JP2019515711A - 橈骨および尺骨圧迫バンド - Google Patents

橈骨および尺骨圧迫バンド Download PDF

Info

Publication number
JP2019515711A
JP2019515711A JP2018550418A JP2018550418A JP2019515711A JP 2019515711 A JP2019515711 A JP 2019515711A JP 2018550418 A JP2018550418 A JP 2018550418A JP 2018550418 A JP2018550418 A JP 2018550418A JP 2019515711 A JP2019515711 A JP 2019515711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bubble
hemostatic
pressure
patient
band
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018550418A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019515711A5 (ja
JP6941114B2 (ja
Inventor
グレゴリー モリソン,
グレゴリー モリソン,
マイケル モリソン,
マイケル モリソン,
ジョン ルビシッチ,
ジョン ルビシッチ,
Original Assignee
ティーゼット メディカル, インク
ティーゼット メディカル, インク
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US15/255,017 external-priority patent/US10588638B2/en
Application filed by ティーゼット メディカル, インク, ティーゼット メディカル, インク filed Critical ティーゼット メディカル, インク
Publication of JP2019515711A publication Critical patent/JP2019515711A/ja
Publication of JP2019515711A5 publication Critical patent/JP2019515711A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6941114B2 publication Critical patent/JP6941114B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/12Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for ligaturing or otherwise compressing tubular parts of the body, e.g. blood vessels, umbilical cord
    • A61B17/132Tourniquets
    • A61B17/135Tourniquets inflatable
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/12Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for ligaturing or otherwise compressing tubular parts of the body, e.g. blood vessels, umbilical cord
    • A61B17/132Tourniquets
    • A61B17/1322Tourniquets comprising a flexible encircling member
    • A61B17/1325Tourniquets comprising a flexible encircling member with means for applying local pressure
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/12Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for ligaturing or otherwise compressing tubular parts of the body, e.g. blood vessels, umbilical cord
    • A61B17/12009Implements for ligaturing other than by clamps or clips, e.g. using a loop with a slip knot
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M35/00Devices for applying media, e.g. remedies, on the human body
    • A61M35/003Portable hand-held applicators having means for dispensing or spreading integral media
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/12Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for ligaturing or otherwise compressing tubular parts of the body, e.g. blood vessels, umbilical cord
    • A61B17/132Tourniquets
    • A61B17/1322Tourniquets comprising a flexible encircling member
    • A61B17/1327Tensioning clamps
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B2017/00526Methods of manufacturing
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B2017/00535Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets pneumatically or hydraulically operated
    • A61B2017/00557Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets pneumatically or hydraulically operated inflatable
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B2017/00831Material properties
    • A61B2017/00884Material properties enhancing wound closure
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B2017/00831Material properties
    • A61B2017/00893Material properties pharmaceutically effective
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B2017/00831Material properties
    • A61B2017/00902Material properties transparent or translucent
    • A61B2017/00907Material properties transparent or translucent for light
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/12Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for ligaturing or otherwise compressing tubular parts of the body, e.g. blood vessels, umbilical cord
    • A61B2017/12004Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for ligaturing or otherwise compressing tubular parts of the body, e.g. blood vessels, umbilical cord for haemostasis, for prevention of bleeding

