JP2020000525A - 足被覆具 - Google Patents
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Abstract
Description
このようなスリッパにおいては、足の後部(踵部)が覆われることなく露出するため歩く時に足先に若干力を入れないと脱げ易いといった問題があった。特に、主婦が家庭で炊事をしたり、掃除をするといったような家事で頻繁に動くことが多い場合には、スリッパがしばしば脱げかかったりして不安定になり易く、台所の床面等では滑って転んだりする危険がある。
たとえば、本願出願人により出願された特開2016−049337号公報(特許文献1)には、履き心地が良く、滑りにくく、蒸れにくいルームシューズが開示されている。この特許文献1に開示されたルームシューズは、室内用の足被覆具であって、足甲と踵と足底とを被覆するとともに足首を露出するルームシューズであって、足甲を覆う足甲部、踵を覆う踵部および足底を覆う足底部により形成され、前記足底部に対して上下反対側に足を出し入れするための開口部を設け、前記足甲部がメッシュ生地を含んで形成されている特徴、および、前記足底部がキルティング生地を含んで形成されている特徴の少なくともいずれかの特徴を備える。
の足被覆具に限定されるものではなく、かつ、足肌に直接的に当接する場合も足肌に間接的に当接する場合にも該当する。
本発明は、上述した問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、経時変化によっても足に未装着の状態で全体形状を維持することが可能な形状安定性に優れた足被覆具を提供することである。また、本発明の目的とするところは、丸編み機を用いて一体的に編成される足被覆具であって、大きな開口部を備えることができる足被覆具を提供することである。
すなわち、本発明に係る足被覆具は、少なくとも足指の爪先を含む足甲を覆う足甲部、足の左右側方を覆う足側部、踵を覆う踵部および足底を覆う足底部により形成された足被覆具であって、前記足底部に対して上下反対側に足を出し入れするための開口部を設け、熱融着性繊維を含む糸を編み糸として丸編み機を用いた半回転編みにより全周部分を備えないで一体的に編成され、前記足甲部、前記足側部、前記踵部および前記足底部を線対称に2つずつ備えた半製品であって、平面上に載置した場合に前記開口部における足甲側の部分が中心線となる線対称である半製品を、前記足甲部どうし、前記足側部どうし、前記踵部どうしおよび前記足底部どうしを重ね合わせて前記足被覆具全体の形状を形成し、足に未装着の状態で全体形状を維持することができることを特徴とする。ここで、半製品とは、一般的に広く知られた、製造・加工工程の途中にある未完成の製品であって、最終製品である足被覆具として完成してはいない中間製品のことを言う。
態を示す図である。また、図3にこのルームシューズ100の製造工程を説明するための図を示す。図3(A)〜図3(D)は、(図3(E)に示す)ルームシューズ100よりも開口部の面積が狭い(図3(F)に示す)ルームシューズ200を半製品から製品に製造する工程を時系列に沿って説明するための図である。なお、図3(A)〜図3(D)は図3(F)に示すルームシューズ200に対応する半製品を示す図であるが、ルームシューズ200は、後述する本発明に係るルームシューズが備える第1の特徴、第2の特徴および第3の特徴については図1、図2および図3(E)に示すルームシューズ100と同じであって、半製品からルームシューズの全体形状を製造する工程は、ルームシューズ100であってもルームシューズ200であっても(開口部の面積が異なるだけであって)同じである。
このルームシューズ100を形成する足甲部110は、より詳しくは、足甲を被覆する外側(肌当接側とは反対側)の足甲外側編地110Aおよび足甲を被覆する肌側の足甲内側編地110Bで構成され、この足甲部110を形成する編地(足甲外側編地110Aお
よび足甲内側編地110B)は、開口部150(より詳しくは開口部150における足甲側の部分であって半製品の線対称中心線)で折り返されているために二重である。
このルームシューズ100を形成する踵部130は、より詳しくは、外側(肌当接側とは反対側)の踵外側編地130Aおよび内側(肌当接側)の踵内側編地130Bで構成されており、この踵部130は二重の編地で構成されている。また、踵部130の開口部150側には補強編地がそれぞれ設けられている。すなわち、踵外側編地130Aには補強編地130ACが設けられ、および踵内側編地130Bには補強編地130BCが設けられている。
このような構成を備えたルームシューズ100は、その第1の特徴および第3の特徴として、足甲部110、足側部120、踵部130および足底部140が熱融着性繊維を含む編み糸を用いて、丸編み機を用いた半回転編みにより編成された直後の半製品を経て製造されており、この半製品を図3(A)〜図3(D)に示すように、足甲部110どうし、足側部120どうし、踵部130どうしおよび足底部140どうしを重ね合わせて全二重のルームシューズ全体の形状を形成している。すなわち、足甲部110は、熱融着性繊維を含む編み糸を用いて編成された足甲外側編地110Aおよび足甲内側編地110Bにより形成され、足側部120は、熱融着性繊維を含む編み糸を用いて編成された足側外側編地120Aおよび足側内側編地120Bにより形成され、踵部130は、熱融着性繊維を含む編み糸を用いて編成された踵外側編地130Aおよび踵内側編地130Bにより形成され、足底部140は、熱融着性繊維を含む編み糸を用いて編成された足底外側編地140Aおよび足底内側編地140Bにより形成されて、全二重の編地で形成されている。
