JP2019519430A - 車両の車輪制御装置 - Google Patents

車両の車輪制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019519430A
JP2019519430A JP2018565709A JP2018565709A JP2019519430A JP 2019519430 A JP2019519430 A JP 2019519430A JP 2018565709 A JP2018565709 A JP 2018565709A JP 2018565709 A JP2018565709 A JP 2018565709A JP 2019519430 A JP2019519430 A JP 2019519430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
brake
control device
longitudinal
slip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018565709A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6869269B2 (ja
Inventor
ライネ,レオ
ヘンダーソン,レオン
セーブルストロム,マッツ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Volvo Truck Corp
Original Assignee
Volvo Truck Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Volvo Truck Corp filed Critical Volvo Truck Corp
Publication of JP2019519430A publication Critical patent/JP2019519430A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6869269B2 publication Critical patent/JP6869269B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/1701Braking or traction control means specially adapted for particular types of vehicles
    • B60T8/1708Braking or traction control means specially adapted for particular types of vehicles for lorries or tractor-trailer combinations
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/172Determining control parameters used in the regulation, e.g. by calculations involving measured or detected parameters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/176Brake regulation specially adapted to prevent excessive wheel slip during vehicle deceleration, e.g. ABS
    • B60T8/1761Brake regulation specially adapted to prevent excessive wheel slip during vehicle deceleration, e.g. ABS responsive to wheel or brake dynamics, e.g. wheel slip, wheel acceleration or rate of change of brake fluid pressure
    • B60T8/17616Microprocessor-based systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T2270/00Further aspects of brake control systems not otherwise provided for
    • B60T2270/86Optimizing braking by using ESP vehicle or tire model

