JP2019529131A - ブレードキャリア及びブレードキャリアを有する機械加工ツール - Google Patents

ブレードキャリア及びブレードキャリアを有する機械加工ツール Download PDF

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Abstract

本発明は、少なくとも1つの切削要素(101)を担持する支持体(110)と、支持体(110)に一体化され、少なくとも1つの切削要素(101)を調整するための調整装置(120)とを備え、機械加工ツール(10)の基体(12)上に配置されるブレードキャリア(100)に関する。本発明によれば、調整装置(120)は、支持体(110)内で変位可能に案内され、機械加工ツール(10)の基体(110)上で支持されるように支持体(12)から突出する作動要素(128)と相互作用する。

Description

本発明は、回転駆動可能な機械加工ツールの基体上に配置されるブレードキャリア、及び、少なくとも1つのブレードキャリア、好ましくは、軸方向にずらして配置された複数のブレードキャリアを含む回転駆動可能な機械加工ツールに関する。
このような機械加工ツールは、例えば、独国特許出願公開第100 52 376号明細書に記載されている。この公報に示されている機械加工ツールは、回転軸を中心に駆動可能な基体(メインホルダ)と、中空シャフトコーン(hollow shaft cone:HSK)シャフトを有し、基体から延び出している機械加工ツール側インタフェースとを備える。機械加工ツールの一実施形態では、切削プレート(ツール)を備えるブレードキャリア(ツールホルダ)が基体の外周に開口している受入ポケットに取り付けられ、異なる実施形態では、それぞれ切削プレートを備える2つのブレードキャリアが、それぞれ基体の外周に開口している受入ポケットに軸方向にずらして取り付けられている。各ブレードキャリアは、ブレードの磨耗を補償するために、半径方向に調整できる。この目的のために設けられた調整機構は、長手方向に変位可能に基体内に配置されている制御ロッド(配置マンドレル)と、第1の端部が制御ロッド上の制御面上で支持され、第2の端部がブレードキャリア上で支持されている制御要素(圧力要素)とから構成されている。前側で作動できる配置ねじによって制御ロッドの軸方向の変位が開始されると、1つ又は複数のブレードキャリアは、制御ロッドの割り当てられた制御面及びそれぞれの制御要素によって形成されたウェッジ面ギアによって、半径方向外側に押される。
同様の動作原理に基づく1つ又は複数のブレードキャリアを含む更なる機械加工ツールは、例えば、独国特許出願公開第40 22 579号明細書、国際公開第2004/012887号、欧州特許第1 402 979号明細書、国際公開第98/48964号、国際公開第2009/005804号、独国特許出願公開第24 05 694号明細書又は国際公開第2010/021284号に開示されている。
上記の機械加工ツールの場合、ブレードを微調整し又はブレードの磨耗を補償するために、ブレードキャリアは、弾性変形によって(例えば、独国特許出願公開第100 52 376号明細書、欧州特許第1 402 979号明細書、国際公開第2009/005804号、独国特許出願公開第24 05 694号明細書参照)、あるいは、枢動によって(独国特許出願公開第40 22 579号明細書、国際公開第2004/012887号、国際公開第98/48964号及び国際公開第2010/021284号参照)、基体に対して位置決めできる。この目的のために、ブレードキャリアは、機械加工ツールの基体内で軸方向に変位可能に配置されている制御ロッドと、基体内で半径方向に変位可能であり、制御ロッド上のウェッジ面とブレードキャリアとの間に配置されている制御要素とによって、半径方向に制御される。
この課題を考慮して、独国特許出願公開第10 2004 052 211号明細書又は独国特許出願公開第10 2005 028 366号明細書は、制御ロッド(プルロッド)を介して複数のブレードを個別に再調整するためのマルチブレード機械加工ツール(ボーリングロッド)を提案している。この目的のために、連結機構を介して複数のブレードキャリア(クランプホルダ)のそれぞれの配置デバイスを制御ロッドに個々に接続することが、具体的に提案されている。ブレードキャリアの配置デバイスと中央制御ロッドとの間に配置された結合機構によって、個々のブレードを再調整してブレードの磨耗を補償できる。
しかしながら、上述したソリューションでは、特に制御ロッドから独立して個々のブレード調整を可能にする更なる配置オプションは提供されない。
ブレード摩耗を補償するために機械加工ツールの基体に対してブレードキャリアを個々に調整する異なる調整機構も、従来技術として当業者に知られており、例えば、独国特許出願公開第196 49 143号明細書には、機械加工ツール(ボーリングロッド)の基体(シャフト)に配置されている差動ねじとねじ付きスリーブとから形成された調整機構が開示されている。しかしながら、調整機構の配置のために、基体は、十分な空間を提供しなければならず、差動ねじとねじ付きスリーブとを収容するための追加の穴、凹部等によって基体が脆弱化する。機械加工ツールが複数のブレードキャリアを備える場合、このような調整機構を基体に複数配置する必要があり、これは、機械加工の手間が増えるのみである。更に、上述の文献からわかるように、このような調整機構は、制御ロッドと組み合わせることができない。
外周に開口している受入ポケット(凹部)に配置されているブレードキャリア(カートリッジ)を備える機械加工ツールは、スリットによって、ブリッジ(中間部)と2つの脚部に分割され、一方の脚部は、基体(ボーリングバー)に固定的にねじ止めされ、他方の脚部は、切削プレートを担持し、一方の脚部に対する弾性変形によって半径方向に位置決めされる。この目的のためにブレードキャリアの内側に配置され、差動ねじを有する調整機構は、互いに対して変形可能なブレード本体の脚部間に作用する。しかしながら、ブレードキャリアのねじ接続を固定すると、基体に対するブレードキャリア全体の半径方向の位置決めが妨げられ、したがって、上記の文献からわかるように、米国特許第4,428,704号明細書に提案されている調整機構もまた制御ロッドと組み合わせることができない。
上記の先行技術に基づき、本発明は、コンパクトに構成され、機械加工ツールの基体上で半径方向に位置決め可能に配置されるブレードキャリア及び少なくとも1つのこのようなブレードキャリアを含む機械加工ツールであって、一方において、機械加工ツールの基体に変位可能に配置されている制御ロッドを介して半径方向に位置決めでき、他方において、制御ロッドの変位から独立してブレードキャリア上に保持されている切削要素をμm範囲で微調整できるブレードキャリア及び機械加工ツールを提供することを目的とする。
この目的は、それぞれ請求項1の特徴を備えるブレードキャリア又は請求項15の特徴を備える機械加工ツールによって解決される。従属請求項のそれぞれ主題は、有利な又は好ましい更なる発展である。
本発明に基づくブレードキャリアは、特にボア後加工又はボア仕上げツール、例えば、いわゆる軸受トラックツールである機械加工ツールの基体内又は基体上への配置のために設計されている。このようなツールは、例えば、自動車産業において、クランクシャフト又はカムシャフト等のシャフトを支持するための軸受トラックの、一列に配置された複数の軸受ウェブのボアを、最終直径寸法に機械加工する際に使用される。特に後者の場合、機械加工ツールは、軸受トラックの複数の軸受ウェブを同期して加工できるように複数のブレードを有し、複数のブレードキャリアは、機械加工ツールの基体上に、軸受ウェブの間隔に対応する間隔で、軸方向に一列に配置できる。
ブレードキャリアは、カートリッジとして又はクランプホルダ、特に短いクランプホルダとして実現でき、少なくとも1つの切削要素を収容及び担持できる。本発明によれば、ブレードキャリアは、この目的のために、好ましくはプリズム状又は立方体状のブロックからなり、その上に、切削要素、特に切削プレート、好ましくは割り出し可能な切削プレートを収容するための少なくとも1つのシートが設けられているキャリア本体を有する。切削要素は、ねじ接続、クランプ等によって位置を設定できるように、あるいは、例えば、接着又ははんだ付けによって位置的に固定されるように、キャリア本体に設けられたシートに収容できる。
