JP2019531031A - ビデオを符号化するための方法及び機器 - Google Patents

ビデオを符号化するための方法及び機器 Download PDF

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Abstract

ビデオを符号化するための方法及び機器を開示する。ビデオのピクチャのブロックについて、第1のサブブロックへのブロックの第1の分割モードについて、第1のサブブロックのコーディングパラメータを決定するために第1のレート歪み最適化を実行する(602)。第2のサブブロックへのブロックの第2の分割モードについて、第2のサブブロックのコーディングパラメータを決定するために第2のレート歪み最適化を実行する(609)。第1のレート歪み最適化及び第2のレート歪み最適化に従い、ブロックをコーディングするのに最良の分割モードを決定し(613)、最良の分割モードに従ってブロックを符号化する(616)。所定の場合、第1のレート歪み最適化中に決定される第1のサブブロックのコーディングパラメータが、第2のサブブロックのコーディングパラメータを決定するために使用される(605)。【選択図】図6

Description

1.技術分野
ビットストリーム内にビデオを符号化するための方法及び機器を開示する。
2.背景
ビデオシーケンスのピクチャをコーディングするために、ビデオ圧縮方法は通常、ピクチャを1組の画素ブロックに分割する。
HEVCビデオ圧縮規格(“ITU-T H.265 Telecommunication standardization sector of ITU (10/2014), series H: audiovisual and multimedia systems,infrastructure of audiovisual services - codingof moving video, High efficiency video coding, Recommendation ITU-T H.265”)では、ピクチャがコーディングツリー単位(CTU)に分割され、CTUのサイズは64x64画素、128x128画素、又は256x256画素であり得る。各CTUは4分木分割を使用して更に細分することができ、4分木の各葉はコーディング単位(CU)と呼ばれる。その後、各CUに幾らかのイントラ予測又はインタ予測パラメータが与えられる。これを行うために、CUは1つ又は複数の予測単位(PU)に空間的に区分化され、PUは正方形又は矩形の形状を有し得る。
コーディング単位を予測単位に区分化することはビットストリーム内で知らされるパーティションの種類に従って行われる。イントラコーディング単位では、図1に示す2Nx2N及びNxNのパーティションの種類だけが認められている。つまりイントラコーディング単位では正方形の予測単位だけが使用される。逆に、インタコーディング単位は図1に示す全てのパーティションの種類を使用することができる。
QTBT(Quad-Tree plus Binary-Tree)コーディングツール(“Algorithm Description of Joint Exploration Test Model 3”, Document JVET-C1001_v3, Joint Video Exploration Team of ISO/IEG JTC1/SC29/WG11, 3rd meeting, 26th May-1st June 2015, Geneva, CH)は、HEVC規格の単位構成よりも柔軟なやり方でピクチャデータを表すためのCTU表現を提供する。QTBT(Quad-Tree plus Binary-Tree)コーディングツールは、コーディング単位を4分木式及び2分木式の両方で分割できるコーディングツリーで構成される。コーディングツリー単位のかかるコーディングツリー表現を図2Aに示し、図2Aでは実線が4分木分割を示し、点線がCUの2分木分割を示している。
コーディング単位の分割はレート歪み最適化手法によって符号器側で決定され、レート歪み最適化手法は最小限のレート歪みコストを有するCTUのQTBT表現を決定することで構成される。QTBT表現では、CUが正方形又は矩形の形状を有する。コーディング単位のサイズは常に2のべき乗であり、典型的には4から128に及ぶ。CTUのQTBT分解には2段階あり、その2段階とはつまり図2Bに示すようにCTUを4分木式にまず分割すること、次いで4分木のそれぞれの葉を2分木式に更に分割できることであり、図2Bでは実線が4分木分解の段階を示し、点線が4分木の葉の中に空間的に埋め込まれる2元分解を表す。
QTBTツールの導入により、図3から見て取れるように所与のブロックを様々な分割路によって符号化することができる。図3に示すように、サブCU(図3では斜線で埋められている)は
−上部のサブCU及び下部のサブCUを与える現在の評価CU(図3では太線の境界を有する)の水平分割と、その後に続く上部のサブCUの垂直分割、又は
−左側のサブCU及び右側のサブCUを与える現在の評価CUの垂直分割と、その後に続く左側のサブCUの水平分割、又は
−現在の評価CUの4分木分割
によって得ることができる。
従って、現在のCUのための分割構成を含む最良のコーディングモードを決定するために、左上のサブCUのレート歪みコストの計算を複数回行う。
3.概要
本原理の一態様によれば、ビデオを符号化するための方法が開示される。この方法は、前述のビデオのピクチャの少なくとも1つのブロックについて、
−少なくとも1つの第1のサブブロックの第1の組への前述のブロックの第1の分割モードについて、前述の少なくとも1つの第1のサブブロックのコーディングパラメータを決定するために第1のレート歪み最適化を実行すること、
−少なくとも1つの第2のサブブロックの少なくとも1つの第2の組への前述のブロックの少なくとも1つの第2の分割モードについて、前述の少なくとも1つの第2の組の前述の少なくとも1つの第2のサブブロックのコーディングパラメータを決定するために少なくとも1つの第2のレート歪み最適化を実行すること、
−前述の第1のレート歪み最適化中に決定される前述の第1のサブブロックの少なくとも1つのコーディングパラメータが第2のサブブロックのコーディングパラメータを決定するために使用されることをその特定の値が示すパラメータを前述の少なくとも1つの第1のサブブロックに関連付けること、
−前述の第1のレート歪み最適化及び前述の少なくとも1つの第2のレート歪み最適化に従い、前述のブロックをコーディングするのに最良の分割モードを決定すること、
−前述の最良の分割モードに従って前述のブロックを符号化すること
を含み、
−第2のサブブロックが前述の第1のサブブロックとピクチャ内の同じ場所に位置する場合、
−前述の第2のサブブロックが前述の第1のサブブロックと同じ幅及び同じ高さを有する場合、及び
−前述の第1のサブブロックと前述の第2のサブブロックとが、サブブロックを予測するために又は第1のサブブロック若しくは第2のサブブロックのコーディングパラメータをコーディングするために使用されるデータを含む同じ因果的近傍を有する場合、
少なくとも1つの第1のサブブロックに関連付けられるパラメータが前述の特定の値に設定される。
本開示は、第1の分割モードから生じるサブブロックについて推定されているコーディングパラメータが、第2の分割モードから生じるサブブロックについて、そのサブブロックが同じ場所に位置し且つ同じ幅及び同じ高さを有する場合に再利用されることを可能にする。従って計算上の複雑さが低減する。
一実施形態によれば、走査順序に従って第1の組を順序付けたとき前述の第1のサブブロックが前述の第1の組の最初のサブブロックである場合、前述の第1のサブブロックと前述の第2のサブブロックとがサブブロックの同じ因果的近傍を有する。
本開示の別の実施形態によれば、前述の特定の値は、前述の少なくとも1つの第1のサブブロックのコーディングパラメータが使用可能であること、及び前述の少なくとも1つの第2のサブブロックのコーディングパラメータが前述の少なくとも1つの第1のサブブロックについて決定されたコーディングパラメータと同じコーディングパラメータであるように決定されることを示す。
一実施形態によれば、前述の少なくとも1つの第1のサブブロックの前述のコーディングパラメータが前述の少なくとも1つの第1のサブブロックの分割構成を含む場合、前述の少なくとも1つの第2のサブブロックが前述の分割構成を受け継ぐ(1005)。
本開示の別の実施形態によれば、前述のパラメータの前述の特定の値は、前述の少なくとも1つの第1のサブブロックについて決定されたコーディングパラメータから前述の少なくとも1つの第2のサブブロックをコーディングするのに最良のコーディングパラメータを検索することにより、前述の少なくとも1つの第2のサブブロックのコーディングパラメータが決定される(802)ことを示す。
この実施形態によれば、サブブロックのコーディングパラメータが別の対応するサブブロックに部分的に再利用される。サブブロックの因果的近傍は分割モードごとに変わるので、或るサブブロックについて既に推定されているコーディングパラメータを完全に再利用することは圧縮効率に影響を及ぼす場合がある。しかし、第2の分割モードにおけるサブブロックのコーディングパラメータを推定するとき、コーディングパラメータを検索するための開始点としてサブブロックについて既に推定されているコーディングパラメータを部分的に再利用することができる。従ってコーディングパラメータの検索を完全には実行しないので計算上の複雑さは低減するが、この実施形態は圧縮効率には殆ど影響を及ぼさない。
