JP2020000981A - 旋回流発生器 - Google Patents

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Abstract

【課題】旋回流発生器の液体の分離能力を向上させる。【解決手段】旋回流発生器3は、軸Xを中心とする円周面32aと、円周面32aの周囲に形成され、混合流体を軸X周りに旋回させる旋回流路34とを備えている。円周面32aは、軸X方向において旋回流路34の出口よりも延びる延長部32bを有している。延長部32bには、旋回流路34から流出する液滴を滞留させる滞留部37が形成されている。【選択図】図2

Description

ここに開示された技術は、旋回流発生器に関する。
例えば、特許文献1には、流体を旋回させる旋回流発生器が開示されている。特許文献1の旋回流発生器は、気液の混合流体を旋回させて、遠心力によって気体と液体とを分離させる。
特開2002−28422号公報
前述のような旋回流発生器は、旋回流の遠心力によって、比重の大きい液体を気体から分離する。そのため、小さな液滴は重量が小さいため、遠心力も小さくなり、分離がしづらくなる。
ここに開示された技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、旋回流発生器の液体の分離能力を向上させることにある。
ここに開示された旋回流発生器は、気液の混合流体を所定の軸周りに旋回させることによって気体と液体とを分離させる旋回流発生器であって、前記軸を中心とする円周面と、前記円周面の周囲に形成され、混合流体を前記軸周りに旋回させる旋回流路とを備え、前記円周面は、前記軸方向において前記旋回流路の出口よりも延びる延長部を有し、前記延長部には、前記旋回流路から流出する液滴を滞留させる滞留部が形成されている。
前記旋回流発生器によれば、液体の分離能力を向上させることができる。
図1は、気液分離器の縦断面図である。 図2は、旋回流発生器の斜視図である。 図3は、旋回流発生器の縦断面図である。 図4は、第2管の下端部の拡大断面図である。 図5は、第1の変形例に係る第2管の下端部の拡大断面図である。 図6は、第2の変形例に係る第2管の下端部の拡大断面図である。 図7は、第3の変形例に係る第2管の下端部の拡大断面図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、気液分離器100の縦断面図である。詳しくは、図1は、軸Xを含む平面で気液分離器100を切断した断面図である。
気液分離器100は、ケーシング1と、ケーシング1内に収容された旋回流発生器3とを備えている。気液分離器100は、気液の混合流体を気体と液体とに分離する。例えば、気液分離器100は、水が混合された蒸気又は空気を蒸気又は空気と水とに分離する。気液分離器100は、液体を流出させる一方、気体の流出を阻止するトラップ機構7をさらに備えていてもよい。以下、「上流」とは、流体の流れ方向における上流を意味し、「下流」とは、流体の流れ方向における下流を意味する。
ケーシング1は、第1ケース11と、第2ケース12と、第3ケース13との分割構造となっている。第1ケース11の下方に第2ケース12が配置され、第2ケース12の下方に第3ケース13が配置される。第1ケース11は、第2ケース12の上部に連結される。第3ケース13は、第2ケース12の下部に連結される。第1ケース11と第2ケース12とは、ボルト締結される。第2ケース12と第3ケース13とは、ボルト締結される。
第2ケース12は、筒状に形成されている。詳しくは、第2ケース12は、上下方向(即ち、鉛直方向)に延びる軸Xを中心とする略円筒状に形成されている。
第1ケース11には、混合流体が流入する流入ポート14と、気体が流出する気体流出ポート15とが形成されている。気体流出ポート15の上流端部は、第1ケース11の内側に下方へ向かって開口している。気体流出ポート15の下流端部は、第1ケース11の外側に側方へ向かって開口している。気体流出ポート15の上流端部の軸心は、軸Xと一致している。流入ポート14の上流端部は、第1ケース11の外側に側方へ向かって開口している。流入ポート14の下流端部は、第1ケース11の内側であって、気体流出ポート15の上流端部よりも軸Xを中心とする半径方向外側の位置で開口している。
以下、特段の断りがない限り、「半径方向」とは、軸Xを中心とする半径方向を、「周方向」とは、軸X周りの周方向を意味する。
第3ケース13には、液体が流出する液体流出ポート16が形成されている。液体流出ポート16の上流端部は、第3ケース13の内側に開口し、液体流出ポート16の下流端部は、第3ケース13の外側に開口している。第3ケース13には、トラップ機構7が配置される。
