JP2020001716A - 包装体の製造方法及び該製造方法に用いる包装体製造装置 - Google Patents

包装体の製造方法及び該製造方法に用いる包装体製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】錠剤またはカプセル剤を供給するときの開口を大きくしつつ、二枚のフィルム間から錠剤またはカプセル剤が零れ落ちることを抑制することができる包装体の製造方法などを提供する。【解決手段】帯状の二枚のフィルムを長さ方向に繰り出すフィルム繰り出し工程S1と、前記フィルム繰り出し工程S1前に、錠剤またはカプセル剤を収容する窪みが長さ方向に間隔を空けて予め複数成形されているか、あるいは、前記フィルム繰り出し工程後に複数成形された、二枚のフィルムを重ね合せるフィルム重ね合せ工程S2と、二枚のフィルムの間に前記錠剤または前記カプセル剤を位置させて、前記二枚のフィルムを重ね合せる側に向けて、錠剤を供給する錠剤供給工程S3と、を備え、前記錠剤供給工程S3では、前記二枚のフィルムにおいて、錠剤供給側から離れる側となる前記窪みの一端縁が重ね合されたタイミングで、前記錠剤または前記カプセル剤の供給を行う。【選択図】図6

Description

本発明は、包装体の製造方法及び該製造方法に用いる包装体製造装置に関する。
二枚のフィルムをシールして構成された包装体が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の包装体は、帯状の2枚のフィルム間に、長手方向に沿った所定間隔ごとに被収容物を収容した状態で、前記被収容物の周囲をシールすることにより製造される。詳しくは、帯状の2枚のフィルム同士を互いに対向させた状態で長手方向に搬送しながら、所定間隔ごとに、短手方向の両端部同士と長手方向の一端部側同士とをシールして三方がシールされた袋体を形成し、前記袋体の他端部側(シールされていない側)から前記袋体内に被収容物を収容した後、前記袋体の他端部側をシールすることにより製造される。
特開2018−76096号公報
特許文献1に記載の包装体の製造方法では、例えば、被収容物である顆粒剤などの粉体を、前記袋体の他端部側の開口から前記袋体内(二枚のフィルム間)に収容した後に、前記袋体の他端部側をシールすることにより、包装体を得ている。
ここで、特許文献1に記載されたような三方シールされた袋体では、短手方向の両端部側がシールされて拘束されているので、被収容物を収容するための開口は、必ずしも十分な大きさであるとは言えない。そのため、被収容物が顆粒剤と比べて厚さを有する錠剤またはカプセル剤である場合、前記袋体内に前記錠剤または前記カプセルを供給するときに、前記錠剤または前記カプセル剤は、厚さの分だけ前記袋体の他端部側に引っ掛り易くなる。このような場合、前記袋体の内方に向けて、前記錠剤または前記カプセル剤を移動させる必要があるが、このような作業を行うことは、作業者にとって煩わしいものである。
上記のように、被収容物が錠剤またはカプセル剤などのような比較的厚さを有するものである場合には、二枚のフィルムの長手方向の一端部側同士のみをシールすることにより、すなわち、二枚のフィルムの短手方向の両端部側同士を開放状態にすることにより、開口を十分な大きさとすることも考えられる。しかしながら、二枚のフィルムの短手方向の両端部側同士を開放状態にした場合には、錠剤またはカプセル剤の収容時に、錠剤またはカプセル剤がフィルムの内表面で弾かれて、二枚のフィルムの間から零れ落ちることがあった。
このような問題点に鑑み、本発明は、錠剤またはカプセル剤を供給するときの開口を大きくしつつ、二枚のフィルム間から錠剤またはカプセル剤が零れ落ちることを抑制することができる包装体の製造方法及び該製造方法に用いる包装体製造装置を提供することを課題とする。
本発明に係る包装体の製造方法は、
帯状の二枚のフィルムを長さ方向に繰り出すフィルム繰り出し工程と、
該フィルム繰り出し工程によって繰り出された二枚のフィルムであって、前記フィルム繰り出し工程前に、錠剤またはカプセル剤を収容する窪みが長さ方向に間隔を空けて予め複数成形されているか、あるいは、前記フィルム繰り出し工程後に、前記窪みが長さ方向に間隔を空けて複数成形された二枚のフィルムを引き寄せて重ね合せるフィルム重ね合せ工程と、
引き寄せられる二枚のフィルムの間に前記錠剤または前記カプセル剤を位置させて、前記二枚のフィルムを重ね合せる側に向けて、前記錠剤または前記カプセル剤を供給する剤供給工程と、を備え、
前記剤供給工程では、前記フィルム重ね合せ工程で重ね合される前記二枚のフィルムにおいて、剤供給側から離れる側となる前記窪みの一端縁が重ね合されたタイミングで、前記錠剤または前記カプセル剤の供給を行う。
斯かる構成によれば、前記剤供給工程では、前記フィルムの重ね合せ工程で重ね合される前記二枚のフィルムにおいて、剤供給側から離れる側となる前記窪みの一端縁が重ね合されたタイミングで、前記錠剤または前記カプセル剤を供給するので、二枚のフィルムの窪みの一端縁以外の部分が離れて広がっている状態になっている。その結果、前記錠剤または前記カプセル剤を供給するときの剤供給側の開口を大きくすることができる。