機械加工ツールの基体内で軸方向に変位可能に配置されたリフティングロッド/プルロッド又は(包括的に)制御ロッド上で、キャリア本体上に保持された切削要素の再調整のために、ブレードキャリアは、更に、基体に対して、半径方向の内側及び外側に制御されうるように、すなわち、半径方向の内側及び外側に調整されうるように、実質的に半径方向に支持されてもよい。この目的のために、キャリア本体は、曲げビームのように弾性的に変形可能に又は揺り子のように基体上で枢動可能に、基体上に配置できる。なお、特に、キャリア本体に保持されている切削要素を備えるブレードキャリアは、制御ロッドによって、内側に制御された位置と外側に制御された位置との間で半径方向に調整可能であってもよく、内側に制御された位置では、ブレードキャリア上に保持された切削要素は、半径方向において、例えば基体の外周の外側、外周の高さ又は外周の内側に定義された(僅かな)距離で、基体の回転軸又は長手方向中心軸に対して最小直径になり、外側に制御された位置では、ブレードキャリア上に保持された切削要素は、最大半径になり、すなわち、回転軸又は長手方向中心軸に対して所定の公称直径寸法になり、すなわち、基体の外周を超える(大きい)半径方向距離に位置する。
これにかかわらず、本発明によれば、切削摩耗を補償するために、μm範囲で個々のブレードの微調整が可能である。この目的のために、調整機構をブレードキャリアのキャリア本体に一体化することを提案し、調整機構は、本発明に基づき、キャリア本体内で変位可能に案内され、機械加工ツールの基体上に支持されるようにキャリア本体から突出する制御要素と相互作用する。制御要素は、特にキャリア本体の凹部又は開口部を介して、切削要素とは反対側のキャリア本体の側面から突出させることができる。制御要素は、プランジャ、ピン、ボルト、又は以下に説明するように、キャリア本体内で変位可能に案内されているねじ付きスリーブから横方向に突出するノーズの形式で実現できる。唯一重要なことは、基体上で、例えば、機械加工ツールの基体内で軸方向に変位可能に配置されている制御ロッド上で、制御要素を介して、キャリア本体に保持されている切削要素と共に、ブレードキャリアを直接的又は間接的に支持でき、この制御要素の変位によって、基体に対する半径方向のブレード調整を行うことができるという点である。
キャリア本体に収容されている調整機構によって、ブレードキャリアのキャリア本体内で及びこれに対して、制御要素を移動させることができる。切削要素を含むキャリア本体は、例えば、磨耗のために又は新しい組立の際に、ブレード調整のために、機械加工ツールの基体に直接的又は間接的に支持されている制御要素を介して、機械加工ツールの基体に対して半径方向に調整できる。
このように、基体上に直接的又は間接的に支持されている制御要素を用いて、基体に対してブレードキャリア全体を半径方向に調整することによって、ブレードを微調整できる。これにかかわらず、ブレードキャリアは、キャリア本体上の切削要素の更なる位置設定のための更なる選択肢を有していてもよいことは言うまでもない。
例えば、ブレードの位置決めのための互いに独立した少なくとも2つの選択肢を有する本発明に基づくブレードキャリアを用いて、基体内に制御ロッドを備えた機械加工ツールを更に開発できる。一方では、制御要素を介して制御ロッド上に支持されているブレードキャリアの半径方向位置は、ブレードキャリアに組み込まれている調整機構を介して微調整できる。例えば、制御ロッドの最大直径を規定する位置で、好ましくは円筒部で、ブレードキャリアが制御要素を介して支持されているとき、ブレードキャリアの微調整を行い、このようにして調整されたブレードキャリアによって担持されている切削要素を、所望の公称直径にすることができる。制御ロッドが、上述の円筒部に隣接して、先細りの直径を有し、好ましくは円筒部に隣接した円錐部の形態を有する場合、この調整は、制御ロッドの軸方向の変位によって達成されてもよく、例えば、ブレードキャリアによって支持されている切削要素を機械加工するべきボア壁と接触させることなく、機械加工するべきボアに機械加工ツールを挿入するために、すでに調整されているブレードキャリアが、制御ロッドの直径が先細りになっている部分に支持されている制御要素によって、半径方向内側に、すなわち半径方向において内側に制御される。続いて、制御要素が上述の円筒部に達する方向に制御ロッドを移動することによって、ブレードキャリアを半径方向外側に再び制御し、すなわち半径方向の外側に調整でき、これによって、ブレードキャリア上に担持されている切削要素を再び前に調整された公称直径にでき、ボアを機械加工できる。
調整機構は、望まれるブレードの微調整の目的のために、ブレードキャリアのキャリア本体内で又はこれに対して制御要素を精密に変位させることができる限り、異なる手法で実現してもよい。
調整機構をキャリア本体に一体化することによって、コンパクトに構成されたブレードキャリアが実現され、ブレードキャリアは、キャリア本体に制御要素が拘束的に固定されている場合、一体化された調整機構と共に、交換可能な部品として扱うことができ、すなわち、基体に制御ロッドが設けられているか否かにかかわらず、機械加工ツールの基体に配置できる。これは、基体又は突出する制御要素を介して基体内に変位可能に配置されている制御ロッドのいずれかでブレードキャリアを支持できるためである。
基体内に変位可能に配置されている制御ロッド上の制御要素の支持は、制御要素の変位方向が制御要素の突出方向を実質的に横切る方向である場合、特に容易に達成できる。この場合、制御要素が制御ロッド上で実質的に半径方向に支持され、調整機構を基体の外周から、例えば、機械加工ツールの回転軸又は長手方向中心軸を横切る方向で作動でき、かつ、回転軸又は長手方向中心軸を実質的に横切る方向に制御要素を変位させるように、ブレードキャリアを機械加工ツールの基体上に配置できる。円周方向からの作動によって、ブレードキャリアの軸方向の全長を短く維持でき、これにより、マルチブレード軸受トラックツールの基体上への配置が容易になる。例えば、0.2mmの範囲に延びるブレードキャリア上に保持されている切削要素を、機械加工ツールの基体に対してμmの範囲で微調整するために要求される制御要素の変位経路は、非常に短く、これは、機械加工ツールの回転軸又は長手方向中心軸を横切る方向において容易に確保できる。
この目的のためには、制御要素が変位不能に配置されており、すなわち、キャリア本体に対してその突出方向に位置的に固定されており、したがって、制御要素が変位方向に直線的にしか変位できないと有利である。可能な動きを直線的な動きに制限することによって、キャリア本体内の制御要素を案内する実際の案内凹部を単純化できる。
特に、基体内で変位可能に配置されている上述した制御ロッド上の支持に関して、制御要素は、好ましくは、キャリア本体とは反対側の前面に、制御要素の変位方向に対して斜めの角度にあるウェッジ面を有する。制御面が基体側、例えば、制御ロッド上に設けられている、又は制御ロッドが設けられていない場合、制御要素の正圧面は、基体内にウェッジ面ギアを形成でき、これによって、調整機構の作動に応答して、基体に対するブレードキャリア、したがって、ブレードキャリア上に保持された切削要素の所望の微調整を行うことができる。
汚染又は不正確さによって生じる調整誤差をできる限り低く保つために、制御要素は、基体、したがって、例えば、制御ロッドと点接触することが望ましい。点接触は、特に、丸い表面によって容易に達成できる。この目的のために、例えば、制御要素上のウェッジ面及び/又は基体上の反対側の制御面を丸くしてもよい。
μm範囲での特に微細な調整は、例えば、調整機構に差動ねじ付きスピンドル及びねじ付きスリーブを設けることによって達成され、ねじ付きスリーブは、好ましくは制御要素の変位方向に変位可能にキャリア本体内に配置され、変位方向に制御要素を連動させ、差動ねじ付きスピンドルは、キャリア本体の第1のねじ付き部分及びねじ付きスリーブの第2のねじ付き部分に螺合されている。第1のねじ付き部分と第2のねじ付き部分は、ねじピッチ(ピッチ高さ)が異なるが、ねじ方向(ピッチ)は同じである。差動ねじ付きスピンドルの作動に応答して、ねじ付きスリーブは、差動ねじ付きスピンドルの2つのねじ付き部分のピッチ差に対応する距離だけ、スピンドル軸の方向に移動する。ねじピッチは、差動ねじ付きスピンドルがスピンドル軸の方向に4mm螺入することによって0.2μmの範囲の所望のブレード微調整が行われるように定義できる。
このように、差動ねじ付きスピンドルの軸を制御要素の変位方向と平行に整列させることにより、差動ねじ付きスピンドルの回転運動によって制御要素がスピンドル軸の方向に直線的に変位することが保証される。この場合、ねじ付きスリーブの移動方向は、制御要素の変位方向と一致するので、ねじ付きスリーブ及び制御要素は、例えば、一体に形成できる。更に、この場合、ねじ付きスリーブは、好ましくは案内凹部を画定する側壁との積極的接続によって、回転不能に固定されてキャリア本体内に案内されることができる。この目的のために、ブレードキャリアのキャリア本体は、例えば、スピンドル軸の方向に延在し、規定された隙間嵌合によってねじ込みスリーブを積極的に収容及び案内する実質的に正方形又は長方形の断面を有する案内凹部を有することができる。制御要素が突出するキャリア本体の開口部は、ねじ付きスリーブのための案内凹部に通じている。