図2は、旋回流発生器3の斜視図である。図3は、旋回流発生器3の縦断面図である。旋回流発生器3は、軸Xを中心とする円周面32aと、円周面32aの周囲に形成され、混合流体を軸X周りに旋回させる旋回流路34とを有している。例えば、旋回流発生器3は、第1管31と、第1管31の内側に位置する第2管32と、第1管31と第2管32との間に設けられた複数の傾斜壁33とを有していてもよい。第2管32の外周面が円周面32aである。
第1管31と第2管32とは、同軸上に配置されている。第1管31の軸心と第2管32の軸心は、軸Xと一致している。第1管31及び第2管32は、上下の両方に開口している。第2管32は、第1管31よりも上下の両側に突出しいている。
傾斜壁33の上端部は、第1管31の上端よりも上方まで延びている。一方、傾斜壁33の下端部は、第1管31の上下方向における中央付近まで延びている。
第1管31と第2管32との間に、旋回流路34が形成されている。詳しくは、複数の傾斜壁33は、第1管31と第2管32との隙間において周方向に並んで配置されている。周方向に隣り合う各2つの傾斜壁33と第1管31と第2管32とによって旋回流路34が区画されている。つまり、円周面32aは、旋回流路34を部分的に(詳しくは、旋回流路34のうち半径方向内側の部分を)区画している。
旋回流路34には、上方から混合流体が流入する。旋回流路34は、混合流体を軸X回りに旋回させながら上方から下方へ流通させるような形状に形成されている。
尚、傾斜壁33の下端は第1管31の上下方向における中央付近で終わっているので、旋回流路34の出口は、第1管31の上下方向における中央付近に位置している。つまり、第1管31及び第2管32は、旋回流路34の出口よりも下方へ延びている。そのため、旋回流路34の出口よりも下方においては、第1管31と第2管32の隙間は、傾斜壁33で仕切られておらず、周方向に連続する円環状の空間となっている。
旋回流路34の上流端には、流体から異物を取り除くためのスクリーン36が設けられていてもよい。スクリーン36は、流体が通過可能なメッシュ構造となっている。スクリーン36は、全体として、略円錐台に形成されている。図2では、スクリーン36が省略されている。
第2管32の内部は、排気流路35となっている。第2管32には、液体の分離された気体が下方から流入する。気体は、排気流路35を通って上方へ流出する。
旋回流発生器3は、第1ケース11と第2ケース12とで挟み込まれている。詳しくは、第1ケース11には、旋回流発生器3の第2管32が嵌る第1凹部21が形成されている。第1凹部21は、第1ケース11のうち気体流出ポート15の上流端に連通するように形成されている。第2管32の上端部が第1凹部21に嵌っている。第2ケース12の上端部には、旋回流発生器3の第1管31が嵌る第2凹部23が形成されている。第1管31の下端部が第2凹部23に嵌っている。このとき、第1管31の内周面は、第2ケース12の内周面と、略面一となっている。このように、第2管32の上端部が第1凹部21に嵌り且つ第1管31の下端部が第2凹部23に嵌った状態で、第1ケース11と第2ケース12とがボルト締結される。旋回流発生器3は、第1ケース11と第2ケース12とで挟み込まれることによってケーシング1に固定される。
旋回流発生器3の旋回流路34の上流端は、流入ポート14の下流端に接続されている。旋回流発生器3の排気流路35の下流端は、気体流出ポート15の上流端に接続されている。
旋回流発生器3よりも下方であって、ケーシング1の比較的下部は、分離された液体を貯留する貯留部17となっている。
トラップ機構7は、ボール71と、弁座72と、カバー73とを有している。
ボール71は、中空の球体である。カバー73は、ボール71を収容できる程度の内部空間を有するドーム状に形成されている。カバー73には、複数の管通孔73aが形成されている。カバー73は、第3ケース13に取り付けられている。ボール71は、第3ケース13とカバー73との間に収容されている。ボール71は、第3ケース13とカバー73との間において貯留部17の液体に浮遊する。貯留部17の液体が少ないとき、又は、無いときには、ボール71は第3ケース13上に位置している。
弁座72は、第3ケース13の液体流出ポート16の上流端部に配置されている。弁座72は、弁口72aが貫通形成された管状の部材である。弁口72aは、液体流出ポート16と連通している。弁座72の上流端は、第3ケース13からケース1の内方に突出している。弁座72の上流端にボール71が着座することによって弁口72aが閉じられる。一方、弁座72の上流端からボール71が離座することによって弁口72aが開かれる。
ここで、第2管32の構成についてさらに詳しく説明する。