本開示の別の実施形態によれば、前述の少なくとも1つの第1のサブブロックの前述のコーディングパラメータは、前述の少なくとも1つの第2のサブブロックの非分割モードが評価される場合にのみ使用される(802)。
本開示の別の実施形態によれば、この方法は、
−前述の少なくとも1つの第1のサブブロックの識別情報を計算すること(1201)であって、前述の識別情報は前述の少なくとも1つの第1のサブブロックの前述の位置、前述の幅、及び前述の高さ、並びに前述の少なくとも1つの第1のサブブロックの近傍のコーディングパラメータが過去に決定されているかどうかを少なくとも示す前述の少なくとも1つの第1のサブブロックの因果的近傍を識別することを可能にする、計算すること(1201)、
−前述の少なくとも1つの第1のサブブロック又は前述の少なくとも1つの第2のサブブロックについて、前述の識別情報に関連して、前述の少なくとも1つの第1のサブブロックについて決定されたコーディングパラメータを記憶すること(1204)、
−前述の少なくとも1つの第2のサブブロックについて、前述の少なくとも1つの第1のサブブロックに関連する前述のパラメータが前述の特定の値に等しい場合、前述の識別情報に関連する記憶済みのコーディングパラメータを読み出すために前述の識別情報を使用すること(1205)であって、前述の少なくとも1つの第2のサブブロックのコーディングパラメータが読み出されるコーディングパラメータであるように決定される、使用すること(1205)
を更に含む。
本開示の別の態様によれば、ビデオを符号化するための機器が開示される。この機器は、前述のビデオのピクチャの少なくとも1つのブロックについて、
−少なくとも1つの第1のサブブロックの第1の組への前述のブロックの第1の分割モードについて、前述の少なくとも1つの第1のサブブロックのコーディングパラメータを決定するために第1のレート歪み最適化を実行すること、
−少なくとも1つの第2のサブブロックの少なくとも1つの第2の組への前述のブロックの少なくとも1つの第2の分割モードについて、前述の少なくとも1つの第2の組の前述の少なくとも1つの第2のサブブロックのコーディングパラメータを決定するために少なくとも1つの第2のレート歪み最適化を実行すること、
−前述の第1のレート歪み最適化中に決定される前述の第1のサブブロックの少なくとも1つのコーディングパラメータが第2のサブブロックのコーディングパラメータを決定するために使用されることをその特定の値が示すパラメータを前述の少なくとも1つの第1のサブブロックに関連付けること、
−前述の第1のレート歪み最適化及び前述の少なくとも1つの第2のレート歪み最適化に従い、前述のブロックをコーディングするのに最良の分割モードを決定すること、
−前述の最良の分割モードに従って前述のブロックを符号化すること
を行うように構成されるプロセッサを含み、
−第2のサブブロックが前述の第1のサブブロックとピクチャ内の同じ場所に位置する場合、
−前述の第2のサブブロックが前述の第1のサブブロックと同じ幅及び同じ高さを有する場合、及び
−前述の第1のサブブロックと前述の第2のサブブロックとが、サブブロックを予測するために又は第1のサブブロック若しくは第2のサブブロックのコーディングパラメータをコーディングするために使用されるデータを含む同じ因果的近傍を有する場合、
少なくとも1つの第1のサブブロックに関連付けられるパラメータが前述の特定の値に設定される。
本開示は、本開示の中で説明する実施形態の何れか1つに従ってビデオを符号化するための命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体も提供する。
一実装形態によれば、上記のビデオを符号化するための方法の様々なステップは、ビデオを符号化するための機器のデータプロセッサによって実行されることが意図されるソフトウェア命令を含む1つ又は複数のソフトウェアプログラム又はソフトウェアモジュールプログラムによって実装され、それらのソフトウェア命令は本原理による方法の様々なステップの実行を指令するように設計されている。
コンピュータ又はデータプロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムも開示し、このプログラムは上述したビデオを符号化するための方法のステップの実行を指令するための命令を含む。
このプログラムはどんなプログラミング言語も使用することができ、ソースコード、オブジェクトコード、部分的にコンパイルされた形式等のソースコードとオブジェクトコードとの間の中間コード形式、又は他の任意の所望の形式にあり得る。
情報担体はプログラムを記憶可能な任意のエンティティ又は機器とすることができる。例えば担体はROM、例えばCD ROMや超小型電子回路ROM、更には磁気記録手段、例えばフロッピディスクやハードディスクドライブ等の記憶手段を含み得る。
それに加えて、情報担体は電気ケーブルや光ケーブルによって、無線によって、又は他の手段によって搬送可能な電気信号や光信号等の伝送可能担体とすることができる。本原理によるプログラムは特にインターネット型のネットワークにアップロードすることができる。
代替形態として、情報担体はプログラムが組み込まれる集積回路とすることができ、回路は当該方法を実行するように又は当該方法を実行する際に使用されるように適合される。
一実施形態によれば、本方法/機器はソフトウェアコンポーネント及び/又はハードウェアコンポーネントによって実装することができる。この点に関して本明細書で「モジュール」又は「ユニット」という用語は、ソフトウェアコンポーネント及びハードウェアコンポーネント又はハードウェアコンポーネントとソフトウェアコンポーネントとの組に等しく対応し得る。
ソフトウェアコンポーネントは、1つ又は複数のコンピュータプログラム、プログラムの1つ又は複数のサブプログラム、又はより広くは関係するモジュールについて以下で説明する機能若しくは1組の機能を実装可能なプログラムの任意の要素又はソフトウェア片に対応する。かかるソフトウェアコンポーネントは物理エンティティ(端末やサーバ等)のデータプロセッサによって実行され、その物理エンティティのハードウェア資源(メモリ、記録媒体、通信バス、入出力電子ボード、ユーザインタフェース等)にアクセスすることができる。
同様に、ハードウェアコンポーネントは、関係するモジュールについて以下で説明する機能又は1組の機能を実装可能なハードウェアユニットの任意の要素に対応する。ハードウェアコンポーネントは、プログラム可能なハードウェアコンポーネント又はソフトウェアを実行するための統合プロセッサを有するコンポーネント、例えば集積回路、スマートカード、メモリカード、ファームウェアを実行するための電子ボード等であり得る。
4.図面の簡単な説明
HEVC規格によるCTUの例示的な区分化を示す。 QTBTに基づく方法(quad-tree and binary tree)による例示的なCTUの区分化を示す。 QTBTに基づく方法(quad-tree and binary tree)によるCTUの区分化の例示的な木表現を示す。 コーディング単位(CU)をコーディングするための例示的な分割路を示す。 本原理の一実施形態による、ビデオを符号化するための例示的符号器のブロック図を示す。 本開示の一実施形態による、1組の分割モードの中の含む分割モードに関連する空間的なコーディング構造を示す。 本開示の一実施形態による、ビデオを符号化するための例示的方法の流れ図を示す。 本開示の一実施形態による、QTBTの様々な分割路及び対応する因果的近傍を示す。 本開示の別の実施形態による、ビデオを符号化するための例示的方法の流れ図を示す。 サブCUの同じ分割構成をもたらすQTBTの異なる分割路を示す。 本開示の別の実施形態による、ビデオを符号化するための例示的方法の流れ図を示す。 因果的近傍の状態が異なる同じサブCUをもたらすQTBTの様々な分割路を示す。 本開示の別の実施形態による、ビデオを符号化するための例示的方法の流れ図を示す。 本原理の実施形態の何れか1つの中で使用することができる例示的符号器を示す。
5.実施形態の説明
本明細書で開示する原理はビデオシーケンスのピクチャを符号化することについて説明するが、開示する原理はデジタル静止画にも適用することができる。
1つ又は複数のピクチャを有するビデオシーケンスを符号化するために、ピクチャを構成可能なサイズを有する正方形のコーディングツリー単位(CTU)に区分化することができる。1組の連続したコーディングツリー単位をスライスにまとめることができる。CTUは、コーディング単位(CU)へのQTBT区分化の根である。
図4は、本原理の一実施形態による、ビデオを符号化するための例示的符号器のブロック図を示す。以下で開示するビデオ符号器30は、任意のビデオ符号化方式又は静止画符号化方式に準拠することができる。例示的なビデオ符号器30では、ピクチャが以下に記載の符号器モジュールによって符号化される。
典型的にビデオ符号器30は、ブロックベースのビデオ符号化用の図4に示す幾つかのモジュールを含むことができる。符号化されるピクチャIがビデオ符号器30に入力される。このピクチャIは、細分モジュールによって1組のブロックにまず細分される。次いでピクチャIの各ブロック(BLK)が符号化のために処理される。以下、ブロックはQTBT区分化によるコーディング単位に対応し得る。
