JP2019525984A - 顆粒の製造方法、及び顆粒とその使用方法 - Google Patents

顆粒の製造方法、及び顆粒とその使用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019525984A
JP2019525984A JP2019501998A JP2019501998A JP2019525984A JP 2019525984 A JP2019525984 A JP 2019525984A JP 2019501998 A JP2019501998 A JP 2019501998A JP 2019501998 A JP2019501998 A JP 2019501998A JP 2019525984 A JP2019525984 A JP 2019525984A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
range
alkali metal
acid
present
granules
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019501998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019525984A5 (ja
JP6878564B2 (ja
Inventor
ガルシア,マルタ レイノーソ
ガルシア,マルタ レイノーソ
クレメンス ミュラー,ミヒャエル
クレメンス ミュラー,ミヒャエル
ジュリンク、カルシュテン
モルムル,フェレナ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2019525984A publication Critical patent/JP2019525984A/ja
Publication of JP2019525984A5 publication Critical patent/JP2019525984A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6878564B2 publication Critical patent/JP6878564B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
    • C11D17/0047Detergents in the form of bars or tablets
    • C11D17/0065Solid detergents containing builders
    • C11D17/0073Tablets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C227/00Preparation of compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C227/36Racemisation of optical isomers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D11/00Special methods for preparing compositions containing mixtures of detergents
    • C11D11/02Preparation in the form of powder by spray drying
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
    • C11D17/06Powder; Flakes; Free-flowing mixtures; Sheets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/16Organic compounds
    • C11D3/26Organic compounds containing nitrogen
    • C11D3/33Amino carboxylic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D7/00Compositions of detergents based essentially on non-surface-active compounds
    • C11D7/22Organic compounds
    • C11D7/32Organic compounds containing nitrogen
    • C11D7/3245Aminoacids

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】顆粒の製造方法及び顆粒とその使用方法を提供する。【解決手段】少なくとも2種のアミノポリカルボン酸の塩(A)の顆粒を製造する方法であって、以下の工程、(a)(A1)メチルグリシン二酢酸(MGDA)のL−及びD−鏡像体の混合物であって、10〜95%の範囲の鏡像体過剰率(ee)を有するそれぞれのL−異性体を主に含有する混合物の少なくとも1種のアルカリ金属塩、(A2)グルタミン酸二酢酸(GLDA)のL−及びD−鏡像体又は鏡像異性的に純粋なL−GLDAの少なくとも1種のアルカリ金属塩、の水溶液であって、(A1)及び(A2)の質量比が1:9〜9:1の範囲にある、水溶液を提供する工程、(b)前記溶液を少なくとも125℃のガス入口温度で噴霧造粒する工程を含む方法。さらに、本発明は顆粒とその使用方法に関する。

Description

本発明は、少なくとも2種のアミノポリカルボン酸の塩(A)の顆粒を製造する方法に関し、以下の工程、
(a)
(A1)メチルグリシン二酢酸(MGDA)のL−及びD−鏡像体の混合物であって、5〜95%の範囲の鏡像体過剰率(ee)を有するそれぞれのL−異性体を主に含有する混合物の少なくとも1種のアルカリ金属塩、
(A2)グルタミン酸二酢酸(GLDA)のL−及びD−鏡像体又は鏡像異性的に純粋なL−GLDAの少なくとも1種のアルカリ金属塩、
の水溶液であって、
(A1)及び(A2)の質量比が1:9〜9:1の範囲にある、
水溶液を提供する工程、
(b)前記溶液を少なくとも125℃のガス入口温度で噴霧造粒する工程
を含む方法に関する。
さらに、本発明は5〜15質量%の残留水分含量を有する顆粒に関し、前記顆粒は、
(A1)メチルグリシン二酢酸(MGDA)のL−及びD−鏡像体の混合物であって、5〜95%の範囲の鏡像体過剰率(ee)を有するそれぞれのL−異性体を主に含有する混合物の少なくとも1種のアルカリ金属塩、
(A2)グルタミン酸二酢酸(GLDA)のL−及びD−鏡像体又は鏡像異性的に純粋なL−GLDAの少なくとも1種のアルカリ金属塩、
を分子分散の形態で含有し、
(A1)及び(A2)の質量比は1:9〜9:1の範囲にある。
さらに、本発明は、その顆粒の使用方法に関する。
メチルグリシン二酢酸(MGDA)及びグルタミン酸二酢酸(GLDA)並びにそれらのそれぞれのアルカリ金属塩などのアミノポリカルボキシレート種のキレート剤は、Ca2+及びMg2+などのアルカリ土類金属イオンに対して有用な金属イオン封鎖剤である。多くのアミノポリカルボキシレートは、良好な生分解性を示すので、環境に優しい。その理由から、これらは推奨されており、様々な目的、例えば洗濯洗剤、自動食器洗浄機(ADW)の製剤、特にいわゆる無リン酸塩洗濯洗剤及び無リン酸塩ADW製剤に使用される。
製品の種類―液体の家庭ケア及び織物ケア製品、それに対して固体の家庭ケア及び織物ケア製品―及び固体の家庭ケア及び織物ケア製品の製造方法に応じて、ケア製品製造業者は、溶液のアミノポリカルボキシレートか、又は固体のアミノポリカルボキシレートのどちらかの取扱い、例えば統合噴霧乾燥又は固体混合のどちらかを好む。アミノポリカルボキシレートの粉末及び顆粒は、水含量が低いことに伴って活性成分含量が高いため、経済的に輸送され得る。従って、顆粒を提供するための簡便な方法は、依然として商業的な関心が高い。
多くの産業的使用者は、可能な限り高濃度の水溶液中で錯化剤を得ることを望んでいる。要求される錯化剤の濃度が低いほど、より多くの水を輸送する必要がある。そのような水は輸送費を増加させ、かつ、後で除去しなければならない。MGDAの三ナトリウム塩の約40質量%溶液及びGLDAの四ナトリウム塩の最大で47質量%までの溶液が、室温で製造及び貯蔵することができるが、局所又は一時的により低温の溶液は、それぞれの錯化剤の沈殿、及び不純物による核生成を生じるおそれがある。前記沈殿は、配合中の不純物又は不均質性を生じるおそれがある。そのような不純物は、後の工程でMGDA又はGLDAを固化させる場合にも望ましくない。
キレート剤としてのアミノポリカルボキシレートの一般的な課題は、過酸化物及び他の酸素漂白剤、例えば過ホウ酸塩、特に過炭酸塩の存在下における黄変傾向である。過炭酸塩ナトリウムなどの過炭酸塩は通常被覆された形態で提供されるが、黄変は依然として課題である。
WO2009/103822には、或る一定の固形分を有するスラリーを、120℃以下のガス入口温度を用いて造粒する方法が開示されている。
WO2012/168739には、錯化剤のスラリーを非凝集条件下で噴霧乾燥する方法が開示されている。
どちらの方法も弱点がある。ガス入口温度が低いと、顆粒単位毎に高濃度のスラリー又は膨大な量のガスが必要となる。非凝集性条件を使用する方法では、粉末のみが生成される。
WO2015/036324には、MGDAの異性体とそれらのアルカリ金属塩の混合物が開示されている。
WO2009/103822 WO2012/168739 WO2015/036324
本発明の目的は、酸素漂白剤の存在下において低減された黄変を示す洗浄剤製剤用の固体ビルダー構成成分を提供することであった。さらに、酸素漂白剤の存在下において低減された黄変を示す洗浄剤製剤用の固体ビルダー構成成分を製造する方法を提供することが目的であった。さらに、適用を提供することが目的であった。
よって、以下にそれぞれ本発明の方法及び本発明の顆粒とも称する、冒頭に定義した方法及び顆粒が見出された。
本発明の方法は、キレート剤(A)とも称する少なくとも2種のアミノポリカルボン酸の塩(A)の顆粒を製造するための方法である。
本発明に関して「顆粒」という用語は、周囲温度で固体であり、0.1mm〜2mmの、好ましくは0.4mm〜1.25mmの、さらにより好ましくは400μm〜1mmの範囲の平均粒径(D50)を有することが好ましい粒状物質を指す。本発明の顆粒の平均粒径は、例えば、光学的に又は好ましくはふるい分け法によって判定することができる。用いるふるいは、60〜3,000μmの範囲のメッシュを有する。
