JP2020003704A - 情報処理装置 - Google Patents

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Toshiyuki Kondo
敏之 近藤
文彦 村瀬
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文彦 村瀬
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Abstract

【課題】人の視覚の状態に応じてボケを抑制した画像を提供する。【解決手段】情報処理装置13は、元画像の表示態様を変更した画像である表示画像を生成する。情報処理装置13は、閾値設定部21と、範囲設定部22、と、画像生成部23と、を備える。閾値設定部21は、コントラスト閾値を設定する。範囲設定部22は、コントラスト閾値と、空間周波数特性と、に基づき、輝度コントラストを増加する空間周波数の範囲を設定する。画像生成部は、範囲設定部により設定された空間周波数の範囲において元画像の輝度コントラストが増加された画像を生成する。【選択図】図1

Description

本開示は、車両に搭載される表示装置に画像を表示する技術に関する。
画像を表示する表示装置において、画像を視認し易くするための技術が知られている。例えば、下記特許文献1では、入力画像のエッジを強調するフィルタにより境界のボケを抑制する技術が提案されている。
特開2002−149105号公報
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、上記技術は人の視覚の状態を考慮したものではないため、視覚の状態によっては十分にボケの抑制がなされないという課題が見出された。
本開示の1つの局面は、人の視覚の状態に応じてボケを抑制した画像を提供することにある。
本開示の一態様による情報処理装置(13、113、213)は、元画像の表示態様を変更した画像である表示画像を生成する。情報処理装置は、閾値設定部(21、121)と、範囲設定部(22、221)と、画像生成部(23、123)と、を備える。閾値設定部は、コントラスト閾値を設定するように構成されている。範囲設定部は、閾値設定部により設定されたコントラスト閾値と、元画像に係る、空間周波数に対する輝度コントラストを示す空間周波数特性と、に基づき、輝度コントラストを増加する空間周波数の範囲を設定するように構成されている。画像生成部は、範囲設定部により設定された空間周波数の範囲において元画像の輝度コントラストが増加された画像を、表示画像として生成するように構成されている。
このような構成によれば、視覚の状態に対応するコントラスト閾値に基づいて表示画像のコントラストを増加するため、視覚の状態に応じてボケを抑制した見易い画像を提供することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態の車載表示システムの構成を示すブロック図である。 空間周波数特性とコントラスト閾値を説明する図である。 所定の空間周波数範囲においてコントラストを増加させた状態を説明する図である。 第1実施形態の画像生成処理のフローチャートである。 コントラストを増加する空間周波数の上限の設定方法を説明する図である。 コントラスト増加倍率の設定方法を説明する図である。 コントラスト閾値の視力による相違を説明する図である。 コントラスト閾値の相違によるコントラスト増加の相違を説明する図である。 コントラスト閾値の相違によるコントラスト増加の相違を説明する図である。 第2実施形態の車載表示システムの構成を示すブロック図である。 第2実施形態の画像生成処理のフローチャートである。 コントラスト増加倍率の設定方法を説明する図である。 第3実施形態の車載表示システムの構成を示すブロック図である。 図14Aが車両の前方風景を示す図であり、図14Bがヘッドアップディスプレイによる表示がなされた状態を示す図である。 元画像の背景の輝度変更を説明する模式図である。 第3実施形態の画像生成処理のフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す第1実施形態の車載表示システム1は、操作器11、表示器12、及び情報処理装置13を備える。なお車載表示システム1は車両に搭載して用いられて運転者などの車両の搭乗者が使用するシステムであり、表示器を視認する搭乗者を以下では使用者と記載する。
操作器11は、使用者が操作可能なボリューム調整つまみを有する装置である。この操作器11の操作に応じた信号が情報処理装置13に出力される。この操作器11は、コントラスト閾値を調整するために用いられる。コントラスト閾値を調整する目的及び作用については後述する。
表示器12は、画像を表示可能に構成された液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどを備える。表示器12は、情報処理装置13から入力される信号に従って画像を表示する。
情報処理装置13は、CPUと、例えば、RAM又はROM等の半導体メモリ(以下、メモリ)と、を有するマイクロコンピュータを備える。情報処理装置13の各機能は、CPUが非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。なお、情報処理装置13は、1つのマイクロコンピュータを備えてもよいし、複数のマイクロコンピュータを備えてもよい。
