JP2020003557A - 発光装置、および、照明装置 - Google Patents

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利彦 佐藤
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Abstract

【課題】励起光源から出射された光の照射によって蛍光を発する発光部を前面に有する基板を備えた発光装置において、基板の後面側の設計自由度を向上させる。【解決手段】発光装置20は、励起光源から出射された励起光を均一分布化するとともに、励起光を出射する出射面を有する第1光学部材24と、出射面から出射された励起光を結像サイズに調整する第2光学部材26と、第2光学部材26から出射された励起光を反射する第3光学部材28と、第3光学部材28により反射されて斜め前方から照射される励起光により蛍光を発する発光部21を前面に有する基板22とを備える。【選択図】図2

Description

本開示は、発光装置および照明装置に関する。
従来、特許文献1には、半導体レーザ装置を用いたプロジェクタ用の光源装置が開示されている。この光源装置は、半導体レーザ装置と、半導体レーザ装置からの出射光を、出射光とは異なる波長に変換する蛍光体が敷設された少なくとも1種類の蛍光領域を備えたホイール基板とを備える。ホイール基板の中心にはモータの回転軸が連結されている。また、ホイール基板の出射面側には、ホイール基板の出射面からの光を集光する集光光学系が配置されている。
上記構成からなる光源装置では、モータによってホイール基板が回転駆動された状態で、ホイール基板の裏面側からレーザ光が入射されて、ホイール基板の表面側に設けられた蛍光体に照射される。このレーザ光の照射によって蛍光体が発光し、その光を集光光学系で集光してホイール基板とは反対側に照射するように構成されている。
特開2015−31759号公報
特許文献1に記載される光源装置では、ホイール基板の裏面から入射したレーザ光が、石英等の透明材料からなるホイール基板を透過して、ホイール基板の表面に設けられた蛍光体に照射される。そのため、ホイール基板の裏面側にレーザ光を入射させるための光学系や、ホイール基板を回転させるためのモータなどを配置する必要があり、ホイール基板の裏面側の構成に設計上の制約があった。
本開示の目的は、励起光源から出射された光の照射によって蛍光を発する発光部を前面に有する基板を備えた発光装置において、基板の後面側の設計自由度を向上させることである。
本開示の一態様である発光装置は、励起光源から出射された励起光を均一分布化するとともに、励起光を出射する出射面を有する第1光学部材と、出射面から出射された励起光を結像サイズに調整する第2光学部材と、第2光学部材から出射された励起光を反射する第3光学部材と、第3光学部材により反射されて斜め前方から照射される励起光により蛍光を発する発光部を前面に有する基板と、を備える。
本開示に係る発光装置及びこれを備えた照明装置によれば、励起光源から出射された光の照射によって蛍光を発する発光部を前面に有する基板の後面側の構成の設計自由度を向上させることができる。
本開示の一実施形態である発光装置を備えた照明装置を示す断面図である。 図1に示した発光装置を示す斜視図である。 第1光学部材の拡大断面図である。 トップハット形状の空間光強度分布を示す図である。 発光部の表面に対する第3光学部材の角度を示す図である。
以下に、本開示に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本開示の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
図1は、本開示の一実施形態である発光装置20を備えた照明装置10を示す断面図である。図2は、図1に示した発光装置20を示す斜視図である。図1及び図2において、基板の発光部から光が照射される方向を前といい、反対側を後という。また、図1及び図2において、発光部の中心を通って発光部の表面に垂直な直線が光軸OA(OA:Optical Axisの略)として示されている。この光軸OAと直交する放射方向を径方向といい、光軸OAを中心として光軸OAと直交する平面内に描かれる円に沿った方向を周方向という。
図1及び図2に示すように、照明装置10は、ベース部材12、外筒部材14、内筒部材16、及び、カバー部材18を備える。発光装置20は、発光部21を有する基板22、第1光学部材24、第2光学部材26、及び、第3光学部材28を備える。発光装置20は、基板22上にある発光部21の前方領域を取り囲んで配置されている周囲壁部材30をさらに備えてもよい。
