JP2020000524A - 爪切り - Google Patents

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Abstract

【課題】非使用時にはコンパクトな形体を維持させることができ、しかも使用時と非使用時との切り換えをはじめ、爪研ぎなどを含めて取り扱いが非常に簡単で、且つ明解であって、無用な高コスト化をも抑制できるようにする。【解決手段】一対のレバー2,3が枢支部4を介して互いに交差連結されて開閉自在に保持されていると共に枢支部4を超えた先方に延長状に設けられた一対の刃部5,6が両レバー2,3の開閉動作に連動して開閉する爪切りにおいて、両レバー2,3間には開脚バネ8が設けられており、開脚バネ8のバネ基部端10には自側レバー2のレバー後端部2a方向と枢支部4方向との間でバネ自由端11を揺動自在に保持するヒンジ部15が設けられており、ヒンジ部15が設けられていない相手側レバー3のレバー後端部3aと開脚バネ8のバネ自由端11との相対間に磁石16が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、爪切り(特に、以下の説明で「非カム式の爪切り」と呼称するもの)に関する。
爪切りには、ニッパー式に代表されるように、一対のレバーが枢支部を介して互いに交差連結されて、開閉自在に保持されたタイプがある。このタイプでは、各レバーに対して枢支部を超えた先方に一対の刃部が延長状に設けられており、これら両方の刃部が、両レバーの開閉動作に連動して開閉する構成である(このタイプの爪切りを、カム突起が設けられた片側のレバーを裏返して使用するタイプの爪切りと区別する意味において、以下では「非カム式の爪切り」と言う)。
そして、このような非カム式の爪切りにおいて、一対のレバーがいずれも板状に形成されており、携帯時や収納時等の非使用時にはコンパクト(偏平)な形体に変形させることができるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
ところで、特許文献1に開示された爪切りでは、両レバーの股間部分に板バネが組み込まれており、両レバーが開脚した状態(両刃部間で口が開いている状態)を保持させる構造となっている。この構造の採用により、爪を切る際の繰り返しのレバー開閉操作が容易に行えて、操作者の負担が軽減されるようになる。
しかし、この板バネは両レバー間の開脚方向へ常に弾発作用を生じさせているので、非使用時にそのまま放置すれば両刃部間でも口が開いたままになり、刃部に他物を引っ掛けて傷付けてしまったり怪我の心配があったりした。そのため、一方のレバーにはその後端にヒンジを介してカバーが連結されていて、非使用時にはこのカバーを他方のレバー上へ被せる(抱き込ませる)ように折り返すことによって、両レバーが閉じた状態(両刃部間も口を閉じた状態になる)を維持させる構造となっていた。
なお、このカバーには、爪切りの使用時(レバーから引き起こしてその延長方向へ展開させたとき)にのみ、外側に露出されるようになる内面部分に、爪研ぎ用のヤスリが設けられていた。
特開2002−204717号公報
非カム式の爪切りでは、非使用時に刃部間の口を閉じさせておくために、折り畳み式のカバーが必要になる。しかし、このようなカバーは「爪を切る」という動作とは全く異なる取り扱い方法により、使用前にレバーから引き起こして展開させたり、使用後には他方レバー上へ被せるように折り返したりする必要がある。
一方で、爪研ぎ用のヤスリは、カバーを展開させた状態にしなければ使用できない。そのため、例えば爪を切らず、爪研ぎだけをしようとする場合であっても、いちいちカバーをレバーから引き起こして展開させなければならない、という手間を要するものであった。
このように、カバーに関する取り扱いは、爪の手入れとは何ら関係のないところで手間となるので、使用者には面倒さを募らせる要因となっていた。また、ヤスリによって爪研ぎをする場合には刃部間の口が開いたままになるので、この爪研ぎ時に他物を引っ掛けて傷付けたり怪我したりすることが心配される、ということもあった。
