JP2019535743A - 抗がん作用を有する化合物およびその製造方法ならびにその応用 - Google Patents

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Abstract

本発明は式Iで表される構造を有する化合物およびその製造方法ならびにがんを治療する用途を提供する。本発明の化合物は様々ながん細胞に対して抑制作用を有し、インビトロ(肝ホモジネートおよび脾ホモジネート)において活性薬物Linifanibに生物学的変換され、より低い用量で腫瘍細胞特に肝がん細胞の増殖を抑制することができる。【選択図】図1

Description

本発明は化合物およびその製造方法ならびにその使用に関し、具体的には生体内においてより強い抗がん活性に選択的に形質転換させることができる化合物およびその製造方法並びに使用に関する。
抗腫瘍薬を使って腫瘍細胞を選択的に殺すが正常細胞に対する毒性が比較的低いことは、ずっと腫瘍治療における難題である。近年よく使用されるようになった標的治療は主に腫瘍細胞上の特定の変異を標的とし、腫瘍患者に福音を伝えた。しかしながら、標的療法はまた受益患者数が少なくおよび投与後薬剤耐性が早く現れるなどいろいろな制限がある。これにより、生物医学研究開発には別の方法を見つけなければならなず、それによって多くの患者に新しい治療法を提供する。
Linifanibは多標的抗がん化合物であり、その標的は血管新生に関連するキナーゼであり、VEGFRs、PDGFRs、CSFー1RおよびFlt−1/3に対していずれも比較的高い抑制作用を示す。肝がん治療に関する大規模なランダム化第III相臨床試験において、Linifanibは肝がん患者のTTP(time to progression、無増悪期間)およびORR(overall response rate、全奏効率)に対していずれも肝がんの唯一の認可された標的薬物Sorafenib(TTP 5.4ヶ月vs4.0ヶ月、ORR 13.0%vs6.9%)より優れるが、その毒性がSorafenibより高く、そのため、その全体的な有効性はSorafenibより高くなく、FDAの認可を取得していない(非特許文献1)。
J Clin Oncol、2014、33、172−179
上記の問題を解決するため、本発明はLinifanibまたはその誘導体を炭素鎖によってポリペプチドに結合させ、化合物Linifanib−Cx−AAy(即ち本発明式Iに示す化合物)を形成させ、PSMA(Prostate−Specific Membrane Antigen、前立腺特異的膜抗原)の固形腫瘍の腫瘍内皮細胞および一部の腫瘍細胞における高い発現を利用し、腫瘍部位においてLinifanib−Cx−Aayを特異的に分解して活性のある抗がん化合物Linifanibまたはその誘導体を形成させ、それによって腫瘍部位において抗がん化合物を特異的に濃縮するとともにその全身毒性を低下させる。
本発明の一態様によれば、本発明は式Iで表される構造を有する化合物、その薬学的に許容される塩、立体異性体、溶媒和物または結晶多形体を提出する。
式I
(ただし、
Aは(CHN(R)C(O)N(R)(CHおよびCHC(O)NRから選択され、eおよびfは独立して0または1であり、これらそれぞれの基の左端がRおよびRに置換される環に結合しており、
Lは−[C(O)(Z)(NH)]−であり、m、qはそれぞれ0または1であり、nは0〜11、pは0〜8であり、Zは−CR10−、−CR10−O−CR10−、−S−S−、−CR10=CR10−、−CR10≡CR10−、−Ar、−CO−NH−および−N=CR10−から任意に選択される1個の基または複数の基が従来の方法で結合したものであり、
およびRは水素基、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロサイクリックアルケニル基、ヘテロサイクリックアルコキシ基、ヘテロサイクリックアルキル基、ヘテロサイクリックオキシアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、(NR)アルコキシ基、(NR)アルケニル基、(NR)アルキル基、(NR)カルボニルメチル基および(NR)カルボニルアルキル基から独立して選択され、
およびRは水素基、アルコキシ基、アルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基およびヒドロキシ基から独立して選択され、
およびRは水素基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル、アルキル基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、カルボキシル、シアノ基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、ニトロ基およびNRから独立して選択され、
およびRは水素基およびアルキル基から独立して選択され、
は水素基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アルコキシカルボニル基、アリール基、ヘテロシクロアルキル基から独立して選択され、
10は水素基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルケノキシ基、ニトロ基、ハロゲン基、第一級アミノ基、第二級アミノ基および第三級アミノ基から独立して選択され、
およびRは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ハロアルキルスルホニル基およびヘテロサイクリックスルホニル基から独立して選択され、
およびRは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、ヘテロシクリル基およびヘテロサイクリックアルキル基から独立して選択される。)
具体的には、各化合物の構造は以下の通りである。
(反応経路)
先ずポリペプチド(反応物1)とベンジル基からなる保護基を有するL(反応物2)を触媒および縮合剤の存在下で反応させ、保護基を有する中間体化合物1を得て、当該中間体化合物1をさらに極性溶媒中で接触水素化して保護基をはずして中間体化合物2を得る。
中間体化合物2とLinifanibまたはその誘導体を触媒および縮合剤の存在下で反応させ、保護基を有する中間体化合物3を得て、当該中間体化合物3をさらに酸性条件下で保護基をはずして式Iで表される化合物を得る。
(反応経路図)
さらに、上記中間体化合物1を製造する方法において、反応温度は−20℃から125℃までであり、有機溶媒は1−20個の炭素原子を有するエーテル、アルコール、アルカン、芳香族炭化水素、ケトン、ハロアルカン、アミド、ニトリル、エステル又はその混合物から選択され、触媒は1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)であり、縮合剤は1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI)、1、3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)または4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)の中の1種または複数種である。当該工程において、反応における反応物1、2の反応モル比は1:1〜1:10であり、反応物1と縮合剤のモル比は1:0.1〜1:10である。
さらに、中間体化合物2を製造する方法において、反応温度は−20℃から250℃までであり、有機溶媒は1−20個の炭素原子を有するエーテル、アルコール、ハロアルカン、アミド、ニトリルまたはその混合物、または水と色々な割合で混合した混合物であり、触媒はパラジウム炭素、乾性または湿性水酸化パラジウムである。上記製造方法において、中間体化合物2と触媒の反応モル比は1:0.1〜1:10である。
さらに、上記中間体化合物3を製造する方法において、反応温度は−20℃から125℃までであり、有機溶媒は1−20個の炭素原子を有するエーテル、アルコール、アルカン、芳香族炭化水素、ケトン、ハロアルカン、アミド、ニトリル、エステル又はその混合物から選択され、触媒は1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)であり、縮合剤は1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI)、1、3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)または4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)の中の1種または複数種である。当該工程において、Linifanibまたはその誘導体と中間体化合物2のモル比は1:1〜1:10であり、Linifanibまたはその誘導体と縮合剤のモル比は1:0.1〜1:10である。
さらに、上記式Iで表される化合物を製造する方法において、反応温度は−20℃から125℃までであり、有機溶媒は1−20個の炭素原子を有するエーテル、アルコール、アルカン、芳香族炭化水素、ケトン、ハロアルカン、アミド、ニトリル、エステル又はそれらの色々な割合で混合した混合物から選択され、酸性試薬はギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸から選択される。上記製造方法において、中間体化合物3と酸性試薬の反応モル比は1:1〜1:10である。
本発明のもう一つの態様によれば、本発明は、本発明の上記式Iで表される構造を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、立体異性体、溶媒和物または結晶多形体と、薬学的に許容される担体とを含む薬物組成物を提供する。前記薬物組成物は経口投与剤形、非経口投与剤形、外用剤形および直腸内投与剤形を含むがこれらに限られない。ある実施形態において、前記薬物組成物は経口投与される錠剤、カプセル剤、丸剤、散剤、徐放性製剤、液剤および懸濁剤、非経口投与される滅菌液剤、懸濁剤または乳剤、外用軟膏剤またはクリーム剤であってもよい。ある実施形態において、前記薬物組成物および少なくとも1種の治療薬はそれぞれ独立した剤形で組み合わせられる組み合わせ薬物であり、例えばキット製品である。
本発明のもう一つの態様によれば、本発明は、活性成分および薬学的に許容される担体から調製される薬物であって、活性成分が、式Iで表される化合物またはその薬学的に許容される塩、立体異性体、溶媒和物または結晶多形体、および薬学的に許容される担体である薬物を提供する。前記薬物は経口投与剤形、非経口投与剤形、外用剤形および直腸内投与剤形を含むがこれらに限られない。ある実施形態において、前記薬物は経口投与される錠剤、カプセル剤、丸剤、散剤、徐放性製剤、液剤および懸濁剤、非経口投与される滅菌液剤、懸濁剤または乳剤、外用軟膏剤またはクリーム剤であってもよい。ある実施形態において、前記薬物および少なくとも1種の治療薬はそれぞれ独立した剤形で組み合わせられる組み合わせ薬物であり、例えばキット製品である。
本発明のもう一つの態様によれば、本発明は式Iで表される化合物、その薬学的に許容される塩、立体異性体、溶媒和物、結晶多形体が抗がん作用を有する薬物の調製における使用を提供する。前記がんは食道がん、子宮内膜がん、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、消化管間質腫瘍、結腸がん、直腸がん、乳がん、肝臓がん、胃がん、卵巣がん、子宮がん、子宮頸がん、膣がん、肺がん、腎臓がん、前立腺がん、膀胱がん、膵臓がん、脳がん、黒色腫などを含む。好ましくは肝がんに対し、効果が最も優れる。