図1に示すように、照明装置10のベース部材12は、有底筒状をなす部材で構成され、底板部12aと側壁部12bとを一体に有する。ベース部材12は、例えばアルミニウム合金等の金属材料を鋳型で成形したダイキャスト部材を好適に用いることができる。ベース部材12の底板部12aは、前方から見て円板状に形成されている。また、ベース部材12の側壁部12bは、底板部12aの外周端部から前方へ立設して形成されて、円筒状をなしている。
ベース部材12の底板部12aには、貫通孔13が形成されている。貫通孔13には、発光装置20の第1光学部材24が挿通された状態で配置されている。詳しくは後述するが、本実施形態では4つの第1光学部材24が周方向で均等に配置されているため、これに対応して底板部12aの貫通孔13もまた周方向に90°ピッチで形成されている。貫通孔13は、丸穴に形成されてもよいし、或いは、後述するように第1光学部材24の外形状に対応した長方形穴に形成されてもよい。
なお、貫通孔13の開口縁部と第1光学部材24の外面との間は、例えば、シーリング剤やパッキンなどで封止されるのが好ましい。これにより、照明装置10の内部への水や埃などの浸入を防止することができる。
ベース部材12の底板部12aの外側面(または後面)には、複数の放熱フィン19からなる放熱構造が設けられているのが好ましい。放熱フィン19は、金属板によって形成されており、L字状に曲げ形成された取付部19aと、取付部19aから後方へ平板状に延伸する放熱板部19bとを有する。放熱フィン19は、取付部19aが底板部12aに対して溶接、ねじ止め、リベット止め等されることでベース部材12に固定されている。
図1には8枚の放熱フィン19が取り付けられている例を示すが、これに限定されるものではなく、放熱フィン19の枚数は基板22の温度特性、ベース部材12の放熱性能等を考慮して適宜に設定されるものである。また、図1では放熱フィン19は放熱板部が互いに平行な状態で配列されているが、これに限定されるものではなく、例えば、円形状をなす底板部12aの後面上に放射状に並んで取り付けられてもよい。
このような放熱構造があることで、レーザ光が発光部21に照射されることにより基板22が高温になるが、基板22から金属製のベース板12の底板部12aを介して放熱構造に伝熱され、放熱フィン19から放熱される。これにより、基板22の温度上昇を抑制することができ、その結果、蛍光体からなる発光部21の劣化を抑制することができる。
照明装置10の外筒部材14は、例えば、樹脂成型品で構成することができる。外筒部材14は、金属製の筒状部材であってもよい。外筒部材14は、円筒状に形成されており、後端部がベース部材12の側壁部12bの前端部に当接した状態で、ベース部材12に取り付けられている。外筒部材14は、図示しないねじ等によってベース部材12に取り付けられてもよい。或いは、外筒部材14は、図示しないフック部をベース部材12の側壁部12bに形成された係合穴に係合させることによってベース部材12に取り付けられてもよい。
外筒部材14の内周面には、固定部15が径方向内側に突出して形成されている。固定部15は、後述する発光装置20の第3光学部材28を固定するための部分である。固定部15には、切り込み溝が形成されており、この切り込み溝内に板状の第3光学部材28を挿入することによって、第3光学部材28が固定された状態で外筒部材に14に取り付けられている。本実施形態では4つの第3光学部材28が周方向で均等に配置されているため、これに対応して固定部15もまた周方向に90°ピッチで形成されている。
内筒部材16は、例えば、金属板によって形成されている。内筒部材16は、円状状をなす内筒部16aと、内筒部16aの前端から径方向外側へ折れ曲がって形成されたフランジ部16bとを有する。内筒部材16は、外筒部材14に対し、例えばねじ止め等によって固定されている。フランジ部16bの外周部は、外筒部材14の前端に当接している。これにより、外筒部材14と内筒部材16との間に形成される空間に埃等が侵入しないように構成されている。
内筒部材16には、カバー部材18が取り付けられている。本実施形態では、カバー部材18は、例えば、光入射面となる後面が平坦面で光出射面となる前面が湾曲して前方へ突出した凸面となったレンズによって構成される。カバー部材18は、その外周縁部が内筒部材16の内筒部16aに形成された取付溝17に嵌り込んだ状態で取り付けられている。カバー部材18の外周縁部は、例えば、接着されることによって取付溝17に固定されてもよい。
なお、内筒部材16の内筒部16aを取付溝17の箇所で前側部分と後側部分とに2分割し、取付溝17にカバー部材18の外周縁部を嵌め込んだ状態で後側部分に接着してから前側部分を接着することによって、カバー部材18を内筒部材16に組み付けてもよい。
続いて、図1及び図2を参照して、発光装置20について説明する。図1及び図2に示すように、発光装置20は、発光部21を有する基板22、第1光学部材24、第2光学部材26、及び、第3光学部材28を備える。発光装置20は、基板22上にある発光部21の前方領域を取り囲んで配置されている周囲壁部材30をさらに備えるのが好ましい。
