本願は、2016年11月4日に中国特許庁に出願された、「疑似コロケーション情報の送信および受信の方法、機器、ネットワークデバイス、端末」と題する中国特許出願第201610981779.9号に対する優先権を主張し、これは参照によって全体として本明細書に組み込まれる。
本願は通信技術の分野、特に、通信方法、通信機器、ネットワークデバイスおよび端末に関する。
近年のインテリジェントモバイル端末などのデバイスの普及により、システムスループットに対して、より高い要求が課されている。スペクトルリソースがますます不足している状況下で、協調マルチポイント送信/受信(Coordination multiple point、CoMP)をサポートする通信モードが登場した。
CoMP通信モードにおいて、信号は、複数の異なる送信ポイント(Transmitting receiving point、TRP)に由来し得る。信号の正確な受信および復調を確実にするために、疑似コロケーション(Quasi−Co−Location、QCL)関係を有する参照信号の概念、例えば、セル固有参照信号(Cell−specific Reference Signal、CRS)またはチャネル状態情報参照信号(Channel State Information Reference Signal、CSI−RS)が導入された。端末はCRS/CSI−RSに基づいて大規模特性パラメータを推定し得る。大規模特性パラメータは、遅延広がり、ドップラー広がり、ドップラー周波数シフト、平均チャネルゲイン、平均遅延のうち1または複数を含む。例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)通信システムのプロトコルリリース11(Release11)において、CoMPをサポートするためにアンテナポートQCLが導入される。アンテナポートQCLは、アンテナポートによって送信された信号が同一の大規模フェージングを経て、同一の大規模特性パラメータを有することを示す。例えば、QCL関係がアンテナポートAとアンテナポートBとの間に存在するとき、アンテナポートA上の信号を使用することにより推定された大規模チャネル特性パラメータは、アンテナポートB上の信号にも適用可能である。
LTEシステムにおいて、サービスを提供する基地局からの物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)を受信し、協調された基地局からの物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)を端末が受信するのをサポートするために、新しい送信モード(transmission mode 10)がR11において定義される。PDSCHを送信する基地局を示すために、および、PDSCHに対応する大規模チャネル特性と一致するアンテナポートを示すために、物理ダウンリンク共有チャネルリソース要素マッピングおよび疑似コロケーションインジケータ(PDSCH RE Mapping and Quasi−Co−Location Indicator、PQI)が導入される。LTEシステムにおいて、同一のTRPについて、端末によって受信されたPDSCHに対応する復調参照信号(Demodulation Reference Symbol、DMRS)についてのすべてのポートの間にQCL関係がある。すなわち、アンテナポート7とアンテナポート14との間に疑似コロケーション関係がある。したがって、端末は、PQIに基づいて、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)構成のPDSCHリソース要素マッピングおよびQCL構成情報に関連して、PDSCHを復調するために使用される必要があるDMRSに対応する無線チャネルパラメータを認識し得る。
しかしながら、第5世代(5G)通信システムにおいて、複数のアンテナパネルの大規模アレイ構造は、同一のTRPにおいて構成され得て、異なるアンテナパネルによって形成される異なるビームは異なる大規模特性を有する(大規模特性は、遅延広がり、ドップラー広がり、ドップラー周波数シフト、平均チャネルゲインおよび平均遅延に加えて、到達角度(angle of arrival、AOA)、到達角度広がり(angle of arrival spread、AAS)、離脱角度(angle of departure、AOD)、離脱角度広がり(angle of departure spread、ADS)、空間相関(spatial correlation)などを更に含む)。したがって、同一のTRPについて、信号を送信するためのアンテナポート間にQCL関係は無いことがあり得る。結果として、QCL情報がPQIインジケータに基づいて構成されるとき、端末は情報に基づいて大規模特性パラメータを推定できない。異なるビームの異なる大規模特性パラメータは、大規模特性パラメータのうち1または複数が異なることを示し得る。
したがって、5G通信システムに適用可能なQCL情報構成方法をどのように提供するかは、解決されるべき緊急の問題である。
本願の実施形態は、通信方法および通信機器を提供し、具体的には、疑似コロケーション情報を送信および受信する方法および機器、ネットワークデバイスならびに端末を提供し、これにより、端末は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビームを決定し、正確に大規模チャネル特性推定を実行できる。
第1態様によれば、QCL情報を送信および受信する方法が提供される。当該方法において、ネットワークデバイスは、決定されたQCLビーム情報を端末へ送信する。QCLビーム情報は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報を含む。QCLビーム情報の受信後、端末は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する、QCL指示情報に含まれるビーム情報に基づいて、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビームを決定し得て、更に、ビームを通じて送信される送信済み参照信号を決定し、決定された送信済み参照信号に基づいて大規模チャネル特性推定を実行し得る。
参照信号は、復調参照信号、チャネル状態情報参照信号、または、別の参照信号を含み得る。ここではこれに限定されない。QCLビーム情報は、ビーム識別子、ビームアンテナポート情報または他のビーム関連情報であり得る。ビーム識別子情報はビーム同期信号識別子であり得る。ビームは、送信ビームおよび受信ビームを含み得る。送信ビームは、アンテナを介して信号が送信された後に、空間において異なる方向に形成された信号強度の分布を示す。受信ビームは、アンテナから受信された無線信号の、空間における異なる方向の信号強度の分布を示す。ビームは、ビームスキャンのための参照信号、ビーム参照信号、ビームスキャンのための参照信号、または、ビーム同期信号などのビーム関連信号であり得る。任意選択で、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する決定されたビームは、物理ビーム、または、上述のビームスキャンのための参照信号、ビーム参照信号、ビームスキャンのための参照信号、もしくはビーム同期信号などのビーム関連信号であり得る。更に、ビームを通じて送信される送信済み参照信号は、物理ビームを通じて送信される、ビームスキャンのための参照信号、ビーム参照信号、ビームスキャンのための参照信号、もしくは、ビーム同期信号などのビーム関連信号のうち1または複数であり得る、または、ビーム情報に対応する、ビームスキャンのための参照信号、ビーム参照信号、ビームスキャンのための参照信号、もしくは、ビーム同期信号などのビーム関連信号のうち1または複数であり得る。
可能な設計において、ネットワークデバイスは、無線リソース制御RRCシグナリングを通じてQCLビーム情報を送信する。
QCLビーム情報は、少なくとも1つの組のQCLビーム情報を含む。ネットワークデバイスは、RRCシグナリングを通じて少なくとも1つの組のQCLビーム情報を端末へ送信し、ダウンリンク制御情報を通じて、端末によって現在使用される参照信号に適用可能なQCLビーム情報を示す。現在使用されている参照信号に適用可能なQCLビーム情報は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報である。
本願の本実施形態において、RRCシグナリングにおいてQCLビーム情報を元のQCL指示情報に追加することは、以下の2つの方式で実装され得る。
第1実装において、QCLビーム情報は、データリソースマッピングおよびQCL構成情報に追加され、これにより、QCLビーム情報がRRCシグナリングに追加されたことを示すために使用されるパラメータ情報は物理層プロトコルに追加される。
別の実装において、QCLビーム情報は非ゼロパワーCSI−RS構成パラメータに追加され、CSI−RSのQCLビーム情報を示す。
別の可能な設計において、参照信号がDMRSである場合、DMRSアンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報は、非ゼロパワーCSI−RS構成パラメータ識別子に対応するCSI−RSリソース構成情報に含まれるQCLビーム情報である。
更に別の可能な設計において、ネットワークデバイスは、参照信号アンテナポートを通じて参照信号を送信するために使用される時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースに基づいて、時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を決定し、時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を端末に送信し得る。
ネットワークデバイスは、時間領域QCLビーム情報リスト、周波数領域QCLビーム情報リストおよび時間周波数領域QCLビーム情報リストのうち少なくとも1つを端末へ送信し得る。端末は、ネットワークデバイスからの周波数領域QCLビーム情報リストを受信した後に、異なる周波数帯における参照信号のQCLビームを決定し得て、異なる周波数帯において大規模チャネル特性推定を実行し得る。端末は、ネットワークデバイスからの時間領域QCLビーム情報リストを受信した後に、異なるサブフレーム、タイムスロットまたは他の時間単位における参照信号のQCLビームを決定してから、異なるサブフレーム、タイムスロットまたは他の時間単位において大規模チャネル特性推定を実行し得る。端末は、ネットワークデバイスからの時間周波数領域QCLビーム情報リストを受信した後に、異なる時間周波数領域リソースにおける参照信号のQCLビームを決定してから、異なる時間周波数領域において大規模チャネル特性推定を実行し得る。
更に別の可能な設計において、ネットワークデバイスは、DCIを通じてQCLビーム情報を送信し得る。
DCIを通じてネットワークデバイスによって送信されるQCLビーム情報は、データを送信するために端末によって現在使用される参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報であり得る。端末がDCIを端末へ送信した後に、端末は、受信されたDCIに基づいて、データを送信するために現在使用されている参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム、および、決定されたビームによって送信された送信済み参照信号を正確に決定し、決定された送信済み参照信号に基づいて大規模チャネル特性推定を実行し得る。例えば、参照信号アンテナポートの大規模特性は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する、決定されたビームに基づいて決定され得る。
第2態様によれば、通信機器が提供される。通信機器は、第1態様におけるネットワークデバイスを実装する機能を有する。機能はハードウェアにより実装され得る、または、対応するソフトウェアを実行するハードウェアにより実装され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、上述の機能に対応する1または複数のモジュールを含む。モジュールは、ソフトウェアおよび/またはハードウェアであり得る。
可能な設計において、通信機器は、処理ユニットおよび送信ユニットを含み、処理ユニットおよび送信ユニットの機能は、方法の段階に対応し得る。詳細はここでは再度説明しない。
第3態様によれば、通信機器が提供される。疑似コロケーション情報受信デバイスは、第1態様における端末を実装する機能を有する。機能は、ハードウェアによって実装され得る、または、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、上述の機能に対応する1または複数のモジュールを含む。モジュールは、ソフトウェアおよび/またはハードウェアであり得る。
可能な設計において、通信機器は、受信ユニットおよび処理ユニットを含み、受信ユニットおよび処理ユニットの機能は、方法の段階に対応し得る。詳細はここでは再度説明しない。
第4態様によれば、ネットワークデバイスが提供され、ネットワークデバイスは、プロセッサ、メモリおよび送受信機を含む。
メモリは、命令を記憶するよう構成される。プロセッサは、メモリに記憶された命令を実行して、送受信機を制御して信号を受信および送信するよう構成される。プロセッサが、メモリに記憶された命令を実行するとき、ネットワークデバイスは、第1態様におけるネットワークデバイスに関する任意の方法を実行するよう構成される。
第5態様によれば、端末が提供され、端末は、プロセッサ、メモリおよび送受信機を含む。
メモリは、命令を記憶するよう構成される。プロセッサは、メモリに記憶された命令を実行して、送受信機を制御して信号を受信および送信するよう構成される。プロセッサが、メモリに記憶された命令を実行するとき、端末は、第1態様における端末に関する任意の方法を実行するよう構成される。
第6態様によれば、コンピュータ記憶媒体が提供され、コンピュータ記憶媒体は、いくつかの命令を記憶するよう構成される。命令が実行されるとき、上述の端末またはネットワークデバイスに関する任意の方法が実行され得る。
第7の態様によれば、通信システムが提供され、通信システムは、端末およびネットワークデバイスを含む。ネットワークデバイスは、第4態様におけるネットワークデバイスであり、端末は第5態様における端末である。
本願において提供されるネットワークデバイスは、上述の方法の態様におけるネットワークデバイスの動作を実装する機能を有し、上述の方法の態様に記載された段階または機能を実行するよう構成される対応する手段(means)を含む。段階または機能は、ソフトウェア、ハードウェアまたはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによって実装され得る。
可能な設計において、ネットワークデバイスは、1または複数のプロセッサを含み、1または複数のプロセッサは、上述の方法における対応する機能をネットワークデバイスが実行するのをサポートするよう構成される。任意選択で、ネットワークデバイスは更に、1または複数のメモリを含み得る。メモリは、プロセッサと結合し、ネットワークデバイスに必要なプログラムおよび/または命令を記憶するよう構成され、更にデータを記憶し得る。1または複数のメモリは、プロセッサと統合され得る、または、プロセッサから分離され得る。プロセッサがメモリにおけるプログラムおよび/または命令を実行するとき、ネットワークデバイスは、上述の方法における対応する段階を実行する。
可能な設計において、ネットワークデバイスは、1または複数のプロセッサおよび通信ユニットを含む。1または複数のプロセッサは、例えば、QCLビーム情報の決定など、上述の方法における対応する機能をネットワークデバイスが実装するのをサポートするよう構成される。通信ユニットは、ネットワークデバイスと別のデバイスとの間の通信をサポートするよう構成され、それにより、例えば、プロセッサによって生成されたQCLビーム情報を送信するなど、受信および/または送信機能を実装する。
任意選択で、ネットワークデバイスは、1または複数のメモリを更に含み得る。メモリは、プロセッサと結合し、ネットワークデバイスに必要なプログラム命令および/またはデータを記憶するよう構成される。1または複数のメモリは、プロセッサと統合され得る、または、プロセッサから分離され得る。本願ではこれに限定されない。
ネットワークデバイスは、基地局、gNB、TRPまたは同様のものであり得て、通信ユニットは送受信機または送受信回路であり得る。任意選択で、送受信機は入出力回路またはインタフェースであり得る。
ネットワークデバイスは通信チップであり得る。通信ユニットは通信チップの入出力回路またはインタフェースであり得る。
本願は機器を更に提供し、当該機器は、上述の方法の態様における端末の動作を実装する機能を有し、上述の方法の態様に記載される段階または機能を実行するよう構成される対応する手段(means)を含む。段階または機能は、ソフトウェア、ハードウェアまたはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによって実装され得る。
可能な設計において、機器は、1または複数のプロセッサを含み、1または複数のプロセッサは、上述の方法における端末の対応する機能を機器が実行するのをサポートするよう構成される。任意選択で、機器は、1または複数のメモリを更に含み得る。メモリは、プロセッサと結合し、機器に必要なプログラムおよび/または命令を記憶するよう構成され、更にデータを記憶し得る。1または複数のメモリは、プロセッサと統合され得る、または、プロセッサから分離され得る。プロセッサがメモリにおけるプログラムおよび/または命令を実行するとき、機器は、上述の方法における対応する段階を実行する。
可能な設計において、機器は、1または複数のプロセッサおよび通信ユニットを含む。1または複数のプロセッサは、例えば、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビームを決定するなど、上述の方法における端末の対応する機能を機器が実装するのをサポートするよう構成される。通信ユニットは、機器と別のデバイスとの間の通信をサポートするよう構成され、それにより、例えば、QCLビーム情報を受信するなど、受信および/または送信機能を実装する。
任意選択で、機器は、1または複数のメモリを更に含み得る。メモリは、プロセッサと結合し、ネットワーク機器に必要なプログラム命令および/またはデータを記憶するよう構成される。1または複数のメモリは、プロセッサと統合され得る、または、プロセッサから分離され得る。本願ではこれに限定されない。
機器はインテリジェント端末、ウェアラブルデバイスまたは同様のものであり得て、通信ユニットは、送受信機または送受信回路であり得る。任意選択で、送受信機は入出力回路またはインタフェースであり得る。
機器は通信チップであり得る。通信ユニットは通信チップの入出力回路またはインタフェースであり得る。
本願の実施形態において、ネットワークデバイスは決定されたQCLビーム情報を端末へ送信する。QCLビーム情報は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報を含む。QCLビーム情報の受信後、端末は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する、QCL指示情報に含まれるビーム情報に基づいて、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビームを決定し得て、更に、ビームを通じて送信される送信済み参照信号を決定し、決定された送信済み参照信号に基づいて大規模チャネル特性推定を実行し得る。
本願の実施形態に係る1つのTRPに含まれる4つのアンテナパネルによって形成されるビームの概略図である。
本願の実施形態に係る1つのTRPに含まれる4つのアンテナパネルによって形成されるビームの概略図である。
ネットワークデバイスと端末との間の通信の概略図である。
ネットワークデバイスおよび端末の内部構造の簡略化された概略図である。
本願の実施形態に係るQCL情報構成方法のフローチャートである。
本願の実施形態に係るQCL情報送信デバイスの概略構造図である。
本願の実施形態に係るネットワークデバイスの概略構造図である。
本願の実施形態に係るQCL情報受信デバイスの概略構造図である。
本願の実施形態に係る端末の概略構造図である。
以下では、本願の実施形態における添付図面を参照して、本願の実施形態における技術的解決法を説明する。
当業者による理解を容易にするために、本願におけるいくつかの用語を最初に説明する。
(1)ネットワークデバイスは、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)デバイスと呼ばれ得る。これは、端末を無線ネットワークに接続するデバイスであり、これらに限定されないが、進化型ノードB(evolved NodeB、eNB)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、ノードB(NodeB、NB)、基地局コントローラ(Base Station Controller、BSC)、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ホームeNodeB(例えば、Home evolved NodeBまたは Home NodeB、HNB)、ベースバンドユニット(Baseband Unit、BBU)、ワイヤレスフィディリティ(Wireless Fidelity、WiFi)アクセスポイント(Access Point、AP)、送信ポイント(transmission and receiver point、TRPまたはtransmission point、TP)などが含まれる。例えば、ネットワークデバイスは、NR(new radio)システムなどの5GシステムにおけるgNB gNB、ベースバンドユニット(BBU)またはデータ単位(DU、data unit)であり得る。一部のデプロイメントにおいて、gNBは、制御ユニット(CU、control unit)およびDUを含み得て、RU(無線周波数ユニット、radio unit)を更に含み得る。CUはgNBのいくつかの機能を実装し、DUはgNBのいくつかの機能を実装する。例えば、CUはRRC(無線リソース制御、radio resource control)層およびPDCP(packet data convergence protocol、パケットデータコンバージェンスプロトコル)層の機能を実装し、DUは、RLC(radio link control、無線リンク制御)層、MAC(media access control、媒体アクセス制御)層およびPHY(physical)層の機能を実装する。RRC層の情報は最終的にPHY層における情報になるか、または、PHY層における情報から変換される。したがって、このアーキテクチャにおいて、RRC層シグナリングまたはPHCP層シグナリングなどの上位層シグナリングはまた、DUによって、または、DUおよびRUによって送信されるとみなされ得る。
(2)端末は、音声および/またはデータ接続をユーザに提供するデバイスであり、無線通信機能を有する様々なハンドヘルドデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、もしくは、コンピューティングデバイス、または、無線モデムに接続された別の処理デバイス、および、ユーザ機器(User Equipment、UE)、移動局(Mobile station、MS)、端末装置(Terminal Equipment)、および、様々な形態の送信ポイント(transmission and receiver point、TRP、または、transmission point、TP)を含み得る。