以下に記載の符号化及び復号プロセスは例示を目的とする。一部の実施形態によれば、符号化モジュール又は復号モジュールを追加若しくは除去することができ、又はそれらのモジュールが以下のモジュールと異なっても良い。但し本明細書で開示する原理は依然としてそれらの改変形態に適用され得る。
ビデオ符号器30は、ピクチャIの各ブロックの符号化を以下のように行う。ビデオ符号器30は、コード化されるピクチャのブロックのためのコーディングモードを例えばレート/歪み最適化に基づいて選択するためのモード選択ユニットを含む。各ブロックはイントラモード又はインタモードを使用して符号化される。モード選択ユニットは、
−コード化されるピクチャの現在の或るブロックと基準ピクチャとの間の動きを推定するための動き推定モジュールと、
−推定した動きを使用して現在のブロックを予測するための動き補償モジュールと、
−現在のブロックを空間的に予測するためのイントラ予測モジュールと
を含む。
モード選択ユニットは、ブロックの分割が必要かどうかをレート/歪み最適化に従って判断することもできる。その場合、モード選択ユニットはブロックBLKのサブブロックごとに操作する。
ブロックモード選択ユニットは、ブロック又はブロックが更に分割されている場合はブロックのサブブロックのための候補コーディングモードごとにブロックの符号化を行い、それらのコーディングモードのそれぞれについてレート歪みコストを計算する。現在のブロックBLKのための最良のコーディングモードとして最も低いレート歪みコストをもたらすコーディングモードを選択する。候補コーディングモードはブロックをコーディングするために使用可能な任意のコーディングモードとすることができ、使用されるビデオ圧縮規格に依存する。例えばHEVCコーダでは、候補コーディングモードは36種類のイントラ予測モードのうちの1つ、推定される動きベクトルを使用するインタ予測モード、空間的及び/又は時間的近傍ブロックから動き情報を導出するマージコーディングモード等から選択することができる。
現在のブロックについて最良のコーディングモードを決定するためにレート歪み最適化を実行し、現在のブロックの分割が認められている場合は現在のブロックの全ての使用可能な分割モードを評価する。
図5は、現在のブロックに関する様々な分割モードを示す。QT_SPLITは4つのサブブロックをもたらす。HOR及びVERは2つのサブブロックをそれぞれもたらす。NO_SPLITモードは現在のブロックを分割しない場合に対応し、従って現在のブロックと同じ幅及び高さの1つのサブブロックをもたらすと理解することができる。現在のブロックのための分割モードを評価するとき、分割モードから生じる現在のブロックのサブブロックのそれぞれについてレート歪み最適化を実行し、現在のブロックの分割モードに関連するレート歪みコストを決定するときは分割構文を考慮に入れる必要がある。
一実施形態によれば、分割モードから生じる現在のブロックのサブブロックは、使用可能な分割モード又はそれらのサブブロックに従って更に分割することができる。サブブロックには、そのサブブロックに到達するのに必要な連続した分割の回数を示すための木の深度を割り当てることができる。
図4に戻り、現在のブロックBLKのコーディングモードが選択されると、又は現在のブロックBLKのサブブロックのコーディングモードが選択されると、復号器において同じブロック予測を行うために、モード選択ユニットがビットストリーム内にコード化される予測ブロックPRED及び対応する構文要素を届ける。現在のブロックBLKが分割されている場合、予測ブロックPREDはサブブロックごとにモード選択ユニットによって届けられる1組の予測サブブロックによって形成される。
次いで、元のブロックBLKから予測ブロックPREDを引くことによって残差ブロックRESを得る。
次いで変換処理モジュールによって残差ブロックRESを変換し、変換処理モジュールは変換される係数の変換ブロックTCOEFを届ける。次いで量子化モジュールによって変換ブロックTCOEFを量子化し、量子化モジュールは量子化される残差変換係数の量子化済み変換ブロックQCOEFを届ける。
次いで、コーディングデータを届けてコーディングビットストリームSTRを形成するために、ブロックQCOEFの構文要素及び量子化済み残差変換係数をエントロピコーディングモジュールに入力する。
量子化済み変換ブロックQCOEFの量子化済み残差変換係数を逆量子化モジュールによって処理し、逆量子化モジュールは量子化解除済みの変換係数のブロックTCOEF’を届ける。ブロックTCOEF’は、残差予測のブロックRES’を再構築するための逆変換モジュールに渡される。
次いで、予測ブロックPREDを再構築済み残差予測ブロックRES’に加えることによってブロックBLKの再構築バージョンRECを得る。
次いで、ピクチャ再構築モジュールによって使用するために再構築ブロックRECをメモリ内に記憶する。ピクチャ再構築モジュールは、再構築ブロックRECからピクチャIの復号バージョンI’の再構築を行う。次いで、コーディングするための1組のピクチャのその後のピクチャを符号化するための基準ピクチャとして、又はピクチャIのその後のブロックを符号化するための基準ピクチャとして後で使用するために、再構築ピクチャI’を基準ピクチャメモリ内に追加する。
図3で開示したように、最良のコーディングモード現在のブロックを決定するために、現在のブロックの分割モードから生じるサブブロックのレート歪み最適化を複数回行う。ビデオを符号化するための方法を以下で開示し、現在のブロックの第1の分割モードから生じ、且つ現在のブロックの第2の分割モードから生じるサブブロックに対応するサブブロックについて、そのサブブロックについて行われるレート歪み最適化は、現在のブロックの第1の分割モードが評価されている場合、そのサブブロックについて過去に推定されたコーディングパラメータを再利用することができる。
本開示の一実施形態によれば、パラメータCUcache(p,w,h)が現在のブロックの分割から生じるサブブロックに、又は現在のブロックのサブブロックの分割から生じるサブブロックに関連付けられる。このパラメータは、そのサブブロックについてコーディングパラメータが既に推定されているかどうかを示す。このパラメータは位置pにある各サブブロックに関連し、幅=w及び高さ=hであり、前述の位置pは前述のサブブロックの左上の画素の位置によって示される。
以下、ブロック又はCUという用語はブロックを指すために区別なく使用する場合がある。サブブロック又はサブCUという用語はサブブロックを指すために区別なく使用する場合があり、サブブロックは親ブロックを少なくとも1つのサブブロックに分割することから生じるより高い深度レベルにあるブロックである。
深度に応じたサブブロック又はブロックという用語の使用は、エンティティが検討される。或るブロックを1組のサブブロックに分割する場合、分割されるブロックは分割から生じるサブブロックよりも低い深度(例えば0)を有する(例えばサブブロックの深度は1である)。サブブロックを更に分割する場合、その結果生じるサブブロックの深度は増加する。本開示では、分割木のサブブロックに対してレート歪み最適化を再帰的に行う。従って、ブロックを分割することから生じるサブブロックは、そのサブブロックの分割を検討する場合はブロックと呼ぶ場合がある。
図6は、本開示の一実施形態による、ビデオを符号化するための例示的方法の流れ図を示す。この実施形態によれば、パラメータCUcacheは2つのあり得る値、例えば0又は1を取り得る。
値0はサブブロックのコーディングパラメータが利用できないことを示す。値1は、サブブロックのコーディングパラメータが使用可能である(現在のブロックの分割モードの過去に行われた評価によって提供される)こと、及び別の分割モードを評価するときそのコーディングパラメータを完全に再利用すべきであることを示す。
図6で開示するプロセスへの入力は、(現在のピクチャ内の左上の画素の位置によって示される)位置並びに幅及び高さによって表されるサイズを有する圧縮するための入力コーディング単位である。
このアルゴリズムへの入力は符号化するための入力コーディング単位currCUであり、かかる入力CU currCUは、現在のピクチャ内の水平方向及び垂直方向のそれぞれに沿ったサイズ(width,height)及び位置(position)を有する。
ステップ600で、currCUについてNO_SPLIT分割モードが認められているかどうかをまず確認する。NO_SPLIT分割モードが認められている場合、このプロセスはステップ601に進み、さもなければこのプロセスはステップ606に進む。
この実施形態によれば、ステップ601で、現在のCUに関連するCUcacheパラメータを確認して、このCUが既に計算されている(値1)かどうかを判定する。
このCUが既に計算されている場合、ステップ605でキャッシュメモリから結果を取り出す。つまりメモリ内に記憶されている予測モード及びRDコストを現在のCUの現在のコーディングパラメータ内にコピーし、このプロセスはステップ606に進む。
現在のブロックがまだ計算されていない場合(CUcacheの値0)、全てのコーディングモードを以下のように評価する。
ステップ602で、現在のCU currCUのための候補コーディング構造としてNO_SPLIT分割モードを評価する。NO_SPLIT分割モードは現在のCUがサブCUに分割されないことを意味し、従って予測、変換、量子化、及びエントロピコーディングのステップがサイズ(width,height)の現在のブロックに対して適用される。
