JP2020002560A - 定水位弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定水位弁装置内に作用する水圧が高圧になることを防止し、開閉弁の開閉動作が安定する定水位弁装置を提供する。【解決手段】定水位弁装置10は、パイロット管と接続される導入口11と、パイロット管から導入口11を通じて送られてくる水を排出する吐水口12と、排出口12を開閉する開閉弁30と、貯水槽内の水位の変動に伴って開閉弁30を開状態/閉状態に駆動する駆動部15と、開閉弁30と導入口11との間に設置され、パイロット管内の水が貯留される貯留部と、を具備する本体10Aを有しており、本体10Aに、貯留部内の水圧が一定値を超えたときに、その圧力を逃す逃し弁80を設けたことを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本発明は、オフィスビルやマンションなどに設置される受水槽、高置水槽等の貯水槽内の水位を制御するのに用いられる定水位弁装置に関する。
図1に示すように、一般的に貯水槽1には、水道管201に接続された給水弁(日水協では定水位弁と公称しているが、以下では給水弁と称する)100を介して水が供給され、貯水槽内に貯留された水は、揚水管120を介して揚水ポンプへ送られて所定の消費箇所に供給されるようになっている。この場合、貯水槽1内に貯留された水は、消費されるにしたがって水位が低下することから、一定量の水が貯留されるように、水の消費に伴って給水弁100を開放して貯水槽1内に水を供給するとともに、予め設定された水位Pになったときに給水弁100を閉鎖して水位を制御することが行われている。
水位の制御については、定水位弁装置(ボールタップと称することもある)を用いることが知られている。定水位弁装置は、図1の符号10で示されるように、貯水槽1内に設置された状態でパイロット管110を介して給水弁100に接続されており、給水弁100からパイロット管110を通じて送られてくる水を貯水槽1内に吐水する吐水管(吐水口)12と、吐水管12を開閉する開閉弁30と、開閉弁30を駆動する駆動体(駆動部)15とを備えている(本発明の実施形態を示した図2及び図3参照)。この駆動体15は、リンク機構20を介して、定水位弁装置の内部に設けられている開閉弁30に接続されると共に、その先端には、貯水槽1内で浮遊するフロート40が連結されている。
前記フロート40は、貯水槽内の水が消費によって減ることで下降し、給水されると上昇する。前記定水位弁装置10は、フロート40が一定量下降すると、駆動体15及びリンク機構20を介して開閉弁30が開くように作動し、吐水管12を開放する。すると、パイロット管110内に貯留されていた水は、吐水管12から貯水槽1内に放出され、これによりパイロット管110内の圧力が低下することで給水弁100が開放され、流入管112を介して貯水槽1内に水が供給される。その後、水の供給に伴って貯水槽1内の水が上昇するとフロート40も上昇し、一定の水位(給水停止水位P)に達すると駆動体15及びリンク機構20を介して開閉弁30を閉塞させる。この開閉弁の閉塞によって、パイロット管110内に水が満たされた高圧状態となり、これにより給水弁100が閉塞して貯水槽1内への水の供給が停止される。
上記した定水位弁装置に用いられている駆動体15としては、特許文献1に開示されているように、レバー16の先端に鎖などの連結部材を設置して、フロート40を締結する方式が知られている(図1〜図3参照)。或いは、特許文献2に開示されているように、リンク機構20に回動シャフトを連結し、回動シャフトの先端にフロート40を締結する方式も知られている。
