以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。前記実施形態における例が図面に示され、同一又は類似する符号は、常に同一又は類似する部品、或いは、同一又は類似する機能を有する部品を表す。以下に、図面を参照しながら説明される実施形態は例示的なものであり、本発明を解釈するためだけに用いられ、本発明を限定するものと理解してはいけない。
なお、本発明の説明において、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚み」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」などの用語が示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づき、本発明を便利に又は簡単に説明するためのものであり、指定された装置又は部品が特定の方位にあり、特定の方位において構造され操作されると指示又は暗示するものではないので、本発明を限定するものと理解してはいけない。なお、「第1」、「第2」の用語は、単に目的を説明するためのものであり、相対的な重要性を指示又は暗示するか、或いは示された技術的特徴の数を黙示的に指示すると理解してはいけない。よって、「第1」、「第2」と限定されている特徴は少なくとも1つの当該特徴を含むことを明示又は暗示し得るものである。本発明の説明において、他の明確かつ具体的な限定がない限り、「複数」とは、2つ以上を意味する。
なお、本発明において、明確な規定と限定がない限り、「取り付ける」、「互いに接続する」、「接続する」との用語の意味は広義に理解されるべきである。例えば、固定接続や、着脱可能な接続や、或いは一体的な接続も可能である。機械的な接続や、電気的な接続も可能である。直接的に接続することや、中間媒体を介して間接的に接続することも可能であり、2つの部品の内部連通又は2つの部品の相互作用関係も可能である。当業者であれば、具体的な場合に応じて上記用語の本発明においての具体的な意味を理解することができる。
図1〜図13を参照し、本発明の実施形態の電子装置100は、フレキシブル本体10と、リストバンド20と、を含む。フレキシブル本体10は、フレキシブルディスプレイスクリーン11を含む。リストバンド20の両端は、フレキシブル本体10の両端にそれぞれ接続される。フレキシブル本体10が平板状態にある場合、リストバンド20は、フレキシブル本体10のフレキシブルディスプレイスクリーン11と反対側の裏面10aに密着される。フレキシブル本体10が屈曲状態にある場合、リストバンド20とフレキシブル本体10とによって環状構造30が形成される(図5及び図6を参照)。
本発明の実施形態の電子装置100において、フレキシブル本体10の両端は、リストバンド20によって接続され、フレキシブル本体10が屈曲状態にある場合、フレキシブル本体10とリストバンド20とによって環状構造30を形成することができ、このように、リストバンド20のサイズを調節することにより、脱落することなく電子装置100を手に装着することができ、これにより、電子装置100自体のサイズを変更することなく電子装置100を異なる使用環境に適用することができ、ユーザの体験が向上する。
本発明の実施形態において、電子装置100は通常使用時に平板状になる。装着状態にある場合、電子装置100は、環状構造30に形成される。
本発明の実施形態において、電子装置100は、ウェアラブルデバイスとして使用することができる。このように、ウェアラブルデバイスとしての電子装置100は、複数の設置状態(例えば、平板状及び屈曲状)を有し、多用途機能を実現することができ、幅広く適用可能である。
一部の例において、電子装置100は、携帯電話である。このように、フレキシブル本体10が平板状態にある場合、電子装置100は、汎用の携帯電話として使用することができる。この場合、裏面10aに密着されるリストバンド20は、ある程度フレキシブル本体10に対する保護機能を有し、フレキシブル本体10が屈曲状態にある場合、電子装置100は、リストバンド20とフレキシブル本体10とによって形成された環状構造30によって、手に安定的に装着することができ、この場合、電子装置100により関連情報の検出を実現することもできる。
