JP2020000525A - 足被覆具 - Google Patents

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Abstract

【課題】経時変化によっても足に未装着の状態で全体形状を維持することが可能な足被覆具の一例であるルームシューズを提供する。【解決手段】このルームシューズ100は、室内用の足被覆具であって、熱融着性繊維を含む糸を編み糸として丸編み機を用いた半回転編みにより全周部分を備えないで一体的に編成され、足甲部110、足側部120、踵部130および足底部140を線対称に2つずつ備えた半製品であって、平面上に載置した場合に開口部150における足甲側の部分が中心線となる線対称である半製品を、足甲部どうし、足側部どうし、踵部どうしおよび足底部どうしを重ね合わせてルームシューズ全体の形状を形成しており、足に未装着の状態で全体形状を維持することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、編地で構成され足を被覆する治具に関し、特に、形状安定性に優れた履き心地のよい足被覆具に関するものである。ここで、本発明に係る足被覆具とは、足肌に直接的に(靴下等を挟まないで)当接するものも、足肌に間接的に(靴下等を挟んで)当接するものも含み、また、本発明に係る足被覆具には、室外(屋外)で主として履かれる(いわゆる外履きといわれる)履き物も、室内(屋内)で主として履かれる(いわゆる室内履きといわれる)履き物も、含む。
室内履きの代表的な足被覆具としてスリッパがある。このスリッパは、足を乗せて足裏に直接当接する中敷部材と、足先および甲部を包み込む形状に形成された甲被部材と、スリッパの下側に位置して、床面と直接当接する底部材と、これら中敷部材、甲被部材および底部材を位置決めして結合させる支持部材等によって構成されている。
このようなスリッパにおいては、足の後部(踵部)が覆われることなく露出するため歩く時に足先に若干力を入れないと脱げ易いといった問題があった。特に、主婦が家庭で炊事をしたり、掃除をするといったような家事で頻繁に動くことが多い場合には、スリッパがしばしば脱げかかったりして不安定になり易く、台所の床面等では滑って転んだりする危険がある。
このようなスリッパの脱げやすい問題点を解決するために、足を被覆する部分を増やして足から抜け難い靴の形状に近い室内履き(ルームシューズ)も利用されている。
たとえば、本願出願人により出願された特開2016−049337号公報(特許文献1)には、履き心地が良く、滑りにくく、蒸れにくいルームシューズが開示されている。この特許文献1に開示されたルームシューズは、室内用の足被覆具であって、足甲と踵と足底とを被覆するとともに足首を露出するルームシューズであって、足甲を覆う足甲部、踵を覆う踵部および足底を覆う足底部により形成され、前記足底部に対して上下反対側に足を出し入れするための開口部を設け、前記足甲部がメッシュ生地を含んで形成されている特徴、および、前記足底部がキルティング生地を含んで形成されている特徴の少なくともいずれかの特徴を備える。
特開2016−049337号公報
上述した特許文献1に開示されたルームシューズは、履き心地が良く、滑りにくく、蒸れにくいために、好評を得ている。ただし、生地を縫製して形成しているために、経時変化により生地の腰が弱くなって足に未装着の状態では全体形状を維持することが難しくなる場合(たとえば、足底部と足甲部との間の足指先を挿入するための空間が閉鎖している場合)があった。このため、履くときにルームシューズの形状が崩れているので手でルームシューズの形状を整えるとともに開口部を広げて履かなければならない可能性があり、両手に物を持った状態ではルームシューズを履くことが難しい可能性があった。本願出願人は、この特許文献1に開示されたルームシューズにおいて、経時変化によっても足に未装着の状態で全体形状を維持することが可能な形状安定性に優れたルームシューズを鋭意開発した。
また、大きな開口部(足指の爪先を覆うが足甲の大部分を覆わない)を備えた足被覆具(一例としてルームシューズ)を丸編み機(靴下編み機)で(安価に大量に)製造することは、足首程度の大きさの開口部を備える靴下と開口面積が相当に異なるので、丸編み機を用いた全回転編みによる全周部分を備えて一体的に編成することは相当に困難であった。
さらに、このようなルームシューズに代表される室内履きの上記の問題点は、室内用途
の足被覆具に限定されるものではなく、かつ、足肌に直接的に当接する場合も足肌に間接的に当接する場合にも該当する。