本発明の一実施形態では、顆粒は広い粒径分布を有し得る。本発明の別の実施形態では、顆粒は狭い粒径分布を有し得る。粒径分布は所望があれば、複数のふるい分け工程によって調整することができる。
本発明の方法によって製造した顆粒は、残留水分を含有し得る。水分とは、結晶水及び吸着水を含む水を指す。水の量は、粉末又は顆粒それぞれの全固形分に対して、5〜15質量%の範囲、好ましくは5〜10質量%であってよく、カールフィッシャー滴定又は赤外線で一定質量まで160℃で乾燥させることによって判定し得る。
本発明の方法によって製造した顆粒は、少なくとも2種のアミノポリカルボン酸の塩(A)を含有し、少なくとも1種の塩はMGDAのアルカリ金属塩から選択され、少なくとも1種の塩はGLDAのアルカリ金属塩から選択され、両方とも以下にさらに定義する。
本発明の方法は、以下に工程(a)及び工程(b)と称する少なくとも2つの工程を含む。工程(a)は、工程(b)の前に実施する。
本発明の方法は、
(a)少なくとも2種のアミノポリカルボン酸の塩(A)の水溶液を提供する
ことから開始する。
肉眼では、水溶液などの溶液は沈殿物を含有しない。本発明に関して、水溶液は、いくらかの、例えば連続層全体に対して0.1〜20容量%の有機溶媒を含有し得る。好ましい実施形態では、水溶液は著しい量の有機溶媒を含有しない。
液相は、液相に溶解した1種以上の無機塩、例えばアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属硫酸塩又はアルカリ金属ハロゲン化物又はこれらの少なくとも2つの組み合わせも含み得る。
本発明の一実施形態では、工程(a)によるそのような水溶液は、8〜14の、好ましくは9〜13.5の範囲の、さらにより好ましくは少なくとも9.5のpH値を有する。pH値は周囲温度で判定する。
本発明の好ましい実施形態では、工程(a)で提供される水溶液は、30〜70%の、さらにより好ましくは45〜65%の範囲の全固形分を有する。
MGDAのアルカリ金属塩は、一般式(Ia)
[CH−CH(COO)−N(CH−COO)]M3−x (Ia)
(式中、
Mは、同一又は異なるアルカリ金属カチオン、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムのカチオン、及び前述のうち少なくとも2つの組み合わせから選択される。アルカリ金属カチオンの好ましい例は、ナトリウム及びカリウム並びにナトリウム及びカリウムの組み合わせである)
による化合物から選択される。
式(Ia)中のxは、0〜1.0の範囲であり、好ましくは0〜0.5である。特に好ましい実施形態では、xは0である。
3−xの例としては、Na3−x、[Na0.7(NH0.33−x、[(NH0.7Na0.33−x、(K0.7Na0.33−x、(Na0.70.33−x、(K0.22Na0.783−x、(Na0.220.783−x及びK3−xが挙げられる。M3−xの好ましい例は、Na、NaK、KNa、Na2.650.35、K2.65Na0.35、K、(K0.85Na0.153−x及び(Na0.850.153−xから選択される。
具体的には、(A1)は、式(Ia)によるL−及びD−鏡像体の混合物の少なくとも1種のアルカリ金属塩から選択され、前記混合物は、5〜95%の、好ましくは10〜75%の、さらにより好ましくは10〜66%の範囲の鏡像体過剰率(ee)を有するそれぞれのL−異性体を主に含有する。
GLDAのアルカリ金属は、一般式(Ib)
[OOC−CHCHC−CH(COO)−N(CH−COO)]M4−x (Ib)
(式中、
Mは、上記で定義したように、同一又は異なるアルカリ金属カチオンから選択され、
式(Ib)中のxは、0〜2.0の範囲であり、好ましくは0〜0.5である。特に好ましい実施形態では、xは0である)
による化合物から選択される。
具体的には、(A2)は、式(Ia)によるL−及びD−鏡像体の混合物の少なくとも1種のアルカリ金属塩(前記混合物は、例えば50〜99%の範囲のそれぞれのL−異性体を主に含有する)から、又はラセミ混合物から選択される。
本発明の好ましい実施形態では、キレート剤(A)は、メチルグリシン二酢酸及びグルタミン酸二酢酸のナトリウム塩及びカリウム塩から選択され、各場合において完全に中和され、(A1)と(A2)の質量比は、1:9から9:1の範囲である。
本発明の好ましい実施形態では、Mは(A1)と(A2)において同じである。
いずれにせよ、キレート剤(A)の少量は、アルカリ金属以外のカチオンを有し得る。従って、例えばキレート剤(A)全体の0.01〜5mol%などの少量が、例えばMg2+若しくはCa2+又はFe2+若しくはFe3+カチオンなどのアルカリ土類金属カチオンを有することが可能である。
MGDA及びその塩の鏡像体過剰率は、偏光の測定(旋光分析)により、又は好ましくはクロマトグラフィーにより、例えばキラルカラム(例えば、固定化相としての1つ以上のシクロデキストリン又は配位子交換(Pirkle−brush)コンセプトキラル固定相)を有するHPLCにより判定し得る。好ましくは、銅(II)塩の存在下で、D−ペニシラミンなどの固定化された光学活性アミンを用いたHPLCにより、eeを判定する。GLDA及びその塩の鏡像体過剰率は、偏光の測定(旋光分析)により判定し得る。
本発明の一実施形態では、キレート剤(A)のアルカリ金属塩は、それぞれのキレート剤(A)の合成から生じ得る1種以上の不純物を含有し得る。(A1)及び(A2)の場合、そのような不純物は、プロピオン酸、乳酸、アラニン、ニトリロ三酢酸(NTA)など、及びそれらのそれぞれのアルカリ金属塩であり得る。そのような不純物は通常、少量で存在する。これに関連して「少量」とは、キレート剤(A)のアルカリ金属塩に対して、合計で0.1〜5質量%を指し、好ましくは最大で2.5質量%までを指す。本発明の文脈において、そのような少量は、本発明の方法に従って製造する顆粒の組成を決定する際は無視される。
本発明の一実施形態では、(A1)の(A2)又は混合物中のそれらのそれぞれの塩に対する質量比は、1:9〜9:1、好ましくは1:3〜3:1、より好ましくは2:3〜3:2の範囲である。
(A1)及び(A2)を含有する水溶液を提供するために、(A1)を含有する水溶液と(A2)を含有する水溶液を混合すること、又は(A2)を含有する水溶液に固体(A1)を添加すること、又は(A1)の水溶液に固体(A2)を添加することが可能である。
本発明の好ましい実施形態では、工程(a)は、(A1)及び(A2)をワンポット合成で、例えば、L−アラニン及びL−グルタミン酸アルカリ金属、特にL−グルタミン酸ナトリウム一水和物若しくは部分的に中和されたそれらのそれぞれのアルカリ金属塩の混合物を、ホルムアルデヒド及びシアン化水素酸若しくはシアン化物を用いて転換し、その後のニトリル基の加水分解により合成することによって実施される。そのようなワンポット合成の好ましい実施形態は、以下にさらに詳細に記載する。簡略化のために、本発明に関して、L−アラニン及びL−グルタミン酸若しくは部分的に中和されたそれらのそれぞれのアルカリ金属塩の混合物の、ホルムアルデヒド及びシアン化水素酸若しくはシアン化物を用いた転換は、工程(a1)とも称し、その後に続く加水分解は工程(a2)とも称する。
本発明の工程(a1)を様々な方法で行うことができる。そのL−又はD−鏡像体の形態のアラニンと、L−グルタミン酸アルカリ金属、特にL−又はD−鏡像体としてのL−グルタミン酸ナトリウム一水和物との固体混合物を調製し、次いでこのようにして得られた混合物を水に溶解することが可能である。しかし、水中でアラニンとグルタミン酸塩ナトリウムをスラリー化し、次いで、所要量の、固体としての又は水溶液としてのアルカリ金属水酸化物を添加することが好ましい。
本発明の一実施形態において、本発明の方法の工程(a1)は、5〜70℃の、好ましくは15〜60℃の範囲の温度で行われる。工程(a)を行う間に、多くの場合、特に、水中でアラニンとグルタミン酸をスラリー化し、次いで所要量の、固体としての又は水溶液としてのアルカリ金属水酸化物を添加する実施形態が選択された場合、温度の上昇が観察される。
アラニンと、その対応するアルカリ金属塩と、L−グルタミン酸アルカリ金属一水和物との混合物の水溶液が得られる。
好ましくは、アラニンとその対応するアルカリ金属塩と、グルタミン酸とその対応するアルカリ金属塩との混合物の水溶液は、15〜60%の範囲の全固形分を有し得る。好ましくは、そのようなアラニンとその対応するアルカリ金属塩と、グルタミン酸とその対応するアルカリ金属塩との混合物の水溶液は、6〜12の範囲のpH値を有し得る。
好ましくは、そのような水溶液は、0.5質量%未満の不純物を含有する。パーセンテージは水溶液の全固形分に対する。そのような潜在的な不純物は、無機酸のマグネシウム塩又はカルシウム塩の1種以上であり得る。使用されるL−アラニン又は水に由来する微量の不純物は、本発明のさらなる文脈において無視されるものとする。
その後続いて、二重ストレッカー合成(double Strecker synthesis)を、ホルムアルデヒド及びシアン化水素酸又はアルカリ金属シアン化物を用いて上記の水溶液を処理することによって行う。二重ストレッカー合成は、水溶液に、アルカリ金属シアン化物、又はシアン化水素酸とアルカリ金属シアン化物との混合物、又は好ましくはシアン化水素酸とホルムアルデヒドとの混合物を添加することにより行うことができる。代わりに、アミノ酸及び/又はそのそれぞれの塩の水溶液は、最初にホルムアルデヒドで処理して対応するシッフ塩基を得てからシアン化水素酸を添加してもよい。ホルムアルデヒド及びアルカリ金属シアン化物又は好ましくはシアン化水素酸の前記添加は、1つ以上の部分で行うことができる。ホルムアルデヒドは、ガスとして、又はホルマリン溶液として、又はパラホルムアルデヒドとして添加することができる。30〜35質量%水溶液としてのホルムアルデヒドの添加が好ましい。
本発明の特定の実施形態において、本発明の方法の工程(a1)は、5〜80℃の、好ましくは10〜45℃の範囲の温度で行われる。
本発明の一実施形態において、工程(a1)は、上記範囲中の一定の温度で行う。他の実施形態において、工程(a1)は、温度プロファイルを用いて、例えば、15℃で反応を開始し、次いで25℃で反応混合物を攪拌させることにより行う。
本発明の一実施形態において、工程(a1)は、高圧、例えば1.01〜6バールで行う。他の実施形態において、工程(a1)は常圧(1バール)で行う。
本発明の一実施形態において、工程(a1)は一定のpHで行い、pH値を一定に維持するために塩基及び酸を添加する。しかしながら、好ましくは、工程(a1)の間にpH値が低下し、塩基も、任意にHCN以外の酸も添加しない。このような実施形態において、工程(a1)の終了時、pH値が2〜4まで低下していてもよい。
本発明の一実施形態において、工程(a1)は、HCNのアミン基のモルに対して、1.9〜2.5当量、好ましくは1.9〜2.3当量、より好ましくは1.95〜2.1当量を添加することにより行う。
