JP2019535527A - 連続鋳造用ノズルのためのデフレクタ - Google Patents

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Abstract

【解決手段】 連続鋳造用ノズルは底部にデフレクタを含み、このデフレクタは、開口端部から閉端部に亘り、デフレクタの縦軸に沿って延長する穴部と、前記穴部から前記デフレクタを貫通して前記デフレクタの外面に延長する一対の流出口とを有する。前記穴部の直径は、前記デフレクタの縦軸に沿って前記一対の流出口の上方で実質的に急激に減少し、それにより、前記デフレクタを通る流体流の一部が前記穴部の表面から引き離され、前記一対の流出口から排出される前に当該流体流が前記縦軸に向かって方向転換される。【選択図】 図10

Description

本出願は、「Continuous Casting Nozzle Tapered Deflector Bore Design for Improved Fluid Flow」と題する、2016年11月23日付で出願された米国特許仮出願第62/425,800号に対して優先権を主張ものであり、当該特許仮出願の開示は、この参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
製鋼法において、連続鋳造法は、インゴット、スラブ、ブルーム(blooms)、ビレット(billets)などの半製品の鋼形状品を製造するために用いられる。図1に示すように、通常の連続鋳造工程では、溶鋼(2)は取鍋(12)に移送され、取鍋(12)から保持槽またはタンディッシュに流される。次に、溶鋼(2)は、ノズル(20)によって鋳型(18)注入される。一部の連続鋳造法では、スライドゲートアセンブリ(16)を選択的に開閉させることにより、溶鋼(2)の鋳型(18)への注入を選択的に開始および停止する場合もある。
通常の連続鋳造用ノズル(20)または浸漬ノズル(SEN:submerged entry nozzle)を図2および3でより詳細に示す。例えば、ノズル(20)は、ノズル(20)の底部(B)の閉端部(28)まで中心縦軸(A)に沿って延長する穴部(26)を有する。図2で最もよく分かるように、穴部(26)は底部(B)において、ノズル(20)の実質的に直線状の壁部によって形成され、この直線状の壁部は中心縦軸(A)と実質的に平行であり、それにより、実質的に円筒状の外形状が形成される。次に、一対の流出口(a pair of ports)(24)が、底部(B)の閉端部(28)に近接しかつその上方に位置する、ノズル(20)の対向側面を貫通して配設されてもよい。このように、溶鋼(2)はノズル(20)の穴部(26)を通って流動し、流出口(24)から流出されて鋳型(18)に流入する。
図4に示すように、スライドゲートアセンブリ(16)が閉鎖位置から開放位置に移動して溶鋼(2)が鋳型(18)に流入するにつれて、流入する溶鋼の乱流噴射(3)は、ノズル(20)の穴部(26)の壁部近傍を流動する。穴部(26)の一方の側に沿って流動するこのような乱流噴射(3)は、穴部(26)の底部(B)に到達すると渦巻流となり、ノズル(20)の閉端部(28)でウェル形状(well shape)に狭窄される。溶鋼(2)が2つの流出口(24)から鋳型(18)に排出されるとき、この渦巻流(3)により、乱流噴射(3)の本流は、互いに反対方向に向かう2つの流路(4)に分割される。溶鋼(2)が鋳型(18)の表面に付着するのを防ぐため、通常、モールドパウダーまたはモールドフラックスなどの潤滑剤が鋳型(18)の金属に添加される。
図4〜8に示すように、従来技術では、場合によっては、ノズル(20)の流出口(24)からの流路(4)は不均等で偏ったものとなり、鋳型(18)の幅広面(19)に向って下向きに導かれる。例えば、図示する実施形態では、流出口(24)は、平面(C)に沿った縦軸から径方向外側に延びるように配置されている。溶鋼(2)が流出口(24)から流出されると、溶鋼(2)の流路(4)は平面(C)からオフセットされる。このようにノズル(20)から鋳型(18)に向かう溶鋼(2)の流路(4)が不均等になると、長手方向の割れ目などの表面欠陥が生じる可能性がある。このような欠陥は、モールドフラックスの偏在や湾曲した上部表面における不均等な冷却によって生じる場合もある。潤滑が十分でない場合、溶鋼(2)が鋳型(18)に直接接触することによって温度勾配が生じる結果となる。このような温度勾配によって、凝固しつつある鋼殻にさらなる熱応力が加わる可能性がある。また、これにより、包晶鋼種(peritectic steel grades)において、包晶相変態によって起こる鋼殻の収縮がさらに進行することとなる。
