JP2019537344A - 画像パラメータをコーディング及びデコーディングする方法、画像パラメータをコーディング及びデコーディングする装置、並びに、これらに対応するコンピュータプログラム - Google Patents

画像パラメータをコーディング及びデコーディングする方法、画像パラメータをコーディング及びデコーディングする装置、並びに、これらに対応するコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

本発明は、少なくとも1つの現時点の画像パラメータ(Pu)のコーディングに関し、現時点の画像(ICj)のゾーン(Bi)との関係において、−前記現時点の画像のゾーンに先行する画像ゾーンの少なくとも1つのパラメータの値に応じて、少なくとも2つの既定のコーディングスキーム(MCx、MCy)のうちから、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータをコーディングする方式を選択すること(C3a)と、−選択されたコーディング方式(MCsel)の支援により、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータの値をコーディングすること(C4a)と、を実装することを特徴としている。

Description

本発明は、一般に、画像処理の分野に関し、更に詳しくは、デジタル画像が、固定されているのか、或いは、デジタル画像のシーケンスの一部分を形成しているのか、を問わず、これらのデジタル画像パラメータのコーディング及びデコーディングに関する。
このような画像パラメータのコーディング/デコーディングは、具体的には、
− 1つの且つ同一のカメラからの、且つ、時間的に互いに連続する、画像(2Dタイプのコーディング/デコーディング)と、
− 異なる視野に従って方向付けされた異なるカメラからの画像(3Dタイプのコーディング/デコーディング)と、
− 対応するテクスチャ及び深度成分(3Dタイプのコーディング/デコーディング)と、
− その他のものと、
を有する少なくとも1つのビデオシーケンスから導出された画像に適用される。
本発明は、同様に、2D又は3Dタイプの画像パラメータのコーディング/デコーディングにも適用される。
本発明は、具体的には、但し、限定を伴うことなしに、現時点のAVC及びHEVCビデオコーダ及びその拡張版(MVC、3D−AVC、MV−HEVC、3D−HEVCなど)において実装されたビデオコーディングに、且つ、対応するデコーディングに、適用することができる。
現時点のビデオコーダ(MPEG、H.264、HEVCなど)は、ビデオシーケンスのブロック的な表現を使用している。画像は、ブロックにサブ分割され、これらのサブ分割されたブロックは、再帰的に再サブ分割することができる。
コーディング対象の現時点のブロックについて、このブロックと関連する画像パラメータは、例えば、エントロピーコーダなどの、コーダによって実装された適切なコーディング方法を使用することにより、ビットの形態において、コーディングされているが、その狙いは、これらのパラメータを無損失でコーディングする、というものである。
このようなパラメータは、例えば、
− 現時点のブロックのピクセルの残留予測係数、
− 予測モード(イントラ予測、インター予測、情報がデコーダに送信されない予測を生成する既定の予測(「skip」))、
− 予測のタイプを規定した情報(向き、基準画像など)、
− 現時点のブロックのサブ分割のタイプ、
− 必要に応じて、モーション情報、
− その他のもの、
である。
エントロピーコーディングの後に得られたビットは、デコーダへの送信が意図されたデータストリームに書き込まれる。
ストリームがデコーダによって受け取られたら、画像ごとに、且つ、それぞれの画像のブロックごとに、デコーディングが実行される。それぞれのブロックごとに、ブロックと関連する画像パラメータを表すビットが、読み取られ、次いで、その真理値表がコーダのものと同一であるデコーダによって実装されたデコーディング方法を使用することにより、デコーディングされる。
例えば、イントラ予測モードなどの、現時点のブロックと関連する上述のタイプの画像パラメータの場合に、HEVC(「High Efficiency Video Coding」の略号)規格は、
− 現時点のブロックの上方に位置する、且つ、既にコーディング済みである、ブロックAのイントラ予測モードの値、
− 現時点のブロックの左側に位置する、且つ、既にコーディング済みである、ブロックBのイントラ予測モードの値、
との関係において、このような予測モードの値を予測することによる、このモードのコーディングを提案している。
これを目的として、まず、HEVC規格において提案されているイントラモードの35個の可能な値のうちから、コーディング対象のブロック用の3つの最も可能性が高いイントラ予測モード値MPM(「Most Probable Mode」の略号)を判定するべく、決定木を使用することにより、ブロックA及びブロックBのイントラ予測モードの値が試験されている。
図1には、このような決定木が示されている。ブロックAのイントラ予測モード及びブロックBのイントラ予測モードの値に従って、決定木により、この木の5つの最も低い葉F1、F2、F3、F4、F5によって個々に表されている5つの異なる方法に従って、3つの最も可能性が高いイントラ予測モードを判定することができる。
従って、
− 葉F1は、以下の3つの最も可能性が高い値を現時点のブロックのイントラ予測モードと関連付けており、
・MPM=ブロックAのイントラ予測モード、
・MPM=ブロックBのイントラ予測モード、
・MPM=HEVCイントラ予測モードの第1番
− 葉F2は、以下の3つの最も可能性が高い値を現時点のブロックのイントラ予測モードと関連付けており、
・MPM=ブロックAのイントラ予測モード、
・MPM=ブロックBのイントラ予測モード、
・MPM=HEVCイントラ予測モードの第26番
− 葉F3は、以下の3つの最も可能性が高い値を現時点のブロックのイントラ予測モードと関連付けており、
・MPM=ブロックAのイントラ予測モード、
・MPM=ブロックBのイントラ予測モード、
・MPM=HEVCイントラ予測モードの第0番(プレーナー)
− 葉F4は、以下の3つの最も可能性が高い値を現時点のブロックのイントラ予測モードと関連付けており、
・MPM=HEVCイントラ予測モードの第0番(プレーナー)、
・MPM=HEVCイントラ予測モードの第1番、
・MPM=HEVCイントラ予測モードの第26番
− 葉F5は、以下の3つの最も可能性が高い値を現時点のブロックのイントラ予測モードと関連付けている、
・MPM=ブロックAのイントラ予測モード、
・MPM=ブロックA−1のイントラ予測モード、
・MPM=ブロックA+1のイントラ予測モード。
5つの葉のそれぞれごとに、選択された予測モードがコーディングされるが、この場合に、35個のイントラ予測モードの個々の値は、以下のような方式によってコーディングされる。
− 第1の最も可能性が高いイントラ予測モードMPMの値は、2つのビットにおいてコーディングされ、
− 第2の最も可能性が高いイントラ予測モードMPMの値は、3つのビットにおいてコーディングされ、
− 第3の最も可能性が高いイントラ予測モードMPMの値は、3つのビットにおいてコーディングされ、
− 残りの32個の予測モードMPM〜MPM34のそれぞれの予測モードの値は、6つのビットにおいてコーディングされる。
以下の表には、シグナリング方式の一例が示されている。
Figure 2019537344
相対的に可能性が低いイントラ予測モードの値との関係において第1の最も可能性が高いイントラ予測モードの値を相対的に少ない数のビットにおいてコーディングしている、このようなイントラ予測モードをコーディングする方法は、シグナリング費用の低減を許容しており、この場合に、取得される送信対象のビットの平均数は、4.01ビットであると評価されている。シグナリング費用を更に低減するべく、HEVC規格によれば、CABAC(「Context Adaptive Binary Arithmetic Coding」の略号)コーディングを関連するコードワードの構成ビットのうちの1つ又は複数に対して適用するべく、対策が施されている。この結果、取得される送信対象のビットの平均数が3.95ビットに低減されている。
