JP2020002043A - 医薬組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、トウキ、シャクヤク、センキュウ、及びニンジンを含有する、複数生薬の同時抽出物ではない生薬組成物を含む医薬組成物において、当該生薬混合物の特有の不快臭を低減する製剤処方を提供することである。【解決手段】(A)トウキ、シャクヤク、センキュウ、ニンジン及び/又はそれらの単独抽出物と;(B)ボタンピ、ケイヒ、ブクリョウ、カンゾウ、ゴシツ、ビャクジュツ、コウブシ、コウカ、ゴシュユ、ハンゲ、ダイオウ、ソウジュツ、ジオウ、及びそれらの単独抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種と、を含む医薬組成物(但し、蜜丸である場合を除く)は、(A)成分に特有の不快臭が低減されており、良好な服用感を得ることができる。【選択図】なし

Description

本発明は、生薬の不快臭が低減された医薬組成物に関する。
現代社会においては、運動不足やストレスによる自律神経失調等の様々な要因から、血液の循環(血流)の不調が問題となることが多い。この血流の不調(血流量の低下)は、頭痛、肩凝り、月経不順、冷え症、むくみ、肌荒れ等の様々な症状を引き起こすため、健康上の観点から血流量を増加させ、血流を改善する方策が求められている。
血流の不調による体調の改善には、古来からの東洋医学に基づいた考えにより、体の自然治癒力を徐々に高める漢方薬などの生薬配合製剤の適応が望ましい。血流を改善する生薬配合製剤としては、例えば特許文献1に、スイカズラ科ガマズミ属ガマズミ(Viburnum dilatatum)の粉砕物、粉末、抽出物または該抽出物の粗精製物もしくは精製物を含む経口用血流促進剤が記載されており、特許文献2に、竹節人参またはその抽出物、何首烏またはその抽出物、パントテニールエチルエーテル、メントールおよびヒノキチオールからなる群より選ばれる1種または2種以上の成分を有効成分とする血流促進剤が記載されている。
また、一般に、生薬配合製剤は長期間継続して服用することが要求される一方で不快臭や苦みといった特有の風味のため飲みにくく、服薬コンプライアンスが遵守されにくい医薬品である。例えば、生薬配合製剤の風味のマスキングの方法として、蜂蜜、ショ糖、高甘味度甘味料などの甘味料を大量に配合することが知られている。甘味料以外の成分を用いるマスキング方法としては、例えば特許文献3に、トローチ剤において、ゼラチン含有顆粒を配合することで響声破笛丸料エキスの不快刺激性をマスキングする方法が記載されており、特許文献4に、防風通聖散とカプサイシンまたはカプサイシン含有物とを併用することで、防風通聖散の苦味または臭みを低減する方法が記載されている。
特開2006−347898号公報 特開2005−213214号公報 特開平05−070359号公報 特開2009−084213号公報
本発明者は、血流改善剤として有効な生薬配合製剤を検討し、トウキ、シャクヤク、センキュウ、及びニンジンを含み、複数生薬の同時抽出物ではない生薬組成物を着想した。しかしながら、この生薬組成物には特有の不快臭があり、服用性が非常に悪いという課題に直面した。
本発明は、トウキ、シャクヤク、センキュウ、及びニンジンを含有する、複数生薬の同時抽出物ではない生薬組成物を含む医薬組成物において、当該生薬混合物の特有の不快臭を低減する製剤処方を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、トウキ、シャクヤク、センキュウ、及びニンジンを含有する、複数生薬の同時抽出物ではない生薬組成物とともに、ボタンピ、ケイヒ、ブクリョウ、カンゾウ、ゴシツ、ビャクジュツ、コウブシ、コウカ、ゴシュユ、ハンゲ、ダイオウ、ソウジュツ、及びジオウよりなる群から選択される生薬を配合することで、当該生薬組成物特有の不快臭を低減できることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. (A)トウキ及び/又はその単独抽出物、シャクヤク及び/又はその単独抽出物、センキュウ及び/又はその単独抽出物、並びに、ニンジン及び/又はその単独抽出物と、
(B)ボタンピ及びその単独抽出物、ケイヒ及びその単独抽出物、ブクリョウ及びその単独抽出物、カンゾウ及びその単独抽出物、ゴシツ及びその単独抽出物、ビャクジュツ及びその単独抽出物、コウブシ及びその単独抽出物、コウカ及びその単独抽出物、ゴシュユ及びその単独抽出物、ハンゲ及びその単独抽出物、ダイオウ及びその単独抽出物、ソウジュツ及びその単独抽出物、並びに、ジオウ及びその単独抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種と、を含む、医薬組成物(但し、蜜丸である場合を除く)。
項2. 全生薬成分中の前記(A)成分の含有量が30〜98重量%である、請求項1に記載の医薬組成物。
項3. 前記(A)成分が、トウキ、シャクヤク、センキュウ、及びニンジンである、項1又は2に記載の医薬組成物。
項4. 前記(B)成分が、ボタンピ、ケイヒ、ブクリョウ、カンゾウ、ゴシツ、ビャクジュツ、コウブシ、コウカ、ゴシュユ、ハンゲ、ダイオウ、ソウジュツ、及びジオウよりなる群から選択される少なくとも1種である、項1〜3のいずれかに記載の医薬組成物。
項5. 血流改善剤である、項1〜4のいずれかに記載の医薬組成物。
項6. (A)トウキ及び/又はその単独抽出物、シャクヤク及び/又はその単独抽出物、センキュウ及び/又はその単独抽出物、並びに、ニンジン及び/又はその単独抽出物を含む医薬組成物(但し、蜜丸である場合を除く)において、前記(A)成分とともに、(B)ボタンピ及びその単独抽出物、ケイヒ及びその単独抽出物、ブクリョウ及びその単独抽出物、カンゾウ及びその単独抽出物、ゴシツ及びその単独抽出物、ビャクジュツ及びその単独抽出物、コウブシ及びその単独抽出物、コウカ及びその単独抽出物、ゴシュユ及びその単独抽出物、ハンゲ及びその単独抽出物、ダイオウ及びその単独抽出物、ソウジュツ及びその単独抽出物、並びに、ジオウ及びその単独抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種を配合する、医薬組成物の不快臭低減方法。