本発明の一実施形態において、工程(a1)は、ホルムアルデヒドのアミン基のモルに対して、1.9〜2.5当量、好ましくは1.9〜2.3当量、より好ましくは1.95〜2.1当量を添加することにより行う。
工程(a1)は、シアン化水素酸の取り扱いを可能にする任意の種類の反応容器中で実施することができる。有用な反応容器としては、例えば、フラスコ、撹拌タンク反応器、及び2つ以上の撹拌タンク反応器のカスケードが挙げられる。
工程(a1)から、下記の式(B1)及び(B2)
Figure 2019525984
の2つのジニトリルのL−及び/又はD−鏡像体並びにそれらの対応するアルカリ金属塩(簡潔に、それぞれジニトリル(B1)及び(B2)、又はジニトリル(B1)及び(B2)のアルカリ金属塩とも称する)の水溶液が得られる。
工程(a2)の好ましい一実施形態において、工程(a1)から得られたジニトリルは加水分解され、好ましくは異なる温度での2つの工程(a2.1)及び(a2.2)で鹸化される。別の好ましい実施形態では、化学量論量の水酸化物、又は工程(a1)のジニトリルのCOOH基及びニトリル基の合計1モル当たり1.01〜1.5モル、好ましくは1.01〜1.2モル過剰の水酸化物が用いられる。
工程(a2)に関して、異なる温度は、工程(a2.1)の平均温度が工程(a2.2)の平均温度と異なることを意味する。好ましくは、工程(a2.1)は、工程(a2.2)より低い温度で行われる。さらにより好ましくは、工程(a2.2)は、工程(a2.1)の平均温度よりも少なくとも80K高い平均温度で行われる。工程(a2)に関して、水酸化物は、アルカリ金属水酸化物、好ましくは水酸化カリウム、又は水酸化カリウムと水酸化ナトリウムの組み合わせ、さらにより好ましくは水酸化ナトリウムを指す。
工程(a2.1)は、工程(a.1)で得られた溶液をアルカリ金属水酸化物の水溶液に添加すること、又はアルカリ金属水酸化物の水溶液を工程(a.1)で得られた溶液に添加することにより開始することができる。別の実施形態において、工程(a.1)から得られた溶液とアルカリ金属水酸化物の水溶液を、同時に容器に添加する。
工程(a.2)で添加する水酸化物の化学量論量を計算する際に、ジニトリル(B1)及び(B2)の全理論量から、COOH基及びニトリル基の合計を算出し、ジニトリル形成前の、及び任意に工程(a.1)の前のアミノ酸の少なくとも部分中和から既に存在していたアルカリの量を差し引く。
工程(a2.1)は、10〜80℃の、好ましくは30〜65℃の範囲の温度で行うことができる。工程(a2.1)に関して、「温度」は平均温度を指す。
工程(a2.1)の結果として、それぞれのジアミド及びそれらのそれぞれのアルカリ金属塩の水溶液を得ることができ、Mはアルカリ金属である。また、前記溶液は、対応するモノアミド及び/又はそのモノ−、ジ−若しくはトリ−アルカリ金属塩も含有し得る。
Figure 2019525984
工程(a2.2)は、90〜195℃の、好ましくは175〜195℃の範囲の温度で行うことができる。工程(a2.2)に関して、「温度」は平均温度を指す。
本発明の一実施形態において、工程(a2.2)は、15〜360分の範囲の平均滞留時間を有する。
好ましい実施形態において、工程(a2.2)の温度間隔のより高い範囲、例えば190〜195℃は、15〜25分のような短い滞留時間と組み合わされるか、又は工程(a2.2)の温度範囲のより低い温度間隔、例えば90〜110℃は、200〜360分のようなより長い滞留時間と組み合わされるか、又は185℃のような中間温度は20〜45分のような中間滞留時間と組み合わされる。
工程(a2.2)は、工程(a2.1)と同じ反応器中で、又は連続プロセスの場合は異なる反応器中で行うことができる。
本発明の一実施形態において、工程(a2.2)は、ニトリル基の1モル当たり1.01〜1.2モルの塩基過剰の水酸化物を用いて行われる。
工程(a2.2)を行う反応器の種類、例えば理想的なプラグ流反応器(plug flow reactor)によって、平均滞留時間は、滞留時間に置き換えることができる。
本発明の一実施形態において、工程(a2.1)は連続攪拌タンク反応器中で行われ、工程(a2.2)は第2の連続攪拌タンク反応器中で行われる。好ましい実施形態において、工程(a2.1)は連続攪拌タンク反応器中で行われ、工程(a2.2)はプラグ流反応器(例えば、管状反応器)中で行われる。
本発明の一実施形態において、工程(a2.1)は、高圧、例えば1.05〜6バールで行われる。別の実施形態において、工程(a2.1)は常圧で行われる。
特に、工程(a2.2)がプラグ流反応器中で行われる実施形態において、工程(a2.2)は、高圧、例えば1.5〜40バール、好ましくは少なくとも20バールで行われてもよい。高圧は、ポンプを用いて、又は自発圧上昇(autogenic pressure elevation)により達成することができる。
好ましくは、工程(a2.1)及び工程(a2.2)の圧力条件は、工程(a2.2)が工程(a2.1)より高い圧力で行われるように組み合わせる。
工程(a2.2)の間に、部分ラセミ化が起こる。理論に束縛されることを望まないが、ラセミ化は、おそらく、上記のL−ジアミド又はL−MGDA、それぞれのL−GLDAの段階で起こる。
本発明の一実施形態では、本発明の方法は、上述した工程(a1)及び(a2)以外の工程を含み得る。そのようなさらなる工程は、例えば、例えば活性化炭素若しくはHなどの過酸化物を用いた、又はUV照射による、又は、前述の少なくとも2つの組み合わせによる1つ以上の脱色工程であり得る。
(A1)メチルグリシン二酢酸(MGDA)のL−及びD−鏡像体の混合物であって、10〜95%の範囲の鏡像体過剰率(ee)を有するそれぞれのL−異性体を主に含有する混合物の少なくとも1種のアルカリ金属塩、及び
(A2)グルタミン酸二酢酸(GLDA)のL−及びD−鏡像体又は鏡像異性的に純粋なL−GLDAの少なくとも1種のアルカリ金属塩、
を含有し、(A1)及び(A2)の質量比が1:9〜9:1の範囲にある、
水溶液が得られる。
中間段階(任意)では、前記溶液を濃縮してスラリーを生成してもよい。しかし、工程(b)を水溶液で開始することが好ましい。
本発明の方法の工程(b)では、スラリー又は好ましくは工程(a)から得られた水溶液を、少なくとも125℃のガス入口温度で噴霧造粒する。
噴霧造粒は、流動床又は噴流床で行い得る。
噴流床は通常噴射装置で達成され、ガス状駆動噴射はチャンバの中央に配置され、前記駆動噴射は下から上に向けられるか、又は2つ以上のガス状駆動噴射がチャンバの中央の領域に配置され、下から上に向けられる。溶液をチャンバ内に噴霧する。ガス状駆動噴射がループ区域と戻り区域とを作り出すことによって、そのように形成される顆粒のループ運動を作り出す。
噴霧造粒は、2つ以上の連続した噴霧乾燥処理の実行によって、例えば、少なくとも2つの噴霧乾燥機のカスケード(cascade)で、例えば少なくとも2つの連続噴霧塔のカスケード又は噴霧塔と噴霧チャンバとの組み合わせ(前述の噴霧チャンバは流動床を含有する)で、行う。他の実施形態では、噴霧造粒工程を1つだけ行う。
噴流床における噴霧造粒は、噴霧塔又は噴霧造粒機当たり1つ以上のノズルを介して行う。好適なノズルは、例えば、高圧回転ドラム霧化器、回転霧化器、三流体ノズル、単一流体ノズル及び二流体ノズルであり、単一流体ノズル及び二流体ノズルが好ましい。第一の流体は工程(a)からの水溶液であり、第二の流体は、例えば絶対圧1.1〜7バールを有する、ノズルガス又は霧化ガスとも称される圧縮ガスである。ノズルガスは、20〜250℃の、好ましくは20〜100℃の範囲の温度を有し得る。ノズルガスは例えば窒素又は空気であり、溶液又はスラリーの噴霧によって、液滴に変換され、水が蒸発する。流動床は、乾燥ガスとも称される流動化ガスを用いて流動化する。流動化ガスとして好適なのは、空気、窒素、又は窒素豊富化空気である。流動化ガスは、125℃〜250℃の、好ましくは160〜220℃の範囲の温度と、0.9〜1.1バールの絶対圧力、例えば大気圧より1mバール低い圧力を有し得る。
少なくとも2つの噴霧乾燥器のカスケードの実施形態では、第一の噴霧乾燥機において、固体が、例えば粉末が製造される。第二の噴霧乾燥機には、第一の噴霧乾燥機からの固体を有する流動床を充填し、工程(a)に従って得られた水溶液を、高温ガス入口流と共に流動床の上又は中に噴霧する。高温ガス入口流は、125〜350℃の、好ましくは160〜220℃の範囲の温度を有し得る。
噴流床では、顆粒床の流動化は乾燥ガスの噴射流によって達成される。前記噴射流は、噴流床が確立される装置の底部から導入される。
熟成溶液を使用する実施形態では、そのような熟成は、好ましくは周囲温度よりも高い温度で2時間から24時間の範囲で行われ得る。
工程(b)の過程で、工程(a)で提供された水溶液の大部分の水を除去する。大部分の水とは、顆粒に関して、好ましくは5〜15質量%の残留水分含量が残ることを意味するものとする。好ましくは、水溶液中に存在する水の約51〜75質量%を工程(b)で除去する。
本発明のいくつかの実施形態では、本発明の方法は1つ以上の追加の工程を含み得る。そのような追加の工程は、工程(a)と工程(b)との間に、又は工程(b)の間に、又は工程(b)の後に行い得る。そのような追加の工程の例としては、好ましくは工程(b)の後の、ふるい分け及び熱的後処理とも称されることがある後乾燥工程が挙げられる。熱的後処理は、乾燥オーブン中で、例えば80〜120℃の範囲の温度で、又は熱蒸気を用いて、好ましくは100〜160℃で行い得る。他の(任意の)工程は、工程(a)と工程(b)との間の前濃縮工程である。
工程(b)の間の追加の任意の工程の例は、細粒の除去、大きすぎる粒子、いわゆる「オーバー(overs)」の除去、細粒の再利用、並びにオーバーの粉砕及びそのような粉砕されたオーバーの再利用である。
例えば、細粒とは、工程(b)の間に生成された、150μm以下の、例えば1〜150μmの最大粒径を有する粒子であると定義し得る。いわゆるオーバー又は塊は、1mm以上の、例えば1mmから最大で5mmまでの最少粒径を有し得る。そのような塊は、噴霧造粒機から除去し、500μmの最大粒径に、好ましくは400μmの最大粒径に粉砕してよい。粉砕は任意の種類のミルで実施してよい。特に有用なミルの例は、ジェットミル、ピンミル及びボルト機(ドイツ語:Stiftmuehlen)である。さらなる例は、ローラーミル及びボールミルである。その後、細粒及び粉砕した塊を噴霧造粒機中に戻す。
本発明の一実施形態では、1〜15%の細粒及び1〜40%の粉砕した塊である一部を、造粒機内に戻す。パーセンテージは顆粒全体に対する。
本発明の方法を行うことによって、特に黄変に関して、例えば過炭酸塩安定性及び錠剤安定性に関して優れた性能特性を示す顆粒が得られる。