さらに、鋳型(18)内の流路(4)が全体的に不均等になると、液体モールドパウダーの巻き込みおよび/または不均等な熱伝導が起こる可能性がある。ノズル(20)が溶鋼(2)中の異物粒子のクラスターによって詰まり始めると、流路(4)はさらに不均等となる。このような異物粒子がノズル(20)の本体部の異なる区画部に凝集および付着することによってノズル(20)本来の内部幾何学形状が変形し、鋳型(18)内の流路(4)が変化する可能性がある。したがって、ノズル(20)に一定量の詰まりが生じた場合、ノズル(20)を交換する必要がある。連続工程中にノズル(20)の交換が頻繁になると、新しいノズル(20)が再び定常状態に達するまでに鋳型(18)内の流路(4)が変化するため、鋼の品質が劣化する。このように流路(4)が不均等になることによって鋳型(18)の一方の側ともう一方の側における溶融率が変動して不安定になることを考慮すると、鋳型操作者が手動でモールドパウダーを供給することが必要となる。
したがって、鋳型内により均等な溶鋼流路を生成する連続鋳造用ノズルを提供する必要がある。
連続鋳造用ノズルの底部にデフレクタ(deflector)が提供され、当該デフレクタは、溶鋼をノズルの穴部の中心部に向かって方向転換させることで流体流を改善する。これにより、モールドパウダーの巻き込みに起因する重ね塗りの回数、ノズルの詰まり、ノズルの交換、鋳型の表面欠陥、スラブに対する溶削の実施、作業の中断、および/または手動によるモールドパウダーの供給が減少する。したがって、このような連続鋳造用ノズルにより、コストが削減される一方で、成形鋼の品質および連続鋳造工程の効率が改善される。
本発明は、添付図面とともに解釈される以下の特定の実施例の記載からよりよく理解されると考えられる。図面中、同様の参照番号は、同様の要素を特定する。
図1は、連続鋳造工程の概略図を示す。 図2は、図1の連続鋳造工程における従来技術の連続鋳造用ノズルの側面断面図である。 図3は、図2に示す従来技術のノズルの正面断面図である。 図4は、溶鋼が図2に示す従来技術のノズル内を流動し鋳型内に流入することによって形成される流路の側面図である。 図5は、図4に示す従来技術の流路の正面図である。 図6は、図4に示す従来技術の流路の正面図である。 図7は、図4に示す従来技術の流路の側面図である。 図8は、図4に示す従来技術の流路の底面図である。 図9は、図1の連続鋳造工程に使用される別の連続鋳造用ノズルの底部の側面図である。 図10は、図9のノズルの正面図である。 図11は、図9のノズルの流出口を示す、ノズルの一部側面図である。 図12は、12−12線による図9のノズルの断面図である。 図13は、13−13線による図9のノズルの断面図である。 図14は、溶鋼が図9のノズル内を流動し鋳型内に流入することによって形成される流路の側面図である。 図15は、図14に示す流路の正面図である。 図16は、図14に示す流路の正面図である。 図17は、図14に示す流路の側面図である。 図18は、図14に示す流路の底面図である。 図19は、図1の連続鋳造工程に使用される別の連続鋳造用ノズルの底部の斜視図である。 図20は、図19のノズルの正面断面図である。 図21は、図19のノズルの平面図である。 図22は、22−22線による図19のノズルの断面図である。 図20は、図19のノズルの側面断面図である。 図24は、図23の円24による図19のノズルの一部側面図である。
本図面は、決して限定することを意図するものではなく、本開示の様々な実施形態は、必ずしも図面に記載されていないものを含む様々な他の方法で実施することができると考えられる。本明細書に組み込まれ、その一部を形成する添付の図面は、本開示のいくつかの態様を示し、本明細書の記載と共に本開示の原理および概念を説明する役割を果たす。しかしながら、本開示は、図示される正確な配置に限定されないことが理解される。
本開示の以下の記載および実施形態は、本開示の範囲を限定するために使用されるべきではない。本開示の他の例、特徴、観点、実施形態、および利点は、以下の記載から当業者に明らかになると考えられる。理解されるように、本開示は、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書で具体的に考察された例示的な実施形態とは別の代替実施形態を考慮することができる。したがって、本図面および記載は、本質的に例示と見なされるべきであり、限定と見なされるべきではない。