図2及び図3に示す定水位弁装置では、貯水槽の水が一定値以上の状態では、内部に設けられている開閉弁30の弁体30Aが弁座31に当て付いて吐水管12への連通状態を遮断する閉塞状態となっている。そして、貯水槽内の水が消費されてフロート40がある程度下降して所定の水位にくると、フロート40の重量によってリンク機構20を介して接続されている駆動体15が下がり、弁体30Aを装着したスピンドル32が付勢部材(付勢バネ)33の付勢力に抗して弁体の開方向に移動する(図2の矢印D1方向)。これにより、弁座31から弁体30Aが離間し、パイロット管110(シリンダ空間S)と吐水管12とを連通させる開放状態(開放位置)となる。そして、貯水槽内に給水されて所定の水位に達すると、フロート40の重量が軽減され、付勢部材33の付勢力によって弁体30Aが弁座31に当て付いて吐水管12への連通状態を遮断する(パイロット管内の水圧が上昇して、給水弁100を閉塞し、給水が停止される)。
また、上記した貯水槽1には、オーバーフロー管130が設置されている。このオーバーフロー管130は、貯水槽1の水がある一定量(予め定められた越流面)を超えると、その水を外部に流出させるために配設するものであり、排出管131を貯水槽1の壁面に挿通させ、その端部を上向きに屈曲してホッパー132を設置して構成される。ホッパー132の開口縁の位置が越流面となっており、水がこの越流面を超えると、その水はホッパー132から排出管131を介して外部に排出される。
特許第6014737号 特許第6014736号
最近、水道局では、給水装置の多様化に伴う給水用具などの管理不良を起因とする水道水の水質汚染事故を未然に防止するため、給水装置に対する逆流防止対策を強化する事業を行なっている。具体的には、水道管201には、止水弁(仕切弁)210に隣接して水道メータ202が設置されるが、その水道メータ202の両サイドに設けられている締め付けナット202aを利用して、チャッキ弁(逆止弁)を装着することが行われている。
ところが、水道メータにチャッキ弁を設けると、定水位弁装置10が開いた状態から閉じたとき(貯水槽内の水位が所定位置に達する)、圧力上昇が生じ易く、その圧力上昇がパイロット管110内、及び、定水位弁装置10のシリンダ空間S内に作用するようになる。すなわち、チャッキ弁が無い従来の給水システムでは、水道管に逃げ道があるため、圧力が逃げることができ、圧力上昇が少なく済んでいたところ、チャッキ弁が設置されることで、圧力の逃げ場がなくなってしまい、定水位弁装置内のシリンダ空間S内は高圧状態になってしまう。特に、気温の上昇が生じた際、外部に露出した状態にあるパイロット管110内の温度が高くなってシリンダ空間S内は高圧になってしまう。
通常、ピストン35と弁体30Aとの間のシリンダ空間S内の水圧については、ピストン35に及ぼす力(水圧×ピストン35の受圧面積)を、弁体30Aに及ぼす力(水圧×弁体30Aの受圧面積)よりも大きくするように、弁体30Aの受圧面積とピストン35の受圧面積との面積比を設定して、ピストン35と弁体30Aとの間のシリンダ空間S内の水圧が弁体30Aを閉塞する方向で作用するようにしている(圧力バランスをとっている)。これは、水位の減少により、レバー16が下がって、フロート側の荷重がピストン35に及ぼす力を上回ったときに、リンク機構20を介してスピンドル32をD1方向に移動させるためである。
上記した定水位弁装置は、シリンダ空間S内の水圧に関し、所定の圧力を基準に作動圧を決めて製造している。これは、日本の水道圧は、水道施設設計指針によると、水道局の浄水場(配水池)から、水圧7.4MPaにて一般家庭に送られており、一般家庭での下限圧力は0.1MPaを確保するようになっているが、高低の差があるところは0.3〜0.4MPa程度のところも存在する。このため、定水位弁装置のような給水器具に関しては、最高圧力0.75MPaを基準に作動圧を決めて製造されている(実際には、ある程度の余裕を見て、カタログ等では1.0MPa以下と表示しており、それ以上の圧力では使用できないと規定している)。