本発明は、上述した問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、経時変化によっても足に未装着の状態で全体形状を維持することが可能な形状安定性に優れた足被覆具を提供することである。また、本発明の目的とするところは、丸編み機を用いて一体的に編成される足被覆具であって、大きな開口部を備えることができる足被覆具を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る足被覆具は以下の技術的手段を講じている。
すなわち、本発明に係る足被覆具は、少なくとも足指の爪先を含む足甲を覆う足甲部、足の左右側方を覆う足側部、踵を覆う踵部および足底を覆う足底部により形成された足被覆具であって、前記足底部に対して上下反対側に足を出し入れするための開口部を設け、熱融着性繊維を含む糸を編み糸として丸編み機を用いた半回転編みにより全周部分を備えないで一体的に編成され、前記足甲部、前記足側部、前記踵部および前記足底部を線対称に2つずつ備えた半製品であって、平面上に載置した場合に前記開口部における足甲側の部分が中心線となる線対称である半製品を、前記足甲部どうし、前記足側部どうし、前記踵部どうしおよび前記足底部どうしを重ね合わせて前記足被覆具全体の形状を形成し、足に未装着の状態で全体形状を維持することができることを特徴とする。ここで、半製品とは、一般的に広く知られた、製造・加工工程の途中にある未完成の製品であって、最終製品である足被覆具として完成してはいない中間製品のことを言う。
本発明の足被覆具によれば、経時変化によっても足に未装着の状態で全体形状を維持することが可能な形状安定性に優れた足被覆具を提供することができる。また、本発明の足被覆具によれば、丸編み機を用いて一体的に編成される足被覆具であって、大きな開口部を備えることができる足被覆具を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るルームシューズの概略斜視図である。 図1のルームシューズであって、(A)図1の矢示2Aから見た側面図、(B)図1の矢示2Bから見た側面図、(C)図1の矢示2Cから見た正面図、(D)図1の矢示2Dから見た背面図である。 図1のルームシューズの製造工程を説明するための図である。
以下、本発明に係る足被覆具の一例として、本発明の実施の形態に係るルームシューズ100を、図面に基づき詳しく説明する。なお、ルームシューズの構造には様々なものがあり、本発明は特定の構造に限定されるものではなく、後述する3つの特徴(第1の特徴、第2の特徴および第3の特徴)を備えたものであれば、どのようなルームシューズの構造であっても、ルームシューズを構成する生地の型紙およびその縫製がどのようなものであっても構わない。そのため、以下に示すこのルームシューズ100の構造自体は単なる例示でしかない。
さらに、本発明に係る足被覆具は、編地で構成され足を被覆する治具であって、特に、形状安定性に優れ履き心地がよく、その編地は丸編み機を用いて一体的に編成される足被覆具である。この点で、本発明に係る足被覆具とは、足肌に直接的に当接するものも、足肌に間接的に当接するものも含み、また、本発明に係る足被覆具には、室外(屋外)で主として履かれる(いわゆる外履きといわれる)履き物も、室内(屋内)で主として履かれる(いわゆる室内履きといわれる)履き物も、含む。このため、本発明の実施の形態に係るルームシューズ100については、一例でしかない。
図1に本実施の形態に係るルームシューズ100の全体斜視図を、図2(A)に矢示2A(図1参照、以下略)から見た側面図、図2(B)に矢示2Bから見た側面図、図2(C)に矢示2Cから見た正面図、図2(D)に矢示2Dから見た背面図を、それぞれ示す。これらの図1および図2(A)〜図2(D9は、全てルームシューズ100の未着用状
態を示す図である。また、図3にこのルームシューズ100の製造工程を説明するための図を示す。図3(A)〜図3(D)は、(図3(E)に示す)ルームシューズ100よりも開口部の面積が狭い(図3(F)に示す)ルームシューズ200を半製品から製品に製造する工程を時系列に沿って説明するための図である。なお、図3(A)〜図3(D)は図3(F)に示すルームシューズ200に対応する半製品を示す図であるが、ルームシューズ200は、後述する本発明に係るルームシューズが備える第1の特徴、第2の特徴および第3の特徴については図1、図2および図3(E)に示すルームシューズ100と同じであって、半製品からルームシューズの全体形状を製造する工程は、ルームシューズ100であってもルームシューズ200であっても(開口部の面積が異なるだけであって)同じである。