このような画像パラメータをコーディングする技法に伴う欠点は、その結果得られる2値シーケンスが、シグナリングに費用を所要する状態に留まっている、という点にある。従って、この技法によれば、コーディングされたデータの圧縮利得の低減の最適化が可能ではない。この結果、得られる圧縮性能が、満足できないレベルである。
従って、本発明の目的の1つは、従来技術の不備/欠点を修正し、且つ/又は、これに対する改善を提供する、というものである。
これを目的として、本発明の1つの目的は、現時点の画像のゾーンとの関係において、
− 現時点の画像のゾーンに先行する画像ゾーンの少なくとも1つのパラメータの値に応じて、少なくとも2つの既定のコーディング方法のうちからの、少なくとも1つの現時点の画像パラメータをコーディングする方法の選択と、
− 選択されたコーディング方法を使用した、少なくとも1つの現時点の画像パラメータの値のコーディングと、
を実装することを特徴とする、少なくとも1つの現時点の画像パラメータをコーディングする方法に関係している。
このような方式によれば、現時点の画像ゾーンが位置している画像の特定の特性、或いは、さもなければ、現時点の画像ゾーンに対応する基準画像ゾーンを含む別の画像の特定の特性を考慮することにより、且つ、現時点の画像ゾーンと関連する画像パラメータをコーディングする少なくとも2つの異なる方法を提案することにより、
− 従来技術において得られるものよりも少ない費用を所要するデータのシーケンスに従って、このパラメータをコーディングし、
− 現時点の画像ゾーンの空間的又は時間的近接性に応じて、画像パラメータの1つ及び/又は複数の値に対して、個々に、1つ及び/又は複数のコードワードを可能な限り忠実に適合させる、
ことが可能である。
特定の一実施形態によれば、N≧2であるN個の可能な値が前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータと関連付けられ、選択された既定のコーディング方法が、K<NであるK個のコードワードを個々にN個のうちのK個の値に対してマッチングしている。
このような方式によれば、少なくとも2つのうちからの選択されたコーディング方法が、K<NであるK個のコードワードのみに従って、N個の可能な値を取得しうる画像パラメータをコーディングすることが可能であり、これは、シグナリング費用の低減を最適化する、という利点を有する。
別の特定の実施形態によれば、N≧2であるN個の可能な値が前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータと関連付けられ、
− すべてが同一の長さを有する、Q<NであるQ個のコードワードが、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータのN個のうちのいずれかのQ個の可能な値と個々に関連付けられ、
− Q個のコードワードのもの未満の個々の長さを有するN−Q又はK−Q個のコードワードが、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータのN−Q又はK−Q個の可能な残りの値と個々に関連付けられている。
このような方式によれば、画像パラメータの最も可能性が低い値と関連するコードワードのもの未満の長さのコードワードを画像パラメータの最も可能性が高い値に対して割り当てることにより、画像パラメータのN個のコーディング済みの値と個々に関連付けられたN個のコードワードのシグナリング費用を更に低減することができる。
画像パラメータの最も可能性が低い値が、同一の長さを有するコードワードと関連付けられている、という事実が付与された場合に、この低減には、算出が容易なビットレートの推定値が更に伴っている。
従って、このような方式によれば、演算リソースの観点において、コーダの複雑さが低減される。
上述の様々な実施形態及び特徴は、上述の定義されたコーディング方法のステップに対して、独立的に又は相互の組合せにおいて、追加することができる。
また、本発明は、現時点の画像のゾーンとの関係において、
− 現時点の画像の前記ゾーンに先行する画像ゾーンの少なくとも1つのパラメータの値に応じて、少なくとも2つの既定のコーディング方法のうちから、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータをコーディングする方法を選択し、
− 選択されたコーディング方法を使用することにより、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータの値をコーディングする、
ように構成されていることを特徴する、処理回路を有する、少なくとも1つの現時点の画像パラメータをコーディングする装置にも関する。
このようなコーディング装置は、上述のコーディング方法を実装するのに特に適している。
また、本発明は、現時点の画像のゾーンとの関係において、
− 現時点の画像のゾーンに先行する画像ゾーンの少なくとも1つのパラメータの値に応じて、少なくとも2つの既定のデコーディング方法のうちからの、少なくとも1つの現時点の画像パラメータをデコーディングする方法の選択と、
− 選択されたデコーディング方法を使用することによる、少なくとも1つの現時点の画像パラメータの値のデコーディングと、
を実装することを特徴とする、少なくとも1つの現時点の画像パラメータをデコーディングする方法にも関する。
特定の一実施形態によれば、N≧2であるN個の可能な値が前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータと関連付けられ、選択された既定のデコーディング方法が、K<NであるK個のコードワードを個々にN個のうちのK個の値に対してマッチングしている。
別の特定の実施形態によれば、N≧2であるN個の可能な値が前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータと関連付けられ、
− すべてが同一の長さを有する、Q<NであるQ個のコードワードが、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータのN個のうちのいずれかのQ個の可能な値と個々に関連付けられ、
− Q個のコードワードのもの未満である個々の長さを有するN−Q又はK−Q個のコードワードが、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータのN−Q又はK−Q個の可能な残りの値と個々に関連付けられている。
上述の様々な実施形態又は特徴は、上述の定義されたデコーディング方法のステップに対して、独立的に又は相互の組合せにおいて、追加することができる。
また、本発明は、現時点の画像のゾーンとの関係において、
− 現時点の画像の前記ゾーンに先行する画像ゾーンの少なくとも1つのパラメータの値に応じて、少なくとも2つの既定のデコーディング方法のうちから、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータをデコーディングする方法を選択し、
− 選択されたデコーディング方法を使用することにより、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータの値をデコーディングする、
ように構成されていることを特徴とする、処理回路を有する、少なくとも1つの現時点の画像パラメータをデコーディングする装置にも関する。
このようなデコーディング装置は、上述のデコーディング方法を実装するのに特に適している。
