JP2019535743A - 抗がん作用を有する化合物およびその製造方法ならびにその応用 - Google Patents
抗がん作用を有する化合物およびその製造方法ならびにその応用 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019535743A JP2019535743A JP2019527326A JP2019527326A JP2019535743A JP 2019535743 A JP2019535743 A JP 2019535743A JP 2019527326 A JP2019527326 A JP 2019527326A JP 2019527326 A JP2019527326 A JP 2019527326A JP 2019535743 A JP2019535743 A JP 2019535743A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- cancer
- hydrogen
- independently selected
- alkyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K7/00—Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
- C07K7/02—Linear peptides containing at least one abnormal peptide link
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/33—Heterocyclic compounds
- A61K31/395—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
- A61K31/41—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with two or more ring hetero atoms, at least one of which being nitrogen, e.g. tetrazole
- A61K31/415—1,2-Diazoles
- A61K31/416—1,2-Diazoles condensed with carbocyclic ring systems, e.g. indazole
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P1/00—Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
- A61P1/16—Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system for liver or gallbladder disorders, e.g. hepatoprotective agents, cholagogues, litholytics
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D231/00—Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings
- C07D231/54—Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
- C07D231/56—Benzopyrazoles; Hydrogenated benzopyrazoles
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Gastroenterology & Hepatology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Abstract
Description
(ただし、
Aは(CH2)eN(R7)C(O)N(R8)(CH2)fおよびCH2C(O)NR7から選択され、eおよびfは独立して0または1であり、これらそれぞれの基の左端がR3およびR4に置換される環に結合しており、
Lは−[Cm(O)(Z)n(NH)q]−であり、m、qはそれぞれ0または1であり、nは0〜11、pは0〜8であり、Zは−CR10−、−CR10−O−CR10−、−S−S−、−CR10=CR10−、−CR10≡CR10−、−Ar、−CO−NH−および−N=CR10−から任意に選択される1個の基または複数の基が従来の方法で結合したものであり、
R1およびR2は水素基、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロサイクリックアルケニル基、ヘテロサイクリックアルコキシ基、ヘテロサイクリックアルキル基、ヘテロサイクリックオキシアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、(NRaRb)アルコキシ基、(NRaRb)アルケニル基、(NRaRb)アルキル基、(NRaRb)カルボニルメチル基および(NRaRb)カルボニルアルキル基から独立して選択され、
R3およびR4は水素基、アルコキシ基、アルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基およびヒドロキシ基から独立して選択され、
R5およびR6は水素基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル、アルキル基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、カルボキシル、シアノ基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、ニトロ基およびNRcRdから独立して選択され、
R7およびR8は水素基およびアルキル基から独立して選択され、
R9は水素基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アルコキシカルボニル基、アリール基、ヘテロシクロアルキル基から独立して選択され、
R10は水素基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルケノキシ基、ニトロ基、ハロゲン基、第一級アミノ基、第二級アミノ基および第三級アミノ基から独立して選択され、
RaおよびRbは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ハロアルキルスルホニル基およびヘテロサイクリックスルホニル基から独立して選択され、
RcおよびRdは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、ヘテロシクリル基およびヘテロサイクリックアルキル基から独立して選択される。)
先ずポリペプチド(反応物1)とベンジル基からなる保護基を有するL(反応物2)を触媒および縮合剤の存在下で反応させ、保護基を有する中間体化合物1を得て、当該中間体化合物1をさらに極性溶媒中で接触水素化して保護基をはずして中間体化合物2を得る。
Aは(CH2)eN(R7)C(O)N(R8)(CH2)fおよびCH2C(O)NR7から選択され、eおよびfは独立して0または1であり、これらそれぞれの基の左端がR3およびR4に置換される環に結合しており、
Lは−[Cm(O)(Z)n(NH)q]−であり、m、qはそれぞれ0または1であり、nは0〜11、pは0〜8であり、Zは−CR10−、−CR10−O−CR10−、−S−S−、−CR10=CR10−、−CR10≡CR10−、−Ar、−CO−NH−および−N=CR10−から任意に選択される1個の基または複数の基が従来の方法で結合したものであり、
R1およびR2は水素基、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロサイクリックアルケニル基、ヘテロサイクリックアルコキシ基、ヘテロサイクリックアルキル基、ヘテロサイクリックオキシアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、(NRaRb)アルコキシ基、(NRaRb)アルケニル基、(NRaRb)アルキル基、(NRaRb)カルボニルメチル基および(NRaRb)カルボニルアルキル基から独立して選択され、
R3およびR4は水素基、アルコキシ基、アルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基およびヒドロキシ基から独立して選択され、
R5およびR6は水素基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル、アルキル基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、カルボキシル、シアノ基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、ニトロ基およびNRcRdから独立して選択され、
R7およびR8は水素基およびアルキル基から独立して選択され、
R10は水素基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルケノキシ基、ニトロ基、ハロゲン基、第一級アミノ基、第二級アミノ基および第三級アミノ基から独立して選択され、
RaおよびRbは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ハロアルキルスルホニル基およびヘテロサイクリックスルホニル基から独立して選択され、
RcおよびRdは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、ヘテロシクリル基およびヘテロサイクリックアルキル基から独立して選択される。
(実施例1:中間体化合物3の製造)
