JP2019529424A - 汚染物質からケラチン物質を保護する方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、汚染物質からケラチン物質を保護する非治療的方法、好ましくは美容方法であって、少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも150ml/100g、より好ましくは少なくとも200ml/100gである油の湿潤点、及び少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも200ml/100g、より好ましくは少なくとも300ml/100gである水の湿潤点を有する少なくとも1種の粒子を含む少なくとも1種の組成物、好ましくは少なくとも1種の化粧用組成物を、ケラチン物質に適用する工程を含む、方法に関する。本発明はまた、該粒子又は該組成物等の使用に関する。本発明は、汚染物質からケラチン物質を保護する方法、並びに抗汚染剤及び該方法のための使用を提供することができる。

Description

本発明は、汚染物質から皮膚等のケラチン物質を保護する非治療的方法、好ましくは美容方法に関する。
都市環境は、最大の汚染に常にさらされている。人は、その日常環境において、特に都市部では、様々な空中汚染物質によって、ケラチン物質、特に皮膚、頭皮及び毛髪を攻撃するあらゆる因子にさらされうる。主に一次及び二次燃焼生成物によって代表される大気汚染物質は、主要な環境酸化ストレス源である。都市汚染は、様々なタイプの化学的及び生体異物的生成物及び粒子から構成される。皮膚及び毛髪に有害作用を及ぼしうる汚染物質の主要なカテゴリーは、以下の通りである:ガス、重金属、多環芳香族炭化水素(PAH)並びに非常に多数の有機及び無機化合物が吸着された燃焼残渣である粒子状要素。
環境毒素に最初に且つ直接曝露されるのは、最も外側の組織である。皮膚は、酸化促進環境に直接且つ頻繁に曝露され、酸化ストレスの作用に特に敏感であり、その最外層は、起こりうる酸化的損傷に対するバリアとしての役割を果たす。ほとんどの状況において、酸化剤は、一般に、ケラチン物質との反応後に中和されるが、形成された反応生成物は、細胞及び組織に対する攻撃の原因となりうる。皮膚のバリアである角質層は、空気と皮膚組織との接触部位であり、脂質/タンパク質の二相構造が、皮膚のこのバリア機能の重大な因子である。これらの要素は、酸化剤と反応し、障害を受け、これにより、落屑現象を促進しうる。
ケラチン物質に悪影響を及ぼしうる汚染物質の中で、毒性ガス、例えばオゾン、一酸化炭素、窒素酸化物又は硫黄酸化物は、汚染物質の主要な構成要素の一部である。これらの毒性ガスは、ケラチン物質の落屑を促進し、ケラチン物質を「疲労させる」、すなわち、くすませ、汚くすることが見出されている。同様に、ケラチン物質の細胞の窒息が観察されている。
重金属(鉛、カドミウム及び水銀)は、大気汚染物質であり、その放出が、とりわけ都市及び産業環境においてかなり増加していることが知られている。これらの金属の作用のほとんどは、他の組織(肺、腎臓、脳等)において見られるが、ある特定の金属は、皮膚に浸透し、そこで蓄積されるようになりうることが示されている(A. B. G. Landsdown、Critical Reviews in Toxicology、1995、第25巻、397〜462頁)。
それらが引き起こすある特定の毒性作用に加えて、重金属は、フリーラジカルに対する細胞防御手段の活性を低減するという特性を有する[例えば、R. S. Dwivedi、J. Toxicol. Cut. & Ocular Toxical. 6(3)、183〜191(1987)を参照されたい]。したがって、重金属は、自然防御手段の有効性を低減することによってガス状汚染物質の毒性作用を悪化させ、細胞老化現象の加速を招く。これは特に、外部環境と直接且つ恒久的に接触しているケラチン物質、とりわけ皮膚、頭皮及び毛髪に当てはまる。
汚染物質の別の主要なカテゴリーは、非常に多数の有機化合物、特に多環芳香族炭化水素(PAH)が吸着された粒子の形態の燃焼残渣からなる。都市大気中の粒子及び粉塵の表面に吸着されたこれらのPAHは、皮膚組織に浸透し、そこで貯蔵及び/又は生体内変換されるようになりうる。
したがって、汚染のケラチン物質に対する有害作用は、細胞呼吸に影響を与え、皮膚の老化の加速、並びにくすんだ顔色及びしわ又は小じわの早期形成によって、更には毛髪の活力が低減し、それにより、毛髪がくすんだ外観を呈することによって反映される。加えて、汚染に起因して、皮膚及び毛髪は、より速く汚くなる。
汚染物質のこれらの作用に対抗するための様々な抗汚染剤が記載されている。例えば、文献EP-A-557042は、重金属に対して組織を保護するためのメタロチオニンの使用を記載している。更に、文献EP-A-577718は、大気汚染に対して皮膚及び毛髪を保護するためのスフィンゴ脂質の使用を記載している。
EP-A-557042 EP-A-577718 USP 5240975 EP-669,323 米国特許第2,463,264号 米国特許第5,237,071号 米国特許第5,166,355号 GB-2,303,549 DE-19,726,184 EP-893,119 WO 93/04665 DE-19855649
A. B. G. Landsdown、Critical Reviews in Toxicology、1995、第25巻、397〜462頁 R. S. Dwivedi、J. Toxicol. Cut. & Ocular Toxical. 6(3)、183〜191(1987) International Journal of Cosmetic Science、2015、1〜10頁 International Journal of Cosmetic Science、2015、1〜9頁 FEBS let. 2000年1月21日;466(1):165〜168 J. Invest. Dermatol. 2010年12月;130(12):2719〜2726 Walter Noll著、Chemistry and Technology of Silicones(1968)、Academic Press社 Cosmetics and Toiletries、第91巻、76年1月、27〜32頁、Todd & Byers、Volatile Silicone Fluids for Cosmetics ASTM規格445付録C
汚染の増加とともに、汚染物質のケラチン物質に対する有害作用に有効に対抗するための、並びにこれらの汚染物質のケラチン物質への付着を防止するため、特に細胞呼吸の低下、落屑及びケラチン物質、とりわけ皮膚の老化の加速を回避するため、更にはくすんだ顔色及び皮膚のしわ及び小じわの早期形成に対抗するため、毛髪がくすんだ外観を有すること及び汚くなることを防止するため、並びに皮膚の刺激、更には皮膚アレルギー現象及び皮膚炎症を回避するための、他の薬剤が必要とされている。
したがって、本発明の目的は、汚染物質からケラチン物質を保護する方法、並びに抗汚染剤及び該方法のための使用を提供することである。
本発明の上記の目的は、汚染物質からケラチン物質を保護する非治療的方法、好ましくは美容方法であって、
少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも150ml/100g、より好ましくは少なくとも200ml/100gである油の湿潤点、及び
少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも200ml/100g、より好ましくは少なくとも300ml/100gである水の湿潤点
を有する少なくとも1種の粒子を含む少なくとも1種の組成物、好ましくは少なくとも1種の化粧用組成物を、ケラチン物質に適用する工程
を含む、方法によって達成することができる。
汚染物質は、空気汚染物質であってもよい。
汚染物質は、カーボンブラック、炭素酸化物、窒素酸化物、硫黄酸化物、炭化水素、有機揮発物、重金属、PM2.5及びそれらの混合物からなる群から選択することができる。
本発明において使用される粒子の数平均一次粒径は、50μm以下、好ましくは30μm以下、より好ましくは10μm以下であることが好ましい。
本発明において使用される粒子の水の湿潤点/油の湿潤点の比は、5以下、好ましくは4以下、より好ましくは2以下であることが好ましい。
本発明において使用される粒子は、多孔質であることが好ましい。
粒子は、多糖、ホウ素化合物、金属化合物、ポリマー、パーライト、及びそれらの混合物からなる群から選択されることが好ましい。
本発明において使用される粒子は、少なくとも1種の多糖、好ましくはセルロースを含むことが好ましい。
本発明において使用される粒子は、窒化ホウ素を含むことも好ましい。
本発明において使用される組成物中の粒子の量は、組成物の総質量に対して0.01から20質量%、好ましくは0.1から15質量%、より好ましくは1.0から10質量%であってもよい。
ケラチン物質は、皮膚、頭皮、唇及び毛髪からなる群から選択することができる。
ケラチン物質は、皮膚、好ましくは顔であってもよく、
皮膚は、脂性肌、皮膚の脱水、落屑の変化、スクアレン減少、ビタミンE減少、色素沈着、毛穴の問題、例えば毛穴の詰まり、毛穴の開き、ざ瘡及び黒色面皰、乾燥/脂性バランスの喪失、皮膚のくすみ、老化、並びに乳酸増加からなる群から選択される汚染物質によって引き起こされる損傷から保護されてもよい。
本発明の上記の目的はまた、汚染物質からのケラチン物質の保護における使用のための、粒子又は当該粒子を含む組成物、好ましくは化粧用組成物であって、
前記粒子が、
少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも150ml/100g、より好ましくは少なくとも200ml/100gである油の湿潤点、及び
少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも200ml/100g、より好ましくは少なくとも300ml/100gである水の湿潤点
を有する、粒子又は組成物によって達成することができる。
ケラチン物質は、皮膚、より好ましくは顔であることが好ましく、皮膚は、脂性肌、皮膚の脱水、落屑の変化、スクアレン減少、ビタミンE減少、色素沈着、毛穴の問題、例えば毛穴の詰まり、毛穴の開き、ざ瘡及び黒色面皰、乾燥/脂性バランスの喪失、皮膚のくすみ、老化、並びに乳酸増加からなる群から選択される汚染物質によって引き起こされる損傷から保護されることが好ましい。
本発明の上記の目的はまた、汚染物質からケラチン物質を保護するための、少なくとも1種の粒子又は当該少なくとも1種の粒子を含む少なくとも1種の組成物の使用であって、
