JP2019528265A - テトラゾリノン化合物及びその用途 - Google Patents

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Abstract

本発明は、植物病害に対して優れた防除効力を有する化合物を提供する。該化合物は、式(I)〔式中、R1は、1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基を表し;nは1又は2を表し;R2及びR3は、各々独立して水素原子等を表し;R4は、水素原子等を表し;そして、R5は、1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基等を表す。〕によって示される。

Description

本特許出願は、日本国特許出願2016−164472号(2016年8月25出願)に基づくパリ条約上の優先権および利益を主張するものであり、ここに引用することによって、上記出願に記載された内容の全体が本明細書中に組み込まれるものとする。
本発明は、テトラゾリノン化合物、該化合物を含む植物病害防除剤、及びその用途に関する。
従来より、植物病害を防除する為に種々の化合物が開発されている(特許文献1参照)。
国際公開第2014/051165号
本発明の目的は、植物病害に対して優れた防除効力を有する化合物を提供することである。
本発明者らは、植物病害に対して優れた防除効力を有する化合物を見出すべく検討し、その結果、下記式(I)で示される化合物が植物病害に対して優れた防除効力を有することを見出し、従って本発明を完成した。
すなわち、本発明は以下を含む。
〔1〕 式(I)
Figure 2019528265
〔式中、
は、1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基を表し、
nは1又は2を表し、
及びRは、各々独立して水素原子、ハロゲン原子、又はC1−C3アルキル基を表し、
は、水素原子又はメチル基を表し、そして、
は、1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基、1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルコキシ基、水素原子、ハロゲン原子、又は1以上のハロゲン原子を有していてもよいC3−C4シクロアルキル基を表す。〕
で示される化合物(以下、「本発明化合物」または「本発明の化合物」と記す)。
〔2〕 Rが、C1−C3アルキル基であり、
及びRが、各々独立して水素原子、ハロゲン原子、又はメチル基であり、そして、
が、水素原子、ハロゲン原子、C1−C3アルキル基、C1−C3アルコキシ基、又はシクロプロピル基である、〔1〕に記載の化合物。
〔3〕 Rが、水素原子、又はメチル基であり、
が、水素原子であり、そして、
が、C1−C3アルキル基である、〔1〕又は〔2〕に記載の化合物。
〔4〕〔1〕〜〔3〕に記載の化合物を含有する植物病害防除剤(以下、「本発明防除剤」又は「本発明の防除剤」と記す)。
〔5〕 〔1〕〜〔3〕に記載の化合物の有効量を植物又は土壌に処理することを含む。植物病害の防除方法。
〔6〕 植物病害を防除するための〔1〕〜〔3〕に記載の化合物の使用。
本発明により、植物病害を防除することができる。
本明細書中に記載する置換基を説明する。
本明細書において、2以上のハロゲン原子が存在する場合、これらのハロゲン原子は互いに同一でも異なっていてもよい。
本明細書中で使用する「CX−CY」との表記は、炭素原子数がX乃至Yであることを意味する。例えば「C1−C3」の表記は、炭素原子数が1乃至3であることを意味する。
本明細書中で使用する用語「ハロゲン原子」とは、例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子を表す。
本明細書中で使用する用語「C1−C3アルキル基」とは、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、又はイソプロピル基を表す。
本明細書中で使用する用語「C1−C3アルコキシ基」とは、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、又はイソプロポキシ基を表す。
本明細書中で使用する用語「C3−C4シクロアルキル基」とは、例えばシクロプロピル基、又はシクロブチル基を表す。
本発明化合物の態様としては、以下の化合物が挙げられる。
〔態様1〕本発明化合物において、R及びRが、各々独立して、水素原子、臭素原子、塩素原子、フッ素原子、又はメチル基である化合物。
〔態様2〕態様1において、Rが水素原子である化合物。
〔態様3〕態様1において、Rがメチル基である化合物。
〔態様4〕態様1において、Rが水素原子、又は1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基である化合物。
〔態様5〕態様1において、Rが1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基である化合物。
〔態様6〕態様1において、Rが水素原子、又はC1−C3アルキル基である化合物。
〔態様7〕態様1において、RがC1−C3アルキル基である化合物。
〔態様8〕態様1において、Rが水素原子、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、又はシクロプロピル基である化合物。
〔態様9〕態様1において、Rが水素原子、塩素原子、フッ素原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、又はシクロプロピル基である化合物。
〔態様10〕態様1において、Rが水素原子、又はメチル基である化合物。
〔態様11〕態様1において、Rがメチル基である化合物。
〔態様12〕本発明化合物において、R及びRが、各々独立して、水素原子、又はメチル基である化合物。
〔態様13〕態様12において、Rが水素原子である化合物。
〔態様14〕態様12において、Rがメチル基である化合物。
〔態様15〕態様12において、Rが水素原子、又は1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基である化合物。
〔態様16〕態様12において、Rが1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基である化合物。
〔態様17〕態様12において、Rが水素原子、又はC1−C3アルキル基である化合物。
〔態様18〕態様12において、RがC1−C3アルキル基である化合物。
〔態様19〕態様12において、Rが水素原子、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、又はシクロプロピル基である化合物。
〔態様20〕態様12において、Rが水素原子、塩素原子、フッ素原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、又はシクロプロピル基である化合物。
〔態様21〕態様12において、Rが水素原子、又はメチル基である化合物。
〔態様22〕態様12において、Rがメチル基である化合物。
〔態様23〕本発明化合物において、R及びRが、各々独立して、水素原子である化合物。
〔態様24〕態様23において、Rが水素原子である化合物。
〔態様25〕態様23において、Rがメチル基である化合物。
〔態様26〕態様23において、Rが水素原子、又は1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基である化合物。
〔態様27〕態様23において、Rが1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基である化合物。
〔態様28〕態様23において、Rが水素原子、又はC1−C3アルキル基である化合物。
〔態様29〕態様23において、RがC1−C3アルキル基である化合物。
〔態様30〕態様23において、Rが水素原子、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、又はシクロプロピル基である化合物。
〔態様31〕態様23において、Rが水素原子、塩素原子、フッ素原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、又はシクロプロピル基である化合物。
〔態様32〕態様23において、Rが水素原子、又はメチル基である化合物。
〔態様33〕態様23において、Rがメチル基である化合物。
〔態様34〕態様4において、Rが水素原子である化合物。
〔態様35〕態様5において、Rが水素原子である化合物。
〔態様36〕態様6において、Rが水素原子である化合物。
〔態様37〕態様7において、Rが水素原子である化合物。
〔態様38〕態様8において、Rが水素原子である化合物。
〔態様39〕態様9において、Rが水素原子である化合物。
〔態様40〕態様10において、Rが水素原子である化合物。
〔態様41〕態様11において、Rが水素原子である化合物。
〔態様42〕態様15において、Rが水素原子である化合物。
〔態様43〕態様16において、Rが水素原子である化合物。
〔態様44〕態様17において、Rが水素原子である化合物。
〔態様45〕態様18において、R4が水素原子である化合物。
〔態様46〕態様19において、Rが水素原子である化合物。
〔態様47〕態様20において、Rが水素原子である化合物。
〔態様48〕態様21において、Rが水素原子である化合物。
〔態様49〕態様22において、Rが水素原子である化合物。
〔態様50〕態様26において、Rが水素原子である化合物。
〔態様51〕態様27において、Rが水素原子である化合物。
〔態様52〕態様28において、Rが水素原子である化合物。
〔態様53〕態様29において、Rが水素原子である化合物。
〔態様54〕態様30において、Rが水素原子である化合物。
〔態様55〕態様31において、Rが水素原子である化合物。
〔態様56〕態様32において、Rが水素原子である化合物。
〔態様57〕態様33において、Rが水素原子である化合物。
〔態様58〕態様1から57いずれか1つにおいて、Rがメチル基、又はエチル基である化合物。
〔態様59〕態様1から57いずれか1つにおいて、Rがメチル基である化合物。
〔態様60〕態様1から57いずれか1つにおいて、Rがエチル基である化合物。
〔態様61〕態様1から57いずれか1つにおいて、Rがメチル基、又はエチル基であり、nが1である化合物。
〔態様62〕態様1から57いずれか1つにおいて、Rがメチル基であり、nが1である化合物。
〔態様63〕態様1から57いずれか1つにおいて、Rがエチル基であり、nが1である化合物。
〔態様64〕態様1から57いずれか1つにおいて、Rがメチル基、又はエチル基であり、nが2である化合物。
〔態様65〕態様1から57いずれか1つにおいて、Rがメチル基であり、nが2である化合物。
〔態様66〕態様1から57いずれか1つにおいて、Rがエチル基であり、nが2である化合物。
〔態様67〕本発明化合物において、Rがメチル基、又はエチル基である化合物。
〔態様68〕本発明化合物において、Rがメチル基である化合物。
〔態様69〕本発明化合物において、Rがエチル基である化合物。
〔態様70〕本発明化合物において、Rがメチル基、又はエチル基であり、nが1である化合物。
〔態様71〕本発明化合物において、Rがメチル基であり、nが1である化合物。
〔態様72〕本発明化合物において、Rがエチル基であり、nが1である化合物。
〔態様73〕本発明化合物において、Rがメチル基、又はエチル基であり、nが2である化合物。
〔態様74〕本発明化合物において、Rがメチル基であり、nが2である化合物。
〔態様75〕本発明化合物において、Rがエチル基であり、nが2である化合物。
〔態様76〕本発明化合物において、Rがメチル基、又はエチル基であり、Rが1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基、又は水素原子である化合物。
〔態様77〕本発明化合物において、Rがメチル基、又はエチル基であり、RがC1−C3アルキル基、又は水素原子である化合物。
〔態様78〕本発明化合物において、Rがメチル基、又はエチル基であり、R及びRが、各々独立して水素原子、ハロゲン原子、又はメチル基を表し、RがC1−C3アルキル基、又は水素原子である化合物。
〔態様79〕本発明化合物において、Rがメチル基、又はエチル基であり、R及びRが、各々独立して水素原子、ハロゲン原子、又はメチル基を表し、Rが水素原子、又はメチル基である化合物。
〔態様80〕本発明化合物において、Rがメチル基であり、nが1であり、Rが1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基、又は水素原子である化合物。
〔態様81〕本発明化合物において、Rがメチル基であり、nが1であり、RがC1−C3アルキル基、又は水素原子である化合物。
〔態様82〕本発明化合物において、Rがメチル基であり、nが1であり、R及びRが、各々独立して水素原子、ハロゲン原子、又はメチル基を表し、RがC1−C3アルキル基、又は水素原子である化合物。
〔態様83〕本発明化合物において、Rがメチル基であり、nが1であり、R及びRが、各々独立して水素原子、ハロゲン原子、又はメチル基を表し、Rが水素原子、又はメチル基である化合物。
〔態様84〕本発明化合物において、Rがエチル基であり、nが1であり、Rが1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基、又は水素原子である化合物。
〔態様85〕本発明化合物において、Rがエチル基であり、nが1であり、RがC1−C3アルキル基、又は水素原子である化合物。
〔態様86〕本発明化合物において、Rがエチル基であり、nが1であり、R及びRが、各々独立して水素原子、ハロゲン原子、又はメチル基を表し、RがC1−C3アルキル基、又は水素原子である化合物。
〔態様87〕本発明化合物において、Rがエチル基であり、nが1であり、R及びRが、各々独立して水素原子、ハロゲン原子、又はメチル基を表し、Rが水素原子、又はメチル基である化合物。
〔態様88〕本発明化合物において、Rがメチル基であり、nが2であり、Rが1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基、又は水素原子である化合物。
〔態様89〕本発明化合物において、Rがメチル基であり、nが2であり、RがC1−C3アルキル基、又は水素原子である化合物。
