの検出信号の入力に基づき、操作スイッチの操作に依らず閉駆動されているテールゲート12を開駆動(反転駆動)させるか、または閉駆動されているテールゲート12をその場で停止(緊急停止)させる。これにより、障害物BLの挟み込みが未然に防止される。
ここで、図5および図6に示されるように、ケーブルセンサ30には一対の電極31b,31cが設けられ、その先端側(図5中右側)には抵抗Rが電気的に接続されている。これにより、ケーブルセンサ30が弾性変形されていない状態では、一対の電極31b,31cは互いに接触されず、コントローラ13bには、抵抗Rの抵抗値が入力される。つまり、コントローラ13bは、抵抗Rの抵抗値が入力されている場合には、障害物BLの挟み込みが無いと判断して、テールゲート12の閉駆動を継続して実行する。
これに対し、センサユニット20に障害物BLが接触して、ケーブルセンサ30が弾性変形されると、一対の電極31b,31cが互いに接触されて短絡される。すると、コントローラ13bには、抵抗Rを介さない抵抗値(無限大)が入力されるようになる。これにより、コントローラ13bは抵抗値の変化を検出して、当該抵抗値の変化をトリガにテールゲート12を開駆動させるか、またはテールゲート12をその場で停止させる制御を実行する。
図3ないし図8に示されるように、センサユニット20は、長尺の紐状に形成され、かつ障害物BL(図2参照)の接触により弾性変形されるケーブルセンサ30と、当該ケーブルセンサ30をテールゲート12(図1および図2参照)に固定するためのセンサブラケット(ブラケット)40と、を備えている。
そして、センサユニット20を形成するケーブルセンサ30は、センサブラケット40を介して、テールゲート12の縁部12a(図1および図2参照)に沿うよう設けられている。これにより、複雑な形状のテールゲート12であっても、障害物BLの挟み込みを確実に防止することができる。
ここで、テールゲート12は、本発明における固定対象物を構成している。また、図3および図4においては、ケーブルセンサ30を判り易くするために、当該ケーブルセンサ30に網掛けを施している。
図6に示されるように、ケーブルセンサ30は、センサ本体31と、当該センサ本体31を保持するセンサホルダ32と、から形成されている。また、図3および図4に示されるように、ケーブルセンサ30の基端側には、一対の電極31b,31cの基端側が配置され、これらの電極31b,31cの基端部分には、コントローラ13b(図1および図2参照)のメス型コネクタ(図示せず)に装着されるオス型コネクタ30aが設けられている。
図6に示されるように、センサ本体31は、可撓性を有する絶縁ゴム材等よりなる中空の絶縁チューブ31aを備えている。絶縁チューブ31aは外力の付加により弾性変形され、絶縁チューブ31aの径方向内側(内部)には、一対の電極31b,31cが互いに非接触の状態で螺旋状に保持されている。これらの電極31b,31cは、可撓性を有する導電ゴム等よりなる導電チューブ31dを備え、その内部には複数の銅線を束ねてなる導電線31eが設けられている。
そして、図6に示されるように、絶縁チューブ31aの内径寸法は、一対の電極31b,31cの直径寸法の約3倍の大きさとなっている。言い換えれば、絶縁チューブ31aの軸心を中心に互いに対向する一対の電極31b,31cの間には、電極が約1本入る程度の微小な隙間Sが形成されている。
このように、絶縁チューブ31aの内部には、一対の電極31b,31cが径方向に対向配置されるとともに長手方向に螺旋状に固定され、かつ一対の電極31b,31c間には、電極が約1本入る程度の微小な隙間Sが確保されている。これにより、センサ本体31のどの部分が障害物BL(図2参照)により弾性変形されたとしても、略同じ条件(外力)で一対の電極31b,31cは互いに接触して短絡される。
ここで、テールゲート12に用いられるセンサユニット20では、絶縁チューブ31aの直径寸法は約5.0mm程度となっている。したがって、センサユニット20のテールゲート12に対する取り回しや、検出感度を考慮すると、直径寸法が1.0mm程度の一対の電極31b,31cを、絶縁チューブ31aの内部に螺旋状に設けるのが望ましい。
例えば、本実施の形態では、センサ本体31を半径が4.0mmの小径の支柱に巻き掛けた場合でも、一対の電極31b,31cは互いに短絡されなかった。これに対し、比較例として、例えば同じ絶縁チューブの内部に4本の同じ電極を平行に設けたものでは、センサ本体を半径が7.5mmの大径の支柱に巻き掛けた場合でも各電極は短絡された。
このように、本実施の形態、つまり、絶縁チューブ31aの内部に一対の電極31b,31cを螺旋状に設けたものにおいては、鋭角から鈍角までの比較的広い角度範囲で湾曲された縁部12aを有するテールゲート12に対して、十分に対応可能となっている。
図3ないし図8に示されるように、センサホルダ32は、可撓性を有する絶縁ゴム材を押し出し成形等することで長尺の紐状に形成され、内部にセンサ本体31が収容された中空のセンサ収容部32aと、センサブラケット40のセンサ固定部41(図6参照)に固定される土台部32bと、を備えている。なお、図6においては、センサ収容部32aと土台部32bとの境界部分に破線を施している。