これらの図に示すように、このルームシューズ100は、大きくは、室内用の足被覆具であって、足甲を覆う足甲部110、足の左右側方を覆う足側部120、踵を覆う踵部130および足底を覆う足底部140により形成され、足底部140に対して上下反対側に足を出し入れするための開口部150を設けている。なお、足甲部110は、少なくとも足指の爪先を含む足甲を覆うものあればよく、図3(E)に示すようなこのルームシューズ100のように大きな開口部150を備えていても構わないし、図3(F)に示すようなルームシューズ200のように小さな開口部250を備えていても構わない。すなわち、図3(E)に示すルームシューズ100の開口部150は、図3(F)に示すルームシューズ200における開口部250を白抜き矢示方向に広げているものであって、足甲部は少なくとも足指の爪先を含む足甲を覆うものであれば構わない。この点で、ルームシューズ100は大きな開口部を備えると言える。
そして、特徴的であるのは、足甲部110、足側部120、踵部130および足底部140が熱融着性繊維を含む編み糸を用いて編成されているとともに(第1の特徴)、足に未装着の状態で全体形状を維持することができる(第2の特徴)。ここで、この足底部140は足裏肌に当接する面であって、床面に当接する足底ゴムGが設けられている場合にはこの足底部140は床面に当接しないが、床面に当接する足底ゴムGが設けられていない場合にはこの足底部140は床面に当接することになる。足底ゴムGが設けられていない場合には足底部140を多重の編地で構成する等の補強する必要があるが、足底ゴムGを設ける場合であっても足底部140を二重の編地で構成することも好ましい。なお、本発明に係るルームシューズは足甲部110、足側部120、踵部130および足底部140の全てが二重の編地で形成されている。
さらに、特徴的であるのは、熱融着性繊維を含む糸を編み糸として丸編み機を用いた半回転編みにより全周部分を備えないで一体的に編成され、足甲部110、足側部120、踵部130および足底部140を線対称に2つずつ備えた半製品を経て、このルームシューズ100が製造されている(第3の特徴)。ここで、半製品とは、図3(A)〜図3(D)に示すものであって、丸編み機を用いた半回転編みにより編成された直後のものである。さらに詳しくは、この半製品における線対称は、平面上にこの半製品を載置した場合に、図1および図3(A)に示すように開口部150における足甲側の部分が中心線となる線対称である。そして、この半製品を、図3(A)〜図3(D)に示すように、足甲部110どうし、足側部120どうし、踵部130どうしおよび足底部140どうしを重ね合わせて、全二重のルームシューズ全体の形状を形成している。
なお、本発明における熱融着性繊維は、後述する熱セットにより熱融着性繊維どうしの接触部において繊維どうしが融着して離れ難くなり、第2の特徴である足に未装着の状態で全体形状を維持することができるものであれば限定されるものではない。たとえば、熱溶着性繊維または熱合着性繊維と呼ばれるものであっても構わない。以下においては、これらの繊維を熱融着性繊維で代表させて説明する。
さらに詳しくルームシューズ100について説明する。
このルームシューズ100を形成する足甲部110は、より詳しくは、足甲を被覆する外側(肌当接側とは反対側)の足甲外側編地110Aおよび足甲を被覆する肌側の足甲内側編地110Bで構成され、この足甲部110を形成する編地(足甲外側編地110Aお
よび足甲内側編地110B)は、開口部150(より詳しくは開口部150における足甲側の部分であって半製品の線対称中心線)で折り返されているために二重である。
このルームシューズ100を形成する足側部120は、より詳しくは、外側(肌当接側とは反対側)の足側外側編地120Aおよび内側(肌当接側)の足側内側編地120Bで構成されており、この足側部120は二重の編地で構成されている。
このルームシューズ100を形成する踵部130は、より詳しくは、外側(肌当接側とは反対側)の踵外側編地130Aおよび内側(肌当接側)の踵内側編地130Bで構成されており、この踵部130は二重の編地で構成されている。また、踵部130の開口部150側には補強編地がそれぞれ設けられている。すなわち、踵外側編地130Aには補強編地130ACが設けられ、および踵内側編地130Bには補強編地130BCが設けられている。
