JP2019509446A - 特に外部因子による汚染に関する、向上されたシーリングデバイス - Google Patents

特に外部因子による汚染に関する、向上されたシーリングデバイス Download PDF

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Abstract

本発明の主題は、回転シャフトのためのシーリングデバイス(1)であって、通路に固定して取り付けられたシールを備え、この通路を通して前記シャフトが通っており、シールされたバリアを設けており、一方では、外部の軸方向フランジ(6)と径方向フランジ(6’)とを有するベアリングリングで構成され、他方では、ベアリングリングに取り付けられ、軸方向フランジ(6)を囲み、シールされることになる回転シャフト(2)に対してスライドするような方式で支持されているシーリングリップ(8)で終端するように、外側に面する径方向フランジ(6’)のその面に沿って内側に延びるシーリングワッシャ(7)で構成され、前記シーリングデバイス(1)が、外部の汚染物質、特に、塵、水、または泥のタイプの汚染物質に対する保護を提供する保護手段(9)をも備えている、シーリングデバイス(1)である。シーリングデバイス(1)は、保護手段(9)が、回転シャフト(2)に固定され、シール(3)の外側に配置され、径方向フランジ(10)を備えた追加のリングを備えており、径方向フランジ(10)が、シール(3)のベアリングリング(5)の径方向フランジ(6’)とともに、障害物またはラビリンスシールのタイプの環状構造を形成していることを特徴とする。

Description

本発明は、開口、通路、ベアリングなどのエリアにおいてシールしなければならない、シャフトまたはピンなどの回転パーツまたは旋回パーツを備えた装置、マシン、自動車などの設備に関する。
より詳細には、本発明は、特に外部因子による汚染に関し、向上されたシーリングデバイスを、発明の目的として有する。
たとえば、クランクケースから出ているシャフトまたはピン、または、支持されるとともにベアリング内に案内されているシャフトなどの、回転旋回パーツの関連では、潤滑液が通常は内部に存在する、保護されるべき内部環境と、外部環境との間のシーリングが、円形静的ジョイントによって通常は提供されている。この円形静的ジョイントの少なくとも1つのフレキシブルリップが、シャフト上でスライドするような方式で支持されている。そのようなジョイントは、たとえば、仏国特許発明第2986598号明細書、欧州特許第2044351号明細書、欧州特許出願公開第2895773号明細書、および欧州特許出願公開第2739885号明細書の文献によって既知である。
しかしながら、保護されるべき内部環境を汚染する因子、物質、および材料が置かれた環境に関し、上述のタイプのシーリング要素のジョイントデバイス、または、外部の汚染物質(水、泥、塵、...)に対して、シャフトの通路および定位置にある(内部流体に関してシールする)シーリングジョイントを保護する目的のさらなる保護手段を組み合わせることも知られている。
そのような既知の追加の要素および手段の例として、静的な防塵リップ(シャフトとは接触していないが、シャフトの表面の近くを汚染物質が通ることを可能にする隙間が存在する)、および、通常は不織繊維で形成されたラビリンスシールリップジョイント(回転シャフトと接触しており、したがって、摩擦により著しく損失する)について言及することが可能である。
排気流を形成することによって汚染物質を押し戻すために、上流かつ、ジョイントからある距離で、回転シャフトにフランジが取り付けられている、特定のホイールの形態のファンまたはブロアを形成する手段も、既知である(たとえば、英国特許出願公開第2123498号明細書、中国実用新案第202469005号明細書を参照)。
上述の様々なケースでは、定位置にあるジョイントとは相互作用も協同もせず、また、対照的に、著しい追加の費用、空間の要請、重量、および構造的複雑さを生じる、特定の追加の構造が問題である。
仏国特許発明第2986598号明細書 欧州特許第2044351号明細書 欧州特許出願公開第2895773号明細書 欧州特許出願公開第2739885号明細書 英国特許出願公開第2123498号明細書 中国実用新案第202469005号明細書
最新技術における上述の制限に関し、本発明は、高性能で、シンプルで、安価で、また、せいぜい、わずかな損失のみを生じる、汚染物質に対するシールと保護との組合せの解決策を提供することを、その主要な目的として有している。