そして、このように熱融着性繊維を含む編み糸を用いて編成されて(第1の特徴)熱セットされているために、図1に示すように足に未装着の状態であっても全体形状を維持することができる(第2の特徴)。ここで、このルームシューズ100は経時変化によっても足に未装着の状態であっても全体形状を維持することができる点で、生地の一種である編地で構成されているにも関わらず、従来のルームシューズが備えない形状安定性を備える点が特徴である。
(1)編組織および糸使い
靴下編機(丸編み機)を用いてプレーティング(添え糸編み)
・表糸:150デニールのポリエステルの双糸(全体では約300デニール)
・裏糸:150デニールのポリウレタン(モノフィラメント)+20デニールのポリウレタン糸を150デニールのポリエステル糸でカバーしたFTY(Filament Twisted Yarn)
(2)半回転編みによる半製品
靴下編機(丸編み機)を用いた半回転編みにより全周部分を備えないで一体的に編成された直後の半製品は、その特徴として、足甲部110、足側部120、踵部130および足底部140を線対称に2つずつ備え、平面上にこの半製品を載置した場合に、図1および図3(A)に示すように開口部150における足甲側の部分が中心線となる線対称形状を備える。
(3)半製品からルームシューズの全体形状を形成
この半製品を図3(A)〜図3(D)に示すように、足甲部110どうし、足側部120どうし、踵部130どうしおよび足底部140どうしを重ね合わせて全二重のルームシューズ100の全体の形状を形成している。
次に、図3(C)に示すように、一方(内側B)の足甲部(足甲内側編地110B)を裏返しながら他方(外側A)の足甲部(足甲外側編地110A)に埋め込むことにより、二重の編地で形成された足甲部110を形成する。次に、図3(D)に示すように、一方(内側B)の足側部(足側内側編地120B)および足底部(足底内側編地140B)を、他方(外側A)の足側部(足側外側編地120A)および足底部(足底外側編地140A)に重ね合わせることによりルームシューズ100の全体を形成する。
(5)熱セット条件:編成したルームシューズをセット用の靴台(足の形状を金属製の型)に装着して、靴台とともに約100℃のお湯に浸漬して熱セット
このようにして製造されたルームシューズ100は、足甲部110、足側部120、踵部130および足底部140が熱融着性繊維を含む編み糸を用いて編成されているとももに(第1の特徴)、足に未装着の状態で(たとえば上履きのように)全体形状を維持することができる(第2の特徴)。そして、このルームシューズ100は、その製造工程において、丸編み機を用いた半回転編みにより編成された直後の半製品を経て製造されており(第3の特徴)、この半製品を図3(A)〜図3(D)に示すように、足甲部110どうし、足側部120どうし、踵部130どうしおよび足底部140どうしを重ね合わせて全二重のルームシューズ全体の形状を形成している。このように、丸編み機を用いた半回転編みにより全周部分を備えないで一体的に編成された半製品は、大きな開口部を備えることができるルームシューズに好適な半製品であるために、大きな開口部を備えたルームシューズを靴下編み機(丸編み機)を用いて安価に製造することができる。
100によると、経時変化によっても足に未装着の状態で全体形状を維持することが可能である。また、本実施の形態に係るルームシューズ100によると、丸編み機を用いて一体的に安価に編成され、大きな開口部を備えることができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
110 足甲部
120 足側部
130 踵部
140 足底部
150 開口部
Claims (1)
- 少なくとも足指の爪先を含む足甲を覆う足甲部、足の左右側方を覆う足側部、踵を覆う踵部および足底を覆う足底部により形成された足被覆具であって、
前記足底部に対して上下反対側に足を出し入れするための開口部を設け、
熱融着性繊維を含む糸を編み糸として丸編み機を用いた半回転編みにより全周部分を備えないで一体的に編成され、前記足甲部、前記足側部、前記踵部および前記足底部を線対称に2つずつ備えた半製品であって、平面上に載置した場合に前記開口部における足甲側の部分が中心線となる線対称である半製品を、前記足甲部どうし、前記足側部どうし、前記踵部どうしおよび前記足底部どうしを重ね合わせて前記足被覆具全体の形状を形成し、足に未装着の状態で全体形状を維持することができることを特徴とする、足被覆具。
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JP2018123239A JP7114830B2 (ja) | 2018-06-28 | 2018-06-28 | 足被覆具および足被覆具の製造方法 |
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JP2018166881A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | アキレス株式会社 | シューズアッパーおよびシューズ |
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