JP2020003050A - 金具ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】パネルの厚さに関わらずパネルを支持台に容易に設置できる金具ユニットを提供する。【解決手段】パネル3をリップ溝形鋼80に設置する設置者は、パネル3の設置時に、軸線Tを中心とした周方向に連結金具30を回転させて、係合部56と係合する開口部を調整する。矩形状に形成された開口部の長手方向における長さは、互いに異なり、係合部56の左右方向における長さは、下方向に向かうにつれて短くなる。つまり、係合部56が、開口部に差し込まれて係合するそれぞれの場合で、押え金具50が連結金具30によって支持される上下位置は変化する。従って、設置者は、パネル3の厚さに応じて、押え部54がパネル3を押える位置を上下方向に調整できる。よって、パネル3の厚さに関わらず、パネル3をリップ溝形鋼80に容易に設置できる金具ユニット100が実現する。【選択図】図2

Description

本発明は、パネルを支持台に固定する金具ユニットに関する。
従来、パネルを支持台に固定する金具ユニットが知られている。例えば、特許文献1に開示される固定金具ユニットは、屋根部材に固定された支持台としての第一固定金具に、パネルを固定する。固定金具ユニットは、保持金具を備える。保持金具は、角根丸ボルトとナットとによって第一固定金具に固定され、パネルを上方から押える。
特開2017−155465号公報
パネルのメーカによってパネルの厚さが異なる場合、及び、同一のメーカが種々の厚さのパネルを製造販売する場合がある。従って、パネルを支持台に設置する設置者は、パネルの厚さに応じて上下方向の長さが異なる多種類の保持金具を予め用意し、設置するパネルに応じた保持金具を選び出して使用する必要がある。よって、パネルを設置する作業が設置者にとって煩わしくなる場合がある。
本発明の目的は、パネルの厚さに関わらずパネルを支持台に容易に設置できる金具ユニットを提供することである。
本発明に係る金具ユニットは、パネルを支持する支持台に連結する連結金具と、前記連結金具によって支持されると共に前記パネルを前記支持台に向けて押える押え金具とを備え、前記押え金具が前記パネルを押える方向と平行な方向である上下方向を軸方向とする締結部材によって、前記連結金具と前記押え金具は、前記パネルを前記支持台に固定する金具ユニットであって、前記連結金具は、前記上下方向と直交して延び、前記支持台と連結する連結部と、前記連結部を前記上下方向に貫通し、前記締結部材が挿通される第一挿通孔と、所定方向に沿って間隔を空けて前記連結部に設けられた複数の開口部とを備え、前記押え金具は、上方向側から前記連結部と対向する対向部と、前記対向部を前記上下方向に貫通し、前記締結部材が挿通される第二挿通孔と、前記対向部から前記上方向側に延びる延設部と、前記上下方向と交差する方向に前記延設部から延び、前記パネルを押える押え部と、前記複数の開口部のいずれかに差し込まれて係合する係合部とを備え、前記上下方向と直交する特定方向における前記係合部の長さは、下方向に向かうにつれて短くなり、それぞれの前記開口部は、前記係合部の前記特定方向における両端部と接触する第一端部及び第二端部を備え、前記第一端部から前記第二端部までの最短長さは、複数の前記開口部ごとに互いに異なり、前記連結金具は、前記所定方向に移動して、前記係合部と係合する前記開口部を変更可能であることを特徴とする。
上記構成によれば、連結金具は、係合部と係合する開口部を変更できる。係合部と係合する開口部に応じて、連結金具によって支持される押え金具の上下位置は変化する。従って、設置者は、押え部がパネルを押える上下位置を、パネルの厚さに応じて調整できる。よって、パネルの厚さに関わらずパネルを支持台に容易に設置できる金具ユニットが実現する。
前記金具ユニットでは、前記上下方向と前記特定方向とに直交する方向において、前記開口部と前記係合部との隙間の大きさは、前記第一挿通孔と前記締結部材の軸部との隙間の大きさよりも、小さくてもよい。開口部は、上下方向と特定方向とに直交する方向に係合部が変位するのを規制する。従って、係合部が複数の開口部のいずれかに差し込まれたとき、金具ユニットは、押え金具の押え部が上下方向に変位するのを規制できる。よって、パネルを支持台に固定する作業は容易になる。
前記金具ユニットでは、前記押え金具は、前記上下方向に延びると共に、前記上下方向と前記支持台の長手方向とに直交する第一方向に前記支持台と対向する支持台対向部を備えてもよい。押え金具の支持台対向部は、第一方向における支持台の変形を抑制できる。よって、パネルは支持台に安定的に固定されることができる。
前記金具ユニットでは、前記押え金具は、前記第一方向に間隔を空けて並ぶ一対の前記支持台対向部を備えてもよい。一対の支持台対向部のそれぞれが、支持台の直交方向における変形を抑制できる。よって、パネルは支持台に更に安定的に固定されることができる。
前記金具ユニットでは、前記支持台対向部は、前記支持台の前記第一方向における外側の端部と対向してもよい。対向部は、支持台が第一方向の外側に向けて変形するのを抑制できる。
前記金具ユニットでは、前記複数の開口部は、前記第一挿通孔を通過して前記上下方向に延びる軸線を中心とした周方向に沿って、間隔を空けて配置され、前記連結金具は、前記周方向に移動して、前記係合部と係合する前記開口部を変更可能であってもよい。連結金具が回転移動するだけで、係合部と係合する開口部が切り替わるので、パネルを支持台に設置する作業は容易になる。