前記粒子が、
少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも150ml/100g、より好ましくは少なくとも200ml/100gである油の湿潤点、及び
少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも200ml/100g、より好ましくは少なくとも300ml/100gである水の湿潤点
を有する、使用によって達成することができる。
鋭意検討の結果、本発明者等は今回、全く驚くべきことに、特定の油及び水の湿潤点を有する少なくとも1種の粒子の使用、並びに該粒子を含む少なくとも1種の組成物の使用により、上記の問題に対処することができ、加えて、汚染物質の、とりわけ粒子状汚染物質の作用に対してケラチン物質を保護することが可能になることを見出した。
上記の粒子又は組成物は、抗汚染剤として、汚染物質からケラチン物質を保護する方法に使用することができる。「抗汚染剤」という表現は、汚染物質(例えば、PAH、重金属等)、とりわけ粒子に吸着されたものの悪影響を防止、軽減及び/又は排除するように、ケラチン物質を保護する薬剤を意味する。
したがって、本発明は、汚染物質からケラチン物質を保護する方法、並びに抗汚染剤及び該方法のための使用を提供することができる。
以下、本発明の態様のそれぞれを詳細に記載する。
[方法]
本発明の態様の1つは、汚染物質からケラチン物質を保護する非治療的方法、好ましくは美容方法であって、
少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも150ml/100g、より好ましくは少なくとも200ml/100gである油の湿潤点、及び
少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも200ml/100g、より好ましくは少なくとも300ml/100gである水の湿潤点
を有する少なくとも1種の粒子を含む少なくとも1種の組成物、好ましくは少なくとも1種の化粧用組成物を、ケラチン物質に適用する工程
を含む、方法である。
汚染物質のタイプは、限定されない。しかしながら、汚染物質は、粒子の形態、より好ましくは空気汚染物質であることが好ましい場合があり、これは、空気中に存在し、漂う粒子状汚染物質を意味する。
汚染物質は、カーボンブラック、炭素酸化物(例えば、CO及びCO2)、窒素酸化物(例えば、NO、NO2及びNOx)、硫黄酸化物(例えば、SO、SO2及びSOx)、炭化水素(例えば、多環芳香族炭化水素(PAH))、有機揮発物、重金属、PM2.5、PM10並びにそれらの混合物からなる群から選択することができる。
ケラチン物質は、皮膚、頭皮、唇及び毛髪からなる群から選択することができる。
ケラチン物質は、皮膚、好ましくは顔であってもよく、
皮膚は、脂性肌、皮膚の脱水、落屑の変化、スクアレン減少、ビタミンE減少、色素沈着、毛穴の問題、例えば毛穴の詰まり、毛穴の開き、ざ瘡及び黒色面皰、乾燥/脂性バランスの喪失、皮膚のくすみ、老化並びに乳酸増加からなる群から選択される汚染物質によって引き起こされる損傷から保護されてもよい。
汚染物質は、脂性肌、皮膚の脱水及び落屑の変化(International Journal of Cosmetic Science、2015、1〜10頁参照)、スクアレン減少(International Journal of Cosmetic Science、2015、1〜9頁参照)、ビタミンE減少(FEBS let. 2000年1月21日;466(1):165〜168)、並びに色素沈着(J. Invest. Dermatol. 2010年12月;130(12):2719〜2726)を引き起こしうることが知られている。
組成物の適用は、任意の手段、例えば手によって実施することができる。ケラチン物質に適用すべき組成物の量は、限定されない。しかしながら、例えば、1から10gの組成物を適用することができる。
(粒子)
本発明に使用される粒子は、
少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも150ml/100g、より好ましくは少なくとも200ml/100g、更に好ましくは少なくとも250ml/100g、且つ好ましくは1500ml/100g以下である油の湿潤点、及び
少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも200ml/100g、より好ましくは少なくとも300ml/100g、更に好ましくは少なくとも350ml/100g、且つ好ましくは1500ml/100g以下である水の湿潤点
を有する。
本明細書における「油の湿潤点」という用語は、特に、目的の粉末によるペーストの形成によって認識できる、完全に濡れている目的の粉末を作製するために必要な油の分量又は量を意味する。
油の湿潤点は、以下のプロトコルによって決定することができる。
(1)油、特に直鎖状エステル油、例えばイソノナン酸イソノニル(WICKENOL 151/ALZO社)を添加しながら、スパチュラでガラス板上の目的の粉末2gを混練する。
(2)目的の粉末が完全に濡れて、ペーストを形成し始めたら、添加した油の質量を、湿潤点の質量として決定する。
(3)油の湿潤点を、次式から計算する:油の湿潤点(ml/100g)={(湿潤点の質量)/2g}×100/油の密度。
同様に、本明細書における「水の湿潤点」という用語は、特に、目的の粉末によるペーストの形成によって認識できる、完全に濡れている目的の粉末を作製するために必要な水の分量又は量を意味する。
水の湿潤点は、以下のプロトコルによって決定することができる。
(1)0.998g/mlの密度を有する水を添加しながら、スパチュラでガラス板上の目的の粉末2gを混練する。
(2)目的の粉末が完全に濡れて、ペーストを形成し始めたら、添加した水の質量を、湿潤点の質量として決定する。
(3)水の湿潤点を、次式から計算する:水の湿潤点(ml/100g)={(湿潤点の質量)/2g}×100/水の密度。
本発明に使用される粒子の水の湿潤点/油の湿潤点の比は、5以下、好ましくは4以下、より好ましくは3以下、更に好ましくは2以下、好ましくは0.1以下であることが好ましい。
本発明に使用される粒子の粒径は、限定されない。しかしながら、粒子の数平均一次粒径は、50μm以下、好ましくは30μm以下、より好ましくは10μm以下、更に好ましくは2から5μmであることが好ましい。
本発明に使用される粒子の90体積%以上は、0.1から10μm、好ましくは0.5から8μm、より好ましくは1から7μmの範囲の数平均一次粒径を有することが好ましい。コア粒子の90体積%以上が1から7μmの範囲の数平均一次粒径を有する場合、粒子に起因する光学的効果もまた達成されうる。
数平均一次粒径は、例えば、SEM等によって得られる写真画像から抽出及び測定すること、レーザー回折粒径分析器等の粒径分析器を使用すること等によって測定することができる。レーザー回折粒径分析器等の粒径分析器を使用することが好ましい。
本発明に使用される粒子の最長径/最短径の比は、1.0から10、好ましくは1.0から5、より好ましくは1.0から3の範囲であることが好ましい。
本発明に使用される粒子は、多孔質であっても非多孔質であってもよい。しかしながら、本発明において使用される粒子は、多孔質であることが好ましい。
粒子の多孔度は、BET法により、0.05m2/gから1,500m2/g、より好ましくは0.1m2/gから1,000m2/g、更に好ましくは0.2m2/gから500m2/gの比表面積を特徴としうる。
粒子は、任意の材料を含むことができ、これは、これらに限定されないが、多糖、例えばセルロース;ケイ素化合物、例えばシリカ;ホウ素化合物、例えば窒化ホウ素;金属化合物、例えばアルミナ、硫酸バリウム及び炭酸マグネシウム;ポリマー、例えばポリアミド、とりわけナイロン、アクリルポリマー、とりわけ、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル/ジメタクリル酸エチレングリコール、ポリメタクリル酸アリル/ジメタクリル酸エチレングリコール又はジメタクリル酸エチレングリコール/メタクリル酸ラウリルコポリマーのもの;パーライト;並びにそれらの混合物から選択することができる。
粒子は、多糖、ケイ素化合物、ホウ素化合物、金属化合物、ポリマー、パーライト、及びそれらの混合物からなる群から選択されることが好ましい。
多糖は、アルギン酸、グアーガム、キサンタンガム、アラビアガム、アラビノガラクタン、カラギーナン、寒天、カラヤガム、トラガカントガム、タラガム、ペクチン、ローカストビーンガム、カードラン(cardolan)、ジェランガム、デキストラン、プルラン、ヒアルロン酸、セルロース及びその誘導体、並びにそれらの混合物から選択することができる。セルロース及びその誘導体が好ましい。
本発明において、使用することができるセルロースは、セルロースI、セルロースII等のようなセルロースの型によって限定されない。本発明のための粒子の材料として使用することができるセルロースとして、II型セルロースが好ましい。
本発明に使用される組成物中の粒子の材料として使用することができるセルロースは、任意の粒子状形態、特に球状粒子であってもよい。
セルロース粒子、好ましくは球状セルロース粒子は、例えば、以下のように調製することができる。
(1)凝集阻害剤として、炭酸カルシウムのスラリーを、アルカリ性の水溶性アニオン性ポリマー水溶液に添加し、撹拌する。
(2)ビスコース及び上記の(1)で得られた水溶液を混合して、ビスコース微粒子の分散体を形成する。
(3)上記の(2)で得られたビスコース微粒子の分散体を加熱して分散体中のビスコースを凝集させ、酸で中和して、セルロース微粒子を形成する。
(4)セルロース微粒子を、上記の(3)で得られた母液から分離し、必要に応じて洗浄し、乾燥する。
ビスコースは、セルロースの原料である。30から100質量%のガンマ価及び4から10質量%のアルカリ濃度を有するビスコースを使用することが好ましい。上記の水溶性アニオン性ポリマーとして、ポリアクリル酸ナトリウム塩、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム塩等を挙げることができる。上記の炭酸カルシウムは、分散体中のビスコース微粒子の凝集を防止するため、及びセルロース粒子の粒径を小さくするために使用される。炭酸カルシウムスラリーとして、日本の奥多摩工業株式会社によって市販されているTama Pearl TP-221GSを挙げることができる。
一実施形態によれば、セルロース誘導体は、セルロースエステル及びエーテルから選択することができる。