また、前記剤供給工程では、前記フィルムの重ね合せ工程で重ね合される前記二枚のフィルムにおいて、剤供給側から離れる側となる前記窪みの一端縁が重ね合されたタイミングで、前記錠剤または前記カプセル剤を供給するので、一端縁が重ね合された窪みに前記錠剤または前記カプセル剤を供給することができる。そのため、前記窪みにて供給される前記錠剤または前記カプセル剤を確実に受けることができる。その結果、前記二枚のフィルムの間から、前記錠剤または前記カプセル剤が零れ落ちることを抑制することができる。
これにより、錠剤またはカプセル剤を供給するときの開口を大きくしつつ、二枚のフィルムの間から錠剤またはカプセル剤が零れ落ちることを抑制することができる。
また、上記包装体の製造方法においては、
前記フィルム重ね合せ工程では、前記二枚のフィルムを、長さ方向が垂直方向となるように重ね合わせ、
前記剤供給工程では、垂直上方から下方に向けて前記錠剤または前記カプセル剤を自重で落下供給することが好ましい。
斯かる構成によれば、前記フィルム重ね合せ工程では、前記二枚のフィルムを、長さ方向が垂直方向となるように重ね合せ、前記剤供給工程では、垂直上方から下方に向けて前記錠剤または前記カプセル剤を自重で落下供給するので、錠剤またはカプセル剤の供給速度を一定にすることができ、長期間に亘って窪みに確実に錠剤またはカプセル剤を供給することができる。
本発明に係る包装体製造装置は、
帯状のフィルムを長さ方向に繰り出すフィルム繰り出し手段と、
前記フィルム繰り出し手段で繰り出された二枚のフィルムであって、前記フィルム繰り出し手段で繰り出される前に錠剤またはカプセル剤を収容する窪みが長さ方向に間隔を空けて予め複数成形されているか、あるいは、前記フィルム繰り出し手段で繰り出された後に前記窪みが長さ方向に間隔を空けて複数成形された二枚のフィルムを引き寄せて重ね合せるフィルム重ね合せ手段と、
引き寄せられる二枚のフィルムの間に位置し、かつ前記二枚のフィルムを重ね合せる側に向けて、前記錠剤または前記カプセル剤を供給する剤供給手段と、備え、
前記剤供給手段は、前記フィルム重ね合せ手段で重ね合される二枚のフィルムにおいて、剤供給側から離れる側となる前記窪みの一端縁が重ね合されるタイミングで前記錠剤または前記カプセル剤を供給する手段である。
斯かる構成によれば、前記剤供給手段は、前記フィルム重ね合せ手段で重ね合される二枚のフィルムにおいて、剤供給側から離れる側となる前記窪みの一端縁が重ね合されるタイミングで前記錠剤または前記カプセル剤を供給する手段であるので、二枚のフィルムの窪みの一端縁以外の部分が離れて広がっている状態になっている。その結果、前記剤供給手段によって錠剤またはカプセル座視を供給するときの剤供給側の開口を大きくすることができる。
また、前記剤供給手段は、前記フィルム重ね合せ手段で重ね合される二枚のフィルムにおいて、剤供給側から離れる側となる前記窪みの一端縁が重ね合さるタイミングで前記錠剤または前記カプセル剤を供給する手段であるので、一端縁が重ね合された窪みに前記錠剤または前記カプセル剤を確実に供給することができる。そのため、前記剤供給手段に供給された前記錠剤または前記カプセル剤を前記窪みにて受けることができる。その結果、前記剤供給手段から前記錠剤または前記カプセル剤を供給するときに、前記二枚のフィルムの間から、前記錠剤または前記カプセル剤が零れ落ちることを抑制することができる。
これにより、前記剤供給手段によって錠剤またはカプセルを供給するときの開口を大きくしつつ、前記剤供給手段から前記錠剤または前記カプセル剤を供給するときに、二枚のフィルムの間から錠剤またはカプセル剤が零れ落ちることを抑制することができる。
また、上記包装体製造装置においては、
前記二枚のフィルムには、前記窪みが、前記フィルム繰り出し手段で繰り出す前に幅方向にも間隔を空けて予め複数成形されているか、あるいは、前記フィルム繰り出し手段で繰り出された後に幅方向にも間隔を空けて複数成形されていて、
前記フィルム重ね合せ手段は、前記二枚のフィルムを、長さ方向が垂直方向となるように重ね合せるように構成され、
前記剤供給手段は、垂直上方から下方に向けて前記錠剤または前記カプセル剤を供給するように構成されていることが好ましい。
斯かる構成によれば、前記フィルム重ね合せ手段は、前記二枚のフィルムを、長さ方向が垂直方向となるように重ね合せるように構成され、前記剤供給手段は、垂直上方から下方に向けて前記錠剤または前記カプセル剤を自重で落下供給するように構成されているので、錠剤またはカプセル剤の供給速度を一定にすることができ、長期間に亘って窪みに確実に錠剤またはカプセル剤を供給することができる。
以上のように、本発明によれば、錠剤またはカプセル剤を供給するときの開口を大きくしつつ、二枚のフィルム間から錠剤またはカプセル剤が零れ落ちることを抑制することができる包装体の製造方法及び該製造方法に用いる包装体製造装置が提供される。