本発明のさらなる態様は、5〜15質量%の残留水分含量を有し、
(A1)メチルグリシン二酢酸(MGDA)のL−及びD−鏡像体の混合物であって、5〜95%の範囲の鏡像体過剰率(ee)を有するそれぞれのL−異性体を主に含有する混合物の少なくとも1種のアルカリ金属塩、
(A2)グルタミン酸二酢酸(GLDA)のL−及びD−鏡像体又は鏡像異性的に純粋なL−GLDAの少なくとも1種のアルカリ金属塩
を分子分散の形態で含有し、
(A1)及び(A2)の質量比が1:9〜9:1の範囲にある顆粒に関する。モルはアニオンに関する。
(A1)及び(A2)については、上記で既に説明してある。
本発明の顆粒は、5〜15質量%の、好ましくは6〜10質量%の範囲の残留水分含量を有する。残留水分含量は、カールフィッシャー滴定によって、又は赤外線を用いて一定質量まで160℃で乾燥させることによって判定し得る。
本発明の一実施形態では、本発明の顆粒は、0.35mm〜1.5mmの、好ましくは350〜1,000μmの、さらにより好ましくは最大で900μmまでの範囲の平均粒径を有する。最多数の粒子は、好ましくは600〜750μmの範囲の平均粒径を有する。
本発明の別の態様は、本発明の顆粒の使用に関し、及び本発明の別の態様は、本発明の顆粒を使用する方法に関する。本発明の顆粒の好ましい使用は、固体洗濯洗剤組成物の、及び硬質表面洗浄用固体洗剤組成物の製造用である。固体洗濯洗剤組成物及び硬質表面洗浄用固体洗剤組成物は、いくらかの、例えば0.1〜10質量%の残留水分を含有し得るが、そうでない場合は固体混合物である。残留水分含量は、例えば真空下80℃で判定することができる。本発明の別の態様は、固体洗濯洗剤組成物及び硬質表面洗浄用固体洗剤組成物に関する。
本発明に関連して、「洗浄剤用洗剤組成物」という用語は、ホームケア用及び産業上又は施設における適用のための洗浄剤を含む。「硬質表面洗浄剤用洗剤組成物」という用語は、食器洗浄用の、特に手洗い食器洗浄及び自動食器洗浄機及び物品洗浄用の組成物、並びに他の硬質表面洗浄用の、例えば浴室洗浄、台所洗浄、床洗浄、パイプのスケーリング除去、窓洗浄、トラック洗浄を含む車の洗浄、さらに、開放式の装置(open plant)の洗浄、CIP洗浄(cleaning-in-place)、金属の洗浄、消毒的洗浄、農場の洗浄、高圧洗浄のための組成物を含み、これらに限定されないが、洗濯用洗剤組成物を含まない。
本発明に関連して他に明記しない限り、洗濯洗剤組成物の成分に関連するパーセンテージは質量パーセンテージであり、それぞれの洗濯洗剤組成物の全固形分に対する。本発明に関連して他に明記しない限り、硬質表面洗浄用洗剤組成物の成分に関連するパーセンテージは質量パーセンテージであり、硬質表面洗浄用洗剤組成物の全固形分に対する。
本発明の一実施形態では、本発明による固体洗濯洗剤組成物は、本発明の顆粒を1〜30質量%の範囲で含有し得る。パーセンテージは、それぞれの洗濯洗剤組成物の全固形分に対する。
本発明の一実施形態では、本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物は、本発明の顆粒を1〜50質量%の、好ましくは5〜40質量%の、さらにより好ましくは10〜25質量%の範囲で含有し得る。パーセンテージは、それぞれの硬質表面洗浄用洗剤組成物の全固形分に対する。
特に有利な本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物及び本発明の固体洗濯洗剤組成物、特にホームケア用のものは、本発明の顆粒以外の1種以上の錯化剤を含有し得る。本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物及び本発明の固体洗濯洗剤組成物は、本発明の顆粒以外の1種以上の錯化剤(本発明に関連して金属イオン封鎖剤とも称する)を含有し得る。例としては、クエン酸塩、ホスホン酸誘導体、例えばヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(「HEDP」)のジナトリウム塩、及び錯化基を有するポリマー、例えば20〜90モル%のN原子が少なくとも1個のCHCOO基を有するポリエチレンイミンなど、及びそのそれぞれのアルカリ金属塩、特にそのナトリウム塩、例えばIDS−Na、及びクエン酸三ナトリウム、並びにSTPP(トリポリリン酸ナトリウム)などのリン酸塩が挙げられる。リン酸塩が環境への懸念を引き起こすという事実により、有利な洗浄剤用洗剤組成物及び有利な洗濯洗剤組成物は、リン酸塩を含まないことが好ましい。「リン酸塩を含まない」とは、本発明に関連して、リン酸塩及びポリリン酸塩の含量が、質量分析によって判定して、合計で10質量ppm〜0.2質量%の範囲であることを意味すると理解されるべきである。
好ましい本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物及び好ましい本発明の固体洗濯洗剤組成物は、1種以上の界面活性剤、好ましくは1種以上の非イオン性界面活性剤を含有し得る。
好ましい非イオン性界面活性剤は、アルコキシル化アルコール、エチレンオキシドとプロピレンオキシドのジブロック及びマルチブロックコポリマー、並びにソルビタンとエチレンオキシド又はプロピレンオキシドとの反応生成物、アルキルポリグリコシド(APG)、ヒドロキシアルキル混合エーテル及びアミンオキシドである。
アルコキシル化アルコール及びアルコキシル化脂肪アルコールの好ましい例は、例えば、一般式(III)
Figure 2019525984
(式中、変数は以下のように定義される:
は、同一又は異なり、水素及び直鎖C〜C10−アルキルから選択され、好ましくは各場合において同一であり、エチル、特に好ましくは水素又はメチルであり、
は、分岐又は直鎖のC〜C22−アルキルから選択され、例えば、n−C17、n−C1021、n−C1225、n−C1429、n−C1633又はn−C1837であり、
は、C〜C10−アルキル、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、イソアミル、n−ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル又はイソデシルから選択される)
の化合物である。
変数e及びfは、0〜300の範囲にあり、e及びfの合計は、少なくとも1、好ましくは5〜50の範囲にある。さらにより好ましくは、eは1〜100の範囲にあり、fは0〜30の範囲にある。
一実施形態において、一般式(III)の化合物は、ブロックコポリマー又はランダムコポリマーであってもよく、好ましくはブロックコポリマーである。
アルコキシル化アルコールの他の好ましい例は、例えば、一般式(IV)
Figure 2019525984
(式中、変数は以下のように定義される:
は、同一又は異なり、水素及び直鎖C〜C−アルキルから選択され、好ましくは各場合とも同一であり、エチル、特に好ましくは水素又はメチルであり、
は、分岐又は直鎖のC〜C20−アルキルから選択され、特に、n−C17、n−C1021、n−C1225、n−C1327、n−C1531、n−C1429、n−C1633、n−C1837であり、
aは、0〜10の、好ましくは1〜6の範囲の数字であり、
bは、1〜80の、好ましくは4〜20の範囲の数字であり、
dは、0〜50の、好ましくは4〜25の範囲の数字である)
の化合物である。
a+b+dの合計は、好ましくは5〜100の範囲、さらにより好ましくは9〜50の範囲にある。
ヒドロキシアルキル混合エーテルの好ましい例は、一般式(V)
Figure 2019525984
(式中、変数は以下のように定義される:
は、同一又は異なり、水素及び直鎖C〜C10−アルキルから選択され、好ましくは各場合とも同一であり、エチル、特に好ましくは水素又はメチルであり、
は、分岐又は直鎖のC〜C22−アルキルから選択され、例えば、イソ−C1123、イソ−C1327、n−C17、n−C1021、n−C1225、n−C1429、n−C1633又はn−C1837であり、
は、C〜C20−アルキル、例えばn−ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、イソデシル、n−ドデシル、n−テトラデシル、n−ヘキサデシル、及びn−オクタデシルから選択される)
の化合物である。
変数m及びnは、0〜300の範囲にあり、n及びmの合計は、少なくとも1、好ましくは5〜50の範囲にある。好ましくは、mは1〜100の範囲にあり、nは0〜30の範囲にある。
一般式(IV)及び(V)の化合物は、ブロックコポリマー又はランダムコポリマーであってもよく、好ましくはブロックコポリマーである。
さらなる好適な非イオン性界面活性剤は、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドからなるジ−及びマルチブロックコポリマーから選択される。さらなる好適な非イオン性界面活性剤は、エトキシル化又はプロピシル化ソルビタンエステルから選択される。アミンオキシド又はアルキルポリグリコシド、特に直鎖C〜C16−アルキルポリグリコシド、及び分岐のC〜C14−アルキルポリグリコシド、例えば一般平均式(VI)
Figure 2019525984
(式中、
は、C〜C−アルキル、特にエチル、n−プロピル又はイソプロピルであり、
は、−(CH−Rであり、
は、4個〜6個の炭素原子を有する単糖から、特にグルコース及びキシロースから選択され、
yは、1.1〜4の範囲にあり、yは平均数である)
の化合物が、同様に好適である。
非イオン性界面活性剤のさらなる例は、一般式(VII)及び(VIII)
Figure 2019525984
(式中、
AOは、エチレンオキシド、プロピレンオキシド及びブチレンオキシドから選択され、
EOは、エチレンオキシド、CHCH−Oであり、
は、分岐又は直鎖のC〜C18−アルキルから選択され、Rは、上記のように定義され、
Oは、プロピレンオキシド及びブチレンオキシドから選択され、
wは、15〜70の、好ましくは30〜50の範囲の数字であり、
w1及びw3は、1〜5の範囲の数字であり、
w2は、13〜35の範囲の数字である)
の化合物である。
好適なさらなる非イオン性界面活性剤の概要は、EP−A0851023及びDE−A19819187に見出される。
前述のものから選択される2種以上の非イオン性界面活性剤の混合物も存在し得る。
存在し得る他の界面活性剤は、両性(双性イオン)界面活性剤、アニオン性界面活性剤及びそれらの混合物から選択される。
両性界面活性剤の例としては、使用条件下で同一の分子中に正電荷及び負電荷を持つものが挙げられる。両性界面活性剤の好ましい例は、いわゆるベタイン型界面活性剤である。ベタイン型界面活性剤の多くの例は、1分子当たり、1個の四級化窒素原子及び1個のカルボン酸基を持つ。両性界面活性剤の特に好ましい例は、コカミドプロピルベタイン(ラウラミドプロピルベタイン)である。