「セルロースエステル」という用語は、本明細書中の上記及び下記の文章中で、部分的又は全体的にエステル化された無水グルコース環のα(1〜4)配列からなるポリマーを意味し、このエステル化は、前記無水グルコース環の遊離ヒドロキシル官能基のすべて又はその一部のみが、1から4個の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝状のカルボン酸又はカルボン酸誘導体(酸塩化物若しくは酸無水物)と反応することによって得られることが指摘される。
好ましくは、セルロースエステルは、前記環の遊離ヒドロキシル官能基の一部と、1から4個の炭素原子を含有するカルボン酸との反応により得られる。
有利には、セルロースエステルは、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、イソ酪酸セルロース、アセト酪酸セルロース及びアセトプロピオン酸セルロース、並びにそれらの混合物から選択される。
これらのセルロースエステルは、3,000から1,000,000、好ましくは10,000から500,000、より好ましくは15,000から300,000の範囲の質量平均分子量を有することができる。
本明細書中の上記及び下記の文章中で、「セルロースエーテル」という用語は、部分的にエーテル化された無水グルコース環のα(1〜4)配列からなるポリマーを意味し、前記環の遊離ヒドロキシル官能基の一部は、-OR基で置換されており、Rは、好ましくは、1から4個の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝状のアルキル基である。
したがって、セルロースエーテルは、好ましくは、1から4個の炭素原子を含有するアルキル基を有するセルロースアルキルエーテル、例えばセルロースメチル、プロピル、イソプロピル、ブチル及びイソブチルエーテルから選択される。
これらのセルロースエーテルは、3,000から1,000,000、好ましくは10,000から500,000、より好ましくは15,000から300,000の範囲の質量平均分子量を有することができる。
本発明に使用される粒子として、例えば、日本の大東化成工業株式会社によって市販されている以下の球状セルロース粒子を挙げることができる:
4μmの粒径を有するCellulobeads USF(油の湿潤点は、296.0ml/100gであり、水の湿潤点は、400.8ml/100gであり、水の湿潤点/油の湿潤点の比は、1.4である)(多孔質セルロース)。
本発明において使用される粒子は、少なくとも1種のケイ素化合物、好ましくは酸化ケイ素、より好ましくはシリカを含むことも好ましい。
本発明に好適なシリカは、沈降シリカ、ヒュームドシリカ及びそれらの混合物から選択される親水性シリカである。
本発明に好適なシリカは、形状が球状であっても非球状であってもよく、多孔質であっても非多孔質であってもよい。本発明の実施形態の1つでは、本発明に好適なシリカは、球状且つ多孔質である。シリカ粒子の多孔は、外部へ開口していてもよく、又は中心空洞の形態であってもよい。
シリカは、親水性であってもよい。
本発明において使用される粒子は、窒化ホウ素を含むことも好ましい。
本発明による粉末に使用される窒化ホウ素の最も好ましい形態は、六方晶窒化ホウ素である。1つの好適な製品ラインは、Standard Oil Engineered Materials Company社、Niagara Falls、N.Y.から、Combat(登録商標)窒化ホウ素粉末として入手可能であり、高純度グレード、具体的にはSHP3グレードが好ましい。
本発明に使用される粒子は、予め被覆されていてもいなくてもよい。
特定の実施形態では、粒子は、元から被覆されている。粒子の元のコーティングの材料は、限定されないが、有機材料、例えばモノ若しくはジカルボン酸又はその塩、アミノ酸、N-アシルアミノ酸、アミド、シリコーン及び変性シリコーンが好ましい場合がある。有機材料として、コハク酸カリウム、ラウロイルリジン及びアクリル変性シリコーンを挙げることができる。
言い換えれば、本発明に使用される粒子は、表面処理されていてもよい。表面処理の例として、以下を挙げることができる:
(a)フッ素系化合物処理、例えばペルフルオロアルキルホスフェート、ペルフルオロアルキルシラン、ペルフルオロポリエーテル、フルオロシリコーン、及びフッ素化シリコーン樹脂による処理
(b)シリコーン処理、例えば気相中におけるメチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、及びテトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサンによる処理
(c)ペンダント処理、例えば気相シリコーン処理後のアルキル鎖等を付加する処理
(d)シランカップリング剤処理
(e)チタンカップリング剤処理
(f)アルミニウムカップリング剤処理
(g)油剤(oil agent)処理
(h)N-アシル化リジン処理
(i)ポリアクリル酸処理
(j)金属石鹸処理、例えばステアリン酸塩又はミリスチン酸塩によるもの
(k)アクリル樹脂処理
(l)金属酸化物処理
複数の表面処理を上記の処理と組み合わせて実施することが可能である。
本発明に使用される粒子として、Cellulobeads USF、Sunsphere H33及びBoron Nitride SHP3が好ましい。Cellulobeads USF及びSunsphere H33がより好ましく、Cellulobeads USFが最も好ましい。
(組成物)
本発明に使用される組成物は、上記で説明した少なくとも1種の粒子を含む。2種以上の粒子を使用する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
本発明に使用される組成物中の粒子の量は、組成物の総質量に対して0.01から20質量%、好ましくは0.1から15質量%、より好ましくは1.0から10質量%であってもよい。
本発明による組成物は、少なくとも1種の油を含んでもよい。2種以上の油を使用する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
本明細書において、「油」は、大気圧(760mmHg)下室温(25℃)で、液体又はペースト(非固体)の形態である、脂肪化合物又は物質を意味する。油として、化粧品において一般に使用されるものを、単独で又はそれらを組み合わせて使用することができる。これらの油は、揮発性であっても不揮発性であってもよい。
油は、非極性油、例えば炭化水素油、シリコーン油等;極性油、例えば植物若しくは動物油及びエステル油若しくはエーテル油;又はそれらの混合物であってもよい。
油は、植物又は動物起源の油、合成油、シリコーン油、炭化水素油及び脂肪アルコールからなる群から選択することができる。
油は、合成油、炭化水素油、及びそれらの混合物から、より好ましくはエステル油、炭化水素油及びそれらの混合物から、更に好ましくはエステル油から選択されることが好ましい。
植物油の例として、例えば、アマニ油、カメリア油、マカデミアナッツ油、コーン油、ミンク油、オリーブ油、アボカド油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、ホホバ油、ヒマワリ油、アーモンド油、アブラナ種子油、ゴマ油、ダイズ油、ピーナッツ油、及びそれらの混合物を挙げることができる。
動物油の例として、例えば、スクアレン及びスクアランを挙げることができる。
合成油の例として、イソドデカン及びイソヘキサデカン等のアルカン油、エステル油、エーテル油、並びに人工トリグリセリドを挙げることができる。
エステル油は、好ましくは、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C26脂肪族一酸又は多酸と、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C26脂肪族モノアルコール又はポリアルコールとの液体エステルであり、エステルの炭素原子の総数は、10以上である。
好ましくは、モノアルコールのエステルについて、本発明のエステルが由来するアルコール及び酸の中で少なくとも1つは分枝状である。
一酸とモノアルコールとのモノエステルの中で、パルミチン酸エチル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、ミリスチン酸アルキル、例えばミリスチン酸イソプロピル又はミリスチン酸エチル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸2-エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、ネオペンタン酸イソデシル及びネオペンタン酸イソステアリルを挙げることができる。
C4〜C22ジカルボン酸又はトリカルボン酸とC1〜C22アルコールとのエステル、及びモノカルボン酸、ジカルボン酸又はトリカルボン酸と非糖C4〜C26ジヒドロキシ、トリヒドロキシ、テトラヒドロキシ又はペンタヒドロキシアルコールとのエステルもまた、使用することができる。
とりわけ、以下を挙げることができる:セバシン酸ジエチル、ラウロイルサルコシンイソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジ-n-プロピル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソステアリル、マレイン酸ビス(2-エチルヘキシル)、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソステアリル、三乳酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、クエン酸トリオクチルドデシル、クエン酸トリオレイル、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ジエチレングリコール。
エステル油として、C6〜C30、好ましくはC12〜C22脂肪酸の糖エステル及びジエステルを使用することができる。「糖」という用語は、アルデヒド又はケトン官能基を有し又は有さず、いくつかのアルコール官能基を含有し、少なくとも4個の炭素原子を含む、酸素保持炭化水素系化合物を意味することが想起される。これらの糖は、単糖、オリゴ糖又は多糖であってよい。
挙げることができる好適な糖の例には、スクロース(又はショ糖)、グルコース、ガラクトース、リボース、フコース、マルトース、フルクトース、マンノース、アラビノース、キシロース及びラクトース、並びにその誘導体、とりわけアルキル誘導体、例えばメチル誘導体、例としてメチルグルコースが含まれる。