〔態様90〕本発明化合物において、Rがメチル基であり、nが2であり、RがC1−C3アルキル基である化合物。
〔態様91〕本発明化合物において、Rがメチル基であり、nが2であり、Rがメチル基である化合物。
〔態様92〕本発明化合物において、Rがメチル基であり、nが2であり、R及びRが、各々独立して水素原子、ハロゲン原子、又はメチル基を表し、RがC1−C3アルキル基、又は水素原子である化合物。
〔態様93〕本発明化合物において、Rがメチル基であり、nが2であり、R及びRが、各々独立して水素原子、ハロゲン原子、又はメチル基を表し、Rが水素原子、又はメチル基である化合物。
〔態様94〕本発明化合物において、Rがメチル基であり、nが2であり、R及びRが、各々独立して水素原子、ハロゲン原子、又はメチル基を表し、RがC1−C3アルキル基である化合物。
〔態様95〕本発明化合物において、Rがメチル基であり、nが2であり、R及びRが、各々独立して水素原子、ハロゲン原子、又はメチル基を表し、Rがメチル基である化合物。
〔態様96〕本発明化合物において、Rがエチル基であり、nが2であり、Rが1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基、又は水素原子である化合物。
〔態様97〕本発明化合物において、Rがエチル基であり、nが2であり、RがC1−C3アルキル基、又は水素原子である化合物。
〔態様98〕本発明化合物において、Rがエチル基であり、nが2であり、RがC1−C3アルキル基である化合物。
〔態様99〕本発明化合物において、Rがエチル基であり、nが2であり、Rがメチル基である化合物。
〔態様100〕本発明化合物において、Rがエチル基であり、nが2であり、R及びRが、各々独立して水素原子、又はメチル基を表し、RがC1−C3アルキル基、又は水素原子である化合物。
〔態様101〕本発明化合物において、Rがエチル基であり、nが2であり、R及びRが、各々独立して水素原子、又はメチル基を表し、RがC1−C3アルキル基である化合物。
〔態様102〕本発明化合物において、Rがエチル基であり、nが2であり、R及びRが、各々独立して水素原子、又はメチル基を表し、Rがメチル基である化合物。
次に、化合物Aの製造法を説明する。
化合物Aは、例えば以下の製造法により製造することができる。
製造法A
本発明化合物は、式(A1)で示される化合物(以下、化合物(A1)と記す。)と式(A2)で示される化合物(以下、化合物(A2)と記す。)とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
Figure 2019528265
〔式中、X11は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メタンスルホニルオキシ基、又はp−トルエンスルホニルオキシ基を表し、その他の記号は前記と同じ意味を表す。〕
反応は、通常溶媒中で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えば、n−ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン等の炭化水素類、テトラヒドロフラン(以下、THFと記す。)、エチレングリコールジメチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル(以下、MTBEと記す。)等のエーテル類、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化脂肪族炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド(以下、DMFと記す。)、N−メチルピロリドン等のアミド類(以下、アミド類と記す。)、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類(以下、まとめてニトリル類と記す。)、及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド等が挙げられる。
反応には化合物(A1)1モルに対して、化合物(A2)が通常1〜10モルの割合の範囲、塩基が通常1〜10モルの割合の範囲で用いられる。
反応温度は通常−20〜150℃の範囲である。反応時間は通常0.1〜120時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物に水を加え、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより本発明化合物を得ることができる。
化合物(A2)は、公知化合物であるか、または公知の方法に準じて製造することができる。
参考製造法A
化合物(A1)は、式(B1)で示される化合物(以下、化合物(B1)と記す。)と式(B2)で示される化合物(以下、化合物(B2)と記す。)とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
Figure 2019528265
〔式中、X12は塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子を表し、その他の記号は前記と同じ意味を表す。〕
反応は、国際公開第2014/051165号に記載の製造法Aに準じる方法に従って実施することができる。また、化合物(A1)は国際公開第2014/051165号に記載の製造法F、又は製造法Gに準じる方法に従って製造することができる。
化合物(B2)は、国際公開第2014/051165に記載の参考製造法H、参考製造法K、若しくは参考製造法L、又は国際公開第2014/051165号に記載の参考製造法H、参考製造法K、若しくは参考製造法Lによって製造することができる。
参考製造法B
化合物(B1)は、式(B3)で示される化合物(以下、化合物(B3)と記す。)とピリジン塩酸塩を混合し、および得られた混合物を加熱することにより製造することができる。
Figure 2019528265
〔式中、記号は前記と同じ意味を表す。〕
化合物(B3)1モルに対して、ピリジン塩酸塩が通常1〜100モルの割合の範囲で使用される。
加熱温度は通常150℃〜300℃の範囲である。反応の加熱時間は通常0.1〜100時間の範囲である。
加熱終了後は、混合物に水を加え、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより化合物(B1)を得ることができる。
また、化合物(B3)は、国際公開第2014/051165号に記載の参考製造法AE、又は国際公開第2015/147314に記載の参考製造法Bによって製造することができる。
本発明防除剤は、通常、本発明化合物と、固体担体、液体担体、及び/又は界面活性剤等とを混合し、必要により固着剤、分散剤、安定剤等の他の製剤用補助剤を添加して、水和剤、顆粒水和剤、フロアブル剤、粒剤、ドライフロアブル剤、乳剤、水性液剤、油剤、くん煙剤、エアゾール剤、マイクロカプセル剤等に製剤化して用いる。これらの製剤には本発明化合物が重量比で通常0.1〜99%、好ましくは0.2〜90%の範囲で含有される。
固体担体としては、例えば、粘土類(例えば、カオリンクレー、珪藻土、合成含水酸化珪素、フバサミクレー、ベントナイト、酸性白土)、タルク類、その他の無機鉱物(例えば、セリサイト、石英粉末、硫黄粉末、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ)等の微粉末あるいは粒状物が挙げられる。
液体担体としては、例えば、水、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、ヘキサノール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、フェノキシエタノール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等)、芳香族炭化水素類(トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ドデシルベンゼン、フェニルキシリルエタン、メチルナフタレン等)、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸エチル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等)、ニトリル類、エーテル類(ジイソプロピルエーテル、1,4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール等)、酸アミド類、及びスルホキシド類が挙げられる。
界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類及びそのポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘導体が挙げられる。
その他の製剤用補助剤としては、例えば、固着剤、分散剤、安定剤が挙げられる。具体的には例えば、カゼイン、ゼラチン、多糖類(例えば、デンプン、アラビヤガム、セルロース誘導体、アルギン酸)、リグニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶性高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類)、酸性リン酸イソプロピル、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノールと3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールとの混合物)、植物油、鉱物油、脂肪酸等が挙げられる。
本発明化合物と混合して用いることができるオイル、又は界面活性剤としては、例えば、Nimbus(登録商標)、Assist(登録商標)、Aureo(登録商標)、Iharol(登録商標)、Silwet L−77(登録商標)、BreakThru(登録商標)、SundanceII(登録商標)、Induce(登録商標)、Penetrator(登録商標)、AgriDex(登録商標)、Lutensol A8(登録商標)、NP−7(登録商標)、Triton(登録商標)、Nufilm(登録商標)、Emulgator NP7(登録商標)、Emulad(登録商標)、TRITON X 45(登録商標)、AGRAL 90(登録商標)、AGROTIN(登録商標)、ARPON(登録商標)、EnSpray N(登録商標)、BANOLE(登録商標)などが挙げられる。
本発明化合物は本発明防除剤として施用し得る。本発明防除剤が施用される方法としては、施用形態が実質的に本発明防除剤が施用され得る形態であればその方法は特に限定されないが、例えば茎葉散布等の植物体への処理、土壌処理等の植物の栽培地への処理、種子消毒等の種子への処理等が挙げられる。
本発明の防除方法における、本発明化合物の処理量は、処理する植物の種類、防除対象である植物病害の種類や発生頻度、製剤形態、処理時期、処理方法、処理場所、気象条件等によっても異なる。例えば、本発明化合物を植物の茎葉に処理する場合又は植物を栽培する土壌に処理する場合は、本発明化合物の処理量は、1,000m2あたり、通常1〜500gの範囲である。
乳剤、水和剤、フロアブル剤等は通常水で希釈して散布することにより処理する。この場合、本発明化合物の濃度は、通常0.0005〜2重量%である。粉剤、粒剤等は通常希釈することなくそのまま処理する。
本発明化合物は、畑、水田、芝生、果樹園等の農耕地における植物病害の防除剤として使用することができる。本発明化合物は、以下に挙げられる「植物」等を栽培する農耕地等において、当該農耕地等で発生する病害を防除することができる。
農作物:トウモロコシ、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、ソルガム、ワタ、ダイズ、ピーナッツ、ソバ、テンサイ、ナタネ、ヒマワリ、サトウキビ、タバコ等、
野菜:ナス科野菜(ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモ等)、ウリ科野菜(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロン等)、アブラナ科野菜(ダイコン、カブ、セイヨウワサビ、コ−ルラビ、ハクサイ、キャベツ、カラシナ、ブロッコリー、カリフラワー等)、キク科野菜(ゴボウ、シュンギク、アーティチョーク、レタス等)、ユリ科野菜(ネギ、タマネギ、ニンニク、アスパラガス)、セリ科野菜(ニンジン、パセリ、セロリ、アメリカボウフウ等)、アカザ科野菜(ホウレンソウ、フダンソウ等)、シソ科野菜(シソ、ミント、バジル等)、イチゴ、サツマイモ、ヤマノイモ、サトイモ等、花卉、観葉植物、
果樹:仁果類(リンゴ、セイヨウナシ、ニホンナシ、カリン、マルメロ等)、核果類(モモ、スモモ、ネクタリン、ウメ、オウトウ、アンズ、プルーン等)、カンキツ類(ウンシュウミカン、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等)、堅果類(クリ、クルミ、ハシバミ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツ等)、液果類(ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ラズベリー等)、ブドウ、カキ、オリーブ、ビワ、バナナ、コーヒー、ナツメヤシ、ココヤシ等、
果樹以外の樹;チャ、クワ、花木、街路樹(トネリコ、カバノキ、ハナミズキ、ユーカリ、イチョウ、ライラック、カエデ、カシ、ポプラ、ハナズオウ、フウ、プラタナス、ケヤキ、クロベ、モミノキ、ツガ、ネズ、マツ、トウヒ、イチイ)等。
上記「植物」には遺伝子組換え作物も含まれる。
本発明化合物により防除することができる植物病害としては、例えば糸状菌、細菌等の植物病原菌に由来する病害が挙げられ、具体的には例えば、以下のものが挙げられるが、これらに限定されない。以下の括弧内の記載は、対応する植物病害を引き起こす病原菌の学名を示す。
イネの病害:いもち病(Magnaporthe grisea)、ごま葉枯病(Cochliobolus miyabeanus)、紋枯病(Rhizoctonia solani)、馬鹿苗病(Gibberella fujikuroi)、黄化萎縮病(Sclerophthora macrospora);