センサホルダ32の長手方向と交差する方向、つまりセンサホルダ32の短手方向に沿うセンサ収容部32aの断面形状は、略円形形状に形成されている。また、センサ収容部32aの肉厚は、絶縁チューブ31aの肉厚よりも薄い肉厚となっている。すなわち、センサ収容部32aにおいても、外力の付加(障害物BLの接触)により容易に弾性変形可能となっている。
したがって、絶縁チューブ31aに保持された一対の電極31b,31cは、センサ収容部32aおよび絶縁チューブ31aの弾性変形により互いに容易に接触(短絡)され、よって、センサ本体31の十分な検出性能(感度)が確保されている。
土台部32bは、センサ収容部32aの長手方向に沿うよう当該センサ収容部32aに一体に設けられている。土台部32bは、センサ収容部32aをセンサブラケット40に固定する機能を有しており、センサ収容部32aおよびセンサ本体31は、土台部32bを介してセンサブラケット40に固定されている。
また、土台部32bにおけるセンサホルダ32の短手方向に沿う断面形状は、略台形形状に形成され、その短手方向両側には、それぞれ傾斜面32cが設けられている。これらの傾斜面32cは、センサホルダ32の幅方向(図6中左右方向)から互いに対向するよう配置されている。また、一対の傾斜面32cは、センサ収容部32aからセンサブラケット40に向かうに連れて、土台部32bの幅寸法を大きくするよう傾斜されている。
ここで、一対の傾斜面32cは、ケーブルセンサ30をセンサ固定部41に固定する際に、作業者により押圧される部分となっている。具体的には、作業者が一対の傾斜面32cをセンサ固定部41に向けて押圧することで、ケーブルセンサ30を、両面テープTPを介してセンサ固定部41に固定することができる。これにより、センサ本体31に無理な力が掛かること無く、センサ本体31を損傷させずに済む。
両面テープTPは、ケーブルセンサ30とセンサブラケット40との間に設けられ、ケーブルセンサ30をセンサブラケット40に対して粘着力により固定している。また、両面テープTPは、ある程度の厚みを備えており、かつ可撓性を有している。したがって、センサブラケット40の形状に沿わせてケーブルセンサ30を固定することができ、かつ容易に剥がれることが無い。なお、両面テープTPは、本発明における粘着テープを構成している。
図5に示されるように、センサホルダ32の長手方向先端部(図中右端)には、第1モールド樹脂部32dが一体に設けられている。第1モールド樹脂部32dは、ケーブルセンサ30の一部を形成するが、センサホルダ32とは別体の端末部となっている。
第1モールド樹脂部32dは、絶縁チューブ31a(図6参照)の端部および一対の電極31b,31cの端部を覆っている。また、第1モールド樹脂部32dの内部には、絶縁体よりなるセパレータSPと、1つの抵抗Rと、2つのかしめ部材SWとが設けられている。
このように、第1モールド樹脂部32dは、絶縁チューブ31aの端部,一対の電極31b,31cの端部,セパレータSP,抵抗R,一対のかしめ部材SWが、それぞれ外部に露出されるのを防止して、これらの構成部品を保護する機能を備えている。
ここで、抵抗Rの両端部には、長尺接続部P1と短尺接続部P2とが設けられている。そして、長尺接続部P1を短尺接続部P2に対して180度折り返すことで、長尺接続部P1および短尺接続部P2は、一対の電極31b,31cの導電線31eに対して、一対のかしめ部材SWによりそれぞれ電気的に接続されている。このように、一対の電極31b,31cの端部は、抵抗Rを介して互いに電気的に接続されている。
なお、一対のかしめ部材SWは、電工ペンチ等のかしめ治具(図示せず)によりかしめられるもので、これにより抵抗Rは、一対の電極31b,31cのそれぞれの導電線31eに強固に電気的に接続される。また、一対のかしめ部材SWは、セパレータSPを中心にその両側に対称となるようにそれぞれ配置され、当該セパレータSPの部分において互いに短絡されることが防止されている。
そして、第1モールド樹脂部32dは、セパレータSPや抵抗R等が組み付けられたセンサホルダ32の端部を金型(図示せず)にセットして、当該金型内に溶融されたゴム材料等を射出することで形成される。すなわち、セパレータSPや抵抗R等の構成部品は、第1モールド樹脂部32dの内部にインサート成形により埋設されている。
ここで、第1モールド樹脂部32dは、センサホルダ32と同じゴム材料により形成され、十分な柔軟性を有している。ただし、例えば、第1モールド樹脂部32dの内部に埋設されたセパレータSPや抵抗R等をより確実に保護すべく、センサホルダ32よりも高い硬度のゴム材料で形成することもできる。
図3に示されるように、センサホルダ32の長手方向基端部(図中左端)には、第2モールド樹脂部32eが一体に設けられている。第2モールド樹脂部32eは、本発明における端末部を構成しており、ケーブルセンサ30の一部を形成している。そして、第2モールド樹脂部32eにおいても、センサホルダ32とは別体の端末部となっている。
第2モールド樹脂部32eの内部には、図7に示されるように、挿通孔32fが形成され、当該挿通孔32fには、センサ本体31の長手方向基端側(オス型コネクタ30a側)が挿通されている。これにより、図3に示されるように、センサホルダ32に保持されたセンサ本体31の長手方向基端側は、外部に露出されている。