(3)本願におけるインタラクションは、情報が2つのインタラクション当事者の間で伝達されるプロセスであり、ここで伝達される情報は、同一でも、または、異なっていてもよい。例えば、2つのインタラクション当事者は、基地局1および基地局2であり、基地局1は、基地局2に情報を要求し得て、基地局2は、基地局1によって要求された情報を基地局1に提供する。当然ながら、基地局1および基地局2は、互いに情報を要求し得て、ここで要求された情報は、同一でも、または、異なっていてもよい。
(4)「複数」とは、2または2より多いことを意味する。「および/または」という用語は、関連対象物を説明するための関連関係を説明するものであり、3つの関係が存在してよいことを表している。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在すること、AおよびBの両方が存在すること、ならびに、Bのみが存在すること、の3つの場合を表し得る。「/」という記号は概して、関連対象物間の「または」の関係を示す。
(5)「ネットワーク」および「システム」という名詞は通常、交換可能に使用されるが、その意味は、当業者によって理解され得る。「情報(information)」、「信号(signal)」、「メッセージ(message)」および「チャネル(channel)」は場合により、交換可能に使用され得る。違いが強調されないとき、表現される意味は一致することに留意すべきである。「の(of)」、「対応または関連する(corresponding、relevant)」、および、「対応する(corresponding)」は、場合により交換可能に使用され得る。違いが強調されないとき、表現される意味は一致することに留意すべきである。
本願の実施形態において提供される疑似コロケーション情報構成方法、ネットワークデバイスおよび端末は、新無線(New Radio、NR)通信技術に適用され得る。NRは新世代無線アクセスネットワーク技術であり、5G通信システムなどの将来の進化型ネットワークに適用され得る。代替的に、本願の実施形態において提供される疑似コロケーション情報構成方法、ネットワークデバイスおよび端末は、ワイヤレスフィディリティ(Wireless Fidelity、WIFI)またはLTEなどの無線通信システムに適用され得て、固定ネットワークなどの有線ネットワークにも適用され得る。
無線通信システムは、無線通信機能を提供するネットワークであると理解されたい。無線通信システムは異なる通信技術、例えば、符合分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、ワイドバンド符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))、時分割多元接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency−division multiple access、OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(single carrier FDMA、SC−FDMA)、および、搬送波感知多元接続/衝突回避(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)を使用し得る。異なるネットワークの容量、速度および遅延などの要因に基づいて、ネットワークは、2G(英語:generation)ネットワーク、3Gネットワーク、4Gネットワーク、および、5Gネットワークなど将来の進化型ネットワークに分類され得る。典型的な2Gネットワークは、モバイル通信用のグローバルシステム(Global system for mobile communications/general packet radio service、GSM(登録商標))ネットワーク、または、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)ネットワークを含む。典型的な3Gネットワークは、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)ネットワークを含む。典型的な4Gネットワークは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)ネットワークを含む。UMTSネットワークは場合により、ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(universal terrestrial radio access network、UTRAN)とも呼ばれ得て、LTEネットワークは場合により、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(evolved universal terrestrial radio access network、E−UTRAN)とも呼ばれ得る。異なるリソース割り当て方式に基づいて、ネットワークは、セルラ通信ネットワークおよびワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)に分類され得る。セルラ通信ネットワークは、スケジューリングに基づき、WLANは、競合に基づく。上述の2G、3Gおよび4Gネットワークはすべて、セルラ通信ネットワークである。当業者であれば、技術の発展につれて、本願の実施形態において提供される技術的解決法は、4.5Gまたは5Gネットワークなどの別の無線通信ネットワーク、または、別の非セルラ通信ネットワークにも適用され得ることを認識するはずである。簡潔にするべく、無線通信ネットワークは場合により、本願の実施形態においてネットワークという略称で呼ばれ得る。
セルラ通信ネットワークは、無線通信ネットワークのうちの1つである。セルラ通信ネットワークは、セルラ無線ネットワーキング方式を使用し、無線チャネルを介して端末デバイスをネットワークデバイスに接続し、移動するユーザ間の相互通信を実装する。セルラ通信ネットワークは、端末の移動性という主な特性を有し、セル間ハンドオーバ、および、ローカルネットワークを跨ぐ自動ローミングの機能を有する。
技術的解決法が5G通信システムに適用される任意選択の方式は、本願の以下の実施形態における説明に使用される。本願の実施形態における解決法は、別の無線通信ネットワークに更に適用され得て、対応する名称は、別の無線通信ネットワークにおける対応する機能の名称でも置き換えられ得ることに留意すべきである。
5G通信システムにおいて、複数のアンテナパネルの大規模アレイ構造は、同一のTRPにおいて構成され得て、異なるアンテナパネルは、信号を送信するための複数のビームを形成する。したがって、信号を送信するための異なるビームは、異なるチャネル特性を有する。これは、同一のアンテナポート番号に対応する異なるQCL特性につながる。ビームが異なるとき、ネットワークデバイスは、同一の番号を用いて同一のアンテナポートで信号を送信し得て、ネットワークデバイスは、異なるビームのために異なるビーム信号を送信し得る。ビーム信号は、ビームスキャンのための参照信号、ビーム参照信号、ビームスキャンのための参照信号、ビーム同期信号、または同様のものであり得る。したがって、複数のアンテナパネルを有する5G通信システムにおいて、既存のアンテナポートQCL関係指示方式が依然として使用される場合、現時点において送信されている信号とのQCL関係を有する送信信号を正確に指示できず、現時点において送信されている信号の大規模特性を正確に決定できない。例えば、図1Aおよび図1Bは、1つのTRPに含まれる4つのアンテナパネルによって形成されるビームの概略図である。図1Aにおいて、4つのアンテナパネルの各々はビームを独立して形成し、各アンテナパネルは異なるビームを形成し、4つの異なるビームを通じて信号を送信するためのアンテナポートの間にQCL関係が無いことがあり得る。図1Bにおいて、4つのアンテナパネルは、共にビームを形成するが、4つのアンテナパネルによって形成されるビームに対して異なるプリコーディングが実行され、したがって、ビームは異なる方向を有する。この場合、信号を送信するためのアンテナポート間にQCL関係は無いことがあり得る。
本願の実施形態は、QCL情報構成方法を提供する。方法において、ネットワークデバイスが、決定されたQCLビーム情報を端末へ送信する。QCLビーム情報は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報を含む。QCLビーム情報の受信後、端末は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する、QCL指示情報に含まれるビーム情報に基づいて、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビームを決定し得て、更に、ビームを通じて送信される送信済み参照信号を決定し、決定された送信済み参照信号に基づいて大規模チャネル特性推定を実行し得る。大規模特性は、遅延広がり(delay spread)、ドップラー広がり(Doppler spread)、ドップラー周波数シフト(Doppler shift)、平均チャネルゲイン(average gain)、平均遅延(average delay)、到達角度(angle of arrival、AOA)、到達角度広がり(angle of arrival spread、AAS)、離脱角度(angle of departure、AOD)、離脱角度広がり(angle of departure spread、ADS)、空間RXパラメータ(spatial RX parameters)、空間受信パラメータ(spatial RX parameters)、および、空間相関(spatial correlation)のうち1または複数であり得る。
本願の本実施形態における参照信号は、これらに限定されないが、復調参照信号(Demodulation Reference Symbol、DMRS)、チャネル状態情報参照信号(Channel State Information‐Reference Signal、CSI−RS)、または、他の参照情報を含むことに留意すべきである。ここではこれに限定されない。
本願の本実施形態におけるビーム(beam)は、少なくとも1つのアンテナポートによって送信または受信されるデータに対する振幅および/または位相重み付けを実行することによって形成されるビームである、または、例えば、アンテナユニットの関連パラメータを調整するなどの別の方法を使用することによって形成され得ることを理解されたい。ビームは、送信ビームおよび受信ビームを含み得る。送信ビームは、アンテナを通じて信号が送信された後に、空間において異なる方向に形成された信号強度の分布を示す。受信ビームは、アンテナから受信された無線信号の、空間における異なる方向の信号強度の分布を示す。受信側における信号処理では、マルチアンテナアレイ要素によって受信された信号に対して重み付き合成を実行して所望の信号を形成し得る。アンテナ指向性パターン(pattern)の観点からは、そのような操作は、指定された方向にビームを形成することと同等である。例えば、元の全方位受信指向性パターンは、ゼロ点を有する、最大信号強度を有する方向のローブ指向性パターンに変換される。同一の原理が送信側にも適用可能である。振幅および位相の調整が、アンテナアレイ要素のフィードに対して実行され、所望の形状の指向性パターンを形成する。複数の組のアンテナが使用されるので、同一の空間フロー(spatial streams)に対応する無線信号が、複数の経路を通じて送信側から受信側へ送信される。複数のアンテナによって受信された信号が、特定のアルゴリズムを使用することによって受信側で処理されるとき、受信側における信号対雑音比は、明らかに改善され得る。受信側が遠く離れているときでも、比較的良好な信号品質を得ることができる。
本願の本実施形態におけるビームは、ビームスキャンのための参照信号、ビーム参照信号、ビームスキャンのための参照信号、または、ビーム同期信号であり得る。
本願の実施形態における方法または機器は、ネットワークデバイスと端末(例えば基地局およびユーザ機器)との間、または、ネットワークデバイスとネットワークデバイスとの間(例えば、マクロ基地局とミクロ基地局との間、マクロ基地局とミクロ基地局との間、または、ミクロ基地局とミクロ基地局との間)、または、端末デバイスと端末デバイスとの間(例えば、デバイスツーデバイス(Device to Device、D2D)シナリオ)の通信に適用され得ることに留意すべきである。換言すれば、本願の実施形態におけるQCL情報の送信および受信の方法は、信号送信におけるビームのQCL指示情報に適用可能であるだけでなく、信号受信におけるビームのQCL指示情報にも適用可能である。本願の以下の実施形態すべてにおいて、ネットワークデバイスと端末との間の通信が、説明のための任意選択の方式として使用される。
図2は、ネットワークデバイスおよび端末を含む通信システムの概略構造図である。
図3は、ネットワークデバイスおよび端末の内部構造の簡略化された概略図である。
例えば、ネットワークデバイスは、アンテナアレイ、デュプレクサ、送信機(Transmit、TX)、受信機(Receive、RX)(場合により、TXおよびRXは、送受信機(Transmit Receive、TRX)とまとめて呼ばれる)、および、ベースバンド処理部を含み得る。デュプレクサは、アンテナアレイを実装するよう構成され、信号を送信および受信するよう構成される。TXは、無線周波数信号とベースバンド信号との間の変換を実装するよう構成される。TXは通常、電力増幅器(Power Amplifier、PA)、デジタル‐アナログ変換器(Digital to Analog Converter、DAC)、および、周波数変換器を含み得る。RXは通常、低ノイズ増幅器(Low Noise Amplifier、LNA)、アナログ‐デジタル変換器(Analog to Digital Converter、ADC)、および、周波数変換器を含み得る。ベースバンド処理部は、レイヤマッピング、プリコーディング、変調/復調、符号化/復号など、送信予定または受信された信号の処理を実装し、物理制御チャンネル、物理データチャネル、物理ブロードキャストチャネル、参照信号などに対して別個の処理を実行するよう構成される。
任意選択の方式において、ネットワークデバイスは、マルチユーザスケジューリングおよびリソース割り当て、パイロットスケジューリング、ユーザ物理層パラメータ構成などを実行するよう構成される制御部を更に含み得る。
例えば、端末は、アンテナ、デュプレクサ、送信機(TX)、受信機(RX)(場合により、TXおよびRXはまとめて送受信機TRXと呼ばれる)、および、ベースバンド処理部を含み得る。図2において、端末は単一のアンテナを有する。また、端末は複数のアンテナ(アンテナアレイ)を有し得ることを理解されたい。
デュプレクサは、アンテナアレイを実装するよう構成され、信号を送信および受信するよう構成される。TXは、無線周波数信号とベースバンド信号との間の変換を実装するよう構成される。TXは通常、PAと、DACと、周波数変換器とを含み得る。RXは通常、LNAと、ADCと、周波数変換器とを含み得る。ベースバンド処理部は、レイヤマッピング、プリコーディング、変調/復調、符号化/復号などの、送信予定または受信された信号の処理を実装し、物理制御チャンネル、物理データチャネル、物理ブロードキャストチャネル、参照信号などに対して別個の処理を実行するよう構成される。
任意選択の方式において、端末は、アップリンク物理リソースを要求し、ダウンリンクチャネルに対応するチャネル状態情報(Channel State Information、CSI)を算出し、ダウンリンクデータパケットの受信に成功したかどうかなどを決定するよう構成される制御部も含み得る。
図4は、本願の実施形態に係る疑似コロケーション情報構成方法の概略フローチャートである。図4に示されるように、方法は以下の段階を含む。
S101:ネットワークデバイスがQCLビーム情報を決定し、QCLビーム情報は、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有するビーム情報を含む。
本願の本実施形態において、QCLビーム情報は、ビーム識別子、ビームアンテナポート情報または他のビーム関連情報であり得る。
本願の本実施形態において、QCLビーム情報は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報である。1または複数のQCLビーム情報があり得る。
S102:ネットワークデバイスがQCLビーム情報を送信し、端末がQCLビーム情報を受信する。
S103:端末は、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有する、QCLビーム情報に含まれるビーム情報に基づいて、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビームを決定し得る。
更に、端末は、ビームを通じて送信される送信済み参照信号を決定し、決定された送信済み参照信号に基づいて大規模チャネル特性推定を実行し得る。
本願の本実施形態は、以下の任意選択の方式を使用することによって説明されることを理解されたい。ネットワークデバイスは、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有するビーム情報を構成し、ビーム情報に対応するビーム、および、参照信号アンテナポートに対応する参照信号を送信し、端末は、ビーム情報、ビームおよび参照信号を受信する(端末は、ビームに基づいて、受信された参照信号の大規模チャネル特性を決定する)。
別の可能な設計において、ネットワークデバイスは、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有するビーム情報を構成し、端末は、ビーム情報を受信し、ビーム情報に対応するビーム、および、参照信号アンテナポートに対応する参照信号を送信する。このように、ネットワークデバイスは、ビームに基づいて、受信された参照信号の大規模チャネル特性を決定し得る。
別の可能な設計において、ネットワークデバイスは、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有するビーム情報を構成し、ビーム情報に対応するビームを送信し、端末は、ビーム情報およびビームを受信し、参照信号アンテナポートに対応する参照信号を送信する。このように、端末は、ビームに基づいて送信済み参照信号の大規模チャネル特性を決定し得る。この設計は、チャネル間に相反性が存在するシナリオに適用され得る。
別の可能な設計において、ネットワークデバイスは、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有するビーム情報を構成し、端末は、ビーム情報を受信し、ビーム情報に対応するビームを送信し、ネットワークデバイスは、参照信号アンテナポートに対応する参照信号を送信する。このように、ネットワークデバイスは、ビームに基づいて、送信済み参照信号の大規模チャネル特性を決定し得る。この設計は、チャネル間に相反性が存在するシナリオに適用され得る。
別の可能な設計において、端末は、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有するビーム情報をネットワークデバイスへ送信し、ビーム情報に対応するビーム、および、参照信号アンテナポートに対応する参照信号を送信し、ネットワークデバイスは、ビーム情報、ビーム情報に対応するビーム、および、参照信号アンテナポートに対応する参照信号を受信する。このように、ネットワークデバイスは、ビームに基づいて、受信された参照信号の大規模チャネル特性を決定し得る。
別の可能な設計において、チャネル間に相反性が存在するとき、端末は、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有するビーム情報をネットワークデバイスへ送信し、ビーム情報に対応するビームを送信し、ネットワークデバイスは、ビーム情報、および、ビーム情報に対応するビームを受信し、参照信号アンテナポートに対応する参照信号を送信する。このように、ネットワークデバイスは、ビームに基づいて、送信済み参照信号の大規模チャネル特性を決定し得る。この設計は、チャネル間に相反性が存在するシナリオに適用され得る。
別の可能な設計において、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有するビーム情報がプロトコルにおいて予め定義される。この場合、端末およびネットワークデバイスは、参照信号アンテナポートとビーム情報との間にQCL関係が存在することを示す(構成される必要がない)対応情報を有する。ビーム情報に対応するビームは、ネットワークデバイスによって端末へ送信され得る、または、端末によってネットワークデバイスへ送信され得る。参照信号アンテナポートに対応する参照信号は、ネットワークデバイスによって端末へ送信され得る、または、端末によってネットワークデバイスへ送信され得る。
本願の実施形態における解決法は、上述の可能な設計にも適用され得て、これに対応して、本願の実施形態において提供される対応する機器(例えば、ネットワークデバイス、端末および通信チップ)は変化し得る。詳細はここでは説明しない。
ネットワークデバイスが端末のためにQCLビーム情報を構成する具体的な実装プロセスが、本願の本実施形態において以下で説明される。
本願の本実施形態において、ネットワークデバイスは、端末へ送信されるRRCシグナリングを通じてQCLビーム情報を構成し得て、例えば、RRCシグナリングにおいて、QCLビーム情報を含むQCL指示情報を構成し得る。端末は、RRCシグナリングを通じて、ネットワークデバイスからのQCLビーム情報を受信する。端末は、RRCシグナリングを解析してQCLビーム情報を取得し、QCLビーム情報に含まれる、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報に基づいて、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビームを決定し、大規模チャネル特性推定を実行し得る。可能な設計において、参照信号アンテナポートの大規模特性は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する、決定されたビームに基づいて決定され得る。
具体的には、本願の本実施形態において、QCLビーム情報は、RRCシグナリングにおいて、元のQCL指示情報に追加され得る。元のQCL指示情報は、本願の本実施形態において提供されるQCL情報構成方法の適用前に構成される、QCLビーム情報を含まないQCL指示情報である。例えば、RRCシグナリングにおける元のQCL指示情報のシグナリングは、以下の方式で構成され得る。
PDSCH-RE-MappingQCL-Config-r11 ::= SEQUENCE {
pdsch-RE-MappingQCL-ConfigId-r11
PDSCH-RE-MappingQCL-ConfigId-r11,
optionalSetOfFields-r11 SEQUENCE {
crs-PortsCount-r11 ENUMERATED {n1, n2, n4, spare1},
crs-FreqShift-r11 INTEGER (0..5),
mbsfn-SubframeConfigList-r11 CHOICE {
release NULL,
setup SEQUENCE {
subframeConfigList MBSFN-SubframeConfigList
}
} OPTIONAL, -- Need ON
pdsch-Start-r11 ENUMERATED {reserved, n1, n2, n3, n4, assigned}
} OPTIONAL, -- Need OP
csi-RS-ConfigZPId-r11 CSI-RS-ConfigZPId-r11,
qcl-CSI-RS-ConfigNZPId-r11 CSI-RS-ConfigNZPId-r11 OPTIONAL,-- Need OR
...
