JP2019524860A - 非アルコール性脂肪肝疾患の治療法 - Google Patents

非アルコール性脂肪肝疾患の治療法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019524860A
JP2019524860A JP2019511454A JP2019511454A JP2019524860A JP 2019524860 A JP2019524860 A JP 2019524860A JP 2019511454 A JP2019511454 A JP 2019511454A JP 2019511454 A JP2019511454 A JP 2019511454A JP 2019524860 A JP2019524860 A JP 2019524860A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
dose
administered
pharmaceutically acceptable
acceptable salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019511454A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019524860A5 (ja
JP7048863B2 (ja
Inventor
ハーナウアー ギード
ハーナウアー ギード
洋 長袋
長袋  洋
天野 雄一郎
雄一郎 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda GmbH
Original Assignee
Takeda GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda GmbH filed Critical Takeda GmbH
Publication of JP2019524860A publication Critical patent/JP2019524860A/ja
Publication of JP2019524860A5 publication Critical patent/JP2019524860A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7048863B2 publication Critical patent/JP7048863B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/435Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
    • A61K31/47Quinolines; Isoquinolines
    • A61K31/473Quinolines; Isoquinolines ortho- or peri-condensed with carbocyclic ring systems, e.g. acridines, phenanthridines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • A61P1/16Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system for liver or gallbladder disorders, e.g. hepatoprotective agents, cholagogues, litholytics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/04Anorexiants; Antiobesity agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/06Antihyperlipidemics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/08Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis
    • A61P3/10Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis for hyperglycaemia, e.g. antidiabetics

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Obesity (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Endocrinology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Child & Adolescent Psychology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

本発明は、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤を用いて非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)又は非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を治療するための方法を対象とする。【選択図】なし

