JP2019528266A - レナシルおよび1,2−ベンズイソチアゾール−3(2h)−オンの相乗的組み合わせ - Google Patents

レナシルおよび1,2−ベンズイソチアゾール−3(2h)−オンの相乗的組み合わせ Download PDF

Info

Publication number
JP2019528266A
JP2019528266A JP2019508226A JP2019508226A JP2019528266A JP 2019528266 A JP2019528266 A JP 2019528266A JP 2019508226 A JP2019508226 A JP 2019508226A JP 2019508226 A JP2019508226 A JP 2019508226A JP 2019528266 A JP2019528266 A JP 2019528266A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating composition
antimicrobial
lenacyl
benzisothiazol
ppm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019508226A
Other languages
English (en)
Inventor
ピエール・マリー・アラン・レノア
ルーカス・トーマス・ヨハネス・ビリガー
ヒテッシュクマール・デイヴ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm and Haas Co
Original Assignee
Rohm and Haas Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm and Haas Co filed Critical Rohm and Haas Co
Publication of JP2019528266A publication Critical patent/JP2019528266A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/48Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • A01N43/541,3-Diazines; Hydrogenated 1,3-diazines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/72Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms
    • A01N43/80Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms five-membered rings with one nitrogen atom and either one oxygen atom or one sulfur atom in positions 1,2
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/14Paints containing biocides, e.g. fungicides, insecticides or pesticides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D7/00Features of coating compositions, not provided for in group C09D5/00; Processes for incorporating ingredients in coating compositions
    • C09D7/40Additives
    • C09D7/60Additives non-macromolecular
    • C09D7/63Additives non-macromolecular organic
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N25/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
    • A01N25/02Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests containing liquids as carriers, diluents or solvents

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

レナシルと、1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オンと、を含有する、相乗的抗微生物組成物が提供される。建築材料中の微生物の増殖を阻害するか、またはその増殖を制御する方法、そのような相乗的抗微生物組成物を含有するコーティング組成物、およびそのようなコーティング組成物から製造された乾燥フィルムも提供される。