}
本願の本実施形態において、元のQCL指示情報の上述のシグナリングにおいて、PDSCH−RE−MappingQCL−Configは、物理ダウンリンク共有チャネルリソース要素マッピングおよびQCL構成パラメータを示す。pdsch−RE−MappingQCL−ConfigId−r11は、物理ダウンリンク共有チャネルリソース要素マッピングおよびQCL構成パラメータに含まれる物理ダウンリンク共有チャネルリソース要素マッピングおよびQCL構成識別子を示す。PDSCH−RE−MappingQCL−ConfigId−r11は、物理ダウンリンク共有チャネルリソース要素マッピングおよびQCL構成識別子の値はPDSCH−RE−MappingQCL−ConfigId−r11であると示す。
qcl−CSI−RS−ConfigNZPIdは、データアンテナポートとのQCL関係を有する非ゼロパワー(Non Zero Power、NZP)CSI−RS構成識別子を示す。
本願の本実施形態において、元のQCL指示情報に追加されたQCLビーム情報は、ビーム識別子情報、ビームアンテナポート情報または他のビーム関連情報であり得る。ビーム識別子情報はビーム同期信号識別子情報であり得る。本願の本実施形態において、RRCシグナリングにおいてQCLビーム情報が元のQCL指示情報に追加された後に取得されるシグナリングは、以下の方式で構成され得る。
PDSCH-RE-MappingQCL-Config-r11 ::= SEQUENCE {
pdsch-RE-MappingQCL-ConfigId-r11
PDSCH-RE-MappingQCL-ConfigId-r11,
optionalSetOfFields-r11 SEQUENCE {
crs-PortsCount-r11 ENUMERATED {n1, n2, n4, spare1},
crs-FreqShift-r11 INTEGER (0..5),
mbsfn-SubframeConfigList-r11 CHOICE {
release NULL,
setup SEQUENCE {
subframeConfigList MBSFN-SubframeConfigList
}
} OPTIONAL, -- Need ON
pdsch-Start-r11 ENUMERATED {reserved, n1, n2, n3, n4, assigned}
} OPTIONAL, -- Need OP
csi-RS-ConfigZPId-r11 CSI-RS-ConfigZPId-r11,
qcl-CSI-RS-ConfigNZPId-r11 CSI-RS-ConfigNZPId-r11
OPTIONAL,-- Need OR
qcl-beam-ConfigId beam-ConfigId OPTIONAL,-- Need OR
(qcl-beam-RS ports beam-RS ports OPTIONAL,-- Need OR)
...
}
RRCシグナリングにおけるQCL指示情報の上述のシグナリングを元のQCL指示情報のシグナリングと比較すると、QCLビーム情報が追加されている。追加されたQCLビーム情報はQcl−beam−ConfigIdまたはqcl−beam−RS portsであり、Qcl−beam−ConfigIdは、QCL関係を有するビーム識別子情報を示し、qcl−beam−RS portsは、QCL関係を有するビームアンテナポート情報を示す。
任意選択で、本願の本実施形態において、複数の組(少なくとも1つの組)のQCLビーム情報が元のQCL指示情報に追加され得て、これにより、参照信号とのQCL関係を有する複数の組のQCLビーム情報が、同一のTRPにおける参照信号のために構成される。
本願の本実施形態において、ネットワークデバイスがRRCシグナリングを通じて少なくとも1つの組のQCLビーム情報を構成して端末へ送信する場合、ネットワークデバイスは、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)を通じて、端末によって現在使用されている参照信号に適用可能なQCLビームを示し得る。現在使用されている参照信号に適用可能なQCLビームは、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報である。端末は、RRCシグナリングを通じて、ネットワークデバイスからの少なくとも1つの組のQCLビーム情報を受信し、DCI指示に従って、現在使用される参照信号に適用可能なQCLビームを決定する。
説明を簡単にするために、端末のQCLビーム情報を示すために使用されるDCIは、本願の本実施形態において第1DCIと呼ばれ得る。
本願の本実施形態において、RRCシグナリングにおいてQCLビーム情報を元のQCL指示情報に追加することは、以下の2つの方式で実装され得ることを理解されたい。
第1実装において、QCLビーム情報は、データリソースマッピング(PDSCH RE Mapping)およびQCL構成情報に追加され、これにより、QCLビーム情報がRRCシグナリングに追加されたことを示すために使用されるパラメータ情報は物理層プロトコルに追加される。
別の実装において、QCLビーム情報は非ゼロパワー(Non Zero Power、NZP)CSI−RS構成パラメータに追加され、CSI−RSのQCLビーム情報を示す。
RRCシグナリングを通じてQCLビーム情報を送信する2つの具体的な実装プロセスは、本願の本実施形態における任意選択の方式として、実際の適用に関連して以下で説明される。
本願の本実施形態において、QCLビーム情報をデータリソースマッピングおよびQCL構成パラメータに追加する実装プロセスを説明するべく、参照信号がDMRSである任意選択の方式を最初に使用する。
本願の本実施形態において、ネットワークデバイスは、PDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータを使用して、端末がデータを送信するDMRSアンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を構成し得る。QCLビーム情報は、QCLビーム識別子、QCLビームアンテナポート情報または他のビーム関連情報を含む。ネットワークデバイスは、端末がデータを送信するDMRSアンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を端末へ送信し、これにより、端末は、データが送信されるDMRSアンテナポートとのQCL関係を有するビームを取得し、更に、ビームを通じて送信される送信済み参照信号を決定し、決定された送信済み参照信号に基づいて大規模チャネル特性推定を実行する。
本願の本実施形態において、QCLビーム情報が追加された後に取得されるPDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータの任意選択の方式は以下の通りである。追加されたQCLビーム情報はQcl−beam−ConfigIdまたはqcl−beam−RS portsであり、Qcl−beam−ConfigIdは、QCL関係を有するビーム識別子情報を示し、qcl−beam−RS portsは、QCL関係を有するビームアンテナポート情報を示す。
CRSアンテナポートの数:crs−PortsCount−r11
−CRS周波数オフセット:crs−FreqShift−r11
−マルチキャスト/単一周波数ネットワークサブフレーム構成:mbsfn−SubframeConfigList−r11
−ゼロパワー(Zero Power、ZP)CSI−RS構成識別子:csi−RS−ConfigZPId−r11
−pdsch開始点:pdsch−Start−r11
−データアンテナポートとのQCL関係を有するNZPCSI−RS構成識別子:qcl−CSI−RS−ConfigNZPId−r11
−QCLビーム情報:Qcl−beam−ConfigId(qcl−beam−RS ports)
更に、元のPDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータの数は限定され、QCLビーム情報をPDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータに追加するための要求を満たすには不十分であり得る。したがって、追加されたQCLビーム情報を十分なビットが示すことを確実にするべく、PDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータを示すための、DCIにおけるビットは拡張される必要がある。例えば、ネットワークデバイスは現在、4つの異なるPDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータのセットを端末のために構成できると想定する。ネットワークデバイスが現在4つのビームを形成できる場合、各ビームは、4つのパラメータのセットを有し得て、具体的には、合計で16のPDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータが必要となる。したがって、PDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータを示すための、DCIにおける指示フィールドにおけるビットは、16のPDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータを示すために、少なくとも4ビットに拡張される必要がある。例えば、PDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータは、DCIにおける指示フィールドにおけるビットが表1に示される4ビットである指示方式で示され得る。 [表1]
QCLビーム識別子情報またはQCLビームアンテナポート情報をNZP CSI−RS構成パラメータに追加するプロセスを説明するために、本願の本実施形態において、参照信号がCSI−RSである任意選択の方式が以下で使用される。
本願の本実施形態において、QCLビーム情報は、RRCシグナリングのQCL指示情報内のNZP CSI−RSリソース構成情報(CSI−RS−ConfigNZP)に追加され得る。QCLビーム情報は、CSI−RSアンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム識別子情報、QCLビームアンテナポート情報または他のビーム関連情報を示すために使用され、これにより、端末によって使用される参照信号(例えばCSI−RS)のQCLビーム情報を示す。本願の本実施形態において、QCLビーム情報は、NZP CSI−RSリソース構成情報に追加され得て、具体的なシグナリングは以下の通り構成され得る。
-- ASN1START
CSI-RS-ConfigNZP-r11 ::= SEQUENCE {
csi-RS-ConfigNZPId-r11 CSI-RS-ConfigNZPId-r11,
antennaPortsCount-r11 ENUMERATED {an1, an2, an4, an8},
resourceConfig-r11 INTEGER (0..31),
qcl_beam_ConfigId beam-ConfigId
OPTIONAL,-- Need
(qcl-beam-RS ports beam-RS ports OPTIONAL,-- Need OR)
subframeConfig-r11 INTEGER (0..154),
scramblingIdentity-r11 INTEGER (0..503), qcl-CRS-Info-r11 SEQUENCE {
qcl-ScramblingIdentity-r11 INTEGER (0..503),
crs-PortsCount-r11 ENUMERATED {n1, n2, n4, spare1},
mbsfn-SubframeConfigList-r11 CHOICE {
release NULL,
setup SEQUENCE {
subframeConfigList MBSFN-SubframeConfigList
}
} OPTIONAL -- Need ON
} OPTIONAL, -- Need OR
...,
[[ eMIMO-Info-r13 CHOICE {
release NULL,
setup SEQUENCE {
nzp-resourceConfigList-r13 SEQUENCE (SIZE (2..8)) OF ResourceConfig-r13,
cdmType ENUMERATED {cdm2, cdm4} OPTIONAL -- Need OR
}
} OPTIONAL -- Need ON
]]
}
ResourceConfig-r13 ::= INTEGER (0..31)
-- ASN1STOP
QCLビーム情報は、NZP CSI−RSリソース構成情報(CSI−RS−ConfigNZP)におけるNZP CSI−RS構成識別子(csi−RS−ConfigNZPId)に追加され、追加されたQCLビーム情報のシグナリングはQcl−beam−ConfigIdまたはqcl−beam−RS portsであり、Qcl−beam−ConfigIdは、QCL関係を有するビーム識別子情報を示し、qcl−beam−RS portsは、QCL関係を有するビームアンテナポート情報を示す。
更に、ネットワークデバイスは現在、RRCシグナリングを通じて、1つのTRPにおいて、端末のために、複数のCSI−RSリソース構成情報を構成する。CSI−RSリソース構成情報の各々は、1つのCSI−RS−ConfigNZPIdに対応し、CSI−RSリソースのアンテナポートの数、リソース構成、サブフレーム構成、スクランブリング識別子、CSI−RSとCRSとの間のQCL関係などを示し得る。端末は、CSI−RSアンテナポートとCRSアンテナポートとの間のQCL対応関係に基づいて、DMRSに対応するCRSアンテナポートを取得し得て、CRSを決定し、大規模チャネル特性推定を実行する。したがって、本願の本実施形態において、参照信号がDMRSである場合、DMRSのQCLビーム情報は、QCLビーム情報が追加されたCSI−RS−ConfigNZPIdに対応するCSI−RSリソース構成情報によって示され得て、DMRSアンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報は、CSI−RS−ConfigNZPIdに対応するCSI−RSリソース構成情報に含まれるQCLビーム情報である。QCLビーム情報が追加されたCSI−RS−ConfigNZPIdを受信した後に、端末は、CSI−RS−ConfigNZPIdに対応するCSI−RSリソース構成情報におけるQCLビーム情報に基づいて、DMRSとのQCL関係を有するビーム情報を決定し得て、ビーム信号を決定し、大規模チャネル特性推定を実行する。QCLビーム情報が追加されたCSI−RS−ConfigNZPIdに対応するCSI−RSリソース構成情報は、RRCシグナリングを通じて送信され得て、DMRSアンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報は、DCIにおいてPDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータを示すための指示フィールドにおいて示されるPDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータにおけるCSI−RS−ConfigNZPIdを使用することによって決定され得ることを、具体的な例から理解できる。
任意選択で、本願の本実施形態において、ネットワークデバイスは、参照信号アンテナポートを通じて参照信号を送信するために使用される時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースに基づいて、時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を決定し、時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を端末に送信し得る。端末は、時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する、ネットワークデバイスからのQCLビーム情報を受信する。
具体的には、ネットワークデバイスは、参照信号によって使用される周波数領域リストにおける周波数領域リソースのためのQCLビーム情報を追加して、参照信号の周波数領域QCLビーム情報リストを形成し得る。周波数領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含む。ネットワークデバイスは、参照信号によって使用される時間領域リストにおける時間領域リソースのためのQCLビーム情報を追加して参照信号の時間領域QCLビーム情報リストを形成し得る。時間領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの時間領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含む。ネットワークデバイスは、参照信号によって使用される時間周波数領域リソースリストにおける時間周波数領域リソースのためのQCLビーム情報を追加して参照信号の時間周波数領域QCLビーム情報リストを形成し得る。時間周波数領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの時間周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含む。時間周波数領域リソースは、互いに一対一の対応関係を有する時間領域リソースおよび周波数領域リソースである。
CSI−RSシグナリングを構成する任意選択の方式が使用される。本願の本実施形態において、時間領域リスト、時間領域QCLビーム情報リスト、周波数領域QCLビーム情報リスト、および、時間周波数領域QCLビーム情報リストを有するシグナリングを構成する具体的な構成方式は、以下の通りであり得る。
-- ASN1START
CSI-RS-ConfigNZP-r11 ::= SEQUENCE {
csi-RS-ConfigNZPId-r11 CSI-RS-ConfigNZPId-r11,
antennaPortsCount-r11 ENUMERATED {an1, an2, an4, an8},
resourceConfig-r11 INTEGER (0..31),
qcl_beam_ConfigId-List sequence(size(2..N))of beam-ConfigId
OPTIONAL,-- Need OR
(qcl-beam-RS ports-List beam-RS ports
OPTIONAL,-- Need OR)
frequencyConfigList sequence (size(2..N))of BIT STRING
OPTIONAL,-- Need OR
subframeConfigList sequence(size(2..N))of INTEGER (0..154)
OPTIONAL,-- Need OR
time-frequencyConfigList sequence(size(2..N))of INTEGER (0..154) OPTIONAL,--
Need OR
subframeConfig-r11 INTEGER (0..154),
scramblingIdentity-r11 INTEGER (0..503), qcl-CRS-Info-r11 SEQUENCE {
qcl-ScramblingIdentity-r11 INTEGER (0..503),
crs-PortsCount-r11 ENUMERATED {n1, n2, n4, spare1},
mbsfn-SubframeConfigList-r11 CHOICE {
release NULL,
setup SEQUENCE {
subframeConfigList MBSFN-SubframeConfigList
}
} OPTIONAL -- Need ON
} OPTIONAL, -- Need OR
...,
[[ eMIMO-Info-r13 CHOICE {
release NULL,
setup SEQUENCE {
nzp-resourceConfigList-r13 SEQUENCE (SIZE (2..8)) OF ResourceConfig-r13,
cdmType ENUMERATED {cdm2, cdm4} OPTIONAL -- Need OR
}
} OPTIONAL -- Need ON
]]
}
ResourceConfig-r13 ::= INTEGER (0..31)
-- ASN1STOP
上述のCSI−RSシグナリングにおいて、周波数領域位置情報を示すためにfrequencyConfigListが使用され、時間領域位置情報を示すためにsubframeConfigListが使用され、時間周波数領域位置情報を示すためにtime−frequencyConfigListが使用される。QCLビーム情報が、NZP CSI−RSリソース構成情報(CSI−RS−ConfigNZP)のNZP CSI−RS構成識別子(csi−RS−ConfigNZPId)に追加され、追加されたQCLビーム情報は、Qcl−beam−ConfigId−Listまたはqcl−beam−RS ports−Listである。
Qcl−beam−ConfigId−Listまたはqcl−beam−RS ports−ListがfrequencyConfigListに対応するとき、Qcl−beam−ConfigId−Listまたはqcl−beam−RS ports−Listは周波数領域QCLビーム情報リストを表す。
Qcl−beam−ConfigId−Listまたはqcl−beam−RS ports−ListがsubframeConfigListに対応するとき、Qcl−beam−ConfigId−Listまたはqcl−beam−RS ports−Listは時間領域QCLビーム情報リストを表す。
Qcl−beam−ConfigId−Listまたはqcl−beam−RS ports−Listがtime−frequencyConfigListに対応するとき、Qcl−beam−ConfigId−Listまたはqcl−beam−RS ports−Listは時間周波数領域QCLビーム情報リストを表す。
本願の本実施形態において、ネットワークデバイスは、時間領域QCLビーム情報リスト、周波数領域QCLビーム情報リストおよび時間周波数領域QCLビーム情報リストのうち少なくとも1つを端末へ送信する。端末は、ネットワークデバイスからの時間領域QCLビーム情報リスト、周波数領域QCLビーム情報リストおよび時間周波数領域QCLビーム情報リストのうち少なくとも1つを受信する。ネットワークデバイスが周波数領域QCLビーム情報リストを端末へ送信した後に、端末は、異なる周波数帯における参照信号のQCLビームを決定してから、異なる周波数帯において大規模チャネル特性推定を実行し得る。ネットワークデバイスが、時間領域QCLビーム情報リストを含むQCL指示情報を端末へ送信した後に、端末は、異なるサブフレーム、タイムスロットまたは他の時間単位における参照信号のQCLビームを決定してから、異なるサブフレーム、タイムスロットまたは他の時間単位において大規模チャネル特性推定を実行し得る。ネットワークデバイスが時間周波数領域QCLビーム情報リストを端末へ送信した後に、端末は、異なる時間周波数領域リソースにおける参照信号のQCLビームを決定してから、異なる時間周波数領域において大規模チャネル特性推定を実行し得る。