また、本発明は、コンピュータ上において稼働した際に、本発明によるコーディング及びデコーディング方法のうちの1つを実装する命令を有するコンピュータプログラムにも関する。
このプログラムは、任意のプログラミング言語を使用することが可能であり、且つ、ソースコード、オブジェクトコード、又は部分的にコンパイルされた形態などのソースコードとオブジェクトコードとの間の中間コードの形態、或いは、任意のその他の望ましい形態を有することができる。
また、本発明は、コンピュータプログラムがその上部に保存されたコンピュータ可読ストレージ媒体をも狙いとしており、このプログラムは、上述の本発明によるコーディング又はデコーディング方法のうちの1つを実装するのに適した命令を有する。
また、本発明は、コンピュータプログラムがその上部に保存されたコンピュータ可読ストレージ媒体をも狙いとしており、このプログラムは、上述の本発明によるコーディング又はデコーディング方法を実装するのに適した命令を有する。
ストレージ媒体は、プログラムを保存する能力を有する任意のエンティティ又は装置であってよい。例えば、媒体は、例えば、CD−ROM又は微細電子回路ROM、USBキーなどの、ROMのようなストレージ手段、或いは、場合によっては、例えば、ハードディスクなどの磁気ストレージ手段を有することができる。
また、ストレージ媒体は、電気又は光ケーブルを介して、無線で、又はその他の手段により、ルーティングされうる、電気又は光信号などの伝送可能な媒体であってもよい。本発明によるプログラムは、具体的には、インターネットタイプのネットワーク上においてダウンロードすることができる。
或いは、この代わりに、ストレージ媒体は、プログラムが内蔵される集積回路であってもよく、この場合に、回路は、上述のコーディング又はデコーディング方法を実装するように、或いは、その実行の際に使用されるように、適合されている。
その他の特徴及び利点については、以下の図面を参照して記述されているいくつかの好適な実施形態を参照することにより、明らかとなろう。
現時点の画像ゾーンの空間的近接性を考慮した、現時点の画像ゾーンの画像パラメータの最も可能性が高い値の従来技術による判定の一例を示す。 本発明の第1実施形態による画像パラメータをコーディングする方法の主要なステップを示す。 本発明の第2実施形態による画像パラメータをコーディングする方法の主要なステップを示す。 画像パラメータのいくつかの値に対して適用されるコーディング方法の一例を示す。 図2A、図2B、又は図2Cによる画像パラメータコーディング方法を実装したコーダの一実施形態を示す。 現時点の画像ゾーンに先行する画像ゾーンの第1の例を示す。 現時点の画像ゾーンに先行する画像ゾーンの第2の例を示す。 本発明に従って実装された現時点の画像パラメータ値の試験の一例を示す。 本発明の一実施形態による画像パラメータをデコーディングする方法の主要なステップを示す。 図6による画像パラメータデコーディング方法を実装したデコーダの一実施形態を示す。
コーディング部分の詳細な説明
以下、本発明の一実施形態について説明することとするが、この場合に、本発明によるコーディング方法は、現時点又は将来のビデオコーディング規格のうちの任意のものに従ってコーディングによって得られるものに近いビットストリームに従って、画像パラメータをコーディングするべく、使用されている。
この実施形態においては、本発明によるコーディング方法は、例えば、前記規格のうちの1つに当初準拠していたコーダの変更を通じて、ソフトウェア又はハードウェアにより、実装されている。本発明によるコーディング方法は、図2Aに示されているステップC1a〜C5a、或いは、さもなければ、図2Bに示されているステップC1b〜C5b、を有するアルゴリズムの形態において表されている。
本発明の実施形態によれば、本発明によるコーディング方法は、図3に示されたコーディング装置CO内において実装されている。
図3に示されているように、このようなコーダ装置は、
− コーディング対象の現時点の画像を受け取る入力ENT_Cと、
− 本発明によるコーディング方法を実装する処理回路CT_Cであって、
・バッファメモリMT_Cを有するメモリMEM_C、
・コンピュータプログラムPG_Cによって駆動されるプロセッサPROC_C、
を含む処理回路CT_Cと、
− 現時点の画像パラメータのコーディングから得られたデータを含むコーディング済みの信号又はストリームを供給する出力SOR_Cと、
を有する。
初期化の際には、コンピュータプログラムPG_Cのコード命令が、例えば、処理回路CT_Cによって実行される前に、RAMメモリMR_Cに読み込まれる。
図2A又は図2Bに示されているコーディング方法は、固定された画像でありうる、或いは、さもなければ、画像のいくつかがその他のものとの関係においてコーディングされる、画像のシーケンスIC、IC、…、IC、…、IC(この場合に、1≦j≦G)の一部分を形成する画像でありうる、コーディング対象の現時点の画像ICと関連する任意のパラメータに対して適用される。
図2Aにおいて示されているステップC1aにおいて、現時点の画像ICが、それ自体が既知である方式により、複数の画像ゾーンB、B、…、B、…、B(この場合に、1≦i≦F)にパーティション化されている。このようなパーティション化ステップは、図3において示されているパーティション化装置MP_Cによって実装されており、この装置は、プロセッサPROC_Cによって駆動されている。
例示用の一実施形態によれば、前記ゾーンは、ブロックである。
本発明の意味においては、「ブロック」という用語は、コーディング単位を意味していることに留意されたい。この用語法は、具体的には、HEVC規格である「ISO/IEC/23008−2 ITU−T Recommendation H.265 High Efficiency Video Coding (HEVC)」において使用されている。
具体的には、このようなコーディング単位は、ブロック又はマクロブロックとも呼称される、矩形又は正方形の形態のピクセルの組を1つにグループ化している。
また、このようなコーディング単位は、将来の規格においては、その他の幾何学的形態を有するピクセルの組を1つにグループ化することになる。
別の例示用の実施形態によれば、画像のゾーンは、例えば、均一なテクスチャ、一定のモーション、画像のフォアグラウンド内のオブジェクト、などのような、画像の局所的な特性に対してマッチングされている。
前記ゾーンB、B、…、B、…、Bは、例えば、辞書タイプである、既定の進捗の順序に従ってコーディングされるように意図されている。これは、ゾーンが、連続的に、左から右へ、次いで、最上部から最下部へ、コーディングされる、ことを意味している。
当然のことながら、その他のタイプの進捗も可能である。従って、画像ICをスライスと呼称されるいくつかのサブ画像にサブ分割し、且つ、このタイプのサブ分割をそれぞれのサブ画像に対して独立的に適用することができる。また、上述のように、行の連続ではなく、列の連続、をコーディングすることもできる。また、一方の方向又はその他の方向において、行又は列をカバーすることもできる。
更には、それぞれの画像ゾーンは、それ自体がサブ分割されうるサブゾーンに、それ自体をサブ分割することができる。
図2Aに示されているステップC2aにおいては、コーダCOが、現時点の画像ゾーンとして、例えば、第1ゾーンBなど、画像ICのコーディング対象の第1ゾーンBを選択している。
図4A又は図4Bにおいて示されている例においては、現時点の画像ゾーンBは、8×8ピクセルのサイズのブロックである。
従来、現時点の画像ゾーンBは、1≦u≦Mなどの、複数の画像パラメータP、P、…、P、…、Pと関連付けられている。
このようなパラメータは、例えば、
− 所与の予測モードに従って予測される場合の、現時点の画像ゾーンのピクセルの残留予測係数、
− 例えば、それ自体として、或いは、ピクセルの平均値又はエネルギー、又は、さもなければ、フィルタリングの後のそれらのピクセルのエネルギーなどの、特徴的な演算動作を通じて、見なされる現時点の画像ゾーンを構成するピクセルの値、