図9〜13は、上記で説明した連続鋳造工程(10)における分岐した連続鋳造用ノズル(20)の底部(B)に組み込むことができる改良されたデフレクタ(deflector)(120)の1実施形態を示す。このデフレクタ(120)は、溶鋼(2)をノズル(20)の穴部(126)の中心部に方向転換することにより、連続鋳造用鋳型(18)内の溶鋼(2)の流体流を改善するように構成されている。図9を参照すると、デフレクタ(120)は、縦軸(A)に沿って当該デフレクタを通って延長する穴部(126)を有し、この穴部(126)は、上部(127)と下部(129)とを有する。図示する実施形態では、穴部(126)の上部(127)は、穴部(126)の下部(129)よりも大きい直径を有するため、上部と下部(127、129)との間に、穴部(126)の内側に向かって段状に突出する棚部(shelf)(123)が形成される。この棚部(123)により穴部(126)の直径は実質的に急激に減少するが、この直径の減少は、穴部(126)内を通る流体流の一部を実質的に急激に減少した直径の部分において、当該穴部の1若しくはそれ以上の壁部(121、122)から引き離し、デフレクタ(120)の縦軸(A)に向かう中心部の方向に方向転換させるのに十分なものである。当業者であれば、本明細書の教示に基づいて、さらに他の好適な棚部(123)の構成が明らかであると考えられる。図示した実施形態の穴部(126)は、さらに、その底部に閉端部(128)を有する。図10に示すように、一対の流出口(124)が、デフレクタ(120)の穴部(126)の対向する側壁部(122)上において、閉端部(128)に近接しかつ上方の位置に配設されている。一対の流出口(124)の各流出口は、穴部(126)からデフレクタ(120)の外面に延びる。
図示した実施形態において、穴部(126)は、第1の一対の壁部(121)と、第2の一対の側壁部(122)を有し、第1の一対の壁部(121)の各壁部(121)は、第2の一対の側壁部(122)の各側壁部(122)を横切る方向に位置する。図9で最もよく分かるように、第1の一対の壁部(121)の各壁部(121)は、穴部(126)の下部(129)において、棚部(123)から閉端部(128)に亘り、縦軸(A)の方向である内側に向かってテーパー状になっている。すなわち、壁部(121)は、図12に示す弓形状から図13に示す実質的に平坦形状にテーパー状になっているため、棚部(123)における表面(123b)から閉端部(128)における表面(128b)に向かってデフレクタ(120)の壁部(121)の厚さは増加する。棚部(123)は、側壁部(122)よりも壁部(121)において、内側に向かうより大きな段部(step)を有する。図10を参照すると、側壁部(122)は弓形状を形成し、棚部(123)から閉端部(128)に亘って縦軸(A)と実質的に平行である。したがって、図12、13に示すように、側壁部(122)はテーパー状にはなっておらず、棚部(123)における表面(123a)から閉端部(128)における表面(128a)に亘って均一の厚さで形成されている。このように、穴部(126)は、上部(127)における略円形状から下部(129)の頂部における略楕円形状を経て、下部(129)の底部における長方形形状に変化するが、他の任意の好適な形状を用いることができる。
これらの側壁部(122)は、各側壁部(122)上に対向する流出口(124)を有する。各流出口(124)は、平面(C)に沿った縦軸(A)から径方向外側に延びるように配置されている。図11を参照すると、各流出口(124)は、実質的に矩形状の開口部を有するが、他の任意の好適な形状を用いることができる。各流出口(124)は、約65mmの幅および約65mmの長さを有するが、他の任意の好適な寸法を用いることができる。図10で最もよく分かるように、少なくとも1つのフィレット(125)が側壁部(122)の各流出口(124)の上方に配置され、側壁部(122)と各流出口(124)との間に曲面を形成する。また、流出口(124)の壁部は、デフレクタ(120)の厚さを貫通して下向きに角度をなしていてもよい。この角度は、閉端部(128)に対して約15°であってもよいが、他の任意の好適な角度を用いることができる。当業者であれば、本明細書の教示に基づいて、さらに他の好適なデフレクタ(120)の構成が明らかであると考えられる。
したがって、デフレクタ(120)は、連続鋳造用ノズル(20)の底部に配置、かつ鋳型(18)内において溶鋼(2)の湯面よりも下に配置することができる。これにより、溶鋼(2)はデフレクタ(120)を通って流動し、流出口(124)から流出されて鋳型(18)に流入する。図14を参照すると、スライドゲートアセンブリ(16)が閉鎖位置から開放位置に移動して溶鋼(2)が鋳型(18)に流入するにつれて、流入する溶鋼の乱流噴射(3)は、ノズル(20)の穴部(26)の壁部近傍を流動する。次に、デフレクタ(120)は、溶鋼噴射(3)が流出口(124)を通して排出される前に、少なくとも溶鋼噴射(3)の一部を縦軸(A)に沿った穴部(126)の中心部に向かって方向転換させることができる。例えば、デフレクタ(120)の内部の棚部(123)によって溶鋼噴射(3)の流れが中断され、少なくとも溶鋼噴射(3)の一部が穴部(126)の壁部から引き離され、デフレクタ(120)の縦軸(A)に向かう中心部の方向に方向転換される。棚部(123)において、壁部(121)に設けられたより高い段部は、流出口(124)の上方にある、側壁部(122)に設けられたより低い段部と比べると、当該壁部(121)に沿ってより中心部に向う方向に溶鋼噴射(3)を方向転換させることができる。流出口(124)と平行に配置された側壁部(122)に設けられた、穴部(126)内のこのより小さい非連続部により、溶鋼(2)が流出口(124)の上方の穴部(126)の側壁部(122)から突然分離されるのを防ぐことができる。溶鋼噴射(3)が穴部(126)の閉端部(128)に到達すると、溶鋼噴射(3)内に渦巻流が生じ、溶鋼(2)が2つの流出口(124)から鋳型(18)に排出されるとき、この渦巻流により溶鋼(2)は、反対方向に向かう2つの流路(4)に分割される。