加えて、カバーを備えさせるうえでは爪切りとしての部品点数を増やすことになるので、組み立て工数も増えて高コストになる問題もあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、非使用時にはコンパクトな形体を維持させることができ、しかも使用時と非使用時との切り換えをはじめ、爪研ぎなどを含めて取り扱いが非常に簡単で、且つ明解であって、無用な高コスト化をも抑制できるようにした爪切りを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る爪切りは、一対のレバーが枢支部を介して互いに交差連結されて開閉自在に保持されていると共に前記枢支部を超えた先方に延長状に設けられた一対の刃部が前記一対のレバーの開閉動作に連動して開閉する爪切りにおいて、前記一対のレバー間には、一方のレバーにバネ基部端が連結され他方のレバーに向けてバネ自由側が突出する配置で開脚バネが設けられており、前記開脚バネの前記バネ基部端には、当該バネ基部端が連結されている自側レバーのレバー後端部方向と前記枢支部方向との間で前記バネ自由端を揺動自在に保持するヒンジ部が設けられており、前記ヒンジ部が設けられていない相手側レバーのレバー後端部と前記開脚バネの前記バネ自由端との相対間にバネ留め用の磁石が設けられていることを特徴とする。
前記自側レバーにおいて前記ヒンジ部が設けられる面とは逆向きである外向き面のレバー後端部寄りに上位押圧面が形成されており、前記自側レバーは前記上位押圧面が形成された部位が前記相手側レバーのレバー後端部よりも幅広に形成されたものとすることができる。
また、前記相手側レバーにおいて前記ヒンジ部が設けられる面とは逆向きである外向き面のレバー後端部寄りに下位押圧面が形成されており、前記相手側レバーの前記下位押圧面よりも前記枢支部に近い部位には両側縁部を前記自側レバーよりも幅狭にくびらせたものとすることができる。
更には、前記自側レバーにおいて前記ヒンジ部が設けられる面とは逆向きである外向き面のレバー後端部寄りに上位押圧面が形成されており、前記上位押圧面よりも前記枢支部に近い部位には爪研ぎ部が設けられたものとすることができる。
本発明に係る爪切りは、非使用時にはコンパクトな形体を維持させることができ、しかも使用時と非使用時との切り換えをはじめ、爪研ぎなどを含めて取り扱いが非常に簡単で、且つ明解であって、無用な高コスト化をも抑制できるようになる。
本発明に係る爪切りの第1実施形態における使用状態(刃部間の口を開かせた状態)を示した斜視図である。 本発明に係る爪切りの第1実施形態における使用状態(刃部間の口を開かせた状態)を示した側面図である。 本発明に係る爪切りの第1実施形態における非使用状態(刃部間の口を閉じさせた状態)を示した斜視図である。 本発明に係る爪切りの第1実施形態における非使用状態であって(a)は平面図であり(b)は底面図である。 本発明に係る爪切りの第1実施形態の側面図であって(a)は非使用状態(刃部間の口を閉じた状態)であり(b)は非使用状態から使用状態への移行途中(刃部間の口を閉じた状態から開かせる途中)である。 本発明に係る爪切りの第1実施形態について非使用状態から使用状態への移行を行う際の使用者による把持状況を示した側面図である。 (a)は図6のA−A線断面図であり(b)は図6のB−B線断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図7は、本発明に係る爪切り1の第1実施形態を示している。この爪切り1は、一対のレバー2,3が枢支部4を介して互いに交差連結されることにより、開閉自在に保持され、このうち一方のレバー2には枢支部4を超えた先方に刃部5が延長状に設けられ、他方のレバー3には枢支部4を超えた先方に刃部6が延長状に設けられていることを基本構成としている。すなわち、いわゆる「非カム式の爪切り」タイプである。
