JP4249968B2 - 理美容用鋏 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に理美容師が業務で使用する理美容用鋏に関する。
【0002】
【従来の技術】
理美容師は、鋏を手に対して様々な角度に変化させながら髪を切ることが多い。そのために、従来から親指の自由度を増すために指掛環の一部を取り除き、ほぼU字形の親指掛部としたものが存在する(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実公平3−8223公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述した公報の鋏は、両鋏身の間に介在する弾性手段によって両刃部が開く方向に押圧される鋏でないから、髪を切断する際に刃を閉じた後で指の力によって刃を開かねばならない。そのために、親指用の指宛部を環状にしないとしてもU字形にしなければならない。そうでないと刃を開くときに親指に掛かるものがなく、刃を開くことができないからである。
【0005】
近年、様々の髪型が提案されており、複雑な形の髪型では理美容師が手の中で鋏を絶えず持ち変えたりしながら手と鋏の角度を変えて髪を切るのである。前述した公報の鋏は親指掛部がU字形なので、鋏を持ち変えなくてもある程度手と鋏の角度を変化させることができる。しかし、U字形であるために手と鋏の角度を頻繁に変えるときに円滑さを欠き、使用中にさらなる自由度を得られる鋏が要望されている。
【0006】
また、髪を切るときは、例えば耳のまわりなどの髪を切るときは細かい作業が要求されるから、そのようなときは親指を前方にずらして切断作業をすることがある。そのようなときに、いちいち親指を指掛部から外して前方に移動させることは面倒である。前述した公報のU字形指掛部では親指を前方にずらすことができない。
【0007】
そこで、本発明は使用中に手と鋏の角度を変える作業を円滑に行なうことができると共に、耳のまわりなどの髪を切るなどの細かい作業をするときに、親指をそのまま前方にずらして移動させることができる理美容用鋏を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、柄部の先方に刃部が連なる一対の鋏身が回動可能に結合されている理美容用鋏において、両鋏身の間に介在する弾性手段によって両刃部が開く方向に押圧され、親指を宛てる柄部に親指用の指掛環は存在せず、少なくとも2つの親指宛面が設けられており、第一の親指宛面は鋏身の後部に存在し、第一の親指宛面の後端付近はほぼ水平面に形成され、前に行くに従って凹の円弧状に上がり、さらに絶壁状に上昇し頂部まで親指宛面は延在し、頂部よりも前に第二の親指宛面を有する構成である。
【0009】
【発明の効果】
本発明は以上のような構成であって、第一の親指宛面の後端付近はほぼ水平面に形成されている。したがって、鋏を親指に対してある程度の角度を有して持っている状態から、鋏と親指がほぼ同じ方向を向くように鋏を移動するときに、第一の親指宛面の後端が親指の腹などに引っかかることがなく円滑に移動できる。親指宛面の後端が円弧状に上がっていると鋏の移動中にその円弧状に上がった部分が親指に引っかかるので円滑さを欠くのである。また、親指宛面が前に行くに従って凹の円弧状に上がり、さらに絶壁状に頂部まで上昇している。このことは、親指の爪のある方の面である親指の背面がさえぎられておらず開放されていることを意味している。前述した公報では親指掛部はU字形であるから親指はその背面は開放されていない。そうしないと刃を開くことができないからである。しかし、本発明は両鋏身の間に介在する弾性手段によって両刃部が開く方向に押圧されているから、親指の背面は開放してあっても差し支えないのである。親指の背面が開放されているので、使用中の親指の自由度が増し、鋏を手に対して複雑に移動するときにも円滑に行なうことができる。
【0010】
さらに、本発明は、頂部よりも前に第二の親指宛面を有している。したがって、第一の親指宛面にある親指を第二の親指宛面に移動するときに、第一の親指宛面上を親指を前方に滑らせて頂部を超えることによって、そのまま第二の親指宛面に親指を移動することができる。前述の公報記載の鋏は親指掛部がU字形であるから、一旦親指を抜き出して新たに前方に移動しなければならない。頻繁に親指を前後に移動するときに、その都度親指を抜き出すことは煩雑である。本発明は親指を抜き出す必要がなく、円滑に親指を前後に移動できる。
【0011】
また、親指宛面はその前部で絶壁状に上昇し頂部まで延在している。したがって、親指宛面の前部はストッパーとして機能し安定した状態で髪を切ることができる。理美容師の中には親指を指掛環にできるだけ深く挿し込むことを希望する者も存在するが、親指の根元は太いので十分に挿し込むことができない。前述した公報のU字形の指掛も親指の太い根元を挿し込むのに十分な幅をとることができない。本発明は、親指の根元で親指宛面を押すについて障害がないので、親指のどの部分でも使用して押すことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に従って説明する。一方の鋏身1は柄部2の先方に刃部8が連なっており、柄部2に指掛環は形成されておらず代わりに柄部2の中ほどから後端にかけて第一の親指宛面3が形成されている。第一の親指宛面の後端付近31はほぼ平面に形成されている。ほぼ平面というのは、平面であってもよくやや円弧状であってもよいことを意味している。第一の親指宛面は前方に行くに従って円弧状に上がり、さらに絶壁状の前端面32を形成し頂部33まで延在している。絶壁状というのは、切り立った崖のごとき形状であって、ほぼ垂直あるいは垂直に近い程度に上方に延びている形状である。頂部33は丸みを帯びるように形成されている。
【0013】