Linifanib 600mg(1.6mmol)、HOBT 324mg(2.4mmol)、EDCI 460mg(2.4mmol)を秤量して50mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に市販中間体化合物2 Asp(Boc)−Glu(OtBu)−(OtBu) 912mg(1.92mmol)を加え、最後にDIPEA 516mg(4.0mmol)を加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、近似白色の固体粉末716mgを得て、収率は53.8%である。
実施例1で調製した中間体化合物3 500mg(0.38mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して20〜24h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に40mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、近似白色の固体粉末106mgを得て、収率は44.9%である。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:9.37(s,1H),8.67(s,1H),8.32−8.27(m,2H),7.99−7.96(m,1H),7.65−7.59(m,3H),7.42−7.39(m,2H),7.27−7.18(m,2H),7.13−7.08(m,1H),6.81−6.78(m,2H),5.25(s,2H),4.34−4.11(m,2H),3.71−3.60(m,1H),2.91−2.81(m,1H),2.37−2.31(m,2H),2.28(s,3H),2.24−2.20(m,1H),1.89−1.86(m,1H)。HPLC純度:96.1%(214nm),95.5%(254nm)。MS(ESI):m/z 620.0 [M+1]+
(実施例3:中間体化合物3の製造)
Linifanib 600mg(1.6mmol)、HOBT 324mg(2.4mmol)、EDCI 460mg(2.4mmol)を秤量して50mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に市販中間体化合物2 Asp(Boc)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−(OtBu) 1978mg(1.92mmol)を加え、最後にDIPEA 516mg(4.0mmol)を加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、近似白色の固体粉末1038mgを得て、収率は46.8%ある。
実施例3で調製した中間体化合物3 527mg(0.38mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して20〜24h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に40mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、近似白色の固体粉末166mgを得て、収率は43.5%である。HPLC純度:95.9%(214nm),96.5%(254nm)。MS(ESI):m/z 1007.0 [M+1]+
(実施例5:中間体化合物3の製造)
Linifanib 600mg(1.6mmol)、HOBT 324mg(2.4mmol)、EDCI 460mg(2.4mmol)を秤量して50mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に市販中間体化合物2 Asp(Boc)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−(OtBu) 3756mg(1.92mmol)を加え、最後にDIPEA 516mg(4.0mmol)を加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、近似白色の固体粉末1051mgを得て、収率は28.4%である。
実施例5で調製した中間体化合物3 879mg(0.38mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して20〜24h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に40mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、近似白色の固体粉末174mgを得て、収率は27.7%である。HPLC純度:92.5%(214nm),94.1%(254nm)。MS(ESI):m/z 1652.0 [M+1]+
(実施例7:中間体化合物1の製造)
ベンジル−(6−アミノ)ヘキサンエステル塩酸塩304mg(1.18mmol)、HOBT 238mg(1.76mmol)、EDCI 192mg(1.76mmol)を秤量して50mlのジクロロメタンに溶かし、室温で溶かすまで撹拌する。反応温度を20〜40℃に制御して徐々にAsp(Boc)−Glu(OtBu)−(OtBu) 584mg(1.23mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/アセトン=10:1〜2:1)に付し、黄色の固体粉末338mgを得て、収率は42.3%ある。
実施例7で調製した中間体化合物1 285mg(0.42mmol)を秤量し、60mlの無水メタノールに溶かし、窒素保護下で10%Pd/C 25mgを加え、水素ガスを通して3回の置換を行い、水素雰囲気下で2MPa、20〜65℃に制御して6〜12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。窒素保護下で、反応液をろ過し、パラジウム炭素を回収する。ろ液を低温で濃縮させて黄褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、淡黄色の固体粉末115mgを得て、収率は46.6%である。
Linifanib 600mg(1.6mmol)、HOBT 324mg(2.4mmol)、EDCI 460mg(2.4mmol)を秤量して50mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に実施例8で調製した中間体化合物2 1129mg(1.92mmol)を加え、最後にDIPEA 516mg(4.0mmol)を加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、近似白色の固体粉末776mgを得て、収率は51.3%である。
実施例9で調製した中間体化合物3 595mg(0.63mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して20〜24h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に40mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、近似白色の固体粉末193mgを得て、収率は41.9%である。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:9.30(s,1H),8.67(d,J=7.6Hz,1H),8.58(d,J=2.0Hz,1H)8.31(d,J=8.0Hz,1H)8.25−8.22(m,1H),8.09(s,3H),7.99(d,J=6.4Hz,1H),7.64−7.58(m,3H),7.41(d,J=8.4Hz,1H),7.19−7.09(m,2H),6.83(d,J=5.6Hz,1H),5.17(s,2H),4.26−4.14(m,2H),3.15−2.97(m,4H),2.70−2.54(m,2H),2.33−2.32(m,2H),2.28(s,3H),2.00−1.69(m,4H),1.50−1.36(m,4H)。HPLC純度:98.2%(214nm),98.5%(254nm)。MS(ESI):m/z 733.0 [M+1]+
(実施例11:中間体化合物1の製造)
ベンジル−(6−アミノ)ヘキサンエステル塩酸塩304mg(1.18mmol)、HOBT 238mg(1.76mmol)、EDCI 192mg(1.76mmol)を秤量して50mlのジクロロメタンに溶かし、室温で溶かすまで撹拌する。反応温度を20〜40℃に制御して徐々にAsp(Boc)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−(OtBu) 1267mg(1.23mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/アセトン=10:1〜2:1)に付し、黄色の固体粉末544mgを得て、収率は37.4%ある。
実施例11で調製した中間体化合物1 518mg(0.42mmol)を秤量し、60mlの無水メタノールに溶かし、窒素保護下で10%Pd/C 25mgを加え、水素ガスを通して3回の置換を行い、水素雰囲気下で2MPa、20〜65℃に制御して6〜12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。窒素保護下で、反応液をろ過し、パラジウム炭素を回収する。ろ液を低温で濃縮させて黄褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、淡黄色の固体粉末244mgを得て、収率は50.8%である。
Linifanib 600mg(1.6mmol)、HOBT 324mg(2.4mmol)、EDCI 460mg(2.4mmol)を秤量して50mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に実施例12で調製した中間体化合物2 2195mg(1.92mmol)を加え、最後にDIPEA 516mg(4.0mmol)を加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、近似白色の固体粉末1054mgを得て、収率は43.9%である。