コムギの病害:うどんこ病(Blumeriagraminis)、赤かび病(Fusarium graminearum、Fusarium avenaceum、Fusarium culmorum、Microdochium nivale)、黄さび病(Puccinia striiformis)、黒さび病(Puccinia graminis)、赤さび病(Puccinia recondita)、紅色雪腐病(Microdochium nivale、 Microdochium majus)、雪腐小粒菌核病(Typhula incarnata、Typhula ishikariensis)、裸黒穂病(Ustilago tritici)、なまぐさ黒穂病(Tilletia caries、 Tilletia controversa)、眼紋病(Pseudocercosporella herpotrichoides)、葉枯病(Septoria tritici)、ふ枯病(Stagonospora nodorum)、黄斑病(Pyrenophora tritici-repentis)、リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)、立枯病(Gaeumannomyces graminis);
オオムギの病害:うどんこ病(Blumeria graminis)、赤かび病(Fusarium graminearum、Fusarium avenaceum、Fusarium culmorum、Microdochium nivale)、黄さび病(Puccinia striiformis)、黒さび病(Puccinia graminis)、赤さび病(Puccinia hordei)、小さび病(Puccinia hordei)、裸黒穂病(Ustilago nuda)、雲形病(Rhynchosporium secalis)、網斑病(Pyrenophora teres)、斑点病(Cochliobolus sativus)、斑葉病(Pyrenophora graminea)、ラムラリアリーフスポット病(Ramularia collo-cygni)、リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani);
トウモロコシの病害:さび病(Puccinia sorghi)、南方さび病(Puccinia polysora)、すす紋病(Setosphaeria turcica)、熱帯性さび病(Physopella zeae)、ごま葉枯病(Cochliobolus heterostrophus)、炭そ病(Colletotrichum graminicola)、グレーリーフスポット病(Cercospora zeae-maydis)、褐斑病(Kabatiella zeae)、ファエオスファエリアリーフスポット病(Phaeosphaeria maydis)、ディプローディア病(Stenocarpella maydis、Stenocarpella macrospora)、ストークロット病(Fusarium graminearum、Fusarium verticilioides、Colletotrichum graminicola)、黒穂病(Ustilago maydis);
ワタの病害:炭そ病(Colletotrichum gossypii)、白かび病(Ramularia areola)、黒斑病(Alternaria macrospora、Alternaria gossypii)、Thielaviopsis属菌によるBlack root rot病 (Thielaviopsis basicola);
コーヒーの病害:さび病(Hemileia vastatrix)、リーフスポット病(Cercospora coffeicola);
ナタネの病害:菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、黒斑病(Alternaria brassicae)、根朽病(Phoma lingam);
サトウキビの病害:さび病 (Puccinia melanocephela、Puccinia kuehnii)、黒穂病 (Ustilago scitaminea);
ヒマワリの病害:さび病 (Puccinia helianthi)、べと病(Plasmopara halstedii);
カンキツ類の病害:黒点病(Diaporthe citri)、そうか病(Elsinoe fawcetti)、果実腐敗病(Penicillium digitatum、Penicillium italicum)、疫病 (Phytophthora parasitica、Phytophthora citrophthora);
リンゴの病害:モニリア病(Monilinia mali)、腐らん病(Valsa ceratosperma)、うどんこ病(Podosphaera leucotricha)、斑点落葉病(Alternaria alternata apple pathotype)、黒星病(Venturia inaequalis)、炭そ病(Glomerella cingulata)、褐斑病(Diplocarpon mali)、輪紋病(Botryosphaeria berengeriana)、疫病 (Phytophtora cactorum);
ナシの病害:黒星病(Venturia nashicola、Venturia pirina)、黒斑病(Alternaria alternata Japanese pear pathotype)、赤星病(Gymnosporangium haraeanum);
モモの病害:灰星病(Monilinia fructicola)、黒星病(Cladosporium carpophilum)、フォモプシス腐敗病(Phomopsis sp.);
ブドウの病害:黒とう病(Elsinoe ampelina)、晩腐病(Glomerella cingulata)、うどんこ病(Uncinula necator)、さび病(Phakopsora ampelopsidis)、ブラックロット病(Guignardia bidwellii)、べと病(Plasmopara viticola);
カキの病害:炭そ病(Gloeosporium kaki)、落葉病(Cercospora kaki、Mycosphaerella nawae);
ウリ類の病害:炭そ病(Colletotrichum lagenarium)、うどんこ病(Sphaerotheca fuliginea)、つる枯病(Didymella bryoniae)、褐斑病(Corynespora cassiicola)、つる割病(Fusarium oxysporum)、べと病(Pseudoperonospora cubensis)、疫病(Phytophthora sp.)、苗立枯病(Pythium sp.);
トマトの病害:輪紋病(Alternaria solani)、葉かび病(Cladosporium fulvum)、すすかび病(Pseudocercospora fuligena)、疫病(Phytophthora infestans)、うどんこ病(Leveillula taurica);
ナスの病害:褐紋病(Phomopsis vexans)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum);
アブラナ科野菜の病害:黒斑病(Alternaria japonica)、白斑病(Cercosporella brassicae)、根こぶ病(Plasmodiophora brassicae)、べと病(Peronospora parasitica);
ネギの病害:さび病(Puccinia allii);
ダイズの病害:紫斑病(Cercospora kikuchii)、黒とう病(Elsinoe glycines)、黒点病(Diaporthe phaseolorum var. sojae)、さび病(Phakopsora pachyrhizi)、褐色輪紋病(Corynespora cassiicola)、炭疽病(Colletotrichum glycines、Colletotrichum truncatum)、葉腐病(Rhizoctonia solani)、褐紋病(Septoria glycines)、斑点病(Cercospora sojina)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、うどんこ病(Microsphaera diffusa)、茎疫病 (Phytophthora sojae)、べと病(Peronospora manshurica)、突然死病(Fusarium virguliforme);
インゲンの病害:菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、さび病(Uromyces appendiculatus)、角斑病(Phaeoisariopsis griseola)、炭そ病(Colletotrichum lindemuthianum);
ラッカセイの病害:黒渋病(Cercospora personata)、褐斑病(Cercospora arachidicola)、白絹病(Sclerotium rolfsii);
エンドウの病害:うどんこ病(Erysiphe pisi);
ジャガイモの病害:夏疫病(Alternaria solani)、疫病(Phytophthora infestans)、緋色腐敗病 (Phytophthora erythroseptica)、粉状そうか病 (Spongospora subterranean f. sp. subterranea)、半身萎凋病(Verticillium albo−atrum、Verticillium dahliae、Verticillium nigrescens);
イチゴの病害:うどんこ病(Sphaerotheca humuli);
チャの病害:網もち病(Exobasidium reticulatum)、白星病(Elsinoe leucospila)、輪斑病(Pestalotiopsis sp.)、炭そ病(Colletotrichum theae−sinensis);
タバコの病害:赤星病(Alternaria longipes)、炭そ病(Colletotrichum tabacum)、べと病(Peronospora tabacina)、疫病(Phytophthora nicotianae);
テンサイの病害:褐斑病(Cercospora beticola)、葉腐病(Thanatephorus cucumeris)、根腐病(Thanatephorus cucumeris)、黒根病(Aphanomyces cochlioides)、さび病(Uromyces betae);
バラの病害:黒星病(Diplocarpon rosae)、うどんこ病(Sphaerotheca pannosa);
キクの病害:褐斑病(Septoria chrysanthemi−indici)、白さび病(Puccinia horiana);
タマネギの病害:白斑葉枯病(Botrytis cinerea、Botrytis byssoidea、Botrytis squamosa)、灰色腐敗病(Botrytis allii)、小菌核性腐敗病(Botrytis squamosa);
種々の作物の病害:菌核病(Sclerotinia sclerotiorum);
ダイコンの病害:黒斑病(Alternaria brassicicola);
シバの病害:ダラースポット病(Sclerotinia homoeocarpa)、シバのブラウンパッチ病およびラージパッチ病(Rhizoctonia solani);並びに
バナナの病害:シガトカ病(Mycosphaerella fijiensis、Mycosphaerella musicola)。
Aspergillus属、Penicillium属、Fusarium属、Gibberella属、Tricoderma属、Thielaviopsis属、Rhizopus属、Mucor属、Corticium属、Phoma属、Rhizoctonia属、及びDiplodia属菌等によって引き起こされる、各種作物の種子病害又は生育初期の病害;
Polymixa属又はOlpidium属等によって媒介される各種作物のウイルス病;
イネの苗立枯細菌病(Burkholderia plantarii);
キュウリの斑点細菌病(Pseudomonas syringae pv. Lachrymans);
ナスの青枯病(Ralstonia solanacearum);
カンキツのかいよう病(Xanthomonas citiri);
ハクサイの軟腐病(Erwinia carotovora)等。
以下に製造例、参考製造例、製剤例及び試験例を用いることによって、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定されない。本明細書において「Me」はメチル基を表し、「Et」はエチル基を表す。
製造例1−1
500mgの中間体1A及びDMF10mLの混合物に氷冷下、水素化ナトリウム(油状、60%)0.09g加え、そして該化合物を室温で15分間攪拌した。この反応液にクロロメチルメチルエーテル0.9mLを滴下し、該混合物を室温で3時間攪拌した。この反応液に水を加え、そして該混合物をMTBEで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に付し、[表1]に記載の本発明化合物1を0.36g得た。
製造例1−2
製造例1−1に記載の方法に準じて製造した化合物と、その物性値を以下に示す。
式(I)
Figure 2019528265
で示される化合物において、R1、R2、R3、R4、R5及びnの組合せが[表1]に記載のいずれか1つの組合せである化合物。
なお、本発明化合物1とは、式(I)で示される化合物において、R1、R2、R3、R4、R5及びnの組合せが[表1]の本発明化合物1に記載の組み合わせである化合物を表す。
例えば、本発明化合物1は、下記の化合物である。
Figure 2019528265
Figure 2019528265
本発明化合物1:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.61 (1H, s), 7.58-7.56 (2H, m), 7.43-7.41 (2H, m), 7.30-7.27 (1H, m), 6.87 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.56 (1H, d, J = 2.3 Hz), 5.41 (2H, s), 5.07 (2H, s), 3.62 (3H, s), 3.37 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.13 (3H, s).