Abstract

本発明は、車両(100)の車輪制御装置(108)に関する。車輪制御装置(108)は、車輪(102)の表面およびその路面の間の車輪スリップについての縦方向車輪スリップ値を計算するように構成された車輪スリップ計算モジュール(212)と、車輪(102)の表面および路面の間の車輪力についての縦方向車輪力値を評価するように構成された車輪力評価モジュール(214)と、車輪スリップ計算モジュール(212)からの縦方向車輪スリップ値、および車輪力評価モジュール(214)からの縦方向車輪力値を受け取るように構成されると共に、少なくとも3つの縦方向車輪力値および3つの対応する縦方向車輪スリップ値を用いて、計算された縦方向車輪スリップおよび評価された縦方向車輪力の間の関係を表すモデルを生成するように構成されたタイヤモデルジェネレータ(216)と、タイヤモデルジェネレータ(216)と通信するように構成されると共に、計算された車輪スリップ値に対して、タイヤモデルジェネレータのモデルから縦方向車輪力値を取得することによって、車輪(102)の表面およびその路面の間の絶対最大車輪摩擦レベルを判定するように構成された車両車輪性能モジュール(218)と、を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の車輪制御装置に関する。また、本発明は、車輪制御装置によって車両の車輪を制御する方法に関する。本発明は、車両、特に、一般にトラックと呼ばれる小型、中型および大型車両に適用可能である。本発明は、主にトラックに関連して説明されるが、例えば、バス、作業機械、自動車などの他のタイプの車両にも適用可能である。
車両の分野では、一般にトラックと呼ばれる小型、中型および大型車両において、電子ブレーキシステムまたは電子推進システムを利用することが知られている。後者の場合、電子推進システムは、車両の各推進車輪に関して配置された個々の推進システムであってもよい。これらのシステムは、例えば、所望のブレーキトルクおよび/または所望の推進力に関連する制御信号が、集中制御システムからそれぞれのブレーキ/推進システムに与えられるように、車両の集中制御システムによって制御されることが多い。集中制御システムは、車輪について所望のブレーキトルクおよび/または所望の電気推進力を設定するときに使用されるパラメータ値を受け取って評価するように構成される。
しかし、技術の現状は、各々の車輪ブレーキおよび/または電気推進システムについて、トルクレベルおよび/または推進力レベルを判定する場合に改善の余地がある。車輪ブレーキおよび/または電気推進システムの性能、すなわち、車輪ブレーキがどのくらいのトルクを吸収できるか、および/または、電気推進システムがどのくらいの推進力を供給できるかを、より正確に判定できるようにすることが望まれる。
本発明の目的は、従来技術の欠点を少なくとも部分的に克服する車輪制御装置を提供することである。これは、請求項1に係る車輪制御装置によって達成される。
本発明の第1の態様によれば、車両の車輪制御装置が提供される。この車輪制御装置は、車輪の表面およびその路面の間の車輪スリップについての縦方向車輪スリップ値を計算するように構成された車輪スリップ計算モジュールと;前記車輪の表面および前記路面の間の車輪力についての縦方向車輪力値を評価するように構成された車輪力評価モジュールと;前記車輪スリップ計算モジュールからの複数の縦方向車輪スリップ値、および前記車輪力評価モジュールからの複数の縦方向車輪力値を受け取るように構成されると共に、少なくとも3つの縦方向車輪力値および3つの対応する縦方向車輪スリップ値を用いて、前記計算された縦方向車輪スリップおよび前記評価された縦方向車輪力の間の関係を表すモデルを生成するように構成されたタイヤモデルジェネレータと;前記タイヤモデルジェネレータと通信するように構成されると共に、計算された車輪スリップ値に対して、前記タイヤモデルジェネレータのモデルから縦方向車輪力値を取得することによって、前記車輪の表面および前記路面の間の絶対最大車輪摩擦レベルを判定するように構成された車両車輪性能モジュールと;を含む。
「縦方向車輪スリップ(longitudinal wheel slip)」という用語は、車両の車輪とそれに関する地表面との間の相対的な縦方向の動き、すなわち「滑り(skidding)」の量を意味すると理解されるべきである。この縦方向車輪スリップは、車輪の表面速度と、車輪軸および路面の間の速度との関係として判定することができる。車輪スリップ計算モジュールは、例えば、車輪速度センサから車輪速度値を受信して、車両の車輪についての縦方向車輪スリップを計算してもよい。
また、「縦方向車輪力(longitudinal wheel force)」とは、車輪の表面とその路面との間の(縦方向の)摩擦力を意味すると理解されるべきである。この摩擦力は、例えば、ブレーキトルク、ブレーキ圧力、車輪速度などに関する入力を受ける状態観測器(state observer)のような評価モデルに基づいて評価される、評価摩擦力であってもよい。
車輪表面とその路面との間の車輪スリップおよび評価摩擦力について受け取った値により、これら車輪固有変数の間の関係を判定することができる。上記の説明は、少なくとも3つの車輪スリップ値および3つの対応する車輪摩擦値が使用されると述べているが、説明された関係を表すモデルの精度をさらに高めるために、さらなる測定/評価値を用いることが望ましい。
本発明の利点は、車輪の性能を判定できることである。したがって、車輪制御装置が車輪ブレーキに使用される場合、以下でさらに説明するように、本発明は、車輪ブレーキの現在の性能、すなわち車輪ブレーキがどの程度のブレーキトルクを維持することが可能であるかを判定することができる。電気推進システムに関連する場合には、本発明は、電気推進システムの性能、すなわち電気推進システム/エンジンがどれだけの推進トルクを供給することが可能であるかを判定することができる。したがって、車両の車輪ブレーキおよび電気推進システムの両方について、現在検出/計算されている車輪スリップ値に対する、車輪の表面および路面の間の最大車輪摩擦を判定することによって、車輪性能が判定される。
また、車輪制御装置は、車両の各車輪の絶対最大車輪摩擦レベルを判定するように構成されているので、様々な車輪について動力学が異なる可能性があっても、車両全体の安定性を向上させることができる。これは、各車輪の性能を判定するときに考慮されてもよい。さらに、計算された縦方向車輪スリップと評価された縦方向車輪力との間の関係を表すモデルによって、例えば車輪のスリップ剛性のような他のタイヤパラメータを得ることができる。これにより、車両の性能を予測するだけでなく、異なる車輪と対応するアクチュエータとの間の要求の割り当てを最適化するために、車両の最新モデルを提供することができる。
例示的な実施形態によれば、車輪制御装置は、タイヤモデルジェネレータおよび/または車両車輪性能モジュールからの信号を受信するように構成された制御ユニットをさらに含んでいてもよく、該制御ユニットは、信号の伝達のために、当該車両の全体的な車両運動制御システムと通信するように構成される。
これにより、車輪制御装置は、当該車両の他の車両制御装置と通信することができる。したがって、車輪制御装置は、車両車輪性能などに関連し得る情報を、例えば車両の集中運動管理システムに提供することができる。車輪制御装置は、例えばスリップ剛性のようなタイヤパラメータを集中運動管理システムに提供してもよく、該集中運動管理システムは、これらのパラメータを完全な車両のコンピュータモデルと組み合わせて使用し得る。これにより、例えば、ブレーキ、推進および操舵の要求に対して車両がどのように応答するかについての改善された予測が提供される。これは、異なるアクチュエータの要求を割り当てるときに、集中運動管理システムによって順番に使用され得る。集中運動管理システムに提供することができるさらなるパラメータは、以下でさらに説明するように、車輪ブレーキまたは車輪推進デバイスがオーバーヒートすると評価されるまでの時間に関するパラメータである。これにより、集中運動管理システムは、車両の性能がどのように経時的に低下するかを予測することができ、この情報は、アクチュエータに要求を割り当てるときにも使用され得る。
例示的な実施形態によれば、計算された縦方向車輪スリップ、および評価された縦方向車輪力の間の関係を表すモデルは、車輪表面および路面の間のゼロスリップで測定された縦方向車輪スリップ剛性、絶対最大車輪摩擦レベル、並びに、最大車輪スリップレベルに対応する車輪摩擦レベルを含んでいてもよい。
上記モデルは、車輪および路面の間に存在する摩擦条件、並びに、車輪自体の機械的特性を表すので有利である。したがって、摩擦条件が変化すると、最大スリップにおける最大車輪摩擦レベルおよび車輪摩擦レベルが変更されるが、ゼロスリップにおいて測定される縦方向車輪スリップ剛性は、車輪の機械的特性に依存する。したがって、現在の摩擦条件、並びに車輪モデル/特性に適合するモデルが提供される、すなわち、車輪性能を判定するための最新モデルが提供されるという利点がある。
例示的な実施形態によれば、車輪制御装置は、車両の車輪のうちの1つに接続して配置された分散型車輪制御装置であってもよい。