本発明のもう一つの態様によれば、本発明は、治療的有効量を有する前記式Iで表される化合物、その薬学的に許容される塩、立体異性体、溶媒和物、結晶多形体を、それを必要とする個体に使用することを含む、がんを治療する方法を提供する。ある実施形態において、前記がんは食道がん、子宮内膜がん、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、消化管間質腫瘍、結腸がん、直腸がん、乳がん、肝臓がん、胃がん、卵巣がん、子宮がん、子宮頸がん、膣がん、肺がん、腎臓がん、前立腺がん、膀胱がん、膵臓がん、脳がん、黒色腫などを含む。好ましくは肝がんに対し、効果が最も優れる。
本発明における「薬学的に許容される塩」とは特定の化合物の遊離酸および遊離塩基の生物学的効果を残し、且つ生物学上またはその他の方面において有害作用を有さない塩をいう。本発明における塩とは有機酸/無機酸から形成される酸性塩、および有機塩基/無機塩基から形成される塩基性塩をいう。
本発明における「溶媒和物」とは溶媒和作用により形成される本発明の化合物と溶媒分子との組み合わせをいう。例えば水和物、エタノール溶媒和物、メタノール溶媒和物などである。
本発明における「結晶多形体」または「多結晶体」とは異なる結晶化の形で存在する本発明の化合物をいう。
本発明における「立体異性体」とは分子の中の原子の空間的配置が異なることによって生じる異性体をいう。
本発明における「薬物組成物」とは少なくとも1種の薬学的に許容される任意の化学成分が含まれる生物学的活性化合物をいい、前記薬学的に許容される化学成分は担体、安定剤、希釈剤、分散剤、懸濁剤、増粘剤、および/または賦形剤を含むがこれらに限られない。前記「担体」とは比較的無毒性の化学試薬をいい、それは化合物を細胞または組織の中に導入することに寄与する。本発明における「アルキル基」とは1〜10個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状の飽和炭化水素鎖をいい、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二級ブチル基、イソブチル基、第三級ブチル基、N−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、3−メチルヘキシル基、2、2−ジメチルペンチル基、2、3−ジメチルペンチル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−デシル基およびn−デシル基を含むがこれらに限られない。
前記「アリール基」とは6〜14個個の炭素原子を有する芳香族炭素環式基をいう。アリール基は単環式または多環式であり得る。多環芳香族炭素環式基の場合、前記多環系のうち少なくとも1つの環が不飽和であり、他の一つまたは複数の環は飽和であってもよく、部分飽和または不飽和であってもよい。アリール基の例をあげれば、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、インダニル基およびテトラヒドロナフチル基がある。
前記「ヘテロアリール基」とは少なくとも1個の炭素原子および1個または複数個の独立して選択される窒素原子、酸素原子または硫黄原子を有する5員または6員の芳香環をいう。具体的には、前記「ヘテロアリール基」とは5〜14個の環原子を有する芳香族複素環基をいう。ヘテロアリール基は単環または2個もしくは3個の縮合環であってもよい。ヘテロアリール置換基の例をあげれば、6員環置換基(例えばピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基および1、3、5−、1、2、4−もしくは1、2、3−トリアジニル基など)、5員環置換基(例えばイミダゾリル基、フリル基、チエニル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、1、2、3−、1、2、4−、1、2、5−、もしくは1、3、4−オキサジアゾリル基およびイソチアゾリル基など)、6/5員縮合環置換基(例えばベンゾチオフェニル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、イミダゾリル基、インドリル基、ベンズイミダゾリル基、ピロロ[2、3−b]ピリジニル基、プリニル基など)、および6/6員縮合環置換基(例えばベンゾピラニル基、キノリル基、イソキノリル基、シンノリニル基、キナゾリニル基、およびベンゾオキサジニル基など)などがある。
前記「シクロアルケニル」とは単環式または架橋炭化水素環系をいう。単環シクロアルケニルは4、5、6、7または8個の炭素原子および0個のヘテロ原子を有する。4員環系は1個の二重結合を有し、5員または6員環系は1個または2個の二重結合を有し、7員または8員環系は1個、2個または3個の二重結合を有する。単環シクロアルケニルの代表的な例としては、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基およびシクロオクテニル基を含むがこれらに限られない。
前記「ヘテロシクロアルキル基」とは計3〜14個の環原子を有する飽和環構造をいう。環原子のうち少なくとも1個がヘテロ原子(即ち酸素、窒素または硫黄)であり、その他の環原子が炭素、酸素、窒素および硫黄から独立して選択される。例えばテトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロチオフェニル基、ピロリル基、ピロリニル基、ピロリジニル基、イミダゾリル基、イミダゾリニル基、イミダゾリジニル基、ピラゾリル基、ピラゾリニル基、ピラゾリジニル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基などが挙げられる。
前記「有効量」とは無毒性であるが、十分な量で必要な作用を提供できる薬物または薬剤をいう。本発明の薬物組成物またはキットにおいて、ある成分または製剤ユニットの「有効量」とは当該成分がその他の成分と併用する場合効果的に必要な作用を提供できる量をいう。「有効量」は被験者の選択、年齢と個体の背景、特定の活性薬物などによって異なる可能性がある。そのため、いつも正確な「有効量」を指すことはなく、しかしながら、如何なる個体病例に適する「有効量」は本分野の一般技術者が従来の実験法によって測定することができる。
前記「被験者」とは患者またはその他の本発明の化合物または薬物組成物の投与を受けることによって本発明に記載の疾病を治療、予防、軽減および/または緩和する動物をいい、特に哺乳類であり、例えば人、犬、猿、牛、馬などが挙げられる。
インビトロ実験を実施するために、本発明はさらに式Iで表される化合物の代謝産物式IIで表される化合物を合成し、その反応経路は以下の通りである。
先ずLinifanibまたはその誘導物とBoc保護基を有するL(反応物3)を縮合剤および触媒の存在下で反応させて中間体化合物Maを生成し、当該中間体化合物Maをトリフルオロ酢酸の存在下でBoc保護基を脱保護して中間体化合物Mbを生成し、当該中間体化合物Mbをさらに保護基を有するアスパラギン酸と縮合して中間体化合物Mcを得て、中間体化合物Mcをトリフルオロ酢酸の存在下でBoc保護基を脱保護して中間体化合物Mdを生成し、Mdを貴金属担持触媒の存在下で接触水素化してベンジル基を除去して代謝産物式2で表される化合物を得る。
(反応経路図)
ただし、上図で、
Aは(CHN(R)C(O)N(R)(CHおよびCHC(O)NRから選択され、eおよびfは独立して0または1であり、これらそれぞれの基の左端がRおよびRに置換される環に結合しており、
Lは−[C(O)(Z)(NH)]−であり、m、qはそれぞれ0または1であり、nは0〜11、pは0〜8であり、Zは−CR10−、−CR10−O−CR10−、−S−S−、−CR10=CR10−、−CR10≡CR10−、−Ar、−CO−NH−および−N=CR10−から任意に選択される1個の基または複数の基が従来の方法で結合したものであり、
およびRは水素基、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロサイクリックアルケニル基、ヘテロサイクリックアルコキシ基、ヘテロサイクリックアルキル基、ヘテロサイクリックオキシアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、(NR)アルコキシ基、(NR)アルケニル基、(NR)アルキル基、(NR)カルボニルメチル基および(NR)カルボニルアルキル基から独立して選択され、
およびRは水素基、アルコキシ基、アルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基およびヒドロキシ基から独立して選択され、
およびRは水素基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル、アルキル基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、カルボキシル、シアノ基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、ニトロ基およびNRから独立して選択され、
およびRは水素基およびアルキル基から独立して選択され、
10は水素基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルケノキシ基、ニトロ基、ハロゲン基、第一級アミノ基、第二級アミノ基および第三級アミノ基から独立して選択され、
およびRは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ハロアルキルスルホニル基およびヘテロサイクリックスルホニル基から独立して選択され、
およびRは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、ヘテロシクリル基およびヘテロサイクリックアルキル基から独立して選択される。
具体的には、各代謝産物の構造は以下の通りである。
本発明は合成段階においてLinifanibの複数の部位において構造改変を行って炭素鎖とアミノ酸の結合を試みるが、結果は満足のいくものではなく、大部分の化合物を合成できず、収率が非常に低く、一部の化合物の合成に成功したが、Linifanibの活性を遮断できず、あるいは血漿中において安定して存在できない。結局、1つの部位が結合される産物は収率が高いだけでなく、さらにLinifanibの活性を遮断でき、且つインビトロ(肝ホモジネートおよび脾ホモジネート)において生物学的変換によって活性薬物Linifanibを得て、低用量で腫瘍細胞特に肝がん細胞の増殖を抑制する。
前駆体および中間体の肝ホモジネート中での安定性に関する第1回実験を示す。 前駆体および中間体の肝ホモジネート中での安定性に関する第2回実験を示す。 前駆体および中間体の脾ホモジネート中での安定性に関する第1回実験を示す。 前駆体および中間体の脾ホモジネート中での安定性に関する第2回実験を示す。 肝ホモジネートと脾ホモジネートの比較を示す。
(実施例1〜2:目的化合物1の製造)
(実施例1:中間体化合物3の製造)
Linifanib 600mg(1.6mmol)、HOBT 324mg(2.4mmol)、EDCI 460mg(2.4mmol)を秤量して50mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に市販中間体化合物2 Asp(Boc)−Glu(OtBu)−(OtBu) 912mg(1.92mmol)を加え、最後にDIPEA 516mg(4.0mmol)を加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、近似白色の固体粉末716mgを得て、収率は53.8%である。
