JP2020003660A - 偏光子の製造方法及び偏光子の製造装置 - Google Patents

偏光子の製造方法及び偏光子の製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020003660A
JP2020003660A JP2018123371A JP2018123371A JP2020003660A JP 2020003660 A JP2020003660 A JP 2020003660A JP 2018123371 A JP2018123371 A JP 2018123371A JP 2018123371 A JP2018123371 A JP 2018123371A JP 2020003660 A JP2020003660 A JP 2020003660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film substrate
film
liquid
roller
transporting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018123371A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7302951B2 (ja
Inventor
翔伍 一氏
Shogo Kazuji
翔伍 一氏
公昭 田内
Kimiaki Tauchi
公昭 田内
宏太 仲井
Kota Nakai
宏太 仲井
友斗 猿橋
Yuto Saruhashi
友斗 猿橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2018123371A priority Critical patent/JP7302951B2/ja
Publication of JP2020003660A publication Critical patent/JP2020003660A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7302951B2 publication Critical patent/JP7302951B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Polarising Elements (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

【課題】 処理浴から引き出されたフィルム基材の一方面の液切りを効果的に行うことができる偏光子の製造方法を提供する。【解決手段】 ポリビニルアルコール系樹脂層を有するフィルム基材2を搬送しながら処理浴に浸漬することによって偏光子を製造する方法であって、前記処理浴14,15,16に浸漬したフィルム基材2を引き出した後、ローラを介して前記フィルム基材2を下流側に搬送する過程において、前記フィルム基材2の一方面にエアーを吹き付ける液切り工程と、前記ローラ6とフィルム基材2の一方面との隙間G1にエアーを吹き付ける液溜まり防止工程と、を有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、偏光子の製造方法及び製造装置に関する。
従来、液晶表示装置、カメラの偏光フィルター、偏光サングラス、調光窓などの構成材料として、偏光子が使用されている。偏光子としては、例えば、ヨウ素などの二色性物質を配向させたフィルムが知られている。
このような偏光子は、例えば、ポリビニルアルコール系樹脂層を有するフィルム基材に染色処理を施すことによって得られる。
特許文献1には、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを膨潤浴、染色浴、架橋浴に浸漬することによって偏光子を製造する方法であって、少なくとも1つの処理浴から引き出されたフィルムに対してエアーを吹き付けることが開示されている。
また、特許文献2には、プラスチックフィルムを純水に浸漬して洗浄した後、そのフィルムをニップローラに通し、さらに、エアーナイフにて液切りを行うことが開示されている。
特許文献1及び2には、いずれも、処理浴から引き出したフィルムにエアーを吹き付けることにより、そのフィルムの表面に付着している液を弾き飛ばすことによって、液を取り除く方法が開示されている。
特開2015−102615号公報 特開2007−105662号公報
しかしながら、エアーを吹き付けた箇所から弾かれた液が、フィルムの表面を伝い、ローラとフィルムの表面との隙間に溜まる場合がある。
フィルムを搬送するためのローラとフィルムの表面との隙間に液が溜まると、フィルムに再び液が付着し、液切り効果が不十分となる。
液切りが不十分であると、その液に含まれる不純物がフィルムの表面に析出し、得られる偏光子の品質が低下するおそれがある。
本発明の目的は、処理浴から引き出されたフィルム基材の一方面の液切りを効果的に行うことができる偏光子の製造方法及びその製造装置を提供することである。
本発明は、ポリビニルアルコール系樹脂層を有するフィルム基材を搬送しながら処理浴に浸漬することによって偏光子を製造する方法であって、前記処理浴に浸漬したフィルム基材を引き出した後、ローラを介して前記フィルム基材を下流側に搬送する過程において、前記ローラとフィルム基材の一方面との隙間にエアーを吹き付ける液溜まり防止工程を有する。
好ましくは、さらに、前記フィルム基材の一方面にエアーを吹き付ける液切り工程を有する。
本発明の好ましい製造方法は、前記フィルム基材が、支持フィルムと前記支持フィルムに積層されたポリビニルアルコール系樹脂層とを有する積層フィルムであり、前記ポリビニルアルコール系樹脂層の表面が、前記フィルム基材の一方面を構成している。
本発明の好ましい製造方法は、前記フィルム基材が、支持フィルムと前記支持フィルムに積層されたポリビニルアルコール系樹脂層とを有する積層フィルムであり、前記フィルム基材の他方面を構成する前記支持フィルムの表面に、液切りブレードを接触させることを含む。好ましくは、前記液切りブレードを接触させた後の前記支持フィルムの表面を、洗浄液で洗浄することを含む。
本発明の好ましい製造方法は、前記フィルム基材を下流側に搬送する過程が、フィルム基材を上向きに搬送することを含み、前記フィルム基材を上向きに搬送する過程において、前記液溜まり防止工程を行う。
好ましくは、前記ローラが、ニップローラを有し、前記液溜まり防止工程が、前記ニップローラとフィルム基材の一方面との隙間のうち下流側の隙間にエアーを吹き付けることを含む。
本発明の好ましい製造方法は、前記ローラが、ニップローラと、前記ニップローラよりも下流側に配置されたガイドローラと、を有し、前記フィルム基材を下流側に搬送する過程が、前記ニップローラとガイドローラの間で前記フィルム基材を上向きに搬送することを含み、前記液溜まり防止工程が、前記ニップローラとフィルム基材の一方面との隙間のうち下流側の隙間にエアーを吹き付けることを含み、前記液溜まり防止工程を行った後に、搬送される前記フィルム基材の一方面にエアーを吹き付ける液切り工程を行う。
本発明の好ましい製造方法は、前記フィルム基材を下流側に搬送する過程が、フィルム基材を下向きに搬送することを含み、前記フィルム基材を下向きに搬送する過程において、前記液溜まり防止工程を行う。
本発明の好ましい製造方法は、前記ローラが、ニップローラと、前記ニップローラよりも下流側に配置されたガイドローラと、を有し、前記フィルム基材を下流側に搬送する過程が、前記ニップローラとガイドローラの間で前記フィルム基材を下向きに搬送することを含み、前記液切り工程が、搬送される前記フィルム基材の一方面にエアーを吹き付けることを含み、前記液切り工程を行った後に、前記ガイドローラとフィルム基材の一方面との隙間のうち上流側の隙間にエアーを吹き付ける液溜まり防止工程を行う。
本発明の好ましい製造方法は、複数の処理浴を有し、最後の処理浴に浸漬したフィルム基材を引き出した後、前記フィルム基材を下流側に搬送する過程において、前記液切り工程及び液溜まり防止工程を行う。
本発明の別の局面によれば、偏光子の製造装置を提供する。
本発明の偏光子の製造装置は、ポリビニルアルコール系樹脂層を有するフィルム基材を搬送する搬送装置と、前記搬送装置にて搬送されるフィルム基材を処理液に浸漬させる処理浴と、を有し、前記搬送装置が、前記処理浴に浸漬したフィルム基材を引き出した後、前記フィルム基材を下流側に搬送するローラを有し、前記ローラを介して下流側に搬送される前記フィルム基材の一方面にエアーを吹き付ける第1送風装置と、前記ローラとフィルム基材の一方面との隙間にエアーを吹き付ける第2送風装置と、を有する。