− 予測モード(イントラ予測、インター予測、情報がデコーダに送信されない予測を生成する既定の予測(「skip」))、
− 予測のタイプを規定する情報(向き、基準画像など)、
− 現時点の画像ゾーンのサブ分割のタイプ、
− 必要に応じて、モーション情報、
− 離散コサイン変換DCT、或いは、さもなければ、離散サイン変換DSTなどの、現時点の画像ゾーンのデータに適用された変換のタイプ、
− 定量化ステップ、
− その他のもの、
である。
検討対象のパラメータPは、複数の値Vu1、Vu2、…、Vum、…、VuN(この場合に、1≦m≦N)を取得している。これは、例えば、
− 35個の異なる予測方向と関連するHEVC規格のイントラ予測モード、
− 52個の可能な値と関連する定量化ステップ、
− ブロック及びそのパーティション化のサイズ、
− 例えば、所与のタイプのDCT又はDST、或いは、その係数によって定義された変換などの、所与の予測モードに従って予測される場合の、現時点の画像ゾーンのピクセルの残留予測係数に適用された変換のタイプ、
− その他のもの、
に関係している。
本発明によれば、図2Aにおいて示されているステップC3aにおいては、現時点の画像ゾーンBと関連する現時点の画像パラメータPについて、パラメータPをコーディングする方法が、少なくとも2つの既定のコーディング方法MC及びMCから選択されている。
ステップC3aは、図3において示されている選択装置SEL_Cによって実装され、この装置は、プロセッサPROC_Cによって駆動されている。
例示用の一実施形態によれば、コーダCOに提供されるのは、2つのコーディング方法MC及びMCのみである。
更に一般的には、且つ、図3に表されているように、コーディング方法MC及びMCは、コーダCOのバッファメモリMT_C内に保存されているW個のコーディング方法の組MC、MC、…、MC、…、MC、…、MC(この場合に、1≦x≦y≦W)に属している。現時点の画像ゾーンBの画像パラメータPの所与の値Vumについて、W個のコーディング方法は、コーダCOに提供されるW個のコーディング方法にそれぞれが対応しているW個のコードワードMOCum1、MOCum2、…、MOCumx、…、MOCumy、…、MOCumWから構成されたコードを値Vumと関連付けるように、適合されている。
本発明によれば、少なくとも2つのコーディング方法からのコーディング方法の選択は、現時点の画像ゾーンBに先行する基準画像ゾーンと関連する少なくとも1つの画像パラメータの値の関数である。
一実施形態によれば、基準画像ゾーンは、現時点の画像ゾーンBの前にコーディングされた複数の基準ゾーンBR、BR、…、BR、…、BR(この場合に、1≦s≦Z)から構成されている。図3を参照すれば、このような基準ゾーンBR、BR、…、BR、…、BRは、それぞれ、画像パラメータのその対応する組EPR、EPR、…、EPR、…、EPRとの関連において、コーダCOのバッファメモリMT_C内において保存されている。
例えば、基準ゾーンBRと関連する画像パラメータの組EPRは、現時点の画像ゾーンBとの関係において、上述のタイプの複数の画像パラメータPR、PR、…、PR、…、P(この場合に、1≦k≦V)を含んでいる。
図4Aの例においては、基準画像ゾーンは、現時点の画像IC内において現時点の画像ゾーンBに空間的に先行している2つの基準ゾーンBR及びBRを含んでいる。基準ゾーンBRは、例えば、現時点の画像ゾーンBの上方に位置している。基準ゾーンBRは、例えば、現時点の画像ゾーンBの左側に位置している。
基準ゾーンのパラメータは、例えば、現時点の画像ゾーンBのパラメータPと同一のタイプを有する。即ち、例えば、現時点の画像ゾーンBの画像パラメータがイントラ予測モードである場合には、検討対象の基準画像ゾーンの画像パラメータは、検討対象の基準画像ゾーンのイントラ予測モードである。
別の例によれば、基準ゾーンのパラメータは、現時点の画像ゾーンBのパラメータPのタイプとは異なるタイプである。即ち、例えば、現時点の画像ゾーンBの画像パラメータがインター予測モードである場合には、検討対象の基準画像ゾーンの画像パラメータは、例えば、検討対象の基準画像ゾーンのデータに適用された変換のインデックスである。
更には、コーディング方法の選択は、基準画像ゾーンと関連するいくつかのパラメータに応じて実装することができる。従って、例えば、現時点の画像ゾーンBの画像パラメータが、現時点の画像ゾーンのピクセルに適用された、例えば、DCT又はDSTタイプの変換である場合には、この変換のインデックスに対して適用するべきコーディング方法の選択は、基準画像ゾーンのピクセルに適用された変換のインデックスの、のみならず、これと関連する予測モードの、関数であってよい。
現時点の画像ICが画像のシーケンスの一部分を形成している、図4Bの例においては、基準画像ゾーンは、現時点の画像ゾーンBに時間的に先行する2つの基準ゾーンBR’及びBR’を含んでいる。これを目的として、基準ゾーンBR’及びBR’は、例えば、現時点の瞬間tに直接先行する瞬間t−1においてコーディングされた、画像ICj−1などの、現時点の画像IC以外の画像内に位置している。基準ゾーンBR’は、例えば、画像ICj−1内において現時点の画像ゾーンBに対応する基準画像ゾーンBRの上方に位置している。基準ゾーンBR’は、例えば、基準画像ゾーンBRの左側に位置している。
再度図2Aを参照すれば、ステップC4aにおいて、選択されたコーディング方法を使用することにより、画像パラメータPの値Vumがコーディングされている。
ステップC4aは、図3において示されているコーディング装置MC_Cによって実装されており、この装置は、プロセッサPROC_Cによって駆動されている。
これを目的として、値Vumは、選択されたコーディング方法MCselに対応するコードワードMOCselumと関連付けられている。これが、例えば、コーディング方法MCである場合には、現時点の画像パラメータPの値Vumは、コーディング方法MCに対応する、且つ、図3のコーダCOのバッファメモリMT_C内において保存された、コードワードMOCxumと関連付けられている。コードワードMOCxumは、例えば、ビットなどの、デジタル情報を含む。
現時点の画像パラメータPが複数の値Vu1、Vu2、…、Vum、…、VuNを取得しているケースにおいては、コーディングステップC4aは、これらの値のそれぞれについて反復される。
従って、ステップC4aの終了時点においては、選択されたコーディング方法MCselに対応するN個のコードワードMOCselu1、MOCselu2、…、MOCselum、…、MOCseluNが取得されている。
図2Aにおいて示されているステップC5aにおいては、上述のステップC4aの終了時点において取得されているN個のコードワードMOCselu1、MOCselu2、…、MOCselum、…、MOCseluNのうちの1つを包含することにより、データ信号又はストリームφが構築されている。これは、例えば、コードワードMOCselumである。
ステップC5aは、図3において示されているデータ信号構築装置MCFによって実装されており、この装置は、プロセッサPROC_Cによって駆動されている。
次いで、データ信号φが、図3のコーダCOの出力SOR_Cを介して供給されている。このような信号は、図3のコーダCOのバッファメモリMT_C内において保存されるか、或いは、通信ネットワーク(図示されてはいない)により、リモート端末に送信される。リモート端末は、本説明において後述するデコーダを有する。
次いで、直前において上述したコーディングステップC3a〜C5aが、現時点の画像ゾーンBのコーディング対象の画像パラメータP、P、…、P、…、Pのそれぞれごとに、実装される。
次いで、ステップC1a〜C5aの組が、例えば、辞書の順序である、既定の順序において、検討対象である現時点の画像ICのコーディング対象の画像ゾーンB、B、…、B、…、Bのそれぞれごとに、実装される。