本願の本実施形態において、ネットワークデバイスは、上述の方式で、QCLビーム情報を含むRRCシグナリングを構成した後に、構成されたRRCシグナリングを端末へ送信し得る。端末は、RRCシグナリングを受信した後に、RRCシグナリングにおけるQCLビーム情報を使用することによって、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビームを決定し、更に、ビームを通じて送信される送信済み参照信号を決定し、決定された送信済み参照信号に基づいて大規模チャネル特性推定を実行し得る。
本願の本実施形態において、ネットワークデバイスは、以下の方式で端末のためにQCLビーム情報を構成し得る。
ネットワークデバイスは、本願の本実施形態において、DCIを通じてQCLビーム情報を送信し得る。
具体的には、本願の本実施形態において、QCLビーム情報は、ネットワークデバイスによって端末へ送信されるDCIに追加され得て、QCLビーム情報が追加されたDCIは端末へ送信される。端末は、DCIを通じて、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を受信する。本願の本実施形態において、QCLビーム情報をDCIに追加するシグナリング構成方式は以下の通りであり得る。以下の情報はDCI形式2Dを用いて送信される。
PDSCH RE Mapping and Quasi-Co-Location Indicator - 2 bits as defined in sections 7.1.9 and 7.1.10 of [3]
qcl_beam_ConfigId -2bits (beam ID or beam RS ports)
上述のDCIシグナリングにおいて、QCLビーム情報が追加され、追加されたQCLビーム情報はqcl_beam_ConfigIdであり、ここで、qcl_beam_ConfigIdは、ビーム識別子(beam ID)またはビームアンテナポート情報(beam RS ports)であり得る。
説明を簡単にするために、本願の本実施形態において、QCL指示情報を含み、ネットワークデバイスによって端末へ送信されるDCIは、第2DCIと呼ばれ得る。
本願の本実施形態において、第2DCIに追加されたQCLビーム情報は、データを送信するために端末によって現在使用されている参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報である。ネットワークデバイスが第2DCIを端末へ送信した後に、端末は、受信された第2DCIに基づいて、データを送信するために現在使用されている参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム、および、決定されたビームによって送信された送信済み参照信号を正確に決定し、決定された送信済み参照信号に基づいて大規模チャネル特性推定を実行し得る。
本願の実施形態における本明細書、特許請求の範囲、および、添付図面における「第1」、「第2」などの用語は、同様の対象物を区別するために使用されるが、必ずしも、特定の順序またはシーケンスを示すわけではないことに留意すべきである。例えば、本願の実施形態における第1DCIおよび第2DCIは、異なる閾値を簡便に説明および区別するために使用されるに過ぎず、DCIに対する限定を構成しない。そのような用語は、適切な状況において交換可能であってよく、これにより、本明細書において記載される本願の実施形態は、本明細書において図示または記載される順序以外の順序で実装できることを理解すべきである。
上述では主に、端末とネットワークデバイスとの間のインタラクションという観点から、本願の実施形態において提供される解決法を説明する。上述の機能を実装するために、端末およびネットワークデバイスは、機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことを理解されたい。本願に開示される実施形態において記載される各例のユニットおよびアルゴリズムのステップに関連して、本願の実施形態は、ハードウェア、または、ハードウェアおよびコンピュータソフトウェアの組み合わせの形態で実装され得る。機能がハードウェアによって実行されるか、または、コンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかは、特定の適用、および、技術的解決法の設計上の制約によって決まる。当業者は、特定の適用ごとに説明された機能を実装するために、異なる方法を使用してよいが、当該実装が、本願の実施形態における技術的解決法の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
本願の実施形態において、機能ユニットの区分は、上述の方法の例に基づいて、端末およびネットワークデバイスに対して実行され得る。例えば、各機能ユニットは、対応する機能に基づいた区分を通じて取得されてよい、または、2またはそれより多い機能が1つの処理ユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてよく、または、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてよい。本願の実施形態におけるユニットの区分は、任意選択の方式であり、論理的な機能区分に過ぎず、実際の実装においては別の区分方式であってよいことに留意すべきである。
統合されたユニットが使用されるとき、図5は、本願の実施形態に係るQCL情報送信機器100の概略構造図である。QCL情報送信機器100は、処理ユニット101および送信ユニット102を含む。処理ユニット101は、QCLビーム情報を決定するよう構成される。QCLビーム情報は、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有するビーム情報を含む。送信ユニット102は、処理ユニット101によって決定されるQCLビーム情報を送信するよう構成される。
QCLビーム情報は、ビーム識別子情報およびビームアンテナポート情報のうち少なくとも1つを含み得る。
任意選択で、送信ユニット102は、以下の方式でQCLビーム情報を送信し得る。QCLビーム情報が少なくとも1つの組のQCLビーム情報を含む場合、無線リソース制御RRCシグナリングを通じて少なくとも1つの組のQCLビーム情報を送信する。
任意選択で、QCLビーム情報は、データリソースマッピングおよびQCL構成情報、および/または、非ゼロパワーチャネル状態情報参照信号構成情報において構成され得る。
任意選択で、処理ユニット101は、参照信号アンテナポートを通じて参照信号を送信するために使用される時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースに基づいて、時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を決定し得る。送信ユニット102は、時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を送信する。
送信ユニット102は、時間領域QCLビーム情報リスト、周波数領域QCLビーム情報リストおよび時間周波数領域QCLビーム情報リストのうち少なくとも1つを送信し得る。時間領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの時間領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含む。周波数領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含む。時間周波数領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの時間周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含む。
送信ユニット102は、ダウンリンク制御情報DCIを通じて、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を送信し得る。
任意選択で、ビーム識別子情報はビーム同期信号識別子情報である。
任意選択で、ビームは、ビームスキャンのための参照信号、ビーム参照信号、ビームスキャンのための参照信号、または、ビーム同期信号である。
ハードウェアの形態が実装のために使用されるとき、本願の本実施形態において、処理ユニット101は、プロセッサまたはコントローラであり得る。送信ユニット102は、通信インタフェース、送受信機、送受信回路または同様のものであり得る。通信インタフェースは総称であり、1または複数のインタフェースを含み得る。
処理ユニット101がプロセッサであり、かつ、送信ユニット102が送信機であるとき、本願の本実施形態におけるQCL情報送信機器100は、図6に示されるネットワークデバイスであり得る。図6に示されるネットワークデバイスは基地局であり得る。
図6は、本願の実施形態に係るネットワークデバイス1000の概略構造図である。図6に示されるように、ネットワークデバイス1000は、プロセッサ1001および送信機1002を含む。プロセッサ1001は、コントローラであり得て、図6において「コントローラ/プロセッサ1001」として示される。プロセッサ1001は、QCLビーム情報の送信および受信方法をネットワークデバイスが実行するのをサポートするための、ネットワークデバイスの機能を有するよう構成される。送信機1002は、ネットワークデバイスがQCLビーム情報を送信するのをサポートするための機能を有するよう構成される。ネットワークデバイスは、メモリ1003およびバス1004を更に含み得る。メモリ1003は、プロセッサ1001と結合し、ネットワークデバイスに必要なプログラム命令およびデータを記憶するよう構成される。プロセッサ1001、メモリ1003および送信機1002は、バスシステム1004を通じて接続される。メモリ1003は命令を記憶するよう構成される。プロセッサ1001は、メモリ1003に記憶された命令を実行して送信機1002を制御するよう構成され、これにより、信号を送信し、上述の方法においてネットワークデバイスによって実行される対応する機能の段階を実行する。
本願の本実施形態において、QCL情報送信機器100およびネットワークデバイス1000において使用され、本願の本実施形態において提供される、技術的解決法に関する概念、説明、詳細な説明、および他の段階については、上述の方法または他の実施形態における内容についての説明を参照されたい。詳細はここでは再度説明しない。
統合されたユニットが使用されるとき、図7は、本願の実施形態に係るQCL情報受信機器200の概略構造図である。QCL情報受信機器200は、受信ユニット201および処理ユニット202を含む。受信ユニット201は、ネットワークデバイスからのQCLビーム情報を受信するよう構成される。QCLビーム情報は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報を含む。処理ユニット202は、受信ユニット201によって受信された、QCLビーム情報に含まれる、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報に基づいて、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビームを決定し、ビームを通じて送信される送信済み参照信号を決定し、決定された送信済み参照信号に基づいて大規模チャネル特性推定を実行するよう構成される。代替的に、処理ユニット202は、受信ユニット201によって受信された、QCLビーム情報に含まれる、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報に基づいて、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビームを決定するよう構成される。任意選択で、処理ユニット202は更に、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する決定されたビームに基づいて参照信号アンテナポートの大規模特性を決定するよう構成される。
任意選択で、QCLビーム情報が少なくとも1つの組のQCLビーム情報を含む場合、受信ユニット201は、RRCシグナリングを通じて、ネットワークデバイスからの少なくとも1つの組のQCLビーム情報を受信する。
QCLビーム情報は、データリソースマッピングおよびQCL構成情報、および/または、非ゼロパワーチャネル状態情報参照信号構成情報において構成され得る。
任意選択で、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報は、参照信号アンテナポートを通じて参照信号を送信するために使用される時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースに基づいて、ネットワークデバイスによって決定される。受信ユニット201は、時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する、ネットワークデバイスからのQCLビーム情報を受信する。
受信ユニット201は、ネットワークデバイスからの時間領域QCLビーム情報リスト、周波数領域QCLビーム情報リストおよび時間周波数領域QCLビーム情報リストのうち少なくとも1つを受信し得る。
任意選択で、受信ユニット201は、DCIを通じて、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を受信し得る。
任意選択で、ビーム識別子情報はビーム同期信号識別子情報である。
任意選択で、ビームは、ビームスキャンのための参照信号、ビーム参照信号、ビームスキャンのための参照信号、または、ビーム同期信号である。
ハードウェアの形態が実装のために使用されるとき、本願の本実施形態において、処理ユニット202は、プロセッサまたはコントローラであり得る。受信ユニット201は、通信インタフェース、送受信機、送受信回路または同様のものであり得る。通信インタフェースは総称であり、1または複数のインタフェースを含み得る。
処理ユニット202がプロセッサであり、かつ、受信ユニット201が受信機であるとき、本願の本実施形態におけるQCL情報受信機器200は、図8に示される端末であり得る。
図8は、本願の実施形態に係る端末2000の概略構造図である。図8を参照すると、端末2000は、受信機2001およびプロセッサ2002を含む。受信機2001は、ネットワークデバイスによって送信されるQCLビーム情報を端末が受信するのをサポートするよう構成される。プロセッサ2002は、QCL情報の送信および受信方法を端末が実行するのをサポートするための、端末の機能を有するよう構成される。端末は更に、メモリ2003および送信機2004を含み得る。メモリ2003は、プロセッサ2002と結合し、端末に必要なプログラム命令およびデータを記憶するよう構成される。送信機2004は信号を送信するよう構成される。
本願の本実施形態において、QCL情報受信機器200および端末2000において使用され、本願の本実施形態において提供される、技術的解決法に関する概念、説明、詳細な説明、および他の段階については、上述の方法または他の実施形態における内容についての説明を参照されたい。詳細はここでは再度説明しない。
本願の実施形態の添付図面において、ネットワークデバイスおよび端末の簡略化された設計のみが示されることを理解されたい。実際の適用において、ネットワークデバイスおよび端末は上述の構造に限定されない。例えば、端末は更に、表示デバイス、入出力インタフェースなどを含み得て、本願の実施形態を実装できるすべての端末は、本願の実施形態の保護範囲内にある。ネットワークデバイスは更に、任意の数の送信機、受信機、プロセッサ、コントローラ、メモリ、通信ユニットまたは同様のものを含み得て、本願の実施形態を実装できるすべてのネットワークデバイスは、本願の実施形態の保護範囲内にある。
本願の実施形態におけるプロセッサは、中央演算処理装置(Central Processing Unit、CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processing、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、または、別のプログラマブル論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェアコンポーネント、または、それらの組み合わせであり得ることに留意すべきである。プロセッサは、本願に開示される内容に関連して説明される様々な例の論理ブロック、モジュール、回路を実装または実行し得る。代替的に、プロセッサは、例えば、1または複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、または、DSPおよびマイクロプロセッサの組み合わせなど、コンピューティング機能を実装するプロセッサの組み合わせであり得る。
メモリはプロセッサに統合され得る、または、プロセッサから分離され得る。
一実装において、受信機および送信機の機能は、送受信回路または専用送受信チップによって実装されるとみなされ得る。プロセッサは、専用処理チップ、処理回路、または、プロセッサもしくは汎用チップによって実装されるとみなされ得る。
別の実装において、プロセッサ、受信機および送信機の機能を実装するために使用されるプログラムコードは、メモリに記憶される。汎用プロセッサは、メモリ内のコードを実行することにより、プロセッサ、受信機および送信機の機能を実装する。
本願の実施形態において提供される方法によれば、本願の実施形態は更に、上述のネットワークデバイスおよび1または複数の端末を含む通信システムを提供する。
本願の実施形態は更に、いくつかの命令を記憶するよう構成されるコンピュータ記憶媒体を提供する。命令が実行されるとき、上述の端末またはネットワークデバイスに関する任意の方法が実行され得る。
当然、当業者であれば、本願の思想および範囲から逸脱することなく、本願に様々な修正および変形を加えることができる。本願は、以下の特許請求の範囲によって定義される保護範囲内およびその同等な技術に含まれる限り、本願のこれらの修正および変形を包含することを意図する。
本願は通信技術の分野、特に、通信方法、通信機器、ネットワークデバイスおよび端末に関する。
近年のインテリジェントモバイル端末などのデバイスの普及により、システムスループットに対して、より高い要求が課されている。スペクトルリソースがますます不足している状況下で、協調マルチポイント送信/受信(Coordination multiple point、CoMP)をサポートする通信モードが登場した。
CoMP通信モードにおいて、信号は、複数の異なる送信ポイント(Transmitting receiving point、TRP)に由来し得る。信号の正確な受信および復調を確実にするために、疑似コロケーション(Quasi−Co−Location、QCL)関係を有する参照信号の概念、例えば、セル固有参照信号(Cell−specific Reference Signal、CRS)またはチャネル状態情報参照信号(Channel State Information Reference Signal、CSI−RS)が導入された。端末はCRS/CSI−RSに基づいて大規模特性パラメータを推定し得る。大規模特性パラメータは、遅延広がり、ドップラー広がり、ドップラー周波数シフト、平均チャネルゲイン、平均遅延のうち1または複数を含む。例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)通信システムのプロトコルリリース11(Release11)において、CoMPをサポートするためにアンテナポートQCLが導入される。アンテナポートQCLは、アンテナポートによって送信された信号が同一の大規模フェージングを経て、同一の大規模特性パラメータを有することを示す。例えば、QCL関係がアンテナポートAとアンテナポートBとの間に存在するとき、アンテナポートA上の信号を使用することにより推定された大規模チャネル特性パラメータは、アンテナポートB上の信号にも適用可能である。
LTEシステムにおいて、サービスを提供する基地局からの物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)を受信し、協調された基地局からの物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)を端末が受信するのをサポートするために、新しい送信モード(transmission mode 10)がR11において定義される。PDSCHを送信する基地局を示すために、および、PDSCHに対応する大規模チャネル特性と一致するアンテナポートを示すために、物理ダウンリンク共有チャネルリソース要素マッピングおよび疑似コロケーションインジケータ(PDSCH RE Mapping and Quasi−Co−Location Indicator、PQI)が導入される。LTEシステムにおいて、同一のTRPについて、端末によって受信されたPDSCHに対応する復調参照信号(Demodulation Reference Symbol、DMRS)についてのすべてのポートの間にQCL関係がある。すなわち、アンテナポート7とアンテナポート14との間に疑似コロケーション関係がある。したがって、端末は、PQIに基づいて、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)構成のPDSCHリソース要素マッピングおよびQCL構成情報に関連して、PDSCHを復調するために使用される必要があるDMRSに対応する無線チャネルパラメータを認識し得る。
しかしながら、第5世代(5G)通信システムにおいて、複数のアンテナパネルの大規模アレイ構造は、同一のTRPにおいて構成され得て、異なるアンテナパネルによって形成される異なるビームは異なる大規模特性を有する(大規模特性は、遅延広がり、ドップラー広がり、ドップラー周波数シフト、平均チャネルゲインおよび平均遅延に加えて、到達角度(angle of arrival、AOA)、到達角度広がり(angle of arrival spread、AAS)、離脱角度(angle of departure、AOD)、離脱角度広がり(angle of departure spread、ADS)、空間相関(spatial correlation)などを更に含む)。したがって、同一のTRPについて、信号を送信するためのアンテナポート間にQCL関係は無いことがあり得る。結果として、QCL情報がPQIインジケータに基づいて構成されるとき、端末は情報に基づいて大規模特性パラメータを推定できない。異なるビームの異なる大規模特性パラメータは、大規模特性パラメータのうち1または複数が異なることを示し得る。