また、第2モールド樹脂部32eの外部(外周)には、係止クリップ33の被覆部33aが装着される装着凹部32g(図8参照)が設けられている。具体的には、装着凹部32gは、第2モールド樹脂部32eの長手方向に沿う略全域に亘って設けられている。したがって、第2モールド樹脂部32eの殆どの部分は、係止クリップ33の被覆部33aによって覆われている。
なお、装着凹部32gの深さ寸法は、係止クリップ33の被覆部33aの厚み寸法と略同じ寸法に設定されている。これにより、第2モールド樹脂部32eと係止クリップ33との間の段差を無くして、見栄えを良好にしている。この場合、より見栄えを良くするために、係止クリップ33を、第2モールド樹脂部32eと同色にするのが望ましい。
ここで、係止クリップ33は、センサブラケット40に対して強固に固定されるものである。つまり、係止クリップ33は、センサホルダ32の長手方向基端部に設けられた第2モールド樹脂部32eを、両面テープTPに依らず、センサブラケット40に強固に固定する機能を有している。これにより、センサブラケット40における湾曲部CVの近傍に配置された第2モールド樹脂部32e(ケーブルセンサ30の基端部)が、ケーブルセンサ30の真っ直ぐに戻ろうとする復元力で外れることが無い。
第2モールド樹脂部32eをセンサブラケット40に固定する係止クリップ33は、図8に示されるように、断面が略D字形状に形成された被覆部33aと、当該被覆部33aの開口側(図中下側)に一体に設けられた一対の引っ掛け爪33bと、を備えている。また、被覆部33aと一対の引っ掛け爪33bとの間には、ケーブルセンサ30の短手方向に延びる支持壁33cがそれぞれ設けられている。なお、一対の引っ掛け爪33bおよび一対の支持壁33cは、被覆部33aの長手方向全域に亘って設けられている。
そして、被覆部33aは、第2モールド樹脂部32eの装着凹部32gに対して、隙間無くかつがたつくこと無く嵌まり込むようになっている。また、一対の支持壁33cは、被覆部33aを装着凹部32gに装着した状態で、第2モールド樹脂部32e、つまりケーブルセンサ30の長手方向基端部を支持するようになっている。
なお、図7に示されるように、第2モールド樹脂部32eの外周は、被覆部33aおよび一対の支持壁33cによって覆われて(囲まれて)いる。したがって、第2モールド樹脂部32eには、両面テープTP(図6参照)が貼り付けられていない。
このようにして、ケーブルセンサ30の長手方向基端部は、両面テープTPに依らず、がたつくこと無くセンサブラケット40に固定される。さらには、第2モールド樹脂部32eに係止クリップ33を装着した状態で、係止クリップ33は第2モールド樹脂部32eに対してがたつくことが無い。したがって、ケーブルセンサ30のセンサブラケット40への固定作業を、容易に行うことができる(作業性の向上)。
ここで、係止クリップ33は、ケーブルセンサ30の第2モールド樹脂部32eがセンサブラケット40から脱落するのを防止するものであり、本発明における脱落防止部材を構成している。また、係止クリップ33は、柔軟性を有するプラスチック材料によって形成されている。つまり、係止クリップ33は、センサホルダ32や第2モールド樹脂部32eよりも硬い素材で形成されている。その一方で、係止クリップ33は十分な柔軟性を有しており、図8の矢印M1の方向(被覆部33aを開く方向)に容易に変形可能となっている。
また、一対の引っ掛け爪33bには、ケーブルセンサ30の短手方向に突出された突出部33dがそれぞれ一体に設けられている。そして、これらの突出部33dは、センサ固定部41(図7参照)に設けられた第2貫通孔41bの傾斜壁Wに引っ掛けられて、これにより係止クリップ33は、抜け止めされた状態でセンサ固定部41に強固に固定される。
図3,図4,図6,図7に示されるように、センサブラケット40は、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することで、2つの湾曲部CVを備えた略板状に形成されている。具体的には、2つの湾曲部CVは、テールゲート12の縁部12a(図1および図2参照)の湾曲形状に倣って設けられている。このように、センサブラケット40はプラスチック製であり、センサブラケット40の硬度の方が、ケーブルセンサ30の硬度よりも高くなっている。
センサブラケット40は、センサ固定部41および車体固定部42を備えている。センサ固定部41および車体固定部42は何れも略平板状に形成され、センサブラケット40をテールゲート12に固定した状態で、センサ固定部41は車室外側に配置され、車体固定部42は車室内側に配置される。ここで、車体固定部42には、固定ボルト(図示せず)がそれぞれ挿通される3つのボルト孔42aが設けられている。これにより、車体固定部42はテールゲート12にがたつくこと無く強固に固定される。
センサ固定部41は、ケーブルセンサ30が装着される部分であり、センサブラケット40の長手方向に沿うようにして設けられている。そして、図4に示されるように、センサ固定部41の長手方向両側には、第1貫通孔41aおよび第2貫通孔41bがそれぞれ設けられている。