定水位弁装置のシリンダ空間S内の水圧が、チャッキ弁を設置したことで1.0MPaを超えて高くなると、フロート40が給水開始位置に下降してもスピンドル32はD1方向に移動できなくなり、開閉弁が開かなくなるという問題が生じる。これを解消するには、レバー16を長くしたり、フロート40を重くする等の調整が必要となってしまい、作業が面倒になる。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、定水位弁装置内に作用する水圧が高圧になることを防止し、開閉弁の開閉動作が安定する定水位弁装置を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、パイロット管を介して給水弁に接続されており、前記給水弁からパイロット管を通じて送られてくる水を貯水槽内に吐水/停止することで前記パイロット管の内圧を切り換えて前記給水弁を開放/閉塞させる定水位弁装置において、前記パイロット管と接続される導入口と、前記パイロット管から前記導入口を通じて送られてくる水を排出する吐水口と、前記吐水口を開閉する開閉弁と、前記貯水槽内の水位の変動に伴って前記開閉弁を開状態/閉状態に駆動する駆動部と、前記開閉弁と導入口との間に設置され、前記パイロット管内の水が貯留される貯留部と、を具備する本体を有しており、前記本体に、前記貯留部内の水圧が一定値を超えたときに、その圧力を逃す逃し弁を設けたことを特徴とする。
上記した構成の定水位弁装置によれば、水道管の水道メータの部分にチャッキ弁を設置したことによってパイロット管内の水圧、したがって、パイロット管に接続される定水位弁装置の本体内の貯留部の水圧が高くなったとしても、本体に設けられた逃し弁によって、水圧が必要以上に高くなることはない。このため、逃し弁が無い状況では、パイロット管内の水圧の上昇によって開閉弁が開放できない状況が生じていたが、上記した逃し弁を設置したことで、内部の水圧上昇を生じさせないことから、開閉弁の開閉動作を安定化することが可能となる。
なお、上記した定水位弁装置の開閉弁は、貯水槽内に浮遊するフロート、及び、フロートが連結されるリンク機構等を具備した機械的な構造によって駆動される構成であっても良いし、貯水槽内の水位をセンサによって検知し、このセンサからの信号に基づいて、電気的な構造によって駆動される構成であっても良い。
本発明によれば、定水位弁装置内に作用する水圧が高圧になることを防止し、開閉弁の開閉動作が安定する定水位弁装置が得られる。
本発明に係る定水位弁装置が設置可能な貯水槽の全体構成を示す概略図。 定水位弁装置の第1の実施形態を示しており、内部構成を示す図(開閉弁が閉じた状態を示す図)。 図2に示す定水位弁装置に駆動部(フロート等)を接続した状態を示す図。 図2に示す定水位弁装置において、開閉弁が開いた状態を示す図。 定水位弁装置の第2の実施形態を示しており、内部構成を示す図(開閉弁が閉じた状態を示す図)。
図1から図4は、本発明に係る定水位弁装置の第1の実施形態を示す図である。この実施形態における定水位弁装置は、従来と同様、図1に示す貯水槽内に設置される。
本実施形態の定水位弁装置10の本体10Aは、給水弁100からのパイロット管110が接続される円筒状の接続管(導入口)11と、接続管11を介して流入してくる水を吐水するように垂直方向に延出した円筒状の吐水管(吐水口)12とを備えている。接続管11と吐水管12との間の内部空間には、例えば水平方向で往復動(前後動)する開閉弁30が配設されており、開閉弁30の弁体30Aは、本体10Aの内部に形成されたフランジ(弁座)31に対して当て付くようになっている。
この場合、開閉弁30は、図2の矢印D2方向へ移動することでフランジ31に当て付いて接続管11と吐水管12との連通状態を遮断する閉塞状態(閉塞位置;フランジ31と開閉弁30の弁体30Aとの間には、パッキン30Bが配設されている)となり、また、図2の矢印D1方向へ移動することでフランジ31から離間して接続管11と吐水管12とを連通させる開放状態(開放位置)となる。そして、この開閉弁30の移動は、一端に開閉弁30を支持し、他端にピストン35を支持したスピンドル32を、シリンダ36内に嵌挿することによって案内されるようになっている。なお、前記ピストン35の外面とシリンダ36の内面との間(摺動面)にはOリング32aが介挿されており、本体10Aの前端部には、本体10Aの内部空間を閉じるキャップ10Bが取着されている。