したがって、5G通信システムに適用可能なQCL情報構成方法をどのように提供するかは、解決されるべき緊急の問題である。
本願の実施形態は、通信方法および通信機器を提供し、具体的には、疑似コロケーション情報を送信および受信する方法および機器、ネットワークデバイスならびに端末を提供し、これにより、端末は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビームを決定し、正確に大規模チャネル特性推定を実行できる。
第1態様によれば、QCL情報を送信および受信する方法が提供される。当該方法において、ネットワークデバイスは、決定されたQCLビーム情報を端末へ送信する。QCLビーム情報は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報を含む。QCLビーム情報の受信後、端末は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する、QCL指示情報に含まれるビーム情報に基づいて、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビームを決定し得て、更に、ビームを通じて送信される送信済み参照信号を決定し、決定された送信済み参照信号に基づいて大規模チャネル特性推定を実行し得る。
参照信号は、復調参照信号、チャネル状態情報参照信号、または、別の参照信号を含み得る。ここではこれに限定されない。QCLビーム情報は、ビーム識別子、ビームアンテナポート情報または他のビーム関連情報であり得る。ビーム識別子情報はビーム同期信号識別子であり得る。ビームは、送信ビームおよび受信ビームを含み得る。送信ビームは、アンテナを介して信号が送信された後に、空間において異なる方向に形成された信号強度の分布を示す。受信ビームは、アンテナから受信された無線信号の、空間における異なる方向の信号強度の分布を示す。ビームは、ビームスキャンのための参照信号、ビーム参照信号、ビームスキャンのための参照信号、または、ビーム同期信号などのビーム関連信号であり得る。任意選択で、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する決定されたビームは、物理ビーム、または、上述のビームスキャンのための参照信号、ビーム参照信号、ビームスキャンのための参照信号、もしくはビーム同期信号などのビーム関連信号であり得る。更に、ビームを通じて送信される送信済み参照信号は、物理ビームを通じて送信される、ビームスキャンのための参照信号、ビーム参照信号、ビームスキャンのための参照信号、もしくは、ビーム同期信号などのビーム関連信号のうち1または複数であり得る、または、ビーム情報に対応する、ビームスキャンのための参照信号、ビーム参照信号、ビームスキャンのための参照信号、もしくは、ビーム同期信号などのビーム関連信号のうち1または複数であり得る。
可能な設計において、ネットワークデバイスは、無線リソース制御RRCシグナリングを通じてQCLビーム情報を送信する。
QCLビーム情報は、少なくとも1つの組のQCLビーム情報を含む。ネットワークデバイスは、RRCシグナリングを通じて少なくとも1つの組のQCLビーム情報を端末へ送信し、ダウンリンク制御情報を通じて、端末によって現在使用される参照信号に適用可能なQCLビーム情報を示す。現在使用されている参照信号に適用可能なQCLビーム情報は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報である。
本願の本実施形態において、RRCシグナリングにおいてQCLビーム情報を元のQCL指示情報に追加することは、以下の2つの方式で実装され得る。
第1実装において、QCLビーム情報は、データリソースマッピングおよびQCL構成情報に追加され、これにより、QCLビーム情報がRRCシグナリングに追加されたことを示すために使用されるパラメータ情報は物理層プロトコルに追加される。
別の実装において、QCLビーム情報は非ゼロパワーCSI−RS構成パラメータに追加され、CSI−RSのQCLビーム情報を示す。
別の可能な設計において、参照信号がDMRSである場合、DMRSアンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報は、非ゼロパワーCSI−RS構成パラメータ識別子に対応するCSI−RSリソース構成情報に含まれるQCLビーム情報である。
更に別の可能な設計において、ネットワークデバイスは、参照信号アンテナポートを通じて参照信号を送信するために使用される時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースに基づいて、時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を決定し、時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を端末に送信し得る。
ネットワークデバイスは、時間領域QCLビーム情報リスト、周波数領域QCLビーム情報リストおよび時間周波数領域QCLビーム情報リストのうち少なくとも1つを端末へ送信し得る。端末は、ネットワークデバイスからの周波数領域QCLビーム情報リストを受信した後に、異なる周波数帯における参照信号のQCLビームを決定し得て、異なる周波数帯において大規模チャネル特性推定を実行し得る。端末は、ネットワークデバイスからの時間領域QCLビーム情報リストを受信した後に、異なるサブフレーム、タイムスロットまたは他の時間単位における参照信号のQCLビームを決定してから、異なるサブフレーム、タイムスロットまたは他の時間単位において大規模チャネル特性推定を実行し得る。端末は、ネットワークデバイスからの時間周波数領域QCLビーム情報リストを受信した後に、異なる時間周波数領域リソースにおける参照信号のQCLビームを決定してから、異なる時間周波数領域において大規模チャネル特性推定を実行し得る。
更に別の可能な設計において、ネットワークデバイスは、DCIを通じてQCLビーム情報を送信し得る。
DCIを通じてネットワークデバイスによって送信されるQCLビーム情報は、データを送信するために端末によって現在使用される参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報であり得る。ネットワークデバイスがDCIを端末へ送信した後に、端末は、受信されたDCIに基づいて、データを送信するために現在使用されている参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム、および、決定されたビームによって送信された送信済み参照信号を正確に決定し、決定された送信済み参照信号に基づいて大規模チャネル特性推定を実行し得る。例えば、参照信号アンテナポートの大規模特性は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する、決定されたビームに基づいて決定され得る。
第2態様によれば、通信機器が提供される。通信機器は、第1態様におけるネットワークデバイスを実装する機能を有する。機能はハードウェアにより実装され得る、または、対応するソフトウェアを実行するハードウェアにより実装され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、上述の機能に対応する1または複数のモジュールを含む。モジュールは、ソフトウェアおよび/またはハードウェアであり得る。
可能な設計において、通信機器は、処理ユニットおよび送信ユニットを含み、処理ユニットおよび送信ユニットの機能は、方法の段階に対応し得る。詳細はここでは再度説明しない。
第3態様によれば、通信機器が提供される。当該機器は、第1態様における端末を実装する機能を有する。機能は、ハードウェアによって実装され得る、または、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、上述の機能に対応する1または複数のモジュールを含む。モジュールは、ソフトウェアおよび/またはハードウェアであり得る。
可能な設計において、通信機器は、受信ユニットおよび処理ユニットを含み、受信ユニットおよび処理ユニットの機能は、方法の段階に対応し得る。詳細はここでは再度説明しない。
第4態様によれば、ネットワークデバイスが提供され、ネットワークデバイスは、プロセッサ、メモリおよび送受信機を含む。
メモリは、命令を記憶するよう構成される。プロセッサは、メモリに記憶された命令を実行して、送受信機を制御して信号を受信および送信するよう構成される。プロセッサが、メモリに記憶された命令を実行するとき、ネットワークデバイスは、第1態様におけるネットワークデバイスに関する任意の方法を実行するよう構成される。
第5態様によれば、端末が提供され、端末は、プロセッサ、メモリおよび送受信機を含む。
メモリは、命令を記憶するよう構成される。プロセッサは、メモリに記憶された命令を実行して、送受信機を制御して信号を受信および送信するよう構成される。プロセッサが、メモリに記憶された命令を実行するとき、端末は、第1態様における端末に関する任意の方法を実行するよう構成される。
第6態様によれば、コンピュータ記憶媒体が提供され、コンピュータ記憶媒体は、いくつかの命令を記憶するよう構成される。命令が実行されるとき、上述の端末またはネットワークデバイスに関する任意の方法が実行され得る。
第7の態様によれば、通信システムが提供され、通信システムは、端末およびネットワークデバイスを含む。ネットワークデバイスは、第4態様におけるネットワークデバイスであり、端末は第5態様における端末である。
本願において提供されるネットワークデバイスは、上述の方法の態様におけるネットワークデバイスの動作を実装する機能を有し、上述の方法の態様に記載された段階または機能を実行するよう構成される対応する手段(means)を含む。段階または機能は、ソフトウェア、ハードウェアまたはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによって実装され得る。
可能な設計において、ネットワークデバイスは、1または複数のプロセッサを含み、1または複数のプロセッサは、上述の方法における対応する機能をネットワークデバイスが実行するのをサポートするよう構成される。任意選択で、ネットワークデバイスは更に、1または複数のメモリを含み得る。メモリは、プロセッサと結合し、ネットワークデバイスに必要なプログラムおよび/または命令を記憶するよう構成され、更にデータを記憶し得る。1または複数のメモリは、プロセッサと統合され得る、または、プロセッサから分離され得る。プロセッサがメモリにおけるプログラムおよび/または命令を実行するとき、ネットワークデバイスは、上述の方法における対応する段階を実行する。
可能な設計において、ネットワークデバイスは、1または複数のプロセッサおよび通信ユニットを含む。1または複数のプロセッサは、例えば、QCLビーム情報の決定など、上述の方法における対応する機能をネットワークデバイスが実装するのをサポートするよう構成される。通信ユニットは、ネットワークデバイスと別のデバイスとの間の通信をサポートするよう構成され、それにより、例えば、プロセッサによって生成されたQCLビーム情報を送信するなど、受信および/または送信機能を実装する。
任意選択で、ネットワークデバイスは、1または複数のメモリを更に含み得る。メモリは、プロセッサと結合し、ネットワークデバイスに必要なプログラム命令および/またはデータを記憶するよう構成される。1または複数のメモリは、プロセッサと統合され得る、または、プロセッサから分離され得る。本願ではこれに限定されない。
ネットワークデバイスは、基地局、gNB、TRPまたは同様のものであり得て、通信ユニットは送受信機または送受信回路であり得る。任意選択で、送受信機は入出力回路またはインタフェースであり得る。
ネットワークデバイスは通信チップであり得る。通信ユニットは通信チップの入出力回路またはインタフェースであり得る。
本願は機器を更に提供し、当該機器は、上述の方法の態様における端末の動作を実装する機能を有し、上述の方法の態様に記載される段階または機能を実行するよう構成される対応する手段(means)を含む。段階または機能は、ソフトウェア、ハードウェアまたはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによって実装され得る。
可能な設計において、機器は、1または複数のプロセッサを含み、1または複数のプロセッサは、上述の方法における端末の対応する機能を機器が実行するのをサポートするよう構成される。任意選択で、機器は、1または複数のメモリを更に含み得る。メモリは、プロセッサと結合し、機器に必要なプログラムおよび/または命令を記憶するよう構成され、更にデータを記憶し得る。1または複数のメモリは、プロセッサと統合され得る、または、プロセッサから分離され得る。プロセッサがメモリにおけるプログラムおよび/または命令を実行するとき、機器は、上述の方法における対応する段階を実行する。
可能な設計において、機器は、1または複数のプロセッサおよび通信ユニットを含む。1または複数のプロセッサは、例えば、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビームを決定するなど、上述の方法における端末の対応する機能を機器が実装するのをサポートするよう構成される。通信ユニットは、機器と別のデバイスとの間の通信をサポートするよう構成され、それにより、例えば、QCLビーム情報を受信するなど、受信および/または送信機能を実装する。
任意選択で、機器は、1または複数のメモリを更に含み得る。メモリは、プロセッサと結合し、ネットワーク機器に必要なプログラム命令および/またはデータを記憶するよう構成される。1または複数のメモリは、プロセッサと統合され得る、または、プロセッサから分離され得る。本願ではこれに限定されない。
機器はインテリジェント端末、ウェアラブルデバイスまたは同様のものであり得て、通信ユニットは、送受信機または送受信回路であり得る。任意選択で、送受信機は入出力回路またはインタフェースであり得る。
機器は通信チップであり得る。通信ユニットは通信チップの入出力回路またはインタフェースであり得る。
本願の実施形態において、ネットワークデバイスは決定されたQCLビーム情報を端末へ送信する。QCLビーム情報は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報を含む。QCLビーム情報の受信後、端末は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する、QCL指示情報に含まれるビーム情報に基づいて、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビームを決定し得て、更に、ビームを通じて送信される送信済み参照信号を決定し、決定された送信済み参照信号に基づいて大規模チャネル特性推定を実行し得る。
本願の実施形態に係る1つのTRPに含まれる4つのアンテナパネルによって形成されるビームの概略図である。
本願の実施形態に係る1つのTRPに含まれる4つのアンテナパネルによって形成されるビームの概略図である。
ネットワークデバイスと端末との間の通信の概略図である。
ネットワークデバイスおよび端末の内部構造の簡略化された概略図である。
本願の実施形態に係るQCL情報構成方法のフローチャートである。
本願の実施形態に係るQCL情報送信デバイスの概略構造図である。
本願の実施形態に係るネットワークデバイスの概略構造図である。
本願の実施形態に係るQCL情報受信デバイスの概略構造図である。
本願の実施形態に係る端末の概略構造図である。
以下では、本願の実施形態における添付図面を参照して、本願の実施形態における技術的解決法を説明する。
当業者による理解を容易にするために、本願におけるいくつかの用語を最初に説明する。
(1)ネットワークデバイスは、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)デバイスと呼ばれ得る。これは、端末を無線ネットワークに接続するデバイスであり、これらに限定されないが、進化型ノードB(evolved NodeB、eNB)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、ノードB(NodeB、NB)、基地局コントローラ(Base Station Controller、BSC)、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ホームeNodeB(例えば、Home evolved NodeBまたは Home NodeB、HNB)、ベースバンドユニット(Baseband Unit、BBU)、ワイヤレスフィディリティ(Wireless Fidelity、WiFi)アクセスポイント(Access Point、AP)、送信ポイント(transmission and receiver point、TRPまたはtransmission point、TP)などが含まれる。例えば、ネットワークデバイスは、NR(new radio)システムなどの5GシステムにおけるgNB gNB、ベースバンドユニット(BBU)またはデータ単位(DU、data unit)であり得る。一部のデプロイメントにおいて、gNBは、制御ユニット(CU、control unit)およびDUを含み得て、RU(無線周波数ユニット、radio unit)を更に含み得る。CUはgNBのいくつかの機能を実装し、DUはgNBのいくつかの機能を実装する。例えば、CUはRRC(無線リソース制御、radio resource control)層およびPDCP(packet data convergence protocol、パケットデータコンバージェンスプロトコル)層の機能を実装し、DUは、RLC(radio link control、無線リンク制御)層、MAC(media access control、媒体アクセス制御)層およびPHY(physical)層の機能を実装する。RRC層の情報は最終的にPHY層における情報になるか、または、PHY層における情報から変換される。したがって、このアーキテクチャにおいて、RRC層シグナリングまたはPHCP層シグナリングなどの上位層シグナリングはまた、DUによって、または、DUおよびRUによって送信されるとみなされ得る。
(2)端末は、音声および/またはデータ接続をユーザに提供するデバイスであり、無線通信機能を有する様々なハンドヘルドデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、もしくは、コンピューティングデバイス、または、無線モデムに接続された別の処理デバイス、および、ユーザ機器(User Equipment、UE)、移動局(Mobile station、MS)、端末装置(Terminal Equipment)、および、様々な形態の送信ポイント(transmission and receiver point、TRP、または、transmission point、TP)を含み得る。
(3)本願におけるインタラクションは、情報が2つのインタラクション当事者の間で伝達されるプロセスであり、ここで伝達される情報は、同一でも、または、異なっていてもよい。例えば、2つのインタラクション当事者は、基地局1および基地局2であり、基地局1は、基地局2に情報を要求し得て、基地局2は、基地局1によって要求された情報を基地局1に提供する。当然ながら、基地局1および基地局2は、互いに情報を要求し得て、ここで要求された情報は、同一でも、または、異なっていてもよい。
(4)「複数」とは、2または2より多いことを意味する。「および/または」という用語は、関連対象物を説明するための関連関係を説明するものであり、3つの関係が存在してよいことを表している。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在すること、AおよびBの両方が存在すること、ならびに、Bのみが存在すること、の3つの場合を表し得る。「/」という記号は概して、関連対象物間の「または」の関係を示す。
(5)「ネットワーク」および「システム」という名詞は通常、交換可能に使用されるが、その意味は、当業者によって理解され得る。「情報(information)」、「信号(signal)」、「メッセージ(message)」および「チャネル(channel)」は場合により、交換可能に使用され得る。違いが強調されないとき、表現される意味は一致することに留意すべきである。「の(of)」、「対応または関連する(corresponding、relevant)」、および、「対応する(corresponding)」は、場合により交換可能に使用され得る。違いが強調されないとき、表現される意味は一致することに留意すべきである。
本願の実施形態において提供される疑似コロケーション情報構成方法、ネットワークデバイスおよび端末は、新無線(New Radio、NR)通信技術に適用され得る。NRは新世代無線アクセスネットワーク技術であり、5G通信システムなどの将来の進化型ネットワークに適用され得る。代替的に、本願の実施形態において提供される疑似コロケーション情報構成方法、ネットワークデバイスおよび端末は、ワイヤレスフィディリティ(Wireless Fidelity、WIFI)またはLTEなどの無線通信システムに適用され得て、固定ネットワークなどの有線ネットワークにも適用され得る。