(実施例2:目的化合物1の製造)
実施例1で調製した中間体化合物3 500mg(0.38mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して20〜24h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に40mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、近似白色の固体粉末106mgを得て、収率は44.9%である。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ:9.37(s,1H),8.67(s,1H),8.32−8.27(m,2H),7.99−7.96(m,1H),7.65−7.59(m,3H),7.42−7.39(m,2H),7.27−7.18(m,2H),7.13−7.08(m,1H),6.81−6.78(m,2H),5.25(s,2H),4.34−4.11(m,2H),3.71−3.60(m,1H),2.91−2.81(m,1H),2.37−2.31(m,2H),2.28(s,3H),2.24−2.20(m,1H),1.89−1.86(m,1H)。HPLC純度:96.1%(214nm),95.5%(254nm)。MS(ESI):m/z 620.0 [M+1]
構造式は以下の通りである。
(実施例3〜4:目的化合物2の製造)
(実施例3:中間体化合物3の製造)
Linifanib 600mg(1.6mmol)、HOBT 324mg(2.4mmol)、EDCI 460mg(2.4mmol)を秤量して50mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に市販中間体化合物2 Asp(Boc)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−(OtBu) 1978mg(1.92mmol)を加え、最後にDIPEA 516mg(4.0mmol)を加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、近似白色の固体粉末1038mgを得て、収率は46.8%ある。
(実施例4:目的化合物2の製造)
実施例3で調製した中間体化合物3 527mg(0.38mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して20〜24h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に40mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、近似白色の固体粉末166mgを得て、収率は43.5%である。HPLC純度:95.9%(214nm),96.5%(254nm)。MS(ESI):m/z 1007.0 [M+1]
構造式は以下の通りである。
(実施例5〜6:目的化合物3の製造)
(実施例5:中間体化合物3の製造)
Linifanib 600mg(1.6mmol)、HOBT 324mg(2.4mmol)、EDCI 460mg(2.4mmol)を秤量して50mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に市販中間体化合物2 Asp(Boc)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−(OtBu) 3756mg(1.92mmol)を加え、最後にDIPEA 516mg(4.0mmol)を加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、近似白色の固体粉末1051mgを得て、収率は28.4%である。
(実施例6:目的化合物3の製造)
実施例5で調製した中間体化合物3 879mg(0.38mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して20〜24h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に40mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、近似白色の固体粉末174mgを得て、収率は27.7%である。HPLC純度:92.5%(214nm),94.1%(254nm)。MS(ESI):m/z 1652.0 [M+1]
構造式は以下の通りである。
(実施例7〜10:目的化合物4の製造)
(実施例7:中間体化合物1の製造)
ベンジル−(6−アミノ)ヘキサンエステル塩酸塩304mg(1.18mmol)、HOBT 238mg(1.76mmol)、EDCI 192mg(1.76mmol)を秤量して50mlのジクロロメタンに溶かし、室温で溶かすまで撹拌する。反応温度を20〜40℃に制御して徐々にAsp(Boc)−Glu(OtBu)−(OtBu) 584mg(1.23mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/アセトン=10:1〜2:1)に付し、黄色の固体粉末338mgを得て、収率は42.3%ある。
(実施例8:中間体化合物2の製造)
実施例7で調製した中間体化合物1 285mg(0.42mmol)を秤量し、60mlの無水メタノールに溶かし、窒素保護下で10%Pd/C 25mgを加え、水素ガスを通して3回の置換を行い、水素雰囲気下で2MPa、20〜65℃に制御して6〜12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。窒素保護下で、反応液をろ過し、パラジウム炭素を回収する。ろ液を低温で濃縮させて黄褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、淡黄色の固体粉末115mgを得て、収率は46.6%である。
(実施例9:中間体化合物3の製造)
Linifanib 600mg(1.6mmol)、HOBT 324mg(2.4mmol)、EDCI 460mg(2.4mmol)を秤量して50mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に実施例8で調製した中間体化合物2 1129mg(1.92mmol)を加え、最後にDIPEA 516mg(4.0mmol)を加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、近似白色の固体粉末776mgを得て、収率は51.3%である。
(実施例10:目的化合物4の製造)
実施例9で調製した中間体化合物3 595mg(0.63mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して20〜24h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に40mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、近似白色の固体粉末193mgを得て、収率は41.9%である。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ:9.30(s,1H),8.67(d,J=7.6Hz,1H),8.58(d,J=2.0Hz,1H)8.31(d,J=8.0Hz,1H)8.25−8.22(m,1H),8.09(s,3H),7.99(d,J=6.4Hz,1H),7.64−7.58(m,3H),7.41(d,J=8.4Hz,1H),7.19−7.09(m,2H),6.83(d,J=5.6Hz,1H),5.17(s,2H),4.26−4.14(m,2H),3.15−2.97(m,4H),2.70−2.54(m,2H),2.33−2.32(m,2H),2.28(s,3H),2.00−1.69(m,4H),1.50−1.36(m,4H)。HPLC純度:98.2%(214nm),98.5%(254nm)。MS(ESI):m/z 733.0 [M+1]
構造式は以下の通りである。
(実施例11〜14:目的化合物5の製造)
(実施例11:中間体化合物1の製造)
ベンジル−(6−アミノ)ヘキサンエステル塩酸塩304mg(1.18mmol)、HOBT 238mg(1.76mmol)、EDCI 192mg(1.76mmol)を秤量して50mlのジクロロメタンに溶かし、室温で溶かすまで撹拌する。反応温度を20〜40℃に制御して徐々にAsp(Boc)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−(OtBu) 1267mg(1.23mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/アセトン=10:1〜2:1)に付し、黄色の固体粉末544mgを得て、収率は37.4%ある。
(実施例12:中間体化合物2の製造)
実施例11で調製した中間体化合物1 518mg(0.42mmol)を秤量し、60mlの無水メタノールに溶かし、窒素保護下で10%Pd/C 25mgを加え、水素ガスを通して3回の置換を行い、水素雰囲気下で2MPa、20〜65℃に制御して6〜12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。窒素保護下で、反応液をろ過し、パラジウム炭素を回収する。ろ液を低温で濃縮させて黄褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、淡黄色の固体粉末244mgを得て、収率は50.8%である。
(実施例13:中間体化合物3の製造)
Linifanib 600mg(1.6mmol)、HOBT 324mg(2.4mmol)、EDCI 460mg(2.4mmol)を秤量して50mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に実施例12で調製した中間体化合物2 2195mg(1.92mmol)を加え、最後にDIPEA 516mg(4.0mmol)を加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、近似白色の固体粉末1054mgを得て、収率は43.9%である。
(実施例14:目的化合物5の製造)
実施例13で調製した中間体化合物3 945mg(0.63mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して20〜24h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に40mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、近似白色の固体粉末273mgを得て、収率は38.7%である。HPLC純度:97.2%(214nm),98.4%(254nm)。MS(ESI):m/z 1120.0 [M+1]
構造式は以下の通りである。
(実施例15〜18:目的化合物6の製造)
(実施例15:中間体化合物1の製造)
ベンジル−(6−アミノ)ヘキサンエステル塩酸塩304mg(1.18mmol)、HOBT 238mg(1.76mmol)、EDCI 192mg(1.76mmol)を秤量して50mlのジクロロメタンに溶かし、室温で溶かすまで撹拌する。反応温度を20〜40℃に制御して徐々にAsp(Boc)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−(OtBu) 2406mg(1.23mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/アセトン=10:1〜2:1)に付し、黄色の固体粉末724mgを得て、収率は28.4%ある。