Description

本発明は非アルコール性脂肪肝疾患の治療法を対象とする。より具体的には、本発明はホスホジエステラーゼ4阻害剤(phosphodi-esterase 4 inhibitor:本願明細書ではPDE4阻害剤と略称する場合がある。)による非アルコール性脂肪肝疾患の治療法を対象とする。
非アルコール性脂肪肝疾患(non-alcoholic fatty liver disease:本願明細書ではNAFLDと略称する場合がある。)は、高カロリー摂取及びグルコース代謝障害に関連する、近年増加している疾病である。糖尿病患者の60〜75%がNAFLDを有し、これらの患者の約10%が非アルコール性脂肪性肝炎(nonalcoholic steato-hepatitis:本願明細書ではNASHと略称する場合がある。)へと進行する。NASHと診断された患者の約20%が肝硬変を発症し、これらの患者の40〜60%が5〜7年で肝不全を発症する。更に、約10%が肝細胞がん(hepato-cellular carcinoma:HCC)を発症し、約30%が最終的に肝疾患の合併症で死亡する。現在のところ利用可能な既承認の治療法はない。
「非アルコール性脂肪肝疾患」(NAFLD)という語は、予後の異なる様々な形態及び重症度の病理学的肝脂肪変性のスペクトルの総称である。斯かるスペクトルには、一方で、良性且つ非進行型の非アルコール性脂肪肝(non-alcoholic fatty liver:本願明細書ではNAFLと略称する場合がある。)が存在し、他方では肝炎を伴い、肝線維症及び肝硬変へと進行しうる非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)が存在する。
診断においては、NASHが通常最初に疑われるのは、定期血液検査項目に含まれる肝臓検査値に上昇が見られる対象である。斯かる肝臓検査値としては、アラニンアミノ基転移酵素(alanine aminotransaminase:ALT)やアスパラギン酸アミノ基転移酵素(aspartate aminotransaminase:AST)が挙げられる。更なる評価の結果、肝疾患の明らかな原因(例えば投薬、ウイルス性肝炎、アルコール過剰摂取等)が見出されず、X線等による肝臓の画像検査でも脂肪の存在が見られない場合には、NASHの疑いがある。NASHとの診断を確定し、単なる脂肪肝との診断を棄却するには、肝生検が必要となる。肝生検は、針を皮膚から挿入して肝臓の小さな試料を採取する。組織検査により、肝脂肪蓄積の存在と共に、肝炎及び肝細胞の風船化(ballooning)等の異常が見出されれば、NASHと診断される。組織に脂肪沈着のみが見られ、他の病理学的知見がない場合には、単なる脂肪肝又はNAFLと診断される。生検から得られる重要な情報の一つは、肝臓でNASHが発症しているか否かである。
診断目的において、病理学者はNAFLDを、NAFL(主に大滴性の脂肪症であって、非特異的炎症を伴う場合と伴わない場合とがある。)とNASHとに分類する。NASHの組織学的特徴としては、大滴性脂肪症、肝細胞の風船様変化(ballooning degeneration)、散在性の(主に小葉性の)炎症、アポトーシス小体、及びマロリーデンク(Mallory-Denk)小体が挙げられる。なお、ある程度の線維症が存在する場合が多いが、診断には必須ではない。NAFLとは異なり、NASHには、他の肝疾患と共存する場合でも識別可能な、肝損傷の特異的なパターンを有する。疾患の初期段階では、組織学的変化は独特の分布を示し、最も重篤な変化が見られる腺房ゾーン3は、解剖学的局在性によれば、酸素供給が最も乏しい領域である。本疾患固有の複雑さと広範な知見ゆえ、病理学者によるNAFLDの重症度評価を補助するための評点系が開発されてきた。
NAFLDの特徴を評点するための独自の系である、通称NAFLD活性スコア(NAFLD Activity Score:本願明細書ではNASと略称する場合がある。)は、治験時のNAFLDの変化を測定するためのツールとして開発された。本スコアは、脂肪症(0〜3)、小葉性炎症(0〜3)、及び風船様変化(ballooning)(0〜2)の各スコアの非加重総計として定義される、0〜8のスコアである。線維症は、より不可逆性の高いパラメーターと考えられるため、ここには含まれていない。
NAFLD活性スコアが4以上であれば、脂肪性肝炎の予測において最適な感度及び特異性が得られると考えられるため、NASHの介入試験を認めるための推奨値とされている。NASを用いた診断では、NASが3以下の場合にはNAFLDと診断され、NASが5以上の場合にはNASHと診断される。NASスコアが3よりも大きく、5よりも小さい場合(典型的には4の場合)には、一般に境界性NASHと診断される。
NAFLD及びNASHは、先進工業国に共通の、臨床的に重要な型の慢性肝疾患となりつつある。NAFLD及び/又はNASHの管理法は極めて保守的であり、例えば食事や運動、更には減量薬や脂質降下剤の投与、幾つかの抗酸化剤等によるアプローチ(例えばビタミン、グルタチオン)等が用いられる。重篤になり得る障害であるにもかかわらず、今のところ確立された治療法は存在しない。
従って、NAFLDの治療、特にNASHの治療のための有効な新規薬剤が、依然として強く求められている。
第1の側面によれば、本発明は、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の治療を、斯かる治療を必要とする哺乳類において行う方法であって、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)を患う哺乳類に対して、治療有効量のホスホジエステラーゼ4阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
第2の側面によれば、本発明は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の治療を、斯かる治療を必要とする哺乳類において行う方法であって、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を患う哺乳類に対して、治療有効量のホスホジエステラーゼ4阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
第3の側面によれば、本発明は、2型糖尿病及び非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の同時治療のための方法であって、2型糖尿病及び非アルコール性脂肪肝疾患を患う哺乳類に対して、治療有効量のホスホジエステラーゼ4阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
第4の側面によれば、本発明は、2型糖尿病及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の同時治療のための方法であって、2型糖尿病及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を患う哺乳類に対して、治療有効量のホスホジエステラーゼ4阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
前記のホスホジエステラーゼ4阻害剤は、5−((2R,4aR,10bR)−9−エトキシ−2−ヒドロキシ−8−メトキシ−1,2,3,4,4a,10b−ヘキサヒドロ−フェナントリジン−6−イル)1−メチル−1H−ピリジン−2−オン(以下「化合物A」と呼ぶ)及び医薬的に許容可能なその塩から選択される。
本発明の1又は2以上の側面及びその実施態様を、添付の図面及び以下の説明において詳述する。他の特徴及び利点は、本明細書並びに添付の図面及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
NASHのマウスモデル(ホモ接合性LDLR−KOマウス)における肝線維症の面積に対する化合物Aの予防作用。 NASHのマウスモデル(ホモ接合性LDLR−KOマウス)における肝TG蓄積に対する化合物Aの予防作用。 NASHのマウスモデル(ホモ接合性LDLR−KOマウス)における血漿ALTレベルに対する化合物Aの作用。 NASHのマウスモデル(ホモ接合性LDLR−KOマウス)における身体組成及び食物摂取に対する化合物Aの作用。 NASHのマウスモデル(ホモ接合性LDLR−KOマウス)における肝線維症の面積に対する化合物Aの治療効果。 NASHのマウスモデル(ホモ接合性LDLR−KOマウス)における肝TG蓄積に対する化合物Aの治療効果。 化合物Aによる28日間の処置が雄DIOマウスの体重及び総食物摂取に与える作用。 化合物Aによる28日間の処置が雄DIOマウスの体脂肪量及び除脂肪体重に与える作用。 化合物Aによる28日間の経口治療後における雌db/dbマウスのHbA1cレベルへの作用。 化合物Aによる29日間の処置後におけるob/obマウスのインシュリン感度への作用。 56日間の化合物Aの一日1回投与の前後における、高カロリーの食餌又は標準的な食餌に対する雄C57BL/6Jマウスの肝脂肪代謝異常。 ヒト肝星細胞における化合物Aの抗線維化活性。 肝臓遺伝子発現に対する化合物Aの予防作用 − TIMP−1。 肝臓遺伝子発現に対する化合物Aの予防作用 − TNFα。 ヒトTHP−1細胞における化合物Aの抗線維化活性。 LPS暴露Sprague Dawleyラットの血漿試料中のTNFα濃度に対する化合物Aの作用。
定義
本発明において「治療有効量」(therapeutically effective amount)という句は、研究者、獣医師、医師又は他の臨床従事者が、組織、系、動物、個人、又はヒトにおいて求める、生物学的又は医薬的な応答を惹起する活性化合物又は医薬品の量を指し、例えば以下の1又は2以上が含まれる。
疾患を改善し、又は疾患及びその進行を抑制すること。例えば、疾患、病態又は障害の病理又は症候を示している個人において、疾患、病態又は障害を改善/抑制すること(即ち、病理及び/又は症候の更なる進展を停止させ、或いは斯かる病理及び/又は症候を回復させること)。例えばNAFLD及び/又はNASHの場合、例えば(a)体重、(b)体脂肪、(c)肝脂肪量、(d)アラニンアミノ基転移酵素の(ALT)血清又は血清アスパラギン酸アミノ基転移酵素(AST)のレベル、(e)肝臓内の線維症の低減、並びに(f)インシュリン抵抗性及び2型糖尿病の改善、のうち1又は2以上により、前記を達成すること。
本明細書において「哺乳類」(mammal)とは、ヒト、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ブタ、及びサルを指すが、中でもヒトが好ましい。
本明細書において「医薬的に許容可能な塩」(pharmaceutically acceptable salt)とは、塩基との塩及び酸との塩を指す。
発明を実施するための形態
本発明は、非アルコール性脂肪肝疾患の治療(NAFDL)のための方法であって、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFDL)を患う患者に対して、治療有効量のホスホジエステラーゼ4阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
また、本発明は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の治療のための方法であって、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を患う患者に対して、治療有効量のホスホジエステラーゼ4阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
更に、本発明は、2型糖尿病及び非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の同時治療のための方法であって、2型糖尿病及び非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)を患う哺乳類に対して、治療有効量のホスホジエステラーゼ4阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
同様に、本発明は、2型糖尿病及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の同時治療のための方法であって、2型糖尿病及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を患う哺乳類に対して、治療有効量のホスホジエステラーゼ4阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
ホスホジエステラーゼ4阻害剤は、5−((2R,4aR,10bR)−9−エトキシ−2−ヒドロキシ−8−メトキシ−1,2,3,4,4a,10b−ヘキサヒドロ−フェナントリジン−6−イル)1−メチル−1H−ピリジン−2−オン及び医薬的に許容可能なその塩から選択される。
本明細書及び添付の特許請求の範囲では、5−((2R,4aR,10bR)−9−エトキシ−2−ヒドロキシ−8−メトキシ−1,2,3,4,4a,10b−ヘキサヒドロ−フェナントリジン−6−イル)−1−メチル−1H−ピリジン−2−オンという化学名の代わりに、簡便のために「化合物A」という表現を用いる場合がある。
化合物Aは米国特許第8,324,391号に開示されている。本特許は引用によりその全体が本明細書に組み込まれる。
化合物Aの医薬的に許容可能な塩の例は、米国特許第8,754,218号に開示されている。本特許も引用によりその全体が本明細書に組み込まれる。化合物Aの医薬的に許容可能な塩の例としては、化合物Aの塩酸塩、フマル酸塩、L−酒石酸塩、エジシル酸塩、エシル酸塩(esilate)、臭化水素酸塩、及びトシル酸塩(tosylate)が挙げられる。化合物Aは、医薬的に許容可能なその塩の形態よりも、遊離型として用いることが好ましい。
化合物Aは、例えば米国特許第8,324,391号に開示の方法で合成することができる。