実施例13で調製した中間体化合物3 945mg(0.63mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して20〜24h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に40mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、近似白色の固体粉末273mgを得て、収率は38.7%である。HPLC純度:97.2%(214nm),98.4%(254nm)。MS(ESI):m/z 1120.0 [M+1]+
(実施例15:中間体化合物1の製造)
ベンジル−(6−アミノ)ヘキサンエステル塩酸塩304mg(1.18mmol)、HOBT 238mg(1.76mmol)、EDCI 192mg(1.76mmol)を秤量して50mlのジクロロメタンに溶かし、室温で溶かすまで撹拌する。反応温度を20〜40℃に制御して徐々にAsp(Boc)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−(OtBu) 2406mg(1.23mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/アセトン=10:1〜2:1)に付し、黄色の固体粉末724mgを得て、収率は28.4%ある。
実施例15で調製した中間体化合物1 907mg(0.42mmol)を秤量し、60mlの無水メタノールに溶かし、窒素保護下で10%Pd/C 25mgを加え、水素ガスを通して3回の置換を行い、水素雰囲気下で2MPa、20〜65℃に制御して6〜12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。窒素保護下で、反応液をろ過し、パラジウム炭素を回収する。ろ液を低温で濃縮させて黄褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、淡黄色の固体粉末357mgを得て、収率は41.1%である。
Linifanib 600mg(1.6mmol)、HOBT 324mg(2.4mmol)、EDCI 460mg(2.4mmol)を秤量して250mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に実施例16で調製した中間体化合物2 3972mg(1.92mmol)を加え、最後にDIPEA 516mg(4.0mmol)を加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、近似白色の固体粉末1265mgを得て、収率は32.6%である。
実施例17で調製した中間体化合物3 1528mg(0.63mmol)を秤量して60mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して20〜24h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に40mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、近似白色の固体粉末307mgを得て、収率は27.6%である。HPLC純度:96.5%(214nm),97.7%(254nm)。MS(ESI):m/z 1765.0 [M+1]+
(実施例19:中間体化合物1の製造)
ベンジル−(12−アミノ)ドデカン酸エステル塩酸塩404mg(1.18mmol)、HOBT 238mg(1.76mmol)、EDCI 192mg(1.76mmol)を秤量して50mlのジクロロメタンに溶かし、室温で溶かすまで撹拌する。反応温度を20〜40℃に制御して徐々にAsp(Boc)−Glu(OtBu)−(OtBu) 584mg(1.23mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/アセトン=10:1〜2:1)に付し、黄色の固体粉末278mgを得て、収率は35.6%ある。
実施例19で調製した中間体化合物1 2270mg(3.43mmol)を秤量し、100mlの無水メタノールに溶かし、窒素保護下で10%Pd/C 50mgを加え、水素ガスを通して3回の置換を行い、水素雰囲気下で2MPa、20〜65℃に制御して6〜12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。窒素保護下で、反応液をろ過し、パラジウム炭素を回収する。ろ液を低温で濃縮させて黄褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、淡黄色の固体粉末1101mgを得て、収率は56.1%である。
Linifanib 600mg(1.6mmol)、HOBT 324mg(2.4mmol)、EDCI 460mg(2.4mmol)を秤量して50mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に実施例20で調製した中間体化合物2 1098mg(1.92mmol)を加え、最後にDIPEA 516mg(4.0mmol)を加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、近似白色の固体粉末589mgを得て、収率は39.6%である。
実施例21で調製した中間体化合物3 585mg(0.63mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して20〜24h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に40mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、近似白色の固体粉末223mgを得て、収率は43.3%である。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:9.31(s,1H),8.67(d,J=7.6Hz,1H)8.59(s,1H),8.31(d,J=8.4Hz,1H),8.21(s,1H),8.19−7.98(m,4H),7.64−7.57(m,3H),7.42(d,J=8.0Hz,2H),7.19−7.09(m,2H),6.83−6.82(m,1H),5.18(s,2H),4.29−4.13(m,2H),3.12−2.96(m,4H),2.73−2.68(m,2H),2.67−2.63(m,2H),2.28(s,3H),2.12−1.67(m,4H),1.37−1.23(m,18H)。HPLC純度:99.0%(214nm),99.0%(254nm)。MS(ESI):m/z 817.1 [M+1]+
(実施例23:中間体化合物1の製造)
ベンジル−(12−アミノ)ドデカン酸エステル塩酸塩404mg(1.18mmol)、HOBT 238mg(1.76mmol)、EDCI 192mg(1.76mmol)を秤量して250mlのジクロロメタンに溶かし、室温で溶かすまで撹拌する。反応温度を20〜40℃に制御して徐々にAsp(Boc)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−(OtBu) 1267mg(1.23mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/アセトン=10:1〜2:1)に付し、黄色の固体粉末533mgを得て、収率は35.6%ある。
実施例23で調製した中間体化合物1 4000mg(3.0mmol)を秤量し、100mlの無水メタノールに溶かし、窒素保護下で10%Pd/C 50mgを加え、水素ガスを通して3回の置換を行い、水素雰囲気下で2MPa、20〜65℃に制御して6〜12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。窒素保護下で、反応液をろ過し、パラジウム炭素を回収する。ろ液を低温で濃縮させて黄褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、淡黄色の固体粉末1595mgを得て、収率は42.8%である。1H NMR(CDCl3)δ1.27(brs,14H),1.46〜1.47(m,54H),1.65〜1.85(m,8H),2.34〜2.35(brs,16H),,3.06〜3.36(brs,2H),4.46−4.52(m,5H),6.31(brs,1H,−NH−C=O),6.68(brs,1H,−NH−C=O),6.91(brs,2H,−NH−C=O),7.19(brs,1H,−NH−C=O),7.54(brs,1H,−NH−C=O)。13C NMR(CDCl3)δ192.97,190.34,173.02,172.22,172.00,171.81,171.22,171.08,170.76,82.42,82.27,82.08,82.02,80.64,80.53,52.35,51.83,51.44,39.84,33.79,32.52,32.15,31.61,31.11,29.26,29.11,28.97,28.92,28.86,28.78,28.71,28.48,28.33,28.10,28.01,27.98,27.76,27.65,26.68,24.61,12.10。
Linifanib 600mg(1.6mmol)、HOBT 324mg(2.4mmol)、EDCI 460mg(2.4mmol)を秤量して250mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に実施例24で調製した中間体化合物2 2340mg(1.9mmol)を加え、最後にDIPEA 516mg(4.0mmol)を加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、近似白色の固体粉末1132mgを得て、収率は44.7%である。