Abstract

橈骨圧迫バンドは、患者の手首に嵌り、次いで、締め付けバンドにスナップ結合する、実質的に剛性のU字状カフを使用する。可動バブル部材は、患者への取り付けとは別に、バンドに沿った移動のために位置決めされ、止血のために切開部等に圧力を印加するために膨張可能である。複数のバブル部材を用いるバージョンによれば複数の圧力印加部位が提供される。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2016年3月25日に出願されたアメリカ合衆国仮出願シリアル番号62/313,591の利益を請求するとともに、2016年9月1日に出願されたアメリカ合衆国特許出願シリアル番号15255017の一部継続出願であり、両出願の全内容は参照によりここに組み込まれる。
背景
本開示は、一般的な麻酔や、より侵襲的な処置を行うことなく患者の身体にアクセスすることを可能とすることにより有利となりうる脈管送達(vascular delivery)の装置(デバイス)および技術に関する。このような技術では、止血弁付のシースを用いることにより、患者の末梢動脈へのアクセスが行える。シースは抹消動脈を介して患者の体内に導入され、次いで、カテーテルのようなデバイスまたは他の装置が当該シースを介して患者の脈管系(vascular system)内の所望の箇所に受け入れられる。“Coronary catheters for use in a transradial catheterization”と題する米国特許第6,355,026号には、患者の橈骨動脈を介してどのようにこれらの技術を達成しうるかが例示されている。
患者の橈骨(または尺骨)動脈は脈管系へのそのようなアクセスに利用することができるので、他の処置よりも低コストとなるとともに、患者のより良好かつ早期の離床が達成可能となる。
橈骨動脈または尺骨動脈をアクセスに使用する際、処置が完了した後の止血は、カテーテルまたは他のデバイスを取り外した後、当該動脈を直接圧迫することにより行うことができる。
米国特許第6,355,026号明細書 米国特許第7,498,477号明細書 米国特許第8,481,803号明細書 米国特許第8,524,974号明細書
しかしながら、橈骨動脈または尺骨動脈のアクセスポイントで止血を達成する際には問題や困難性がありうる。処置が完了してシースが除去された後、動脈壁に形成された部位開口(site opening)の止血を行うためには、アクセス部位での橈骨動脈または尺骨動脈を圧迫するための圧力印加が必要となる。しかし、この圧力によって、当該動脈が閉塞または閉鎖し、当該閉塞点以降への血流が阻止される。これは患者にとって有害である。したがって、このような閉塞のおそれを低減するためには、圧力が印加される期間中の少なくとも一部分において、当該動脈の血液が流れ続けることが許容される必要がある。
血液がアクセス部位の動脈に流れてアクセス部位の向こう側の組織へ到達することを許容するために、止血を維持するために印加されている圧力の印加時間を調整することが好ましい。そのために、アクセス切開部での血餅が強固になるにつれて血流が増加するように、圧力を次第に低減させる。
上述した幾つかの問題に対する既存の解決策としては、いずれも止血装置に関する米国特許第7,498,477号、第8,481,803号、および第8,524,974号に記載のものが挙げられる。これらの特許に記載されたデバイスは、患者の手首に巻き付けられて固定される可撓性のバンドを使用するものである。穿刺部位を押圧する空気袋をふくらませるためにシリンジが利用される。
概要
本開示によれば、患者の手首を受容するために、実質的に剛性の部分的なカフ部材が、当該手首に当該カフを固定するための固定部材とともに設けられる。第1および第2の位置決め可能な膨張部材は、カフの複数の部分に沿って可動であり、これにより、カフを動かす必要なく、穿刺部位の上に膨張部材を位置決め可能とする。膨張部材は、次いで、当該穿刺部位を圧迫するために膨張可能であり、止血を確実にする。デュアル膨張部材は、橈骨および尺骨動脈穿刺部位の両方を圧迫する。
本技術の主題は、この明細書の結論部において、特に指摘され、明確に請求されている。しかしながら、構成および動作方法ならびにその更なる利点および実施形態は、添付の図面に関連付けて以下の説明を参照することにより最も良く理解されよう。
図1は、本開示による橈骨圧迫バンドの斜視図である。 図2Aは、膨張状態のバブルを有する本開示による橈骨圧迫バンドの側面図である。 図2Bは、図1の2B−2Bラインに沿った、膨張状態のバブルを有する図2Aの橈骨圧迫バンドの断面側面図である。 図3は、バックルの接続を示した部分的な橈骨バンドの斜視図である。 図4は、橈骨バンドブレースに挿入されようとしているバックルを示した図である。 図5は、図1のライン5−5に沿ったバックルの接続部の断面図である。 図6は、膨張形態のバブルを備えた橈骨バブルアセンブリの分解図である。 図7は、バブルの無い橈骨圧迫バンドの部分斜視図である。 図8は、図7のライン8−8に沿った断面図である。 図9は部分的に組み立てられたバブルアセンブリの分解図である。 図10は、図9のライン10−10に沿った、完全に組み立てられたバブルアセンブリの断面図である。 図11は、図1のライン11−11に沿った断面図である。 図12は、部分膨張モード時の橈骨バンドバブルアセンブリ自身の図である。 図13は、完全膨張モード時の橈骨バンドバブルアセンブリの図である。 図14は、バンドブレースに沿ったバブルアセンブリの動作を説明するための橈骨バンドブレースを示した図である。 図15は、バンドブレースに沿ったバブルアセンブリの動作を説明するための橈骨バンドブレースを示した図である。 図16は、オプションのパッドを示した、バブルアセンブリが装着された橈骨バンドブレースの斜視図である。 図17は、オプションの位置決めバブルを示した、バブルアセンブリが装着された橈骨バンドブレースの斜視図である。 図18は、図1のライン11−11に沿った部分斜視断面図であり、完全縮小状態のバブルを示した図である。 図19は、バブルアセンブリを所定の位置に固定する方法について説明するための部分背面図である。 図20は、止血ゲルまたは冷却剤を有する他のバブルアセンブリを示した図である。 図21はバブル形態の例示的な変形例を示す図である。 図22は、バブル形態の例示的な変形例を示す図である。 図23は、バブル形態の例示的な変形例を示す図である。 図24は、バブル形態の例示的な変形例を示す図である。 図25は、バブル形態の例示的な変形例を示す図である。 図26は、製造時にバブルを組み立てる工程を示す分解図である。 図27Aは、止血ゲルまたは他の物質を能動化するためのカバーの取り外しの説明図である。 図27Bは、止血ゲルまたは他の物質を能動化するためのカバーの取り外しの説明図である。 図27Cは、止血ゲルまたは他の物質を能動化するためのカバーの取り外しの説明図である。 図27Dは、止血ゲルまたは他の物質を能動化するためのカバーの取り外しの説明図である。 図28は、デュアル橈骨/尺骨圧迫バンドの斜視図である。 図29は、図28のデュアル橈骨/尺骨圧迫バンドの側面図である。
本開示の好適な実施形態によるシステムは、患者の手首を受容するために設けられた、ほぼU字状の実質的に剛性の部分的なカフ部材を備えるとともに、このカフの一端に取り付けられた固定ストラップを有する。この固定ストラップはカフの他端を通ってループを形成して手首にカフを固定するように構成されている。カフの一部分に沿って、1または複数の位置決め可能な膨張部材が移動可能となっており、これにより穿刺部位上に膨張部材の位置決めが可能とされている。膨張部は、標準的なルアーロック(luer lock)コネクタを採用することができ、これにより、穿刺部位を圧迫する膨張部材を膨張させるためのシリンジを固定し、非閉塞性の止血を達成する。
本開示による橈骨圧迫バンド(radial compression band)の斜視図である図1を参照すると、橈骨バンドアセンブリ10は、患者の手首に嵌る幅14のほぼU字状の橈骨バンドブレース12を備え、この橈骨バンドブレースの開放中央部に手首が収容されるよう構成されている。バンドブレースは、U字形状の両脚部が互いに完全な平行とならないように、若干負荷が掛けられている。特定の実施形態では、橈骨バンドブレースは、異なるサイズの患者手首を収容するように、異なるサイズのものを製作することができる。典型的には、患者の手首より若干大きいサイズが選択される。バンドは、好ましくは、容易に透視されるように透明であり、例えば、透明ABSで構成することができる。望むならば、バンドには色を付すことができる。剛性が問題とならないならば、アクリルを使用可能である。異なるサイズには淡い色濃淡を付することができる。すなわち、各サイズには異なる色を与え、これによって当該バンドがどのサイズであるかを即座に特定することが可能となる。バンドは実質的に剛性であるが或る程度の可撓性を有し、その結果、ストラップが締め付けられる際にはU字状の脚部が互いの方向へ幾分移動し、患者の手首上での適合の緩みを吸収する。バンドの構成に使用する好適な材料の例としては、PVC、ABS、ポリウレタン、またはこれらの混合物が挙げられる。
膨張状態のバブル(bubble)を有する橈骨圧迫バンドの側面図である図2Aを参照すると、特定の実施形態において、U字状形態は若干変形されたUであることが観察される。すなわち、U字状部の一方の脚部16が他方の脚部より短い。この短い方の脚部は図2の下側部分に示され、上側の脚部18は若干長く、図2の左方へ延びている。