前記金具ユニットは、前記支持台であるリップ溝形鋼に前記締結部材によって固定される特定金具を備え、前記特定金具は、前記締結部材が挿通される挿通穴を有し、前記リップ溝形鋼の内側に配置された配置部と、前記配置部から前記一対のリップ片よりも前記上方向側まで延びる特定延設部とを備え、前記連結金具は、前記連結部を前記上下方向に貫通する孔であって、前記特定延設部が挿通される特定挿通孔を有すると共に、前記リップ溝形鋼の前記上方向における端部に載置されてもよい。特定延設部が特定挿通孔に挿通されるので、金具ユニットは、連結金具が締結部材による締結時に位置ずれするのを抑制できる。
前記金具ユニットでは、前記特定挿通孔は、前記複数の開口部であってもよい。複数の開口部が、特定挿通孔としての機能を兼ね備えるので、金具ユニットの構成は簡易化する。
前記金具ユニットでは、前記パネルは前記連結部に載置され、前記連結金具は、前記連結部から前記下方向にそれぞれ突出する一対の下突起と、前記一対の下突起のそれぞれの下端部から、互いに近接する方向へ突出する一対の連結片とを備え、前記一対の連結片は、前記支持台に載置されてもよい。パネルが上方向に付勢される場合であっても、連結部とパネルとが互いに接触しているので、一対の下突起は、一対の連結片が突出する方向と平行な方向に変形しにくい。
係合部56が開口部31に差し込まれたときのパネル固定構造1の斜視図である。 パネル固定構造1の分解斜視図である。 金具ユニット100の断面図である。 連結金具30の斜視図である。 押え金具50の斜視図である。 リップ溝形鋼80に固定される二つのパネル3の断面図である。 係合部56が開口部34に差し込まれたときのパネル固定構造1の斜視図である。 変形例に係る連結金具130の斜視図である。 変形例に係るパネル固定構造1Aの斜視図である。 変形例に係る押え金具150の斜視図である。 変形例に係るパネル固定構造1Bの斜視図である。
本発明の一実施形態であるパネル固定構造1を説明する。本例のパネル固定構造1は、パネル3を建造物の屋根(図示略)に固定する構造である。以下、図1の上方、下方、左上方、右下方、左下方、及び右上方を、それぞれ、パネル固定構造1の上方、下方、左方、右方、前方、及び後方と定義して説明する。本実施形態の上下方向は、一例として、鉛直方向に対して傾斜した方向となる。上方向と下方向は、いずれも上下方向の一方向である。上下方向、左右方向、前後方向は互いに直交する。
図1に示すように、パネル固定構造1は、パネル3、リップ溝形鋼80、及び金具ユニット100を備える。パネル3はリップ溝形鋼80によって支持される。金具ユニット100は、締結部材90とナット102(図2参照)によって、パネル3をリップ溝形鋼80に固定する。締結部材90は、上下方向を軸方向としたボルトである。
パネル3は、上下方向を厚さ方向とする板状であり、一例として太陽電池パネルである。パネル3は、導電性の部材を絶縁層で覆った本体部3Aと、本体部3Aの外周部を取り囲む枠体3Bとを備える。本体部3Aを構成する導電性の部材は、光エネルギーを電力に変換する変換素子を含む。
リップ溝形鋼80を説明する。リップ溝形鋼80は、複数のボルト(図示略)及び複数のナット(図示略)によって、屋根に固定される。リップ溝形鋼80は、溝底部82、一対の溝壁部84、及び一対のリップ片86を備える。溝底部82は矩形状であり屋根(図示略)と接触する。本例の屋根は、鉛直方向と水平方向とに対して傾斜して延びる。溝底部82は前後方向に延びる。溝底部82の短手方向は、リップ溝形鋼80の溝幅方向であり、本例では左右方向と一致する。一対の溝壁部84は、溝底部82の短手方向の両端部から上方へ延び、溝幅方向に互いに対向する。一対の溝壁部84の左右方向の外側端面は、リップ溝形鋼80の左右方向の外側端部である。一対のリップ片86は、それぞれ、一対の溝壁部84の上端部から互いに近接する方向へ突出する。一対のリップ片86は、リップ溝形鋼80の上方向における端部であり、溝底部82と上下方向に対向する。一対のリップ片86は、パネル3を下側から支持する。
図2〜図5を参照し、金具ユニット100の構成を、リップ溝形鋼80に固定された状態を基準に説明する。図3では、リップ溝形鋼80の図示を省略する。金具ユニット100は、特定金具20、連結金具30、及び、押え金具50を備える。
図2、図3で示される特定金具20は、左右対称な形状を呈する。特定金具20は、配置部22、周端突部24、及び特定延設部26を備える。配置部22は、平面視矩形状であり、リップ溝形鋼80の内側に配置される。配置部22は挿通穴22Aを備える。挿通穴22Aは、配置部22の中央部を上下方向に貫通する円形孔である。挿通穴22Aには、締結部材90の軸部91が挿通される。締結部材90の頭部92は、配置部22の下面に押し当たり、軸部91に螺合したナット101が配置部22の上面に押し当たる。これにより、締結部材90が特定金具20に固定される。締結部材90の軸部91は、リップ溝形鋼80から上方に突出する。
周端突部24は、配置部22の周端部から上方に突出する板状である。配置部22の左右両端から突出する周端突部24は、リップ片86に下方から接触する。配置部22の前後両端から突出する周端突部24は、リップ溝形鋼80から離隔して前後に並ぶ。特定延設部26は、締結部材90を間にして左右に並ぶ位置にて配置部22に設けられる。特定延設部26は、側面視矩形状に形成された板状であり、配置部22からリップ溝形鋼80の上側まで延びる。