情報処理装置13は、予めメモリに格納されている元画像を用い、元画像の表示態様を変更した画像である表示画像を生成し、表示器12に出力する。情報処理装置13は、図1に示すように、閾値設定部21と、範囲設定部22と、画像生成部23と、を備える。情報処理装置13に含まれる各部の機能を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の機能は、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。例えば、上記機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は、デジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現されてもよい。
閾値設定部21は、予め準備された複数のコントラスト閾値の中から、使用者による操作器11の操作に応じたコントラスト閾値を設定する。本実施形態においては、使用者が操作器11を操作することによりコントラスト閾値が変化し、それにより後述する理由により使用者の表示画像の見え方が変化する。
範囲設定部22は、コントラスト閾値と、元画像の空間周波数特性と、に基づいて、元画像における輝度のコントラスト値である輝度コントラスト(以下、単にコントラストとも記載する)を増加する空間周波数の範囲を設定する。
図2は、ある元画像に係る空間周波数ごとのコントラストを示すグラフであり、これが空間周波数特性を示している。図2は、さらに、コントラスト閾値を重ねて示している。コントラスト閾値は、一般に視覚の状態(例えば視力)に対応する値であって、空間周波数に応じて変化する値を有している。このコントラスト閾値が正弦波格子の縞が知覚できる下限である。図2に示される空間周波数特性では、視力0.7のコントラスト閾値及び視力0.3のコントラスト閾値と対比したときに、視力0.7の方が、より広い空間周波数の範囲において、コントラスト閾値を超えるコントラストを有している。つまり、視力が高い方が、より広い空間周波数の範囲において、より低いコントラストでも縞が見えるため、使用者に表示画像のボケが抑制された画像が認識され易い。
図3は、視力0.3に対応するコントラスト閾値を用いて、元画像のコントラストを増加した例である。コントラストを増加する空間周波数の下限は、図2の空間周波数特性におけるコントラストがコントラスト閾値を超えた最大の空間周波数である1.5([cycles/degree]、以下略)よりも大きい空間周波数2.0となっている。空間周波数1.5以下では、コントラストを増加しなくとも縞が見える状態であるため、輝度コントラストの増加はしない。これにより、コントラストの増加に伴う表示画像の眩しさの増大を抑制する。また、コントラストを増加する空間周波数の上限は、コントラスト閾値が1となる空間周波数9.0である。空間周波数が9.0を超えると、コントラストの値に関らず知覚が困難になることから、コントラスト増加を行う実益が小さいためである。
画像生成部23は、範囲設定部22により設定された空間周波数の範囲において、図3のように元画像の輝度コントラストを増加させた画像である表示画像を生成する。図3の例では、コントラストが、コントラスト増加前には超えていなかった空間周波数2−4の範囲でコントラスト閾値を超えた。
上記図2及び図3では視力0.3と視力0.7の2つのコントラスト閾値を例示しているが、もちろん、より多くの段階のコントラスト閾値を準備してもよい。そして、使用者が操作器11を操作することで、複数のコントラスト閾値のいずれかが選択され、画像生成部23により表示画像が生成されて情報処理装置13に表示される。使用者は、操作器11を操作して自らが表示画像を見易いと感じるコントラスト閾値を設定することができる。
[1−2.処理]
次に、情報処理装置13が実行する画像生成処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。
まず、S1では、情報処理装置13は、操作器11の操作量を読み込む。コントラスト閾値は、この操作量に応じて設定される。
続くS2では、情報処理装置13は、コントラスト増加を行う上限の空間周波数を設定する。図5に示されるように、知覚可能な空間周波数の上限は、対応する視力推定値に応じて定まる。図2に示されるように、視力0.3のときは、コントラストの増加により知覚可能となりうる空間周波数の上限は9であり、視力0.7のときの空間周波数の上限は21である。図5では、視力推定値が1.0のときの上限の空間周波数は30となり、視力がそれ以上であっても変化しない。視力推定値と、操作器11の操作量に応じたコントラスト閾値とは対応しているため、図5のグラフに基づいて、操作量に応じた空間周波数の上限が定められる。
続くS3では、情報処理装置13は、元画像の読み込みをする。
続くS4では、情報処理装置13は、コントラストの空間周波数特性計算をする。ここでは、元画像の各画素の輝度パラメータを対象として高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform)を行い、元画像の周波数特性を取得する。