ストラップアセンブリ20は、好ましくは、上側バックル22および下側バックル24によって、橈骨バンドブレースの両端に繋がる。両バックルは、橈骨バンドブレースに対して、当該U字状のバンドブレースの両“端部”に取り外し可能に繋がる。ストラップ部材26は、両バックルに受容される。すなわち、実質的に永久に、しかし柔軟に一方のバックル(例えば下側のバックル24)に取り付けられるとともに、上側のバックル22に取り外し可能に通して巻き付けられる。面ファスナー(フック・ループ型ファスナー)28は、ストラップ部材上に設けられ、ストラップの張力の強さを調節して所望の張力でストラップを固定することを可能とするとともに、患者の手首に対して取り外し可能にバンドを固定可能とする。望むならば、任意の付加的な面ファスナー28aをバンド上に設けてもよい。これにより、ストラップの任意の余剰分をしっかりと固定することができる。
上側バックル22および下側バックル24は、橈骨バンドブレースにしっかりと、かつ取り外し可能に係合する。この係合を解除することによって患者の手首からバンドを迅速に開放することができる。この係合構造の詳細については図3−図5に示されている。
部分的な橈骨バンドの斜視図である図3を参照して両バックルの接続について説明する。バックル22,24は、延出したタブ部28,30を有する。両タブ部は、バンドブレース(図16,図17に見える)内の対応するスロット部32,34に受容されるようなサイズを有する。上側のバックル22を考慮すると、タブ28は、ほぼ等脚台形状の湾曲した前方形態(curved forward profile)を有し、かつ、当該台形の中央領域に定められた上方突出ラッチ部36を有する。このラッチ部36は、下方への力が無い場合にタブの概略平面より上方へ突出するよう付勢されるが、押されたときには十分に柔軟に変形し、かつ、任意の力が除去されたときには突出位置へ戻る。バックルに設けられたスロット44,46は、その中にストラップ26を通して受容する。バックル22はストラップを取り外し可能に通過させる一方、バックル24はストラップを通して巻き付け、柔軟性を持たせるために或る程度の動きを許容しつつ、ストラップの端部をストラップの一部に固定してこのバックルをストラップに永久に装着する。バックルの延出したタブ部の台形形状は、ストラップへの取り付け部から遠位のタブの端部で幅が狭くなっている。
橈骨バンドブレースへバックルが挿入される様子を示した図である図4を参照すると、台形形状の湾曲した端部がより狭くなっていることにより、タブを受容スロット32,34内へ挿入することが容易となり、また、タブを開口に対して直角にする必要なく側方からの挿入が可能となる。受容スロットは、タブ部を当該スロット内へ挿入させる。すなわち、挿入時に、隆起ラッチ部の高さより高さの低い受容スロットと隆起ラッチ部との相互作用により、ラッチ部36が押し下げられる。タブがさらにスロット内へ案内されると、最終的にラッチ部はバンドに定められた開口40(バンドの他端では開口42)に整列し、ラッチに対する押力が開放される。その結果、ラッチはその突出した位置へ戻り、バックルを橈骨バンドブレース12にロックするよう機能する。このデバイス(装置)の取り外しは、ラッチ部材36(38)を押してバックルをスロットから引き出すことにより、迅速に行うことができ、これにより、このデバイスを患者の手首から開放することができる。
ラッチ部36は、付加的な前方突出タブ部分37を有する(図示の実施形態では2つのそのようなタブが設けられている)。この前方突出タブ部分37は、開口40の周囲の上側脚部18の下面との相互作用により、ラッチ部が開口の頂部を介して開口からずり上がることを阻止する。これによって、バックル22を取り外そうとしてストラップを引っ張ったときに、ラッチの離脱を防止することができる。
図1(ストラップが取り外されている)のライン5−5に沿ったバックルの接続部の断面図である図5を参照すると、ラッチ36と開口40との相互作用は、タブがスロット32に完全に挿入されたときに観察することができる。ラッチ36は上方へ完全に突出し、これにより、ラッチ面48が開口40の縁部との相互作用によりバックルの離脱を防止する。ラッチが矢印50の方向へ押されると、当該ラッチ面はスロット32の開口に整列するように降下する。これにより、スロットからバックルを矢印52の方向へ引き出すことが可能となる。また、タブ部37と開口40での橈骨バンドブレースの底面との相互作用は図5で分かる。すなわち、タブの上面は開口40に隣接するバンドブレースの底面に着座する。これによって、ラッチ部は開口40の壁面を乗り上げることがなく、ラッチの取り外しができなくなる。
再度、図1および図2Aを参照すると、本デバイスは、矢印66に示された、バンドの範囲すなわち許容される移動範囲に沿って摺動可能な橈骨バンドバブルアセンブリを有する。その移動の範囲は、図示の実施形態では、位置60から位置62まで、バンドのトップから下側部分まで延在しているスロット56,58で定まる。バブルアセンブリは、当該スロットにより与えられる範囲に沿って、所望の位置へ移動させることができる。バンドの内側において、バブルアセンブリは膨張可能なバブル64を有する。このバブル64は、コネクタ67でチューブ65を介して圧搾空気が満たされる。バブルを膨らませたり縮ませたりするために、コネクタ67には膨張源を接続することができる。コネクタ67は好適にはルアーロックを有する。望むならば、バブルの膨張/収縮を可能とするためにバルブ(図示せず)を設けてもよく、膨張圧力または収縮吸引がないときにはバブルの膨張状態が維持される。使用時には、コネクタ67にシリンジを取り付けて、バブル64の所望量の膨張を可能とする。シリンジを挿入することによりバルブを作動させ、バブルを膨張または収縮させることができる。シリンジを抜き取ることにより、バルブが閉鎖され、所望の圧力が維持される。膨張したバブルによって、矢印158の方向へ圧力が印加される。
ここで、橈骨バンドバブルアセンブリ54の分解図である図6を参照すると、この橈骨バンドバブルアセンブリ54は上から下へ向かって垂直の順に、頂部バブルブレース68、底部バブルブレース70、アコーデオンバブルを備える。アコーデオンバブルは、頂部層72、中間層74,76および底部層78を有する。これらの中間層は、膨張時に、空気を通過させる開放中央部80,82を有する。頂部層72および底部層78は、バブルの閉鎖された頂部および底部の封止部(seals)を定める。底部バブルブレース70は、ほぼ長方形状の中央開口84を有するとともに、上方へ延びた端部部材86,88を有する。端部部材86,88は、当該端部部材の垂直高さの途中辺りで外方へ延びたタブ部材90を有する。端部部材には中央上方突出タブ92が定められている。頂部バブルブレース68は、タブ92を受容する対応スロット94と、当該ブレースの底面に下方に向いたタブ部材96とを有する。これにより、タブ92はスロット94に嵌合するとともに、タブ90,96は互いに係合し、デバイスの組み立て時に頂部バブルブレースおよび底部バブルブレースをしっかりと固定する。一旦、このように組み立てられると、一緒に係合した部品は永久に一緒に固定されたままとなる。開口84は観察窓を提供し、患者に対向する側に、僅かな凹み85(図10,図11に表れている)を有する。これにより、バブルアセンブリをスライドさせる際、患者の皮膚が挟み込まれることがない。バブルの底部78は、何らの縫い目線や隆起線がなく、患者の皮膚に対してなめらかな接触表面を提供し、よって、隆起線がある場合に生じるであろう皮膚への刺激やマーキングが生じることがない。図6において、バブル各部はバブルが膨張する際に所定の位置にある。
図7は、橈骨圧迫バンドの部分斜視図であり、図7のライン8−8に沿った断面図である図8とともに、頂部バブルブレース68と底部バブルブレース70の相互関係および係合をさらに説明するためのものである。図示の明確化のためバブルは除去してある。底部ブレースのタブ90は角度付けられた表面を有し、頂部ブレースのタブ96も同様の角度付けられた表面を有する。その結果、これらの2つのブレース部品が矢印98の方向へ互いに向けて押圧されたとき、2つの角度付けられた表面は互いに乗り上げ、頂部ブレースが変形する結果としてタブ96が外方へ動く。これにより、頂部ブレースの上方へ向いた表面100が底部ブレースの下方へ向いた表面102と係合することが可能となり、両ブレース部分が効果的に連結される。上方突出端部部材86,88はスロット56,58を貫通して上方へ突出し、タブ96は当該スロットを貫通して下方へ突出する。これにより、組み立てられたバブルブレースはスロット56,58の範囲に沿ってスライドすることができ、その結果、バンドの使用時にバブルを所望の位置に位置決めすることができる。上方突出端部部材86,88およびスロットは、スロットとの相互作用により、例えば移動圧力が斜めに印加された場合にバブルブレースが留まるのを防止するよう構成されている。このことは、上方突出端部部材の十分に長いレール状構成によって達成されるが、スロット56,58と相互作用する4ピンシステム(各サイドに離間した2本のピン)を有することによっても達成される。
部分的に組み立てられたバブルアセンブリの分解図である図9と、図9のライン10−10に沿った、完全に組み立てられたバブルアセンブリの断面図である図10を参照すると、本デバイスの製造時に、バブル部品70,72,74,76,78は高周波溶接(RF welding)によって互いに接合される。第1の中間層74,76は一方で継ぎ目(joint)104に固定され、他方で開口80,82の範囲に沿って固定される。管65は層72と層74の間に適切に挿入され、これらの2層の周辺部が継ぎ目106で固定される。層72,74のエッジ部に追加タブ部77,79を設け、これにより、バブル内への入り口点で管65を固定するための付加的な面を設けることができる。底部層78の周辺は継ぎ目108で層76の周辺に固定され、これにより、膨張管付きの組み立てられたバブルが提供される。頂部バブル層72のドーム型の上側部分は底部バブルブレース70の開口84内へ移動され、継ぎ目110で周辺部73に沿ってバブルが固定される。開口84のサイズは、バブルの頂部ドーム部分がここに適合するような大きさである。
