JP2019518338A - 高温で処理チャンバ内のホウ素―炭素残留物を除去するための洗浄プロセス - Google Patents

高温で処理チャンバ内のホウ素―炭素残留物を除去するための洗浄プロセス Download PDF

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Abstract

本発明の実施形態は概して、水蒸気プラズマ処理を使用して、処理チャンバの表面からホウ素—炭素層を除去するための方法に関する。一実施形態では、処理チャンバの表面を洗浄するための方法は、シャワーヘッドから第1の距離を隔てて、ペデスタルを位置付けることと、堆積したホウ素—炭素層を、第1プラズマプロセスであって、ペデスタルの上方に配置されているシャワーヘッドをバイアスすることによって、水蒸気及び第1キャリアガスを含むプラズマを生成することを含む、第1プラズマプロセスに暴露することと、シャワーヘッドから第2の距離を隔てて、ペデスタルを位置付けることと、堆積したホウ素—炭素層を、第2プラズマプロセスであって、シャワーヘッドをバイアスすること、及びシャワーヘッドに対して側部電極をバイアスすることによって、水蒸気及び第2キャリアガスを含むプラズマを生成することを含む、第2プラズマプロセスに暴露することとを、含む。【選択図】図1

Description

本書に記載の実施形態は、基板にハードマスク層を形成した後に処理チャンバを洗浄する方法に関する。より詳細には、基板にホウ素−炭素を含有する高温ハードマスク層を形成するよう適合している処理チャンバを、洗浄する方法に関する。
最新の半導体デバイスにおける回路密度の向上を達成するために、これらの半導体デバイスに形成される構造的フィーチャは小型化し続けている。現在、DRAMや垂直NANDといった工業的応用においては、横方向寸法が垂直方向寸法よりもずっと急速に小型化しているため、高アスペクト比(HAR)構造物が普及している。現代的な半導体技術において、ハードマスクは、従来型のフォトレジストが耐用不可の高アスペクト比フィーチャを深くエッチングするために使用される。あらゆるハードマスク材料の中で、ホウ素―炭素膜(例えばホウ素―炭素層)は、エッチングプロセスにおいて灰化可能なハードマスクとして使用される場合に、アモルファスカーボンと比較してより良好なパターニング性能を示してきた。
最近開発された、高温(400°C以上)で処理されたホウ素―炭素膜は、更に向上した質量密度及びエッチング選択特性を示すものである(現在市販されている最良の従来型ハードマスク膜の3倍)。しかし、ホウ素―炭素膜(特に高温において堆積されたもの)は、取り去ること又は灰化させることが容易ではない。処理チャンバ内で複数の基板に高密度ハードマスク層を堆積した後には、望ましくない材料の層が、処理チャンバの中にある様々なチャンバ部品に堆積されている。これらの望ましくない材料の層(本書では堆積残留物とも称される)は、チャンバ部品及び処理チャンバの表面に蓄積され、最終的には、その後に処理チャンバ内で処理される基板を汚染する望ましくない粒子の源となる。処理チャンバの清浄度を維持するために、処理チャンバ内で各基板又はいくつかの基板が処理された後に、洗浄プロセスが周期的に実施される必要がある。
従来型のホウ素でドープされた炭素のチャンバ洗浄プロセスでは、フッ素リッチなガスソース(例えば、NF、CF、SF及びC)、又は塩素リッチなソース(Cl、Bcl、若しくはCCl)を含む、遠隔プラズマ洗浄プロセスが使用されてきた。しかし、高温(T>400°C)のホウ素―炭素堆積プロセスでは、かかる洗浄方法を使用することはできない。フッ素又は塩素を含有する洗浄ガスは、処理チャンバの中にあるアルミニウム(Al)を含有する加熱されたチャンバ部品と反応するからである。一例では、典型的には窒化アルミニウム(AlN)から形成される必要不可欠なチャンバ部品(基板ヒータなど)の表面は、チャンバ洗浄プロセス中に作り出されるフッ素リッチ又は塩素リッチな雰囲気条件によりフッ化アルミニウム(AlF)又は塩化アルミニウム(AlCl)が形成されることによって、急速にエッチングされうる。AlFは、高温ではずっと速い速度で形成されることが知られている。500°Cを上回る温度では、AlFは昇華し、チャンバ部品及びチャンバ壁に再堆積する。洗浄プロセス中のAlF及びAlClの形成は、処理チャンバ内部のAl/F/Cl汚染をもたらし、この処理チャンバ内で実施される後続の堆積プロセスにおける、プロセスドリフト時間超過及び望ましくない粒子の要因となる。したがって、様々な処理チャンバ部品から堆積したホウ素―炭素層を選択的に除去する、処理チャンバを洗浄する新たな方法が必要とされている。
処理チャンバの表面からホウ素―炭素層を除去するための、方法及び装置が開示される。処理チャンバの表面からホウ素―炭素層を除去するための方法は、堆積したホウ素―炭素層を、第1プラズマプロセス及び第2プラズマプロセスに暴露することを、含む。第1プラズマプロセスは、シャワーヘッドから第1の距離を隔てて、ペデスタルを位置付けることと、位置付けられたペデスタルの上方に配置されているシャワーヘッドをバイアスすることによって、水蒸気及び第1キャリアガスを含むプラズマを生成することとを、含む。堆積したホウ素―炭素層は次いで、第2プラズマプロセスに暴露される。第2プラズマプロセスは、シャワーヘッドから第2の距離を隔てて、ペデスタルを位置付けることと、シャワーヘッドをバイアスすること、及びシャワーヘッドに対して側部電極をバイアスすることによって、水蒸気及び第2キャリアガスを含むプラズマを生成することとを、含む。
一実施形態では、処理チャンバの表面からホウ素―炭素層を除去するための方法は、オプションの追加プラズマプロセスステップを含み、このステップは、堆積したホウ素―炭素層を、第3プラズマプロセスであって、実質的に酸素及び第3キャリアガスからなるプラズマを生成することを含み、かつ、ペデスタルの上方に配置されているシャワーヘッドをバイアスすることを含む、第3プラズマプロセスに暴露することを、含む。
本発明の上述の特徴を詳しく理解しうるように、本発明(上記で簡単に要約されている)のより詳細な説明が、実施形態を参照することによって得られる。実施形態の一部は付随する図面に示されている。しかし、本発明は他の等しく有効な実施形態も許容しうることから、付随する図面は、この発明の典型的な実施形態のみを示しており、したがって、発明の範囲を限定するとみなすべきではないことに、留意されたい。
ホウ素―炭素含有膜を堆積させるために使用されうる、装置の概略図が描かれている。 本書で提示されている本開示の実施形態のうち一又は複数を実践するために使用されうる、装置の概略図が描かれている。 本発明の一実施形態による、洗浄プロセスのフロープロセス図が描かれている。 本発明の一実施形態による、別の洗浄プロセスのフロープロセス図が描かれている。