本発明の医薬組成物によれば、トウキ、シャクヤク、センキュウ、及びニンジンを含有する、複数生薬の同時抽出物ではない生薬組成物を含む医薬組成物において、当該生薬混合物の特有の不快臭を低減する製剤処方が提供されるため、無理なく継続して服用できる良好な服用性を得ることができる。
1.医薬組成物
本発明の医薬組成物は、(A)トウキ及び/又はその単独抽出物、シャクヤク及び/又はその単独抽出物、センキュウ及び/又はその単独抽出物、並びに、ニンジン及び/又はその単独抽出物(以下、(A)成分とも記載する)と;(B)ボタンピ及びその単独抽出物、ケイヒ及びその単独抽出物、ブクリョウ及びその単独抽出物、カンゾウ及びその単独抽出物、ゴシツ及びその単独抽出物、ビャクジュツ及びその単独抽出物、コウブシ及びその単独抽出物、コウカ及びその単独抽出物、ゴシュユ及びその単独抽出物、ハンゲ及びその単独抽出物、ダイオウ及びその単独抽出物、ソウジュツ及びその単独抽出物、並びに、ジオウ及びその単独抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種(B成分とも記載する)と、を含む、蜜丸以外の医薬組成物であることを特徴とする。以下、本発明の医薬組成物について詳述する。
(A)成分
本発明の医薬組成物は、(A)成分として、トウキ及び/又はその単独抽出物、シャクヤク及び/又はその単独抽出物、センキュウ及び/又はその単独抽出物、並びに、ニンジン及び/又はその単独抽出物を含む。
(A)成分としては、4種の生薬(トウキ、シャクヤク、センキュウ、ニンジン)の混合物であってもよいし、4種の生薬それぞれの単独抽出物の混合物であってもよいし、生薬と生薬の単独抽出物との混合物であってもよい。このような4種の生薬及び/又はその単独抽出物の混合物には特有の不快臭があるが、本発明の医薬組成物ではこのような不快臭を低減させることができる。このため、(A)成分が、不快臭の程度が大きい生薬を含む場合、とりわけ4種の生薬の混合物(トウキ、シャクヤク、センキュウ、及びニンジン)である場合であっても、本発明の医薬組成物では効果的に不快臭を低減させることができる。
トウキ(当帰)は、セリ科(Umbelliferae)のトウキAngelica acutiloba Kitagawa又はその他近縁植物の根で、通例、湯通ししたものであり、生薬(日本薬局方)として、婦人薬、冷え症用薬、保健強壮薬、精神神経用薬及び尿路疾患用薬などの処方に配合して用いられる。トウキについては、丸善製薬株式会社、三國株式会社、一丸ファルコス株式会社等から商業的に入手可能である。
トウキの単独抽出物は、トウキエキスとして、日本薬局方外医薬品規格、医薬部外品原料規格等に示されており、公知である。具体的には、トウキの単独抽出物は、トウキ又はその他近縁植物の根を、必要に応じてn−ヘキサン及び/又はn−ブタノールの可溶部を除去した後に、抽出溶媒を用いて抽出処理することにより得ることができる。トウキの単独抽出処理に使用される抽出溶媒としては、例えば、水;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール;これらの混合液等の極性溶媒が挙げられ、好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール又はこれらの混合溶媒である。トウキエキスについては、例えば、丸善製薬株式会社、アルプス薬品工業株式会社等から商業的に入手可能である。
シャクヤク(芍薬)は、ボタン科(Paeoniaceae)のシャクヤクPaeonia lactiflora Pallas又はその他近縁植物の根であり、生薬(日本薬局方)として主に鎮痛鎮痙薬(胃腸薬)、婦人薬、冷え症用薬、風邪薬などの用途に使用される。なお、シャクヤクは、生薬名(日本薬局方)でもあるとともに植物名でもある。シャクヤクについては、丸善製薬株式会社、三國株式会社、一丸ファルコス株式会社等から商業的に入手可能である。
シャクヤクの単独抽出物は、シャクヤクエキスとして、医薬部外品原料規格に記載されており、公知である。具体的には、シャクヤクの単独抽出物は、シャクヤク又はその他近縁植物の根に対して抽出溶媒を用いて抽出処理することにより得ることができる。シャクヤクの単独抽出処理に使用される抽出溶媒としては、例えば、水;エタノール等の低級アルコール;1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール;これらの混合液等の極性溶媒が挙げられ、好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、又はこれらの混合溶媒である。シャクヤクエキスについては、例えば、丸善製薬株式会社、一丸ファルコス株式会社、アルプス薬品工業株式会社等から商業的に入手可能である。
センキュウ(川きゅう)は、セリ科(Umbelliferae)のセンキュウCnidium officinale Makinoの根茎を、通例、湯通ししたものであり、生薬(日本薬局方)として主に血管補強薬、婦人薬などの用途に使用される。なお、センキュウは、生薬名(日本薬局方)でもあるとともに植物名でもある。センキュウについては、日本粉末薬品株式会社、株式会社栃本天海堂等から商業的に入手可能である。
センキュウの単独抽出物は、センキュウエキスとして、医薬部外品原料規格に記載されており、公知である。具体的には、センキュウの単独抽出物は、センキュウの根茎に対して抽出溶媒を用いて抽出処理することにより得ることができる。センキュウの単独抽出処理に使用される抽出溶媒としては、例えば水;メタノール、エタノール等の低級アルコール;プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール;アセトン等のケトン;ジエチルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、酢酸エチル等のエステル;キシレン;ベンゼン;クロロホルム;これらの混合溶媒が挙げられ、好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、又はこれらの混合溶媒である。センキュウエキスについては、例えば、丸善製薬株式会社、アルプス薬品工業株式会社等から商業的に入手可能である。