具体的には、第1貫通孔41aは、センサ固定部41の長手方向先端側(図4中左側)に配置され、ケーブルセンサ30の長手方向先端側の第1モールド樹脂部32d(図3参照)に対応して設けられている。一方、第2貫通孔41bは、センサ固定部41の長手方向基端側(図4中右側)に配置され、ケーブルセンサ30の長手方向基端側の第2モールド樹脂部32e(図3参照)に対応して設けられている。ここで、第2モールド樹脂部32eに対応した第2貫通孔41bが、本発明における引っ掛け孔を構成している。
これらの第1,第2貫通孔41a,41bは、それぞれセンサ固定部41のケーブルセンサ30が設けられた側(図3に示される表側)と、その反対側(図4に示される裏側)とを連通している。すなわち、第1,第2貫通孔41a,41bは、センサ固定部41の板厚方向に貫通している。
第1,第2貫通孔41a,41bは、それぞれ略長方形形状に形成され、その内側には傾斜壁Wが設けられている。これらの傾斜壁Wは、第1,第2貫通孔41a,41bの貫通方向(センサ固定部41の板厚方向)に傾斜しており、より具体的には、第1,第2貫通孔41a,41bのケーブルセンサ30が設けられた側の開口面積の方が、第1,第2貫通孔41a,41bのケーブルセンサ30が設けられた側とは反対側の開口面積よりも小さくなっている(図7の第2貫通孔41b参照)。
これにより、第1モールド樹脂部32dに固定される第1ホットメルト部HM1や、第2モールド樹脂部32eに固定される係止クリップ33の引っ掛け爪33b(突出部33d)が、第1,第2貫通孔41a,41bのそれぞれの傾斜壁Wの途中に引っ掛けられるようになっている(図7の第2貫通孔41b参照)。
したがって、第1ホットメルト部HM1や引っ掛け爪33bが、第1,第2貫通孔41a,41bからセンサ固定部41の裏側に大きく突出されることが防止される。よって、センサ固定部41の裏側に無駄なスペースを設けずに済む。
ここで、第1ホットメルト部HM1は、図示しないグルーガン(Glue−gun)等の加熱により溶融され、かつ冷却により硬化されたホットメルト接着剤、つまり熱溶融型接着剤によって形成されている。具体的には、ホットメルト接着剤には、本実施の形態では、エチレン酢酸ビニル(EVA)からなる熱可塑性プラスチックが用いられている。ただし、他の素材よりなる熱可塑性プラスチックをホットメルト接着剤として用いることもできる。
また、図4に示されるように、センサブラケット40の裏側には、センサホルダ32(図3参照)から引き出されたセンサ本体31の長手方向基端側が整然と配策されている。そして、センサホルダ32から引き出されたセンサ本体31の長手方向基端側は、第1ホットメルト部HM1と同様の第2ホットメルト部HM2および第3ホットメルト部HM3により、センサブラケット40の裏側に固定されている。
ここで、第1,第2,第3ホットメルト部HM1,HM2,HM3は、センサユニット20をテールゲート12(図1および図2参照)に装着した状態で、センサブラケット40とテールゲート12との間に配置される。したがって、紫外線を浴びることによる劣化等が抑えられて、ひいては第1,第2,第3ホットメルト部HM1,HM2,HM3の接着性能を、長期に亘って維持することができる。
さらに、センサブラケット40の裏側には、当該センサブラケット40の短手方向に延びるようにして、複数の補強リブRBが一体に設けられている。これらの補強リブRBは、センサ固定部41と車体固定部42との間を跨ぐようにして設けられ、センサブラケット40の強度を高めている。
図6および図7に示されるように、センサ固定部41と車体固定部42との間には、所定の角度で傾斜されるとともに、センサ固定部41と車体固定部42とを連結する連結壁43が設けられている。これにより、センサ固定部41と車体固定部42との間に、所定の高さ寸法の段差部DSが形成される。このように、センサ固定部41および車体固定部42との間に高低差を付けることで、ケーブルセンサ30をテールゲート12における縁部12a(図1および図2参照)の近傍に配置可能としている。よって、障害物BL(図2参照)の挟み込み検知の感度が十分に確保される。
また、段差部DSを設けているが、ケーブルセンサ30をセンサ固定部41に組み付けた状態で、センサ収容部32a(センサ本体31)は、車体固定部42よりも上方に大きく突出されている。これによっても、障害物BL(図2参照)の挟み込み検知の感度が十分に確保されている。
次に、以上のように形成されたセンサユニット20の製造方法、特に、ケーブルセンサ30のセンサブラケット40への組み付け手順について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
<第1工程>
まず、図8に示されるように、別の製造工程で製造または組み立てられたケーブルセンサ30および係止クリップ33を準備する。次いで、係止クリップ33の開口側、つまり一対の引っ掛け爪33b側を、ケーブルセンサ30の第2モールド樹脂部32e(装着凹部32g)に臨ませる。そして、図中矢印M1に示されるように、一対の引っ掛け爪33bを掴むようにして互いに離間させる。これにより、被覆部33aの開口側を開いて、その内側に第2モールド樹脂部32eを装着可能とする。