(実施例16:中間体化合物2の製造)
実施例15で調製した中間体化合物1 907mg(0.42mmol)を秤量し、60mlの無水メタノールに溶かし、窒素保護下で10%Pd/C 25mgを加え、水素ガスを通して3回の置換を行い、水素雰囲気下で2MPa、20〜65℃に制御して6〜12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。窒素保護下で、反応液をろ過し、パラジウム炭素を回収する。ろ液を低温で濃縮させて黄褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、淡黄色の固体粉末357mgを得て、収率は41.1%である。
(実施例17:中間体化合物3の製造)
Linifanib 600mg(1.6mmol)、HOBT 324mg(2.4mmol)、EDCI 460mg(2.4mmol)を秤量して250mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に実施例16で調製した中間体化合物2 3972mg(1.92mmol)を加え、最後にDIPEA 516mg(4.0mmol)を加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、近似白色の固体粉末1265mgを得て、収率は32.6%である。
(実施例18:目的化合物6の製造)
実施例17で調製した中間体化合物3 1528mg(0.63mmol)を秤量して60mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して20〜24h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に40mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、近似白色の固体粉末307mgを得て、収率は27.6%である。HPLC純度:96.5%(214nm),97.7%(254nm)。MS(ESI):m/z 1765.0 [M+1]
構造式は以下の通りである。
(実施例19〜22:目的化合物7の製造)
(実施例19:中間体化合物1の製造)
ベンジル−(12−アミノ)ドデカン酸エステル塩酸塩404mg(1.18mmol)、HOBT 238mg(1.76mmol)、EDCI 192mg(1.76mmol)を秤量して50mlのジクロロメタンに溶かし、室温で溶かすまで撹拌する。反応温度を20〜40℃に制御して徐々にAsp(Boc)−Glu(OtBu)−(OtBu) 584mg(1.23mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/アセトン=10:1〜2:1)に付し、黄色の固体粉末278mgを得て、収率は35.6%ある。
(実施例20:中間体化合物2の製造)
実施例19で調製した中間体化合物1 2270mg(3.43mmol)を秤量し、100mlの無水メタノールに溶かし、窒素保護下で10%Pd/C 50mgを加え、水素ガスを通して3回の置換を行い、水素雰囲気下で2MPa、20〜65℃に制御して6〜12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。窒素保護下で、反応液をろ過し、パラジウム炭素を回収する。ろ液を低温で濃縮させて黄褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、淡黄色の固体粉末1101mgを得て、収率は56.1%である。
(実施例21:中間体化合物3の製造)
Linifanib 600mg(1.6mmol)、HOBT 324mg(2.4mmol)、EDCI 460mg(2.4mmol)を秤量して50mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に実施例20で調製した中間体化合物2 1098mg(1.92mmol)を加え、最後にDIPEA 516mg(4.0mmol)を加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、近似白色の固体粉末589mgを得て、収率は39.6%である。
(実施例22:目的化合物7の製造)
実施例21で調製した中間体化合物3 585mg(0.63mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して20〜24h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に40mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、近似白色の固体粉末223mgを得て、収率は43.3%である。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ:9.31(s,1H),8.67(d,J=7.6Hz,1H)8.59(s,1H),8.31(d,J=8.4Hz,1H),8.21(s,1H),8.19−7.98(m,4H),7.64−7.57(m,3H),7.42(d,J=8.0Hz,2H),7.19−7.09(m,2H),6.83−6.82(m,1H),5.18(s,2H),4.29−4.13(m,2H),3.12−2.96(m,4H),2.73−2.68(m,2H),2.67−2.63(m,2H),2.28(s,3H),2.12−1.67(m,4H),1.37−1.23(m,18H)。HPLC純度:99.0%(214nm),99.0%(254nm)。MS(ESI):m/z 817.1 [M+1]
構造式は以下の通りである。
(実施例23〜26:目的化合物8(Linifanib−C12−AA)の製造)
(実施例23:中間体化合物1の製造)
ベンジル−(12−アミノ)ドデカン酸エステル塩酸塩404mg(1.18mmol)、HOBT 238mg(1.76mmol)、EDCI 192mg(1.76mmol)を秤量して250mlのジクロロメタンに溶かし、室温で溶かすまで撹拌する。反応温度を20〜40℃に制御して徐々にAsp(Boc)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−(OtBu) 1267mg(1.23mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/アセトン=10:1〜2:1)に付し、黄色の固体粉末533mgを得て、収率は35.6%ある。
(実施例24:中間体化合物2の製造)
実施例23で調製した中間体化合物1 4000mg(3.0mmol)を秤量し、100mlの無水メタノールに溶かし、窒素保護下で10%Pd/C 50mgを加え、水素ガスを通して3回の置換を行い、水素雰囲気下で2MPa、20〜65℃に制御して6〜12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。窒素保護下で、反応液をろ過し、パラジウム炭素を回収する。ろ液を低温で濃縮させて黄褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、淡黄色の固体粉末1595mgを得て、収率は42.8%である。H NMR(CDCl)δ1.27(brs,14H),1.46〜1.47(m,54H),1.65〜1.85(m,8H),2.34〜2.35(brs,16H),,3.06〜3.36(brs,2H),4.46−4.52(m,5H),6.31(brs,1H,−NH−C=O),6.68(brs,1H,−NH−C=O),6.91(brs,2H,−NH−C=O),7.19(brs,1H,−NH−C=O),7.54(brs,1H,−NH−C=O)。13C NMR(CDCl)δ192.97,190.34,173.02,172.22,172.00,171.81,171.22,171.08,170.76,82.42,82.27,82.08,82.02,80.64,80.53,52.35,51.83,51.44,39.84,33.79,32.52,32.15,31.61,31.11,29.26,29.11,28.97,28.92,28.86,28.78,28.71,28.48,28.33,28.10,28.01,27.98,27.76,27.65,26.68,24.61,12.10。
構造式は以下の通りである。
(実施例25:中間体化合物3の製造)
Linifanib 600mg(1.6mmol)、HOBT 324mg(2.4mmol)、EDCI 460mg(2.4mmol)を秤量して250mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に実施例24で調製した中間体化合物2 2340mg(1.9mmol)を加え、最後にDIPEA 516mg(4.0mmol)を加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、近似白色の固体粉末1132mgを得て、収率は44.7%である。
(実施例26:目的化合物8(Linifanib−C12−AA)の製造)
実施例25で調製した中間体化合物3 1000mg(0.63mmol)を秤量して60mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して20〜24h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に40mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、近似白色の固体粉末293mgを得て、収率は38.6%である。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ:9.51(s,1H),8.97(s,1H),8.56(s,1H),8.32(d,J=8.4Hz,1H),8.18(s,1H),8.02−7.96(m,4H),7.66−7.57(m,3H),7.42(d,J=8.8Hz,2H),7.19−7.08(m,2H),6.82−6.81(m,1H),5.18(s,2H),4.16−3.98(m,6H),3.07−2.96(m,4H),2.67−2.63(m,2H),2.28(s,3H),2.24−2.14(m,8H),2.03−1.87(m,5H),1.77−1.67(m,4H),1.37−1.23(m,18H)。HPLC純度:99.3%(214nm),99.1%(254nm)。MS(ESI):m/z 1204.5 [M+1]
構造式は以下の通りである。
(実施例27〜30:目的化合物9の製造)
(実施例27:中間体化合物1の製造)
ベンジル−(12−アミノ)ドデカン酸エステル塩酸塩404mg(1.18mmol)、HOBT 238mg(1.76mmol)、EDCI 192mg(1.76mmol)を秤量して250mlのジクロロメタンに溶かし、室温で溶かすまで撹拌する。反応温度を20〜40℃に制御して徐々にAsp(Boc)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−Glu(OtBu)−(OtBu) 2406mg(1.23mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/アセトン=10:1〜2:1)に付し、黄色の固体粉末627mgを得て、収率は23.7%ある。