続くS5では、情報処理装置13は、S4にて取得した元画像の周波数特性と、S1にて取得した操作量に対応するコントラスト閾値と、を比較して、コントラスト増加を行う下限の空間周波数を設定する。
続くS6では、情報処理装置13は、コントラスト増加を行う。コントラストは、例えば図6のグラフに示されるように、下限周波数から上限周波数までの間で徐々に大きくなるように増加倍率を設定することができる。下限周波数に近い空間周波数ほどコントラスト閾値と輝度コントラストとの差が小さいため、増加倍率に上述した傾向を持たせることで、必要以上に倍率を上げて眩しさが増大してしまったり、倍率が小さすぎて効果が得られなかったりすることを抑制することができる。
続くS7では、情報処理装置13は、コントラスト増加後の表示画像を生成する。ここでは、S6にてコントラストの増加がなされた空間周波数特性を対象として逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform)を行い、表示画像を生成する。
続くS8では、情報処理装置13は、表示器12にS7にて生成した表示画像の表示指令をした後、図4の画像生成処理を終了する。
[1−3.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1a)本実施形態の車載表示システム1では、情報処理装置が視覚の状態に対応するコントラスト閾値に基づいて表示画像のコントラストを増加するため、視覚の状態に応じてボケを抑制した見易い画像を提供することができる。
図7に示されるように、低い視力に対応するコントラスト閾値ほど、空間周波数が高くなるにつれ急激に値が大きくなり、早期に縞が視認できない状態となる。図8及び図9に示すように、コントラストを増加させることで、縞が確認できる範囲が広がり、ボケなくなる。また、図8と図9とを比較すると、低い視力に対応するコントラスト閾値が設定された場合には、図8の場合と比較してその分の増加率を大きくすることで、コントラスト閾値の変化に応じた適切なコントラスト増加を行うことができる。
(1b)使用者による操作器11の操作量に応じてコントラスト閾値が変化するため、使用者は、適切な見易さの表示画像に自ら調整することができる。
(1c)範囲設定部22は、設定されたコントラスト閾値を下回る輝度コントラストを有する空間周波数を含むように、コントラストを増加する空間周波数の範囲を設定する。具体的には、範囲の下限は、それ以上の空間周波数では縞が知覚できなくなる空間周波数であり、範囲の上限は、それ以上ではコントラストを増加させても縞が知覚できない空間周波数である。このように空間周波数を設定することで、表示画像がボケて見えることを効果的に抑制しつつ、縞が近くできる周波数範囲のコントラスト増加による眩しさの増加を抑制できる。
[2.第2実施形態]
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と共通する部分を有するため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
前述した第1実施形態では、使用者の操作に応じてコントラスト閾値が変更される構成を例示した。これに対し、第2実施形態では、コントラスト閾値は推定される視力に応じて設定され、コントラスト倍率を使用者が操作によって調整する点で、第1実施形態と相違する。
図10に示す第2実施形態の車載表示システム101は、それぞれ車両に搭載して用いられる、顔撮影カメラ111、操作器112、表示器12、及び情報処理装置113を備える。表示器12は第1実施形態と同様であるため説明を割愛する。
顔撮影カメラ111は、車両室内に設けられた撮像装置であって、例えば公知のCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどを用いることができる。顔撮影カメラ111は搭乗者の顔を撮影できるように配置されており、撮影した撮影画像を情報処理装置113に出力する。
操作器112は、使用者が操作可能なボリューム調整つまみを有する装置である。この操作器112の操作に応じた信号が情報処理装置113に出力される。この操作器112は、コントラスト倍率を調整するために用いられる。
情報処理装置113は、第1実施形態の情報処理装置13と同様のハードウェア構成を採用することができる。もちろん、本実施例に適した回路やチップが搭載されていてもよい。情報処理装置113は、閾値設定部121と、範囲設定部22と、画像生成部123と、を備える。
閾値設定部121は、顔撮影カメラ111の撮影画像から使用者の視力を推定し、その推定視力値に対応したコントラスト閾値を設定する。具体的には、顔向き検出部131が111の撮影画像に基づいて使用者の顔向きを検出する。また、まぶた開度検出部132が撮影画像に基づいて使用者のまぶたの開度を検出する。視力取得部133は、使用者の顔が表示器12を向いているときのまぶたの開度から使用者の視力を推定する。このとき、まぶたの開度と視力との対応を示すマップを用いて視力を推定してもよい。