流出口(124)の上方に配置されたフィレット(125)により、穴部(126)を垂直方向に流動する溶鋼噴射(3)が、流出口(124)から排出される溶鋼の流路(4)へと移行する、溶鋼(2)の滑らかな移行が提供される。このような溶鋼(2)の滑らかな移行によって、ノズルの詰まりを減少させることができる。さらに、デフレクタ(120)内の壁部(121)に沿って穴部(126)の底部に延びるテイパー形状により、溶鋼噴射(3)をウェル状底部の中心線の方向に方向付ける推進力が増加する。このように、より大きな棚部(123)および/またはテイパー状の壁部(121)により、溶鋼噴射(3)は、流出口(124)を横切る方向に位置する壁部(121)から引き離され、かつ当該壁部(121)に沿いながら中心部に向かって方向転換される。一方、より小さな棚部(123)および/または実質的に直壁である側壁部(122)により、流出口(124)の上方でより少量の溶鋼噴射(3)が引き離され、かつ中心部に向かって方向転換される。これにより、フィレット(125)によって、流出口から排出された溶鋼噴射(3)を、流出口(124)と整合する平面(C)に沿って移行させることが可能となるため、溶鋼噴射(3)の流路(4)は、鋳型(18)の幅広面(19)ではなく、狭面(17)に衝突する。このように排出された溶鋼(2)を方向転換することによって、図15〜18に示すように、鋳型(18)の体積全体において著しく非対称的な流れを防ぐことが可能となり、デフレクタ(120)から排出される溶鋼噴射(3)の流路(4)は、より対称的になる。流路(4)がより対称的になることにより、湾曲した上部表面においてより均一的な温度分布を維持することができ、それにより、鋳型(18)の内部のより均一的な潤滑が促進される。
図15で最もよく分かるように、流路(4)の本流は平面(C)に沿って下向きかつ鋳型(18)の狭面に向かって流動し、流路(4)の派生流は平面(C)に沿って上向きかつ本流と反対の方向に流動する。デフレクタ(120)の形状により、流路(4)の派生流の上方ループ(upper loop)の推進力が増加し、より望ましい流れ模様が作られる。このように、デフレクタ(120)よってより望ましい溶鋼(2)の流路(4)が形成されることで、モールドパウダーの巻き込みに起因する重ね塗りの回数が減少し、鋳型(18)内に偏った流れを生じさせるノズルの詰まりが減少し、不均等で偏った流れを生じさせるノズル(20)の交換回数が減少し、鋳型(18)の表面欠陥が減少し、スラブに対する溶削の実施が減少し、連続鋳造工程(10)の中断が減少し、および/または鋳型(18)内への手動によるモールドパウダーの供給が減少する。このように、デフレクタ(120)によって、コストが削減される一方で、成形鋼の品質および連続鋳造工程の効率が改善される。当業者であれば、本明細書の教示に基づいて、さらに他の好適なデフレクタ(120)の構成および/または流路(4)が明らかであると考えられる。
例えば、別の実施形態であるデフレクタ(220)を図19〜24に示す。デフレクタ(220)は、棚部(123)の代わりに傾斜壁部(223)を有することを除いて、上記で説明したデフレクタ(120)と類似している。図19を参照すると、デフレクタ(220)は、縦軸(A)に沿って当該デフレクタの中心部を通って延長する穴部(226)を有し、この穴部(226)は、上部(227)と下部(229)とを有する。図示する実施形態では、穴部(226)の上部(227)は、壁部(221)に沿って穴部(226)の下部(229)よりも大きい直径を有する。図19および図23で最もよく分かるように、傾斜壁部(223)は、上部と下部(227、229)との間に配置され、穴部(226)の壁部(221)に沿って穴部(226)内部で内側に向かって傾斜している。傾斜壁部(223)により穴部(226)の直径は実質的に急激に減少するが、この直径の減少は、穴部(226)内を通る流体流の一部を実質的に急激に減少した直径の部分において、当該穴部の1若しくはそれ以上の壁部(221、222)から引き離し、デフレクタ(220)の縦軸(A)に向かう中心部の方向に方向転換させるのに十分なものである。穴部(226)は、さらに、その底部に閉端部(128)を有する。図19に示すように、一対の流出口(224)が、デフレクタ(220)の穴部(226)の対向する側壁部(222)上において、閉端部(128)に近接しかつ上方の位置に配設されている。一対の流出口(224)の各流出口(224)は、平面(C)に沿って穴部(226)からデフレクタ(220)の外面に延びる。