無線通信システムは、無線通信機能を提供するネットワークであると理解されたい。無線通信システムは異なる通信技術、例えば、符合分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、ワイドバンド符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))、時分割多元接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency−division multiple access、OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(single carrier FDMA、SC−FDMA)、および、搬送波感知多元接続/衝突回避(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)を使用し得る。異なるネットワークの容量、速度および遅延などの要因に基づいて、ネットワークは、2G(英語:generation)ネットワーク、3Gネットワーク、4Gネットワーク、および、5Gネットワークなど将来の進化型ネットワークに分類され得る。典型的な2Gネットワークは、モバイル通信用のグローバルシステム(Global system for mobile communications/general packet radio service、GSM(登録商標))ネットワーク、または、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)ネットワークを含む。典型的な3Gネットワークは、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)ネットワークを含む。典型的な4Gネットワークは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)ネットワークを含む。UMTSネットワークは場合により、ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(universal terrestrial radio access network、UTRAN)とも呼ばれ得て、LTEネットワークは場合により、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(evolved universal terrestrial radio access network、E−UTRAN)とも呼ばれ得る。異なるリソース割り当て方式に基づいて、ネットワークは、セルラ通信ネットワークおよびワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)に分類され得る。セルラ通信ネットワークは、スケジューリングに基づき、WLANは、競合に基づく。上述の2G、3Gおよび4Gネットワークはすべて、セルラ通信ネットワークである。当業者であれば、技術の発展につれて、本願の実施形態において提供される技術的解決法は、4.5Gまたは5Gネットワークなどの別の無線通信ネットワーク、または、別の非セルラ通信ネットワークにも適用され得ることを認識するはずである。簡潔にするべく、無線通信ネットワークは場合により、本願の実施形態においてネットワークという略称で呼ばれ得る。
セルラ通信ネットワークは、無線通信ネットワークのうちの1つである。セルラ通信ネットワークは、セルラ無線ネットワーキング方式を使用し、無線チャネルを介して端末デバイスをネットワークデバイスに接続し、移動するユーザ間の相互通信を実装する。セルラ通信ネットワークは、端末の移動性という主な特性を有し、セル間ハンドオーバ、および、ローカルネットワークを跨ぐ自動ローミングの機能を有する。
技術的解決法が5G通信システムに適用される任意選択の方式は、本願の以下の実施形態における説明に使用される。本願の実施形態における解決法は、別の無線通信ネットワークに更に適用され得て、対応する名称は、別の無線通信ネットワークにおける対応する機能の名称でも置き換えられ得ることに留意すべきである。
5G通信システムにおいて、複数のアンテナパネルの大規模アレイ構造は、同一のTRPにおいて構成され得て、異なるアンテナパネルは、信号を送信するための複数のビームを形成する。したがって、信号を送信するための異なるビームは、異なるチャネル特性を有する。これは、同一のアンテナポート番号に対応する異なるQCL特性につながる。ビームが異なるとき、ネットワークデバイスは、同一の番号を用いて同一のアンテナポートで信号を送信し得て、ネットワークデバイスは、異なるビームのために異なるビーム信号を送信し得る。ビーム信号は、ビームスキャンのための参照信号、ビーム参照信号、ビームスキャンのための参照信号、ビーム同期信号、または同様のものであり得る。したがって、複数のアンテナパネルを有する5G通信システムにおいて、既存のアンテナポートQCL関係指示方式が依然として使用される場合、現時点において送信されている信号とのQCL関係を有する送信信号を正確に指示できず、現時点において送信されている信号の大規模特性を正確に決定できない。例えば、図1Aおよび図1Bは、1つのTRPに含まれる4つのアンテナパネルによって形成されるビームの概略図である。図1Aにおいて、4つのアンテナパネルの各々はビームを独立して形成し、各アンテナパネルは異なるビームを形成し、4つの異なるビームを通じて信号を送信するためのアンテナポートの間にQCL関係が無いことがあり得る。図1Bにおいて、4つのアンテナパネルは、共にビームを形成するが、4つのアンテナパネルによって形成されるビームに対して異なるプリコーディングが実行され、したがって、ビームは異なる方向を有する。この場合、信号を送信するためのアンテナポート間にQCL関係は無いことがあり得る。
本願の実施形態は、QCL情報構成方法を提供する。方法において、ネットワークデバイスが、決定されたQCLビーム情報を端末へ送信する。QCLビーム情報は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報を含む。QCLビーム情報の受信後、端末は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する、QCL指示情報に含まれるビーム情報に基づいて、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビームを決定し得て、更に、ビームを通じて送信される送信済み参照信号を決定し、決定された送信済み参照信号に基づいて大規模チャネル特性推定を実行し得る。大規模特性は、遅延広がり(delay spread)、ドップラー広がり(Doppler spread)、ドップラー周波数シフト(Doppler shift)、平均チャネルゲイン(average gain)、平均遅延(average delay)、到達角度(angle of arrival、AOA)、到達角度広がり(angle of arrival spread、AAS)、離脱角度(angle of departure、AOD)、離脱角度広がり(angle of departure spread、ADS)、空間RXパラメータ(spatial RX parameters)、空間受信パラメータ(spatial RX parameters)、および、空間相関(spatial correlation)のうち1または複数であり得る。
本願の本実施形態における参照信号は、これらに限定されないが、復調参照信号(Demodulation Reference Symbol、DMRS)、チャネル状態情報参照信号(Channel State Information‐Reference Signal、CSI−RS)、または、他の参照情報を含むことに留意すべきである。ここではこれに限定されない。
本願の本実施形態におけるビーム(beam)は、少なくとも1つのアンテナポートによって送信または受信されるデータに対する振幅および/または位相重み付けを実行することによって形成されるビームである、または、例えば、アンテナユニットの関連パラメータを調整するなどの別の方法を使用することによって形成され得ることを理解されたい。ビームは、送信ビームおよび受信ビームを含み得る。送信ビームは、アンテナを通じて信号が送信された後に、空間において異なる方向に形成された信号強度の分布を示す。受信ビームは、アンテナから受信された無線信号の、空間における異なる方向の信号強度の分布を示す。受信側における信号処理では、マルチアンテナアレイ要素によって受信された信号に対して重み付き合成を実行して所望の信号を形成し得る。アンテナ指向性パターン(pattern)の観点からは、そのような操作は、指定された方向にビームを形成することと同等である。例えば、元の全方位受信指向性パターンは、ゼロ点を有する、最大信号強度を有する方向のローブ指向性パターンに変換される。同一の原理が送信側にも適用可能である。振幅および位相の調整が、アンテナアレイ要素のフィードに対して実行され、所望の形状の指向性パターンを形成する。複数の組のアンテナが使用されるので、同一の空間フロー(spatial streams)に対応する無線信号が、複数の経路を通じて送信側から受信側へ送信される。複数のアンテナによって受信された信号が、特定のアルゴリズムを使用することによって受信側で処理されるとき、受信側における信号対雑音比は、明らかに改善され得る。受信側が遠く離れているときでも、比較的良好な信号品質を得ることができる。
本願の本実施形態におけるビームは、ビームスキャンのための参照信号、ビーム参照信号、ビームスキャンのための参照信号、または、ビーム同期信号であり得る。
本願の実施形態における方法または機器は、ネットワークデバイスと端末(例えば基地局およびユーザ機器)との間、または、ネットワークデバイスとネットワークデバイスとの間(例えば、マクロ基地局とミクロ基地局との間、マクロ基地局とミクロ基地局との間、または、ミクロ基地局とミクロ基地局との間)、または、端末デバイスと端末デバイスとの間(例えば、デバイスツーデバイス(Device to Device、D2D)シナリオ)の通信に適用され得ることに留意すべきである。換言すれば、本願の実施形態におけるQCL情報の送信および受信の方法は、信号送信におけるビームのQCL指示情報に適用可能であるだけでなく、信号受信におけるビームのQCL指示情報にも適用可能である。本願の以下の実施形態すべてにおいて、ネットワークデバイスと端末との間の通信が、説明のための任意選択の方式として使用される。
図2は、ネットワークデバイスおよび端末を含む通信システムの概略構造図である。
図3は、ネットワークデバイスおよび端末の内部構造の簡略化された概略図である。
例えば、ネットワークデバイスは、アンテナアレイ、デュプレクサ、送信機(Transmit、TX)、受信機(Receive、RX)(場合により、TXおよびRXは、送受信機(Transmit Receive、TRX)とまとめて呼ばれる)、および、ベースバンド処理部を含み得る。デュプレクサは、アンテナアレイを実装するよう構成され、信号を送信および受信するよう構成される。TXは、無線周波数信号とベースバンド信号との間の変換を実装するよう構成される。TXは通常、電力増幅器(Power Amplifier、PA)、デジタル‐アナログ変換器(Digital to Analog Converter、DAC)、および、周波数変換器を含み得る。RXは通常、低ノイズ増幅器(Low Noise Amplifier、LNA)、アナログ‐デジタル変換器(Analog to Digital Converter、ADC)、および、周波数変換器を含み得る。ベースバンド処理部は、レイヤマッピング、プリコーディング、変調/復調、符号化/復号など、送信予定または受信された信号の処理を実装し、物理制御チャンネル、物理データチャネル、物理ブロードキャストチャネル、参照信号などに対して別個の処理を実行するよう構成される。
任意選択の方式において、ネットワークデバイスは、マルチユーザスケジューリングおよびリソース割り当て、パイロットスケジューリング、ユーザ物理層パラメータ構成などを実行するよう構成される制御部を更に含み得る。
例えば、端末は、アンテナ、デュプレクサ、送信機(TX)、受信機(RX)(場合により、TXおよびRXはまとめて送受信機TRXと呼ばれる)、および、ベースバンド処理部を含み得る。図2において、端末は単一のアンテナを有する。また、端末は複数のアンテナ(アンテナアレイ)を有し得ることを理解されたい。
デュプレクサは、アンテナアレイを実装するよう構成され、信号を送信および受信するよう構成される。TXは、無線周波数信号とベースバンド信号との間の変換を実装するよう構成される。TXは通常、PAと、DACと、周波数変換器とを含み得る。RXは通常、LNAと、ADCと、周波数変換器とを含み得る。ベースバンド処理部は、レイヤマッピング、プリコーディング、変調/復調、符号化/復号などの、送信予定または受信された信号の処理を実装し、物理制御チャンネル、物理データチャネル、物理ブロードキャストチャネル、参照信号などに対して別個の処理を実行するよう構成される。
任意選択の方式において、端末は、アップリンク物理リソースを要求し、ダウンリンクチャネルに対応するチャネル状態情報(Channel State Information、CSI)を算出し、ダウンリンクデータパケットの受信に成功したかどうかなどを決定するよう構成される制御部も含み得る。
図4は、本願の実施形態に係る疑似コロケーション情報構成方法の概略フローチャートである。図4に示されるように、方法は以下の段階を含む。
S101:ネットワークデバイスがQCLビーム情報を決定し、QCLビーム情報は、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有するビーム情報を含む。
本願の本実施形態において、QCLビーム情報は、ビーム識別子、ビームアンテナポート情報または他のビーム関連情報であり得る。
本願の本実施形態において、QCLビーム情報は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報である。1または複数のQCLビーム情報があり得る。
S102:ネットワークデバイスがQCLビーム情報を送信し、端末がQCLビーム情報を受信する。
S103:端末は、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有する、QCLビーム情報に含まれるビーム情報に基づいて、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビームを決定し得る。
更に、端末は、ビームを通じて送信される送信済み参照信号を決定し、決定された送信済み参照信号に基づいて大規模チャネル特性推定を実行し得る。
本願の本実施形態は、以下の任意選択の方式を使用することによって説明されることを理解されたい。ネットワークデバイスは、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有するビーム情報を構成し、ビーム情報に対応するビーム、および、参照信号アンテナポートに対応する参照信号を送信し、端末は、ビーム情報、ビームおよび参照信号を受信する(端末は、ビームに基づいて、受信された参照信号の大規模チャネル特性を決定する)。
別の可能な設計において、ネットワークデバイスは、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有するビーム情報を構成し、端末は、ビーム情報を受信し、ビーム情報に対応するビーム、および、参照信号アンテナポートに対応する参照信号を送信する。このように、ネットワークデバイスは、ビームに基づいて、受信された参照信号の大規模チャネル特性を決定し得る。
別の可能な設計において、ネットワークデバイスは、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有するビーム情報を構成し、ビーム情報に対応するビームを送信し、端末は、ビーム情報およびビームを受信し、参照信号アンテナポートに対応する参照信号を送信する。このように、端末は、ビームに基づいて送信済み参照信号の大規模チャネル特性を決定し得る。この設計は、チャネル間に相反性が存在するシナリオに適用され得る。
別の可能な設計において、ネットワークデバイスは、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有するビーム情報を構成し、端末は、ビーム情報を受信し、ビーム情報に対応するビームを送信し、ネットワークデバイスは、参照信号アンテナポートに対応する参照信号を送信する。このように、ネットワークデバイスは、ビームに基づいて、送信済み参照信号の大規模チャネル特性を決定し得る。この設計は、チャネル間に相反性が存在するシナリオに適用され得る。
別の可能な設計において、端末は、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有するビーム情報をネットワークデバイスへ送信し、ビーム情報に対応するビーム、および、参照信号アンテナポートに対応する参照信号を送信し、ネットワークデバイスは、ビーム情報、ビーム情報に対応するビーム、および、参照信号アンテナポートに対応する参照信号を受信する。このように、ネットワークデバイスは、ビームに基づいて、受信された参照信号の大規模チャネル特性を決定し得る。
別の可能な設計において、チャネル間に相反性が存在するとき、端末は、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有するビーム情報をネットワークデバイスへ送信し、ビーム情報に対応するビームを送信し、ネットワークデバイスは、ビーム情報、および、ビーム情報に対応するビームを受信し、参照信号アンテナポートに対応する参照信号を送信する。このように、ネットワークデバイスは、ビームに基づいて、送信済み参照信号の大規模チャネル特性を決定し得る。この設計は、チャネル間に相反性が存在するシナリオに適用され得る。
別の可能な設計において、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有するビーム情報がプロトコルにおいて予め定義される。この場合、端末およびネットワークデバイスは、参照信号アンテナポートとビーム情報との間にQCL関係が存在することを示す(構成される必要がない)対応情報を有する。ビーム情報に対応するビームは、ネットワークデバイスによって端末へ送信され得る、または、端末によってネットワークデバイスへ送信され得る。参照信号アンテナポートに対応する参照信号は、ネットワークデバイスによって端末へ送信され得る、または、端末によってネットワークデバイスへ送信され得る。
本願の実施形態における解決法は、上述の可能な設計にも適用され得て、これに対応して、本願の実施形態において提供される対応する機器(例えば、ネットワークデバイス、端末および通信チップ)は変化し得る。詳細はここでは説明しない。
ネットワークデバイスが端末のためにQCLビーム情報を構成する具体的な実装プロセスが、本願の本実施形態において以下で説明される。
本願の本実施形態において、ネットワークデバイスは、端末へ送信されるRRCシグナリングを通じてQCLビーム情報を構成し得て、例えば、RRCシグナリングにおいて、QCLビーム情報を含むQCL指示情報を構成し得る。端末は、RRCシグナリングを通じて、ネットワークデバイスからのQCLビーム情報を受信する。端末は、RRCシグナリングを解析してQCLビーム情報を取得し、QCLビーム情報に含まれる、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報に基づいて、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビームを決定し、大規模チャネル特性推定を実行し得る。可能な設計において、参照信号アンテナポートの大規模特性は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する、決定されたビームに基づいて決定され得る。
具体的には、本願の本実施形態において、QCLビーム情報は、RRCシグナリングにおいて、元のQCL指示情報に追加され得る。元のQCL指示情報は、本願の本実施形態において提供されるQCL情報構成方法の適用前に構成される、QCLビーム情報を含まないQCL指示情報である。例えば、RRCシグナリングにおける元のQCL指示情報のシグナリングは、以下の方式で構成され得る。
PDSCH-RE-MappingQCL-Config-r11 ::= SEQUENCE {
pdsch-RE-MappingQCL-ConfigId-r11
PDSCH-RE-MappingQCL-ConfigId-r11,
optionalSetOfFields-r11 SEQUENCE {
crs-PortsCount-r11 ENUMERATED {n1, n2, n4, spare1},
crs-FreqShift-r11 INTEGER (0..5),
mbsfn-SubframeConfigList-r11 CHOICE {
release NULL,
setup SEQUENCE {
subframeConfigList MBSFN-SubframeConfigList
}
} OPTIONAL, -- Need ON
pdsch-Start-r11 ENUMERATED {reserved, n1, n2, n3, n4, assigned}
} OPTIONAL, -- Need OP
csi-RS-ConfigZPId-r11 CSI-RS-ConfigZPId-r11,
qcl-CSI-RS-ConfigNZPId-r11 CSI-RS-ConfigNZPId-r11 OPTIONAL,-- Need OR
...
}
本願の本実施形態において、元のQCL指示情報の上述のシグナリングにおいて、PDSCH−RE−MappingQCL−Configは、物理ダウンリンク共有チャネルリソース要素マッピングおよびQCL構成パラメータを示す。pdsch−RE−MappingQCL−ConfigId−r11は、物理ダウンリンク共有チャネルリソース要素マッピングおよびQCL構成パラメータに含まれる物理ダウンリンク共有チャネルリソース要素マッピングおよびQCL構成識別子を示す。PDSCH−RE−MappingQCL−ConfigId−r11は、物理ダウンリンク共有チャネルリソース要素マッピングおよびQCL構成識別子の値はPDSCH−RE−MappingQCL−ConfigId−r11であると示す。
qcl−CSI−RS−ConfigNZPIdは、データアンテナポートとのQCL関係を有する非ゼロパワー(Non Zero Power、NZP)CSI−RS構成識別子を示す。
本願の本実施形態において、元のQCL指示情報に追加されたQCLビーム情報は、ビーム識別子情報、ビームアンテナポート情報または他のビーム関連情報であり得る。ビーム識別子情報はビーム同期信号識別子情報であり得る。本願の本実施形態において、RRCシグナリングにおいてQCLビーム情報が元のQCL指示情報に追加された後に取得されるシグナリングは、以下の方式で構成され得る。
PDSCH-RE-MappingQCL-Config-r11 ::= SEQUENCE {
pdsch-RE-MappingQCL-ConfigId-r11
PDSCH-RE-MappingQCL-ConfigId-r11,
optionalSetOfFields-r11 SEQUENCE {
crs-PortsCount-r11 ENUMERATED {n1, n2, n4, spare1},
crs-FreqShift-r11 INTEGER (0..5),
mbsfn-SubframeConfigList-r11 CHOICE {
release NULL,
setup SEQUENCE {
subframeConfigList MBSFN-SubframeConfigList
}
} OPTIONAL, -- Need ON
pdsch-Start-r11 ENUMERATED {reserved, n1, n2, n3, n4, assigned}
} OPTIONAL, -- Need OP
csi-RS-ConfigZPId-r11 CSI-RS-ConfigZPId-r11,
qcl-CSI-RS-ConfigNZPId-r11 CSI-RS-ConfigNZPId-r11
OPTIONAL,-- Need OR
qcl-beam-ConfigId beam-ConfigId OPTIONAL,-- Need OR
(qcl-beam-RS ports beam-RS ports OPTIONAL,-- Need OR)
...