バブルの製造工程は、組み立て工程のバブルの分解図である図26を参照することにより理解されよう。複数のバブル層(bubble layers)は、バブルの形状が予めシートに熱成形されたシート状の材料で提供される。好適な実施形態では、各バブル部は同一の凹形状を有するように形成される。層74,76は、バブルがぴったりと重なって整列するように互いに重畳され、開口148を有する、テフロン(商標)シートのようなポリテトラフルオロエチレン(PTFE)シート146が2つの層74,76の間に配置される。その後、所望のバブル周辺輪郭の形状で熱溶着が行われる。このようにして、層74と層76の間に継ぎ目104が形成され、次いで、溶接により連結された層74,76に開口を型抜き(ダイカッティング)することにより開口80,82が形成される。次に、層74のバブル形状組成物を層74の凹状バブル壁面の頂部に重ねることにより、層72を層74の頂部へ位置決めし、ルアーロック67に接続される管65をその端部が形成済みのバブル空間内に包含されるように層72,74間に配置する。層72,74の周辺部すなわち溶接部154は、バブルの周辺形状の輪郭において溶接され、継ぎ目106を形成するとともに、バブルの管を固定する。層78は、層76のバブル形状に層78のバブル形状をぴったりと重ね合わせることにより、層76の下側に配置される。層76と層78の間の継ぎ目108すなわち溶接部156は、再度、最終的な所望のバブル形状の周辺形状で形成することができる。溶着を適切に行うためにポリテトラフルオロエチレン(PTFE)シート146が利用される。すなわち、当該工程において、層74,76の周辺部が互いに溶着する(これは使用時にバブルが適正に膨張するのを妨げる)のを防止する。PTFEシートは、その孔部からPTFEシートの外側エッジまで形成されたスリット150を有する。これにより、バブルが完全に形成された後、PTFEシートを引っ張り出すことができる。その際、このスリットにより、シートをバブル周りから取り外すことが可能となる。特定の実施形態ではPTFEシートを示したが、他の材料を当該シートとして利用可能である。例えば、金属、その他、層74,76の周辺部の意図しない溶着から保護することができる任意の材料が利用可能である。図面では最終的なバブルの形状の個別のユニットとして示したが、複数のバブル層は典型的には、製造工程において予め成形された複数のシート状の材料として提供され、それらが一緒に溶着された後、バブルの周辺が4層のシートの積層体(スタック)から型抜きされて、所望の寸法のバブルが得られる。図26には例示のために単一のバブルを示したが、生産時には、一度に複数の、例えば、4つまたは5つ以上のバブルを、個々のバブルの構成に対応する個別の開口148を有するPTFEシートの対応する構成で1つのシート状材料に離間して形成してもよい。バブルが位置するPTFEホール148は、当該ホールからPTFEシートの外側エッジまでの対応するスリット150を有する。独立したバブルへの型抜きがなされた後、そのバブルを、溶着または接着の利用により、底部バブルブレース70に接着させてもよい。複数のバブル層は合体してぴったりと重ね合わされることにより、膨張していないバブルは、収縮したときに患者の皮膚から実質的に引き離されるべく、図18に示すようにそれらの層が引き込まれて静止形状を呈する。バブルの形成に使用する好適な材料はPVCまたはポリウレタンを含む。
管65は、膨張時に、下側バブル面の上に挿入されるので、当該管は患者の皮膚の表面より上に持ち上げられる。この代わりに、この管はバブルブレース68またはスロット56もしくは58を通過することができる。
図11は、図1のライン11−11に沿った断面図であり、バンドブレースに装着された、完全に組み立てられたバブルアセンブリを、完全に膨張した構成のバブルとともに示している。図18を参照すると、収縮時のバブルの形態が観察しうる。ここに、バブルの種々の層は互いに重なり合って、バブルが自身中に収縮することを可能とし、その結果、バブルの皮膚側の層78は患者の皮膚および血餅から引き離される。また、この構成により、患者に対して先鋭なエッジが押しつけられることがないことが保証される。
図12および図13は2つの膨張モードのバブルを示している(説明のためにバンドは除去されている)。すなわち、バブル層78は拡張しているが、実質的に他の層は外方へ拡張していない部分膨張モード(図12)と、完全膨張モード(図13)を示している。図18は、完全収縮状態のバブルを示した部分斜視断面図である。このバブルは、上方へ、底部バブルブレース70に定められた開口84の中に完全に陥没している。この完全収縮モードでは、バブルの中心部分は、開口84内への陥没により、患者の体から引き離される。バブルの種々の層72,74,76,78は、ネスト状に合体して着座し、それにより、収縮時に、患者との接触から最大限に引き離される。
図2Bは、図1のライン2B−2Bに沿った、バブルが収縮した状態の図2Aの橈骨圧迫バンドの断面側面図であり、さらに、開口84内へのバブルの後退を示している。
図14および図15は、バンドブレースに沿ったバブルアセンブリの動きを示している。ここに、バブルアセンブリは、矢印112の方向へブレースに沿って上方へ移動している。
図16は、バブルアセンブリが装着された橈骨バンドブレースの斜視図であり、オプションの橈骨バンドパッド114(図2Bにも見える)を示している。この橈骨バンドパッド114は橈骨バンドブレースの内側部分に搭載することができ、患者への付加的な快適性とバンドに対する安定性を提供する。このパッドは、例えば発泡体、または、シリコーン、もしくはより好ましくは、例えば3Aショア硬さを有する低デュロメータTPEで構成してもよい。これは、ゼリーのような感触を与え、また、患者の腕の毛を引っ張ることなく腕を把持することができる。パッド114は、患者の腕に対して、矢印160の方向へ圧力を印加することを支援する。
図17は、バブルアセンブリが装着された橈骨バンドブレースの斜視図であり、オプションの位置決めバブル116を示している。この位置決めバブル116は、患者の手首上での位置調整を支援するために膨張可能であり、異なる手首のサイズおよび形状を収容するのに役立ち得る。
代替構成として、複数のバブルと、1または複数のバルブを採用し、これによりどのバブルを膨張させるかを選択可能とすることにより、種々の圧力の適用を選択することができる。
頂部バブルブレース、バブル層および橈骨バンドブレース(少なくともバブルアセンブリがスライド可能な領域において)は、好適には透き通ったまたは透明な材料で形成され、これにより、この材料を通して患者の腕を遮るものなく見通すことができる。この材料は、透明もしくは半透明、または、正確な位置決めのために、患者の腕の部位の十分な細部が当該層を通して見ることができる限り不透明であってもよい。これによって、医療関係者がバンドを患者の腕の所望の箇所に正確に位置決めすることを可能とし、その結果、膨張したバブルからの圧力が適切な箇所に印加される。図示の構成では、4層の材料のみ、すなわち、頂部バブルブレース68、橈骨バンドブレース12、頂部バブル層72および底部バブルブレース78、を透視することが必要とされる。この個数は、例えば、バンドブレース12の中央に切り欠き観察領域を設けることにより、および/または、頂部バブルブレース68に切り欠き観察領域を設けることにより、低減可能である。頂部バブルブレースは、自身に定められたインジケータライン(指標線)69を有してもよく、これにより、所望の圧力点へのバブルの位置合わせを支援する。この代わりに、インジケータラインはバブル自身上に、例えば、バブルの底部層上に存在してもよい。医療関係者はこのインジケータラインを用いて、負傷箇所にバブルを位置決めすることができる。インジケータラインは特定の色、例えば、緑色であってもよい。この代わりに、底部バブル部分78がそのようなライン69’(図19に表れている)を有してもよい。種々の層が透明または半透明であるので、このラインは患者の上に位置決めされたとき、バンドの頂部表面からはっきりと見ることができる。これらのバブル層およびバブル領域内のバンドにも、望むならば、色を付すことができる。
図19は、バブルアセンブリを所定位置に固定する手法を説明するための部分背面図である。この構成において、バンド状の鋸歯118がバンド12の内面上に設けられ、対応する突起120(図6に示されている)が底部バブルブレース70の対応面上に設けられている。バブルの膨張時に、バブルと患者の腕との相互作用により、突起120が鋸歯118に係合し、これによりバブルがそれ以上スライドすることに抵抗して、バブルの位置が維持される。鋸歯なしにバブルを固定するための他の手法は図11を参照することにより理解されよう。この図において、バブルの膨張時に、上側バブル部分72が膨張することにより、バブル部分72の上側表面71がバンド12の中央部分13の内面を押圧し、バブルとバンドの摩擦係合により、意図しない動きをしないように十分にバブルアセンブリを固定する。
他の実施形態において、止血ゲルまたは冷却剤を含む他のバブルアセンブリの図20に示すように、底部バブル層にある容器(receptacle)122内に止血ゲル123を設けることができる。このゲル容器上に無菌封止層124を設けてもよい。無菌封止層124はその後、患者にこのバンドを装着する直前に取り外すことにより、容器122の背部に作用する膨張したバブルにより
付与される圧力によって開口126経由でゲルを投与することが可能となる。
さらに他の実施形態において、容器122は、動脈を後退させることを支援する冷却を行うための冷却素子を含むことができる。その場合、本デバイスは、使用前に、冷蔵庫または冷凍庫内に保管してもよい。冷却素子と止血ゲルとを組み合わせてもよい。