本発明の実施形態は概して、水蒸気を含有するプラズマを使用して、処理チャンバの中にある様々なチャンバ部品から堆積したホウ素―炭素含有層を除去するための、洗浄プロセスに関する。
図1は、ホウ素―炭素膜堆積プロセスを実施するために使用されうる、典型的な基板処理システム132の概略図であり、堆積したホウ素―炭素含有層の蓄積に曝される、チャンバ領域及びチャンバ部品を示している。処理システム132は、ガスパネル130に連結されたプロセスチャンバ100を含む。プロセスチャンバ100は通常、上部124、チャンバ側壁101、及び底部壁122を含み、これらは内部空間126を集合的に画定する。支持ペデスタル150が、プロセスチャンバ100の内部空間126内に設けられる。
真空ポンプ102が、プロセスチャンバ100の底部壁122に形成されたポートに連結される。真空ポンプ102は、ホウ素―炭素層堆積プロセス及び後続の洗浄プロセスにおいて、プロセスチャンバ100内で望ましいガス圧を維持するために使用される。真空ポンプ102は通常、内部空間126に供給されかつ/又は内部空間126で形成される処理ガス及び副生成物を、ホウ素―炭素層堆積プロセス及び堆積後の洗浄プロセスにおいてプロセスチャンバ100から排出する。
複数の開孔128を有するシャワーヘッド120が、ペデスタル150の上の、プロセスチャンバ100の上部124に連結される。シャワーヘッド120の開孔128は、堆積プロセスガス及び洗浄プロセスガスを、プロセスチャンバ100内に導入するために利用される。
シャワーヘッド120は、プロセスにおいて様々なガスが内部空間126に供給されることを可能にする、ガスパネル130に接続される。シャワーヘッド120から出る混合プロセスガスからプラズマが形成されて、プロセスガスの熱分解を強化することにより、基板190の表面191への材料の堆積、又は、プロセスチャンバ部品の洗浄がもたらされる。
シャワーヘッド120とペデスタル150とは、内部空間126における、離間した電極の対を形成する。シャワーヘッド120とペデスタル150との間でのプラズマの生成を促進するために、一又は複数のRF源140が、整合ネットワーク138を通じてシャワーヘッド120に、バイアス電位を提供する。シャドウリング192が、基板190のエッジ、及びペデスタル150の上方側部エッジを取り囲む。ペデスタル150は、ペデスタル150上に支持されている基板190の温度を制御するための、埋め込み型ヒータ素子170を含む。ペデスタル150は、電源106からヒータ素子170に電流を印加することによって抵抗加熱される。ペデスタル150は、窒化アルミニウム(AlN)から形成されている静電チャックを含みうる。
チャンバの中で高温のプラズマホウ素―炭素堆積プロセスを行うことによって、基板190にホウ素―炭素膜が堆積するだけでなく、更に、ホウ素―炭素の残留堆積物が、チャンバ部品及びチャンバ壁(R、R2、、及びRで示している領域)に堆積する。領域Rにある残留堆積物は、一又は複数のホウ素―炭素含有層を基板190に堆積させた後にシャワーヘッド120の表面上に形成されている、ホウ素―炭素層を含む。領域Rにある残留堆積物は、シャドウリング192の上面に形成されたホウ素―炭素層を含む。領域Rにある残留堆積物は、複数回のホウ素―炭素層堆積プロセスを実施した後にシャドウリングの側面と底面、及びペデスタル150の側面と底面に生じている、ホウ素―炭素膜を含む。領域Rにある残留堆積物は、複数回のホウ素―炭素層堆積プロセスを実施した後にチャンバ側壁101の表面上に形成されている、ホウ素―炭素層を含む。処理チャンバの中の、上記の望ましくないホウ素―炭素膜層の残留物の蓄積により、後続の基板堆積プロセスにおける粒子汚染がもたらされうる。
一実施形態では、堆積されるホウ素―炭素膜層は、約4:1以下のホウ素対炭素の原子比を有する、ホウ素でドープされた炭素材料又は水素化された炭化ホウ素材料でありうる。別の実施形態では、堆積されるホウ素―炭素膜層は、約1:5〜約4:1の範囲内のホウ素対炭素の原子比でホウ素を含有している、アモルファスカーボン層又は炭素含有層でありうる。一部の実施形態では、堆積されるホウ素―炭素層はホウ素でドープされた炭素質層を含み、かかる炭素質層は、1重量%〜70重量%のホウ素を含む。本書において、ホウ素でドープされた炭素質層、又は堆積されるホウ素―炭素層は、少なくとも1重量%のホウ素及び少なくとも20重量%の炭素から構成された無機層を含む。この種の材料には、典型的には25重量%を上回るホウ素から構成された、ホウ素リッチなアモルファスカーボンが含まれる。総炭素含有量が20重量%を下回っている有機材料(一般に、下面反射防止コーティング(bottom anti−reflective coating:BARC)層として用いられるものなど)は「ホウ素でドープされた炭素質」という種類の材料から除外される。かかる有機材料は、(典型的にはホウ素を全く包含しないが)たとえ相当量のホウ素を有していても、典型的には、ポリアミド及びポリスルホンを含み、かつ、炭素が5重量%未満である。例示的なホウ素でドープされたアモルファスカーボン材料は、米国カリフォルニア州のApplied Materials,Inc.から、Advanced Patterning Film(登録商標)(APF)という商標名で市販されており、より詳細には、APF類の材料のうち、Saphira(登録商標)APFとして知られている、ホウ素がドープされている化学種である。
図2は、本書に記載の堆積後のチャンバ洗浄プロセスを実践するために使用されうる、発明装置(例えば処理チャンバ200)の概略側面図である。処理チャンバ200は、チャンバ本体202、ペデスタル204、及びリッドアセンブリ206を有することを特徴としている。リッドアセンブリ206は、チャンバ本体202に連結される。チャンバ本体202は一又は複数のチャンバ壁202Aを含み、チャンバ壁202Aは、リッドアセンブリ206と組み合わされて、ペデスタル204及びシャドウリング207を処理空間220内に封入する。チャンバ壁202Aのうちの1つに形成された開口226を通じて、処理空間220に基板が提供され、開口226は、ドアを使用して、従来的な方法で処理時には密封されうる。
プラズマプロファイル調整器(plasma profile modulator:PPM)電極208が、処理空間220及び様々なチャンバ部品(チャンバ本体202やペデスタル204など)に隣接して配置されうる。一部の構成では、プロファイル調整器(PPM)電極208は、図2のプロファイル調整器(PPM)電極208Aで示しているように、チャンバ壁202Aとリッドアセンブリ206との間に配置される。一部の構成では、PPM電極208は、図2のプロファイル調整器(PPM)電極208Bで示しているように、ペデスタル204の側方の、チャンバ壁202Aに隣接している位置に配置されうる。一部の構成では、PPM電極208はリッドアセンブリ206の内部に形成される(図示せず)。一部の構成では、PPM電極208は、同調回路228によりシャワーヘッド212に対してバイアスされるとリング電極を形成する、環状又はリング様の部材でありうる。PPM電極208は、処理空間220を取り囲んでいる処理チャンバ200の周縁に沿った連続ループでありうるか、又は、所望に応じて選択された場所にある不連続なものでありうる。PPM電極208は、穿孔リングやメッシュ電極などの穿孔電極であることもある。PPM電極208は、プレート電極(例えば、シャワーヘッド212に隣接して位置付けられている副次的シャワーヘッド(図示せず))であることもある。