この目的のために、本発明は、発明の目的として、回転シャフトまたはピンのためのシーリングデバイスであって、固定する方式で通路または開口に取り付けられたシーリングジョイントを備え、開口を通して、前記シャフトまたはピンが通っており、内部環境と外部環境との間に気密バリアを設けており、一方では、外部の軸方向フランジと径方向フランジとを有するベアリングリングの形態の支持本体で構成され、好ましくは、L形状の断面を有しており、他方では、ベアリングリングに取り付けられ、前記リングの外周で軸方向フランジを囲み、内側に向かって、シールされることになる回転シャフトまたはピンの方向に、径方向フランジの内側縁部を越えて延びるとともに、前記シャフトまたはピン上をスライドするような方式で支持されているシーリングリップで終端するように、外部環境に面する径方向フランジの面に沿って延びる、シーリングワッシャで構成され、前記シーリングデバイスが、外部の汚染物質、特に、塵、水、または泥のタイプの汚染物質に対する追加の保護手段をも備えている、シーリングデバイスにして、
外部の汚染物質に対して保護するための追加の手段が、回転シャフトまたはピンと一体の追加のリングを備えており、この追加のリングが、シーリングジョイントに対して外側に置かれており、また、径方向フランジを備えており、径方向フランジが−シーリングジョイントのベアリングリングの径方向フランジとの協同により−バッフルを有するか、ラビリンスシールである環状構造を形成していることと、シーリングジョイントに面している、追加のリングの径方向フランジの面が、断続的であるか局所的であり、好ましくは線形であり、シーリングジョイントのベアリングリングの径方向フランジをカバーするシーリングワッシャの一部分とスライドして接触していることと、を特徴とし、
シーリングワッシャの上述の一部分が、少なくともわずかな圧力下で、追加のリングの径方向フランジとは反対側の面に対応する平坦ゾーンと接触する、凹凸部および/または凹部の少なくとも1つの構造を表面に備えており、かつ/または、追加のリングの径方向フランジの、問題となっている面が、表面上に、少なくともわずかな圧力下で、ベアリングリングの径方向フランジをカバーする、ワッシャの一部分とは反対側の、面の平坦ゾーンと接触している、凹凸部および/または凹部の、少なくとも1つの構造を備えている、シーリングデバイスを有している。
本発明は、非限定的例として与えられ、添付の概略図を参照して説明される、好ましい実施形態に関する以下の説明により、よりよく理解される。
本発明に係るシーリングデバイス(概略的に示す)がシャフトと開口の通路との間に配置されている、開口を通るシャフトの、回転軸を含む平面に沿って部分的に破断した図である。 図1に示す対象の回転軸に平行な、方向Xにおける正面図である。 図1および図2Aのシーリングデバイスの、異なる拡縮での、部分的に破断した斜視図である。 本発明に係るジョイントデバイスの第1の実施形態の変形形態を示す、図1の細部Aの、異なる拡縮での図である。 本発明に係るジョイントデバイスの第1の実施形態の変形形態を示す、図1の細部Aの、異なる拡縮での図である。 本発明に係るジョイントデバイスの第2の実施形態を示す、図1の細部Aの、異なる拡縮での正面図である。 本発明に係るジョイントデバイスの第2の実施形態を示す、図1の細部Aの、異なる拡縮での斜視図である。 本発明に係るジョイントデバイスの第3の実施形態を示す、図1の細部Aの、異なる拡縮での正面図である。 本発明に係るジョイントデバイスの第3の実施形態を示す、図1の細部Aの、異なる拡縮での斜視図である。 本発明に係るシーリングデバイス(シールされた通路は示されていない)の第4の実施形態の変形形態を示す、図1の細部Aの正面図である。 本発明に係るシーリングデバイス(シールされた通路は示されていない)の第4の実施形態の変形形態を示す、図1の細部Aの正面図である。 本発明に係るジョイントデバイスの支持リングに取り付けられるように設計されたシーリングワッシャの変形実施形態の構造面の、フラットな正面図での部分概略図である。 本発明に係るジョイントデバイスの支持リングに取り付けられるように設計されたシーリングワッシャの変形実施形態の構造面の、フラットな正面図での部分概略図である。
図1から図6は、回転シャフトまたはピン2のためのシーリングデバイス1を示している。シーリングデバイス1は、固定する方式で通路または開口4に取り付けられたシーリングジョイント3を備えている。この開口4を通して、前記シャフトまたはピンが通っており、内部環境と外部環境との間に気密バリアを設けている(図1)。
