JP2019516660A - ガラス製造機器および方法 - Google Patents

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Abstract

ガラス製造機器および方法が提供される。当該方法は、a)ある幅を有するガラスリボンを形成するステップと、b)少なくとも一対の引取ロールと少なくとも一対の駆動装置とを含む引出ロール装置を操作するステップであって、当該少なくとも一対の引取ロールが第一引取ロールおよび第二引取ロールを含み、当該少なくとも一対の駆動装置が、当該幅に対して横方向に延在する引取経路に沿ってガラスリボンを引き取るために、第一引取ロールを駆動する第一駆動装置と、第二引取ロールを駆動する第二駆動装置とを含み、この場合、第一引取ロールは、ガラスリボンの一方の表面を引き取るように第一回転条件において回転し、第二引取ロールは、ガラスリボンの他方の表面を引き取るように第二回転条件において回転する、ステップと、c)第一引取ロールを駆動するために第一駆動装置に供給される第一駆動電流および第二引取ロールを駆動するために第二駆動装置に供給される第二駆動電流が、実質的にお互いに異なるか否かを特定するステップと、d)第一および第二駆動電流が実質的にお互いに異なると特定された場合に、第一および第二回転条件の少なくとも一方を変更するステップと、を含む。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条の下、2016年5月23日に出願された韓国公開特許第2016/0063049号に対する優先権の恩典を主張するものであり、なお、本出願は当該韓国公開特許の内容に依拠し、ならびに当該韓国公開特許の全体が参照により本明細書に組み入れられる。
本開示は、概して、ガラス製造機器および方法に関する。より詳しくは、本開示は、少なくとも一対の引取ロールを使用してガラスリボンを引き取ることによってガラスシートを製造するためのガラス製造機器および方法に関する。
フュージョン法(例えば、オーバーフローダウンドロー法)は、様々な装置、例えば、フラットパネルディスプレイなど、において使用することができる薄く高品質のガラスシートを形成するための方法として知られている。当該フュージョン法は、他の方法を使用して製造されたガラスシートと比較した場合に優れた表面平坦性および平滑性を有するガラスシートが製造されるため、フラットパネルディスプレイにおいて使用されるガラスシートを製造するための好ましい技術である。
上記において説明されるようなフュージョン法を使用するガラス製造機器を含む、いくつかのガラス製造機器は、一対の引取ロールの間においてガラスリボンを引き取ることによってガラスリボンを形成する。そのような引取ロールが、長期間にわたって使用される場合、一致する2つの引取ロールの引取条件および/または摩耗量の間に差が生じ得る。この差は、製品の品質に対して悪影響を有し得る。したがって、この問題を克服する新規の解決策が望まれている。
本開示の様々な態様は、一致する引取ロールの引取条件における差を減らし、および/または一致する引取ロールの摩耗量における差を補い、それにより、優れた品質を有するガラスリボンを製造することを意図する。
ある態様により、ガラスリボンを製造する方法は、
a)ある幅を有するガラスリボンを形成するステップと、
b)少なくとも一対の引取ロールを含む引出ロール装置を操作するステップであって、当該少なくとも一対の引取ロールが、当該幅に対して横方向に延在する引取経路に沿ってガラスリボンを引き取るために、第一引取ロールと第二引取ロールとを含み、この場合、当該第一引取ロールは、第一引取条件においてガラスリボンの一方の表面を引き取るように第一回転条件において回転し、当該第二引取ロールは、第二引取条件においてガラスリボンの他方の表面を引き取るように第二回転条件において回転する、ステップと、
c)第一および第二引取条件が実質的にお互いに異なるか否かを評価するステップと、
d)第一および第二引取条件が実質的にお互いに異なると評価された場合に、第一および第二引取条件の間の差を減らすように、第一および第二回転条件の少なくとも一方を変更するステップと、
を含み得る。
別の態様により、ガラスリボンを製造する方法は、
a)ある幅を有するガラスリボンを形成するステップと、
b)少なくとも一対の引取ロールを含む引出ロール装置を操作するステップであって、当該少なくとも一対の引取ロールが、当該幅に対して横方向に延在する引取経路に沿ってガラスリボンを引き取るために、第一引取ロールと第二引取ロールとを含み、この場合、第一引取ロールは、ガラスリボンの一方の表面を引き取るように第一回転条件において回転し、第二引取ロールは、ガラスリボンの他方の表面を引き取るように第二回転条件において回転する、ステップと、
c)第一引取ロールが摩滅した第一引取ロールの第一摩耗量が、第二引取ロールが摩滅した第二引取ロールの第二摩耗量と実質的に異なるか否かを評価するステップと、
d)第一摩耗量および第二摩耗量が実質的にお互いに異なると評価された場合に、第一摩耗量と第二摩耗量との間の差を補うために第一および第二回転条件の少なくとも一方を変更するステップと
を含み得る。
さらなる別の態様により、引取条件を評価する方法は、
a)少なくとも一対の引取ロールと少なくとも一対の駆動装置とを含む引出ロール装置を操作するステップであって、当該少なくとも一対の引取ロールが第一引取ロールおよび第二引取ロールを含み、当該少なくとも一対の駆動装置が、ある幅を有するシートを当該幅に対して横方向に延在する引取経路に沿って引き取るために、第一引取ロールを駆動する第一駆動装置と第二引取ロールを駆動する第二駆動装置とを含み、この場合、当該第一引取ロールは、第一引取条件において当該シートの一方の表面を引き取るように回転し、当該第二引取ロールは、第二引取条件において当該シートの他方の表面を引き取るように回転する、ステップと、
b)第一引取ロールを駆動するために第一駆動装置に供給される第一駆動電流と第二引取ロールを駆動するために第二駆動装置に供給される第二駆動電流とをモニターするステップと、
c)第一および第二駆動電流に基づいて第一および第二引取条件を評価するステップと
を含み得る。
さらなる別の態様により、引取ロールの摩耗量を評価する方法は、
a)少なくとも一対の引取ロールと少なくとも一対の駆動装置とを含む引出ロール装置を操作するステップであって、当該少なくとも一対の引取ロールが第一引取ロールおよび第二引取ロールを含み、当該少なくとも一対の駆動装置が、ある幅を有するシートを当該幅に対して横方向に延在する引取経路に沿って引き取るために、第一引取ロールを駆動する第一駆動装置と第二引取ロールを駆動する第二駆動装置とを含み、この場合、第一引取ロールは、当該シートの一方の表面を引き取るように回転し、第二引取ロールは、当該シートの他方の表面を引き取るように回転する、ステップと、
b)第一引取ロールを駆動するために第一駆動装置に供給される第一駆動電流と第二引取ロールを駆動するために第二駆動装置に供給される第二駆動電流とをモニターするステップと、
c)第一および第二駆動電流に基づいて、第一引取ロールが摩滅した第一引取ロールの第一摩耗量と、第二引取ロールが摩滅した第二引取ロールの第二摩耗量とを評価するステップと
を含み得る。
さらなる別の態様により、ガラスリボンを製造する方法は、
b)ある幅を有するガラスリボンを形成するステップと、
c)少なくとも一対の引取ロールと少なくとも一対の駆動装置とを含む引出ロール装置を操作するステップであって、当該少なくとも一対の引取ロールが第一引取ロールおよび第二引取ロールを含み、当該少なくとも一対の駆動装置が、当該幅に対して横方向に延在する引取経路に沿ってガラスリボンを引き取るために、第一引取ロールを駆動する第一駆動装置と、第二引取ロールを駆動する第二駆動装置とを含み、この場合、第一引取ロールは、ガラスリボンの一方の表面を引き取るように第一回転条件において回転し、第二引取ロールは、ガラスリボンの他方の表面を引き取るように第二回転条件において回転する、ステップと、
d)第一引取ロールを駆動するために第一駆動装置に供給される第一駆動電流と、第二引取ロールを駆動するために第二駆動装置に供給される第二駆動電流が、実質的にお互いに異なるか否かを特定するステップと、
e)第一および第二駆動電流が実質的にお互いに異なると特定された場合に、第一および第二回転条件の少なくとも一方を変更するステップと、
を含み得る。
さらなる別の態様により、ガラス製造機器は、
ある幅を有するガラスリボンを形成するように構成された成形装置と、
当該幅に対して横方向に延在する引取経路に沿って当該成形装置からガラスリボンを引き取るように構成された引出ロール装置であって、少なくとも一対の引取ロールと少なくとも一対の駆動装置とを含み、当該少なくとも一対の引取ロールが第一引取ロールおよび第二引取ロールを含み、当該少なくとも一対の駆動装置が、第一引取ロールを駆動するための第一駆動装置と第二引取ロールを駆動するための第二駆動装置とを含む、引出ロール装置と、
制御装置であって、
第一引取ロールが、第一引取条件においてガラスリボンの一方の表面を引き取るように第一回転条件において回転し、第二引取ロールが、第二引取条件においてガラスリボンの他方の表面を引き取るように第二回転条件において回転するように、当該引出ロール装置を操作し、
第一引取ロールを駆動するために第一駆動装置に供給される第一駆動電流と第二引取ロールを駆動するために第二駆動装置に供給される第二駆動電流が、実質的に、お互いに異なるか否かを特定し、ならびに
第一駆動電流および第二駆動電流が実質的にお互いに異なると特定された場合に、第一および第二回転条件の少なくとも一方を変更する
ように構成された制御装置と
を含み得る。
さらなる別の態様により、引出ロール機器は、