一構成では、セラミックや金属酸化物(例えば、酸化アルミニウム及び/若しくは窒化アルミニウム)といった誘電体材料でありうるアイソレータ210が、PPM電極208に接触しており、シャワーヘッド212及び/又はチャンバ本体202のチャンバ壁202Aから、PPM電極208を電気的及び熱的に分離させている。シャワーヘッド212は、ガス源290から供給されるプロセスガスを処理空間220内に入れるための開口218を有することを、特徴としている。シャワーヘッド212は、電力源242(RF発生装置など)に連結されうる。電力源242は、RF電力、DC電力、パルスDC電力、及び/又はパルスRFを提供しうる。
シャワーヘッド212は、導電性の及び/又は非導電性の成分で作製されうる。例えば、シャワーヘッド212の面プレートが非導電性である一方、シャワーヘッド212の本体は導電性でありうる。プラズマ処理チャンバにおいて、シャワーヘッド212は、図2に示しているように電力供給されうるか、又は、接地に連結されうる。
PPM電極208A及び/又はPPM電極208Bを含みうるPPM電極208は、スイッチ296を通じて、処理チャンバ200の接地経路を制御する同調回路228に連結されうる。同調回路228は、電子センサ230と、可変コンデンサ234Aを含みうる電子コントローラ234とを備える。同調回路228は、一又は複数のインダクタ232を備えるLLC回路でありうる。同調回路228は、処理中に処理空間220内に存在するプラズマ条件のもとで、可変の又は制御可能なインピーダンスを有することを特徴とする、任意の回路でありうる。図2に示している実施形態では、同調回路228は、電子コントローラ234と直列の第1インダクタ232A、及び、電子コントローラ234と並列の第2インダクタ232Bを有することを、特徴とする。電子センサ230は、電圧センサ又は電流センサであってよく、かつ、処理空間220の内部のプラズマ条件にある程度の閉ループ制御を行うために、電子コントローラ234に連結されうる。
底部同調電極222は、ペデスタル204に連結されうる。底部同調電極222は、図示しているようにペデスタル204の中に埋め込まれうるか、又は、ペデスタル204の表面に連結されうる。底部同調電極222は、プレート、穿孔プレート、メッシュ、ワイヤスクリーン、又はその他の任意の分散構成物でありうる。底部同調電極222は、導管246(例えば、ペデスタル204のシャフト244内に配置された、50Ωなどの選択されたインピーダンスを有するケーブル)によって、第2同調回路236に連結されうる。第2同調回路236は、第2電子センサ238と、第2可変コンデンサ240Aを含みうる第2電子コントローラ240とを有しうる。第2電子センサ238は、電圧センサ又は電流センサであってよく、かつ、処理空間220内のプラズマ条件に対して更なる制御を行うために、第2電子コントローラ240に連結されうる。
上述の底部同調電極に加えて、バイアス電極及び/又は静電チャック電極でありうるペデスタル電極224も、ペデスタル204に連結されうる。ペデスタル電極224は、ペデスタル電力供給アセンブリ280に連結されうる。ペデスタル電力供給アセンブリ280は、電力源250と、インピーダンス整合回路でありうるフィルタ248とを含む。電力源250は、DC電力、パルスDC電力、RF電力、パルスRF電力、又はそれらの組み合わせを提供しうる。
図2のリッドアセンブリ206及びペデスタル204は、プラズマ処理又は熱処理向けの任意の処理チャンバと共に使用されうる。リッドアセンブリ206及びペデスタル204と共に有益に使用されうるプラズマ処理チャンバの一例は、カリフォルニア州Santa ClaraにあるApplied Materials,Inc.から入手可能な、PRODUCER(登録商標)プラットフォーム、及び、Producer XP Precision CVDチャンバ、Producer(登録商標)SEチャンバ、又は、Producer(登録商標)GTチャンバである。他の製造業者によって製造されたチャンバを含むその他のチャンバも、本書に記載の実施形態により恩恵を受けうると想定される。
処理チャンバ200の中に画定された内部処理空間220と流体連結している水蒸気生成(water vapor generating:WVG)システム291が、処理チャンバ200に連結される。WVGシステム291は、液体蒸発器を通して純脱イオン水を流すことによって、超高純度水蒸気を生成する。液体蒸発器は、最大40SLMの(又はそれを上回る)大流量の水を気化させるための、加熱ユニットを含む。あるいは、WVGシステムは、OとHとの触媒反応によっても、水蒸気を生成しうる。一実施形態では、HとOは各々、約110°C〜約120°Cの温度において、約1SLM〜約100SLMの範囲内の流量で、WVGシステムに流入する。一実施形態では、Hの流れよりも大きな化学量論(stoichiometric)流量でOを流してOリッチな水蒸気を形成することによって、O富化水蒸気が提供される。一実施形態では、Oの流れよりも大きな化学量論流量でHを流してHリッチな水蒸気を形成することによって、H富化水蒸気が提供される。望ましいH/O濃度が決定されると、外に向かって流れる水蒸気が望ましい水蒸気中H/O濃度を有するように調整するために、各流量が比例的に変更されうる。更に、リッドアセンブリ内の加熱ガス管及び加熱吸入マニホールドが、関連する水蒸気供給システム内に統合され、これらの管内での水蒸気凝縮を回避するために、120°Cに加熱されうる。WVGシステムの温度制御は、吸入マニホールド、ガス管、及びチャンバに連結されているフィードバックループ/制御システムであって、水蒸気を生成するよう、かつ、プロセスチャンバに供給される生成された水蒸気の凝縮を防止するよう構成されている、フィードバックループ/制御システムも含みうる。