本発明の一実施形態に係る包装体製造装置の全体構成を示した正面図。 本実施形態に係る包装体製造装置の錠剤供給部及びシール部の構成を拡大して示した正面図。 本実施形態に係る包装体製造装置の錠剤供給部及びシール部の構成を拡大して示した側面図。 錠剤供給部からシール部に錠剤が供給されている状態を示す正面図。 錠剤供給部のシャッター部の動作を説明する正面図。(a)は、上シャッターが開けられ、下シャッターが閉められた状態を示した図。(b)は、上シャッターが閉められ、下シャッターが開けられた状態を示した図。(c)は、(a)のA部分の拡大図。(d)は、(b)のB部分の拡大図。 本発明の一実施形態に係る包装体の製造方法を示すフロー図。 本実施形態に係る包装体製造装置によって製造された包装体の全体構成を示す平面図。 (a)本実施形態に係る包装体製造装置によって製造された包装体を切り取った状態を示す平面図。(b)(a)のVII−VII線断面図。
以下、本発明の一実施形態に係る包装体製造装置1について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の包装体製造装置1の説明においては、ホッパ50が配された側を上側、これと反対側を下側とする。
また、以下では、フィルム繰り出し手段で繰り出された後に、帯状の二枚のフィルムに対して、長さ方向及び幅方向に間隔を空けて窪みを複数成形する例について説明する。
また、以下では、窪みに錠剤を供給する例について説明する。
包装体製造装置1は、窪みを成形した二枚のフィルムを引き寄せることによって、対向させた窪みに錠剤を供給しつつ、二枚のフィルムを窪みの錠剤供給側から離れる側の一端縁のフィルム部分からシールすることにより窪み間に錠剤を閉じ込めて包装する包装体を製造する装置である。
二枚のフィルムとしては、例えば、アルミ箔の一方面及び他方面に樹脂フィルムを配したアルミラミネートフィルムが挙げられる。樹脂フィルムとしては、例えば、ポリプロピレン樹脂フィルムなどのポリオレフィン系樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムなどのポリエステル系樹脂フィルム、ポリアミド系樹脂フィルムなどが挙げられる。アルミラミネートフィルムの厚さは、30〜90μmに設定されていることが好ましい。二枚のフィルムとしては、例えば、腰強度が10〜75mNに設定された比較的軟質なフィルムを用いることができる。フィルムの腰強度は、ループスティフネステスター(株式会社東洋精機製作所製)を用いて、長さ160mm、幅20mmの試験片3個を、圧縮距離20mm、圧縮時間3秒の条件で測定し、3個の試験片についての測定値を算術平均することにより得ることができる。二枚のフィルムは帯状である。
錠剤としては、例えば、薬、サプリメントなどが挙げられる。
図1に示したように、包装体製造装置1は、窪み成形後の二枚のフィルムを引き寄せることにより窪みを互いに対向させた状態で、かつ、窪みの錠剤供給側から離れる側の一端縁が重ね合されたタイミングで錠剤を供給した後、窪み間に錠剤を閉じ込めるように、二枚のフィルムを重ね合せながらシールするとともに垂直下方に搬送するフィルム重ね合せ手段としてのシール部10と、シール部10の上側における窪みを有する二枚のフィルムの間に位置し、対向させた窪みに錠剤を供給する剤供給手段としての錠剤供給部20と、を備えている。
包装体製造装置1は、シール部10及び錠剤供給部20の水平方向の両側に配されて、フィルムに窪みを成形する一対の成形部30を備えている。
包装体製造装置1は、一対の成形部30に対して、シール部10及び錠剤供給部20と離間する反対側に配されて、一対の成形部30に向けて窪み成形前のフィルムを繰り出すフィルム繰り出し手段としての一対の巻出部40を備えている。
包装体製造装置1は、錠剤供給部20の上側に配されて、錠剤供給部20に供給する錠剤を収容するホッパ50を備えている。
包装体製造装置1は、ホッパ50と錠剤供給部20との間に配されて、ホッパ50に収容された錠剤を錠剤供給部20に供給するフィーダー60を備えている。
包装体製造装置1は、一対の成形部30にて窪みを成形したフィルムを、シール部10に向けて搬送する一対の搬送ローラ群70(ローラ70a、70b、70c、70d、70e、70f及び70g)を備えている。
一対の巻出部40は、それぞれ、窪み成形前のフィルムが巻き回された巻出ローラ41を有している。巻出ローラ41には、窪み成形前のフィルムが長さ方向(長手方向)に沿って巻き回されている。一対の巻出部40は、巻出ローラ41に巻き回された窪み成形前のフィルムを、一対の成形部30に向けて繰り出す。一対の巻出部40は、巻出ローラ41に巻き回された窪み成形前のフィルムを、互いに近付く方向に繰り出す。
一対の成形部30は、一対の巻出部40から繰り出された窪み成形前のフィルムに、窪みを成形する窪み成形装置31を有している。窪み成形装置31は、巻出ローラ41から繰り出された窪み成形前のフィルムを通過可能に構成されているともに、通過中の窪み成形前のフィルムを挟持するように構成されたクランプ部31aと、クランプ部31aの上側に配され、かつクランプ部31aによって挟持された窪み成形前のフィルムに窪みを成形する窪み成形部31bとを有している。