ある幅を有するガラスリボンを当該幅に対して横方向に延在する引取経路に沿って引き取るように構成された引出ロール装置であって、少なくとも一対の引取ロールと少なくとも一対の駆動装置とを含み、当該少なくとも一対の引取ロールが第一引取ロールおよび第二引取ロールを含み、当該少なくとも一対の駆動装置が、第一引取ロールを駆動するための第一駆動装置と第二引取ロールを駆動するための第二駆動装置とを含む、引出ロール装置と、
制御装置であって、
第一引取ロールが、第一引取条件においてガラスリボンの一方の表面を引き取るように第一回転条件において回転し、第二引取ロールが第二引取条件においてガラスリボンの他方の表面を引き取るように第二回転条件において回転するように、当該引出ロール装置を操作し、
第一引取ロールを駆動するために第一駆動装置に供給される第一駆動電流と第二引取ロールを駆動するために第二駆動装置に供給される第二駆動電流が、実質的に、お互いに異なるか否かを特定し、ならびに
第一駆動電流および第二駆動電流が実質的にお互いに異なると特定された場合に、第一および第二回転条件の少なくとも一方を変更する
ように構成された制御装置と
を含み得る。
本開示の上記および他の目的、特徴、および利点は、添付図面と併せて読む場合に、以下の詳細な説明からより明確に理解されるであろう。
例示的実施形態による、ガラスシートを製造するために使用されるガラス製造機器の概略図。 第一例示的実施形態による引出ロール機器の概略図。 第一例示的実施形態による引出ロール機器の概略図。 第一例示的実施形態による引出ロール機器の概略図。 第二例示的実施形態による引出ロール機器の概略図。 第三例示的実施形態による引出ロール機器の概略図。 第四例示的実施形態による引出ロール機器の概略図。 第五例示的実施形態による引出ロール機器の概略図。 例示的実施形態によるシート分離装置の概略図。 例示的実施形態によるシート分離装置の概略図。 例示的実施形態によるシート分離装置の概略図。 いくつかの実施形態による例示的引取ロールの間における摩耗量の差を評価する方法を概念的に示す概略図。 いくつかの実施形態による例示的引取ロールの間における摩耗量の差を評価する方法を概念的に示すフローチャート。 いくつかの実施形態による、図8Bの方法によって評価された摩耗量の差を補う方法を概念的に示すフローチャート。 いくつかの実施形態による、引取ロールがガラスリボンを引き取る引取条件の間の差を評価する方法を概念的に示すフローチャート。 いくつかの実施形態による、図10の方法によって評価された引取条件の間の差を減らす方法を概念的に示すフローチャート。 図9および図11の方法の特定の実施例を示すフローチャート。 図12の方法が実践される前後における、比較的短い期間において得られた駆動電流の値の間の差を示すチャート。 図12の方法が実践される前後における、比較的短い期間において得られた駆動電流の値の間の差を示すチャート。 図12の方法が実践される前後における、比較的長い期間において得られた引取力の値の間の差を示すチャート。 図12の方法が実践される前後における、比較的長い期間において得られた引取力の値の間の差を示すチャート。
本明細書の以下において、本開示の実施形態は、添付の図面を参照しながら以下のように説明され、そのため、本開示の関連する分野の当業者は、本開示を容易に実行に移すことができる。
本開示における特定の例示的実施形態の説明を、図面に関連して提示してきた。それらは、網羅的であるとは意図されず、または本開示を、本明細書において開示される正確な形態に限定することを意図するものでもなく、上記の教示に鑑みることにより、当業者には、多くの様々な修正および変形が明らかに可能である。
したがって、本開示の範囲は先述の実施形態に限定されないが、本明細書に添付された特許請求の範囲およびその同等物によって定義されることが意図される。
本文書全体を通して、図面を参照するべきであり、特に明記されない限り、様々な図面を通して、同じまたは同様の要素を示すために、同じ参照番号および記号が使用される。以下の説明において、本明細書において、既知の機能および組み入れられた構成要素についての詳細な説明は、本開示の主題がそれらを含めることによって不明瞭となる場合は省略されるであろう。
図1から図6は、いくつかの例示的実施形態に従って構成および操作されるガラス製造機器300および引取機器440、540、640、740、および840を示している。引出ロール機器440、540、640、740、および840は、本明細書では、ダウンドローフュージョン法を使用するガラス製造機器300において使用されるように説明されるが、引出ロール機器440、540、640、740、および840は、ガラスリボン305を引き取る任意の他のタイプのガラス製造機器に使用することができることは理解されるべきである。したがって、本開示の引出ロール機器440、540、640、740、および840は、限定して解釈されるべきではない。
図1は、ガラスリボンを製造するために引出ロール機器440、540、640、740、および840のうちの1つを使用するガラス製造機器300の例示的実施形態の概略図である。ガラス製造機器300は、溶融槽310、清澄槽315、混合槽320、送出槽325、成形槽335、引出ロール機器440、540、640、740、または840、ならびにシート分離装置900を含む。
溶融槽310は、矢印312によって示されるようにガラスバッチ材料が導入され、溶融されて、溶融ガラス326を形成する場所である。清澄槽315は、溶融槽310から溶融ガラス326を受け入れて当該溶融ガラス326から気泡を除去する、高温処理エリアを有する。当該清澄槽315は、当該清澄槽を混合槽に接続する管322によって混合槽320に接続されている。さらに、当該混合槽320は、混合槽を送出達槽に接続する管327によって送出槽325に接続されている。当該送出槽325は、溶融ガラス326を、ダウンカマー330を通して成形槽335へと送出する。当該成形槽335は、溶融ガラス326を導入するための導入口332を有する。当該溶融ガラス326は、トラフ337の中を流れ、オーバーフローして、成形装置335の2つの側面338aおよび338bを流れ落ち、その後、それらの根元339において一緒に融合する。根元339は、溶融ガラス326の2つの流れが合流(例えば、融合)する場所であり、その後、ガラスリボン305を形成するために、引出ロール機器440、540、640、740、および840によって、引取方向306において下向きに引き取られる。次いで、シート分離装置900は、当該引取られたガラスリボン305に切れ目を入れて、当該ガラスリボンを個別のガラスシート355へと分離する。
以下において、図2から図6を参照しながら、引出ロール機器440、540、640、740、および840について詳細に説明されるであろう。
図2Aから図2Cは、例示的実施形態に従って構成される引出ロール機器440に関連する概略図である。図2Aに示されているように、引出ロール機器440は、引出ロール装置および制御装置446(例えば、プログラマブル論理コントローラ446)を含む。当該引出ロール装置は、第一引取ロール対442および第二引取ロール対444を含む。ガラスリボン305の第一端部305aが、第一引取ロール対442に関連する2つのロール450aおよび450bの間において引取られる間、およびガラスリボン305の反対側の第二端部305bが、第二引取ロール対444に関連する2つのロール452aおよび452bの間において引取られる間、制御装置446は、当該2つの引取ロール対442および444を制御する。いくつかの実施形態において、当該引取ロール対は、ガラスリボン305におけるダウンドロー張力(すなわち、引取方向306の張力)と同様に、クロスドロー張力(すなわち、引取方向306に直交する方向の張力)を生じさせるために、垂直下向きに傾けられ得る。この実施例において、2つの引取ロール対442および444は、上向きの傾きを有するようには位置されないが、それは、そのような傾きは、ガラスリボン305を変形させ応力を加えるであろう、望ましくない圧縮力をガラスリボン305に対して生じるであろうためである。さらに、加工条件に応じて、片側のロール450aおよび450bを、反対側のロール452aおよび452bとは異なるように下向きに傾けることは望ましくあり得る(注意:図5との関連において説明された引出ロール機器740は、垂直下向きに傾けられたロール450a、450b、452a、および452bを有さないが、その代わりに、水平のロール450a、450b、452a、および452bを有する)。
所望であれば、ロール450a、450b、452a、および452bも、水平角Θの所定の斜角を有するように配置することができ、それにより、下向きに傾けられたロール450a、450b、452a、および452bのそれぞれの面は、ガラスリボン305のそれぞれの主要面305cおよび305dに相対するように配置することができる(図2Cを参照されたい)(注意:図5との関連において説明された引出ロール機器740は、水平のロール450a、450b、452a、および452bを有し、これらの特定のロールも、所望の場合、所定の斜角を有するように配置することができる)。正の斜角Θは、クロスドロー張力448aを生じ、これは好ましい。対照的に、負の斜角Θは、ガラスリボン305に対する圧縮力を生じさせ、そのような力は、ガラスリボン305を変形させ、応力を加えるので、好ましくない(注意:図2Cは、正の斜角Θを有する引出ロール機器440を示しいている)。
引出ロール機器440は、それぞれのロールを駆動するための駆動装置454a、454b、456a、および456b、例えば、ギアボックスを使用し得るまたは使用し得ないサーボモーターなど、を含む。