基板22は、例えば、合成樹脂製の板材で構成される。後述するように本実施形態の発光装置20ではレーザ光が基板22の斜め前方から発光部21に照射されるため、基板22は光を透過しない不透光性の板材で構成することができる。したがって、基板22を石英板やガラス板等の透明板材で構成する場合に比べて、製造コストを安価にできる。
基板22は、前方から見て円板状に形成されている。発光部21は、基板22の前面の中央領域に円形状に形成されている。発光部21は、蛍光体によって形成されている。本実施形態では、発光部21は、例えば、照射された青色レーザ光を白色光に波長変換することができる蛍光体によって構成されている。
基板22は、ベース部材12の底板部12a上に例えば、ねじ、接着剤等によって固定されてもよい。この場合、基板22とベース部材12の底板部12aとの間に伝熱性が良好なシート、グリスなどを介在させて基板22からベース部材12への伝熱を良好にするのが好ましい。
光軸OAは、円形をなす発光部21の中心から前方に延伸する直線によって表すことができる。光軸OAは、発光部21の表面に対して直角をなす。発光部21の表面は、基板22の表面と面一か平行である。したがって、光軸OAは、基板22の表面(すなわち前面)に対して直角をなしている。
基板22の周囲には、複数の第2光学部材26が周方向に均等に配置されている。本実施形態では、第2光学部材26は、球面レンズで構成されている。本実施形態では4つの第2光学部材26が90°ピッチで配置されている。また、第2光学部材26は、図示しないブラケットを介してベース部材12に固定されてもよい。各第2光学部材26には、照明装置10のベース部材12を貫通して延びる第1光学部材24の前端部がそれぞれ連結されている。なお、第2光学部材26は、球面レンズで構成される場合に限定されるものではなく、非球面レンズによって構成されてもよい。
第1光学部材24は、後端部に光ファイバ23が接続されている。すなわち、第1光学部材24は、光ファイバ23が接続されている後端部に入射面を有し、第2光学部材26に連結されている前端部に出射面を有している。本実施形態では4つの第1光学部材24が設けられているため、4本の光ファイバ23が4つの第1光学部材24にそれぞれ接続されている。
第2光学部材26は、第1光学部材24の出射面から出射されたレーザ光を結像サイズに調整する機能を有する。後述するように第1光学部材24は、長方形状の穴25を内部に有するため、出射面から出射されるレーザ光もまた長方形状の外形輪郭を有する。したがって、第2光学部材26から出射されるレーザ光もまた相似形の長方形状となるが、その大きさは後述するように第3光学部材28によって反射されて基板22上に結像される際の結像サイズに調整される。
光ファイバは、励起光源である半導体レーザ素子から出射された励起光であるレーザ光を導いて第1光学部材24の後端部に入射する導光部材である。1本の光ファイバ23には、1つの半導体レーザ素子から出射されたレーザ光が導入されてもよいし、エネルギー密度がより高いレーザ光を得るために複数の半導体レーザ素子から出射された複数のレーザ光を集光して導入してもよい。
なお、本実施形態では励起光源が半導体レーザ素子である場合について説明するが、これに限定されない。励起光源として、LED(Light−Emitting Diode)を用いてもよい。
第1光学部材24は、半導体レーザ素子から出射されたレーザ光を均一分布化する機能を有する。具体的には、第1光学部材24は、ロッドインテグレータで構成することができる。
図3は、第1光学部材24の拡大断面図である。また、図4は、トップハット形状の空間光強度分布を示す図である。図3に示すように、本実施形態では、第1光学部材24は、断面において長方形状の穴25を内部に有するロッドインテグレータを好適に用いることができる。この場合のロッドインテグレータは、2枚の長辺ミラー面と2枚の短辺ミラー面とを貼り合わせて構成されたものを用いることができる。
このように構成したロッドインテグレータを第1光学部材24に用いることで、光ファイバ23によって長方形状の穴25に導入されたレーザ光を、図4に示すようなトップハット形状の空間光強度を有するレーザ光となるように均一分布化することができる。ここでは長方形状の穴25の長辺に沿った方向および短辺に沿った方向のいずれの方向においても、トップハット形状の空間光強度を有するレーザ光となるように均一分布化することができる。また、上記のように貼り合わせミラーで構成される第1光学部材24に用いることで、ロッドインテグレータを安価に構成することができる。