本発明の偏光子の製造方法及び製造装置によれば、処理浴に浸漬した後のフィルム基材に付着している液を効果的に除去できる。本発明によれば、製造される偏光子の表面に、前記液に起因する不純物が析出し難く、品質の良い偏光子を製造できる。
第1実施形態の偏光子の製造装置を示す概略側面図。 同製造装置の付着液除去部の斜視図。 前記付着液除去部の一部分を拡大した側面図。 付着液除去部の一部分を拡大した中央省略正面図。 (a)は、フィルム基材の側面図、(b)は、支持フィルム上に積層された偏光子(処理浴で処理した後のフィルム基材)の側面図。 (a)は、偏光板の作製途中を示す側面図、(b)は、第1の偏光板の側面図、(c)は、第1の偏光板の側面図。 第1実施形態の変形例の製造装置の付着液除去部の一部分を拡大した側面図。 第2実施形態の偏光子の製造装置を示す概略側面図。 同製造装置の付着液除去部の一部分を拡大した側面図。 第2実施形態の1つの変形例に係る製造装置を示す概略側面図。 第2実施形態の他の変形例の製造装置の付着液除去部の一部分を拡大した側面図。
本明細書において、用語の頭に、「第1」、「第2」を付す場合があるが、この第1などは、用語を区別するためだけに付加されたものであり、その順序や優劣などの特別な意味を持たない。また、「下限値X〜上限値Y」で表される数値範囲は、下限値X以上上限値Y以下を意味する。前記数値範囲が別個に複数記載されている場合、任意の下限値と任意の上限値を選択し、「任意の下限値〜任意の上限値」を設定できるものとする。
本発明の偏光子の製造方法は、ポリビニルアルコール系樹脂層を有するフィルム基材を搬送しながら、処理浴に浸漬することによって偏光子を製造する。以下、ポリビニルアルコールを「PVA」と記す場合がある。前記浸漬は、処理浴中の有効成分を、吸着、付着、含有、又は、結合させることを含む。
本発明では、処理浴に浸漬したフィルム基材を引き出した後、ローラを介して前記フィルム基材を下流側に搬送する過程において、液溜まり防止工程を行うことを特徴とし、好ましくは、液切り工程及び液溜まり防止工程を行う。
液切り工程は、フィルム基材の一方面にエアーを吹き付ける工程であり、かかる工程は、フィルム基材の一方面に付着した液を除去するために行われる。
液溜まり防止工程は、ローラとフィルム基材の一方面との隙間にエアーを吹き付ける工程であり、かかる工程は、ローラとフィルム基材の一方面との隙間に液が溜まり難くするために行われる。
液切り工程及び液溜まり防止工程の順序は、限定されず、後述するように、フィルム基材の搬送向きや各種ローラの配置に応じて設定される。
[第1実施形態]
第1実施形態は、処理浴から引き出したフィルム基材を上向きに搬送する過程を有し、その過程で液溜まり防止工程を行う方法に関する。
処理浴は、PVA系樹脂層に対して処理を施す処理液が収容されたもの(処理液が収容された槽)である。処理浴は、少なくとも1つ設けられ、好ましくは複数設けられる。
前記処理浴は、好ましくは染色浴を含む複数の浴からなる。例えば、前記処理浴は、染色液が収容された染色浴、架橋液が収容された架橋浴、洗浄液が収容された洗浄浴、を順に有する。必要に応じて、これ以外の他の処理浴を有していてもよい。他の処理浴としては、例えば、PVA系樹脂層を膨潤させる膨潤液が収容された膨潤浴、フィルム基材を湿式延伸する延伸浴、フィルム基材の色相を調整するための調整浴、PVA系樹脂層を不溶化させる不溶化浴などが挙げられる。また、前記処理浴に浸漬する前にフィルム基材を延伸してもよい。
前記各処理浴から選ばれる少なくとも1つの処理浴から引き出したフィルム基材を上向きに搬送し、その上向きに搬送する過程で液溜まり防止工程及び液切り工程が行われる。好ましくは、少なくとも最後の処理浴から引き出したフィルム基材を上向きに搬送し、その上向きに搬送する過程で前記液溜まり防止工程及び液切り工程を行う。
[偏光子の製造装置]
図1は、第1実施形態の偏光子の製造装置を示す概略側面図である。図2は、付着液除去部の一部分の斜視図、図3は、付着液除去部の一部分を拡大した側面図、図4は、付着液除去部の一部分を拡大した正面図である。ただし、図2では、フィルム基材を仮想線(二点鎖線)で示している。また、図4では、幅方向中央部を省略し、ニップローラを仮想線(二点鎖線)で示している。
各図中の細矢印は、フィルム基材の進行方向(搬送方向)を示す。
本明細書で、下流側は、フィルム基材の進行方向前側を意味し、上流側は、その反対側を意味する。
図1乃至図4において、製造装置M1は、処理対象のフィルム基材2が巻かれた引き出し部11と、フィルム基材2を巻き取る巻き取り部12と、搬送装置と、を有する。搬送装置は、複数のローラを有し、フィルム基材2を引き出し部11から引き出し且つ巻き取り部12に巻き取るまで、フィルム基材2を長手方向に搬送する。この製造装置M1は、いわゆるロールツーロール方式で偏光子を製造するものである。
前記引き出し部11と巻き取り部12の間には、上流側から下流側に向かって順に、フィルム基材2を乾式延伸する乾式延伸部13と、フィルム基材2のPVA系樹脂層を染色する染色液を含む染色浴14と、染色後のPVA系樹脂層を架橋する架橋液を含む架橋浴15と、フィルム基材2を洗浄する洗浄液を含む洗浄浴16と、が配置されている。図示例では、前記洗浄浴16が、最後の処理浴に相当する。
製造装置M1には、前記複数の処理浴のうち少なくとも1つの処理浴から引き出したフィルム基材2に付着している液を除去する付着液除去部A1が設けられている。好ましくは、付着液除去部A1は、最後の処理浴(図示例では、洗浄浴16)に浸漬したフィルム基材2を引き出した後に設けられている。
前記洗浄浴16と巻き取り部12の間には、上流側から下流側に向かって順に、付着液除去部A1と、乾燥装置17と、が配置されている。付着液除去部A1は、液切り工程を実施する第1送風装置3と、液溜まり防止工程を実施する第2送風装置4と、を有する。付着液除去部A1は、必要に応じて、他の構成を有していてもよい。
図示例では、付着液除去部A1は、上流側から下流側に向かって順に、液切りブレード51と、洗浄装置52と、ニップローラ6と、第2送風装置4と、第1送風装置3と、ガイドローラ7と、を有する。
搬送装置は、ガイドローラ及びニップローラを含む複数のローラと、フィルム基材2を搬送するために1つ又は幾つかのローラを駆動させる駆動装置(図示せず)と、を有する。ガイドローラは、フィルム基材2を支持し且つフィルム基材2の搬送向きを変えることができるローラである。ニップローラは、一対のローラから構成されており、フィルム基材2を支持し且つフィルム基材2を押圧して液切りを行うことができ、さらにフィルム基材2の搬送向きを変えることもできるローラである。
前記ガイドローラ及びニップローラの直径及び軸方向長さは、フィルム基材2の幅に合わせて適宜設定される。例えば、ガイドローラ及びニップローラの直径は、100mm〜1000mmであり、軸方向長さは、1m〜5mである。
<フィルム基材>
処理対象であるフィルム基材2は、長尺帯状である。長尺帯状は、長手方向の長さが幅方向(長手方向と直交する方向)の長さよりも十分に大きい長方形状をいう。長尺帯状のフィルム基材2の長手方向の長さは、例えば、10m以上であり、好ましくは50m以上である。
処理前のフィルム基材2は、引き出し部11に巻き付けられている。フィルム基材2は、PVA系樹脂層を有する。PVA系樹脂層を形成するPVA系樹脂としては、特に限定されず、PVA樹脂、部分ホルマール化PVA樹脂、これらの部分ケン化物などが挙げられる。
前記PVA系樹脂の原料ポリマーとしては、例えば、酢酸ビニルを重合した後にケン化したポリマー、酢酸ビニルに対して少量の不飽和カルボン酸や不飽和スルホン酸等の共重合可能なモノマーを共重合したポリマーなどが挙げられる。前記PVA系樹脂の重合度は、特に限定されないが、水に対する溶解度の点等から、500〜10000が好ましく、より好ましくは、1000〜6000である。また、前記PVA系樹脂のケン化度は、75モル%以上が好ましく、より好ましくは、98モル%〜100モル%である。
フィルム基材2の厚みは、特に限定されず、例えば、40μm〜200μmである。
フィルム基材2は、少なくとも一方面にPVA系樹脂層を有することを条件として特に限定されない。例えば、フィルム基材2としては、任意の支持フィルム及びPVA系樹脂層を有する積層フィルム、或いは、PVA系樹脂層そのものからなるフィルム(PVA系樹脂層の単層フィルム)などを用いることができる。