化合物Aは極めて強力且つ選択性の高いPDE4阻害剤である。更に、化合物Aは非常に好ましい薬物動態プロファイルを示す。
化合物Aは、幾つかのインビトロ及びインビボ(動物)実験において、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)及び/又は非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の治療に関連するパラメーター、例えば体重の減少、体脂肪量の減少、血清アラニンアミノ基転移酵素(ALT)の減少、肝脂肪量の減少、肝臓の線維症の減少、及びインシュリン抵抗性の改善等に対し、強力な改善作用を有することが示されている。
化合物AがNAFLD/NASH治療の他の開発候補と比べて優れているのは、抗炎症、抗線維化、及び抗脂肪症的な作用機序を通じて作用を発揮する、という点である。化合物Aは、他の(第二世代の?)PDE4阻害剤と比較して、より優れた安全性/忍容性プロファイルを有すると考えられる。また、インビトロ及び動物実験で観察されたこれらの全作用に対応する作用が、臨床環境下のヒトでも見られるものと考えられる。実際に、化合物Aは、第1相臨床試験[単回用量上昇(用量0.05から0.85mg)及び複数回用量上昇(7日間で0.05から0.8mg;最長14日間で用量0.35及び0.8mg)]において、非常に好ましい安全性及び薬物動態プロファイルを示した。これらの臨床試験では、PDE4阻害剤に特有の副作用、例えば下痢や悪心等は観察されていない。
第1の側面によれば、本発明は、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の治療のための方法であって、それを必要とする哺乳類(患者)に対して、治療有効量のホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤を投与することを含み、ここで前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が、化合物A及び医薬的に許容可能なその塩からなる群より選択される方法に関する。
第2の側面によれば、本発明は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の治療のための方法のための方法であって、それを必要とする哺乳類(患者)に対して、治療有効量のホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤を投与することを含み、ここで前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が、化合物A及び医薬的に許容可能なその塩からなる群より選択される方法に関する。
第3の側面によれば、本発明は、2型糖尿病及び非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の同時治療のための方法であって、2型糖尿病及び非アルコール性脂肪肝疾患を患う哺乳類(患者)に対して、治療有効量のホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤を投与することを含み、ここで前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が、化合物A及び医薬的に許容可能なその塩からなる群より選択される方法に関する。
第4の側面によれば、本発明は、2型糖尿病及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の同時治療のための方法であって、2型糖尿病及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を患う哺乳類(患者)に対して、治療有効量のホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤を投与することを含み、ここで前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が、化合物A及び医薬的に許容可能なその塩からなる群より選択される方法に関する。
本発明の好ましい態様によれば、前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤は、化合物Aである。
本発明は、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、及び、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の各々の治療のための方法であって、化合物A又は医薬的に許容可能なその塩を、治療の必要な哺乳類(患者)に投与することを含む方法に関する。化合物A又は医薬的に許容可能なその塩は、種々の投与経路で投与することができる。例えば、経肺、経口、非経口、又は経皮で投与可能である。投与経路としては経口が好ましい。
好ましい投与形態は経口投与形態である。適切な経口投与形態としては、これらに限定されるものではないが、錠剤、カプセル、粉末、丸薬、溶液、懸濁液、エマルション、ペースト、及び顆粒が挙げられる。最も好ましい経口投与形態は錠剤である。
用量情報
化合物A又は医薬的に許容可能なその塩は、例えば一日1回、一日2回、又は一日3回投与することができる。
化合物Aは、化合物Aを含む経口投与形態として、0.1mg〜6mgの間の任意の量(好ましくは0.8〜3.25mgの間の任意の量)、例えば、これらに限定されるものではないが、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2,75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.25、5.5、5.75、又は6mgを投与することができる。中でも0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3及び3.25mgが好ましい。
前述したように、化合物Aを0.1〜6mgの間の任意の量(好ましくは0.8〜3.25mgの間の任意の量)で含む経口投与形態は、例えば一日1回、一日2回、又は一日3回投与することができる。中でも一日2回及び一日3回投与が好ましく、一日2回投与が特に好ましい。
化合物Aの医薬的に許容可能な塩の対応する量は、それぞれの塩の選択に応じて、当業者であれば容易に計算することができる。
本発明の第1の側面のある態様によれば、化合物Aが、0.1mg〜6mgの用量で、一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日1回0.1mg〜6mgの用量に相当する用量で、一日1回投与される。
本発明の第1の側面の他の態様によれば、化合物Aが、0.1mg〜6mgの用量で、一日2回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日2回0.1mg〜6mgの用量に相当する用量で、一日2回投与される。
本発明の第1の側面の他の態様によれば、化合物Aが、0.1mg〜6mgの用量で、一日3回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日3回0.1mg〜6mgの用量に相当する用量で、一日3回投与される。
本発明の第1の側面の他の態様によれば、化合物Aが0.8mg〜3.25mgの用量で、一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日1回0.8mg〜3.25mgの用量に相当する用量で、一日1回投与される。
本発明の第1の側面の他の態様によれば、化合物Aが0.8mg〜3.25mgの用量で、一日2回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日2回0.8mg〜3.25mgの用量に相当する用量で、一日2回投与される。
本発明の第1の側面の他の態様によれば、化合物Aが0.8mg〜3.25mgの用量で、一日3回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日3回0.8mg〜3.25mgの用量に相当する用量で、一日3回投与される。
本発明の第1の側面の他の態様によれば、化合物Aが0.1mg〜2mgの用量で一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日1回0.1mg〜2mgの用量に相当する用量で、一日1回投与される。
本発明の第2の側面のある態様によれば、化合物Aが、0.1mg〜6mgの用量で、一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日1回0.1mg〜6mgの用量に相当する用量で、一日1回投与される。
本発明の第2の側面の他の態様によれば、化合物Aが、0.1mg〜6mgの用量で、一日2回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日2回0.1mg〜6mgの用量に相当する用量で、一日2回投与される。
本発明の第2の側面の他の態様によれば、化合物Aが、0.1mg〜6mgの用量で、一日3回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日3回0.1mg〜6mgの用量に相当する用量で、一日3回投与される。
本発明の第2の側面の他の態様によれば、化合物Aが、化合物Aを0.8mg〜3.25mgの量で含む経口投与形態として、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩を、化合物Aの0.8mg〜3.25mgの量に対応する量で含む経口投与形態として、一日1回投与される。
本発明の第2の側面の他の態様によれば、化合物Aが0.8mg〜3.25mgの用量で、一日2回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日2回0.8mg〜3.25mgの用量に相当する用量で、一日2回投与される。
本発明の第2の側面の他の態様によれば、化合物Aが0.8mg〜3.25mgの用量で、一日3回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日3回0.8mg〜3.25mgの用量に相当する用量で、一日3回投与される。
本発明の第2の側面の他の態様によれば、化合物Aが0.1mg〜2mgの用量で一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日1回0.1mg〜2mgの用量に相当する用量で、一日1回投与される。
本発明の第3の側面のある態様によれば、化合物Aが、0.1mg〜6mgの用量で、一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日1回0.1mg〜6mgの用量に相当する用量で、一日1回投与される。
本発明の第3の側面の他の態様によれば、化合物Aが、0.1mg〜6mgの用量で、一日2回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日2回0.1mg〜6mgの用量に相当する用量で、一日2回投与される。
本発明の第3の側面の他の態様によれば、化合物Aが、0.1mg〜6mgの用量で、一日3回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日3回0.1mg〜6mgの用量に相当する用量で、一日3回投与される。
本発明の第3の側面の他の態様によれば、化合物Aが0.8mg〜3.25mgの用量で、一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日1回0.8mg〜3.25mgの用量に相当する用量で、一日1回投与される。
本発明の第3の側面の他の態様によれば、化合物Aが0.8mg〜3.25mgの用量で、一日2回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日2回0.8mg〜3.25mgの用量に相当する用量で、一日2回投与される。
本発明の第3の側面の他の態様によれば、化合物Aが0.8mg〜3.25mgの用量で、一日3回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日3回0.8mg〜3.25mgの用量に相当する用量で、一日3回投与される。
本発明の第3の側面の他の態様によれば、化合物Aが0.1mg〜2mgの用量で一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日1回0.1mg〜2mgの用量に相当する用量で、一日1回投与される。
本発明の第4の側面のある態様によれば、化合物Aが、0.1mg〜6mgの用量で、一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日1回0.1mg〜6mgの用量に相当する用量で、一日1回投与される。
本発明の第4の側面の他の態様によれば、化合物Aが、0.1mg〜6mgの用量で、一日2回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日2回0.1mg〜6mgの用量に相当する用量で、一日2回投与される。
本発明の第4の側面の他の態様によれば、化合物Aが、0.1mg〜6mgの用量で、一日3回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日3回0.1mg〜6mgの用量に相当する用量で、一日3回投与される。
本発明の第4の側面の他の態様によれば、化合物Aが0.8mg〜3.25mgの用量で、一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日1回0.8mg〜3.25mgの用量に相当する用量で、一日1回投与される。
本発明の第4の側面の他の態様によれば、化合物Aが0.8mg〜3.25mgの用量で、一日2回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日2回0.8mg〜3.25mgの用量に相当する用量で、一日2回投与される。