通常、レーザ光は、図4において破線で示すように、中央領域で光強度がピークとなり、そのピーク領域から離れるにしたがって光強度が曲線状に低下するガウシアン分布の光強度となる。これに対し、本実施形態の発光装置20において、第1光学部材24の出射面(すなわち前端部)から出射されるレーザ光は、図4において実線で示すように、照射領域の境界部での光強度の立ち上がり及び立ち下りが直角または直角に近い角度で急峻となり、照射領域内では光強度がほぼ均一で平坦になる「トップハット形状」の光強度分布を有したものになる。このように光強度が均一分布化されることで、後述するようにレーザ光が基板22の発光部21に照射されたときの発光領域の発光強度を均一化することができる。
再び図1及び図2を参照すると、発光装置20は、複数の第3光学部材28を備えている。本実施形態では、第1及び第2光学部材24,26に対応して、4つの第3光学部材28が設けられている。第3光学部材28は、第2光学部材26の前方位置に配置されている。第3光学部材28は、第2光学部材26から出射されたレーザ光を反射する機能を有する。このような反射機能を果たすため、第3光学部材28は、ミラーによって好適に構成される。ただし、これに限定されるものではなく、第3光学部材28は、反射機能を有するプリズムによって構成されてもよい。
図1及び図2に示すように、第3光学部材28は、傾斜した姿勢で配置されている。これにより、第2光学部材26から出射されたレーザ光は、斜め前方から基板22の発光部21に照射されるように構成されている。第1光学部材24によってトップハット形状の空間光強度分布に調整されたレーザ光は、第2光学部材26から出射して第3光学部材28によって反射されて基板22に照射されるが、第3光学部材28によって反射されたレーザ光はトップハット形状の空間光強度分布を有したままで維持される。したがって、このような均一な光強度分布のレーザ光が基板22の発光部21に照射されるとで、発光部21における照射領域の発光強度を均一化することができる。
図5は、発光部21の表面に対する第3光学部材28の角度を示す図である。図5に示すように、第2光学部材26から出射されたレーザ光L1は、光軸OAと平行な向きで前方に出射される。他方、上述したように第3光学部材28は、光軸OAに対して傾斜した姿勢で配置されているため、第3光学部材28によって反射されたレーザ光L2は光軸OAに対して傾斜した方向に進んで基板22上の発光部21に斜め前方から照射されるように構成されている。
第3光学部材28によって反射されたレーザ光L2が発光部21に照射されるとき、基板22(すなわち発光部21)の表面に対するレーザ光L2の角度θは、45度以上80度以下であることが好ましい。また、上記角度θは、50度以上70度以下とするのがより好ましく、55度以上65度以下とするのがさらに好ましい。
上記角度θが上述した角度範囲よりも大きくなると第3光学部材28の位置が発光部21からの光を遮る位置となり、発光装置20の出力低下につながるため好ましくない。他方、上記角度θが上述した角度範囲よりも小さくなると第3光学部材28から発光部21に照射されるレーザ光のうち発光部21の表面で反射される光量が多くなるため、この場合でも発光装置20の出力低下につながり好ましくない。
周囲壁部材30は、基板22の前方において発光部21を取り囲んで配置されている。本実施形態では、4つの周囲壁部材30が周方向で均等に配置されている。周囲壁部材30は、レーザ光の照射により発光部21から出射した光を前方に導光してカバー部材18の入射面に向けるための導光板である。
周囲壁部材30の内周面は、例えば、鏡面として仕上げられていてもよい。これにより、発光部21からの光を効率良く反射して前方に向けることができる。
本実施形態では、4つの周囲壁部材30が設けられている。各周囲壁部材30の間には、光通過部としての隙間32がそれぞれ形成されている。第3光学部材28で反射されたレーザ光L2(図5参照)は、周囲壁部材30の間の隙間32を通って基板22の発光部21に照射される。
周囲壁部材30は、その後端部が発光部21の周囲において基板22の表面に当接した状態に配置されてもよい。また、周囲壁部材30の前端縁部は前方からみて円弧状をなしている。さらに、周囲壁部材30の内周面は、径方向外側へ凸状をなす湾曲面に形成されている。このような湾曲面をなすことで、発光部21からの光を前方へ向けて反射(または導光)することができる。
各周囲壁部材30は、図示しない取付部材を用いて、内筒部材16の内筒部16aに取り付けられてもよいし、或いは、ベース部材12に取り付けられてもよい。また、4つの周囲壁部材30は、図示しない周方向連結部によって一体をなすように構成されてもよい。この構成によれば、周囲壁部材30の取り扱いが容易となり、周囲壁部材30の組み付け作業を迅速かつ確実に行うことが可能になる。ただし、この場合、連結部は、第3光学部材28で反射されたレーザ光L2を遮らない位置および形状に形成される必要がある。