ニンジン(人参)は、ウコギ科(Araliaceae)のオタネニンジン Panax ginseng C.A. Meyer (Panax schinseng Nees)の細根を除いた根又はこれを軽く湯通ししたものであり、生薬(日本薬局方)として主に強壮強精薬、消化促進薬、下痢止め薬、精神安定薬、血糖降下薬、強心薬、保温薬、抗疲労薬などの用途に使用される。なお、ニンジンは、生薬名(日本薬局方)でもあるとともに植物名でもある。ニンジンについては、日本粉末薬品株式会社、株式会社栃本天海堂等から商業的に入手可能である。
ニンジンの単独抽出物は、ニンジンエキスとして、医薬部外品原料規格に記載されており、公知である。具体的には、ニンジンの単独抽出物は、ニンジンの細根に対して抽出溶媒を用いて抽出処理することにより得ることができる。ニンジンの単独抽出処理に使用される抽出溶媒としては、例えば、水;エタノール等の低級アルコール;1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール;これらの混合液等の極性溶媒が挙げられ、好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、又はこれらの混合溶媒である。ニンジンエキスについては、例えば、松浦薬業株式会社、アルプス薬品工業株式会社等から商業的に入手可能である。
本発明の医薬組成物において、全生薬成分中の(A)成分の含有量としては、特に制限されず、発揮させるべき効能等に応じて適宜設定すればよいが、原生薬換算量として、総量で30〜98重量%、好ましくは30〜85重量%である場合に、(B)成分による(A)成分の特有の不快臭低減効果を特に顕著に得ることができる。本発明の医薬組成物においては、(B)成分によって(A)成分の特有の不快臭低減効果に優れているため、全生薬成分中の(A)成分が比較的多くても、効果的に不快臭を低減させることができる。このような観点から、本発明の医薬組成物において、全生薬成分中の前記(A)成分の含有量としては、原生薬換算量として、より好ましくは35〜85重量%、さらに好ましくは40〜85重量%、特に好ましくは43〜85重量%が挙げられる。
なお、本発明の医薬組成物全体中の全生薬成分((A)成分、(B)成分、及びその他必要に応じて配合される生薬成分の総量)の含有量としては、30〜98重量%、好ましくは40〜95重量%が挙げられる。
(A)成分中のトウキ及び/又はその単独抽出物の割合としては、特に制限されず、発揮させるべき効能等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、原生薬換算量として、(A)成分全体の25〜35重量%、好ましくは28〜32重量%が挙げられる。
(A)成分中のシャクヤク及び/又はその単独抽出物の割合としては、特に制限されず、発揮させるべき効能等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、原生薬換算量として、(A)成分全体の25〜35重量%、好ましくは28〜32重量%が挙げられる。
(A)成分中のセンキュウ及び/又はその単独抽出物の割合としては、特に制限されず、発揮させるべき効能等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、原生薬換算量として、(A)成分全体の15〜25重量%、好ましくは18〜22重量%が挙げられる。
(A)成分中のニンジン及び/又はその単独抽出物の割合としては、特に制限されず、発揮させるべき効能等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、原生薬換算量として、(A)成分全体の15〜25重量%、好ましくは18〜22重量%が挙げられる。
(B)成分
本発明の医薬組成物は、(B)成分として、ボタンピ及びその単独抽出物、ケイヒ及びその単独抽出物、ブクリョウ及びその単独抽出物、カンゾウ及びその単独抽出物、ゴシツ及びその単独抽出物、ビャクジュツ及びその単独抽出物、コウブシ及びその単独抽出物、コウカ及びその単独抽出物、ゴシュユ及びその単独抽出物、ハンゲ及びその単独抽出物、ダイオウ及びその単独抽出物、ソウジュツ及びその単独抽出物、並びに、ジオウ及びその単独抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種を含む。
本発明においては、(A)成分が特有の不快臭を有するが、(A)成分とともに(B)成分を配合することによって、(A)成分の特有の不快臭を低減させることができる。(B)成分によるマスキング効果は、(A)成分の組成に起因する特有の不快臭を、特定の生薬によってマスキングするものであり、そのマスキング機構は、特定の生薬同士が個々に有する風味の相殺によるものである。このため、特定の生薬である(B)成分を用いたマスキング効果は、(A)成分に対して得られる特有の効果である。また、本発明の医薬組成物は、生薬成分を用いてマスキングを行うため、マスキング成分((B)成分)自体の効能も期待できる。
(B)成分としては、ボタンピ及びその単独抽出物、ケイヒ及びその単独抽出物、ブクリョウ及びその単独抽出物、カンゾウ及びその単独抽出物、ゴシツ及びその単独抽出物、ビャクジュツ及びその単独抽出物、コウブシ及びその単独抽出物、コウカ及びその単独抽出物、ゴシュユ及びその単独抽出物、ハンゲ及びその単独抽出物、ダイオウ及びその単独抽出物、ソウジュツ及びその単独抽出物、並びに、ジオウ及びその単独抽出物から1種の生薬成分を単独で用いてもよいし、複数の生薬成分を組み合わせて用いてもよい。
また、(A)成分の不快臭をより一層低減する観点から、(B)成分は、ケイヒ及びその単独抽出物、ブクリョウ及びその単独抽出物、カンゾウ及びその単独抽出物、ビャクジュツ及びその単独抽出物、コウブシ及びその単独抽出物、コウカ及びその単独抽出物、ゴシュユ及びその単独抽出物、ハンゲ及びその単独抽出物、ダイオウ及びその単独抽出物、ソウジュツ及びその単独抽出物、並びに、ジオウ及びその単独抽出物からなる群より選ばれる1種又は複数種を含んでいることが好ましく;ケイヒ及びその単独抽出物、ブクリョウ及びその単独抽出物、カンゾウ及びその単独抽出物、ビャクジュツ及びその単独抽出物、コウブシ及びその単独抽出物、コウカ及びその単独抽出物、並びに、ハンゲ及びその単独抽出物からなる群より選ばれる1種又は複数種を含んでいることがより好ましく;ケイヒ及びその単独抽出物、ブクリョウ及びその単独抽出物、並びに、カンゾウ及びその単独抽出物からなる群より選ばれる1種又は複数種を含んでいることがさらに好ましい。