一実施形態では、WVGシステムは触媒内壁リアクタ又は触媒カートリッジを有し、かかるリアクタ又はカートリッジの中で、化学反応によって水蒸気が生成される。触媒は、金属又は合金(パラジウム、プラチナ、ニッケル、それらの組み合わせ、及びそれらの合金など)を含みうる。望ましくない汚染を消去するための洗浄プロセスには、超高純度水が理想的である。一実施形態では、未反応のHが処理空間220に流入することを防止するために、約5秒間にわたり、WVGシステムを通してOを流すことが可能である。次に、約5秒間にわたり、Hをリアクタに入れることが可能になる。HとOとの間の触媒反応は瞬間的なものであるので、水蒸気は、HとOがリアクタに到達した直後に生成される。HとOの流れを調節することによって、濃度を1%〜100%の間の任意の濃度点に、正確に制御することが可能になる。つまり、水蒸気は、水、H、O、又はそれらの組み合わせを含有しうる。一例では、水蒸気は水とOとを含有する。別の例では、水蒸気は水とHとを含有する。同様に、同じガス流量制御方法を用いることによって、水蒸気の量も調節され、正確かつ再現可能な流れが常にもたらされうる。水蒸気は通常、HとOとがリアクタに流入することによって生成されるが、このOは、別の酸素源化合物(NO、NO、NO、N、H、又はOなど)により、補完されうるか又は置き換えられうる。一実施形態では、必要に応じて、水蒸気を形成するためにHとNOが利用される。カリフォルニア州Santa ClaraにあるFujikin of America,Inc.のWVG、及び、カリフォルニア州Menlo ParkにあるUltra Clean TechnologyのCSGS(Catalyst Steam Generator System:触媒蒸気生成器システム)といった、好適なWVGシステムが市販されている。WVGシステムは、任意の濃度の水蒸気を生成することが可能な任意の種類の設備でもよいことに、留意されたい。しかし、様々なチャンバ部品に付く高温ホウ素―炭素膜層を高速でエッチングするためには、WVGシステムが、大流量(例えば10SLMを上回る流量)の水蒸気を、処理チャンバに供給することが必要である。
処理チャンバ200は、稼働中に、処理空間220内のプラズマ条件のリアルタイム制御を行う。プロセスガスが、ガス源290からガス入口214を通り、リッドアセンブリ206を通るように流される。ホウ素―炭素ハードマスクを堆積させるための堆積プロセスガスは、炭素含有ガス(例えば、メタン(CH)、プロピレン(C)、プロピン(C)、プロパン(C)、ブタン(C10)、ブチレン(C)、ブタジエン(C),アセチレン(C),トルエン(C(CCH))、及びそれらの混合物であるが、それらに限定されるわけではない)、及び、ホウ素含有ガス(例えばジボラン(B)であるが、それに限定されるわけではない)を含有する混合物といった、任意の好適なCVD前駆体混合物でありうる。チャンバ洗浄ガスは、凝縮を抑制するために不活性キャリアガス(例えばAr又はHe)と組み合わされた、上述の水蒸気を含む。いくらかの不活性ガス(例えばAr/He)を添加することで、エッチング速度も速まりうると考えられている。エッチング速度を速めるためには、水蒸気に少量のHを添加してもよいことが分かっている。
処理中に、供給されたプロセスガスは、出口252を通って処理チャンバ200から出る。出口252はポンプ(図示せず)に接続されており、処理空間220内にプラズマを確立するために、電力がシャワーヘッド212に提供される。望ましい堆積関連プロセスガスを含有するプラズマの形成は、ホウ素―炭素層堆積プロセスにおいて実施され、洗浄関連プロセスガス(例えば、水蒸気、不活性ガス、酸素、及び水素のうちの少なくとも1つ)を含有するプラズマの形成は、以下で詳述する後続のチャンバ洗浄プロセスにおいて実施される。ホウ素―炭素膜堆積プロセスにおいてウエハへの堆積速度を向上させるために、ペデスタル204に電気バイアスが形成される。チャンバ洗浄プロセスにおいて、プラズマ密度を制御し、プラズマプロファイルを増大させることにより、プラズマが領域R2、、及びRに到達し、シャドウリング、ペデスタルのエッジと底部、及びチャンバ壁からホウ素―炭素層をエッチングするよう、ペデスタルの底部同調電極222は、電気バイアスを受けうる。処理空間220内でプラズマが生成されると、プラズマとPPM電極208Aとの間、かつ/又は、プラズマと底部同調電極222との間に、電位差が確立されうる。PPM電極208及び底部同調電極222は、常にバイアスされている必要があるわけではないが、本書に記載のホウ素―炭素膜堆積プロセスとチャンバ洗浄プロセスの両方で、必要に応じて使用され、制御されうる。電子コントローラ234及び240は、2つの同調回路(第1同調回路228と第2同調解離236)によって表わされている、PPM電極208A及び底部同調電極222を通って作られた接地経路の特性を調整するために、使用されうる。処理チャンバ内での処理中に、プラズマ密度及び/又は中心からエッジまでのプラズマ密度均一性を個別制御するために、第1同調回路228及び第2同調回路236に設定点が供給されうる。電子コントローラが両方とも可変コンデンサである実施形態では、これらの可変コンデンサは、処理中のプラズマの不均一性を最小化するよう、電子センサによって調整されうる。
同調回路(第1同調回路228と第2同調回路236)の各々は、対応する電子コントローラ234と240を使用して調整されうる、可変インピーダンスを有する。電子コントローラ234及び240が可変コンデンサ234A、240Aを含みうるのであれば、可変コンデンサの各々の容量範囲、及びインダクタ232A及び232Bのインダクタンスは、プラズマの周波数特性及び電圧特性に応じて、各可変コンデンサの容量範囲が最小になるインピーダンス範囲を提供するよう、選ばれる。ゆえに、第1同調回路228の調整後インピーダンスが高ければ、その結果生じる、処理空間内で形成されるプラズマは、ペデスタル表面を覆う被覆度が最小になる形状を有する。第1同調回路228のインピーダンスが低ければ、ペデスタル表面を覆うプラズマの被覆度又は被覆面積は、最大へと広がる。一部の実施形態では、同調回路228が低インピーダンスであることは、形成されたプラズマがペデスタル204の機能エリア全てを有効に覆い、基板全体にわたるホウ素―炭素膜の均一な堆積、及び、洗浄プロセスにおけるシャワーヘッドの均一なエッチングを提供することを、確実にするために使用される。電子コントローラ234が同調回路内のインピーダンスを最小値から増大させていくにつれて、プラズマ形状は、チャンバ壁まで広がっている状態から縮小し、ゆえに、ペデスタルの被覆面積も減少する。電子コントローラ240も同様の効果を有し、電子コントローラ240の中の容量値(複数可)が調整されるにつれて、ペデスタルを覆うプラズマの被覆面積が増減する。プラズマの形状を制御することは、望ましい堆積速度、及び堆積されたホウ素―炭素膜の望ましい均一性の実現を、確保するのに役立つ。しかし、プラズマを最大被覆面積にしても、図1の領域R〜Rとして図示されているシャワーヘッド、シャドウリング、ペデスタルの側部、及びチャンバ壁には、望ましくないホウ素―炭素膜が残る。一実施形態では、本書に記載のチャンバ洗浄工程において、電子コントローラ234及び240は、被覆面積を最大化し、洗浄プラズマプロファイルを拡張して、前記のシャワーヘッド、シャドウリング、ペデスタルの側部、及びチャンバ壁を洗浄するために使用される。