図3は、例示的実施形態による引出ロール機器540に関連するダイアグラムである。図3に示されているように、引出ロール機器540は、最初に説明した引出ロール機器440に関連する構成要素、すなわち、第一引取ロール対442、第二引取ロール対444、および制御装置446(例えば、プログラマブル論理コントローラ446)に加えて、さらなる引出ロールアセンブリ500を含む。引取ロール対500は、ガラスリボン305の横方向に延在する、第一引取ロール502(任意選択により圧縮性の耐熱性ロール被覆剤でコーティングされた2つの端部502aおよび502bを有する)および第二引取ロール504(任意選択により圧縮性の耐熱性ロール被覆剤でコーティングされた2つの端部504aおよび504bを有する)を含む。
引取ロールアセンブリ500の追加は、ガラスリボン内の、ダウンドロー張力448bおよび448cにおける様々なセットを制御する能力も提供し得る。例えば、引取ロール対442および444は、それらと成形装置335との間に位置されたリボンのダウンドロー張力448bを制御することができ、ならびに当該引取ロールアセンブリ500は、それらと引取ロール対442および444との間に位置されたリボンにおけるダウンドロー張力448cを制御することができる。
引出ロール機器540は、それぞれのロールを駆動するために駆動装置454a、454b、456a、456b、506、および508を含む。
図4は、例示的実施形態による引出ロール機器640に関連する概略図である。図4に示されているように、引出ロール機器640は、最初に説明した引出ロール機器440に関連する構成要素、すなわち、第一引取ロール対442、第二引取ロール対444、および制御装置446(例えば、プログラマブル論理コントローラ446)に加えて、第三および第四引取ロール対602および604を含む。本実施形態により、第三引取ロール対602は、第一引取ロール対442の直下に位置され、ガラスリボン305の第一端部部分をその間において引き取る2つのロール606aおよび606bを有する。同様に、第四引取ロール対604は、第二引取ロール対444の直下に位置され、ガラスリボン305における反対側の第二端部部分をその間において引き取る2つのロール608aおよび608bを有する。いくつかの実施形態において、第三および第四引取ロール対は、垂直下向きに傾けられ得るが、さらなる実施形態では、当該第三および第四引取ロール対は、水平に配置され得る。
引取ロール対602および604の追加は、リボン内の、クロスドロー張力448aおよび448dならびにダウンドローシート張力448bおよび448cにおける様々なセットを制御する能力を提供する。例えば、上側引取ロール対442および444は、それらと成形装置335との間に位置されたリボンにおけるクロスドロー張力448aおよびダウンドロー張力448bを制御することができ、ならびに下側引取ロール対602および604は、それらと引取ロール対442および444との間に位置されたリボンにおけるクロスドロー張力448dおよびダウンドロー張力448cを制御することができる。
引出ロール機器640は、それぞれのロールを駆動するために駆動装置454a、454b、456a、456b、610a、610b、612a、および612bを含む。
図5は、例示的実施形態による引出ロール機器740に関連する概略図である。図5に示されているように、引出ロール機器740は、第一引取ロール対442、第二引取ロール対444、および制御装置446(例えば、コンピュータ446またはプログラマブル論理コントローラ446)を含む。ガラスリボン305の第一端部305aが、第一引取ロール対442に関連する2つの水平なロール450aおよび450bの間において引取られる間、およびガラスリボン305の反対側の第二端部305bが、第二引取ロール対444に関連する水平な2つのロール452aおよび452bの間において引取られる間、当該制御装置446は、2つの引取ロール対442および444を制御することによって、効率的に、ガラスリボン305におけるダウンドロー張力448bを制御する。
所望であれば、水平なロール450a、450b、452a、および452bも、ガラスリボン305に生じるクロスドロー力448aの量を制御するために、所定の正の斜角を有するように(例えば制御装置446などによって自動的に、または手動によって)配置することができる。さらに、引出ロール機器740は、引出ロールアセンブリ500(図3を参照されたい)あるいは第三および第四引取ロール対602および604(図4を参照されたい)も組み込み得る。
図6は、例示的実施形態による引出ロール機器840に関連する概略図である。
図6に示されているように、引出ロール機器840は、ガラスリボン305に対して横方向に延在しガラスリボン305の端部305aおよび305bを引き取る、第一引取ロール842(圧縮性の耐熱性ロール被覆剤でコーティングされた2つの端部842aおよび842bを有する)および第二引取ロール844(圧縮性の耐熱性ロール被覆剤でコーティングされた2つの端部844aおよび844bを有する)。引出ロール機器840はさらに、第一引取ロール842に作動的に接続された駆動装置846および第二引取ロール844に作動的に接続された駆動装置846を含む。さらに、引出ロール機器840は、図2Aから図5までの引取ロール対のうちの少なくとも1つも組み込み得る。
図7Aから図7Cは、例示的実施形態によるシート分離装置900の概略図を示している。
図7Aは、ガラスリボン305の先縁(leading edge)が切目入サブアセンブリ921を通過してシート取り外しサブアセンブリ915のエリアに入る、シート分離装置900の構成全体を示している。切目入サブアセンブリ921は、アンビル923、スクライバー925、およびスクライバー運搬装置927を含む。当該切目入サブアセンブリは、関連分野において既知の可動式スクライバー/可動式アンビルタイプであり得るが、所望の場合、他のタイプの切目入システム、例えば、レーザーをベースとするシステムなど、を使用することもできる。
当該シート取り外しサブアセンブリ915は、フレーム917、例えば、四角形のフレームなど、を含み、これは、シート係合部材919、例えば、寸法がシート355の幅および長さより小さく、当該フレームの四隅に配備される、四枠係合部材など、を保持する。シート係合部材919は、例えば、軟質の真空吸引カップなどであり得るが、所望であれば、ガラスのシートに係合するための他の機器、例えば、クランプなど、も使用することができる。
シート取り外しサブアセンブリ915は、コネクタアセンブリ931によってフレーム917に接続された運搬装置929を含む。運搬装置929は、フレームおよびコネクタアセンブリに直線運動および回転運動を提供するための産業ロボットおよび/または固定されたオートメーション装置であり得る。コネクタアセンブリ931は、リボン305からのシート355の分離が、引取方向306に対して直行する方向においてガラスリボン305の幅の少なくとも一部にわたって延在する分離線947において生じた後に、フレーム917および当該フレーム917に取り付けられたガラスシートが、輸送装置に対して制御された「降下」を受けることを可能にする。
図7Bは、スクライバー925による、ガラスリボン305における分離線947の形成を示している。この図にも示されているように、シート係合部材919が、ガラスシートに係合している。この係合は、シートに切れ目を入れる前または後に行われ得る。当該係合は、シートの過度の動きを生じさせない十分に軟質の係合部材、例えば、軟質真空吸引カップなど、の使用と組み合わせて、シートに対するシート係合部材のしっかりとした配置を使用することにより、達成することができる。
シート取り外しサブアセンブリ915が、切れ目を入れる前または後にシートに係合されるか否かにかかわらず、当該取り外しサブアセンブリ915は、リボン305からシート355を分離する曲げモーメントが適用される前にシートに取り付けられなければならない。
図7Cは、曲げモーメントの適用を示している。当該図に示されているように、曲げモーメントは、周りに回転が生じる停止具としてアンビル923を使用することにより、シートの第一面(切れ目が入れられていない面)を向いた方向に適用され得る。例えば、シート係合部材919は、切れ目線の下においてガラスリボン305の切れ目の入ってない面に係合し得、輸送装置929により、切れ目線の下のガラスリボン305の一部が、切れ目線を広げる方向に回転される。それにより切れ目線に加えられた引張応力が、切れ目線に関連する亀裂を、ガラスリボンの厚さを通して広げ、それにより、ガラスシートがガラスリボンから分離される。いくつかの実施形態において、コネクタアセンブリ931は、直ちに、分離されたガラスシートの後縁(trailing edge)を、移動し続けるガラスリボン305の先縁から離すように移動する。この方法において、ガラスシート、ガラスリボン、またはガラスシートとガラスリボンの両方に対する端部損傷を最小限に抑えることができる。
本明細書において説明される例示的実施形態によるガラス製造機器300は、少なくとも1つの引取ロール対および少なくとも1つの駆動装置対を含む。当該引取ロール対は、図2Aから図6に示された引取ロール対442、444、500、602、604、および842/844の中から選択されたものであリ得る。当該駆動装置対は、図2Aから図6に示された駆動装置対454a/454b、456a/456b、506/508、610a/610b、612a/612b、および846/848の中から選択されたものであり得る。以下の説明は、簡潔さのために、引取ロール対442と、駆動装置454aおよび454bの対に関するものである。しかしながら、以下において説明されるであろう本開示の原則は、他の引取ロール対444、500、602、604、および842/844ならびに駆動装置の他の対456a/456b、506/508、610a/610b、612a/612b、および/または846/848にも適用することができることは、当業者に明らかであろう。