従ってステップ602で、現在のコーディング単位について最良のコーディングモード(予測モード、イントラ予測角、イントラ平滑化モード、動きベクトル、変換インデックス等)を検索する。最適なCUコーディングパラメータはPで示し、最小のレート歪みコストD+λ・Rを有する1組のコーディングパラメータに対応し、但しDは歪みであり、Rはレートコスト(現在のCUをコーディングするためのビット数)であり、λはラグランジュパラメータである。
ステップ602で、最適なコーディングパラメータPを有する現在のCUを符号化することにより、更には現在のCUに関するNO_SPLIT構成を知らせるために使用される分割構文に関連するレートコストをインテグレート(integrate)することにより、RDcost(currCU,NO_SPLIT)で示すNO_SPLIT分割構成における現在のCUに関連する結果として生じるレート歪みコストを計算する。
これらのステップの間、とりわけパラメータPを有する現在のCUをコーディングする場合、相対形状のタームにおいて矩形のブロックが特徴付けられる(ここでは形状とは一連の分割操作から生じるCUの状態に関係するパラメータを意味する)。現在の規格では、ブロックはそのQT深度によって特徴付けられることが多い(QT深度は連続したQT分割の回数である)。これを使用して、例えばブロックに関連するコーディングパラメータのエントロピコーディングの脈絡情報を選択する。
図3から見て取れるように、現在の評価サブCUは様々なQT深度又はBT深度値(BT深度は連続したBT分割の回数である)をもたらす様々な分割モードを有し得る。例えば左側及び中央の事例は1のQT深度をもたらすのに対し、右側の事例は2のQT深度をもたらす。エントロピコーディングの脈絡情報を選択するためにQT深度を使用することは様々なエントロピコーディングにつながる。従ってCUの深度はそれ以上参照されず、現在のCUの幅又は高さが参照される。その形状を特徴付けるためにブロックの幅又は高さを使用することは、それらのコーディングパラメータをコーディングし又は復号するために同じ脈絡情報が使用されることを保証する。
例えば形状に依存する脈絡情報に基づいて知らされるコーディングパラメータは、現在のCUの係数の適応変換の使用を示すフラグと関係があり得る。
ステップ604で、ステップ602において推定したモードの決定及びRDコストを更に使用するためにキャッシュメモリ内に記憶する。
サブブロックの因果性が同である場合、他の分割モードから生じるサブブロックについて推定されるコーディングパラメータは同じである。因果性により、サブブロックを予測するために使用される、又はサブブロックのコーディングパラメータをコーディングするために使用されるデータを含むサブブロックの因果的近傍を理解すべきである。かかるデータは、サブブロックの上側及び左側の再構築画素値、イントラ予測モード、動きベクトル等であり得る。
現在のCUの因果性は、例えば親CUの分割から生じる最初のサブCUでは変わらない。
従って本開示の一実施形態によれば、ステップ604の前に、親CUの分割から生じるサブCUの走査順序に従い、評価中の現在のCUが親CUの分割から生じるサブCUからの最初のサブCUかどうかをステップ603で確認する。例えばサブCUの位置がその親CUの位置と同じかどうか、即ちサブCUのインデックスが0かどうかを確認する。親CUの分割から生じるサブCUの例示的な走査順序を分割モードHOR、VER、QT_SPLITについて図5に示す。図5では、サブCU内の数字が走査順序内でのそのサブCUの順序を表す。他の走査順序もあり得る。
評価中の現在のCUが親CUの分割から生じるサブCUからの最初のサブブロックではない場合、このプロセスはステップ606に進む。
さもなければこのプロセスはステップ604に進む。
このプロセスの次の段階は、現在のCUの全ての候補分割モードを連続して評価することで構成される。全ての2元又は4元分割モードは以下の組に対応する:
S={HOR,VER,QT_SPLIT}
これらの分割モードのそれぞれに関する例示的な正方形のコーディング単位の空間分割を図5によって示す。
ステップ606で、1組の分割モードから候補分割モード、例えばリスト内の最初の分割モードを選択する。
候補分割モードごとに以下のステップを実行する。
ステップ607で、現在のCUについて現在の候補分割モードが認められているかどうかを判定する。候補分割モードが2元分割モード(HOR又はVER)である場合、この試験はまず現在のCUのサイズが幅又は高さの点で最小CUサイズを上回ること、第2に現在のCUのサイズが幅又は高さの点で最大CUサイズよりも小さいこと、及び第3に連続した2元分割の回数が2元分割の最大回数を下回ることを
((height>uiMinBTSize||width>uiMinBTSize) && width<=uiMaxBTSize && height<=uiMaxBTSize && uiBTDepth<uiMaxBTD)
によって確認することで構成され、但し
uiMinBTSizeは2分木内のコーディング単位について認められている最小サイズを表し、
uiMaxBTSizeは2分木内のコーディング単位について認められている最大サイズを表し、
uiBTDepthは、その構成が進行中のプロセスによって決定されている2分木内の現在のCUの深度(即ち親CUから現在のCUを得るための連続した2元分割の回数)を表し、
uiMaxBTDは2分木の最大許容深度を表す。
候補分割モードが認められていない場合、このプロセスはステップ612に直接進む。
候補分割モードが認められている場合、このプロセスはステップ608に進む。
ステップ608で、現在の候補分割モードに従って現在のCUを2個又は4個の更に小さいサブCUに分割する。分割モードが2元分割構成に対応する場合、それぞれのサイズが図3によって示すブロック空間分割による2個のサブCUが得られる。現在の候補分割モードがQT_SPLITに等しい場合、同じサイズ(width/2,height/2)の4個のサブCUが得られる。
ステップ609で、サブコーディング単位を得たら、得られた各サブCUに対するループを実行する。得られたサブCUごとに、図6の現在のプロセスを再帰的なやり方で呼び出す。そうすることで、得られたサブCUごとに1組の最適なコーディングパラメータが得られる。
ステップ610で、得られたサブCUごとに得た1組の最適なコーディングパラメータに従い、RDCost(subCU)、∀i=0,...,N−1で示す最小レート歪みコストをサブCUごとに得る。
ステップ611で、現在の候補分割モードに従い現在のCUがサブコーディング単位へとどのように分割しているのかを示すのに必要な分割構文と共に、サブコーディング単位subCU、i=0,...,N−1をコーディングすることによって現在のCU currCUを符号化する。こうしてRDcost(currCU,candidate_split_mode)で示す現在のCU及び現在の候補分割モードに関連するレート歪みコストを得る。
ステップ612で、使用可能な全ての候補分割モードが評価されているかどうかを確認する。使用可能な全ての候補分割モードが評価されていない場合、このプロセスはステップ606に進む。さもなければこのプロセスはステップ613に進む。
ステップ606で、候補分割モードの組Sからの次の候補分割モードを選択し、選択した次の候補分割モードについてこのプロセスをステップ607から繰り返す。
ステップ613で、使用可能な全ての候補分割モードが評価されている。評価されている、即ちレート歪みコストが計算され記憶されている全ての候補分割モードの中で最も低いRDコストを有する候補分割モードbestSplitModeを選択する。
処理されている現在のサブCUが最初のものでない場合、次にプロセスがこの位置について(即ち親CUの他の分割モードについて)呼び出されるとき因果性が変わる可能性がある。その場合、モードを直接的なやり方で再利用することはできない。
ステップ614で、現在のサブCUが最初のサブCUかどうか(iが0に等しいかどうか)を確認する。
該当する場合、ステップ615で現在の位置についてキャッシュをクリアし、全てのブロックサイズについて現在のサブCUに関連するパラメータCUcacheを0に設定する。
ステップ616で、例えば図4で開示した符号化プロセスに従い、最良の分割構成bestSplitModeを使って現在のCUを符号化する。
一実施形態によれば、このステップの間、QT深度又はBT深度による現在のCUの全ての特徴付けがブロックの幅又は高さによって置換される。例えばエントロピコーディングの脈絡情報は、現在のブロックのQT深度に基づいてではなく現在のブロックの幅に基づいて選択される。
図7で開示するように、幾つかの分割路がサブブロックをもたらすことができ、因果的近傍が著しく変わることはない。
図7に示すように、以下の分割路に従って分割した親CU(図7では太い点線で表す)からサブCU(図7では斜線で埋められている)を得ることができ、その分割路とはつまり:
−左側のサブCU及び右側のサブCUを与える親CUの垂直分割と、その後に続く(図7では太線の境界で表す現在の評価CUである)上部のサブCU及び下部のサブCUを与える右側のサブCUの水平分割と、その後に続く上部のサブCU及び下部のサブCUを与える現在の評価CUの水平分割と、その後に続く(現在の評価サブCUである)左側のサブCU及び右側のサブCUを与える下部のサブCUの垂直分割、