分散型車輪制御装置を使用することは、車両の各車輪と直接通信するように接続されているので有利である。これにより、車輪制御装置は車両の各車輪を直接制御する。各車輪と直接通信する車輪制御装置を設けることには幾つかの利点がある。全体的な利点は、すべての計算タスクおよび評価が分散型車輪制御装置によって実行されることで、計算および評価を高速化できることである。集中的で全体的なシステムの計算サンプリング時間と比較して、分散化された計算では、計算サンプリング時間で少なくとも10%の減少が可能である。したがって、例えば、センサ信号が分散型車輪制御装置のために直接利用可能となるため、分散型車輪制御装置に接続された特定の車輪に対する縦方向車輪スリップの計算および縦方向車輪力の評価は、比較的短時間かつ低遅延で実行することができる。これは、例えば停止距離を短縮することによってブレーキの制動性能を向上させることができるので、車輪ブレーキに関して特に有益である。
また、分散型車輪制御装置を使用することによって、それぞれの計算された/評価されたパラメータの精度が改善される。例えば、分散型車輪制御装置によって縦方向車輪速度を測定することは、各車輪の縦方向車輪スリップを計算するときの精度が向上するので有益である。これは、例えば運転中に左右に旋回する場合、車輪が互いに異なる縦方向の車輪速度を有するためである。また、分散型車輪制御装置が車両の各車輪と直接通信するので、例えば各車輪ブレーキおよび/または車輪推進システムの直接制御が提供される。
さらに、分散型車輪制御装置が分散型車輪ブレーキ制御装置である場合、後述するように、分散型車輪ブレーキ制御装置は、特定の車輪ブレーキに対して現在利用可能な車輪ブレーキ性能を報告することができる。これにより、全ての車輪ブレーキの改善された協調制御が提供され得る。これは、改善された低速操縦性、改善された安定性制御および車両のロール安定性制御、改善されたトラクション制御、アクティブディファレンシャル制御などを提供することができるので有利である。
加えて、注目する車輪などにさらなる分散型車輪制御装置を単に追加することによって、より多くの(またはより少ない)車軸に容易に拡張可能であるので、ブレーキシステムのモジュール性が改善される。また、分散型車輪制御装置は、接続されている車輪の特性に依存せず、したがって、例えば台車やトレーラーなどの車輪に接続することもできる。
例示的な実施形態によれば、車輪制御装置は、車輪ブレーキ制御装置であってもよく、また、車両車輪性能モジュールは、車輪ブレーキの性能を判定するように構成された車輪ブレーキ性能モジュールであってもよい。
これにより、上述したように、車輪ブレーキ制御装置は、車輪ブレーキがどれだけのブレーキトルクを維持できるかを判定することができる。さらに、各車輪ブレーキに車輪ブレーキ制御装置を局所的に設けることにより、車輪ブレーキの性能を判定するときに、比較的速い計算/評価が可能になる。なぜなら、局所的/分散型車輪ブレーキ制御装置は、制御しようとしている車輪ブレーキのすぐ近くに配置されているためである。
例示的な実施形態によれば、車輪制御装置は、車輪推進制御装置であってよく、また、車輪性能モジュールは、車輪推進デバイスの性能を判定するように構成された車輪推進性能モジュールであってもよい。
これにより、車両の各車輪に接続された、例えば電気モータのような車輪推進デバイスは、局所的/分散型車輪推進制御装置によって制御され得る。このように、局所的/分散型車輪推進制御装置は、例えば、接続されている車輪に対して電気推進システム/エンジンがどの程度のトルクを供給できるかを判定することができる。
例示的な実施形態によれば、車輪制御装置は、車輪の速度を測定するように構成された車輪速度センサをさらに備えてもよい。
これにより、車輪速度が測定されて特定の車輪に変換される、すなわち、特定の車輪の速度に対応する車輪速度が決定される。したがって、特定の車輪の実際の車輪スリップを計算するときに、特定の車輪の車輪速度を使用することができる。これは、コーナー等の周りを回って運転するときに特に有利である。
したがって、車輪速度センサは、車輪制御装置に接続されて配置された車輪の縦方向車輪速度を測定/検出するように構成される。
例示的な実施形態によれば、車輪制御装置は、車輪ブレーキの温度を測定するように構成されたブレーキ温度センサをさらに備えてもよい。
車輪ブレーキの温度を測定することは、車輪ブレーキの性能を判定するときに更なるパラメータを提供するので有利である。車輪制御装置は、車輪ブレーキ温度を測定することによって、ホットブレーキなどによるフェード現象(brake fade)の量を評価することができる。したがって、車輪制御装置は、特定のブレーキのブレーキゲイン(brake gain)を判定することができ、該ブレーキゲインは、加えられるブレーキ圧力に対する生成されるブレーキトルクの比である。車輪制御装置にブレーキ温度センサを設けるさらなる利点を以下に示す。
例示的な実施形態によれば、車輪制御装置は、車輪ブレーキの現在の摩耗値を測定するように構成されたブレーキ摩耗センサをさらに備えてもよい。
これにより、車輪ブレーキ性能を判定するためのさらなるパラメータをブレーキ磨耗センサから受け取ることができる。
例示的な実施形態によれば、車輪制御装置は、車輪ブレーキの現在のブレーキ圧力を測定するように構成されたブレーキ圧力センサをさらに備えてもよい。
ブレーキ圧力センサを設ける利点は、車輪ブレーキに加えられる圧力の量に関するデータを判定/測定できることである。
例示的な実施形態によれば、車両車輪性能モジュールは、さらに、車輪ブレーキがオーバーヒートするまでの時間を判定するように構成されてもよい。
これにより、車輪制御装置は、車輪ブレーキがいつオーバーヒートするかを判定するための情報(intelligence)を備える。したがって、現在の車輪ブレーキ温度を判定するために、ブレーキ温度センサから温度値に関する入力が受信される。車輪制御装置は、車輪ブレーキがオーバーヒートするまでどのくらいの時間、この温度レベルを維持することができるかを判定する。車輪ブレーキがオーバーヒートするまでの時間を判定することは、車輪ブレーキの性能を判定するときの更なるパラメータを提供する。
例示的な実施形態によれば、車両車輪性能モジュールは、さらに、車輪推進デバイスがオーバーヒートするまでの時間を判定するように構成されてもよい。
したがって、車輪推進デバイスに接続されて構成された温度センサからの温度値は、車輪推進デバイスの性能を判定するときに使用可能な車輪推進デバイスの温度レベルを測定/検出することができる。
例示的な実施形態によれば、車両車輪性能モジュールは、さらに、ブレーキ摩耗センサから車輪ブレーキの現在の摩耗値を受け取り、車輪ブレーキの性能を判定するときに現在の摩耗値を使用するように構成されてもよい。
上述したように、ブレーキ磨耗センサから車輪ブレーキ性能を判定するためのさらなるパラメータを受け取ることができる。
例示的な実施形態によれば、車輪制御装置は、さらに、車輪ブレーキトルク制御モジュールを備えていてもよい。該車輪ブレーキトルク制御モジュールは、ブレーキトルク要求を示す信号を受信し、その受信信号に基づいてブレーキ圧力要求を判定するように構成されている。
これにより、車輪制御装置は、車両の運転者からの所望のブレーキトルクに関連する入力を、例えば集中車両制御システムから受け取ることができる。したがって、車輪制御装置は、運転者からのこの所望のブレーキトルクを達成するのに必要なブレーキ圧力の量を判定し得る。本発明は自律車両または安定制御装置などにも適用可能であるので、上記運転者は、車両の物理的な運転者およびコンピュータ制御装置の両方を含むと理解すべきである。
例示的な実施形態によれば、車輪ブレーキトルク制御モジュールは、さらに、車輪ブレーキのブレーキ温度レベルを示す信号を受信するように構成されてもよく、該ブレーキ温度レベルは、ブレーキ圧力要求を判定するときに入力として使用される。
利点は、車輪ブレーキトルク制御モジュールが車輪ブレーキの温度レベルを受信し、そして、車輪ブレーキがこの温度レベルによってどのように影響されるかを判定できることである。したがって、ブレーキ圧力要求はブレーキ温度に基づいて調整され、運転者からの所望のブレーキトルクを達成することができる。
例示的な実施形態によれば、車輪ブレーキのブレーキ温度レベルを示す信号は、評価されたブレーキ温度、またはブレーキ温度センサから受信されたブレーキ温度値であってもよい。
ブレーキ温度の評価は、例えば、以前に生じた1つまたは複数のブレーキ事象の大きさおよび持続時間を使用することによって行うことができる。また、ブレーキ温度を評価するときに、ブレーキの熱特性のモデルを使用してもよい。
例示的な実施形態によれば、車輪制御装置は、さらに、車輪スリップ制御モジュールを備えてもよく、該車輪スリップ制御モジュールは、車輪の最大許容車輪スリップ値を受信して、最大許容車輪スリップ値を超えないように車輪のスリップを制御するように構成される。
利点は、車輪性能を向上させる許容値以上にスリップしないように車輪が制御されることである。最大許容車輪スリップは、車両の異なる車輪に対して相違することがあり、例えば、道路状態、実行される操縦タイプ、車輪が操舵された車軸または操舵されていない車軸に接続されている場合などに応じて、車輪スリップ値は変化し得る。