なお、閾値設定部121による視力推定方法は上記の方法に限定されず、公知の他の手法で視力を推定してもよい。その手法は、顔撮影カメラ111を用いない手法であってもよい。また、視力は、例えば使用者が自ら入力することで取得してもよいし、使用者の視力を予め情報処理装置113が有していてもよい。
閾値設定部121は、予め準備された複数のコントラスト閾値の中から、推定された視力に応じたコントラスト閾値を取得する。
範囲設定部22は、第1実施例と同様に、元画像における輝度のコントラスト値を増加すべき空間周波数の範囲を設定する。
画像生成部123は、範囲設定部22により設定された空間周波数の範囲において、元画像のコントラスト値を増加させた表示画像を生成する。なお、このときのコントラスト値の増加倍率は、操作器112の操作量により定まる。
[2−2.処理]
次に、第2実施形態の情報処理装置123が実行する画像生成処理について、図11のフローチャートを用いて説明する。
S11では、情報処理装置123は、使用者の顔の撮像画像を取得し、S12では、情報処理装置123は、顔向きを検出する。そしてS13では、情報処理装置123は、顔が表示器12に向いているか否かを判定する。
情報処理装置123は、S13で顔が表示器12に向いていると判定した場合には、S14へ移行する。一方、情報処理装置123は、S13で顔が表示器12に向いていないと判定した場合には、S16へ移行する。
S14では、情報処理装置123は、まぶたの開度を検出する。
続く、S15では、情報処理装置123は、まぶたの開度に基づいて、視力推定値を行い、最新の推定値に更新する。
続くS16では、情報処理装置123は、空間周波数におけるコントラスト増加を行う上限周波数の設定をする。ここでは、S15で更新された視力推定値に対応するコントラスト閾値を用いて、上述した図4のS2と同様に、使用者が知覚可能な範囲を上限として設定する。
続く、S17〜S19は、上述した図4のS3〜S5と同様の処理である。
続く、S20では、情報処理装置123は、操作器112の操作量の読み込みをする。
続く、S21では、情報処理装置123は、S20にて読み込んだ操作量に応じてコントラストの増加倍率を決定する。増加倍率の決定方法の一例を図12に示す。図12では、例として、操作量が0%のとき、50%のとき、100%のとき、の3例が示されている。いずれの空間周波数においても、操作量が大きいほど、増加倍率は大きくなるように設定されている。また、空間周波数が高くなるほど、同じ操作量であっても、増加倍率は増加するように設定されている。
なお、操作量は0%、50%、及び100%の3通りに限定されず、より多くの段階に操作することができる。例えば30%の操作量であれば、図12の0%と50%のラインの間に増加倍率を示すラインが存在する。
説明を図11に戻る。
続くS22では、情報処理装置123は、コントラストの増加をする。ここでは、S18で取得した元画像の周波数特性において、S16及びS19で定めた周波数範囲にてS21で決定したコントラスト増加倍率に従ってコントラストの増加をする。
続く、S23、S24は、上述した第1実施形態のS7、S8と同様の処理である。S24の後、図11の画像生成処理を終了する。
[2−3.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
(2a)第2実施形態の車載表示システム101では、まぶたの開度に応じてコントラスト閾値を設定するように構成されている。使用者が表示器12を視認する際には、視力が低いほど使用者は眼を細める傾向があるため、まぶたの開度に応じてコントラスト閾値を選択することで、適切なコントラスト閾値を用いることができる。
(2b)画像生成部123は、使用者による操作器112への入力操作に応じた増加倍率にて、輝度コントラストを増加する。よって、使用者は自ら知覚しやすい表示画像を調整することができる。なお、輝度コントラストが増加される空間周波数の範囲は、推定されたまぶた開度(視力)に応じたコントラスト閾値に基づいて適切な範囲に定められているため、コントラスト増加が不要な周波数範囲での増加はなく、眩しさが過度に上昇してしまうことを抑制できる。
[3.第3実施形態]
[3−1.第1実施形態との相違点]
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と共通する部分を有するため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
第3実施形態では、車両の外部を撮影した撮影画像に応じて元画像の輝度コントラストを算出する点で、第1実施形態と相違する。
図13に示す第3実施形態の車載表示システム201は、それぞれ車両に搭載して用いられる、操作器11、外部撮影カメラ211、表示器212、及び情報処理装置213を備える。操作器11は第1実施形態と同様であるため説明を割愛する。
表示器212は、車両のウインドガラス等を用いて反射光により画像を表示するヘッドアップディスプレイである。表示画像は、虚像として使用者の前方に表示される。
外部撮影カメラ211は、車両外部、特に進行方向前方の道路を撮影する撮影装置であって、例えば公知のCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどを用いることができる。外部撮影カメラ211は車両の外部、特に進行方向前方の道路を撮影できるように配置されており、撮影した撮影画像を情報処理装置213に出力する。