さらに、(A)成分の不快臭をより効率的に低減する観点から、(B)成分は、単独抽出物ではなく生薬そのものであることが好ましい。つまり、(B)成分は、ボタンピ、ケイヒ、ブクリョウ、カンゾウ、ゴシツ、ビャクジュツ、コウブシ、コウカ、ゴシュユ、ハンゲ、ダイオウ、ソウジュツ、及びジオウよりなる群から選ばれる1種又は複数種であることが好ましく;ケイヒ、ブクリョウ、カンゾウ、ビャクジュツ、コウブシ、コウカ、ゴシュユ、ハンゲ、ダイオウ、ソウジュツ、及びジオウからなる群より選ばれる1種又は複数種を含んでいることがより好ましく;ケイヒ、ブクリョウ、カンゾウ、ビャクジュツ、コウブシ、コウカ、及びハンゲからなる群より選ばれる1種又は複数種を含んでいることがさらに好ましく;ケイヒ、ブクリョウ、及びカンゾウからなる群より選ばれる1種又は複数種を含んでいることが特に好ましい。
ボタンピ(牡丹皮)は、ボタン科(Paeoniaceae)のボタンPaeonia suffruticosa Andrews(Paeonia moutan Sims)の根皮であり、生薬(日本薬局方)として主に婦人薬などの用途に使用される。ボタンピについては、株式会社栃本天海堂、高砂薬業株式会社等から商業的に入手可能である。
ボタンピの単独抽出物は、ボタンピの根皮に対し、抽出溶媒を用いて抽出処理することにより得ることができる。ボタンピの単独抽出処理に使用される抽出溶媒としては、例えば、水;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール;これらの混合液等の極性溶媒が挙げられ、好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール又はこれらの混合溶媒である。ボタンピの単独抽出物については、例えば、アルプス薬品工業株式会社等から商業的に入手可能である。
ケイヒ(桂皮)は、クスノキ科(Lauraceae)のケイCinnamomum cassia Blum又はその他同属植物の太い幹の樹皮を剥いだものであり、生薬(日本薬局方)として主に芳香性健胃薬などの用途に使用される。ケイヒについては、日本粉末薬品株式会社、株式会社栃本天海堂等から商業的に入手可能である。
ケイヒの単独抽出物は、ケイ皮エキスとして医薬部外品原料規格等に示されており、公知である。具体的には、ケイヒの単独抽出物は、ケイ又はその他同属植物の樹皮を抽出溶媒を用いて抽出処理することにより得ることができる。ケイヒの単独抽出処理に使用される抽出溶媒としては、例えば、水;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール;これらの混合液等の極性溶媒が挙げられ、好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール又はこれらの混合溶媒である。ケイ皮エキスについては、例えば、丸善製薬株式会社、日本粉末薬品株式会社等から商業的に入手可能である。
ブクリョウ(茯苓)は、サルノコシカケ科(Polyporaceae)のマツホド Wolfiporia cocos Ryvarden et Gilbertson (Poria cocos Wolf)の菌核で、通例、外層をほとんど除いたものであり、生薬(日本薬局方)として主に鎮静薬、利尿薬などの用途に使用される。ブクリョウについては、高砂薬業株式会社、株式会社栃本天海堂等から商業的に入手可能である。
ブクリョウの単独抽出物は、ブクリョウエキスとして、医薬部外品原料規格に記載されており、公知である。具体的には、ブクリョウの単独抽出物は、マツホドの菌核に対して抽出溶媒を用いて抽出処理することにより得ることができる。センキュウの単独抽出処理に使用される抽出溶媒としては、例えば水;メタノール、エタノール等の低級アルコール;プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール;アセトン等のケトン;ジエチルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、酢酸エチル等のエステル;キシレン;ベンゼン;クロロホルム;これらの混合溶媒が挙げられ、好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、又はこれらの混合溶媒である。ブクリョウエキスについては、例えば、丸善製薬株式会社、アルプス薬品工業株式会社等から商業的に入手可能である。
カンゾウ(甘草)は、マメ科(Leguminosae)のGlycyrrhiza uralensis Fischer又は Glycyrrhiza glabra Linneの根及びストロンで,ときには周皮を除いたもの(皮去りカンゾウ)であり、生薬(日本薬局方)として主に去痰薬、胃潰瘍薬などの用途に使用される。カンゾウについては、日本粉末薬品株式会社、高砂薬業株式会社、株式会社栃本天海堂等から商業的に入手可能である。
カンゾウの単独抽出物は、カンゾウエキスとして、医薬部外品原料規格に記載されており、公知である。具体的には、カンゾウエキス単独抽出物は、Glycyrrhiza uralensis Fischer又は Glycyrrhiza glabra Linneの根又はストロンに対して抽出溶媒を用いて抽出処理することにより得ることができる。カンゾウの単独抽出処理に使用される抽出溶媒としては、例えば水;メタノール、エタノール等の低級アルコール;プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール;アセトン等のケトン;ジエチルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、酢酸エチル等のエステル;キシレン;ベンゼン;クロロホルム;これらの混合溶媒が挙げられ、好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、又はこれらの混合溶媒である。カンゾウエキスについては、例えば、丸善製薬株式会社、日本粉末薬品株式会社、アルプス薬品工業株式会社等から商業的に入手可能である。