本発明化合物2:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.58-7.55 (1H, m), 7.52 (1H, dd, J = 8.5, 2.3 Hz), 7.42-7.41 (2H, m), 7.29-7.28 (1H, m), 6.85 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.32 (1H, s), 5.39 (2H, s), 5.06 (2H, s), 3.62 (3H, s), 3.35 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.37 (3H, s), 2.12 (3H, s).
本発明化合物3:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.48-7.47 (1H, m), 7.45-7.38 (4H, m), 7.29-7.27 (1H, m), 6.89 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.35 (2H, s), 5.07 (2H, s), 3.63 (3H, s), 3.36 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.22 (3H, s), 2.13 (3H, s).
本発明化合物4:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.58-7.57 (1H, m), 7.43-7.38 (2H, m), 7.32 (1H, s), 7.28-7.26 (1H, m), 6.71 (1H, s), 6.43 (1H, s), 5.42 (2H, s), 5.06 (2H, s), 3.64 (3H, s), 3.37 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.43 (3H, s), 2.08 (3H, s).
本発明化合物5:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.44-7.39 (2H, m), 7.28-7.26 (2H, m), 6.69 (1H, s), 6.18 (1H, s), 5.40 (2H, s), 5.04 (2H, s), 3.64 (3H, s), 3.35 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.41 (3H, s), 2.38 (3H, s), 2.06 (3H, s).
本発明化合物6:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.60 (1H, s), 7.57-7.55 (2H, m), 7.44-7.39 (2H, m), 7.29-7.27 (1H, m), 6.86 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.54 (1H, d, J = 2.3 Hz), 5.45 (2H, s), 5.07 (2H, s), 3.62 (3H, s), 3.58 (2H, q, J = 7.0 Hz), 2.51 (3H, s), 2.13 (3H, s), 1.18 (3H, t, J = 7.0 Hz).
本発明化合物7:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.55 (1H, s), 7.51 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.46-7.37 (2H, m), 7.31-7.27 (1H, m), 6.85 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.30 (1H, s), 5.43 (2H, s), 5.06 (2H, s), 3.61 (3H, s), 3.56 (2H, q, J = 7.0 Hz), 2.51 (3H, s), 2.37 (3H, s), 2.12 (3H, s), 1.16 (3H, t, J = 7.0 Hz).
本発明化合物8:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.47-7.46 (1H, m), 7.44-7.38 (4H, m), 7.29-7.27 (1H, m), 6.88 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.39 (2H, s), 5.07 (2H, s), 3.63 (3H, s), 3.57 (2H, q, J = 7.0 Hz), 2.51 (3H, s), 2.22 (3H, s), 2.13 (3H, s), 1.18 (3H, t, J = 7.0 Hz).
本発明化合物9:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.44-7.39 (2H, m), 7.28-7.27 (2H, m), 6.69 (1H, s), 6.17 (1H, s), 5.45 (2H, s), 5.04 (2H, s), 3.64 (3H, s), 3.57 (2H, q, J = 7.1 Hz), 2.51 (3H, s), 2.41 (3H, s), 2.39 (3H, s), 2.06 (3H, s), 1.17 (3H, t, J = 7.0 Hz).
本発明化合物10:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.57 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.54-7.51 (1H, m), 7.46 (1H, d, J = 2.3 Hz), 7.44-7.39 (2H, m), 7.29-7.26 (1H, m), 6.85 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.45 (1H, d, J = 2.3 Hz), 5.06 (2H, s), 4.31 (2H, t, J = 5.3 Hz), 3.78 (2H, t, J = 5.3 Hz), 3.62 (3H, s), 3.34 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.12 (3H, s).
本発明化合物11:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.54-7.53 (1H, m), 7.50-7.47 (1H, m), 7.44-7.39 (2H, m), 7.28-7.27 (1H, m), 6.84 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.21 (1H, s), 5.05 (2H, s), 4.21 (2H, t, J = 5.5 Hz), 3.77 (2H, t, J = 5.5 Hz), 3.61 (3H, s), 3.31 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.32 (3H, s), 2.11 (3H, s).
本発明化合物12:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.47-7.39 (4H, m), 7.30-7.27 (2H, m), 6.87 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.06 (2H, s), 4.25 (2H, t, J = 5.3 Hz), 3.76 (2H, t, J = 5.3 Hz), 3.62 (3H, s), 3.35 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.19 (3H, s), 2.12 (3H, s).
本発明化合物13:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.43-7.38 (2H, m), 7.29-7.26 (2H, m), 6.69 (1H, s), 6.08 (1H, s), 5.04 (2H, s), 4.22 (2H, t, J = 5.7 Hz), 3.78 (2H, t, J = 5.7 Hz), 3.64 (3H, s), 3.31 (3H, s), 2.50 (3H, s), 2.42 (3H, s), 2.33 (3H, s), 2.06 (3H, s).
本発明化合物14:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.58-7.57 (1H, m), 7.54-7.52 (1H, m), 7.48 (1H, d, J = 2.3 Hz), 7.44-7.39 (2H, m), 7.28-7.27 (1H, m), 6.85 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.44 (1H, d, J = 2.3 Hz), 5.06 (2H, s), 4.31 (2H, t, J = 5.3 Hz), 3.81 (2H, t, J = 5.3 Hz), 3.62 (3H, s), 3.46 (2H, q, J = 7.0 Hz), 2.51 (3H, s), 2.12 (3H, s), 1.16 (3H, t, J = 7.0 Hz).
本発明化合物15:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.44-7.38 (2H, m), 7.29-7.26 (2H, m), 6.69 (1H, s), 6.07 (1H, s), 5.04 (2H, s), 4.22 (2H, t, J = 5.8 Hz), 3.81 (2H, t, J = 5.8 Hz), 3.64 (3H, s), 3.44 (2H, q, J = 7.0 Hz), 2.50 (3H, s), 2.41 (3H, s), 2.34 (3H, s), 2.06 (3H, s), 1.14 (3H, t, J = 7.0 Hz).
本発明化合物16:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.72 (1H, d, J = 7.1 Hz), 7.56-7.47 (3H, m), 7.30 (1H, s), 6.66 (1H, s), 6.18 (1H, s), 5.40 (2H, s), 5.16 (2H, s), 3.69 (3H, s), 3.36 (3H, s), 2.39 (3H, s), 2.38 (3H, s), 2.16 (3H, s).
本発明化合物17:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.72 (1H, d, J = 7.1 Hz), 7.56-7.47 (3H, m), 7.29 (1H, s), 6.66 (1H, s), 6.16 (1H, s), 5.45 (2H, s), 5.16 (2H, s), 3.69 (3H, s), 3.58 (2H, q, J = 7.0 Hz), 2.39 (6H, s), 2.16 (3H, s), 1.17 (3H, t, J = 7.0 Hz).
本発明化合物18:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.56-7.55 (1H, m), 7.51 (1H, dd, J = 8.5, 2.3 Hz), 7.45-7.39 (2H, m), 7.29-7.26 (1H, m), 6.86 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.50 (1H, s), 5.45 (2H, s), 5.07 (2H, s), 3.62 (3H, s), 3.41 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.12 (3H, s).
本発明化合物19:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.55 (1H, s), 7.52-7.49 (1H, m), 7.46-7.38 (2H, m), 7.31-7.27 (1H, m), 6.86 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.49 (1H, s), 5.49 (2H, s), 5.07 (2H, s), 3.66-3.61 (5H, m), 2.51 (3H, s), 2.13 (3H, s), 1.20 (3H, t, J = 7.0 Hz).
本発明化合物20:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.52 (1H, s), 7.48 (1H, dd, J = 8.4, 2.3 Hz), 7.44-7.39 (2H, m), 7.30-7.28 (1H, m), 6.85 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.41 (1H, s), 5.06 (2H, s), 4.32 (2H, t, J = 5.9 Hz), 3.81 (2H, t, J = 5.9 Hz), 3.62 (3H, s), 3.35 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.12 (3H, s).
本発明化合物21:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.47-7.41 (2H, m), 7.29 (1H, dd, J = 7.0, 2.4 Hz), 7.23-7.20 (1H, m), 7.17-7.16 (1H, m), 6.92 (1H, d, J = 8.5 Hz), 5.12 (2H, s), 5.07 (2H, s), 3.66 (3H, s), 3.40 (3H, s), 2.53 (3H, s), 2.13 (3H, s), 1.94 (3H, s).
本発明化合物22:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.47-7.42 (2H, m), 7.29 (1H, dd, J = 6.9, 2.3 Hz), 7.24 (1H, dd, J = 8.5, 2.3 Hz), 7.18 (1H, d, J = 2.3 Hz), 6.93 (1H, d, J = 8.2 Hz), 5.16 (2H, s), 5.08 (2H, s), 3.66-3.60 (5H, m), 2.53 (3H, s), 2.13 (3H, s), 1.94 (3H, s), 1.18 (3H, t, J = 7.1 Hz).
本発明化合物23:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.56-7.55 (1H, m), 7.50 (1H, dd, J = 8.4, 1.8 Hz), 7.45-7.39 (2H, m), 7.29-7.26 (1H, m), 6.85 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.02 (1H, d, J = 5.7 Hz), 5.34 (2H, s), 5.07 (2H, s), 3.62 (3H, s), 3.41 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.12 (3H, s).
本発明化合物24:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.54 (1H, s), 7.49 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.44-7.39 (2H, m), 7.28-7.27 (1H, m), 6.85 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.01 (1H, d, J = 5.4 Hz), 5.38 (2H, s), 5.06 (2H, s), 3.66-3.61 (5H, m), 2.51 (3H, s), 2.12 (3H, s), 1.20 (3H, t, J = 7.0 Hz).
製造例2−1
0.47gの本発明化合物1、N−クロロスクシンイミド0.14g、及びDMF2.5mLの混合物を40℃で2時間攪拌した。この反応液に水を加え、該混合物をMTBEで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に付し、[表2]に記載の本発明化合物25を0.36g得た。
製造例2−2
製造例2−1に記載の方法に準じて製造した化合物と、その物性値を以下に示す。
式(I)で示される化合物において、R1、R2、R3、R4、R5及びnが[表2]に記載のいずれか1つの組み合わせである化合物。
例えば本発明化合物25は、下記の化合物である。
Figure 2019528265
Figure 2019528265
本発明化合物25:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.69 (1H, dd, J = 8.4, 2.3 Hz), 7.66-7.64 (1H, m), 7.62 (1H, s), 7.45-7.40 (2H, m), 7.28 (1H, dd, J = 6.8, 2.5 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.35 (2H, s), 5.08 (2H, s), 3.63 (3H, s), 3.37 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.14 (3H, s).
本発明化合物26:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.46-7.41 (2H, m), 7.36 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.32 (1H, s), 7.30-7.28 (1H, m), 6.95 (1H, d, J = 8.6 Hz), 5.25 (2H, s), 5.08 (2H, s), 3.66-3.60 (5H, m), 2.53 (3H, s), 2.29 (3H, s), 2.14 (3H, s), 1.19 (3H, t, J = 7.0 Hz).