図27Aから図27Dは、層124を除去する方法を示している。すなわち、層124は当初、ゲル123を被覆し、折り返し部分を有し、端部121から矢印125の方向へ引っ張られる。引っ張られる部分から遠位の層124の端部は反転し、ゲルから剥がされ始める。この層がさらに引っ張られると(図27B、図27C)、より多くのゲルが露出され、ついには(図27D)、層124は完全に引き離されて、ゲル全体が露出する。
図28は本開示によるデュアル橈骨・尺骨圧迫バンドの斜視図であり、図29は図28のデュアル橈骨・尺骨圧迫バンドの側面図である。橈骨/尺骨バンドアセンブリ10’は上述した橈骨バンドデバイスの構成および動作に幾分対応しており、多くの対応する特徴、すなわち、ほぼU字状および幅を有するバンドブレース12’を備える。このバンドブレース12’は、患者の手首周りに嵌るよう構成され、橈骨バンドブレースの開放された中心部分に手首が受け入れられる。このバンドブレースには、U字形状の両脚部が互いに完全な平行とならないように若干の負荷が掛けられている。特定の実施形態では、バンドブレースは、異なるサイズの患者手首に適用するように異なるサイズで生産することができる。上述した橈骨バンドと同様に、このバンドは好適には透明であり、それにより容易に透視され、例えば透明ABSで構成することができる。このバンドには望むならば色を付すことができる。剛性が問題とならないならば、アクリルを利用することができる。異なるサイズには淡い色濃淡を付加することができる。すなわち、各サイズには異なる色を与え、これによって当該バンドがどのサイズであるかを即座に特定することが可能となる。バンドは実質的に剛性であるが或る程度の可撓性を有し、その結果、ストラップが締め付けられる際にはU字状の脚部が互いの方向へ幾分移動し、患者の手首上での適合の緩みを吸収する。バンドの構成に使用する好適な材料の例としては、PVC、ABS、ポリウレタン、またはこれらの混合物が挙げられる。
ストラップアセンブリ20’は、好適には、上側バックル22’および下側バックル24’によりバンドブレースの端部に繋がる。上側バックル22’および下側バックル24’は、バンドブレースのU字形状の両端において、バンドブレースに取り外し可能に繋がる。ストラップ部材26’は両バックルに受容される。すなわち、実質的に永久に、かつ柔軟に一方のバックル(例えば下側のバックル24’)に取り付けられるとともに、上側のバックル22’に取り外し可能に通して巻き付けられる。面ファスナー28’は、ストラップ部材上に設けられ、ストラップの張力の強さを調節して所望の張力でストラップを固定することを可能とするとともに、患者の手首に対して取り外し可能にバンドを固定可能とする。バンドパッド114’は、橈骨バンドブレースの内側部分に搭載することができ、患者への付加的な快適性とバンドに対する安定性を提供するとともに、患者の腕に対する圧力の印加を支援する。
デバイス10’は、橈骨バンドバブルアセンブリ64’と尺骨バンドバブルアセンブリ170とを有し、これらのバブルアセンブリはバンドの特定の範囲に沿ってスライド可能に移動することができる。バンドの特定の範囲は、本実施形態における位置から、バンドの頂部から下側部分まで延在しているスロットによって定まる。これらのバブルアセンブリは、スロットにより提供される範囲に沿って所望の位置、好適には、橈骨動脈および尺骨動脈の上に、あるいは、これらの動脈にアクセスさせる穿刺部位へ移動させることができる。バンドの内側において、バブルアセンブリは、上述したバブル64に対応する構成の膨張可能なバブル64’および170を備えている。これらのバブルは、コネクタ67,174でチューブ65’および172を介して圧搾空気が満たされる。それぞれのバブルを膨らませたり縮ませたりするために、コネクタ67,174には膨張源を接続することができる。コネクタ67’,174は好適にはルアーロックを有する。望むならば、バブルの膨張/収縮を可能としつつ、膨張圧力または収縮吸引がないときにはバブルの膨張状態を維持するために、バルブ(図示せず)を設けてもよい。使用時には、コネクタ67’および/または174にシリンジを取り付けて、バブル64’または170の所望量の膨張を可能とすることができる。シリンジを挿入することによりバルブを作動させ、それらのバブルを膨張または収縮させることができる。シリンジを抜き取ることにより、バルブが閉鎖され、所望の圧力が維持される。これらのバブルは、説明したように別々に膨張されるように構成してもよいし、望むならば一緒に膨張されるように構成してもよい。
単一バージョンであれ、デュアルバージョンであれ、患者の腕に直接接触するバブル部分の形状は、異なる圧力印加の形態によって変化させてもよい。ストラップが装着されていない単一バブルバンドの側面図である図21から図25を考慮すると、バブルは例えば、よりフラットな接触面のための四角形状バブル126(図21)、より狭い接触面を提供する三角形状バブル130(図22)、より広い接触領域136を提供するための一方が長い変形四角形状134(図23)、より広くより湾曲した接触形態を提供する湾曲側部形状138(図24)、さらに湾曲した接触面形態144を提供する角丸長方形状142、を有することができる。患者の腕に対する所望の接触圧力形態を提供するために、他の形状を用いてよいことは勿論である。バブルの種々の形状は、バブルの軸に沿った手首部位への目標とする圧力印加を可能とし、バブルの構成に応じて、直線状、楕円状、長方形状、その他の形状の圧力印加形態でありうる。
より長い切開部が患者に形成された場合の用途として、腕の長さの方向に沿ったより長い長さを有するバブルを提供可能である。その場合の圧力はより長い長さに亘って印加される。
本デバイスの使用の際、バンド部分は患者の手首の上でスライドされ、ストラップ部分が所定の位置にスナップ結合する。1または複数のバブルは、1または複数のカテーテルの1または複数の挿入部位に亘っておおよその位置決めがなされ、ストラップが締め付けられる。1本のシリンジがひとつのバブルのルアーロックに取り付けられる(あるいは、デュアルバブルバージョンでは1対のシリンジが用いられてもよいし、同じ膨張源を同時に使用するためにデュアルバブルが接続されてもよい)。1または複数のバブルアセンブリは、望むならば、オプションの案内マークを用いて、最適な位置にスライドされ、バブルが膨らませられ、意図しない移動をしないようにスライドがロック(固定)される。この固定動作は、バブルを膨張させることによりバブルの一部分がブレースを押圧することによって達成することができる。個々のカテーテルは除去される。もし、即座に出血が始まったら、バブルをさらに膨張させる。出血が見られない場合、出血がまさに始まる点まで圧力が解放され、2ccの空気(または他の流体)が追加され、ルアーロックからシリンジが取り外され、さらに、医療関係者によって決まる30分から60分の間の時間後に、5分毎にバブルから2ccが抜き取られる。止血が達成されたと判断されたら、バブルは収縮され、当該部位からスライドして離れる。従来の解決策において直接的に上方へ引っ張り上げるのと異なり、バブルが側方に移動することにより動脈上の血餅シールを破り去るおそれが軽減される。
開示されたバンドは従来の解決策に対して幾多の利点を有する。腕へのバンドの取り付けと、部位へのバブルの最終的な位置決めとは別のことである。スライド可能なバブルアセンブリは最大効果でバブルの高精度な位置決めを可能とする。バブルは典型的には従来技術のデバイスより小さく、圧力のピンポイントでの集中が可能とする。膨張したバブルにより印加される圧力は図2Aの矢印158で示されるような軸方向からずれて、動脈を直接的に患者の骨に押圧する。これは、単に、骨に対して垂直でないかもしれない方向に動脈を押圧するのではない。(その場合にはより非効果的となるであろう。)本開示によれば、圧力が印加される角度は変更されうる。部位を透視する表面の個数は従来の解決策に比べて低減される。収縮時に、バブルは自分自身の中へ後退し、皮膚に対して凹部を形成し、これにより、バブルが当該皮膚と非接触状態に保たれる。従来のデバイスと異なり、バンドとバブルの位置は、バブルの膨張時にほとんど回転しない。本デバイスは、患者の手首に対して、側部から手首にバンドを滑り込ませることにより容易に装着され、次いで、ストラップが取り付けられて、締め付けられることにより、当該バンドを患者に固定することができる。患者の手首は、バンドを装着するために持ち上げられる必要はない。従来のデバイスは、ほとんど止血帯のように作用して、患者の手首全体を締め付けがちであったが、本デバイスのバンドの比較的剛性の材料はその代わりに、ヒンジのように動作する。これにより、手首全体に圧力が印加されるのでなく、バブルによって必要とされる特定の圧力印加を可能とする。これは、橈骨バンドが利用できないときになされるような、利用関係者の指により印加される圧力を模擬する。以上に説明した構成のバブルは好適には10 psi(pounds per square inch)にまで膨張可能であり、これは充分以上である。上述した膨張媒体は空気であるが、バブルを膨張させるために、流体または他の気体を用いてもよい。バブルには低速漏れ機能を持たせることができる。これにより、バブルは、介入なくして自分自身で時間とともにゆっくりと収縮し、その結果、止血を可能とする十分な時間の経過後に、バブル圧力が解放される。バブルの皮膚接触面には、当該機能を支援するための薬剤または他の物質を付与することができる。
本デバイスの上述した用途は橈骨/尺骨動脈処理に関するものであるが、他の用途、例えば、透析処置における出血の阻止にも利用可能である。
以上、本技術の複数の好適な実施形態について示し、説明したが、より広い観点から逸脱することなく多くの変形、変更がなし得ることは当業者には明らかであろう。したがって、付属の特許請求の範囲はそのようなすべての変形、変更が本技術の真の精神および範囲を包含するよう意図されている。