アミンオキシド界面活性剤の例は、一般式(IX)
1011N→O (IX)
(式中、R、R10及びR11は、脂肪族、脂環式又はC〜C−アルキレンC10〜C20−アルキルアミド部分から互いに独立して選択される。好ましくは、RはC〜C20−アルキル又はC〜C−アルキレンC10〜C20−アルキルアミドから選択され、R10及びR11は両方ともメチルである)の化合物である。
特に好ましい例は、ラウラミンオキシドと称されることもある、ラウリルジメチルアミンオキシドである。さらなる特に好ましい例は、コカミドプロピルアミンオキシドと称されることもある、コカミジルプロピルジメチルアミンオキシドである。
好適なアニオン性界面活性剤の例としては、C〜C18−アルキル硫酸塩の、C〜C18−脂肪アルコールポリエーテル硫酸塩の、エトキシル化C〜C12−アルキルフェノールの硫酸半エステル(エトキシル化度:1〜50モルのエチレンオキシド/モル)の、C12〜C18−スルホ脂肪酸アルキルエステルの、例えばC12〜C18−スルホ脂肪酸メチルエステルの、さらにC12〜C18−アルキルスルホン酸の、及びC10〜C18−アルキルアリールスルホン酸のアルカリ金属及びアンモニウム塩が挙げられる。好ましくは、前述した化合物のアルカリ金属塩、特に好ましくはナトリウム塩である。
好適なアニオン性界面活性剤のさらなる例としては、石鹸、例えば、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸のナトリウム塩又はカリウム塩、エーテルカルボキシレート、及びアルキルエーテルリン酸塩が挙げられる。
好ましくは、本発明の洗濯洗剤組成物は、少なくとも1種のアニオン性界面活性剤を含有する。
本発明の一実施形態において、本発明の固体洗濯洗剤組成物は、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤及びアミンオキシド界面活性剤から選択される少なくとも1種の界面活性剤を、0.1〜60質量%含有し得る。
本発明の一実施形態において、本発明の洗浄剤用固体洗剤組成物は、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤及びアミンオキシド界面活性剤から選択される界面活性剤の少なくとも1種を、0.1〜60質量%含有してもよい。
好ましい実施形態において、本発明の洗浄剤用固体洗剤組成物及び特に自動食器洗浄機用のものは、任意のアニオン性界面活性剤を含有しない。
本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物、及び本発明の固体洗濯洗剤組成物は、漂白剤とも称される、少なくとも1種の漂白剤を含有し得る。漂白剤は、塩素漂白剤及び過酸化物漂白剤から選択されてもよく、過酸化物漂白剤は、無機過酸化物漂白剤及び有機過酸化物漂白剤から選択されてもよい。アルカリ金属過炭酸塩、アルカリ金属過ホウ酸塩及びアルカリ金属過硫酸塩から選択される無機過酸化物漂白剤が好ましい。
有機過酸化物漂白剤の例としては、有機過カルボン酸、特に有機過カルボン酸が挙げられる。
本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物、及び本発明の固体洗濯洗剤組成物において、アルカリ金属過炭酸塩、特に過炭酸塩ナトリウムは、好ましくは被覆された形態で使用される。このような被覆は、有機性又は無機性であってもよい。例としては、グリセロール、硫酸ナトリウム、ケイ酸塩、炭酸ナトリウム、及び前記の少なくとも2つの組合せ、例えば炭酸ナトリウムと硫酸ナトリウムの組合せが挙げられる。
好適な塩素含有漂白剤は、例えば、1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン、N−クロロスルファミド、クロラミンT、クロラミンB、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウム、次亜塩素酸マグネシウム、次亜塩素酸カリウム、ジクロロイソシアヌレートカリウム及びジクロロイソシアヌレートナトリウムである。
本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物、及び本発明の固体洗濯洗剤組成物は、例えば、3〜10質量%の塩素含有漂白剤を含んでもよい。
本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物、及び本発明の固体洗濯洗剤組成物は、1種以上の漂白触媒を含んでもよい。漂白触媒は、漂白を促進する遷移金属塩又は遷移金属複合体、例えばマンガン−、鉄−、コバルト−、ルテニウム−若しくはモリブデン−サレン複合体、又はカルボニル複合体から選択することができる。窒素含有の三脚型配位子を有するマンガン、鉄、コバルト、ルテニウム、モリブデン、チタン、バナジウム及び銅の複合体、並びに、コバルト−、鉄−、銅−及びルテニウム−アミン複合体も、漂白触媒として使用することができる。
本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物、及び本発明の固体洗濯洗剤組成物は、1種以上の漂白活性剤、例えば、N−メチルモルホリニウム−アセトニトリル塩(「MMA塩」)、トリメチルアンモニウムアセトニトリル塩、N−アシルイミド、例えばN−ノナノイルスクシンイミド、1,5−ジアセチル−2,2−ジオキソヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン(「DADHT」)又はニトリルクワット(nitrile quats)(トリメチルアンモニウムアセトニトリル塩)を含んでもよい。
好適な漂白活性剤のさらなる例としては、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)及びテトラアセチルへキシレンジアミンが挙げられる。
本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物、及び本発明の固体洗濯洗剤組成物は、1種以上の腐食防止剤を含んでもよい。本発明の場合、これは金属の腐食を抑制する化合物を含むと理解されるべきである。好適な腐食防止剤の例としては、トリアゾール、特にベンゾトリアゾール、ビスベンゾトリアゾール、アミノトリアゾール、アルキルアミノトリアゾール、及びフェノール誘導体、例えばヒドロキノン、ピロカテコール、ヒドロキシヒドロキノン、没食子酸、フロログルシノール又はピロガロールが挙げられる。
本発明の一実施形態において、本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物、及び本発明の固体洗濯洗剤組成物は、合計で、0.1〜1.5質量%の腐食防止剤を含む。
本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物、及び本発明の固体洗濯洗剤組成物は、有機及び無機ビルダーから選択される1種以上のビルダーを含んでもよい。好適な無機ビルダーの例としては、硫酸ナトリウム又は炭酸ナトリウム又はケイ酸塩、特にジケイ酸ナトリウム及びメタケイ酸ナトリウム、ゼオライト、層状ケイ酸塩、特に式α−NaSi、β−NaSi及びδ−NaSiのもの、また、脂肪酸スルホン酸塩、α−ヒドロキシプロピオン酸、マロン酸アルカリ金属塩、脂肪酸スルホン酸塩、ジコハク酸アルキル及びアルケニル、ジ酢酸酒石酸、モノ酢酸酒石酸、酸化澱粉、並びに、ポリマービルダー、例えばポリカルボキシレート及びポリアスパラギン酸が挙げられる。
有機ビルダーの例は、特にポリマー及びコポリマーである。本発明の一実施形態において、有機ビルダーは、ポリカルボキシレート、例えば(メタ)アクリル酸ホモポリマー又は(メタ)アクリル酸コポリマーのアルカリ金属塩から選択される。
好適なコモノマーは、モノエチレン性不飽和ジカルボン酸、例えばマレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸、イタコン酸及びシトラコン酸である。好適なポリマーは、特に、2000〜40000g/mol、好ましくは2000〜10000g/mol、特に3000〜8000g/molの範囲の平均分子量Mを好ましく有するポリアクリル酸である。また、好適であるのは、同様の範囲の分子量を有する、共重合ポリカルボキシレート、特にメタクリル酸とアクリル酸、及びマレイン酸及び/又はフマル酸とメタクリル酸の共重合体である。
また、モノエチレン性不飽和C〜C10−モノ−若しくはC〜C10−ジカルボン酸又はそれらの無水物、例えばマレイン酸、無水マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸からなる群からの少なくとも1種のモノマーと、以下に列記する少なくとも1種の親水性又は疎水性モノマーとのコポリマーを使用することも可能である。
好適な疎水性モノマーは、例えば、イソブテン、ジイソブテン、ブテン、ペンテン、ヘキセン及びスチレン、10個以上の炭素原子を有するオレフィン又はそれらの混合物、例えば1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン、1−ドコセン、1−テトラコセン及び1−ヘキサコセン、C22−α−オレフィン、C22〜C24−α−オレフィンと1分子当たり平均12〜100個の炭素原子を有するポリイソブテンとの混合物である。
好適な親水性モノマーは、スルホン酸基又はホスホン酸基を有するモノマー、及びヒドロキシル官能基又はアルキレンオキシド基を有する非イオン性モノマーである。例としては、アリルアルコール、イソプレノール、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリブチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリ(プロピレンオキシド−コ−エチレンオキシド)(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシポリブチレングリコール(メタ)アクリレート及びエトキシポリ(プロピレンオキシド−コ−エチレンオキシド)(メタ)アクリレートが挙げられる。ここで、ポリアルキレングリコールは、1分子当たり、3〜50個、特に5〜40個、特に10〜30個のアルキレンオキシド単位を含んでもよい。