製造例3
0.59gの本発明化合物2、N−ブロモスクシンイミド0.23g、及びクロロホルム3mLの混合物を室温で1時間攪拌した。この反応液に水を加え、そして該混合物をクロロホルムで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に付し、下記で示される本発明化合物27を0.5g得た。
Figure 2019528265
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.66 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.60 (1H, s), 7.46-7.39 (2H, m), 7.33-7.27 (1H, m), 6.90 (1H, d, J = 8.5 Hz), 5.41 (2H, s), 5.07 (2H, s), 3.63 (3H, s), 3.35 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.38 (3H, s), 2.13 (3H, s).
製造例4
0.5gの本発明化合物27、メチルボロン酸0.23g、炭酸セシウム1.27g、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド・ジクロロメタン付加物0.08g、及び1,2−ジメトキシエタン5mLの混合物を2時間還流下攪拌した。この反応液をセライト(登録商標)でろ過した後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に付し、下記で示される本発明化合物28を0.5g得た。
Figure 2019528265
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.43-7.37 (4H, m), 7.29-7.27 (1H, m), 6.88 (1H, d, J = 8.5 Hz), 5.38 (2H, s), 5.06 (2H, s), 3.63 (3H, s), 3.33 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.28 (3H, s), 2.13 (3H, s), 2.11 (3H, s).
次に、上記の本発明化合物の製造中間体についての参考製造例を示す。
参考製造例1−1
10gの中間体8A及びエタノール40mLの混合物に、ヒドラジン一水和物8.5mLを加えて、そして該混合物を室温で終夜撹拌した。この反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をヘキサンで洗浄し、次にヘキサン:MTBE=10:1混合液で洗浄し、[表3]に記載の中間体2Aを16.2g得た。
参考製造例1−2
参考製造例1−1に記載の方法に準じて製造した化合物及びその物性値を以下に示す。
式(aA)
Figure 2019528265
で示される化合物において、R3及びR4が[表3]に記載のいずれか1つの組み合わせである化合物。
Figure 2019528265
中間体1A:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.58 (1H, s), 7.48 (2H, d, J = 6.4 Hz), 7.43 (2H, t, J = 7.6 Hz), 7.28 (1H, d, J = 2 Hz), 6.87 (1H, d, J = 9.2 Hz), 6.51 (1H, s), 5.07 (2H, s), 3.61 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.13 (3H, s).
中間体2A:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.62 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.43 (2H, m), 7.29 (1H, m), 7.19 (1H, s), 6.73 (1H, s), 6.37 (1H, d, J = 1.8 Hz), 5.06 (2H, s), 3.65 (3H, s), 2.52 (3H, s), 2.39 (3H, s), 2.08 (3H, s).
参考製造例2
10gの中間体6A、及びN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール18mLの混合物を24時間加熱還流下攪拌した。この反応液を減圧下濃縮し、エタノール30mL及び、ヒドラジン一水和物5mLを加え、そして該混合物を室温で6時間撹拌した。この混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下記で示される中間体3Aを5.5g得た。
Figure 2019528265
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.46-7.40 (3H, m), 7.32 (2H, s), 7.28 (1H, dd, J = 7.0, 2.5 Hz), 6.91 (1H, d, J = 9.1 Hz), 5.08 (2H, s), 3.63 (3H, s), 2.52 (3H, s), 2.21 (3H, s), 2.14 (3H, s).
参考製造例3−1
1−(2,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)エタノン15.0g、1−{2−(ブロモメチル)−3−メチルフェニル}−4−メチル−4,5−ジヒドロテトラゾール−5−オン25g、炭酸カリウム18g、及びアセトニトリル130mgの混合物を5時間加熱還流下攪拌した。この反応液をセライト(登録商標)でろ過した後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣に酢酸エチルを加え、そして該混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。この有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮し、[表4]に記載の中間体5Aを29.0g得た。
参考製造例3−2
参考製造例3−1に記載の方法に準じて製造した化合物及びその物性値を以下に示す。
式(bA)
Figure 2019528265
で示される化合物において、R4およびR6が[表4]に記載のいずれか1つの組み合わせである化合物。
Figure 2019528265
中間体4A:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.80-7.75 (2H, m), 7.46-7.40 (2H, m), 7.28 (1H, dd, J = 2, 7.6 Hz), 6.86 (1H, d, J = 8.8 Hz), 5.11 (2H, s), 3.62 (3H, s), 2.54 (3H, s), 2.50 (3H, s), 2.12 (3H, s).
中間体5A:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.53 (1H, s), 7.46-7.40 (2H, m), 7.28 (1H, dd, J = 7.2, 2.3 Hz), 6.66 (1H, s), 5.08 (2H, s), 3.64 (3H, s), 2.55 (3H, s), 2.53 (3H, s), 2.50 (3H, s), 2.09 (3H, s).
中間体6A:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.80 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.77-7.74 (1H, m), 7.45-7.41 (2H, m), 7.29 (1H, d, J = 7.3 Hz), 6.86 (1H, d, J = 8.5 Hz), 5.11 (2H, s), 3.62 (3H, s), 2.94 (2H, q, J = 7.3 Hz), 2.50 (3H, s), 2.12 (3H, s), 1.20 (3H, t, J = 7.3 Hz).
参考製造例4−1
10gの中間体5A、及びN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール14mLの混合物を24時間加熱還流下攪拌した。この反応液を減圧下濃縮し、[表5]に記載の中間体8Aを得た。
参考製造例4−2
参考製造例4−1に記載の方法に準じて製造した化合物及びその物性値を以下に示す。
式(cA)
Figure 2019528265
で示される化合物において、R4およびR7が[表5]に記載のいずれかの組み合わせである化合物。
Figure 2019528265
中間体7A:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.79-7.71 (3H, m), 7.59-7.39 (2H, m), 7.31-7.28 (1H, m), 6.84 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.69 (1H, d, J = 12.4 Hz), 5.09 (2H, s), 3.63 (3H, s), 3.03-2.88 (6H, m), 2.50 (3H, s), 2.09 (3H, s).
中間体8A:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.46-7.40 (3H, m), 7.27 (1H, dd, J = 6.7, 2.6 Hz), 7.14 (1H, s), 6.64 (1H, s), 5.35 (1H, d, J = 12.7 Hz), 5.04 (2H, s), 3.65 (3H, s), 3.08 (3H, s),2.88 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.39 (3H, s), 1.88 (3H, s).
参考製造例5
10gの中間体4A及びTHF95mLの混合物に、水素化ナトリウム(油状、60%)2.6gを加えて、該混合物を室温で30分間撹拌した。この混合物に0.2gのジベンゾ−18−クラウン−6及び酢酸エチル7mLを加え、そして該混合物を4時間加熱還流した。この反応混合物に水を加え、次に3N塩酸を加えて酸性にした。この混合物を酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下記で示される中間体10Aを得た。
Figure 2019528265
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.72 (1H, dd, J = 8.5, 2.2 Hz), 7.67-7.66 (1H, m), 7.46-7.40 (2H, m), 7.29 (1H, dd, J = 7.1, 1.9 Hz), 6.88 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.11 (1H, s), 5.11 (2H, s), 4.81 (1H, s), 3.62 (3H, s), 2.50 (3H, s), 2.17 (3H, s), 2.12 (3H, s).
参考製造例6
10gの中間体10A及びエタノール30mLの混合物に、ヒドラジン一水和物5mLを加えて、該混合物を室温で1時間撹拌した。この反応液を減圧下濃縮した。得られた残渣をヘキサンで洗浄し、次にヘキサン:MTBE=10:1混合液で洗浄して、下記で示される中間体12Aを得た。
Figure 2019528265
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.45-7.42 (4H, m), 7.28-7.27 (1H, m), 6.86 (1H, d, J = 8.9 Hz), 6.26 (1H, s), 5.06 (2H, s), 3.61 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.33 (3H, s), 2.12 (3H, s).
参考製造例7
10gの中間体5A及びTHF100mLの混合物に氷冷下、水素化ナトリウム(油状、60%)2.5gを加えて、該混合物を室温で30分間攪拌した。この混合物に0.02gのジベンゾ−18−クラウン−6及び酢酸エチル4.8gを加え、該混合物を40℃で加熱還流下攪拌した。その後反応混合物にエタノール1.4gをゆっくり滴下した後、該混合物を6時間加熱還流下攪拌した。この反応混合物に水を加えて、該混合物を酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣に、エタノール50mL及びヒドラジン一水和物1.6gを加えて、該混合物を室温で撹拌した。得られた残渣をヘキサンで洗浄し、続いてヘキサン:MTBE=10:1混合液で洗浄して、下記で示される中間体13Aを得た。
Figure 2019528265
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.43-7.41 (2H, m), 7.29-7.28 (1H, m), 7.18-7.15 (1H, m), 6.71 (1H, s), 6.13 (1H, s), 5.05 (2H, s), 3.65 (3H, s), 2.52 (3H, s), 2.38 (3H, s), 2.35 (3H, s), 2.07 (3H, s).
参考製造例8
5−クロロ−4−ホルミル−3−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール100g、トルエン600mL、及びスルホラン480mLの混合物を攪拌しながら150℃のオイルバスで加熱し、トルエンを留去した。この混合物を室温まで冷却した後、この反応容器内を窒素ガス置換し、そこにフッ化カリウム55gを加えた。再びこの反応容器を150℃のオイルバスに浸し、全てのトルエンを留去した。その後、該混合物を200℃に昇温し3時間攪拌した。この反応混合物を室温まで冷却した後、そこに水を加えて、該混合物を酢酸エチルで抽出した。得られた混合物を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して、下記で示される中間体14Aを61g得た。
Figure 2019528265
1H-NMR (CDCl3) δ: 9.85 (1H, s), 7.56 (1H, dd, J = 8.4, 2.3 Hz), 7.52 (1H, d, J = 2.3 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.4 Hz), 3.88 (3H, s), 3.82 (3H, s), 2.27 (3H, s).
参考製造例9
93gの中間体14A、及びトリフルオロ酢酸436gの混合物に、氷冷下、トリエチルシラン109gを40分かけて滴下した。この混合物を6時間加熱攪拌した後、減圧下濃縮した。得られた残渣に水200mLを加えて、該混合物を氷冷下pH=8になるまで炭酸ナトリウムを加えた。この混合物を酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣に酢酸450g及び47%臭化水素酸970gを順次加えて、該混合物を100℃で10時間攪拌した。この反応液を、体積が約半分になるまで減圧下濃縮した。この反応液にpH=7〜8になるまで3N水酸化ナトリウム水溶液を加えて、該混合物を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して、下記で示される中間体15Aを52.49g得た。
Figure 2019528265
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.43 (1H, s), 7.32 (1H, d, J = 7.9 Hz), 6.80 (1H, d, J = 7.9 Hz), 4.83 (1H, d, J = 5.9 Hz), 3.74 (3H, s), 2.29 (3H, s), 2.09 (3H, s).