脂肪酸の糖エステルは、とりわけ、先に記載した糖と、直鎖状又は分枝状の、飽和又は不飽和のC6〜C30、好ましくはC12〜C22脂肪酸とのエステル又はエステルの混合物を含む群から選択することができる。それらが不飽和である場合、これらの化合物は、1から3個の共役又は非共役の炭素-炭素二重結合を有することができる。
この変形形態によるエステルはまた、モノエステル、ジエステル、トリエステル、テトラエステル及びポリエステル、並びにそれらの混合物から選択することができる。
これらのエステルは、例えば、オレイン酸エステル、ラウリン酸エステル、パルミチン酸エステル、ミリスチン酸エステル、ベヘン酸エステル、ヤシ脂肪酸エステル、ステアリン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、カプリン酸エステル及びアラキドン酸エステル、又はそれらの混合物、例えば、とりわけ、オレオパルミチン酸、オレオステアリン酸及びパルミトステアリン酸の混合エステル、並びにテトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチルであってもよい。
より特定すると、モノエステル及びジエステル、とりわけスクロース、グルコース又はメチルグルコースのモノオレイン酸エステル又はジオレイン酸エステル、ステアリン酸エステル、ベヘン酸エステル、オレオパルミチン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル及びオレオステアリン酸エステルが使用される。
挙げることができる例は、Amerchol社によってGlucate(登録商標)DOの名称で販売されている製品であり、これは、ジオレイン酸メチルグルコースである。
好ましいエステル油の例として、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジオクチル、ヘキサン酸2-エチルヘキシル、ラウリン酸エチル、オクタン酸セチル、オクタン酸オクチルドデシル、ネオペンタン酸イソデシル、プロピオン酸ミリスチル、2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシル、オクタン酸2-エチルヘキシル、カプリル酸/カプリン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸メチル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、ラウロイルサルコシンイソプロピル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸エチルヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、ラウリン酸ヘキシル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸イソデシル、トリ(2-エチルヘキサン酸)グリセリル、テトラ(2-エチルヘキサン酸)ペンタエリスリチル、コハク酸2-エチルヘキシル、セバシン酸ジエチル、及びそれらの混合物を挙げることができる。
人工トリグリセリドの例として、例えば、カプリルカプリリルグリセリド、トリミリスチン酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル、トリリノレン酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリ(カプリン酸/カプリル酸)グリセリル及びトリ(カプリン酸/カプリル酸/リノレン酸)グリセリルを挙げることができる。
シリコーン油の例として、例えば、直鎖状オルガノポリシロキサン、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等;環状オルガノポリシロキサン、例えばシクロヘキサシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等;及びそれらの混合物を挙げることができる。
好ましくは、シリコーン油は、液体ポリジアルキルシロキサン、とりわけ液体ポリジメチルシロキサン(PDMS)及び少なくとも1つのアリール基を含む液体ポリオルガノシロキサンから選択される。
これらのシリコーン油はまた、有機変性されていてもよい。本発明に従って使用することができる有機変性シリコーンは、上記に定義されたシリコーン油であり、その構造中に、炭化水素系基を介して付着した1つ又は複数の有機官能基を含む。
オルガノポリシロキサンは、Walter Noll著、Chemistry and Technology of Silicones(1968)、Academic Press社においてより詳細に定義されている。それらは、揮発性であっても不揮発性であってもよい。
それらが揮発性である場合、シリコーンは、より特定すると、60℃から260℃の間の沸点を有するものから、更に特定すると、以下から選択される:
(i)3から7個、好ましくは4から5個のケイ素原子を含む環状ポリジアルキルシロキサン。これらは、例えば、特にUnion Carbide社によってVolatile Silicone(登録商標)7207の名称で又はRhodia社によってSilbione(登録商標)70045 V2の名称で販売されているオクタメチルシクロテトラシロキサン、Union Carbide社によってVolatile Silicone(登録商標)7158の名称で、Rhodia社によってSilbione(登録商標)70045 V5の名称で販売されているデカメチルシクロペンタシロキサン、及びMomentive Performance Materials社によってSilsoft 1217の名称で販売されているドデカメチルシクロペンタシロキサン、並びにそれらの混合物である。次式の、ジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサン等のタイプのシクロコポリマー、例えばUnion Carbide社によって販売されているSilicone Volatile(登録商標)FZ 3109も挙げることができる:
Figure 2019529424
[式中、
D''は、
Figure 2019529424
であり、
D'は、
Figure 2019529424
である]。
環状ポリジアルキルシロキサンと有機ケイ素化合物との混合物、例えばオクタメチルシクロテトラシロキサン及びテトラトリメチルシリルペンタエリトリトール(50/50)の混合物並びにオクタメチルシクロテトラシロキサン及びオキシ-1,1'-ビス(2,2,2',2',3,3'-ヘキサトリメチルシリルオキシ)ネオペンタンの混合物も挙げることができる;並びに
(ii)2から9個のケイ素原子を含有し、25℃で5×10-6m2/s以下の粘度を有する直鎖状揮発性ポリジアルキルシロキサン。例は、特にToray Silicone社によってSH 200の名称で販売されているデカメチルテトラシロキサンである。このカテゴリーに属するシリコーンはまた、Cosmetics and Toiletries、第91巻、76年1月、27〜32頁、Todd & Byers、Volatile Silicone Fluids for Cosmeticsにおいて公表されている論文に記載されている。シリコーンの粘度は、ASTM規格445付録Cに従って25℃で測定される。
不揮発性ポリジアルキルシロキサンもまた、使用することができる。これらの不揮発性シリコーンは、より特定すると、ポリジアルキルシロキサンから選択され、その中で、主として、トリメチルシリル末端基を含有するポリジメチルシロキサンを挙げることができる。
これらのポリジアルキルシロキサンの中で、非限定的に、以下の市販製品を挙げることができる:
- Rhodia社によって販売されている47及び70047シリーズのSilbione(登録商標)油又はMirasil(登録商標)油、例として油70047 V 500000、
- Rhodia社によって販売されているMirasil(登録商標)シリーズの油、
- Dow Corning社製の200シリーズの油、例えば60000mm2/sの粘度を有するDC200、並びに
- General Electric社製のViscasil(登録商標)油及びGeneral Electric社製のSFシリーズのある特定の油(SF 96、SF 18)。
ジメチコノール(CTFA)の名称で知られているジメチルシラノール末端基を含有するポリジメチルシロキサン、例えばRhodia社製の48シリーズの油も挙げることができる。
アリール基を含有するシリコーンの中で、ポリジアリールシロキサン、とりわけポリジフェニルシロキサン及びポリアルキルアリールシロキサン、例えばフェニルシリコーン油を挙げることができる。
フェニルシリコーン油は、以下の式:
Figure 2019529424
[式中、
R1からR10は、互いに独立に、飽和又は不飽和の、直鎖状、環状又は分枝状のC1〜C30炭化水素系基、好ましくはC1〜C12炭化水素系基、より好ましくはC1〜C6炭化水素系基、特にメチル、エチル、プロピル又はブチル基であり、
m、n、p及びqは、互いに独立に、0から900(端数を含む)、好ましくは0から500(端数を含む)、より好ましくは0から100(端数を含む)の整数であり、
但し、和n+m+qは0以外である]
のフェニルシリコーンから選択することができる。
挙げることができる例には、以下の名称で販売されている製品が含まれる:
- Rhodia社製の70641シリーズのSilbione(登録商標)油、
- Rhodia社製のRhodorsil(登録商標)70633及び763シリーズの油、
- Dow Corning社製の油Dow Corning 556 Cosmetic Grade Fluid、
- Bayer社製のPKシリーズのシリコーン、例えば製品PK20、
- General Electric社製のSFシリーズのある特定の油、例えばSF 1023、SF 1154、SF 1250及びSF 1265。
フェニルシリコーン油として、フェニルトリメチコン(上記の式中、R1からR10は、メチルであり、p、q、及びn=0であり、m=1である)が好ましい。
有機変性液体シリコーンは、とりわけ、ポリエチレンオキシ及び/又はポリプロピレンオキシ基を含有してもよい。したがって、信越化学工業株式会社によって提案されているシリコーンKF-6017、並びにUnion Carbide社製の油Silwet(登録商標)L722及びL77を挙げることができる。
炭化水素油は、以下から選択することができる:
- 直鎖状又は分枝状の、任意選択で環状のC6〜C16低級アルカン。挙げることができる例には、ヘキサン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、及びイソパラフィン、例としてイソヘキサデカン、イソドデカン及びイソデカンが含まれる;並びに