図23で最もよく分かるように、側壁部(222)を横切る方向に位置する穴部(226)の壁部(221)は、穴部(226)の下部(229)において、傾斜壁部(223)から閉端部(128)に亘り、上記で説明したデフレクタ(120)のようにテーパー状になっている代わりに、縦軸(A)に沿って実質的に平行である。したがって、図21および図22に示すように、壁部(221)は、実質的に均一的な平坦面を有するため、傾斜壁部(223)から閉端部(128)に亘るデフレクタ(220)の厚さは実質的に一定である。図20〜22を参照すると、側壁部(222)は弓形状を形成し、また、縦軸(A)に沿って実質的に平行であり、これによってデフレクタ(220)に均一的な厚さが形成される。側壁部(222)は傾斜壁部を有さず、実質的に直壁であり、穴部(226)の上部(227)および下部(229)は、側壁部(222)に沿って実質的に同一の直径を有する。したがって、穴部(226)は、上部(227)から下部(229)に亘って、略円形の外形状から長方形の外形状に変化するが、他の任意の好適な形状を用いることができる。一部の実施形態では、上部(227)は約78mmの円径を有してもよく、下部(229)は約78mmの長さおよび約46mmの幅を有してもよいが、他の任意の好適な寸法を用いることができる。さらに、下部(229)は約382mmの長さを有してもよいが、他の任意の好適な長さを用いることができる。
図24に示すように、側壁部(222)は、対向する流出口(224)を有する。図示する実施形態では、各流出口(224)は実質的に長方形の開口部を有するが、他の任意の好適な形状を用いることができる。各流出口(224)は約55mmの幅および約78mmの長さ有してもよいが、他の任意の好適な寸法を用いることができる。図20で最もよく分かるように、少なくとも1つのフィレット(225)が側壁部(222)の各流出口(224)の上方に配置され、側壁部(222)と各流出口(224)との間に曲面を形成する。また、流出口(224)の壁部は、デフレクタ(220)の厚さを貫通して下向きに角度をなしていてもよい。この角度は、閉端部(228)に対して約15°の角度(α)であってもよいが、他の任意の好適な角度を用いることができる。図示する実施形態では、流出口(224)の底部は閉端部(228)から約13mmの位置に配置されているが、他の任意の好適な配置位置を用いることができる。当業者であれば、本明細書の教示に基づいて、さらに他の好適なデフレクタ(220)の構成が明らかであると考えられる。
したがって、デフレクタ(220)は、連続鋳造用ノズル(20)の底部に配置、かつ鋳型(18)内において溶鋼(2)の湯面よりも下に配置することができる。これにより、溶鋼(2)はデフレクタ(220)を通って流動し、流出口(224)から流出されて鋳型(18)に流入する。デフレクタ(220)は、溶鋼噴射(3)が流出口(224)を通して排出される前に、少なくとも溶鋼噴射(3)の一部を縦軸(A)に沿った穴部(226)の中心部に向かって方向転換させることができる。例えば、デフレクタ(220)の内部の側壁部(222)によって溶鋼噴射(3)の流れが中断され、少なくとも溶鋼噴射(3)の一部が穴部(226)の壁部から引き離され、中心部に向かって方向転換される。流出口(124)と平行に配置された側壁部(222)の実質的に直線的な形状により、溶鋼(2)がこれらの側壁部(222)から突然分離されるのを防ぐことができる。溶鋼噴射(3)は、穴部(226)の閉端部(228)に到達すると、溶鋼噴射(3)内に渦巻流が生じ、溶鋼(2)が2つの流出口(224)から鋳型(18)に排出されるとき、この渦巻流により溶鋼(2)は、反対方向に向かう2つの流路(4)に分割される。
流出口(224)の上方に配置されたフィレット(225)により、穴部(226)を垂直方向に流動する溶鋼噴射(3)が、流出口(224)から排出される溶鋼の流路(4)へと移行する、溶鋼(2)の滑らかな移行が提供される。このような滑らかな移行によって、ノズルの詰まりを減少させることができる。さらに、デフレクタ(220)内の側壁部(222)間の直径に比べてより小さい壁部(121)間の直径により、溶鋼噴射(3)をウェル状底部の中心線の方向に方向付ける推進力が増加する。このように、傾斜壁部(223)および/または壁部(221)間のより小さい直径により、溶鋼噴射(3)は、流出口(224)を横切る方向に位置する壁部(221)から引き離され、かつ当該壁部(221)に沿いながら中心部に向かって方向転換される。一方、傾斜壁部(223)および/またはより大きな直径を有さない、実質的に直壁である側壁部(122)により、流出口(224)の上方でより少量の溶鋼噴射(3)が引き離され、かつ中心部に向かって方向転換される。これにより、フィレット(225)によって、溶鋼噴射(3)の流路(4)が流出口(224)によって画定された平面(C)に沿って導かれ、鋳型(18)の幅広面(19)ではなく、狭面(17)に衝突するように、流出口から排出された溶鋼噴射(3)を移行させることが可能となる。このように排出された溶鋼(2)を方向転換することによって、鋳型(18)の体積全体において著しく非対称的な流れを防ぐことが可能となり、デフレクタ(220)から排出される溶鋼噴射(3)の流路(4)は、より対称的になり、および/または流路(4)の上方ループの推進力が増加し、鋳型(18)に流入する溶鋼(2)のより望ましい流れが提供される。当業者であれば、本明細書の教示に基づいて、さらに他の好適なデフレクタ(220)の構成が明らかであると考えられる。