本発明の第4の側面の他の態様によれば、化合物Aが0.8mg〜3.25mgの用量で、一日3回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日3回0.8mg〜3.25mgの用量に相当する用量で、一日3回投与される。
本発明の第4の側面の他の態様によれば、化合物Aが0.1mg〜2mgの用量で一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日1回0.1mg〜2mgの用量に相当する用量で、一日1回投与される。
第5の側面において、本発明は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の治療法であって、
・過剰な体重の減量、
・バランスの取れた食事の導入、
・十分な運動、
・節酒、及び
・抗酸化剤、例えばビタミンEによる治療
のうち1又は2以上にもかかわらず、症状が十分に改善せず、治療を必要とする患者に対して、治療有効量の化合物A又は医薬的に許容可能なその塩を投与することを含む、方法に関する。
本発明の第1、第2、第3、第4、又は第5の側面の好ましい態様によれば、前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤は、化合物Aである。
本発明の第1、第2、第3、第4、又は第5の側面の好ましい態様によれば、化合物A又は化合物Aの医薬的に許容可能な塩は、経口投与形態で投与される。
医薬製剤及び投与形態
化合物A又は医薬的に許容可能なその塩(本願明細書では適宜「本発明の化合物」と総称する)は、医薬として用いる場合、医薬組成物の形態で投与することができる。これらの医薬組成物は、医薬分野では周知の方法で調製することができ、種々の経路で投与することができる。投与は、経肺(例えば吸引、或いは、ネブライザー等を用いた紛剤又はエアロゾルの吹送による)、気管内、鼻腔内、上皮若しくは経皮、経口、又は非経口で行うことができる。非経口投与としては、静脈内、皮下、腹腔内若しくは筋肉内注射、又は点滴が挙げられる。非経口投与は、単回ボーラス投与の形態でもよく、例えば灌流ポンプ等で連続的に行ってもよい。好ましい投与経路としては経口が挙げられる。
局所投与用の医薬組成物及び製剤は、必要又は所望に応じて、経皮パッチ、従来の医薬担体、水性、紛粉末、若しくは油性基材、増粘剤、及び/又は、その他の同様の成分を含むことができる。
また、本発明には、本発明の化合物を活性成分として、1又は2以上の医薬的に許容可能な担体と共に含む医薬組成物も含まれる。医薬的に許容可能な担体としては、本技術分野で公知のものを用いることができる。本発明の医薬組成物を製造するには、通常は活性成分を賦形剤と混合し、賦形剤で希釈し、又は例えばカプセル、サシェ、紙、若しくは他の容器の形態の担体に封入する。賦形剤が希釈剤である場合には、固体、半固体、又は液体材料の何れであってもよく、これらは活性成分のビヒクル、担体、又は媒体として機能する。即ち、医薬組成物は、例えば錠剤、丸剤、紛剤、ロゼンジ、サシェ、カシェ、エリキシル、懸濁液、エマルション、溶液、シロップ、エアロゾル(固体として、又は液体媒体中)、ソフト若しくはハードゼラチンカプセル、坐薬、無菌注射溶液、及び無菌包装紛剤の形態とすることができる。
医薬組成物は、各用量が前述の量の活性成分を含む単位投与形態として処方することができる。ここで「単位投与形態」(unit dosage form)という語は、ヒト対象及び哺乳類のための単位用量として適切な、物理的に分離された単位であって、各単位が所望の治療効果を発揮するよう計算された所定の量の活性成分を、適切な医薬賦形剤との組み合わせで含むものを指す。
本発明の化合物は、通常は治療有効量で投与される。しかし、当然ながら、実際に投与される化合物の量は、例えば治療対象の病態、選択した投与経路、実際に投与する化合物、個々の患者の年齢、体重、及び応答性、並びに患者の症状の重症度等の関連する状況に応じて、通常は医師が決定すればよい。
前臨床試験
1)NASHのマウスモデルにおける化合物Aの予防作用
a)肝線維症の形成、b)肝性トリグリセリドの形成、及びc)血漿ALTの軽減等のパラメーターに対する化合物Aの予防作用を、NASHの齧歯類モデルを用いて検討した。
ホモ接合性の低密度リポタンパク質受容体ノックアウト(low-density lipoprotein receptor knockout:LDLR−KO)マウスを、飼料又は加工コリン欠乏・L−アミノ酸調節(modified choline deficient, L-amino acid-defined:mCDAA)食餌(A08111307, Research Diets, USA)で飼育した。飼料又はmCDAA食餌で1週間飼育した後、これらのマウスに化合物A(1、3及び10mg/5mL/kg、QD、n=10;0.5w/v%メチルセルロース懸濁液に懸濁)を7週間経口投与した。
化合物A(1、3、及び10mg/5mL/kg、QD、n=10)で処置した結果、肝線維症の面積が用量依存的に縮小した(図1)。肝性トリグリセリド(TG)含量(図2)及び血漿ALTレベル(図3)も有意に低下した。
体重は僅かに減少したが、食物摂取量に変化は見られなかった。肝臓重量及び精巣上体白色脂肪組織(体脂肪量の代わりとなる)は用量依存的に減少した(図4)。
更に、肝臓遺伝子発現に対する化合物Aの予防作用を評価した。肝臓から総RNAを抽出し、高容量cDNA逆転写キット(ABI 4368813)を用いてcDNAを増幅し、標的遺伝子mRNAをTaqman PCRにより測定した。標的遺伝子の発現レベルをGAPDHにより正規化した。
化合物Aによる処置の結果、肝線維症に関連する組織性メタロプロテアーゼ阻害剤1(tissue inhibitor of metalloproteases-1:TIMP−1)の遺伝子発現(図13)及び肝炎TNFαの遺伝子発現(図14)は用量依存的に減少した。
これらのデータを総合すると、化合物Aは肝臓で抗炎症作用及び抗線維化作用を発揮することにより、NASHの進行を防止することが示唆されていると言える。
2)NASHのマウスモデルにおける化合物Aの治療効果
化合物Aが有する治療可能性を評価するために、肝線維症の形成後における化合物Aの作用を更に検討した。ホモ接合性のLDLR−KOマウスを、飼料又はmCDAA食餌(A08111307, Research Diets, USA)で飼育した。飼料又はmCDAA食餌で6週間飼育した後、これらのマウスに化合物A(4及び8mg/5mL/kg、QD、n=12;0.5w/v%メチルセルロース溶液に懸濁)を10週間経口投与した。
化合物Aによる処置を開始した6週目の時点で、肝線維症の形成及び肝性トリグリセリドの蓄積が見られた(図5及び6)。化合物Aによる処置の結果、肝線維症の面積は縮小した(図5)。肝TG含量も当初の値から有意に低下した(図6)。これらのデータは、既存の線維症及び脂肪症を化合物Aが治療できる可能性を示唆している。
3)体重及び脂肪量並びに除脂肪体重に対する化合物Aの作用 〜 食餌性肥満(diet-induced obese:DIO)マウスにおける4週間の処置
モデルの説明
日本クレア(株)から雄C57BL/6Jマウスを入手した。これらのマウスを5週齢から54週齢まで高脂肪食餌D12451(Research diets, Inc.)で飼育した。飲水は自由とした。
実験プロトコール
何れのマウスも個別の動物ケージに収容し、2週間の順応期間後に試験に使用した。各動物群(n=7)を50週齢から、1回一日夕刻にビヒクル(0.5w/v%メチルセルロース、p.o.)又は化合物A(1mg/kg又は3mg/kg、p.o.、0.5w/v%メチルセルロース溶液に懸濁)で、4週間に亘って処置した。体重を毎週2回又は3回測定した。身体組成については、体脂肪量及び除脂肪体重を測定した。
測定
身体組成(体脂肪量及び除脂肪体重)は、Echo-MRI-900(ALOKA Japan)を用いて測定した。
統計分析
データは全て平均±S.D.で示す。化合物Aの作用を評価するために、ビヒクル(p.o.)群と化合物A処置群との間の統計的有意性を、群内の分散が均一の場合は片側ウイリアム検定(Williams test)で、不均一の場合はシャーリー・ウイリアムズ検定(Shirley-Williams test)でそれぞれ分析した。p値が0.025未満の場合、片側ウイリアム検定又はシャーリー・ウイリアムズ検定により統計的に有意であると判断した。処置前(0日目)からの体重変化を、式:[(BW−0日目のBW)/0日目のBW]×100により計算した。
結果
化合物A(1及び3mg/kg)により4週間処置したDIOマウスの体重(1mg/kg;−4.9±3.5%、3mg/kg;−17.2±4.0%)は、ビヒクル(p.o.)処置群(+3.8%±2.4%)と比較して用量依存的且つ有意に減少した。化合物Aは、4週間の試験期間に亘って持続的な体重減少作用を示した(図7)。ビヒクル(p.o.)処置時の体重変化に基づき修正した化合物A(1mg/kg)による体重減少は−8.7±3.5%であった。化合物A(1及び3mg/kg)による処置の結果、体脂肪量は用量依存的且つ有意に減少したのに対し(図8A)、除脂肪体重には影響がなかった(図8B)ことから、化合物Aの体重減少作用は、体脂肪量の特異的軽減によるものであることが示唆された。
4.化合物A 〜 HbA1cに対する作用 − db/dbマウスの4週間の処置
モデルの説明
5〜6週齢雌のdb/dbマウスをTaconic(Lille Skensved, Denmark)から購入し、標準的な条件(5動物/ケージ;12h明暗サイクル;室温22±2℃;相対湿度60±15%)下で飼育した。何れのマウスも自由に飲水できるようにし、標準的な飼料(Provimi Kliba, Kaiseraugst, Switzerland)で飼育した。動物の到着から4日後、動物を体重及び糖化ヘモグロビン1c(glycated hemoglobin 1c:HbA1c)レベルに基づき無作為化した。7週齢の時点から、動物に対して毎日、ビヒクル(4%メチルセルロース)、又は、化合物A(4%メチルセルロース中水溶液)を1、3及び10mg/kg s.i.d.の用量(遊離塩基基準の用量)で、それぞれ強制経口投与することにより処置を行った。必要な用量を体重1kg当たり10mLの量となるように調製した。各用量群は動物10頭とした。処置期間の終わりに血漿試料を単離し、HbA1cレベルの測定に供した。実験操作は何れもドイツ動物保護法(German Animal Protection Law)に則って実施した。
HbA1c
HbA1cの分析は、尾端血液(処置前のHbA1c測定)又は眼窩後方静脈叢から採取した血液(4週間の処置後のHbA1c測定)を用いて、ヘモグロビンA1cテスト(Siemens, Bad Nauheim, Germany)により行った。
統計分析:値は平均±SEMで示す。統計的差異は、一元配置分散分析(one-way-ANOVA)及びその後のダネット訂正(Dunnet's correction)による事後分析(GraphPad Prism)により決定した。
結果:化合物Aによる処置の結果、試験した何れの用量でも、HbA1cレベルが用量依存的に有意且つ顕著に低下した。用量1、3、及び10mg/kgの化合物Aにより、HbA1cレベルは9.06%(対照)から、それぞれ7.27(p<0.05)、7.06(p<0.01)、及び6.16%(p<0.001)まで低下した(図9)。
5.化合物A − ob/obマウスのインシュリン感度に対する29日間の処置後の作用
モデルの説明
雄5週齢ob/obマウス(B6.Cg-Lepob/J、遺伝子型:Lepob/Lebob)及び週齢を適合させた雄痩身マウス(B6.Cg-Lepob/J、遺伝子型:Lepob/+又はLeb+/+)を、日本チャールス・リバー(株)から購入した。何れのマウスも、標準的な飼料(CE-2、日本クレア(株))で飼育し、水道水を自由に飲めるようにした。これらの動物は温度(23±1℃)、湿度(55±10%)、及び照明(明期は07:00から19:00)が制御された部屋で飼育した。何れの実験も武田薬品工業(日本)湘南研究所の動物実験委員会による承認の下で行った。
実験プロトコール/測定
何れのマウスも個別の動物ケージに収容し、2週間の順応期間後、7週齢で試験に使用した。血液試料は尾静脈から採取した。ヘパリン及び2%EDTAを用いて血液の凝固を防止した。遠心分離により血漿を分離した。グルコースの血漿レベルは自動アナライザー7180((株)日立製作所、日本)により測定した。ビヒクル(0.5w/v%メチルセルロース、10mL/kg)及び化合物A(3及び10mg/kgを0.5%メチルセルロース溶液に懸濁)を一日1回経口投与した。28日間の投与後、インシュリン耐性試験(insulin tolerance test:ITT)を実施した。6時間の絶食後、マウスにインシュリン(Novolin R, NovoNordisk)を0.5単位/5mL/kgの用量で腹腔内投与した。インシュリン投与前及び投与から15、30、60及び120分後に、尾静脈から血液試料を採取した。前述の方法により血漿グルコース(PG)レベル及びITTを測定した。インシュリン感度の評価のために、インシュリン投与から60分後の血漿グルコースレベル、血漿グルコースレベルのAUC0-120分、及び、インシュリン投与から60分後の血漿グルコースレベルの(初期値からの)変化を用いた。血漿グルコースレベルのAUC0-120分は、式; [{(0分PG)+(15分PG)}×15+{(15分PG)+(30分PG)}×15+{(30分PG)+(60分PG)}×30+{(60分PG)+(20分PG)}×60]/2により算出した。
統計分析
データは平均値及び標準偏差で示す(ob/obマウスのn=8、痩身マウスのn=5)。化合物Aの用量反応の傾向は、片側ウイリアム検定又はシャーリー・ウイリアムズ検定により評価した。p値が0.025未満の場合、片側ウイリアム検定又はシャーリー・ウイリアムズ検定により統計的に有意であると判断した。ピオグリタゾンの作用を評価するために、ビヒクル群とピオグリタゾン処置群との間の統計的差異を、スチューデントt−検定(Student's t-test)又はアスピン・ウェルチ検定(Aspin-Welsh test)により分析した。P値が0.05未満の場合、スチューデントt−検定及びアスピン・ウェルチ検定により統計的に有意であると判断した。