このルームシューズ100を形成する足底部140は、より詳しくは、外側(肌当接側とは反対側)の足底外側編地140Aおよび内側(肌当接側)の足底内側編地140Bで構成されており、この足底部140は二重の編地で構成されている。また、この足底部140の足底外側編地140Aには硬質ゴム等で形成された足底ゴムGが接着されている。
このような構成を備えたルームシューズ100は、その第1の特徴および第3の特徴として、足甲部110、足側部120、踵部130および足底部140が熱融着性繊維を含む編み糸を用いて、丸編み機を用いた半回転編みにより編成された直後の半製品を経て製造されており、この半製品を図3(A)〜図3(D)に示すように、足甲部110どうし、足側部120どうし、踵部130どうしおよび足底部140どうしを重ね合わせて全二重のルームシューズ全体の形状を形成している。すなわち、足甲部110は、熱融着性繊維を含む編み糸を用いて編成された足甲外側編地110Aおよび足甲内側編地110Bにより形成され、足側部120は、熱融着性繊維を含む編み糸を用いて編成された足側外側編地120Aおよび足側内側編地120Bにより形成され、踵部130は、熱融着性繊維を含む編み糸を用いて編成された踵外側編地130Aおよび踵内側編地130Bにより形成され、足底部140は、熱融着性繊維を含む編み糸を用いて編成された足底外側編地140Aおよび足底内側編地140Bにより形成されて、全二重の編地で形成されている。
そして、熱融着性繊維を含む糸を編み糸として丸編み機を用いた半回転編みにより全周部分を備えないで一体的に編成された半製品が全体として図1に示すルームシューズ100の形状になるように、図3(A)〜図3(D)に示す製造工程を経て製造されている。そして、足に未装着の状態でも全体形状が指示できるようにするための熱セットする前または熱セットした後に、硬めの合成ゴム等で形成された足底ゴムGを接着するようにしても構わない。
この熱セットは、編糸に含まれる熱融着性繊維の熱特性を用いて、熱融着性繊維どうしの接触部において繊維どうしが融着して離れ難くなるようにセットすることにより、ルームシューズ100の形状を維持することを目的とする。この熱セットは、熱融着性繊維に対応した所望の条件(温度、時間等)で行われる。この熱セットにおいては、半製品をルームシューズの形状に製造した後の足甲部110、足側部120、踵部130および足底部140(足底ゴムGが接着されているか否かは問わない)を金属製の足型に装着して、所望の条件(温度、時間等)により熱セットされる。
なお、熱融着とは、熱融着性繊維が外からの熱または熱と圧力とにより、熱融着性繊維どうしの接触部において、互いの繊維が融着し密着している状態もしくは互いの繊維の少なくとも一部が融着し密着している状態、または、融着まで至らなくても繊維どうしが接着している状態をいう。
そして、このように熱融着性繊維を含む編み糸を用いて編成されて(第1の特徴)熱セットされているために、図1に示すように足に未装着の状態であっても全体形状を維持することができる(第2の特徴)。ここで、このルームシューズ100は経時変化によっても足に未装着の状態であっても全体形状を維持することができる点で、生地の一種である編地で構成されているにも関わらず、従来のルームシューズが備えない形状安定性を備える点が特徴である。
以上のような第1の特徴および第2の特徴を備えたルームシューズ100は第3の特徴である半製品を経て以下のように製造される。
(1)編組織および糸使い
靴下編機(丸編み機)を用いてプレーティング(添え糸編み)
・表糸:150デニールのポリエステルの双糸(全体では約300デニール)
・裏糸:150デニールのポリウレタン(モノフィラメント)+20デニールのポリウレタン糸を150デニールのポリエステル糸でカバーしたFTY(Filament Twisted Yarn)
(2)半回転編みによる半製品
靴下編機(丸編み機)を用いた半回転編みにより全周部分を備えないで一体的に編成された直後の半製品は、その特徴として、足甲部110、足側部120、踵部130および足底部140を線対称に2つずつ備え、平面上にこの半製品を載置した場合に、図1および図3(A)に示すように開口部150における足甲側の部分が中心線となる線対称形状を備える。
