JP2019528483A - ファイバ式レーザ走査器 - Google Patents

ファイバ式レーザ走査器 Download PDF

Info

Publication number
JP2019528483A
JP2019528483A JP2019511731A JP2019511731A JP2019528483A JP 2019528483 A JP2019528483 A JP 2019528483A JP 2019511731 A JP2019511731 A JP 2019511731A JP 2019511731 A JP2019511731 A JP 2019511731A JP 2019528483 A JP2019528483 A JP 2019528483A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movement
fiber
freedom
degree
amplitude
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019511731A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019528483A5 (ja
Inventor
ペティ フローリアーン
ペティ フローリアーン
Original Assignee
ブリックフェルト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
ブリックフェルト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ブリックフェルト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング, ブリックフェルト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング filed Critical ブリックフェルト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Publication of JP2019528483A publication Critical patent/JP2019528483A/ja
Publication of JP2019528483A5 publication Critical patent/JP2019528483A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/103Scanning systems having movable or deformable optical fibres, light guides or waveguides as scanning elements
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S17/00Systems using the reflection or reradiation of electromagnetic waves other than radio waves, e.g. lidar systems
    • G01S17/02Systems using the reflection of electromagnetic waves other than radio waves
    • G01S17/06Systems determining position data of a target
    • G01S17/42Simultaneous measurement of distance and other co-ordinates
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/48Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S17/00
    • G01S7/481Constructional features, e.g. arrangements of optical elements
    • G01S7/4817Constructional features, e.g. arrangements of optical elements relating to scanning
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/48Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S17/00
    • G01S7/481Constructional features, e.g. arrangements of optical elements
    • G01S7/4818Constructional features, e.g. arrangements of optical elements using optical fibres

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Abstract

可動ファイバ(201)は、移動の第1自由度および移動の第2自由度を有する。アクチュエータは、所定時間において、前記第1自由度に応じて、前記ファイバの第1移動を誘起すべく、且つ、前記第2自由度に応じて、前記第2移動に重畳される前記ファイバの第2移動を誘起すべく構成される。選択的なLIDARシステムは、複数のピクセルにより前記デバイスの周囲においてレーザ光に基づいて物体の距離測定を実施すべく構成される。各ピクセルは、所定時間における前記第1移動および前記第2移動により定義される2次元の像域内に配置される。前記第1移動は、所定時間において可変的振幅を有する。【選択図】図4A