上記した構成において、前記パイロット管から接続管11を通じて送られてくる水は、シリンダ36の外周面に形成される流路としての溝状の凹部(本実施形態では、シリンダ36の周方向に等しい角度間隔を隔てて4つ設けられる)を通じてピストン35と開閉弁30との間のシリンダ空間S内に流入するようになっている。したがって、パイロット管110内の水圧は、そのままシリンダ空間Sに作用することとなり、接続管11の部分からシリンダ空間Sに至る領域は、パイロット管内の水が貯留される貯留部となる。
また、定水位弁装置10の本体10Aは、開閉弁30をその閉塞方向(閉塞位置)へ向けて常時付勢する付勢手段を備えている。具体的に、本実施形態において、この付勢手段は、キャップ10Bの内面と開閉弁30の前端面との間に介挿される圧縮バネ33によって構成されている。
また、本実施形態では、ピストン35と開閉弁30との間のシリンダ空間S内の水圧がピストン35に及ぼす力(水圧×ピストン35の受圧面積)を開閉弁30に及ぼす力(水圧×開閉弁30の受圧面積)よりも大きくするように開閉弁30の受圧面積とピストン35の受圧面積との面積比を設定して、ピストン35と開閉弁30との間のシリンダ空間S内の水圧が開閉弁30を閉塞する方向で作用するようにしている。
上記した開閉弁30は、駆動体15によって閉塞位置と開放位置との間で前後方向(D1,D2方向)に駆動されるようになっている。この場合、駆動体15は、開閉弁30に接続されて開閉弁30の閉塞位置と開放位置との間で変位するリンク機構20と、リンク機構20に連結される支持部(本実施形態では長尺なレバー16)から水中へ向けて垂下するガイド部材(ガイドワイヤ)70と、貯水槽1内の水に浮いた状態でガイド部材70に移動可能に保持されてガイド部材70に沿って浮動自在なフロート40とを備えている。
リンク機構20は、相互に回動可能に支持される複数の第1〜第4のアーム部材21,24,26,28を備えており、第4のアーム部材28がレバー16(駆動体15側)に連結され、第2のアーム部材24が開閉弁30側(詳細には、開閉弁30を支持するピストン35から延びるスピンドル32)に接続されている。
前記第1のアーム部材21は、本体10Aの上端面に固定された一対の対向する支持プレートから成るブラケット29に回動可能に支持されている。具体的には、第1のアーム部材21は、その後端がブラケット29の一対の支持プレート間に位置されて略T形状(または略Y形状)のビス22(以下、全てのビスが同じ形状を有するものとする)により回動可能に支持される。また、第2のアーム部材24は、その一端(図2及び図3では上端)が第1のアーム部材21の前端に回動可能に支持される。具体的には、第2のアーム部材24は、第1のアーム部材21の前端で二股状に分かれる支持部21aに挟持されてビス23により回動可能に支持されている。
前記第2のアーム部材24の中間部は、キャップ10Bを貫通して外側に延びるスピンドル32の前端に回動可能に支持される。具体的には、第2のアーム部材24は、互いに接合される一対の支持プレート24aによって形成されており、これらの支持プレート24aが互いに離間して第2のアーム部材24の中間部に形成する開口内にスピンドル32の前端が挿通されることにより、この挿通されたスピンドル32に対してビス25により第2のアーム部材24が回動可能に支持されている。
また、第2のアーム部材24の他端(図2及び図3では下端)は、第3のアーム部材26の前端に回動可能に支持される。具体的には、第3のアーム部材26は、一対の対向する支持プレート26aから成り、第2のアーム部材24の他端がこれらの支持プレート26a間に挟まれた状態でビス27により第3のアーム部材26に回動可能に支持される。また、第3のアーム部材26の後端は、その支持プレート26a間に挟まれるように位置される第4のアーム部材28の前端にビス51により回動可能に支持される。更に、第4のアーム部材28の中間部は、吐水管12から延びる断面コの字型のブラケット53に対してビス52により回動可能に支持される。すなわち、開閉弁30は、上記したように構成されるリンク機構20を介して駆動体15に接続されており、このリンク機構20を介して後述するフロート40の浮動動作によって前後方向(矢印D1,D2)に駆動されるようになっている。