現時点の画像ゾーンBと関連する現時点の画像パラメータをコーディングする少なくとも2つのコーディング方法が存在しており、且つ、1つが、現時点の画像ゾーンBに空間的又は時間的に先行する基準画像ゾーンの1つ又は複数のパラメータに基づいて選択される、という事実により、現時点のビデオコーダ内において実装されているコーディング技法によって得られるコードに含まれているものとの比較において、情報の量が格段に低減されたコードを取得することができる。その結果、図3のコーダCOの演算リソースの観点における複雑性が低減され、且つ、コーダCOの出力において供給される信号φが所要する費用が、ビットレートの観点において、相対的に低減される。
例示用の一実施形態によれば、図3の画像パラメータコーディング装置MC_C内において、コードワードMOCselumに対して、或いは、さもなければ、現時点の画像パラメータPがN個の値を取得する場合には、コードワードMOCselu1、MOCselu2、…、MOCselum、…、MOCseluNのうちの少なくとも1つ又は複数に対して、CABACコーディングを実装することにより、ビットレートの観点における低減を増大させることができる。
図2Bを参照すれば、本発明のコーディング方法の別の実施形態が示されている。この他の実施形態によれば、現時点の画像パラメータPは、N個の値Vu1、Vu2、…、Vum、…、VuN(この場合に、1≦m≦N)を取得している。
ステップC1b〜C3bは、図2AのステップC1a〜C3aと同一であり、従って、詳細な再度の説明は、省略することとする。
図2Bのコーディング方法は、図3のコーディング装置MC_Cが、C3bにおいて選択されたコーディング方法を使用することにより、1≦K<Nなどの、現時点の画像パラメータPのN個の値のうちのK個の値Vu1、Vu2、…、Vum、…、VuKのみのコーディングを適用するステップC4bを更に有する。
従って、ステップC4bの終了時点において、選択されたコーディング方法MCselに対応するK個のコードワードMOCselu1、MOCselu2、…、MOCselum、…、MOCseluKが取得されている。
図2Bにおいて示されているステップC5bにおいて、図3の装置MCFは、上述のステップC4bの終了時点において取得されているK個のコードワードMOCselu1、MOCselu2、…、MOCselum、…、MOCseluKのうちの1つを含むデータ信号φを構築するべく進捗している。シグナリングされた前記K個のコードワードの1つは、例えば、コードワードMOCselumである。
このような実施形態によれば、シグナリング費用の低減の最適化が可能である。
現時点の画像パラメータPがN個の値Vu1、Vu2、…、Vum、…、VuN(この場合に、1≦m≦N)を取得している、別の実施形態によれば、ステップC4a又はC4bは、図2Cを参照すれば、コーディング装置MC_Cが、
− 1≦Q<N、或いは、さもなければ、1≦Q<Kなどの、最も可能性が低い値の数Q、及び、
− 現時点の画像パラメータPの最も可能性が高い値の数N−Q、或いは、さもなければ、K−Q、
を判定するサブステップC41を有する。
次いで、サブステップC42において、図3のコーディング装置MC_Cは、
− それぞれ、1つの且つ同一の既定の長さlのQ個のコードワードをQ個の値と関連付け、
− それぞれ、Q個のコードワードの長さl未満である個々の長さl、l、…、lN−Q又はl、l、…、lK−QのN−Q個のコードワード又はN−K個のコードワードをその他のN−Q個の値(図2A)又はK−Q個の値(図2B)と関連付けている。
例えば、コードワードが複数のビットから構成されている場合には、このコードワードの長さは、検討対象のコードワード内に含まれているビットの数から構成されている。
従って、図2Cの実施形態によれば、信号φ又はφのシグナリングの費用の低減の最適化が可能であり、この低減は、現時点の画像パラメータPのN−Q又はK−Q個の最も可能性が低い値が、同一の長さを有するコードワードと関連付けられている、という事実が付与された場合に、算出が相対的に容易なビットレートの推定値と結合されている。
次に、本発明の例示用の一実施形態について説明するが、この場合には、現時点の画像パラメータPは、HEVCイントラモードである。従って、パラメータPは、HEVCにおいて提案されている35個の予測方向インデックスにそれぞれが対応する35個の値Vu1〜Vu35を取得している。
図示の例においては、現時点の画像ゾーンBは、図4Aにおいて示されているように、8×8サイズのブロックである。検討対象の基準画像ゾーンは、例えば、それぞれが4×4サイズである、図4Aに示された、2つのブロックBR及びBRを有する。
本発明によれば、ブロックBRのイントラ予測モードA及びブロックBRのイントラ予測モードBの値に対する試験の適用の結果に応じて、図3のコーダCOに提供された2つのコーディング方法MC及びMCから、コーディング方法を選択することが提案されている。
このような試験は、例えば、図5において示されている決定木を使用することにより、実装される。この木は、5つの可能なケースを弁別している。換言すれば、これは、可能なケースをパーティション化している。例えば、標準分類又は「クラスタリング」技法に基づいたもの(超平面サブ分割、パラメータ領域など)などの、木に基づいたもの以外の方式が可能である。ブロックBRのイントラ予測モードA及びブロックBRのイントラ予測モードBの値に従って、決定木により、木の5つの最も低い葉F10、F20、F30、F40、F50によってそれぞれ表されている5つの異なる方式に従って、HEVC規格において提案されているイントラモードの35個の可能な値のうちから、現時点のブロックB用のイントラ予測モードの5つの相対的に可能性が高い値MPM〜MPMを判定することができる。この場合に、相対的に可能性が高いイントラ予測モード値の数は、HEVCにおいて従来保持されている相対的に可能性が高いイントラ予測モードの、3に設定された、数よりも大きい。
従って、
− 葉F10は、以下の5つの最も可能性が高い値を現時点のブロックのイントラ予測モードと関連付けている。
・MPM=min(イントラモードA、イントラモードB)
・MPM=max(イントラモードA、イントラモードB)
・MPM=|1−min(イントラモードA、イントラモードB)|
・MPM=max(イントラモードA、イントラモードB)−1
・MPM=max(イントラモードA、イントラモードB)+1
− 葉F20は、以下の5つの最も可能性が高い値を現時点のブロックのイントラ予測モードを関連付けている。
・MPM=イントラモードA
・MPM=イントラモードB
・MPM=イントラモードA+1
・MPM=イントラモードA−1
・MPM=|イントラモードB−1|
− 葉F30は、以下の5つの最も可能性が高い値を現時点のブロックのイントラ予測モードと関連付けている。
・MPM=(イントラモードA+イントラモードB)/2
・MPM=|min(イントラモードA、イントラモードB)−1|
・MPM=イントラモード10
・MPM=イントラモード26
・MPM=イントラモード2
− 葉F40は、以下の5つの最も可能性が高い値を現時点のブロックのイントラ予測モードと関連付けている。
・MPM=イントラモードA
・MPM=イントラモードB
・MPM=イントラモード0
・MPM=イントラモード1
・MPM=max(イントラモードA、イントラモードB)−1
− 葉F50は、以下の5つの最も可能性が高い値を現時点のブロックのイントラ予測モードと関連付けている。
・MPM=(イントラモードA+イントラモードB)/2
・MPM=min(イントラモードA、イントラモードB)+1
・MPM=|min(イントラモードA、イントラモードB)−1|
・MPM=min(イントラモードA、イントラモードB)+2
・MPM=イントラモード0
本発明によれば、
− 葉F10、F20、及びF40の場合には、35個のイントラ予測モードの個々の値は、第1方法MCに従って、以下のようにコーディングされている。
・第1の最も可能性が高いイントラ予測モードMPMの値が、2つのビットのコードワードと関連付けられ、