差動ねじ付きスピンドルの上述の回転作動は、例えば、キャリア本体に対して軸方向に固定されているが回転可能に配置され、差動ねじ付きスピンドルに対して回転不能に固定されているが軸方向に移動可能に接続されている、作動要素によって達成される。作動要素の回転作動は、いわゆるスケールキーを介して達成できる。この目的のために、作動要素は、スケールキーに適合する多面又は多歯駆動プロファイルを有することができる。
製造上の理由から、回転作動に応答して差動ねじ付きスピンドルに螺入するキャリア本体内のねじ付きボアは、好ましくは、キャリア本体に直接的に設けるのではなく、キャリア本体に固定されたねじ付きブッシュに組み込まれている。
キャリア本体に一体化されており、機械加工ツールの基体に対してブレードキャリア全体を微調整するための調整機構に加えて、ブレードキャリアは、更なる配置機構を有することができ、この更なる配置機構は、この調整機構から独立し、キャリア本体に一体化されているが、先に示唆したように、シート内に配置されている切削要素をキャリア本体に対して位置決めすることのみを目的とする。この配置機構は、シートに収容された切削要素と直接的に相互作用する、偏心ボルト、ねじ付きウェッジ又は円錐ねじ調整機構を有することができる。
制御ロッドが設けられている機械加工ツールの基体上に、本発明に基づくブレードキャリアを配置することにより、半径方向のブレード調整について、互いに独立した少なくとも2つの選択肢が得られるように、機械加工ツールを更に発展させることができる。したがって、本発明に基づくブレードキャリアは、特に、例えば、軸受トラックツールの基体(ボーリングロッド)上への配置に適している。軸受トラックツールは、好ましくは、複数のブレードを用いて実現でき、したがって、基体に沿って所定の軸方向距離を置いて、好ましくは一列に配置された複数のブレードキャリアを有することができ、各ブレードキャリアは、特に、基体内に変位可能に配置された制御ロッドの円錐面部及び円筒面部からなる割り当てられた制御面上の割り当てられた制御要素を介して、それぞれ支持される。各ブレードキャリアは、好ましくは、割り当てられた受入ポケット内に収容され、この受入ポケットは、基体の外周で開口しており、少なくとも1つの切削要素を担持する。
特に軸受トラックの場合、全ての軸受ウェブは、非常に正確な直径と高い整列精度で作成する必要がある。本発明に基づいて設計された各ブレードキャリアにより、この目的のために必要とされるμm範囲内のブレードの個々の微調整を確実に行うことができる。これとは独立して、ブレードキャリアは、制御ロッドを介して半径方向に調整できる。更に制御ロッドの軸方向変位から生じる制御オプションを使用して、制御ロッドに支持されたブレードキャリアを機械加工ツールの基体に対して半径方向の内側又は外側に同期的に制御でき、すなわち、内側に制御された位置と外側に制御された位置との間でブレードキャリアを半径方向に調整でき、内側に制御された位置では、切削要素は、例えば、基体の外周の外側で定義された(僅かな)距離で、又は外周の高さ又は外周の半径方向の内側で、それぞれ最小直径になり、外側に制御された位置では、切削要素は、所定の公称直径寸法になる。内側に制御された状態では、機械加工ツールは、機械加工するべき軸受ボアに切削要素を接触させることなく、機械加工するべき軸受トラックに直線的に、例えば、その中心に挿入されることができる。これに続いて、制御ロッドの軸方向変位によってブレードキャリアの同期的な半径方向外側への制御を行い、軸受トラックの軸受ウェブを所望の公称直径に機械加工できる。
ツールの回転軸を横切る方向に整列した枢動軸を中心に枢動可能となるように、各ブレードキャリアを基体のそれぞれの受入ポケット内に配置することによって、ブレードキャリアを簡単に調整ができる。次に、各ブレードキャリアの上述の半径方向の内側及び外側の制御は、基体上でのブレードキャリアの枢動運動によって行われ、これは、ブレードキャリアの枢動軸が、ブレードキャリアの制御要素の変位方向、特に、機械加工ツールの回転軸又は長手方向中心軸を横切る方向に対して、実質的に平行に整列している場合、特に簡単に達成できる。
ここで、キャリア本体は、枢動軸を中心に枢動可能に取り付けられている両側レバーを形成してもよく、ブレードキャリアに一体化された調整機構と、ブレードキャリアを基体に固定するためのクランプねじとは、枢動軸を挟んで異なる側に配置できる。この場合、キャリア本体は、切削要素及び制御要素が配置される第1のレバーアームと、クランプねじが係合する第2のレバーアームとを有する。機械加工ツールの基体上に支持され、第2のレバーアームにばね力を加え、これにより制御要素が基体の方向に押されるように枢動軸を中心にキャリア本体を回転させる圧縮ばねを、クランプねじに割り当てることも有益である。
更なる好ましい発展形では、ブレードキャリアは、基体の受入ポケット内に密封状態で収容される。この目的のために、ブレードキャリアと基体との間にシール、例えば、基体に固定されたエンクロージャを配置してもよく、このシールは、基体に対するブレードキャリアの半径方向の安定性に必要な横方向の遊びを密封する。このシールによって、汚れ粒子等の侵入が防止され、これによってμ精度の位置決めが保証される。
以下の図面を参照して、本発明に基づくブレードキャリアを備えた機械加工ツールの好ましい実施形態を説明する。
機械加工ツールの側面図である。 軸受トラックに挿入された状態の図1の機械加工ツールの側面図である。 図2の側面図に対して90°上向きに回転させた状態の機械加工ツールの側面図である。 図2の機械加工ツールの縦断面図である。 図3のV−Vにおける機械加工ツールの断面図である。 機械加工ツールの正面図である。 図3のVII−VIIにおける機械加工ツールの断面図である。 機械加工ツールの背面図である。 図1のYの前加工切削プレートを示す図である。 図17のX方向から見た仕上げ切削プレートを示す図である。 ピストンを収容する基体の一部のピストンが移動していない状態の縦断面図である。 ピストンを収容する基体の一部のピストンが移動した状態の縦断面図である。 機械加工ツールの長手方向前部の拡大平面斜視図である。 本発明に基づくブレードキャリアを含む長手方向前部の一部の拡大平面斜視図である。 図14の部分の縦断面図である。 図14の部分の断面斜視図である。 本発明に基づくブレードキャリアを含む長手方向の一部の断面図である。 図15の「XVIII−XVIII」における断面の拡大図である。 図15の「XIX−XIX」における断面の拡大図である。 本発明に基づくブレードキャリアの上面斜視図である。 本発明に基づくブレードキャリアの背面斜視図である。
図1は、軸受トラック機械加工に使用されるマルチブレード機械加工ツール10の側面図である。図2〜図4は、軸受トラックLGに挿入された状態の機械加工ツール10の側面図及び縦断面図をそれぞれ示している。図示の実施形態では、図2〜4に概要が示されている軸受トラックLGは、5つの軸受ウェブLS1〜LS5を有するが、軸受ウェブの数は、本発明にとって重要ではない。軸受トラックLGは、ワークピース(詳細には示されていない)、例えば、燃焼機関のシリンダクランクケース内に配置される。したがって、ツール10は、軸受トラックツールと呼ばれ、あるいは、一般的にボア後加工又はボア仕上げツールとも呼ばれる。
マルチブレード機械加工ツール10は、回転軸、すなわち長手方向中心軸14を中心に回転駆動でき、図示の実施形態ではボアロッドとして実現されている基体12と、図示の実施形態ではいわゆる急勾配(steep taper:SK)シャフトを有する後側(図1の右側)端部で基体12に軸方向に隣接する機械加工ツールスピンドル側インタフェース13とを備える。なお、これに代えて、例えば、いわゆる中空シャフトコーン(hollow shaft cone:HSK)シャフト等を設けることもできる。インタフェース13から離れて位置する前側(図1の左側)端部では、基体12は、円筒形の軸受部15を有し、これを介して、機械加工ツール10は、図2〜図4に概要を示すように、軸受トラックLGの機械加工中に半径方向の支持を受ける。図2〜図4に示すように、図示の実施形態における軸受部15は、図示の実施形態では嵌合キーであるアクチュエータ17を介して、軸受ブッシュ16内に回転不能に固定されており、これは、更に図2〜図4に概要を示すワークピース内の相手方の軸受(図示せず)内に取り付けられている。