Description

種々の実施例は、概略的に、レーザ光のためのファイバ式走査器に関する。種々の実施例は特に、第1自由度および第2自由度の移動に従うファイバの移動に関する。
多くの技術分野において、物体の距離測定は好適である。たとえば、全自動運転の用途に関しては、自動車の周囲における物体を検出すると共に、特に該物体からの距離を決定することが好適であり得る。
物体の距離を測定する技術は、いわゆるLIDAR技術であり(英語:light detection and ranging(光検出と測距);時にはLADARともいう。)、その場合、パルス化レーザ光が発光部から送出される。周囲における物体は、レーザ光を反射する。これらの反射は、次続的に測定され得る。物体からの距離は、レーザ光の伝達時間を決定することにより決定され得る。
周囲における位置に関する解像を以て物体を検出するために、レーザ光を走査させ得る。これにより、レーザ光の発光の角度に依存して、周囲における種々の物体を検出することが可能とされ得る。
しかし、従来の位置的解像によるLIDARシステムは、それらが比較的に高価、高重量、メンテナンス集約的、および/または、大寸であり得るという不都合を有している。典型的に、LIDARシステムによれば、種々の位置へと移動され得る走査ミラーが使用される。走査ミラーの位置が決定され得る精度は典型的に、LIDAR測定の位置的分解能の精度を制限する。更に、走査ミラーは大寸であることが多く、且つ、調節機構は、メンテナンス集約的および/または高価であり得る。
非特許文献1は、光ファイバの調節可能な湾曲により走査式LIDAR測定を実施する技術を記述している。対応する技術は、非特許文献2からも知られる。
斯かる技術は、光ファイバの湾曲が比較的に制限されるという不都合を有している。更に、光ファイバの端部から出射するレーザ光のビーム発散を回避する光学要素を実装することは困難であり得る。
Leach, Jeffrey H., Stephen R. Chinn and Lew Goldberg, "Monostatic All−Fiber Scanning LADAR System", Applied Optics, 54(33) (2015), 9752−9757 Mokhtar, M. H. H. and R. R. A. Syms, "Tailored fiber waveguides for precise two−axis Lissajous scanning", Optics Express, 23(16) (2015), 20804−20811
故に、デバイスの周囲における物体の距離を測定する優れた技術に対する要望が在る。特に、上述の制限および不都合の少なくとも幾つかを排除する技術に対する要望が在る。
一例において、デバイスは可動ファイバを備えて成る。上記可動ファイバは、移動の第1自由度および移動の第2自由度を有する。上記ファイバは、レーザ光を偏向させるべく設定される。上記デバイスはまた、少なくとも一つのアクチュエータも備えて成る。上記少なくとも一つのアクチュエータは、所定時間に、上記第1自由度に応じて上記ファイバの第1移動を誘起すべく構成される。更に、上記少なくとも一つのアクチュエータは、上記所定時間に、上記第2自由度に応じて、上記第1移動に重畳される上記ファイバの第2移動を誘起すべく構成される。更に、上記デバイスは、該デバイスの周囲における物体の距離測定を、レーザ光に基づいて複数のピクセルを以て実施すべく構成されたLIDARシステムを備えて成る。各ピクセルは、2次元の像域内に配置される。上記像域は、上記所定時間における上記第1移動および上記第2移動により定義される。上記第1移動は、上記所定時間に、可変的振幅を有する。
別の例において、方法は、ファイバの移動の第1自由度に応じて該ファイバの第1移動を誘起する段階を備えて成る。上記方法はまた、上記ファイバの移動の第2自由度に応じて該ファイバの第2移動を誘起する段階も備えて成る。上記第1移動および上記第2移動を誘起する段階は、上記第1移動および上記第2移動が重畳される如く、所定時間に行われる。上記ファイバは、レーザ光を偏向させる。上記方法はまた、周囲における物体の距離測定を、レーザ光に基づいて複数のピクセルを以て実施する段階も備えて成る。各ピクセルは、上記所定時間における上記第1移動および上記第2移動により定義される2次元の像域内に配置される。上記第1移動は、上記所定時間において可変的振幅を有する。
上記に説明された特徴、および、以下に記述される特徴は、明示的に説明される対応する組み合わせにおいてだけでなく、本発明の保護範囲から逸脱せずに、他の組み合わせにて、もしくは、単独でも使用され得る。
種々の実施例に係る、当該デバイスの周囲における物体の走査式距離測定を実施すべく構成されたデバイスを概略的に示す図であり、該デバイスは、レーザ光のための発光部と、レーザ光のための検出器と、LIDARシステムとを備えて成る。 図1Aに係るデバイスを相当に詳細に概略的に示す図であり、デバイスは、レーザ光を走査すべく構成された走査デバイスを備えて成る。 種々の実施例に係る、可動端部を備えたファイバを有する走査デバイスを概略的に示す図である。 種々の実施例に係る、可動端部を有するファイバを備えた走査デバイスを概略的に示す図であり、図3Aは、ファイバの湾曲を示している。 種々の実施例に係る、可動端部を有するファイバを備えた走査デバイスを概略的に示す図であり、図3Bは、ファイバの捩れを示している。 種々の実施例に係る、可動端部を有するファイバを備えた走査デバイスを概略的に示す図である。 種々の実施例に係る、可動端部を有するファイバを備えた走査デバイスを概略的に示す図である。 種々の実施例に係る、可動端部を有するファイバを備えた走査デバイスを概略的に示す図である。 種々の実施例に係る、可動端部を有するファイバを備えた走査デバイスを概略的に示す図である。 第1自由度に従うファイバの第1移動と、該第1移動上に重畳された、第2自由度に対応するファイバの第2移動とにより獲得されたファイバの重畳図形を概略的に示す図であり、重畳図形は一切のノードを有さない。 種々の実施例に係る、図5の例に対する第1移動および第2移動の振幅を概略的に示す図である。 種々の実施例に係る、図5の例に対する第1移動および第2移動の振幅を概略的に示す図である。 種々の実施例に係る、第1移動に対する第1共振最大値を有する第1共振曲線を概略的に示すと共に、第2移動に対する第2共振最大値を有する第2共振曲線も概略的に示す図であり、第1共振曲線および第2共振曲線は重なり領域を有している。 種々の実施例に係る、ファイバに対して装着された錘を概略的に示す図である。 種々の実施例に係る、一次の横モードならびに二次の横モードに対するファイバの偏向を概略的に示す図である。 ファイバの、第1自由度に従う第1移動と、該第1移動上に重畳された、第2自由度に従う第2移動とにより獲得されたファイバの重畳図形を概略的に示す図であり、重畳図形はノードを有している。 種々の実施例に係る、ファイバの偏向を制限する停止部を概略的に示す図である。 種々の実施例に係る、フローチャートである。
上述された本発明の性質、特徴および利点、および、それらが達成される様式は、図面に関して詳細に説明される実施例の以下の記述に関して更に明瞭に且つ明確に理解可能である。
本発明は、以下において、図面を参照しながら好適実施例に基づいて詳細に説明される。各図において、同一の参照番号は、同一もしくは同様の要素を表す。各図は、本発明の種々の実施例の概略的表現である。各図中に示された要素は、必ずしも縮尺通りには示されない。代わりに、各図中に示された種々の要素は、それらの機能および概略的な目的が当業者に理解可能となる如き様式で再現される。各図中に示された機能的ユニットと各要素との間の接続および結合は、間接的な接続もしくは結合としても実現され得る。接続または結合は、有線形態または無線形態で実現され得る。機能的ユニットは、ハードウェア、ソフトウェア、または、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして実現され得る。
以下においては、光を走査する種々の技術が記述される。以下に記述される技術は、たとえば、光による2次元走査を許容し得る。走査とは、異なる発光角度における光の反復的な発光を表し得る。走査とは、光による、周囲における種々の点の反復的な走査を表し得る。たとえば、周囲における種々の点の個数、および/または、種々の発光角度の振幅が、像域を定義し得る。
種々の例において、光の走査は、可動要素の異なる自由度に従う2種類の移動の時間的な重畳により実施され得る。故に、種々の例においては、重畳図形が実施され得る。場合によっては、上記重畳図形は、リサージュ図形とも称され得る。上記重畳図形は、種々の発光角度が実現されるシーケンスを記述し得る。
種々の例においては、レーザ光を走査させることが可能である。たとえば、可干渉性または非干渉性のレーザ光が使用され得る。偏光された、または、偏光されないレーザ光を使用することが可能である。たとえば、レーザ光はパルス化されて使用されることが可能である。たとえば、フェムト秒またはピコ秒またはナノ秒の範囲のパルス幅を有する短いレーザ・パルスが使用される。たとえば、パルス化時間は、0.5〜3ナノ秒の範囲内であり得る。レーザ光は、700〜1800nmの範囲内の波長を有し得る。簡潔さのために、以下においては基本的にレーザ光に対して参照が為される。但し、此処で記述される種々の例は、たとえば、広帯域の光源またはRGB光源などの他の光源からの光の走査に対しても使用され得る。本明細書において、RGB光源とは、色空間が、たとえば、赤、緑、青、または、シアン、マゼンタ、イエロー、黒などの幾つかの異なる色を重なり合わせることにより網羅されるという可視スペクトルにおける一般的な光源を表している。
種々の例においては、ファイバ形状要素、すなわちファイバの可動端部が使用される。たとえば、ガラスファイバとも称される光ファイバが使用され得る。但し、ファイバがガラスから作成されることは必要でない。たとえば、ファイバは、プラスチック、ガラス、ケイ素、または、他の一定の材料から作成され得る。たとえば、ファイバは、石英ガラスから作成され得る。たとえば、ファイバは、たとえば、シリコン・ウェハまたはSOIウェハ(英語:silicon−on−insulator wafer(絶縁体上シリコン・ウェハ))などのウェハからリソグラフィ・プロセスに露出され得る。この目的のために、エッチング技術が使用され得る。たとえば、ファイバは、70GPaの弾性係数を有し得る。たとえば、ファイバは、4%までの材料の延伸を可能とし得る。多くの例において、ファイバは、導入されたレーザ光が伝搬され且つ縁部(光導波路)における全反射により囲繞されるというコアを有する。但し、ファイバは、コアを有する必要はない。種々の例においては、いわゆるシングルモード・ファイバまたはマルチモード光ファイバが使用される。此処で記述される種々のファイバは、たとえば、円形の断面を有し得る。たとえば、此処で記述される種々のファイバは、50μm以上、選択的には150μm以上、更に選択的には500μm以上、更に選択的には1mm以上である直径を有することが可能である。たとえば、此処で記述される種々のファイバは、屈曲可能および/または湾曲可能、すなわち、撓曲可能であるべく設計され得る。この目的の為に、此処で記述されるファイバの材料は、一定の弾性を有し得る。