・第2の最も可能性が高いイントラ予測モードMPMの値が、3つのビットのコードワードと関連付けられ、
・第3の最も可能性が高いイントラ予測モードMPMの値が、4つのビットのコードワードと関連付けられ、
・第4の最も可能性が高いイントラ予測モードMPMの値が、4つのビットのコードワードと関連付けられ、
・第5の最も可能性が高いイントラ予測モードMPMの値が、5つのビットのコードワードと関連付けられ、
・30個の残りの予測モードMPM〜MPM34のそれぞれの予測モードの値が、6つのビットのコードワードと関連付けられる。
− 葉F30及びF50の場合には、35個のイントラ予測モードの個々の値は、第2方法MCに従って、以下のようにコーディングされている。
・第1の最も可能性が高いイントラ予測モードMPMの値が、1つのビットのコードワードと関連付けられ、
・第2の最も可能性が高いイントラ予測モードMPMの値が、3つのビットのコードワードと関連付けられ、
・第3の最も可能性が高いイントラ予測モードMPMの値が、4つのビットのコードワードと関連付けられ、
・第4の最も可能性が高いイントラ予測モードMPMの値が、4つのビットのコードワードと関連付けられ、
・第5の最も可能性が高いイントラ予測モードMPMの値が、6つのビットのコードワードと関連付けられ、
・30個の残りの予測モードMPM〜MPM34のそれぞれの予測モードの値が、7つのビットのコードワードと関連付けられる。
この例においては、CABACコーディングは、取得されたコードワードの1つ又は複数に対して適用されていない。更には、取得される送信対象のビットの平均数は、3.72ビットに等しく、この結果、4.01ビットであるHEVCによって取得されるビットの平均数との関係において、シグナリングされるそれぞれのイントラ予測モードごとに、0.29ビットの節約が可能になるものと算出されている。
CABACコーディングが、コーディング方法MC及びMCのうちの1つに従って取得されたそれぞれのコードワードの第1ビットに適用される場合には、取得される送信対象のビットの平均数は、3.68ビットに等しく、この結果、3.95ビットであるHEVCにおいて実装されたCABACコーディングによって取得されるビットの平均数との関係において、シグナリングされるそれぞれのイントラ予測モードごとに、0.27ビットの節約が可能になるものと算出されている。
別の実施形態においては、現時点のブロックに隣接するブロックの利用可能性が評価されている。従って、この他の実施形態によれば、予測モード以外のパラメータが、最も可能性が高い予測モードの判定を支援している。この実施形態の第1変形によれば、基準ブロックBR及びBRが利用可能である場合には、図5による決定木が実装されることになる。基準ブロックBR及びBRのうちの1つのみが利用可能である場合には、第1の既定のコーディング方法MCに従って、以下の3つの最も可能性が高い値が、現時点のブロックのイントラ予測モードと関連付けられる。
・MPM=イントラモードA(BRが利用可能である場合)/イントラモードB(BRが利用可能である場合)
・MPM=イントラモード0
・MPM=イントラモード1
35個のイントラ予測モードの個々の値は、第1方法MCに従って、以下のようにコーディングされる。
・第1の最も可能性が高いイントラ予測モードMPMの値が、2つのビットのコードワードと関連付けられ、
・第2の最も可能性が高いイントラ予測モードMPMの値が、3つのビットのコードワードと関連付けられ、
・第3の最も可能性が高いイントラ予測モードMPMの値が、3つのビットのコードワードと関連付けられ、
・32個の残りの予測モードMPM〜MPM34のそれぞれの予測モードの値が、6つのビットのコードワードと関連付けられる。
この実施形態の第2変形によれば、基準ブロックBR及びBRが、いずれも、利用不能である場合には、第2の既定のコーディング方法MCに従って、以下の3つの最も可能性が高い値が、現時点のブロックのイントラ予測モードと関連付けられる。
・MPM=イントラモード0
・MPM=イントラモード1
・MPM=イントラモード26
35個のイントラ予測モードの個々の値は、上述の第1方法MCと同一の数のビットに従ってコーディングされる。
直前において説明した実施形態の一変形によれば、基準ブロックBR及びBRの両方が利用可能であり、且つ、これに加えて、ブロックBRの予測モードA及びブロックBRの予測モードBが、いずれも、1に等しい場合には、有利なシグナリングモードが利用されている。このケースにおいては、第3の既定のコーディング方法MCに従って、以下の4つの最も可能性が高い値が、現時点のブロックのイントラ予測モードと関連付けられている。
・MPM=イントラモード1
・MPM=イントラモード0
・MPM=イントラモード10
・MPM=イントラモード26
これら4つのイントラ予測モードの個々の値は、第3コーディング方法MCに従って、以下のようにコーディングされる。
・第1の最も可能性が高いイントラ予測モードMPMの値が、1つのビット、即ち、0、のコードワードと関連付けられ、
・第2の最も可能性が高いイントラ予測モードMPMの値が、2つのビット、即ち、10、のコードワードと関連付けられ、
・第3の最も可能性が高いイントラ予測モードMPMの値が、3つのビット、即ち、110、のコードワードと関連付けられ、
・第4の最も可能性が高いイントラ予測モードMPMの値が、3つのビット、即ち、111、のコードワードと関連付けられる。
従って、N=35のうちのK=4個の予測モード値のみが、第3コーディング方法MCに従ってコーディングされている。従って、このケースにおいては、具体的には、狙いとされたコードが利用されており、この結果、ビットレートの大幅な低減が可能になっている。逆の条件が充足されている、即ち、ブロックBRの予測モードA及びブロックBRの予測モードBが、いずれも、1とは異なっている、際には、図5による木が利用されることになる。
デコーディング部分の詳細な説明
次に、本発明の一実施形態について説明することとするが、この場合には、現時点の又は将来のビデオデコーディング規格の任意のものに従ってデコーダによってデコーディングされる能力を有する、画像パラメータを表すデータ信号又はストリームをデコーディングするべく、本発明によるデコーディング方法が使用されている。
この実施形態においては、本発明によるデコーディング方法は、例えば、前記規格のうちの1つに当初準拠しているデコーダの変更を通じて、ソフトウェア又はハードウェアにより、実装されている。本発明によるデコーディング方法は、図6に示されているステップD1〜D5を有するアルゴリズムの形態において、表されている。
本発明の実施形態によれば、本発明によるデコーディング方法は、図7に示されているデコーディング装置DO内において実装されている。
図7に示されているように、このようなデコーダ装置は、
− デコーディング対象である現時点のストリーム又はデータ信号φ(図2A)又はφ(図2B)を受け取る入力ENT_Dと、
− 本発明によるデコーディング方法を実装する処理回路CT_Dであって、
・バッファメモリMT_Dを有するメモリMEM_D、
・コンピュータプログラムPG_Dによって駆動されるプロセッサPROC_D、
を有する処理回路CT_Dと、
− 本発明の方法によるデコーディングの終了時点において、デコーディング済みの画像パラメータを含む再構築された現時点の画像を供給する出力SOR_Dと、
を有する。
初期化の際には、例えば、処理回路CT_Dによる実行の前に、コンピュータプログラムPG_Dのコード命令がRAMメモリMR_Dに読み込まれる。
図6に示されているデコーディング方法は、固定された画像でありうる、或いは、さもなければ、その画像のいくつかがその他のものとの関係においてデコーディングされる、画像のシーケンスIC、IC、…、IC、…、IC(この場合に、1≦j≦G)の一部分を形成する画像でありうる、デコーディング対象の現時点の画像ICと関連する任意のパラメータに対して適用される。