前記リンク機構20に接続される駆動体15は、リンク機構20の第4のアーム部材28に連結されるレバー16の先端に締結され、貯水槽の水中へ向けて垂下する前述したガイド部材70と、ガイド部材70を挿通させて配設される前記フロート40と、ガイド部材70の上下にそれぞれ配設される一対のストッパ71,72と、ガイド部材70の下端に取り付けられる錘79と、を備えている。
前記ガイド部材70は、その一端(上端)70aがリング状に折り返されてレバー16の先端部に装着され、その他端(下端)70bには、錘79が結束固定される。ガイド部材70は、例えば、表面は合成樹脂で内部にグラスファイバの糸を内蔵することで構成可能であり、第1重量G1を具備する。この第1重量G1は、ガイド部材70自体の重量(ストッパ71,72等の重量も含む)と、ガイド部材70の下端に取り付けられる錘79の重量とによって規定される。このため、ガイド部材70は、所定の耐荷重(例えば約40Kg)があるように形成されている。
前記ガイド部材70の上下にそれぞれ設けられる上側ストッパ72および下側ストッパ71は、ガイド部材70に装着される調整部材71a,72aによって位置が調整可能となっており、フロート40が自由に浮動できる浮動範囲を上下方向で規定するようになっている。この場合、上側ストッパ72は、貯水槽1の給水停止位置に対応する位置でガイド部材70に取り付けられており、下側ストッパ71は、貯水槽1の給水開始位置に対応する位置でガイド部材70に取り付けられている。なお、これらのストッパ71,72の取り付け位置については、貯水槽1の構造、および、残留塩素の調整等に応じて任意に設定できる。
上記したフロート40は、第2重量G2を具備しており、上側ストッパ72と下側ストッパ71との間で上下動自在(浮動自在)に位置される。具体的には、フロート40は、中空の球状に形成されており、その中心を通って貫通する貫通孔にガイド部材70が通されることにより、上側ストッパ72と下側ストッパ71との間で移動可能に保持される。そして、フロート40内には、例えば砂や錘から成る加重体が設けられている。この加重体の重量は、フロート40の自重と共に、第2重量G2を規定しており、フロート40の浮力よりも小さくなるように設定されている。
以上のような構成の定水位弁装置10は、フロート40が給水停止位置から下降して下側ストッパ71に当接したとき開閉弁30が閉塞状態から開放するように、第1重量G1と第2重量G2との和に基づく下向き荷重Gが圧縮バネ33の付勢力(弁閉塞荷重)よりも大きく設定されている。また、フロート40が給水開始位置から上昇して上側ストッパ72に当接するまで開閉弁30が開放状態を維持するように、第1重量G1のみに基づく下向き荷重は、圧縮バネ33の付勢力よりも大きく設定されている。この場合、フロート40が給水開始位置から上昇して上側ストッパ72に当接すると、フロート40の浮力によって下向きの荷重Gが軽減され(浮力が大きければゼロになる)、開閉弁30は圧縮バネ33の付勢力によって閉塞位置に移動する(給水停止位置)。なお、上記した構成では、ピストン35の受圧面積は、弁体30Aの受圧面積よりも大きく設定されると共に、圧縮バネ33の付勢力よりも錘79の荷重が大きく設定されており、錘79の荷重が作用しただけでは、弁体30Aが開かないように、受圧面積の関係によってバランスをとっている。
また、前記本体10Aには、パイロット管110内の水圧が上昇した際、その圧力を逃がす逃し弁80が設けられている。逃し弁80は、接続管11の下側から垂直下方に突出形成される円筒状の筒体81の内部に設置される。