たとえば、ファイバの可動端部は、1次元において、または、2次元において移動され得る。たとえば、ファイバの可動端部は該ファイバの固定位置に対して傾斜されることが可能である。これは、ファイバの湾曲に帰着する。これは、第1自由度の移動に対応し得る。付加的もしくは代替的に、ファイバの可動端部は、ファイバの軸心に沿って回転されること(捩れ)も可能である。これは、第2自由度の移動に対応し得る。ファイバの可動端部を移動させることにより、レーザ光が種々の角度にて発せられるという結果を達成し得る。故に、レーザ光により周囲を走査し得る。可動端部の移動の強さに依存して、種々のサイズの像域が実現され得る。
此処で記述される種々の例においては、ファイバの可動端部の湾曲の生成に対して代替的にまたは付加的に、ファイバの可動端部の捩れを実現することが可能である。他の例においては、他の自由度の移動も実現され得る。
本明細書中に記述される種々の例において、ファイバは偏向ユニットに対するホルダとして使用される。上記偏向ユニットは、ファイバの可動端部に対して堅固に、かつ/または、固定位置に、取付けることができる。但し、そのときにレーザ光は、ファイバの光路とは異なる光路により上記偏向ユニットに到達し得る。換言すると、上記ファイバは必ずしも、上記偏向ユニットに至る途中にて、レーザ光に対する光学的導波路としては作用しない。レーザ光がファイバを通り偏向ユニットに到達するのでなければ、ファイバ内へのレーザ光の複雑で困難な結合が回避され得る。更に、局所的なTEM00モードだけでなく、付加的もしくは代替的に他のモードも有するレーザ光が使用され得る。これにより、たとえば、レーザ・ダイオードなどの特に小寸のレーザを使用することが可能とされ得る。
たとえば、上記偏向ユニットは、プリズムまたはミラーとして実現され得る。たとえば、上記ミラーは、シリコン・ウェハの如きウェハ、または、ガラス基板として実現され得る。たとえば、上記ミラーは、0.05μ〜0.1mmの範囲内の厚みを有し得る。たとえば、上記ミラーは、25μmまたは50μmの厚みを有し得る。たとえば、上記ミラーは、25μm〜75μmの範囲内の厚みを有し得る。たとえば、上記ミラーは、正方形、矩形、または、円形であるべく設計され得る。たとえば、上記ミラーは、3mm〜6mmの直径を有し得る。
概略的に、光の走査に対する斯かる技術は、多様な応用の分野において使用され得る。例としては、内視鏡およびRGBプロジェクタおよびプリンタが挙げられる。LIDAR技術は、種々の例において使用され得る。LIDAR技術は、周囲における物体の高分解能の距離測定を実施するために使用され得る。たとえば、LIDAR技術は、ファイバの可動端部、物体、および、検出器の間におけるレーザ光の進行時間測定を含み得る。
LIDAR技術に関する種々の例が記述されてきたが、本特許出願は、LIDAR技術に限定されない。たとえば、ファイバの可動端部によるレーザ光の走査に関して本明細書中に記述される態様は、他の用途においても使用され得る。例としては、たとえば、プロジェクタにおける画像データの投影が挙げられ、その場合、たとえばRGB光源が使用され得る。
種々の例は、レーザ光の走査は、発光角度に関して高い精度を以て実施することが好適であり得るという認識に基づく。たとえば、LIDAR技術に関し、距離測定の分解能は、発光角度の不正確さにより制限され得る。典型的に、レーザ光の発光角度の決定が更に正確である(更に正確でない)ほど、更に高い(更に低い)分解能が達成される。
以下においては、ファイバ式走査器を使用するときに周囲の特に効率的な走査を達成する技術が記述される。種々の例においては、2つの自由度で励起されるファイバの重畳図形を調節する技術が記述される。たとえば、上記重畳図形は、2次元のLIDAR画像に対する像域が、供給され得ると共に、複数のピクセルを以て均一に走査され得るように、選択され得る。
種々の例において、2つの自由度の内の第1のものに対応する第1移動の振幅は、変化(英語:ramped(単調変化))される。上記変化は、像域の走査に対応する所定時間に亙り行われる。たとえば、上記振幅は、単調に増大または単調に減少され得る。たとえば、上記変化は、連続的に、または、段階的に行われ得る。上記振幅の変化により、上記重畳図形は、特に融通性の高い様式で調節され得る。順次的なLIDAR撮像に対し、上記第1移動の振幅の変化は、反復的に実施され得る。
故に、多くの例において、第1自由度の移動を、段階的に、すなわち、非共振的に駆動することが可能である。但し、上記第2自由度の移動は、共振により駆動され得る。故に、上記重畳図形は、融通性の高い様式で調節され得る。たとえば、第2自由度の移動に従う共振的な第2移動の中心は、非共振的な第1移動により段階的に調節され得る。たとえば、第2移動としてのファイバの共振的な捩れモードが、ファイバの非共振的な段階的捩れに対して重畳され得る。
2つの自由度の内の第2のものに対応する第2移動の振幅もまた、変化され得る。但し、第2移動の振幅は、一定のままでもあり得るか、または、第1の振幅の変化と比較して、たとえば、20%未満だけ、選択的には5%未満だけ、更に選択的には1%未満だけ、少なく変化され得る。
他の例において、たとえば、段階的な調節が使用されないならば、第1および第2の移動の周波数は相互に連携調整され得る。これにより、対応する重畳図形におけるノードを阻止することが可能とされ得る。このようにして、一定の像域が反復的に走査され得る。
図1Aは、物体195、196の走査式距離測定に関する態様を示している。特に、図1Aは、LIDAR技術に基づく距離測定に関する態様を示している。
図1Aは、レーザ光191、192に対する発光部101を備えて成るデバイス100を示している。発光部101は、たとえば、レーザ光源、および/または、レーザ光を発する光ファイバの端部であり得る。レーザ光は、たとえば、パルス化方式で発せられる(一次放射線)。たとえば、一次レーザ光191、192は偏光され得る。一次レーザ光191、192が偏光されないことも可能であり得る。発光部101、物体195、196、および、検出器102の間におけるパルス化レーザ光の進行時間は、デバイス100と物体195、196との間の距離を決定するために使用され得る。この目的の為に、物体195、196から反射された二次放射線191B、192Bが測定される。たとえば、検出器102は、レーザ光191、192の波長を有する光が選択的に通過することを許容する波長フィルタに対して結合されたフォトダイオードであり得る。これにより、物体195、196により反射された二次レーザ光191B、192Bが検出され得る。
基本的に、発光部101および検出器102は別体的な構造部材として実現されることが可能であるが、二次レーザ光191B、192Bは、同ように発光部101により実現された同一の光学システムにより検出されることも可能である。
検出器102は、たとえば、アバランシェ・フォトダイオードを備えて成り得る。たとえば、検出器102は、単一光子アバランシェ・ダイオード(SPAD)を備えて成り得る。たとえば、上記検出器は、500個以上、選択的には1,000個以上、更に選択的は10,000個以上のSPADを備えたSPADアレイを備えて成り得る。検出器102は、たとえば、光子相関により動作され得る。検出器102は、たとえば、個々の光子を検出すべく設計され得る。
発光部101および検出器102に対しては、LIDARシステム103が配備かつ結合される。たとえば、上記LIDARシステムは、発光部101と検出器102との間における時間的な同期を達成すべく構成され得る。LIDARシステム103は、検出器102から受信した測定信号に基づいて物体195、196の距離測定を実施すべく構成され得る。
物体195、196を区別し得るために、すなわち、高分解能を提供し得るために、発光部101は、種々の角度110(発光角度)にてレーザ光191、192を発光すべく構成される。設定された角度110に依存して、レーザ光191、192は、物体196または物体195のいずれかから反射される。LIDARシステム103は夫々の角度110に関する情報を受信することから、高分解能が提供され得る。図1において、角度110が変更され得る像域は、点線により示される。異なる発光角度は、LIDAR画像の異なるピクセルに対応し得る。
図1Bは、デバイス100に関する態様を示している。図1Bは、図1Aよりも相当に詳細にデバイス100を示している。
図1Bの例において、発光部101は、レーザ光源599および走査デバイス500により実現される。たとえば、レーザ光源599は、ファイバ・レーザまたはレーザ・ダイオードであり得る。レーザ光源599は、たとえば、幾つかの空間的モードを励起し得る。レーザ光源599は、たとえば、5〜15nmの周波数範囲を有し得る。
デバイス100はまた、走査デバイス500を起動すべく構成されたアクチュエータ900も備えて成る。走査デバイス500は、レーザ光源599から発せられたレーザ光191、192が、異なる角度110で発光されるように、それらを偏向させるべく構成される。走査デバイス500は、周囲の2次元の走査を可能とし得る。
アクチュエータ900は典型的に、電気的に作動され得る。アクチュエータ900は、磁的構成要素、および/または、圧電構成要素を備えて成り得る。たとえば、上記アクチュエータは、時間の関数として回転する磁界を生成すべく構成された回転磁界発生源を備えて成り得る。たとえば、上記アクチュエータは、磁界のDC成分によりファイバの段階的な捩れを誘起し得ると共に、共振周波数と連携調整された周波数を有する磁界のAC成分によりファイバの共振的捩れを誘起し得る。
アクチュエータ900を制御するために、たとえば電気回路、マイクロコントローラ、FPGA、ASICおよび/またはプロセッサなどの制御器950が配備されると共に、アクチュエータ900に対して制御信号を送信すべく構成される。制御器950は特に、一定の角度範囲110を走査すべく上記走査デバイスをアクチュエータ900が起動する如き様式で、それを制御すべく構成される。