(実施例28:中間体化合物2の製造)
実施例27で調製した中間体化合物1 6732mg(3.0mmol)を秤量し、200mlの無水メタノールに溶かし、窒素保護下で10%Pd/C 50mgを加え、水素ガスを通して3回の置換を行い、水素雰囲気下で2MPa、20〜65℃に制御して6〜12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。窒素保護下で、反応液をろ過し、パラジウム炭素を回収する。ろ液を低温で濃縮させて黄褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、淡黄色の固体粉末2480mgを得て、収率は38.4%である。
(実施例29:中間体化合物3の製造)
Linifanib 600mg(1.6mmol)、HOBT 324mg(2.4mmol)、EDCI 460mg(2.4mmol)を秤量して250mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に実施例28で調製した中間体化合物2 4134mg(1.92mmol)を加え、最後にDIPEA 516mg(4.0mmol)を加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に100mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに250mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離する。有機相をさらに150mlの飽和食塩水で洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、近似白色の固体粉末1152mgを得て、収率は28.7%である。
(実施例30:目的化合物9の製造)
実施例29で調製した中間体化合物3 1581mg(0.63mmol)を秤量して60mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して20〜24h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に40mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、近似白色の固体粉末274mgを得て、収率は23.5%である。HPLC純度:93.2%(214nm),94.5%(254nm)。MS(ESI):m/z 1849.7 [M+1]
構造式は以下の通りである。
(実施例31〜33:目的化合物10の製造)
(実施例31:代謝産物中間体Mcの製造)
Boc−L−アスパラギン酸1−ベンジルエステル137mg(0.42mmol)、HOBT77.8mg(0.58mmol)、EDCI110mg(0.58mmol)を秤量して10mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々にLinifanib143mg(0.38mmol)を加え、最後にDIPEA124mg(0.96mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に50mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに100mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜30:1)に付し、黄色油状物221mgを得て、収率は77.3%である。
(実施例32:代謝産物中間体Mdの製造)
実施例31で調製した中間体化合物Mc 198mg(0.29mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸を加え、当該反応温度を維持して撹拌して1.5〜2h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する反応液に50mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて黄色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、黄色油状物131mgを得て、収率は77.8%である。
(実施例33:目的化合物10の製造)
実施例32で調製した中間体化合物Md 336mg(0.58mmol)を秤量し、30mlの無水メタノールに溶かし、窒素保護下で10%Pd/C 25mgを加え、水素ガスを通して3回の置換を行い、水素雰囲気下で2MPa、20〜65℃に制御して6〜12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。窒素保護下で、反応液をろ過し、パラジウム炭素を回収する。ろ液を低温で濃縮させて淡黄色油状物を得る当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、白色の固体粉末178mgを得て、収率は62.6%である。HPLC純度:97.2% (214nm),98.6%(254nm)。MS(ESI):m/z 491.0 [M+1]+
構造式は以下の通りである。
(実施例34〜38:目的化合物11の製造)
(実施例34:代謝産物中間体Maの製造)
6−(BOC−アミノ)ヘキサン酸136mg(0.59mmol)、HOBT 107mg(0.8 mmol)、EDCI 152mg(0.8mmol)を秤量して10mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々にLinifanib 200mg(0.53mmol)を加え、最後にDIPEA 171mg(1.3mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に50mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに100mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=1:0〜30:1)に付し、黄色油状物207mgを得て、収率は59.8%である。
(実施例35:代謝産物中間体Mbの製造)
実施例34で調製した中間体化合物Ma 194mg(0.33mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して1.5〜2h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に50mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、黄色油状物147mgを得て、収率は91.1%である。
(実施例36:代謝産物中間体Mcの製造)
Boc−L−アスパラギン酸1−ベンジルエステル137mg(0.42mmol)、HOBT 77.8mg(0.58mmol)、EDCI 110mg(0.58mmol)を秤量して10mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に実施例35で調製した中間体Mb 185mg(0.38mmol)を加え、最後にDIPEA124mg(0.96mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に50mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに100mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜30:1)に付し、黄色油状物200mgを得て、収率は66.3%である。
(実施例37:代謝産物中間体Mdの製造)
実施例36で調製した中間体化合物Mc 230mg(0.29mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸を加え、当該反応温度を維持して撹拌して1.5〜2h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する反応液に50mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて黄色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜100:1)に付し、黄色油状物158mgを得て、収率は78.4%である。
(実施例38:目的化合物11の製造)
実施例37で調製した中間体化合物Md 425mg(0.61mmol)を秤量し、30mlの無水メタノールに溶かし、窒素保護下で10%Pd/C 25mgを加え、水素ガスを通して3回の置換を行い、水素雰囲気下で2MPa、20〜65℃に制御して6〜12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。窒素保護下で、反応液をろ過し、パラジウム炭素を回収する。ろ液を低温で濃縮させて淡黄色油状物を得る当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、白色の固体粉末234mgを得て、収率は63.4%である。HPLC純度:96.2%(214nm),98.1%(254nm)。MS(ESI):m/z 604.3[M+1]
構造式は以下の通りである。
(実施例39〜43:目的化合物12(Linifanib−C12−Asp)の製造)
(実施例39:代謝産物中間体Maの製造)
12−(BOC−アミノ)ドデカン酸186mg(0.59mmol)、HOBT 107mg(0.8 mmol)、EDCI 152mg(0.8mmol)を秤量して10mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々にLinifanib 200mg(0.53mmol)を加え、最後にDIPEA 171mg(1.3mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に50mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに100mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=1:0〜30:1)に付し、黄色油状物225mgを得て、収率は63.2%である。
(実施例40:代謝産物中間体Mbの製造)
実施例39で調製した中間体化合物Ma 225mg(0.33mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して1.5〜2h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に50mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて赤褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、黄色油状物220mgを得て、収率は95%である。
(実施例41:代謝産物中間体Mcの製造)
Boc−L−アスパラギン酸1−ベンジルエステル137mg(0.42mmol)、HOBT 77.8mg(0.58mmol)、EDCI 110mg(0.58mmol)を秤量して10mlのジクロロメタンに溶かし、撹拌して0.5h反応させ、反応温度を20〜40℃に制御して徐々に実施例40で調製した中間体Mb 220mg(0.38mmol)を加え、最後にDIPEA 124mg(0.96mmol)を加え、加えた後、当該反応温度を維持して撹拌して4h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。反応液に50mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに100mlの脱イオン水で2回洗浄し、有機相を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて褐色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0:1〜30:1)に付し、黄色油状物250mgを得て、収率は74.2%である。