図2、図4に示すように、連結金具30は、連結部39、四つの角部36、第一挿通孔37、開口部31〜34、四つの特定挿通孔35を備える。連結部39は、平面視で略正方形状に形成され、上下方向と直交して延びる。本例の連結部39は、一対のリップ片86の上面に載置されることによって、リップ溝形鋼80と直接的に連結する。四つの角部36は、それぞれ、連結部39の四隅を構成する。角部36は、上側に向けて折れ曲がると共に、上方に向かうに従い先細る。角部36の上端部は、パネル3の本体部3Aの下面に形成された絶縁層を貫通し、パネル3が有する導電性の部材と接触する。従って、連結金具30はパネル3を接地する。
第一挿通孔37は、連結部39の中央部を上下方向に貫通する円形孔である。以下、第一挿通孔37の中心を通過して上下方向に延びる軸線を、軸線Tと称す。軸線Tは、締結部材90の軸線と一致する。第一挿通孔37には、締結部材90の軸部91が挿通される。
開口部31〜34は、軸線Tを中心とした周方向に沿って間隔を空けて連結部39に設けられる。開口部31〜34は、いずれも、連結部39を上下方向に貫通する矩形孔である。開口部31〜34の短手方向は、軸線Tと直交する水平な方向である。開口部31、33は、第一挿通孔37を間にして水平に並び、開口部32、34は、第一挿通孔37を間にして水平に並ぶ。
以下、開口部31の長手方向における両端部を第一端部31Aと第二端部31Bと称す。同様に、開口部32の長手方向における両端部を第一端部32Aと第二端部32B、開口部33の両端部を第一端部33Aと第二端部33B、開口部34の両端部を第一端部34Aと第二端部34Bと、それぞれ称す。
第一端部31Aから第二端部31Bまでの最短長さ(図5の寸法L)は、開口部31の長手方向の長さである。同様に、第一端部32Aから第二端部32Bまでの最短長さ、第一端部33Aから第二端部33Bまでの最短長さ、第一端部34Aから第二端部34Bまでの最短長さは、それぞれ、開口部32〜34の長手方向の長さである。開口部31〜34の長手方向における長さは、互いに異なる。本実施形態では、開口部31の長手方向の長さが最も長く、開口部33の長手方向の長さが二番目に長く、開口部32、34が順に続く。尚、開口部31〜34の短手方向における長さは、互いに略同一である。
四つの特定挿通孔35は、それぞれ、開口部31〜34のいずれかに対して第一挿通孔37とは反対側に配置される。特定挿通孔35は、連結部39を上下方向に貫通する矩形孔である。四つの特定挿通孔35は、全て同一形状である。四つの特定挿通孔35のうちで、第一挿通孔37を間にして左右に並ぶ二つの特定挿通孔35に、特定金具20の二つの特定延設部26が挿通される。特定挿通孔35の長手方向の長さは、特定延設部26の左右方向長さよりも短い。従って、特定挿通孔35と特定延設部26との間には、左右方向に隙間が形成される。
図2、図5に示すように、押え金具50は、単一の金具である。押え金具50は、対向部52、一対の延設部53、一対の押え部54、係合部56、及び一対の支持台対向部59を備える。対向部52は、平面視で略形状であり、上下方向と直交して延びる。対向部52は、連結金具30の連結部39に対して上方向側から対向する。第二挿通孔58は、軸線Tと中心とする円形状であり、対向部52を上下方向に貫通する。第二挿通孔58には、締結部材90の軸部91が挿通される。第二挿通孔58から上方に突出する軸部91に螺合したナット102は、対向部52の上面に押し当たる。これにより、特定金具20、連結金具30、及び、押え金具50は、締結部材90によって互いに固定される。
一対の延設部53は、それぞれ、対向部52の前後両端から上方向側に延びる。一対の押え部54は、それぞれ、一対の延設部53から前後方向外側に延びる。一対の押え部54は、それぞれ、互いに異なるパネル3(より詳細にはパネル3の枠体3B)を下方に押さえる(図6参照)。
係合部56は、前後方向に厚さを有する板状であり、対向部52の前端から下方に突出する。本例の係合部56の左右両端部は、いずれも、係合部56の左右方向の中心に向けて下側へ直線状に傾斜する。つまり、係合部56の左右方向における長さは、下方に向かうに従い短くなる。係合部56は、開口部31〜34のいずれかに差し込まれて係合する。これにより、押え金具50は連結金具30によって支持される。
尚、係合部56が差し込まれた開口部31〜34のいずれかと、係合部56との間に前後方向に生じる隙間は、第二挿通孔58と軸部91との間に前後方向に生じる隙間よりも小さい。図3では、開口部31と係合部56の前後方向における隙間の大きさを寸法M1で図示し、第二挿通孔58と軸部91の間の前後方向における隙間の大きさを寸法M2で図示する。
図1に示すように、一対の支持台対向部59は、前後方向に厚さを有する板状であり、対向部52の前端から下方に延びる。一対の支持台対向部59は、係合部56を間にして左右方向に並ぶと共に、リップ溝形鋼80の一対の溝壁部84に対して左右方向の外側から対向する。支持台対向部59の下端は、係合部56の下端よりも下側となる上下位置にある。
図1、図2、及び、図6を参照し、前後方向に並ぶ二つのパネル3をリップ溝形鋼80に固定する方法を説明する。パネル3の設置前、リップ溝形鋼80は、前後方向に延びる姿勢で建造物の屋根に固定され、二つのパネル3が一対のリップ片86に前後に並べて載置されている(図6参照)。二つのパネル3を固定するために、設置者は、金具ユニット100を三セット分用意する(図6参照)。設置者は、用意した金具ユニット100を順に仮組みしながら、金具ユニット100とパネル3の位置関係を調整して、金具ユニット100をパネル3と共にリップ溝形鋼80に固定する。