更に、図1Bにおいては位置決定デバイス560が配備される。位置決定デバイス560は選択的である。位置決定デバイス560は、レーザ光191、192が発光される発光角度を表す信号を出力すべく構成される。それを行うために、位置決定デバイス560は、アクチュエータ900および/または走査デバイス500の状況の測定を実施することが可能である。位置決定デバイス560はまた、たとえば、一次レーザ光191、192を直接的にも測定する。位置決定デバイス560は概略的に、たとえば、一次光191、192、および/または、発光ダイオードの光に基づき、発光角度を光学的に測定し得る。単純な実施形態において、位置決定デバイス560はまた、制御器950からの制御信号を受信すると共に、該制御信号に基づいて上記信号を決定することも可能である。上記の技術の組み合わせも可能である。
LIDARシステム103は、物体の距離の走査式測定のために、位置決定デバイス560により供給される上記信号を使用し得る。LIDARシステム103は、検出器102に対しても結合される。その場合、位置決定デバイス560の信号に基づき、且つ、検出器102により検出された二次レーザ光191B、192Bに基づき、LIDARシステム103は、デバイス100の周囲における物体195、196の距離測定を実施し得る。LIDARシステム103は、たとえば、位置決定デバイス560の信号に基づき、距離測定の高分解能を実現し得る。LIDARシステム103はたとえば、複数のLIDAR画像を出力し得る。各LIDAR画像は、たとえば、一定の画像反復速度にて出力され得る。たとえば、各LIDAR画像は、一定個数のピクセルを備えて成り得る。たとえば、各LIDAR画像は、デバイス100の周囲における一定の像域をマッピングし得る。
一例において、位置決定デバイス560は、アクチュエータ900の制御器950に対して接続されることも可能である(図1Bには示されない)。その場合、走査デバイス500は、位置決定デバイス560の信号に基づいて調節されるという制御ループが実現される。該制御ループは、アナログおよび/またはデジタルループとして実現され得る。これは、制御器950が、位置決定デバイス560の信号に基づいてアクチュエータ900を制御し得ることを意味する。その場合、周囲の再現可能な走査が可能とされ得る。たとえば、LIDAR測定の測定点は、同一の発光角度にて反復的に検出され得る。これにより、特に簡素な解析が許容され得る。
図2は、デバイス100に関する態様を示している。特に、図3は、走査デバイス500に関する態様を示している。図2の例において、デバイス100はファイバ201を備えて成る。ファイバ201は、走査デバイス500を実現する。これは、ファイバ201がレーザ光を偏向させるべく構成され得ることを意味する。
ファイバ201は、中央軸心202に沿って延在する。ファイバ202は、端面209を有する可動端部205を備えて成る。
デバイス100は、固定物250も備えて成る。たとえば、固定物250は、プラスチックまたは金属から製造され得る。固定物250は、たとえば、ファイバ201の可動端部250を受容するハウジングの一部であり得る。上記ハウジングは、たとえば、DPAKまたはDPAK2ハウジングであり得る。
固定物250は、ファイバ201を固定位置206へと固定する。たとえば、固定位置206におけるファイバ201の固定物250は、締着デバイスにより、および/または、半田付け接続構造により、および/または、接着剤接続構造により実現され得る。故に、固定位置206の領域において、ファイバ201は、固定物250に対して堅固な方式で、かつ/または固定的な方式で、結合される。
図2は、固定位置206と可動端部205との間におけるファイバ201の長さ203も示している。図2からは、可動端部205は固定位置206から所定距離に在ることが理解され得る。たとえば、種々の例において、長さ203は、0.5cm〜10cmの範囲内、選択的に1cm〜5cmの範囲内、更に選択的には1.5〜2.5cmの範囲内であり得る。
故に、可動端部205は、空間において自由に起立する。固定位置206からの可動端部205のこの距離の故に、固定位置206に関するファイバ201の可動端部205の位置が変更され得るという結果が達成され得る。たとえば、固定位置206と可動端部205との間の領域におけるファイバ201を湾曲および/または旋回させることが可能である。図2は、移動および/または偏向が無いファイバ201の非作動状態を示している。
図3Aは、デバイス100に関する幾つかの態様を示している。特に、図3Aは、走査デバイス500に関する態様を示している。図3Aの例において、デバイス100はファイバ201を備えて成る。ファイバ201は、走査デバイス500を実現する。図3Aの例は、図2の例に対応する。図3Aは、走査デバイス500の動的状態を示している。
図3Aの例において、ファイバ201の端部205は、位置301および位置302(図3Aにおける破線)にて示される。これらの位置301、302はファイバ201の極限位置を実現し、たとえば、位置301、302を越える端部205の更なる移動を呈する(図3Aでは示されない)停止部が配備され得る。ファイバ201は、たとえば周期的に、位置301、302間で往復して移動し得る。図3Aの例において、位置301は、湾曲311に対応する。位置302は湾曲321に対応する。湾曲311、321は、逆の正または負の符号を有する。ファイバ201を位置301、302間で移動させるために、アクチュエータ900が配備され得る(図3Aにおいてアクチュエータ900は示されない)。位置301、302間におけるファイバの移動は、該ファイバ201の横モードに対応する。
図3Aにおいては、(図3Aの描画の平面内の)1次元移動が示されるが、(図3Aの描画の平面に対して直交する成分を備える)2次元移動も可能である。たとえば、相互に対して直角に配向された各横モードに応じて、直交する自由度の移動を励起することにより、重畳図形が実現され得る。
位置301、302において湾曲311、321を提供することにより、レーザ光191、192が湾曲角度範囲110−1に亙り発光されるという結果が達成される。これにより、デバイス100の周囲の領域をレーザ光191、192により走査することが可能とされる。レーザ光191、192は、ファイバ201を通過する必要は無い。(図3Aにおいて示されない)一次レーザ光191、192は、別の光路を通じても可動端部205に到達し得る。
図3Aの例においては、湾曲311に対する曲率半径312の例も示される。更に、湾曲321に対する曲率半径322の例も示される。曲率半径312、322はいずれも、固定位置206と可動端部205との間におけるファイバ201の長さ203の略々1.5倍である。他の例においては、更に小さい湾曲311、321、または、更に大きい湾曲311、321も実現され得る。更に小さい湾曲311、321は、特に長さ203に関し、更に大きい曲率半径312、322に対応する。
図3Bは、デバイス100に関する態様を示している。特に、図3Bは走査デバイス500に関する態様を示している。図3Bの例において、デバイス100はファイバ201を備えて成る。ファイバ201は、走査デバイス500を実現する。図3Bの例は、図2の例に対応する。図3Bは、走査デバイス500の動的状態を示している。
図3Bの例において、ファイバ201の端部205は、固定位置206と可動端部205との間の領域におけるファイバ201が、第1捩れ371と第2捩れ372との間で移動される如き様式で移動される。これは、ファイバ201がその直線形状を保持する中央軸心202に沿った該ファイバの旋回に対応する。上記ファイバは、捩れモードに従って励起される。
捩れ371、372を提供すると、(図3Bにおいては示されない)レーザ光191、192は、たとえば、(図3Bにおいては示されない)偏向ユニットと協働して、対応する捩れ角度範囲110−2に亙り発光され得るという結果が達成される。故に、(図3Bにおいては示されない)レーザ光191、192によりデバイス100の周囲領域を走査することが可能である。レーザ光191、192はファイバ201を通り進行する必要はない。(図3Aにおいて示されない)一次レーザ光191、192は、別の光路に沿っても可動端部205に到達し得る。
再び、種々の捩れ371、372を実現すべく構成された対応アクチュエータが配備され得る。たとえば、図3Bに示された捩れ371、372は、可動端部205の各極限位置に対応し得る。たとえば、(図3Bにおいては示されない)捩れ371、372を越える可動端部205の更なる旋回を阻止する対応停止部が配備されることが可能である。代替的または付加的に、アクチュエータが、捩れ371、372を越える可動端部205の更なる回転を回避すべく構成されることも可能である。図3Bにおいては、たとえばファイバ201の可動端部205の捩れ371、372により(図3Bにおいては示されない)偏向ユニットと協働して実現され得る角度範囲110−2が再び示される。
図4Aは、デバイス100に関する態様を示している。特に、図4Aは、走査デバイス500に関する態様を示している。図4Aの例において、デバイス100はファイバ201を備えて成る。ファイバ201は、走査デバイス500を実現する。
図4Aの例は、特に、一次レーザ光191、192のビーム経路を示している。図4Aの例において、ファイバ201の可動端部205に対しては偏向ユニット452が接続される。故に、ファイバ201の移動は、偏向ユニット452の移動をもたらす。たとえば、偏向ユニット452は、ファイバ201の湾曲311、321により傾斜され、且つ/又は、ファイバ201の捩れ371、372により回転され得る。偏向ユニット452は、たとえば、プリズムおよび/またはミラーにより実現され得る。
(図4Aにおける左右方向にて、すなわち、ファイバ201の中央軸心202に直交する)偏向ユニット452の横方向寸法は、中央軸心202に対して直角におけるファイバ201の幅よりも、たとえば、1.5倍を超え、または、2倍を超え、または、4倍を超えるなど、相当に大きい。たとえば、偏向ユニット452は、4mm超、選択的には約5mmの直径を有し得る。
此処で記述される種々の例において、偏向ユニット451の領域における一次レーザ光191、192のビーム径は、偏向ユニット451の直径の約1.5倍、選択的には2.5倍を超え、更に選択的には5倍を超えて大きいことが可能である。このことは、一次レーザ光191、192は実質的に、偏向ユニット451の小さな箇所だけでなく、偏向ユニット451の全体を照射し得ることを意味する。たとえば、偏向ユニット451の領域における一次レーザ光191、192のビーム径は、1〜5mmの範囲内であり、たとえば、約3mmであり得る。