実施例25で調製した中間体化合物3 1000mg(0.63mmol)を秤量して60mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して20〜24h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に40mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、近似白色の固体粉末293mgを得て、収率は38.6%である。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:9.51(s,1H),8.97(s,1H),8.56(s,1H),8.32(d,J=8.4Hz,1H),8.18(s,1H),8.02−7.96(m,4H),7.66−7.57(m,3H),7.42(d,J=8.8Hz,2H),7.19−7.08(m,2H),6.82−6.81(m,1H),5.18(s,2H),4.16−3.98(m,6H),3.07−2.96(m,4H),2.67−2.63(m,2H),2.28(s,3H),2.24−2.14(m,8H),2.03−1.87(m,5H),1.77−1.67(m,4H),1.37−1.23(m,18H)。HPLC純度:99.3%(214nm),99.1%(254nm)。MS(ESI):m/z 1204.5 [M+1]+
(実施例27:中間体化合物1の製造)
ベンジル−(12−アミノ)ドデカン酸エステル塩酸塩404mg(1.18mmol)、HOBT 238mg(1.76mmol)、EDCI 192mg(1.76mmol)を秤量して250mlのジクロロメタンに溶かし、室温で溶かすまで撹拌する。反応温度を20〜40℃に制御して徐々にAsp(Boc)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−(OtBu) 2406mg(1.23mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/アセトン=10:1〜2:1)に付し、黄色の固体粉末627mgを得て、収率は23.7%ある。
実施例27で調製した中間体化合物1 6732mg(3.0mmol)を秤量し、200mlの無水メタノールに溶かし、窒素保護下で10%Pd/C 50mgを加え、水素ガスを通して3回の置換を行い、水素雰囲気下で2MPa、20〜65℃に制御して6〜12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。窒素保護下で、反応液をろ過し、パラジウム炭素を回収する。ろ液を低温で濃縮させて黄褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、淡黄色の固体粉末2480mgを得て、収率は38.4%である。
Linifanib 600mg(1.6mmol)、HOBT 324mg(2.4mmol)、EDCI 460mg(2.4mmol)を秤量して250mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に実施例28で調製した中間体化合物2 4134mg(1.92mmol)を加え、最後にDIPEA 516mg(4.0mmol)を加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、近似白色の固体粉末1152mgを得て、収率は28.7%である。
実施例29で調製した中間体化合物3 1581mg(0.63mmol)を秤量して60mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して20〜24h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に40mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、近似白色の固体粉末274mgを得て、収率は23.5%である。HPLC純度:93.2%(214nm),94.5%(254nm)。MS(ESI):m/z 1849.7 [M+1]+
(実施例31:代謝産物中間体Mcの製造)
Boc−L−アスパラギン酸1−ベンジルエステル137mg(0.42mmol)、HOBT77.8mg(0.58mmol)、EDCI110mg(0.58mmol)を秤量して10mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々にLinifanib143mg(0.38mmol)を加え、最後にDIPEA124mg(0.96mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に50mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに100mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜30:1)に付し、黄色油状物221mgを得て、収率は77.3%である。
実施例31で調製した中間体化合物Mc 198mg(0.29mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸を加え、当該反応温度を維持して撹拌して1.5〜2h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する反応液に50mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて黄色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、黄色油状物131mgを得て、収率は77.8%である。
実施例32で調製した中間体化合物Md 336mg(0.58mmol)を秤量し、30mlの無水メタノールに溶かし、窒素保護下で10%Pd/C 25mgを加え、水素ガスを通して3回の置換を行い、水素雰囲気下で2MPa、20〜65℃に制御して6〜12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。窒素保護下で、反応液をろ過し、パラジウム炭素を回収する。ろ液を低温で濃縮させて淡黄色油状物を得る当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、白色の固体粉末178mgを得て、収率は62.6%である。HPLC純度:97.2% (214nm),98.6%(254nm)。MS(ESI):m/z 491.0 [M+1]+
(実施例34:代謝産物中間体Maの製造)
6−(BOC−アミノ)ヘキサン酸136mg(0.59mmol)、HOBT 107mg(0.8 mmol)、EDCI 152mg(0.8mmol)を秤量して10mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々にLinifanib 200mg(0.53mmol)を加え、最後にDIPEA 171mg(1.3mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に50mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに100mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=1:0〜30:1)に付し、黄色油状物207mgを得て、収率は59.8%である。
実施例34で調製した中間体化合物Ma 194mg(0.33mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して1.5〜2h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に50mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、黄色油状物147mgを得て、収率は91.1%である。
Boc−L−アスパラギン酸1−ベンジルエステル137mg(0.42mmol)、HOBT 77.8mg(0.58mmol)、EDCI 110mg(0.58mmol)を秤量して10mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に実施例35で調製した中間体Mb 185mg(0.38mmol)を加え、最後にDIPEA124mg(0.96mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に50mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに100mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜30:1)に付し、黄色油状物200mgを得て、収率は66.3%である。
実施例36で調製した中間体化合物Mc 230mg(0.29mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸を加え、当該反応温度を維持して撹拌して1.5〜2h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する反応液に50mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて黄色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、黄色油状物158mgを得て、収率は78.4%である。
実施例37で調製した中間体化合物Md 425mg(0.61mmol)を秤量し、30mlの無水メタノールに溶かし、窒素保護下で10%Pd/C 25mgを加え、水素ガスを通して3回の置換を行い、水素雰囲気下で2MPa、20〜65℃に制御して6〜12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。窒素保護下で、反応液をろ過し、パラジウム炭素を回収する。ろ液を低温で濃縮させて淡黄色油状物を得る当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、白色の固体粉末234mgを得て、収率は63.4%である。HPLC純度:96.2%(214nm),98.1%(254nm)。MS(ESI):m/z 604.3[M+1]+