内部環境MIと外部環境MEとの間のこの境界設定は、たとえば、通路4が形成されたクランクケース1’の壁が存在することに繋がる。
このジョイント3は、一方では、外部の軸方向フランジ6と径方向フランジ6’とを有するベアリングリングの形態の支持本体5で構成され、したがって、好ましくは、L形状の断面を有している。ジョイント3は、他方では、ベアリングリング5に取り付けられ、前記リング5の外周で軸方向フランジ6を囲み、内側に向かって、シーリングリップ8の端部で終端するように、外側に面する径方向フランジ6’の面に沿って延びる、シーリングワッシャ7で構成されている。シーリングリップ8は、シールされる回転シャフトまたはピン2上をスライドするような方法で支持されている。
このシーリングデバイス1は、外部の汚染物質、特に、塵、水、または泥のタイプの汚染物質に対する保護手段をも備えている。
本発明によれば、外部の汚染物質に対して保護するための手段9は、回転シャフトまたはピン2と一体の追加のリングを備えている。この追加のリングは、シーリングジョイント3に対して外側に置かれており、また、径方向フランジ10を備えている。径方向フランジ10は−シーリングジョイント3のベアリングリング5の径方向フランジ6’との協同により−バッフルを有するか、ラビリンスシールである環状構造を形成している。
こうして、シンプルな技術的手段により、本発明は、外側でジョイント3をカバーし、また、特に固体および液体である汚染物質に対して有効である、回転保護スクリーン9を設けることを可能にしている。汚染物質に対して有効であることは、スクリーン単独が妨害物として存在することのみならず、ジョイント3および通路4が密に協同することも、理由である。
有利な方式で、環状ディフレクタを形成する追加のリング9が、回転シャフトまたはピン2上に気密な方式で取り付けられている。さらに、その径方向フランジ10は、好ましくは外側に向かって径方向に、開口4の通路の内側面4’から短い距離まで延びている。また、径方向フランジ10は、好ましくは、シーリングジョイント3の径方向フランジ6’を含む平面P’に平行な平面P内で延びている。
そのような構造により、シャフトまたはピン2の表面に沿う汚染物質の侵入を防止すること、および、通路の内側面4’または円形開口4に沿う、そのような汚染物質の侵入を極めて強く制限する−かつ、動的に除去さえしようとする−ことにより、特に、ジョイント3への外部の汚染物質の進行が低減される(円形開口、および、環状フランジ10の円形外周からの距離は、有利には、1mm未満であり、好ましくは、百分の数ミリメータから十分の数ミリメータの大きさである)。
径方向フランジ10の面10’は、当然、ワッシャ7によってカバーされたリング5の径方向フランジ6’と接触せずに、ジョイント3から短い距離に位置することができる。
こうして、空隙を含む環状の隙間の容積15が形成される。
しかしながら、本発明に係り、図3から図6が示すように、シーリングジョイント3に面している、追加のリング9の径方向フランジ10の面10’が、断続的であるか局所的であり、好ましくは線形であり、シーリングジョイント3のベアリングリング5の径方向フランジ6’をカバーするシーリングワッシャ7の部分7’とスライドして接触していることが規定されている。
この構成のために、追加のリング9とシーリングジョイント1との間に追加のシーリングが実施されている。このシーリングは、シーリングリップ8と、このシーリングリップ8が置かれる回転シャフトまたはピン2の表面との間でスライドする接触ゾーンで構成された、重要な動的シール領域へのアクセスをブロックしている。
さらに、本発明のこの構成は、上述のジョイント3の関連で、および、たとえば、本出願人の名称での仏国特許発明第2986598号明細書、欧州特許第2044351号明細書、および欧州特許出願公開第2739885号明細書の出願による開示で、有利に、ワッシャ7の部分7’を利用することをも可能にしている。ワッシャ7の部分7’は、最新技術のシーリングの関連で、または、バリア機能としては、以前には使用されていない。
さらに、好ましくは線形であるか、少なくとも断続的である、接触ゾーンを設けることにより、摩耗に起因する損失が、特に、接触する材料が摩擦係数を小さくすることを可能にしている場合に、制限される。
たとえば図6Aおよび図6Bに示す本発明の第1の変形実施形態によれば、問題となっている部分7’−シーリングワッシャ7−はある表面に、凹凸部および/または凹部の、少なくとも1つの構造11を備えている。この構造11は、少なくともわずかな圧力下で、追加のリング9の径方向フランジ10の反対側の面10’の、対応する平坦ゾーンと接触している。