これを目的として、デコーダDOの入力ENT_Dにおいて受け取られた、且つ、図2A又は図2Bのコーディング方法の終了時点において供給された、データ信号φ又はφ内において、デコーディング対象の現時点の画像ICを表す情報が識別されている。
図6を参照すれば、ステップD1において、それ自体が既知である方式により、上述の辞書の順序に従って予めコーディングされた画像ゾーンB、B、…、B、…、Bのそれぞれと関連する情報が、信号φ又はφ内において判定されている。
このような判定ステップD1は、図7に示されているものなどの、ストリーム分析装置MI_Dによって実装されるが、この装置は、プロセッサPROC_Dによって駆動されている。
当然のことながら、上述したもの以外の進捗のタイプも、可能であり、且つ、これは、コーディングにおいて選択された進捗の順序に依存している。
例示用の一実施形態によれば、デコーディング対象の前記画像ゾーンは、矩形又は正方形のブロックである。
別の例示用の実施形態によれば、デコーディング対象の画像のゾーンは、例えば、均一なテクスチャ、一定のモーション、画像のフォアグラウンド内のオブジェクトなどのような、画像の局所的特性に対してマッチングされている。
図6に示されているステップD2において、デコーダDOは、現時点の画像ゾーンとして、例えば、第1ゾーンBなどの、画像ICのデコード対象の第1ゾーンBを選択している。
図4A又は図4Bに示されている例においては、現時点の画像ゾーンBは、8×8ピクセルのサイズのブロックである。
従来、現時点の画像ゾーンBは、1≦u≦Mなどの、複数の画像パラメータP、P、…、P、…、Pと関連付けられている。
このようなパラメータは、例えば、
− 所与の予測モードに従って予測された場合の、現時点の画像ゾーンのピクセルの残留予測係数、
− 例えば、それ自体として、或いは、ピクセルの平均値又はエネルギー、又は、さもなければ、フィルタリングの後のそれらのピクセルのエネルギーなどの、特徴的な演算動作を通じて、見なされる現時点の画像ゾーンを構成するピクセルの値、
− 予測モード(イントラ予測、インター予測、情報がデコーダに送信されない予測を生成する既定の予測(「スキップ」))、
− 予測のタイプを規定した情報(向き、基準画像など)、
− 現時点の画像ゾーンのサブ分割のタイプ、
− 必要に応じて、モーション情報、
− 離散コサイン変換DCT、或いは、さもなければ、離散サイン変換DSTなどの、現時点の画像ゾーンのデータに適用された変換のタイプ、
− 定量化ステップ、
− その他のもの、
である。
検討対象のパラメータPは、複数の値Vu1、Vu、…、Vum、…、VuN(この場合に、1≦m≦N)を取得している。これは、例えば、
− 35個の異なる予測方向と関連するHEVC規格のイントラ予測モード、
− 52個の可能な値と関連する定量化ステップ、
− ブロック及びそのパーティション化のサイズ、
− 例えば、その係数によって定義された所与のタイプ又は変換のDCT又はDSTなどの、所与の予測モードに従って予測された場合の、現時点の画像ゾーンのピクセルの残留予測係数に対して適用された変換のタイプ、
− その他のもの、
に関係している。
本発明によれば、図6に示されているステップD3において、現時点の画像ゾーンBと関連する現時点の画像パラメータPについて、パラメータPをデコーディングする方法が、少なくとも2つの既定のデコーディング方法MD及びMDから選択されている。
ステップD3は、図7に示されている選択装置SEL_Dによって実装されるが、この装置は、プロセッサPROC_Dによって駆動されている。
例示用の一実施形態によれば、2つのデコーディング方法MD及びMDのみが、デコーダDOに提供されている。
更に一般的には、且つ、図3のコーダCOに対応する方式により、図7において示されているように、デコーディング方法MD及びMDは、デコーダDOのバッファメモリMT_D内において保存されているW個のデコーディング方法の組MD1、MD、…、MD、…、MD、…、MD(この場合に、1≦x≦y≦W)に属している。現時点の画像ゾーンBの画像パラメータPの所与の値Vumについて、W個のデコーディング方法は、デコーダDOに提供されているW個のデコーディング方法にそれぞれが対応するW個のコードワードMOCum1、MOCum2、…、MOCumx、…、MOCumy、…、MOCumWから、値Vumを再構築するように、適合されている。
本発明によれば、少なくとも2つのデコーディング方法からのデコーディング方法の選択は、現時点の画像ゾーンBに先行する基準画像ゾーンと関連する少なくとも1つの画像パラメータの値の関数である。
一実施形態によれば、基準画像ゾーンは、現時点の画像ゾーンBの前にデコーディングされた複数の基準ゾーンBR、BR、…、BR、…、BR(この場合に、1≦s≦Z)から構成されている。図7を参照すれば、このような基準ゾーンBR、BR、…、BR、…、BRは、それぞれ、その対応する画像パラメータEPR、EPR、…、EPR、…、EPRの組との関係において、デコーダDOのバッファメモリMT_D内において保存されている。
例えば、基準ゾーンBRと関連する画像パラメータの組EPRは、現時点の画像ゾーンBとの関係において上述したタイプの複数の画像パラメータPR、PR、…、PR、…、P(この場合に、1≦k≦V)を含んでいる。
図3のコーダCOと同一の方式により、基準ゾーンのパラメータは、例えば、現時点の画像ゾーンBのパラメータPと同一のタイプを有するか、或いは、場合によっては、異なるタイプを有する。これらのパラメータの例は、図2A〜図2Cのコーディング方法の説明との関係において、既に先程付与されている。
更には、この場合にも、上述のコーディングに対応する方式により、デコーディング方法の選択は、基準画像ゾーンと関連するいくつかのパラメータに応じて実装することができる。
図6を再度参照すれば、ステップD4において、選択されたデコーディング方法を使用することにより、画像パラメータPの値Vumがデコーディングされている。
ステップD4は、図7に示されているデコーディング装置MD_Dによって実装されるが、この装置は、プロセッサPROC_Dによって駆動されている。
これを目的として、図2AのコーディングステップC4a、或いは、さもなければ、図2BのC4b、の終了時点において、デコーディング方法MD〜MDから選択されたデコーディング方法MDselを使用することにより、値Vumと関連するコードワードMOCselumがデコーディングされている。これが、例えば、デコーディング方法MDである場合には、現時点の画像パラメータPの値Vumを再構築するべく、図7のデコーダDOのバッファメモリMT_D内において保存されている関連付けに従って、デコーディング方法MDを使用することにより、ストリームφ又はφにおいて識別されたコードワードMOCxumがデコーディングされる。コードワードMOCxumは、例えば、ビットなどの、デジタル情報を含んでいる。
次いで、現時点の画像ゾーンBの再構築対象のパラメータP、P、…、P、…、Pのそれぞれごとに、直前において説明したデコーディングステップD3及びD4が実装される。
図6に示されているステップD5において、現時点のブロックBが再構築され、且つ、これが、デコーディング済みの画像IDに書き込まれている。
このようなステップは、図7に示されている画像再構築装置URIによって実装されるが、前記装置は、プロセッサPROC_Dによって駆動されている。
次いで、図6のステップD1〜D5の組が、例えば、辞書の順序である、既定の順序において、検討対象である現時点の画像ICのデコーディング対象の画像ゾーンB、B、…、B、…、Bのそれぞれごとに、実装される。
例示用の一実施形態によれば、画像パラメータデコーディング装置MD_D内において、ストリームφに書き込まれたコードワードMOCselumに対して、或いは、さもなければ、現時点の画像パラメータPがN個の値を取得する場合には、ストリームφに書き込まれたコードワードMOCselu1、MOCselu2、…、MOCselum、…、MOCseluNの少なくとも1つ又は複数に対して、CABACデコーディングを実装することにより、図7のデコーダDOの演算リソースの低減を増大させることができる。