例えば、一例において、電子装置100は、圧力センサのようなセンサ(図示せず)を含む。電子装置100は、センサにより、心拍数や血圧等のユーザに関する健康データを検出して採取することができ、さらに、フレキシブルディスプレイスクリーン11により、対応する検出結果を表示してユーザに提示することができる。
なお、電子装置100により、関連情報の検出を実現する具体的な形態は、ここで詳しく説明しない。詳細は、従来の関連技術を参照することができる。また、ウェアラブルデバイスによりヒューマンマシンインタラクションが実現される他の形態にも、同様に本発明の実施形態の電子装置100が適用可能である。
このように、電子装置100は、汎用の携帯電話が有する性能を有するほか、固定サイズを大きくしない前提で、脱落することなく手に安定に装着することができ、これにより、携帯電話の長さが長いことに起因して携帯電話の上下両端のベゼルが多いという問題を回避することができる。
本発明の実施形態において、フレキシブル本体10は、フレキシブル材料から構成されてもよい。フレキシブル材料は、シリコーンゴムを含む。他の実施形態において、フレキシブル本体10は、複数の剛性の本体と、当該複数の剛性の本体を接続するヒンジ構造とによって構成されてもよいし、又は、全部ヒンジ構造によって構成されてもよい。このようにすることで、フレキシブル本体10は、屈曲可能であり、良好なフレキシブル性及び耐屈曲性を有する。
本発明の実施形態において、フレキシブルディスプレイスクリーン11は、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイスクリーンである。フレキシブルディスプレイスクリーン11は、フレキシブルディスプレイスクリーン11の表面に設置されるフレキシブルタッチスクリーン(図示せず)を含む。フレキシブルタッチスクリーンは、インジウムスズ酸化物層、カーボンナノチューブ層、グラフェン層等を採用して透明導電層とすることができる。このようにすることで、フレキシブルディスプレイスクリーン11の機械特性及び耐屈曲性が良好となる。
本発明の実施形態において、環状構造30は、閉構造である。フレキシブル本体10が平板状態にある場合、リストバンド20は、フレキシブル本体10の裏面10aに密着され、フレキシブル本体10が屈曲状態にある場合、リストバンド20は、外力の作用で裏面10aから離脱し、フレキシブル本体10とともに閉じた環状構造30を形成する(図5及び図6に示すように、)。この場合、フレキシブルディスプレイスクリーン11は、環状構造30の外側に位置する。このようにすることで、フレキシブル本体10が屈曲状態にある場合、リストバンド20とフレキシブル本体10とによって閉じた環状構造が形成される。閉環構造の構造安定性がよく、電子装置100が手に装着されるときに脱落しないことを十分に保証することができる。
一部の例において、リストバンド20は、革、フランネル、金属ベルト、伸縮可能な材料等で製作されてもよい。
一実施形態において、リストバンド20の両端は、フレキシブル本体10の両端にそれぞれ着脱可能に接続される。
このようにすることで、着脱可能な接続方式は、リストバンド20の交換及びメンテナンスを便利にすることができる。
一実施形態において、電子装置100は、固定機構40を含む。図4に示すように、固定機構40は、リストバンド20を裏面10aに密着させる位置に固定する。
このようにすることで、固定機構40は、外力を受けることで脱落しにくいように、リストバンド20と裏面10aとの密着安定性を向上させるとともに、固定機構40を合理的に設置することにより、リストバンド20とフレキシブル本体10との着脱可能な接続を実現することができ、リストバンド20の使用柔軟性が向上する。
一実施形態において、固定機構40は、裏面10aに設置される第1の磁性素子41(図7参照)と、リストバンド20に設置され、且つ第1の磁性素子41と引き合う第2の磁性素子(図示せず)と、を含む。
このようにすることで、引き合う2つの磁性素子は、リストバンド20と裏面10aとの密着安定性を保証するだけではなく、リストバンド20と裏面10aとの密着精度を高くすることができ、電子装置100がウェアラブルデバイスとして使用される場合の正確度を保証することができるとともに、磁性素子の設置に必要な空間が小さく、電子装置100の軽量化及び集積化設計に有利であるとともに、その設置方式は、簡単で実現しやすい。図示する例において、第1の磁性素子41は、複数あり、第2の磁性素子の数は、第1の磁性素子41の数と同じであるため、リストバンド20と裏面10aとの密着度が向上し、電子装置100の平板状態での使用利便性が保証される。