結果
インシュリン感度の評価のため、29日間の処置後にITTを実施した。インシュリン(0.5単位/kg、i.p.)刺激による血漿グルコース(PG)の低減作用は、ビヒクル処置ob/obマウスでは痩身マウスと比べて弱められており(図10)、ob/obマウスがインシュリン抵抗性を有することが示された。10mg/kg/日の化合物Aによる処置の結果、インシュリン刺激による60分後のPGの低減作用は、ビヒクル群と比べて強化されていた(図10A)。更に、化合物A(3及び10mg/kg/日)による処置の結果、PGレベルのAUCは用量依存的に減少し、10mg/kg/日では統計的有意性が見られた(図10B)。更に、60分時点での血漿グルコースレベルの初期値からの減少幅は、化合物A(3及び10mg/kg/日)処置群ではビヒクル群と比較して有意に大きかった(図10C)。これらの結果は、化合物Aによってob/obマウスのインシュリン感度が強化されたことを示している。
6.化合物A − 肝脂肪代謝異常/肝臓重量に対する作用 − 食餌性肥満(DIO)マウスの8週間の処置
モデルの説明
雄C57BL/6Jマウス(Charles River, Germany;試験開始時6週齢、体重19〜20g)を高カロリー食餌(60%kcal%脂肪;No. 2127;Provimi-Kliba, Switzerland))で7週間飼育することにより、肥満を誘導した。動物を個別にマクロロン(Makrolon)ケージ・タイプII-Longに収容し、食餌及び水道水を自由に摂取可能とした。飼育開始時からの体重増加率が50%を超えた時点で、動物を体重に基づいて無作為化し(4日目)、所定の一日用量の化合物A(0.3、1、3及び10mg/kg/日、p.o.;4%(w/v)メトセル(methocel)(登録商標)水溶液に溶解させ、必要な用量を体重1kg当たり10mLの体積となるよう調製;各群n=10)で8週間に亘って処置した。8週間の処置後に動物を屠殺した。肝臓を取り出し、秤量し、4%中性緩衝ホルマリンで2日間固定し、パラフィンに包埋し、ヘマトキシリンエオシンで染色して組織学的評価に供した。組織学的読み取りに際してスライドを盲検化し、光学顕微鏡検査で肝脂肪代謝異常を評価した。
肝脂肪代謝異常の程度は、以下の段階基準に基づき半定量的に評価した。
グレード1(最少):肝細胞内に小型の球状細胞質内空胞が存在。
グレード2(軽度):肝細胞内に小型〜中型の球状細胞質内空胞が存在。
グレード3(中度):以上に加えて、球状細胞質内空胞により細胞核が細胞の外縁へと移動。
グレード4(高度):以上に加えて、葉全体に影響あり。
局所的(focal)変化又は多巣性(multifocal)変化の場合は、それぞれ0.5又は0.25を減算した。全グレード数(/群)の総和を動物数(/群)で除算することにより、平均重症度指数を算出した。
結果
肝臓重量
高カロリー食餌を与えることで、一晩絶食させた雄C57BL/6Jマウスの肝臓重量は僅かに増加した。標準食餌群及び高カロリー食餌群の動物の肝臓は、それぞれ0.96g及び1.04gであった(p>0.05)。肝臓重量の増加幅は、化合物Aにより用量依存的に減少し、3及び10mg/kgではそれぞれ0.96g及び0.95gと、完全に打ち消される結果となった。
要すれば、高カロリー食餌を与えることにより、標準的な食餌の場合と比較して、肝臓重量は僅かに8%増加した。3及び10mg/kgの化合物Aによる処置の結果、肝臓重量の増加は完全に消失した。
肝脂肪代謝異常
56日目に、標準的な食餌を与えた対照動物(SD)は、軽度の肝脂肪代謝異常(重症度2.2)を示し、高カロリー食餌を与えた対照動物(HD)は、軽度〜中度の肝脂肪代謝異常(重症度1.5)を示した。化合物Aによる処置の結果、肝臓の形態は用量依存的に改善し、重症度は1.4、0.6、0.3及び0.2(それぞれ用量0.3、1、3、及び10mg/kgの場合)となった。要すれば、用量3及び10mg/kgの化合物Aによる処置の結果、肝脂肪代謝異常は殆ど消失した(図11)。
7.化合物A − ヒト肝星細胞における抗線維化活性
ヒト星細胞(human stellate cells:HSC)の活性化に対する作用を、TGF−βにより誘発されるα平滑筋アクチン(alfa smooth muscle actin:αSMA)の遺伝子発現により評価した。
初代HSC(ScienCell)を無血清SteCM培地(ScienCell)に懸濁させ、ポリ−D−リシン被覆96ウェルプレートに2.5×10細胞/100μL/ウェルとなるように播種した。播種から6時間後、HSCを化合物A(0、0.0001、0.001、0.01、0.1、及び1μM)、TGF−β(0.2ng/mL)、及びホルスコリン(1μM)で24時間処理した。24時間のインキュベーション後、RNeasy 96キット(QIAGEN 74182)を用いて細胞溶解物から総RNAを抽出した。高容量cDNA逆転写キット(ABI 4368813)を用いてcDNAを増幅し、Taqman PCRを用いて標的遺伝子のmRNAを測定した。標的遺伝子の発現レベルをGAPDHにより正規化した。実験は5回繰り返した。
結果
HSCにおいてTGF−βにより誘発されたαSMAの遺伝子発現は、ホルスコリンの存在下では、化合物Aにより用量依存的に抑制された。結果を図12に平均±SDとして示す。
8.化合物A − インビトロ及びインビボでの全身性抗炎症作用
a)THP−1細胞における化合物Aの抗炎症作用(インビトロ)
ヒト単球細胞系列であるTHP−1細胞において、LPSにより誘発されるTNF−αの遺伝子発現に基づき、化合物Aの抗炎症作用を評価した。
10% FBS及び50ng/mL PMAを含むRPMI培地にTHP−1細胞(ATCC)を懸濁させ(2.5×10細胞/mL)、96ウェルプレートに播種した。播種から48時間後、培地を無血清RPMI培地に変更した。培地変更から3時間後、化合物A(0、0.0001、0.001、0.01、0.1及び1μM)、LPS(1ng/mL)、及びホルスコリン(0.1μM)をTHP−1細胞に加えた。5時間のインキュベーション後、RNeasy 96キット(QIAGEN 74182)を用いて細胞溶解物から総RNAを抽出した。高容量cDNA逆転写キット(ABI 4368813)を用いてcDNAを増幅し、Taqman PCRを用いて標的遺伝子のmRNAを測定した。標的遺伝子の発現レベルをGAPDHにより正規化した。実験は5回繰り返した。
結果
THP−1細胞においてLPSにより誘導されたTNF-α遺伝子の発現は、ホルスコリンの存在下では、化合物Aにより用量依存的に抑制された。結果を図15に平均±SDとして示す。
b)化合物Aの抗炎症作用(インビボ) − リポ多糖類(LPS)に暴露したSpraque Dawley(SD)ラットの全身性腫瘍壊死因子α(tumor necrosis factor alpha:TNFα)放出に対する化合物Aの作用
LPS暴露の1時間前に、化合物Aを0.1、0.3、1、3及び10mg/kgの用量で投与した(各用量群n=8動物)。LPS群及びビヒクル処置対照群のそれぞれにn=8の動物を割り当てた。化合物A又はビヒクルを経口で(p.o.)強制投与した(投与体積:10mL/kg b.w.)。化合物又はビヒクルの投与から1時間後に、LPSを用量20μg/kg(投与体積:1mL/kg b.w.)で静脈内注射(i.v.)した。
LPS暴露の1時間後、吸入イソフルラン麻酔(5%;流速2〜3L/分)及び頸椎脱臼により動物を屠殺した。ヘパリンを加えた血液を心臓穿孔により採取した。血液を遠心分離し(21,000×g、4℃、10分間)、血漿試料をELISAによるTNFαレベルの測定まで−20℃で冷凍した。
結果
化合物A投与群では、ビヒクルで処置した対照群と比較して、血漿中の平均TNFα量が用量依存的に低減された。試験した何れの用量でも、TNFα濃度の低減は統計的に有意であった。結果を図16に平均±SDで示す(統計:一元配置分散分析(One-Way ANOVA)及びダネット事後検定(Dunnett's Post-Test)、ビヒクル対照に対して、はP<0.05、**はP<0.01、***はP<0.001)。
8a)及び8b)で得られた結果を、1)で得られた肝炎TNFα遺伝子発現の抑制の結果と考え合わせると、化合物Aが全身性抗炎症作用及び肝臓の抗炎症作用を有することが明らかに示唆される。
本発明の更なる側面:
a)非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)から選択される疾患の治療のための医薬組成物の製造におけるホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤の使用であって、前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が化合物A及び医薬的に許容可能なその塩からなる群より選択される、使用。
b)前記疾患が非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)である、a)に記載のホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤の使用。
c)前記疾患が非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)である、a)に記載のホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤の使用。
d)2型糖尿病及び非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の同時治療のための医薬組成物の製造におけるホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤の使用であって、前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が化合物A及び医薬的に許容可能なその塩からなる群より選択される、使用。
e)2型糖尿病及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の同時治療のための医薬組成物の製造におけるホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤の使用であって、前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が化合物A及び医薬的に許容可能なその塩からなる群より選択される、使用。
f)前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が化合物Aである、a)〜e)に記載の使用。
g)化合物Aが0.1〜6mgの用量で一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日1回0.1〜6mgの用量に相当する用量で一日1回投与される、a)〜e)に記載の使用。
h)化合物Aが0.1〜6mgの用量で一日1回投与される、f)に記載の使用。
i)化合物Aが0.1〜6mgの用量で一日2回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日2回0.1〜6mgの用量に相当する用量で一日2回投与される、a)〜e)に記載の使用。
j)化合物Aが0.1〜6mgの用量で一日2回投与される、f)に記載の使用。
k)化合物Aが、0.1〜6mgの用量で一日3回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日3回0.1〜6mgの用量に相当する用量で一日3回投与される、a)〜e)に記載の使用。
l)化合物Aが0.1〜6mgの用量で一日3回投与される、f)に記載の使用。
m)化合物Aが、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2,75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.25、5.5、5.75及び6mgから選択される用量で一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2,75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.25、5.5、5.75及び6mgから選択される化合物Aの一日1回用量に相当する用量で、一日1回投与される、a)〜e)に記載の使用。
n)化合物Aが、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2,75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.25、5.5、5.75及び6mgから選択される用量で一日1回投与される、f)に記載の使用。
o)化合物Aが、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2,75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.25、5.5、5.75及び6mgから選択される用量で一日2回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2,75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.25、5.5、5.75及び6mgから選択される化合物Aの一日2回用量に相当する用量で、一日2回投与される、a)〜e)に記載の使用。
p)化合物Aが、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2,75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.25、5.5、5.75及び6mgから選択される用量で一日2回投与される、f)に記載の使用。