- 16個超の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えば流動パラフィン、流動ワセリン、ポリデセン及び水添ポリイソブテン、例えばParleam(登録商標)、並びにスクアラン。
炭化水素油の好ましい例として、例えば、直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えばイソヘキサデカン、イソドデカン、スクアラン、鉱油(例えば、流動パラフィン)、パラフィン、ワセリン又はペトロラタム、ナフタレン等;水添ポリイソブテン、イソエイコサン、及びデセン/ブテンコポリマー;並びにそれらの混合物を挙げることができる。
脂肪アルコールにおける「脂肪」という用語は、比較的多数の炭素原子が含まれることを意味する。したがって、4個以上、好ましくは6個以上、より好ましくは12個以上の炭素原子を有するアルコールは、脂肪アルコールの範囲内に包含される。脂肪アルコールは、飽和であっても不飽和であってもよい。脂肪アルコールは、直鎖状であっても分枝状であってもよい。
脂肪アルコールは、構造R-OH[式中、Rは、4から40個の炭素原子、好ましくは6から30個の炭素原子、より好ましくは12から20個の炭素原子を含有する飽和及び不飽和の、直鎖状及び分枝状の基から選択される]を有してもよい。少なくとも1つの実施形態では、Rは、C12〜C20アルキル及びC12〜C20アルケニル基から選択することができる。Rは、少なくとも1つのヒドロキシル基で置換されていてもいなくてもよい。
脂肪アルコールの例として、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ウンデシレニルアルコール、ミリスチルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、パルミトレイルアルコール、アラキドニルアルコール、エルシルアルコール、及びそれらの混合物を挙げることができる。
脂肪アルコールは、飽和脂肪アルコールであることが好ましい。
したがって、脂肪アルコールは、直鎖又は分枝状の、飽和又は不飽和のC6〜C30アルコール、好ましくは直鎖又は分枝状の、飽和C6〜C30アルコール、より好ましくは直鎖又は分枝状の、飽和C12〜C20アルコールから選択することができる。
本明細書における「飽和脂肪アルコール」という用語は、長い脂肪族飽和炭素鎖を有するアルコールを意味する。飽和脂肪アルコールは、任意の直鎖状又は分枝状の、飽和C6〜C30脂肪アルコールから選択されることが好ましい。直鎖状又は分枝状の、飽和C6〜C30脂肪アルコールの中で、好ましくは、直鎖状又は分枝状の、飽和C12〜C20脂肪アルコールを使用することができる。より好ましくは、任意の直鎖状又は分枝状の、飽和C16〜C20脂肪アルコールを使用することができる。更に好ましくは、分枝状C16〜C20脂肪アルコールを使用することができる。
飽和脂肪アルコールの例として、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ウンデシレニルアルコール、ミリスチルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、及びそれらの混合物を挙げることができる。一実施形態では、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、又はそれらの混合物(例えば、セテアリルアルコール)及びベヘニルアルコールを、飽和脂肪アルコールとして使用することができる。
少なくとも1つの実施形態によれば、本発明による組成物中で使用される脂肪アルコールは、好ましくは、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール及びそれらの混合物から選択される。
本発明に使用される組成物中の油の量は、組成物の総質量に対して、1から90質量%、好ましくは20から80質量%、より好ましくは30から70質量%の範囲であってもよい。
本発明による組成物は、少なくとも1種のUV遮蔽剤を含んでもよい。2種以上のUV遮蔽剤を使用する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
UV遮蔽剤は、固体又は液体、好ましくは液体であってもよい。「固体」及び「液体」という用語は、それぞれ、1atm下25℃での固体及び液体を意味する。UV遮蔽剤は、少なくとも1種の有機又は無機材料、好ましくは少なくとも1種の有機材料で作られていてもよい。したがって、UV遮蔽剤は、好ましくは有機UV遮蔽剤である。
有機UV遮蔽剤は、アントラニル酸誘導体、ジベンゾイルメタン誘導体、ケイ皮酸誘導体、サリチル酸誘導体、カンフル誘導体、ベンゾフェノン誘導体、β,β-ジフェニルアクリレート誘導体、トリアジン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体、ベンザルマロネート誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体、イミダゾリン誘導体、ビス-ベンゾアゾリル誘導体、p-アミノ安息香酸(PABA)及びその誘導体、ベンゾオキサゾール誘導体、遮蔽性ポリマー及び遮蔽性シリコーン、α-アルキルスチレン由来のダイマー、4,4-ジアリールブタジエン、オクトクリレン及びその誘導体、グアイアズレン及びその誘導体、ルチン及びその誘導体、フラボノイド、ビフラボノイド、オリザノール及びその誘導体、キナ酸及びその誘導体、フェノール、レチノール、システイン、芳香族アミノ酸、芳香族アミノ酸残基を有するペプチド、並びにそれらの混合物からなる群から選択することができる。
有機UV遮蔽剤の例として、下記にそのINCI名で示すもの、及びそれらの混合物を挙げることができる。
- アントラニル酸誘導体:Haarmann and Reimer社によって「Neo Heliopan MA」の商標で市販されているアントラニル酸メンチル。
- ジベンゾイルメタン誘導体:特にHoffmann-La Roche社によって「Parsol 1789」の商標で市販されているブチルメトキシジベンゾイルメタン、及びイソプロピルジベンゾイルメタン。
- ケイ皮酸誘導体:特にHoffmann-La Roche社によって「Parsol MCX」の商標で市販されているメトキシケイ皮酸エチルヘキシル;メトキシケイ皮酸イソプロピル;メトキシケイ皮酸イソプロポキシ;Haarmann and Reimer社によって「Neo Heliopan E 1000」の商標で市販されているメトキシケイ皮酸イソアミル;シノキセート(2-エトキシエチル-4-メトキシシンナメート);メトキシケイ皮酸DEA;ジイソプロピルケイ皮酸メチル;及びエチルヘキサン酸ジメトキシケイ皮酸グリセリル。
- サリチル酸誘導体:Rona/EM Industries社によって「Eusolex HMS」の商標で市販されているホモサレート(サリチル酸ホモメンチル);Haarmann and Reimer社によって「Neo Heliopan OS」の商標で市販されているサリチル酸エチルヘキシル;サリチル酸グリコール;サリチル酸ブチルオクチル;サリチル酸フェニル;Scher社によって「Dipsal」の商標で市販されているサリチル酸ジプロピレングリコール;及びHaarmann and Reimer社によって「Neo Heliopan TS」の商標で市販されているサリチル酸TEA。
- カンフル誘導体、特にベンジリデンカンフル誘導体:Chimex社によって「Mexoryl SD」の商標で製造されている3-ベンジリデンカンフル;Merck社によって「Eusolex 6300」の商標で市販されている4-メチルベンジリデンカンフル;Chimex社によって「Mexoryl SL」の商標で製造されているベンジリデンカンフルスルホン酸;Chimex社によって「Mexoryl SO」の商標で製造されているカンフルベンザルコニウムメトスルフェート;Chimex社によって「Mexoryl SX」の商標で製造されているテレフタリリデンジカンフルスルホン酸;及びChimex社によって「Mexoryl SW」の商標で製造されているポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンフル。
- ベンゾフェノン誘導体:BASF社によって「Uvinul 400」の商標で市販されているベンゾフェノン-1(2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン);BASF社によって「Uvinul D50」の商標で市販されているベンゾフェノン-2(テトラヒドロキシベンゾフェノン);BASF社によって「Uvinul M40」の商標で市販されているベンゾフェノン-3(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン)又はオキシベンゾン;BASF社によって「Uvinul MS40」の商標で市販されているベンゾフェノン-4(ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸);ベンゾフェノン-5(ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム);Norquay社によって「Helisorb 11」の商標で市販されているベンゾフェノン-6(ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン);American Cyanamid社によって「Spectra-Sorb UV-24」の商標で市販されているベンゾフェノン-8;BASF社によって「Uvinul DS-49」の商標で市販されているベンゾフェノン-9(ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸二ナトリウム);ベンゾフェノン-12、及びn-ヘキシル2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)ベンゾエート。
- β,β-ジフェニルアクリレート誘導体:特にBASF社によって「Uvinul N539」の商標で市販されているオクトクリレン、及び特にBASF社によって「Uvinul N35」の商標で市販されているエトクリレン。
- トリアジン誘導体:Sigma 3V社によって「Uvasorb HEB」の商標で市販されているジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、2,4,6-トリス(ジネオペンチル4'-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジン。