図4Aの例において、一次レーザ光191、192は、偏向ユニット452に向けて導向される。レーザ光191、192は、ファイバ201を貫通して通過はしない。故に、これにより、ファイバ201の(図4Aにおいては示されないが、存在するなら)光学的導波路内への、複雑で大きな損失を蒙るレーザ光191、192の複雑な入力が回避される。特に簡素で安価な設計態様が可能である。
上記偏向ユニットは、一次レーザ光191、192を偏向角度452Aだけ偏向させる。たとえば、偏向角度452Aは、約90°に達し得るか、または、45〜135°の範囲内、選択的には25°〜155°の範囲内、更に選択的には5°〜175°の範囲内であり得る。
図4Bの例において、偏向ユニット452は、ファイバ201によってのみ、固定物250に対して接続され、すなわち、此処では、固定物250に対する偏向ユニット452の1箇所結合が実現される。他の例において、偏向ユニット452は、(図4Bにおいては示されない)付加的ファイバ、または、案内部材などにより、固定物250に対して接続され得る。ファイバ201のみによる偏向ユニット452の接続によれば、該偏向ユニット452の特に大きな移動性が可能とされ得る。これにより、大きな走査角度110、110−1、110−2が可能とされ得る。
図4Bは、デバイス100に関する態様を示している。特に、図4Aは、走査デバイス500に関する態様を示している。図4Bの例において、デバイス100はファイバ201を備えて成る。ファイバ201は、走査デバイス500を実現する。図4Bの例は、特に、二次レーザ光191B、192Bのビーム経路を示している。
図4Bの例において、二次レーザ光191B、192Bは、偏向角度452Aに対応する偏向角度452Bだけ偏向される。これにより、二次レーザ光191B、192Bが一次レーザ光191、192と同一の光路を取るという結果が達成され得る。
図4Cは、デバイス100に関する態様を示している。特に、図4Cは、走査デバイス500に関する態様を示している。図4Cの例において、デバイス100はファイバ201を備えて成る。ファイバ201は、走査デバイス500を実現する。図4Cの例は、特に、二次レーザ光191B、192Bのビーム経路を示している。
図4Cの例において、偏向ユニット452は、ファイバ201の光学的導波路内へと二次レーザ光191B、192Bを送給する光学要素も実現する。たとえば、偏向ユニット452は、サーキュレータを実現し得る。このことは、二次レーザ光191B、192Bが、一次レーザ光191、192とは異なる偏向角度452Cにて偏向されることを意味する。特に、上記サーキュレータは、二次レーザ光191B、192Bをファイバ201の光学的導波路内へと入力すべく構成される。それを行うために、一次レーザ光191、192および二次レーザ光191B、192Bは、偏光され得る。これにより、一次レーザ光191、192の容易な検出が許容される。
図4Dは、デバイス100に関する態様を示している。図4Aは特に、走査デバイス500に関する態様を示している。図4Dの例において、デバイス100はファイバ201を備えて成る。ファイバ201は、走査デバイス500を実現する。図4Dの例は特に、二次レーザ光191B、192Bおよび一次レーザ光191、192のビーム経路を示している。
図4Dの例において、一次レーザ光191、192は、ファイバ201の光学的導波路を通しても通過される。故に、特に正確な走査が可能であり得る。これに加え、偏向ユニット452は、比較的に小さい寸法を以て設計され得る。
図5は、ファイバ201によるデバイス100の周囲の走査に関する態様を示している。図5は特に、所定時間に亙り可変的である振幅を有するファイバの第1移動(図5における垂直軸)が、ファイバの第2移動(図5における水平軸)と重畳されたときに獲得される重畳図形700を示している。移動の重畳とは、各移動が、上記所定時間に少なくとも部分的に並行して実施され、且つ/又は、アクチュエータ900により励起されることを意味する。
図5の例においては、角度範囲110−2を定義するファイバ201の捩れ371、372(図5における水平軸)が、ファイバ201の湾曲311、321(図5における垂直軸)に重畳される。このことは、2つの重畳された自由度の移動の一方は、たとえば、ファイバ201の一次もしくは二次の横モードに対応することを意味する。更に、2つの重畳された自由度の移動の他方は、たとえば、ファイバの一次もしくは二次の捩れモードに対応する。図5における水平な各矢印は、重畳図形700の走査の方向を示す。横モードを捩れモードに重畳することにより、特に大きな周囲の領域が走査され得る。
それを行う上で、湾曲311、321の振幅は、重畳図形700により描かれる所定時間に亙り、漸進的に増大される。故に、重畳図形700の“目”は、(図5において垂直の破線矢印により示された)大きな角度110−2の方向に広幅となる。此処で、湾曲311、321の最大の振幅は、角度範囲110−1に対応する。
同時に、図5の例においてファイバの捩れ371、372の振幅(図5における水平軸)は、変化しないので、一定である。故に、重畳図形700は、図5において、角度範囲110−2に対応する固定された左右の広がりを有する。
他の例においては、捩れ371、372の振幅、ならびに、湾曲311、321の振幅を変化させることが可能である。更に別の例においては、ファイバの捩れ371、372の振幅のみを変化させることが可能である。
重畳図形700の種々の分枝は、像域750により定義されるLIDAR画像の画像ラインに対応する。像域750は一定の場合には、走査範囲とも称される。上記検出器の反復的な読取りにより、重畳図形700の各分枝に沿うピクセル751が獲得され得る。連続的なLIDAR画像に対し、重畳図形700は反復的に実現される。故に、重畳図形700を実現するために必要とされる所定時間は、画像反復速度に対応する。
図5の例において、重畳図形700は、像域750の内側にて一切のノードを有さない。このことは、数回に亙り走査される像域750の領域は無い、という利点を有している。故に、LIDARシステム103の画像反復速度は、特に高く選択され得る。
図5の例において、重畳図形700は、捩れ371、372を湾曲311、321上に重畳することにより獲得される。概略的に、ファイバ201の異なる自由度の移動は、相互に対して重畳される。たとえば、第1自由度は、ファイバ201の第1横モードに対応し得ると共に、第2自由度はファイバ201の第2横モードに対応し得る。その場合、たとえば、第1および第2の横モードは、相互に対して異なる極性を有し得、すなわち、空間において(たとえば、夫々、図3Aの描画の平面内であり、および、描画の平面に対して直交する)異なる方向に配向される。第1および第2の横モードは、異なる次数を有すること、すなわち、異なる個数のノードおよび膨出部を有することも可能である。更に別の例において、第1移動および第2移動は、異なる次数の捩れモードに対応し得る。
図6は、図5における例に係る、ファイバ201の移動311、321、371、372の振幅801、802に関する態様を示している。図6は特に、振幅801、802の時間曲線を示している。図6は、図5の例に係る重畳図形700を走査するために必要とされる所定時間860を示している。所定時間860は、たとえば、LIDARシステム103の画像反復速度に対応し得る。
図6からは、所定時間860の間、捩れ371、372の振幅802は一定のままであることが理解され得る。図6からは、所定時間860の間、湾曲311、321の振幅801は可変的であることも理解され得る。図6の例において、湾曲311、321は、所定時間860の間において単調に増大する振幅801を有する。図6の例において、振幅801は、段階的に増大する。振幅801はまた、たとえば、単調に減少してもよい。
図6はまた、捩れ371、372の瞬間的振れ852、ならびに、湾曲311、322のそれに関する態様も示している(図6における点線)。図6からは、アクチュエータ900は、所定時間860の間において捩れ371、372に対し且つ湾曲311、321に対して同一の周波数にてファイバ201を励起すべく構成されることから、捩れ371、372および湾曲311、321はいずれも、時間の関数として同一の瞬間的振れ852を有することが理解され得る。重畳図形700を形成する異なる自由度の移動が同一の周波数にて励起されるなら、重畳図形700は像域750内に一切のノードを有さない、という結果を達成することが可能である。故に、LIDAR画像を供給するための大きな画像反復速度が達成され得る。
図5および図6を比較すると、時間の関数として湾曲311、321の振幅801が変化するべく従う階段関数の各段階は、夫々、重畳図形700の反転箇所(図5において左右に示された重畳図形700の最外側の箇所)に配置されることが理解され得る。故に、像域750内において明確なラインを有する特に均一な重畳図形700が達成され得る。
図7は、図5の例に係るファイバ201の移動の振幅801、802に関する態様を示している。図7の例は基本的に図6の例に対応するが、図7の例において、湾曲311、321の振幅801の変化は、時間の関数として線形である。概略的に、振幅801、802の変化の異なる時間依存性が実現され得る。
図8は、図5の例に係る重畳図形700を形成する移動311、321、371、372の共振曲線901、902に関する態様を示している。図8は、夫々の移動の振幅を、周波数の関数として示している。
図8は、ファイバ201の湾曲311、321の共振曲線901を示している。共振曲線901は、共振最大値911(実線)を有する。図8には、ファイバ201の捩れ371、372の共振曲線902も示される(点線)。共振曲線902は、共振最大値912を有する。
たとえば、901、902における共振曲線は、ローレンツ形状を有し得る。たとえば、これは、対応する自由度の移動が調和振動子により記述され得る場合に当てはまる。
共振最大値911、912は、相互に対して周波数がシフトされる。たとえば、ピーク911、912間の周波数の間隔は、5kHz〜50kHzの範囲内であり得る。
図8はまた、共振曲線901の半値幅921も示している。更に、図8は、共振曲線902の半値幅922も示している。半値幅921、922は典型的に、対応する移動311、321、371、372の減衰により定義される。図8の例において、半値幅921、922は同一である。但し、概略的に、半値幅921、922は相互に異なり得る。