クランプ部31aは、下方向に対向配置された上クランプ31a1及び下クランプ31a2を有している。上クランプ31a1及び下クランプ31a2は、板状に形成されている。窪み成形前のフィルムは、上クランプ31a1と下クランプ31a2との間を通過する。上クランプ31a1及び下クランプ31a2は、通過する窪み成形前のフィルムを上下方向から挟持する。上クランプ31a1には、窪み成形前のフィルムの長さ方向及び幅方向(短手方向)のそれぞれの方向に所定の間隔を空けて、厚さ方向に貫通する複数の貫通孔(図示せず)が設けられている。本実施形態では、上クランプ31a1には、窪み成形前のフィルムの幅方向に間隔を空けて貫通孔が5列設けられ、窪み成形前のフィルムの長さ方向に間隔を空けて貫通孔が12列設けられている。下クランプ31a2には、貫通孔が設けられている位置と対応する位置に、上クランプ31a1と対向する側から下方に窪む窪み(図示せず)が設けられている。下クランプ31a2の窪みの深さは、後述する窪み成形部31bの突出部で窪み成形前のフィルムを押圧したときに、貫通孔から突出する突出部の先端側を収容可能な深さとなっている。
窪み成形部31bは、板状に形成されている。窪み成形部31bは、貫通孔が設けられている位置と対応する位置に、クランプ部31aと対向する側から下方に向けて突出する突出部(図示せず)を有している。窪み成形部31bは、少なくとも突出部の先端側を加熱する加熱部(図示せず)を有している。加熱部は、少なくとも突出部の先端側を、フィルムを加熱しつつ成形できる温度に加熱する。前記温度は、フィルムの材質に応じて適宜選択される。窪み成形部31bは、少なくとも先端側が加熱された突出部で窪み成形前のフィルムを押圧することにより窪みを成形する。本実施形態では、各窪み成形部31bは、一対の巻出部40から繰り出されたそれぞれの窪み成形前のフィルムに、同じ深さの窪みを成形する。窪み成形部31bの突出部は、0.1〜10Mpaの圧力で窪み成形前のフィルムを押圧する。
本実施形態では、クランプ部31a及び窪み成形部31bが上記のように構成されているので、窪み成形前のフィルムを1回押圧するごとに、幅方向に5列、長さ方向に12列の窪みが成形される。1回の押圧が終了した後、窪み成形後のフィルムを一対の搬送ローラ群70によってシール部10に向けて搬送しつつ、クランプ部31aに新たに搬送された窪み形成前のフィルムに窪みを成形する。
図1及び2に示したように、シール部10は、互いの外表面の一部が二枚のフィルムを介して圧接するように配された一対のシールロール10aを有している。
一対のシールロール10aは、一対の成形部30にて窪みが複数成形された2枚のフィルムを、複数の窪みがそれぞれ互いに対向するように、引き寄せてから重ね合わせて垂直下方に向けて搬送する。一対の搬送ローラ群70によってシール部10まで搬送されたフィルムでは、フィルムに成形された複数の窪みはシールロール10aの外表面側に向いている。そのため、シールロール10aは、フィルムに成形された複数の窪みを外表面で潰さないために、フィルムに成形された複数の窪みと嵌合するように内方に窪んだ複数の窪み10a1を有している。本実施形態では、上記のように、フィルムの幅方向に沿って窪みが5列で成形されていることから、シールロール10aは、図3に示したように、フィルムの幅方向に沿って5列の窪み10a1を有している。シールロール10aでは、5列の窪み10a1の間隔は、フィルムに成形された複数の窪みの間隔と略同一となっている。窪み10a1の外周の大きさは、フィルムに成形された窪みの外周の大きさと略同一とされ、窪み10a1の深さは、フィルムに成形された窪みの深さと略同一とされている。本実施形態では、シールロール10aに形成される多数の窪み10a1は、周方向で隣り合う窪み10a1,10a1同士の間隔が略等間隔となるように形成されている。
一対のシールロール10aの少なくとも一方は、一対のシールロール10aの少なくとも一方の外表面を加熱する加熱部(図示せず)を有している。前記加熱部は、一対のシールロール10aの少なくとも一方の外表面を、該外表面と当接している一方のフィルムの樹脂部分を溶融させて、他方のフィルムとシールさせることができる温度に加熱する。前記温度は、フィルムの樹脂部分の材質に応じて適宜選択される。このように、加熱部によって、一対のシールロール10aの少なくとも一方の外表面が加熱されるので、一対のシールロール10aによって二枚のフィルムを搬送しているときに、二枚のフィルムのうちの少なくとも一方のフィルムの樹脂部分を溶融させて、二枚のフィルムをヒートシールすることができる。一対のシールロール10aによって搬送されている二枚のフィルムを加熱する時間は、一対のシールロール10aによって二枚のフィルムを搬送する速度、すなわち、一対のシールロール10aの回転速度を調節することにより調節することができる。
一対のシールロール10aの動きは、高度な位置決め制御を行うことができるサーボモータによって制御されている。サーボモータによって、一対のシールロール10aの動きが制御されることにより、錠剤供給部20に対する一対のシールロール10aの窪み10a1の位置を制御することができる。
また、一対のシールロール10aに窪み成形後のフィルムが到達したか否かは、光センサにより検出することができる。