本発明の第2の態様によれば、車輪制御装置によって車両の車輪を制御するための方法が提供される。この方法は、前記車輪の表面およびその路面の間の車輪スリップについての縦方向車輪スリップ値を算出するステップと;前記車輪の表面および前記路面の間の車輪力についての縦方向車輪力値を評価するステップと;少なくとも3つの縦方向車輪力値および3つの対応する縦方向車輪スリップ値を用いて、前記計算された縦方向車輪スリップおよび前記評価された縦方向車輪力の間の関係を表すモデルを生成するステップと;計算された車輪スリップ値に対して、前記生成されたモデルから縦方向車輪力値を取得することによって、前記車輪の表面および前記路面の間の車輪摩擦レベルを判定するステップと;を含む。
本発明の第2の態様の効果および特徴は、本発明の第1の態様に関して上述したものと概ね類似している。
本発明の第3の態様によれば、プログラムがコンピュータ上で実行されるときに、第2の態様に関連して上述した方法のステップを実行するコード手段を含むコンピュータプログラムが提供される。
本発明の第4の態様によれば、本発明の第3の態様に関して上述したコンピュータプログラムを担持するコンピュータ可読媒体が提供される。
本発明の第5の態様によれば、本発明の第1の態様に関連して上述したいずれかの態様に係る車輪制御装置を備えた車両が提供される。
本発明の第3、第4および第5の態様の効果および特徴は、本発明の第1の態様に関連して上述したものと概ね類似している。
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の特許請求の範囲および以下の説明を検討するときに明らかになるであろう。当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく、本発明の異なる特徴を組み合わせて以下に説明する実施形態以外の実施形態を創作することができることを理解されたい。
本発明の上記および追加の目的、特徴および利点は、本発明の例示的な実施形態についての以下の実例的および非限定的な詳細な説明を通してよりよく理解されるであろう。
本発明の例示的な実施形態による車輪制御装置を備えるのに適したトラック形態の車両の側面図である。 本発明の例示的な実施形態による車輪ブレーキ制御装置を示す図である。 車輪ブレーキ制御装置について、計算された縦方向車輪スリップと評価された縦方向車輪力との間の関係を表すモデルの例示的な実施形態を示すグラフである。 車輪推進制御装置について、計算された縦方向車輪スリップと評価された縦方向車輪力との間の関係を表すモデルの例示的な実施形態を示すグラフである。 車輪ブレーキを制御するためのフローチャートの例示的な実施形態を示す図である。 車両の車輪を制御するためのフローチャートの例示的な実施形態である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で具体化されてもよく、本明細書に記載の実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、完全性および完備性のために提供される。同様の参照符号は、明細書全体にわたって同様の要素を示している。
特に図1を参照すると、トラックの形態の車両100が示されている。車両は、複数の車輪102を備え、各車輪102は、個別の車輪ブレーキ104を備える。図1に示す実施形態において、各車輪102には車輪ブレーキ104が設けられる。しかしながら、例えば1対の車輪102がこのような車輪ブレーキ104なしで配置されてもよいことは容易に理解されるべきである。また、本発明の範囲内において、車輪ブレーキ104は、ドラムブレーキ装置またはディスクブレーキ装置などであってもよい。
また、車両100は、車両100の車輪102を推進させる車輪推進デバイス106を備える。図1に示す実施形態では、最も後方の車輪102のみが車輪推進デバイス106を備える。しかしながら、各々の車輪102または選択された数の車輪102に、車輪推進デバイス106を設けるようにしてもよい。車輪推進デバイス106は、好ましくは電気モータ/マシンである。
さらに、各車輪ブレーキ104は、車輪ブレーキ104の動作を制御するように構成された個別の分散型車輪ブレーキ制御装置108に接続されている。同様に、車輪推進デバイス106は、その動作を制御するように構成された分散型車輪推進制御装置110に接続される。しかしながら、車両は、統合された分散型車輪ブレーキおよび推進制御装置を利用できることは容易に理解されるべきである。これにより、後述するタイヤモデルジェネレータ216は、車輪ブレーキ104および車輪推進デバイス106の両方に対して生成され得る。すなわち、統合された分散型車輪ブレーキおよび推進制御装置は、ブレーキ中および推進中にモデルを生成することができると共に、計算された縦方向車輪スリップ値と評価された縦方向車輪力値との間の関係を表すより正確なモデルを生成し得る。各車輪ブレーキ制御装置108および車輪推進制御装置110は、データバス通信装置114などを介して車両100の車両運動管理制御装置112に接続されている。これにより、後述するように車両運動管理制御装置112と車輪ブレーキ制御装置108および車輪推進制御装置110との間でデータを送信することができる。
ここで、車輪ブレーキ制御装置108の例示的な実施形態を示す図2を参照すると、該実施形態において、分散型車輪ブレーキ制御装置108は、車両100の1つの車輪102のためのものであり、車両運動管理制御装置112に接続されている。図示のように、車輪ブレーキ制御装置108は、ステアリング制御システム204や、エンジン制御システム206、トランスミッション制御システム208、補助ブレーキ制御システム210などを含む車両運動支援管理装置202の一部を形成する。しかしながら、車両運動支援管理装置202についての追加のシステムは、これ以上説明しない。
図2に示すように、分散型車輪ブレーキ制御装置108は、車輪スリップ計算モジュール212と、車輪力評価モジュール214と、タイヤモデルジェネレータ216と、車両車輪性能モジュール218と、を含む。車両車輪性能モジュール218は、この実施形態では、車輪ブレーキ性能モジュールである。車輪制御装置が車輪推進制御装置である場合、車両車輪性能モジュール218は、車輪推進デバイス106の性能を判定するように構成された車輪推進性能モジュールである。また、分散型車輪ブレーキ制御装置108は、車輪ブレーキトルク制御モジュール220と、車輪スリップ制御モジュール222と、車輪ブレーキ圧力制御モジュール224と、ブレーキトルク要求モジュール226と、を含む。
さらに、分散型車輪ブレーキ制御装置108は、車両100の車輪ブレーキ104に関連する様々なパラメータを検出するための複数のセンサを備える。特に、分散型車輪ブレーキ制御装置108は、車輪速度センサ228と、ブレーキ温度センサ230と、ブレーキ摩耗センサ232と、ブレーキ圧力センサ234と、を備える。他の適切なセンサもまた、分散型車輪ブレーキ制御装置108に具備され得る。
加えて、分散型車輪ブレーキ制御装置108は、車両運動管理制御装置112からの入力パラメータ値236を受信するように構成されており、この入力パラメータ値236は、例えば、車両の運転者からの所望のブレーキトルク要求238と、最大許容車輪スリップ限界240と、特定の車輪における車両100の縦方向速度242と、を含む。また、分散型車輪ブレーキ制御装置108は、車輪ブレーキ出力パラメータ値244を与えるように構成されており、この車輪ブレーキ出力パラメータ値は、例えば、車輪ブレーキに与えられる実際の車輪ブレーキトルク246と、トルク性能信号248と、縦方向車輪速度信号250と、車輪ブレーキ104がオーバーヒートするまでの時間の評価に関する信号252と、車輪ブレーキ104のブレーキパッド摩耗の評価に関する信号254と、車輪102の表面と路面との間の摩擦についての判定/評価パラメータ値に関する信号256と、を含む。実際の車輪ブレーキトルク246は、車輪の表面と路面との間の摩擦に車輪の半径を乗じた実際の瞬間ブレーキ力に対応する。したがって、これは、適用されるブレーキトルクと必ずしも同じではない。このようにして算出された実際のブレーキトルク246に関する信号を生成することにより、実際のブレーキトルクを判定するときの精度をさらに高めることができる。また、分散型車輪ブレーキ制御装置108は、それぞれの車輪ブレーキアクチュエータ(図示せず)を制御するための制御信号258を出力するようにも構成されている。
ここで、分散型車輪ブレーキ制御装置108の幾つかのモジュールについて、さらに詳細に説明する。
車輪スリップ計算モジュール212は、車輪102の表面と路面との間の車輪スリップについての縦方向車輪スリップ値を計算するように構成されている。また、車輪スリップ計算モジュール212は、計算した縦方向車輪スリップ値を分散型車輪ブレーキ制御装置108の他のコンポーネント/モジュールに与えるように構成されている。上記車輪スリップは、ブレーキ事象について、下記式1で与えられる数式によって計算されると同時に、推進事象について、下記式1’で与えられる数式によって計算される。