}
RRCシグナリングにおけるQCL指示情報の上述のシグナリングを元のQCL指示情報のシグナリングと比較すると、QCLビーム情報が追加されている。追加されたQCLビーム情報はQcl−beam−ConfigIdまたはqcl−beam−RS portsであり、Qcl−beam−ConfigIdは、QCL関係を有するビーム識別子情報を示し、qcl−beam−RS portsは、QCL関係を有するビームアンテナポート情報を示す。
任意選択で、本願の本実施形態において、複数の組(少なくとも1つの組)のQCLビーム情報が元のQCL指示情報に追加され得て、これにより、参照信号とのQCL関係を有する複数の組のQCLビーム情報が、同一のTRPにおける参照信号のために構成される。
本願の本実施形態において、ネットワークデバイスがRRCシグナリングを通じて少なくとも1つの組のQCLビーム情報を構成して端末へ送信する場合、ネットワークデバイスは、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)を通じて、端末によって現在使用されている参照信号に適用可能なQCLビームを示し得る。現在使用されている参照信号に適用可能なQCLビームは、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報である。端末は、RRCシグナリングを通じて、ネットワークデバイスからの少なくとも1つの組のQCLビーム情報を受信し、DCI指示に従って、現在使用される参照信号に適用可能なQCLビームを決定する。
説明を簡単にするために、端末のQCLビーム情報を示すために使用されるDCIは、本願の本実施形態において第1DCIと呼ばれ得る。
本願の本実施形態において、RRCシグナリングにおいてQCLビーム情報を元のQCL指示情報に追加することは、以下の2つの方式で実装され得ることを理解されたい。
第1実装において、QCLビーム情報は、データリソースマッピング(PDSCH RE Mapping)およびQCL構成情報に追加され、これにより、QCLビーム情報がRRCシグナリングに追加されたことを示すために使用されるパラメータ情報は物理層プロトコルに追加される。
別の実装において、QCLビーム情報は非ゼロパワー(Non Zero Power、NZP)CSI−RS構成パラメータに追加され、CSI−RSのQCLビーム情報を示す。
RRCシグナリングを通じてQCLビーム情報を送信する2つの具体的な実装プロセスは、本願の本実施形態における任意選択の方式として、実際の適用に関連して以下で説明される。
本願の本実施形態において、QCLビーム情報をデータリソースマッピングおよびQCL構成パラメータに追加する実装プロセスを説明するべく、参照信号がDMRSである任意選択の方式を最初に使用する。
本願の本実施形態において、ネットワークデバイスは、PDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータを使用して、端末がデータを送信するDMRSアンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を構成し得る。QCLビーム情報は、QCLビーム識別子、QCLビームアンテナポート情報または他のビーム関連情報を含む。ネットワークデバイスは、端末がデータを送信するDMRSアンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を端末へ送信し、これにより、端末は、データが送信されるDMRSアンテナポートとのQCL関係を有するビームを取得し、更に、ビームを通じて送信される送信済み参照信号を決定し、決定された送信済み参照信号に基づいて大規模チャネル特性推定を実行する。
本願の本実施形態において、QCLビーム情報が追加された後に取得されるPDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータの任意選択の方式は以下の通りである。追加されたQCLビーム情報はQcl−beam−ConfigIdまたはqcl−beam−RS portsであり、Qcl−beam−ConfigIdは、QCL関係を有するビーム識別子情報を示し、qcl−beam−RS portsは、QCL関係を有するビームアンテナポート情報を示す。
CRSアンテナポートの数:crs−PortsCount−r11
−CRS周波数オフセット:crs−FreqShift−r11
−マルチキャスト/単一周波数ネットワークサブフレーム構成:mbsfn−SubframeConfigList−r11
−ゼロパワー(Zero Power、ZP)CSI−RS構成識別子:csi−RS−ConfigZPId−r11
−pdsch開始点:pdsch−Start−r11
−データアンテナポートとのQCL関係を有するNZPCSI−RS構成識別子:qcl−CSI−RS−ConfigNZPId−r11
−QCLビーム情報:Qcl−beam−ConfigId(qcl−beam−RS ports)
更に、元のPDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータの数は限定され、QCLビーム情報をPDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータに追加するための要求を満たすには不十分であり得る。したがって、追加されたQCLビーム情報を十分なビットが示すことを確実にするべく、PDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータを示すための、DCIにおけるビットは拡張される必要がある。例えば、ネットワークデバイスは現在、4つの異なるPDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータのセットを端末のために構成できると想定する。ネットワークデバイスが現在4つのビームを形成できる場合、各ビームは、4つのパラメータのセットを有し得て、具体的には、合計で16のPDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータが必要となる。したがって、PDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータを示すための、DCIにおける指示フィールドにおけるビットは、16のPDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータを示すために、少なくとも4ビットに拡張される必要がある。例えば、PDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータは、DCIにおける指示フィールドにおけるビットが表1に示される4ビットである指示方式で示され得る。 [表1]
QCLビーム識別子情報またはQCLビームアンテナポート情報をNZP CSI−RS構成パラメータに追加するプロセスを説明するために、本願の本実施形態において、参照信号がCSI−RSである任意選択の方式が以下で使用される。
本願の本実施形態において、QCLビーム情報は、RRCシグナリングのQCL指示情報内のNZP CSI−RSリソース構成情報(CSI−RS−ConfigNZP)に追加され得る。QCLビーム情報は、CSI−RSアンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム識別子情報、QCLビームアンテナポート情報または他のビーム関連情報を示すために使用され、これにより、端末によって使用される参照信号(例えばCSI−RS)のQCLビーム情報を示す。本願の本実施形態において、QCLビーム情報は、NZP CSI−RSリソース構成情報に追加され得て、具体的なシグナリングは以下の通り構成され得る。
-- ASN1START
CSI-RS-ConfigNZP-r11 ::= SEQUENCE {
csi-RS-ConfigNZPId-r11 CSI-RS-ConfigNZPId-r11,
antennaPortsCount-r11 ENUMERATED {an1, an2, an4, an8},
resourceConfig-r11 INTEGER (0..31),
qcl_beam_ConfigId beam-ConfigId
OPTIONAL,-- Need
(qcl-beam-RS ports beam-RS ports OPTIONAL,-- Need OR)
subframeConfig-r11 INTEGER (0..154),
scramblingIdentity-r11 INTEGER (0..503), qcl-CRS-Info-r11 SEQUENCE {
qcl-ScramblingIdentity-r11 INTEGER (0..503),
crs-PortsCount-r11 ENUMERATED {n1, n2, n4, spare1},
mbsfn-SubframeConfigList-r11 CHOICE {
release NULL,
setup SEQUENCE {
subframeConfigList MBSFN-SubframeConfigList
}
} OPTIONAL -- Need ON
} OPTIONAL, -- Need OR
...,
[[ eMIMO-Info-r13 CHOICE {
release NULL,
setup SEQUENCE {
nzp-resourceConfigList-r13 SEQUENCE (SIZE (2..8)) OF ResourceConfig-r13,
cdmType ENUMERATED {cdm2, cdm4} OPTIONAL -- Need OR
}
} OPTIONAL -- Need ON
]]
}
ResourceConfig-r13 ::= INTEGER (0..31)
-- ASN1STOP
QCLビーム情報は、NZP CSI−RSリソース構成情報(CSI−RS−ConfigNZP)におけるNZP CSI−RS構成識別子(csi−RS−ConfigNZPId)に追加され、追加されたQCLビーム情報のシグナリングはQcl−beam−ConfigIdまたはqcl−beam−RS portsであり、Qcl−beam−ConfigIdは、QCL関係を有するビーム識別子情報を示し、qcl−beam−RS portsは、QCL関係を有するビームアンテナポート情報を示す。
更に、ネットワークデバイスは現在、RRCシグナリングを通じて、1つのTRPにおいて、端末のために、複数のCSI−RSリソース構成情報を構成する。CSI−RSリソース構成情報の各々は、1つのCSI−RS−ConfigNZPIdに対応し、CSI−RSリソースのアンテナポートの数、リソース構成、サブフレーム構成、スクランブリング識別子、CSI−RSとCRSとの間のQCL関係などを示し得る。端末は、CSI−RSアンテナポートとCRSアンテナポートとの間のQCL対応関係に基づいて、DMRSに対応するCRSアンテナポートを取得し得て、CRSを決定し、大規模チャネル特性推定を実行する。したがって、本願の本実施形態において、参照信号がDMRSである場合、DMRSのQCLビーム情報は、QCLビーム情報が追加されたCSI−RS−ConfigNZPIdに対応するCSI−RSリソース構成情報によって示され得て、DMRSアンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報は、CSI−RS−ConfigNZPIdに対応するCSI−RSリソース構成情報に含まれるQCLビーム情報である。QCLビーム情報が追加されたCSI−RS−ConfigNZPIdを受信した後に、端末は、CSI−RS−ConfigNZPIdに対応するCSI−RSリソース構成情報におけるQCLビーム情報に基づいて、DMRSとのQCL関係を有するビーム情報を決定し得て、ビーム信号を決定し、大規模チャネル特性推定を実行する。QCLビーム情報が追加されたCSI−RS−ConfigNZPIdに対応するCSI−RSリソース構成情報は、RRCシグナリングを通じて送信され得て、DMRSアンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報は、DCIにおいてPDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータを示すための指示フィールドにおいて示されるPDSCH RE MappingおよびPDSCHアンテナポートQCL構成パラメータにおけるCSI−RS−ConfigNZPIdを使用することによって決定され得ることを、具体的な例から理解できる。
任意選択で、本願の本実施形態において、ネットワークデバイスは、参照信号アンテナポートを通じて参照信号を送信するために使用される時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースに基づいて、時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を決定し、時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を端末に送信し得る。端末は、時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する、ネットワークデバイスからのQCLビーム情報を受信する。
具体的には、ネットワークデバイスは、参照信号によって使用される周波数領域リストにおける周波数領域リソースのためのQCLビーム情報を追加して、参照信号の周波数領域QCLビーム情報リストを形成し得る。周波数領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含む。ネットワークデバイスは、参照信号によって使用される時間領域リストにおける時間領域リソースのためのQCLビーム情報を追加して参照信号の時間領域QCLビーム情報リストを形成し得る。時間領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの時間領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含む。ネットワークデバイスは、参照信号によって使用される時間周波数領域リソースリストにおける時間周波数領域リソースのためのQCLビーム情報を追加して参照信号の時間周波数領域QCLビーム情報リストを形成し得る。時間周波数領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの時間周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含む。時間周波数領域リソースは、互いに一対一の対応関係を有する時間領域リソースおよび周波数領域リソースである。
CSI−RSシグナリングを構成する任意選択の方式が使用される。本願の本実施形態において、時間領域リスト、時間領域QCLビーム情報リスト、周波数領域QCLビーム情報リスト、および、時間周波数領域QCLビーム情報リストを有するシグナリングを構成する具体的な構成方式は、以下の通りであり得る。
-- ASN1START
CSI-RS-ConfigNZP-r11 ::= SEQUENCE {
csi-RS-ConfigNZPId-r11 CSI-RS-ConfigNZPId-r11,
antennaPortsCount-r11 ENUMERATED {an1, an2, an4, an8},
resourceConfig-r11 INTEGER (0..31),
qcl_beam_ConfigId-List sequence(size(2..N))of beam-ConfigId
OPTIONAL,-- Need OR
(qcl-beam-RS ports-List beam-RS ports
OPTIONAL,-- Need OR)
frequencyConfigList sequence (size(2..N))of BIT STRING
OPTIONAL,-- Need OR
subframeConfigList sequence(size(2..N))of INTEGER (0..154)
OPTIONAL,-- Need OR
time-frequencyConfigList sequence(size(2..N))of INTEGER (0..154) OPTIONAL,--
Need OR
subframeConfig-r11 INTEGER (0..154),
scramblingIdentity-r11 INTEGER (0..503), qcl-CRS-Info-r11 SEQUENCE {
qcl-ScramblingIdentity-r11 INTEGER (0..503),
crs-PortsCount-r11 ENUMERATED {n1, n2, n4, spare1},
mbsfn-SubframeConfigList-r11 CHOICE {
release NULL,
setup SEQUENCE {
subframeConfigList MBSFN-SubframeConfigList
}
} OPTIONAL -- Need ON
} OPTIONAL, -- Need OR
...,
[[ eMIMO-Info-r13 CHOICE {
release NULL,
setup SEQUENCE {
nzp-resourceConfigList-r13 SEQUENCE (SIZE (2..8)) OF ResourceConfig-r13,
cdmType ENUMERATED {cdm2, cdm4} OPTIONAL -- Need OR
}
} OPTIONAL -- Need ON
]]
}
ResourceConfig-r13 ::= INTEGER (0..31)
-- ASN1STOP
上述のCSI−RSシグナリングにおいて、周波数領域位置情報を示すためにfrequencyConfigListが使用され、時間領域位置情報を示すためにsubframeConfigListが使用され、時間周波数領域位置情報を示すためにtime−frequencyConfigListが使用される。QCLビーム情報が、NZP CSI−RSリソース構成情報(CSI−RS−ConfigNZP)のNZP CSI−RS構成識別子(csi−RS−ConfigNZPId)に追加され、追加されたQCLビーム情報は、Qcl−beam−ConfigId−Listまたはqcl−beam−RS ports−Listである。
Qcl−beam−ConfigId−Listまたはqcl−beam−RS ports−ListがfrequencyConfigListに対応するとき、Qcl−beam−ConfigId−Listまたはqcl−beam−RS ports−Listは周波数領域QCLビーム情報リストを表す。
Qcl−beam−ConfigId−Listまたはqcl−beam−RS ports−ListがsubframeConfigListに対応するとき、Qcl−beam−ConfigId−Listまたはqcl−beam−RS ports−Listは時間領域QCLビーム情報リストを表す。
Qcl−beam−ConfigId−Listまたはqcl−beam−RS ports−Listがtime−frequencyConfigListに対応するとき、Qcl−beam−ConfigId−Listまたはqcl−beam−RS ports−Listは時間周波数領域QCLビーム情報リストを表す。
本願の本実施形態において、ネットワークデバイスは、時間領域QCLビーム情報リスト、周波数領域QCLビーム情報リストおよび時間周波数領域QCLビーム情報リストのうち少なくとも1つを端末へ送信する。端末は、ネットワークデバイスからの時間領域QCLビーム情報リスト、周波数領域QCLビーム情報リストおよび時間周波数領域QCLビーム情報リストのうち少なくとも1つを受信する。ネットワークデバイスが周波数領域QCLビーム情報リストを端末へ送信した後に、端末は、異なる周波数帯における参照信号のQCLビームを決定してから、異なる周波数帯において大規模チャネル特性推定を実行し得る。ネットワークデバイスが、時間領域QCLビーム情報リストを含むQCL指示情報を端末へ送信した後に、端末は、異なるサブフレーム、タイムスロットまたは他の時間単位における参照信号のQCLビームを決定してから、異なるサブフレーム、タイムスロットまたは他の時間単位において大規模チャネル特性推定を実行し得る。ネットワークデバイスが時間周波数領域QCLビーム情報リストを端末へ送信した後に、端末は、異なる時間周波数領域リソースにおける参照信号のQCLビームを決定してから、異なる時間周波数領域において大規模チャネル特性推定を実行し得る。
本願の本実施形態において、ネットワークデバイスは、上述の方式で、QCLビーム情報を含むRRCシグナリングを構成した後に、構成されたRRCシグナリングを端末へ送信し得る。端末は、RRCシグナリングを受信した後に、RRCシグナリングにおけるQCLビーム情報を使用することによって、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビームを決定し、更に、ビームを通じて送信される送信済み参照信号を決定し、決定された送信済み参照信号に基づいて大規模チャネル特性推定を実行し得る。
本願の本実施形態において、ネットワークデバイスは、以下の方式で端末のためにQCLビーム情報を構成し得る。
ネットワークデバイスは、本願の本実施形態において、DCIを通じてQCLビーム情報を送信し得る。
具体的には、本願の本実施形態において、QCLビーム情報は、ネットワークデバイスによって端末へ送信されるDCIに追加され得て、QCLビーム情報が追加されたDCIは端末へ送信される。端末は、DCIを通じて、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を受信する。本願の本実施形態において、QCLビーム情報をDCIに追加するシグナリング構成方式は以下の通りであり得る。以下の情報はDCI形式2Dを用いて送信される。
PDSCH RE Mapping and Quasi-Co-Location Indicator - 2 bits
qcl_beam_ConfigId -2bits (beam ID or beam RS ports)
上述のDCIシグナリングにおいて、QCLビーム情報が追加され、追加されたQCLビーム情報はqcl_beam_ConfigIdであり、ここで、qcl_beam_ConfigIdは、ビーム識別子(beam ID)またはビームアンテナポート情報(beam RS ports)であり得る。
説明を簡単にするために、本願の本実施形態において、QCL指示情報を含み、ネットワークデバイスによって端末へ送信されるDCIは、第2DCIと呼ばれ得る。
本願の本実施形態において、第2DCIに追加されたQCLビーム情報は、データを送信するために端末によって現在使用されている参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報である。ネットワークデバイスが第2DCIを端末へ送信した後に、端末は、受信された第2DCIに基づいて、データを送信するために現在使用されている参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム、および、決定されたビームによって送信された送信済み参照信号を正確に決定し、決定された送信済み参照信号に基づいて大規模チャネル特性推定を実行し得る。
本願の実施形態における本明細書、特許請求の範囲、および、添付図面における「第1」、「第2」などの用語は、同様の対象物を区別するために使用されるが、必ずしも、特定の順序またはシーケンスを示すわけではないことに留意すべきである。例えば、本願の実施形態における第1DCIおよび第2DCIは、異なる閾値を簡便に説明および区別するために使用されるに過ぎず、DCIに対する限定を構成しない。そのような用語は、適切な状況において交換可能であってよく、これにより、本明細書において記載される本願の実施形態は、本明細書において図示または記載される順序以外の順序で実装できることを理解すべきである。
上述では主に、端末とネットワークデバイスとの間のインタラクションという観点から、本願の実施形態において提供される解決法を説明する。上述の機能を実装するために、端末およびネットワークデバイスは、機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことを理解されたい。本願に開示される実施形態において記載される各例のユニットおよびアルゴリズムのステップに関連して、本願の実施形態は、ハードウェア、または、ハードウェアおよびコンピュータソフトウェアの組み合わせの形態で実装され得る。機能がハードウェアによって実行されるか、または、コンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかは、特定の適用、および、技術的解決法の設計上の制約によって決まる。当業者は、特定の適用ごとに説明された機能を実装するために、異なる方法を使用してよいが、当該実装が、本願の実施形態における技術的解決法の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
本願の実施形態において、機能ユニットの区分は、上述の方法の例に基づいて、端末およびネットワークデバイスに対して実行され得る。例えば、各機能ユニットは、対応する機能に基づいた区分を通じて取得されてよい、または、2またはそれより多い機能が1つの処理ユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてよく、または、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてよい。本願の実施形態におけるユニットの区分は、任意選択の方式であり、論理的な機能区分に過ぎず、実際の実装においては別の区分方式であってよいことに留意すべきである。
統合されたユニットが使用されるとき、図5は、本願の実施形態に係るQCL情報送信機器100の概略構造図である。QCL情報送信機器100は、処理ユニット101および送信ユニット102を含む。処理ユニット101は、QCLビーム情報を決定するよう構成される。QCLビーム情報は、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有するビーム情報を含む。送信ユニット102は、処理ユニット101によって決定されるQCLビーム情報を送信するよう構成される。
QCLビーム情報は、ビーム識別子情報およびビームアンテナポート情報のうち少なくとも1つを含み得る。
任意選択で、送信ユニット102は、以下の方式でQCLビーム情報を送信し得る。QCLビーム情報が少なくとも1つの組のQCLビーム情報を含む場合、無線リソース制御RRCシグナリングを通じて少なくとも1つの組のQCLビーム情報を送信する。
任意選択で、QCLビーム情報は、データリソースマッピングおよびQCL構成情報、および/または、非ゼロパワーチャネル状態情報参照信号構成情報において構成され得る。
任意選択で、処理ユニット101は、参照信号アンテナポートを通じて参照信号を送信するために使用される時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースに基づいて、時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を決定し得る。送信ユニット102は、時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を送信する。
送信ユニット102は、時間領域QCLビーム情報リスト、周波数領域QCLビーム情報リストおよび時間周波数領域QCLビーム情報リストのうち少なくとも1つを送信し得る。時間領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの時間領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含む。周波数領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含む。時間周波数領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの時間周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含む。
送信ユニット102は、ダウンリンク制御情報DCIを通じて、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を送信し得る。
任意選択で、ビーム識別子情報はビーム同期信号識別子情報である。
任意選択で、ビームは、ビームスキャンのための参照信号、ビーム参照信号、ビームスキャンのための参照信号、または、ビーム同期信号である。
ハードウェアの形態が実装のために使用されるとき、本願の本実施形態において、処理ユニット101は、プロセッサまたはコントローラであり得る。送信ユニット102は、通信インタフェース、送受信機、送受信回路または同様のものであり得る。通信インタフェースは総称であり、1または複数のインタフェースを含み得る。