例えば、フィルム基材2は、図5(a)に示すように、支持フィルム21と、支持フィルム21に積層されたPVA系樹脂層22と、を有する積層フィルムが用いられる。図示例のフィルム基材2にあっては、PVA系樹脂層22の表面がフィルム基材2の一方面2aを構成し、支持フィルム21の表面がフィルム基材2の他方面2bを構成している。なお、フィルム基材2の他方面2bは、フィルム基材2の一方面2aとは反対側の面をいう。また、図示例のフィルム基材2は、支持フィルム21の裏面とPVA系樹脂層22の裏面が直接接着されているが、支持フィルム21の裏面とPVA系樹脂層22の裏面の間に、接着層などの任意の樹脂層が介在されていてもよい(図示せず)。
前記支持フィルム21は、特に限定されず、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系フィルム、トリアセチルセルロースなどのセルロース系樹脂フィルム、ポリカーボネート系フィルム、ポリアミド系フィルム、ポリイミド系フィルム、ポリスチレン系フィルム、ポリオレフィン系フィルム、(メタ)アクリル系フィルムなどの熱可塑性樹脂フィルムなどが挙げられる。
前記支持フィルム21の厚みは、特に限定されず、例えば、30μm〜180μmであり、好ましくは、50μm〜120μmである。
前記PVA系樹脂層22の厚みは、特に限定されず、例えば、3μm〜15μmであり、好ましくは、4μm〜10μmである。
前記積層フィルム(フィルム基材2)は、例えば、非晶質のIPA共重合ポリエチレンテレフタレートフィルムなどの支持フィルム21の裏面に、コロナ処理を施し、このコロナ処理面に、PVA系樹脂(例えば、PVA及びアセトアセチル変性PVAの混合物など)を含む水溶液を塗布し、乾燥することによって得られる。
<乾式延伸部>
乾式延伸部13は、PVA系樹脂層22を含むフィルム基材2を幅方向に乾式延伸するために設けられている。乾式延伸の方法は、特に限定されず、従来公知又は本件出願後に公知になった方法を採用できる。
簡単に説明すると、図1を参照して、乾式延伸部13は、加熱装置131と、加熱装置131内に順に配置された延伸ローラ132と、を有する。
<処理浴>
処理浴は、PVA系樹脂層22を有するフィルム基材2を処理液に浸漬させることによって、PVA系樹脂層22に偏光性を付与するために設けられている。
処理浴は、特に限定されず、従来公知又は本件出願後に公知になった浴を採用できる。
簡単に説明すると、図1を参照して、処理浴は、例えば、染色浴14と、架橋浴15と、洗浄浴16と、を順に有する。
染色浴14は、槽141(染色槽)と、前記染色槽141に入れられた染色液142と、前記染色槽141中に配置されたガイドローラ143と、を有する。図示例では、染色浴14は1つだけ設置されているが、フィルムの搬送方向に2つ以上の染色浴を並設してもよい(図示せず)。
前記染色液は、PVA系樹脂層22を染色するための溶液であり、有効成分として二色性物質を含む。二色性物質としては、ヨウ素、有機染料などが挙げられる。好ましくは、前記染色液は、ヨウ素を溶媒に溶解させた溶液を使用できる。前記溶媒としては、水が一般的に使用されるが、水と相溶性のある有機溶媒が更に添加されてもよい。染色液中のヨウ素の濃度としては、特に限定されないが、0.01重量%〜10重量%であることが好ましく、0.02重量%〜7重量%の範囲がより好ましく、0.025重量%〜5重量%であることがさらに好ましい。さらに、染色効率をより一層向上させるために、染色液にヨウ素化合物を添加することが好ましい。前記ヨウ素化合物としては、例えば、ヨウ化カリウム、ヨウ化リチウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化亜鉛、ヨウ化アルミニウム、ヨウ化鉛、ヨウ化銅、ヨウ化バリウム、ヨウ化カルシウム、ヨウ化錫、ヨウ化チタンなどが挙げられる。ヨウ素化合物を添加する場合、その濃度は0.01重量%〜10重量%であることが好ましく、0.1重量%〜5重量%であることがより好ましい。
架橋浴15は、槽151(架橋槽)と、前記架橋槽151に入れられた架橋液152と、前記架橋槽151中に配置されたガイドローラ153と、を有する。図示例では、架橋浴15は1つだけ設置されているが、フィルムの搬送方向に2つ以上の架橋浴を並設してもよい(図示せず)。
前記架橋液は、フィルム基材2を架橋するための溶液であり、有効成分としてホウ素化合物を含む溶液を使用できる。例えば、架橋液としては、ホウ素化合物を溶媒に溶解させた溶液が使用できる。前記溶媒としては、水が一般的に使用されるが、水と相溶性のある有機溶媒が更に添加されてもよい。ホウ素化合物としては、ホウ酸、ホウ砂などが挙げられる。中でも、ホウ酸を用いることが好ましい。架橋液中のホウ素化合物の濃度としては、特に限定されないが、1重量%〜10重量%であることが好ましく、2重量%〜7重量%がより好ましく、2重量%〜6重量%であることがさらに好ましい。また、必要に応じて、前記架橋液に、グリオキザール、グルタルアルデヒドなどを添加してもよい。さらに、均一な光学特性を有する偏光子が得られることから、前記架橋液にヨウ素化合物を添加することが好ましい。このヨウ素化合物としては、特に限定されず、上記染色液で例示したようなものが挙げられる。中でも、ヨウ化カリウムが好ましい。ヨウ素化合物の濃度は、特に限定されないが、0.05重量%〜15重量%であることが好ましく、0.5重量%〜8重量%であることがより好ましい。
洗浄浴16は、フィルム基材2に付着した染色液などの処理液を洗浄するために設けられている。
洗浄浴16は、槽161(洗浄槽)と、前記洗浄槽161に入れられた洗浄液162と、前記洗浄槽161中に配置されたガイドローラ163を有する。
図示例では、洗浄浴16は1つだけ設置されているが、フィルムの搬送方向に2つ以上の洗浄浴を並設してもよい(図示せず)。
前記洗浄液としては、代表的には、イオン交換水、蒸留水、純水などの水が用いられる。
なお、染色浴14と架橋浴15の間及び架橋浴15と洗浄浴16の間には、それぞれニップローラ144,154が配置されている。
<付着液除去部>
付着液除去部A1は、洗浄浴16(最後の処理浴)から引き出されたフィルム基材2の両面に付着している液を除去するために設けられている。
上述のように、付着液除去部A1は、上流側から下流側に向かって順に、液切りブレード51と、洗浄装置52と、ニップローラ6と、第2送風装置4と、第1送風装置3と、ガイドローラ7と、を有する。以下、付着液除去部A1のニップローラ6及びガイドローラ7を、他のローラと区別するために、特に「特定ニップローラ6」及び「特定ガイドローラ7」と記す場合がある。
図1乃至図4を参照して、特定ガイドローラ7は、特定ニップローラ6よりも下流側に所定間隔を開けて配置されている。フィルム基材2は、少なくとも前記特定ニップローラ6と特定ガイドローラ7の間では上向きに搬送される。
前記特定ニップローラ6と特定ガイドローラ7の間で、フィルム基材2は、水平面に対して鉛直且つ上向きに搬送される。なお、フィルム基材2を水平面に対して鉛直に搬送する場合に限られず、フィルム基材2を水平面に対して傾斜させて上向きに搬送してもよい。
また、特定ニップローラ6及び特定ガイドローラ7は、それぞれの軸芯が水平面と平行になるように設けられている。
前記液切りブレード51は、洗浄浴16と特定ニップローラ6の間に配置されている。液切りブレード51の先端部51aは、フィルム基材2の他方面2bに接触されている。液切りブレード51は、洗浄浴16から引き出されたフィルム基材2の他方面2bに付着した液を拭うように除去する。
上述のように、フィルム基材2として、支持フィルム21とPVA系樹脂層22との積層フィルムが用いられている場合、PVA系樹脂層22は比較的薄いので、前記PVA系樹脂層22の表面(フィルム基材2の一方面2a)に液切りブレード51の先端部51aを接触させると、PVA系樹脂層22(PVA系樹脂層は、処理後に偏光子となるものである)が損傷するおそれがある。
このため、液切りブレード51は、PVA系樹脂層側には設けられておらず、支持フィルム21の表面(フィルム基材2の他方面2b)に接触するように設けられている。
液切りブレード51の反対端部51bは、図1に示すように、処理浴の槽(例えば、洗浄槽161)の外側にはみ出している。同様に、液切りブレード51の一方の側端部51c及び反対側の側端部も、処理浴の槽(例えば、洗浄槽161)の外側にはみ出している。