式1および式1’において、
は、特定の車輪における車両の縦方向速度であり、この入力は、上述のように車両運動管理制御装置112から受信される。
ωは、上述した車輪速度センサ228により計測される車輪の回転速度である。
Rは、車輪の回転半径である。
車輪スリップ制御モジュール222は、車両運動管理制御装置112から受信された車輪102の最大許容車輪スリップ限界240を受け取るように構成されている。その後、車輪スリップ制御モジュール222は、車輪102を最大許容車輪スリップ限界240に対応する縦方向スリップ値にするのに必要なブレーキ圧力またはブレーキトルクを計算/判定する。要求されるブレーキトルクを判定するための計算の非限定的な一例を、下記式2に示す。

ブレーキトルク要求モジュール226は、車輪スリップ制御モジュール222によって計算された必要なブレーキトルクτscと、車両運動管理制御装置112から受信された車両100の運転者からの所望のブレーキトルク要求238とを受け取るように構成されている。そして、ブレーキトルク要求モジュール226は、必要なブレーキトルクτscの最小値と、運転者からの所望のブレーキトルク要求238とを使用して、ブレーキトルク要求を判定する。したがって、運転者からの所望のブレーキトルク要求238が必要なブレーキトルクτscを超える場合、ブレーキトルク要求モジュール226は、これらの値の最小値である必要なブレーキトルクτscを選択/使用する。これにより、車輪スリップが車輪スリップ限界を超えることが防止される。
車輪ブレーキトルク制御モジュール220を参照すると、このモジュールは、ブレーキトルク要求を示す受信信号に基づいて、ブレーキ圧力要求を判定するように構成されている。車輪ブレーキトルク制御モジュール220は、車輪ブレーキ104の現在のブレーキ温度レベルを示す信号を受信する。この温度レベルは、評価されたブレーキ温度またはブレーキ温度センサ230から受信したブレーキ温度値であり得る。車輪ブレーキトルク制御モジュール220は、車輪ブレーキが温度レベルによってどのように影響されるか、すなわち、車輪ブレーキ温度レベルに起因して「ブレーキフェード」がどの程度発生するかを判定することができる。したがって、ブレーキゲインは、下記式3に示すように、車輪ブレーキトルク制御モジュール220によって計算することができる。ブレーキゲインは、生成されるブレーキトルクと加えられるブレーキ圧力との比であり、車輪ブレーキ104の温度レベルの影響を受ける。
ブレーキゲインを判定することによって、車輪ブレーキトルク制御モジュール220は、所望の生成ブレーキトルクが印加されるように、車輪ブレーキ104の温度レベルに起因する低下を調整することができる。車輪ブレーキトルク制御モジュール220への他の入力は、例えば、使用されるブレーキチャンバの特定のタイプ、使用されるブレーキアクチュエータの特定のタイプなどであってもよい。これにより、車輪ブレーキトルク制御モジュール220から各車輪ブレーキアクチュエータ(図示せず)を制御する車輪ブレーキ圧力制御モジュール224に、ブレーキ圧力要求信号が与えられる。
車輪力評価モジュール214は、車輪102の表面と路面との間の車輪力について、縦方向車輪力値を評価するように構成されている。縦方向車輪力値を評価する際、下記式4を使用することが可能である。