その後、図中矢印M2に示されるように、係止クリップ33を第2モールド樹脂部32e(装着凹部32g)に向けて移動させる。これにより、第2モールド樹脂部32eの装着凹部32gに、被覆部33aが嵌め込まれる。すると、第2モールド樹脂部32eは、被覆部33aおよび一対の支持壁33cによって覆われて、係止クリップ33が第2モールド樹脂部32eに対してがたつくこと無く装着される。これにより、第1工程(脱落防止部材装着工程)が完了する。
<第2工程>
次に、図7に示されるように、別の製造工程で製造されたセンサブラケット40を準備する。そして、第2モールド樹脂部32eに装着された係止クリップ33を、センサブラケット40におけるセンサ固定部41の表側(図中上側)に臨ませる。このとき、係止クリップ33の一対の引っ掛け爪33bを、センサ固定部41の第2貫通孔41bにそれぞれ差し込むようにする。
このとき、一対の引っ掛け爪33bは互いに近付くように弾性変形されて、これにより一対の引っ掛け爪33bの突出部33dが、それぞれ第2貫通孔41bに入り込む。すると、一対の突出部33dは、第2貫通孔41bの傾斜壁Wに対向して、第2貫通孔41bに抜け止めされた状態で引っ掛かる。
ここで、第2貫通孔41bのケーブルセンサ30が設けられた側の開口面積の方が、第2貫通孔41bのケーブルセンサ30が設けられた側とは反対側の開口面積よりも小さくなっているので、弾性変形されて元に戻ろうとする一対の引っ掛け爪33bの復元力は、係止クリップ33の支持壁33cをそれぞれセンサ固定部41に密着させるように作用する。よって、係止クリップ33のセンサ固定部41に対するがたつきが確実に防止される。これにより、第2工程(引っ掛け工程)が完了する。
<第3工程>
その後、図6に示されるように、センサホルダ32の土台部32bに貼り付けられた両面テープTPを、センサブラケット40に設けられたセンサ固定部41に貼り付ける。このとき、作業者は、センサホルダ32に設けられた一対の傾斜面32cを押圧するようにする。
また、センサ固定部41の湾曲形状に倣って精度良くケーブルセンサ30を貼り付けられるようにするために、貼付作業用の治具(図示せず)を用いるようにする。これにより、ケーブルセンサ30がセンサブラケット40に対して固定されて、第3工程([請求項7]のセンサ貼付工程)が完了する。
<第4工程>
次に、第1,第2,第3ホットメルト部HM1,HM2,HM3を形成するスティック状のホットメルト接着剤(図示せず)を準備し、かつホットメルト接着剤を加熱して溶融させるグルーガン(図示せず)を準備する。その後、グルーガンにスティック状のホットメルト接着剤をセットし、かつグルーガンの電源を入れる。
そして、図4に示されるように、ケーブルセンサ30が固定されたセンサブラケット40の裏側から、第1貫通孔41a上にグルーガンを臨ませて、第1貫通孔41aの内部に、溶融されたホットメルト接着剤を供給(充填)する。
このとき、グルーガンのトリガー(図示せず)を操作して、ホットメルト接着剤の供給量を微調整する。具体的には、第1貫通孔41aからホットメルト接着剤が溢れないように調整する。その後、ホットメルト接着剤に冷風等を当てることで、当該ホットメルト接着剤を冷却して硬化させる。これにより、第1ホットメルト部HM1が形成される。
これに引き続き、グルーガンを操作して、第2ホットメルト部HM2および第3ホットメルト部HM3を形成する。これにより、センサホルダ32の基端側から引き出されたセンサ本体31が、センサブラケット40の裏側に固定される。
このようにして、センサユニット20が最終的に完成して、第4工程(接着工程)が完了する。
以上詳述したように、実施の形態1によれば、ケーブルセンサ30の一部、つまり第2モールド樹脂部32eに、ケーブルセンサ30のセンサブラケット40からの脱落を防止する係止クリップ33が設けられ、センサブラケット40に、ケーブルセンサ30が設けられた側とその反対側とを連通し、係止クリップ33が引っ掛けられる第2貫通孔41bが設けられている。
これにより、湾曲部CVを備えた複雑な形状のセンサブラケット40であっても、ケーブルセンサ30の真っ直ぐに戻ろうとする復元力が作用する部分、具体的には湾曲部CVの近傍に配置された第2モールド樹脂部32eが係止クリップ33で支持されて、当該部分がセンサブラケット40から外れることが確実に防止される。
したがって、ケーブルセンサ30のセンサブラケット40に対する固定強度を高めて、頻繁なメンテナンスを不要にでき、ひいては信頼性を向上させることが可能となる。なお、ケーブルセンサ30を形成する第1モールド樹脂部32d側にも、係止クリップ33を設けることができる。
また、実施の形態1によれば、係止クリップ33および第2貫通孔41bが、ケーブルセンサ30の長手方向端部寄りの部分(長手方向基端部)に設けられているので、特に、両面テープの剥がれ易いケーブルセンサ30の長手方向基端部(第2モールド樹脂部32e)が、センサブラケット40から早期に脱落することを防止できる。
なお、ケーブルセンサ30の第2モールド樹脂部32eからは、センサ本体31の長手方向基端側が引き出されている(図3参照)ので、ケーブルセンサ30の第2モールド樹脂部32eは、両面テープのみでは、他の部分に比して、特に剥がれ易い部分となっている。