このような半製品は、靴下編機(丸編み機)を用いた半回転編みにより(全回転編みによる足を筒状に被覆する)全周部分を備えないで、一体的にかつ連続的に編成され、足甲部110と足側部120との間に切り替えラインS(より詳しくは外側の編地における爪先側の切り替えラインSATおよび内側の編地における爪先側の切り替えラインSBT)、および、足側部120と踵部130との間に切り替えラインS(より詳しくは外側の編地における踵側の切り替えラインSAHおよび内側の編地における踵側の切り替えラインSBH)、をそれぞれ備える。
(3)半製品からルームシューズの全体形状を形成
この半製品を図3(A)〜図3(D)に示すように、足甲部110どうし、足側部120どうし、踵部130どうしおよび足底部140どうしを重ね合わせて全二重のルームシューズ100の全体の形状を形成している。
より詳しくは、限定されるものではないが、図3(A)に示すように、半製品の一方(内側B)の踵部(踵内側編地130B)を裏返す。次に、図3(B)に示すように、裏返した一方(内側B)の踵部(踵内側編地130B)を、他方(外側A)の踵部(踵外側編地130A)に重ね合せることにより、二重の編地で形成された踵部130を形成する。
次に、図3(C)に示すように、一方(内側B)の足甲部(足甲内側編地110B)を裏返しながら他方(外側A)の足甲部(足甲外側編地110A)に埋め込むことにより、二重の編地で形成された足甲部110を形成する。次に、図3(D)に示すように、一方(内側B)の足側部(足側内側編地120B)および足底部(足底内側編地140B)を、他方(外側A)の足側部(足側外側編地120A)および足底部(足底外側編地140A)に重ね合わせることによりルームシューズ100の全体を形成する。
(4)足底ゴム:通常の運動靴または上履き等に用いられる靴底用合成ゴム
(5)熱セット条件:編成したルームシューズをセット用の靴台(足の形状を金属製の型)に装着して、靴台とともに約100℃のお湯に浸漬して熱セット
このようにして製造されたルームシューズ100は、足甲部110、足側部120、踵部130および足底部140が熱融着性繊維を含む編み糸を用いて編成されているとももに(第1の特徴)、足に未装着の状態で(たとえば上履きのように)全体形状を維持することができる(第2の特徴)。そして、このルームシューズ100は、その製造工程において、丸編み機を用いた半回転編みにより編成された直後の半製品を経て製造されており(第3の特徴)、この半製品を図3(A)〜図3(D)に示すように、足甲部110どうし、足側部120どうし、踵部130どうしおよび足底部140どうしを重ね合わせて全二重のルームシューズ全体の形状を形成している。このように、丸編み機を用いた半回転編みにより全周部分を備えないで一体的に編成された半製品は、大きな開口部を備えることができるルームシューズに好適な半製品であるために、大きな開口部を備えたルームシューズを靴下編み機(丸編み機)を用いて安価に製造することができる。
以上のようにして、本発明の足被覆具の一例である本実施の形態に係るルームシューズ
100によると、経時変化によっても足に未装着の状態で全体形状を維持することが可能である。また、本実施の形態に係るルームシューズ100によると、丸編み機を用いて一体的に安価に編成され、大きな開口部を備えることができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、編地で構成された足被覆具に好適であり、経時変化によっても足に未装着の状態で全体形状を維持することが可能な点、および、大きな開口部を備えた足被覆具を靴下編み機(丸編み機)を用いて安価に製造が可能な点で特に好ましい。
100 ルームシューズ
110 足甲部
120 足側部
130 踵部
140 足底部
150 開口部

Claims (1)

  1. 少なくとも足指の爪先を含む足甲を覆う足甲部、足の左右側方を覆う足側部、踵を覆う踵部および足底を覆う足底部により形成された足被覆具であって、
    前記足底部に対して上下反対側に足を出し入れするための開口部を設け、
    熱融着性繊維を含む糸を編み糸として丸編み機を用いた半回転編みにより全周部分を備えないで一体的に編成され、前記足甲部、前記足側部、前記踵部および前記足底部を線対称に2つずつ備えた半製品であって、平面上に載置した場合に前記開口部における足甲側の部分が中心線となる線対称である半製品を、前記足甲部どうし、前記足側部どうし、前記踵部どうしおよび前記足底部どうしを重ね合わせて前記足被覆具全体の形状を形成し、足に未装着の状態で全体形状を維持することができることを特徴とする、足被覆具。
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