前述の如く、第2管32は、図3に示すように、旋回流路34の出口よりも下方に延びている。つまり、円周面32aのうち旋回流路34の出口よりも下方に延びた延長部32bを有している。延長部32bには、旋回流路34から流出する液滴を滞留させる滞留部37が形成されている。
詳しくは、延長部32bは、延長部32bの端縁に向かって外径が大きくなるように形成されたスカート部32cを有している。滞留部37は、スカート部32cに形成されている。滞留部37は、円周面32aの全周に亘って延びる無端状、即ち、円環状に形成された溝である。
図4は、第2管32の下端部の拡大断面図である。詳しくは、図4は、軸Xを含む平面で第2管32を切断した断面図である。滞留部37は、図4に示すように、軸Xを含む平面で切断した断面において、円周面32aから凹んでおり、湾曲した形状をしている。滞留部37は、開口側よりも奥側の方が軸X方向へ(即ち、下方へ)の深さが深くなっている。
続いて、気液分離器100の動作について図1を参照しながら説明する。ここでは、水混じりの蒸気を混合流体の例とし、蒸気と水とを分離させる場合を例に説明する。
水混じりの蒸気(以下、「混合蒸気」と称する)は、流入ポート14を介して気液分離器100に流入する。混合蒸気は、流入ポート14から旋回流路34に流入し、旋回流路34を通過していく。混合蒸気は、旋回流路34を通過する間に旋回流となり、旋回流として旋回流路34から流出していく。このとき発生する遠心力によって半径方向外側へ水が移動していき、蒸気から水が分離されていく。分離された水のうちの多くは、第1管31の内周面及び第2ケース12の内周面を伝って下方へ落下していく。
水が分離された蒸気は、旋回流発生器3の下方の空間に流出した後、第2管32の下端から排気流路35に流入し、排気流路35及び気体流出ポート15を経て、気液分離器100から流出していく。一方、分離された水は、貯留部17に貯留していく。水の貯留量が少ない間は、ボール71が弁座72に着座し、弁口72aが閉じられている。そのため、貯留部17には、水が溜まっていく。貯留部17の水の貯留量が増加するとボール71が浮遊し、ボール71が弁座72から離座する。これにより、弁口72aが開き、貯留部17の水が液体流出ポート16を介して気液分離器100から流出していく。貯留部17の水の貯留量が減少すると、ボール71が弁座72に着座し、弁口72aが閉じられる。
ここで、旋回流発生器3による蒸気と水との分離についてさらに詳しく説明する。
旋回流路34の通過により旋回流となった混合蒸気に含まれる小さな水滴は、重量が小さいので、作用する遠心力も小さい。そのため、小さな水滴は、混合蒸気から完全には分離せず、混合蒸気中に残留する場合もある。そのような水滴の一部は、第2管32の円周面32aに接触すると、円周面32aに付着し、円周面32aを下方へ伝っていく。円周面32aの下部には滞留部37が形成されているので、小さな水滴は、滞留部37に入る。滞留部37は、開口側よりも奥側の方が下方への深さが深くなっているので、滞留部37に入った水滴は、しばらく滞留部37内に留まる。
円周面32aのうち滞留部37が形成された部分は、旋回流路34の出口よりも下方なので、滞留部37の近傍においては旋回流路34から流出する蒸気及び水が旋回している。分離された水は、第1管31の内周面の近傍を旋回しているので、円周面32aの近傍を旋回する流体の大部分は、蒸気(小さな水滴を含み得る)である。一部の蒸気は、滞留部37内に進入し、滞留部37に沿って旋回する。それに加えて、滞留部37が設けられているスカート部32cは、円周面32aの端縁に向かって拡径するように広がっているので、旋回する蒸気が当たりやすくなっている。そのため、滞留部37には、蒸気が進入しやすくなっている。
滞留部37に滞留する水滴は、蒸気と共に滞留部37内を旋回する。水滴は、滞留部37内を旋回する間に他の水滴とくっついて、しだいに大きくなっていく。水滴が大きくなると遠心力も大きくなり、やがて、水滴が滞留部37から半径方向外側へ飛び出していく。このとき、滞留部37は開口側よりも奥側の方が下方への深さが深くなっているので、滞留部37の開口側の端部は、飛び出していく水滴を斜め上方へ案内する。そのため、水滴は、円周面32aを伝っていくのではなく、第1管31と第2管32との間の空間に飛び出していく。飛び出した水滴は、蒸気の旋回流に乗り、さらに遠心力を受けて半径方向外側へ飛散し、貯留部17へ落下していく。
このように、旋回流路34によって発生する旋回流だけでは分離しきれない水滴も、滞留部37によって捕捉して滞留部37内で旋回させながら滞留させることで、蒸気から分離させることができる。