参考製造例10−1
5−クロロ−3−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール3g、及びピリジン塩酸塩7.8gの混合物を200℃で2時間攪拌した。得られた混合物を室温まで冷却した後、そこに水を加えて、該混合物を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して、[表6]に記載の中間体16Aを1.92g得た。
参考製造例10−2
参考製造例10−1に記載の方法に準じて製造した化合物及びその物性値を以下に示す。
式(fA)
Figure 2019528265
で示される化合物において、R2およびR3が[表6]に記載のいずれかの組み合わせである化合物。
Figure 2019528265
中間体16A:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.30-7.28 (1H, m), 7.24 (1H, dd, J = 8.4, 2.2 Hz), 6.84 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.36 (1H, s), 2.30 (3H, s).
中間体19A:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.21 (1H, s), 7.17 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.87 (1H, d, J = 8.4 Hz), 2.31 (3H, s), 2.13 (3H, s).
中間体20A:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.28 (1H, s), 7.24 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.84 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.99 (1H, d, J = 5.9 Hz), 2.30 (3H, s).
参考製造例11
亜塩素酸ナトリウム21.9g、リン酸二水素ナトリウム・2水和物37.2g、2−メチル−2−ブテン68mL、THF100mL、tert−ブチルアルコール100mL、及び水33mLの混合物に、氷冷下、中間体14Aを20g加えて、該混合物を室温で1時間攪拌した。この反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣に水を加えて、該混合物を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を1N塩酸及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた固体をヘキサンで洗浄して、下記で示される中間体17Aを19.32g得た。
Figure 2019528265
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.52 (1H, dd, J = 8.4, 2.3 Hz), 7.46 (1H, d, J = 2.3 Hz), 6.85 (1H, d, J = 8.4 Hz), 3.86 (3H, s), 3.80 (3H, s), 2.24 (3H, s).
参考製造例12
5gの中間体17A、酢酸30mL、及び47%臭化水素酸30mLの混合物を110℃で8時間攪拌した。この反応液を氷冷し、そこに2N水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH=9にした。この混合物を酢酸エチルで抽出後、得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して、下記で示される中間体18Aを1.60g得た。
Figure 2019528265
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.52 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.42-7.39 (1H, m), 6.78 (1H, d, J = 8.2 Hz), 5.95 (1H, d, J = 5.7 Hz), 5.03 (1H, s), 3.76 (3H, d, J = 1.1 Hz), 2.28 (3H, s).
参考製造例13−1
1.92gの中間体16A、1−[2−(ブロモメチル)−3−メチルフェニル]−4−メチル−4,5−ジヒドロテトラゾール−5−オン2.48g、炭酸カリウム1.91g、及びアセトニトリル37mLの混合物を4時間加熱還流下攪拌した。この反応液をセライト(登録商標)でろ過した後、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して、[表7]に記載の中間体を0.99g得た。
参考製造例13−2
参考製造例13−1に記載の方法に準じて製造した化合物及びその物性値を以下に示す。
式(gA)
Figure 2019528265
で示される化合物において、R2、R3、R4およびR5が[表7]に記載のいずれかの組み合わせである化合物。
Figure 2019528265
中間体21A:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.43-7.42 (1H, m), 7.38-7.33 (3H, m), 7.21-7.20 (1H, m), 6.74 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.31 (1H, s), 5.45 (2H, s), 3.54 (3H, s), 2.59 (3H, s), 2.26 (3H, s).
中間体22A:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.45-7.41 (2H, m), 7.29-7.28 (1H, m), 7.24-7.23 (2H, m), 6.91 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.08 (2H, s), 3.63 (3H, s), 2.52 (3H, s), 2.13 (3H, s), 2.08 (3H, s).
中間体23A:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.52-7.41 (3H, m), 7.30-7.27 (2H, m), 6.88 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.99 (1H, d, J = 5.9 Hz), 5.08 (2H, s), 3.63 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.13 (3H, s).
中間体24A:
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.72 (1H, d, J = 7.2 Hz), 7.57-7.49 (4H, m), 6.68 (1H, s), 6.13 (1H, s), 5.17 (2H, s), 3.69 (3H, s), 2.36 (3H, s), 2.35 (3H, s), 2.16 (3H, s).
上記の方法に準じて、本発明化合物HA101−1〜HA109−120、HB101−1〜HB109−120、HC101−1〜HC109−120、及びHD101−1〜HD109−120(以下、本発明化合物Aと記す。)を得ることができる。
本発明化合物Aは、下記で示される式(HA101)〜式(HA109)、式(HB101)〜式(HB109)、式(HC101)〜式(HC109)、又は式(HD101)〜式(HD109)のいずれか1つで示される化合物において、R1、R2及びR3の組合せが、下記の置換基番号1〜120のいずれか1つの組合せである化合物を表す。
例えば本発明化合物HA104−5とは、式(HA104)で示される化合物において、置換基番号が5である化合物を表し、下記構造で示される化合物を表す。
Figure 2019528265
Figure 2019528265
Figure 2019528265
Figure 2019528265
Figure 2019528265
[置換基番号;R1,R2,R3
[1;CH3,H,H]、[2;CH3CH2,H,H]、[3;(CH3)2CH,H,H]、[4;CH3CH2CH2,H,H]、[5;CH2F,H,H]、[6;CHF2,H,H]、[7;CF3,H,H]、[8;CHF2CH2,H,H]、[9;CF3CH2,H,H]、[10;CHF2CF2,H,H]、[11;CF3CF2,H,H]、[12;CH2Cl,H,H]、[13;CHCl2,H,H]、[14;CCl3,H,H]、[15;CH2ClCH2,H,H]、[16;CHCl2CH2,H,H]、[17;CCl3CH2,H,H]、[18;CHCl2CCl2,H,H]、[19;CH3,CH3,H]、[20;CH3CH2,CH3,H]、[21;(CH3)2CH,CH3,H]、[22;CH3CH2CH2,CH3,H]、[23;CH2F,CH3,H]、[24;CHF2,CH3,H]、[25;CF3,CH3,H]、[26;CHF2CH2,CH3,H]、[27;CF3CH2,CH3,H]、[28;CHF2CF2,CH3,H]、[29;CF3CF2,CH3,H]、[30;CH2Cl,CH3,H]、[31;CHCl2,CH3,H]、[32;CCl3,CH3,H]、[33;CH2ClCH2,CH3,H]、[34;CHCl2CH2,CH3,H]、[35;CCl3CH2,CH3,H]、[36;CHCl2CCl2,CH3,H]、[37;CH3,H,CH3]、[38;CH3CH2,H,CH3]、[39;(CH3)2CH,H,CH3]、[40;CH3CH2CH2,H,CH3]、[41;CH2F,H,CH3]、[42;CHF2,H,CH3]、[43;CF3,H,CH3]、[44;CHF2CH2,H,CH3]、[45;CF3CH2,H,CH3]、[46;CHF2CF2,H,CH3]、[47;CF3CF2,H,CH3]、[48;CH2Cl,H,CH3]、[49;CHCl2,H,CH3]、[50;CCl3,H,CH3]、[51;CH2ClCH2,H,CH3]、[52;CHCl2CH2,H,CH3]、[53;CCl3CH2,H,CH3]、[54;CHCl2CCl2,H,CH3]、[55;CH3,CH3,CH3]、[56;CH3CH2,CH3,CH3]、[57;(CH3)2CH,CH3,CH3]、[58;CH3CH2CH2,CH3,CH3]、[59;CH2F,CH3,CH3]、[60;CHF2,CH3,CH3]、[61;CF3,CH3,CH3]、[62;CHF2CH2,CH3,CH3]、[63;CF3CH2,CH3,CH3]、[64;CHF2CF2,CH3,CH3]、[65;CF3CF2,CH3,CH3]、[66;CH2Cl,CH3,CH3]、[67;CHCl2,CH3,CH3]、[68;CCl3,CH3,CH3]、[69;CH2ClCH2,CH3,CH3]、[70;CHCl2CH2,CH3,CH3]、[71;CHCl2CCl2,CH3,CH3]、[72;CCl3CCl2,CH3,CH3]、[73;CH3,F,H]、[74;CH3CH2,F,H]、[75;(CH3)2CH,F,H]、[76;CH3CH2CH2,F,H]、[77;CH2F,Cl,H]、[78;CHF2,Cl,H]、[79;CF3,Cl,H]、[80;CHF2CH2,Cl,H]、[81;CF3CH2,Br,H]、[82;CHF2CF2,Br,H]、[83;CF3CF2,Br,H]、[84;CH2Cl,Br,H]、[85;CHCl2,F,CH3]、[86;CCl3,F,CH3]、[87;CH2ClCH2,F,CH3]、[88;CHCl2CH2,F,CH3]、[89;CHCl2CCl2,Cl,CH3]、[90;CCl3CCl2,Cl,CH3]、[91;CH3,Cl,CH3]、[92;CH3CH2,Cl,CH3]、[93;(CH3)2CH,Br,CH3]、[94;CH3CH2CH2,Br,CH3]、[95;CH2F,Br,CH3]、[96;CHF2,Br,CH3]、[97;CF3,H,F]、[98;CHF2CH2,H,F]、[99;CF3CH2,H,F]、[100;CHF2CF2,H,F]、[101;CF3CF2,H,Cl]、[102;CH2Cl,H,Cl]、[103;CHCl2,H,Cl]、[104;CCl3,H,Cl]、[105;CH2ClCH2,H,Br]、[106;CHCl2CH2,H,Br]、[107;CHCl2CCl2,H,Br]、[108;CCl3CCl2,H,Br]、[109;CH3,CH3,F]、[110;CH3CH2,CH3,F]、[111;(CH3)2CH,CH3,F]、[112;CH3CH2CH2,CH3,F]、[113;CH3,CH3,Cl]、[114;CH3CH2,CH3,Cl]、[115;(CH3)2CH,CH3,Cl]、[116;CH3CH2CH2,CH3,Cl]、[117;CH3,CH3,Br]、[118;CH3CH2,CH3,Br]、[119;(CH3)2CH,CH3,Br]、[120;CH3CH2CH2,CH3,Br]