ゴシツ(牛膝)は、ヒユ科(Amaranthaceae)のヒナタイノコズチAchyranthes fauriei Leveille et Vaniot 又はAchyranthes bidentata Blumeの根であり、生薬(日本薬局方)として主に利尿薬、婦人薬などの用途に使用される。ゴシツについては、日本粉末薬品株式会社、三國株式会社、株式会社前忠等から商業的に入手可能である。
ゴシツの単独抽出物は、ヒナタイノコズチの根に対して抽出溶媒を用いて抽出処理することにより得ることができる。ゴシツの単独抽出処理に使用される抽出溶媒としては、例えば水;メタノール、エタノール等の低級アルコール;プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール;アセトン等のケトン;ジエチルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、酢酸エチル等のエステル;キシレン;ベンゼン;クロロホルム;これらの混合溶媒が挙げられ、好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、又はこれらの混合溶媒である。ゴシツエキスについては、例えば、日本粉末薬品株式会社、株式会社前忠等から商業的に入手可能である。
ビャクジュツ(白朮)は、キク科(Compositae)のオケラAtractylodes japonica Koidzumi ex Kitamura又はオオバナオケラAtractylodes ovata De Candolleの根茎であり、生薬(日本薬局方)として主に健胃薬、瀉下薬などの用途に用いられる。ビャクジュツについては、株式会社栃本天海堂、小西製薬株式会社等から商業的に入手可能である。
ビャクジュツの単独抽出物は、オケラ又はオオバナオケラの根茎に対して抽出溶媒を用いて抽出処理することにより得ることができる。ビャクジュツの単独抽出処理に使用される抽出溶媒としては、例えば、水;エタノール等の低級アルコール;1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール;これらの混合液等の極性溶媒が挙げられ、好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、又はこれらの混合溶媒である。ビャクジュツの単独抽出物については、例えば、アルプス薬品工業株式会社等から商業的に入手可能である。
コウブシ(香附子)は、カヤツリグサ科(Cyperaceae)のハマスゲCyperus rotundus Linneの根茎であり、生薬(日本薬局方)として主に鎮痛薬などの用途に使用される。コウブシについては、株式会社栃本天海堂等から商業的に入手可能である。
コウブシの単独抽出物は、ハマスゲの根茎に対して抽出溶媒を用いて抽出処理することにより得ることができる。コウブシの単独抽出処理に使用される抽出溶媒としては、例えば、水;エタノール等の低級アルコール;1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール;これらの混合液等の極性溶媒が挙げられ、好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、又はこれらの混合溶媒である。コウブシエキスについては、例えば、日本粉末薬品株式会社から商業的に入手可能である。
コウカ(紅花)は、キク科(Compositae)のベニバナCarthamus tinctorius Linneの管状花をそのまま又は黄色色素の大部分を除いたもので,ときに圧搾して板状としたものであり、生薬(日本薬局方)として主に婦人薬などの用途に使用される。コウカについては、株式会社栃本天海堂等から商業的に入手可能である。
コウカの単独抽出物は、ベニバナエキスとして日本薬局方外医薬品規格等に示されており、公知である。具体的には、コウカの単独抽出物は、ベニバナの管状花又は黄色色素の大部分を除いたものに対して抽出溶媒を用いて抽出処理することにより得ることができる。コウカの単独抽出処理に使用される抽出溶媒としては、例えば水;メタノール、エタノール等の低級アルコール;プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール;アセトン等のケトン;ジエチルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、酢酸エチル等のエステル;キシレン;ベンゼン;クロロホルム;これらの混合溶媒が挙げられ、好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、又はこれらの混合溶媒である。ベニバナエキスについては、例えば、丸善製薬株式会社、日本粉末薬品株式会社等から商業的に入手可能である。
ゴシュユ(呉茱萸)は、ミカン科(Rutaceae)のゴシュユ Euodia ruticarpa Hooker filius et Thomson (Evodia rutaecarpa Bentham), Euodia officinalis Dode (Evodia officinalis Dode) 又はEuodia bodinieri Dode (Evodia bodinieri Dode)の果実であり、生薬(日本薬局方)として主に鎮痛薬、胃健薬などの用途に用いられる。なお、ゴシュユは、生薬名(日本薬局方)でもあるとともに植物名でもある。ゴシュユについては、日本粉末薬品株式会社から商業的に入手可能である。
ゴシュユの単独抽出物は、ゴシュユの果実に対して抽出溶媒を用いて抽出処理することにより得ることができる。ゴシュユの単独抽出処理に使用される抽出溶媒としては、例えば水;メタノール、エタノール等の低級アルコール;プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール;アセトン等のケトン;ジエチルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、酢酸エチル等のエステル;キシレン;ベンゼン;クロロホルム;これらの混合溶媒が挙げられ、好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、又はこれらの混合溶媒である。ゴシュユエキスについては、例えば、アルプス薬品工業株式会社等から商業的に入手可能である。