2つの代替形態が図4および図5に示されている、本発明の第2の変形実施形態によれば、追加のリング9の径方向フランジ10の、問題となっている面10’はある表面に、凹凸部(図5)および/または凹部(図4)の、少なくとも1つの構造12を備えている。この構造12は、少なくともわずかな圧力下で、ベアリングリング5の径方向フランジ6’をカバーする、ワッシャ7の部分7’とは反対側の、面7’’の平坦ゾーンと接触している。
この、またはこれらの構造は、成形から得られるか、整形またはプレス加工によって得られる。
これら構造が、凹状に形成されている場合(図4)、これらは、接触ゾーンを構成するフランジ10またはワッシャ7の表面と同一面である構造11、12の一部分である(このため、これら部分は、有利には、構造化されていない、また接触している、表面ゾーンと同じ高さにある)。
上述の2つの構成は、やはり、同時、および累積的に、実施され得る。
この場合、例として、上述の2つの変形形態を合わせる、図3Aに示される、本発明の実施形態によれば、凹凸部および/または凹部11および12の構造が、2つの構造11および12が、別々の環状の外周領域に配置され、オーバーラップせず、回転シャフトまたはピン2の周りの様々な距離に配置された状態で、問題となっているシーリングワッシャ7の部分7’、および、追加のリング9の径方向フランジ10上に設けられることが規定され得る。
当然、様々な構成および形状を、凹凸部の構造(複数の場合もある)11および12の2つのタイプに関して考慮することができる。
こうして、特定のパターンにしたがって配置された、一体の構造または多くの別々の構造を設けることができる。同様に、構造のトレース(リブ、溝)の断面は、一定である場合があるか、一定ではない場合があり、制限された接触ゾーンとなることを促す形状(たとえば、わずかな幅で湾曲した半球径、三角形、または矩形の断面である)を有する。
特定の変形実施形態によれば、凹凸部および/または凹部の構造(複数の場合もある)11、12、または、少なくとも1つの構造11、12は、らせん形状(つるまき形状)で構成されている。このらせん形状の、外側から内側への巻き方向は、リング9の構造12に関し、ワッシャ7の構造回転シャフトまたはピン2の回転方向に対応しており、ワッシャ7の構造11では、回転とは逆方向である。
このため、内側から外側への、ワッシャ7の一部である構造11のらせん形状がトレースする回転方向は、シャフトまたはピン2の回転方向と同一である。構造12に関しては、この方向は逆である。
回転の間、そのような構造11または12は、その多層のバリア機能に加え、遠心力による排出作用を生じる。
別の変形実施形態によれば、構造11および/または12の断片的な設計にしたがって、凹凸部または凹部の構造11、12または前記構造11、12の少なくとも1つは、その配置の隣接するブレードまたは溝間で方向付けられ、部分的に相互にオーバーラップしている、環状に配置された個別のブレードまたは溝で構成されている。
排出動作を特に実施しない、別の特定の変形実施形態によれば、凹凸部および/または凹部における構造(複数の場合もある)11、12、または、少なくとも1つの構造11、12は、少なくとも2つの同心円のリブまたは溝のパターンで構成されている(径方向の複数の連続したバリアが得られる)。
上述の構造または複数の構造11、12に追加的に、あるいは、構造11、12に関して代替的に、追加のリング9の径方向フランジ10が、シーリングワッシャ7によってカバーされたベアリングリング5の径方向フランジ6’に対向し、かつ、ある距離に位置するその面10’において、凹凸部および/または凹部の1つまたは複数の形態16を備えていることが規定される。この形態16は、シャフト2の回転、そしてひいては、追加のリング9の回転の間、シーリングジョイント1と前記追加のリング9との間の、隙間の空間15において、遠心力による空気流を生成することができる(図3B参照)。この形態またはこれらの形態(複数の場合もある)16は、たとえば、構造11および12(ブレード、らせん形状、...)の形状に類似の形状を有することができる。
2つの機能(バリアと、空気流の生成)を実施する、すなわち、対向する面に部分的に接触する構造11、12も、設けることができる。