Description

本発明は、抗微生物化合物の組み合わせ、およびそれらの使用に関し、当該組み合わせは、両方の抗微生物化合物の個々での使用において予想されるであろうものよりも予想外に高い活性を有する。
少なくとも2つの抗微生物化合物の組み合わせの使用は、潜在的な市場を広げ、使用濃度および費用を低減し、廃棄物を低減することができる。場合によっては、市販の抗微生物化合物は、あるタイプの微生物、例えば、いくつかの抗微生物化合物に対して耐性のある微生物に対する活性が弱いために、高い使用濃度でさえも微生物の効果的な制御を提供することができない。特定の最終使用者環境における微生物の全体的な制御を提供するために、異なる抗微生物化合物の組み合わせが時折使用される。例えば、WO1998/121962は、3−ヨード−2−プロピニル−ブチルカルバメートとピリチオンとの組み合わせを開示しているが、この参考文献は、本明細書において特許請求されている組み合わせのうちのいずれも示唆していない。さらに、健康および/または環境への影響が比較的少ない、抗微生物化合物のさらなる組み合わせが必要とされている。本発明によって対処される問題は、抗微生物化合物のこのような追加の組み合わせを提供することである。
抗微生物化合物は、基材に塗布され、乾燥フィルムになる、液体コーティング組成物に時折含まれる。そのような乾燥フィルムが、表面の真菌および藻類を制御すること、ならびにそのような乾燥フィルムがまた、健康および環境に可能な限り悪影響を提示しないことが望ましい。
本発明では、3−シクロヘキシル−6,7−ジヒドロ−1H−シクロペンタピリミジン−2,4−(3H、5H)−ジオン(以降、「レナシル」(CAS登録番号2164−08−1))と、1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)(以降、「BIT」(CAS登録番号は2634−33−5))と、を含む、相乗的抗微生物組成物が提供される。
本発明は、建築材料中の微生物の増殖を阻害するか、またはその増殖を制御する方法をさらに提供し、当該方法は、レナシルと、1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オンと、を含む、相乗的抗微生物組成物を添加するステップを含み、1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン対レナシルの重量比は、1:10〜5:1である。
本発明は、レナシルと、1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オンと、を含む、相乗的抗微生物組成物を含む、コーティング組成物をさらに含む。本発明のコーティング組成物はまた、レナシルと、1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オンと、を含む、相乗的抗微生物組成物を含み得、1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン対レナシルの重量比は、1:10〜5:1である。
最後に、本発明は、乾燥フィルムであって、基材上に、レナシルと、1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オンと、を含む、相乗的抗微生物組成物(1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン対レナシルの重量比は、1:10〜5:1である)を含む、コーティング組成物の層を、基材に塗布することと、コーティング組成物を乾燥するか、またはコーティング組成物を乾燥させることと、を含む、プロセスによって作製される乾燥フィルムを提供する。
以下は、本発明の詳細な説明である。
本明細書で使用される場合、以下の用語は、文脈上別途明確に示されていない限り、指定された定義を有する。
「抗微生物化合物」という用語は、微生物の増殖を阻害または制御することができる化合物を指し、抗微生物化合物には、適用される用量レベル、システム条件、および所望の微生物制御のレベルに依存して、殺細菌剤、静細菌剤、殺真菌剤、静真菌剤、殺藻剤、静藻剤、および除草剤が含まれる。本明細書で使用されるこのような「抗微生物化合物」という用語は、「殺生物剤」という用語と同義である。
「微生物」という用語は、例えば、(酵母およびカビ等の)真菌、細菌、ならびに藻類を含む。
以下の略称が、本明細書を通して使用される:ppm=重量百万分率(重量/重量)、mL=ミリリットル、ATCC=American Type Culture Collection。
別途明記しない限り、温度は、摂氏度(℃)であり、パーセンテージへの言及は、重量(重量%)である。本発明の組成物中の抗微生物化合物のパーセンテージは、存在し得るいかなる量の溶媒、担体、分散剤、安定剤、または他の物質も除いて、組成物中の活性成分、すなわち、抗微生物化合物自体の総重量に基づく。
本明細書において比が「X:1以上」である場合、比はY:1であることを意味し、YはX以上であり、本明細書において比が「X:1以下」である場合、比はZ:1であることを意味し、ZはX以下である。「1:X以上」および「1:X以下」である比についても、同じ論理が適用される。
レナシルは、ウラシル系除草剤、3−シクロヘキシル−1,5,6,7−テトラヒドロシクロペンタピリミジン−2,4(3H)−ジオン(C1318)(CAS登録番号2164−08−1)のクラスに属する。レナシルは、ビートおよび他の作物における草および広葉雑草の制御のための土壌作用型除草剤として多くの管轄において認可されている既知の除草剤である。
レナシルは、水中で比較的低い溶解度を有する。乾燥したコーティングおよび建築材料は水にさらされ、これは、乾燥したコーティングおよび建築材料から高度に可溶性の化合物を除去する傾向があり得ることから、この比較的低い水への可能性は、コーティング組成物または他の建築材料に含まれ得る抗微生物材料にとっては好ましい。
本発明は、レナシルとBITとの両方を含有する、組成物を含む。驚くべきことに、そのような組成物は、殺生物剤として相乗的に有効であることが見出されている。特に驚くべきことに、レナシルとBITとの両方を含有する組成物が、藻類に対する殺生物剤として相乗的に有効であることが見出されている。
BITが存在する場合、好ましくは、BIT対レナシル化合物の重量比は、1000:1〜1:1000、代替的に750:1〜1:750、代替的に500:1〜1:500、さらに代替的に1:10〜5:1である。
レナシルとBITとの混合物は、コーティング組成物に含まれてもよい。レナシルおよびBITは、別々に、または混合物として、またはそれらの任意の組み合わせとして、コーティング組成物に添加され得る。好ましいコーティング組成物は、液体である。コーティング組成物は、水性または非水性であり得る。水性コーティング組成物は一般に、コーティング組成物の重量に基づき、混合物の30重量%以上の水を含有する。
レナシルおよびBITが塗料または他のコーティング組成物に含まれる実施形態の中で、好ましいコーティング組成物は、液体組成物、特に水性媒体中にポリマーの分散物を含有する組成物である。