(実施例39:代謝産物中間体Maの製造)
12−(BOC−アミノ)ドデカン酸186mg(0.59mmol)、HOBT 107mg(0.8 mmol)、EDCI 152mg(0.8mmol)を秤量して10mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々にLinifanib 200mg(0.53mmol)を加え、最後にDIPEA 171mg(1.3mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に50mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに100mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=1:0〜30:1)に付し、黄色油状物225mgを得て、収率は63.2%である。
実施例39で調製した中間体化合物Ma 225mg(0.33mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して1.5〜2h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に50mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、黄色油状物220mgを得て、収率は95%である。
Boc−L−アスパラギン酸1−ベンジルエステル137mg(0.42mmol)、HOBT 77.8mg(0.58mmol)、EDCI 110mg(0.58mmol)を秤量して10mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に実施例40で調製した中間体Mb 220mg(0.38mmol)を加え、最後にDIPEA 124mg(0.96mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に50mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに100mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜30:1)に付し、黄色油状物250mgを得て、収率は74.2%である。
実施例41で調製した中間体化合物Mc 250mg(0.29mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して1.5〜2h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する反応液に50mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて黄色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、黄色油状物158mgを得て、収率は71.3%である。
実施例42で調製した中間体Md 210mgを秤量し、30mlの無水メタノールに溶かし、窒素保護下で10%Pd/C 25mgを加え、水素ガスを通して3回の置換を行い、水素雰囲気下で2MPa、20〜65℃に制御して6〜12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。窒素保護下で、反応液をろ過し、パラジウム炭素を回収する。ろ液を低温で濃縮させて淡黄色油状物を得る当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、白色の固体粉末102mgを得て、収率は54.8%である。1H−NMR(DMSO)δ:1.22(m,12H),1.35(m,4H),1.71(s,2H),2.41(s,3H,−CH3),2.64(m,1H),2.72(m,1H),3.34(m,6H),3.50(m,2H),5.20(s,2H),6.83(brs,1H),7.10(m,1H),7.18(m,1H),7.40(d,J=7.5Hz,2H),7.58(m,1H),7.67(d,J=7.5Hz,2H),7.91(m,1H),8.23(m,1H),8.32(m,1H),9.01(m,1H),9.83(m,1H)。HPLC純度:98.5%(214nm),99.3%(254nm)。MS(ESI):m/z 688.4[M+1]+
本発明は細胞増殖実験(Alamar Blue検出プラットフォーム)を通じて13個の化合物(化合物1−12およびLinifanib)について54株の市販腫瘍細胞株(26株の肝がん細胞株を含む)における半数阻害濃度(IC50値)を測定し、12個の化合物と活性薬物Linifanibの活性の相違点について考察する。
Thermo311のCO2インキュベーター、Haierバイオセーフティキャビネット、Molecular Devicesマイクロプレートリーダー、XiangyiL 530の卓上低速遠心分離機、Olympus IX51の倒立型蛍光顕微鏡、DMEM、RPMI 1640、MEM、DMEM/F12 1:1培地、ウシ胎児血清、0.25%トリプシン溶液、リン酸塩緩衝液(サーモフィッシャー上海有限公司)、sigmaシグマジメチルスルホキシド(DMSO)、レサズリンと、
54株の市販腫瘍細胞株(26株の肝がん細胞株を含む)。
2.1 異なる細胞株の培養
54株の細胞株をウシ胎児血清含有の培地で培養し、37℃、5%のCO2インキュベーターでインキュベートする。細胞は培養容器に接着した状態で増殖し、倒立型蛍光顕微鏡で成長の様子を観察し、細胞密集度が80%−90%に達したら継代培養を行う。継代の割合と数は実験ニーズに従い、今回の細胞株継代の培養割合は一般的に1:2〜1:3である。
細胞測定:対数増殖期にある54株の細胞株を使用し、500〜1X104/ウェル(予備実験において決定される各細胞株の最適な播種密度)の数に従って96ウェルの培養プレートに接種し、5%CO2を含有した加湿インキュベーターで37℃の条件で4h培養した後、各ウェルに10μLの化合物1−12または活性薬物Linifanibを加え、各化合物について9つの薬物濃度勾配を測定し(最高測定濃度を3.16倍勾配に希釈する)、各化合物の溶解度に基づく出発濃度はそれぞれ30または100μMである。且つ各細胞株を測定すると同時にQC参照化合物Doxorubicinを加え、その最終的な薬物濃度は順にそれぞれ10、3.16、1、0.31、0.1、0.03、0.01、0.003および0.001μMである。それと同時に陽性対照群(100%抑制)および陰性対照群(0%抑制)を設置し、薬物群は各濃度2ウェル繰り返し、陽性対照群および陰性対照群は6ウェル繰り返し、継続してインキュベーターで6日間培養した後、後続のAlamarBlue測定操作に入る。
3.1 13個の被験試薬(化合物1−12およびLinifanib)が54株の市販腫瘍細胞株におけるIC50をまとめた結果を表1に示す。
本実施例は前駆体Linifanib−C12−AA5(化合物8)、中間体Linifanib−C12−Asp(化合物12)が血漿、肝ホモジネート、脾ホモジネートでのインキュベーション安定性(前駆体Linifanib−C12−AA5の代謝により中間体Linifanib−C12−AspおよびLinifanibを生成し、中間体Linifanib−C12−Aspはさらに代謝されてLinifanibを生成する)について考察し、且つ代謝産物の定量解析を行い、それと同時に陽性薬物でインキュベーションシステムの安定性を検証し、化合物の薬物形成特性の評価のために参照を提供することを目的とする。
計器:液体クロマトグラフ質量分析計、ABI
材料:SD系雄ラット(200−250g)、北京維通利華
試料:陽性薬物とその代謝産物M1およびM2、Linifanib−C12−AA5とその代謝産物Linifanib−C12−AspおよびLinifanib。
2.1 Linifanib−C12−AA5和Linifanib−C12−Asp血漿中でのインキュベーション安定性に関する研究プログラム
実験動物
種類:SD系ラット;数量:2
性別:雄;体重:200−250g
1.動物の血を採取し、血液サンプルをEDTA抗凝固剤入りの採血管 に入れ、4℃の条件下で、3000gで15min遠心し、血漿を分離し、2つの血液サンプルを等容量で混合する。
2.一定量のLinifanib−C12−AA5/Linifanib−C12−Aspを秤量してDMSO:MeOH(2:8)に溶かし、純度換算により200μMの母液を調製し、血漿内に化合物を入れてその最終濃度が2μg/mLになるようにし、体系中の有機相の割合は0.5%以下である。
3.37℃の水浴でインキュベートし、採取時期を0、0.5、1、2、4、6、8hに設定する。各採取時期において100μLのサンプルを採取し、300μLのアセトニトリル(内標準物質を含む)を加えて沈殿処理を行い、12000rpmで5min遠心し、上澄液200μLを取ってLC−MS/MS分析に供する。
4.標準曲線を作成し、Linifanib、Linifanib−C12−Aspおよび残存Linifanib−C12−AA5を定量的に測定する。
実験動物
種類:SD系ラット;数量:2
生物:雄;体重:200−250g
1.生物学的分析法:化合物Linifanib−C12−AspおよびLinifanibの生物学的分析法を構築する。
2.実験当日にラットの肝臓/脾臓を採取し、2枚を切り刻んで混合し、4倍体積比(1g:4mL)のリン酸緩衝液(pH7.4)でホモジナイズし、ホモジナイズ過程において温度を10℃以下に制御する。蛋白質の定量的な測定を行い、肝臓、脾臓中の蛋白質濃度を制御する。
3.肝/脾ホモジネートにそれぞれ薬物Linifanib−C12−AA5、Linifanib−C12−Aspを加え、その濃度をそれぞれ1000ng/mLになるようにし、インキュベーション体積は1mLであり、且つインキュベーションシステム中の有機溶媒の濃度を0.5%以下に制御する。
4.37℃の水浴でインキュベートし、それぞれ採取時期0、0.5、1、2、4、6、8hにおいて100μLのサンプルを採取し、決定される方法でサンプルの前処理を行った後LC−MS/MS分析を行う。