金具ユニット100の仮組み方法を説明する。設置者は、前方にあるパネル3よりも前側で、金具ユニット100をリップ溝形鋼80に仮組みする。図2に示すように、ナット101によって締結部材90が固定された特定金具20を、設置者はリップ溝形鋼80の内側に配置する。左右に並ぶ周端突部24が一対のリップ片86の下方に配置された状態で、設置者は特定金具20を保持する。
設置者は、開口部31が開口部32〜34よりも前側で左右方向に延びるように連結金具30の姿勢を調整してから、連結金具30を一対のリップ片86に載置する。このとき、第一挿通孔37に軸部91が挿通され、左右に並ぶ二つの特定挿通孔35に二つの特定延設部26が挿通される。特定挿通孔35に特定延設部26が挿通されることによって、連結金具30は、軸部91を中心とした回転が規制される。特定延設部26が挿通された後、連結金具30は一対のリップ片86に載置される。
設置者は、特定金具20を保持したまま、押え金具50を上方から連結金具30に取り付ける。第二挿通孔58に軸部91が挿通され、係合部56が開口部31に差し込まれる。係合部56の左右両端が、第一端部31Aと第二端部31B(図4参照)に上方から接触し、係合部56は開口部31に係合する。これにより、押え金具50は上下に位置決めされて、連結金具30によって支持される。一対の支持台対向部59は、一対の溝壁部84に対して左右方向の外側から対向する。
設置者は、第二挿通孔58から上方に突出する軸部91にナット102を螺合させる。設置者が、対向部52から上方に離れた位置にナット102を配置することにより、金具ユニット100は、仮組みされる(図6参照)。設置者が特定金具20から手を離しても、ナット102が対向部52に当接することで、特定金具20は保持される。
金具ユニット100の仮組みがなされたとき、軸部91と第一挿通孔37との間で前後方向に生じる隙間よりも、係合部56と開口部31との間で前後方向に生じる隙間の方が小さい。従って、押え部54が上下動する揺動方向(矢印K)に押え金具50が開口部31を支点に揺動するのを、開口部31は適度に規制できる。
設置者は、仮組みされた金具ユニット100と、前方にあるパネル3の前端部の位置関係を調整する。設置者は、押え金具50を持ち上げた状態で(このとき特定金具20も上昇する)、金具ユニット100をリップ片86に沿って移動させる。同時に、設置者は、前方にあるパネル3の前端部を数ミリメートル持ち上げ、連結部39の後端部と後側にある押え部54の間に配置する。後側にある二つの角部36(図4参照)の上端部が本体部3Aの下面と接触し、後側にある押え部54はパネル3の枠体3B(図2参照)に上方から接触する。
設置者は、ナット102を、対向部52に押し当たるように締付ける。ナット102が締付けられる過程で、特定金具20は上昇し、左右に並ぶ二つの周端突部24は、それぞれ一対のリップ片86に下方から押し当たる。同時に、押え金具50の押え部54は、パネル3の枠体3Bをリップ溝形鋼80に向けて下方に押える。これにより、金具ユニット100は、パネル3の前端部と共にリップ溝形鋼80に固定され、パネル3はリップ溝形鋼80に設置される。
同様の作業により、設置者は、二つのパネル3の間で仮組みした金具ユニット100を配置し、金具ユニット100の前後位置を調整する。設置者は、前方にあるパネル3の後端部を、連結部39の前端部と、前方にある押え部54の間に配置する。その後、設置者は、後方にあるパネル3を前方に向けて移動させ、連結部39の後端部と、後方にある押え部54の間に配置する。このときも、二つのパネル3の間において、開口部31が押え金具50の揺動を規制しているので、後側にあるパネル3の前端部は、連結部39と押え部54の間に配置され易い。設置者がナット102を強固に締付けることで、前後にある押え部54は、それぞれ、二つのパネル3をリップ溝形鋼80に向けて下方に押さえつける。
設置者は、上記の作業を繰り返すことで、後方にあるパネル3よりも後側で、金具ユニット100を仮組みする。最後方にある金具ユニット100の姿勢は、前にある二つの金具ユニット100に対して前後対称な姿勢となる。設置者は、連結部39と押え部54が、後側のパネル3の後端部を挟み込むように、金具ユニット100を配置した後、ナット102を強固に締付ける。以上の作業によって、設置者は、二つのパネル3を三つの金具ユニット100と共にリップ溝形鋼80に固定して設置できる。
図7を参照し、パネル3よりも厚いパネル4をリップ溝形鋼80に固定する方法を説明する。パネル4は、パネル3よりも厚いことを除き、パネル3と同じ構成である。以下、パネル3の固定方法と同様の方法の説明を省略しつつ、パネル4の前端部を固定する方法を説明する。
設置者は、締結部材90が固定された特定金具20をリップ溝形鋼80の内側に配置した後、連結金具30を一対のリップ片86に配置する。このとき、設置者は、開口部34が開口部31〜33よりも前側で左右方向に延びるよう、連結金具30の姿勢を調整する。尚、連結金具30の姿勢の調整は、連結金具30を軸部91に挿通させる前に行ってもよい。
設置者は、押え金具50を上方から連結金具30に取り付け、係合部56を開口部34に差し込んで係合させる。開口部34の長手方向の長さは、開口部31の長手方向の長さよりも短く、且つ、係合部56の左右方向の長さは下側に向かう程短くなる。これにより、係合部56が開口部34に係合するときの押え金具50の上下位置は、係合部56が開口部31に係合するときの押え金具50の上下位置よりも高い。従って、押え部54は、パネル4を上方から押えることが可能な上下位置にて、連結金具30によって支持される。設置者は、ナット101を対向部52に強固に押し当てることで、パネル4をリップ溝形鋼80に固定させることができる。