塗料、および海洋防汚剤などの他のコーティング組成物に加えて、本発明の抗微生物化合物の組み合わせは、建築材料、例えば、接着剤、コーキング剤、ジョイント化合物、シーラント、ウォールボードなど、ポリマー、プラスチック、合成および天然ゴム、紙製品、グラスファイバシート、断熱材、外装用断熱仕上げシステム、屋根ふきおよびフローリング用フェルト、建築用プラスタ、レンガ、モルタル、石膏ボード、木製品、ならびに木製−プラスチック複合材の保存に特に有用である。本発明の抗微生物化合物の組み合わせが建築材料中に存在する場合、抗微生物化合物の組み合わせの一部または全部が、建築材料の表面に存在するか、または表面上の微生物を阻害するために十分に建築材料のその表面に近いことが好ましい。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されている抗微生物化合物の組み合わせを含有するラテックス塗料または他の液体コーティング組成物が使用される。
コーティング組成物は、コーティング組成物の層を基材に容易に塗布し、次いで、乾燥するか、または乾燥させて、乾燥フィルムを形成するように設計されている。コーティング組成物は、少なくとも1つの結合剤を含有する。結合剤は、1つ以上のポリマー、1つ以上のオリゴマー、および/または1つ以上のモノマーのうちの1つ以上を含む。結合剤中のオリゴマーおよびモノマーは、乾燥フィルムの形成中または形成後に、重合および/または架橋するように設計されている。結合剤中のポリマーは、乾燥フィルムの形成中または形成後に、架橋するように設計されてもよく、またはされなくてもよい。
コーティング組成物は、1つ以上の顔料を任意に含有する。顔料は、小さい固体粒子の形態の鉱物または有機物質である。顔料は、乾燥フィルムに完全または部分的な不透明度を提供する。
抗微生物化合物の組み合わせは、塗料または他の液体コーティング組成物の塗布後に生じる乾燥フィルムコーティングの保存に有用である。好ましくは、抗微生物組成物は、本明細書に開示される抗微生物化合物の組み合わせのうちの1つ以上を含む水性ラテックス塗料、または表面への塗料の塗布から生じる乾燥フィルムコーティングである。水性ラテックス塗料は、結合剤がラテックスの形態の(すなわち、水全体に分散したポリマー粒子の形態の)ポリマーである、水性液体コーティング組成物である。結合剤が1つ以上のアクリルポリマーを含有する水性ラテックス塗料が、より好ましい。
典型的には、微生物の増殖を制御するための本発明の抗微生物化合物の組み合わせの量は、100ppm〜40,000ppmの活性成分である。例えば、本発明において、レナシル+BITは、100ppm〜10,000ppmの量で存在する。組成物の抗微生物組み合わせは、少なくとも100ppmかつ10,000ppm以下、代替的に8,000ppm以下、代替的に6,000ppm以下、代替的に5,000ppm以下、代替的に3,000ppm以下、代替的に2,500ppm以下、代替的に2,000ppm以下、代替的に1,000ppm以下、および代替的に500ppm以下の量で存在する。上記の濃度は、抗微生物化合物の組み合わせを含有する液体コーティング組成物におけるものであり、乾燥フィルムコーティングにおける抗微生物化合物の組み合わせレベルは、より高いであろう。
本発明はまた、特許請求されている抗微生物化合物の組み合わせのうちのいずれかを材料に組み込むことによって、建築材料、特に乾燥フィルムコーティング中の微生物の増殖を防止するための方法も包含する。
典型的には、抗微生物組成物は、藻類および/または真菌の増殖を阻害するために使用される。
本発明の組成物は、レナシルと、BITと、を含有する。いくつかの実施形態は、1つ以上の追加の抗微生物化合物を含有し得ることが企図される。
以下は、本発明の実施例である。
抗微生物試験のための試料調製は、以下のようにして行った。
試料調製:
19%のBITを含有する分散液、およびレナシルに対して30%の殺生物剤活性成分を含有する分散液を、殺生物剤を含まない白色のアクリル/シリコーン系屋外用塗料に後添加して、レナシルに対して10,000および1,000ppm、ならびにBITに対して5,000および1,000ppmの活性成分濃度を得た。次いで、これらの塗料を、殺生物剤を含まないアクリル/シリコーン系塗料で希釈し、混合して、試験のための目標濃度の殺生物剤の組み合わせを調製した。得られた全殺生物剤濃度は、125、250、500、1,000、2,000、および5,000ppmであった。殺生物剤の添加または希釈の後、塗料を、均一性が達成されるまで、馬力振盪器(AXEL75M3372/Agitateur SO−10MI)で90秒間混合した。得られたBITを含有する塗料とレナシルを含有する塗料とを共に混合して、2つの活性成分を所望の比率および量で含有する塗料を得た。1日後、塗料を280μmの湿潤フィルム厚さでSchleicher&Schuell濾紙に塗布し、太陽光に直接さらさないようにして室温で3日間乾燥させた。正方形パネル(1.8cm×1.8cm)を各パネルから切り出し、藻類有効性試験のための基材として使用した。この試料サイズは、試料ディスクが試験プレートのウェルに置かれたときに、寒天境界を可能にした。
藻類有効性試験:
藻類有効性は、藻類の汚損に対する様々なコーティング(塗料を含む)の耐性を判定するための標準加速試験法である、修正ASTM5589に従って試験された。ハイスループットスクリーニングに適応するために、この方法をペトリ皿から6ウェルプレートにスケールダウンした。藻類培養のための増殖培地として、Bold Modified Basal Freshwater Nutrient Solutionを使用し、有効性試験のために、Boldの寒天を使用した。塗装された表面を上に向けて、寒天プラグの中央(上)に一対の滅菌鉗子を用いて単一のクーポンを置いた。藻類接種物は、指数関数的に増殖するクロレラ種培養物を1×10cfu/mlまで希釈することによって調製した。
藻類接種物:
試験したクーポンを含む各ウェルに、1750μlの藻類懸濁液(1×10cfu/ml)を接種し、表面全体(塗料フィルムおよびその周囲の寒天)が均一に被覆されることを確認した。プレートを室温(21℃〜25℃)で14時間の蛍光灯、続いて10時間の暗さに周期的にさらしながら3週間インキュベートした。
インキュベーション期間の終了時に、ブランク試料と比較して、試料を色強度に関して阻害率(%)について採点した。
相乗作用指数の計算は、以下のように行った。
SIは、Al.method(Applied Microbiology,Vol.9(1961)に基づいて計算される。この研究では、試験した各微生物に対して個々の抗微生物剤によって呈される阻害率(%)に基づいて選択された最小阻害濃度を用いて、以下の式に基づいてSIを計算した。
SI=Qa/QA+Qb/QB
Qa=ブレンド中の抗微生物剤Aの濃度
QA=唯一の殺生物剤としての抗微生物剤Aの濃度
Qb=ブレンド中の抗微生物剤Bの濃度
QB=唯一の抗微生物剤としての抗微生物剤Bの濃度
式中の<1のSI値は、ブレンドされた殺生物剤の相乗作用が存在することを示す。
注:試験した最大濃度の活性物質のいずれかがいくらかの阻害を呈しなかった場合、この最大試験濃度を使用して、推定SIを計算し、未満(<)の符号は、目標阻害を達成するために、より高い濃度の活性物質(例えば、レナシル)が必要とされるということを考慮に入れるために、含まれる。最小目標阻害は、75%に設定され、これは、少なくとも75%の藻類増殖阻害を有するクーポンが合格と見なされたことを意味する。
レナシルとBITとの両方を含有する以下に列挙される組成物は、本発明の例である。
3週目でのレナシルを含むBITの試験結果は、以下の通りであった。
合格レベル≧75%阻害
1:10〜5:1の比のBIT+レナシルは、相乗作用を呈した。