具体的には、本体10Aに、前記接続管11の空洞部に連通する連通孔83を形成すると共に、筒体81の内部に付勢部材(圧縮バネ)85を配設し、この付勢部材85に弁体86を配設することで構成される。
前記弁体86は、本体10Aに形成され、弁体86よりも小径な弁座10aに対して前記付勢部材85の付勢力によって当て付けられている。また、前記筒体81の側面には、孔81aが形成されており、この孔81aは、前記弁体86が弁座10aに対して付勢部材85の付勢力によって当て付けられている状態では閉塞され、接続管11の内部(貯留部)の圧力が一定値を超えたときに、弁体86が付勢力に抗して下降すると開口するようになっている。
本実施形態の逃し弁80は、貯留部内の水圧が1MPaよりも高くなったときに、弁体86が付勢部材85の付勢力に抗して下降し、孔81aを介して貯留部内の水を貯水槽1内に放出するように設定されている。すなわち、定水位弁装置の本体10Aに上記した逃し弁80を設置することで、パイロット管110(シリンダ空間S)内の圧力は、1MPaよりも高くならないように制御されている。
次に、上記したように構成される定水位弁装置10の作用について説明する。
圧縮バネ33の付勢力によって開閉弁30が閉塞された状態で、貯水槽1内に貯留された水が所定の消費箇所に供給されていくと、貯水層1内の水位が下がり、それと共にフロート40もガイド部材70に沿って下がり続ける。そして、フロート40がガイド部材70の下側ストッパ71に当接すると、フロート40の第2重量G2が下側ストッパ71に作用し、それにより、リンク機構20にはレバー16を介してガイド部材70の第1重量G1とフロート40の第2重量G2との和に基づく下向き荷重Gが作用するようになる。この下向き荷重Gは、前述したように、圧縮バネ33の付勢力よりも大きいことから、リンク機構20が作動されて開閉弁30が開放する(図4参照)。
すなわち、スピンドル32が圧縮バネ33の付勢力に抗して矢印D1方向に移動して、開閉弁30がフランジ31から離間される開放状態になる。そして、この動きは、リンク機構20の第4のアーム28が吐水管12の側壁に当接することで停止される(第4のアーム28が吐水管12の側壁に当接して、開閉弁30の開放動作が規制される)。この位置(図4の位置)が給水開始位置となる。この給水開始位置では、パイロット管110内の水が吐水管12から排出されることで、その内部の圧力が下がり、これにより、給水弁100が開放され、貯水槽1内には、流入管112を介して水が供給されるようになる。
そして、水の供給に伴って貯水槽1内の水位が上昇すると、それに伴ってフロート40もガイド部材70に沿って上昇し、その結果、フロート40が下側ストッパ71から離れる。このようにフロート40が下側ストッパ71から離れると、フロート40の第2重量G2が下側ストッパ71に作用しなくなるが、開閉弁30の開放状態を維持するために、第1重量G1のみに基づく下向き荷重は圧縮バネ33の付勢力よりも大きく設定されており、この段階で開閉弁30は付勢力によって閉塞することはない。
その後引き続いて貯水槽1内の水位が上昇し続け、フロート40がガイド部材70に沿って上昇し、その結果、フロート40が上側ストッパ72に当接すると、水から受けるフロート40の浮力が上側ストッパ72(したがってガイド部材70の第1重量G1)に作用する。このとき、第1重量G1が浮力によって軽減され、それに伴う下向き荷重は、前述したように圧縮バネ33の付勢力に伴う付勢荷重を下回るようになる(本実施形態では、そのような力関係となるようにフロート40の体積、第1重量G1、及び、圧縮バネの付勢力が設定される)。そのため、リンク機構20が作動されて開閉弁30が圧縮バネ33の付勢力によって閉塞する。この位置は、貯水槽の給水停止位置となっており、この給水停止位置では、パイロット管110内の圧力が上がって給水弁100が閉じられ、貯水槽1内への水の供給が停止される。