設置者は、開口部32、33を係合部56に係合させることにより、支持される押え金具50の上下位置を更に変更できる。つまり、金具ユニット100は、開口部32、33のいずれかを係合部56と係合せることで、パネル3、4とは厚さのことなるパネル(図示略)をリップ溝形鋼80に固定させることができる。
以上、説明したように、パネル3をリップ溝形鋼80に設置する設置者は、軸線Tを中心とした周方向に連結金具30を回転させて、係合部56と係合する開口部31〜34を調整する。矩形状に形成された開口部31〜34の長手方向における長さは互いに異なり、係合部56の左右方向における長さは下方向に向かうにつれて短くなる。つまり、係合部56が開口部31〜34に差し込まれて係合するそれぞれの場合で、押え金具50が連結金具30によって支持される上下位置は変化する。従って、押え部54がパネル3、4を押える上下位置を、設置者はパネル3、4の厚さに応じて調整できる。よって、パネル3、4の厚さに関わらず、パネル3、4をリップ溝形鋼80に容易に設置できる金具ユニット100が実現する。また、パネル3、4の厚さに応じた複数種類の押え金具50を用意する必要がないので、押え金具50の加工時に使用される金型を複数種類用意する必要がなく、初期投資額(イニシャルコスト)を低減できる。さらに、パネル3の設置作業前に金具ユニット100を例えば倉庫等の場所で保管する場合、保管される押え金具50が一種類だけで済むので、歩留まりを低減させることができる。
前後方向において、開口部31〜34のそれぞれと係合部56の隙間の大きさ(図3の寸法M1)は、第二挿通孔58と軸部91との隙間の大きさ(図3の寸法M2)よりも小さい。これにより、金具ユニット100の仮組みがなされた場合に、開口部31〜34のそれぞれは、係合部56が前後方向に変位するのを規制する。従って、係合部56が開口部31〜34のいずれかに差し込まれたとき、押え部54が上下する方向に押え金具50が揺動するのを金具ユニット100は規制できる。よって、パネル3は、連結部39と押え部54の間に配置し易くなるので、パネル3をリップ溝形鋼80に固定する作業は容易になる。
押え金具50は、一対の支持台対向部59を備える。一対の支持台対向部59は、左右方向の外側から一対の溝壁部84と対向する。屋外に設置されるパネル3は、例えばパネル3の下側に入り込んだ強風によって、上方に向けて付勢される場合がある。この場合、パネル3が押え部54を上方に付勢するので、左右方向に並ぶ周端突部24が一対のリップ片86を上方に付勢する。この結果、一対の溝壁部84は左右方向外側に向けて撓む(即ち変形する)。本実施形態では、一対の支持台対向部59が一対の溝壁部84の撓みを抑制できる。よって、パネル3は、リップ溝形鋼80に安定的に設置されることができる。本実施形態では、一対の支持台対向部59が、それぞれ、一対の溝壁部84の撓みを抑制できる。よって、パネル3は、リップ溝形鋼80に更に安定的に設置されることができる。尚、設置されたパネル3の上方への付勢は、強風による場合の他、例えば設置者の足が誤ってパネル3にぶつかってしまう場合、及び、設置者の安全帯がパネル3に下側から引っ掛かる場合にも生じる。
前記連結金具30は、軸線Tを中心とした周方向に回転移動することで、係合部56と係合する開口部31〜34を変更する。連結金具30が回転移動するだけで、係合部56と係合する開口部31〜34が切り替わるので、パネル3をリップ溝形鋼80に設置する作業は容易になる。
一対の特定延設部26は、それぞれ、左右方向に並ぶ一対の特定挿通孔35に挿通される。ナット101が軸部91に螺合させることに伴って、押え金具50が上下方向を軸方向とした周方向に付勢される場合、係合部56は、開口部31〜34のいずれかを介して、連結部39を周方向に付勢する。この場合であっても、設置者によって保持される特定金具20の特定延設部26が、特定挿通孔35を介して連結金具30の回転を規制する。よって、金具ユニット100は、締結部材90による締結時に連結金具30が回転移動して位置ずれするのを抑制できる。
上記実施形態において、リップ溝形鋼80は、本発明の「支持台」の一例である。一対の溝壁部84は、本発明の「外側の端部」の一例である。左右方向は、本発明の「特定方向」、「第一方向」の一例である。
本発明は、種々の変更が可能である。リップ溝形鋼80、金具ユニット100、及びパネル3は、建造物の屋根に固定される代わりに、例えば、コンテナ等の移動可能な構造物の上面に固定されてもよい。コンテナの上面が水平方向と平行に形成されているのでれば、本明細書で定義した上下方向は、鉛直方向と一致する。パネル3は、太陽電池パネルに代えて、例えば光反射板等の板状部材であってもよいし、温水パネルであってもよい。
一対の支持台対向部59は、対向部52の前端に設けられる代わりに、対向部52の後端に設けられてもよい。この場合、一対の支持台対向部59は、図2で示される左右方向位置よりも、対向部52の左右方向中心側に配置されてもよい。一対の支持台対向部59が、それぞれ、一対のリップ片86に対して左右方向の内側から対向することによって、金具ユニット100は、一対の溝壁部84が左右方向に撓むのを抑制できる。金具ユニット100は、一対の支持台対向部59に代えて、単一の支持台対向部59を備えてもよい。この場合でも、金具ユニット100は、一対の溝壁部84の一方が、左右方向に撓むのを抑制できる。