5.ブランク肝/脾ホモジネートに基づいて標準曲線を作成し、Linifanib−C12−Asp、Linifanibを定量的に測定する。
3.1 血漿中での安定性試験結果
陽性薬物は予想通り時間の経過とともに血漿において代謝産物に代謝され、血漿体系が安定であり、後続の測定結果が信頼性あることを明らかにする。
陽性薬物は予想通り時間の経過とともに肝ホモジネートにおいて代謝産物に代謝され、肝ホモジネート体系が安定であり、後続の測定結果が信頼性あることを明らかにする。
陽性薬物は予想通り時間の経過とともに脾ホモジネートにおいて代謝産物に代謝され、血漿体系が安定であり、後続の測定結果が信頼性あることを明らかにする。
(1)前駆体Linifanib−C12−AA5および中間体Linifanib−C12−Aspが血漿において安定する。
(2)前駆体Linifanib−C12−AA5がインビトロにおける代謝経路が大体明らかにされ、即ちPSMAによって中間体Linifanib−C12−Aspに代謝され、そして中間体Linifanib−C12−Aspはあるアミドエステラーゼによって活性薬物Linifanibに代謝される。
(3)肝ホモジネートにおいて生成される活性薬物Linifanibがより多く、図5を参照し、薬物の前駆体Linifanib−C12−AA5が肝臓において活性薬物により特異的に変換される。
[付記1]
式Iで表される構造を有する化合物、その薬学的に許容される塩、立体異性体、溶媒和物または結晶多形体と、薬学的に許容される担体とを含む薬物組成物。
(ただし、
Aは(CH2)eN(R7)C(O)N(R8)(CH2)fおよびCH2C(O)NR7から選択され、eおよびfは独立して0または1であり、これらそれぞれの基の左端がR3およびR4で置換される環に結合しており、
Lは−[Cm(O)(Z)n(NH)q]−であり、m、qはそれぞれ0または1であり、nは0〜11、pは0〜8であり、Zは−CR10−、−CR10−O−CR10−、−S−S−、−CR10=CR10−、−CR10≡CR10−、−Ar、−CO−NH−および−N=CR10−から任意に選択される1個の基または複数の基が従来の方法で結合したものであり、
R1およびR2は水素基、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロサイクリックアルケニル基、ヘテロサイクリックアルコキシ基、ヘテロサイクリックアルキル基、ヘテロサイクリックオキシアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、(NRaRb)アルコキシ基、(NRaRb)アルケニル基、(NRaRb)アルキル基、(NRaRb)カルボニルメチル基および(NRaRb)カルボニルアルキル基から独立して選択され、
R3およびR4は水素基、アルコキシ基、アルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基およびヒドロキシ基から独立して選択され、
R5およびR6は水素基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル、アルキル基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、カルボキシル、シアノ基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、ニトロ基およびNRcRdから独立して選択され、
R7およびR8は水素基およびアルキル基から独立して選択され、
R9は水素基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アルコキシカルボニル基、アリール基、ヘテロシクロアルキル基から独立して選択され、
R10は水素基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルケノキシ基、ニトロ基、ハロゲン基、第一級アミノ基、第二級アミノ基および第三級アミノ基から独立して選択され、
RaおよびRbは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ハロアルキルスルホニル基およびヘテロサイクリックスルホニル基から独立して選択され、
RcおよびRdは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、ヘテロシクリル基およびヘテロサイクリックアルキル基から独立して選択される。)
前記式Iで表される化合物の構造式は
前記式Iで表される化合物の製造方法が、
ポリペプチドとベンジル基からなる保護基を有するLを触媒および縮合剤の存在下で反応させ、保護基を有する中間体化合物1を得るステップa、
前記中間体化合物1を極性溶媒中で接触水素化して保護基をはずして中間体化合物2を得るステップb、
中間体化合物2とLinifanibまたはその誘導体を触媒および縮合剤の存在下で反応させ、保護基を有する中間体化合物3を得るステップc、および
前記中間体化合物3を酸性条件下で保護基をはずして式Iで表される化合物を得るステップd
を含む、
付記1または2に記載の薬物組成物。
ステップaにおける反応温度は−20℃から125℃であり、前記触媒は1−ヒドロキシベンゾトリアゾールであり、前記縮合剤は1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、1、3−ジシクロヘキシルカルボジイミドまたは4−ジメチルアミノピリジンの中の1種または複数種である、
付記3に記載の薬物組成物。
ステップbにおける反応温度は−20℃から125℃であり、前記触媒はパラジウム炭素、乾性または湿性水酸化パラジウムである、
付記3に記載の薬物組成物。
ステップcにおける反応温度は−20℃から125℃であり、前記触媒は1−ヒドロキシベンゾトリアゾールであり、前記縮合剤は1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、1、3−ジシクロヘキシルカルボジイミドまたは4−ジメチルアミノピリジンの中の1種または複数種である、
付記3に記載の薬物組成物。
ステップdにおける反応温度は−20℃から125℃であり、前記酸性試薬はギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸である、
付記3に記載の薬物組成物。
付記1または2に記載の薬物組成物の抗がん作用を有する薬物の調製における使用であって、
がんは食道がん、子宮内膜がん、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、消化管間質腫瘍、結腸がん、直腸がん、乳がん、肝臓がん、胃がん、卵巣がん、子宮がん、子宮頸がん、膣がん、肺がん、腎臓がん、前立腺がん、膀胱がん、膵臓がん、脳がん、黒色腫を含む、
使用。
前記がんは肝がんである、付記8に記載の使用。
被験者に治療的有効量の付記1または2に記載の薬物組成物を投与することを含む、
がんを治療する方法。
活性成分および薬学的に許容される担体から調製される薬物であって、
前記活性成分は、式Iで表される化合物、その薬学的に許容される塩、立体異性体、溶媒和物または結晶多形体、および薬学的に許容される担体である薬物。
(ただし、
Aは(CH2)eN(R7)C(O)N(R8)(CH2)fおよびCH2C(O)NR7から選択され、eおよびfは独立して0または1であり、これらそれぞれの基の左端がR3およびR4で置換される環に結合しており、
Lは−[Cm(O)(Z)n(NH)q]−であり、m、qはそれぞれ0または1であり、nは0〜11、pは0〜8であり、Zは−CR10−、−CR10−O−CR10−、−S−S−、−CR10=CR10−、−CR10≡CR10−、−Ar、−CO−NH−および−N=CR10−から任意に選択される1個の基または複数の基が従来の方法で結合したものであり、
R1およびR2は水素基、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロサイクリックアルケニル基、ヘテロサイクリックアルコキシ基、ヘテロサイクリックアルキル基、ヘテロサイクリックオキシアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、(NRaRb)アルコキシ基、(NRaRb)アルケニル基、(NRaRb)アルキル基、(NRaRb)カルボニルメチル基および(NRaRb)カルボニルアルキル基から独立して選択され、
R3およびR4は水素基、アルコキシ基、アルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基およびヒドロキシ基から独立して選択され、
R5およびR6は水素基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル、アルキル基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、カルボキシル、シアノ基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、ニトロ基およびNRcRdから独立して選択され、
R7およびR8は水素基およびアルキル基から独立して選択され、
R9は水素基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アルコキシカルボニル基、アリール基、ヘテロシクロアルキル基から独立して選択され、
R10は水素基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルケノキシ基、ニトロ基、ハロゲン基、第一級アミノ基、第二級アミノ基および第三級アミノ基から独立して選択され、
RaおよびRbは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ハロアルキルスルホニル基およびヘテロサイクリックスルホニル基から独立して選択され、
RcおよびRdは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、ヘテロシクリル基およびヘテロサイクリックアルキル基から独立して選択される。)