図8Aおよび図8Bは、それぞれ、いくつかの実施形態による引取ロールの間の摩耗の差を評価する方法を概念的に示す概略図およびフローチャートである。
制御装置446は、第一引取ロール450aおよび第二引取ロール450bがそれぞれ所定の角速度において回転するように、第一駆動装置454aおよび第二駆動装置454bに供給される駆動電流を制御する。例えば、第一および第二引取ロールの初期使用において、制御装置446は、引取ロール450a、450bが同じ角速度において回転できるように駆動電流を調節するためのフィードバックシステムを形成し得る。
引取ロール450a、450bの使用が継続する場合、当該引取ロール450a、450bは摩耗する。ここで、図8Aに示されるように、引取ロール450a、450bは、異なる量において摩耗する場合があり、それは、引取ロール450a、450bが同じ角速度を有する場合でも、周辺の表面が異なる線速度において移動する原因となる。これは、結果として、引取ロールがより遅い線速度を有する原因となり、すなわち、より多く摩耗した引取ロールがガラスリボン上においてスリップし、それが、成形品質に対する悪影響の原因となり、ならびに、より遅い線速度を有するより多く摩耗した引取ロールの摩耗を加速させる。
図8Bは、摩耗量を評価する方法を概念的に示している。制御装置446は、第一引取ロールを駆動するために第一駆動装置に供給される第一駆動電流と、第二引取ロールを駆動するために第二駆動装置に供給される第二駆動電流とをモニターする。その後、制御装置446は、第一駆動電流と第二駆動電流との間の比較に基づいて、第一引取ロールが摩耗した第一摩耗量と、第二引取ロールが摩耗した第二摩耗量とを評価することができる。詳細には、引取ロールのうちのより低い駆動電流によって駆動される一方は、より高い駆動電流によって駆動される他方の引取ロールより多く摩耗していると評価され得る。引取ロール450a、450bが同じ角速度で回転している場合でも、より低いトルクが、より多く摩耗している引取ロールの方に加えられるため、結果として、より少ない量の駆動電流が消費される。したがって、より多く摩耗している引取ロールを、駆動電流の間の比較に基づいて特定することができる。
図9は、図8Bの方法によって評価された摩耗量における差を補う方法を概念的に示すフローチャートである。
図9に示されているように、引出ロール装置は、第一引取ロール450aが、ガラスリボン305の一方の表面を引き取るように第一回転条件において回転し、ならびに第二引取ロール450bが、当該ガラスリボン305の他方の表面を引き取るように第二回転条件において回転するように、操作される。当該引出ロール装置の操作の間、制御装置446は、第一駆動装置454aに供給される駆動電流と、第二駆動装置454bに供給される駆動電流とを比較することによって、第一引取ロール450aが摩耗した第一摩耗量が、第二引取ロール450bが摩耗した第二摩耗量と実質的に異なるか否かを評価する。その後、第一摩耗量が、第二摩耗量と実質的に異なると評価された場合、制御装置446は、第一摩耗量と第二摩耗量との間の差を補うために、第一および第二回転条件のうちの少なくとも一方を変更する。
いくつかの実施形態において、当該第一および第二回転条件は、第一および第二引取ロール450a、450bの所定の第一および第二角速度であり得る。
いくつかの実施形態において、制御装置446は、第一引取ロール450aを駆動するために第一駆動装置454aに供給される第一駆動電流と、第二引取ロール450bを駆動するために第二駆動装置454bに供給される第二駆動電流とをモニターする。その後、第一駆動電流と第二駆動電流との間の差が所定の範囲を超える場合、第一摩耗量および第二摩耗量は、お互いに実質的に異なると評価され得る。この場合、制御装置446は、より低い駆動電流によって駆動される引取ロールの角速度を、直前の所定の角速度より速くなるように増加させ得る。
いくつかの実施形態において、第一摩耗量と第二摩耗量が実質的に異なると評価された場合、制御装置446は、第一および第二引取ロール450a、450bのうちのより低い駆動電流によって駆動されている一方の所定の直径を、その直前の所定の直径より小さくなるように減少させる。ここで、当該所定の直径は、制御装置446が、第一または第二引取ロール450a、450bの現在の直径として認識している直径を指す。大抵の場合、当該所定の直径の値は、それらの実際の直径の値とは異なるであろう。第一および第二引取ロール450a、450bが、長時間にわたって使用された後だが、制御装置446が、それらの所定の直径の値を減少させるように更新する前では、それらの所定の直径の値は、それらの実際の直径の値より大きいであろう。当該所定の直径の値は、最初に、オペレータによって手動によって入力され得、ならびに第一および第二駆動電流の間の差の結果として、オペレータによって手動により、または自動的に更新され得る。その後、より低い駆動電流によって駆動される引取ロールの直径の減少に応じて、制御装置446は、より低い駆動電流によって駆動される引取ロールの所定の角速度を、その所定の直径の関数として増加させ得る。引取ロールの線速度、すなわち、引取ロールがガラスリボンを引き取る速度は、角速度と直径の積に比例するため、引取ロールの角速度の増加は、より多く摩耗している引取ロールの線速度を増加させる。
場合により、より多く摩耗した引取ロールの所定の直径の値を減少するように更新して、その所定の角速度を変更する代わりに、より多く摩耗した引取ロールを、より多く摩耗した引取ロールの実際の直径よりも大きい直径を有する新しい引取ロールに取り替えることは、実用的な選択肢であり得る。
図10は、いくつかの実施形態による、引取ロール450a、450bがガラスリボン305を引き取る引取条件の間の差を評価する方法を概念的に示すフローチャートである。
当該引出ロール装置は、第一引取ロール450aが第一引取条件においてガラスリボン305の一方の表面を引き取るように回転し、ならびに第二引取ロール450bが第二引取条件においてガラスリボン305の他方の表面を引き取るように回転するように、操作される。その後、制御装置446は、第一引取ロールを駆動するために第一駆動装置に供給される第一駆動電流と、第二引取ロールを駆動するために第二駆動装置に供給される第二駆動電流とをモニターする。その後、制御装置446は、第一電流および第二電流に基づいて第一引取条件および第二引取条件を評価し得る。
第一駆動電流と第二駆動電流との間の差が所定の範囲を超える場合、当該制御装置446は、第一引取条件と第二引取条件がお互いに実質的に異なると評価し得る。
当該第一および第二引取条件のそれぞれは、i)第一および第二引取ロール450a、450bのうちの対応する引取ロールがガラスリボン305を引き取る引取力、およびii)第一および第二引取ロール450a、450bのうちの対応する引取ロールがガラスリボン305を引き取る引取速度、を含み得る。
いくつかの実施形態において、制御装置446は、第一および第二引取ロール450a、450bのうちのより低い駆動電流によって駆動される方がガラスリボン305を引き取る引取力が、他方の引取ロールがガラスリボン305を引き取る引取力より小さいと評価し得る。
あるいは、当該制御装置446は、第一および第二引取ロール450a、450bのうちのより低い駆動電流によって駆動される方がガラスリボン305を引き取る引取速度が、他方の引取ロールがガラスシート305を引き取る引取速度より小さいと評価し得る。
図11は、いくつかの実施形態による、図10の方法によって評価された引取条件の間の差を減らす方法を概念的に示すフローチャートである。
図11に示されているように、引出ロール装置は、第一引取ロール450aが、第一引取条件においてガラスリボン305の一方の表面を引き取るように第一回転条件において回転し、ならびに第二引取ロール450bが、第二引取条件において当該ガラスリボン305の他方の表面を引き取るように第二回転条件において回転するように、操作される。引出ロール装置の操作の際、制御装置446は、第一引取条件と第二引取条件がお互いに実質的に異なるか否かを評価する。その後、第一引取条件および第二引取条件がお互いに実質的に異なると評価された場合、制御装置446は、第一引取条件および第二引取条件の差を減らすために、第一引取条件および第二引取条件のうちの一方を変更し得る。
いくつかの実施形態において、制御装置446は、第一および第二引取ロールのうちのより低い駆動電流によって駆動される方の角速度を、直前の所定の角速度より高くなるように増加させ得る。
あるいは、制御装置446は、第一および第二引取ロールのうちのより低い駆動電流によって駆動されている方の直径を、直前の所定の直径より小さくなるように減少させ得る。その後、当該直径の減少に応じて、制御装置446は、より低い駆動電流によって駆動される引取ロールの所定の角速度を、その所定の直径の関数として増加させ得る。
図12は、図9および図11の方法の特定の実施例を示すフローチャートである。
切目入サブアセンブリ921の切目入作業およびシート取り外しサブアセンブリ915の係合作業は、駆動電流に影響を及ぼす攪乱要因として機能するため、攪乱が存在する間に得られた駆動電流の値は使用しないことが推奨され得る。詳細には、シート分離装置900がガラスリボン305に接触している分離期間(例示的実施形態において、シート取り外しサブアセンブリ915の係合作業の開始を示す信号が制御装置446に入力された時点と、切目入サブアセンブリ921のスクライバー運搬装置927の戻り作業の開始を示す信号が制御装置446に入力された時点との間)に得られたおよび/または得ることが可能な駆動電流の値は、摩耗量の評価および引取条件の評価において使用しない。その代わりに、制御装置446は、シート分離装置900がガラスリボン305に接触していない準備期間の駆動電流をモニターし得、当該準備期間に得られた駆動電流のみを使用して評価を実施し得る。