ハンゲ(半夏)は、サトイモ科(Araceae)のカラスビシャクPinellia ternata Breitenbachのコルク層を除いた塊茎であり、生薬(日本薬局方)として主に鎮吐薬、去痰薬の用途に使用される。ハンゲについては、株式会社栃本天海堂等から商業的に入手可能である。
ハンゲの単独抽出物は、カラスビシャクのコルク層を除いた塊茎に対して抽出溶媒を用いて抽出処理することにより得ることができる。ハンゲの単独抽出処理に使用される抽出溶媒としては、例えば、水;エタノール等の低級アルコール;1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール;これらの混合液等の極性溶媒が挙げられ、好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、又はこれらの混合溶媒である。ハンゲの単独抽出物ついては、例えば、アルプス薬品工業株式会社等から商業的に入手可能である。
ダイオウ(大黄)は、タデ科(Polygonaceae)のRheum palmatum L., Rheum tanguticum Maximowicz, Rheum officinale Baillon, Rheum coreanum Nakai又はそれらの種間雑種の通例、根茎であり、生薬(日本薬局方)として主に健胃薬や瀉下薬の用途に使用される。ダイオウについては、三和生薬株式会社、株式会社栃本天海堂等から商業的に入手可能である。
ダイオウの単独抽出物は、Rheum palmatum L., Rheum tanguticum Maximowicz, Rheum officinale Baillon, Rheum coreanum Nakai又はそれらの種間雑種の根茎に対し、抽出溶媒を用いて抽出処理することにより得ることができる。ダイオウの単独抽出処理に使用される抽出溶媒としては、例えば、水;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール;これらの混合液等の極性溶媒が挙げられ、好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール又はこれらの混合溶媒である。ダイオウの単独抽出物については、例えば、アルプス薬品工業株式会社等から商業的に入手可能である。
ソウジュツ(蒼朮)は、キク科(Compositae)のホソバオケラAtractylodes lancea De Candolle又はAtractylodes chinensis Koidzumiの根茎であり、生薬(日本薬局方)として主に健胃薬の用途に使用される。ソウジュツについては、株式会社栃本天海堂、吉見製薬株式会社等から商業的に入手可能である。
ソウジュツの単独抽出物は、ホソバオケラの根茎に対し、抽出溶媒を用いて抽出処理することにより得ることができる。ソウジュツの単独抽出処理に使用される抽出溶媒としては、例えば、水;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール;これらの混合液等の極性溶媒が挙げられ、好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール又はこれらの混合溶媒である。ソウジュツの単独抽出物については、例えば、アルプス薬品工業株式会社等から商業的に入手可能である。
ジオウ(地黄)は、ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)のアヤカジオウRehmannia glutinosa Liboschitz var. purpurea Makino又はRehmannia glutinosa Liboschitzの根(乾ジオウ)又はそれを蒸したもの(熟ジオウ)であり、生薬(日本薬局方)として主に止瀉薬や利尿薬の用途に使用される。ジオウについては、株式会社栃本天海堂、日本粉末薬品株式会社等から商業的に入手可能である。
ジオウの単独抽出物は、アヤカジオウの根に対し、抽出溶媒を用いて抽出処理することにより得ることができる。ジオウの単独抽出処理に使用される抽出溶媒としては、例えば、水;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール;これらの混合液等の極性溶媒が挙げられ、好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール又はこれらの混合溶媒である。ジオウの単独抽出物については、例えば、日本粉末薬品株式会社等から商業的に入手可能である。
本発明の医薬組成物において、全生薬成分中の(B)成分の含有量としては、特に制限されないが、例えば、原生薬換算量として、総量で2〜70重量%が挙げられる。(B)成分は、前記の(A)成分の特有の不快臭に対して優れたマスキング作用を奏するため、マスキング剤である(B)成分を全生薬成分中で大過剰に用いなくても、効果的に不快臭を低減させることができる。このような観点から、本発明の医薬組成物において、全生薬成分中の前記(B)成分の含有量としては、原生薬換算量として、好ましくは2〜65重量%、より好ましくは2〜60重量%、さらに好ましくは2〜57重量%が挙げられる。さらに、(A)成分の不快臭に対するマスキング効果もより一層良好に得る観点から、好ましくは15〜57重量%が挙げられる。
本発明の医薬組成物において、(A)成分と(B)成分との比率は、上述の各成分量に応じて決定されるが、(A)成分の特有の不快臭をより好ましく低減させる観点から、原生薬換算量で、(A)成分1重量部当たりの(B)成分の量として、総量で0.02重量部〜2.3重量部が挙げられる。(B)成分は、前記の(A)成分の特有の不快臭に対して優れたマスキング作用を奏するため、(A)成分に対して大過剰に用いなくても、効果的に不快臭を低減させることができる。このような観点から、本発明の医薬組成物において、原生薬換算量で、(A)成分1重量部当たりの(B)成分の量として、好ましくは0.1〜1.9重量部、より好ましくは0.1〜1.5重量部、さらに好ましくは0.1〜1.3重量部が挙げられる。さらに、(A)成分の不快臭に対するマスキング効果もより一層良好に得る観点から、好ましくは0.2〜1.3重量部が挙げられる。