図8を参照し、一実施形態において、固定機構40は、裏面10aに形成される突出部材41aと、リストバンド20に形成され、且つ突出部材41aに結合して接続される第1の貫通孔411aと、を含む。
このようにすることで、固定機構40は、突出部材41aと第1の貫通孔411aとの結合により、比較的簡単な方式でリストバンド20を裏面10aに固定密着させ、固定方式は、簡単なだけでなく、設置空間も小さく、高い適用性を有する。
なお、突出部材41a及び第1の貫通孔411aのサイズ及び設置位置は、具体的な状況に応じて、設定することができる。
図9を参照し、一実施形態において、電子装置100は、裏面10aから突出するカメラ41bを含む。固定機構40は、カメラ41bと、リストバンド10に形成され且つカメラ41bに結合して接続される第2の貫通孔411bと、を含む。
このようにすることで、カメラ41bの設置は、リストバンド20を固定する作用を発揮する一方、電子装置100の使用機能を増やし、ユーザの体験を向上させる。
一実施形態において、リストバンド20は、一体成形の構造である。このようにすることで、構造が簡単で、加工しやすく、製造コストが低い。
一実施形態において、リストバンド20とフレキシブル本体10とは、幅が等しい。
このようにすることで、フレキシブル本体10が平板状態にある場合、リストバンド20がフレキシブル本体10の一側を被覆し、フレキシブル本体10に対する保護作用をよく発揮することができ、フレキシブル本体10が屈曲状態にある場合、リストバンド20とフレキシブル本体10とによって形成される環状構造30の各箇所の幅が一致し、受力面積が大きく、装着の快適性が保証される。
一実施形態において、リストバンド20のフレキシブル本体10とともに環状構造30を形成する部分の長さは、調節可能である。
このようにすることで、電子装置100は、リストバンド20の長さが調節されることにより、異なる使用環境に適用することができ、電子装置100の汎用性が向上する。
一実施形態において、リストバンド20は、接続セクション21と、調節セクション22と、を含む。接続セクション21の一端は、フレキシブル本体10の一端に接続され、接続セクション21の他端は、調節セクション22に接続され、調節セクション22は、フレキシブル本体10の他端の内部に部分的に収容され、且つ調節セクション22のフレキシブル本体10から延出する部分の長さは、調節可能である。
このようにすることで、フレキシブル本体10が屈曲状態にある場合、電子装置100は、調節セクション22のフレキシブル本体10から延出する部分の長さが調節されることにより、異なる使用環境に適用することができ、また、リストバンド20は、一端が調節可能であり、他端が固定され、このようにすることで、調節が便利であるとともに、設置も簡単である。
なお、接続セクション21と調節セクション22との長さの比率は、具体的な状況に応じて設定することができる。
一実施形態において、電子装置100は、蓋板50を含む。フレキシブル本体10の他端には、凹溝11が設けられる。蓋板50と凹溝11とが結合して接続されて収容空間12を形成する。電子装置100が平板状態にある場合、調節セクション22の一部が屈曲状になって収容空間12内に部分的に収容される。
このように、収容空間12の設置により、電子装置100の設置可能な空間を増加させ、例えば、電子装置100の他の機能部材を収容空間12内に設置することができるとともに、調節セクション22のフレキシブル本体10の内部に収容される部分が屈曲状になり、これにより、フレキシブル本体10が屈曲状態にある場合、調節セクション22のフレキシブル本体10の内部に位置する部分と、調節セクション22のフレキシブル本体10から延出する他部分とは、構造状態が一致し、リストバンド20の長さの調節が便利になる。
具体的には、本発明の実施形態において、接続セクション21は、調節セクション22に固定接続され、フレキシブル本体10が平板状態にある場合、調節セクション22の一部が屈曲状になって収容空間12内に収容され、フレキシブル本体10が屈曲状態にある場合、調節セクション22のフレキシブル本体10から延出する部分を収容空間12内に押し込み、又は収容空間12内から抜き出すことにより、調節セクション22のフレキシブル本体10から延出する部分の長さを調節し、装着を安定かつ快適にする目的を達成する。