さらに、実施の形態1によれば、係止クリップ33は、第2モールド樹脂部32eの外周を覆う被覆部33aと、第2貫通孔41bに引っ掛けられる引っ掛け爪33bと、を備えているので、第2モールド樹脂部32eを、固定ねじや接着剤等の固定手段を用いること無く容易にセンサブラケット40に固定することができる。
したがって、センサユニット20の組み立て工程を簡素化しつつ、歩留まりを良くすることができる。
また、第2貫通孔41bのケーブルセンサ30が設けられた側の開口面積の方が、第2貫通孔41bのケーブルセンサ30が設けられた側とは反対側の開口面積よりも小さくなっているので、係止クリップ33の引っ掛け爪33b(突出部33d)を、傾斜壁Wの途中に引っ掛けることができる(図7参照)。
これにより、引っ掛け爪33bが、第2貫通孔41bからセンサ固定部41の裏側に大きく突出することを防止して、センサ固定部41の裏側に無駄なスペースを設けずに済む。
次に、本発明の実施の形態2ないし実施の形態5(他の4種類)について、図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態1と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図9は実施の形態2を説明する図8に対応した図を、図10は実施の形態3を説明する図7に対応した図を、図11は実施の形態4を説明する図6に対応した図を、図12は実施の形態5を説明する図6に対応した図をそれぞれ示している。
[実施の形態2]
図9に示されるように、実施の形態2のセンサユニット50では、実施の形態1のセンサユニット20(図8参照)に比して、係止クリップ33が設けられる位置が異なっている。具体的には、センサホルダ32と第2モールド樹脂部32eとの間に、係止クリップ33の被覆部33aが装着される装着凹部51が設けられている。そして、装着凹部51は、センサホルダ32と第2モールド樹脂部32eとの境界部分BRを跨いでいる。すなわち、被覆部33aは、センサホルダ32と第2モールド樹脂部32eとの境界部分BRを覆うようになっている。
以上のように形成された実施の形態2においても、上述した実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。これに加えて、実施の形態2では、係止クリップ33の被覆部33aが、センサホルダ32と第2モールド樹脂部32eとの境界部分BRを覆うので、当該境界部分BRが外部に露出されるのを防止することができる。したがって、係止クリップ33が設けられる部分の見栄えを、さらに向上させることが可能となる。
[実施の形態3]
図10に示されるように、実施の形態3のセンサユニット60では、実施の形態1のセンサユニット20(図7参照)に比して、係止クリップ33を省略しつつ、第2モールド樹脂部32eにおいても第1モールド樹脂部32dと同様に、ホットメルト部HMにより固定した点が異なっている。つまり、実施の形態3のホットメルト部HMは、本発明における脱落防止部材および熱溶融型接着剤を構成している。なお、ホットメルト部HMには、上述した第1,第2,第3ホットメルト部HM1,HM2,HM3(図4参照)と同様のものが用いられる。
ホットメルト部HMは、図10に示されるように、センサブラケット40の第2貫通孔41bに引っ掛けられている。ホットメルト部HMは、第2貫通孔41bのケーブルセンサ30が設けられた側とは反対側(センサブラケット40の裏側)から、第2モールド樹脂部32eに固定されている。
また、ホットメルト部HMにおいても、第2貫通孔41bの傾斜壁Wの途中に引っ掛けられており、これによりホットメルト部HMが、第2貫通孔41bからセンサ固定部41の裏側に大きく突出されることが防止されている。
さらに、ホットメルト部HMにおいても、センサユニット60をテールゲート12(図1および図2参照)に装着した状態で、センサブラケット40とテールゲート12との間に配置される。したがって、紫外線を浴びることによる劣化等が抑えられている。
ここで、実施の形態3のセンサユニット60は、以下のように製造される。特に、ケーブルセンサ30のセンサブラケット40への組み付け手順について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
<第1工程>
まず、センサホルダ32の土台部32bに貼り付けられた両面テープTP(図6参照)を、センサブラケット40に設けられたセンサ固定部41に貼り付ける。このとき、作業者は、センサホルダ32に設けられた一対の傾斜面32c(図6参照)を押圧するようにする。
また、センサ固定部41の湾曲形状に倣って精度良くケーブルセンサ30を貼り付けられるようにするために、貼付作業用の治具(図示せず)を用いるようにする。これにより、ケーブルセンサ30がセンサブラケット40に対して固定されて、第1工程([請求項8]のセンサ貼付工程)が完了する。
<第2工程>
次に、図10に示されるように、ケーブルセンサ30が固定されたセンサブラケット40の裏側、つまりケーブルセンサ30が設けられた側とは反対側から、第2貫通孔41b上にグルーガン(図示せず)を臨ませて、第2貫通孔41bの内部に、溶融されたホットメルト接着剤を供給(充填)する。