処理ユニット101がプロセッサであり、かつ、送信ユニット102が送信機であるとき、本願の本実施形態におけるQCL情報送信機器100は、図6に示されるネットワークデバイスであり得る。図6に示されるネットワークデバイスは基地局であり得る。
図6は、本願の実施形態に係るネットワークデバイス1000の概略構造図である。図6に示されるように、ネットワークデバイス1000は、プロセッサ1001および送信機1002を含む。プロセッサ1001は、コントローラであり得て、図6において「コントローラ/プロセッサ1001」として示される。プロセッサ1001は、QCLビーム情報の送信および受信方法をネットワークデバイスが実行するのをサポートするための、ネットワークデバイスの機能を有するよう構成される。送信機1002は、ネットワークデバイスがQCLビーム情報を送信するのをサポートするための機能を有するよう構成される。ネットワークデバイスは、メモリ1003およびバス1004を更に含み得る。メモリ1003は、プロセッサ1001と結合し、ネットワークデバイスに必要なプログラム命令およびデータを記憶するよう構成される。プロセッサ1001、メモリ1003および送信機1002は、バスシステム1004を通じて接続される。メモリ1003は命令を記憶するよう構成される。プロセッサ1001は、メモリ1003に記憶された命令を実行して送信機1002を制御するよう構成され、これにより、信号を送信し、上述の方法においてネットワークデバイスによって実行される対応する機能の段階を実行する。
本願の本実施形態において、QCL情報送信機器100およびネットワークデバイス1000において使用され、本願の本実施形態において提供される、技術的解決法に関する概念、説明、詳細な説明、および他の段階については、上述の方法または他の実施形態における内容についての説明を参照されたい。詳細はここでは再度説明しない。
統合されたユニットが使用されるとき、図7は、本願の実施形態に係るQCL情報受信機器200の概略構造図である。QCL情報受信機器200は、受信ユニット201および処理ユニット202を含む。受信ユニット201は、ネットワークデバイスからのQCLビーム情報を受信するよう構成される。QCLビーム情報は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報を含む。処理ユニット202は、受信ユニット201によって受信された、QCLビーム情報に含まれる、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報に基づいて、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビームを決定し、ビームを通じて送信される送信済み参照信号を決定し、決定された送信済み参照信号に基づいて大規模チャネル特性推定を実行するよう構成される。代替的に、処理ユニット202は、受信ユニット201によって受信された、QCLビーム情報に含まれる、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報に基づいて、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビームを決定するよう構成される。任意選択で、処理ユニット202は更に、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する決定されたビームに基づいて参照信号アンテナポートの大規模特性を決定するよう構成される。
任意選択で、QCLビーム情報が少なくとも1つの組のQCLビーム情報を含む場合、受信ユニット201は、RRCシグナリングを通じて、ネットワークデバイスからの少なくとも1つの組のQCLビーム情報を受信する。
QCLビーム情報は、データリソースマッピングおよびQCL構成情報、および/または、非ゼロパワーチャネル状態情報参照信号構成情報において構成され得る。
任意選択で、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報は、参照信号アンテナポートを通じて参照信号を送信するために使用される時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースに基づいて、ネットワークデバイスによって決定される。受信ユニット201は、時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースにおける参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する、ネットワークデバイスからのQCLビーム情報を受信する。
受信ユニット201は、ネットワークデバイスからの時間領域QCLビーム情報リスト、周波数領域QCLビーム情報リストおよび時間周波数領域QCLビーム情報リストのうち少なくとも1つを受信し得る。
任意選択で、受信ユニット201は、DCIを通じて、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を受信し得る。
任意選択で、ビーム識別子情報はビーム同期信号識別子情報である。
任意選択で、ビームは、ビームスキャンのための参照信号、ビーム参照信号、ビームスキャンのための参照信号、または、ビーム同期信号である。
ハードウェアの形態が実装のために使用されるとき、本願の本実施形態において、処理ユニット202は、プロセッサまたはコントローラであり得る。受信ユニット201は、通信インタフェース、送受信機、送受信回路または同様のものであり得る。通信インタフェースは総称であり、1または複数のインタフェースを含み得る。
処理ユニット202がプロセッサであり、かつ、受信ユニット201が受信機であるとき、本願の本実施形態におけるQCL情報受信機器200は、図8に示される端末であり得る。
図8は、本願の実施形態に係る端末2000の概略構造図である。図8を参照すると、端末2000は、受信機2001およびプロセッサ2002を含む。受信機2001は、ネットワークデバイスによって送信されるQCLビーム情報を端末が受信するのをサポートするよう構成される。プロセッサ2002は、QCL情報の送信および受信方法を端末が実行するのをサポートするための、端末の機能を有するよう構成される。端末は更に、メモリ2003および送信機2004を含み得る。メモリ2003は、プロセッサ2002と結合し、端末に必要なプログラム命令およびデータを記憶するよう構成される。送信機2004は信号を送信するよう構成される。
本願の本実施形態において、QCL情報受信機器200および端末2000において使用され、本願の本実施形態において提供される、技術的解決法に関する概念、説明、詳細な説明、および他の段階については、上述の方法または他の実施形態における内容についての説明を参照されたい。詳細はここでは再度説明しない。
本願の実施形態の添付図面において、ネットワークデバイスおよび端末の簡略化された設計のみが示されることを理解されたい。実際の適用において、ネットワークデバイスおよび端末は上述の構造に限定されない。例えば、端末は更に、表示デバイス、入出力インタフェースなどを含み得て、本願の実施形態を実装できるすべての端末は、本願の実施形態の保護範囲内にある。ネットワークデバイスは更に、任意の数の送信機、受信機、プロセッサ、コントローラ、メモリ、通信ユニットまたは同様のものを含み得て、本願の実施形態を実装できるすべてのネットワークデバイスは、本願の実施形態の保護範囲内にある。
本願の実施形態におけるプロセッサは、中央演算処理装置(Central Processing Unit、CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processing、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、または、別のプログラマブル論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェアコンポーネント、または、それらの組み合わせであり得ることに留意すべきである。プロセッサは、本願に開示される内容に関連して説明される様々な例の論理ブロック、モジュール、回路を実装または実行し得る。代替的に、プロセッサは、例えば、1または複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、または、DSPおよびマイクロプロセッサの組み合わせなど、コンピューティング機能を実装するプロセッサの組み合わせであり得る。
メモリはプロセッサに統合され得る、または、プロセッサから分離され得る。
一実装において、受信機および送信機の機能は、送受信回路または専用送受信チップによって実装されるとみなされ得る。プロセッサは、専用処理チップ、処理回路、または、プロセッサもしくは汎用チップによって実装されるとみなされ得る。
別の実装において、プロセッサ、受信機および送信機の機能を実装するために使用されるプログラムコードは、メモリに記憶される。汎用プロセッサは、メモリ内のコードを実行することにより、プロセッサ、受信機および送信機の機能を実装する。
本願の実施形態において提供される方法によれば、本願の実施形態は更に、上述のネットワークデバイスおよび1または複数の端末を含む通信システムを提供する。
本願の実施形態は更に、いくつかの命令を記憶するよう構成されるコンピュータ記憶媒体を提供する。命令が実行されるとき、上述の端末またはネットワークデバイスに関する任意の方法が実行され得る。
当然、当業者であれば、本願の範囲から逸脱することなく、本願に様々な修正および変形を加えることができる。本願は、以下の特許請求の範囲によって定義される保護範囲内およびその同等な技術に含まれる限り、本願のこれらの修正および変形を包含することを意図する。
(項目1)
通信方法であって、
疑似コロケーションQCLビーム情報を決定する段階であって、上記QCLビーム情報は、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有するビーム情報を含む、段階と、
上記QCLビーム情報を送信する段階と
を備える方法。
(項目2)
上記QCLビーム情報は、ビーム識別子情報およびビームアンテナポート情報のうち少なくとも1つを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
上記QCLビーム情報は、少なくとも1つの組のQCLビーム情報を含み、
上記QCLビーム情報を送信する上記段階は、
無線リソース制御RRCシグナリングを通じて、上記少なくとも1つの組のQCLビーム情報を送信する段階を含む、
項目1または2に記載の方法。
(項目4)
上記QCLビーム情報は、データリソースマッピング、ならびに、QCL構成情報および/または非ゼロパワーチャネル状態情報参照信号構成情報に含まれる、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するQCLビーム情報を決定する上記段階は、
上記参照信号アンテナポートを通じて参照信号を送信するために使用される時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースに基づいて、上記時間領域リソースおよび/または上記周波数領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有する上記QCLビーム情報を決定する段階を含み、
上記QCLビーム情報を送信する上記段階は、
上記時間領域リソースおよび/または上記周波数領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有する上記QCLビーム情報を送信する段階を含む、
項目1から4のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
上記時間領域リソースおよび/または上記周波数領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有する上記QCLビーム情報を送信する上記段階は、
時間領域QCLビーム情報リスト、周波数領域QCLビーム情報リストおよび時間周波数領域QCLビーム情報リストのうち少なくとも1つを送信する段階であって、上記時間領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの時間領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含む、段階を含み、
上記周波数領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの周波数領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含み、
上記時間周波数領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの時間周波数領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含む、
項目5に記載の方法。
(項目7)
上記方法は更に、
ダウンリンク制御情報DCIを通じて、上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有する上記QCLビーム情報を送信する段階を含む、
項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
上記ビーム識別子情報はビーム同期信号識別子情報である、項目2から7のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
上記ビーム情報を有するビームは、ビームスキャンのための参照信号、ビーム参照信号、ビームスキャンのための参照信号、または、ビーム同期信号である、項目1から8のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
ネットワークデバイスからの疑似コロケーションQCLビーム情報を受信する段階であって、上記QCLビーム情報は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報を含む、段階と、
上記QCLビーム情報に含まれ、上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有する上記ビーム情報に基づいて、上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有するビームを決定する段階と
を備える通信方法。
(項目11)
上記QCLビーム情報は、ビーム識別子情報およびビームアンテナポート情報のうち少なくとも1つを含む、項目10に記載の方法。
(項目12)
上記QCLビーム情報は、少なくとも1つの組のQCLビーム情報を含み、
ネットワークデバイスからのQCLビーム情報を受信する上記段階は、
無線リソース制御RRCシグナリングを通じて、上記ネットワークデバイスからの上記少なくとも1つの組のQCLビーム情報を受信する段階を含む、
項目9または10に記載の方法。
(項目13)
上記QCLビーム情報は、データリソースマッピングおよびQCL構成情報、および/または、非ゼロパワーチャネル状態情報参照信号構成情報に含まれる、項目10から12のいずれか一項に記載の方法。
(項目14)
上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有する上記QCLビーム情報は、上記参照信号アンテナポートを通じて参照信号を送信するために使用される時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースに基づいて、上記ネットワークデバイスによって決定され、
ネットワークデバイスからのQCLビーム情報を受信する上記段階は、
上記時間領域リソースおよび/または上記周波数領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有する、上記ネットワークデバイスからの上記QCLビーム情報を受信する段階を含む、
項目10から13のいずれか一項に記載の方法。
(項目15)
上記時間領域リソースおよび/または上記周波数領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有する、上記ネットワークデバイスからの上記QCLビーム情報を受信する上記段階は、
上記ネットワークデバイスからの時間領域QCLビーム情報リスト、周波数領域QCLビーム情報リストおよび時間周波数領域QCLビーム情報リストのうち少なくとも1つを受信する段階を含み、
上記時間領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの時間領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含み、
上記周波数領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの周波数領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含み、
上記時間周波数領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの時間領域リソースおよび少なくとも1つの周波数領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含む、
項目14に記載の方法。
(項目16)
ネットワークデバイスからのQCLビーム情報を受信する上記段階は、
ダウンリンク制御情報DCIを通じて、上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有する上記QCLビーム情報を受信する段階を含む、
項目10から12のいずれか一項に記載の方法。
(項目17)
上記ビーム識別子情報はビーム同期信号識別子情報である、項目11から16のいずれか一項に記載の方法。
(項目18)
上記ビームは、ビームスキャンのための参照信号、ビーム参照信号、ビームスキャンのための参照信号、または、ビーム同期信号である、項目10から17のいずれか一項に記載の方法。
(項目19)
上記方法は更に、
上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有する、決定された上記ビームに基づいて、上記参照信号アンテナポートの大規模特性を決定する段階を備える、
項目10から18のいずれか一項に記載の方法。
(項目20)
疑似コロケーションQCLビーム情報を決定するよう構成される処理ユニットであって、上記QCLビーム情報は、参照信号アンテナポートとの疑似コロケーションQCL関係を有するビーム情報を含む、処理ユニットと、
上記処理ユニットによって決定される上記QCLビーム情報を送信するよう構成される送信ユニットと
を備える通信機器。
(項目21)
上記QCLビーム情報は、ビーム識別子情報およびビームアンテナポート情報のうち少なくとも1つを含む、項目20に記載の通信機器。
(項目22)
上記送信ユニットは、上記QCLビーム情報が少なくとも1つの組のQCLビーム情報を含む場合、無線リソース制御RRCシグナリングを通じて、上記少なくとも1つの組のQCLビーム情報を送信するという方式で上記QCLビーム情報を送信する、項目20または21に記載の通信機器。
(項目23)
上記QCLビーム情報は、データリソースマッピングおよびQCL構成情報、および/または、非ゼロパワーチャネル状態情報参照信号構成情報に含まれる、項目20から22のいずれか一項に記載の通信機器。
(項目24)
上記処理ユニットは、
上記参照信号アンテナポートを通じて参照信号を送信するために使用される時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースに基づいて、上記時間領域リソースおよび/または上記周波数領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有する上記QCLビーム情報を決定するという方式で、
上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有する上記QCLビーム情報を決定し、
上記送信ユニットは、
上記時間領域リソースおよび/または上記周波数領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有する上記QCLビーム情報を送信するという方式で、
上記QCLビーム情報を送信する、
項目20から23のいずれか一項に記載の通信機器。
(項目25)
上記送信ユニットは、
時間領域QCLビーム情報リスト、周波数領域QCLビーム情報リストおよび時間周波数領域QCLビーム情報リストのうち少なくとも1つを送信するという方式で、上記時間領域リソースおよび/または上記周波数領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有する上記QCLビーム情報を送信し、
上記時間領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの時間領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含み、
上記周波数領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの周波数領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含み、
上記時間周波数領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの時間周波数領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含む、
項目24に記載の通信機器。
(項目26)
上記送信ユニットは更に、
ダウンリンク制御情報DCIを通じて、上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有する上記QCLビーム情報を送信するよう構成される、項目20から22のいずれか一項に記載の通信機器。
(項目27)
上記ビーム識別子情報はビーム同期信号識別子情報である、項目21から26のいずれか一項に記載の機器。
(項目28)
上記ビーム情報を有するビームは、ビームスキャンのための参照信号、ビーム参照信号、ビームスキャンのための参照信号、または、ビーム同期信号である、項目20から27のいずれか一項に記載の機器。
(項目29)
ネットワークデバイスからの疑似コロケーションQCLビーム情報を受信するよう構成される受信ユニットであって、上記QCLビーム情報は、参照信号アンテナポートとのQCL関係を有するビーム情報を含む、受信ユニットと、
上記受信ユニットによって受信され、上記QCLビーム情報に含まれ、上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有する上記ビーム情報に基づいて、上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有するビームを決定するよう構成される処理ユニットと
を備える通信機器。
(項目30)
上記QCLビーム情報は、ビーム識別子情報およびビームアンテナポート情報のうち少なくとも1つを含む、項目29に記載の通信機器。
(項目31)
上記受信ユニットは、
上記QCLビーム情報が少なくとも1つの組のQCLビーム情報を含む場合、無線リソース制御RRCシグナリングを通じて、上記ネットワークデバイスからの上記少なくとも1つの組のQCLビーム情報を受信する
という方式で、上記ネットワークデバイスからの上記QCLビーム情報を受信する、項目29または30に記載の通信機器。
(項目32)
上記QCLビーム情報は、データリソースマッピングおよびQCL構成情報、および/または、非ゼロパワーチャネル状態情報参照信号構成情報に含まれる、項目29から31のいずれか一項に記載の通信機器。
(項目33)
上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有する上記QCLビーム情報は、上記参照信号アンテナポートを通じて参照信号を送信するために使用される時間領域リソースおよび/または周波数領域リソースに基づいて上記ネットワークデバイスによって決定され、
上記受信ユニットは、上記時間領域リソースおよび/または上記周波数領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有する、上記ネットワークデバイスからの上記QCLビーム情報を受信するという方式で、上記ネットワークデバイスからの上記QCLビーム情報を受信する、
項目29から32のいずれか一項に記載の通信機器。
(項目34)
上記受信ユニットは、
上記ネットワークデバイスからの時間領域QCLビーム情報リスト、周波数領域QCLビーム情報リストおよび時間周波数領域QCLビーム情報リストのうち少なくとも1つを受信するという方式で、
上記時間領域リソースおよび/または上記周波数領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有する、上記ネットワークデバイスからの上記QCLビーム情報を受信し、
上記時間領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの時間領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含み、
上記周波数領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの周波数領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含み、
上記時間周波数領域QCLビーム情報リストは、少なくとも1つの時間領域リソースおよび少なくとも1つの周波数領域リソースにおける上記参照信号アンテナポートとのQCL関係を有する少なくとも1つのQCLビーム情報を含む、
項目33に記載の通信機器。
(項目35)
上記受信ユニットは、
ダウンリンク制御情報DCIを通じて、上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有する上記QCLビーム情報を受信するという方式で、
上記ネットワークデバイスからの上記QCLビーム情報を受信する、項目29から31のいずれか一項に記載の通信機器。
(項目36)
上記ビーム識別子情報はビーム同期信号識別子情報である、項目30から35のいずれか一項に記載の機器。
(項目37)
上記ビームは、ビームスキャンのための参照信号、ビーム参照信号、ビームスキャンのための参照信号、または、ビーム同期信号である、項目29から36のいずれか一項に記載の機器。
(項目38)
上記処理ユニットは更に、
上記参照信号アンテナポートとの上記QCL関係を有する、決定された上記ビームに基づいて、上記参照信号アンテナポートの大規模特性を決定するよう構成される、
項目29から37のいずれか一項に記載の機器。
(項目39)
プロセッサ、メモリおよび送受信機を備えるネットワークデバイスであって、
上記メモリは命令を記憶するよう構成され、上記プロセッサは上記メモリに記憶された上記命令を実行して上記送受信機を制御して信号を受信および送信するよう構成され、上記プロセッサが上記メモリに記憶された上記命令を実行するとき、上記ネットワークデバイスは、項目1から9のいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成される、ネットワークデバイス。
(項目40)
プロセッサ、メモリおよび送受信機を備える端末であって、
上記メモリは命令を記憶するよう構成され、上記プロセッサは上記メモリに記憶された上記命令を実行して上記送受信機を制御して信号を受信および送信するよう構成され、上記プロセッサが上記メモリに記憶された上記命令を実行するとき、上記端末は、項目10から19のいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成される、端末。
(項目41)
命令またはプログラムを含む可読記憶媒体であって、上記命令または上記プログラムが実行されるとき、項目1から19のいずれか一項に記載の方法が実行される、可読記憶媒体。
(項目42)
項目1から19のいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成される通信機器。
(項目43)
プロセッサおよびメモリを備える通信機器であって、上記メモリは命令を記憶するよう構成され、上記プロセッサは上記メモリに記憶された上記命令を実行するよう構成され、上記プロセッサが上記メモリに記憶された上記命令を実行するとき、上記ネットワークデバイスは、項目1から19のいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成される、通信機器。