一実施形態において、接続セクション21は、伸縮可能なフレキシブルベルトである。
このようにすることで、接続セクション21が伸縮性を有し、このように、調節セクション22のフレキシブル本体10から延出する部分を適切な長さに調節した後、接続セクション21の伸縮可能性は、電子装置100の装着をさらに強固にすることができ、装着の快適感を向上させることができる。
一例において、接続セクション21と調節セクション22とは、一体成形の構造であり、また、接続セクション21と調節セクション22とは、いずれもフレキシブル材料から構成される。このように、接続セクション21と調節セクション22とは、いずれも伸縮可能性を有する。
一実施形態において、電子装置100は、調節機構60を含む。調節機構60は、調節セクション22のフレキシブル本体10から延出する部分の長さを調節するためのものである。
このように、調節機構60は、リストバンド20の調節セクション22のフレキシブル本体10から延出する部分の長さを制御可能にし、リストバンド20の調節の利便性及び操作可能性を向上させる。
一実施形態において、調節セクション22の片側には、複数の係合溝221が形成され、複数の係合溝221は、調節セクション22の長手方向に順次に配列される。調節機構60は、伝動部61と、係止部62と、を含む。係止部62は、複数の係合溝221のうち1つの係合溝221に当接され、調節機構60は、当接している係合溝221から離脱するように係止部62を伝動部61を介して駆動して、調節セクション22のフレキシブル本体10から延出する部分の長さを調節する。
例えば、一例において、係止部62が対応する係合溝221に当接している場合、フレキシブル本体10の調節セクション22の部分が非調節状態にあり、すなわち、調節セクション22の長さが固定され、この場合、係止部62は、位置を固定する作用を発揮する。フレキシブル本体10の調節セクション22の部分の長さを調節する必要がある場合、当接している係合溝221から離脱するように係止部62を伝動部61を介して駆動すればよく、このように、調節セクション22は、調節可能な状態となり、この場合、調節セクション22の収容空間12内に収容されている部分を外へ抜き出し、又は調節セクション22のフレキシブル本体10から延出する部分を収容空間12内に挿入することにより、環状構造30のサイズを調節することができ、調節が完成した後、係止部62は、異なる位置の係合溝211に当接することができ、調節セクション22のフレキシブル本体10から延出する部分を再度に固定することができる。
このように、調節機構60は、伝動部61と係止部62との協働により、比較的簡単かつ安定の方式で調節セクション22のフレキシブル本体10から延出する部分の長さの調節を実現することができるとともに、係止部62が係合溝221に当接する切り替え式調節方式は、簡単かつ直接であるとともに、操作可能性が高く、係合溝221の数は、変更可能であるため、調節がさらに柔軟になる。
一実施形態において、伝動部61は、ボタン611と、伝動ロッド612と、伝動軸613と、を含む。ボタン611は、フレキシブル本体10の側部に設置され、且つ伝動ロッド612に接続され、伝動軸613は、伝動ロッド612を回転可能に貫通して設けられる。伝動部61は、伝動軸613回りに回転するように伝動ロッド612をボタン611を介して駆動することにより、当接している係合溝221から離脱するように係止部62を駆動する。
このようにすることで、調節機構60は、比較的簡単な機械伝動方式で調節セクション22の調節を実現し、さらに、伝動ロッド612と伝動軸613とが回転して協働する方式で係止部62が異なる位置にある係合溝221に当接するように切り替える調節方式により、調節機構60の伝動が正確かつ効率的になり、係止部62と係合溝221との摩擦力が過大になることによる磨耗をある程度回避することができる。
図12を参照し、一実施形態において、凹溝11の底面111には、1つの第1の係合溝112と、2つの第2の係合溝113とが設けられ、第1の係合溝112は2つの第2の係合溝113に連通され、2つの第2の係合溝113は、第1の係合溝112の対向する両側にそれぞれ連通される。伝動部61は、1つの伝動ロッド612と、2つの伝動軸613とを含み、伝動ロッド612は、第1の係合溝112内に取り付けられ、2つの伝動軸613は、伝動ロッド612を回転可能に貫通して設けられ、且つ対応する2つの第2の係合溝113内にそれぞれ取り付けられる。