1実施形態において、連続鋳造用ノズルは底部にデフレクタを有する。前記デフレクタは、開口端部から閉端部に亘り、前記デフレクタの縦軸に沿って延長する穴部を有する。前記穴部は、第1の一対の壁部と、当該第1の一対の壁部を横切る方向に位置する第2の一対の壁部とを有する。一対の流出口が前記穴部から前記デフレクタを貫通して前記デフレクタの外面に延長する。前記穴部の前記第1の一対の壁部間における幅は、前記穴部の上部と下部との間において実質的に急激に減少する。前記一対の流出口の各流出口は、前記第2の一対の壁部の対向する壁部に配置される。前記一対の流出口は、前記穴部の前記閉端部に近接しかつその上方に配置される。前記第2の一対の壁部の各壁部は、各流出口の上方に配置され、各壁部と各流出口との間に曲面を形成する少なくとも1つのフィレットを有する。前記一対の流出口の各流出口は、前記第1の一対の壁部と実質的に平行な平面に沿って延長するものであり、当該平面に沿った前記デフレクタの縦軸に対して下向きに角度をなす。前記第1の一対の壁部の各壁部は、前記穴部の前記上部と前記下部との間において前記デフレクタの縦軸を横切る方向に設けられた棚部を有し、これにより、前記第1の一対の壁部の各壁部は、当該縦軸に向かって内側に段状に突出する。前記第1の一対の壁部の各壁部は、前記棚部から前記穴部の前記閉端部に亘って、前記縦軸の方向に内側に向かってテーパー状になっている。前記第2の一対の壁部の各壁部は、前記デフレクタの縦軸を横切る方向に設けられた棚部を有し、これにより、前記第2の一対の壁部の各壁部は、当該縦軸に向かって内側に段状に突出するものであり、前記第2の一対の壁部間の前記棚部の厚さは前記第1の一対の壁部間の前記棚部の厚さより小さい。前記第1の一対の壁部の各壁部は、前記上部における弓形状面と、前記下部における平坦面とを有する。前記第1の一対の壁部の各壁部は、前記上部と前記下部との間に傾斜部を有し、これにより、前記デフレクタの縦軸に向かって内側に傾斜する。前記第1の一対の壁部の各壁部は、前記傾斜部から前記穴部の前記閉端部に亘って、前記デフレクタの縦軸と実質的に平行である。前記第2の一対の壁部の各壁部は、均一な弓形状面を有する。
別の実施形態において、連続鋳造用ノズルは底部にデフレクタを有する。前記デフレクタは、開口端部から閉端部に亘り、前記デフレクタの縦軸に沿って延長する穴部を有する。一対の流出口が前記穴部から前記デフレクタを貫通して前記デフレクタの外面に延長する。前記穴部の直径は、前記デフレクタの縦軸に沿って前記一対の流出口の上方で実質的に急激に減少するものであり、それにより、前記デフレクタを通る流体流の一部が前記穴部の表面から引き離され、前記一対の流出口から排出される前に当該流体流が前記縦軸に向かって方向転換される。
ノズルを通して流体を連続鋳造用鋳型内に導入する方法であって、前記ノズルは、開口端部から閉端部に亘り、縦軸に沿って延長する穴部と、前記穴部から前記ノズルを貫通して前記ノズルの閉端部上方の外面に延長する一対の流出口とを有し、この方法は、前記鋳型内に前記ノズルの底部を配置する工程と、前記穴部の縦軸から前記流体の流路がオフセットするように前記ノズルの開口端部に流体を流入する工程と、前記流体の流路の少なくとも一部が前記穴部の表面から引き離されるように前記穴部を通る前記流体の流路を前記穴部の縦軸に向かって方向転換する工程と、前記一対の流出口を通して前記流体を前記鋳型内に分注する工程とを有する。前記ノズルは、前記一対の流出口の各流出口の上方に配置され、曲面を有する少なくとも1つのフィレットを有し、これにより、前記流体の流路が、前記ノズルの縦軸に沿った垂直方向から、前記ノズルの縦軸を横切る方向に設けられた前記一対の流出口を通る外側の方向に滑らかに移行する。前記一対の流出口は、各流出口の中心部分が所定の平面に沿って延長するように当該平面と整合しているものであり、前記流体は、前記一対の流出口から前記鋳型に分注される際に当該平面に沿って外側に導かれる。前記流体は、前記鋳型の狭面に向かって導かれる。前記一対の流出口の第1の流出口を通して分注される前記流体の流路と、前記一対の流出口の第2の流出口を通して分注される前記流体の流路は実質的に対称的である。前記一対の流出口の各流出口から分注される前記流体の流路の本流は、前記ノズルから外側下向きに導かれるものであり、前記一対の流出口の各流出口から分注される前記流体の流路の派生流は、前記ノズルから外側上向きに方向付けられて上方ループを形成する。前記穴部の直径は実質的に急激に減少し、それにより、前記流体の流路の少なくとも一部が前記穴部の表面から引き離される。前記ノズルの縦軸に向かう流量は、前記穴部の前記一対の流出口を有する表面を横切る方向に位置する前記穴部の表面に沿って増加する。