第一挿通孔37と第二挿通孔58は、円形状の孔である代わりに、例えば、多角形状の孔であってもよい。挿通穴22Aは、上下方向に開口する代わりに、上方のみに開口していてもよい。この場合、挿通穴22Aの内側に雌ネジが形成されていれば、締結部材90は、ボルトではなく、螺子部材となる。螺子部材の上端部に形成された頭部が、対向部52を上方から押えれば、金具ユニット100は、螺子部材によってパネル3をリップ溝形鋼80に固定できる。軸部91に螺合するナット101は、配置部22の上面に押し当たる代わりに、連結部39の上面に押し当たってもよい。この場合、押え金具50の対向部52は、ナット101を間にして、連結金具30の連結部39と上下方向に対向する。
開口部31〜34は、平面視で矩形状に形成された孔である代わりに、例えば、平面視で円形状に形成された上方のみに開口する穴であってもよい。開口部31〜34の内径が夫々異なれば、係合部56を支持する上下位置は、開口部31〜34のそれぞれで互いに異なる。さらに、この場合、係合部56は前後方向に厚さを有する板状であってもよいし、下方に向けて膨らむ半球状であってもよい。係合部56が下方に向けて膨らむ半球状であれば、上下方向と直交する任意の方向における係合部56の長さは、下方向に向かうにつれて短くなる。開口部31〜34が平面視で円形状であり、且つ係合部56が半球状である場合、上下方向と直交する任意の方向がいずれも、本発明の「特定方向」、「上下方向と特定方向とに直交する方向」の一例となる。
金具ユニット100は、連結金具30、ナット101、及び、特定延設部26を備えなくてもよい。この場合、開口部31〜34は、連結金具30の対向部52に代えて、特定金具20の配置部22に形成されればよい。本変形例では、特定金具20が、周端突部24を介して下側から一対のリップ片86に接触することで、リップ溝形鋼80に連結する。本変形例では、特定金具20が、本発明の「連結金具」の一例となる。
特定延設部26が、図2で示される位置よりもさらに挿通穴22Aに近い位置に設けられ、開口部31〜34のいずれか二つに挿通可能であってもよい。この場合、特定挿通孔35は、連結部39に設けられないので、金具ユニット100の構成は簡易になる。本変形例において、開口部31〜34は、本発明の「複数の開口部」と「特定挿通孔」のそれぞれの一例となる。
図8に示すように、連結金具30(図4参照)に代えて連結金具130が金具ユニット100に採用されてもよい。以下、上記実施例と同一の部材については、図面上で同一の符号を付与し、詳細な説明を適宜省略する(以下で示す別の変形例の説明でも同様である)。
連結金具130は、連結部39、第一挿通孔137、及び、開口部31〜34を備える。連結部39は、一対のリップ片86(図2参照)に載置される。第一挿通孔137は、連結部39の中央部を上下方向に貫通すると共に、前後方向に長い長孔である。第一挿通孔137には、軸部91(図2参照)が挿通される。開口部31〜34は、いずれも左右方向に延びる矩形孔であり、前方から順に配置される。開口部31、32は第一挿通孔137の前方に配置され、開口部33、34は第一挿通孔37の後方に配置される。
上記構成であっても、例えば、軸部91が第一挿通孔137に挿通された状態で、設置者は、第一挿通孔137の長手方向である前後方向に連結金具130を移動させ、開口部31〜34のいずれかを係合部156に差し込ませることができる。これにより、設置者は、押え金具50(図2参照)が支持される上下位置を変更できる。尚、係合部56が開口部34に差し込まれると、連結金具130は最前方に配置されるが、このとき、連結金具130はパネル3よりも前方に配置され、パネル3は一対のリップ片86に直接的に載置され支持される。
図9を参照し、パネル固定構造1の変形例であるパネル固定構造1Aを説明する。パネル固定構造1Aは、リップ溝形鋼80に代えて支持台180を備え、金具ユニット100に代えて金具ユニット103を備える。支持台180は、パネル3の四隅それぞれの真下に配置されると共に、屋根に固定される。支持台180は、後設置部182、前設置部181、及び、延設部184を備える。後設置部182は、支持台180の後端部であり、右側面視コの字状である。前設置部181は、支持台180の前端部であり、後設置部182と略前後対称な形状を呈する。延設部184は、前後方向に延び、後設置部182の上端と前設置部181の上端とを連結する。延設部184は、載置されるパネル3を下側から支持する。延設部184には、上下方向に開口し且つ前後方向に延びる貫通孔184Aを備える。貫通孔184Aには、締結部材90の軸部91が挿通される。
金具ユニット103の構成を説明する。金具ユニット103は支持台180に固定される。金具ユニット103は、特定金具20に代えて特定金具120を備える。特定金具120は、正面視で略U字状のである。特定金具120の左右方向の両端部は、延設部184を間にして左右方向に並ぶ。尚、特定金具20の左右方向の両端部は、一対の支持台対向部59よりも後方となる前後位置にある。
特定金具120の左右方向の中央部には、貫通孔184Aの下方で上下方向に開口する挿通孔121が設けられる。挿通孔121には、軸部91が挿通される。軸部91に螺合したナット101が、特定金具120の上面に押し当たることで、締結部材90は特定金具120に固定される。
金具ユニット103の連結金具30は、延設部184に上方から載置される。金具ユニット103の押え金具50の一対の支持台対向部59は、左右方向の外側から、延設部184に対向する。上記構成であっても、第二挿通孔58から上方に突出する軸部91に、ナット102が螺合して対向部52に押し当てられることで、金具ユニット103は、パネル3と共に支持台180に固定される。