更に、図4には、基体12内の中央に配置された軸方向貫通孔18内に、長手方向に変位可能に配置された制御ロッド19が示されている。図示の実施形態では、制御ロッド19は、複数の部分片、具体的には多数の部分片19−1〜19−5からなり、これらは、多数の軸受ウェブLS1〜LS5に対応して、軸方向に張力/圧力に抗するように互いに結合されており、図4の右側の端部で張力/圧力に抗してピストン20に接続されている。ピストン20は、基体12の円筒形の開口部21内に密封されるように収容されており、ピストン20と開口部21の底部との間に配置された圧縮ばね22のばね力に抗う圧力によって、図4の左方向に軸方向に移動できる。図4、図11及び図12に示すように、基体12内に形成されたダクトシステム23は、円筒形開口部21の圧力室21aに通じ、図4又は図11に示すピストン20の初期位置では、ここからダクト24に接続され、これらのダクト24は、図1及び図2においてピストン20内のダクト20aを介する破線によって示唆されており、これらのダクトが軸受トラックLGの機械加工に応答して機械加工ツール10のブレードに冷却潤滑剤を供給する。冷却潤滑剤供給圧力が所定のレベルを超えない限り、この状態で機械加工ツール12のブレードに冷却潤滑剤を自在に流すことができる。冷却用潤滑剤供給圧力が所定のレベルを超えて上昇すると、ピストン20は、図12の左方向であるストローク位置に変位し、これにより、ピストン20内のダクト20aと、機械加工ツール10のブレードに通じているダクト24と、の間の接続が中断される。図1〜図4に示す制御ロッド19は、更に、ピストン20によって、左方に押される。その後、冷却用潤滑剤供給圧力が再び所定のレベル以下に低下すると、ピストン20及び制御ロッド19は、ピストン20と基体12との間に配置された圧縮ばね22のばね力によって、それぞれ図1〜図4の右方に押し戻され又は変位して戻る。図示の実施形態では、冷却潤滑剤は、機械加工ツール12のブレードに、例えば、5バールの圧力で自在に流され、一方、制御ロッド19の軸方向変位は、例えば、20バールで開始される。したがって、上述の所定の冷却潤滑剤供給圧力は、例えば、15〜20バールの間の範囲内であってもよい。
更に、図13に示すように、制御ロッド19の部分片19−1〜19−5のそれぞれは、軸方向に交互する円筒部19aと円錐部19bとを有する。各部分片19−1〜19−5の互いに軸方向に連続する円筒部19a及び円錐部19bは、制御ロッド19の制御面を形成し、これらは、各部分片19−1〜19−5に割り当てられ、それぞれ円筒面部と円錐面部とからなり、これらの上で後述のブレードキャリア100〜500及び600〜1000が半径方向に支持されている。
図1〜図4に示すように、機械加工するべき軸受ウェブLS1〜LS5の数に対応する数のブレードからなる2組のブレードは、マルチブレード機械加工ツール10の基体12上で互いに実質的に半径方向の反対側に配置されており、各ブレードは、ブレードキャリア100〜500又は600〜1000に保持された切削要素101〜501又は601〜1001によってそれぞれ形成されている。図示の実施形態では、切削要素101〜501及び601〜1001は、切削プレート、特に割り出し可能な切削プレートによって形成されている。したがって、図示の実施形態では、2組のブレードは、5個の切削プレート101〜501又は601〜1001をそれぞれ有する。切削プレート101〜501及び601〜1001のそれぞれは、割り当てられた軸受ウェブLS1〜LS5を機械加工するための幾何学的に画定された少なくとも1つのブレードを有する。一組のブレードに割り当てられた切削プレートは、基体12に沿って所定の軸方向間隔で、すなわち回転軸又は長手方向中心軸14と平行に、一列に配置されている。切削プレート101〜501又は601〜1001がそれぞれ配置される軸方向距離は、軸受ウェブLS1〜LS5が配置される距離に対応する。図1、図2及び図4に示すようには、切削プレート101〜501は、切削プレート601〜1001と比較して、所定の軸方向寸法だけ前方(図1、図2、図4では左側)にずれている。
切削プレート101〜501及び601〜1001のそれぞれは、特に、図示の実施形態では短いクランプホルダとして実現されている上述のブレードキャリア100〜500又は600〜1000のうちの1つを介して、機械加工ツール10の基体12上に配置されている。この目的のために、各ブレードキャリア100〜500及び600〜1000は、基体12の長手方向に延在し外周に開口している受入ポケット内に設置され、これにより、半径方向の外側及び内側に制御でき、すなわち、上述の制御ロッド19を介して半径方向の内側又は外側に変位させることができる。
図示の実施形態では、半仕上げ切削プレート(semi-finish cutting plate)とも呼ばれる切削プレート601〜1001は、軸受ウェブLS1〜LS5の前加工を行い、一方、仕上げ切削プレートとも呼ばれる切削プレート101〜501は、軸受ウェブLS1〜LS5を所定の公称直径にする仕上げ加工を行う。図1〜図4に示す状態では、全てのブレードキャリア100〜500及び600〜1000が、制御ロッド19の割り当てられた円筒部19aに支持されており、したがって半径方向外側に制御されており、全ての軸受ウェブLS1〜LS5は、回転駆動される機械加工ツール10の軸方向の戻りストローク(図1〜図4の右側)によって同期して加工されることができ、すなわち、軸受ウェブLS1〜LS5は、まず、半仕上げ切削プレート601〜1001によって前加工され、続いて、仕上げ切削プレート101〜501によって所定の公称直径に仕上げ加工される。
軸受ウェブLS1〜LS5を高い精度且つ高い直径整列精度で機械加工することは、軸受トラック加工にとって不可欠である。この要求を考慮に入れると、特に、公称直径への仕上げ加工を担当する仕上げ切削プレート101〜501は、それぞれ切削ツール10の回転軸若しくは長手方向中心軸14、又は基体12に対して、10μmの精度で所定の公称直径寸法に調整可能である必要がある。これは、例えば、機械加工ツール10の製造時又はブレードの磨耗のために再調整が要求される際に必要とされる。
この目的のために、本発明に基づく機械加工ツール10では、軸受ウェブLS1〜LS5の仕上げ加工のために使用される切削プレート101〜501は、位置調整可能なブレードキャリア100〜500に収容されている。この目的のために、各ブレードキャリア100〜500は、調整機構120を有し、これを介して、基体12に対して、特に、基体12内で軸方向に変位可能に配置されている制御ロッド19に対して、個々に10μmの精度で調整でき、並びに、調整機構から独立している配置機構170を介して、それぞれのブレードキャリア100〜500上に保持されている切削プレート101〜501を、それぞれのブレードキャリア100〜500に対して半径方向に位置決めできる。図1〜図4に示すように、全てのブレードキャリア100〜500は、同様の構成を有し、したがって、以下では、図13〜図21を参照して、最前のブレードキャリア100の例を用いて、基体12上の配置、構成、及び動作モード、並びに調整機構及び配置機構を更に詳細に説明する。
図13は、機械加工ツール10の長手方向前部の拡大平面斜視図であり、図14は、ブレードキャリア100を含む長手方向前部の一部の拡大平面斜視図であり、図15は、図14の部分の縦断面図であり、図16は、図14の部分の断面斜視図であり、図17は、ブレードキャリア100を含む長手方向部分の断面図であり、図18は、図15の「XVIII−XVIII」における断面の拡大図であり、図19は、図15の「XIX−XIX」における断面の拡大図であり、図20は、ブレードキャリア100の上面斜視図であり、図21は、ブレードキャリア100の背面斜視図である。
本実施形態では、短いクランプホルダとして実現されているブレードキャリア100は、実質的に、キャリア本体110と、キャリア本体110に保持されている切削プレート101と、キャリア本体110に対して切削プレート101の位置を設定するための上述の配置機構170と、基体12又は制御ロッド19のそれぞれに対するブレードキャリア100の位置を調整するための上述の調整機構120と、クランプねじ140と、圧縮ばね145と、枢動ボルト150と、固定ねじ160とを有する。
図14〜図21に示すように、キャリア本体110は、基体12内のプリズム状又は立方体状の受入ポケット12aに収容されたプリズム状又は立方体状のブロックからなり、基体12の回転軸又は長手方向中心軸14の方向に延びている。受入ポケット12aは、回転軸又は長手方向中心軸14と平行な2つの平坦な側面12a1、12a2と、軸方向に平行な平らな底面12a3と、それぞれ前及び後の平坦な前面12a4又は12a5とによって画定されている。図19に示すように、受入ポケット12aは、回転軸又は長手方向中心軸14と同軸である制御ロッド19に対して、半径方向距離を置いて設けられている。受入ポケット12aは、長手方向中心軸14の回転軸を含み、クランプねじ140及び固定ねじ160の軸も配置されている長手方向中心面について、実質的に対称的な断面を有するように形成されている。