- ベンゾトリアゾール誘導体、特にフェニルベンゾトリアゾール誘導体:分枝状及び直鎖状の2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-6-ドデシル-4-メチルフェノール、並びにUSP 5240975に記載されているもの。
- ベンザルマロネート誘導体:ジネオペンチル4'-メトキシベンザルマロネート、及びベンザルマロネート官能基を含むポリオルガノシロキサン、例えばHoffmann-LaRoche社によって「Parsol SLX」の商標で市販されているポリシリコーン-15。
- ベンゾイミダゾール誘導体、特にフェニルベンゾイミダゾール誘導体:特にMerck社によって「Eusolex 232」の商標で市販されているフェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、及びHaarmann and Reimer社によって「Neo Heliopan AP」の商標で市販されているフェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム。
- イミダゾリン誘導体:エチルヘキシルジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオネート。
- ビス-ベンゾアゾリル誘導体:EP-669,323及び米国特許第2,463,264号に記載されている誘導体。
- パラ-アミノ安息香酸及びその誘導体:PABA(p-アミノ安息香酸)、エチルPABA、エチルジヒドロキシプロピルPABA、ジメチルPABAペンチル、特にISP社によって「Escalol 507」の商標で市販されているジメチルPABAエチルヘキシル、グリセリルPABA、及びBASF社によって「Uvinul P25」の商標で市販されているPEG-25 PABA。
- メチレンビス-(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール)化合物、例えばFairmount Chemical社によって「Mixxim BB/200」の商標で固体形態で市販されている2,2'-メチレンビス[6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-メチル-フェノール]、BASF社によって「Tinosorb M」の商標で、又はFairmount Chemical社によって「Mixxim BB/100」の商標で水性分散体中の微粉化形態で市販されている2,2'-メチレンビス[6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール]、及び米国特許第5,237,071号及び第5,166,355号、GB-2,303,549、DE-19,726,184及びEP-893,119に記載されている誘導体、並びに下記に表すような、Rhodia Chimie社によって「Silatrizole」の商標で又はL'Oreal社によって「Mexoryl XL」の商標で市販されているドロメトリゾールトリシロキサン。
Figure 2019529424
- ベンゾオキサゾール誘導体:Sigma 3V社によってUvasorb K2Aの商標で市販されている2,4-ビス[5-1(ジメチルプロピル)ベンゾオキサゾール-2-イル-(4-フェニル)イミノ]-6-(2-エチルヘキシル)イミノ-1,3,5-トリアジン。
- 遮蔽性ポリマー及び遮蔽性シリコーン:WO 93/04665に記載されているシリコーン。
- α-アルキルスチレン由来のダイマー:DE-19855649に記載されているダイマー。
- 4,4-ジアリールブタジエン誘導体:1,1-ジカルボキシ(2,2'-ジメチルプロピル)-4,4-ジフェニルブタジエン。
- グアイアズレン及びその誘導体:グアイアズレン及びグアイアズレンスルホン酸ナトリウム。
- ルチン及びその誘導体:ルチン及びグルコシルルチン。
- フラボノイド:ロブスチン(イソフラボノイド)、ゲニステイン(フラボノイド)、テクトクリシン(フラボノイド)、及びヒスピドン(フラボノイド)。
- ビフラボノイド:ランセオラチンA、ランセオラチンB、及びヒプナンビフラボノイドA。
- オリザノール及びその誘導体:Γ-オリザノール。
- キナ酸及びその誘導体:キナ酸。
- フェノール類:フェノール。
- レチノール類:レチノール。
- システイン:L-システイン。
- 芳香族アミノ酸残基を有するペプチド:トリプトファン、チロシン又はフェニルアラニンを有するペプチド。
好ましい有機UV遮蔽剤は、以下から選択することができる:
ブチルメトキシジベンゾイルメタン、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、ホモサレート、サリチル酸エチルヘキシル、オクトクリレン、フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、ベンゾフェノン-3、ベンゾフェノン-4、ベンゾフェノン-5、n-ヘキシル2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)ベンゾエート、4-メチルベンジリデンカンフル、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、エチルヘキシルトリアゾン、ビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、2,4,6-トリス(ジネオペンチル4'-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジン、2,4,6-トリス(ジイソブチル4'-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジン、メチレンビス-ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、ポリシリコーン-15、ジネオペンチル4'-メトキシベンザルマロネート、1,1-ジカルボキシ(2,2'-ジメチルプロピル)-4,4-ジフェニルブタジエン、2,4-ビス[5-1(ジメチルプロピル)ベンゾオキサゾール-2-イル-(4-フェニル)イミノ]-6-(2-エチルヘキシル)イミノ-1,3,5-トリアジン、及びそれらの混合物。より好ましい有機UV遮蔽剤は、ブチルメトキシジベンゾイルメタン(アボベンゾン)である。
好ましい実施形態では、(d)UV遮蔽剤は、液体有機UV遮蔽剤である。
液体有機UV遮蔽剤の材料は、有機である限り、限定されない。2種以上の液体有機UV遮蔽剤を使用する場合、液体有機UV遮蔽剤の材料は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
液体有機UV遮蔽剤の中で、以下を挙げることができる:
- ケイ皮酸誘導体:特にHoffmann-La Roche社によって「Parsol MCX」の商標で市販されているメトキシケイ皮酸エチルヘキシル;メトキシケイ皮酸イソプロピル;メトキシケイ皮酸イソプロポキシ;Haarmann and Reimer社によって「Neo Heliopan E 1000」の商標で市販されているメトキシケイ皮酸イソアミル;シノキセート(2-エトキシエチル-4-メトキシシンナメート);メトキシケイ皮酸DEA;ジイソプロピルケイ皮酸メチル;及びエチルヘキサン酸ジメトキシケイ皮酸グリセリル。
- サリチル酸誘導体:Rona/EM Industries社によって「Eusolex HMS」の商標で市販されているホモサレート(サリチル酸ホモメンチル);Haarmann and Reimer社によって「Neo Heliopan OS」の商標で市販されているサリチル酸エチルヘキシル;サリチル酸グリコール;サリチル酸ブチルオクチル;サリチル酸フェニル;Scher社によって「Dipsal」の商標で市販されているサリチル酸ジプロピレングリコール;及びHaarmann and Reimer社によって「Neo Heliopan TS」の商標で市販されているサリチル酸TEA。
- β,β-ジフェニルアクリレート誘導体:特にBASF社によって「Uvinul N539」の商標で市販されているオクトクリレン、及び特にBASF社によって「Uvinul N35」の商標で市販されているエトクリレン。
- ベンザルマロネート官能基を含むポリオルガノシロキサン、例えばHoffmann-LaRoche社によって「Parsol SLX」の商標で市販されているポリシリコーン-15。
好ましい液体有機UV遮蔽剤は、以下から選択することができる:
メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、ホモサレート、サリチル酸エチルヘキシル、エチルヘキシルトリアゾン、オクトクリレン、ドロメトリゾールトリシロキサン、n-ヘキシル2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)ベンゾエート、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、及びビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン。
UV遮蔽剤は、本発明に使用される組成物中に、組成物の総質量に対して、1から40質量%の範囲、好ましくは5から35質量%、より好ましくは10から30質量%の範囲の含有量で存在してもよい。
本発明による組成物は、水を含んでもよい。
水の量は、限定されず、本発明による組成物の総質量に対して、10から90質量%、好ましくは20から80質量%、より好ましくは30から70質量%であってもよい。
本発明に使用される組成物は、好ましくは、化粧用組成物、より好ましくは皮膚化粧用組成物として使用することができる。
本発明に使用される組成物は、少なくとも1種の追加の成分、例えば従来の化粧品成分を更に含んでもよく、これは、例えば、フィラー、親水性又は親油性のゲル化剤及び/又は増粘剤、界面活性剤、抗酸化剤、香料、保存剤、中和剤、ビタミン、保湿剤、セルフタンニング化合物、抗しわ活性剤、皮膚軟化剤、親水性又は親油性の活性剤、汚染及び/又はフリーラジカルに対抗するための薬剤、金属イオン封鎖剤、皮膜形成剤、皮膚収縮解消活性剤(dermo-decontracting active agent)、無痛化剤、真皮若しくは表皮高分子の合成を刺激し、且つ/又はその分解を防止する薬剤、抗糖化剤(antiglycation agent)、刺激に対抗する薬剤、落屑剤(desquamating agent)、脱色素沈着剤(depigmenting agent)、色素沈着抑制剤(antipigmenting agent)、色素沈着促進剤(propigmenting agent)、NO合成酵素阻害剤、線維芽細胞及び/若しくはケラチノサイトの増殖、及び/又はケラチノサイトの分化を刺激する薬剤、微小循環に作用する薬剤、細胞のエネルギー代謝に作用する薬剤、治癒剤、並びにそれらの混合物から選択することができる。