このようにすることで、伝動ロッド612と伝動軸613との回転協働の安定性が保証される。
一例において、伝動ロッド612と伝動軸613とはいずれも収容空間12内に収容される。フレキシブル本体10が屈曲状態にある場合、係止部62は、対応する係合溝211に当接して環状構造30のサイズを固定することができる。この場合、調節機構60が調節セクション22のフレキシブル本体10から延出する長さを調節することにより、環状構造30のサイズを変更することができる。具体的な調節ステップは、下記に説明する。
調節セクション22を調節する場合、ボタン611を押すと、ボタン611は、伝動軸613回りに回転するように伝動ロッド612を駆動することができ、伝動ロッド612のボタン611に近い一端が上へ上がって(例えば、蓋板50に近づける方向へ上がる)、伝動ロッド612の係止部62に近い他端が下へ移動して(例えば、蓋板50から離れる方向へ移動する)、当接している係合溝211から離脱するように係止部62を駆動する。
この場合、調節セクション22の収容空間12内に収容されている部分を外へ抜き出し、又は、調節セクション22のフレキシブル本体10から延出する部分を収容空間12内に挿入することにより、環状構造30のサイズを調節することができ、ボタン611が放されて元の状態に復元した場合、伝動ロッド612は、伝動軸613回りに回転することができ、これにより、係止部62が、対応する他の係合溝211内に当接するように駆動されるまで、伝動ロッド612のボタン611に近い一端が下へ戻り(例えば、蓋板50から離れる方向へ移動)、伝動ロッド612の係止部62に近い他端が上へ移動し(例えば、蓋板50に近い方向へ上がる)、この場合、調節セクション22の長さの調節が終わる。
一実施形態において、伝動部61は、伝動協働部材614を含む。伝動協働部材614は、ボタン611と伝動ロッド612とを接続する。伝動協働部材614の一端には、伝動ロッド612と結合される斜面614aが形成されている。
このように、伝動協働部材614により、ボタン611と伝動ロッド612との間の力を緩和することができるとともに、伝動協働部材614の一端には、結合用の斜面614が形成されることにより、伝動協働部材614の受力面積が大きくなり、調節機構60の伝動安定性を向上させることができる。
具体的には、ボタン611が押されると、ボタン611は、伝動ロッド612の方向へ移動するように伝動協働部材614を駆動し、伝動協働部材614が移動する過程において、斜面614aは、伝動ロッド612のボタン611に近い一端を持ち上げることにより、伝動ロッド612のボタン611に近い一端が上へ上がる。
一実施形態において、調節機構60は、弾性片63を含む。伝動ロッド612の一端には、突起612aが形成される。弾性片63は伝動ロッド612に当接されることにより、突起612aが係合溝221に当接され、弾性片63と突起612aとによって係止部62が形成される。
このように、弾性片63が突起612aとともに係止部62を形成する設置方式は、係止部62を係合溝221に弾性的に当接させ、係止部62が係合溝221に当接する柔軟性を向上させ、係止部62が複数の係合溝221の間で順次に切り替わることに有利であるとともに、このような設置方式は、調節機構60の構造を簡素化する。
本発明の実施形態において、係止部62が対応する係合溝211に当接している場合、突起612aの一端が弾性片63に当接し、他端が係合溝211に当接し、この場合、調節セクション22の長さが固定される。係止部62が当接している係合溝211から離脱する場合、伝動ロッド612は、弾性片63を押圧するように突起612aを駆動することにより、突起612aは、第1の係合溝112に収容されて、対応する係合溝211から離脱するようになり、この場合、調節セクション22の長さが調節可能となる。また、調節セクション22の部分を適切な長さに調節する場合、ボタン611が放され、押圧された弾性片63は、元の位置に復元して他の係合溝211に当接するように突起612aを駆動することができ、このように調節が終わる。弾性片63の使用により、調節がさらに柔軟化される。