上述したように、水道管201に接続される水道メータ202にチャッキ弁を配設したことにより、パイロット管110内の水圧が上昇し、定水位弁装置内のシリンダ空間S内も高圧状態になることがある。通常、定水位弁装置では、ピストン35と弁体30Aとの間のシリンダ空間S内の水圧については、弁体30Aの受圧面積とピストン35の受圧面積との面積比を所定の値に設定して圧力バランスをとっており、本実施形態のような貯水槽を用いて水を供給するシステムでは、余裕をみて1.0MPa以下で正常に作動するように設計されている。しかしながら、逆止弁を設置したことで、シリンダ空間S内が高圧になることがあり、このような高圧状態になってしまうと、貯水槽内の水が減ってフロート40が下降しても、開閉弁の弁体30Aが開かなくなる(貯水槽内への給水が行われない)という不都合が生じる。
上記したように、本体10Aに逃し弁80を設置したことにより、水道メータ202にチャッキ弁を配設しても、パイロット管110内の水圧、すなわちシリンダ空間S内の水圧が一定値を超えることがなくなり、開閉弁30の開閉動作が安定するようになる。特に、気温が上昇して露出状態にあるパイロット管110内の温度が高くなっても、シリンダ空間S内が高圧になることはなく、開閉弁30の動作は安定する。
本発明は、定水位弁装置内の水圧が一定値よりも高くなった際、その圧力を逃がすための逃し弁が配設されていれば良く、それ以外の構成については、限定されることはない。このため、駆動体15やリンク機構20の構成、開閉弁30の構成については適宜変形することが可能であり、例えば、駆動体15に関しては、特許文献2に開示されているように、リンク機構20に回動シャフトを連結し、回動シャフトの先端にフロート40を締結する方式であっても良い。更に、逃し弁の配設位置や、圧力を逃がすための構造についても適宜変形することが可能である。
また、上記した実施形態の定水位弁装置の開閉弁は、貯水槽内に浮遊するフロート、及び、フロートが連結されるリンク機構等を具備した機械的な構造によって駆動する構成としたが、貯水槽内の水位をセンサによって検知し、このセンサからの信号に基づいて、電気的な構造によって駆動される構成であっても良い。
図5は、開閉弁を電磁式に構成した定水位弁装置の第2の実施形態を示す図である。本実施形態の電磁式の定水位弁装置300は、上記した実施形態の定水位弁装置10の安全弁として、パイロット管110内に設置することが可能である。
具体的には、定水位弁装置300の本体300Aには、パイロット管110と接続される導入口305と、パイロット管110から導入口305を通じて送られてくる水を排出する吐水口307が設けられており、本体300A内を通過する水は吐水口307から排出されるようになっている。本体300A内には、導入口305と吐水口307との間に開閉弁330が設置されている。この開閉弁330は、貯水槽内に設置された水位検知用のセンサからの信号をトリガーにして励磁されるコイル331と、コイル331が励磁された際に駆動するプランジャ332とを備えた駆動部(固定コア)315によって駆動される。
すなわち、開閉弁330の弁体330Aは、固定コア315に対してバネ付勢された配設されるプランジャ332の下端に設置されており、前記コイルが励磁されていないときは、プランジャ332内に設置された押圧バネ332Aの付勢力によって円柱状の台座335の上端面に当て付けられており、導入口305内の水が吐水口307に移動しないように閉塞状態となっている。この場合、導入口305内の空間S1は、パイロット管110内の水圧が作用する貯留部を構成している。
前記台座335には、前記コイル331の励磁によってプランジャ332が押圧バネ332Aの付勢力に抗して引き上げられて台座335から離間した際、貯留部内の水を吐水口307に案内するオリフィス336が形成されている。すなわち、開閉弁330は、電磁作用によって開閉できるように構成されており、貯水槽内の水が減ったことがセンサによって検知されると、コイル331の励磁によってプランジャ332が台座335から離間し、貯留部(空間S1)内の水は、オリフィス336を介して吐水口307に案内される。