上記のように、サーボモータによる制御によって、錠剤供給部20に対する一対のシールロール10aの位置を制御することができ、光センサによる検出結果によって一対のシールロール10aに窪み成形後のフィルムが到達したことを把握できることから、フィルムの窪みが嵌合された一対のシールロール10aの窪み10a1が、錠剤供給部20の直下に達したときに、すなわち、錠剤供給側から離れた側となるフィルムの窪みの一端縁が重ね合されたタイミングで、錠剤供給部20から錠剤を供給することができる。このとき、二枚のフィルムの窪みの一端縁以外の部分が離れて広がっている状態になっている。その結果、錠剤を供給するときの錠剤供給側の開口を大きくすることができる。
図2、図4及び5に示したように、錠剤供給部20は、錠剤を収容する錠剤収容部21と、錠剤収容部21の下方に配され、所定のタイミングで開閉するシャッター部22と、を有している。シャッター部22を開閉するタイミングは、サーボモータによる窪み10a1の位置制御の結果及び光センサによる検出結果を基に判断される。上記のように、一対のシールロール10aは、フィルムの幅方向に沿って5列の窪み10a1を有していることから、錠剤供給部20も、5列の窪み10a1に対応する位置に5個備えられている。
錠剤収容部21は、垂直方向に延びる筒状体に構成されている。錠剤収容部21は、ホッパ50から供給された複数の錠剤100を収容している。本実施形態では、錠剤100の形状は楕円体であり、複数の錠剤100は、それぞれ、長さ方向が垂直方向に沿うように錠剤収容部21に収容されている。本実施形態では、錠剤収容部21の内径は、錠剤の短手方向の長さよりもやや大きくされている。
錠剤収容部21は、側方下側に、後述する上シャッター22aの第2部材22a2の下方先端側を挿入する第1スリット21aと、下シャッター22bの第4部材22b2の下方先端側を挿入する第2スリット21bとを有している。本実施形態では、第1スリット21aと第2スリット21bとは、錠剤収容部21内に、一錠分の錠剤を収容可能な空間を形成するように、垂直方向に位置ずれしている。
シャッター部22は、錠剤収容部21の上側に配される上シャッター22aと、錠剤収容部21の下側に配される下シャッター22bと、を有している。上シャッター22aと下シャッター22bとは、錠剤収容部21の側方側の互いに向かい合う位置に配されている。
上シャッター22a及び下シャッター22bは、水平方向に移動可能に構成されている。上シャッター22a及び下シャッター22bは、錠剤収容部21内に収容された錠剤を保持できるように構成されている。
上シャッター22aは、水平方向に延びる第1部材22a1と、第1部材22a1の一端側(錠剤収容部21に近い側)から下方側ほど錠剤収容部21に近付くように下方に向かって傾斜して延びる第2部材22a2とを有している。第1部材22a1の他端側には、第1部材22a1を水平方向に駆動するための駆動装置80(図2参照)に連動連結するための孔22a1aが形成されている。第2部材22a2の下方先端側には、錠剤を引っ掛けて保持する爪部22a2aが設けられている。
下シャッター22bは、水平方向に延びる第3部材22b1と、第3部材22b1の一端側(錠剤収容部21に近い側)から下方側ほど錠剤収容部21に近付くように下方に向かって傾斜して延びる第4部材22b2とを有している。第3部材22b1の他端側にも、第3部材22b1を水平方向に駆動するための駆動装置80に連動連結するための孔22b1aが形成されている。第4部材22b2の下方先端側にも、錠剤を引っ掛けて保持する爪部22b2aが設けられている。
上記のごとく構成された上シャッター22a及び下シャッター22bは、錠剤収容部21に錠剤が収容される前においては、第2部材22a2の下方先端側が第1スリット21aに挿入され、第4部材22b2の下方先端側が第2スリット21bに挿入されている。
次に、上シャッター22a及び下シャッター22bの動きについて、図5を参照しながら説明する。
まず、図5(a)及び(c)に示したように、上シャッター22aの下方先端側を第1スリット21aから排出するように、錠剤収容部21から離れる方向に移動させた後(上シャッター22aを開けた後)、フィーダー60を経由して、ホッパ50から錠剤収容部21に複数の錠剤100を供給する。このとき、錠剤収容部21に収容された複数の錠剤100の内の最も下側の錠剤100は、下シャッター22bの爪部22b2aによって引っ掛けられる。これにより、錠剤収容部21に収容された複数の錠剤100は、錠剤収容部21内に保持される。
次に、上シャッター22aの下方先端側を第1スリット21aに挿入するように、錠剤収容部21に近付く方向に移動させて(上シャッター22aを閉じて)、上シャッター22aの爪部22a2aを、錠剤収容部21に収容された複数の錠剤100の内の下から2番目の錠剤100に引っ掛ける。
次に、図5(b)及び(d)に示したように、下シャッター22bの下方先端側を第2スリット21bから排出するように、錠剤収容部21から離れる方向に移動させて(下シャッター22bを開けて)、最も下側の錠剤100を、シール部10まで、錠剤の自重にて落下させる。最も下側の錠剤100を落下させた後、再び、下シャッター22bを閉じる。
次に、上シャッター22aの下方先端側を第1スリット21aから排出するように移動させて(上シャッター22aを開けて)、下シャッター22bの爪部22b2aの位置まで、上シャッター22aの爪部22a2aで引っ掛けられていた錠剤100(下から2番目の錠剤)を移動させて、下シャッター22bの爪部22b2aで引っ掛ける。