本発明化合物は、殺菌活性成分、殺虫活性成分、殺ダニ活性成分、殺センチュウ活性成分、植物成長調節成分又は共力剤(まとめて、以下、本活性成分と記す。)と、混用又は併用することができる。以下に、本発明化合物と本活性成分との組合せの例を記載する。例えば、テブコナゾール(tebuconazole)+SXはテブコナゾール(tebuconazole)とSXとの組合せを意味する。尚、SXの略号は本発明化合物Aから選ばれるいずれか1つの化合物を意味する。また、括弧内の数字はCAS登録番号を表す。
テブコナゾール(tebuconazole)+SX、プロチオコナゾール(prothioconazole)+SX、メトコナゾール(metconazole)+SX、イプコナゾール(ipconazole)+SX、トリチコナゾール(triticonazole)+SX、ジフェノコナゾール(difenoconazole)+SX、イマザリル(imazalil)+SX、トリアジメノール(triadimenol)+SX、テトラコナゾール(tetraconazole)+SX、フルトリアホール(flutriafol)+SX、ブロムコナゾール(bromuconazole)+SX、プロピコナゾール(propiconazole)+SX、メフェントリフルコナゾール(mefentrifluconazole)+SX、イプフェントリフルコナゾール(ipfentrifluconazole)+SX、エポキシコナゾール(epoxiconazole)+SX、シプロコナゾール(cyproconazole)+SX、マンデストロビン(mandestrobin)+SX、アゾキシストロビン(azoxystrobin)+SX、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)+SX、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)+SX、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)+SX、ピコキシストロビン(picoxystrobin)+SX、フェナミドン(fenamidone)+SX、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)+SX、メトミノストロビン(metominostrobin)+SX、ピリベンカルブ(pyribencarb)+SX、セダキサン(sedaxane)+SX、ペンフルフェン(penflufen)+SX、フルキサピロキサド(fluxapyroxad)+SX、フルオピラム(fluopyram)+SX、ベンゾビンジフルピル(benzovindiflupyr)+SX、ボスカリド(boscalid)+SX、カルボキシン(carboxin)+SX、ペンチオピラド(penthiopyrad)+SX、フルトラニル(flutolanil)+SX、ビキサフェン(bixafen)+SX、ピジフルメトフェン(pydiflumetofen)+SX、3−(ジフルオロメチル)−N−(7−フルオロ−1,1,3−トリメチルインダン−4−イル)−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド(1383809-87-7)+SX、N−シクロプロピル−3−(ジフルオロメチル)−5−フルオロ−N−(5−クロロ−2−イソプロピルベンジル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(1255734-28-1)+SX、3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−(1,1,3−トリメチルインダン−4−イル)ピラゾール−4−カルボキサミド(141573-94-6)+SX、3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[(3R)−1,1,3−トリメチルインダン−4−イル]ピラゾール−4−カルボキサミド(1352994-67-2)+SX、メタラキシル(metalaxyl)+SX、メタラキシルM(metalaxyl-M)+SX、メトラフェノン(metrafenone)+SX、シフルフェナミド(cyflufenamid)+SX、プロキナジド(proquinazid)+SX、3−クロロ−5−フェニル−6−メチル−4−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(1358061-55-8)+SX、1−[2−({[1−(4−クロロフェニル)−1H−ピラゾール−3−イル]オキシ}メチル)−3−メチルフェニル]−4−メチル−4,5−ジヒドロテトラゾール−5−オン(1472649-01-6)+SX、4−(2−ブロモ−4−フルオロフェニル)−N−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−アミン(1362477-26-6)+SX、フェンピコキサミド(fenpicoxamid)+SX、N’−(2,5−ジメチル−4−フェノキシフェニル)−N−エチル−N−メチルメタンイミドアミド(1052688-31-9)+SX、イソチアニル(isotianil)+SX、オキソリニック酸(oxolinic acid)+SX、フェリムゾン(ferimzone)+SX、フサライド(phthalide)+SX、カスガマイシン(kasugamycin)+SX、テブフロキン(tebufloquin)+SX、キノフメリン(quinofumelin)+SX、フェンピラザミン(fenpyrazamine)+SX、プロシミドン(procymidone)+SX、フルジオキソニル(fludioxonil)+SX、トルクロホスメチル(tolclofos-methyl)+SX、チアベンダゾール(thiabendazole)+SX、エタボキサム(ethaboxam)+SX、ピカルブトラゾクス(picarbutrazox)+SX、オキサチアピプロリン(oxathiapiprolin)+SX、イミノクタジン酢酸塩(iminoctadine triacetate)+SX、イミノクタジンアルベシル酸塩(iminoctadine albesilate)+SX、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)+SX、フェンプロピジン(fenpropidin)+SX、スピロキサミン(spiroxamine)+SX、クロロタロニル(chlorothalonil)+SX、フォルペット(folpet)+SX、キャプタン(captan)+SX、チウラム(thiram)+SX、シルチオファム(silthiofam)+SX、マンコゼブ(mancozeb)+SX、カルタップ(cartap)+SX、クロチアニジン(clothianidin)+SX、チアメトキサム(thiamethoxam)+SX、イミダクロプリド(imidacloprid)+SX、チアクロプリド(thiacloprid)+SX、フルピラジフロン(flupyradifurone)+SX、スルホキサフロル(sulfoxaflor)+SX、トリフルメゾピリム(triflumezopyrim)+SX、ジクロロメゾチアズ(dicloromezotiaz)+SX、ベータ−シフルトリン(beta-cyfluthrin)+SX、テフルトリン(tefluthrin)+SX、フィプロニル(fipronil)+SX、クロラントラニリプロール(chlorantraniliprole)+SX、シアントラニリプロール(cyantraniliprole)+SX、テトラニリプロール(tetraniliprole)+SX、チオジカルブ(thiodicarb)+SX、カルボフラン(carbofuran)+SX、フルキサメタミド(fluxametamide)+SX、アフォキソラネル(afoxolaner)+SX、フルララネル(fluralaner)+SX、ブロフラニリド(broflanilide)+SX、アバメクチン(abamectin)+SX、フルエンスルホン(fluensulfone)+SX、フルアザインドリジン(fluazaindolizine)+SX、チオキサザフェン(tioxazafen)+SX、下記式
Figure 2019528265
で示される化合物(1689566-03-7)+SX、菌根菌(Mycorrhiza Fungi)+SX、バチルス・フィルムス菌(Bacillus firmus)+SX、バチルス・アミロリケファシエンス菌(Bacillus amyloliquefaciens)+SX、パスツーリア・ニシザワエ菌(Pasteuria nishizawae)+SX、パスツーリア・ペネトランス菌(Pasteuria penetrans)+SX。
本発明化合物と本活性成分との混合比は、特に限定されるものではないが、重量比(本発明化合物:本活性成分)は例えば1000:1〜1:1000、500:1〜1:500、100:1〜1:100、50:1〜1:50、20:1〜1:20、10:1〜1:10、3:1〜1:3、1:1〜1:500、1:1〜1:100、1:1〜1:50、1:1〜1:20、1:1〜1:10である。
本発明化合物の処理により、苗立ち率向上、健全葉数増加、草丈増、植物体重量増加、葉面積増加、種子又は果実の数又は重量の増加、着花数又は着果数の増加、根部生長の増加等の、植物の成長を促進する効果が得られる。また、本発明化合物の処理により、高温ストレスもしくは低温ストレス等の温度ストレス、乾燥ストレスもしくは過湿ストレス等の水分ストレス、又は塩ストレス等の非生物的ストレスに対する耐性が向上される。
次に製剤例を示す。
製剤例1
本発明化合物Aのいずれか1化合物50部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸マグネシウム2部及び合成含水酸化珪素45部をよく粉砕混合することにより、製剤を得る。
製剤例2
本発明化合物Aのいずれか1化合物20部とソルビタントリオレエート1.5部とを、ポリビニルアルコール2部を含む水溶液28.5部と混合して、該混合物を湿式粉砕法で微粉砕した後、該混合物中に、キサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケート0.1部を含む水溶液40部を加えて、さらにそこにプロピレングリコール10部を加えた。該混合物を攪拌混合して、製剤を得る。
製剤例3
本発明化合物Aのいずれか1化合物2部、カオリンクレー88部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより、製剤を得る。
製剤例4
本発明化合物Aのいずれか1化合物5部、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル14部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部及びキシレン75部をよく混合することにより、製剤を得る。
製剤例5
本発明化合物Aのいずれか1化合物2部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイト30部及びカオリンクレー65部をよく粉砕混合した後、そこに水を加え、そして該混合物をよく練り合せ、次いで造粒乾燥することにより、製剤を得る。
製剤例6
ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩及びホワイトカーボンの混合物(重量比1:1)35部と、本発明化合物Aのいずれか1種20部と、水45部とを十分に混合し、製剤を得る。
次に、植物病害の防除における本発明化合物の効力を示すために、試験例を用いる。
試験例1
プラスチックポットに土壌を詰め、そこにオオムギ(品種;ニシノホシ)を播種し、植物を温室で7日間生育させた。製剤例6に記載の方法に準じて製剤化された本発明化合物1、2、3、4、5、7、8、11、12、16、17、19、20、21、22、23、25、26、27又は28のいずれかを、濃度が500ppmとなるように水で調整した。該調整液を、上記オオムギの葉面に充分付着するように茎葉散布した。該調整液を散布後、植物を風乾し、2日後にオオムギ網斑病菌(Pyrenophora teres)胞子の水懸濁液を噴霧接種した。接種後、植物を昼間23℃、夜間20℃の温室内で多湿下に3日間置き、次に温室内で7日間栽培した後、病斑面積を調査した。その結果、本発明化合物1、2、3、4、5、7、8、11、12、16、17、19、20、21、22、23、25、26、27又は28を処理した植物における病斑面積はいずれも、無処理の植物における病斑面積の10%以下であった。
試験例2
プラスチックポットに土壌を詰め、そこにイネ(品種;日本晴)を播種し、植物を温室内で20日間生育させた。その後、製剤例6に記載の方法に準じて製剤化された本発明化合物2、3、6、7、8、10、11、12、13、14、15、16、17、27、又は28のいずれかを濃度が500ppmとなるように水で調整した。該調整液を、上記イネの葉面に充分付着するように茎葉散布した。該調整液の散布後、植物を風乾し、昼間24℃、夜間20℃多湿下で、前記散布処理をしたイネと、イネいもち病菌(Magnaporthe grisea)に罹病したイネ苗(品種;日本晴)とを接触させながら6日間置いた後、病斑面積を調査した。その結果、本発明化合物2、3、6、7、8、10、11、12、13、14、15、16、17、27、又は28を処理した植物における病斑面積はいずれも、無処理の植物における病斑面積の10%以下であった。
試験例3