洗浄装置52は、前記液切りブレード51と特定ニップローラ6の間に配置されている。洗浄装置52は、前記液切りブレード51によって付着液が除去された支持フィルム21の表面(フィルム基材2の他方面2b)に対して、洗浄液(イオン交換水、蒸留水、純水などの水)を吹き付けることによって、支持フィルム21の表面を洗浄する。洗浄装置52は、フィルム基材2が特定ニップローラ6に導入される前に設けられる。
洗浄装置52の下方に、先端部51aがフィルム基材2に接触し且つ反対端部51b及び両側端部51cが処理浴の槽よりも外側にはみ出している液切りブレード51が配置されているので、洗浄装置52からの洗浄液が下方に流れた場合でも、その洗浄液が処理浴中に落下することを防止できる。洗浄装置52の洗浄液が処理浴の槽中に入ると、処理液の濃度が変化するおそれがあるが、前記液切りブレード51により、処理液の濃度変化を防止できる。
なお、図示例では、支持フィルム21の表面側だけに洗浄装置52が設けられているが、PVA系樹脂層22の表面側にも同様な洗浄装置52が設けられていてもよい(図示せず)。
特定ニップローラ6は、一対のローラからなり、その一対のローラがフィルム基材2の両面に接しつつフィルム基材2を押圧することにより、フィルム基材2の一方面2a(PVA系樹脂層22の表面)及び他方面2b(支持フィルム21の表面)に付着した液を除去する。
第2送風装置4は、特定ニップローラ6とフィルム基材2の一方面2a(PVA系樹脂層22の表面)との隙間G1に、エアーを吹き付ける装置である。第2送風装置4の第2吹き出し部41は、特定ニップローラ6の近傍に配置されている。
第2送風装置4は、ブロアなどの第2送風機42と、エアーを吹き出す開口を有する第2吹き出し部41と、第2送風機42と第2吹き出し部41の間を繋ぐ第2送風管33と、を有する。
第2吹き出し部41は、特定ニップローラ6とフィルム基材2の一方面2aとの隙間G1に向けられており、第2吹き出し部41の開口から出るエアーは、前記隙間G1に向かって吹き付けられる。図2及び図4に、第2吹き出し部41のエアーの吹き出し方向を白抜き矢印で示す。
ここで、前記隙間G1は、特定ニップローラ6の表面とフィルム基材2の一方面2a(PVA系樹脂層22の表面)から画成される窪みである。前記隙間G1は、概念上、上流側と下流側に2つ生じるが、上向きにフィルム基材2を搬送する過程における前記エアーを吹き付ける隙間G1は、下流側の隙間G1である。上下の位置関係では、前記隙間G1は、上側の隙間G1である。
前記エアーを吹き付ける隙間G1をより詳細に説明すると、図3に示すように、特定ニップローラ6の下流側において一対のローラに接する仮想の接線Lを引く。前記エアーを吹き付ける隙間G1は、その仮想の接線Lと、フィルム基材2の一方面2aと、その一方面側のローラの表面と、から区画される空間領域を意味する。
前記第2吹き出し部41の開口は、後述する第1送風装置3の第1ノズル部のようなフィルム基材2の幅方向に全体に亘ってエアーを吹き出すスリット型でもよく、或いは、図示のようなスポット的にエアーを吹き出すノズル型でもよい。
前記隙間G1に液がより溜まり難くできることから、第2吹き出し部41は、ノズル型であることが好ましい。
ノズル型の第2吹き出し部41は、フィルム基材2の幅方向に少なくとも1箇所設けられ、好ましくは、複数箇所設けられる。図2では、便宜上、フィルム基材2の幅方向に、略等間隔で複数(5つ)の第2吹き出し部41が設けられた場合を図示している。なお、複数の第2吹き出し部41は、略等間隔に設けられる場合に限られず、不等な間隔で適宜配置してもよい。
フィルム基材2の幅方向両側縁(幅方向外側)に液を押し流すようにして除去できることから、前記第2吹き出し部41は、特定ニップローラ6の軸芯に対して鋭角にエアーを吹き付けることができるように構成されていることが好ましい。つまり、送風向きが特定ニップローラ6の軸芯に対して鋭角となることが好ましい。
例えば、ノズル型の第2吹き出し部41は、その先端部がフィルム基材2の幅方向側縁(幅方向外側)に向けて傾斜されている。なお、フィルム基材2の幅方向中央部に配置されるノズル型の第2吹き出し部41は、特定ニップローラ6の軸芯に対して略直交する方向にエアーを吹き付けることができるように設けられている。
第1送風装置3は、フィルム基材2の一方面2a(PVA系樹脂層22の表面)にエアーを吹き付ける液切り工程を行うための装置である。第1送風装置3は、特定ニップローラ6よりも下流側に配置されている。上下の位置関係で言うと、図示のように、特定ニップローラ6は、第1送風装置3の第1吹き出し部31よりも下側に配置されている。
第1送風装置3は、ブロアなどの第1送風機32と、エアーを吹き出す開口を有する第1吹き出し部31と、第1送風機32と第1吹き出し部31の間を繋ぐ第1送風管33と、を有する。
第1吹き出し部31は、第2吹き出し部41と特定ガイドローラ7の間に配置されている。例えば、第1吹き出し部31は、特定ガイドローラ7に対面して又は図示のように特定ガイドローラ7の近傍下側に配置されている。
第1吹き出し部31は、フィルム基材2の一方面側に向けられており、第1吹き出し部31の開口から出るエアーは、フィルム基材2の一方面2aに向かって吹き付けられる。
図3に、第1吹き出し部31のエアーの吹き出し方向を白抜き矢印で示す。液切り工程におけるエアーの吹き出し方向(送風向き)は、フィルム基材2の一方面2aに対して略直交する方向でもよく、或いは、フィルム基材2の一方面2aに対して鋭角となる方向でもよい。好ましくは、図示例のように、エアーの吹き出し方向は、隙間G1側に傾斜しつつフィルム基材2の一方面2aに対して鋭角となる方向である。
前記第1吹き出し部31の開口は、上述のようなノズル型でもよいが、フィルム基材2の一方面2aに対して全体的に且つ略均等にエアーを吹き付けることができることから、図示のようなスリット型であることが好ましい。
フィルム基材2の一方面2a(PVA系樹脂層22の表面)に付着している液を、効果的に除去できることから、前記第1吹き出し部31は、フィルム基材2の一方面2aに対して鋭角にエアーを吹き付けることができるように構成されていることが好ましい。例えば、第1吹き出し部31の先端部は、下向きに傾斜されている。
スリット型の第1吹き出し部31は、フィルム基材2の幅方向全体にスリット状の開口が延在しているものである。このようなスリット型の吹き出し部は、一般に、エアーナイフとも呼ばれる。前記第1吹き出し部31は、特定ガイドローラ7の軸芯と略平行に配置されているが、前記軸芯と傾斜するように配置されていてもよい。前記第1吹き出し部31のスリット幅は、特に限定されず、例えば、0.03mm〜3mmであり、好ましくは、0.1mm〜1mmである。
乾燥装置17は、特定ガイドローラ7の下流側に設けられている。乾燥装置17は、強制的な乾燥、または、自然乾燥の何れでもよい。
例えば、乾燥装置17は、加熱機を備える強制乾燥型である。
[偏光子の製造方法]
本発明の偏光子の製造方法は、例えば、上記製造装置M1を用いて実施される。
第1実施形態の偏光子の製造方法は、フィルム基材2を下流側に搬送する過程において、特定ニップローラ6と特定ガイドローラ7の間でフィルム基材2を上向きに搬送し、特定ニップローラ6とフィルム基材2の一方面2aとの隙間のうち下流側の隙間G1にエアーを吹き付ける液溜まり防止工程を行い、前記液溜まり防止工程を行った後に、前記上向きに搬送されるフィルム基材2の一方面2aにエアーを吹き付ける液切り工程を行う。
図1を参照して、例えば、支持フィルム21とPVA系樹脂層22を有するフィルム基材2を引き出し部11に装填する。引き出し部11からフィルム基材2を引き出し、乾式延伸部13にてフィルム基材2を乾式延伸する。乾式延伸の方式は、特に限定されない。例えば、フィルム基材2を130℃〜150℃に加熱しながら、そのフィルム基材2を長手方向に30%〜50%収縮させると同時に幅方向に4倍〜6倍に延伸する(横延伸処理)。
なお、支持フィルム21にPVA系樹脂層22が積層されたフィルム基材2を予め形成しておき、そのフィルム基材2を引き出し部11に装填したが、引き出し部11と乾式延伸部13の間でフィルム基材2を形成してもよい。例えば、引き出し部11に支持フィルム21を装填し、それを引き出してPVA系樹脂を支持フィルム21に塗布してフィルム基材2を形成し、それを乾式延伸部13に搬送してもよい。