情報処理装置213の範囲設定部221は、元画像の輝度コントラストの周波数特性を取得するにあたり、元画像の背景に当たる部分の輝度を、撮影画像に基づいて求められた輝度の値に置き換える。
図14Aは、車両の進行方向を運転席から見た視点の図である。表示領域241は、運転者から表示器212の表示画像が視認される領域であり、図14Bに示されるように、その位置において表示器212の表示画像242を視認することができる。つまり、表示領域241は、使用者により表示画像242が視認される部分と重畳する重畳部分である。
図15Aに示されるように、元画像251は背景部252と要部253とにより構成されている。そして、図15Bに示される修正元画像255は、要部253は元画像251と同一であるが、背景部256の輝度については、外部撮影カメラ211の撮影画像のうち表示領域241に相当する部分の平均輝度に置き換えられる。そして、その置き換えた修正元画像255に基づいて空間周波数特性が取得される。なお本実施形態では背景部252のみが変更される構成を例示しているが、要部253も変更されてもよい。
[3−2.処理]
次に、第3実施形態の情報処理装置213が実行する画像生成処理について、図16のフローチャートを用いて説明する。
S31〜S33の処理、即ち、情報処理装置213による操作器11の操作量の読み込み、コントラスト増加を行う空間周波数の上限周波数の設定、及び元画像の読み込み、は、図4のS1〜S3の処理と同様である。
S34では、情報処理装置213は、前方風景の読み込みをする。ここでは、外部撮影カメラ211により撮影された撮像画像を取得する。
続くS35では、情報処理装置213は、S34にて読み込んだ前方風景の中から、重畳部分を特定する。重畳部分は、外部撮影カメラ211の位置、運転者の目の位置、及びヘッドアップディスプレイの表示位置から求めることができる。運転者の目の位置は、予め定められた値であってもよいし、室内を撮影するカメラの撮影画像などに基づいて算出してもよい。
続くS36では、情報処理装置213は、S35にて特定した重畳部分の平均輝度を計算する。
続くS37では、情報処理装置213は、元画像の背景部252の輝度を、S36にて取得した重畳部分の平均輝度で置き換える。
続くS38では、情報処理装置213は、コントラストの空間周波数特性計算をする。ここでは、S37にて背景部分の輝度を置き換えた画像の各画素の輝度パラメータを対象として高速フーリエ変換を行い、周波数特性を取得する。
S39〜S41の処理は、図4のS5〜S7の処理と同様である。
続くS42では、情報処理装置213は、表示画像の表示指令を行う。ここでは、生成された表示画像のうち、文字部分(図15Bにおいては要部253)のみを表示すべき画像として表示器212に出力する一方、背景部分(図15Bにおいては背景部256)は出力しない。よって、文字部分のみが運転者に虚像として視認される。文字部分が第1領域に相当し、背景部分が第2領域に相当する。なお、表示器212は背景を含めた画像全体を表示しても良い。
[3−3.効果]
以上詳述した第3実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
(3a)本第3実施形態の車載表示システム201では、重畳部分の平均輝度を背景部の平均輝度に置き換えて、S38−S41の処理を行っているため、より視認される表示に近い状態でコントラストを調整することができ、効果的にボケを抑制することができる。
(3b)本実施形態では、表示器212は文字部分のみを虚像として表示させる。そのため、必要な部分のみを知覚しやすい態様で表示させることができる。
[4.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(4a)上記各実施形態で開示した閾値設定部、範囲設定部、及び画像生成部は、他の実施形態の構成と適宜組み合わせてもよい。例えば第1実施形態において、第2実施形態のようにコントラスト増加倍率を使用者自ら操作可能に構成されていてもよい。さらに、以下に示す変形例の各構成も、上記各実施形態の構成と選択的に組み合わせて用いることができる。
(4b)上記各実施形態においては、閾値設定部は、使用者による入力操作に応じて、又は、まぶたの開度或いは視力に基づきコントラスト閾値を設定する構成を例示したが、これ以外の方法で設定されてもよい。
例えば、閾値設定部は、少なくとも使用者の年齢に応じてコントラスト閾値を設定してもよいし、少なくとも運転開始後の経過時間に応じてコントラスト閾値を設定してもよい。年齢の取得方法は特に限定されないが、予め使用者ごとの年齢が車両に登録されていてもよいし、使用者が年齢を入力してもよい。また、上述した使用者による操作、まぶた開度、視力、使用者の年齢、運転開始後の経過時間、及びそれ以外の要素のうちの2つ以上の組み合わせに基づいて、コントラスト閾値を設定してもよい。