ここで、特に好ましいスルホン酸基含有モノマーは、1−アクリルアミド−1−プロパンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−プロパンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−メタクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、3−メタクリルアミド−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸、アリルオキシベンゼンスルホン酸、メタアリルオキシベンゼンスルホン酸、2−ヒドロキシ−3−(2−プロペニルオキシ)プロパンスルホン酸、2−メチル−2−プロペン−1−スルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、3−スルホプロピルアクリレート、2−スルホエチルメタクリレート、3−スルホプロピルメタクリレート、スルホメタアクリルアミド、スルホメチルメタアクリルアミド、及び前記酸の塩、例えばそれらのナトリウム、カリウム又はアンモニウム塩である。
特に好ましいホスホン酸基含有モノマーは、ビニルホスホン酸及びその塩である。
ビルダーのさらなる例は、カルボキシメチルイヌリンである。
さらに、両性ポリマーもビルダーとして使用することができる。
本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物、及び本発明の固体洗濯洗剤組成物は、例えば、合計で10〜70質量%の、好ましくは最大で50質量%までのビルダーを含んでもよい。本発明に関連して、(A1)及び(A2)は、ビルダーと見なされない。
本発明の一実施形態において、本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物、及び本発明の固体洗濯洗剤組成物に含まれるこのような洗剤組成物は、1種以上のコビルダーを含んでもよい。
本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物、及び本発明の固体洗濯洗剤組成物は、例えばシリコーンオイル及びパラフィンオイルから選択される少なくとも1種の消泡剤を含んでもよい。
本発明の一実施形態において、本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物、及び本発明の固体洗濯洗剤組成物は、合計で0.05〜0.5質量%の範囲の消泡剤を含む。
本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物、及び本発明の固体洗濯洗剤組成物は、1種以上の酵素を含んでもよい。酵素の例としては、リパーゼ、加水分解酵素、アミラーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、エステラーゼ、ペクチナーゼ、ラクターゼ及びペルオキシダーゼが挙げられる。
本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物、及び本発明の固体洗濯洗剤組成物は、例えば、最大で5質量%までの、好ましくは0.1〜3質量%の酵素を含んでもよい。前記酵素は、例えば少なくとも1種のC〜C−カルボン酸又はC〜C10−ジカルボン酸のナトリウム塩で安定化されてもよい。好ましくは、ギ酸塩、酢酸塩、アジピン酸塩及びコハク酸塩である。
本発明の一実施形態において、本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物、及び本発明の固体洗濯洗剤組成物は、少なくとも1種の亜鉛塩を含む。亜鉛塩は、水溶性又は非水溶性亜鉛塩から選択することができる。これに関連し、本発明に関連して、非水溶性という語は、25℃で0.1g/l以下の蒸留水中の溶解性を有する亜鉛塩を指すために使用する。したがって、より高い水溶解性を有する亜鉛塩は、本発明に関連して、水溶性亜鉛塩を指す。
本発明の一実施形態において、亜鉛塩は、安息香酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、乳酸亜鉛、ギ酸亜鉛、ZnCl、ZnSO、酢酸亜鉛、クエン酸亜鉛、Zn(NO、Zn(CHSO及び没食子酸亜鉛、好ましくはZnCl、ZnSO、酢酸亜鉛、クエン酸亜鉛、Zn(NO、Zn(CHSO及び没食子酸亜鉛から選択される。
本発明の他の実施形態において、亜鉛塩は、ZnO、ZnO・aq、Zn(OH)及びZnCOから選択される。好ましくはZnO・aqである。
本発明の一実施形態において、亜鉛塩は、10nm〜100μmの範囲の平均粒径(質量平均)を有する酸化亜鉛から選択される。
亜鉛塩中のカチオンは、錯体形態、例えばアンモニア配位子又は水配位子と錯体化される形態で存在することができ、特に水和形態で存在することができる。表記を簡略化するために、本発明に関連して、配位子が水配位子である場合、一般に配位子を省略する。
本発明の混合物のpHをどのように調節するかによって、亜鉛塩は変化することができる。したがって、例えば、本発明による製剤を製造するために酢酸亜鉛又はZnClを使用することが可能であるが、8又は9のpHで、水性環境で、これらは、錯体化されていないか又は錯体化された形態で存在し得るZnO、Zn(OH)又はZnO・aqに変換する。
室温で固体である、本発明による洗浄剤用洗剤組成物に存在し得る亜鉛塩は、例えばX線散乱により判定して、例えば、10nm〜100μmの、好ましくは100nm〜5μmの範囲の平均直径(数平均)を有する粒子の形態で存在することが好ましい。
亜鉛塩は、室温で液体である家庭用洗剤組成物中に、溶解した形態、又は固体形態、又はコロイド形態で存在し得る。
本発明の一実施形態において、洗浄剤用洗剤組成物及び洗濯洗剤組成物は、各場合において当該組成物の固形分に対して、合計で0.05〜0.4質量%の範囲の亜鉛塩を含む。
ここで、亜鉛塩分率は、亜鉛又は亜鉛イオンとして提供される。このことから、対イオン分率を計算することが可能である。
本発明の一実施形態において、本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物、及び本発明の固体洗濯洗剤組成物は、亜鉛塩のほかに重金属を含有しない。本発明の範囲内において、これは、本発明による洗浄剤用洗剤組成物及び洗濯洗剤組成物が、漂白触媒として作用しない重金属化合物、特に鉄及びビスマスの化合物を含有しないことを意味すると理解される。本発明の範囲内において、重金属化合物に関する「含有しない」とは、漂白触媒として作用しない重金属化合物の含有量が、浸出法により判定して固形分に対して、合計で0〜100ppmの範囲にあることを意味すると理解される。好ましくは、本発明による製剤は、亜鉛のほかに、当該製剤の固形分に対して、0.05ppm未満の重金属含有量を有する。したがって、亜鉛分率は含まれない。
本発明の範囲内において、「重金属」は、亜鉛のほかに、少なくとも6g/mの比重を有する任意の金属と定義される。特に、重金属は、ビスマス、鉄、銅、鉛、スズ、ニッケル、カドミウム及びクロムなどの金属である。
好ましくは、本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物、及び本発明の固体洗濯洗剤組成物は、測定可能な分率のビスマス化合物を含まない。すなわち、例えば1ppm未満である。
本発明の一実施形態において、本発明の硬質表面洗浄用固体洗剤組成物、及び本発明の固体洗濯洗剤組成物は、1種以上のさらなる成分、例えば芳香剤、染料、有機溶媒、バッファー、錠剤(「タブ」)用の崩壊剤及び/又はメチルスルホン酸などの酸を含む。
食器自動洗浄の洗剤組成物の好ましい例は、表1に従って選択され得る。
Figure 2019525984
本発明による洗濯洗剤組成物は、任意の種類の洗濯物及び任意の種類の繊維(fibers)を洗濯することに有用である。繊維は、天然又は合成由来のものであり得るか、又は天然繊維と合成繊維の混合物であり得る。天然由来の繊維の例は、綿及びウールである。合成由来の繊維の例は、ポリウレタン繊維、例えばSpandex(登録商標)又はLycra(登録商標)、ポリエステル繊維、又はポリアミド繊維である。繊維は、単繊維、又は編み物、布地若しくは不織布のような織物の部分であってもよい。
本発明の別の態様は、顆粒から自動食器洗浄機用の錠剤を製造する方法であって、前記顆粒が本発明による顆粒から選択される方法である。前記方法は、以下に本発明によるペレット化プロセスとも称する。そのような錠剤を製造する間、破損は低い割合でしか観察されず、そのような錠剤(以下に本発明の錠剤とも称する)の貯蔵安定性は優れている。
本発明の錠剤は、好ましくは機械、例えば錠剤プレス機を用いて製造される。
本発明によるペレット化プロセスは、本発明による顆粒を少なくとも1種の非イオン性界面活性剤及び任意に1種以上のさらなる物質と混合し、次いで混合物を圧縮して錠剤をもたらすことにより行うことができる。好適な非イオン性界面活性剤及びビルダー、酵素などのさらなる界面活性剤の例は上記に列挙している。非イオン性界面活性剤の特に好ましい例は、ヒドロキシ混合エーテル、例えば一般式(V)のヒドロキシ混合エーテルである。
本発明によるペレット化プロセスは、直接ペレット化プロセスとして、すなわちペレット化助剤なしで、又は1つ以上のペレット化助剤を用いて行うことができる。本発明によるペレット化プロセスは、例えば最大で50%までの適切に低い相対大気湿度を有する空間内で行うことが好ましい。
本発明によるペレット化プロセスは、調整された空気の有無にかかわらず、室温で行うことができ、その場合、大気湿度及び/又は温度は一定に保たれる。これらの条件下では、ペレット化器具を他の方法で周囲から封入又は隔離することが有利である。これらの条件は、例えば外気の大気湿度が高い場合又は個々の構成成分の吸湿性が高い場合に、必要又は有利となり得る。
本発明によるペレット化プロセスは、好ましくはペレット化プレス機を使用して行う。手動のペレット化プレス機を用いて、少数の錠剤を製造することができる。多数に好適なペレット化プレス機の実施形態は、回転式ペレット化プレス機、ローラー式ペレット化プレス機及び偏心プレス機である。好ましくは、本発明による食器洗い洗剤は、最初に小分けされ、次いで圧縮される。圧縮中は、圧縮力を使用する。50〜500MPaの範囲の圧縮力が好適である。
ペレット化後、錠剤をペレット化プレス機から取り除く。任意の工程では、新たに製造された錠剤を被覆又は包装することもできる。
本発明に従って製造される錠剤は、粘着又はキャッピングなどの錠剤の欠陥に対する傾向をほんのわずかしか有しない。「粘着」という用語は一般に、パンチの圧縮面に対する錠剤塊の粘着を意味し、ダイの壁と錠剤の結合を意味せず、すなわち接着力が凝集力を上回ると理解される。キャッピングの場合、凸状湾曲カバー層が、型内に残る圧縮により及び/又は成形体の排出後若しくは排出の間、破損部位で剥離する。錠剤全体が層の形で固着することさえ起こり得る。考えられるキャッピングの原因は、圧縮型に入れる結果として錠剤に作用する半径方向の圧力、錠剤内の不均質な多孔度分布及び残留応力、並びに排出時の粒子及び錠剤全体の弾性の緩和である。対照的に、本発明に従って製造された錠剤は、衝撃に対してより安定であるが、水中で急速に溶解する。