(実施例42:代謝産物中間体Mdの製造)
実施例41で調製した中間体化合物Mc 250mg(0.29mmol)を秤量して20mlのジクロロメタンに溶かし、反応温度を−5〜5℃に制御して徐々にトリフルオロ酢酸3ml(0.04mmol)を加え、当該反応温度を維持して撹拌して1.5〜2h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する反応液に50mlのジクロロメタンを加えて希釈し、さらに120mlの脱イオン水で2回洗浄し、60mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、120mlの脱イオン水で2回洗浄する。有機相を分離し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤をろ過除去し、ろ液を低温で濃縮させて黄色油状物を得る。当該油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、黄色油状物158mgを得て、収率は71.3%である。
(実施例43:目的化合物12(Linifanib−C12−Asp)の製造)
実施例42で調製した中間体Md 210mgを秤量し、30mlの無水メタノールに溶かし、窒素保護下で10%Pd/C 25mgを加え、水素ガスを通して3回の置換を行い、水素雰囲気下で2MPa、20〜65℃に制御して6〜12h反応させ、TLC(DCM/MeOH=40:1)によって反応が完了したかどうかを確認する。窒素保護下で、反応液をろ過し、パラジウム炭素を回収する。ろ液を低温で濃縮させて淡黄色油状物を得る当該油状物を分取クロマトグラフィーに付し、白色の固体粉末102mgを得て、収率は54.8%である。H−NMR(DMSO)δ:1.22(m,12H),1.35(m,4H),1.71(s,2H),2.41(s,3H,−CH),2.64(m,1H),2.72(m,1H),3.34(m,6H),3.50(m,2H),5.20(s,2H),6.83(brs,1H),7.10(m,1H),7.18(m,1H),7.40(d,J=7.5Hz,2H),7.58(m,1H),7.67(d,J=7.5Hz,2H),7.91(m,1H),8.23(m,1H),8.32(m,1H),9.01(m,1H),9.83(m,1H)。HPLC純度:98.5%(214nm),99.3%(254nm)。MS(ESI):m/z 688.4[M+1]
構造式は以下の通りである。
(実施例44:腫瘍細胞株の増殖に対するLinifanib関連化合物の効果)
本発明は細胞増殖実験(Alamar Blue検出プラットフォーム)を通じて13個の化合物(化合物1−12およびLinifanib)について54株の市販腫瘍細胞株(26株の肝がん細胞株を含む)における半数阻害濃度(IC50値)を測定し、12個の化合物と活性薬物Linifanibの活性の相違点について考察する。
1.計器および材料
Thermo311のCOインキュベーター、Haierバイオセーフティキャビネット、Molecular Devicesマイクロプレートリーダー、XiangyiL 530の卓上低速遠心分離機、Olympus IX51の倒立型蛍光顕微鏡、DMEM、RPMI 1640、MEM、DMEM/F12 1:1培地、ウシ胎児血清、0.25%トリプシン溶液、リン酸塩緩衝液(サーモフィッシャー上海有限公司)、sigmaシグマジメチルスルホキシド(DMSO)、レサズリンと、
54株の市販腫瘍細胞株(26株の肝がん細胞株を含む)。
被験薬物:化合物1−12および活性薬物Linifanib、化学療法用薬物ドキソルビシン(Doxorubicin)(HY−15142、上海皓元生物医薬科技有限公司)。
2.実験方法
2.1 異なる細胞株の培養
54株の細胞株をウシ胎児血清含有の培地で培養し、37℃、5%のCOインキュベーターでインキュベートする。細胞は培養容器に接着した状態で増殖し、倒立型蛍光顕微鏡で成長の様子を観察し、細胞密集度が80%−90%に達したら継代培養を行う。継代の割合と数は実験ニーズに従い、今回の細胞株継代の培養割合は一般的に1:2〜1:3である。
2.2 異なる腫瘍細胞株に対する増殖抑制作用
細胞測定:対数増殖期にある54株の細胞株を使用し、500〜1X10/ウェル(予備実験において決定される各細胞株の最適な播種密度)の数に従って96ウェルの培養プレートに接種し、5%COを含有した加湿インキュベーターで37℃の条件で4h培養した後、各ウェルに10μLの化合物1−12または活性薬物Linifanibを加え、各化合物について9つの薬物濃度勾配を測定し(最高測定濃度を3.16倍勾配に希釈する)、各化合物の溶解度に基づく出発濃度はそれぞれ30または100μMである。且つ各細胞株を測定すると同時にQC参照化合物Doxorubicinを加え、その最終的な薬物濃度は順にそれぞれ10、3.16、1、0.31、0.1、0.03、0.01、0.003および0.001μMである。それと同時に陽性対照群(100%抑制)および陰性対照群(0%抑制)を設置し、薬物群は各濃度2ウェル繰り返し、陽性対照群および陰性対照群は6ウェル繰り返し、継続してインキュベーターで6日間培養した後、後続のAlamarBlue測定操作に入る。
AlamarBlue測定操作:各ウェルに10μLのAlamarBlue試薬を加えて1−4hインキュベートし、1−2min振盪し、MDマイクロプレートリーダーEX:560nm、EM:590nm波長で蛍光値を測定し、結果を記録し、本発明の化合物が細胞に対する抑制率(%)=(A0%抑制−A投与)/(A0%抑制−A100%抑制)×100%を計算し、さらにGraphPad Prism 5.0またはMATILABソフトウェアにおいて非線形回帰を使用する方法(一般的に4パラメータフィッティングカーブ方程式)により、ドローイングをして薬物用量反応曲線を得て、それによって本発明の化合物ががん細胞株に作用するIC50値を得る。
3.結果と分析
3.1 13個の被験試薬(化合物1−12およびLinifanib)が54株の市販腫瘍細胞株におけるIC50をまとめた結果を表1に示す。
表1および表2の結果から、ほとんどすべての腫瘍細胞株が化合物1、2、3および10に対するIC50はLinifanibに対するIC50値に非常に近く、この4つの化合物の構造修飾がほとんどLinifanibの活性を遮断する作用を果たさず、その他の8個の化合物(化合物4、5、6、7、8、9、11および12)の構造修飾がいずれもLinifanibの腫瘍細胞増殖の抑制活性を遮断することに成功し、大部分の腫瘍細胞がこの8個の化合物およびLinifanibに対するIC50は5倍以上の差があることがわかる。Linifanibに感受性のある細胞は3株あり、それぞれKASUMI−1(白血病細胞)、NCI−H1703(肺がん細胞)およびAN3−CA(子宮内膜腫細胞)であり、そのIC50はそれぞれ0.01、0.02および0.19μMであり、その前駆体Linifanib−C12−AAに対するIC50はそれぞれ0.10、0.08および3.14μMであり、それぞれ10、4および16.7倍の差がある。
54株の市販腫瘍細胞株のうち26株が肝がん細胞株であり、ほぼ半数の肝がん細胞株(12/26、46%)がLinifanibに対して中等度の感受性を有し、IC50<5μM、且つ大部分の肝がん細胞株(15/26、58%)が前駆体Linifanib−C12−AAおよびLinifanibに対するIC50は8倍以上の差があり、ほとんどすべての肝がん細胞が中間体に対して応答を示さない(表1を参照)。
(実施例45:インビトロ(血漿/肝ホモジネート/脾ホモジネート)での安定性に関する研究)
本実施例は前駆体Linifanib−C12−AA(化合物8)、中間体Linifanib−C12−Asp(化合物12)が血漿、肝ホモジネート、脾ホモジネートでのインキュベーション安定性(前駆体Linifanib−C12−AAの代謝により中間体Linifanib−C12−AspおよびLinifanibを生成し、中間体Linifanib−C12−Aspはさらに代謝されてLinifanibを生成する)について考察し、且つ代謝産物の定量解析を行い、それと同時に陽性薬物でインキュベーションシステムの安定性を検証し、化合物の薬物形成特性の評価のために参照を提供することを目的とする。
1 計器および材料
計器:液体クロマトグラフ質量分析計、ABI
材料:SD系雄ラット(200−250g)、北京維通利華
試料:陽性薬物とその代謝産物M1およびM2、Linifanib−C12−AAとその代謝産物Linifanib−C12−AspおよびLinifanib。
2 Linifanib−C12−AAおよびLinifanib−C12−Aspの安定性に関する研究
2.1 Linifanib−C12−AA和Linifanib−C12−Asp血漿中でのインキュベーション安定性に関する研究プログラム
実験動物
種類:SD系ラット;数量:2
性別:雄;体重:200−250g
実験手順
1.動物の血を採取し、血液サンプルをEDTA抗凝固剤入りの採血管 に入れ、4℃の条件下で、3000gで15min遠心し、血漿を分離し、2つの血液サンプルを等容量で混合する。
2.一定量のLinifanib−C12−AA/Linifanib−C12−Aspを秤量してDMSO:MeOH(2:8)に溶かし、純度換算により200μMの母液を調製し、血漿内に化合物を入れてその最終濃度が2μg/mLになるようにし、体系中の有機相の割合は0.5%以下である。
3.37℃の水浴でインキュベートし、採取時期を0、0.5、1、2、4、6、8hに設定する。各採取時期において100μLのサンプルを採取し、300μLのアセトニトリル(内標準物質を含む)を加えて沈殿処理を行い、12000rpmで5min遠心し、上澄液200μLを取ってLC−MS/MS分析に供する。
4.標準曲線を作成し、Linifanib、Linifanib−C12−Aspおよび残存Linifanib−C12−AAを定量的に測定する。
2.2 Linifanib−C12−AAおよびLinifanib−C12−Asp肝/脾ホモジネート中でのインキュベーション安定性に関する研究プログラム
実験動物
種類:SD系ラット;数量:2
生物:雄;体重:200−250g
実験手順
1.生物学的分析法:化合物Linifanib−C12−AspおよびLinifanibの生物学的分析法を構築する。
2.実験当日にラットの肝臓/脾臓を採取し、2枚を切り刻んで混合し、4倍体積比(1g:4mL)のリン酸緩衝液(pH7.4)でホモジナイズし、ホモジナイズ過程において温度を10℃以下に制御する。蛋白質の定量的な測定を行い、肝臓、脾臓中の蛋白質濃度を制御する。
3.肝/脾ホモジネートにそれぞれ薬物Linifanib−C12−AA、Linifanib−C12−Aspを加え、その濃度をそれぞれ1000ng/mLになるようにし、インキュベーション体積は1mLであり、且つインキュベーションシステム中の有機溶媒の濃度を0.5%以下に制御する。
4.37℃の水浴でインキュベートし、それぞれ採取時期0、0.5、1、2、4、6、8hにおいて100μLのサンプルを採取し、決定される方法でサンプルの前処理を行った後LC−MS/MS分析を行う。