その他の成分
本発明の医薬組成物は、上述の(A)成分及び(B)成分の他に、製剤形態に応じた添加剤や基剤をさらに含んでいてもよい。添加剤及び基剤としては、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、等張化剤、可塑剤、分散剤、乳化剤、溶解補助剤、湿潤化剤、安定化剤、懸濁化剤、粘着剤、コーティング剤、光沢化剤、水、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、高級アルコール類、エステル類、水溶性高分子、界面活性剤、金属石鹸、低級アルコール類、多価アルコール、pH調整剤、緩衝剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、防腐剤、矯味剤、香料、粉体、増粘剤、色素、キレート剤等が挙げられる。これらの添加剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、これらの添加剤及び基剤の含有量については、使用する添加剤及び基剤の種類、本発明の医薬組成物の製剤形態等に応じて適宜設定される。
添加剤及び基剤としては、具体的には、デンプン、乳糖、カルメロースカルシウム、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、合成ハイドロタルサイト、無水リン酸水素カルシウム、カルメロース、クロスカルメロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスポピドンが挙げられ、好ましくは、カルメロースカルシウム、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、及び合成ケイ酸アルミニウムが挙げられる。デンプンとしては、バレイショデンプン、トウモロコシデンプン等が挙げられ、好ましくはトウモロコシデンプンが挙げられる。これらの添加剤及び基剤の含有量は、使用する添加剤及び基剤の種類に応じて適宜設定される。
本発明の医薬組成物が、上述の(A)成分及び(B)成分の他に、添加剤や基剤をさらに含む場合、医薬組成物全体中の添加剤及び基剤の配合量としては、総量で、2〜70重量%、好ましくは5〜60重量%が挙げられる。
また、本発明の医薬組成物は、必要に応じて、さらに(A)成分以外の他の栄養成分や薬理成分を含有していてもよい。このような栄養成分や薬理成分としては、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、制酸剤、健胃剤、消化剤、整腸剤、鎮痙剤、粘膜修復剤、抗炎症剤、鎮吐剤、鎮咳剤、去痰剤、消炎酵素剤、鎮静催眠剤、抗ヒスタミン剤、カフェイン類、強心利尿剤、抗菌剤、血管収縮剤、血管拡張剤、局所麻酔剤、生薬及び/又は生薬抽出物、ビタミン類等が挙げられる。これらの栄養成分や薬理成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、これらの成分の含有量については、使用する成分の種類等に応じて適宜設定される。なお、他の栄養成分又は薬理成分として生薬及び/又は生薬抽出物を含む場合、上述の(A)成分及び(B)成分の含有量と合わせて、医薬組成物全体中の全生薬成分の含有量が、上述のように、例えば30〜98重量%、好ましくは40〜95重量%となるように配合される。
製剤形態
本発明の医薬組成物の製剤形態については、経口投与が可能であり且つ蜜丸でないことを限度として特に制限されないが、例えば、散剤、細粒剤、顆粒剤、錠剤、トローチ剤、チュアブル剤、カプセル剤(軟カプセル剤、硬カプセル剤)、丸剤(但し、蜜丸である場合を除く)等の固形状製剤;ゼリー剤等の半固形状製剤;液剤、懸濁剤、シロップ剤等の液状製剤が挙げられる。これらの製剤形態の中でも、含有成分の安定性や携帯性等の観点から、好ましくは固形状製剤が挙げられる。また、本発明の医薬組成物は、(A)成分に特有の不快臭が低減されているため、甘味料などの公知のマスキング剤を大量に含まない製剤形態であっても良好な服用感を得ることができる。このような観点から、製剤形態としては、より好ましくは、散剤、細粒剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、丸剤(但し、蜜丸である場合を除く)が挙げられ、さらに好ましくは、散剤、細粒剤、顆粒剤、錠剤が挙げられる。
製造方法
本発明の医薬組成物の製造方法は、上記(A)成分及び上記(B)成分と、必要に応じて配合されるその他の成分を用いて、医薬分野で採用されている通常の製剤化手法に従って製剤化すればよい。
用途
本発明の医薬組成物は、上記(A)成分及び上記(B)成分を構成する生薬の効能が期待される用途であればどのような用途で用いられてもよい。好ましくは、上記(A)成分を構成する生薬の効能による血流改善剤として好適に用いられる。血流改善によって、例えば女性ホルモンと自律神経とのアンバランスから起こるさまざまな身体の不調を改善できることが期待されるため、女性保健薬としてより好適に用いられる。
用量・用法
本発明の医薬組成物は、経口投与によって使用される。本発明の医薬組成物の用量については、投与目的、投与対象者の年齢、性別、体質、症状の程度等に応じて適宜設定されるが、例えば、ヒト1人に対して1日当たり、全生薬成分の原生薬換算量として1.5〜7g、好ましくは2.0〜6gとなる量で、1日1〜3回、好ましくは2又は3回の頻度で服用すればよい。服用タイミングについては、特に制限されず、食前、食後、又は食間のいずれであってもよいが、好ましくは食後が挙げられる。
2.医薬組成物の不快臭低減方法