いくつかの実施形態において、駆動装置に供給される駆動電流の値は、以下のように得ることができる:i)制御装置446は、1枚のガラスシートが製造される毎に一定の間隔の期間において、それぞれ、第一駆動装置454aおよび第二駆動装置454bに供給される一連の第一駆動電流および一連の第二駆動電流をモニターし得る。当該一連の第一駆動電流および一連の第二駆動電流、すなわち、所定の数の駆動電流値(例えば、60)および所定の数の駆動電流値(例えば、60)が収集される場合、制御装置446は、それらの移動平均を計算し得、その後、得られた平均駆動電流値を、摩耗量の評価および引取条件の評価において使用し得る。
当該制御装置446は、駆動電流値における差、すなわち、第一駆動装置454aに供給される第一駆動電流(上記において説明されるような実施形態における一連の第一駆動電流の平均)と、第二駆動装置454bに供給される第二駆動電流(上記において説明されるような実施形態における一連の第二駆動電流の平均)との間の差、を計算し得、次いで、第一および第二駆動電流をお互いに比較することにより、駆動電流値における当該差が所定の差の範囲を超えるか否かを特定し得る。制御装置446は、2つの引取ロール450a、450bのうちのより低い駆動電圧によって駆動される方が、他方の引取ロールよりも多く摩耗されていると評価し得る。それぞれの駆動電流値の間の差が所定の差の範囲以下である場合、制御装置446は、次の比較の時点まで待機し得る。対照的に、駆動電流値における差が所定の差の範囲を超える場合、より高い駆動電流によって駆動される引取ロールの所定の直径は、変更されないままであるが、制御装置446は、より低い駆動電流によって駆動される引取ロールを、より多く摩耗している引取ロールとして識別し得、その所定の直径を所定の量だけ(例えば、0.0005インチ(約0.0127ミリメートル))減少させ得る。
いくつかの実施形態において、ガラス製造機器300は、上記において説明されるように、引取条件、摩耗量、および/または駆動電流を評価する評価作業ならびに第一および第二回転条件のうちの少なくとも一方を変更する変更作業を、連続して繰り返すように構成され得る。ここで、第一および第二回転条件のうちの少なくとも一方を変更する変更作業が所定の回数だけ繰り返される間に第一駆動電流と第二駆動電流との間の差が増加し続けることが特定される場合、制御装置446は、変更作業に進むことなく、当該繰り返しを打ち切り得る。
例示的実施形態において、所定の直径が、直前の変更作業によって変更されている場合、制御装置446は、駆動電流値における差の変化を観察する。新しい差が、直前の差以下の場合、制御装置446は、カウント数をゼロ(0)に初期化する。対照的に、新しい差が、直前の差より大きい場合、制御装置446は、カウント数を1だけ増加させる。当該カウント数が、所定の値(例えば、5)に達すると、駆動電流値の差は、徐々に増加していると判断される。この場合、当該制御装置446は、摩耗を補うためおよび引取条件における差を減少させるための制御プロセスを打ち切り得る。
図13Aおよび図13Bは、図12の方法が実践される前後での、比較的短い期間において得られた駆動電流の値の間の差を示すチャートである。
図13Aおよび図13Bに示されるように、例示的方法が実践される前、第一駆動電流の値DC1(最大値0.075および最小値−0.15)は、第二駆動電流の値DC2(最大値0.275および最小値0.075)よりかなり小さかった。対照的に、例示的方法が実践された後、第一駆動電流の値DC1(最大値0.15および最小値−0.08)は、第二駆動電流の値DC2(最大値0.275および最小値0.075)と実質的に同じになった。
図14Aおよび図14Bは、図12の方法が実践される前後における、比較的長い期間において得られた引取力の値の間の差を示すチャートである。
図14Aおよび図14Bに示されるように、例示的方法が実践される前、第一引取力DF1は、第二引取力DF2よりかなり小さかった。対照的に、例示的方法が実践された後、第一引取力DF1は、第二引取力DF2と実質的に同じになった。
本開示により、1枚のガラスシートが製造される期間に駆動装置に供給される駆動電流における変化を繰り返しモニターすることによって、リアルタイムにおいて引取ロールの間の摩耗量の差を補うことが可能である。したがって、たとえ、第一引取ロールの実際の直径が第二引取ロールの直径と実質的に異なっていても、引取ロールの摩耗量の違いに起因する作業パラメータにおける差を確実に減少させることは可能である。
さらに、引取ロールが長期間にわたって使用された後、成形品質は悪化し、引取力の間の差が増加することが見出された。摩耗量の間の差が補われた後、引取力の間の差を、引取ロールの交換の直後に測定されたレベルに、継続的に維持することができ、その結果、引取ロールの寿命が延びる。
本開示の特定の例示的実施形態の前述の説明を、図面に関連して提示してきた。それらは、網羅的であること、または本開示を、本明細書において開示された正確な形態に限定することを意図するものではなく、上述の教示に鑑みて、当業者にとって、明らかに、多くの修正および変更が可能である。
したがって、本開示の範囲は、先述の実施形態に限定されないが、本明細書に添付される特許請求の範囲およびその同等物によって規定されることが、意図される。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
a)ある幅を有するガラスリボンを形成するステップと、
b)少なくとも一対の引取ロールを含む引出ロール装置を操作するステップであって、当該少なくとも一対の引取ロールが、当該幅に対して横方向に延在する引取経路に沿ってガラスリボンを引き取るために、第一引取ロールおよび第二引取ロールを含み、この場合、当該第一引取ロールは、第一引取条件においてガラスリボンの一方の表面を引き取るように第一回転条件において回転し、当該第二引取ロールは、第二引取条件においてガラスリボンの他方の表面を引き取るように第二回転条件において回転する、ステップと、
c)当該第一および第二引取条件が実質的にお互いに異なるか否かを評価するステップと、
d)当該第一および第二引取条件が実質的にお互いに異なると評価された場合に、当該第一および第二引取条件の間の差を減らすように、当該第一および第二回転条件の少なくとも一方を変更するステップと、
を含む、ガラスリボンを製造する方法。
実施形態2
上記引出ロール装置がさらに、上記第一回転条件において回転するように上記第一引取ロールを駆動するための第一駆動装置と、上記第二回転条件において回転するように上記第二引取ロールを駆動するための第二駆動装置とを含み、
上記第一引取条件が、上記第一引取ロールが上記ガラスリボンの当該一方の表面を引き取る第一引取力を含み、ならびに、第二引取条件が、上記第二引取ロールが当該ガラスリボンの当該他方の表面を引き取る第二引取力を含み、
当該第一および第二回転条件が、それぞれ、当該第一および第二引取ロールの所定の角速度を含み、
ステップc)が、
c1)当該第一引取ロールを駆動するために当該第一駆動装置に供給される第一駆動電流と、当該第二引取ロールを駆動するために当該第二駆動装置に供給される第二駆動電流とをモニターするステップと、
c2)当該第一駆動電流と当該第二駆動電流との間の差が所定の範囲を超える場合に、当該第一引取力と当該第二引取力が実質的にお互いに異なると評価するステップと
を含み、
ステップd)が、当該第一および第二引取ロールのうちのより低い駆動電流によって駆動される方の引取ロールの当該所定の角速度を増加させるステップを含む、
実施形態1記載の方法。
実施形態3
上記引出ロール装置がさらに、上記第一回転条件において回転するように上記第一引取ロールを駆動するための第一駆動装置と、上記第二回転条件において回転するように上記第二引取ロールを駆動するための第二駆動装置とを含み、
上記第一引取条件が、上記第一引取ロールが上記ガラスリボンの当該一方の表面を引き取る第一引取力を含み、ならびに、第二引取条件が、上記第二引取ロールが当該ガラスリボンの当該他方の表面を引き取る第二引取力を含み、
当該第一および第二回転条件が、それぞれ、当該第一および第二引取ロールの所定の角速度を含み、
ステップc)が、
c1)当該第一引取ロールを駆動するために当該第一駆動装置に供給される第一駆動電流と、当該第二引取ロールを駆動するために当該第二駆動装置に供給される第二駆動電流とをモニターするステップと、
c2)当該第一駆動電流と当該第二駆動電流との間の差が所定の範囲を超える場合に、当該第一引取力と当該第二引取力が実質的にお互いに異なると評価するステップと
を含み、
ステップd)が、
d1)当該第一および第二引取ロールのうちのより低い駆動電流によって駆動される方の引取ロールの所定の直径を減らすステップと、
d2)当該一方の引取ロールの当該所定の直径の当該減少に応じて、当該一方の引取ロールの当該所定の角速度を、その当該所定の直径の関数として増加させるステップと
を含む、
実施形態1記載の方法。
実施形態4
上記引出ロール装置がさらに、上記第一回転条件において回転するように上記第一引取ロールを駆動するための第一駆動装置と、上記第二回転条件において回転するように上記第二引取ロールを駆動するための第二駆動装置とを含み、
上記第一引取条件が、上記第一引取ロールが上記ガラスリボンの当該一方の表面を引き取る第一引取速度を含み、ならびに、第二引取条件が、上記第二引取ロールが当該ガラスリボンの当該他方の表面を引き取る第二引取速度を含み、
当該第一および第二回転条件が、それぞれ、当該第一および第二引取ロールの所定の角速度を含み、