乾式延伸後のフィルム基材2を、染色浴14、架橋浴15及び洗浄浴16の順に浸漬する。染色浴14、架橋浴15及び洗浄浴16の各処理液の温度及び各浴の浸漬時間は、適宜設定できる。
洗浄浴16から引き出したフィルム基材2を、搬送装置にて、特定ニップローラ6側へと上向きに搬送する。その搬送途中で、フィルム基材2の他方面2b(支持フィルム21の表面)に接触された液切りブレード51によって、その他方面2bに付着している液を除去する。液切りブレード51による除去後、特定ニップローラ6にフィルム基材2を挿通する前に、前記フィルム基材2の他方面2bを、洗浄装置52の洗浄液によって洗浄する。
洗浄浴16などの処理浴から引き出したフィルム基材2の一方面2a及び他方面2bには、比較的多くの不純物を含む液が付着しているが、接触型の液切りブレード51を用いることにより、フィルム基材2の他方面2bに付着した液を確実に除去できる。なお、支持フィルム21は、PVA系樹脂層22に比して対傷性に優れているので、前記液切りブレード51を接触させた場合でも、フィルム基材2が損傷することを防止できる。さらに、洗浄液で洗浄することにより、液切りブレード51で除去しきれなかった不純物を含む液を除去できる。
洗浄後のフィルム基材2を特定ニップローラ6に導入することにより、フィルム基材2の一方面2a及び他方面2bに付着している液が除去される。
特定ニップローラ6に下流側において、特定ニップローラ6とフィルム基材2の一方面2aとの隙間G1に、第2送風装置4の第2吹き出し部41によってエアーを吹き付ける(液溜まり防止工程を行う)。
液溜まり防止工程におけるエアーの風量は、特に限定されないが、余りに小さいと、隙間G1の液を十分に除去できないおそれがあり、余りに大きいと、フィルム基材2のPVA系樹脂層22を損傷するおそれがあるので、それらを考慮して適宜設定される。
特定ガイドローラ7の付近において、フィルム基材2の一方面2a(PVA系樹脂層22の表面)に、第1送風装置3の第1吹き出し部31によってエアーを吹き付ける(液切り工程を行う)。
液切り工程におけるエアーの風量は、特に限定されないが、余りに小さいと、フィルム基材2の一方面2aに付着した液を十分に除去できないおそれがあり、余りに大きいと、フィルム基材2のPVA系樹脂層22を損傷するおそれがあるので、それらを考慮して適宜設定される。
このようにして両面の液切りが十分に行われたフィルム基材2を、乾燥装置17に導入して乾燥し、巻き取り部12で巻き取ることにより、偏光子が得られる。前記偏光子は、処理浴で処理された後のPVA系樹脂層である。
本発明によれば、液切り工程を行うことによってフィルム基材2の一方面2aに付着した液を除去でき、また、液溜まり防止工程を行うことによってフィルム基材2の一方面2aに液が再付着することを防止できる。
具体的には、図3に示すように、第1送風装置3の第1吹き出し部31からのエアーが、フィルム基材2の一方面2aに当たることによってその一方面に付着していた液が弾かれる。弾かれた液は、飛ばされるものもあれば、フィルム基材2の一方面上を伝って重力に従い下側に流れていくものもある。
ロールツーロール方式にて連続的に長尺帯状のフィルム基材を搬送していると、前記フィルム基材の一方面上を伝って下側に流れる液が、特定ニップローラとフィルム基材の一方面との隙間に溜まるようになる。従来では、この隙間に溜まる液を放置しているので、特定ニップローラを通過したフィルム基材の一方面に、前記隙間に溜まった液が付着するので、特定ニップローラによる液切り及び第1送風装置(液切り工程)による液切りの効果を十分に得られない。
この点、本発明によれば、第2送風装置4(液溜まり防止工程)により、前記隙間G1にエアーを吹き付けるので、前記隙間G1に至る液を除去でき、その隙間G1に液が溜まり難くなり、特定ニップローラ6を通過する際にフィルム基材2の一方面2aに液が再付着することを防止できる。
特に、支持フィルム21にPVA系樹脂層22が積層されているフィルム基材2は、PVA系樹脂層22の耐傷性が比較的小さいため、PVA系樹脂層22の表面の液切りに、液切りブレードのような接触型の液切り部材を用いることは避けるべきである。このため、PVA系樹脂層22の表面の液切りに、液切り工程によるエアーの吹き付け(非接触型の液切り)を用いている。本発明では、液溜まり防止工程を行うことにより、PVA系樹脂層の表面を傷付けることなく、前記非接触型の液切りを用いてフィルム基材2の一方面2a(PVA系樹脂層22の表面)の液を効果的に除去できる。
なお、特定ニップローラよりも上流側で、フィルム基材にエアーを吹き付けた場合には、エアーは基材に対して非接触であるが故に、液切りを十分に行えない。この点、上述のように、特定ニップローラ6の下流側で、第1送風装置3にてフィルム基材2にエアーを吹き付けることにより、フィルム基材2の一方面2aの液切りを十分に行うことができる。
[偏光子の用途など]
上記製法によって得られた、処理済みPVA系樹脂層22は、偏光特性を有する偏光子となる。
支持フィルム21及びPVA系樹脂層22を有するフィルム基材2を染色処理して得られた偏光子23は、図5(b)に示すように、支持フィルム21に積層されている。
偏光子23は、支持フィルム21に積層されたままで使用してもよく、さらに、別のフィルムに積層して使用してもよい。
例えば、偏光子23は、その表面若しくは裏面又は両面に、保護フィルム、輝度向上フィルム、位相差フィルムなどから選ばれる少なくとも1つの機能フィルムを積層することにより、偏光板として使用することもできる。偏光板として使用する場合、さらに、任意の適切な部材に偏光板を貼り付けるために粘着剤層を設けてもよい。
前記保護フィルムとしては、例えば、トリアセチルセルロース等のセルロース系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂(ノルボルネン系樹脂)、ポリアリレート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂及びこれらの混合物からなるフィルムなどが挙げられる。
前記輝度向上フィルムとしては、日東電工株式会社製の商品名「APCF」、3M社製の商品名「DBEF」、3M社製の商品名「APF」などが挙げられる。
前記位相差フィルムとしては、λ/4板、λ/2板などが挙げられる。
上記製法で得られた偏光子23から偏光板を作製する手順は、公知の方法を採用できる。
例えば、図6(a)に示すように、支持フィルム21上に積層された偏光子23の表面に、紫外線硬化型接着剤24を硬化後の厚みが0.5μm〜3μm程度となるように塗布し、その接着剤24の表面に、任意の機能フィルム25を貼り付けることにより、支持フィルム21/偏光子23/接着剤24/機能フィルム25からなる積層体を作製する。次に、図6(b)に示すように、前記積層体の中の支持フィルム21を剥離し、剥離面にセパレーター付き粘着剤層26を貼り合わせることにより、セパレーター27/粘着剤層26/偏光子23/接着剤24/機能フィルム25からなる偏光板が得られる。かかる偏光板は、セパレーター27を剥離し、粘着剤層26を介して適切な部材に貼り付けて使用される。
また、前記と同様にして支持フィルム21/偏光子23/接着剤24/機能フィルム25からなる積層体を作製し、支持フィルム21を剥離した後、図6(c)に示すように、偏光子23の裏面に、前記接着剤又は粘着剤28を塗布し、さらに機能フィルム29を貼り付けることにより、機能フィルム29/接着剤又は粘着剤28/偏光子23/接着剤24/機能フィルム25からなる偏光板が得られる。
本発明の偏光子及び偏光板は、例えば、カメラの偏光フィルター、サングラスなどのレンズ、調光窓、液晶ディスプレイなどの画像表示装置などに使用できる。前記画像表示装置は、テレビジョン、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、車載器などの様々な商品の一部に組み込まれて使用される。
[第1実施形態の変形例]
上記液切り工程は、フィルム基材2が上向きに搬送されている途中で、そのフィルム基材2の一方面2aにエアーを吹き付けているが、これに限定されない。
例えば、図7に示すように、特定ガイドローラ7に対面する箇所において、フィルム基材2の一方面2aにエアーを吹き付けてもよい(液切り工程)。この場合、フィルム基材2が特定ガイドローラ7にて搬送向きを変える箇所においてフィルム基材2の一方面2aにエアーを吹き付けてもよい。