タイヤモデルジェネレータ216を参照すると、該タイヤモデルジェネレータ216は、車輪スリップ計算モジュール212からの複数の縦方向車輪スリップ値と、車輪力評価モジュール214からの複数の縦方向車輪力値とを受け取るように構成されている。これにより、タイヤモデルジェネレータ216は、少なくとも3つの縦方向車輪力値と3つの対応する縦方向車輪スリップ値とを用いることによって、計算された縦方向車輪スリップと評価された縦方向車輪力との間の関係を表すモデルを生成するように構成されている。この結果、特定の時点における車輪102の特性を表す曲線が生成される。詳細には、曲線は、車輪102の表面とその路面との間の摩擦条件、および車輪102自体の機械的特性を表している。計算された縦方向車輪スリップと評価された縦方向車輪力との間の関係を表すモデルは、図3および図4を参照して以下でさらに詳細に説明される。
最後に、車両車輪性能モジュール218を参照すると、例示的な実施形態における車両車輪性能モジュール218は、車輪ブレーキ性能モジュール218として示される。車輪ブレーキ性能モジュール218は、車輪ブレーキ104の現在の性能、すなわち車輪ブレーキ104がどの程度のブレーキトルクを維持できるかを示す信号248を、車両運動管理制御装置112に与えるように構成されている。このように、車両運動管理制御装置112は、各車輪ブレーキ104について利用可能なブレーキ性能を理解するために、更新可能な情報を受信する。
車輪ブレーキ性能モジュール218は、ブレーキ温度センサ230によって評価または測定された温度値と、上述のタイヤモデルジェネレータ216から受信した車輪および路面の間の摩擦特性との両方を受け取る。これにより、車輪ブレーキ104の最大および最小ブレーキトルク性能を比較的瞬時に判定することができる。例えば、道路状態が、乾燥アスファルト上での運転のために車輪102および道路の間の車輪摩擦が比較的高い状態に関連している場合、ブレーキトルク性能は、主として、ブレーキトルクを供給する複数のブレーキアクチュエータおよびそれらの性能と、前述したような車輪ブレーキ104の温度レベルに起因して生じ得るブレーキフェードとによって支配される。一方、道路状態が、例えば氷形成等のために車輪および路面の間の車輪摩擦が比較的低い状態に関連している場合、ブレーキトルク性能は、主として、車輪の表面102および路面の間の利用可能な摩擦によって制限される。
また、車輪ブレーキ性能モジュール218は、車輪ブレーキ104がオーバーヒートすると判定されるまでの時間に関する評価を生成し、対応する信号252を車両運動管理制御装置112に送信するように構成されている。車輪ブレーキ104がオーバーヒートするまでの評価時間は、例えば、ブレーキアクチュエータ内の熱伝達に基づいており、これは、加えられたブレーキトルクおよび/またはブレーキ温度センサ230からの直接測定に基づくことが可能である。
さらに、車輪ブレーキ性能モジュール218は、車輪ブレーキパッドの現在の摩耗を判定するためにブレーキ摩耗センサ232からの信号を受け取るように構成され、これにより、車輪ブレーキ104の現在のブレーキトルク性能の判定がさらに改善される。車輪ブレーキ性能モジュール218は、様々な信号を車両運動管理制御装置112または分散型車輪ブレーキ制御装置108の制御ユニット201に送信することができる。
ここで、計算された縦方向車輪スリップ値と評価された縦方向車輪力値との間の関係を表す上述したモデルの例示的な実施形態を示す図3を参照する。垂直軸302は、車輪102の表面と路面との間の摩擦力を表し、水平軸304は、車輪102の縦方向車輪スリップを表す。
図3に示すように、複数の点306が示され、これらの点は、車輪スリップ計算モジュール212によって計算された異なる縦方向車輪スリップ値と、該計算された縦方向車輪スリップ値に対応する、車輪力評価モジュール214によって評価された縦方向車輪力値とに対応している。したがって、各点306は、縦方向車輪スリップ値および縦方向車輪力値に対応する。複数の点306(少なくとも3つでなければならない)によって、モデルを生成することができる。このモデルは、車輪表面と路面との間のゼロスリップにおいて測定される縦方向車輪スリップ剛性308を含む。この縦方向車輪スリップ剛性308は、一般に、車輪102の特性に関係する。さらに、このモデルは、最大車輪摩擦レベル310および最大車輪スリップレベルに対応する車輪摩擦レベル312も含む。最大車輪摩擦レベル310および最大車輪スリップレベルに対応する車輪摩擦レベル312は、例えば、道路状況に基づいて変化する動的レベルである。したがって、車輪102の表面と路面との間の摩擦が増減すると、最大車輪摩擦レベル310および最大車輪スリップレベルに対応する車輪摩擦レベル312も増減する。
また、最大車輪摩擦レベル310を表す曲線部分の形状を規定するときに、追加のパラメータとして形状係数を適用することができる。形状係数は、曲線のピークがどの程度詳細であるかを規定すると共に、利用可能な最大の力に対応する車輪スリップ値を規定するように構成されてもよい。さらに、モデルを規定するとき、曲線を異なる点306に適合させるために、最小二乗法を使用することもできる。当然、より多くの点306は、より正確なモデルを提供する。計算された縦方向車輪スリップ値と評価された縦方向車輪力値との間の関係を表すモデルが得られると、計算された任意の車輪スリップ値に対して車輪力値を取得することができる。
車輪102の表面と路面との間の摩擦について判定/評価されたパラメータ値256に関する信号は、車両の各車輪ブレーキ104についての全体像が提供されるように、車両運動管理制御装置112に与えられる。
ここで、図4を参照すると、車輪推進制御装置について、計算された縦方向車輪スリップ値と評価された縦方向車輪力値との間の関係を表す上述したモデルの例示的な実施形態が示されている。
図3において、車輪102の表面および路面の間の摩擦力、並びに、縦方向車輪スリップは、正の値によって表される。図4に示されたモデルでは、車輪102の表面および路面の間の摩擦力、並びに、縦方向の車輪スリップは、負の値によって表される。したがって、図4のモデルは、負の縦方向車輪スリップ剛性408、最小車輪摩擦レベル410、および車輪102の最小車輪スリップレベルに対応する車輪摩擦レベル412を含む。
ブレーキに関する図3は正の値で示され、推進に関する図4は負の値によって示されているが、符号は逆の方法、すなわち、推進に関して正の符号、ブレーキに関して負の符号となるように構成されてもよいということは、容易に理解されるべきである。したがって、図3および図4は、ブレーキの概念と推進の概念との間の差異を主に説明するためのものである。
分散型車輪ブレーキ制御装置108によって車輪ブレーキをどのように制御するかについての例示的な実施形態を説明するために図5を参照する。図5は、車両100の各車輪102の車輪ブレーキ104を制御する一連のステップの例示的な実施形態を示すフローチャートである。
まず、T1において、車両運動管理制御装置112は、車両の速度を所望のレベルに低下させるために必要な減速度レベルを判定し、所望の減速度を達成するのに必要な対応するブレーキトルク要求を判定する。車両運動管理制御装置112は、所望のブレーキトルク要求238と最大許容車輪スリップ限界240とを分散型車輪ブレーキ制御装置108に与える。T2において、分散型車輪ブレーキ制御装置108は、車輪ブレーキ104に対して、受け取ったブレーキトルク要求238に対応した初期ブレーキアプリケーションを実行する。これは、車輪102の最大許容車輪スリップ限界240に達するまで、すなわち、車輪スリップ計算モジュール212で計算される車輪102の車輪スリップが、車両運動管理制御装置112で判定された最大許容車輪スリップ限界240に達するまで実行される。最大許容車輪スリップ限界240に達すると、車輪スリップ制御モジュール222は、車輪スリップが最大許容車輪スリップ限界240を超えないように車輪ブレーキ104のブレーキ圧力を制御する。したがって、車輪スリップ制御モジュール222は、運転者がトルク要求を低減するまでスリップ限界を追跡する。そして、分散型車輪ブレーキ制御装置108は、車輪ブレーキ104の現在の性能を示す信号248を車両運動管理制御装置112に送信する。車輪ブレーキ104の性能は、上述した車輪ブレーキ性能モジュール218によって評価/判定される。また、車輪102の表面と路面との間の摩擦について判定/評価されたパラメータ値256に関する信号は、車両運動管理制御装置112に与えられる。
T3において、車両運動管理制御装置112は、車輪ブレーキ104の性能を示す信号248に関する更新された情報、並びに、車輪102の表面および路面の間の摩擦についての更新されたパラメータ値256を使用する。これにより、車両運動管理制御装置112は、自車両の内部コンピュータモデルを更新し、ブレーキアクチュエータ(図示せず)の割り当てを最適化することができ、本実施形態では、より低いブレーキトルク要求238をもたらし得る。したがって、車輪ブレーキの性能の大きさ以下である更新されたブレーキトルク要求が、分散型車輪ブレーキ制御装置108に送信される。
このようにして、分散型車輪ブレーキ制御装置108は、車両運動管理制御装置112からの更新されたブレーキトルク要求を受信する。これにより、T4において、分散型車輪ブレーキ制御装置108は、ブレーキトルクを新しい要求値238に調整すると共に、更新された車輪スリップ値を計算し、車輪ブレーキ104の更新された性能を判定する。そして、分散型車輪ブレーキ制御装置108は、車輪ブレーキ104の更新判定された性能、並びに、車輪ブレーキがオーバーヒートしようとするまでの時間の判定を車両運動管理制御装置112に送る。次に、車両運動管理制御装置112は、T5において、車両100の様々な車輪ブレーキについてのブレーキトルク要求等を判定する。例えば、車輪ブレーキがオーバーヒートすると判定されるまでの時間が比較的短い場合、車両運動管理制御装置112は、他の車輪ブレーキ104にブレーキ圧力要求を新たに割り当ててもよい。すなわち、車両運動管理制御装置112は、ブレーキトルクを増加させるために他の分散型車輪ブレーキ制御装置を制御してもよい。
次に、車両100の車輪102を制御するためのフローチャートの例示的な実施形態である図6を参照する。まず、S1において、車輪スリップ計算モジュール212は、車輪102の表面とその路面との間の車輪スリップについての車輪スリップ値を計算する。この計算は、好ましくは、図2に関連して上述したように実行される。さらに、S2において、車輪力評価モジュール214は、車輪102の表面と路面との間の車輪力に関する縦方向車輪力値を評価する。S3においては、少なくとも3つの計算された車輪スリップ値と3つの対応する評価された縦方向車輪力値とによって、車輪スリップと縦方向車輪力との間の関係を表すモデルが生成される。最後に、S4において、計算された車輪スリップ値について、当該モデルからの縦方向車輪力値を取得することによって、車輪102の表面と路面との間の車輪摩擦レベルを判定することができる。
本発明は、上述したような図面に示された実施形態に限定されるものではないことを理解されたい。むしろ、当業者であれば、添付の特許請求の範囲内で多くの変更および修正を行うことができることを認識するであろう。上述した説明は、主として車輪ブレーキ制御装置に関するものであったが、本発明は、車輪推進制御装置にも同様に適用可能である。