図10を参照し、押え金具50の変形例である押え金具150を説明する。押え金具150は、上金具151と下金具152を備える。上金具151は、対向部52、一対の延設部53、一対の押え部54を備える。対向部52の左右方向中央部には、第二挿通孔58が設けられる。
下金具152は、板部167、一対の支持台対向部59、及び、係合部155、156を備える。板部167は、上下方向に直交して延びる。板部167の左右方向中央部には、上下方向に開口する下開口孔168が形成される。下開口孔168は、連結金具30の第一挿通孔37と、上金具151の第二挿通孔58との間に設けられる。下開口孔168は、締結部材90(図2参照)の軸部91が挿通される。
係合部155は、前後方向に厚さを有する板状であり、板部167の後端から下方に延びる。係合部156の左右方両端部は、いずれも、係合部56の左右方向の中心に向けて下側へ直線状に傾斜する。係合部156の左右両端部の勾配は、係合部56(図5参照)の左右両端部の勾配とは異なる。従って、係合部156が開口部31〜34に係合して位置決めされる上下位置は、いずれも、係合部56が開口部31〜34に係合して位置決めされる上下位置とは異なる。
係合部156について説明する。係合部156は、前後方向に厚さを有する板状であり、板部167の前端から下方に延びる。係合部156の左右方向の長さは、所定の上下位置を境に上側よりも下側の方が段状に短くなる。つまり、係合部156の左右方向における長さは、下方向に向かうにつれて短くなる。係合部156は、上側から順に且つ左右方向外側から順に、一対の第一当接部161、一対の第二当接部162、一対の第三当接部163、及び一対の第四当接部164を備える。一対の第一当接部161、一対の第二当接部162、一対の第三当接部163、及び、一対の第四当接部164は、それぞれ、係合部156の左右方向における両端部の一部を構成する。
設置者は、軸部91(図2参照)を中心に連結金具30を回転させ、且つ下開口孔168を中心に下金具152を回転させる。これにより、設置者は、係合部155、156のいずれかを、開口部31〜34のいずれかに差し込んで係合させることができる。以下、係合部156が開口部31〜34のいずれかに差し込まれる場合を説明する。
係合部156が開口部31に差し込まれるとき、一対の第一当接部161の左右方向の内側端部が、第一端部31Aと第二端部31Bに当接する上下位置にて、係合部156は開口部31に係合して支持される。係合部156が開口部33に差し込まれるとき、一対の第二当接部162の左右方向の内側端部が、第一端部33Aと第二端部33Bに当接する。同様に、係合部156が開口部32に差し込まれるとき、一対の第三当接部163の左右方向の内側端部が、第一端部32Aと第二端部32Bに当接する。係合部156が開口部34に差し込まれるとき、一対の第四当接部164の左右方向の内側端部が、第一端部34Aと第二端部34Bに当接する。
係合部156が差し込まれる開口部31〜34に応じて、開口部31〜34と当接する一対の当接部161〜164が異なる。つまり、係合部156が開口部31〜34に上下方向に差し込まれる差込量が異なるので、開口部31〜34によって位置決めされる押え金具150の上下位置は変化する。従って、押え金具50に代えて押え金具150が採用された場合であっても、パネル3、4の厚さの厚さに関わらず、パネル3、4をリップ溝形鋼80に容易に設置できる。さらに、本変形例の下金具152は、係合部156に加えて係合部155を備えるので、合計で8種類の厚さのパネル3に対応できる。
尚、下金具152は、図10で示す状態から、軸部91(図2参照)を中心に90度回転させた姿勢で、上金具151に固定されてもよい。この場合、係合部156の前後方向の長さが下方向に向かうに従い短くなる。
図11を参照し、パネル固定構造1の変形例であるパネル固定構造1Bを説明する。パネル固定構造1Bは、リップ溝形鋼80(図2参照)に代えて支持台280を備え、金具ユニット100(図2参照)に代えて金具ユニット104を備える。
支持台280は、右側面視で略逆U字状の板状部材であり、屋根材(図示略)に固定される下端部を有する。支持台280は、平面視で略正方形状の板部281を備える。板部281は、屋根材(図示略)に間隔を空けて上方から対向する。板部281には、締結部材290が挿通される円形孔281Aが設けられる。締結部材290はボルトである。
金具ユニット104は、連結金具230、及び、押え金具250を備える。連結金具230は、連結部231、一対の下突起233、及び、一対の連結片235を備える。連結部231は、連結金具230の上端部を形成する矩形状の板である。一対の下突起233は、連結部231の短手方向の両端から下方に突出する。一対の連結片235は、一対の下突起233の下端部から、互いに近接する方向へ突出する。一対の連結片235は、支持台280の板部281に載置されることで、支持台280に直接的に連結する。
連結部231には、第一挿通孔231Aと、開口部331〜334とが設けられる。第一挿通孔231Aは、支持台280の円形孔281Aと、押え金具50の第二挿通孔58との間に配置され、締結部材290が挿通される。開口部331〜334は、第一挿通孔231Aの周囲に配置され、開口部31〜34と同一形状である。押え金具250は、一対の支持台対向部59(図2参照)を備えない点を除き、押え金具50と同一構成である。
第一挿通孔231Aに締結部材290が挿通された連結金具230を、締結部材290の軸部を中心に回転させることで、設置者は、係合部56と係合する開口部331〜334を選択する。例えば、開口部332を係合部56に差し込ませるときには、設置者は、連結金具230を図11に示す姿勢から、締結部材290の軸部を中心に平面視で反時計回りに約90度回転させればよい(このとき、連結金具230は左右方向に延びる姿勢となる)。