ステップc)が、
c1)当該第一引取ロールを駆動するために当該第一駆動装置に供給される第一駆動電流と、当該第二引取ロールを駆動するために当該第二駆動装置に供給される第二駆動電流とをモニターするステップと、
c2)当該第一駆動電流と当該第二駆動電流との間の差が所定の範囲を超える場合に、当該第一引取速度と当該第二引取速度が実質的にお互いに異なると評価するステップと
を含み、
ステップd)が、当該第一および第二引取ロールのうちのより低い駆動電流によって駆動される方の引取ロールの当該所定の角速度を増加させるステップを含む、
実施形態1記載の方法。
実施形態5
上記引出ロール装置がさらに、上記第一回転条件において回転するように上記第一引取ロールを駆動するための第一駆動装置と、上記第二回転条件において回転するように上記第二引取ロールを駆動するための第二駆動装置とを含み、
上記第一引取条件が、上記第一引取ロールが上記ガラスリボンの当該一方の表面を引き取る第一引取速度を含み、ならびに、第二引取条件が、上記第二引取ロールが当該ガラスリボンの当該他方の表面を引き取る第二引取速度を含み、
当該第一および第二回転条件が、それぞれ、当該第一および第二引取ロールの所定の角速度を含み、
ステップc)が、
c1)当該第一引取ロールを駆動するために当該第一駆動装置に供給される第一駆動電流と、当該第二引取ロールを駆動するために当該第二駆動装置に供給される第二駆動電流とをモニターするステップと、
c2)当該第一駆動電流と当該第二駆動電流との間の差が所定の範囲を超える場合に、当該第一引取速度と当該第二引取速度が実質的にお互いに異なると評価するステップと
を含み、
ステップd)が、
d1)当該第一および第二引取ロールのうちのより低い駆動電流によって駆動される方の引取ロールの所定の直径を減らすステップと、
d2)当該一方の引取ロールの当該所定の直径の当該減少に応じて、当該一方の引取ロールの当該所定の角速度を、その当該所定の直径の関数として増加させるステップと
を含む、
実施形態1記載の方法。
実施形態6
ガラスリボンを製造する方法であって、
a)ある幅を有するガラスリボンを形成するステップと、
b)少なくとも一対の引取ロールを含む引出ロール装置を操作するステップであって、当該少なくとも一対の引取ロールが、当該幅に対して横方向に延在する引取経路に沿ってガラスリボンを引き取るために、第一引取ロールおよび第二引取ロールを含み、この場合、当該第一引取ロールは、ガラスリボンの一方の表面を引き取るように第一回転条件において回転し、当該第二引取ロールは、ガラスリボンの他方の表面を引き取るように第二回転条件において回転する、ステップと、
c)当該第一引取ロールが摩滅した当該第一引取ロールの第一摩耗量が、当該第二引取ロールが摩滅した当該第二引取ロールの第二摩耗量と実質的に異なるか否かを評価するステップと、
d)当該第一摩耗量および当該第二摩耗量が実質的にお互いに異なると評価された場合に、当該第一摩耗量と当該第二摩耗量との間の差を補うために当該第一および第二回転条件の少なくとも一方を変更するステップと
を含む、方法。
実施形態7
上記引出ロール装置がさらに、上記第一回転条件において回転するように上記第一引取ロールを駆動するための第一駆動装置と、上記第二回転条件において回転するように上記第二引取ロールを駆動するための第二駆動装置とを含み、
当該第一および第二回転条件が、それぞれ、当該第一および第二引取ロールの所定の角速度を含み、
ステップc)が、
c1)当該第一引取ロールを駆動するために当該第一駆動装置に供給される第一駆動電流と、当該第二引取ロールを駆動するために当該第二駆動装置に供給される第二駆動電流とをモニターするステップと、
c2)当該第一駆動電流と当該第二駆動電流との間の差が所定の範囲を超える場合に、当該第一摩耗量と当該第二摩耗量が実質的にお互いに異なると評価するステップと
を含み、
ステップd)が、当該第一および第二引取ロールのうちのより低い駆動電流によって駆動される方の引取ロールの当該所定の角速度を増加させるステップを含む
実施形態6記載の方法。
実施形態8
上記引出ロール装置がさらに、上記第一回転条件において回転するように上記第一引取ロールを駆動するための第一駆動装置と、上記第二回転条件において回転するように上記第二引取ロールを駆動するための第二駆動装置とを含み、
当該第一および第二回転条件が、それぞれ、当該第一および第二引取ロールの所定の角速度を含み、
ステップc)が、
c1)当該第一引取ロールを駆動するために当該第一駆動装置に供給される第一駆動電流と、当該第二引取ロールを駆動するために当該第二駆動装置に供給される第二駆動電流とをモニターするステップと、
c2)当該第一駆動電流と当該第二駆動電流との間の差が所定の範囲を超える場合に、上記第一摩耗量と上記第二摩耗量が実質的にお互いに異なると評価するステップと
を含み、
ステップd)が、
d1)当該第一および第二引取ロールのうちのより低い駆動電流によって駆動される方の引取ロールの所定の直径を減少させるステップと、
d2)当該一方の引取ロールの当該所定の直径の当該減少に応じて、当該一方の引取ロールの当該所定の角速度を、その当該所定の直径の関数として増加させるステップと
を含む、
実施形態6記載の方法。
実施形態9
a)少なくとも一対の引取ロールと少なくとも一対の駆動装置とを含む引出ロール装置を操作するステップであって、当該少なくとも一対の引取ロールが第一引取ロールおよび第二引取ロールを含み、当該少なくとも一対の駆動装置が、ある幅を有するシートを当該幅に対して横方向に延在する引取経路に沿って引き取るために、第一引取ロールを駆動する第一駆動装置と、第二引取ロールを駆動する第二駆動装置とを含み、この場合、当該第一引取ロールは、第一引取条件において当該シートの一方の表面を引き取るように回転し、当該第二引取ロールは、第二引取条件において当該シートの他方の表面を引き取るように回転する、ステップと、
b)当該第一引取ロールを駆動するために当該第一駆動装置に供給される第一駆動電流と、当該第二引取ロールを駆動するために当該第二駆動装置に供給される第二駆動電流とをモニターするステップと、
c)第一および第二駆動電流に基づいて当該第一および第二引取条件を評価するステップと
を含む、引取条件を評価する方法。
実施形態10
上記第一および第二引取条件のそれぞれが、上記第一および第二引取ロールのうちの対応する引取ロールが上記シートを引き取る引取力を含み、
ステップc)が、当該第一および第二引取ロールのうちのより低い駆動電流によって駆動される方が当該シートを引き取る引取力が、他方の引取ロールが当該シートを引き取る引取力より小さいと評価するステップを含む、
実施形態9記載の方法。
実施形態11
上記第一および第二引取条件のそれぞれが、上記第一および第二引取ロールのうちの対応する引取ロールが上記シートを引き取る引取速度を含み、
ステップc)が、当該第一および第二引取ロールのうちの一方の引取ロールが当該シートを引き取る引取速度が、他方の引取ロールが当該シートを引き取る引取速度より小さいと評価するステップを含む、
実施形態9記載の方法。
実施形態12
a)少なくとも一対の引取ロールと少なくとも一対の駆動装置とを含む引出ロール装置を操作するステップであって、当該少なくとも一対の引取ロールが第一引取ロールおよび第二引取ロールを含み、当該少なくとも一対の駆動装置が、ある幅を有するシートを当該幅に対して横方向に延在する引取経路に沿って引き取るために、第一引取ロールを駆動する第一駆動装置と、第二引取ロールを駆動する第二駆動装置とを含み、この場合、当該第一引取ロールは、当該シートの一方の表面を引き取るように回転し、当該第二引取ロールは、当該シートの他方の表面を引き取るように回転する、ステップと、
b)当該第一引取ロールを駆動するために当該第一駆動装置に供給される第一駆動電流と、当該第二引取ロールを駆動するために当該第二駆動装置に供給される第二駆動電流とをモニターするステップと、
c)第一および第二駆動電流に基づいて、第一引取ロールが摩滅した第一引取ロールの第一摩耗量と、第二引取ロールが摩滅した第二引取ロールの第二摩耗量とを評価するステップと
を含む、引取ロールの摩耗量を評価する方法。
実施形態13
ステップd)が、上記第一および第二引取ロールのうちのより低い駆動電流によって駆動される方の引取ロールの上記摩耗量が、他方の引取ロールの上記摩耗量より大きいと評価するステップを含む、実施形態12記載の方法。
実施形態14
a)ある幅を有するガラスリボンを形成するステップと、
b)少なくとも一対の引取ロールと少なくとも一対の駆動装置とを含む引出ロール装置を操作するステップであって、当該少なくとも一対の引取ロールが第一引取ロールおよび第二引取ロールを含み、当該少なくとも一対の駆動装置が、当該幅に対して横方向に延在する引取経路に沿ってガラスリボンを引き取るために、第一引取ロールを駆動する第一駆動装置と、第二引取ロールを駆動する第二駆動装置とを含み、この場合、第一引取ロールは、ガラスリボンの一方の表面を引き取るように第一回転条件において回転し、第二引取ロールは、ガラスリボンの他方の表面を引き取るように第二回転条件において回転する、ステップと、
c)第一引取ロールを駆動するために第一駆動装置に供給される第一駆動電流および第二引取ロールを駆動するために第二駆動装置に供給される第二駆動電流が、実質的にお互いに異なるか否かを特定するステップと、
d)第一および第二駆動電流が実質的にお互いに異なると特定された場合に、第一および第二回転条件の少なくとも一方を変更するステップと、
を含む、ガラスリボンを製造する方法。
実施形態15
ステップc)が、上記第一駆動電流と上記第二駆動電流との間の差が所定の範囲を超える場合に当該第一駆動電流と当該第二駆動電流が実質的にお互いに異なることを特定する、実施形態14記載の方法。