前記本体300Aの導入口305の下側には、上述した実施形態と同様な構成の逃し弁80が設けられている。
逃し弁80は、本体300Aに、導入口305内の空間S1内に連通する連通孔83を形成すると共に、内部に付勢部材(圧縮バネ)85を配設した筒体81を形成し、この付勢部材85に弁体86を配設することで構成される。
前記弁体86は、本体300Aに形成された連通孔83よりも大径に形成されており、連通孔83の周囲に付勢部材85の付勢力によって当て付けられている。また、前記筒体81の側面には、孔81aが形成されており、この孔81aは、前記弁体86が連通孔83の周囲に対して付勢部材85の付勢力によって当て付けられている状態では閉塞され、貯留部(空間S1)の圧力が一定値を超えたときに、弁体86が付勢力に抗して下降すると開口するようになっている。
本実施形態においても、逃し弁80は、貯留部内の水圧が1MPaよりも高くなったときに、弁体86が付勢部材85の付勢力に抗して下降し、孔81aを介して貯留部内の水を吐水口307に放出するように設定されている。すなわち、定水位弁装置の本体300Aに上記した逃し弁80を設置することで、パイロット管110(空間S1)内の圧力は、1MPaよりも高くならないように制御されている。
このように、本発明に係る定水位弁装置の開閉弁は、図5に例示するような電磁式によって開閉される構成にも適用することが可能である。そして、本実施形態の定水位弁装置においても、開閉弁の構成や設置態様等、適宜変形することが可能であり、このような定水位弁装置300は、貯水槽内に設置することも可能である。
1 貯水槽
10,300 定水位弁装置
10A 本体
11 接続管(導入口)
12 吐水管(吐水口)
15 駆動体(駆動部)
20 リンク機構
30,330 開閉弁
40 フロート
80 逃し弁
100 給水弁
110 パイロット管

Claims (5)

  1. パイロット管を介して給水弁に接続されており、前記給水弁からパイロット管を通じて送られてくる水を貯水槽内に吐水/停止することで前記パイロット管の内圧を切り換えて前記給水弁を開放/閉塞させる定水位弁装置において、
    前記パイロット管と接続される導入口と、前記パイロット管から前記導入口を通じて送られてくる水を排出する吐水口と、前記吐水口を開閉する開閉弁と、前記貯水槽内の水位の変動に伴って前記開閉弁を開状態/閉状態に駆動する駆動部と、前記開閉弁と導入口との間に設置され、前記パイロット管内の水が貯留される貯留部と、を具備する本体を有しており、
    前記本体に、前記貯留部内の水圧が一定値を超えたときに、その圧力を逃す逃し弁を設けたことを特徴とする定水位弁装置。
  2. 前記駆動部は、貯水槽内の水位の変位と共に上下動するフロートと、前記フロートの上下動を開閉弁の開閉駆動に変換するリンク機構と、を備えており、
    前記開閉弁は、弁座に当て付く弁体を一端側に設けると共に、ピストンを他端側に設けたスピンドルを収容していることを特徴とする請求項1に記載の定水位弁装置。
  3. 前記逃し弁は、前記貯留部内の水圧が1MPaよりも高くなったときに、前記貯留部内の水を前記貯水槽内に放出することを特徴とする請求項2に記載の定水位弁装置。
  4. 前記駆動部は、貯水槽内に設置された水位検知用のセンサからの信号をトリガーにして励磁されるコイルと、コイルが励磁された際に駆動するプランジャと、を備えており、
    前記開閉弁は、前記プランジャが当て付いて前記貯留部を閉塞すると共に、前記コイルの励磁によってプランジャが離間することで前記貯留部内の水を前記吐水口に案内するオリフィスを有することを特徴とする請求項1に記載の定水位弁装置。
  5. 前記逃し弁は、前記貯留部内の水圧が1MPaよりも高くなったときに、前記貯留部内の水を前記吐水口側に放出することを特徴とする請求項4に記載の定水位弁装置。
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