本発明に使用される組成物は、様々な形態、例えば、懸濁液、分散体、溶液、ゲル、水中油型(O/W)、油中水型(W/O)、及び多重(例えば、W/O/W、ポリオール/O/W、及びO/W/O)エマルジョン等のエマルジョン、クリーム、フォーム、スティック、小胞の分散体、例としてイオン性及び/又は非イオン性脂質のもの、2相及び多相ローション、スプレー、粉末、並びにペーストであってよい。組成物は、水性相又は水を含んでもよい。一方、組成物は、無水であってもよく、例えば、無水のペースト又はスティックであってもよい。組成物はまた、リーブオン(leave-on)又はリーブオフ(leave-off)組成物であってもよい。
一実施形態によれば、本発明に使用される組成物は、粉末状組成物又は液体若しくは固体組成物、例えば油状固体化粧用組成物又は無水組成物の形態であってもよい。
「無水組成物」という用語は、1質量%未満の水、又は更には0.5質量%未満の水を含有し、とりわけ水を含まない組成物を意味するが、この水は、組成物の調製中に添加されるものではなく、混合された成分によってもたらされる残留水に相当する。
別の実施形態によれば、本発明に使用される組成物は、例えば、コンパクトパウダー、ローション又は化粧水、セラム、乳液、クリーム、ベースファンデーション、アンダーコート、メイクアップベースコート、ファンデーション、粉おしろい、頬紅、リップスティック、リップクリーム、アイシャドウ、アイライナー、ルースパウダー、コンシーラー、ネイルコート、マスカラ、日焼け止め剤、洗浄剤等の形態であってもよい。
当業者は、使用する構成要素の性質、例えば、構成要素の媒体への溶解性、及び組成物について想定される用途を考慮に入れて、自身の一般知識に基づき、適切な提示形態、並びにその調製方法を選択できることを理解すべきである。
[抗汚染剤]
本発明による粒子及び組成物は、抗汚染剤として使用することができる。
したがって、本発明はまた、汚染物質からのケラチン物質の保護における使用のための、粒子又は粒子を含む組成物、好ましくは化粧用組成物であって、
粒子が、
少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも150ml/100g、より好ましくは少なくとも200ml/100gである油の湿潤点、及び
少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも200ml/100g、より好ましくは少なくとも300ml/100gである水の湿潤点
を有する、粒子又は組成物に関する。
ケラチン物質は、皮膚、より好ましくは顔であることが好ましい場合があり、皮膚は、脂性肌、皮膚の脱水、落屑の変化、スクアレン減少、ビタミンE減少、色素沈着、毛穴の問題、例えば毛穴の詰まり、毛穴の開き、ざ瘡及び黒色面皰、乾燥/脂性バランスの喪失、皮膚のくすみ、老化、並びに乳酸増加からなる群から選択される汚染物質によって引き起こされる損傷から保護されることが好ましい場合がある。
粒子として、上記で説明した粒子を使用することができる。本発明に使用される組成物中の粒子の量は、組成物の総質量に対して、0.01から20質量%、好ましくは0.1から15質量%であってもよい。
汚染物質及びケラチン物質は、上記で既に説明している。
[使用]
本発明はまた、汚染物質からケラチン物質を保護するための、少なくとも1種の粒子又は少なくとも1種の粒子を含む少なくとも1種の組成物、好ましくは化粧用組成物の使用であって、粒子が、
少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも150ml/100g、より好ましくは少なくとも200ml/100gである油の湿潤点、及び
少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも200ml/100g、より好ましくは少なくとも300ml/100gである水の湿潤点
を有する、使用に関する。
粒子として、上記で説明した粒子を使用することができる。本発明において使用される組成物中の粒子の量は、組成物の総質量に対して、0.01から20質量%、好ましくは0.1から15質量%であってもよい。
汚染物質及びケラチン物質は、上記で既に説明している。
本発明による使用は、粒子又は粒子を含む組成物を、ケラチン物質に局所適用することによって実施することができる。
本発明による使用は、美容的使用であってもよく、脂性肌、皮膚の脱水、落屑の変化、スクアレン減少、ビタミンE減少、色素沈着、毛穴の問題、例えば毛穴の詰まり、毛穴の開き、ざ瘡及び黒色面皰、乾燥/脂性バランスの喪失、皮膚のくすみ、老化、並びに乳酸増加からなる群から選択される汚染物質によって引き起こされる損傷から皮膚を保護することができる。
本発明に使用される粒子及び組成物の量は、限定されない。しかしながら、例えば、0.1gから10gの粒子又は組成物を使用することができる。
本発明を、実施例によってより詳細に説明するが、これは、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
(実施例1〜3及び比較例1〜4)
[調製1]
表1に示す粉末のそれぞれを、粉末の量が1.0重量%となるように水に分散させて、実施例1〜3及び比較例1〜4の水性分散体を調製した。
[カーボンブラック捕捉の評価]
カーボンブラックを、汚染物質の代表として使用した。
カーボンブラックを、カーボンブラックの量が0.5重量%となるように水に分散させて、カーボンブラックの水性分散体(カーボンブラック分散体)を調製した。
実施例1〜3及び比較例1〜4による分散体のそれぞれ0.2gを、カーボンブラック分散体1.0gと、室温で混合した。得られた混合物20mlをガラス板上に落として、室温で30分間乾燥した。乾燥した混合物の色を、カーボンブラック分散体20mlをガラス板上に落として、室温で30分間乾燥した対照の色と比較した。乾燥した混合物の色が対照の色と異なるか否かを、以下の基準に従って評価した。
なし:差異なし
あり:乾燥した混合物の色が、対照の色よりも透明であった
結果を表1に示す。
Figure 2019529424
平均サイズ:数平均一次粒径
WP油:油の湿潤点
WP水:水の湿潤点
(油の湿潤点)
油の湿潤点は、以下のプロトコルによって決定した。
(1)25℃で9cPの粘度及び0.853g/mlの密度を有するイソノナン酸イソノニルを添加しながら、スパチュラでガラス板上の粉末成分2gを混練した。
(2)粉末成分が完全に濡れて、ペーストを形成し始めたら、添加した油の質量を、湿潤点の質量として決定した。
(3)油の湿潤点を、次式から計算した:油の湿潤点(ml/100g)={(湿潤点の質量)/2g}×100/油の密度。
(水の湿潤点)
水の湿潤点は、以下のプロトコルによって決定した。
(1)0.998g/mlの密度を有する水を添加しながら、スパチュラでガラス板上の粉末成分2gを混練した。
(2)粉末成分が完全に濡れて、ペーストを形成し始めたら、添加した水の質量を、湿潤点の質量として決定した。
(3)水の湿潤点を、次式から計算した:水の湿潤点(ml/100g)={(湿潤点の質量)/2g}×100/水の密度。
(結果)
表1中の色変化は、実施例1〜3では、100mg/100g以上の油の湿潤点及び100mg/100ml以上の水の湿潤点の両方を有する粉末が、カーボンブラックを捕捉したのに対し、比較例1〜4では、100mg/100g未満の油の湿潤点又は100mg/100ml未満の水の湿潤点を有する粉末が、カーボンブラックを捕捉できなかったことを実証する。
したがって、100mg/100g以上の油の湿潤点及び100mg/100ml以上の水の湿潤点の両方を有する粉末は、汚染物質によって引き起こされる損傷から皮膚等のケラチン物質を保護できることが明らかである。
(実施例4及び比較例5)
[調製2]
実施例1において使用したセルロースビーズ5.0gを、溶液B(10%ラウリン酸ポリグリセリル-10:モノラウリン酸デカグリセリル水溶液)90gと混合して、実施例4による水性分散体を調製した。
[ベンゾピレン捕捉の評価]
ベンゾピレンは、PAHの1種であり、汚染物質の別の代表として使用した。
実施例4による上記の水性分散体を、溶液A(1%ベンゾピレンアセトン溶液)5.0gと更に混合した。得られた混合物5gを乾燥した。乾燥によって得られた残渣を水5gに再分散させ、2μmメンブレンフィルターにより濾過して、セルロースビーズを除去した。濾液中のベンゾピレンの分量を、ガスクロマトグラフィーによって測定した。
比較例5として、溶液A 5.0g及び溶液B 95gを混合した。得られた混合物5gを乾燥した。乾燥によって得られた残渣を水5gに再溶解し、2μmメンブレンフィルターにより濾過した。濾液中のベンゾピレンの分量を、ガスクロマトグラフィーによって測定した。
ベンゾピレンの含有量の変化を評価した。結果を表2に示す。表2に示す成分の量についての数値はすべて、活性原料としての「質量%」に基づく。
Figure 2019529424
(結果)
表2中のベンゾピレン含有量低減は、100mg/100g以上の油の湿潤点及び100mg/100ml以上の水の湿潤点の両方を有するセルロース粉末が、ベンゾピレンを捕捉したことを実証する。
したがって、100mg/100g以上の油の湿潤点及び100mg/100ml以上の水の湿潤点の両方を有する粉末は、汚染物質によって引き起こされる損傷から皮膚等のケラチン物質を保護できることが明らかである。
(実施例5及び比較例6)
[調製3]
実施例1において使用したセルロースビーズ5.0gを、溶液B(10%ラウリン酸ポリグリセリル-10:モノラウリン酸デカグリセリル水溶液)90gと混合して、実施例5による水性分散体を調製した。
[オレイン酸酸化阻害の評価]
ベンゾピレンを、汚染物質の代表として使用した。オレイン酸を、皮脂の代表として使用した。
実施例5による上記の水性分散体を、溶液C(0.2%ベンゾピレン及び2%オレイン酸アセトン溶液)5.0gと更に混合した。
得られた混合物1gを50℃で一晩乾燥した。水5gを乾燥した混合物に添加し、乾燥した混合物を、手で振盪することによって再分散させた。得られた分散体に、Suntest CPS(株式会社東洋精機製作所、765W/m2)により紫外線を15分間照射した。ヒドロペルオキシドのレベルを、LPOキット(Cayman社製の脂質ヒドロペルオキシドアッセイキット)により分析した。