−4つのサブCU、つまり左上のサブCU、右上のサブCU、左下のサブCU、及び右下のサブCU(現在の評価CUは右上のサブCUである)を与える親CUの4分木分割と、その後に続く左側のサブCU及び右側のサブCUを与える現在の評価CUの垂直分割と、その後に続く上部のサブCU及び(現在の評価サブCUである)下部のサブCUを与える左側のサブCUの水平分割、又は
−4つのサブCU、つまり左上のサブCU、右上のサブCU、左下のサブCU、及び右下のサブCU(現在の評価CUは右上のサブCUである)を与える親CUの4分木分割と、その後に続く上部のサブCU及び下部のサブCUを与える現在の評価CUの水平分割と、その後に続く(現在の評価サブCUである)左側のサブCU及び右側のサブCUを与える下部のサブCUの垂直分割である。
図7の点の領域は既にコード化されている領域、つまり予測に使用可能な領域を示す。評価するための標的サブCUに到達するための様々な分割路によれば、予測に使用可能な領域が著しく変わることはないことが見て取れる。
従って本開示の別の実施形態によれば、サブCUの因果的近傍が変わっても一部の計算済みのコーディングパラメータをサブCUに再利用することができる。かかる実施形態は圧縮性能に対する限られた影響を有する一方、符号化時間の大幅な短縮をもたらす。
この実施形態によれば、サブCUについて推定されるコーディングパラメータは(前に評価した親CUの分割モードについて実行した)前のレート歪み最適化中に過去に計算した通りに完全に再利用することができ、又は部分的に再利用することができる。コーディングパラメータを部分的に再利用することは、新たなコーディングパラメータを検索するために既に推定したコーディングパラメータを使用することとして理解すべきである。これは、評価中のサブCUの最適なコーディングパラメータを検索するための開始点として既に推定したコーディングパラメータの一部又は全てを使用することによって行うことができる。換言すれば、サブCUのコーディングパラメータを既に推定したコーディングパラメータからコピーするが、新たなコーディングパラメータを検索するためにそれらの既に推定したコーディングパラメータを使用する。又は既に推定したコーディングパラメータのサブセットをコピーし新たなコーディングパラメータとして使用することができ、例えばサブCUのクロミナンス成分では既に推定したイントラ予測方向を現在のサブCUから再利用できるが、輝度成分ではイントラ予測方向を再び検索する。
この実施形態は計算を減らすことを可能にするが、コーディングパラメータの完全な検索を実行することを回避する。
この実施形態によれば、サブCUに関連するパラメータCUcacheは3つのあり得る値を取ることができ、例えば0と1は図6で開示したのと同じ意味を有することができ、第3の値である2は、サブCUの新たなコーディングパラメータを推定するときの開始点として又はコーディングパラメータの検索範囲を減らすために、既に推定したコーディングパラメータが使用されることを示す。
この実施形態を図8に示し、図6と同様の参照番号を有するステップは同様に適用される。
この実施形態によれば、ステップ800で、評価中の現在のサブCUに関連するパラメータCUcache(position,width,height)が0かどうかを確認する。
パラメータCUcacheが0ではない場合、このプロセスはステップ601に進みパラメータCUcacheが1かどうかを確認する。パラメータCUcacheが1である場合、このプロセスはステップ605に進んで現在のサブCUのために過去に推定されたコーディングパラメータを回復する。さもなければパラメータCUcacheは2に等しい値を有し、従ってこのプロセスはステップ802に進む。
ステップ802で、現在のサブCUについてパラメータCUcacheが2の値を有する場合、既に推定したコーディングパラメータを現在のサブCUのNO_SPLIT分割モード内で部分的に再利用する。
で示す最良のコーディングパラメータ(予測モード、イントラ予測角、イントラ平滑化モード、動きベクトル、変換インデックス等)を現在のサブCUについて検索する。完全なレート歪み最適化検索との違いは、同じ位置にある同じサイズの過去にコード化されたブロックによって検索空間が減らされ制約されることである。既に計算されている任意の数のパラメータを再利用することができる。これだけに限定されないが、例えば以下のものが含まれる:
−イントラ方向予測だけ、
−イントラ方向予測及びPDPCインデックス(PDPCとはPosition Dependent Predictor Combinationを意味し、予測されるサンプルと同じxピクチャ座標及びyピクチャ座標上にそれぞれ位置する基準サンプルの重み付けされた組合せとしてサンプルをサンプルごとに空間的に予測することで構成される)、
−予測モード(イントラ/インタ)、動きベクトル、及びイントラ予測方向、
−係数に依存するものを除く全てのモードの再利用(例えばコード化される残差係数に依存するビット隠蔽をフィルタインデックスが使用することを理由にRSAF決定ループを再計算しなければならない)。
この実施形態によれば、図6で開示したように分割モード候補(HOR,VER,QT_SPLIT)が探索される。
ステップ800で、パラメータCUcacheが0である場合、このプロセスはステップ602に進んで最適なコーディングパラメータを決定するための完全検索を実行する。
ステップ801で、現在のサブCUが最初のサブCUではない(サブCUのインデックスが0ではない)場合、パラメータCU−cacheを2の値に設定し、ステップ602で推定したコーディングパラメータをキャッシュメモリ内に記憶する。
この実施形態によれば、キャッシュメモリ及びパラメータCUcacheがこのプロセスの終わりに更新される。
ステップ614で、現在のサブCUが最初のサブCU(サブCUのインデックスが0)かどうかを確認する。
処理されている現在のサブCUが最初のサブCUではない(i!=0)場合、次にプロセスがこの位置について(つまり親CUの他の分割モードを評価する場合に)呼び出されるとき因果性が変わる可能性がある。従って、モードを直接的なやり方で再利用することはできない。従ってステップ803で、現在の位置について、全てのブロックサイズに関してパラメータCUcacheを1から2に変更し、その値が0又は2である場合は変更しない。
図9は、サブCUの同じ分割構成をもたらす異なる分割路を示す。図9では、現在の評価サブCUが斜線で埋めて示されている。現在のサブCUの親CUの異なる分割路が現在のサブCUをもたらしても、現在のサブCUの同じ分割構成が認められることが図9から見て取れる。図9に示すように、現在のサブCUは以下のように得ることができる:
−現在のCUの水平分割と、その後に続く上部のサブCUの垂直分割、又は
−現在のCUの垂直分割と、その後に続く左側のサブCUの水平分割。
どちらの分割路でも現在のサブCUが4つのサブCUに分割され、右上のサブCUが水平に更に分割されている。
別の実施形態によれば、サブCUの分割構成を含め、サブCUについてより高い深度で推定されるコーディングパラメータが記憶され再利用される。
この実施形態によれば、現在の位置において前に遭遇したのと同じサイズのブロックが見つかる度に、ブロックの分割構成及びコーディングパラメータが再利用される。
この実施形態を図10に示し、図6と同様の参照番号を有するステップは同様に適用される。
簡単にするために、図10で開示する実施形態と図6で開示した実施形態との違いだけを解説する。
図10で開示する実施形態によれば、評価中の現在のCUに関連するパラメータCUcacheが1かどうかを確認するステップ1001をステップ600の前にプロセスの開始時に実行する。このようにして、パラメータCUcacheの値が1である場合、ステップ1005で、現在のCUについて既に推定されているコーディングパラメータを(図6で開示したステップ605にあるのと同様のやり方で)回復し、現在のCUのコーディングパラメータ及び最良の分割モードを決定するためのレート歪み最適化をバイパスする。
更にステップ1001で、評価中の現在のCUに関連するパラメータCUcacheが1ではない場合、現在のCUのコーディングパラメータ及び最良の分割モードを決定するためのレート歪み最適化プロセスを図6と同様に実行し、違いはステップ603及び604をプロセスの終わりに実行することであり、それにより現在のCUが親CUの最初のサブCUである(ステップ603でi=0である)場合、現在のCUについて推定される全分割構成及び関連するコーディングパラメータがキャッシュメモリ内に記憶される。
この実施形態の改変形態によれば、圧縮効率を改善するために、現在のビデオ圧縮規格の一部の規範的制限及び構文制限を除去すべきである。例えば現在のQTBTツールによれば、2元分割後の4分木分割は認められていない。更に、現在のQTBTツールによれば2分木の深度が制限される。しかし、コーディングツリーを探索する順序はメモリキャッシュ内に記憶されているデータに影響を及ぼす。この改変形態によれば、2元分割に由来するサブCUを更に分割することができるように、最大2元分割深度の制限が除去され又はより大きい値に設定される。更にこの改変形態によれば、関連するQTSplit構文を含む4分木の制限も除去される。この改変形態によれば、全ての4分木分割を2分木構文によって、例えば水平分割とその後に続く上部のサブCU及び下部のサブCUの垂直分割によって得ることができる。