Claims (29)

  1. 止血装置であって、
    前記止血装置を患者に固定するための取り付け装置と、
    前記取り付け装置の固定とは独立に、或る部位に対して位置決めするための位置決め可能な圧力印加装置と
    を備えた止血装置。
  2. 前記取り付け装置は患者の手首に固定されるよう構成されたバンドを備える請求項1に記載の止血装置。
  3. 前記取り付け装置は実質的に剛性である請求項2に記載の止血装置。
  4. 前記取り付け装置は、患者の手首に印加される圧力を維持するために実質的に剛性であるバンドを備える請求項2に記載の止血装置。
  5. 前記位置決め可能な圧力印加装置は、膨張時に患者を押圧するように構成された膨張可能部材を備えた請求項1に記載の止血装置。
  6. 前記圧力部材は、膨張時に前記膨張可能部材が押圧する患者の部位を見ることを可能とする、実質的に透明な観察部を有する請求項5に記載の止血装置。
  7. 前記位置決め可能な圧力印加装置は、その位置決めのために、前記取り付け装置の一部分に沿ってスライドする請求項1に記載の止血装置。
  8. 前記膨張可能部材は、収縮時に、陥没して患者から後退する請求項5に記載の止血装置。
  9. 前記圧力印加装置は、物質を保持するための容器をさらに備え、前記物質は前記圧力印加装置により与えられた圧力により患者に投与される請求項1に記載の止血装置。
  10. 前記物質は止血物質を含む請求項9に記載の止血装置。
  11. 前記容器は除去可能な無菌封止層を有する請求項9に記載の止血装置。
  12. 前記位置決め可能な圧力印加装置は第1および第2の圧力印加装置を有する請求項1に記載の止血装置。
  13. 前記第1および第2の圧力印加装置は、それぞれ、橈骨穿刺部位および尺骨穿刺部位を押圧するためのものである請求項12に記載の止血装置。
  14. 止血圧力バブルを形成する方法であって、
    4つのバブル層を重ね合わせる工程と、
    気密バブル部材を構成するために前記4つのバブル層を合体して封止する工程と
    を備えた方法。
  15. 前記重ね合わされたバブル層のうちの2つの最中央層の中央部分は開口を有し、前記封止する工程は、前記2つの中央層の開口の内側周辺部を合体して封止する工程を含む請求項14に記載の方法。
  16. 前記内側周辺部を封止した後、2つの最頂部層の外側周辺部を一体に封止する工程と、2つの最底部層の外側周辺部を合体して封止する工程を含む請求項15に記載の方法。
  17. 前記2つの最頂部層および2つの最底部層を封止する工程が実行される際、前記2つの中央層の周辺部を互いに封止することを防止するために前記2つの中央層の間に保護層を設ける工程を含む請求項16に記載の方法。
  18. 前記バブル部材に対して、その膨張および収縮を可能とするために膨張管を封止する工程を含む請求項16に記載の方法。
  19. 前記バブル層は凹部形状を有し、前記重ね合わせる工程は前記凹部を同一の方向に一緒に重ね合わせる工程を含む請求項14に記載の方法。
  20. 患者の手首に取り付けられるように構成された手首係合部と、
    前記手首係合部の一部に沿ってスライドして圧力バブル部材を所望の圧力印加箇所に位置決めするように構成された位置決め可能な圧力バブル部材と
    を備えた止血手首バンド。
  21. 前記圧力バブル部材は、前記圧力バブル部材を通して圧力印加部位を見ることを可能とする実質的に透明な観察部を有する請求項20に記載の止血手首バンド。
  22. 前記手首係合部は実質的に剛性である請求項20に記載の止血手首バンド。
  23. 所望の箇所に位置決めされたとき、前記位置決め可能な圧力バブルを所定箇所に実質的にロックするためのロック装置をさらに備える請求項20に記載の止血手首バンド。
  24. 前記圧力バブルの膨張/収縮を可能とする膨張部材をさらに備える請求項20に記載の止血手首バンド。
  25. 前記膨張部材は、圧力源に接続するためのルアーロック取り付け部品を備える請求項24に記載の止血手首バンド。
  26. 前記圧力バブルは、物質を保持するための容器をさらに備え、前記物質は前記圧力バブルにより与えられた圧力により患者に投与される請求項20に記載の止血手首バンド。
  27. 前記物質は止血物質を有する請求項26に記載の止血手首バンド。
  28. 前記容器は、使用時まで前記容器を汚染から封止するための除去可能な無菌封止層を有する請求項26に記載の止血手首バンド。
  29. 前記手首係合部の一部に沿ってスライドするよう構成された第2の位置決め可能な圧力バブル部材をさらに備え、前記第2の圧力バブル部材を第2の所望の圧力印加箇所に位置決めする請求項20に記載の止血手首バンド。
JP2018550418A 2016-03-25 2017-03-06 橈骨および尺骨圧迫バンド Active JP6941114B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201662313591P 2016-03-25 2016-03-25
US62/313,591 2016-03-25
US15/255,017 2016-09-01
US15/255,017 US10588638B2 (en) 2016-03-25 2016-09-01 Radial compression band
PCT/US2017/020992 WO2017165108A1 (en) 2016-03-25 2017-03-06 Radial and ulnar compression band