電子センサ230と238は、閉ループにおける回路228と236の各々の同調を支援するために使用されうる。使用されるセンサの種類に応じた電流又は電圧の設定点が、各センサにインストールされうる。電子コントローラ234及び240には、設定点からの偏差を最小化するよう調整を決定する、制御ソフトウェアが提供されうる。この方式では、プラズマを有効に導いて領域R、R、R、及びRのホウ素―炭素層をより効率的にエッチングするために、処理中にプラズマ形状が選択され、動的に制御されうる。前述の記載は、可変コンデンサ234A、240Aを含みうる電子コントローラ234及び240に基づくものであるが、調整可能インピーダンスを伴う調整回路228及び236を提供するためには、調整可能特性を有する任意の電子部品(可変インダクタなど)が使用されうることに、留意すべきである。
図3は、本発明の一実施形態による、水蒸気から生成されたプラズマを使用してホウ素―炭素膜を除去する方法を示す、フロー図300である。フロー図300は工程302、304、及び306を含み、これらの工程については、図1に示している処理チャンバ100内に図示した堆積物、及び、図2に示している処理チャンバ200内にある処理チャンバハードウェアに関連して後述する。
工程302、304、及び306において、図1に示している領域R、R、R、及びRにあるホウ素―炭素残留層が、処理チャンバ200内にあるハードウェアを使用して水蒸気プラズマ処理プロセスを実施することによって、除去される。プラズマ処理プロセスにおいて生成された水蒸気は、チャンバ部品から堆積したホウ素―炭素層を除去するために使用される、酸化剤(O・)、還元剤(H・)、及び水酸基(OH)を形成しうる。酸素酸化剤は、ホウ素―炭素層からの炭素元素と反応して、チャンバから排気されうる揮発性化合物(CO、COなど)を形成しうる一方、水素還元剤は、ホウ素―炭素残留領域R、R、及びRのホウ素(もし存在すれば)と反応して、次いでチャンバから排気される揮発性化合物を形成しうる(例えば、後に反応して揮発性生成物を形成しうる、BH、B6・・・更にBなどが形成されうる)と、考えられている。キャリアガスとして使用されるヘリウム/アルゴンガスは、水蒸気プラズマを使用する場合、チャンバ洗浄プロセスのエッチング均一性を向上させると考えられている。Ar/Heキャリアガスは、ホウ素―炭素膜のエッチング速度を向上させることが分かっている様々な流量で、追加のキャリアガス(H2など)と組み合わされることもある。
稼働中、エッチング速度を制御するために、いくつかのプロセスパラメータ(水蒸気流量、RF電力レベル、チャンバ圧力、及びシャワーヘッドとペデスタルとの間隔など)も制御されうる。一例では、水蒸気は、連続モードとパルスモードのいずれかで、生成され、プロセスチャンバ内に供給されうる。一実施形態では、水蒸気は、連続モードで生成され、約1SLM〜40SLMの流量で、プロセスチャンバ内に入りうる。水蒸気を反応のために解離させるよう、約1000ワット〜約5000ワットのRF電力が、プロセスチャンバ内に供給されうる。チャンバ圧力は、約760Torr未満(例えば、約1Torr〜約120Torr)に制御されうる。ペデスタル温度は、摂氏約0度と摂氏約760度に制御されうる。基板は、約1秒間〜約3600秒間にわたり、水蒸気プラズマに曝露されうる。
一実施形態では、工程302〜306のプラズマは、遠隔生成プラズマに加えて、又は遠隔生成プラズマの代わりに、容量結合又は誘導結合されうると想定される。例えば、水蒸気、及びキャリアガスとして作用する不活性ガス(例えばHe又はAr)から、容量結合プラズマが生成されうると想定される。不活性ガスは、凝縮を抑制するよう作用することも可能である。水蒸気は、約4SLM〜40SLM(例えば約9SLM)の流量で、チャンバに導入されうる。不活性ガス(例えばAr又はHe)は、約1000sccm〜約20000sccm(例えば約6000sccm)の流量で、チャンバに提供されうる。別の実施形態では、水蒸気は、必要に応じて、インシトゥ(その場)での蒸気生成によって生成されうると想定される。
容量結合性の水蒸気プラズマが生成される時、チャンバの中に配置されたペデスタル204とシャワーヘッド212との間隔は、約20ミル(0.5mm)〜約45000ミル(1143mm)の範囲内でありうる。基板との間隔が狭いことは有利である。間隔によりエッチング速度の加速をもたらすプラズマの持続可能性及び密度が促進されるからである。
工程302において、水蒸気が、水蒸気生成器(WVG)システム291によって生成され、ガス入口214及びシャワーヘッド212を通じてプロセスチャンバに(又は直接チャンバ内に)提供される。プロセスチャンバ内で、水蒸気は点火されてプラズマになる。このプラズマは、主としてシャワーヘッド212とペデスタル204との間の空間内で形成されて、シャワーヘッド212の表面上の領域R、及び、シャドウリング207の上面上の領域Rにあるホウ素―炭素膜をエッチングする。水蒸気は、約9SLM〜25SLM(例えば約18SLM)の流量で、処理チャンバ200に導入される。工程302におけるシャワーヘッドとペデスタルとの間隔は、約150ミル(3.8mm)〜約250ミル(6.35mm)(例えば約200ミル(5mm))に設定される。チャンバ内の圧力は、約1Torr〜約120Torr(例えば約75Torr)に維持される。水蒸気を含有するプラズマを生成して、酸素、水素、及び水酸イオン又は水酸ラジカルを形成するために、約1000ワット〜3,000ワットの範囲内(例えば2,700ワット)のRF電力が、約240秒間にわたりシャワーヘッド212に印加される。前記の酸素、水素、及び水酸イオン又は水酸ラジカルは、シャワーヘッド212の、及びシャドウリング207の上部のホウ素―炭素膜と反応して揮発性化合物を形成し、この揮発性化合物はチャンバから排気される。この工程においてシャワーヘッドとペデスタルとの間に形成された間隔は、水蒸気プラズマを維持するのに役立つ。水蒸気含有プラズマ中にある酸素、水素、及び/又は水酸成分若しくは水酸ラジカルが、非常な高速で再結合するからである。上記の成分は、ホウ素―炭素残留層をエッチングする反応性化学種であるので、かかる成分の再結合は最小化される必要がある。一例では、300mmの基板支持体及びシャワーヘッドの場合に水蒸気成分の再結合を最小化する、シャワーヘッドからペデスタルまでの間隔は、約200ミル(5mm)でありうる。この時点ではPPM電極208及び底部同調電極222がバイアスされる必要はないので、シャワーヘッドへのRF電力は、領域R及びRにプラズマプロファイルを導いて、シャワーヘッド212及びシャドウリング207の表面からホウ素―炭素層をエッチングする。