上記動作を5列の錠剤供給部20の全てについて行う。また、包装される錠剤の数が予め設定した数になるまで、上記動作を繰り返す。
ホッパ50は、錠剤供給部20に供給する錠剤を収容している。
フィーダー60は、ホッパ50と錠剤供給部20との間に配されて、ホッパ50に収容された錠剤を錠剤供給部20まで案内している。すわなち、ホッパ50に収容された錠剤は、フィーダー60を経由して、錠剤供給部20に供給される。フィーダー60としては、例えば、パーツフィーダーが挙げられる。
搬送ローラ群70は、図1に示したように、複数のローラ70a、70b、70c、70d、70e、70f及び70gから構成されている。搬送ローラ70aと搬送ローラ70b、搬送ローラ70aとテンションローラ70c、及び搬送ローラ70eと搬送ローラ70fとは、それぞれ対となるように配されている。そのため、成形部30で窪みが成形されたフィルムは、搬送ローラ70aの外表面と搬送ローラ70bの外表面との間を通ってから、テンションローラ70cの外表面を介して搬送ローラ70dの外表面に受け渡される。受け渡されたフィルムは、搬送ローラ70eの外表面と搬送ローラ70fの外表面との間を通って、搬送ローラ70gの外表面に受け渡され、シール部10まで搬送される。
上記のように、成形部30では、窪み成形前のフィルムを上側から押圧して、フィルムに窪みを成形する。窪み成形後のフィルムが、搬送ローラ70aの外表面と搬送ローラ70bの外表面との間を通っているときには、窪みが成形されたフィルムが、搬送ローラ70aと搬送ローラ70bとの間に挟み込まれて搬送される。また、窪み成形後のフィルムが、搬送ローラ70dの外表面を通っているときには、窪みが成形されたフィルムの窪みが、搬送ローラ70dの外表面に圧接される。また、窪み成形後のフィルムが、搬送ローラ70eの外表面と搬送ローラ70fの外表面との間を通っているときには、窪みが成形されたフィルムが、搬送ローラ70eと搬送ローラ70fとの間に挟み込まれて搬送されることとなる。
そのため、ローラの外表面でフィルムの窪みが潰されないように、搬送ローラ70a、70d、及び70eには、シールロール10aと同様に、フィルムに成形された窪みと嵌合するように径方向内方に窪んだ窪みが設けられている。
次に、上のように構成された包装体製造装置1を用いて、本発明の一実施形態に係る包装体の製造方法を実施する例について説明する。
本発明の包装体の製造方法は、図6に示したように、帯状の二枚のフィルムを長さ方向に繰り出すフィルム繰り出し工程(S1)と、該フィルム繰り出し工程(S1)によって繰り出された二枚のフィルムであって、前記フィルム繰り出し工程後に、前記窪みが長さ方向に間隔を空けて複数成形された二枚のフィルムを引き寄せて重ね合せるフィルム重ね合せ工程(S2)と、引き寄せられる二枚のフィルムの間に錠剤を位置させて、前記二枚のフィルムを重ね合せる側に向けて、前記錠剤を供給する剤供給工程(S3)と、を備える。
また、前記剤供給工程(S3)では、前記フィルム重ね合せ工程(S2)で重ね合される前記二枚のフィルムにおいて、錠剤供給側から離れる側となる前記窪みの一端縁が重ね合されたタイミングで、前記錠剤を供給する。
(フィルム繰り出し工程:S1)
フィルム繰り出し工程S1では、一対の巻出部40から窪み成形前のフィルムを、それぞれ一対の成形部30に向けて繰り出す。
次に、フィルム繰り出し工程S1によって、一対の成形部30に向けて繰り出された窪み成形前のフィルムに、一対の成形部30にて、長さ方向及び幅方向に間隔を空けて複数の窪みを成形する。一対の成形部30における窪みの成形は、窪み成形装置31にて行う。窪み成形装置31では、一対の巻出部40から巻き出された窪み成形前のフィルムをクランプ部31aで挟持しつつ、少なくとも先端側が加熱された窪み成形部31bの突出部で上側から押圧することにより、窪み成形前のフィルムに窪みを成形する。
このように複数の窪み成形後の二枚のフィルムを、搬送ローラ群70によってシール部10に向けて搬送する。
(フィルム重ね合せ工程:S2)
フィルム重ね合せ工程S2では、複数の窪み成形後の二枚のフィルムを、一対のシールロール10aによって引き寄せて重ね合せる。一対のシールロール10aは、二枚のフィルムを挟んで互いに圧接する外表面の間で、複数の窪み成形後の二枚のフィルムの窪み以外のフィルム部分を挟んで重ね合せる。
上記のように、シール部10の一対のシールロール10aの少なくとも一方は、加熱部を有しているので、一対のシールロール10aの少なくとも一方の表面は、加熱部によって加熱される。そのため、一対のシールロール10a間で挟まれた前記フィルム部分は、少なくとも一方のフィルムのフィルム部分の樹脂部分が溶融されてヒートシールされる。
上記により、フィルム重ね合せ工程S2では、窪み成形後の二枚のフィルムは、錠剤の供給側から離れる側となる二枚のフィルムの窪みの一端縁側のフィルム部分から窪みを除く該窪みの他端縁側のフィルム部分まで一対のシールロール10aの回転によりヒートシールされる。
(剤供給工程:S3)