特に、この例では、円周面32aを有する第2管32は、その内部に排気流路35が形成されている。円周面32aを伝う水滴は、最終的には、円周面32aの下端縁、即ち、第2管32の下端縁に達する。第2管32の下端縁は、排気流路35の入口となっている。つまり、円周面32aの下端縁の水滴は、排気流路35へ流入していく蒸気に再び混ざり合う虞がある。それに対し、前述のように、延長部32bに残留部37を形成することによって、円周面32aの下端縁に達する水滴を低減することができる。その結果、円周面32aに付着することで分離された水滴が再び蒸気に混ざり合って流出していくことを抑制することができる。
尚、円周面32aの下端縁の水滴が排気流路35に流入する蒸気に混ざり合わないように、スカート部32cが設けられている。詳しくは、円周面32aのうち残留部37よりも下方の部分に付着した水滴や、残留部37よりも上方の部分に付着しても残留部37に捕捉されなかった水滴は、円周面32aの下端縁に達する。ここで、スカート部32cは下端縁に向かって拡径しているので、スカート部32cには蒸気が当たりやすく、且つ、スカート部32cはその蒸気を半径方向外側へ案内する。円周面32aの下端縁に留まっている水は、このように流れる蒸気によって半径方向外側へ吹き飛ばされ、落下していく。そのため、円周面32aの下端縁に達した水滴は、排気流路35に流入する蒸気に巻き込まれにくくなっている。つまり、スカート部32cは、残留部37内での旋回流の発生を促進する機能と円周面32aの下端縁の水滴を半径方向外側へ飛散させる機能とを有する。
以上のように、旋回流発生器3は、軸Xを中心とする円周面32aと、円周面32aの周囲に形成され、混合流体を軸X周りに旋回させる旋回流路34とを備え、円周面32aは、軸X方向において旋回流路34の出口よりも延びる延長部32bを有し、延長部32bには、旋回流路34から流出する液滴を滞留させる滞留部37が形成されている。
この構成によれば、混合流体中に含まれる液体は、基本的には、旋回流路34を流通する間、又は、旋回流路34から流出した後に、旋回流に起因する遠心力を受けて半径方向外側へ飛散し、気体から分離されていく。しかしながら、小さな液滴は遠心力が小さいので、旋回流路34を出た後でも気体と混ざり合ったままのものも存在する。そのような液滴の一部は、延長部32bの近傍を流れる際に延長部32bに付着し、延長部32bを伝っていく。その際に、液滴は、残留部37にしばらく留まる。液滴は、残留部37に留まっている間に別の液滴とくっついて、大きな液滴となる。残留部37の近傍には旋回流路34から流出した流体による旋回流が存在するので、大きくなった液滴は、その旋回流に乗って半径方向外側へ飛散していく。このように、旋回流路34による旋回流だけでは分離できない小さな液滴も残留部37に残留させることによって分離することができる。その結果、旋回流発生器の液体の分離能力を向上させることができる。
また、延長部32bは、軸X方向における延長部32bの下端縁(端縁)に向かって外径が大きくなるように形成されたスカート部32cを有し、滞留部37は、スカート部32cに形成されている。
この構成によれば、スカート部32cには、旋回流路34から流出する流体が当たりやすくなっている。そのため、延長部32bに付着する液滴を増加させ、より多くの液滴を残留部37に留めることができる。
また、滞留部37は、円周面32aの全周に亘って延びる無端状に形成された溝である。
この構成によれば、残留部37内において旋回流を発生させることができる。つまり、延長部32bに沿って流れる流体の一部は、残留部37にも進入する。延長部32bに沿って流れる流体は旋回流路34により旋回流となっていることに加え、残留部37は円周面32aの全周に亘って無端状に形成された溝である。そのため、残留部37に進入した流体は、残留部37に沿った旋回流となる。これにより、残留部37内の液滴は、残留部37内で旋回する。液滴は、旋回することによって他の液滴とくっつく機会が増加する。さらに、残留部37内を旋回することによって液滴には遠心力が作用する。液滴が大きくなるにしたがって遠心力も大きくなり、液滴は、やがて遠心力によって残留部37から半径方向外側へ飛び出していく。このように、残留部37内で旋回流を発生させることによって、残留部37に残留する液滴が大きくなることを促進すると共に、液滴の半径方向外側への飛び出しを促進することができる。
それに加えて、滞留部37は、軸Xを含む平面で切断した断面において、開口側よりも奥側の方が下方へ(軸X方向へ)の深さが深くなっている。
この構成によれば、残留部37に残留する液滴の量を増加させることができる。それにより、液滴の大きさが大きくなるまで液滴を残留部37に留まらせることができる。それに加えて、残留部37から飛び出す液滴が延長部32bを伝って流れていくことが抑制され、延長部32bから離れて飛んでいくことが促進される。詳しくは、残留部37は開口側よりも奥側の方の深さが深くなっているので、液滴は、残留部37から半径方向外側であって斜め上方へ飛び出していく。これにより、液滴は、延長部32bから離れて飛んでいきやすくなる。