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019515711A true JP2019515711A (ja) 2019-06-13
JP2019515711A5 JP2019515711A5 (ja) 2021-08-19
JP6941114B2 JP6941114B2 (ja) 2021-09-29

Family

ID=70804217

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018550418A Active JP6941114B2 (ja) 2016-03-25 2017-03-06 橈骨および尺骨圧迫バンド

Country Status (9)

Country Link
US (1) US11432824B2 (ja)
EP (1) EP3432809B1 (ja)
JP (1) JP6941114B2 (ja)
KR (1) KR102359636B1 (ja)
CN (1) CN109069163B (ja)
AU (1) AU2017237806B2 (ja)
CA (1) CA3015366A1 (ja)
MX (1) MX2018010409A (ja)
WO (1) WO2017165108A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023053883A1 (ja) * 2021-09-28 2023-04-06 テルモ株式会社 圧迫デバイス及び圧迫位置調整方法

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2017299466B2 (en) 2016-07-18 2022-07-14 Merit Medical Systems, Inc. Inflatable radial artery compression device
EP3763300B1 (en) * 2018-03-30 2023-11-22 TERUMO Kabushiki Kaisha Hemostatic tool
JP7168338B2 (ja) * 2018-03-30 2022-11-09 テルモ株式会社 止血器具
EP3773257A4 (en) 2018-04-11 2021-12-22 Merit Medical Systems, Inc. INFLATABLE COMPRESSION DEVICE
US11446040B2 (en) * 2018-08-06 2022-09-20 Medtronic Vascular, Inc. Ulnar compression device
US20220096097A1 (en) * 2019-03-01 2022-03-31 Terumo Kabushiki Kaisha Hemostasis devices with folded balloon assemblies
WO2020180731A1 (en) 2019-03-01 2020-09-10 Terumo Medical Corporation Methods of constructing hemostasis devices with folded balloon assemblies
US20200289129A1 (en) * 2019-03-14 2020-09-17 Medtronic Vascular, Inc. Tissue compression device
MX2021013778A (es) 2019-06-06 2022-04-29 Les Entreprises Nanostent Inc Metodo y aparato para compresion ajustable y simultanea de multiples vasos sanguineos.
US11364053B2 (en) 2019-06-14 2022-06-21 Terumo Medical Corporation Tibiopedal vascular closure band
US20210052430A1 (en) * 2019-08-22 2021-02-25 Paula Riley Apparatus for hands free application of compression to a wound site
US11730487B2 (en) * 2019-08-29 2023-08-22 Mohammad Reza Rajebi Vascular hemostasis system
CN116113373A (zh) * 2020-08-13 2023-05-12 美国医疗设备有限公司 具有束紧腕带的可充气桡动脉压迫装置和使用方法
CN112401965A (zh) * 2020-12-04 2021-02-26 吉林大学第一医院 一种icu急诊护理用内出血患者快速止血结构
CN114569188B (zh) * 2022-03-10 2023-07-25 郑州大学第一附属医院 一种用于辅助进行血液净化的护理装置
KR102583912B1 (ko) 2022-10-13 2023-09-27 주식회사 에어스메디컬 신체 부위를 압박하기 위한 장치
CN115813481B (zh) * 2023-02-15 2023-05-16 中南大学湘雅医院 一种心血管介入穿刺辅助装置
KR102649811B1 (ko) 2023-12-18 2024-03-20 이정현 지혈 부위의 이탈 감지가 가능한 압박 지혈 밴드 장치