比較例6として、溶液C 5.0g及び溶液B 95gを混合した。得られた混合物1gを50℃で一晩乾燥した。水5gを乾燥した混合物に添加し、乾燥した混合物を、手で振盪することによって再分散させた。得られた分散体に、Suntest CPS(株式会社東洋精機製作所、765W/m2)により紫外線を15分間照射した。ヒドロペルオキシドのレベルを、LPOキット(Cayman社製の脂質ヒドロペルオキシドアッセイキット)により分析した。
Figure 2019529424
結果を表3に示す。
Figure 2019529424
(結果)
実施例5(セルロースビーズを含むベンゾピレン溶液)のUV照射後のヒドロペルオキシドレベルの増加は、比較例6(セルロースビーズを含まないベンゾピレン溶液)のものよりも低かった。これは、セルロースビーズによるベンゾピレンの捕捉に基づくものであり、その理由は、ベンゾピレンは、皮脂の酸化を促進する物質として知られており、ベンゾピレンの捕捉は、ベンゾピレンとオレイン酸との接触の可能性を低減しうるからである。
したがって、100mg/100g以上の油の湿潤点及び100mg/100ml以上の水の湿潤点の両方を有する粉末は、汚染物質によって引き起こされる損傷、特に反応性酸素種の産生に起因する損傷から皮膚等のケラチン物質を保護できることが明らかである。
(実施例6〜10及び比較例7〜10)
[調製4]
表4に示す実施例6〜10及び比較例7〜10による以下の化粧用組成物を、表4に示す成分を混合することによって調製した。表4に示す成分の量についての数値はすべて、活性原料としての「質量%」に基づく。表4中のセルロースビーズは、実施例1において使用したものと同一であった。
[カーボンブラック捕捉の評価]
カーボンブラックを、汚染物質の代表として使用した。
カーボンブラックを、カーボンブラックの量が0.5重量%となるように水に分散させて、カーボンブラックの水性分散体(カーボンブラック分散体)を調製した。また、実施例6〜10及び比較例7〜10による組成物のそれぞれを、各組成物の量が10重量%となるように水に分散させて、実施例6〜10及び比較例7〜10の水性分散体を調製した。
実施例6〜10及び比較例7〜10の分散体のそれぞれ0.2gを、カーボンブラック分散体1.0gと、室温で混合した。得られた混合物20μlをガラス板上に落として、室温で30分間乾燥した。乾燥した混合物の色を、カーボンブラック分散体20μlをガラス板上に落として、室温で30分間乾燥した対照の色と比較した。乾燥した混合物の色が対照の色と異なるか否かを、以下の基準に従って評価した。
なし:差異なし
あり:乾燥した混合物の色が、対照の色よりも透明であった
結果を表4に示す。
Figure 2019529424
Figure 2019529424
Figure 2019529424
(結果)
表4中の色変化は、多様な化粧用配合物中の100mg/100g以上の油の湿潤点及び100mg/100ml以上の水の湿潤点の両方を有するセルロース粉末が、カーボンブラックを捕捉したことを実証する。
したがって、100mg/100g以上の油の湿潤点及び100mg/100ml以上の水の湿潤点の両方を有する粉末は、汚染物質によって引き起こされる損傷から皮膚等のケラチン物質を保護できることが明らかである。
(実施例11及び12並びに比較例11)
[調製5]
表5に示す実施例11及び12並びに比較例11による以下の化粧用組成物を、表5に示す成分を混合することによって調製した。表5に示す成分の量についての数値はすべて、活性原料としての「質量%」に基づく。表5中のセルロースビーズは、実施例1において使用したものと同一であった。
Figure 2019529424
[美容効果の評価]
実施例11及び12の分散体のそれぞれ0.15mlを、6名の日本人女性の顔の半分に適用し、比較例11の分散体0.15mlを、6名の日本人女性の顔のもう半分に適用した。実施例11及び12の分散体によってもたらされる「毛穴の問題」、「バランスの喪失」、「皮膚のくすみ」及び「皮膚の老化」に関する美容効果を、比較例11の分散体によってもたらされる美容効果と、以下の基準に従って比較した。
+++ 非常に異なる/素早く見て差異が非常に容易に分かる
++ 異なる/差異が容易に分かる
+ 少し異なる/差異があまり容易に分からず、注意深く見る必要がある
0 差異なし
「毛穴の問題」、「バランスの喪失」、「皮膚のくすみ」及び「皮膚の老化」は、汚染に関係し、具体的には、以下に関係する。
毛穴の問題:毛穴の詰まり、毛穴の開き、ざ瘡、又は黒色面皰
バランスの喪失:乾燥/脂性部位のアンバランス
皮膚のくすみ:不均一な皮膚の色調又は凹凸
皮膚の老化:早すぎる老化の兆候、例えばしわ
結果を表6及び表7に示す。
Figure 2019529424
Figure 2019529424
(結果)
表6及び表7に示す試験結果は、100mg/100g以上の油の湿潤点及び100mg/100ml以上の水の湿潤点の両方を有するセルロース粉末が、汚染物質からの皮膚の保護に基づく美容効果を皮膚にもたらすことができることを示す。
具体的には、実施例12と比較例11との比較は、5.0質量%の量のセルロース粉末が、汚染に関係する、毛穴の問題、バランスの喪失、皮膚のくすみ、及び皮膚の老化に対する利益を皮膚にもたらすことができることを示す。同様に、実施例11と比較例11との比較は、0.55質量%の量のセルロース粉末が、汚染に関係する、毛穴の問題、バランスの喪失、及び皮膚のくすみに対する利益を皮膚にもたらすことができることを示す。

Claims (15)

  1. 汚染物質からケラチン物質を保護する非治療的方法、好ましくは美容方法であって、
    少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも150ml/100g、より好ましくは少なくとも200ml/100gである油の湿潤点、及び
    少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも200ml/100g、より好ましくは少なくとも300ml/100gである水の湿潤点
    を有する少なくとも1種の粒子を含む少なくとも1種の組成物、好ましくは少なくとも1種の化粧用組成物を、ケラチン物質に適用する工程
    を含む、方法。
  2. 汚染物質が、空気汚染物質である、請求項1に記載の方法。
  3. 汚染物質が、カーボンブラック、炭素酸化物、窒素酸化物、硫黄酸化物、炭化水素、有機揮発物、重金属、PM2.5、PM10及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 粒子の数平均一次粒径が、50μm以下、好ましくは30μm以下、より好ましくは10μm以下である、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 水の湿潤点/油の湿潤点の比が、5以下、好ましくは4以下、より好ましくは2以下である、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 粒子が、多孔質である、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 粒子が、多糖、ホウ素化合物、金属化合物、ポリマー、パーライト、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 粒子が、少なくとも1種の多糖、好ましくはセルロースを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  9. 粒子が、窒化ホウ素を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  10. 組成物中の粒子の量が、組成物の総質量に対して0.01から20質量%、好ましくは0.1から15質量%、より好ましくは1.0から10質量%である、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. ケラチン物質が、皮膚、頭皮、唇及び毛髪からなる群から選択される、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. ケラチン物質が、皮膚、好ましくは顔であり、
    皮膚が、脂性肌、皮膚の脱水、落屑の変化、スクアレン減少、ビタミンE減少、色素沈着、毛穴の問題、例えば毛穴の詰まり、毛穴の開き、ざ瘡及び黒色面皰、乾燥/脂性バランスの喪失、皮膚のくすみ、老化、並びに乳酸増加からなる群から選択される汚染物質によって引き起こされる損傷から保護される、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 汚染物質からのケラチン物質の保護における使用のための、粒子又は該粒子を含む組成物、好ましくは化粧用組成物であって、
    前記粒子が、
    少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも150ml/100g、より好ましくは少なくとも200ml/100gである油の湿潤点、及び
    少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも200ml/100g、より好ましくは少なくとも300ml/100gである水の湿潤点
    を有する、粒子又は組成物。
  14. ケラチン物質が、皮膚、好ましくは顔であり、
    皮膚が、脂性肌、皮膚の脱水、落屑の変化、スクアレン減少、ビタミンE減少、色素沈着、毛穴の問題、例えば毛穴の詰まり、毛穴の開き、ざ瘡及び黒色面皰、乾燥/脂性バランスの喪失、皮膚のくすみ、老化、並びに乳酸増加からなる群から選択される汚染物質によって引き起こされる損傷から保護される、請求項13に記載の粒子又は組成物。
  15. 汚染物質からケラチン物質を保護するための、少なくとも1種の粒子又は該少なくとも1種の粒子を含む少なくとも1種の組成物、好ましくは化粧用組成物の使用であって、
    前記粒子が、
    少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも150ml/100g、より好ましくは少なくとも200ml/100gである油の湿潤点、及び
    少なくとも100ml/100g、好ましくは少なくとも200ml/100g、より好ましくは少なくとも300ml/100gである水の湿潤点
    を有する、使用。
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