q)化合物Aが、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2,75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.25、5.5、5.75及び6mgから選択される用量で一日3回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2,75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.25、5.5、5.75及び6mgから選択される化合物Aの一日3回用量に相当する用量で、一日3回投与される、a)〜e)に記載の使用。
r)化合物Aが、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2,75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.25、5.5、5.75及び6mgから選択される用量で一日3回投与される、f)に記載の使用。
s)化合物Aが0.8〜3.25mgの用量で一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日1回0.8〜3.25mgの用量に相当する用量で、一日1回投与される、a)〜e)に記載の使用。
t)化合物Aが0.8〜3.25mgの用量で一日1回投与される、f)に記載の使用。
u)化合物Aが0.8〜3.25mgの用量で一日2回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日2回0.8〜3.25mgの用量に相当する用量で、一日2回投与される、a)〜e)に記載の使用。
v)化合物Aが、0.8〜3.25mgの用量で一日2回投与される、f)に記載の使用。
w)化合物Aが、0.8〜3.25mgの用量で一日3回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日3回0.8〜3.25mgの用量に相当する用量で、一日3回投与される、a)〜e)に記載の使用。
x)化合物Aが0.8〜3.25mgの用量で一日3回投与される、f)に記載の使用。
y)化合物Aが、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3及び3.25mgから選択される用量で、一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3及び3.25mgから選択される化合物Aの一日1回用量に相当する用量で、一日1回投与される、a)〜e)に記載の使用。
z)化合物Aが、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3及び3.25mgから選択される用量で、一日1回投与される、f)に記載の使用。
aa)化合物Aが、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3及び3.25mgから選択される用量で、一日2回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3及び3.25mgから選択される化合物Aの一日2回用量に相当する用量で、一日2回投与される、a)〜e)に記載の使用。
bb)化合物Aが、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3及び3.25mgから選択される用量で、一日2回投与される、f)に記載の使用。
cc)化合物Aが、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3及び3.25mgから選択される用量で、一日3回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3及び3.25mgから選択される化合物Aの一日3回用量に相当する用量で、一日3回投与される、a)〜e)に記載の使用。
dd)化合物Aが、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3及び3.25mgから選択される用量で、一日3回投与される、f)に記載の使用。
ee)化合物Aが0.1〜2mgの用量で一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、0.1mg〜2mgの化合物Aの一日1回用量に相当する用量で、一日1回投与される、a)〜e)に記載の使用。
ff)化合物Aが、0.1mg〜2mgの用量で一日1回投与される、f)に記載の使用。
gg)化合物Aが、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75及び2mgから選択される用量で一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75及び2mgから選択される化合物Aの一日1回用量に相当する用量で、一日1回投与される、a)〜e)に記載の使用。
hh)化合物Aが、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75及び2mgから選択される一日用量で、一日1回投与される、f)に記載の使用。
ii)非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)から選択される疾患の治療に使用するための、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤を含む医薬組成物であって、前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が、化合物A及び医薬的に許容可能なその塩からなる群から選択される、医薬組成物。
jj)前記疾患が非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)である、ii)に記載の医薬組成物。
kk)前記疾患が非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)である、ii)に記載の医薬組成物。
ll)2型糖尿病及び非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の同時治療に用いられる、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤を含む医薬組成物であって、前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が、化合物A及び医薬的に許容可能なその塩からなる群より選択される、医薬組成物。
mm)2型糖尿病及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の同時治療に用いられる、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤を含む医薬組成物であって、前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が、化合物A及び医薬的に許容可能なその塩からなる群より選択される、医薬組成物。
nn)前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が化合物Aである、ii)〜mm)の何れかに記載の医薬組成物。
oo)化合物Aが0.1mg〜2mgの用量で一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日1回0.1mg〜2mgの用量に相当する用量で、一日1回投与される、ii)〜mm)の何れかに記載の医薬組成物。
pp)化合物Aが、0.1mg〜2mgの用量で一日1回投与される、nn)に記載の医薬組成物。
qq)化合物Aが、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75及び2mgから選択される用量で一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75及び2mgから選択される化合物Aの一日1回用量に相当する用量で、一日1回投与される、ii)〜mm)の何れかに記載の医薬組成物。
rr)化合物Aが、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75及び2mgから選択される用量で一日1回投与される、nn)に記載の医薬組成物。
ss)非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の治療を、それを必要とする哺乳類において行うための方法であって、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)を患う哺乳類に対して、治療有効量のホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤を投与することを含み、ここで前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が、化合物A及び医薬的に許容可能なその塩からなる群より選択される、方法。
tt)非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の治療を、それを必要とする哺乳類において行うための方法であって、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を患う哺乳類に対して、治療有効量のホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤を投与することを含み、ここで前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が、化合物A及び医薬的に許容可能なその塩からなる群より選択される、方法。
uu)2型糖尿病及び非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の同時治療を、それを必要とする哺乳類において行うための方法であって、2型糖尿病及び非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)を患う哺乳類に対して、治療有効量のホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤を投与することを含み、ここで前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が、化合物A及び医薬的に許容可能なその塩からなる群より選択される、方法。
vv)2型糖尿病及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の同時治療を、それを必要とする哺乳類において行うための方法であって、2型糖尿病及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を患う哺乳類に対して、治療有効量のホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤を投与することを含み、ここで前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が、化合物A及び医薬的に許容可能なその塩からなる群より選択される、方法。
ww)前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が化合物Aである、ss)〜vv)の何れかに記載の方法。
xx)化合物Aが0.1mg〜2mgの用量で一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日1回0.1mg〜2mgの用量に相当する用量で、一日1回投与される、ss)〜vv)の何れかに記載の方法。
yy)化合物Aが0.1mg〜2mgの用量で一日1回投与される、ww)に記載の方法。
zz)化合物Aが、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75及び2mgから選択される用量で一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75及び2mgから選択される化合物Aの一日1回用量に相当する用量で、一日1回投与される、ss)〜vv)の何れかに記載の方法。
aaa)化合物Aが、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75及び2mgから選択される用量で一日1回投与される、ww)に記載の方法。
NASHのマウスモデル(ホモ接合性LDLR−KOマウス)における肝線維症の面積に対する化合物Aの予防作用。 NASHのマウスモデル(ホモ接合性LDLR−KOマウス)における肝TG蓄積に対する化合物Aの予防作用。 NASHのマウスモデル(ホモ接合性LDLR−KOマウス)における血漿ALTレベルに対する化合物Aの作用。 NASHのマウスモデル(ホモ接合性LDLR−KOマウス)における身体組成及び食物摂取に対する化合物Aの作用。 NASHのマウスモデル(ホモ接合性LDLR−KOマウス)における肝線維症の面積に対する化合物Aの治療効果。 NASHのマウスモデル(ホモ接合性LDLR−KOマウス)における肝TG蓄積に対する化合物Aの治療効果。 化合物Aによる28日間の処置が雄DIOマウスの体重及び総食物摂取に与える作用。 化合物Aによる28日間の処置が雄DIOマウスの体脂肪量及び除脂肪体重に与える作用。 化合物Aによる28日間の経口治療後における雌db/dbマウスのHbA1cレベルへの作用。 化合物Aによる29日間の処置後におけるob/obマウスのインシュリン感度への作用。 56日間の化合物Aの一日1回投与の前後における、高カロリーの食餌又は標準的な食餌に対する雄C57BL/6Jマウスの肝脂肪代謝異常。 ヒト肝星細胞における化合物Aの抗線維化活性。 肝臓遺伝子発現に対する化合物Aの予防作用 − TIMP−1。 肝臓遺伝子発現に対する化合物Aの予防作用 − TNFα。 ヒトTHP−1細胞における化合物Aの抗炎症活性。 LPS暴露Sprague Dawleyラットの血漿試料中のTNFα濃度に対する化合物Aの作用。