Claims (8)

  1. レナシルと、
    1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オンと、を含む、相乗的抗微生物組成物。
  2. 前記1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン対レナシルの重量比が、1:10〜5:1である、請求項1に記載の相乗的抗微生物組成物。
  3. 建築材料中の微生物の増殖を阻害するか、またはその増殖を制御する方法であって、請求項1に記載の相乗的抗微生物組成物を前記建築材料に添加するステップを含む、方法。
  4. 建築材料中の微生物の増殖を阻害するか、またはその増殖を制御する方法であって、請求項2に記載の相乗的抗微生物組成物を前記建築材料に添加するステップを含む、方法。
  5. 請求項1に記載の相乗的抗微生物組成物を含む、コーティング組成物。
  6. 請求項2に記載の相乗的抗微生物組成物を含む、コーティング組成物。
  7. 請求項5に記載のコーティング組成物の層を、基材に塗布することと、前記コーティング組成物を乾燥させるか、または前記コーティング組成物が乾燥することを可能にすることと、を含む、プロセスによって作製される、乾燥フィルム。
  8. 請求項6に記載のコーティング組成物の層を、基材に塗布することと、前記コーティング組成物を乾燥させるか、または前記コーティング組成物が乾燥することを可能にすることと、を含む、プロセスによって作製される、乾燥フィルム。
JP2019508226A 2016-08-30 2017-08-23 レナシルおよび1,2−ベンズイソチアゾール−3(2h)−オンの相乗的組み合わせ Pending JP2019528266A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201662381296P 2016-08-30 2016-08-30
US62/381,296 2016-08-30
PCT/US2017/048138 WO2018044641A1 (en) 2016-08-30 2017-08-23 Synergistic combination of lenacil and 1,2-benzisothiazol-3(2h)-one

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019528266A true JP2019528266A (ja) 2019-10-10

Family

ID=59812103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019508226A Pending JP2019528266A (ja) 2016-08-30 2017-08-23 レナシルおよび1,2−ベンズイソチアゾール−3(2h)−オンの相乗的組み合わせ

Country Status (9)