多くの例において、半値幅921、922を増大させるために種々の技術が使用され得る。たとえば、固定位置206にファイバを固着する適切な接着剤が配備され得る。
共振曲線901、902は、図8の例において重なり領域930(線影の領域)を有する。重なり領域930において、共振曲線901および共振曲線902の両方が相当の振幅を有する。たとえば、共振曲線901、902の振幅は、重なり領域930において、911、912付近の夫々の共振最大値の対応する振幅の10%以上、選択的には5%以上、更に選択的には1%以上であることが可能である。上記重なり領域の故に、2つの自由度の移動は、結合されたときに併せて励起され得るという結果を達成することが可能である。故に、アクチュエータ900は、特に簡素な設計態様を有し得る。
たとえば、アクチュエータ900が捩れ371、372ならびに湾曲311、321を駆動する周波数は、(図8において信号形状852により表される)重なり領域930内に配置されることが可能である。故に、両方の自由度の移動に対する共振的駆動を提供することにより、ファイバ201の移動の比較的に大きい振幅を達成することが可能である。
但し、他の例において、共振曲線901、902は重なり領域930を有さないことも可能である。このようにして、個々の自由度の移動の特に目標限定された励起が行われ得る。
共振曲線901、902を調節および/またはシフトするために、一個以上の平衡錘が配備され得る。
図9は、可動端部205と固定位置206との間の領域におけるファイバ201上に取付けられた平衡錘961に関する態様を示している。たとえば、平衡錘961は、口金により実現され得る。たとえば、上記平衡錘は、(中央軸心202に直交する)半径の関数として、均一または不均一な質量密度を有し得る。たとえば、平衡錘961は、金属またはプラスチックで作成され得る。平衡錘961は、たとえば、ファイバ201に対して確実に接着剤結合され得る。平衡錘961に依り、特に、湾曲311、321の共振曲線901を更に低い周波数に向けてシフトさせることが可能である。故に、重なり領域930が生成され得ると共に、ひとつの同一の周波数により、両方の自由度の移動の励起が可能である。故に、一切のノードが無い重畳図形を達成することが可能である。
多くの例において、平衡錘961は、中央軸心202に関して非対称の質量分布を有しており、それによって不均衡を生じさせる可能性がある。したがって、たとえば、捩れモードに悪影響を及ぼす可能性がある、ファイバ201の不均衡を補償することができる。
図10は、平衡錘961に関する態様を示している。特に、図10は、ファイバ201上での平衡錘961の締着様式に関する態様を示している。図10の例において、平衡錘961は、ファイバ201の二次の横モード(図10における点線)のノードの領域において取付けられる。たとえば、ファイバ201の湾曲311、321は、二次の横モードにより実現され得る。
平衡錘961の締着の故に、共振曲線901における特に大きなシフトが在り得る。
図11は、ファイバ201を移動することによるデバイス100の周囲の走査様式に関する態様を示している。特に図11は、所定時間860に亙り可変的である振幅を備える湾曲311、321(図11における垂直軸)が、捩れ371、372(図11における水平軸)と重畳されたときに獲得される重畳図形700を示している。移動311、321、371、372の重畳とは、各移動が、上記所定時間において少なくとも部分的に並行して実施され、または、アクチュエータ900により励起されることを意味している。
図11の例は基本的に図5の例に対応するが、図11の例におけるアクチュエータ900は、捩れ371、372の2倍の大きさの周波数にて湾曲311、321を励起すべく構成される。故に重畳図形700は、ノード701を有する。
他の例においては、湾曲311、321に対しては、捩れ371、372と比較して3倍の大きさの周波数が使用される。その場合、重畳図形700は2つのノードを有する。
異なる移動に対する周波数の融通性の高い選択により、使用される自由度の移動の特に融通性の高い選択が在り得る。
図12は、停止部970に関する態様を示している。停止部970は、ファイバ201の捩れ371、372を制限すべく構成される。それを行うために、ファイバ201は、たとえば、適切に大きい捩れ371、372において停止部970と接触されると共に、それを行う上でファイバ201の更なる旋回を抑制するという(図12には示されない)突出部を有し得る。
斯かる停止部によれば、捩れ371、372は、たとえば、階段関数により折り曲げられた非線形的な力特性を有する、という結果を達成することが可能である。このようにして、角度範囲110−2に関して特に鋭い縁部を有する重畳図形を達成することが可能である。故に、明確な像域750が達成され得る。
代替的または付加的に、停止部970に関する対応技術は、たとえば、湾曲311、321に対応する自由度の移動に関しても実現され得る。
図13は、方法の例のフローチャートを示している。
1001にては、たとえば、ファイバの横偏向またはファイバの捩れなどの、第1自由度に係るファイバの第1移動が誘起される。1002においては、たとえば、ファイバの横偏向またはファイバの捩れなどの第2自由度に係るファイバの第2移動が誘起され、1001および1002は時間的に少なくとも部分的に並行して行われ得る。たとえば、ファイバの捩れは、1001において段階的に行われ得ることから、共振的ではない。故に、1002におけるファイバの捩れは、共振的であり得る。
たとえば、第1移動および/または第2移動の振幅は、たとえば、1001および/または1002における移動の作用の間に、変更され得る。それを行うために、励起器の電流は、アクチュエータにより、たとえば、増大または減少など、変化され得る。
上記ファイバによれば、レーザ光が選択的に偏向され得る。たとえば、ファイバにより、一次レーザ光、および、選択的には二次レーザ光が偏向され得る。その場合、LIDAR画像は、検出された二次レーザ光に基づいて調製され得る。
上記においては、以下の例が特に記述された:
例1:
移動(311、321、371、372)の第1自由度および移動(311、321、371、372)の第2自由度を有すると共に、移動(191、192、191B、192B)を偏向させるべく構成された可動ファイバ(201)と、
所定時間に、上記第1自由度に応じて上記ファイバ(201)の第1移動(311、321、371、372)を誘起すべく、且つ、上記第2自由度に応じて、上記第1移動(311、321、371、372)に重畳される上記ファイバ(201)の第2移動(311、321、371、372)を誘起すべく構成された少なくとも一つのアクチュエータ(900)と、
上記移動(191、192、191B、192B)に基づき、複数のピクセルを用いて当該デバイス(100)の周囲における物体の距離測定を実施すべく構成されたLIDARシステム(103)であって、各ピクセルは、上記所定時間における上記第1移動(311、321、371、372)および上記第2移動(311、321、371、372)により定義される2次元の像域内に配置されるというLIDARシステム(103)と、を備えて成り、
上記第1移動(311、321、371、372)は、上記所定時間において可変的な振幅(801、802)を有する、
デバイス(100)。
例2:
上記少なくとも一つのアクチュエータ(900)は、上記所定時間において、上記ファイバ(201)を上記第1移動(311、321、371、372)に対して第1周波数にて励起し、且つ、上記ファイバを上記第2移動(311、321、371、372)に対して第2周波数にて励起すべく構成され、
上記第1周波数は上記第2周波数と同一であり、または、上記第1周波数は上記第1周波数の整数倍に等しい、
例1に係るデバイス(100)。
例3:
上記第1自由度は、第1共振最大値を有する第1共振曲線(901、902)を有し、
上記第2自由度は、第2共振最大値を有する第2共振曲線(901、902)を有し、
上記第1共振最大値は、上記第2共振最大値と比較して周波数シフトに委ねられ、
上記第2共振曲線(901、902)に対する上記第1共振曲線(901、902)の重なり領域(930)において、上記第1共振曲線(901、902)の振幅は、第1共振最大値における振幅の10%以上であり、同ように、上記第2共振曲線(901、902)の振幅は、第2共振最大値における振幅の10%以上、選択的には5%以上、更に選択的には1%以上である、
例1または例2に係るデバイス(100)。
例4:
上記第1周波数および上記第2周波数は、いずれも上記重なり領域(930)内である、
例2または例3に係るデバイス(100)。
例5:
上記所定時間において上記第1移動(311、321、371、372)は、単調に可変的な振幅(801、802)を有する、例1ないし4のいずれかひとつに係るデバイス(100)。
例6:
上記第1移動(311、321、371、372)は非線形的な力特性を有し、且つ/又は、
上記第2移動(311、321、371、372)は非線形的な力特性を有する、
例1ないし5のいずれかひとつに係るデバイス(100)。
例7:
上記第1自由度は、上記ファイバ(201)の一次または二次の横モード(311、321)に対応し、
上記第2自由度は、上記ファイバ(201)の捩れモード(371、372)に対応する、
例1ないし6のいずれかひとつに係るデバイス(100)。
例8:
上記ファイバ(201)上に取付けられた平衡錘(961)を付加的に備えて成る、
例1ないし7のいずれかひとつに係るデバイス(100)。
例9:
上記平衡錘(961)は、上記ファイバ(201)の二次以上の横モード(311、321)のノードの領域に取付けられる、例8に係るデバイス(100)。
例10:
上記ファイバ(201)の上記第1移動(311、321、371、372)、および/または、上記第2移動(311、321、371、372)を制限する少なくともひとつの停止部(970)を付加的に備えて成る、
例1ないし9のいずれかひとつに係るデバイス(100)。
当然ながら、先に記述された本発明の実施例および態様の特徴は、相互に組み合わされ得る。特に、各特徴は、此処で記述された組み合わせにおいてだけでなく、本発明の有効範囲から逸脱することなく、他の組み合わせにおいて、または、個別的にも使用され得る。
たとえば、上記においては、ファイバの湾曲に対する捩れの重畳が記述された。他の例においては、2次元の像域を生成するために、移動の他の複数の自由度が相互に重畳され得る。
たとえば、上記においては、捩れの一定振幅および湾曲の可変的振幅に関して種々の例が記述されてきた。他の例においては、代替的または付加的に、捩れの振幅も変化され得る。