実施形態16
ステップc)が、
c1)一定の間隔において、それぞれ、上記第一駆動装置に供給される一連の第一駆動電流と、上記第二駆動装置に供給される一連の第二駆動電流とをモニターするステップと、
c2)当該一連の第一駆動電流および当該一連の第二駆動電流を平均するステップと、
c3) それぞれ、当該一連の第一駆動電流の平均および当該一連の第二駆動電流の平均を、第一駆動電流および第二駆動電流として使用して、当該特定を実施するステップと
を含む、実施形態14記載の方法。
実施形態17
上記第一および第二回転条件が、それぞれ、上記第一および第二引取ロールの所定の角速度を含み、
ステップd)が、当該第一および第二引取ロールのうちのより低い駆動電流によって駆動される方の引取ロールの当該所定の角速度を増加させるステップを含む、
実施形態14記載の方法。
実施形態18
ステップd)が、
d1)上記第一および第二引取ロールのうちのより低い駆動電流によって駆動される方の引取ロールの所定の直径を減少させるステップ
を含む、実施形態14記載の方法。
実施形態19
ステップd1)において、上記一方の引取ロールの上記所定の直径が、所定の量だけ減じられる、実施形態18記載の方法。
実施形態20
上記第一および第二回転条件が、それぞれ、上記第一および第二引取ロールの所定の角速度を含み、
ステップd)がさらに、
ステップd1)の後に、d2)当該一方の引取ロールの上記所定の直径の減少に応じて、当該一方の引取ロールの当該所定の角速度を、その当該所定の直径の関数として増加させるステップ
を含む、
実施形態18記載の方法。
実施形態21
さらに、シート分離装置を使用して、上記ガラスリボンから少なくとも1枚のガラスシートを分離するステップを含み、
当該シート分離装置が、当該シート分離装置が当該ガラスリボンに接触している分離期間と、当該シート分離装置が当該ガラスリボンから離れている準備期間とを有し、
ステップc)が、
c1)当該シート分離装置の準備期間に上記第一および第二駆動電流をモニターするステップと、
c2)当該ガラス分離装置の当該準備期間にモニターされた当該第一および第二駆動電流を使用して上記特定を実施するステップと
を含む、
実施形態14記載の方法。
実施形態22
さらに、ステップc)およびd)を繰り返すステップを含み、
ステップc)が、上記第一および第二回転条件のうちの少なくとも一方を変更するステップd)が所定の回数だけ繰り返される間に上記第一駆動電流と上記第二駆動電流との間の差が増加し続けると特定された場合にステップd)に進まずに当該繰り返しを打ち切るステップを含む、
実施形態14記載の方法。
実施形態23
ある幅を有するガラスリボンを形成するように構成された成形装置と、
当該幅に対して横方向に延在する引取経路に沿って当該成形装置からガラスリボンを引き取るように構成された引出ロール装置であって、少なくとも一対の引取ロールと少なくとも一対の駆動装置とを含み、当該少なくとも一対の引取ロールが第一引取ロールおよび第二引取ロールを含み、当該少なくとも一対の駆動装置が、当該第一引取ロールを駆動するための第一駆動装置と、第二引取ロールを駆動するための第二駆動装置とを含む、引出ロール装置と、
制御装置であって、
当該第一引取ロールが、第一引取条件においてガラスリボンの一方の表面を引き取るように第一回転条件において回転し、第二引取ロールが、第二引取条件においてガラスリボンの他方の表面を引き取るように第二回転条件において回転するように、当該引出ロール装置を操作し、
当該第一引取ロールを駆動するために当該第一駆動装置に供給される第一駆動電流と、当該第二引取ロールを駆動するために当該第二駆動装置に供給される第二駆動電流とが、実質的にお互いに異なるか否かを特定し、ならびに
当該第一駆動電流と当該第二駆動電流とが実質的にお互いに異なると特定された場合に、当該第一および第二回転条件の少なくとも一方を変更する
ように構成された制御装置と
を含むガラス製造機器。
実施形態24
上記制御装置が、上記第一および第二駆動電流が所定の範囲を超える場合に上記第一および第二引取条件が実質的にお互いに異なると評価するように構成される、実施形態23記載のガラス製造機器。
実施形態25
上記制御装置が、
一定の間隔において、それぞれ、上記第一駆動装置に供給される一連の第一駆動電流と、上記第二駆動装置に供給される一連の第二駆動電流とをモニターし、
当該一連の第一駆動電流および当該一連の第二駆動電流を平均し、ならびに
それぞれ、当該一連の第一駆動電流の平均と当該一連の第二駆動電流の平均とを、第一駆動電流および第二駆動電流として使用して、当該特定を実施する
ように構成される、実施形態23記載のガラス製造機器。
実施形態26
上記第一および第二回転条件が、それぞれ、上記第一および第二引取ロールの所定の角速度を含み、
上記制御装置が、当該第一および第二引取ロールのうちのより低い駆動電流によって駆動される方の引取ロールの当該所定の角速度を増加させるように構成される、
実施形態23記載のガラス製造機器。
実施形態27
上記制御装置が、上記第一および第二引取ロールのうちのより低い駆動電流によって駆動される方の引取ロールの所定の直径を減少させるように構成される、実施形態23記載のガラス製造機器。
実施形態28
上記制御装置が、上記一方の引取ロールの上記所定の直径を所定の量だけ減じるように構成される、実施形態27記載のガラス製造機器。
実施形態29
上記第一および第二回転条件が、それぞれ、上記第一および第二引取ロールの角速度を含み、
上記制御装置が、当該一方の引取ロールの上記所定の直径の減少に応じて、当該一方の引取ロールの当該所定の角速度を、その当該所定の直径の関数として増加させるように構成される、
実施形態27記載のガラス製造機器。
実施形態30
さらに、上記ガラスリボンから少なくとも1枚のガラスシートを分離するように構成されるシート分離装置であって、当該シート分離装置がガラスリボンに接触している分離期間と、当該シート分離装置が当該ガラスリボンから離れている準備期間とを有する、シート分離装置を含み、
当該制御装置が、
当該シート分離装置の当該準備期間に上記第一および第二駆動電流をモニターし、ならびに
当該シート分離装置の当該準備期間にモニターされた当該第一および第二駆動電流を使用して上記特定を実施する
ように構成される、
実施形態23記載のガラス製造機器。
実施形態31
上記制御ユニットが、
上記特定および上記変更を繰り返し、ならびに
当該変更が所定の回数繰り返される間に上記第一駆動電流と上記第二駆動電流との間の差が増加しつづける場合、当該変更に進まずに当該繰り返しを打ち切る
ように構成される、
実施形態23記載のガラス製造機器。
実施形態32
上記第一および第二引取ロールが、上記ガラスリボンの2つの端部部分の一方の上に配置され、当該端部部分の間に、上記ガラスリボンが当該第一および第二引取ロールの間において引き取られるように当該幅が延在する、実施形態23記載のガラス製造機器。
実施形態33
上記引取ロールの少なくとも一対が、少なくとも1列の引取ロール対を含み、当該少なくとも1列の引取ロール対が、それぞれ、上記ガラスリボンの2つの端部部分の上に配置された引取ロールの2つの対を含む、実施形態23記載のガラス製造機器。
実施形態34
上記成形装置から、ある幅を有するガラスリボンを当該幅に対して横方向に延在する引取経路に沿って引き取るように構成された引出ロール装置であって、少なくとも一対の引取ロールと少なくとも一対の駆動装置とを含み、当該少なくとも一対の引取ロールが第一引取ロールおよび第二引取ロールを含み、当該少なくとも一対の駆動装置が、第一引取ロールを駆動するための第一駆動装置と、第二引取ロールを駆動するための第二駆動装置とを含む、引出ロール装置と、
制御装置であって、
当該第一引取ロールが、第一引取条件においてガラスリボンの一方の表面を引き取るように第一回転条件において回転し、第二引取ロールが、第二引取条件においてガラスリボンの他方の表面を引き取るように第二回転条件において回転するように、当該引出ロール装置を操作し、
当該第一引取ロールを駆動するために当該第一駆動装置に供給される第一駆動電流と、当該第二引取ロールを駆動するために当該第二駆動装置に供給される第二駆動電流とが、実質的にお互いに異なるか否かを特定し、ならびに
当該第一駆動電流および当該第二駆動電流が実質的にお互いに異なると特定された場合に、第一および第二回転条件の少なくとも一方を変更する
ように構成された制御装置と
を含む引出ロール機器。
300 ガラス製造機器
305 ガラスリボン
305a 第一端部
305b 第二端部
305c、305d 主要面
306 引取方向
310 溶融槽
312 矢印
315 清澄槽
320 混合槽
322、327 管
325 送出槽
326 溶融ガラス
330 ダウンカマー
332 導入口
335 成形槽
337 トラフ
338a、338b 側面
339 根元 355 ガラスシート
440、540、640、740、840 引出ロール機器
442 第一引取ロール対
444 第二引取ロール対
446 制御装置
448a クロスドロー張力
448b、448c ダウンドロー張力
450a、450b、452a、452b ロール
454a、454b、456a、456b、506、508、610a、610b、612a、612b、846 駆動装置
500 引出ロールアセンブリ
502、842 第一引取ロール
504、844 第二引取ロール
502a、502b、504a、504b、842a、842b、844a、844b 端部
602 第三引取ロール対
604 第四引取ロール対
606a、606b、608a、608b ロール
900 シート分離装置
915 シート取り外しサブアセンブリ
917 フレーム
919 シート係合部材
921 切目入サブアセンブリ
923 アンビル
925 スクライバー