また、同図の二点鎖線で示すように、特定ガイドローラ7の下流側において、フィルム基材2の一方面2aにエアーを吹き付けてもよい。この場合、エアーの吹き出し方向(送風向き)は、フィルム基材2の一方面2aに対して略直交する方向でもよく、或いは、フィルム基材2の一方面2aに対して鋭角となる方向でもよいが、図示例のように、エアーの吹き出し方向は、上流側に傾斜しつつフィルム基材2の一方面2aに対して鋭角となる方向であることが好ましい。なお、図7において、エアーの吹き出し方向を白抜き矢印で示している。
また、特に図示しないが、液切り工程が、フィルム基材2が上向きに搬送されている途中で、そのフィルム基材2の一方面2aにエアーを吹き付けること、及び、特定ガイドローラ7に対面する箇所などにおいて、フィルム基材2の一方面2aにエアーを吹き付けることの双方を行ってもよい。
以下、本発明の第2実施形態を説明するが、その説明に於いては、主として上述の実施形態と異なる構成及び効果について説明し、同様の構成などについては、用語又は図番をそのまま援用し、その構成を省略する場合がある。
[第2実施形態]
第2実施形態は、処理浴から引き出したフィルム基材を下向きに搬送する過程を有し、その過程で液溜まり防止工程を行う方法に関する。
図8は、第2実施形態の偏光子の製造装置を示す概略側面図であり、図9は、付着液除去部の一部分を拡大した側面図である。
[偏光子の製造装置]
図8及び図9において、第2実施形態の製造装置M2も、第1実施形態の製造装置M1と同様に、引き出し部11、巻き取り部12及び搬送装置を有し、前記引き出し部11と巻き取り部12の間に、上流側から下流側に向かって順に、乾式延伸部13と、処理浴(例えば、染色浴14、架橋浴15及び洗浄浴16)と、付着液除去部A2と、が設けられている。
付着液除去部A2は、最後の処理浴(図示例では、洗浄浴16)に浸漬したフィルム基材2を引き出した後に配置されている。
付着液除去部A2は、上流側から下流側に向かって順に、液切りブレード51と、洗浄装置52と、特定ニップローラ6と、第1の特定ガイドローラ71と、第1送風装置3と、第2送風装置4と、第2の特定ガイドローラ72と、乾燥装置17と、を有する。
第1及び第2の特定ガイドローラ71,72は、特定ニップローラ6よりも下流側に所定間隔を開けて配置されている。また、第1の特定ガイドローラ71は、特定ニップローラ6の上側に配置され、第2の特定ガイドローラ72は、第1の特定ガイドローラ71の下側に配置されている。
フィルム基材2は、前記特定ニップローラ6と第1の特定ガイドローラ71の間では上向きに搬送され、第1の特定ガイドローラ71と第2の特定ガイドローラ72の間では下向きに搬送される。
本実施形態では、前記第1の特定ガイドローラ71と第2の特定ガイドローラ72の間で、フィルム基材2は、水平面に対して鉛直且つ下向きに搬送される。なお、図示例では、前記第1の特定ガイドローラ71と第2の特定ガイドローラ72の間で、フィルム基材2を水平面に対して鉛直且つ下向きに搬送しているが、鉛直に限られず、フィルム基材2を水平面に対して傾斜させて下向きに搬送してもよい。
また、特定ニップローラ6、第1及び第2の特定ガイドローラ71,72は、それぞれの軸芯が水平面と平行になるように設けられている。
液切りブレード51及び洗浄装置52は、第1実施形態と同様に、洗浄浴16と特定ニップローラ6の間に配置されている。
第1送風装置3は、特定ニップローラ6よりも下流側であって、第1の特定ガイドローラ71と第2の特定ガイドローラ72の間に設けられている。
例えば、第1送風装置3の第1吹き出し部31は、第1の特定ガイドローラ71に対面して又は図示のように第1の特定ガイドローラ71の近傍下側に配置されている。前記第1吹き出し部31は、フィルム基材2の一方面2aに対して鋭角にエアーを吹き付けることができるように構成されている。例えば、第1吹き出し部31の先端部は、下向きに傾斜されている。
第2実施形態においては、第2送風装置4は、第2の特定ガイドローラ72とフィルム基材2の一方面2a(PVA系樹脂層22の表面)との隙間G2に、エアーを吹き付ける。第2送風装置4の第2吹き出し部41は、第2の特定ガイドローラ72の近傍に配置されている。
具体的には、第2吹き出し部41は、第2の特定ガイドローラ72とフィルム基材2の一方面2aとの隙間G2に向けられており、第2吹き出し部41の開口からのエアーは、前記隙間G2に向かって吹き付けられる。
ここで、前記隙間G2は、第2の特定ガイドローラ72の表面とフィルム基材2の一方面2a(PVA系樹脂層22の表面)から画成される窪みである。前記隙間G2は、概念上、上流側と下流側に2つ生じるが、下向きにフィルム基材2を搬送する過程における前記エアーを吹き付ける隙間G2は、上流側の隙間G2である。上下の位置関係では、前記隙間G2は、上側の隙間G2である。
[偏光子の製造方法]
第2実施形態の偏光子の製造方法は、第1実施形態と同様に、フィルム基材2を各処理浴に浸漬した後、最後の処理浴(洗浄浴16)から引き出したフィルム基材2の他方面2b(支持フィルム21の表面)に付着している液を、液切りブレード51によって除去した後、特定ニップローラ6にフィルム基材2を挿通する前に、前記フィルム基材2の他方面2bを、洗浄装置52によって洗浄する。さらに、フィルム基材2を特定ニップローラ6に導入することにより、フィルム基材2の一方面2a及び他方面2bに付着している液が除去される。
次に、第1の特定ガイドローラ71にて反転して下向きに搬送されるフィルム基材2の一方面2a(PVA系樹脂層22の表面)に、第1送風装置3の第1吹き出し部31によってエアーを吹き付ける(液切り工程を行う)。
さらに、第2の特定ガイドローラ72とフィルム基材2の一方面2aとの隙間G2に、第2送風装置4の第2吹き出し部41によってエアーを吹き付ける(液溜まり防止工程を行う)。
第2の特定ガイドローラ72を通過したフィルム基材2を、乾燥装置17にて乾燥することにより、偏光子が得られる。
本実施形態でも、液切り工程を行うことによってフィルム基材2の一方面2aに付着した液を除去でき、また、液溜まり防止工程を行うことによってフィルム基材2の一方面2aに液が再付着することを防止できる。
なお、本実施形態において、第1の特定ガイドローラ71と第2の特定ガイドローラ72の間でフィルム基材2を下向きに搬送し、その過程で液切り工程及び液溜まり防止工程を行っているが、これに限定されず、例えば、図10に示すように、特定ニップローラ6と特定ガイドローラ73の間でフィルム基材2を下向きに搬送し、その過程で液切り工程及び液溜まり防止工程を行ってもよい。
[第2実施形態の変形例]
上記液切り工程は、フィルム基材2が下向きに搬送されている途中で、そのフィルム基材2の一方面2aにエアーを吹き付けているが、これに限定されない。
例えば、図11に示すように、第1の特定ガイドローラ71に対面する箇所において、フィルム基材2の一方面2aにエアーを吹き付けてもよい(液切り工程)。この場合、フィルム基材2が第1の特定ガイドローラ71にて搬送向きを変える箇所においてフィルム基材2の一方面2aにエアーを吹き付けてもよい。
また、同図の二点鎖線で示すように、第1の特定ガイドローラ71の上流側において、フィルム基材2の一方面2aにエアーを吹き付けてもよい。この場合、エアーの吹き出し方向(送風向き)は、フィルム基材2の一方面2aに対して略直交する方向でもよく、或いは、フィルム基材2の一方面2aに対して鋭角となる方向でもよいが、図示例のように、エアーの吹き出し方向は、下流側に傾斜しつつフィルム基材2の一方面2aに対して鋭角となる方向であることが好ましい。なお、図11において、エアーの吹き出し方向を白抜き矢印で示している。
また、特に図示しないが、液切り工程が、フィルム基材2が下向きに搬送されている途中で、そのフィルム基材2の一方面2aにエアーを吹き付けること、及び、第1の特定ガイドローラ71に対面する箇所などにおいて、フィルム基材2の一方面2aにエアーを吹き付けることの双方を行ってもよい。
なお、上記第1及び第2実施形態の製法及び装置は、液切り工程を有するが、本発明の偏光子の製法及び製造装置においては、液切り工程を有していなくてもよい。
2 フィルム基材
2a フィルム基材の一方面
2b フィルム基材の他方面
14,15,16 処理浴
3 第1送風装置
31 第1送風装置の第1吹き出し部
4 第2送風装置
41 第2送風装置の第2吹き出し部
6 ニップローラ
7,71,72,73 ガイドローラ
G1,G2 ローラとフィルム基材の一方面との隙間
M1,M2 偏光子の製造装置