5.ブランク肝/脾ホモジネートに基づいて標準曲線を作成し、Linifanib−C12−Asp、Linifanibを定量的に測定する。
3.安定性に関する研究の結果
3.1 血漿中での安定性試験結果
陽性薬物は予想通り時間の経過とともに血漿において代謝産物に代謝され、血漿体系が安定であり、後続の測定結果が信頼性あることを明らかにする。
結果を表3に示す。
表3から、Linifanib−C12−AAは血漿中でのインキュベーターが安定し、中間体Linifanib−C12−AspおよびLinifanibを生成せず、中間体Linifanib−C12−Aspが血漿でのインキュベーターが安定し、Linifanibの生成量が0に近いことがわかる。
3.2 肝ホモジネートにおける安定性の結果
陽性薬物は予想通り時間の経過とともに肝ホモジネートにおいて代謝産物に代謝され、肝ホモジネート体系が安定であり、後続の測定結果が信頼性あることを明らかにする。
前駆体および中間体の肝ホモジネートにおける安定性の結果を表4−5および図1−2に示す。
表3−4および図1−2から、前駆体Linifanib−C12−AAから生成される中間体Linifanib−C12−Aspが肝ホモジネートにおいて迅速にLinifanib変換され、そのため肝ホモジネートにおいて中間体の蓄積する濃度が比較的低いことがわかる。
また、同じモル濃度の前駆体および中間体を加える場合、肝ホモジネートにおいて各時期で生成されるLinifanibの量が基本的に同じであり、Linifanibの生成が基本的に中間体から生成され、前駆体から直接生成されるLinifanibの量が非常に少ないことを明らかにする。
3.3 脾ホモジネートにおける安定性の結果
陽性薬物は予想通り時間の経過とともに脾ホモジネートにおいて代謝産物に代謝され、血漿体系が安定であり、後続の測定結果が信頼性あることを明らかにする。
前駆体および中間体の脾ホモジネートにおける安定性の結果を表6−7および図3−4に示す。
表6−7および図3−4から、脾ホモジネートにおける前駆体の代謝が肝ホモジネートにおけるものと同じであり、いずれもまず中間体を生成し、そして中間体がLinifanibに代謝されることがわかる。
また、脾ホモジネートにおける中間体の蓄積する濃度が比較的高く、生成されるLinifanibの量が肝ホモジネートにおけるものより少ない。
上記インビトロ安定性に関する研究の結果から、次の結論を引き出すことができる。
(1)前駆体Linifanib−C12−AAおよび中間体Linifanib−C12−Aspが血漿において安定する。
(2)前駆体Linifanib−C12−AAがインビトロにおける代謝経路が大体明らかにされ、即ちPSMAによって中間体Linifanib−C12−Aspに代謝され、そして中間体Linifanib−C12−Aspはあるアミドエステラーゼによって活性薬物Linifanibに代謝される。
(3)肝ホモジネートにおいて生成される活性薬物Linifanibがより多く、図5を参照し、薬物の前駆体Linifanib−C12−AAが肝臓において活性薬物により特異的に変換される。
[付記]
[付記1]
式Iで表される構造を有する化合物、その薬学的に許容される塩、立体異性体、溶媒和物または結晶多形体と、薬学的に許容される担体とを含む薬物組成物。
式I
(ただし、
Aは(CHN(R)C(O)N(R)(CHおよびCHC(O)NRから選択され、eおよびfは独立して0または1であり、これらそれぞれの基の左端がRおよびRで置換される環に結合しており、
Lは−[C(O)(Z)(NH)]−であり、m、qはそれぞれ0または1であり、nは0〜11、pは0〜8であり、Zは−CR10−、−CR10−O−CR10−、−S−S−、−CR10=CR10−、−CR10≡CR10−、−Ar、−CO−NH−および−N=CR10−から任意に選択される1個の基または複数の基が従来の方法で結合したものであり、
およびRは水素基、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロサイクリックアルケニル基、ヘテロサイクリックアルコキシ基、ヘテロサイクリックアルキル基、ヘテロサイクリックオキシアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、(NR)アルコキシ基、(NR)アルケニル基、(NR)アルキル基、(NR)カルボニルメチル基および(NR)カルボニルアルキル基から独立して選択され、
およびRは水素基、アルコキシ基、アルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基およびヒドロキシ基から独立して選択され、
およびRは水素基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル、アルキル基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、カルボキシル、シアノ基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、ニトロ基およびNRから独立して選択され、
およびRは水素基およびアルキル基から独立して選択され、
は水素基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アルコキシカルボニル基、アリール基、ヘテロシクロアルキル基から独立して選択され、
10は水素基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルケノキシ基、ニトロ基、ハロゲン基、第一級アミノ基、第二級アミノ基および第三級アミノ基から独立して選択され、
およびRは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ハロアルキルスルホニル基およびヘテロサイクリックスルホニル基から独立して選択され、
およびRは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、ヘテロシクリル基およびヘテロサイクリックアルキル基から独立して選択される。)
[付記2]
前記式Iで表される化合物の構造式は
または、
または、
または、
または、
または、
または、
または、
または、
である、付記1に記載の薬物組成物。
[付記3]
前記式Iで表される化合物の製造方法が、
ポリペプチドとベンジル基からなる保護基を有するLを触媒および縮合剤の存在下で反応させ、保護基を有する中間体化合物1を得るステップa、
前記中間体化合物1を極性溶媒中で接触水素化して保護基をはずして中間体化合物2を得るステップb、
中間体化合物2とLinifanibまたはその誘導体を触媒および縮合剤の存在下で反応させ、保護基を有する中間体化合物3を得るステップc、および
前記中間体化合物3を酸性条件下で保護基をはずして式Iで表される化合物を得るステップd
を含む、
付記1または2に記載の薬物組成物。
[付記4]
ステップaにおける反応温度は−20℃から125℃であり、前記触媒は1−ヒドロキシベンゾトリアゾールであり、前記縮合剤は1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、1、3−ジシクロヘキシルカルボジイミドまたは4−ジメチルアミノピリジンの中の1種または複数種である、
付記3に記載の薬物組成物。
[付記5]
ステップbにおける反応温度は−20℃から125℃であり、前記触媒はパラジウム炭素、乾性または湿性水酸化パラジウムである、
付記3に記載の薬物組成物。
[付記6]
ステップcにおける反応温度は−20℃から125℃であり、前記触媒は1−ヒドロキシベンゾトリアゾールであり、前記縮合剤は1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、1、3−ジシクロヘキシルカルボジイミドまたは4−ジメチルアミノピリジンの中の1種または複数種である、
付記3に記載の薬物組成物。
[付記7]
ステップdにおける反応温度は−20℃から125℃であり、前記酸性試薬はギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸である、
付記3に記載の薬物組成物。
[付記8]
付記1または2に記載の薬物組成物の抗がん作用を有する薬物の調製における使用であって、
がんは食道がん、子宮内膜がん、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、消化管間質腫瘍、結腸がん、直腸がん、乳がん、肝臓がん、胃がん、卵巣がん、子宮がん、子宮頸がん、膣がん、肺がん、腎臓がん、前立腺がん、膀胱がん、膵臓がん、脳がん、黒色腫を含む、
使用。
[付記9]
前記がんは肝がんである、付記8に記載の使用。
[付記10]
被験者に治療的有効量の付記1または2に記載の薬物組成物を投与することを含む、
がんを治療する方法。
[付記11]
活性成分および薬学的に許容される担体から調製される薬物であって、
前記活性成分は、式Iで表される化合物、その薬学的に許容される塩、立体異性体、溶媒和物または結晶多形体、および薬学的に許容される担体である薬物。
式I
(ただし、
Aは(CHN(R)C(O)N(R)(CHおよびCHC(O)NRから選択され、eおよびfは独立して0または1であり、これらそれぞれの基の左端がRおよびRで置換される環に結合しており、
Lは−[C(O)(Z)(NH)]−であり、m、qはそれぞれ0または1であり、nは0〜11、pは0〜8であり、Zは−CR10−、−CR10−O−CR10−、−S−S−、−CR10=CR10−、−CR10≡CR10−、−Ar、−CO−NH−および−N=CR10−から任意に選択される1個の基または複数の基が従来の方法で結合したものであり、
およびRは水素基、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロサイクリックアルケニル基、ヘテロサイクリックアルコキシ基、ヘテロサイクリックアルキル基、ヘテロサイクリックオキシアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、(NR)アルコキシ基、(NR)アルケニル基、(NR)アルキル基、(NR)カルボニルメチル基および(NR)カルボニルアルキル基から独立して選択され、
およびRは水素基、アルコキシ基、アルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基およびヒドロキシ基から独立して選択され、
およびRは水素基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル、アルキル基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、カルボキシル、シアノ基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、ニトロ基およびNRから独立して選択され、
およびRは水素基およびアルキル基から独立して選択され、
は水素基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アルコキシカルボニル基、アリール基、ヘテロシクロアルキル基から独立して選択され、
10は水素基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルケノキシ基、ニトロ基、ハロゲン基、第一級アミノ基、第二級アミノ基および第三級アミノ基から独立して選択され、
およびRは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ハロアルキルスルホニル基およびヘテロサイクリックスルホニル基から独立して選択され、