Claims (21)

  1. 車両(100)の車輪制御装置(108)であって、
    車輪(102)の表面およびその路面の間の車輪スリップについての縦方向車輪スリップ値を計算するように構成された車輪スリップ計算モジュール(212)と、
    前記車輪(102)の表面および前記路面の間の車輪力についての縦方向車輪力値を評価するように構成された車輪力評価モジュール(214)と、
    前記車輪スリップ計算モジュール(212)からの縦方向車輪スリップ値、および前記車輪力評価モジュール(214)からの縦方向車輪力値を受け取るように構成されると共に、少なくとも3つの縦方向車輪力値、および3つの対応する縦方向車輪スリップ値を用いることによって、前記計算された縦方向車輪スリップおよび前記評価された縦方向車輪力の間の関係を表すモデル(300,400)を生成するように構成されたタイヤモデルジェネレータ(216)と、
    前記タイヤモデルジェネレータ(216)と通信するように構成されると共に、計算された車輪スリップ値に対して、前記タイヤモデルジェネレータの前記モデル(300,400)から縦方向車輪力値を取得することによって、前記車輪(102)の表面および前記路面の間の絶対最大車輪摩擦レベルを判定するように構成された車両車輪性能モジュール(218)と、を含む車輪制御装置。
  2. 請求項1に記載の車輪制御装置(108)であって、
    前記タイヤモデルジェネレータ(216)および/または前記車両車輪性能モジュール(218)から信号を受け取るように構成された制御ユニット(201)をさらに含み、
    前記制御ユニット(201)は、前記信号の伝達のために前記車両(100)の車両運動管理制御装置(112)と通信するように構成される、車輪制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の車輪制御装置(108)であって、
    前記計算された縦方向車輪スリップおよび前記評価された縦方向車輪力の間の関係を表す前記モデル(300,400)は、車輪表面および前記路面の間のゼロスリップにおいて測定される縦方向車輪スリップ剛性(308,408)と、絶対最大車輪摩擦レベル(310,410)と、最大車輪スリップレベルに対応する車輪摩擦レベル(312,412)と、を含む、車輪制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の車輪制御装置(108)であって、
    前記車両(100)の複数の前記車輪(102)のうちの1つと接続されて構成される分散型の車輪制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の車輪制御装置(108)であって、
    前記車輪制御装置は、車輪ブレーキ制御装置(108)であり、
    前記車両車輪性能モジュール(218)は、車輪ブレーキ(104)の性能を判定するように構成された車輪ブレーキ性能モジュール(218)である、車輪制御装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の車輪制御装置(108)であって、
    前記車輪制御装置は、車輪推進制御装置であり、
    前記車両車輪性能モジュールは、車輪推進デバイスの性能を判定するように構成された車輪推進性能モジュールである、車輪制御装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の車輪制御装置(108)であって、
    前記車輪(102)の速度を測定するように構成された車輪速度センサ(228)をさらに備える、車輪制御装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載の車輪制御装置(108)であって、
    前記車輪ブレーキ(104)の温度を測定するように構成されたブレーキ温度センサ(230)をさらに備える、車輪制御装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つに記載の車輪制御装置(108)であって、
    前記車輪ブレーキ(104)の現在の摩耗値を測定するように構成されたブレーキ摩耗センサ(232)をさらに備える、車輪制御装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1つに記載の車輪制御装置(108)であって、
    前記車輪ブレーキ(104)の現在のブレーキ圧力を測定するように構成されたブレーキ圧力センサ(234)をさらに備える、車輪制御装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1つに記載の車輪制御装置(108)であって、
    前記車両車輪性能モジュール(218)は、前記車輪ブレーキがオーバーヒートするまでの時間を判定するように構成されている、車輪制御装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1つに記載の車輪制御装置(108)であって、
    前記車両車輪性能モジュール(218)は、前記車輪推進装置がオーバーヒートするまでの時間を判定するように構成されている、車輪制御装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1つに記載の車輪制御装置(108)であって、
    前記車両車輪性能モジュール(218)は、前記ブレーキ摩耗センサ(232)から前記車輪ブレーキ(104)の現在の摩耗値を受信し、前記車輪ブレーキ(104)の性能を判定するときに前記現在の摩耗値を使用するように構成されている、車輪制御装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか1つに記載の車輪制御装置(108)であって、
    ブレーキトルク要求を示す信号を受信し、該受信された信号に基づいて、ブレーキ圧力要求を判定するように構成された車輪ブレーキトルク制御モジュール(220)をさらに含む、車輪制御装置。
  15. 請求項14に記載の車輪制御装置(108)であって、
    前記車輪ブレーキトルク制御モジュール(220)は、前記車輪ブレーキ(104)のブレーキ温度レベルを示す信号を受け取るように構成されており、前記ブレーキ圧力要求を判定するときに前記ブレーキ温度レベルが入力として使用される、車輪制御装置。
  16. 請求項15に記載の車輪制御装置(108)であって、
    前記車輪ブレーキのブレーキ温度レベルを示す信号は、評価ブレーキ温度またはブレーキ温度センサ(230)から受け取られるブレーキ温度値である、車輪制御装置。
  17. 請求項1〜16いずれか1つに記載の車輪制御装置(108)であって、
    前記車輪(102)についての最大許容車輪スリップ値を受け取り、該最大許容車輪スリップ値を超えないように前記車輪(102)の車輪スリップを制御するように構成されている車輪スリップ制御モジュール(222)をさらに含む、車輪制御装置。
  18. 車輪制御装置(108)によって車両の車輪(102)を制御する方法であって、
    前記車輪の表面およびその路面の間の車輪スリップについての縦方向車輪スリップ値を計算するステップ(S1)と、
    前記車輪の表面および前記路面の間の車輪力についての縦方向車輪力値を評価するステップ(S2)と、
    少なくとも3つの縦方向車輪力値、および3つの対応する縦方向車輪スリップ値を用いることによって、前記計算された縦方向車輪スリップおよび前記評価された縦方向車輪力の間の関係を表すモデル(300,400)を生成するステップ(S3)と、
    計算された車輪スリップ値に対して、前記モデル(300,400)から縦方向車輪力値を取得することによって、前記車輪の表面および前記路面の間の車輪摩擦レベルを判定するステップ(S4)と、を含む方法。
  19. プログラムがコンピュータ上で実行されるときに請求項18に記載の方法のステップを実行するためのコード手段を含むコンピュータプログラム。
  20. 請求項19に記載のコンピュータプログラムを担持するコンピュータ可読媒体。
  21. 請求項1〜17のいずれか1つに記載の車輪制御装置を備えた車両。
JP2018565709A 2016-06-15 2016-06-15 車両の車輪制御装置 Active JP6869269B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/EP2016/063782 WO2017215751A1 (en) 2016-06-15 2016-06-15 A wheel controller for a vehicle

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019519430A true JP2019519430A (ja) 2019-07-11
JP6869269B2 JP6869269B2 (ja) 2021-05-12

Family

ID=56289471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018565709A Active JP6869269B2 (ja) 2016-06-15 2016-06-15 車両の車輪制御装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10974705B2 (ja)
EP (1) EP3472008B1 (ja)
JP (1) JP6869269B2 (ja)
CN (1) CN109415041B (ja)
WO (1) WO2017215751A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023505272A (ja) * 2019-12-10 2023-02-08 ボルボトラックコーポレーション 車両により補助ブレーキを制御する方法

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020249239A1 (en) 2019-06-14 2020-12-17 Volvo Truck Corporation A method for validating a model associated with vehicle dynamics
DE102019208811A1 (de) * 2019-06-18 2020-12-24 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung und Verfahren zum Bestimmen zumindest eines Bremsenkennwerts eines hydraulischen Bremssystems eines Fahrzeugs
WO2021115565A1 (en) * 2019-12-10 2021-06-17 Volvo Truck Corporation Control of a redundant brake device system
EP3995371A1 (en) * 2020-11-06 2022-05-11 Volvo Truck Corporation A control unit and a method for controlling a wheel on a vehicle
CN114938644A (zh) * 2020-01-15 2022-08-23 沃尔沃卡车集团 用于使重型车辆运动的方法
EP3995370A1 (en) 2020-11-04 2022-05-11 Volvo Truck Corporation A vehicle motion management system and a motion support system for a vehicle
EP3960565A1 (en) * 2020-09-01 2022-03-02 Volvo Truck Corporation Vehicle motion management with a redundant wheel control safety net function
IT202000017119A1 (it) * 2020-07-15 2022-01-15 Brembo Spa Metodo di controllo dello slittamento ruota in un impianto frenante in tecnologia b-b-w di un veicolo e relativo sistema
EP4001029A1 (en) 2020-11-16 2022-05-25 Volvo Truck Corporation A vehicle motion management system and an actuator control system for a vehicle
EP4005883A1 (en) * 2020-11-25 2022-06-01 Volvo Truck Corporation A system and a method for controlling wheel slip of a vehicle
WO2022207080A1 (en) * 2021-03-30 2022-10-06 Volvo Truck Corporation A method for determining a slip limit value for a wheel of a vehicle
CN117120284A (zh) * 2021-04-07 2023-11-24 沃尔沃卡车集团 基于动态轮胎模型的轮胎滚动阻力估计
JP2024517378A (ja) * 2021-04-07 2024-04-22 ボルボトラックコーポレーション 動的タイヤモデルに基づく向上した車両運動管理
EP4166368B1 (en) 2021-10-18 2024-03-27 Volvo Truck Corporation A wheel slip boost function for a heavy-duty vehicle
WO2023117035A1 (en) * 2021-12-20 2023-06-29 Volvo Truck Corporation Robust actuator control methods for heavy-duty vehicle motion management
US20230219572A1 (en) * 2022-01-13 2023-07-13 GM Global Technology Operations LLC Traction control system using feedforward control
WO2023160788A1 (en) 2022-02-24 2023-08-31 Volvo Truck Corporation Systems for determining vehicle speed over ground
WO2023169652A1 (en) 2022-03-07 2023-09-14 Volvo Truck Corporation Radar systems for determining vehicle speed over ground
WO2023169702A1 (en) 2022-03-10 2023-09-14 Volvo Truck Corporation Fast free-rolling of wheels for robust vehicle speed over ground determination
WO2023169701A1 (en) 2022-03-10 2023-09-14 Volvo Truck Corporation Robust vehicle speed over ground estimation using wheel speed sensors and inertial measurement units
WO2023169681A1 (en) 2022-03-10 2023-09-14 Volvo Truck Corporation Sensor system for determining vehicle speed over ground
WO2024012655A1 (en) 2022-07-11 2024-01-18 Volvo Truck Corporation Improved estimation of effective wheel rolling radius
WO2024088495A1 (en) 2022-10-24 2024-05-02 Volvo Truck Corporation A tyre radius monitor