Claims (11)

  1. ポリビニルアルコール系樹脂層を有するフィルム基材を搬送しながら処理浴に浸漬することによって偏光子を製造する方法であって、
    前記処理浴に浸漬したフィルム基材を引き出した後、ローラを介して前記フィルム基材を下流側に搬送する過程において、
    前記ローラとフィルム基材の一方面との隙間にエアーを吹き付ける液溜まり防止工程を有する、偏光子の製造方法。
  2. さらに、前記フィルム基材の一方面にエアーを吹き付ける液切り工程を有する、請求項1に記載の偏光子の製造方法。
  3. 前記フィルム基材が、支持フィルムと前記支持フィルムに積層されたポリビニルアルコール系樹脂層とを有する積層フィルムであり、
    前記ポリビニルアルコール系樹脂層の表面が、前記フィルム基材の一方面を構成している、請求項1または2に記載の偏光子の製造方法。
  4. 前記フィルム基材が、支持フィルムと前記支持フィルムに積層されたポリビニルアルコール系樹脂層とを有する積層フィルムであり、
    前記フィルム基材の他方面を構成する前記支持フィルムの表面に、液切りブレードを接触させることを含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の偏光子の製造方法。
  5. 前記液切りブレードを接触させた後の前記支持フィルムの表面を、洗浄液で洗浄することを含む、請求項4に記載の偏光子の製造方法。
  6. 前記フィルム基材を下流側に搬送する過程が、フィルム基材を上向きに搬送することを含み、
    前記フィルム基材を上向きに搬送する過程において、前記液溜まり防止工程を行う、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の偏光子の製造方法。
  7. 前記ローラが、ニップローラと、前記ニップローラよりも下流側に配置されたガイドローラと、を有し、
    前記フィルム基材を下流側に搬送する過程が、前記ニップローラとガイドローラの間で前記フィルム基材を上向きに搬送することを含み、
    前記液溜まり防止工程が、前記ニップローラとフィルム基材の一方面との隙間のうち下流側の隙間にエアーを吹き付けることを含み、
    前記液溜まり防止工程を行った後に、搬送される前記フィルム基材の一方面にエアーを吹き付ける液切り工程を行う、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の偏光子の製造方法。
  8. 前記フィルム基材を下流側に搬送する過程が、フィルム基材を下向きに搬送することを含み、
    前記フィルム基材を下向きに搬送する過程において、前記液溜まり防止工程を行う、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の偏光子の製造方法。
  9. 前記ローラが、ニップローラと、前記ニップローラよりも下流側に配置されたガイドローラと、を有し、
    前記フィルム基材を下流側に搬送する過程が、前記ニップローラとガイドローラの間で前記フィルム基材を下向きに搬送することを含み、
    前記液切り工程が、搬送される前記フィルム基材の一方面にエアーを吹き付けることを含み、
    前記液切り工程を行った後に、前記ガイドローラとフィルム基材の一方面との隙間のうち上流側の隙間にエアーを吹き付ける液溜まり防止工程を行う、請求項1乃至5及び8のいずれか一項に記載の偏光子の製造方法。
  10. 複数の処理浴を有し、
    最後の処理浴に浸漬したフィルム基材を引き出した後、前記フィルム基材を下流側に搬送する過程において、前記液切り工程及び液溜まり防止工程を行う、請求項2乃至9のいずれか一項に記載の偏光子の製造方法。
  11. ポリビニルアルコール系樹脂層を有するフィルム基材を搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置にて搬送されるフィルム基材を処理液に浸漬させる処理浴と、を有する偏光子の製造装置であって、
    前記搬送装置が、前記処理浴に浸漬したフィルム基材を引き出した後、前記フィルム基材を下流側に搬送するローラを有し、
    前記ローラを介して下流側に搬送される前記フィルム基材の一方面にエアーを吹き付ける第1送風装置と、
    前記ローラとフィルム基材の一方面との隙間にエアーを吹き付ける第2送風装置と、
    を有する、偏光子の製造装置。
JP2018123371A 2018-06-28 2018-06-28 偏光子の製造方法及び偏光子の製造装置 Active JP7302951B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018123371A JP7302951B2 (ja) 2018-06-28 2018-06-28 偏光子の製造方法及び偏光子の製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018123371A JP7302951B2 (ja) 2018-06-28 2018-06-28 偏光子の製造方法及び偏光子の製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020003660A true JP2020003660A (ja) 2020-01-09
JP7302951B2 JP7302951B2 (ja) 2023-07-04