本発明の様々な実施形態を示しかつ記載してきたが、本明細書に記載の方法およびシステムのさらなる適用は、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者による適切な変更形態によって達成することができる。そのような潜在的な変更形態のいくつかが言及されており、他の形態は当業者にとって明らかであろう。例えば、上述の例、実施形態、幾何学的形状、材料、寸法、比率、および工程などは、例示的なものであり、必須ではない。したがって、本発明の範囲は、本明細書に記載の任意の請求項の観点から考慮されるべきであり、本明細書および図面に示されかつ記載された構造および作用の詳細に限定されるものではないと理解される。
したがって、鋳型内により均等な溶鋼流路を生成する連続鋳造用ノズルを提供する必要がある。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、以下のものがある(国際出願日以降国際段階で引用された文献を含む)。
(先行技術文献)
(特許文献)
(特許文献1) 米国特許第6,675,996号明細書
(特許文献2) 国際公開第01/17715号
(特許文献3) 英国特許出願公開第2444805号明細書
したがって、デフレクタ(120)は、連続鋳造用ノズル(20)の底部に配置、かつ鋳型(18)内において溶鋼(2)の湯面よりも下に配置することができる。これにより、溶鋼(2)はデフレクタ(120)を通って流動し、流出口(124)から流出されて鋳型(18)に流入する。図14を参照すると、スライドゲートアセンブリ(16)が閉鎖位置から開放位置に移動して溶鋼(2)が鋳型(18)に流入するにつれて、流入する溶鋼の乱流噴射(3)は、ノズル(20)の穴部(26)の壁部近傍を流動する。次に、デフレクタ(120)は、溶鋼噴射(3)が流出口(124)を通して排出される前に、少なくとも溶鋼噴射(3)の一部を縦軸(A)に沿った穴部(126)の中心部に向かって方向転換させることができる。例えば、デフレクタ(120)の内部の棚部(123)によって溶鋼噴射(3)の流れが中断され、少なくとも溶鋼噴射(3)の一部が穴部(126)の壁部から引き離され、デフレクタ(120)の縦軸(A)に向かう中心部の方向に方向転換される。棚部(123)において、壁部(121)に設けられたより大きな段部は、流出口(124)の上方にある、側壁部(122)に設けられたより小さな段部と比べると、当該壁部(121)に沿ってより中心部に向う方向に溶鋼噴射(3)を方向転換させることができる。流出口(124)と平行に配置された側壁部(122)に設けられた、穴部(126)内のこのより小さい非連続部により、溶鋼(2)が流出口(124)の上方の穴部(126)の側壁部(122)から突然分離されるのを防ぐことができる。溶鋼噴射(3)が穴部(126)の閉端部(128)に到達すると、溶鋼噴射(3)内に渦巻流が生じ、溶鋼(2)が2つの流出口(124)から鋳型(18)に排出されるとき、この渦巻流により溶鋼(2)は、反対方向に向かう2つの流路(4)に分割される。

Claims (20)

  1. 底部にデフレクタを有する連続鋳造用ノズルであって、前記デフレクタは、
    開口端部から閉端部に亘り、前記デフレクタの縦軸に沿って延長する穴部であって、第1の一対の壁部と第2の一対の壁部とを有し、当該第1の一対の壁部の各壁部は、当該第2の一対の壁部の各壁部を横切る方向に位置するものである、前記穴部と、
    前記穴部から前記デフレクタを貫通して前記デフレクタの外面に延長する一対の流出口と
    を有し、
    前記穴部の前記第1の一対の壁部間における幅は、前記穴部の上部と下部との間において実質的に急激に減少するものであり、
    前記一対の流出口の各流出口は、前記第2の一対の壁部の対向する壁部に配置されるものである、
    ノズル。
  2. 請求項1記載のノズルおいて、前記一対の流出口は、前記穴部の前記閉端部に近接しかつその上方に配置されるものである、ノズル。
  3. 請求項1記載のデフレクタにおいて、前記第2の一対の壁部の各壁部は、各流出口の上方に配置され、各壁部と各流出口との間に曲面を形成する少なくとも1つのフィレットを有するものである、デフレクタ。
  4. 請求項1記載のデフレクタにおいて、前記一対の流出口の各流出口は、前記第1の一対の壁部と実質的に平行な平面に沿って延長するものであり、当該平面に沿った前記デフレクタの縦軸に対して下向きに角度をなすものである、デフレクタ。