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04224447A (ja) * 1990-04-02 1992-08-13 Volkswagen Ag <Vw> 車道と駆動している車両の車輪のタイヤとの間の摩擦結合を監視する方法
JP2000506818A (ja) * 1996-12-20 2000-06-06 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 回転数信号の変更及び/又は評価のためのシステム
JP2000313246A (ja) * 1999-04-30 2000-11-14 Nissan Motor Co Ltd 先行車追従制御装置
JP2001130391A (ja) * 1999-10-13 2001-05-15 Bayerische Motoren Werke Ag 自動車両用制動装置
JP2001253334A (ja) * 2000-03-09 2001-09-18 Sumitomo Rubber Ind Ltd 路面摩擦係数判定装置および方法
JP2005047313A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Toyota Motor Corp 車両および車両の制御方法
JP2005518987A (ja) * 2002-03-01 2005-06-30 コンティネンタル・テーベス・アクチエンゲゼルシヤフト・ウント・コンパニー・オッフェネ・ハンデルスゲゼルシヤフト 最大摩擦係数を決定する方法
EP1719676A1 (en) * 2005-05-06 2006-11-08 Haldex Brake Products Aktiebolag System and method for tire/road friction estimation
JP2007196705A (ja) * 2006-01-23 2007-08-09 Toyota Motor Corp 車両用制動制御装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19861144C2 (de) 1998-06-12 2003-10-09 Bosch Gmbh Robert Elektrisches Bremssystem für ein Kraftfahrzeug
DE10316452A1 (de) * 2003-04-10 2004-10-21 Robert Bosch Gmbh Elektrisches, dezentrales Bremssystem in einem Fahrzeug
US7293842B2 (en) 2003-07-02 2007-11-13 Haldex Brake Products Ltd. Control network for vehicle dynamics and ride control systems having distributed electronic control units
US7096108B2 (en) 2003-09-26 2006-08-22 Haldex Brake Products Ab Brake system with distributed electronic control units incorporating failsafe mode
KR20050075717A (ko) 2004-01-16 2005-07-21 소시에떼 드 테크놀로지 미쉐린 다른 매개 변수의 함수로써 편차의 평균 기울기를비교하는 알고리즘을 사용하여 차량의 안정성을 제어하기위한 시스템
JP2008061422A (ja) 2006-08-31 2008-03-13 Toyota Motor Corp 車両およびその制御方法
JP5093022B2 (ja) * 2008-09-19 2012-12-05 トヨタ自動車株式会社 インホイールモータの制御装置
KR101290914B1 (ko) * 2008-10-29 2013-07-29 닛산 지도우샤 가부시키가이샤 차량 접지면 마찰 상태 추정 장치 및 그 방법
JP4920054B2 (ja) * 2009-03-30 2012-04-18 株式会社日立製作所 車両運動制御装置
US8682559B2 (en) * 2010-12-14 2014-03-25 Nxp B.V. Distributed electrical brake circuit and system
JP5885693B2 (ja) 2013-03-22 2016-03-15 株式会社アドヴィックス ブレーキ制御装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04224447A (ja) * 1990-04-02 1992-08-13 Volkswagen Ag <Vw> 車道と駆動している車両の車輪のタイヤとの間の摩擦結合を監視する方法
JP2000506818A (ja) * 1996-12-20 2000-06-06 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 回転数信号の変更及び/又は評価のためのシステム
JP2000313246A (ja) * 1999-04-30 2000-11-14 Nissan Motor Co Ltd 先行車追従制御装置
JP2001130391A (ja) * 1999-10-13 2001-05-15 Bayerische Motoren Werke Ag 自動車両用制動装置
JP2001253334A (ja) * 2000-03-09 2001-09-18 Sumitomo Rubber Ind Ltd 路面摩擦係数判定装置および方法
JP2005518987A (ja) * 2002-03-01 2005-06-30 コンティネンタル・テーベス・アクチエンゲゼルシヤフト・ウント・コンパニー・オッフェネ・ハンデルスゲゼルシヤフト 最大摩擦係数を決定する方法
JP2005047313A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Toyota Motor Corp 車両および車両の制御方法
EP1719676A1 (en) * 2005-05-06 2006-11-08 Haldex Brake Products Aktiebolag System and method for tire/road friction estimation
JP2007196705A (ja) * 2006-01-23 2007-08-09 Toyota Motor Corp 車両用制動制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023505272A (ja) * 2019-12-10 2023-02-08 ボルボトラックコーポレーション 車両により補助ブレーキを制御する方法
JP7339446B2 (ja) 2019-12-10 2023-09-05 ボルボトラックコーポレーション 車両により補助ブレーキを制御する方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20190176784A1 (en) 2019-06-13
EP3472008A1 (en) 2019-04-24
JP6869269B2 (ja) 2021-05-12
EP3472008B1 (en) 2021-10-06
CN109415041A (zh) 2019-03-01
CN109415041B (zh) 2022-02-18
US10974705B2 (en) 2021-04-13
WO2017215751A1 (en) 2017-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6869269B2 (ja) 車両の車輪制御装置
EP3851345A1 (en) Wheel slip based vehicle motion management for heavy duty vehicles
JP6244027B2 (ja) タイヤの分類
JP6236168B2 (ja) 少なくとも二つの独立駆動されるアクスルを有するシリアル・ハイブリッド車両又は完全電気車両における電気モータを制御する方法
US7204564B2 (en) Vehicle trailer brake controller with wheel speed selection
US9527484B2 (en) Regenerative braking control using a dynamic maximum regenerative braking torque calculation
US8788144B2 (en) Braking torque adjustments based on wheel slip
KR20220125810A (ko) 스피드 리미트를 갖는 토크 요청에 기반하는 차량 모션 관리
KR20120054033A (ko) 휠 제동 슬립의 폐쇄 루프 제어를 수행하는 방법 및 전기 구동부를 갖는 차량을 위한 휠 제동 슬립 제어 시스템
KR102030714B1 (ko) 전기 또는 하이브리드 차량의 회생 제동 제어
CN104773150A (zh) 用于机动车辆制动系统的操作方法及机动车辆的制动系统
US11034238B2 (en) Method for determining a contact force on a utility vehicle
US11590848B2 (en) Method and system for controlling the regenerative braking torque of a vehicle
US20150314759A1 (en) Vehicle movement dynamics control method
US20200156602A1 (en) Method for estimating the achievable total braking forces for the automated deceleration of a utility vehicle, braking system and utility vehicle having said braking system
CN107074115A (zh) 基于电动马达的力矩的车轮稳定性控制
US11351971B2 (en) Method for estimating the coefficient of friction of a hydraulic brake system
US9707967B2 (en) Method of traction control for a motor vehicle
JP6855178B2 (ja) 電動機を備えた車両固有のブレーキシステムを運転するための方法、および車両固有のブレーキシステムの少なくとも1つの電動機のための制御装置
CN103802679B (zh) 用于车辆复合制动系统的控制装置和控制方法
JP5971186B2 (ja) 車輪制御装置、車両
CN108248394B (zh) 车辆及其的制动回馈控制方法
CN113272165A (zh) 车辆悬架系统中热效应的补偿
JP2015033291A (ja) 車両制御装置
EP4122784A1 (en) Method for estimating a brake factor parameter in a braking system, and vehicle implementing the same

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190221

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190610

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210413

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6869269

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250