キャリア本体110の外周面1101は、基体12のシリンダジャケット面12cと同様に、円筒状に形成されている。キャリア本体の2つの平坦な側面1102、1103は、回転軸又は長手方向中心軸14と平行に延び、所定の隙間嵌めによって受入ポケット12aの対向する側面12a1又は12a2にそれぞれ当接している。枢動ボルト150によって画定される枢動軸151を中心としたブレードキャリア100の枢動を保証するために、平らな底面1104は、受入ポケット12aの底面12a3から十分な距離に保たれている。ブレードキャリア100に保持された切削プレート101は、外周に開口した凹部111を介して、キャリア本体100のシート112に組み付けられ、位置決めされることができる。軸方向において、シート112は、2つの側面112a、112bによって画定され、これらの間に、切削プレート101が軸方向に係合されて収容されている。切削プレート101は、切削プレート101をシート112cに押し付けるクランプねじ113によって、当業者に周知の手法で、キャリア本体110上に保持される。キャリア本体110に対して切削プレート101を半径方向に位置合わせするために、ブレードキャリア100は、一体型の配置機構170を有し、これは、図示の実施形態では、偏心ボルト、ねじ付きウェッジ又は円錐ねじ調整機構から形成されており、これについてはこれ以上詳細には説明しないが、当業者であれば、図14、図15及び図20から、これがシート112に収容されている切削プレート101と相互作用することを理解できる。
図示の実施形態では、ブレードキャリア100は、基体12の受入ポケット12a内に密封状態で収容されている。この目的のために、キャリア本体110は、その前面1105、1106が2つのエンクロージャ180、190の間に軸方向に配置されており、これらは、ねじ接続部182、192によって基体12に固定され、それぞれ前面1105又は1106に当接してそれぞれシール181又は191を保持する。図15に示すように、前面1105、1106は、エンクロージャ180、190の対向する側面1801、1901に対応してそれぞれ丸く形成されており、これにより、ブレードキャリア100の枢動性に必要な遊びを狭く保ち、シール181、191によってこれを密封できる。
上述のように、ブレードキャリア100は、基体12に取り付けられた枢動ボルト150を介して、枢動軸151を中心に枢動可能に受入ポケット12a内に収容されている。キャリア本体110を貫通する枢動ボルト150は、回転軸又は長手方向中心軸14を横切る方向に延び(図19参照)、詳細には示していないが、キャリア本体110の両側で、基体12内の軸方向の孔に挿入されている。枢動軸151を画定する枢動ボルト150は、外周からアクセス可能であり、キャリア本体110に螺入している固定ねじ160によって、キャリア本体110に拘束的に固定されている。これにより、ブレードキャリア100は、回転軸又は長手方向中心軸14を横切るように整列された枢動軸151を中心に、受入ポケット12a内で揺り子のように枢動できる。
図15に示すように、枢動軸151は、キャリア本体110の後半部にある。すなわち、キャリア本体110は、両側レバーを形成し、調整機構120は、図15の左側の長レバー側に配置されており、クランプねじ140は、右側の短レバー側に配置されている。
図18は、クランプねじ140の断面図を示している。この図に示すように、クランプねじ140及び上述の固定ねじ160(図19参照)は、キャリア本体110に実質的に半径方向に螺入させることができ、外周から作動させることができる。更に、この図に示すように、クランプねじ140は、基体12の受入ポケット12aの底面12a3上に、圧縮ばね145を介して支持されている。クランプねじ側では、圧縮ばね120は、孔141の底部に支持されている。圧縮ばね145は、クランプねじ140を介してブレードキャリア100にばね力を及ぼし、これにより、図15のブレードキャリア100は、枢動軸151を中心に反時計回りに枢動する。
キャリア本体110の他方のレバー側に配置された調整機構120は、図15〜図17に明瞭に示されている。これらの図からわかるように、調整機構120は、ホルダ本体110に完全に一体化されている。調整機構120は、差動ねじ付きスピンドル122、ねじ付きスリーブ124、ねじ付きブッシュ126、制御要素128、及び作動要素130を有する。ねじ付きスリーブ124は、回転軸又は長手方向中心軸14を横切るように延びる案内凹部1108内で、キャリア本体110内に変位可能に収容されている。この目的のために、ねじ付きスリーブ124は、スピンドル軸1221に対して回転不能に固定されるように、積極的接続によって案内凹部1108内の断面輪郭内に配置される。図示の実施形態では、断面が実質的に長方形に形成された案内凹部1108及びこれに応じて断面が実質的に長方形に形成されているねじ付きスリーブ124(図21参照)によって、積極的接続が達成される。
ねじ付きブッシュ126は、圧入、はんだ付け、接着等によって、回転方向及び軸方向に固定されるように、図17のキャリア本体110の案内凹部1108の左端に固定されている。
差動ねじ付きスピンドル122は、第1のねじ付き部分122aと第2のねじ付き部分122bとを有する。第1のねじ付き部分122aは、ねじ付きスリーブ124のねじ孔124aに螺入し、第2のねじ付き部分122bは、ねじ付きブッシュ126のねじ孔126aに螺入する。第1のねじ付き部分122aと第2のねじ付き部分122bとは、ねじピッチ(ピッチ高さ)が異なるが、ねじ方向(ピッチ方向)は同じである。差動ねじ付きスピンドル122の回転作動に応答して、ねじ付きスリーブ124は、差動ねじ付きスピンドル122の2つのねじ付き部分122a、122bのピッチ差に対応する距離に亘って、スピンドル軸1221の方向に移動する。図示の例示的な実施形態では、ねじ付き部分122a、122bのねじピッチは、差動ねじ付きスピンドル122がスピンドル軸1221の方向に4mm螺入することによって、0.2μmの所望のブレード微調整が行われるように予め定められている。
差動ねじ付きスピンドル122は、回転作動のために、回転不能に固定されているが軸方向に移動可能に、作動要素130に接続されている。図示の例示的な実施形態では、作動要素130は、軸方向に固定された状態であるが、特に2つのねじ135a、135bによって横方向凹部112内でキャリア本体110にねじ止めされている実質的に直方体状のホルダ135を介して回転可能な状態で、キャリア本体110上に保持されている。ホルダ135は、中央貫通開口136を有し、これを介して、作動ヘッド132が作動要素130から横方向に突出している。作動要素130の基部133は、ホルダ135と窪み115との間に配置され、窪み115は、凹部114をスピンドル軸1221の方向に延長させたものであり、回転作動に必要とされる僅かな遊びを有する。作動要素130の回転作動は、いわゆるスケールキー(図示せず)を介して達成でき、この目的のために、作動要素130は、スケールキーに適合する多面又は多歯駆動プロファイル131を有する。
図15〜図17に示すように、制御要素128を形成するねじ付きスリーブ124のノーズ部は、開口部1104aから制御ロッド19の方向に突出しており、開口部1104aは、キャリア本体110の底面1104を貫通する案内凹部1108及び受入ポケット12aの底面12a3を貫通する基体12の開口部12dに通じている。図示の実施形態ではねじ付きスリーブ124と一体に形成されている制御要素128は、切削プレート101の反対側にある前面側に、丸いウェッジ面128a(図15参照)を有し、これは、スピンドル軸1221と平行に延びるねじ付きスリーブ124の変位方向又はスピンドル軸1221に対して、それぞれ斜めの角度αで延びている(図16及び図6参照)。差動ねじ付きスピンドル122の回転に応答して、制御要素128は、ねじ付きスリーブ124によって、スピンドル軸1221に平行に長手方向中心軸14の回転軸又は制御ロッド19を横切る変位方向(図17では、左から右へ、又はその逆に)に変位される。