Claims (47)

  1. 非アルコール性脂肪肝疾患(non-alcoholic fatty liver disease:NAFLD)及び非アルコール性脂肪性肝炎(non-alcoholic steatohepatitis:NASH)から選択される疾患の治療に使用するための、ホスホジエステラーゼ4(phosphodiesterase 4:PDE4)阻害剤を含む医薬組成物であって、
    前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が、5−((2R,4aR,10bR)−9−エトキシ−2−ヒドロキシ−8−メトキシ−1,2,3,4,4a,10b−ヘキサヒドロ−フェナントリジン−6−イル)1−メチル−1H−ピリジン−2−オン(以下「化合物A」と呼ぶ)及び医薬的に許容可能なその塩からなる群より選択される、医薬組成物。
  2. 前記疾患が、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)である、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 前記疾患が、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)である、請求項1に記載の医薬組成物。
  4. 2型糖尿病(diabetes mellitus type 2)及び非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の同時治療(concomitant treatment)に使用するための、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤を含む医薬組成物であって
    前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が、化合物A及び医薬的に許容可能なその塩からなる群より選択される、医薬組成物。
  5. 2型糖尿病及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の同時治療に使用するための、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤を含む医薬組成物であって、
    前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が、化合物A及び医薬的に許容可能なその塩からなる群より選択される、医薬組成物。
  6. 前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が、化合物Aである、請求項1〜5の何れか一項に記載の医薬組成物。
  7. 化合物Aが、0.1〜6mgの用量で一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日1回0.1〜6mgの用量に相当する用量で一日1回投与される、請求項1〜5の何れか一項に記載の医薬組成物。
  8. 化合物Aが、0.1〜6mgの用量で一日1回投与される、請求項6に記載の医薬組成物。
  9. 化合物Aが、0.1〜6mgの用量で一日2回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日2回0.1〜6mgの用量に相当する用量で一日2回投与される、請求項1〜5の何れか一項に記載の医薬組成物。
  10. 化合物Aが、0.1〜6mgの用量で一日2回投与される、請求項6に記載の医薬組成物。
  11. 化合物Aが、0.1〜6mgの用量で一日3回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日3回0.1〜6mgの用量に相当する用量で一日3回投与される、請求項1〜5の何れか一項に記載の医薬組成物。
  12. 化合物Aが、0.1〜6mgの用量で一日3回投与される、請求項6に記載の医薬組成物。
  13. 化合物Aの用量が、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2,75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.25、5.5、5.75及び6mgから選択される、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩の用量が、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、 0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2,75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.25、5.5、5.75及び6mgから選択される化合物Aの用量に相当する用量から選択される、請求項7、9、及び11の何れか一項に記載の医薬組成物。
  14. 化合物Aの用量が、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2,75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.25、5.5、5.75及び6mgから選択される、請求項8、10、及び12の何れか一項に記載の医薬組成物。
  15. 化合物Aが、0.8〜3.25mgの用量で一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日1回0.8〜3.25mgの用量に相当する用量で、一日1回投与される、請求項1〜5の何れか一項に記載の医薬組成物。
  16. 化合物Aが、0.8〜3.25mgの用量で一日1回投与される、請求項6に記載の医薬組成物。
  17. 化合物Aが、0.8〜3.25mgの用量で一日2回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日2回0.8〜3.25mgの用量に相当する用量で、一日2回投与される、請求項1〜5の何れか一項に記載の医薬組成物。
  18. 化合物Aが、0.8〜3.25mgの用量で一日2回投与される、請求項6に記載の医薬組成物。
  19. 化合物Aが、0.8〜3.25mgの用量で一日3回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日3回0.8〜3.25mgの用量に相当する用量で、一日3回投与される、請求項1〜5の何れか一項に記載の医薬組成物。
  20. 化合物Aが、0.8〜3.25mgの用量で一日3回投与される、請求項6に記載の医薬組成物。
  21. 化合物Aの用量が、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3及び3.25mgから選択される、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩の用量が、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3及び3.25mgから選択される化合物Aの用量に相当する用量から選択される、請求項15、17、及び19の何れか一項に記載の医薬組成物。
  22. 化合物Aの用量が、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3及び3.25mgから選択される、請求項16、18、及び20の何れか一項に記載の医薬組成物。
  23. 前記医薬組成物が経口投与形態である、請求項1〜22の何れか一項に記載の医薬組成物。
  24. 非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の治療を、それを必要とする哺乳類において行うための方法であって、前記方法は、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)を患う哺乳類に対して、治療有効量のホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤を投与することを含み、ここで前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が、化合物A及び医薬的に許容可能なその塩からなる群より選択される、方法。
  25. 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の治療を、それを必要とする哺乳類において行うための方法であって、前記方法は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を患う哺乳類に対して、治療有効量のホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤を投与することを含み、ここで前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が、化合物A及び医薬的に許容可能なその塩からなる群より選択される、方法。
  26. 2型糖尿病及び非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の同時治療を、それを必要とする哺乳類において行うための方法であって、前記方法は、2型糖尿病及び非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)を患う哺乳類に対して、治療有効量のホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤を投与することを含み、ここで前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が、化合物A及び医薬的に許容可能なその塩からなる群より選択される、方法。
  27. 2型糖尿病及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の同時治療を、それを必要とする哺乳類において行うための方法であって、前記方法は、2型糖尿病及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を患う哺乳類に対して、治療有効量のホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤を投与することを含み、ここで前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が、化合物A及び医薬的に許容可能なその塩からなる群より選択される、方法。
  28. 前記ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が、化合物Aである、請求項24〜27の何れか一項に記載の方法。
  29. 化合物Aが、0.1〜6mgの用量で一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日1回0.1〜6mgの用量に相当する用量で、一日1回投与される、請求項24〜27の何れか一項に記載の方法。
  30. 化合物Aが、0.1〜6mgの用量で一日1回投与される、請求項28に記載の方法。
  31. 化合物Aが、0.1〜6mgの用量で一日2回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日2回0.1〜6mgの用量に相当する用量で、一日2回投与される、請求項24〜27の何れか一項に記載の方法。
  32. 化合物Aが、0.1〜6mgの用量で一日2回投与される、請求項28に記載の方法。
  33. 化合物Aが、0.1〜6mgの用量で一日3回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日3回0.1〜6mgの用量に相当する用量で、一日3回投与される、請求項24〜27の何れか一項に記載の方法。
  34. 化合物Aが、0.1〜6mgの用量で一日3回投与される、請求項28に記載の方法。
  35. 化合物Aの用量が、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2,75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.25、5.5、5.75及び6mgから選択される、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩の用量が、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2,75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.25、5.5、5.75及び6mgから選択される化合物Aの用量に相当する、請求項29、31及び33の何れか一項に記載の方法。
  36. 化合物Aの用量が、0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2,75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.25、5.5、5.75及び6mgから選択される、請求項30、32及び34の何れか一項に記載の方法。
  37. 化合物Aが、0.8〜3.25mgの用量で一日1回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日1回0.8〜3.25mgの用量に相当する用量で一日1回投与される、請求項24〜27の何れか一項に記載の方法。
  38. 化合物Aが、0.8〜3.25mgの用量で一日1回投与される、請求項28に記載の方法。
  39. 化合物Aが、0.8〜3.25mgの用量で一日2回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日2回0.8〜3.25mgの用量に相当する用量で一日2回投与される、請求項24〜27の何れか一項に記載の方法。
  40. 化合物Aが、0.8〜3.25mgの用量で一日2回投与される、請求項28に記載の方法。
  41. 化合物Aが、0.8〜3.25mgの用量で一日3回投与され、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩が、化合物Aの一日3回0.8〜3.25mgの用量に相当する用量で、一日3回投与される、請求項24〜27の何れか一項に記載の方法。
  42. 化合物Aが、0.8〜3.25mgの用量で一日3回投与される、請求項28に記載の方法。
  43. 化合物Aの用量が、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3及び3.25mgから選択される、或いは、化合物Aの医薬的に許容可能な塩の用量が、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3及び3.25mgから選択される化合物Aの用量に相当する、請求項37、39及び41の何れか一項に記載の方法。
  44. 化合物Aの用量が、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3及び3.25mgから選択される、請求項38、40及び42の何れか一項に記載の方法。
  45. 化合物Aが経口投与形態で投与される、請求項24〜44の何れか一項に記載の方法。
  46. 肝線維症の面積、肝性トリグリセリド濃度、血漿ALTレベル、HbA1cレベル、又はHbA1cレベルの治療、軽減、又は予防を、それを必要とする哺乳類において行う方法であって、斯かる哺乳類に対して、治療有効量の化合物A又は医薬的に許容可能なその塩を投与することを含む方法。
  47. 肝脂肪代謝異常、過剰体重、又は除脂肪体重に影響しない体脂肪量(body fat mass without affecting lean mass)の治療又は軽減を、それを必要とする哺乳類において行う方法であって、斯かる哺乳類に対して、治療有効量の化合物A又は医薬的に許容可能なその塩を投与することを含む方法。
JP2019511454A 2016-08-26 2017-08-25 非アルコール性脂肪肝疾患の治療法 Active JP7048863B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201662380004P 2016-08-26 2016-08-26
US62/380,004 2016-08-26
PCT/EP2017/071418 WO2018037109A1 (en) 2016-08-26 2017-08-25 Treatment of nonalcoholic fatty liver disease