Claims (18)

  1. 移動(311、321、371、372)の第1自由度および移動(311、321、371、372)の第2自由度を有する可動ファイバ(201)と、
    所定時間において、前記第1自由度に応じて前記ファイバ(201)の第1移動(311、321、371、372)を誘起すべく、且つ、前記第2自由度に応じて、前記第1移動(311、321、371、372)に重畳される前記ファイバ(201)の第2移動(311、321、371、372)を誘起すべく構成された少なくとも一つのアクチュエータ(900)と、を備えて成り、
    前記第1移動(311、321、371、372)は、前記所定時間において可変的な振幅(801、802)を有する、
    デバイス(100)。
  2. 前記第1自由度は、前記ファイバ(201)の可動端部(205)の捩れに対応し、
    前記第1移動の振幅は段階的に変化する、請求項1に記載のデバイス(100)。
  3. 前記第1自由度は、前記ファイバ(201)の一次または二次の共振的な横モード(311、321)に対応する、請求項1に記載のデバイス(100)。
  4. 前記第2自由度は、前記ファイバ(201)の共振的な捩れモード(371、372)に対応する、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のデバイス(100)。
  5. 前記少なくとも一つのアクチュエータ(900)は、前記所定時間において、前記ファイバ(201)を前記第1移動(311、321、371、372)に対して第1周波数にて励起し、且つ、前記ファイバを前記第2移動(311、321、371、372)に対して第2周波数にて励起すべく構成され、
    前記第1周波数は前記第2周波数と同一であるか、または、前記第1周波数は前記第1周波数の整数倍に等しい、請求項1に記載のデバイス(100)。
  6. 前記第1自由度は、第1共振最大値を有する第1共振曲線(901、902)を有し、
    前記第2自由度は、第2共振最大値を有する第2共振曲線(901、902)を有し、
    前記第1共振最大値は、前記第2共振最大値に関して周波数シフトを有し、
    前記第2共振曲線(901、902)に対する前記第1共振曲線(901、902)の重なり領域(930)において、前記第1共振曲線(901、902)の振幅は、第1共振最大値における振幅の10%以上であり、同ように、前記第2共振曲線(901、902)の振幅は、第2共振最大値における振幅の10%以上、選択的には5%以上、更に選択的には1%以上である、請求項1または5に記載のデバイス(100)。
  7. 前記第1周波数および前記第2周波数は、前記重なり領域(930)内である、請求項5または6に記載のデバイス(100)。
  8. 前記所定時間において前記第1移動(311、321、371、372)は、単調に可変的な振幅(801、802)を有するか、または、段階的に可変的な振幅を有する、請求項1に記載のデバイス(100)。
  9. 前記ファイバ(201)上に取付けられた平衡錘(961)を付加的に備えて成る、請求項1ないし8のいずれか一項に記載のデバイス(100)。
  10. 前記平衡錘(961)は、前記ファイバ(201)の二次以上の横モード(311、321)のノードの領域に取付けられる、請求項9に記載のデバイス(100)。
  11. 前記ファイバ(201)の前記第1移動(311、321、371、372)および/または前記第2移動(311、321、371、372)を制限する、少なくとも一つの停止部(970)を付加的に備えて成る、請求項1ないし10のいずれか一項に記載のデバイス(100)。
  12. 前記移動(191、192、191B、192B)に基づき、複数のピクセルを用いて当該デバイス(100)の周囲における物体の距離測定を実施すべく構成されたLIDARシステム(103)であって、各ピクセルは、前記所定時間における前記第1移動(311、321、371、372)および前記第2移動(311、321、371、372)により定義される2次元の像域内に配置される、LIDARシステム(103)を付加的に備えて成る、請求項1ないし11のいずれか一項に記載のデバイス(100)。
  13. 前記アクチュエータは回転磁界源を備えて成る、請求項1ないし12のいずれか一項に記載のデバイス(100)。
  14. 前記回転磁界源は、時間の関数として回転する磁界を生成すべく構成される、請求項13に記載のデバイス(100)。
  15. 前記回転磁界源は、段階的に可変的な磁界を生成すべく構成される、請求項13または14に記載のデバイス(100)。
  16. 前記第2移動は、前記所定時間において一定振幅を有する、請求項1ないし15のいずれか一項に記載のデバイス(100)。
  17. 第1自由度の移動に対応するファイバの第1移動を誘起するステップと、
    第2自由度の移動に対応する前記ファイバの第2移動を誘起するステップとを備えて成り、
    前記第1移動および前記第2移動を誘起するステップは、前記第1移動および前記第2移動が重畳されるように、所定時間に行われ、
    前記所定時間において前記第1移動は可変的振幅を有する、
    方法。
  18. 前記第1移動は、前記ファイバの段階的な捩れに対応し、
    前記第2移動は、前記ファイバの共振的な捩れに対応する、請求項17に記載の方法。
JP2019511731A 2016-08-30 2017-08-29 ファイバ式レーザ走査器 Pending JP2019528483A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102016010448.1A DE102016010448B4 (de) 2016-08-30 2016-08-30 Faser-basierter Laser-Scanner
DE102016010448.1 2016-08-30
PCT/EP2017/071641 WO2018041822A1 (de) 2016-08-30 2017-08-29 Faser-basierter laser-scanner