Country Link
US (1) US20190269132A1 (ja)
EP (1) EP3506758B1 (ja)
JP (1) JP2019528266A (ja)
KR (1) KR20190045215A (ja)
CN (1) CN109640662B (ja)
AU (1) AU2017320990A1 (ja)
BR (1) BR112019003636A2 (ja)
MX (1) MX2019001856A (ja)
WO (1) WO2018044641A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20190373892A1 (en) * 2018-06-10 2019-12-12 Troy Corporation Formaldehyde-free preservatives for highly susceptible products

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998021962A1 (en) 1996-11-20 1998-05-28 Troy Corporation Synergistic algaecide
WO2012104146A1 (de) * 2011-02-03 2012-08-09 Sanitized Ag Formulierung zur antimikrobiellen und fungiziden ausrüstung von polymermaterialien, insbesondere von lacken und beschichtungen
JP6049684B2 (ja) * 2011-03-23 2016-12-21 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se イミダゾリウム基を含むポリマーのイオン性化合物を含有する組成物
CN102702839B (zh) * 2012-06-29 2014-02-12 陕西省石油化工研究设计院 一种涂料用罐内与干膜一体化防腐防霉剂组合物
CN105472984B (zh) * 2012-11-30 2017-07-18 罗门哈斯公司 用于干膜保护的环草定与ipbc的协同性组合
AU2013352023B8 (en) * 2012-11-30 2017-08-31 Dow Global Technologies Llc Synergistic combination of lenacil and one of DCOIT or OIT for dry film protection
CN108882706A (zh) * 2016-04-04 2018-11-23 陶氏环球技术有限责任公司 用于干膜保护的环草定化合物与n-丁基-1,2-苯并异噻唑啉-3-酮的协同性组合

Also Published As

Publication number Publication date
KR20190045215A (ko) 2019-05-02
CN109640662A (zh) 2019-04-16
EP3506758A1 (en) 2019-07-10
CN109640662B (zh) 2022-09-09
US20190269132A1 (en) 2019-09-05
BR112019003636A2 (pt) 2019-05-21
WO2018044641A1 (en) 2018-03-08
MX2019001856A (es) 2019-07-04
AU2017320990A1 (en) 2019-04-04
EP3506758B1 (en) 2020-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6266645B2 (ja) 乾燥フィルム保護用のレナシルおよびdcoitまたはoitの1つの相乗的組合せ物
JP6379105B2 (ja) 乾燥フィルム保護用のレナシルおよびipbcの相乗的組合せ物
JP6364019B2 (ja) 乾燥フィルム保護用のレナシルおよびジンクピリチオンの相乗的組合せ物
JP6411507B2 (ja) 乾燥膜保護のためのレナシル化合物及びカルベンダジムの相乗的組み合わせ
JP6411506B2 (ja) 乾燥膜保護のためのレナシル化合物及びフルロクロリドンの相乗的組み合わせ
JP6364020B2 (ja) 乾燥フィルム保護用のレナシルおよびテルブトリンの相乗的組合せ物
JP2016531918A (ja) 乾燥膜保護のためのレナシル化合物及びフェニル尿素除草剤の相乗的組み合わせ
US9326512B2 (en) Synergistic combination of a flurochloridone compound and zinc pyrithione for dry film protection
JP2019528266A (ja) レナシルおよび1,2−ベンズイソチアゾール−3(2h)−オンの相乗的組み合わせ
JP2016519679A (ja) 乾燥膜保護のためのフルロクロリドン化合物及びipbcの相乗的組み合わせ
AU2017275406A1 (en) Synergistic combination of lenacil and thiabendazole for dry film protection
JP2016518349A (ja) 乾燥膜保護のためのクロロトルロン及びオクチルイソチアゾリノン(oit)の相乗的組み合わせ
JP2016519677A (ja) 乾燥膜保護のためのクロロトルロン化合物及びジンクピリチオンの相乗的組み合わせ
EP3439475A1 (en) Synergistic combination of a lenacil compound and fludioxonil for dry film protection
EP3462870A1 (en) Synergistic combination of a lenacil compound and chlorothalonil for dry film protection
JP2016519676A (ja) 乾燥膜保護のためのクロロトルロン化合物及びターブトリンの相乗的組み合わせ
JP2016519678A (ja) 乾燥膜保護のためのクロロトルロン及びヨードプロピニルブチルカルバメート(ipbc)の相乗的組み合わせ
JP2016500366A (ja) 乾燥フィルム保護用のゾキサミド化合物およびジンクピリチオンの相乗的組合せ物
JP2016519099A (ja) フルロクロリドン化合物及び乾燥膜保護用oitの相乗的組み合わせ

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190226

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190520