工程304において、水蒸気プラズマの密度プロファイルは、シャドウリング207の側部及び底部、並びに、ペデスタルの側部エッジ及び底部、並びに/又はチャンバ壁を含む、ホウ素―炭素堆積領域R及び/又はRを洗浄するよう、改変される。水蒸気の流量は、工程302における流量(例えば約18SLM)と同じに維持されうる。チャンバ圧力も、工程302における圧力(例えば約75Torr)と同じに維持されうるが、シャワーヘッドとペデスタルとの間隔は、250ミル(6.35mm)〜450ミル(11.4mm)(例えば約300ミル(7.62mm))に拡大される。領域R及び/又はRとシャドウリング207の裏側を含む領域の十分なプラズマ被覆度を提供するために、シャワーヘッドとペデスタルとの間隔を拡大することが必要であること、並びに、上述したように、水蒸気プラズマ中の活性種の再結合率が高いことにより、PPM電極208及び底部同調電極222は、プラズマに必要なRF電力を維持するために更にバイアスされる。チャンバの側壁に連結されているPPM電極208に印加されるバイアスを追加すること若しくは増大させること、及び/又は、底部同調電極222に印加されるバイアスを追加すること若しくは増大させることにより、水蒸気プラズマは拡張して、シャドウリングの側面及び底面、並びにペデスタルの側面及び底面(領域Rと図示している)を覆いうると、考えられている。一例では、PPM電極208A又は208Bは、1アンペア〜30アンペア(例えば14アンペア)でバイアスされうる。ペデスタル204内に配置されている底部同調電極222も、1アンペア〜30アンペア(例えば12アンペア)でバイアスされる。プラズマ体積をチャンバ壁に向かって外向きに拡張させるために、PPM電極208は、底部同調電極222よりも若干高い電力レベルでバイアスされる。底部同調電極222は、ペデスタル及びその上に包含されているシャドウリングの周囲までプラズマプロファイルを縮小するように、PPM電極208よりも低い電力レベルでバイアスされうる。一例では、PPM電極208及び底部同調電極222は、工程304中の一定時間にわたってバイアスされ、工程302においてはバイアスされない。一構成では、PPM電極208及び底部同調電極222がバイアスされている時間量は、ホウ素―炭素膜の特性(堆積した層の厚さなど)に基づく。酸素、水素、及び/又は水酸イオン若しくは水酸ラジカルを包含するプラズマが、領域Rにあるホウ素―炭素膜と反応してそこの望ましくない堆積物を除去することを可能にするために、PPM電極208及び底部同調電極222をバイアスすると共に、ペデスタルをシャワーヘッドから、工程302で使用された距離よりも長い距離を隔てて位置付けることによって、プラズマ体積/プロファイルを拡張させることが可能になると、考えられている。
工程306では、図1に示しているプロセスチャンバ100のチャンバ壁を含むホウ素―炭素堆積領域Rを洗浄するために、水蒸気プラズマプロファイルが改変される。水蒸気の流量は、工程304における流量(例えば約9SLM)と同じに維持されうる。チャンバ圧力は、5Torr〜15Torr(例えば約9Torr)に引き下げられうる。シャワーヘッドとペデスタルとの間隔は、工程304における間隔から、1000ミル(25.4mm)〜約5000ミル(127mm)(例えば約2000ミル(50.8mm))に拡大される。PPM電極208はゼロバイアス又はゼロに近いバイアスにされ、底部同調電極222は、一定時間(例えば150秒間)にわたり50%キャップ位置(事実上のニュートラル位置)でバイアスされる。シャワーヘッドとペデスタルとの間隔を更に拡大することにより、プラズマプロファイルが更に拡張され、酸素、水素、及び水酸イオン又は水酸ラジカルを含有するプラズマが領域Rのホウ素―炭素膜と反応することが可能になる。シャワーヘッドとペデスタルとの間隔が、工程304の300ミル(7.62mm)間隔からこの時点の工程の2000ミル(50.8mm)間隔へと更に拡大される際に、形成されたプラズマを維持するために、チャンバ圧力の低減が有利に使用されうる。工程306においてPPM電極208及び底部同調電極222に対するバイアスをカスタマイズすることで、上述の、工程302及び304によって提供されたプラズマプロファイルを越える、プラズマプロファイルの更なる拡張がもたらされ、かつ、チャンバ壁のホウ素―炭素層が、ターゲットにされ、エッチングされ、除去される。チャンバ壁のホウ素―炭素層は、このようにしなければ、工程302及び304で提供されたプラズマプロファイルと反応しない。
一オプション工程として、シャワーヘッドとペデスタルとの間隔は、約45000ミル(1,143mm)(例えば44000ミル(1117.6mm))まで、更に拡大されうる。圧力は、1Torr〜10Torr(例えば5Torr)に引き下げられうる。PPM電極208はゼロバイアス又はゼロに近いバイアスにされ、底部同調電極222は、一定時間(例えば150秒間)にわたり50%キャップ位置(ニュートラルキャップ位置)でバイアスされるこの工程により、工程302、304及び306で生成された水蒸気プラズマとまだ反応していないかもしれない、残っているホウ素―炭素残留物があればそれが除去される。
加えて、工程302、304、及び306で水蒸気プラズマ処理プロセスを実施している間、洗浄ガスの反応効率を向上させるために、その他の種々のガス源もプロセスチャンバ内に供給されうる。例えば、水蒸気は、インシトゥ(その場)での蒸気生成によって生成されうると想定される。別の実施形態では、酸素と水素との非化学量論的化合物(non−stoichiometric combinations)(例えば、x及びyが両方ともゼロを上回る整数又は非整数でありうるH)が、WVGによって注入又は生成されうると想定される。かかる実施形態では、水蒸気生成器によっていくらかの過酸化水素が生成されうる。別の実施形態では、キャリアガスとして使用されるHe及びArに加えて、水蒸気だけでなく酸素ガス、窒素ガス、亜酸化窒素ガス、及び/又は水素ガスが、処理チャンバに提供されうると想定される。かかる実施形態では、水素の添加は(特に、炭素よりも高い濃度のホウ素を含有するホウ素―炭素膜において)、ホウ素―炭素残留物の除去速度を速めることが分かっている。ヘリウムなどのキャリアガスは、ホウ素―炭素膜の除去速度を低下させると同時に、エッチング均一性を向上させることが観測されている。別の実施形態では、水蒸気は、実質的にホウ素を含有していない炭素膜(アモルファスカーボンなど)を取り去るために使用されうると想定される。あるいは、水蒸気は、実質的に炭素を含有していないホウ素膜(アモルファスホウ素など)を取り去るために使用されうると想定される。