本開示の別の実施形態によれば、既に推定されているコーディングパラメータが適用可能な度にそのコーディングパラメータを最適に再利用できるように、キャッシュメモリが最適に割り当てられ使用される。
この実施形態によれば、現在のCUが再利用され得る度に、及び後で再利用され得る現在のCUについて既に推定されている既存のコーディングパラメータを上書きすることなしに、推定されたコーディングパラメータがキャッシュメモリ内に記憶される。
この実施形態は上記で開示した実施形態に適合する。
この実施形態を図12に示し、図6と同様の参照番号を有するステップは同様に適用される。簡単にするために、図12で開示する実施形態と図6で開示した実施形態との違いだけを解説する。
図12で開示する実施形態によれば、ステップ1201で、一意識別情報(図12のhash(bCodedBlkInCTU))を計算する。この識別情報は、現在のCUの位置、幅、及び高さ並びに現在のCUの因果的近傍を識別することを可能にする。かかる因果的近傍は、現在のCUの近傍のCUのコーディングパラメータが過去に決定されているかどうかを示す。
従って、現在のサブCUに到達するために使用される分割路に応じて、及び現在のサブCUの因果的近傍に応じて現在のサブCUの数組のコーディングパラメータを利用可能にすることができる。この実施形態によれば、現在のサブCUのコーディングパラメータを推定するときの因果的近傍の状態が、現在のサブCUについて推定されるコーディングパラメータと共に記憶される。従って、例えばサブCUの親CUの別の分割モードを評価するとき同じサブCUに更に遭遇する場合、この識別情報は、因果的近傍の現在の状態と同じ因果的近傍の状態を有するサブCUについて推定されているコーディングパラメータをそのコーディングパラメータがキャッシュメモリ内に存在する場合に取り出すことを可能にする。
この識別情報は、推定したコーディングパラメータを記憶する、及び既に推定されているコーディングパラメータを取り出すキャッシュメモリの場所にインデックスを付ける。この識別情報は、良く知られているMurmur3、CRC、MD5Sum等のハッシュ関数によって得ることができる。ハッシュ関数への入力は計算された最小CUのマップである。例えばCTUのサイズ4x4画素のブロックごとに、4x4ブロックが既にコード化されている場合はフラグを1に設定し、又はコード化されていない場合は0に設定する。このフラグは、現在の評価CUの因果的近傍のマップを定める。
このマップを図11に示し、図11はCTUの現在のサブCU(図11では斜線で埋められている)及び対応する因果的近傍を得るための様々な分割路を示す。図11では、CTUがCTU内の点線によって示す4x4画素の8x8ブロックを含む。現在のサブCUは、CTUに適用される以下の分割路に従って得られる:
−(a)CTUの垂直分割と、その後に続く右側のCUの水平分割と、その後に続く上部のサブCUの垂直分割と、その後に続く左側のサブCUの水平分割であって、評価中の現在のサブCUはその結果生じる下部のサブCUである。
−(b)CTUの垂直分割と、その後に続く右側のCUの水平分割と、その後に続く上部のサブCUの水平分割と、その後に続く下部のサブCUの垂直分割であって、評価中の現在のサブCUはその結果生じる左側のサブCUである。
−(c)CTUの4分木分割と、その後に続く右上のCUの4分木分割であって、評価中の現在のサブCUはその結果生じる左下のサブCUである。
−(d)CTUの4分木分割と、その後に続く右上のCUの水平分割と、その後に続く下部のサブCUの垂直分割であって、評価中の現在のサブCUはその結果生じる左側のサブCUである。
それぞれの事例(a)、(b)、(c)、及び(d)において、4x4ブロックが既にコード化されているか(値1)コード化されていないか(値0)、CTUの4x4ブロックごとに値0又は1が示される。様々な分割路による現在のサブCUのコーディングパラメータを推定するとき、これらのマップは近傍の状態を示す。
ハッシュ関数がこのマップをインデックス、ここでは上記で開示した識別情報に変換する。次にこのインデックスは、このインデックスに初めて遭遇するとき計算済みのコーディングパラメータを記憶するためのキャッシュメモリアドレスとして使用され、又はこのインデックスに後で遭遇するときコーディングパラメータを取り出すために使用される。この実施形態によれば、現在のサブCUの因果的近傍がハッシュ関数によってインデックス内に符号化された状態にある度、このインデックスに遭遇する。
従って計算済みの識別情報は、現在のサブCUをもたらした分割路を識別できるようにする。図6の中で開示したように評価される候補分割モードの順序によれば、図11によって示す分割路は(b)、(a)、(d)、及び(c)の順で遭遇される。この評価順序によれば、(d)及び(c)の分割路を評価するとき、分割路(b)において現在のサブCUについて推定したコーディングパラメータを部分的に再利用することができる。別の改変形態によれば、分割路(c)を評価するとき、分割路(d)において現在のサブCUについて推定したコーディングパラメータを完全に再利用することができる。
この実施形態の改変形態によれば、因果的近傍の特定の状態について記憶されるデータは、因果的サンプルの再構築済みサンプル値、及び/又はイントラ予測モード等のコーディングモード、使用される動きベクトル予測因子等の情報を含み得る。
この実施形態の改変形態によれば、因果的近傍の状態は分割深度、又はサブCUのサイズ、サブCUを取り囲んでいる使用可能な画素数等の情報も含み得る。この改変形態は同じサブCUについて幾つかの因果的近傍を区別することを可能にし、因果的近傍のブロックは既にコード化されている(従ってその値は1である)が異なるコーディングパラメータを使ってコード化されている。
図12で開示する実施形態によれば、ステップ1201で、現在のサブCUに且つ現在のサブCUの因果的近傍の状態に目下関連付けられているパラメータCUcacheが1かどうかを確認する。1ではない場合、このプロセスはステップ602に進み、図6で開示したのと同様のやり方で現在のサブCUのコーディングパラメータを推定する。
ステップ1204で、ステップ1201において計算した一意識別情報に従い、ステップ602で推定したコーディングパラメータをキャッシュメモリ内に記憶する。この実施形態によれば、サブCUについて推定したコーディングパラメータを記憶する前に、そのサブCUが親CUの最初のサブCUかどうかはそれ以上確認されない。このようにして、コーディングパラメータが最初のサブCUについてのみ記憶される(図6のステップ603)図6で開示した実施形態の代わりに、評価中のCUの全てのサブCUについて全てのコーディングパラメータ及び因果的近傍の状態がキャッシュメモリ内に記憶される。
ステップ1201で、パラメータCUcacheの値が1である場合、このプロセスはステップ1205に進み、一意識別情報により、既に推定されているコーディングパラメータをキャッシュメモリから読み出す。次に図6で開示したステップ605と同様のやり方でコーディングパラメータを現在のサブCUのために回復する。
更に、このプロセスが終わると、現在のサブCUについてキャッシュメモリがそれ以上クリアされることはない(図6のステップ614、615はもうない)。
図13は、本原理の一実施形態による、ビデオを符号化するための機器(30)の単純化した構造を示す。この機器30は、上記で開示した実施形態の何れかに従って本原理によるビデオを符号化するための方法を実装するように構成される。符号器機器30の機能ユニットを図4に関して開示している。以下で開示する構造上の機器30は、それらの機能ユニットのそれぞれを単独で又は組合せで、且つ上記で開示した原理の実施形態の何れか1つに従って実装するように構成され得る。
一実施形態によれば、符号器機器30は、例えばプロセッサを備え、メモリMEM内に記憶されたコンピュータプログラムPGによって駆動され、本原理によるビデオを符号化するための方法を実装する処理ユニットPROCを含む。
初期設定時に、コンピュータプログラムPGのコード命令が例えばRAM(不図示)内にロードされ、その後処理ユニットPROCのプロセッサによって実行される。処理ユニットPROCのプロセッサは、上記で説明したビデオを符号化するための方法のステップをコンピュータプログラムPGの命令に従って実装する。
符号器機器30は、データネットワークに符号化ビットストリームSTRを伝送するための通信ユニットCOMOUTを含む。
符号器機器30は、符号化するためのピクチャ又はビデオを受信するためのインタフェースCOMINも含む。
符号器機器30は、符号化するためのピクチャ又はビデオを受信するためのインタフェースCOMINも含む。
[付記1]
ビデオを符号化するための方法であって、前記ビデオのピクチャからの少なくとも1つのブロックについて、
−少なくとも1つの第1のサブブロックの第1の組への前記ブロックの第1の分割モードについて、前記少なくとも1つの第1のサブブロックのコーディングパラメータを決定するために第1のレート歪み最適化を実行すること(602)、
−少なくとも1つの第2のサブブロックの少なくとも1つの第2の組への前記ブロックの少なくとも1つの第2の分割モードについて、前記少なくとも1つの第2の組の前記少なくとも1つの第2のサブブロックのコーディングパラメータを決定するために少なくとも1つの第2のレート歪み最適化を実行すること(609)、