そのため、一対のレバー2,3を開閉動作することにより、一対の刃部5,6が連動して同様に開閉する(即ち、両レバー2,3を閉じれば両刃部5,6も閉じ、両レバー2,3を開けば両刃部5,6も開く)ようになっている。
なお、レバー2と刃部5とが一体形成されていることや、レバー3と刃部6とが一体形成されていることは、好適な実施形態ではあるものの、本発明では特に限定するものではない。例えば、枢支部4にリンク機構やカム機構などを利用した倍力機構や拡大伝動機構(図示略)を設けるような構造を採用することも可能である。
レバー2,3は、いずれも偏平に形成されている。各レバー2,3の平面形状については、本第1実施形態では長手方向において刃部5,6を向く側とは反対側となるレバー後端部2a,3aが半楕円状に形成されたものを例示している(図4参照)が、この形状についても特に限定されるものではない。
また刃部5,6は、レバー2,3を含めて側面視すると、恰も、枢支部4を超えてクランク形に折れ曲がることにより互いに対向し合うような刃先形状を呈したものとなっている(図2や図5等を参照)。また各刃先縁は爪先に合わせた凹曲面を有して形成されている。
なお、枢支部4は、軽量化や意匠的観点(審美効果)から、中空で貫通したパイプ軸を有する構造を採用した。
この爪切り1には両レバー2,3の股間部分に開脚バネ8が設けられている。この開脚バネ8は、一端側をバネ基部端10とし他端側をバネ自由端11として、これら両端間に鈍角に屈曲されて「へ」字状を呈する腰部分12を有したものである。
本第1実施形態では板バネ状に形成されたものを例示してあるが、両端を巻き出したコイルバネや1本又は複数本の線材によって形成されたものを採用することもできる。なお、コイルバネを採用する場合はコイル部分をバネ基部端10とおく。
この開脚バネ8は、バネ基部端10が一方のレバー2に連結され、バネ自由端11が他方のレバー3に向けて突出するように配置されている。またこの開脚バネ8は、バネ基部端10が連結側となるレバー2のレバー後端部2aへ向けられ、バネ自由端11の突出向きが枢支部4へ向けられるような、斜め方向とされている。
以下では、バネ基部端10と連結されている方のレバー2を、開脚バネ8から見た配置関係に基づいて「自側レバー2」と言う。また、これに対してバネ基部端10と連結されていない方(バネ自由端11が突出している先方)のレバー3を、開脚バネ8から見た配置関係に基づいて「相手側レバー3」と言う。
このような開脚バネ8を備えることにより、この爪切り1は、使用状態(図1及び図2参照)であるときには原則として開脚バネ8のバネ自由端11が相手側レバー3に当接し、またこのとき腰部分12の凸曲がり面が自側レバー2に近接乃至当接するようになっている。開脚バネ8は、この状況下で両レバー2,3に対して開脚方向へ弾発作用を付与するものであり、両レバー2,3に対して閉じる向きへ外力を加えれば加えるほど、弾発作用も増大するようになる。これにより、爪切り1は両刃部5,6間の口が開いた状態に維持される。
このような開脚バネ8は、バネ基部端10にヒンジ部15が設けられて、このヒンジ部15を介して自側レバー2と連結されている。このヒンジ部15は、開脚バネ8を揺動自在に保持するためのものであって、使用状態では前記したようにバネ自由端11を枢支部4へ向け(図1及び図2参照)、非使用状態ではバネ自由端11を自側レバー2のレバー後端部2aへ向けるように(図3参照)、使用状態と非使用状態とで切り換えを行う。
一方、相手側レバー3のレバー後端部3aと、開脚バネ8のバネ自由端11との相対間にはバネ留め用の磁石16が設けられている。ここにおいて「相対間」とは、図例で示すように、相手側レバー3のレバー後端部3aに対してのみ磁石16を設けた場合と、反対に開脚バネ8のバネ自由端11に対してのみ磁石16を設けた場合、更には、開脚バネ8のバネ自由端11と相手側レバー3のレバー後端部3aとの両方に、異極の磁石を振り分けて設けた場合を含めていることを言う。