このような一実施形態によれば、デコーダDOの演算の複雑さの低減の最適化が可能である。
上述の実施形態が、純粋に例示を目的とし且つ限定を目的としてはいない方式により、付与されていること、並びに、それによる本発明の範囲の逸脱を伴うことなしに、多くの変更が当業者によって容易に実施されうること、は、言うまでもないことである。

Claims (12)

  1. 少なくとも1つの現時点の画像パラメータ(P)をコーディングする方法であって、
    現時点の画像(IC)のゾーン(B)との関係において、
    − 前記現時点の画像の前記ゾーンに先行する画像ゾーンの少なくとも1つのパラメータの値に応じて、少なくとも2つの既定のコーディング方法(MC、MC)のうちから、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータをコーディングする方法(MCsel)を選択するステップ(C3a;C3b)と、
    − 選択された既定のコーディング方法を使用することにより、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータの値をコーディングするステップ(C4a;C4b)と、
    を含むことを特徴とするコーディング方法。
  2. N≧2であるN個の可能な値が前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータと関連付けられ、前記選択された既定のコーディング方法が、それぞれ、K<NであるK個のコードワードをN個のうちのK個の値にマッチングさせている、請求項1に記載のコーディング方法。
  3. N≧2であるN個の可能な値が前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータと関連付けられることが、
    − すべてが同一の長さを有する、Q<NであるQ個のコードワードが、それぞれ、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータのN個のうちのいずれかのQ個の可能な値と関連付けられることと、
    − 個々の長さが前記Q個のコードワードの長さ未満である、N−Q又はK−Q個のコードワードが、それぞれ、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータの前記N−Q又はK−Q個の可能な残りの値と関連付けられることと、
    を含む請求項1又は2に記載のコーディング方法。
  4. 処理回路(CT_C)を有する、少なくとも1つの現時点の画像パラメータをコーディングする装置(CO)であって、
    現時点の画像のゾーンとの関係において、
    − 前記現時点の画像の前記ゾーンに先行する画像ゾーンの少なくとも1つのパラメータの値に応じて、少なくとも2つの既定のコーディング方法のうちから、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータをコーディングする方法を選択し、
    − 選択された既定のコーディング方法を使用することにより、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータの値をコーディングする、
    ように構成されていることを特徴とする装置。
  5. コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上において稼働した際に、請求項1から3のいずれか一項に記載のコーディング方法のステップを実行するプログラムコード命令を有するコンピュータプログラム。
  6. コンピュータプログラムが保存されたコンピュータ可読ストレージ媒体であって、前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータプログラムがコンピュータによって稼働した際に、請求項1から3のいずれか一項に記載のコーディング方法のステップを実行するプログラムコード命令を有する、コンピュータ可読ストレージ媒体。
  7. 少なくとも1つの現時点の画像パラメータ(P)をデコーディングする方法であって、
    現時点の画像(IC)のゾーン(B)との関係において、
    − 前記現時点の画像の前記ゾーンに先行する画像ゾーンの少なくとも1つのパラメータの値に応じて、少なくとも2つの既定のデコーディング方法(MD、MD)のうちから、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータをデコーディングする方法(MDsel)を選択するステップ(D3)と、
    − 選択された既定のデコーディング方法を使用することにより、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータの値をデコーディングするステップ(D4)と、
    を含むことを特徴とするデコーディング方法。
  8. N≧2であるN個の可能な値が前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータと関連付けられ、前記選択された既定のデコーディング方法は、それぞれ、K<NであるK個のコードワードをN個のうちのK個の値にマッチングしている、請求項7に記載のデコーディング方法。
  9. N≧2であるN個の可能な値が前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータと関連付けられることが、
    − すべてが同一の長さを有する、Q<NであるQ個のコードワードが、それぞれ、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータのN個のうちのいずれかのQ個の可能な値と関連付けられることと、
    − 個々の長さが前記Q個のコードワードの長さ未満である、N−Q又はK−Q個のコードワードが、それぞれ、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータの前記N−Q又はK−Q個の可能な残りの値と関連付けられることと、
    を含む、請求項7又は8に記載のデコーディング方法。
  10. 処理回路(CT_D)を有する、少なくとも1つの現時点の画像パラメータをデコーディングする装置であって、
    現時点の画像のゾーンとの関係において、
    − 前記現時点の画像の前記ゾーンに先行する画像ゾーンの少なくとも1つのパラメータの値に応じて、少なくとも2つの既定のデコーディング方法のうちから、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータをデコーディングする方法を選択し、
    − 選択された既定のデコーディング方法を使用することにより、前記少なくとも1つの現時点の画像パラメータの値をデコーディングする、
    ように構成されていることを特徴とする装置。
  11. コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上において稼働した際に、請求項7から9のいずれか一項に記載のデコーディング方法のステップを実行するプログラムコード命令を有するコンピュータプログラム。
  12. コンピュータプログラムが保存されたコンピュータ可読ストレージ媒体であって、前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータプログラムがコンピュータによって稼働した際に、請求項7から9のいずれか一項に記載のデコーディング方法のステップを実行するプログラムコード命令を有する、コンピュータ可読ストレージ媒体。
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