剤供給工程S3では、錠剤供給部20に錠剤を収容することにより、一対のシールロール10aによって引き寄せられる二枚のフィルムの間に錠剤を位置させる。剤供給工程S3では、錠剤供給部20から、二枚のフィルムを重ね合せる側(本実施形態では、上下側)に向けて、錠剤を供給する。剤供給工程S3では、フィルム重ね合せ工程S2で重ね合される二枚のフィルムにおいて、錠剤供給側から離れる側となる二枚にフィルムにおける窪みの一端縁のフィルム部分がヒートシールされたタイミングで、錠剤供給部20から錠剤を供給する。錠剤供給部20からの錠剤の供給は、錠剤の自重にて落下させることにより行うことができる。錠剤を供給するタイミング、すなわち、シャッター部22を開閉するタイミングは、前述のように、サーボモータによる窪み10a1の位置制御の結果及び光センサによる検出結果を基に判断される。
錠剤供給部20から錠剤が供給された後、一対のシールロール10aによって、二枚のフィルムを下方に向けて搬送して、錠剤供給方向に沿った二枚のフィルムの窪み以外のフィルム部分の樹脂部分を溶融させてヒートシールすることにより、二枚のフィルムの互いに対向する窪みによって閉じられた収容部を短手方向(図7では紙面の上下方向)に5列有する包装体を得ることができる。
上記のように、錠剤供給前に予めフィルムに窪みを成形しておくことにより、二枚のフィルムをシールして錠剤を包装する際に、フィルムに皺が寄り難くすることができる。また、錠剤の大きさに合わせた大きさの窪みを成形することができるので、包装体の大きさをコンパクトにすることができる。
ここで、窪みが成形されていない二枚のフィルムを用いて、これらのフィルムの長さ方向及び幅方向に間隔を空けて複数の錠剤を個別に包装する場合には、錠剤が包装される間隔(ピッチ)が一定にならないことがあり、このような包装体のフィルム表面に、個別に包装された複数の錠剤を錠剤ごとに分割するためのミシン目を設けようとすると、ミシン目を設ける位置を錠剤が包装される間隔に合わせて変える必要がある。しかしながら、本実施形態に係る包装体の製造方法では、二枚のフィルムに一定間隔で窪みを成形できることから、錠剤が包装される間隔を一定にすることができる。そのため、複数の錠剤を錠剤ごとに分割するためのミシン目を設ける場合に、ミシン目を設ける位置を錠剤が包装される間隔に合わせて変える必要がなくなる。
上記各工程を一対の巻出部40に巻き付けられた全てのフィルムについて行うことにより、図7に示したように、短手方向に5列の収容部210を有し、かつ長手方向に複数列の収容部210を有する包装体200を得ることができる。
なお、図7に示したような、短手方向に5列の収容部210を有し、かつ長手方向に複数列の収容部210を有する包装体200は、切断前のフィルムの短手方向に沿って、適宜切断して使用することができる。例えば、図8に示したように、切断前のフィルムの短手方向に5列の収容部210を有し、かつ切断前のフィルムの長手方向に2列の収容部210を有するように切断して使用することができる。切断後の包装体200には、必要に応じて、開封手段としてノッチを設けてもよい。また、必要に応じて、切断後の包装体200のフィルム表面に、包装体200に個別に包装された複数錠の錠剤を錠剤ごとに分割するためのミシン目を設けてもよい。
上述の実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内およびそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
上記実施形態では、一対の巻出ローラ41から繰り出されたフィルムを用いて、包装体を製造する例について説明したが、包装体の製造に用いられるフィルムは、一対の巻出ローラ41から繰り出されたものに限られない。帯状のフィルムをスリッターによって長さ方向に裁断して2分割したものを用いてもよい。
上記実施形態では、フィルム繰り出し工程S1後に、長さ方向及び幅方向に互いに間隔を空けて複数の窪みを成形した帯状の二枚のフィルムを用いて、包装体を製造する例について説明したが、包装体を製造する例はこれに限られない。フィルム繰り出し工程S1前に、長さ方向及び幅方向に互いに間隔を空けて予め複数の窪みを成形した帯状の二枚のフィルムを用いて、包装体を製造してもよい。
この場合には、予め複数の窪みを成形した帯状の二枚のフィルムを、それぞれ一対の巻出ローラ41に巻き回しておく。また、一対の巻出ローラ41の外表面に予め成形された窪みが接触して、窪みが潰れないように、一対の巻出ローラ41には、二枚のフィルムに成形した窪みと嵌合する窪みを設けることが好ましい。
上記実施形態では、一対のシールロール10aによって、窪み成形後の二枚のフィルムを、窪み同士がフィルムの長手方向で重なり合うように垂直方向に搬送しつつ、錠剤供給部20から錠剤の自重にて、錠剤を落下させて、窪みに錠剤を供給する例について説明した。この場合は、錠剤を自重で落下供給するので、錠剤の供給速度を一定にすることができ、長期間に亘って窪みに確実に錠剤を供給することができる利点があるが、窪み成形後の二枚のフィルムを搬送する方向は垂直方向に限られない。窪み成形後の二枚のフィルムを搬送する方向は水平方向であってもよい。窪み成形後の二枚のフィルムを水平方向に搬送する場合には、錠剤供給部20は、錠剤を水平方向に供給するように配される。このような場合には、錠剤供給部20に収容された錠剤に水平方向の外力を加えることにより、錠剤供給部20から、水平方向に搬送されている二枚のシールの窪みに錠剤を供給することができる。