この磁石16は、開脚バネ8のバネ自由端11が自側レバー2のレバー後端部2aへ向けられたときに、バネ自由端11を相手側レバー3のレバー後端部3a側に寄せ付けておくように、吸着保持させるためのものである(図3参照)。
このような構成を備えていることから、本発明に係る爪切り1では、非使用時には開脚バネ8に邪魔されることなくコンパクトな形体(可及的に扁平にして嵩を減らした形体)を維持させることができ、このときに両刃部5,6間の口を閉じさせることができるようになっている。
しかも使用状態と非使用状態との切り換えは、開脚バネ8の揺動向きを変えるだけで、いとも簡単に行えるものである。もとより、爪切り動作には無用である別部品(特許文献1に記載のカバーなど)は不要であり、高コスト化も抑制できる。
なお、前記したように開脚バネ8は鈍角に屈曲した腰部分12を有しているが、この腰部分12はバネ性を得るためだけではなく、図5(a)に示すように非使用状態でバネ自由端11と磁石16とを面接触させるようにするうえでも有益となっている。
すなわち、この面接触が得られることにより、バネ自由端11と磁石16との間で接触面と垂直の引き離し力が作用したときに、これに対抗する強い吸着力が得られることになる。そのため、爪切り1を非使用状態としたときに、開脚バネ8のバネ自由端11が無理矢理、磁石16から引き剥がされるようなことは起こらない。これにより、開脚バネ8のバタツキを防止できることになり、耳障りな衝突音や振動音の発生を未然に防止できる利点がある。
一方で、開脚バネ8のバネ自由端11を磁石16との接触面に沿って滑らすような外力に対しては、比較的スムーズな滑りを許容することになる。そのため、図5(b)に示すように、開脚バネ8のバネ自由端11が磁石16の外縁部に到達するまでは、両レバー2,3を使用状態へ向けて容易に開くことができる。
しかしながら、開脚バネ8のバネ自由端11が磁石16において吸引力の強い外縁部に到達すると滑り作用に対する抵抗が一気に増大し、その増大した分だけバネ自由端11は磁石16から離れ難くなる。これにより、両レバー2,3はそれ以上、開き難い状態となり、刃部5,6間の口が完全に開ききる前の状態を維持するようになる。従って、刃部5,6間の口が完全に開いた場合に比べれば、不都合の発生を可及的に回避できることになる。
なお、図5(b)に示す状態から両レバー2,3を閉じるようにした場合は、磁石16の端面で作用する吸着作用により、開脚バネ8のバネ自由端11が跳ね上がるような現象を生起しつつ一気呵成に磁石16に吸着されるようになるので、磁石16の厚さに伴うエッジにバネ自由端11が引っ掛かって両レバー2,3の閉鎖を邪魔するようなことは起こらない。従って、円滑且つ確実な両レバー2,3の閉鎖が可能となる。
ところで、非カム式の爪切りに限らず、従来のものを含めた殆どの爪切りでは、一対の刃部を上下に振り分けるようにして使用することを想定してある。勿論、これは絶対的な規制や制限ということではなく、一般的且つ基本的(原則的)な使用方法という意味である。このような事情に対し、本発明に係る爪切り1では、更に、刃部5,6のうち、いずれを上位とし下位とするかについても想定してある。
そして更に、本発明では、わざわざ文字情報や記号情報、購入時の口頭説明、或いは使用説明書などを要さずとも、使用者がこの爪切り1を手に持った感触から、自ずと想定通りの上下向きを認識し、従ってもらえるように、人間工学に基づいた構成(以下、「把持誘導構成」と言う)を採用してある。
本発明において、使用者に、爪切り1の上下の向きを想定通りに従わせようとする理由は、ヒンジ部15を使用状況下において上位側となるように(ヒンジ部15が下位側とならないように)配置させるためである。
そうでなければ、開脚バネ8においてバネ自由端11が重力を利用して確実且つ自動的に(使用者が使用状態と非使用状態とを切りかえる際にいちいち開脚バネ8の揺動向きを矯正しなくてもよいように)揺動する状況が必然とはならず、開脚バネ8の機能を十分に引き出せない場合が生じるおそれがあるのである。