頂部33を境に前に行くに従って斜めに下る傾斜面が形成され、その傾斜面が第二の親指宛面34をなす。第二の親指宛面34は直線状の傾斜面でもよく凹の円弧状でも凸の円弧状の傾斜面でもよい。あるいは波状の面であってもよい。ローレットを刻んでもよい。さらに、第二の親指宛面34は頂部33に隣接する傾斜面でなくてもよいことは勿論であって柄部2の背面であってもよい。また、柄部2のやや後寄りの途中部分に2つのジャーナル軸受4,5が設けられている。
【0014】
他方の鋏身6も柄部7の先方に刃部18が連なっており、柄部7の後端に柄部の一部をなす指掛環9が形成されている。柄部7の前寄りの途中部分の内側に係止凹部10が設けられており、この係止凹部10の入り口は鋏の先方を向いている。また、指掛環9には、両柄部2,7を閉じたときの緩衝材としての当り部11が取り付けられている。緩衝材はエラストマのような弾力性のあるプラスチックを用いて形成することが好ましいがこれに限定されるものではない。例えば、当り部を金属とし、この当り部を弾力性のある部材で支える構成であってもよい。弾力性のある部材とは前述したエラストマのようなプラスチックのほか、金属のバネであってもよい。この当り部11が存在することによって、両柄部2,7を閉じた状態からさらに当り部11の弾性に抗して両柄部2,7を両側から押したときに、当り部11はやや押しつぶされるように変形し、その結果、両柄部2,7の間隔はやや狭められる。
【0015】
図5に示したように、両刃部の基部28,29の軸孔付近の内面に凹部20,21が設けられている。支軸19の周囲にはコイルバネ22のコイル部23が巻きつけられ、コイルバネ22のアーム部24,24が凹部20,21の内周面30に内接している。アーム部24,24の先端部27は垂直に曲げられて凹部20,21の底に設けられた係止穴25,26に係止している。この構成によって、刃部8,18を閉じるときは柄部に2,7に力を加えることによりコイルバネ22の弾性に抗してアーム部24,24を閉じるので、力を加えることを止めることによって刃部8,18は自然に開くことになる。
【0016】
図4に示したように、係止部材12は一本の金属線を細長い矩形に折り曲げることにより形成される。両端部は内側に折り曲げることによりジャーナル軸13,14が形成される。これらのジャーナル軸13,14は同じ位置に形成すると、同一のジャーナル軸受に挿入されて衝突するので、前後の位置をずらして形成する。係止部材12の先端には線状の係止端部15が形成され、長辺部16,17は平行でなく一定の角度をなすように形成される。
【0017】
係止部材12は一方の鋏身の柄部2に取り付けられる。係止部材の一方のジャーナル軸13はジャーナル軸受4に挿入され、他方のジャーナル軸14はジャーナル軸受5に挿入される。このとき、当初一定の角度をなしていた長辺部16,17はほぼ平行になるように取り付けられるから、係止端部15にねじりモーメントが発生する。これにより、係止部材12は、常時、柄部2の方向に弾性的に回動するように付勢されて、柄部2の内側面に寄り添うように固定される。したがって、鋏の使用中に係止部材12が邪魔にならない。
【0018】
係止部材12を用いて柄部2,7を閉じた状態に維持するときは、柄部2,7を閉じて係止部材12を回動し、係止端部15を係止凹部10内に係止する。係止凹部10は鋏の先方を向き、且つ係止部材12は鋏の長さ方向に対して斜めに延びているから、両刃部8,18が常時開くように付勢されているときは、係止端部15は係止凹部10の底方向に引かれた状態となる。したがって、係止端部15が係止凹部10から抜け出すことを防止するための特別の手段がなくても、係止状態が外れることがない。両刃部8,18が常時開くように付勢されていないときは、係止凹部10の入り口を少し狭めて係止端部15が抜け出さないようにするとよい。
【0019】
係止端部15と係止凹部10との係止状態を解除するときは、両柄部2,7を両側から押すと、当り部11が押しつぶされるように変形するので両柄部2,7の間隔が狭まる。そうすると、係止部材12の鋏の長さ方向に対する角度が小さくなり、係止端部15は係止凹部10内で柄部の内側面上を擦れながら先方へ移動し係止凹部10から抜け出す。これにより係止状態が解除される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 両柄部が閉じた係止状態を解除するときの一部正面図
【図2】 両柄部が閉じた係止状態を解除した後の一部正面図
【図3】 柄部が開いた状態を示す正面図
【図4】 係止部材の斜視図
【図5】 刃部の基部付近の一部断面図
【符号の説明】
1 鋏身
2 柄部
3 第一の親指宛面
4 ジャーナル軸受
5 ジャーナル軸受
6 鋏身
7 柄部
8 刃部
9 指掛環
10 係止凹部
11 当り部
12 係止部材
13 ジャーナル軸
14 ジャーナル軸
15 係止端部
16 長辺部
17 長辺部
18 刃部
19 支軸
20 凹部
21 凹部
22 コイルバネ
23 コイル部
24 アーム部
25 係止穴
26 係止穴
27 先端部
28 刃部の基部
29 刃部の基部
30 内周面
31 第一の親指宛面の後端付近
32 前端面
33 頂部
34 第二の親指宛面

Claims (1)

  1. 柄部の先方に刃部が連なる一対の鋏身が回動可能に結合されている理美容用鋏において、両鋏身の間に介在する弾性手段によって両刃部が開く方向に押圧され、親指を宛てる柄部に親指用の指掛環は存在せず少なくとも2つの親指宛面が設けられており、第一の親指宛面は鋏身の後部に存在し、第一の親指宛面の後端付近はほぼ水平面に形成され、前に行くに従って凹の円弧状に上がり、さらに絶壁状に上昇し頂部まで親指宛面は延在し、頂部よりも前に第二の親指宛面を有することを特徴とする理美容用鋏
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