その後、設置者は、パネル3を連結金具230の連結部231に載置する。これにより、支持台280は、連結金具230を介して間接的にパネル3を支持する。設置者がナット102を締結部材290に挿通して締結させれば、金具ユニット104はパネル3を支持台280に固定できる。
金具ユニット104では、連結部231とパネル3とが互いに接触し、且つ、一対の下突起233が連結部231から下方に突出する。従って、パネル3が上方向に付勢される場合であっても、一対の下突起233は、左右方向に変形しにくい。
3、4 パネル
20 特定金具
22 配置部
22A 挿通穴
26 特定延設部
30 連結金具
31〜34、331〜334 開口部
31A、32A、33A、34A 第一端部
31B、32B、33B、34B 第二端部
35 特定挿通孔
39、231 連結部
52 対向部
53 延設部
54 押え部
56、156 係合部
58 第二挿通孔
59 支持台対向部
80 リップ溝形鋼
84 溝壁部
90 締結部材
91 軸部
100、103、104 金具ユニット
150 押え金具
180、280 支持台
233 下突起
235 連結片

Claims (9)

  1. パネルを支持する支持台に連結する連結金具と、前記連結金具によって支持されると共に前記パネルを前記支持台に向けて押える押え金具とを備え、前記押え金具が前記パネルを押える方向と平行な方向である上下方向を軸方向とする締結部材によって、前記連結金具と前記押え金具は、前記パネルを前記支持台に固定する金具ユニットであって、
    前記連結金具は、
    前記上下方向と直交して延び、前記支持台と連結する連結部と、
    前記連結部を前記上下方向に貫通し、前記締結部材が挿通される第一挿通孔と、
    所定方向に沿って間隔を空けて前記連結部に設けられた複数の開口部と
    を備え、
    前記押え金具は、
    上方向側から前記連結部と対向する対向部と、
    前記対向部を前記上下方向に貫通し、前記締結部材が挿通される第二挿通孔と、
    前記対向部から前記上方向側に延びる延設部と、
    前記上下方向と交差する方向に前記延設部から延び、前記パネルを押える押え部と、
    前記複数の開口部のいずれかに差し込まれて係合する係合部と
    を備え、
    前記上下方向と直交する特定方向における前記係合部の長さは、下方向に向かうにつれて短くなり、
    それぞれの前記開口部は、前記係合部の前記特定方向における両端部と接触する第一端部及び第二端部を備え、
    前記第一端部から前記第二端部までの最短長さは、複数の前記開口部ごとに互いに異なり、
    前記連結金具は、前記所定方向に移動して、前記係合部と係合する前記開口部を変更可能であることを特徴とする金具ユニット。
  2. 前記上下方向と前記特定方向とに直交する方向において、前記開口部と前記係合部との隙間の大きさは、前記第二挿通孔と前記締結部材の軸部との隙間の大きさよりも、小さいことを特徴とする請求項1に記載の金具ユニット。
  3. 前記押え金具は、前記上下方向に延びると共に、前記上下方向と前記支持台の長手方向とに直交する第一方向に前記支持台と対向する支持台対向部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の金具ユニット。
  4. 前記押え金具は、前記第一方向に間隔を空けて並ぶ一対の前記支持台対向部を備えることを特徴とする請求項3に記載の金具ユニット。
  5. 前記支持台対向部は、前記支持台の前記第一方向における外側の端部と対向することを特徴とする請求項3又は4に記載の金具ユニット。
  6. 前記複数の開口部は、前記第一挿通孔を通過して前記上下方向に延びる軸線を中心とした周方向に沿って、間隔を空けて配置され、
    前記連結金具は、前記周方向に移動して、前記係合部と係合する前記開口部を変更可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の金具ユニット。
  7. 前記支持台であるリップ溝形鋼に前記締結部材によって固定される特定金具を備え、
    前記特定金具は、
    前記締結部材が挿通される挿通穴を有し、前記リップ溝形鋼の内側に配置された配置部と、
    前記配置部から前記一対のリップ片よりも前記上方向側まで延びる特定延設部と
    を備え、
    前記連結金具は、前記連結部を前記上下方向に貫通する孔であって、前記特定延設部が挿通される特定挿通孔を有すると共に、前記リップ溝形鋼の前記上方向における端部に載置されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の金具ユニット。
  8. 前記特定挿通孔は、前記複数の開口部であることを特徴とする請求項7に記載の金具ユニット。
  9. 前記パネルは前記連結部に載置され、
    前記連結金具は、
    前記連結部から前記下方向にそれぞれ突出する一対の下突起と、
    前記一対の下突起のそれぞれの下端部から、互いに近接する方向へ突出する一対の連結片と
    を備え、
    前記一対の連結片は、前記支持台に載置されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の金具ユニット。
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