プラスチックポットに土壌を詰め、インゲン(品種;長鶉菜豆)を播種し、植物を温室内で8日間生育させた。製剤例6に記載の方法に準じて製剤化された本発明化合物1、2、3、4、5、6、7、8、10、11、12、13、14、15、16、17、19、20、21、22、25、26、27、又は28のいずれかを濃度が500ppmとなるように水で調整し、該調整液を、上記インゲン葉面に充分付着するように茎葉散布した。該調整液を散布後、植物を風乾し、インゲン菌核病菌(Sclerotinia sclerotiorum)の菌糸含有PDA培地をインゲン葉面上に置いた。接種後全てのインゲンは夜間のみ多湿下におき、接種4日後に病斑面積を調査した。その結果、本発明化合物1、2、3、4、5、6、7、8、10、11、12、13、14、15、16、17、19、20、21、22、25、26、27、又は28を処理した植物における病斑面積はいずれも、無処理の植物における病斑面積の10%以下であった。
試験例4
プラスチックポットに土壌を詰め、そこにコムギ(品種;アポジー)を播種し、植物を温室内で10日間生育させた。製剤例6に記載の方法に準じて製剤化された本発明化合物1、2、3、4、5、6、7、8、10、11、12、13、14、15、16、17、20、21、22、26、27、又は28のいずれかを濃度が500ppmとなるように水で調整し、該調整液を、上記コムギの葉面に充分付着するように茎葉散布した。該調整液を散布後、植物を風乾し、4日後にコムギ葉枯病菌(Septoria tritici)胞子の水懸濁液を噴霧接種した。接種後植物を18℃多湿下に3日間置き、次に照明下に14日から18日間置いた後、病斑面積を調査した。その結果、本発明化合物1、2、3、4、5、6、7、8、10、11、12、13、14、15、16、17、20、21、22、26、27、又は28を処理した植物における病斑面積はいずれも、無処理の植物における病斑面積の10%以下であった。
試験例5
プラスチックポットに土壌を詰め、そこにキュウリ(品種;相模半白)を播種し、植物を温室内で12日間生育させた。製剤例6に記載の方法に準じて製剤化された本発明化合物2、3、7、8、10、11、12、13、15、16、17、20、21、22、25、26、27又は28のいずれかを濃度が500ppmとなるように水で調整した。該調整液を、上記キュウリ葉面に充分付着するように茎葉散布した。該調整液を散布後、植物を風乾し、キュウリうどんこ病菌(Sphaerotheca fuliginea、チトクロームbをコードする遺伝子のうち、チトクロームbの143番目のアミノ酸残基がグリシンからアラニンに変異したQoI耐性株)胞子をふりかけ接種した。植物を昼間24℃、夜間20℃の温室で8日間栽培した後、病斑面積を調査した。その結果、本発明化合物2、3、7、8、10、11、12、13、15、16、17、20、21、22、25、26、27、又は28を処理した植物における病斑面積はいずれも、無処理の植物における病斑面積の10%以下であった。
試験例6
プラスチックポットに土壌を詰め、そこにダイズ(品種;黒千石)を播種し、植物を温室内で13日間生育させた。製剤例6に記載の方法に準じて製剤化された本発明化合物1、2、3、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、23、24、25、26、27、又は28のいずれかを濃度が200ppmとなるように水で調整し、該調整液を、上記ダイズの葉面に充分付着するように茎葉散布した。該調整液を散布後、植物を風乾し、4日後にダイズさび病菌(Phakopsora pachyrhizi)胞子の水懸濁液を噴霧接種した。接種後植物を昼間23℃、夜間20℃の温室内で多湿下に1日間置き、次に温室内で14日間栽培した後、病斑面積を調査した。その結果、本発明化合物1、2、3、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、23、24、25、26、27、又は28を処理した植物における病斑面積はいずれも、無処理の植物における病斑面積の10%以下であった。
試験例7
プラスチックポットに土壌を詰め、そこにオオムギ(品種;ニシノホシ)を播種し、植物を温室で7日間生育させた。製剤例6に記載の方法に準じて製剤化された本発明化合物1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、25、26、27、又は28のいずれかを濃度が200ppmとなるように水で調整し、該調整液を、上記オオムギの葉面に充分付着するように茎葉散布した。該調整液を散布後、植物を風乾し、1日後にオオムギ雲形病菌(Rhynchosporium secalis)胞子の水懸濁液を噴霧接種した。接種後植物を15℃多湿下に3日間置き、次に温室内で14日間栽培した後、病斑面積を調査した。その結果、本発明化合物1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、25、26、27、又は28を処理した植物における病斑面積はいずれも、無処理の植物における病斑面積の10%以下であった。
試験例8
プラスチックポットに土壌を詰め、そこにキュウリ(品種;相模半白)を播種し、植物を温室内で19日間生育させた。製剤例6に記載の方法に準じて製剤化された本発明化合物6、9、10、13、14、又は15のいずれかを濃度が200ppmとなるように水で調整した。該調整液を、上記キュウリ葉面に充分付着するように茎葉散布した。該調整液を散布後、植物を風乾し、1日後にキュウリ炭そ病菌(Colletotrichum lagenarium)胞子の水懸濁液を噴霧接種した。接種後、植物をはじめは23℃、多湿下に1日間置き、続いて昼間24℃、夜間20℃の温室で6日間栽培した後、病斑面積を調査した。その結果、本発明化合物6、9、10、13、14、又は15を処理した植物における病斑面積はいずれも、無処理の植物における病斑面積の10%以下であった。
試験例9
プラスチックポットに土壌を詰め、そこにキュウリ(品種;相模半白)を播種し、植物を温室内で19日間生育させた。製剤例6に記載の方法に準じて製剤化された本発明化合物1、4、5、6、10、13、14、16、又は17のいずれかを濃度が50ppmとなるように水で調整した。該調整液を、上記キュウリ葉面に充分付着するように茎葉散布した。該調整液を散布後、植物を風乾し、1日後にキュウリべと病菌(Pseudoperonospora cubensis)遊走子の水懸濁液を噴霧接種した。接種後、植物をはじめは23℃、多湿下に1日間置き、続いて昼間24℃、夜間20℃の温室で6日間栽培した後、病斑面積を調査した。その結果、本発明化合物1、4、5、6、10、13、14、16、又は17を処理した植物における病斑面積はいずれも、無処理の植物における病斑面積の10%以下であった。
試験例10
プラスチックポットに土壌を詰め、そこにダイズ(品種;タチナガハ)を播種し、植物を温室内で13日間生育させた。その後ダイズ斑点病菌(Cercospora sojina)胞子の水懸濁液を噴霧接種した。接種後、植物を23℃の温室内で多湿下に4日間置いた。接種5日後に製剤例6に記載の方法に準じて製剤化された本発明化合物1、3、4、5、7、又は20のいずれかを濃度が200ppmとなるように水で調整し、該調整液を、上記ダイズの葉面に充分付着するように茎葉散布した。該調整液を散布後、植物を風乾し温室内で14日間栽培した後、病斑面積を調査した。その結果、本発明化合物1、3、4、5、7、又は20を処理した植物における病斑面積はいずれも、無処理の植物における病斑面積の10%以下であった。
試験例11
プラスチックポットに土壌を詰め、そこにキュウリ(品種;相模半白)を播種し、植物を温室内で14日間生育させた。製剤例6に記載の方法に準じて製剤化された本発明化合物1、3、6、9、10、14、又は16のいずれかを0.25mg/mL含有するように水で調整し、該調整液中にキュウリ苗の根部をつけた。8日後にキュウリ菌核病菌(Sclerotinia sclerotiorum)の菌糸含有PDA培地をキュウリ葉面上に置いた。接種後、全てのキュウリは夜間のみ多湿下におき、接種4日後に病斑面積を調査した。その結果、本発明化合物1、3、6、9、10、14、又は16を処理した植物における病斑面積はいずれも、無処理の植物における病斑面積の10%以下であった。
試験例12
本発明化合物2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、18、19、20、21、2、23、24、25、26、27、又は28のいずれかを150ppm含有するようにジメチルスルホキシドで希釈し、タイタープレート(96ウェル)に1μL分注したのち、次いでそこに、あらかじめトマト葉かび病菌(Cladosporium fulvum、チトクロームbをコードする遺伝子のうち、チトクロームbの129番目のアミノ酸残基がフェニルアラニンからロイシンに変異したQoI耐性株)の胞子を接種したジャガイモ煎汁液体培地(PDB培地)を150μL分注した。このプレートを6日間、18℃で培養し、トマト葉かび病菌を増殖させたのち、タイタープレートの各ウェルの550nmの吸光度を測定し、この吸光度から得られた値をトマト葉かび病菌の生育度として計算した。その生育度をもとに次式により阻害率を求めた。
阻害率=100×(A−B)/A
A:無処理区の菌の生育度
B:処理区の菌の生育度
その結果、本発明化合物2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、18、19、20、21、2、23、24、25、26、27、又は28を処理した各ウェルの阻害率はいずれも80%以上であった。
試験例13
プラスチックポットに土壌を詰め、そこにコムギ(品種;シロガネ)を播種し、植物を温室内で9日間生育させた。製剤例6に記載の方法に準じて製剤化された本発明化合物1、2、3、5、6、7、8、9、10、12、13、14、15、18、19、20、21、26、27、又は28のいずれかを濃度が12.5ppmとなるように水で調整し、該調整液を、上記コムギの葉面に充分付着するように茎葉散布した。該調整液を散布後、植物を風乾し、20℃、照明下で5日間栽培した。コムギのさび病菌(Puccinia recondita)の胞子をふりかけ接種した。接種後、植物を23℃、暗黒多湿下に1日間置いた後、20℃、照明下で8日間栽培し、病斑面積を調査した。その結果、本発明化合物1、2、3、5、6、7、8、9、10、12、13、14、15、18、19、20、21、26、27、又は28を処理した植物における病斑面積はいずれも、無処理の植物における病斑面積の30%以下であった。
比較試験例1
プラスチックポットに土壌を詰め、そこにコムギ(品種;シロガネ)を播種し、植物を温室内で9日間生育させた。製剤例6に記載の方法に準じて製剤化された1−(2−{[2−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)フェノキシ]メチル}−3−メチルフェニル)−4−メチル−4,5−ジヒドロテトラゾール−5−オンを濃度が12.5ppmとなるように水で調整した。該調整液を、上記コムギの葉面に充分付着するように茎葉散布した。該調整液を散布後、植物を風乾し、20℃、照明下で5日間栽培した。コムギのさび病菌(Puccinia recondita)の胞子をふりかけ接種した。接種後、植物を23℃、暗黒多湿下に1日間置いた後、20℃、照明下で8日間栽培し、病斑面積を調査した。その結果、1−(2−{[2−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)フェノキシ]メチル}−3−メチルフェニル)−4−メチル−4,5−ジヒドロテトラゾール−5−オンを処理した植物における病斑面積は、無処理の植物における病斑面積の70%以上であった。
本発明化合物は、植物病害に対して防除効力を有し、植物病害防除剤の有効成分として有用である。

Claims (6)

  1. 式(I)
    Figure 2019528265
    〔式中、
    は、1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基を表し、
    nは1又は2を表し、
    及びRは、各々独立して水素原子、ハロゲン原子、又はC1−C3アルキル基を表し、
    は、水素原子又はメチル基を表し、そして、
    は、1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基、1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルコキシ基、水素原子、ハロゲン原子、又は1以上のハロゲン原子を有していてもよいC3−C4シクロアルキル基を表す。〕
    で示される化合物。
  2. が、C1−C3アルキル基であり、
    及びRが、各々独立して水素原子、ハロゲン原子、又はメチル基であり、そして、
    が、水素原子、ハロゲン原子、C1−C3アルキル基、C1−C3アルコキシ基、又はシクロプロピル基である、請求項1に記載の化合物。
  3. が、水素原子、又はメチル基であり、
    が、水素原子であり、そして、
    が、C1−C3アルキル基である、請求項1または2に記載の化合物。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の化合物を含有する植物病害防除剤。
  5. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の化合物の有効量を植物又は土壌に処理することを含む、植物病害の防除方法。
  6. 植物病害を防除するための、請求項1〜3のいずれか1つに記載の化合物の使用。
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