図15に示すように、制御要素128は、クランプばね145及びクランプねじ140によってキャリア本体110に印可されるばね力によって、制御面上で制御ロッド19上に支持され、すなわち、制御ロッド19の軸方向変位位置に応じて、制御ロッド19の円筒面部19a(図15に示す状態)又は円錐面部19bのいずれかによって支持される。制御要素128の前側のウェッジ面128aは、円筒面部19aと円錐面部19bとからなる制御ロッド19の対向する制御面と共に、ウェッジ面ギアを形成し、枢動軸151を中心にしてブレードキャリア100を枢動させ、これによって、回転軸若しくは長手方向中心軸14又は制御ロッド19、又は基体12に対する切削プレート101の半径方向位置がそれぞれ変化し、ブレードキャリア100の所望の微調整が可能になる。図示の実施形態は、前側の丸いウェッジ面128aと同様に丸い制御ロッド19の制御面との間の点接触を特徴とする。点接触により、ブレードキャリア100の特に正確な微調整を確実に行うことができる。
ねじ付きスリーブ124と一体の実施形態によって、制御要素128は、キャリア本体110に対して、その突出方向Y(図15〜図17参照)に実質的に位置的に固定されるように配置される。制御要素128の変位方向X(図15及び図6参照)は、ねじ付きスリーブ124の変位方向又はスピンドル軸1221の方向に実質的に対応し、制御要素128の突出方向Yは、制御要素128の変位方向X及びねじ付きスリーブ124に垂直であり、スピンドル軸1221の方向にも垂直である。
図15〜図17に示すように、切削プレート100の枢動軸151は、切削プレート100の制御要素128の変位方向と実質的に平行に整列している。
このように、切削プレート100は、軸方向に変位可能に機械加工ツール10の基体12内に配置されている制御ロッド19上で、半径方向に支持され、基体12に対して枢動軸475を中心に枢動することにより、クランプねじ482のばね力に抗して、制御ロッド19を介して半径方向に展開又は折り畳むことができ、すなわち、それぞれ外側及び内側に制御できる。図示の実施形態では、ブレードキャリア100は、具体的には、ブレードキャリア100上に保持された切削プレート101が最小の直径となる内側に制御された枢動位置と、切削プレート101が最大直径、すなわち基体12の外周を超える所定の公称直径寸法となる外側に制御された枢動位置との間で、調整されうる。ブレードキャリア100の外側に制御された枢動位置は、ブレードキャリア100から突出する制御要素128が制御ロッドの円筒面部19aに当接すると到達し、ブレードキャリア100の内側に制御された枢動位置は、ブレードキャリア100から突出する制御要素128が制御ロッド19の円錐面部19bに当接すると到達する。
差動ねじ付きスピンドル122を有する調整装置120によって、例えば、ブレードの磨耗を補償するために、2つの枢動位置のそれぞれにおいて、μm範囲でブレードキャリア100のブレード微調整が可能である。キャリア本体110内に収容された調整機構120によって、制御ロッド19を横切る方向に制御要素128を変位させ、制御ロッド19又は基体12のそれぞれに対して、切削プレート101を備えるブレードキャリア100を半径方向に枢動させることができる。ブレードキャリア100から突出する制御要素128が制御ロッドの円筒部19aに当接すると、切削プレート101がこのときの枢動位置において最大直径となるため、このときにブレード調整を行うことが好ましい。ブレードキャリア100に一体化されている調整機構120と、ブレードキャリア100内に変位可能に案内されている制御要素128との相互作用によって、ブレードキャリア100全体の調整によるブレードの微調整が可能になる。これとは独立して、ブレードキャリア100は、上述の配置機構170によって、キャリア本体110に対する切削プレート101の位置を設定するための更なる選択肢を有する。本発明によれば、ブレード調整において互いに独立した3つの選択肢が提供される。
調整機構120をキャリア本体110に一体化することによって、一体型の調整機構120及び制御要素128を共に交換可能な構成要素として扱うことができると共に、機械加工ツール10の基体12に取り付けることができるコンパクトな構造を有するブレードキャリア100が提供される。
図示の実施形態では、軸受ウェブLS1〜LS5の準備のためにのみ使用される上述のブレードキャリア600〜1000は、調整機構120と同等な調整機構を有していない。しかしながら、図4に示すように、ブレードキャリア600〜1000は、詳細には示していないが、いずれも、円筒面部19aと円錐面部19bとからなる制御ロッド19の割り当てられた制御面上で、制御要素を介して半径方向に支持されており、すなわち、これらは、ブレードキャリア100〜500と同様に、制御ロッド19を用いて同期的に、半径方向に拡張され及び折り畳まれることができ、又は半径方向に外側及び内側にそれぞれ制御されうる。制御ロッド19の軸方向の変位により、全てのブレードキャリア、すなわちブレードキャリア100〜500及びブレードキャリア600〜1000は、同期して半径方向の内側又は外側に制御される。
図2〜図4に概要を示す軸受トラックLGは、上述の軸受トラックツール10を用いて、以下により詳細に説明する方法の工程に従って、所定の公称直径に機械加工されうる。
1.機械加工ツールを軸受トラックの外側に配置
まず、回転軸又は長手方向中心軸14が軸受トラックLGの軸と整列するように、軸受トラックLGの上流の外側に、すなわち、図2〜図4の右側に、機械加工ツール10を配置する。このとき、機械加工ツール10は、まだ回転していない。図1に示すように、全てのブレードキャリア100〜1000を外側に制御する。
2.全てのブレードキャリアを内側に制御(それぞれ内側に折り畳み又は調整)
この初期位置において、ピストン20を収容している基体12内の円筒形開口部21の圧力室21a内に、例えば、20バールの圧力で冷却潤滑剤を供給し、これによって、ピストン20及びピストン20と共に制御ロッド19は、図12に示すように、ピストン20が円筒形開口部21の底部に当接するまで、圧縮ばね22のばね力に抗して、それぞれ図4の左方向に押され又は変位される。この状態では、機械加工ツール10のブレードに通じるダクト24への冷却潤滑剤の接続が遮断される。制御ロッド19を図4の左方向に移動させることにより、ブレードキャリア100〜500及び600〜1000のそれぞれと制御ロッド19の割り当てられた制御面との間の接触点は、円筒面部19aから円錐面部19bへと移動し、これによって、全てのブレードキャリアは、それぞれの枢動軸を中心として半径方向に枢動することによって、同期的に内側に制御される。したがって、ブレードキャリア上に保持された切削プレートは、半径方向の内側に、所定の公称直径に対応する公称直径寸法よりも小さい直径寸法に調整される。
内側に制御された状態にある切削プレートの直径寸法は、基体12の外径に比べて、大きくてもよく、等しくてもよく、小さくてもよい。
なお、内側に制御された状態における切削プレートのこの直径寸法が基体の外径よりも大きい場合の機械加工ツールの実施形態は、本発明の別の主題であり、この場合、ブレードキャリア100〜500のための調整機構120による上述した微調整も省略できる。この場合、ブレードキャリアは、調整機構と相互作用する制御要素を介して制御されるのではなく、キャリア本体と直接相互作用する制御要素を介して制御ロッド19によって制御される。このように変更された機械加工ツールは、各ブレードキャリアのための調整機構を別にして、全ての更なる構造的及び機能的側面について、上述の実施形態及び後述する機械加工ツールの変形例と同様に実現できる。
3.軸受トラックへの機械加工ツールの挿入
この状態で、機械加工ツールを、回転軸又は長手方向中心軸14に沿って送り方向(図2〜図4では、右から左へ)に直線的に軸受トラックLGに挿入し、例えば、図2〜図4に示す軸方向位置に収め、切削プレート101〜1001を、それぞれ、送り方向から見て、機械加工するべき各軸受ウェブLS1又はLS5の下流に配置する。図2〜図4に示すように、切削プレート101、601は、それぞれ軸受ウェブLS1の下流側(図2〜図4では左側)に配置され、切削プレート201、701は、それぞれ軸受ウェブLS2の下流側(図2〜図4では左側)又は軸受ウェブLS1とLS2との間に配置され、切削プレート301、801は、それぞれ軸受ウェブL32の下流側(図2〜図4では左側)又は軸受ウェブLS2とLS3との間に配置され、切削プレート401、901は、それぞれ軸受ウェブLS4の下流側(図2〜図4では左側)又は軸受ウェブLS3とLS4との間に配置され、切削プレート501、1001は、それぞれ軸受ウェブLS5の下流側(図2〜図4では左側)又は軸受ウェブLS4とLS5との間に配設される。
4.全てのブレードキャリアを外側に制御(それぞれ展開又は外側に調整)