上記実施形態では、錠剤の形状が楕円体である例について説明したが、錠剤の形状はこれに限られない。錠剤の形状は、円柱状、レンズ状などであってもよい。
上記実施形態では、窪み成形部31bによって、窪み成形前のフィルムを1回押圧するごとに、幅方向に5列、長さ方向に12列の窪みが成形される例について説明したが、窪み成形部31bでの1回の押圧によって幅方向及び長さ方向に成形される窪みの列数はこれに限られない。幅方向に5列より少なくてもよいし、多くてもよい。また、長さ方向に12列よりも少なくてもよいし、多くてもよい。
上記実施形態では、窪み成形部31bの突出部の少なくとも先端側を加熱しながら、窪み成形前のフィルムに窪みを成形する例について説明したが、窪み成形前のフィルムに窪みを成形する例はこれに限られない。窪み成形部31bの突出部の少なくとも先端側を加熱せずに、冷間成形にて窪み成形前のフィルムに窪みを成形してもよい。
上記実施形態では、各窪み成形部31bが、一対の巻出部40から繰り出されたそれぞれの窪み成形前のフィルムに、同じ深さの窪みを成形する例について説明したが、一対の巻出部40から繰り出されたそれぞれの窪み成形前のフィルムに成形される窪みの深さは、上記の例に限られない。一対の巻出部40から繰り出される一方の窪み成形前のフィルムに成形される窪みが、他方の窪み成形前のフィルムに成形される窪みよりも深くなるように、一方及び他方の窪み成形前のフィルムに窪みを成形してもよい。
1 包装体製造装置、
10 シール部、20 錠剤供給部、21 錠剤収容部、22 シャッター部、30 成形部、31 窪み成形装置、40 巻出部、41 巻出ローラ、50 ホッパ、60 フィーダー、70 搬送ローラ群、80 駆動装置、100 錠剤、200 包装体、210 収容部、
10a シールロール、21a 第1スリット、21b 第2スリット、22a 上シャッター、22b 下シャッター、31a クランプ部、31b 窪み成形部、70a 搬送ローラ、70b 搬送ローラ、70c テンションローラ、70d 搬送ローラ、70e 搬送ローラ、70f 搬送ローラ、70g 搬送ローラ、
10a1 窪み、22a1 第1部材、22a2 第2部材、22b1 第3部材、22b2 第4部材、31a1 上クランプ、31a2 下クランプ、
22a1a 孔、22a2a 爪部、22b1a 孔、22b2a 爪部。

Claims (4)

  1. 帯状の二枚のフィルムを長さ方向に繰り出すフィルム繰り出し工程と、
    該フィルム繰り出し工程によって繰り出された二枚のフィルムであって、前記フィルム繰り出し工程前に、錠剤またはカプセル剤を収容する窪みが長さ方向に間隔を空けて予め複数成形されているか、あるいは、前記フィルム繰り出し工程後に、前記窪みが長さ方向に間隔を空けて複数成形された二枚のフィルムを引き寄せて重ね合せるフィルム重ね合せ工程と、
    引き寄せられる二枚のフィルムの間に前記錠剤または前記カプセル剤を位置させて、前記二枚のフィルムを重ね合せる側に向けて、前記錠剤または前記カプセル剤を供給する剤供給工程と、を備え、
    前記剤供給工程では、前記フィルム重ね合せ工程で重ね合される前記二枚のフィルムにおいて、剤供給側から離れる側となる前記窪みの一端縁が重ね合されたタイミングで、前記錠剤またはカプセル剤を供給する、
    包装体の製造方法。
  2. 前記フィルム重ね合せ工程では、前記二枚のフィルムを、長さ方向が垂直方向となるように重ね合わせ、
    前記剤供給工程では、垂直上方から下方に向けて前記錠剤または前記カプセル剤を自重で落下供給する、
    請求項1に記載の包装体の製造方法。
  3. 帯状のフィルムを長さ方向に繰り出すフィルム繰り出し手段と、
    前記フィルム繰り出し手段で繰り出された二枚のフィルムであって、前記フィルム繰り出し手段で繰り出される前に錠剤またはカプセル剤を収容する窪みが長さ方向に間隔を空けて予め複数成形されているか、あるいは、前記フィルム繰り出し手段で繰り出された後に前記窪みが長さ方向に間隔を空けて複数成形された二枚のフィルムを引き寄せて重ね合せるフィルム重ね合せ手段と、
    引き寄せられる二枚のフィルムの間に位置し、かつ前記二枚のフィルムを重ね合せる側に向けて、前記錠剤または前記カプセル剤を供給する剤供給手段と、備え、
    前記剤供給手段は、前記フィルム重ね合せ手段で重ね合される二枚のフィルムにおいて、剤供給側から離れる側となる前記窪みの一端縁が重ね合されるタイミングで前記錠剤または前記カプセル剤を供給する手段である、
    包装体製造装置。
  4. 前記フィルム重ね合せ手段は、前記二枚のフィルムを、長さ方向が垂直方向となるように重ね合せるように構成され、
    前記剤供給手段は、垂直上方から下方に向けて前記錠剤または前記カプセル剤を自重で落下供給するように構成されている、
    請求項3に記載の包装体製造装置。
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