一実施形態において、弾性片63がU型弾性片である。このようにすることで、弾性片63の受力面積が大きくなる。
一実施形態において、係合溝112内には、弾性片固定部材121が形成される。弾性片63の係合溝112に対向する表面には、固定孔が設けられる。弾性片固定部材121は、固定孔を貫通することにより、弾性片63が係合溝112内に固定されるとともに、伝動ロッド612に当接される。
このように、弾性片63の位置が固定されることにより、係止部62が複数の係合溝221に安定に当接することができ、調節機構60の安定性を向上させる。
本発明の実施形態において、調節機構60は、2つの弾性片63を含み、伝動部61は、2つのボタン611と、2つの伝動ロッド612と、4つの伝動軸613と、2つの伝動協働部材614と、を含む。2つのボタン611は、それぞれフレキシブル本体10の両側に対称的に設置される。調節機構60の一方の、1つの弾性片63と、1つのボタン611と、1つの伝動ロッド612と、2つの伝動軸613と、1つの伝動協働部材614とが1セットの調節システムを構成する。すなわち、調節機構60は、2セットの調節システムを含む。2セットの調節システムは、調節の安定性を向上させることができる。
一例において、調節機構60の2セットの調節システムは、同一水平位置に位置し、調節機構60を用いて調節セクション22を調節する場合、2セットの調節システムを同時に使用しないと、調節セクション22を効果的に調節することができない。具体的には、調節するとき、両側に位置する2つのボタン611を同時に押さないと、調節セクション22のフレキシブル本体10から延出する長さを効果的に調節することができなく、このようにすることで、調節機構60の調節の均衡性を保証することができる。
本発明において、明確な規定と限定がない限り、第1特徴が第2特徴の「上」又は「下」にあることは、第1特徴と第2特徴とが直接的に接触することを含んでもよいし、又は第1特徴と第2特徴とが直接的に接触するのではなく、これらの間の他の特徴を介して接触することを含んでもよい。また、第1特徴が第2特徴の「上」、「上方」又は「以上」にあることは、第1特徴が第2特徴の真上又は斜め上にあることを含むか、或いは、単に第1特徴の水平高さが第2特徴より高いことだけを表す。第1特徴が第2特徴の「下」、「下方」又は「以下」にあることは、第1特徴が第2特徴の真下又は斜め下にあることを含むか、或いは、単に第1特徴の水平高さが第2特徴より低いことだけを表す。
以下の開示は、本発明の異なる構造を実現するために、数多くの異なる実施形態又は例を提供する。本発明の開示を簡素化するために、以下は、特定の例の部材及び設置について説明する。当然のことながら、これらは、単なる例であり、本発明を限定することを目的としない。また、本発明は、異なる例において参照番号及び/又は参照アルファベットが重複されており、このような重複は、簡素化及び明確化を目的とし、それ自体は、検討される種々の実施形態及び/又は設置間の関係を示さない。また、本発明が種々の特定のプロセス及び材料の例を提供したが、当業者は、他のプロセスの適用及び/又は他の材料の使用を意識することができる。
本明細書の説明において、「一実施形態」、「一部の実施形態」、「例示的な実施形態」、「例」、「具体的な例」、或いは「一部の例」などの用語を参考した説明とは、当該実施形態或いは例に合わせて説明された具体的な特徴、構造、材料或いは特性が、本発明の少なくとも一実施形態或いは例に含まれることである。本明細書において、上記用語に対する例示的な説明は、必ずしも同じ実施形態或いは例を示すものではない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料或いは特性は、いずれか1つ或いは複数の実施形態又は例において適切に結合することができる。
本発明の実施形態を示して説明したが、本発明の原理及び主旨から逸脱しない限り、これらの実施形態に対して種々の変化、修正、取り替え及び変形を行うことができ、本発明の範囲が、請求項及びその均等物により限定されることは、当業者が理解できる。
このように、伝動協働部材614により、ボタン611と伝動ロッド612との間の力を緩和することができるとともに、伝動協働部材614の一端には、結合用の斜面614aが形成されることにより、伝動協働部材614の受力面積が大きくなり、調節機構60の伝動安定性を向上させることができる。