−前記第1のレート歪み最適化中に決定される前記第1のサブブロックの少なくとも1つのコーディングパラメータが第2のサブブロックのコーディングパラメータを決定するために使用されることをその特定の値が示すパラメータを前記少なくとも1つの第1のサブブロックに関連付けること、
−前記第1のレート歪み最適化及び前記少なくとも1つの第2のレート歪み最適化に従い、前記ブロックをコーディングするのに最良の分割モードを決定すること(613)、
−前記最良の分割モードに従って前記ブロックを符号化すること(616)
を含み、
−第2のサブブロックが前記第1のサブブロックとピクチャ内の同じ場所に位置する場合、
−前記第2のサブブロックが前記第1のサブブロックと同じ幅及び同じ高さを有する場合、及び
−前記第1のサブブロックと前記第2のサブブロックとが、前記サブブロックを予測するために又は第1のサブブロック若しくは第2のサブブロックのコーディングパラメータをコーディングするために使用されるデータを含む同じ因果的近傍を有する場合、
少なくとも1つの第1のサブブロックに関連付けられる前記パラメータが前記特定の値に設定される(603)、
方法。
[付記2]
走査順序に従って第1の組を順序付けたとき前記第1のサブブロックが前記第1の組の最初のサブブロックである場合、前記第1のサブブロックと前記第2のサブブロックとが前記サブブロックの同じ因果的近傍を有する、付記1に記載の方法。
[付記3]
前記特定の値は、前記少なくとも1つの第1のサブブロックのコーディングパラメータが使用可能であること、及び前記少なくとも1つの第2のサブブロックのコーディングパラメータが前記少なくとも1つの第1のサブブロックについて決定された前記コーディングパラメータと同じコーディングパラメータであるように決定されることを示す、付記1又は2に記載の方法。
[付記4]
前記少なくとも1つの第1のサブブロックの前記コーディングパラメータが前記少なくとも1つの第1のサブブロックの分割構成を含む場合、前記少なくとも1つの第2のサブブロックが前記分割構成を受け継ぐ(1005)、付記3に記載の方法。
[付記5]
前記パラメータの前記特定の値は、前記少なくとも1つの第1のサブブロックについて決定された前記コーディングパラメータから前記少なくとも1つの第2のサブブロックをコーディングするのに最良のコーディングパラメータを検索することにより、前記少なくとも1つの第2のサブブロックのコーディングパラメータが決定される(802)ことを示す、付記1又は2に記載の方法。
[付記6]
前記少なくとも1つの第1のサブブロックの前記コーディングパラメータは、前記少なくとも1つの第2のサブブロックの非分割モードが評価される場合にのみ使用される(802)、付記5に記載の方法。
[付記7]
−前記少なくとも1つの第1のサブブロックの識別情報を計算すること(1201)であって、前記識別情報は前記少なくとも1つの第1のサブブロックの前記位置、前記幅、及び前記高さ、並びに前記少なくとも1つの第1のサブブロックの近傍のコーディングパラメータが過去に決定されているかどうかを少なくとも示す前記少なくとも1つの第1のサブブロックの因果的近傍を識別することを可能にする、計算すること(1201)、
−前記少なくとも1つの第1のサブブロック又は前記少なくとも1つの第2のサブブロックについて、前記識別情報に関連して、前記少なくとも1つの第1のサブブロックについて決定されたコーディングパラメータを記憶すること(1204)、
−前記少なくとも1つの第2のサブブロックについて、前記少なくとも1つの第1のサブブロックに関連する前記パラメータが前記特定の値に等しい場合、前記識別情報に関連する記憶済みのコーディングパラメータを読み出すために前記識別情報を使用すること(1205)であって、前記少なくとも1つの第2のサブブロックの前記コーディングパラメータが前記読み出されるコーディングパラメータであるように決定される、使用すること(1205)
を更に含む、付記1に記載の方法。
[付記8]
ビデオを符号化するための機器であって、前記ビデオのピクチャの少なくとも1つのブロックについて、
−少なくとも1つの第1のサブブロックの第1の組への前記ブロックの第1の分割モードについて、前記少なくとも1つの第1のサブブロックのコーディングパラメータを決定するために第1のレート歪み最適化を実行すること、
−少なくとも1つの第2のサブブロックの少なくとも1つの第2の組への前記ブロックの少なくとも1つの第2の分割モードについて、前記少なくとも1つの第2の組の前記少なくとも1つの第2のサブブロックのコーディングパラメータを決定するために少なくとも1つの第2のレート歪み最適化を実行すること、
−前記第1のレート歪み最適化中に決定される前記第1のサブブロックの少なくとも1つのコーディングパラメータが第2のサブブロックのコーディングパラメータを決定するために使用されることをその特定の値が示すパラメータを前記少なくとも1つの第1のサブブロックに関連付けること、
−前記第1のレート歪み最適化及び前記少なくとも1つの第2のレート歪み最適化に従い、前記ブロックをコーディングするのに最良の分割モードを決定すること、
−前記最良の分割モードに従って前記ブロックを符号化すること
を行うように構成されるプロセッサを含み、
−第2のサブブロックが前記第1のサブブロックと前記ピクチャ内の同じ場所に位置する場合、
−前記第2のサブブロックが前記第1のサブブロックと同じ幅及び同じ高さを有する場合、及び
−前記第1のサブブロックと前記第2のサブブロックとが、前記サブブロックを予測するために又は第1のサブブロック若しくは第2のサブブロックのコーディングパラメータをコーディングするために使用されるデータを含む同じ因果的近傍を有する場合、
少なくとも1つの第1のサブブロックに関連付けられる前記パラメータが前記特定の値に設定される、
機器。
[付記9]
走査順序に従って第1の組を順序付けたとき前記第1のサブブロックが前記第1の組の最初のサブブロックである場合、前記第1のサブブロックと前記第2のサブブロックとが前記サブブロックの同じ因果的近傍を有する、付記8に記載の機器。
[付記10]
前記特定の値は、前記少なくとも1つの第1のサブブロックのコーディングパラメータが使用可能であること、及び前記少なくとも1つの第2のサブブロックのコーディングパラメータが前記少なくとも1つの第1のサブブロックについて決定された前記コーディングパラメータと同じコーディングパラメータであるように決定されることを示す、付記9に記載の機器。
[付記11]
前記少なくとも1つの第1のサブブロックの前記コーディングパラメータが前記少なくとも1つの第1のサブブロックの分割構成を含む場合、前記少なくとも1つの第2のサブブロックが前記分割構成を受け継ぐ、付記9又は10に記載の機器。
[付記12]
前記パラメータの前記特定の値は、前記少なくとも1つの第1のサブブロックについて決定された前記コーディングパラメータから前記少なくとも1つの第2のサブブロックをコーディングするのに最良のコーディングパラメータを検索することにより、前記少なくとも1つの第2のサブブロックのコーディングパラメータが決定される(802)ことを示す、付記9〜12の何れか一項に記載の機器。
[付記13]
前記少なくとも1つの第1のサブブロックの前記コーディングパラメータは、前記少なくとも1つの第2のサブブロックの非分割モードが評価される場合にのみ使用される(802)、付記13に記載の機器。
[付記14]
−前記少なくとも1つの第1のサブブロックの識別情報を計算することであって、前記識別情報は前記少なくとも1つの第1のサブブロックの前記位置、前記幅、及び前記高さ、並びに前記少なくとも1つの第1のサブブロックの近傍のコーディングパラメータが過去に決定されているかどうかを少なくとも示す前記少なくとも1つの第1のサブブロックの因果的近傍を識別することを可能にする、計算すること、
−前記少なくとも1つの第1のサブブロック又は前記少なくとも1つの第2のサブブロックについて、前記識別情報に関連して、前記少なくとも1つの第1のサブブロックについて決定されたコーディングパラメータを記憶すること、
−前記少なくとも1つの第2のサブブロックについて、前記少なくとも1つの第1のサブブロックに関連する前記パラメータが前記特定の値に等しい場合、前記識別情報に関連する記憶済みのコーディングパラメータを読み出すために前記識別情報を使用することであって、前記少なくとも1つの第2のサブブロックの前記コーディングパラメータが前記読み出されるコーディングパラメータであるように決定される、使用すること
を行うように構成されるプロセッサを更に含む、付記11〜14の何れか一項に記載の機器。
[付記15]
プロセッサによって実行されるとき、付記1〜7の何れか一項に記載の方法を実行するためのソフトウェアコード命令を含む、コンピュータプログラム。

Claims (15)

  1. ビデオを符号化するための方法であって、前記ビデオのピクチャからの少なくとも1つのブロックについて、
    −少なくとも1つの第1のサブブロックの第1の組への前記ブロックの第1の分割モードについて、前記少なくとも1つの第1のサブブロックのコーディングパラメータを決定するために第1のレート歪み最適化を実行すること(602)、
    −少なくとも1つの第2のサブブロックの少なくとも1つの第2の組への前記ブロックの少なくとも1つの第2の分割モードについて、前記少なくとも1つの第2の組の前記少なくとも1つの第2のサブブロックのコーディングパラメータを決定するために少なくとも1つの第2のレート歪み最適化を実行すること(609)、