このとき、グルーガンのトリガー(図示せず)を操作して、ホットメルト接着剤の供給量を微調整する。具体的には、第2貫通孔41bからホットメルト接着剤が溢れないよう図10に示される程度に調整する。その後、ホットメルト接着剤に冷風等を当てることで、当該ホットメルト接着剤を冷却して硬化させる。
これにより、ホットメルト接着剤が第2貫通孔41bに引っ掛けられて、ホットメルト部HMが形成される。このようにして、センサユニット60が最終的に完成して、第2工程(接着剤供給工程)が完了する。
以上のように形成された実施の形態3においても、上述した実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。これに加えて、実施の形態3では、係止クリップ33(図7参照)が不要となるので、部品点数の削減を図ることが可能となる。
[実施の形態4]
図11に示されるように、実施の形態4のセンサユニット70では、実施の形態1のセンサユニット20(図6参照)に比して、センサホルダ32の形状のみが異なっている。具体的には、センサ収容部32aの土台部32b側の部分および土台部32bに、切り込み部71が設けられている。
以上のように形成された実施の形態4においても、上述した実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。これに加えて、実施の形態4では、図中破線矢印M3に示されるように、センサホルダ32を弾性変形させて、センサ収容部32aを大きく開口させることができる。したがって、実施の形態1に比して、センサ収容部32aにセンサ本体31を容易に収容させることができる。なお、実施の形態1では、センサホルダ32を押し出し成形する際に、センサ本体31も同時に押し出され、これによりセンサ収容部32aにセンサ本体31が収容されるようになっている。
また、実施の形態4のセンサユニット70では、図11に示されるように、センサ収容部32aに大きな荷重Fが作用すると、センサ本体31は矢印M4に示されるように移動されるが、切り込み部71が矢印M5に示されるように開くようになる。これにより、センサ本体31が切り込み部71の間に逃げて、センサ本体31に掛かる負荷が緩和され、ひいてはセンサ本体31が損傷することを未然に防ぐことができる。
[実施の形態5]
図12に示されるように、実施の形態5のセンサユニット80では、実施の形態1のセンサユニット20(図6参照)に比して、センサホルダ32が導電性を有するゴム材で形成され、センサ収容部32aに保持されるセンサ本体81の検知方式が異なっている。
具体的には、センサ本体81は、人体等の障害物BLが近接したことをコントローラ13b(図1および図2参照)に検出させる非接触タイプの近接センサとなっている。センサ本体81は電極からなり、人体等の障害物BLが図12の二点鎖線円で示される検出領域に入ると、障害物BLがセンサユニット80に近付いたことを示す電気信号の変化が、コントローラ13bに出力される。
ここで、センサ本体81には、微弱な電気信号がコントローラ13bから流れた状態となっている。そして、この状態で障害物BLがセンサ本体81に近付くと、障害物BLとセンサ本体81との間の静電容量が変化して、センサ本体81に流れている電気信号が立ち上がるようになっている。
この電気信号の変化をコントローラ13bに検出させることで、コントローラ13bは、障害物BLがセンサユニット80に近付いたことを検出する。すなわち、電極により形成されるセンサ本体81は、静電容量センサとなっている。なお、センサ本体81(電極)は、例えば複数の銅線を束ねた導電線(配線コード)により形成されている。
以上のように形成された実施の形態5においても、上述した実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。これに加えて、実施の形態5では、センサ本体81を非接触タイプの近接センサとしたので、障害物BLの接触を未然に防ぐことができ、より信頼性を高めることが可能となる。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態1ないし実施の形態4では、絶縁チューブ31aの内部に一対の電極31b,31cを螺旋状に固定したものを示したが、本発明はこれに限らず、電極の太さや必要とされる検出性能等に応じて、4本や6本等の電極を螺旋状に設けたり平行に設けたりしても良い。
さらに、上記各実施の形態では、センサユニット20,50,60,70,80を、車両10のテールゲート12に固定した場合を示したが、本発明はこれに限らず、車両のサンルーフや車両の側方にあるスライドドアに固定しても良いし、車両10への適用に限らず、建物の出入り口を開閉するための自動ドア装置等にも適用することができる。
その他、上記各実施の形態における各構成要素の材質,形状,寸法,数,設置箇所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、上記各実施の形態に限定されない。
10 車両
11 開口部
12 テールゲート(固定対象物)
12a 縁部
13 パワーテールゲート装置