実施例により、本発明をさらに説明する。
概説:
25℃及び50%の相対湿度で24時間の期間にわたって貯蔵することにより、吸湿性を判定した。別の方法において、いわゆる熱帯条件は、35℃及び70〜90%の相対湿度で24時間の期間にわたる貯蔵である。グレード:ゼロ(自由に流動する顆粒/粉末)から4(顆粒/粉末が溶解している)。
実施例に関連して、特に明記しない限り、ee値以外のパーセンテージは質量%を指す。
Chirex 3126カラム((D)−ペニシラミン、5μm、250x4.6mm)を使用するHPLCにより、MGDAのee値を判定した。移動相(溶離液)は0.5mMのCuSO水溶液であった。注入:10μl、流速:1.5ml/分。254nmの紫外光により検出した。温度:20℃。実行時間は25分であった。L−及びD−MGDAピークの面積%の合計で割ったL−及びD−MGDAピークの面積%の差として、ee値を判定した。試料の調製:5mgの試験材料を10mlのメスフラスコ中に入れ、次に溶離液でマークを充填し、次に均質化した。
Fa.Anton Paar GmbH社製のモジュール円形偏光計MCP300を用いて、20℃、波長589nmで比旋光度を判定し得る。
平均粒径は(D50)値であり、他に明確な記載のない限り、ふるい分け法によって判定する。
I. 30%eeを有するMGDA−Na及びGLDA−Naの溶液の合成
I.1 L−アラニン及びL−グルタミン酸の部分的に中和された溶液の提供
撹拌反応器中で、400.9g(4.46モル)のL−アラニン、234.0g(2.93モル)の50%水溶液としての水酸化ナトリウム、及び832.2gの水を70℃で混合した。次いで、665.2g(3.55モル)のL−グルタミン酸塩ナトリウム一水和物を添加した。混合物を、完全に透明になるまで60〜70℃で撹拌した。
I.2 工程:(c1−1)ストレッカー反応(ニトリル合成)
上記の供給溶液を、3つの攪拌タンク反応器のカスケードで行われたストレッカー合成に使用した。
部分的に中和された供給溶液、30%水溶液としてのホルムアルデヒド、及びHCN(合計量の80%)を、20℃で撹拌反応器に添加した。第二の撹拌反応器において、追加のHCN(合計量の20%)を20℃で添加した。第三の撹拌反応器中20℃で、反応が完了した。
定常条件下で得られた反応混合物を、低温鹸化の供給材料として使用した。
I.3 鹸化
(c2.1−1)低温鹸化:
低温鹸化を2つの攪拌タンク反応器と管状反応器のカスケードで行った。全ての反応器において温度は約55℃であった。
第一の撹拌反応器中に、供給溶液及び50%水溶液としてのNaOHを添加した。反応を完結させるために、混合物を第二の撹拌タンク反応器内及び管状反応器内でさらに反応させた。
定常状態条件下で得られた溶液を、高温鹸化における供給材料として使用した。
(c2.2−1)高温鹸化:
高温鹸化は、180℃及び24バールで、管状プラグ流反応器中30分の滞留時間で行った。定常状態条件下で得られた溶液を970ミリバール、97℃で撹拌反応器中で処理した。次いでそれをワイプ式フィルム蒸発器中110℃及び900mbarでストリッピングしてさらにアンモニアを蒸発させた。次に、全錯化剤(A.1)の濃度を約40質量%に調整した(鉄結合能に基づく)。
供給材料のモル比は、下記のとおりである:
L−アラニン:0.56
L−グルタミン酸ナトリウム一水和物:0.44
部分的中和に使用した水酸化ナトリウム:0.36
ホルムアルデヒド=1.97
HCN=1.99
NaOH(部分的中和と低温鹸化で追加したNaOHの合計):3.04
混合物は、20.7質量%のGLDA−Na及び19.9質量%のMGDA−Naを含有していた。L−MGDA−Naの鏡像体過剰率は30%eeであり、L−GLDA−Naについても同じであった。
II. MGDA−Na(ee=37%)とGLDA−Na(ee=95%)の混合物の製造、(A1.2)〜(A2.2)
8,941gのMGDA−Na(39.6質量%水溶液、ee=35%、回転値=0.76)及び9,010gのGLDA−Na(39.4質量%水溶液、ee=95%、回転値=2.74)の混合物を、それぞれの溶液を混合して製造した。得られた溶液は、MGDA/GLDA1:1(39.5質量%水溶液、全体の回転値=1.75)の混合物であった。
III.噴流床での噴霧造粒:
(A1.2)及び(A2.2)の水溶液(I.を参照)、全固形分40.6%、温度20℃、を提供した。
造粒化は、噴流床装置で実施した。最初の平均粒径が550μmである固体のMGDA‐Na顆粒710g、及び最大粒径550μm(平均:150μm)まで粉砕したMGDA‐Na顆粒300gからの流動床を含有する容器を用意した。流動化は、容器の底部にいわゆる流動化ガス200Nm/hを入れることで達成し、前述の流動化ガスは、入口温度が165℃の空気であった。
少なくとも105℃の床温度に達したらすぐに、上記(A.1)及び(A.2)の水溶液4.5kg/hの量を、ノズルを用いて流動床上に噴霧した。噴霧(従って、霧化)は、8Nm/hの空気を用いて20℃のガス入口温度、4バールで達成された。
続けて、3.1kg/hの固体材料を、1バールを有するジグザグ形の分級機を通して容器から抜き出した。ジグザグ形の分級機は、噴流床の前で、流動床とノズルの高さより下に配置された。非常にわずかな塊のみが得られた。固体材料の30〜40質量%を、Kinematica Polymix System PM−MFC90D型のハンマーミルで、最大直径500μm、平均直径150μmに粉砕し、造粒機に少しずつ戻した。
優れた過炭酸塩安定性及び低い吸湿性など(しかしこれらに限定されない)の優れた特性を有する(A.1)及び(A.2)の自由流動性顆粒が得られた。処理中にホットスポット(hot spot)は観察されなかった。粘着性物質は得られなかった。自由流動性の顆粒が得られ、吸湿性は低かった。
カールフィッシャーによる含水量:9.41質量%。
(A1.2)及び(A2.2)の顆粒10gを、過炭酸塩ナトリウム5gと共に振とうすることにより混合した。このようにして得られた混合物を50mlの瓶に入れた。瓶を全体で4mmの直径を有する蓋で覆った。混合物を35℃及び78%の相対湿度で貯蔵した。混合物は、均質化の目的で週に一度振とうした。5週間後、色の変化(白色から黄色へ)を分光光度計(Elrepho)で測定した。
結果を表2にまとめる。
Figure 2019525984
Korsch XP1製の錠剤プレス機を用いて、本発明の顆粒から錠剤を形成した。以下の条件を適用した。
Figure 2019525984
本発明による(A1.1)及び(A2.1)の組み合わせから、錠剤が形成された。MGDA−Naの顆粒から、比較例の錠剤を製造する。本発明による錠剤は、衝撃に対してより安定であり、水中で急速に溶解する。

Claims (12)

  1. 少なくとも2種のアミノポリカルボン酸の塩(A)の顆粒を製造する方法に関し、以下の工程、
    (a)
    (A1)メチルグリシン二酢酸(MGDA)のL−及びD−鏡像体の混合物であって、5〜95%の範囲の鏡像体過剰率(ee)を有するそれぞれのL−異性体を主に含有する混合物の少なくとも1種のアルカリ金属塩、
    (A2)グルタミン酸二酢酸(GLDA)のL−及びD−鏡像体又は鏡像異性的に純粋なL−GLDAの少なくとも1種のアルカリ金属塩、
    の水溶液であって、
    (A1)及び(A2)の質量比が1:9〜9:1の範囲にある、
    水溶液を提供する工程、
    (b)前記溶液を少なくとも125℃のガス入口温度で噴霧造粒する工程
    を含む方法。
  2. 工程(a)で提供される前記水溶液が、45〜65質量%の範囲の(A)の濃度を有する、請求項1に記載の方法。
  3. 工程(b)を流動床又は噴流床で行う請求項1又は2に記載の方法。
  4. アミノポリカルボン酸のアルカリ金属塩(A)が、メチルグリシン二酢酸及びグルタミン酸二酢酸のナトリウム塩及びカリウム塩から選択され、各場合とも完全に中和される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記流動床中の粒子が100〜800μmの範囲の平均直径(D50)を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 工程(b)で噴霧造粒に供された前記水溶液が、シリカ、ケイ酸塩及び有機(コ)ポリマーから選択される少なくとも1種の添加剤をさらに含有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. アミノポリカルボン酸のアルカリ金属塩(A1)が、一般式(I)
    [CH−CH(COO)−N(CH−COO)]M3−x (I)
    (式中、
    Mは、同一又は異なるアルカリ金属カチオンから選択され、
    xは、0〜1.0の範囲である)
    による化合物から選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 5〜15質量%の範囲の残留水分含量を有する顆粒であって、
    (A1)メチルグリシン二酢酸(MGDA)のL−及びD−鏡像体の混合物であって、10〜95%の範囲の鏡像体過剰率(ee)を有するそれぞれのL−異性体を主に含有する混合物の少なくとも1種のアルカリ金属塩、及び
    (A2)グルタミン酸二酢酸(GLDA)のL−及びD−鏡像体又は鏡像異性的に純粋なL−GLDAの少なくとも1種のアルカリ金属塩、
    を分子分散の形態で含有し、
    (A1)及び(A2)の質量比が1:9〜9:1の範囲にある顆粒。
  9. 350〜900μmの範囲の平均粒径(D50)を有する請求項8に記載の顆粒。
  10. 硬質表面洗浄剤又は洗濯洗剤の製造のための請求項8又は9に記載の顆粒の使用方法。
  11. 前記硬質表面洗浄剤が自動食器洗浄機洗剤である請求項10に記載の使用方法。
  12. 請求項8又は9に記載の顆粒から選択される顆粒から、自動食器洗浄機用の錠剤を製造する方法。
JP2019501998A 2016-07-15 2017-07-05 顆粒の製造方法、及び顆粒とその使用方法 Active JP6878564B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP16179707.1 2016-07-15
EP16179707 2016-07-15
PCT/EP2017/066705 WO2018011027A1 (en) 2016-07-15 2017-07-05 Process for manufacturing of mgda and glda containing granules, the granules and their use