927 スクライバー運搬装置
929 運搬装置
931 コネクタアセンブリ
947 分離線

Claims (10)

  1. a)ある幅を有するガラスリボンを形成するステップと、
    b)少なくとも一対の引取ロールを含む引出ロール装置を操作するステップであって、該少なくとも一対の引取ロールが、該幅に対して横方向に延在する引取経路に沿って該ガラスリボンを引き取るために、第一引取ロールおよび第二引取ロールを含み、この場合、該第一引取ロールは、第一引取条件において該ガラスリボンの一方の表面を引き取るように第一回転条件において回転し、該第二引取ロールは、第二引取条件において該ガラスリボンの他方の表面を引き取るように第二回転条件において回転する、ステップと、
    c)該第一および第二引取条件が実質的にお互いに異なるか否かを評価するステップと、
    d)該第一および第二引取条件が実質的にお互いに異なると評価された場合に、該第一および第二引取条件の間の差を減らすように、該第一および第二回転条件の少なくとも一方を変更するステップと
    を含む、ガラスリボンを製造する方法。
  2. 前記引出ロール装置がさらに、前記第一回転条件において回転するように前記第一引取ロールを駆動するための第一駆動装置と、前記第二回転条件において回転するように前記第二引取ロールを駆動するための第二駆動装置とを含み、
    前記第一引取条件が、該第一引取ロールが前記ガラスリボンの該一方の表面を引き取る第一引取力を含み、ならびに、前記第二引取条件が、該第二引取ロールが該ガラスリボンの該他方の表面を引き取る第二引取力を含み、
    該第一および第二回転条件が、それぞれ、該第一および第二引取ロールの所定の角速度を含み、
    ステップc)が、
    c1)該第一引取ロールを駆動するために該第一駆動装置に供給される第一駆動電流と、該第二引取ロールを駆動するために該第二駆動装置に供給される第二駆動電流とをモニターするステップと、
    c2)該第一駆動電流と該第二駆動電流との間の差が所定の範囲を超える場合に、該第一引取力と該第二引取力が実質的にお互いに異なると評価するステップと
    を含み、
    ステップd)が、該第一および第二引取ロールのうちのより低い駆動電流によって駆動される方の引取ロールの該所定の角速度を増加させるステップを含む
    請求項1記載の方法。
  3. 前記引出ロール装置がさらに、前記第一回転条件において回転するように前記第一引取ロールを駆動するための第一駆動装置と、前記第二回転条件において回転するように前記第二引取ロールを駆動するための第二駆動装置とを含み、
    前記第一引取条件が、該第一引取ロールが前記ガラスリボンの該片方の表面を引き取る第一引取力を含み、ならびに、前記第二引取条件が、該第二引取ロールが該ガラスリボンの該他方の表面を引き取る第二引取力を含み、
    該第一および第二回転条件が、それぞれ、該第一および第二引取ロールの所定の角速度を含み、
    ステップc)が、
    c1)該第一引取ロールを駆動するために該第一駆動装置に供給される第一駆動電流と、該第二引取ロールを駆動するために該第二駆動装置に供給される第二駆動電流とをモニターするステップと、
    c2)該第一駆動電流と該第二駆動電流との間の差が所定の範囲を超える場合に、該第一引取力と該第二引取力が実質的にお互いに異なると評価するステップと
    を含み、
    ステップd)が、
    d1)該第一および第二引取ロールのうちのより低い駆動電流によって駆動される方の引取ロールの所定の直径を減らすステップと、
    d2)該一方の引取ロールの該所定の直径の該減少に応じて、該一方の引取ロールの該所定の角速度を、その該所定の直径の関数として増加させるステップと
    を含む、
    請求項1または2記載の方法。
  4. 前記引出ロール装置がさらに、前記第一回転条件において回転するように前記第一引取ロールを駆動するための第一駆動装置と、前記第二回転条件において回転するように前記第二引取ロールを駆動するための第二駆動装置とを含み、
    前記第一引取条件が、該第一引取ロールが前記ガラスリボンの該一方の表面を引き取る第一引取速度を含み、ならびに、前記第二引取条件が、該第二引取ロールが該ガラスリボンの該他方の表面を引き取る第二引取速度を含み、
    該第一および第二回転条件が、それぞれ、該第一および第二引取ロールの所定の角速度を含み、
    ステップc)が、
    c1)該第一引取ロールを駆動するために該第一駆動装置に供給される第一駆動電流と、該第二引取ロールを駆動するために該第二駆動装置に供給される第二駆動電流とをモニターするステップと、
    c2)該第一駆動電流と該第二駆動電流との間の差が所定の範囲を超える場合に、該第一引取速度と該第二引取速度が実質的にお互いに異なると評価するステップと
    を含み、
    ステップd)が、該第一および第二引取ロールのうちのより低い駆動電流によって駆動される方の引取ロールの該所定の角速度を増加させるステップを含む、
    請求項1〜3のいずれか一項記載の方法。
  5. 前記引出ロール装置がさらに、前記第一回転条件において回転するように前記第一引取ロールを駆動するための第一駆動装置と、前記第二回転条件において回転するように前記第二引取ロールを駆動するための第二駆動装置とを含み、
    前記第一引取条件が、該第一引取ロールが前記ガラスリボンの該一方の表面を引き取る第一引取速度を含み、ならびに、前記第二引取条件が、該第二引取ロールが該ガラスリボンの該他方の表面を引き取る第二引取速度を含み、
    該第一および第二回転条件が、それぞれ、該第一および第二引取ロールの所定の角速度を含み、
    ステップc)が、
    c1)該第一引取ロールを駆動するために該第一駆動装置に供給される第一駆動電流と、該第二引取ロールを駆動するために該第二駆動装置に供給される第二駆動電流とをモニターするステップと、
    c2)該第一駆動電流と該第二駆動電流との間の差が所定の範囲を超える場合に、該第一引取速度と該第二引取速度が実質的にお互いに異なると評価するステップと
    を含み、
    ステップd)が、
    d1)該第一および第二引取ロールのうちのより低い駆動電流によって駆動される方の引取ロールの所定の直径を減らすステップと、
    d2)該一方の引取ロールの該所定の直径の該減少に応じて、該一方の引取ロールの該所定の角速度を、その該所定の直径の関数として増加させるステップと
    を含む、
    請求項1〜4のいずれか一項記載の方法。
  6. ある幅を有するガラスリボンを形成するように構成された成形装置と、
    該幅に対して横方向に延在する引取経路に沿って該成形装置から該ガラスリボンを引き取るように構成された引出ロール装置であって、少なくとも一対の引取ロールと少なくとも一対の駆動装置とを含み、該少なくとも一対の引取ロールが第一引取ロールおよび第二引取ロールを含み、該少なくとも一対の駆動装置が、該第一引取ロールを駆動するための第一駆動装置と、該第二引取ロールを駆動するための第二駆動装置とを含む、引出ロール装置と、
    制御装置であって、
    該第一引取ロールが、第一引取条件において該ガラスリボンの一方の表面を引き取るように第一回転条件において回転し、該第二引取ロールが、第二引取条件において該ガラスリボンの他方の表面を引き取るように第二回転条件において回転するように、該引出ロール装置を操作し、
    該第一引取ロールを駆動するために該第一駆動装置に供給される第一駆動電流と、該第二引取ロールを駆動するために該第二駆動装置に供給される第二駆動電流とが、実質的にお互いに異なるか否かを特定し、ならびに
    該第一駆動電流と該第二駆動電流とが実質的にお互いに異なると特定された場合に、該第一および第二回転条件の少なくとも一方を変更する
    ように構成された制御装置と
    を含むガラス製造機器。
  7. 前記制御装置が、前記第一および第二駆動電流が所定の範囲を超える場合に前記第一および第二引取条件が実質的にお互いに異なると評価するように構成される、請求項6記載のガラス製造機器。
  8. 前記制御装置が、
    一定の間隔において、それぞれ、前記第一駆動装置に供給される一連の第一駆動電流と、前記第二駆動装置に供給される一連の第二駆動電流とをモニターし、
    該一連の第一駆動電流および該一連の第二駆動電流を平均し、ならびに
    それぞれ、該一連の第一駆動電流の平均と該一連の第二駆動電流の平均とを、第一駆動電流および第二駆動電流として使用して、前記特定を実施する
    ように構成される、
    請求項6または7記載のガラス製造機器。
  9. 前記第一および第二回転条件が、それぞれ、前記第一および第二引取ロールの所定の角速度を含み、
    前記制御装置が、該第一および第二引取ロールのうちのより低い駆動電流によって駆動される方の引取ロールの該所定の角速度を増加させるように構成される、
    請求項6〜8のいずれか一項記載のガラス製造機器。
  10. さらに、前記ガラスリボンから少なくとも1枚のガラスシートを分離するように構成されるシート分離装置であって、該シート分離装置が該ガラスリボンに接触している分離期間と、該シート分離装置が該ガラスリボンから離れている準備期間とを有する、シート分離装置を含み、
    前記制御装置が、
    該シート分離装置の該準備期間に前記第一および第二駆動電流をモニターし、ならびに
    該シート分離装置の該準備期間にモニターされた該第一および第二駆動電流を使用して前記特定を実施する
    ように構成される、
    請求項6〜9のいずれか一項記載のガラス製造機器。
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