工程302、304、及び306では、プラズマ洗浄処理プロセスを実施するために、水蒸気と共に酸素含有ガスも、プロセスチャンバ内に供給されうる。酸素イオンは、ホウ素―炭素膜の炭素と好ましく反応して、揮発性化合物(COなど)を形成することが可能であり、かかる揮発性化合物は、最終的に処理チャンバから排気される。ホウ素―炭素残留膜除去プロセスを実施するために、酸素を提供する任意の化合物(O、NO、CO、NO、又はNOなど)が、水蒸気と共に使用され、供給されうると想定される。工程302、304、及び306では、プラズマ処理プロセスを実施するために、水素含有ガスも水蒸気と共にプロセスチャンバ内に供給されうる。水素含有化合物は、ホウ素―炭素膜のホウ素と好ましく反応して、揮発性混合物(Bなど)を形成することが可能であり、かかる揮発性混合物は、次いでチャンバから排気される。ホウ素―炭素残留膜除去プロセスを実施するために、水素を提供する任意の化合物(H、NH又はHなど)が、水蒸気と共に供給されうると想定される。
別の実施形態では、ホウ素―炭素膜のエッチング速度を速めるために、フッ素含有ガス若しくは塩素含有ガスが水蒸気と組み合わされてイオン化されうるか、又は、水蒸気がフッ素若しくは塩素と組み合わされうると、想定される。フッ素含有ガス又は塩素含有ガスは通常、約50sccm〜150sccm(例えば約100sccm)の最小流量でチャンバに提供される。この流量は、水蒸気プラズマのエッチング速度を向上させるのに十分な流量であるが、フッ素又は塩素が処理チャンバの中のアルミニウム構成要素と有害に反応するのに十分な流量ではない。
図4は、本発明の一実施形態による、水蒸気から生成されたプラズマを使用してホウ素―炭素残留膜を除去する別の方法を示す、フロー図400である。フロー図400は、上述したフロー図300と同じ工程302、304、及び306を含む。しかし、図400は、Oプラズマ予洗浄ステップを領域R、R、R、及びRに提供する、工程302〜306に先立つ工程401を含む。シャワーヘッドの処理空間側、チャンバ壁、シャドウリング、ペデスタルのエッジ、及びペデスタルの裏側のホウ素―炭素プロセス残留物の蓄積は、追加のO予洗浄工程の支援を得て洗浄されうる。少なくとも500WのRF電力、及び1SLM〜15SLM(例えば7SLM)のO流量を伴うOプラズマ洗浄は、チャンバの中で容易に広がる。酸素イオンは、ホウ素―炭素残留膜の炭素と反応して、かかる炭素を有効に除去し、膜に化学変化を起こす(break down)。ホウ素―炭素残留膜から炭素を除去することにより、それに続く水蒸気プラズマのエッチング能力が強化され、チャンバ壁、シャドウリング、及びペデスタルから残りの残留物を取り去ることが容易になる。更に、Oプラズマ予洗浄工程は、水蒸気プラズマ洗浄工程302、304、及び306に続く、最終チャンバ洗浄ステップ又は水蒸気洗浄プロセス後のステップとしても有効であると、考えられている。他の実施形態では、Oプラズマ予洗浄工程は、水蒸気プラズマ洗浄工程302、304、及び306のうちの一又は複数の任意のものの前及び/又は後に、使用されうる。
ホウ素―炭素残留膜を除去するための一例(図4に示しているものなど)では、Oプラズマ予洗浄ステップ(工程401)は、約10SLM〜20SLMの範囲内の流量(例えば約14SLMの流量)でOを供給することと、シャワーヘッド212とペデスタル204との間隔を、約250ミル(6.35mm)〜450ミル(11.4mm)(例えば約400ミル(10.16mm))に設定することとを、含む。このステップにおいて、チャンバ200内の圧力は、1Torr〜20Torr(例えば約9Torr)に設定される。酸素プラズマを提供してホウ素―炭素残留膜に化学反応を起こすために、約1000ワット〜1600ワット(例えば1300ワット)のRF電力が、240秒〜600秒(例えば360秒)の時間にわたり、シャワーヘッド212に印加される。
初期のOプラズマ予洗浄工程の後、領域R及びR、シャワーヘッド212の底面、及びシャドウリング207の上面からホウ素―炭素残留膜を除去することを目的とする工程302を実現するために、プロセスパラメータが改変される。このステップにおいて、シャワーヘッド212とペデスタル204との間隔は、約150ミル(3.8mm)〜約250ミル(6.35mm)(例えば約200ミル(5mm))の間隔に再調整される。シャワーヘッド212とペデスタル204との間隔をこのように低減することで、洗浄プラズマがシャワーヘッド212及びシャドウリング207の上面に集中する。このステップにおいて、チャンバ200の圧力は約75Torrにされ、水蒸気は、約9SLM〜25SLM(例えば18SLM)の速度でチャンバ200内に導入される。次いで、シャワーヘッド212及びフォーカスリング207の上部からホウ素―炭素残留膜を除去するために、約1000ワット〜3000ワット(例えば約2700ワット)のRF電力が、約360秒間にわたり、シャワーヘッド212に印加される。
次に、プラズマ洗浄プロファイルを拡張して、領域R(工程304に関連して前述した、シャドウリング207の側部及び底部及びペデスタル204)からホウ素―炭素残留膜を除去するために、シャワーヘッド212とペデスタル204との間隔が、250ミル(6.35mm)〜450ミル(11.4mm)(例えば約300ミル(7.62mm))に拡大され、かつ、約540秒間にわたって、1アンペア〜30アンペアの電流(例えば14アンペアの電流)がPPM電極208に印加されると共に、約1アンペア〜30アンペア(例えば13アンペア)が底部同調電極222に印加される。工程304において、チャンバ200内の圧力は75Torrに維持され、18SLMの水蒸気の流れが提供され、かつ、約2700ワットのRF電力がシャワーヘッド212に提供される。
次に、洗浄プラズマプロファイルを拡張して、領域R(工程306に関連して前述したチャンバ壁)からホウ素―炭素残留膜を除去するために、シャワーヘッド212とペデスタル204との間隔が、約1000ミル(25.4mm)〜約5000ミル(127mm)(例えば約2000ミル(50.8mm))まで更に拡大されると共に、水蒸気が約18SLMの流量で提供される。チャンバ200の圧力は9Torrにされ、かつ、約2500ワットのRF電力がシャワーヘッド212に提供される。このステップにおいて、PPM電極208はゼロバイアス又はゼロに近いバイアスに維持され、底部同調電極222は、225秒の時間にわたり、50%キャップ位置(ニュートラルキャップ位置)を使用してバイアスされる。これにより、洗浄プラズマを、チャンバ壁からホウ素―炭素残留膜を除去するよう更に拡張させることが可能になる。チャンバの中に残っているいかなるホウ素―炭素残留物も除去するために、シャワーヘッド212とペデスタル204との間隔を約45000ミル(1,143mm)(例えば43800ミル(1112.52mm))まで拡大することにより洗浄プラズマが更に拡張されると共に、水蒸気が約18SLMの流量で提供される。このステップにおいて、チャンバ200内の圧力は約5Torrに更に維持され、かつ、約2500ワットのRF電力がシャワーヘッド212に提供される。このステップにおいて、工程302、304、及び306において除去されなかった残りのホウ素―炭素残留膜があればその除去を促進するために、PPM電極208はゼロバイアス又はゼロに近いバイアスに維持され、底部同調電極222は、約225秒までの時間にわたり、50%キャップ位置(ニュートラルキャップ位置)を使用してバイアスされる。