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019524860A true JP2019524860A (ja) 2019-09-05
JP2019524860A5 JP2019524860A5 (ja) 2020-10-01
JP7048863B2 JP7048863B2 (ja) 2022-04-06

Family

ID=59699703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019511454A Active JP7048863B2 (ja) 2016-08-26 2017-08-25 非アルコール性脂肪肝疾患の治療法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US11179384B2 (ja)
EP (1) EP3503892A1 (ja)
JP (1) JP7048863B2 (ja)
CN (1) CN110099686B (ja)
AU (1) AU2017317575B2 (ja)
CA (1) CA3034956A1 (ja)
WO (1) WO2018037109A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007526283A (ja) * 2004-03-03 2007-09-13 アルタナ ファルマ アクチエンゲゼルシャフト 新規のヒドロキシ−6−ヘテロアリールフェナントリジン及びpde4インヒビターとしてのそれらの使用
WO2009109525A1 (en) * 2008-03-03 2009-09-11 Nycomed Gmbh Use of a specific pde4 inhibitor for the treatment and/or prophylaxis of non-alcoholic fatty liver disease
WO2009154230A1 (ja) * 2008-06-17 2009-12-23 持田製薬株式会社 非アルコール性脂肪肝炎の予防/改善・治療薬
JP2010502670A (ja) * 2006-09-07 2010-01-28 ニコメッド ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 真性糖尿病のための組合せ治療
WO2015200177A1 (en) * 2014-06-23 2015-12-30 Celgene Corporation Apremilast for the treatment of a liver disease or a liver function abnormality

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1261331A4 (en) * 2000-02-16 2005-01-05 Univ Nebraska Medical Ct METHOD AND COMPOSITIONS FOR TREATING FIBROSANT DISEASES
CN101133045A (zh) * 2005-03-02 2008-02-27 尼科梅德有限责任公司 6-杂环基取代的六氢菲啶衍生物的新盐类
SI1856093T1 (sl) 2005-03-02 2010-03-31 Nycomed Gmbh Hidrokloridna sol R aR bR dimetoksipiridin il etoksi metoksi a b heksahidrofenantridin ola
JP2017503814A (ja) * 2014-01-22 2017-02-02 タケダ ゲー・エム・ベー・ハーTakeda GmbH 部分的コントロール状態の重症喘息またはコントロール不良状態の重症喘息のpde4インヒビターを用いた(およびロイコトリエン調節薬と組み合わせて用いた)治療
CN108135886A (zh) * 2015-07-29 2018-06-08 塔科达有限责任公司 用于糖尿病性肾病治疗的pde4抑制剂

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007526283A (ja) * 2004-03-03 2007-09-13 アルタナ ファルマ アクチエンゲゼルシャフト 新規のヒドロキシ−6−ヘテロアリールフェナントリジン及びpde4インヒビターとしてのそれらの使用
JP2010502670A (ja) * 2006-09-07 2010-01-28 ニコメッド ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 真性糖尿病のための組合せ治療
WO2009109525A1 (en) * 2008-03-03 2009-09-11 Nycomed Gmbh Use of a specific pde4 inhibitor for the treatment and/or prophylaxis of non-alcoholic fatty liver disease
WO2009154230A1 (ja) * 2008-06-17 2009-12-23 持田製薬株式会社 非アルコール性脂肪肝炎の予防/改善・治療薬
WO2015200177A1 (en) * 2014-06-23 2015-12-30 Celgene Corporation Apremilast for the treatment of a liver disease or a liver function abnormality

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
DIABETOLOGIA, vol. 55, JPN6021020808, 2012, pages 2779 - 2788, ISSN: 0004519856 *
J. CLIN. ENDOCRINOL. METAB., vol. 97, no. 9, JPN6021020806, 2012, pages 1720 - 1725, ISSN: 0004519855 *
NAT. REV. GASTROENTEROL. HEPATOL., vol. 11, JPN6021020810, 2014, pages 274 - 276, ISSN: 0004519854 *
OBESITY REVIEWS, vol. 17, JPN6021020804, 2016, pages 429 - 441, ISSN: 0004519853 *

Also Published As

Publication number Publication date
EP3503892A1 (en) 2019-07-03
CN110099686B (zh) 2022-04-15
US11179384B2 (en) 2021-11-23
AU2017317575B2 (en) 2021-10-14
US20210283122A1 (en) 2021-09-16
CN110099686A (zh) 2019-08-06
AU2017317575A1 (en) 2019-03-28
CA3034956A1 (en) 2018-03-01
JP7048863B2 (ja) 2022-04-06
WO2018037109A1 (en) 2018-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6941109B2 (ja) Fxrアゴニストを使用するための方法
RU2743075C2 (ru) Способы применения агонистов fxr
US11690812B2 (en) Methods and compositions for the treatment of steatosis-associated disorders
KR20160136451A (ko) Nafld 및 nash 의 치료
JP2020147585A (ja) 肝臓の疾患を治療するためのオメガ3脂肪酸とsglt−2阻害薬との併用剤
EA036757B1 (ru) Фармацевтические композиции для комбинированной терапии
KR20180051561A (ko) 특정 환자 집단에서 신경퇴행성 장애를 치료하는 방법
CN110876751B (zh) 曲美替尼在制备预防和/或治疗非酒精性肝炎和/或非酒精性脂肪性肝病中的应用
JP4804353B2 (ja) 糖尿病の治療及び予防のためのフタリド誘導体の使用
JP6915050B2 (ja) Fxrアゴニストの新規のレジーム
JP7466534B2 (ja) 代謝性疾患及び/又はその臨床状態を抑制及び/又は処置するための組成物及び方法
CN117677385A (zh) 用于治疗肝病的培马贝特和/或托格列净
TW202114654A (zh) 包含如sglt 1/2抑制劑的sglt抑制劑之治療
JP7048863B2 (ja) 非アルコール性脂肪肝疾患の治療法
TW201936189A (zh) 用於使用fxr激動劑之方法
EP4166137B1 (en) Therapeutic agent for fatty liver disease
US20230190743A1 (en) Treatment with ileal bile acid transporter (ibat) inhibitors for increased event-free survival (efs)
US10314825B2 (en) Agent for treatment of PBC
US20200038415A1 (en) Aminosterol compositions and methods of using the same for treating erectile dysfunction
US20200038413A1 (en) Methods of treating parkinson's disease using aminosterol compositions
CN117500491A (zh) 用于预防脂肪肝病、预防脂肪肝病进展和治疗脂肪肝病的地那铵盐

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200824

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210601

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220118

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20220216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7048863

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150