なお、上記においては、各周囲壁部材30の間に形成される隙間32が、レーザ光L2が通る光通過部を構成する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、周囲壁部材が周方向に一体をなす部材として形成されている場合、光通過部は周囲壁部に形成された貫通孔または切り欠き部によって構成されてもよい。
続いて、上記の構成からなる発光装置20を備えた照明装置10の動作について説明する。
図示しない半導体レーザ素子から出射された青色のレーザ光が、光ファイバ23を介して第1光学部材24の後端部の入射面に入射される。そして、レーザ光は、貼り合せミラーからなるロッドインテグレータである第1光学部材24内の長方形状の穴25を通る際に光強度が均一分布化されて、その前端部の出射面から出射される。
第1光学部材24から出射されたレーザ光は、第2光学部材26の平坦な後面から入射され、半球状に湾曲した出射面から出射される。このとき、第2光学部材26から出射されるレーザ光は、最終的に基板22の発光部21に照射されて形成される結像サイズに所望の大きさ及び形状となるように調整される。
第2光学部材26から出射されたレーザ光L1は、第3光学部材28によって反射される。そして、反射光であるレーザ光L2は、周囲壁部材30の間の隙間32を通って基板22の発光部21に斜め前方から照射される。これにより、蛍光体からなる発光部21は、白色に発光して光を前方に出射する。
そして、発光部21から出射した光は、周囲壁部材30によって反射されることで正面前方に導光され、例えば、平凸レンズであるカバー部材18で集光されて照明装置10から正面前方に向けて出射される。
このように本実施形態の発光装置20及びこれを備えた照明装置10では、エネルギー密度が高いレーザ光を用いて蛍光体を発光させるため、高輝度及び高出力の光を効率よく発生させることができる。特に、例えば4本等の複数本のレーザ光L2を発光部21に照射して発光させることで、高輝度及び高出力化の実現が容易となる。
上述したように本実施形態の発光装置20は、半導体レーザ素子から出射されたレーザ光を均一分布化するとともに、レーザ光を出射する出射面を有する第1光学部材24と、第1光学部材24の出射面から出射されたレーザ光を結像サイズに調整する第2光学部材26と、第2光学部材26から出射されたレーザ光を反射する第3光学部材28と、第3光学部材28により反射されて斜め前方から照射されるレーザ光により蛍光を発する発光部21を前面に有する基板22とを備える。
上記構成によれば、レーザ光の照射によって蛍光を発する発光部21を前面に有する基板22を備えた発光装置20において、基板22の後面側の設計自由度を向上させることができる。具体的には、基板22を裏面側からレーザ光を透過させて発光部21に照射する構成ではないので、基板22を金属製のベース部材12に固定することができ、このベース部材12の背面側に放熱構造を設けて基板22の温度上昇を抑制することが可能になる。また、基板22を不透光性の板材で構成できるため、石英板等に比べて取り扱いが容易になり且つ製造コストが安価になる利点がある。
本実施形態の発光装置20において、第1光学部材24はロッドインテグレータであることが好ましい。この構成によれば、レーザ光の光強度の均一分布化を簡易な構成で確実に行うことができる。
また、本実施形態の発光装置20において、第1光学部材24は、断面において長方形状の穴25を内部に有することが好ましい。この構成によれば、円形状の穴とする場合に比べて、レーザ光の均一分布化をより良好に行えることが確認できた。
また、本実施形態の発光装置20において、第1光学部材は、貼り合わせミラーによって構成されてもよい。この構成によれば、光強度均一分布化されるロッドインテグレータを安価に作製することができる。
また、本実施形態の発光装置20において、第1光学部材24の出射面におけるレーザ光の空間強度分布はトップハット形状であることが好ましい。このような空間強度分布となるようにレーザ光を均一分布化することで、発光部21における発光状態を均一にして効率よく発光させることができる。
また、本実施形態の発光装置20において、第2光学部材26は球面レンズで構成されることが好ましい。この構成によれば、第2光学部材26を安価に構成することができる。
また、本実施形態の発光装置20において、第1光学部材24と半導体レーザ素子との間には、レーザ光を導光する光ファイバ23が設けられているのが好ましい。この構成によれば、簡易な構成でレーザ光を第1光学部材24に効率よく入射させることができる。
また、本実施形態の発光装置20によれば、第3光学部材28によって反射されたレーザ光L2の空間光強度分布はトップハット形状であることが好ましい。このような空間強度分布となるようにレーザ光L2を均一分布化することで、発光部21における発光状態を均一にして効率よく発光させることができる。