上記は本発明の実施形態を対象としているが、本発明の基本的な範囲から逸脱しなければ、本発明の他の実施形態及び更なる実施形態が考案されてよく、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。

Claims (15)

  1. 処理チャンバの表面からホウ素―炭素層を除去するための方法であって、
    堆積したホウ素―炭素層を、
    シャワーヘッドから第1の距離を隔てて、ペデスタルを位置付けることと、
    位置付けられた前記ペデスタルの上方に配置されている前記シャワーヘッドをバイアスすることによって、水蒸気及び第1キャリアガスを含むプラズマを生成することとを含む、第1プラズマプロセスに暴露すること、及び、
    前記堆積したホウ素―炭素層を、
    前記シャワーヘッドから第2の距離を隔てて、前記ペデスタルを位置付けることと、
    前記シャワーヘッドをバイアスすること、及び前記シャワーヘッドに対して側部電極をバイアスすることによって、水蒸気及び第2キャリアガスを含むプラズマを生成することとを含む、第2プラズマプロセスに暴露することを含む、方法。
  2. 前記堆積したホウ素―炭素層を、第3プラズマプロセスであって、前記シャワーヘッドから第3の距離を隔てて、前記ペデスタルを位置付けることと、前記シャワーヘッドをバイアスすること、及び前記シャワーヘッドに対して底部電極をバイアスすることによって、水蒸気及び第3キャリアガスを含むプラズマを生成することとを含む、第3プラズマプロセスに暴露することを更に含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記堆積したホウ素―炭素層を、第4プラズマプロセスであって、前記ペデスタルの上方に配置されている前記シャワーヘッドをバイアスすることによって、実質的に酸素及び第4キャリアガスからなるプラズマを生成することを含む、第4プラズマプロセスに暴露することを更に含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記堆積したホウ素―炭素層を前記第4プラズマプロセスに暴露することが、前記第1プラズマプロセスと前記第2プラズマプロセスとの間、及び第2プラズマプロセスと第3プラズマプロセスとの間、のうちの一又は複数で提供される、請求項3に記載の方法。
  5. 前記第2プラズマを生成することが、前記シャワーヘッドに対して底部電極をバイアスすることを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記水蒸気が液体蒸発器によって生成され、前記液体蒸発器は、最大10SLM以上の大流量の水を気化させるための加熱ユニットを備える、請求項1に記載の方法。
  7. 処理チャンバの中のチャンバ部品の表面からホウ素―炭素膜を除去するための方法であって、
    前記処理チャンバの中の前記チャンバ部品の表面に堆積したホウ素―炭素膜を、
    シャワーヘッドから第1の距離を隔てて、ペデスタルを位置付けることと、
    位置付けられた前記ペデスタルの上方に配置されている前記シャワーヘッドをバイアスすることによって、水蒸気及び第1キャリアガスを含むプラズマを生成することとを含む、第1プラズマプロセスに暴露すること、及び、
    前記堆積したホウ素―炭素膜を、
    前記シャワーヘッドから第2の距離を隔てて、前記ペデスタルを位置付けることと、
    前記シャワーヘッドをバイアスすること、及び前記シャワーヘッドに対して側部電極をバイアスすることによって、水蒸気及び第2キャリアガスを含むプラズマを生成することとを含む、第2プラズマプロセスに暴露することを含む、方法。
  8. 前記堆積したホウ素―炭素膜を、第3プラズマプロセスであって、前記シャワーヘッドから第3の距離を隔てて、前記ペデスタルを位置付けることと、前記シャワーヘッドをバイアスすること、及び前記シャワーヘッドに対して底部電極をバイアスすることによって、水蒸気及び第3キャリアガスを含むプラズマを生成することとを含む、第3プラズマプロセスに暴露することを更に含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記堆積したホウ素―炭素膜を、第4プラズマプロセスであって、前記ペデスタルの上方に配置されている前記シャワーヘッドをバイアスすることによって、実質的に酸素及び第4キャリアガスからなるプラズマを生成することを含む、第4プラズマプロセスに暴露することを更に含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記堆積したホウ素―炭素膜を前記第4プラズマプロセスに暴露することが、前記第1プラズマプロセスと前記第2プラズマプロセスとの間、及び第2プラズマプロセスと第3プラズマプロセスとの間、のうちの一又は複数で提供される、請求項9に記載の方法。
  11. 前記第2プラズマを生成することが、前記シャワーヘッドに対して底部電極をバイアスすることを含む、請求項7に記載の方法。
  12. 前記水蒸気が液体蒸発器によって生成され、前記液体蒸発器は、最大10SLM以上の大流量の水を気化させるための加熱ユニットを備える、請求項7に記載の方法。
  13. 処理チャンバの中のチャンバ部品の表面から膜を除去するための方法であって、
    前記処理チャンバの中の前記チャンバ部品の表面に堆積したホウ素―炭素膜を、
    シャワーヘッドから第1の距離を隔てて、ペデスタルを位置付けることと、
    位置付けられた前記ペデスタルの上方に配置されている前記シャワーヘッドをバイアスすることによって、水蒸気及び第1キャリアガスを含むプラズマを生成することとを含む、第1プラズマプロセスに暴露すること、及び、
    前記堆積したホウ素―炭素膜を、
    前記シャワーヘッドから第2の距離を隔てて、前記ペデスタルを位置付けることと、
    前記シャワーヘッドをバイアスすること、並びに、前記シャワーヘッドに対して底部電極及び側部電極をバイアスすることによって、水蒸気及び第2キャリアガスを含むプラズマを生成することとを含む、第2プラズマプロセスに暴露することを含む、方法。
  14. 前記側部電極をバイアスすることにより、前記底部電極を通って流れる電流と比べて前記側部電極を通って流れる電流の方が大きくなる、請求項13に記載の方法。
  15. 前記側部電極をバイアスすることにより、前記底部電極を通って流れる電流と比べて前記側部電極を通って流れる電流の方が小さくなる、請求項13に記載の方法。
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