13a アクチュエータ
13b コントローラ
20 センサユニット(実施の形態1)
30 ケーブルセンサ
30a オス型コネクタ
31 センサ本体
31a 絶縁チューブ
31b,31c 電極
31d 導電チューブ
31e 導電線
32 センサホルダ
32a センサ収容部
32b 土台部
32c 傾斜面
32d 第1モールド樹脂部
32e 第2モールド樹脂部(端末部)
32f 挿通孔
32g 装着凹部
33 係止クリップ(脱落防止部材)
33a 被覆部
33b 引っ掛け爪
33c 支持壁
33d 突出部
40 センサブラケット(ブラケット)
41 センサ固定部
41a 第1貫通孔
41b 第2貫通孔(引っ掛け孔)
42 車体固定部
42a ボルト孔
43 連結壁
50 センサユニット(実施の形態2)
51 装着凹部
60 センサユニット(実施の形態3)
70 センサユニット(実施の形態4)
71 切り込み部
80 センサユニット(実施の形態5)
81 センサ本体
BL 障害物
BR 境界部分
CV 湾曲部
DS 段差部
F 荷重
HM ホットメルト部(脱落防止部材,熱溶融型接着剤)
HM1 第1ホットメルト部
HM2 第2ホットメルト部
HM3 第3ホットメルト部
P1 長尺接続部
P2 短尺接続部
R 抵抗
RB 補強リブ
S 隙間
SP セパレータ
SW かしめ部材
TP 両面テープ(粘着テープ)
W 傾斜壁

Claims (8)

  1. 障害物の近接または接触を検出するケーブルセンサと、
    前記ケーブルセンサを固定対象物に固定するためのブラケットと、
    を備えたセンサユニットであって、
    前記ケーブルセンサと前記ブラケットとの間に設けられ、前記ケーブルセンサを前記ブラケットに固定する粘着テープと、
    前記ケーブルセンサの一部に設けられ、前記ケーブルセンサの前記ブラケットからの脱落を防止する脱落防止部材と、
    前記ブラケットに設けられ、前記ケーブルセンサが設けられた側とその反対側とを連通し、前記脱落防止部材が引っ掛けられる引っ掛け孔と、
    を有する、
    センサユニット。
  2. 請求項1記載のセンサユニットにおいて、
    前記脱落防止部材および前記引っ掛け孔が、前記ケーブルセンサの長手方向端部寄りの部分に設けられている、
    センサユニット。
  3. 請求項1または2記載のセンサユニットにおいて、
    前記脱落防止部材は、
    前記ケーブルセンサの外周を覆う被覆部と、
    前記引っ掛け孔に引っ掛けられる引っ掛け爪と、
    を備えている、
    センサユニット。
  4. 請求項3記載のセンサユニットにおいて、
    前記ケーブルセンサは、
    センサ本体を保持するセンサホルダと、
    前記センサホルダの長手方向端部に設けられる端末部と、
    を有し、
    前記被覆部が、前記センサホルダと前記端末部との境界部分を覆っている、
    センサユニット。
  5. 請求項1または2記載のセンサユニットにおいて、
    前記脱落防止部材が、
    前記引っ掛け孔の前記ケーブルセンサが設けられた側とは反対側から前記ケーブルセンサに固定され、かつ前記引っ掛け孔に引っ掛けられた熱溶融型接着剤である、
    センサユニット。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のセンサユニットにおいて、
    前記引っ掛け孔の前記ケーブルセンサが設けられた側の開口面積の方が、前記引っ掛け孔の前記ケーブルセンサが設けられた側とは反対側の開口面積よりも小さくなっている、
    センサユニット。
  7. 障害物の近接または接触を検出するケーブルセンサと、
    前記ケーブルセンサを固定対象物に固定するためのブラケットと、
    を備えたセンサユニットの製造方法であって、
    前記ケーブルセンサに、当該ケーブルセンサの前記ブラケットからの脱落を防止する脱落防止部材を装着する脱落防止部材装着工程と、
    前記ブラケットに設けられ、前記ケーブルセンサが設けられた側とその反対側とを連通する引っ掛け孔に、前記脱落防止部材に設けられた引っ掛け爪を引っ掛ける引っ掛け工程と、
    前記ケーブルセンサに貼り付けられた粘着テープを、前記ブラケットに設けられたセンサ固定部に貼り付けるセンサ貼付工程と、
    を有する、
    センサユニットの製造方法。
  8. 障害物の近接または接触を検出するケーブルセンサと、
    前記ケーブルセンサを固定対象物に固定するためのブラケットと、
    を備えたセンサユニットの製造方法であって、
    前記ケーブルセンサに貼り付けられた粘着テープを、前記ブラケットに設けられたセンサ固定部に貼り付けるセンサ貼付工程と、
    前記ブラケットに設けられ、前記ケーブルセンサが設けられた側とその反対側とを連通する引っ掛け孔に、前記ケーブルセンサが設けられた側とは反対側から溶融した熱溶融型接着剤を供給し、前記熱溶融型接着剤を前記引っ掛け孔に引っ掛ける接着剤供給工程と、
    を有する、
    センサユニットの製造方法。
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