また、本実施形態の発光装置20において、発光部21に照射されるレーザ光L2は、基板22の表面に対して45度以上80度以下の角度で照射されることが好ましい。この構成によれば、上記角度範囲とすることで、発光部21からの光を第3光学部材28によって遮られることなく発光装置20から出射させる経路を確保することができ、また、発光部21に照射されるレーザ光L2のうち発光部21の表面で全反射される成分を抑制して発光効率を高めることができる。
さらに、本実施形態の発光装置20を備えた照明装置10によれば、上述した発光装置20の同様の効果を得ることができる。
なお、本開示に係る発光装置及び照明装置は、上述した実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項の範囲内において種々の変更や改良が可能である。
例えば、上記においては、第1光学部材24、第2光学部材26及び第3光学部材28を含む光学系が4組設けられている例について説明したが、これに限定されない。これらの光学系の組数は、発光装置の出力に応じて適宜に設定すればよく、1組であってもよいし、4組以外の複数組であってもよい。複数組の場合、基板22の発光部21の周囲に周方向で均等に配置されるのが好ましい。また、周囲壁部材は、一体に構成されている場合を除き、上記光学系の組数と同数とすればよい。
また、上記においては周囲壁部材30の内周面が反射面として鏡面仕上げされている例について説明したが、これに限定されない。周囲壁部材30の内周面は、例えば青色波長の光を吸収できる色の壁面であってもよい。このようにすれば、照明装置から出射される光の周辺領域に含まれる青色光を低減でき、きれいな白色光を出射することができる。
さらに、本開示の発光装置及び照明装置は、その用途は限定されるものではないが、例えば、スタジオ、舞台、スタジアムなどの施設における前照灯に好適に用いることができる。
10 照明装置、12 ベース部材、12a 底板部、12b 側壁部、13 貫通孔、14 外筒部材、15 固定部、16 内筒部材、16a 内筒部、16b フランジ部、17 取付溝、18 カバー部材、19 放熱フィン、19a 取付部、19b 放熱板部、20 発光装置、21 発光部、22 基板、23 光ファイバ、24 第1光学部材、26 第2光学部材、28 第3光学部材、30 周囲壁部材、32 隙間、L1,L2 レーザ光、OA 光軸、θ 角度。

Claims (11)

  1. 励起光源から出射された励起光を均一分布化するとともに、前記励起光を出射する出射面を有する第1光学部材と、
    前記出射面から出射された前記励起光を結像サイズに調整する第2光学部材と、
    前記第2光学部材から出射された前記励起光を反射する第3光学部材と、
    前記第3光学部材により反射されて斜め前方から照射される前記励起光により蛍光を発する発光部を前面に有する基板と、を備える、
    発光装置。
  2. 前記励起光源は半導体レーザ素子であることを特徴とする、請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記第1光学部材は、ロッドインテグレータであることを特徴とする、請求項1または2に記載の発光装置。
  4. 前記第1光学部材は、断面において長方形状の穴を内部に有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発光装置。
  5. 前記第1光学部材は、貼り合わせミラーによって構成されることを特徴とする、請求項3または4に記載の発光装置。
  6. 前記第1光学部材の出射面における励起光の空間強度分布はトップハット形状であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の発光装置。
  7. 前記第2光学部材は球面レンズで構成されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の発光装置。
  8. 前記第1光学部材と前記励起光源との間には、前記励起光を導光する光ファイバが設けられていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の発光装置。
  9. 前記第3光学部材によって反射された前記励起光の空間光強度分布はトップハット形状であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の発光装置。
  10. 前記発光部に照射される前記励起光は、前記基板の表面に対して45度以上80度以下の角度で照射されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の発光装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の発光装置を備えた照明装置。
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