  5. 請求項1記載のノズルにおいて、前記第1の一対の壁部の各壁部は、前記穴部の前記上部と前記下部との間において前記デフレクタの縦軸を横切る方向に設けられた棚部を有し、これにより、前記第1の一対の壁部の各壁部は、当該縦軸に向かって内側に段状に突出するものである、ノズル。
  6. 請求項5記載のノズルにおいて、前記第1の一対の壁部の各壁部は、前記棚部から前記穴部の前記閉端部に亘って、前記縦軸の方向に内側に向かってテーパー状になっているものである、ノズル。
  7. 請求項5記載のノズルにおいて、前記第2の一対の壁部の各壁部は、前記デフレクタの縦軸を横切る方向に設けられた棚部を有し、これにより、前記第2の一対の壁部の各壁部は、当該縦軸に向かって内側に段状に突出するものであり、前記第2の一対の壁部間の前記棚部の厚さは前記第1の一対の壁部間の前記棚部の厚さより小さいものである、ノズル。
  8. 請求項1記載のノズルにおいて、前記第1の一対の壁部の各壁部は、前記上部における弓形状面と、前記下部における平坦面とを有するものである、ノズル。
  9. 請求項1記載のノズルにおいて、前記第1の一対の壁部の各壁部は、前記上部と前記下部との間に傾斜部を有し、これにより、前記デフレクタの縦軸に向かって内側に傾斜するものである、ノズル。
  10. 請求項9記載のノズルにおいて、前記第1の一対の壁部の各壁部は、前記傾斜部から前記穴部の前記閉端部に亘って、前記デフレクタの縦軸と実質的に平行である、ノズル。
  11. 請求項1記載のノズルにおいて、前記第2の一対の壁部の各壁部は、均一な弓形状面を有するものである、ノズル。
  12. 底部にデフレクタを有する連続鋳造用ノズルであって、前記デフレクタは、
    開口端部から閉端部に亘り、前記デフレクタの縦軸に沿って延長する穴部と、
    前記穴部から前記デフレクタを貫通して前記デフレクタの外面に延長する一対の流出口と
    を有し、
    前記穴部の直径は、前記デフレクタの縦軸に沿って前記一対の流出口の上方で実質的に急激に減少するものであり、それにより、前記デフレクタを通る流体流の一部が前記穴部の表面から引き離され、前記一対の流出口から排出される前に当該流体流が前記縦軸に向かって方向転換されるものである、
    ノズル。
  13. ノズルを通して流体を連続鋳造用鋳型内に導入する方法であって、前記ノズルは、開口端部から閉端部に亘り、縦軸に沿って延長する穴部と、前記穴部から前記ノズルを貫通して前記ノズルの閉端部上方の外面に延長する一対の流出口とを有し、この方法は、
    前記鋳型内に前記ノズルの底部を配置する工程と、
    前記穴部の縦軸から前記流体の流路がオフセットするように前記ノズルの開口端部に流体を流入する工程と、
    前記流体の流路の少なくとも一部が前記穴部の表面から引き離されるように前記穴部を通る前記流体の流路を前記穴部の縦軸に向かって方向転換する工程と、
    前記一対の流出口を通して前記流体を前記鋳型内に分注する工程と
    を有する方法。
  14. 請求項13記載の方法において、前記ノズルは、前記一対の流出口の各流出口の上方に配置され、曲面を有する少なくとも1つのフィレットを有し、これにより、前記流体の流路が、前記ノズルの縦軸に沿った垂直方向から、前記ノズルの縦軸を横切る方向に設けられた前記一対の流出口を通る外側の方向に滑らかに移行するものである、方法。
  15. 請求項13記載の方法において、前記一対の流出口は、各流出口の中心部分が所定の平面に沿って延長するように当該平面と整合しているものであり、前記流体は、前記一対の流出口から前記鋳型に分注される際に当該平面に沿って外側に導かれるものである、方法。
  16. 請求項15記載の方法において、前記流体は、前記鋳型の狭面に向かって導かれるものである、方法。
  17. 請求項13記載の方法において、前記一対の流出口の第1の流出口を通して分注される前記流体の流路と、前記一対の流出口の第2の流出口を通して分注される前記流体の流路は実質的に対称的である、方法。
  18. 請求項13記載の方法において、前記一対の流出口の各流出口から分注される前記流体の流路の本流は、前記ノズルから外側下向きに導かれるものであり、前記一対の流出口の各流出口から分注される前記流体の流路の派生流は、前記ノズルから外側上向きに方向付けられて上方ループを形成するものである、方法。
  19. 請求項13記載の方法において、前記穴部の直径は実質的に急激に減少するものであり、それにより、前記流体の流路の少なくとも一部が前記穴部の表面から引き離されるものである、方法。
  20. 請求項13記載の方法において、前記ノズルの縦軸に向かう流量は、前記穴部の前記一対の流出口を有する表面を横切る方向に位置する前記穴部の表面に沿って増加するものである、方法。
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