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0871077A (ja) * 1994-09-05 1996-03-19 Nippon Zeon Co Ltd 圧迫止血装置
JP2005218593A (ja) * 2004-02-05 2005-08-18 Terumo Corp 止血器具
US20150018869A1 (en) * 2013-07-12 2015-01-15 Semler Technologies, Inc. Apparatus and Method of Use for an Adjustable Radial and Ulnar Compression Wristband
JP2015066032A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 テルモ株式会社 止血用バンド
WO2015060967A1 (en) * 2013-10-25 2015-04-30 Medtronic Vascular Inc. Tissue compression device with multi-chamber bladder
US20150327870A1 (en) * 2014-05-15 2015-11-19 Abbott Cardiovascular Systems, Inc. Methods, systems, and devices for applying target force to a radial access puncture site
WO2017039005A1 (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 テルモ株式会社 止血器具

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4224945A (en) * 1978-08-30 1980-09-30 Jonathan Cohen Inflatable expansible surgical pressure dressing
US5709647A (en) * 1995-08-01 1998-01-20 Ferberdent International Inc. Acupressure device
US5728120A (en) * 1996-05-06 1998-03-17 Shani; Jacob Wrist clamp for arterial compression
WO1998046144A1 (en) * 1997-04-14 1998-10-22 Advanced Closure Systems, Inc. Feedback controlled disposable hemostasis device
SE9701935D0 (sv) 1997-05-23 1997-05-23 Radi Medical Systems Medical device
US5916209A (en) 1997-12-24 1999-06-29 Mick; Matthew J. Coronary catheters for use in a transradial catheterization
WO1999043276A1 (en) * 1998-02-27 1999-09-02 Single Charles H Male urinary incontinence control device
DE19902036C1 (de) 1999-01-20 2000-03-16 Storz Karl Gmbh & Co Kg Vorrichtung zum Halten einer Trokarkülse in unterschiedlichen räumlichen Ausrichtungen
DE60138757D1 (de) * 2001-09-20 2009-07-02 Radi Medical Systems Einstellbare Druckvorrichtung für die Arterie radialis
US8936588B2 (en) 2001-09-21 2015-01-20 Fred Herz Patents, LLC Device and method for prevention and treatment of deep venous thrombosis
ES2375464T3 (es) 2002-07-15 2012-03-01 Terumo Kabushiki Kaisha Dispositivo hemost�?tico con globo hinchable.
CN201029906Y (zh) * 2007-04-25 2008-03-05 河北医科大学第二医院 桡动脉止血器
ES2465041T3 (es) 2009-07-31 2014-06-05 Perouse Medical Dispositivo hemostático por compresión
US8784844B2 (en) 2009-09-30 2014-07-22 Lonza Ltd. Arabinogalactan for enhancing the adaptive immune response
US20140012120A1 (en) * 2012-03-06 2014-01-09 Accumed Radial Systems, Llc Hemostasis sensor and method of use thereof
US20130310628A1 (en) * 2012-05-15 2013-11-21 Ernest C. Chisena Orthopaedic device and method of use for treating bone fractures
USD705429S1 (en) 2012-08-29 2014-05-20 Merit Medical Systems, Inc. Medical compression bandage
USD705428S1 (en) 2012-08-29 2014-05-20 Merit Medical Systems, Inc. Medical compression bandage
US9463026B2 (en) * 2012-11-21 2016-10-11 Medical Ingenuities, LLC Radial compression hemostasis band with Doppler confirming vascular patency
JP2015083778A (ja) 2013-10-25 2015-04-30 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関の制御装置
WO2015122233A1 (ja) 2014-02-17 2015-08-20 テルモ株式会社 止血器具
JP6776245B2 (ja) * 2015-01-09 2020-10-28 トリコル バイオメディカル, インコーポレイテッド 経皮的脈管傷害治療システムおよび方法
CN205054331U (zh) * 2015-10-14 2016-03-02 杭州山友医疗器械有限公司 一种动脉压迫止血器

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0871077A (ja) * 1994-09-05 1996-03-19 Nippon Zeon Co Ltd 圧迫止血装置
JP2005218593A (ja) * 2004-02-05 2005-08-18 Terumo Corp 止血器具
US20150018869A1 (en) * 2013-07-12 2015-01-15 Semler Technologies, Inc. Apparatus and Method of Use for an Adjustable Radial and Ulnar Compression Wristband
JP2015066032A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 テルモ株式会社 止血用バンド
WO2015060967A1 (en) * 2013-10-25 2015-04-30 Medtronic Vascular Inc. Tissue compression device with multi-chamber bladder
US20150327870A1 (en) * 2014-05-15 2015-11-19 Abbott Cardiovascular Systems, Inc. Methods, systems, and devices for applying target force to a radial access puncture site
WO2017039005A1 (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 テルモ株式会社 止血器具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023053883A1 (ja) * 2021-09-28 2023-04-06 テルモ株式会社 圧迫デバイス及び圧迫位置調整方法

Also Published As

Publication number Publication date
MX2018010409A (es) 2019-03-06
WO2017165108A1 (en) 2017-09-28
KR20180126484A (ko) 2018-11-27
CA3015366A1 (en) 2017-09-28
EP3432809B1 (en) 2022-02-16
AU2017237806B2 (en) 2021-09-23
JP6941114B2 (ja) 2021-09-29
CN109069163B (zh) 2022-10-11
US11432824B2 (en) 2022-09-06
EP3432809A4 (en) 2019-10-30
US20190167273A1 (en) 2019-06-06
CN109069163A (zh) 2018-12-21
KR102359636B1 (ko) 2022-02-09
EP3432809A1 (en) 2019-01-30
AU2017237806A1 (en) 2018-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6941114B2 (ja) 橈骨および尺骨圧迫バンド
US10588638B2 (en) Radial compression band
US11439408B2 (en) Hemostatic device
CN112218590A (zh) 压迫设备及压迫方法
KR20210025674A (ko) 흡입 폐쇄 장치 및 방법
JP3031486U (ja) 止血器
JP2024049569A (ja) 止血器具
AU2007201004B2 (en) Device and method for compressing wounds

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210203

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210702

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20210702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210803

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210903

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6941114

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150