また、円周面32aは、液体の分離後の気体が流出する排気流路35が内部に形成された第2管32(流出管)の外周面であり、延長部32bの端縁は、排気流路35の入口に位置している。
この構成によれば、残留部37を設けることによって、円周面32aを伝う液滴のうち延長部32bの端縁に達する液滴を低減することができる。それにより、延長部32bの端縁に残留する液滴が排気流路35に流入する気体に再び混ざり合うことを抑制することができる。
《その他の実施形態》
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、前記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
例えば、旋回流発生器3は、任意の気液の混合流体に適用することができる。例えば、混合流体は、水、空気及び蒸気が混合された流体であってもよい。
また、旋回流発生器3は、気液分離器100に適用されているが、気液分離器100以外の装置に適用されてもよい。また、旋回流発生器3が適用される気液分離器は、前述の構成を有する気液分離器100に限られない。例えば、気液分離器100は、トラップ機構7を備えていなくてもよい。
旋回流発生器3の構成は、前述の構成に限られるものではない。旋回流路34は、複数でなくてもよい。旋回流発生器3には、旋回流路34が形成されていればよく、排気流路35が形成されていなくてもよい。例えば、旋回流発生器3は、第2管32の代わりに円柱状の部材を有し、円周面32aは、円柱状の部材の外周面であってもよい。また、円周面32aは、スカート部32cを有していなくてもよい。つまり、第2管32の下端部は、ストレート管に形成されていてもよい。
また、残留部37の断面形状は、図4に示す形状に限定されない。図5〜図7は、第1〜第3の変形例に係る第2管32の下端部の拡大断面図である。例えば、図5に示すように、残留部237の断面は、湾曲しておらず、角張った形状又はくさび形状をしている。残留部237は、開口側よりも奥側の方が下方への深さが深くなっている。図6に示す残留部337は、湾曲した形状の断面を有するものの、奥側の部分の深さが開口側の部分よりも深くなっていない。図7に示す残留部437は、円周面32aから凹んでおらず、円周面32aから突出する突条438によって形成されている。突条438は、円周面32aの全周に亘って延びる無端状、即ち、円環状に形成されている。円周面32aと突条438によって、円周面32aの全周に亘って延びる無端状の溝である残留部437が形成されている。このように、残留部37は、円周面32aを伝って流れる液滴を残留させることができる形状であれば、任意の形状を採用することができる。
以上説明したように、ここに開示された技術は、旋回流発生器について有用である。
100 気液分離器
3 旋回流発生器
32a 円周面
32b 延長部
32c スカート部
34 旋回流路
35 排気流路
37 滞留部
X 軸

Claims (5)

  1. 気液の混合流体を所定の軸周りに旋回させることによって気体と液体とを分離させる旋回流発生器であって、
    前記軸を中心とする円周面と、
    前記円周面の周囲に形成され、混合流体を前記軸周りに旋回させる旋回流路とを備え、
    前記円周面は、前記軸方向において前記旋回流路の出口よりも延びる延長部を有し、
    前記延長部には、前記旋回流路から流出する液滴を滞留させる滞留部が形成されている旋回流発生器。
  2. 請求項1に記載の旋回流発生器において、
    前記延長部は、前記軸方向における前記延長部の端縁に向かって外径が大きくなるように形成されたスカート部を有し、
    前記滞留部は、前記スカート部に形成されている旋回流発生器。
  3. 請求項1又は2に記載の旋回流発生器において、
    前記滞留部は、前記円周面の全周に亘って延びる無端状に形成された溝である旋回流発生器。
  4. 請求項3に記載の旋回流発生器において、
    前記滞留部は、前記軸を含む平面で切断した断面において、開口側よりも奥側の方が前記軸方向への深さが深くなっている旋回流発生器。
  5. 請求項1乃至4の何れか1つに記載の旋回流発生器において、
    前記円周面は、液体の分離後の気体が流出する排気流路が内部に形成された流出管の外周面であり、
    前記延長部の端縁は、前記排気流路の入口に位置している旋回流発生器。
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