(4c)上記実施形態では、輝度コントラストの増加量を、周波数に応じた増加倍率により決定する構成を例示した。しかしながら、輝度コントラストの増加量の設定方法は特に限定されず、輝度コントラストの少なくとも一部がコントラスト閾値を超えるようになる様々な手法を用いることができる。例えば、空間周波数に応じて変化しない一定の倍率を用いてコントラストを増加させてもよい。また、少なくともいずれかの空間周波数において輝度コントラストがコントラスト閾値を超えるならば、輝度コントラストの一部は減少させてもよい。
(4d)上記実施形態では、車載表示システムは車両に搭載される構成を例示したが、車両に搭載されずに用いられる構成であってもよい。
(4e)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(4f)上述した情報処理装置の他、当該情報処理装置を構成要素とするシステム、当該情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、画像表示方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
13,113,213…情報処理装置、21,121…閾値設定部、22,221…範囲設定部、23,123…画像生成部

Claims (10)

  1. 元画像の表示態様を変更した画像である表示画像を生成する情報処理装置(13、113、213)であって、
    コントラスト閾値を設定するように構成された閾値設定部(21、121)と、
    前記閾値設定部により設定された前記コントラスト閾値と、前記元画像に係る、空間周波数に対する輝度コントラストを示す空間周波数特性と、に基づき、前記輝度コントラストを増加する前記空間周波数の範囲を設定するように構成された範囲設定部(22、221)と、
    前記範囲設定部により設定された前記空間周波数の範囲において前記元画像の前記輝度コントラストが増加された画像を、前記表示画像として生成するように構成された画像生成部(23、123)と、を備える情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記閾値設定部は、少なくとも使用者による入力操作に応じて前記コントラスト閾値を設定するように構成されている、情報処理装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置であって、
    前記閾値設定部は、使用者の視力の情報を取得する視力取得部(133)を備えており、少なくとも前記視力取得部により取得された前記視力に応じて前記コントラスト閾値を設定するように構成されている、情報処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
    前記閾値設定部は、少なくとも使用者の年齢に応じて前記コントラスト閾値を設定するように構成されている、情報処理装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
    当該情報処理装置は車両に搭載して用いられるものであって、
    前記閾値設定部は、少なくとも運転開始後の経過時間に応じて前記コントラスト閾値を設定するように構成されている、情報処理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
    さらに、
    前記閾値設定部は、使用者のまぶたの開度を検出する開度検出部(132)を備えており、少なくとも前記開度検出部により検出された開度に応じて前記コントラスト閾値を設定するように構成されている、情報処理装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
    前記画像生成部は、少なくとも使用者による入力操作に応じて設定された前記輝度コントラストの増加量にて前記輝度コントラストを増加するように構成されている、情報処理装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
    前記範囲設定部は、少なくとも、前記閾値設定部により設定された前記コントラスト閾値を下回る輝度コントラストを有する前記空間周波数を含むように、前記輝度コントラストを増加する前記空間周波数の範囲を設定するように構成されている、情報処理装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
    当該情報処理装置は車両に搭載して用いられるものであって、かつ、前記表示画像はヘッドアップディスプレイにより表示されるものであり、
    また前記元画像(251)は、要部(253)と、背景部(252)と、を備える画像であり、
    前記範囲設定部及び前記画像生成部は、車両外部を撮影した撮影画像のうち、使用者により前記表示画像が視認される部分と重畳する部分である重畳部分の平均輝度を、前記元画像における背景部の輝度に置き換えて処理を行うように構成されている、情報処理装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
    前記元画像は、第1領域と、第2領域と、を含む画像であり、
    前記画像生成部は、前記表示画像のうち、前記第1領域を表示すべき画像として出力するように構成されている、情報処理装置。
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