具体的に説明すれば、図1及び図2は、右利きの使用者が本発明に係る爪切り1を想定した通りに把持する場合の向きを示している。すなわち、自側レバー2が上位となり、相手側レバー3が下位となるように使用することを使用者に誘導するものである。
従って当然に、自側レバー2では、ヒンジ部15が設けられる面とは逆向きである外向き面(上面)のレバー後端部2a寄りが上位押圧面2bとなり、相手側レバー3では、ヒンジ部15が設けられる面とは逆向きである外向き面(下面)のレバー後端部3a寄りが下位押圧面3bとなる。また、上位とする自側レバー2の延長上に設けられた刃部5は下位となり、下位とする相手側レバー3の延長上に設けられた刃部6は上位となる。
図6は、非使用状態とした爪切り1を使用状態に切りかえる際の使用者による把持の様子を示している。使用者にこのような把持を誘導するうえで、本発明が着目したのは、使用者が利き手とは反対側へ両刃部5,6を向けるようにして手に持つこと、言い換えれば、両レバー2,3を使用者の利き手側へ向けるようにすることが、爪切り1の方向性を考えるなかで基礎になるという点にある。
そのうえで、本発明において採用した把持誘導構成の一つは、図7(b)に示すように、自側レバー2において、上位押圧面2bが形成された部位の幅W1を、相手側レバー3のレバー後端部3aにおける対応部位の幅W2よりも幅広になるように形成している点にある(図4(b)参照)。
このようにすることで、非使用状態にある爪切り1に対して、レバー2,3の側面をその上方側から摘んだ際に、幅広の方(自側レバー2)を摘みやすい状況が生じ、自ずと利き手側は自側レバー2を上位にするようになる。なぜなら、もし仮に、相手側レバー3を上位にして利き手で摘もうとすると、指の腹部分より指先のほうに幅広の自側レバー2が配置されることになって、指先が押しひろげられるようになり、その結果、爪切り1を滑り落としそうな不安を惹起させるためである。
本第1実施形態ではW1を19mmとしたのに対して、W2を15mmとした。すなわち、自側レバー2は、相手側レバー3の幅よりも片側で2mmずつ、張り出していることになる。
本発明において採用した把持誘導構成の他の一つは、図7(a)に示すように、相手側レバー3において、下位押圧面3bよりも枢支部4に近い部位に対して、両側縁部をくびらせて、この部位の幅W3を、自側レバー2における対応部位の幅W4よりも幅狭に形成させている点にある(図4(b)参照)。
このようにすることで、非使用状態にある爪切り1に対して、レバー2,3の側面をその下方から摘んだ際に、幅狭の方(相手側レバー3)を摘みやすい状況が生じ、自ずと反利き手側は相手側レバー3を下位にするようになる。なぜなら、もし仮に、自側レバー2を下位にして反利き手で摘もうとすると、指の指先より腹部分のほうに幅広の自側レバー2が配置されることになって、両方のレバー2,3を摘んでしまうようになり、両レバー2,3を開脚させること(爪切り1を使用状態に切りかえること)に実質的な支障が生じるためである。
本第1実施形態ではW3を9mmとしたのに対して、W4を14mmとした。すなわち、相手側レバー3は、自側レバー2の幅よりも片側で2.5mmずつ、くびれていることになる。
本発明において採用した把持誘導構成の更に一つは、自側レバー2において、上位押圧面2bよりも枢支部4に近い部位に、爪研ぎ部20を設けた点にある(図1、図3、図4(a)参照)。
このようにすることで、使用者が非使用状態にある爪切り1を見たとき、或いは手に持ったときに、視覚や触覚によって強烈な存在感のある爪研ぎ部20を認識し、自側レバー2を上側に向けて把持しようとする心理が生まれる。
なお、爪研ぎ部20が自側レバー2の外向き面に設けられていることは、爪切り1が非使用状態であるときにも、そのまま爪研ぎ部20による爪の手入れができることを意味する。そのため、この爪の手入れ中は、両刃部5,6間の口を閉じておく状態に保持できるものであり、刃部5,6に他物を引っ掛けて傷付けることはなく、怪我の元になる心配もない。