前記式Iで表される化合物の構造式は、
付記11または12に記載の薬物の抗がん作用を有する薬物の調製における使用であって、
がんは食道がん、子宮内膜がん、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、消化管間質腫瘍、結腸がん、直腸がん、乳がん、肝臓がん、胃がん、卵巣がん、子宮がん、子宮頸がん、膣がん、肺がん、腎臓がん、前立腺がん、膀胱がん、膵臓がん、脳がん、黒色腫を含む、
使用。
前記がんは肝がんである、付記13に記載の使用。
被験者に治療的有効量の付記11または12に記載の薬物を投与することを含む、
がんを治療する方法。
Claims (15)
- 式Iで表される構造を有する化合物、その薬学的に許容される塩、立体異性体、溶媒和物または結晶多形体と、薬学的に許容される担体とを含む薬物組成物。
(ただし、
Aは(CH2)eN(R7)C(O)N(R8)(CH2)fおよびCH2C(O)NR7から選択され、eおよびfは独立して0または1であり、これらそれぞれの基の左端がR3およびR4で置換される環に結合しており、
Lは−[Cm(O)(Z)n(NH)q]−であり、m、qはそれぞれ0または1であり、nは0〜11、pは0〜8であり、Zは−CR10−、−CR10−O−CR10−、−S−S−、−CR10=CR10−、−CR10≡CR10−、−Ar、−CO−NH−および−N=CR10−から任意に選択される1個の基または複数の基が従来の方法で結合したものであり、
R1およびR2は水素基、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロサイクリックアルケニル基、ヘテロサイクリックアルコキシ基、ヘテロサイクリックアルキル基、ヘテロサイクリックオキシアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、(NRaRb)アルコキシ基、(NRaRb)アルケニル基、(NRaRb)アルキル基、(NRaRb)カルボニルメチル基および(NRaRb)カルボニルアルキル基から独立して選択され、
R3およびR4は水素基、アルコキシ基、アルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基およびヒドロキシ基から独立して選択され、
R5およびR6は水素基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル、アルキル基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、カルボキシル、シアノ基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、ニトロ基およびNRcRdから独立して選択され、
R7およびR8は水素基およびアルキル基から独立して選択され、
R9は水素基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アルコキシカルボニル基、アリール基、ヘテロシクロアルキル基から独立して選択され、
R10は水素基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルケノキシ基、ニトロ基、ハロゲン基、第一級アミノ基、第二級アミノ基および第三級アミノ基から独立して選択され、
RaおよびRbは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ハロアルキルスルホニル基およびヘテロサイクリックスルホニル基から独立して選択され、
RcおよびRdは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、ヘテロシクリル基およびヘテロサイクリックアルキル基から独立して選択される。) - 前記式Iで表される化合物の構造式は
- 前記式Iで表される化合物の製造方法が、
ポリペプチドとベンジル基からなる保護基を有するLを触媒および縮合剤の存在下で反応させ、保護基を有する中間体化合物1を得るステップa、
前記中間体化合物1を極性溶媒中で接触水素化して保護基をはずして中間体化合物2を得るステップb、
中間体化合物2とLinifanibまたはその誘導体を触媒および縮合剤の存在下で反応させ、保護基を有する中間体化合物3を得るステップc、および
前記中間体化合物3を酸性条件下で保護基をはずして式Iで表される化合物を得るステップd
を含む、
請求項1または2に記載の薬物組成物。 - ステップaにおける反応温度は−20℃から125℃であり、前記触媒は1−ヒドロキシベンゾトリアゾールであり、前記縮合剤は1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、1、3−ジシクロヘキシルカルボジイミドまたは4−ジメチルアミノピリジンの中の1種または複数種である、
請求項3に記載の薬物組成物。 - ステップbにおける反応温度は−20℃から125℃であり、前記触媒はパラジウム炭素、乾性または湿性水酸化パラジウムである、
請求項3に記載の薬物組成物。 - ステップcにおける反応温度は−20℃から125℃であり、前記触媒は1−ヒドロキシベンゾトリアゾールであり、前記縮合剤は1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、1、3−ジシクロヘキシルカルボジイミドまたは4−ジメチルアミノピリジンの中の1種または複数種である、
請求項3に記載の薬物組成物。 - ステップdにおける反応温度は−20℃から125℃であり、前記酸性試薬はギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸である、
請求項3に記載の薬物組成物。 - 請求項1または2に記載の薬物組成物の抗がん作用を有する薬物の調製における使用であって、
がんは食道がん、子宮内膜がん、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、消化管間質腫瘍、結腸がん、直腸がん、乳がん、肝臓がん、胃がん、卵巣がん、子宮がん、子宮頸がん、膣がん、肺がん、腎臓がん、前立腺がん、膀胱がん、膵臓がん、脳がん、黒色腫を含む、
使用。 - 前記がんは肝がんである、請求項8に記載の使用。
- 被験者に治療的有効量の請求項1または2に記載の薬物組成物を投与することを含む、
がんを治療する方法。 - 活性成分および薬学的に許容される担体から調製される薬物であって、
前記活性成分は、式Iで表される化合物、その薬学的に許容される塩、立体異性体、溶媒和物または結晶多形体、および薬学的に許容される担体である薬物。
(ただし、
Aは(CH2)eN(R7)C(O)N(R8)(CH2)fおよびCH2C(O)NR7から選択され、eおよびfは独立して0または1であり、これらそれぞれの基の左端がR3およびR4で置換される環に結合しており、
Lは−[Cm(O)(Z)n(NH)q]−であり、m、qはそれぞれ0または1であり、nは0〜11、pは0〜8であり、Zは−CR10−、−CR10−O−CR10−、−S−S−、−CR10=CR10−、−CR10≡CR10−、−Ar、−CO−NH−および−N=CR10−から任意に選択される1個の基または複数の基が従来の方法で結合したものであり、
R1およびR2は水素基、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロサイクリックアルケニル基、ヘテロサイクリックアルコキシ基、ヘテロサイクリックアルキル基、ヘテロサイクリックオキシアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、(NRaRb)アルコキシ基、(NRaRb)アルケニル基、(NRaRb)アルキル基、(NRaRb)カルボニルメチル基および(NRaRb)カルボニルアルキル基から独立して選択され、
R3およびR4は水素基、アルコキシ基、アルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基およびヒドロキシ基から独立して選択され、
R5およびR6は水素基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル、アルキル基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、カルボキシル、シアノ基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、ニトロ基およびNRcRdから独立して選択され、
R7およびR8は水素基およびアルキル基から独立して選択され、
R9は水素基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アルコキシカルボニル基、アリール基、ヘテロシクロアルキル基から独立して選択され、
R10は水素基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルケノキシ基、ニトロ基、ハロゲン基、第一級アミノ基、第二級アミノ基および第三級アミノ基から独立して選択され、
RaおよびRbは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ハロアルキルスルホニル基およびヘテロサイクリックスルホニル基から独立して選択され、
RcおよびRdは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、ヘテロシクリル基およびヘテロサイクリックアルキル基から独立して選択される。) - 前記式Iで表される化合物の構造式は、
- 請求項11または12に記載の薬物の抗がん作用を有する薬物の調製における使用であって、
がんは食道がん、子宮内膜がん、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、消化管間質腫瘍、結腸がん、直腸がん、乳がん、肝臓がん、胃がん、卵巣がん、子宮がん、子宮頸がん、膣がん、肺がん、腎臓がん、前立腺がん、膀胱がん、膵臓がん、脳がん、黒色腫を含む、