およびRは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、ヘテロシクリル基およびヘテロサイクリックアルキル基から独立して選択される。)
[付記12]
前記式Iで表される化合物の構造式は、
または、
または、
または、
または、
または、
または、
または、
または、
である、付記11に記載の薬物。
[付記13]
付記11または12に記載の薬物の抗がん作用を有する薬物の調製における使用であって、
がんは食道がん、子宮内膜がん、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、消化管間質腫瘍、結腸がん、直腸がん、乳がん、肝臓がん、胃がん、卵巣がん、子宮がん、子宮頸がん、膣がん、肺がん、腎臓がん、前立腺がん、膀胱がん、膵臓がん、脳がん、黒色腫を含む、
使用。
[付記14]
前記がんは肝がんである、付記13に記載の使用。
[付記15]
被験者に治療的有効量の付記11または12に記載の薬物を投与することを含む、
がんを治療する方法。

Claims (15)

  1. 式Iで表される構造を有する化合物、その薬学的に許容される塩、立体異性体、溶媒和物または結晶多形体と、薬学的に許容される担体とを含む薬物組成物。
    式I
    (ただし、
    Aは(CHN(R)C(O)N(R)(CHおよびCHC(O)NRから選択され、eおよびfは独立して0または1であり、これらそれぞれの基の左端がRおよびRで置換される環に結合しており、
    Lは−[C(O)(Z)(NH)]−であり、m、qはそれぞれ0または1であり、nは0〜11、pは0〜8であり、Zは−CR10−、−CR10−O−CR10−、−S−S−、−CR10=CR10−、−CR10≡CR10−、−Ar、−CO−NH−および−N=CR10−から任意に選択される1個の基または複数の基が従来の方法で結合したものであり、
    およびRは水素基、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロサイクリックアルケニル基、ヘテロサイクリックアルコキシ基、ヘテロサイクリックアルキル基、ヘテロサイクリックオキシアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、(NR)アルコキシ基、(NR)アルケニル基、(NR)アルキル基、(NR)カルボニルメチル基および(NR)カルボニルアルキル基から独立して選択され、
    およびRは水素基、アルコキシ基、アルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基およびヒドロキシ基から独立して選択され、
    およびRは水素基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル、アルキル基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、カルボキシル、シアノ基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、ニトロ基およびNRから独立して選択され、
    およびRは水素基およびアルキル基から独立して選択され、
    は水素基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アルコキシカルボニル基、アリール基、ヘテロシクロアルキル基から独立して選択され、
    10は水素基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルケノキシ基、ニトロ基、ハロゲン基、第一級アミノ基、第二級アミノ基および第三級アミノ基から独立して選択され、
    およびRは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ハロアルキルスルホニル基およびヘテロサイクリックスルホニル基から独立して選択され、
    およびRは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、ヘテロシクリル基およびヘテロサイクリックアルキル基から独立して選択される。)
  2. 前記式Iで表される化合物の構造式は
    または、
    または、
    または、
    または、
    または、
    または、
    または、
    または、
    である、請求項1に記載の薬物組成物。
  3. 前記式Iで表される化合物の製造方法が、
    ポリペプチドとベンジル基からなる保護基を有するLを触媒および縮合剤の存在下で反応させ、保護基を有する中間体化合物1を得るステップa、
    前記中間体化合物1を極性溶媒中で接触水素化して保護基をはずして中間体化合物2を得るステップb、
    中間体化合物2とLinifanibまたはその誘導体を触媒および縮合剤の存在下で反応させ、保護基を有する中間体化合物3を得るステップc、および
    前記中間体化合物3を酸性条件下で保護基をはずして式Iで表される化合物を得るステップd
    を含む、
    請求項1または2に記載の薬物組成物。
  4. ステップaにおける反応温度は−20℃から125℃であり、前記触媒は1−ヒドロキシベンゾトリアゾールであり、前記縮合剤は1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、1、3−ジシクロヘキシルカルボジイミドまたは4−ジメチルアミノピリジンの中の1種または複数種である、
    請求項3に記載の薬物組成物。
  5. ステップbにおける反応温度は−20℃から125℃であり、前記触媒はパラジウム炭素、乾性または湿性水酸化パラジウムである、
    請求項3に記載の薬物組成物。
  6. ステップcにおける反応温度は−20℃から125℃であり、前記触媒は1−ヒドロキシベンゾトリアゾールであり、前記縮合剤は1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、1、3−ジシクロヘキシルカルボジイミドまたは4−ジメチルアミノピリジンの中の1種または複数種である、
    請求項3に記載の薬物組成物。
  7. ステップdにおける反応温度は−20℃から125℃であり、前記酸性試薬はギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸である、
    請求項3に記載の薬物組成物。
  8. 請求項1または2に記載の薬物組成物の抗がん作用を有する薬物の調製における使用であって、
    がんは食道がん、子宮内膜がん、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、消化管間質腫瘍、結腸がん、直腸がん、乳がん、肝臓がん、胃がん、卵巣がん、子宮がん、子宮頸がん、膣がん、肺がん、腎臓がん、前立腺がん、膀胱がん、膵臓がん、脳がん、黒色腫を含む、
    使用。
  9. 前記がんは肝がんである、請求項8に記載の使用。
  10. 被験者に治療的有効量の請求項1または2に記載の薬物組成物を投与することを含む、
    がんを治療する方法。
  11. 活性成分および薬学的に許容される担体から調製される薬物であって、
    前記活性成分は、式Iで表される化合物、その薬学的に許容される塩、立体異性体、溶媒和物または結晶多形体、および薬学的に許容される担体である薬物。
    式I
    (ただし、
    Aは(CHN(R)C(O)N(R)(CHおよびCHC(O)NRから選択され、eおよびfは独立して0または1であり、これらそれぞれの基の左端がRおよびRで置換される環に結合しており、
    Lは−[C(O)(Z)(NH)]−であり、m、qはそれぞれ0または1であり、nは0〜11、pは0〜8であり、Zは−CR10−、−CR10−O−CR10−、−S−S−、−CR10=CR10−、−CR10≡CR10−、−Ar、−CO−NH−および−N=CR10−から任意に選択される1個の基または複数の基が従来の方法で結合したものであり、
    およびRは水素基、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アリールオキシ基、アリールオキシアルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロサイクリックアルケニル基、ヘテロサイクリックアルコキシ基、ヘテロサイクリックアルキル基、ヘテロサイクリックオキシアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、(NR)アルコキシ基、(NR)アルケニル基、(NR)アルキル基、(NR)カルボニルメチル基および(NR)カルボニルアルキル基から独立して選択され、
    およびRは水素基、アルコキシ基、アルキル基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基およびヒドロキシ基から独立して選択され、
    およびRは水素基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル、アルキル基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、カルボキシル、シアノ基、ハロゲン基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、ニトロ基およびNRから独立して選択され、
    およびRは水素基およびアルキル基から独立して選択され、
    は水素基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、アルコキシアルキル基、アルキル基、アルコキシカルボニル基、アリール基、ヘテロシクロアルキル基から独立して選択され、
    10は水素基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルケノキシ基、ニトロ基、ハロゲン基、第一級アミノ基、第二級アミノ基および第三級アミノ基から独立して選択され、
    およびRは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ハロアルキルスルホニル基およびヘテロサイクリックスルホニル基から独立して選択され、
    およびRは水素基、アルキル基、アルキルカルボニル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、ヘテロシクリル基およびヘテロサイクリックアルキル基から独立して選択される。)
  12. 前記式Iで表される化合物の構造式は、
    または、
    または、
    または、
    または、
    または、
    または、
    または、
    または、
    である、請求項11に記載の薬物。
  13. 請求項11または12に記載の薬物の抗がん作用を有する薬物の調製における使用であって、
    がんは食道がん、子宮内膜がん、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、消化管間質腫瘍、結腸がん、直腸がん、乳がん、肝臓がん、胃がん、卵巣がん、子宮がん、子宮頸がん、膣がん、肺がん、腎臓がん、前立腺がん、膀胱がん、膵臓がん、脳がん、黒色腫を含む、
    使用。
  14. 前記がんは肝がんである、請求項13に記載の使用。
  15. 被験者に治療的有効量の請求項11または12に記載の薬物を投与することを含む、
    がんを治療する方法。
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