さらに、ワッシャ7の部分7’は、ピンまたはシャフト2からの様々な距離に位置する、少なくとも2つの別々の形態11を備えることができる。これら形態11は、同じタイプであるか、同じタイプではない場合がある。変形形態として、リング9の径方向フランジ10の面10’は、少なくとも2つの別々の形態12を備えることができる。これら形態12は、同じタイプであるか、同じタイプではない場合があり、異なる環状の直径を有している。
シーリングリップ8は、動的シーリングを設けるために、通常、回転シャフトまたはピン2に、図3、図5、および図6Aが示すように、好ましくは、コンベア構造に備えられたその自由端部の面に沿って直接当てられている(実施形態として、文献仏国特許発明第2986598号明細書を参照)。
変形形態として、このリップ8は、前記シャフトまたはピン2に取り付けられた要素に対しても当てることができる。
図6Bおよび図4が示すように、回転シャフトまたはピン2の周りに、回転シャフトまたはピン2に対して気密にシールされた軸方向フランジ13は、回転シャフトまたはピン2の、軸方向に制限された外側ジャケットを設けることができる。ここで、前記軸方向フランジ13は、前記シャフトまたはピン2に沿って、ベアリングリング5の径方向フランジ6’を包含する平面P’を越えて延びるとともに、シーリングジョイント1のシーリングリップ8に関する滑動支持表面を形成している。
上述の2つの変形形態では、このため、シャフト2上または追加のリング9の軸方向フランジ13上に、柔軟な方式で置かれるシーリングリップ8の一部分の少なくとも面が、たとえば、断面に鋸歯状のプロファイルを有し、シーリングワッシャ8の内周周りにらせん形状の延長部分を有する、コンベア構造8’を備えていることが規定され得る。
コンベア構造によって形成されたらせん形状8’の巻き方向は、ワッシャ7の形態11と同じである。
保護手段9から上流に、動的コンベアまたは反発作用をさらに提供する目的、および、保護手段9と通路または開口4との間の空気の循環による動的シーリングを提供する目的のために、追加のリング9は−好ましくはその径方向フランジ10の、シーリングジョイント7とは反対側であるか、外側に面する面上、および/または、このフランジ10の外周上に−凹凸部または凹部の、好ましくは一様な方式で周方向に分布した多くの形態14を備えることができる。
たとえば図2、図3、および図5に示されているこれら形態14は、シャフトまたはピン2の回転中に空気流を生成ことが可能であり、空気流を生成するように設計されている。この空気流は、有利には、前記追加のリング9と、通路または開口4の壁の内側面4’との間の隙間内へ、外部の汚染物質の侵入に対して抗するような方法で向けられた渦である。
添付図面の図2、図3、および図5が示すように、これら形態14は、たとえば、フィンで構成することができる。しかしながら、反発する空気流を生成することが可能である、つるまき状のらせん形状などの単一の形態も、考慮することができる。さらに、外部環境に面している、開口または通路4の前縁部は、任意選択的に、生成された空気の流れの形状または向きとともに作用する、特別な構造または構成を有することができる。
本発明は、添付図面に示されていないが、上述し、相互に適合する実施形態および変形実施形態の2つ以上を合わせた、デバイス1の実施形態にも関する。
有利な方式では、シーリングワッシャ7は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)で形成され、非常にわずかな摩擦でスライドするように接触することを可能にし、いずれの潤滑剤をも必要としないようにしている(したがって、高速回転に適合している)。また、ベアリングリング5は、HLEタイプの金属シートで形成されている。
追加のリング9は、たとえば、図が示すように、2つの部分、すなわち、軸方向フランジ13を形成し、シャフト2上に堅固に組み合う金属の環状ベース(金属シート)と、径方向フランジ10を形成する、プラスチック材料で形成された環状ディスクとで構成することができる。径方向フランジ10は、ベース上に鋳造され、好ましくは成型によって得られる、可能性のある構造12および形態14を備えている。
リング5および9の各々を形成する金属シートは、様々なストリップ品質(たとえば、DCO4およびHLE)で機械加工されるかプレス加工される、ステンレススチールまたは防腐処理によってコーティングされたスチールで形成されたスチールとすることができる。
当然、本発明は、説明され、添付図面に示された実施形態には限定されない。変形形態は、特に様々な要素の構成の観点から、または、均等の技術の置換により、可能であり、したがって、本発明の保護の範囲を超えることはない。