使用。 - 前記がんは肝がんである、請求項13に記載の使用。
- 被験者に治療的有効量の請求項11または12に記載の薬物を投与することを含む、
がんを治療する方法。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
CN201611027194.X | 2016-11-17 | ||
CN201611027194 | 2016-11-17 | ||
CN201710327784.2 | 2017-05-10 | ||
CN201710327784 | 2017-05-10 | ||
PCT/CN2017/111653 WO2018090975A1 (zh) | 2016-11-17 | 2017-11-17 | 一种具有抗癌作用的化合物及其制备方法和应用 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019535743A true JP2019535743A (ja) | 2019-12-12 |
JP6993721B2 JP6993721B2 (ja) | 2022-01-14 |
Family
ID=62145254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019527326A Active JP6993721B2 (ja) | 2016-11-17 | 2017-11-17 | 抗がん作用を有する化合物およびその製造方法ならびにその応用 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US11351151B2 (ja) |
EP (1) | EP3543228B1 (ja) |
JP (1) | JP6993721B2 (ja) |
CN (1) | CN110167917B (ja) |
WO (2) | WO2018090979A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109400597B (zh) * | 2018-11-08 | 2020-07-28 | 西安交通大学 | 一种基于vegfr-2抑制剂abt-869的蛋白降解靶向嵌合体及制备方法和应用 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ATE469888T1 (de) | 2003-05-22 | 2010-06-15 | Abbott Lab | Indazol-, benzisoxazol- und benzisothiazol- kinaseinhibitoren |
CN101754955A (zh) | 2007-07-16 | 2010-06-23 | 雅培制药有限公司 | 作为蛋白激酶抑制剂的吲唑、苯并异*唑和苯并异噻唑化合物 |
-
2017
- 2017-11-17 JP JP2019527326A patent/JP6993721B2/ja active Active
- 2017-11-17 EP EP17871197.4A patent/EP3543228B1/en active Active
- 2017-11-17 WO PCT/CN2017/111666 patent/WO2018090979A1/zh active Application Filing
- 2017-11-17 WO PCT/CN2017/111653 patent/WO2018090975A1/zh unknown
- 2017-11-17 CN CN201780071058.7A patent/CN110167917B/zh active Active
- 2017-11-17 US US16/461,828 patent/US11351151B2/en active Active
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
BRITISH JOURNAL OF CANCER, 2016, VOL. 114, P. 986-994, JPN6020015126, ISSN: 0004469768 * |
DRUGS IN R&D, 2010, VOL. 10, NO. 2, P. 111-122, JPN6020015124, ISSN: 0004469766 * |
SCI TRANSL MED. 2012, VOL. 4, NO. 140, P. 140RA86., JPN6020015125, ISSN: 0004469767 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP3543228A4 (en) | 2020-08-12 |
WO2018090979A1 (zh) | 2018-05-24 |
JP6993721B2 (ja) | 2022-01-14 |
CN110167917B (zh) | 2023-02-24 |
US11351151B2 (en) | 2022-06-07 |
CN110167917A (zh) | 2019-08-23 |
EP3543228A1 (en) | 2019-09-25 |
EP3543228B1 (en) | 2022-12-28 |
WO2018090975A1 (zh) | 2018-05-24 |
US20200038371A1 (en) | 2020-02-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7097880B2 (ja) | Malt1分解のための化合物 | |
CA2918910A1 (en) | Inhibitors of transcription factors and uses thereof | |
JP2019510810A (ja) | インドールアミン−2,3−ジオキシゲナーゼ(ido)阻害剤 | |
ES2775614T3 (es) | Sales de derivado de quinazolina y método de preparación de las mismas | |
KR20150126670A (ko) | Ras 억제제 및 그의 용도 | |
JP6928986B2 (ja) | キナーゼ活性を阻害するためのインダゾール系化合物、その組成物および使用 | |
JP2022529700A (ja) | サイクリン依存性キナーゼ12(cdk12)の分解剤およびその使用 | |
JP2021523168A (ja) | がん幹細胞を標的化するがん治療 | |
FR3066761A1 (fr) | Nouveaux composes inhibiteurs des canaux ioniques | |
JP2021529174A (ja) | Dot1lディグレーダーおよびその使用 | |
JP6999960B2 (ja) | 抗がん作用を有する化合物およびその製造方法ならびにその使用 | |
JP2016540801A (ja) | フルオロフェニルピラゾール化合物 | |
CN110577526A (zh) | 溴域结构蛋白抑制剂的盐及其制备方法和应用 | |
JP6993721B2 (ja) | 抗がん作用を有する化合物およびその製造方法ならびにその応用 | |
US20220402867A1 (en) | Sulfo-substituted biaryl compound or salt thereof, preparation method therefor, and use thereof | |
WO2020155931A1 (zh) | 一种jak抑制剂及其制备方法 | |
TW201922690A (zh) | 環-amp反應元素結合蛋白的抑制劑 | |
EP3560914A1 (en) | Sulfonyl amidine as indoleamine-2,3-dioxygenase inhibitor, and preparation method therefor and use thereof | |
TWI721255B (zh) | 一種具有抗癌作用的化合物及其製備方法和應用(一) | |
TWI703134B (zh) | 一種具有抗癌作用的化合物及其製備方法和應用(二) | |
WO2019184919A1 (zh) | 一种含有金刚烷的化合物及其在治疗癌症中的用途 | |
WO2019096112A1 (zh) | 一种取代的苯并咪唑化合物及包含该化合物的组合物 | |
WO2023213264A1 (zh) | 酰胺化合物的合成及其用途 | |
WO2023196714A9 (en) | Inhibitors of ddr1 and ddr2 for the treatment of arthritis | |
CN102336740B (zh) | 一类咪唑类化合物及其用途 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190626 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200623 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20200923 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210323 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20210622 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210716 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211130 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211203 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6993721 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |