JP2019529270A - 実質的に対向する端部で開放可能かつ再閉鎖可能な容器 - Google Patents
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Abstract
【構成】本発明は、実質的に相互に対向する2つの端部で開放可能で、かつ再閉鎖可能な容器に関する。具体的には、本発明の容器は例えば円形の基部(2)を有し、この基部から例えば円筒形の側壁(3)が好ましくは直交方向に立ち上がり、収束し、キャップによって閉じられる第1開口で終端する首部を形成する。本発明容器はさらに基部付近または基部に設けられ、かつ基部の一部であり、例えば矩形の舌状部(5、36、38)によって閉じられる第2開口を有する。第2開口があるため、容器が空に近くなった時に、容器内部に残り、基部に付着している物質を第2開口から簡単に取り出すことができる。【選択図】図1
Description
本発明の適用分野は、少なくとも一種の好ましくは粘性のある、より好ましくは衛生製品およびクリーニング製品の範囲に属する液体物質(liquid substance)を収容する容器の分野である。例えば、“粘性物質”とは市場から入手できる一般的なシャンプーを指す。より正確にいうと、本発明は実質的に対向する端部で開放可能かつ再閉鎖可能な容器に関する。
液体物質を収容する容器は全体として、好ましくは平坦な固定基部を有し、この基部から側壁が立ち上がり、そしてこの側壁が収束し、該基部に対して実質的に対向する容器の端部に設けられた開口で終端する首部を形成する。この開口があるため、封入されている液体物質を容器から取り出すことができる。また、この開口は特定のキャップによって可逆的に閉鎖できる(即ち、開放可能でかつ再閉鎖可能である)。
容器に(シャンプー、コンディショナー、泡立て溶剤、石鹸、クリームや洗浄剤などの)粘性物質を封入すると、この物質が容器の基部および側壁に付着するため、これを傾けるか、上下を逆にすることによって、物質が重力によって容器から流出するが、その速度は使用に適さないほど遅い。このため、本発明の適用対象である容器の側壁が簡単に圧縮される傾向がある。実際、容器が圧縮されると、容量が小さくなり、封入されている物質が開口から流出し、容器から放出される。
容器が空に近づくと、十分に圧縮できなくなるため、残っている物質がいつ流出するのかが決せられない。容器から残っている物質を引き出すためには、上下を逆にし、物質がその重量力によってキャップに溜まることを待つ必要がある。これには比較的長い時間が必要である。
即ち、本発明の目的は、粘性のある液体物質を封入でき、かつ容器が空に近づいた時でも該物質を簡単に取り出すことができる容器を提供することによって上記問題を解決することにある。
本発明の容器は、
第1端部における基部、
上記基部から立ち上がる少なくとも一つの側壁、
上記第1端部に対して実質的に対向する第2端部に設けられた第1開口、および
上記第1開口を可逆的に閉じる第1閉鎖手段を有する上に、さらに
上記基部か、あるいはこの基部に近接する上記側壁に設けられた第2開口を有し、そして
上記第2開口が上記基部にある時には、この第2開口を可逆的に閉じる第2閉鎖手段を有し、そして上記第2開口が上記側壁にある時には、上記側壁が上記第2閉鎖手段を有する。
第1端部における基部、
上記基部から立ち上がる少なくとも一つの側壁、
上記第1端部に対して実質的に対向する第2端部に設けられた第1開口、および
上記第1開口を可逆的に閉じる第1閉鎖手段を有する上に、さらに
上記基部か、あるいはこの基部に近接する上記側壁に設けられた第2開口を有し、そして
上記第2開口が上記基部にある時には、この第2開口を可逆的に閉じる第2閉鎖手段を有し、そして上記第2開口が上記側壁にある時には、上記側壁が上記第2閉鎖手段を有する。
容器が空に近い場合、残りの物質は基部にある。容器を基部か、あるいはその付近で開放できるため、第2開口を介して残っている物質を容器から簡単に取り出すことができる。この場合、容器を圧縮できるか、あるいは上下を逆にできるかは関係ない。
第2閉鎖手段が容器の基部内か、あるいは側壁にあるため(従って容器の基部または側壁の一部が第2開口のキャップとして作用するため)、第2閉鎖手段を設けるさいに本発明の容器に余分な部材を付け加える必要はない。より正確にいうと、第2閉鎖手段は容器の基部または側壁を適正に切断および/または変形させる(貫通溝、破断が簡単に生じる破断線、および折りたたみが簡単に生じる折りたたみ線などが形成する)ことによって実現できる。第2閉鎖手段が(例えば折りたたみが簡単に生じる折りたたみ線を有する接続部などによって)容器の基部または側壁の残りの部分から完全に取り外すことができない場合、第2開口が閉じていない時に(即ち第2開口が開いている時に)この第2閉鎖手段が失われる恐れはない。
上記以外の本発明の革新的な特徴については、特許請求の範囲の従属項に記載している通りである。
本発明の第1態様では、基部は少なくとも部分的に容器の側壁に接続でき、かつ取り外すことができる。
即ち、本発明の第1態様によれば、基部を少なくとも部分的に可逆的に容器の側壁から取り外すことができ、有利である。このため、容器が空になった場合に、あるいは空に近くなった場合に容器を簡単に再充填できる。
本発明の第2態様では、容器の基部および側壁が少なくとも部分的に容器の内側スペース部分を確定し、この場合の容器はこのスペース部分に少なくとも部分的に収まり、かつスペース部分を基部から容器の上記第2端部まで延在する少なくとも2つの区画に仕切る少なくとも一つの仕切り壁を有する。この容器はさらに複数の上記第1開口および第2開口およびそれぞれ対応する複数の第1閉鎖手段および第2閉鎖手段を有し、また上記区画毎に、(対応する第1閉鎖手段を備えた)上記第1開口のうちの少なくとも一つおよび(対応する第2閉鎖手段を備えた)上記第2開口のうちの少なくとも一つを有する。
一つかそれ以上の仕切り壁が存在するため、本発明の容器は複数の物質(例えばシャンプーおよびヘアコンデショナーなど)を相互に分離して収容できる。
本発明の上記以外の目的および作用効果については、本発明の例示的な実施態様の以下の詳細な説明および例示のみを目的として添付する図面から明確に理解できるはずである。
以下、明示的に示されていないが、他の図面に示されている要素を参照して説明を行う。各種の要素の縮尺および割合については、必ずしも実際の値に対応するものではない。
図1は、シャンプーや整髪剤などの粘性のある液体物質を収容する本発明の容器1を示す図である。容器1は例えば円形の基部2を有し、この基部2から例えば円筒形の側壁3が好ましくは直交的に立ち上がり、かつ収束して(converges)、キャップ5によって閉められる第1開口で終端する首部4を形成する。例えば、容器1は実質的に細長い形状を有し、第1端部に基部2があり、そして第1端部に実質的に対向する第2端部にキャップ5とともに第1開口がある。キャップ5については円形上部6を有しているのが好ましく、この円形上部を雌ネジを刻んだ円筒形側壁7に直交方向に接続し、雄ネジが刻まれた、第1開口に隣接する首部4の対応する部分に捩じ込むことできるようにするのが好ましい。キャップ5は所定回数首部4に捩じ込み、首部4から取り外すことができるため、第1開口の可逆的閉鎖手段として作用する。上記の接続方法の代わりに、キャップ5は首部4に連結してもよく、あるいは任意の実質的に公知な方法で接続してもよい。
容器1の公知型式の容器と異なる点は、第2開口を基部2付近に設け、この第2開口を例えば実質的に矩形状の舌状部8(tongue 8)によって閉じる点にある。第2開口については、基部2から立ち上がる側壁3に設けるのが好ましく、かつその幅が舌状部8の幅と実質的に同じであるのが好ましい。舌状部8については、基部2に対して直交方向にある(即ち容器に対して長手方向にある)長辺側部に配置し、基部2から離間し、かつ側壁3の残りの部分に蝶番止めした短辺側部9を有する側壁3の部分で構成するのが好ましい。舌状部8は第1部分(側壁3の上記残りの部分に舌状部8が連結するため、上記第2開口を好ましくは気密的に閉じる部分)と第2部分(舌状部8が第2開口を閉じない部分)との間で回転できる。第1開口に対するキャップ5の場合と同様に、舌状部8は第2開口の可逆的な閉鎖手段として作用する。なお、舌状部8は側壁3の一部であるため、側壁3は第2開口の上記閉鎖手段を有する。換言すると、側壁3の一部は第2開口のキャップとして作用する。
側部9に位置する側壁3の残りの部分に蝶番止めする代わりに、舌状部8を側部9に対向する短辺側部に位置する基部2に蝶番止めしてもよい。さらに、実質的に矩形にする代わりに、舌状部8を等脚台形(isosceles trapezium)状にしてもよく、この場合基部2に短辺(minor base)が位置する。舌状部8と基部2との接続は、折りたたみが簡単な折りたたみ線によって行えばよい。側壁3はさらに舌状部8の大きな基部に凹部(図示省略)を有していてもよく、この凹部に容器使用者の指を挿入できる。上記溝に指先を挿入することによって、舌状部8を第1位置から第2位置へ簡単に回転させることができる。
図2は、第2開口を基部2に近接して設けるのではなく、基部2に設ける点で容器1とは異なる容器10を示す図である。より正確にいうと、第2開口については、基部2の円形縁部11から形成し、かつ例えば形状が実質的に矩形である舌状部12(tongue 12)によって閉じるのが好ましい。第2開口の幅は実質的に舌状部12と同じである。舌状部12については、円形縁部11に対して直交方向にある(即ち容器10に対して長手方向にある)長辺側部に配置し、縁部11から離間し、かつ側壁3の残りの部分に蝶番止めした短辺側部を有する基部2の部分で構成するのが好ましい。舌状部12は第1部分(基部2の上記残りの部分に舌状部12が連結するため、上記第2開口を好ましくは気密的に閉じる部分)と第2部分(舌状部12が第2開口を閉じない部分)との間で回転できる。第1開口に対するキャップ5の場合と同様に、舌状部12は第2開口の可逆的な閉鎖手段として作用する。なお、舌状部12は基部2の一部であるため、基部2は第2開口の上記閉鎖手段を有する。換言すると、基部2の一部は第2開口のキャップとして作用する。
側部13に位置する基部2に蝶番止めする代わりに、舌状部12を側部13に対向する短辺側部に位置する側基部3の残りの部分に蝶番止めしてもよい。さらに、実質的に矩形にする代わりに、舌状部12を等脚台形(isosceles trapezium)状にしてもよく、この場合側壁3に短辺(minor base)が位置する。舌状部12と側壁3との接続は、折り曲げが簡単な線によって行えばよい。基部2はさらに舌状部12の大きな基部に凹部(図示省略)を有していてもよく、この凹部に容器使用者の指を挿入できる。上記溝に指先を挿入することによって、舌状部12を第1位置から第2位置へ簡単に回転させることができる。舌状部12が第1位置にある時に(即ち第2開口が閉じている時に)、舌状部12は基部3の残りの部分と同一平面にあるのが(即ち舌状部12が基部3の残りの部分に対して突出していないのが)好ましい。従って、舌状部12があっても、本発明の容器の基部3が不安定になることはない。
図3は、第2開口が基部2と実質的に同じ広さをもつ点で容器10とは異なる容器20を示す図である。容器20は側壁3から切り離すことができ、かつ側壁3に再接続でき、舌状部12の代わりに第2開口それ自体の可逆的閉鎖手段として作用する。基部2は例えば雌ネジを刻んだ円筒形側壁21を有し、第2開口に隣接し、かつ雄ネジを刻んだ側壁3の対応する端部に捩じ込むことができる。側壁3に対して螺合する代わりに、基部2を側壁3に連結してもよく、ネジを刻んでいない円筒形側壁21が、同様にネジを刻んでいない上記端部に嵌合する。
図4は、形状が円筒形である点で容器1とは異なる容器30を示す図である。首部4に収束する代わりに、側壁3は実質的に基部2に同等な第2基部31で終端する。容器30はさらに好ましくは矩形の仕切り壁32を有し、この仕切り壁32は基部2および31に直交し、かつ容器30内に、即ち基部2、31および側壁3によって区切られた空間部分内に収容されている。仕切り壁32については、容器30の長手方向対称面に配置し、上記空間部分を気密的に2つの区画33および34に仕切りことが好ましい。これら区画33および34は下部基部2から上部基部31まで延在する。容器30は4つの開口を基部2および31に有し、これら基部は4つの対応する舌状部35、36、37および38によって閉じる。より詳しくは、区画33および34のそれぞれには、2つの基部2および31に2つの開口を設ける。図4左側の区画33は下部基部2に開口を有し、この開口は容器1の第2開口に実質的に相当し、舌状部8に相当する舌状部35によって閉じられる。区画33はさらに上部基部31に容器10の第2開口に実質的に相当する開口を有し(ただし、基部2の代わりに基部31に設けられる事実を除く)、この開口は舌状部12に相当する舌状部36によって閉じられる。同様に、図4右側の区画34は下部基部2に容器1の第2開口に実質的に相当する開口を有し舌状部8に相当する舌状部37によって閉じられる。区画34はさらに上部基部31に容器10の第2開口に実質的に相当する開口を有し(ただし、基部2の代わりに基部31に設けられる事実を除く)、この開口は舌状部12に相当する舌状部38によって閉じられる。このように、区画33および34それぞれは、容器30の2つの端部2つの開口を有し、これら開口は一対の舌状部によって可逆的(reversibly)に閉じられる。
図5は、基部2における2つの開口が容器1の第2開口の代わりに容器10の第2開口に実質的に相当し、舌状部12に相当する2つの舌状部41および42によって閉じられる点において容器30とは異なる容器40を示す図である。
図6は、基部2における2つの開口が、全体として、実質的に同じ広がりを有する点で容器40とは異なる容器50を示す図である。基部2は2つの実質的に半円形の部分51および52を有し、これら部分は相互対称的で、上記開口において側壁3から切り離すことができ、また側壁3に再接続できるため、舌状部41および42の代わりに上記開口の可逆的な閉鎖手段として作用する。特に全体として考えると、基部2は側壁3に連結され、好ましくは、2つの部分51および52の間に仕切られ、かつ側壁3の端部に嵌合する円筒形側壁53を有する。
本発明の容器については、以上の実施態様においてポリマー材料で構成するのが好ましい。
好適な実施態様の以上の説明によれば、当業者にとっては、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲から逸脱せずに本発明に変更を加えることが可能なことは明らかなはずである。
1、10、20、30、40、50:容器
2:下部基部、基部
3:側壁
4:首部
5:キャップ
6:円形上部
7、21、53:円筒形側壁
8、12、35、36、37、38、41、42:舌状部
9、13:側部
11:円形縁部
31:第2基部、上部基部、基部
32:仕切り壁
33、34:区画
51、52:部分
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Claims (7)
- 容器(1、10、20、30、40、50)であって、
第1端部に位置する基部(2)、
この基部(2)から立ち上がる少なくとも一つの側壁(3)、
前記第1端部に対して実質的に対向する第2端部に設けられた第1開口、および
前記第1開口を可逆的に閉じる第1手段(5、36、38)を有する容器(1、10、20、30、40、50)において、
さらに、
前記基部(2)か前記基部(2)に近接した前記側壁(3)に設けられた第2開口、および
前記第2開口を可逆的に閉じる第2手段(8、12、21、35、37、41、42、51、52、53)を有し、
前記基部(2)が、前記第2開口が前記基部(2)に位置している時に前記第2閉鎖手段(12、21、41、42、51、52、53)を有し、そして
前記側壁(3)が、前記第2開口が前記側壁(3)に位置している時に前記第2閉鎖手段(8、35、37)を有することを特徴とする容器。
- 前記第2開口が前記側壁(3)に位置している時に、前記第2開口が前記基部(2)から得られる請求項1に記載の容器(1、30)。
- 前記閉鎖手段が、前記側壁(3)か前記第2開口に位置している前記基部(2)の残りの部分に連結できる舌状部(8、12、35、37、41、42)を有する請求項1または2に記載の容器(1、10、30、40)。
- 前記第2開口が前記基部(2)に位置している時に、前記基部(2、21、51、52、53)を少なくとも部分的に前記側壁(3)に接続でき、また前記側壁(3)から切り離すことができる請求項1に記載の容器(20、50)。
- 前記基部(2、21、51、52、53)を嵌合によって前記側壁(3)に接続でき、また前記側壁(3)から切り離すことができる請求項4に記載の容器(20、50)。
- 前記側壁(3)が雄ネジを刻んだ円筒形端部を有し、前記基部(2)が雌ネジを刻んだ円筒壁(21)を有し、そして前記基部(2)が前記円筒壁(21)に位置する前記端部の前記側壁(3)に螺合できる請求項5に記載の容器(20)。
- 前記基部(2、51、52、53)および前記側壁(3)が少なくとも部分的に前記容器(30、40、50)内部の空間部分の範囲を区切り、
前記側壁が前記空間部分に少なくとも部分的に収容された少なくとも一つの仕切り壁(32)を有し、かつこの仕切り壁が前記空間部分を前記基部(2、51、52、53)から前記第2端部まで延在する少なくとも2つの区画(33、34)に仕切り、
前記容器(30、40、50)がさらに複数の前記第1および第2開口(35、36、37、38、41、42、51、52、53)を有し、そして前記容器(30、40、50)が前記第1開口のうちの少なくとも一つ、および前記区画(33、34)それぞれの第2開口のうちの少なくとも一つを有する請求項1に記載の容器(30、40、50)。
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