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019528483A true JP2019528483A (ja) 2019-10-10
JP2019528483A5 JP2019528483A5 (ja) 2020-10-01

Family

ID=59714040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019511731A Pending JP2019528483A (ja) 2016-08-30 2017-08-29 ファイバ式レーザ走査器

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20190212547A1 (ja)
JP (1) JP2019528483A (ja)
DE (1) DE102016010448B4 (ja)
WO (1) WO2018041822A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016014001B4 (de) 2016-11-23 2020-11-12 Blickfeld GmbH MEMS Scanmodul für einen Lichtscanner mit mindestens zwei Stützelementen
DE102019106266A1 (de) * 2019-03-12 2020-09-17 Valeo Schalter Und Sensoren Gmbh Lichtsignalumlenkeinrichtung für ein optisches Messsystem zur Erfassung von Objekten, Messsystem und Verfahren zum Betreiben einer Lichtsignalumlenkeinrichtung
DE102021127874A1 (de) 2021-10-26 2023-04-27 Behr-Hella Thermocontrol Gmbh Vorrichtung zum Empfangen von Strahlung aus einem Erfassungsbereich im Innenraum eines Fahrzeugs oder im Umfeld eines Fahrzeugs

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006504988A (ja) * 2002-10-30 2006-02-09 オプティスキャン ピーティーワイ リミテッド 走査方法および装置
JP2013054185A (ja) * 2011-09-02 2013-03-21 Olympus Corp 光走査デバイス及びこれを備えた内視鏡、顕微鏡、プロジェクター
US20140231647A1 (en) * 2010-11-23 2014-08-21 United States Of America, As Represented By The Secretary Of The Army Compact fiber-based scanning laser detection and ranging system
WO2015060114A1 (ja) * 2013-10-21 2015-04-30 並木精密宝石株式会社 光イメージング用プローブ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5317148A (en) * 1991-05-22 1994-05-31 Loral Corporation IR/ladar scanner
US7583872B2 (en) 2007-04-05 2009-09-01 University Of Washington Compact scanning fiber device
JP6590793B2 (ja) * 2013-05-31 2019-10-16 エムケイエス・テクノロジー,インコーポレーテッド 分光器、及び分光サンプルの表面全体に分光器の集束入射ビームを移動させる方法
US10054286B2 (en) 2014-07-04 2018-08-21 The United States Of America, As Represented By The Secretary Of Commerce, The National Insitute Of Standards And Technology Optical transformer, process for making and use of same
KR101583277B1 (ko) 2014-08-25 2016-01-08 한국과학기술원 2차원 광학 스캐닝을 위한 스캐너, 그 제조방법 및 이를 채용한 의료 영상 기기

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006504988A (ja) * 2002-10-30 2006-02-09 オプティスキャン ピーティーワイ リミテッド 走査方法および装置
US20140231647A1 (en) * 2010-11-23 2014-08-21 United States Of America, As Represented By The Secretary Of The Army Compact fiber-based scanning laser detection and ranging system
JP2013054185A (ja) * 2011-09-02 2013-03-21 Olympus Corp 光走査デバイス及びこれを備えた内視鏡、顕微鏡、プロジェクター
WO2015060114A1 (ja) * 2013-10-21 2015-04-30 並木精密宝石株式会社 光イメージング用プローブ

Also Published As

Publication number Publication date
DE102016010448B4 (de) 2024-01-11
US20190212547A1 (en) 2019-07-11
DE102016010448A1 (de) 2018-03-01
WO2018041822A1 (de) 2018-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102596018B1 (ko) 리이미저를 구비한 레이더 송신기
JP6933401B2 (ja) 光スキャナ用mems走査モジュール
TW201734501A (zh) 具有對掃描區域部分之改良式凝視的雷射雷達傳輸器
JP5669756B2 (ja) レーザ走査式プロジェクタ用のスペックル除去装置及び方法
JP2020509389A (ja) 柔軟なスキャンパラメータを有するlidarシステム
US20110043768A1 (en) Image display apparatus
WO2013111604A1 (ja) 光走査型観察装置
JP6892149B2 (ja) 可動ファイバを備えたlidarシステム
JP2007538243A (ja) 試料を調査するための装置及び方法
WO2018124285A1 (ja) イメージング装置及び方法
JP2019534477A (ja) 少なくとも2つのファイバを有するファイバ走査器
CN109983390A (zh) 使用弯曲压电致动器激励光纤
JP6846567B2 (ja) スキャナ向けの角度方向磁場センサ
JP2019528483A (ja) ファイバ式レーザ走査器
WO2015125976A1 (ja) 光の走査軌跡の算出方法及び光走査装置
KR102059258B1 (ko) 라이다 스캐닝 장치
JP2016035403A (ja) レーザ測距装置
KR20190105889A (ko) 라이다 스캐닝 장치
JP2024026611A (ja) 測距装置
JP2012068350A (ja) ビーム光投受光装置
US8270057B2 (en) Oscillator device, optical deflecting device and method of controlling the same
JP2020034386A (ja) 走査装置及び測距装置
JP2020515916A (ja) 2つの連続したスキャン部を備えたスキャナ
US20200132839A1 (en) Lidar distance measurement with scanner and flash light source
RU2528109C1 (ru) Система импульсной лазерной локации

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200821

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210608

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220104