前述するように、ボタンピ及びその単独抽出物、ケイヒ及びその単独抽出物、ブクリョウ及びその単独抽出物、カンゾウ及びその単独抽出物、ゴシツ及びその単独抽出物、ビャクジュツ及びその単独抽出物、コウブシ及びその単独抽出物、コウカ及びその単独抽出物、ゴシュユ及びその単独抽出物、ハンゲ及びその単独抽出物、ダイオウ及びその単独抽出物、ソウジュツ及びその単独抽出物、並びに、ジオウ及びその単独抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種である(B)成分は、トウキ及び/又はその単独抽出物、シャクヤク及び/又はその単独抽出物、センキュウ及び/又はその単独抽出物、並びに、ニンジン及び/又はその単独抽出物である(A)成分の特有の不快臭を低減することができる。したがって、本発明は、さらに、(A)トウキ及び/又はその単独抽出物、シャクヤク及び/又はその単独抽出物、センキュウ及び/又はその単独抽出物、並びに、ニンジン及び/又はその単独抽出物を含む医薬組成物(但し、蜜丸である場合を除く)において、前記(A)成分とともに、(B)ボタンピ及びその単独抽出物、ケイヒ及びその単独抽出物、ブクリョウ及びその単独抽出物、カンゾウ及びその単独抽出物、ゴシツ及びその単独抽出物、ビャクジュツ及びその単独抽出物、コウブシ及びその単独抽出物、コウカ及びその単独抽出物、ゴシュユ及びその単独抽出物、ハンゲ及びその単独抽出物、ダイオウ及びその単独抽出物、ソウジュツ及びその単独抽出物、並びに、ジオウ及びその単独抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種を配合する、医薬組成物の不快臭低減方法を提供する。
前記医薬組成物の不快臭低減方法において、使用する成分の種類や使用量、医薬組成物の形態等については、前記「1.医薬組成物」の欄に示す通りである。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
表1〜表4に記載の組成を有する医薬組成物を調製した。調製された医薬組成物における、不快臭の低減の程度を、以下の基準に基づいて評価した。
5:不快臭が極めて大きく低減された
4:不快臭が大きく低減された
3:不快臭が低減された
2:不快臭が少し低減された
1:不快臭がわずかしか低減されなかった
0:不快臭が比較例1と同程度
−1:不快臭が増した又は別の嫌味が付加されたことにより服用感が悪化した
結果を表1〜4に示す。表1〜2から明らかなように、トウキ末、シャクヤク末、センキュウ末及びニンジン末を含む(A)成分のみを含む医薬組成物(比較例1)における不快臭が、ボタンピ末、ケイヒ末、ブクリョウ末、カンゾウ末、ゴシツ末、ビャクジュツ末、コウブシ末、コウカ末、ゴシュユ末、ハンゲ末、ダイオウ末、ソウジュツ末、及びジオウ末よりなる群から選択される(B)成分を配合することで低減された。また、表3から明らかなように、(B)成分を、(A)成分ではない生薬成分((a)成分)を含む医薬組成物に配合しても、不快臭を低減する効果は得られなかった。特に、当該(a)成分として黄蓮阿膠湯や、ダイオウ末、オウゴン末、オウレン末を含む医薬組成物に配合した場合(比較例3、4、5、6、7、9、10)は、(B)成分を配合しても、むしろ服用感が悪化した。つまり、(B)成分によるマスキング効果は、(A)成分を含む医薬組成物に対して奏される特有の効果であることが示された。また、表4から明らかなように、(B)成分ではない生薬成分((b)成分)を、(A)成分に配合しても、不快臭を低減する効果は得られなかった。特に、当該(b)成分としてレンギョウ末、ボウフウ末、マオウ末、キキョウ末を配合した場合(比較例11、12、13、15)には、むしろ服用感が悪化した。つまり、(A)成分を含む医薬組成物に対して奏されるマスキング効果は、(B)成分特有の効果であることが示された。
Figure 2020002043
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Claims (6)

  1. (A)トウキ及び/又はその単独抽出物、シャクヤク及び/又はその単独抽出物、センキュウ及び/又はその単独抽出物、並びに、ニンジン及び/又はその単独抽出物と、
    (B)ボタンピ及びその単独抽出物、ケイヒ及びその単独抽出物、ブクリョウ及びその単独抽出物、カンゾウ及びその単独抽出物、ゴシツ及びその単独抽出物、ビャクジュツ及びその単独抽出物、コウブシ及びその単独抽出物、コウカ及びその単独抽出物、ゴシュユ及びその単独抽出物、ハンゲ及びその単独抽出物、ダイオウ及びその単独抽出物、ソウジュツ及びその単独抽出物、並びに、ジオウ及びその単独抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種と、を含む、医薬組成物(但し、蜜丸である場合を除く)。
  2. 全生薬成分中の前記(A)成分の含有量が30〜98重量%である、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 前記(A)成分が、トウキ、シャクヤク、センキュウ、及びニンジンである、請求項1又は2に記載の医薬組成物。
  4. 前記(B)成分が、ボタンピ、ケイヒ、ブクリョウ、カンゾウ、ゴシツ、ビャクジュツ、コウブシ、コウカ、ゴシュユ、ハンゲ、ダイオウ、ソウジュツ、及びジオウよりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれかに記載の医薬組成物。
  5. 血流改善剤である、請求項1〜4のいずれかに記載の医薬組成物。
  6. (A)トウキ及び/又はその単独抽出物、シャクヤク及び/又はその単独抽出物、センキュウ及び/又はその単独抽出物、並びに、ニンジン及び/又はその単独抽出物を含む医薬組成物(但し、蜜丸である場合を除く)において、前記(A)成分とともに、(B)ボタンピ及びその単独抽出物、ケイヒ及びその単独抽出物、ブクリョウ及びその単独抽出物、カンゾウ及びその単独抽出物、ゴシツ及びその単独抽出物、ビャクジュツ及びその単独抽出物、コウブシ及びその単独抽出物、コウカ及びその単独抽出物、ゴシュユ及びその単独抽出物、ハンゲ及びその単独抽出物、ダイオウ及びその単独抽出物、ソウジュツ及びその単独抽出物、並びに、ジオウ及びその単独抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種を配合する、医薬組成物の不快臭低減方法。
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