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019525984A true JP2019525984A (ja) 2019-09-12
JP2019525984A5 JP2019525984A5 (ja) 2020-07-30
JP6878564B2 JP6878564B2 (ja) 2021-05-26

Family

ID=56511340

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019501998A Active JP6878564B2 (ja) 2016-07-15 2017-07-05 顆粒の製造方法、及び顆粒とその使用方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US10865362B2 (ja)
EP (1) EP3484988B1 (ja)
JP (1) JP6878564B2 (ja)
CN (1) CN109415663A (ja)
BR (1) BR112018077082B1 (ja)
MX (1) MX2019000662A (ja)
RU (1) RU2744632C2 (ja)
WO (1) WO2018011027A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA3069043A1 (en) * 2017-07-07 2019-01-10 Nouryon Chemicals International B.V. Sodium methyl glycine-n,n-diacetic acid compound, process to prepare it and use thereof
US20210040418A1 (en) * 2018-02-23 2021-02-11 Conopco Inc., D/B/A Unilever Detergent solid composition comprising aminopolycarboxylate and inorganic acid
US20210317392A1 (en) * 2018-09-27 2021-10-14 Basf Se Process for making a granule or powder
WO2020094480A1 (en) 2018-11-07 2020-05-14 Basf Se Process for manufacturing granules, and granules and their use
WO2020127349A1 (en) * 2018-12-21 2020-06-25 Nouryon Chemicals International B.V. Crumbly phase composition of methylglycine n,n diacetic acid
JP2020105440A (ja) 2018-12-28 2020-07-09 株式会社ダイセル 高純度3,4−エポキシシクロヘキシルメチルメタクリレート
PL3822335T3 (pl) * 2019-11-15 2023-03-13 Basf Se Kompozycje czyszczące i ich zastosowanie
WO2021115851A1 (en) * 2019-12-11 2021-06-17 Basf Se Granules of mgda and (meth)acrylic acid homo- or co-polymer; process for making the same
EP4168388A1 (en) * 2020-06-19 2023-04-26 Nouryon Chemicals International B.V. Process to prepare a co granule of methylglycine n,n diacetic acid salts employing a crumbly phase composition of methylglycine n,n diacetic acid salts
CN112010769B (zh) * 2020-09-01 2023-01-31 河南清水源科技股份有限公司 一种绿色螯合剂甲基甘氨酸二乙酸钠盐的制备方法
WO2022184551A1 (en) * 2021-03-04 2022-09-09 Basf Se Process for making a particulate coated organic salt, and particulate coated salt

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5200236A (en) * 1989-11-15 1993-04-06 Lever Brothers Company, Division Of Conopco, Inc. Method for wax encapsulating particles
US5837663A (en) 1996-12-23 1998-11-17 Lever Brothers Company, Division Of Conopco, Inc. Machine dishwashing tablets containing a peracid
DE19819187A1 (de) 1998-04-30 1999-11-11 Henkel Kgaa Festes maschinelles Geschirrspülmittel mit Phosphat und kristallinen schichtförmigen Silikaten
BRPI0911375A2 (pt) 2008-04-01 2015-12-29 Unilever Nv processo para a preparação de grânulos de fluxo livre de baixa higroscopicidade, e, usos de grânulos de fluxo livre
US9334232B2 (en) * 2009-06-05 2016-05-10 Akzo Nobel Chemicals International B.V. Process to prepare a chelating agent or precursor thereof using a cyanide salt
US8802894B2 (en) * 2011-04-04 2014-08-12 Basf Se Process for the preparation of aqueous solutions of methylglycine-N,N-diacetic acid trialkali metal salts
GB2491619B (en) 2011-06-09 2014-10-01 Pq Silicas Bv Builder granules and process for their preparation
US8813268B1 (en) * 2011-09-05 2014-08-26 Outdoor Cap Company, Inc. Lighted headwear with recessed light source and lens
US20130284210A1 (en) * 2012-04-25 2013-10-31 Basf Se Solid formulations, their preparation and use
KR102360294B1 (ko) 2013-09-13 2022-02-08 바스프 에스이 거울상이성질체의 혼합물, 및 이러한 혼합물의 제조 방법
JP6900193B2 (ja) 2014-02-13 2021-07-07 ビーエイエスエフ・ソシエタス・エウロパエアBasf Se 粉末及び顆粒、この粉末及び顆粒の製造方法、並びに、その使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
RU2744632C2 (ru) 2021-03-12
US20200181537A1 (en) 2020-06-11
EP3484988B1 (en) 2020-09-09
WO2018011027A1 (en) 2018-01-18
RU2019104062A3 (ja) 2020-09-23
BR112018077082B1 (pt) 2023-03-28
RU2019104062A (ru) 2020-08-17
EP3484988A1 (en) 2019-05-22
JP6878564B2 (ja) 2021-05-26
MX2019000662A (es) 2019-05-20
BR112018077082A2 (pt) 2019-04-30
CN109415663A (zh) 2019-03-01
US10865362B2 (en) 2020-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6878564B2 (ja) 顆粒の製造方法、及び顆粒とその使用方法
US11518965B2 (en) Powder and granule, process for making such powder and granule, and use thereof
JP6878471B2 (ja) 粉末及び顆粒、並びにその粉末及び顆粒を製造する方法
EP3947622B1 (en) Process for making a granule or powder
WO2020094480A1 (en) Process for manufacturing granules, and granules and their use
JP2024023351A (ja) 顆粒又は粉末及びその製造方法
CN112771143A (zh) 制备颗粒或粉末的方法
US20230025816A1 (en) Granules of mgda and (meth)acrylic acid homo- or co-polymer; process for making the same
JP2018507898A (ja) 鏡像体混合物の製造方法、及び鏡像体混合物
CN115135743A (zh) 制造颗粒的方法
CN117858938A (zh) 用于制造含有络合剂的粒料或粉末的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200619

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6878564

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250