    −前記第1のレート歪み最適化中に決定される前記第1のサブブロックの少なくとも1つのコーディングパラメータが第2のサブブロックのコーディングパラメータを決定するために使用されることをその特定の値が示すパラメータを前記少なくとも1つの第1のサブブロックに関連付けること、
    −前記第1のレート歪み最適化及び前記少なくとも1つの第2のレート歪み最適化に従い、前記ブロックをコーディングするのに最良の分割モードを決定すること(613)、
    −前記最良の分割モードに従って前記ブロックを符号化すること(616)
    を含み、
    −第2のサブブロックが前記第1のサブブロックとピクチャ内の同じ場所に位置する場合、
    −前記第2のサブブロックが前記第1のサブブロックと同じ幅及び同じ高さを有する場合、及び
    −前記第1のサブブロックと前記第2のサブブロックとが、前記サブブロックを予測するために又は第1のサブブロック若しくは第2のサブブロックのコーディングパラメータをコーディングするために使用されるデータを含む同じ因果的近傍を有する場合、
    少なくとも1つの第1のサブブロックに関連付けられる前記パラメータが前記特定の値に設定される(603)、
    方法。
  2. 走査順序に従って第1の組を順序付けたとき前記第1のサブブロックが前記第1の組の最初のサブブロックである場合、前記第1のサブブロックと前記第2のサブブロックとが前記サブブロックの同じ因果的近傍を有する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記特定の値は、前記少なくとも1つの第1のサブブロックのコーディングパラメータが使用可能であること、及び前記少なくとも1つの第2のサブブロックのコーディングパラメータが前記少なくとも1つの第1のサブブロックについて決定された前記コーディングパラメータと同じコーディングパラメータであるように決定されることを示す、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記少なくとも1つの第1のサブブロックの前記コーディングパラメータが前記少なくとも1つの第1のサブブロックの分割構成を含む場合、前記少なくとも1つの第2のサブブロックが前記分割構成を受け継ぐ(1005)、請求項3に記載の方法。
  5. 前記パラメータの前記特定の値は、前記少なくとも1つの第1のサブブロックについて決定された前記コーディングパラメータから前記少なくとも1つの第2のサブブロックをコーディングするのに最良のコーディングパラメータを検索することにより、前記少なくとも1つの第2のサブブロックのコーディングパラメータが決定される(802)ことを示す、請求項1又は2に記載の方法。
  6. 前記少なくとも1つの第1のサブブロックの前記コーディングパラメータは、前記少なくとも1つの第2のサブブロックの非分割モードが評価される場合にのみ使用される(802)、請求項5に記載の方法。
  7. −前記少なくとも1つの第1のサブブロックの識別情報を計算すること(1201)であって、前記識別情報は前記少なくとも1つの第1のサブブロックの前記位置、前記幅、及び前記高さ、並びに前記少なくとも1つの第1のサブブロックの近傍のコーディングパラメータが過去に決定されているかどうかを少なくとも示す前記少なくとも1つの第1のサブブロックの因果的近傍を識別することを可能にする、計算すること(1201)、
    −前記少なくとも1つの第1のサブブロック又は前記少なくとも1つの第2のサブブロックについて、前記識別情報に関連して、前記少なくとも1つの第1のサブブロックについて決定されたコーディングパラメータを記憶すること(1204)、
    −前記少なくとも1つの第2のサブブロックについて、前記少なくとも1つの第1のサブブロックに関連する前記パラメータが前記特定の値に等しい場合、前記識別情報に関連する記憶済みのコーディングパラメータを読み出すために前記識別情報を使用すること(1205)であって、前記少なくとも1つの第2のサブブロックの前記コーディングパラメータが前記読み出されるコーディングパラメータであるように決定される、使用すること(1205)
    を更に含む、請求項1に記載の方法。
  8. ビデオを符号化するための機器であって、前記ビデオのピクチャの少なくとも1つのブロックについて、
    −少なくとも1つの第1のサブブロックの第1の組への前記ブロックの第1の分割モードについて、前記少なくとも1つの第1のサブブロックのコーディングパラメータを決定するために第1のレート歪み最適化を実行すること、
    −少なくとも1つの第2のサブブロックの少なくとも1つの第2の組への前記ブロックの少なくとも1つの第2の分割モードについて、前記少なくとも1つの第2の組の前記少なくとも1つの第2のサブブロックのコーディングパラメータを決定するために少なくとも1つの第2のレート歪み最適化を実行すること、
    −前記第1のレート歪み最適化中に決定される前記第1のサブブロックの少なくとも1つのコーディングパラメータが第2のサブブロックのコーディングパラメータを決定するために使用されることをその特定の値が示すパラメータを前記少なくとも1つの第1のサブブロックに関連付けること、
    −前記第1のレート歪み最適化及び前記少なくとも1つの第2のレート歪み最適化に従い、前記ブロックをコーディングするのに最良の分割モードを決定すること、
    −前記最良の分割モードに従って前記ブロックを符号化すること
    を行うように構成されるプロセッサを含み、
    −第2のサブブロックが前記第1のサブブロックと前記ピクチャ内の同じ場所に位置する場合、
    −前記第2のサブブロックが前記第1のサブブロックと同じ幅及び同じ高さを有する場合、及び
    −前記第1のサブブロックと前記第2のサブブロックとが、前記サブブロックを予測するために又は第1のサブブロック若しくは第2のサブブロックのコーディングパラメータをコーディングするために使用されるデータを含む同じ因果的近傍を有する場合、
    少なくとも1つの第1のサブブロックに関連付けられる前記パラメータが前記特定の値に設定される、
    機器。
  9. 走査順序に従って第1の組を順序付けたとき前記第1のサブブロックが前記第1の組の最初のサブブロックである場合、前記第1のサブブロックと前記第2のサブブロックとが前記サブブロックの同じ因果的近傍を有する、請求項8に記載の機器。
  10. 前記特定の値は、前記少なくとも1つの第1のサブブロックのコーディングパラメータが使用可能であること、及び前記少なくとも1つの第2のサブブロックのコーディングパラメータが前記少なくとも1つの第1のサブブロックについて決定された前記コーディングパラメータと同じコーディングパラメータであるように決定されることを示す、請求項9に記載の機器。
  11. 前記少なくとも1つの第1のサブブロックの前記コーディングパラメータが前記少なくとも1つの第1のサブブロックの分割構成を含む場合、前記少なくとも1つの第2のサブブロックが前記分割構成を受け継ぐ、請求項9又は10に記載の機器。
  12. 前記パラメータの前記特定の値は、前記少なくとも1つの第1のサブブロックについて決定された前記コーディングパラメータから前記少なくとも1つの第2のサブブロックをコーディングするのに最良のコーディングパラメータを検索することにより、前記少なくとも1つの第2のサブブロックのコーディングパラメータが決定される(802)ことを示す、請求項9〜12の何れか一項に記載の機器。
  13. 前記少なくとも1つの第1のサブブロックの前記コーディングパラメータは、前記少なくとも1つの第2のサブブロックの非分割モードが評価される場合にのみ使用される(802)、請求項13に記載の機器。
  14. −前記少なくとも1つの第1のサブブロックの識別情報を計算することであって、前記識別情報は前記少なくとも1つの第1のサブブロックの前記位置、前記幅、及び前記高さ、並びに前記少なくとも1つの第1のサブブロックの近傍のコーディングパラメータが過去に決定されているかどうかを少なくとも示す前記少なくとも1つの第1のサブブロックの因果的近傍を識別することを可能にする、計算すること、
    −前記少なくとも1つの第1のサブブロック又は前記少なくとも1つの第2のサブブロックについて、前記識別情報に関連して、前記少なくとも1つの第1のサブブロックについて決定されたコーディングパラメータを記憶すること、
    −前記少なくとも1つの第2のサブブロックについて、前記少なくとも1つの第1のサブブロックに関連する前記パラメータが前記特定の値に等しい場合、前記識別情報に関連する記憶済みのコーディングパラメータを読み出すために前記識別情報を使用することであって、前記少なくとも1つの第2のサブブロックの前記コーディングパラメータが前記読み出されるコーディングパラメータであるように決定される、使用すること
    を行うように構成されるプロセッサを更に含む、請求項11〜14の何れか一項に記載の機器。
  15. プロセッサによって実行されるとき、請求項1〜7の何れか一項に記載の方法を実行するためのソフトウェアコード命令を含む、コンピュータプログラム。
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