Family

ID=69099902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018123371A Active JP7302951B2 (ja) 2018-06-28 2018-06-28 偏光子の製造方法及び偏光子の製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7302951B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04117438U (ja) * 1991-04-02 1992-10-21 住友金属鉱山株式会社 液切装置
JPH0565411U (ja) * 1992-02-14 1993-08-31 住友金属工業株式会社 液切り装置
JP2004109698A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Fuji Photo Film Co Ltd 光学用ポリマーフィルムの延伸方法及び装置
KR20090109074A (ko) * 2008-04-14 2009-10-19 더 재팬 스틸 워크스 엘티디 편광필름의 제조방법 및 제조장치
JP2015102615A (ja) * 2013-11-22 2015-06-04 住友化学株式会社 偏光フィルムの製造方法
WO2015133642A1 (ja) * 2014-03-07 2015-09-11 日東電工株式会社 光学フィルムの液滴除去装置
WO2017002719A1 (ja) * 2015-07-02 2017-01-05 住友化学株式会社 偏光フィルムの製造方法
JP2017107239A (ja) * 2015-11-27 2017-06-15 住友化学株式会社 偏光子の製造方法及びポリビニルアルコールの検出方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4117438B2 (ja) 2000-05-30 2008-07-16 三菱マテリアル株式会社 パーティクル発生の少ないプラズマエッチング用シリコン電極板

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04117438U (ja) * 1991-04-02 1992-10-21 住友金属鉱山株式会社 液切装置
JPH0565411U (ja) * 1992-02-14 1993-08-31 住友金属工業株式会社 液切り装置
JP2004109698A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Fuji Photo Film Co Ltd 光学用ポリマーフィルムの延伸方法及び装置
KR20090109074A (ko) * 2008-04-14 2009-10-19 더 재팬 스틸 워크스 엘티디 편광필름의 제조방법 및 제조장치
JP2015102615A (ja) * 2013-11-22 2015-06-04 住友化学株式会社 偏光フィルムの製造方法
WO2015133642A1 (ja) * 2014-03-07 2015-09-11 日東電工株式会社 光学フィルムの液滴除去装置
WO2017002719A1 (ja) * 2015-07-02 2017-01-05 住友化学株式会社 偏光フィルムの製造方法
JP2017107239A (ja) * 2015-11-27 2017-06-15 住友化学株式会社 偏光子の製造方法及びポリビニルアルコールの検出方法
JP2017107163A (ja) * 2015-11-27 2017-06-15 住友化学株式会社 偏光子の製造方法及びポリビニルアルコールの検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7302951B2 (ja) 2023-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101956414B1 (ko) 편광 필름의 제조 방법
KR20150111946A (ko) 편광 필름의 제조 방법
JP4217119B2 (ja) 溶液製膜設備及び方法
JP7482293B2 (ja) 偏光子の製造方法及び偏光子の製造装置
JP5970117B1 (ja) 偏光フィルムの製造方法及び製造装置
KR20180020904A (ko) 편광 필름의 제조 방법, 제조 장치 및 편광 필름
CN105980132B (zh) 光学膜的制造方法
KR20160090299A (ko) 편광 필름의 제조방법
JP5986401B2 (ja) 偏光板の製造方法
KR101802722B1 (ko) 편광 필름의 제조 방법
JP4917477B2 (ja) 偏光子の製造方法、偏光子、偏光板、光学フィルムおよび画像表示装置
KR101990222B1 (ko) 편광 필름의 제조 방법
JP7302951B2 (ja) 偏光子の製造方法及び偏光子の製造装置
JP5956037B1 (ja) 偏光フィルムの製造方法及び製造装置
CN112480460B (zh) 偏振膜的制造方法和制造装置
TW202138170A (zh) 偏光膜的製造方法
KR20210150986A (ko) 편광 필름의 제조 방법
JP7489867B2 (ja) 偏光フィルムの製造方法及び偏光フィルムの製造装置
JP2021157155A (ja) 偏光フィルムの製造方法
TW202331314A (zh) 偏光件的製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210405

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220816

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221013

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230417

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20230417

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20230424

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20230425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230530

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230622

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7302951

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150