この状態で、冷却潤滑剤の圧力を例えば5バールに下げ、これによって、ピストン20及びピストン20と共に制御ロッド19は、圧縮ばね22のばね力により、図11に示す初期位置へと押し戻され又は変位して戻される。図4では左方向である制御ロッド19の変位に起因して、ブレードキャリア100〜1000のそれぞれと制御ロッド19の割り当てられた制御面との間の接触点は、円錐面部19bから円筒面部19aに変位し、これによって、全てのブレードキャリア100〜1000は、それぞれの枢動軸を中心にして半径方向に枢動することによって、同期的に再び外側に制御される。このようにして、ブレードキャリア100〜1000に保持されている切削プレート101〜1001は、半径方向外側に所定の公称直径寸法に再び調整される。ピストン20を貫通するダクト20と機械加工ツール10のブレードに通じるダクト24との間の冷却潤滑剤接続が再び確立され、これによって、ブレードに冷却潤滑剤が供給される。
5.軸受ウェブの加工
この状態で、機械加工ツール10を回転駆動して送り方向とは逆方向(図2〜図4では左から右)に移動させ、これによって、切削プレートが機械加工するべきそれぞれの軸受ウェブを機械加工する。具体的には、切削ツール10が変位され、切削プレート101及び601が軸受ウェブLS1とLS2の間に位置し、切削プレート201及び701が軸受ウェブLS2とLS3の間に位置し、切削プレート301及び801が軸受ウェブLS3とLS4との間に位置し、切削プレート401及び901が軸受ウェブLS4とLS5との間に位置し、切削プレート501及び1001が送り方向からみて軸受ウェブLS5の上流に位置する状態となる。機械加工ツール10を駆動することによって、全ての軸受ウェブLS1〜LS5は、同期して所定の公称直径に加工され、すなわち、最初に切削プレート601〜1001によって前加工され、続いて切削プレート101〜501によって仕上げ加工される。具体的には、切削プレート601及び101は、軸受ウェブLS1を加工し、切削プレート701及び201は、軸受ウェブLS2を加工し、切削プレート801及び301は、軸受ウェブLS3を加工し、切削プレート901及び401は、軸受ウェブLS4を加工し、切削プレート1001及び501は、軸受ウェブLS5を加工する。
6.全てのブレードキャリアを内側に制御
この状態では、機械加工ツール10はまだ工作物に挿入されているが、軸受ウェブLS1〜LS5は既に所定の公称直径に仕上げ加工されており、機械加工ツール10の回転駆動を停止する。短い休止時間の後、初期位置について説明したものと同様の手法で、冷却潤滑剤の圧力を上昇させることによって、全てのブレードキャリア100〜1000は、再び同期的に内側に制御され、これにより、ブレードキャリア100〜1000に保持されている切削プレート101〜1001は、径方向内側に向かって、所定の公称直径に対応する公称直径寸法よりも小さい径寸法に再び調整される。
7.軸受トラックから機械加工ツールを引出
この状態で、機械加工ツール10を、再び回転軸又は長手方向中心軸14に沿って直線的に軸受トラックLGから完全に引き出す。そして、冷却用潤滑剤の供給を停止し、これにより全てのブレードキャリア100〜1000が同期的に半径方向外側に制御されて、図1に示す状態になる。
8.機械加工されたボアの直径を測定及び必要に応じて再調整
上述の機械加工プロセスに続いて、公称直径の寸法精度に関して、全ての軸受ウェブLS1〜LS5の機械加工されたボア直径を検証する。例えば摩耗のために所定の公称直径からのずれが生じている場合、ブレードキャリア100〜500のうち、機械加工した軸受ウェブが所定の公称直径を満たしていないブレードキャリアが、それぞれの調整機構を作動させることによって個々に再調整される。例えば、軸受ウェブLS4上について、所定の公称直径を上回る又は下回る偏差が検知されると、ブレードキャリア400に一体化されている調整機構を介して、公称直径への最終加工を担う切削プレート401が再調整される。これにより、所望の公称直径寸法への再調整が双方向で可能である。また、これにより、機械加工ツール12を機械加工ツールスピンドル(図示せず)に接続したままとすることができる。ブレードキャリアに組み込まれた上述の調整機構のおかげで、すなわち機械加工ツールスピンドルから機械加工ツールを分離する必要なしに、必要に応じて全てのブレードキャリアを個々に再調整できる。したがって、機械加工ツール12の交換又は分解から生じる可能性がある寸法の変動を回避できる。
上述の例示的な実施形態は、特許請求の範囲によって定義される本発明の基本的な概念を逸脱することなく変形できることは当然である。
図示の実施形態では、制御要素128は、ねじ付きスリーブ124の一体部分である。差動ねじ付きスピンドル122によって、ねじ付きスリーブ124が案内凹部1108内で変位されると、ねじ付きスリーブ124は、制御要素128を同じ方向Xに連動させる。したがって、制御要素128は、ブレード調整のために、その突出方向Yを横切る方向Xに移動し(図17参照)、すなわち、ねじ付きスリーブ124の変位方向X又はスピンドル軸1221の方向に移動する。しかしながら、制御要素128は、その突出方向Yには移動せず、すなわち、制御要素128は、その突出方向Yにおいて、キャリア本体110内に固定的に配置されている。なお、これは、必須ではない。変形例では、図15の破線によって示唆されているように、制御要素は、ねじ付きスリーブから分離され、その突出方向に対して斜めの角度で整列している表面対を介してねじ付きスリーブに接続されてもよく、これにより、ねじ付きスリーブと制御要素との間に更なるウェッジ面ギアが形成される。この場合、制御要素は、ねじ付きスリーブの変位方向又はスピンドル軸の方向にキャリア本体に固定的に配置されえ、その突出方向に調整されうる。また、この場合、ブレードキャリアを基体から取り外す際に制御要素がキャリア本体から脱落することを防止するために、適切な手段、例えば、ストッパによって、制御要素の突出方向への移動経路を制限することが好ましい。
図示の実施形態では、制御要素は、更に、制御ロッド上で直接支持されている。これも必須ではない。ブレードキャリア側の制御要素と基体側の制御ロッドとの間に、少なくとも1つの更なる圧力伝達要素が配置されてもよい。
図示の実施形態では、各ブレードキャリアは、制御ロッド上に支持されており、制御ロッドは、機械加工ツールの基体内で軸方向に変位可能に案内されている。これも必須ではない。機械加工ツールが制御ロッドを有していない場合、ブレードキャリア側の制御要素は、基体側の制御面、例えば、受入ポケットの底面で、直接的又は間接的に支持されてもよい。
図示の実施形態では、各ブレードキャリアは、1つの切削プレートのみを担持している。1つ又は複数の選択されたブレードキャリアは、少なくとも1つの更なる切削プレートを担持でき、これは、機械加工ツールの軸方向から見て、例えば、ブレードキャリアの枢動軸の高さに配置される。このように配置された更なる切削プレートの位置は、調整機構によって行われるブレード調整に実質的に影響されず、例えば、面取り等を行うために提供できる。
上記の切削プレートに代えて、ブレードキャリアは、更に他の切削要素、例えば、切削インサート、切削ストリップ等を担持してもよい。
図示の実施形態では、各ブレードキャリアは、規定された枢動軸を中心に枢動可能となるように、基体上の受入ポケット内に配置されている。しかしながら、これに代えて、各ブレードキャリアは、弾性的に変形可能な曲げビームとして形成され、圧縮ばねを相互接続することなく機械加工ツールの基体上の受入ポケット内に固定的に螺入させてもよい。この場合、図示の実施形態と同様に、ブレードキャリアは、キャリア本体から突出する制御要素を介して、制御ロッド上又は基体上に支持されてもよい。他の変形例では、各ブレードキャリアは、1つの機械加工ツールの基体上の受入ポケット内で半径方向に変位可能に配置されてもよい。この場合、図示の実施形態と同様に、ブレードキャリアは、キャリア本体から突出する制御要素を介して、制御ロッド上又は基体上に支持されてもよい。したがって、以上の説明で用いた(半径方向において)「外側に/内側に制御可能」、「内側に/外側に制御された」、「内側/外側の制御する」等の語句は、ブレードキャリアが(半径方向に)調整されうることを意味し、調整は、(実施形態に示すように)枢動によって、変形によって、又は直線変位によって行うことができる。
図示の実施形態では、制御ロッドの軸方向の移動は流体的に、特に、インタフェース側端部に位置し、圧縮ばねを介して基体に支持されているピストンに冷却潤滑剤の圧力を加えることによって、行われる。しかしながら、これに代えて、制御ロッドの軸方向の変位は、液圧、空気圧により、又は電気的若しくは電磁的に開始されてもよい。この目的のために、機械加工ツールは、液圧式、空気圧式、電気式又は電磁式に作動し、制御ロッドを軸方向に駆動する制御駆動装置を有することができる。
図示の実施形態では、機械加工ツールスピンドル側のインタフェースは、急勾配(steep taper:SK)シャフトを有している。しかしながら、これに代えて、いわゆる中空シャフトコーン(hollow shaft cone:HSK)シャフト等を設けてもよい。