本第1実施形態では、自側レバー2を相手側レバー3よりも長く形成することも、把持誘導構成の一つとして採用している(図1、図3、図4(a)参照)。
このようにすることで、利き手の親指や人指し指などで、自側レバー2のレバー後端部2aを押し上げるようにして、爪切り1を非使用状態から使用状態へと切りかえることが、自然な動作として容易に行えるようになり、結果として、自側レバー2を上に向けるようになる。
本第1実施形態では相手側レバー3のレバー後端部3aから自側レバー2のレバー後端部2aが5mm、突出するように各レバー長を設定した。また、この長くした部位にはレバー肉厚を貫通する孔21を形成して、マスコットや名札などを結び止めたり、爪切り1をフックに掛けたりする場合に利用できるようにした。
なお、このような把持誘導構成は、使用者の利き手によって上下関係が入れかわるものではなく、左右いずれにも共通した技術的思想として採用し得るものである。
ところで、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、自側レバー2や相手側レバー3、枢支部4,刃部5,6における細部に及ぶ形状や材質などは何ら限定されるものではない。
把持誘導構成は、いずれを採用した場合でも効果を生じるものであり、その取捨選択は任意に行えるものである。
把持誘導構成として説明した細部寸法(W1,W2,W3,W4、及びレバー長等)は限定されるものではなく、数値には、爪切りとして使用可能な範囲として、当然の幅を有したものとする。
1 爪切り
2 レバー(自側レバー)
2a レバー後端部
2b 上位押圧面
3 レバー(相手側レバー)
3a レバー後端部
3b 下位押圧面
4 枢支部
5 刃部
6 刃部
8 開脚バネ
10 バネ基部端
11 バネ自由端
12 腰部分
15 ヒンジ部
16 磁石
20 爪研ぎ部
21 孔

Claims (4)

  1. 一対のレバーが枢支部を介して互いに交差連結されて開閉自在に保持されていると共に前記枢支部を超えた先方に延長状に設けられた一対の刃部が前記一対のレバーの開閉動作に連動して開閉する爪切りにおいて、
    前記一対のレバー間には、一方のレバーにバネ基部端が連結され他方のレバーに向けてバネ自由側が突出する配置で開脚バネが設けられており、
    前記開脚バネの前記バネ基部端には、当該バネ基部端が連結されている自側レバーのレバー後端部方向と前記枢支部方向との間で前記バネ自由端を揺動自在に保持するヒンジ部が設けられており、
    前記ヒンジ部が設けられていない相手側レバーのレバー後端部と前記開脚バネの前記バネ自由端との相対間にバネ留め用の磁石が設けられていることを特徴とする爪切り。
  2. 前記自側レバーにおいて前記ヒンジ部が設けられる面とは逆向きである外向き面のレバー後端部寄りに上位押圧面が形成されており、
    前記自側レバーは前記上位押圧面が形成された部位が前記相手側レバーのレバー後端部よりも幅広に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の爪切り。
  3. 前記相手側レバーにおいて前記ヒンジ部が設けられる面とは逆向きである外向き面のレバー後端部寄りに下位押圧面が形成されており、
    前記相手側レバーの前記下位押圧面よりも前記枢支部に近い部位には両側縁部を前記自側レバーよりも幅狭にくびらせていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の爪切り。
  4. 前記自側レバーにおいて前記ヒンジ部が設けられる面とは逆向きである外向き面のレバー後端部寄りに上位押圧面が形成されており、
    前記上位押圧面よりも前記枢支部に近い部位には爪研ぎ部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の爪切り。
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