図示の実施形態では、機械加工ツールは、軸受トラック加工に使用される。しかしながら、本発明は、この用途に限定されない。本発明に基づくブレードキャリアは、ボアを所定の公称直径にするための後加工又は仕上げに使用されるあらゆる機械加工ツールに使用できる。したがって、本発明に基づくブレードホルダは、シリンダクランクケース等におけるピストンボアの機械加工のためにも使用できる。この場合、機械加工ツールは、本発明に基づくブレードキャリアを1つのみ有すればよいこともある。
更に、図示の実施形態では、複数のブレードキャリアは、機械加工ツールの基体上に、基体に沿って所定の軸方向距離を置いて、一列に配置されている。この一列の配置は、必須ではない。所定の軸方向距離を置いて配置されたブレードキャリアは、円周方向に互いにずらして、例えば、螺旋状に配置してもよい。図示の実施形態のように、制御ロッド上のブレードキャリアに割り当てられる制御面がそれぞれ回転対称面によって形成され、例えば、円錐面部と円筒面部とからなる場合、制御ロッド上で円周方向にずらして配置されたブレードキャリアの支持は、問題とならない。円周方向にオフセットされている配置により、機械加工ツールの用途に応じて、ブレードキャリア間の軸方向距離を短くでき又はより多くのブレードキャリアを基体上に配置できる。したがって、この円周方向にずらした配置により、設計の自由度が高まる。

Claims (22)

  1. 少なくとも1つの切削要素を担持するキャリア本体と、前記キャリア本体に一体化され、前記少なくとも1つの切削要素を調整するための調整機構とを備え、機械加工ツールの基体上に配置されるブレードキャリアにおいて、
    前記調整機構は、前記キャリア本体内で変位可能に案内され、前記機械加工ツールの前記基体上で支持されるように前記キャリア本体から突出する制御要素と相互作用する、
    ことを特徴とするブレードキャリア。
  2. 請求項1に記載のブレードキャリアにおいて、
    前記制御要素は、前記キャリア本体における突出方向を横切るように変位可能である、
    ことを特徴とするブレードキャリア。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のブレードキャリアにおいて、
    前記制御要素は、前記キャリア本体におけるその突出方向に位置的に固定されて配置されている、
    ことを特徴とするブレードキャリア。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のブレードキャリアにおいて、
    前記制御要素は、前記キャリア本体とは反対側の前面側に、その変位方向に対して斜めの角度をなすウェッジ面を有する、
    ことを特徴とするブレードキャリア。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のブレードキャリアにおいて、
    前記調整機構は、差動ねじ付きスピンドル及びねじ付きスリーブを有し、
    前記ねじ付きスリーブは、好ましくは前記制御要素の変位方向に変位可能に前記キャリア本体内において案内され、前記制御要素を連動させるように構成され、
    前記差動ねじ付きスピンドルは、前記キャリア本体の第1のねじ付き部分と、前記ねじ付きスリーブの第2のねじ付き部分とに螺合されている、
    ことを特徴とするブレードキャリア。
  6. 請求項5に記載のブレードキャリアにおいて、
    前記差動ねじ付きスピンドルの軸は、前記制御要素の変位方向と平行に整列している、
    ことを特徴とするブレードキャリア。
  7. 請求項5又は請求項6に記載のブレードキャリアにおいて、
    前記ねじ付きスリーブと前記制御要素とは、互いに一体に形成され又は接続されている、
    ことを特徴とするブレードキャリア。
  8. 請求項5から請求項7までのいずれか一項に記載のブレードキャリアにおいて、
    前記ねじ付きスリーブは、前記キャリア本体内に、積極的接続によって回転不能に固定されて配置されている、
    ことを特徴とするブレードキャリア。
  9. 請求項5から請求項8までのいずれか一項に記載のブレードキャリアにおいて、
    前記差動ねじ付きスピンドルは、軸方向に固定されているが回転可能に前記キャリア本体上に配置されている作動要素に対して、回転不能に固定されているが軸方向に移動可能に接続されている、
    ことを特徴とするブレードキャリア。
  10. 請求項5から請求項9までのいずれか一項に記載のブレードキャリアにおいて、
    前記差動ねじ付きスピンドルの前記第1のねじ付き部分は、前記キャリア本体に固定されたねじ付きブッシュに螺入している、
    ことを特徴とするブレードキャリア。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載のブレードキャリアにおいて、
    前記調整機構から独立し、前記キャリア本体に一体化され、前記キャリア本体によって担持されている前記切削要素を前記キャリア本体に対して位置決めするための配置機構を備える、
    ことを特徴とするブレードキャリア。
  12. 請求項11に記載のブレードキャリアにおいて、
    前記配置機構は、前記キャリア本体によって担持されている前記切削要素と相互作用する、偏心ボルト、ねじ付きウェッジ、又は円錐ねじ調整機構を有する、
    ことを特徴とするブレードキャリア。
  13. 請求項1から請求項12までのいずれか一項に記載のブレードキャリアにおいて、
    前記キャリア本体は、枢動軸を備える両側レバーの形態で実現され、
    前記調整機構と、前記ブレードキャリアを前記基体に固定するためのクランプねじとは、それぞれ異なるレバー側に配置されている、
    ことを特徴とするブレードキャリア。
  14. 請求項13に記載のブレードキャリアにおいて、
    前記機械加工ツールの前記基体に支持された圧縮ばねが前記クランプねじに割り当てられている、
    ことを特徴とするブレードキャリア。
  15. 特にボア後加工又はボア仕上げツール、例えば、軸受トラックツールである機械加工ツールであって、
    回転軸を中心に回転駆動可能である基体と、
    前記基体上に半径方向に位置調整可能に配置されている請求項1から請求項14までのいずれか一項に記載の少なくとも1つのブレードキャリアと、を備える、
    ことを特徴とする機械加工ツール。
  16. 請求項15に記載の機械加工ツールにおいて、
    前記ブレードキャリアは、前記基体上で外周に開口している割り当てられた受入ポケット内に収容されている、
    ことを特徴とする機械加工ツール。
  17. 請求項16に記載の機械加工ツールにおいて、
    前記ブレードキャリアは、前記基体の前記受入ポケット内に密封状態で収容されている、
    ことを特徴とする機械加工ツール。
  18. 請求項15から請求項17までのいずれか一項に記載の機械加工ツールにおいて、
    前記ブレードキャリアは、前記ツールの回転軸を横切るように整列した枢動軸を中心に枢動可能に前記基体上に配置されている、
    ことを特徴とする機械加工ツール。
  19. 請求項18に記載の機械加工ツールにおいて、
    前記ブレードキャリアの前記枢動軸は、前記ブレードキャリアの前記キャリア本体内で変位可能に案内される前記制御要素の変位方向と平行に整列している、
    ことを特徴とする機械加工ツール。
  20. 請求項15から請求項19までのいずれか一項に記載の機械加工ツールにおいて、
    前記ブレードキャリアの前記キャリア本体内で変位可能に案内される前記制御要素は、軸方向に変位可能に前記基体に取り付けられている制御ロッド上で実質的に半径方向に支持されている、
    ことを特徴とする機械加工ツール。
  21. 請求項20に記載の機械加工ツールにおいて、
    前記制御ロッド上の制御ロッドは、特に、円筒面部と、前記円筒面部に軸方向に隣接する円錐面部と、からなる制御面上に支持されている、
    ことを特徴とする機械加工ツール。
  22. 請求項15から請求項21までのいずれか一項に記載の機械加工ツールにおいて、
    前記基体に沿って所定の軸方向距離を置いて一列に配置され、前記機械加工ツールの前記基体内で軸方向に変位可能に配置されている制御ロッドの割り当てられた制御面上のそれぞれの制御要素を介して、実質的に半径方向に支持されている複数のブレードキャリアを備える、
    ことを特徴とする機械加工ツール。
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