Claims (10)

  1. 回転シャフトまたはピン(2)のためのシーリングデバイス(1)にして、固定する方式で通路または開口(4)に取り付けられたシーリングジョイント(3)を備え、開口(4)を通して、前記シャフトまたはピン(2)が通っており、内部環境(MI)と外部環境(ME)との間に気密バリアを設けており、一方では、外部の軸方向フランジ(6)と径方向フランジ(6’)とを有するベアリングリングの形態の支持本体(5)で構成され、好ましくは、L形状の断面を有しており、他方では、ベアリングリング(5)に取り付けられ、前記リング(5)の外周(5’)で軸方向フランジ(6)を囲み、内側に向かって、シールされることになる回転シャフトまたはピン(2)の方向に、径方向フランジ(6’)の内側縁部を越えて延びるとともに、前記シャフトまたはピン(2)上をスライドするような方式で支持されているシーリングリップ(8)で終端するように、外部環境(ME)に面する径方向フランジ(6’)の面に沿って延びるシーリングワッシャ(7)で構成され、前記シーリングデバイス(1)が、外部の汚染物質、特に、塵、水、または泥のタイプの汚染物質に対する追加の保護手段(9)をも備えている、シーリングデバイス(1)であって、
    外部の汚染物質に対して保護するための追加の手段(9)が、回転シャフトまたはピン(2)と一体の追加のリングを備えており、この追加のリングが、シーリングジョイント(3)に対して外側に置かれており、また、径方向フランジ(10)を備えており、径方向フランジ(10)が−シーリングジョイント(3)のベアリングリング(5)の径方向フランジ(6’)との協同により−バッフルを有するか、ラビリンスシールである環状構造を形成していることと、
    シーリングジョイント(3)に面している、追加のリング(9)の径方向フランジ(10)の面(10’)が、断続的であるか局所的であり、好ましくは線形であり、シーリングジョイント(3)のベアリングリング(5)の径方向フランジ(6’)をカバーするシーリングワッシャ(7)の一部分(7’)とスライドして接触していることと、を特徴とし、
    シーリングワッシャ(7)の上述の一部分(7’)が、少なくともわずかな圧力下で、追加のリング(9)の径方向フランジ(10)とは反対側の面(10’)に対応する平坦ゾーンと接触する、凹凸部および/または凹部の少なくとも1つの構造(11)を表面に備えており、かつ/または、
    追加のリング(9)の径方向フランジ(10)の、問題となっている面(10’)が、表面上に、少なくともわずかな圧力下で、ベアリングリング(5)の径方向フランジ(6’)をカバーする、ワッシャ(7)の一部分(7’)とは反対側の、面(7’’)の平坦ゾーンと接触している凹凸部および/または凹部の、少なくとも1つの構造(12)を備えている、シーリングデバイス。
  2. 凹凸部および/または凹部の構造(11、12)が、一方では、問題となっているシーリングワッシャ(7)の一部分(7’)上に設けられ、他方では、追加のリング(9)の径方向フランジ(10)に設けられ、2つの構造(11および12)が、別々の環状の周方向領域に位置しており、オーバーラップせず、回転シャフトまたはピン(2)の周りの様々な距離に位置していることを特徴とする、請求項1に記載のシーリングデバイス。
  3. 凹凸部および/または凹部の構造(複数の場合もある)(11、12)、または、少なくとも1つの構造(11、12)が、らせん形状で構成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のシーリングデバイス。
  4. 凹凸部または凹部の前記構造(11、12)、または前記構造(11、12)の少なくとも1つが、構成の隣接するブレードまたは溝間で方向付けられ、部分的に相互にオーバーラップしている、個別のブレードまたは溝の環状配置で構成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のシーリングデバイス。
  5. 追加のリング(9)の径方向フランジ(10)が、シーリングワッシャ(7)によってカバーされた、ベアリングリング(5)の径方向フランジ(6’)に対向するとともに、ある距離に位置している径方向フランジ(10)の面(10’)に、追加のリング(9)の回転中に、シーリングジョイント(1)と前記追加のリング(9)との間の隙間の空間(15)に遠心空気流を生成することができる、凹凸部および/または凹部の1つまたは複数の形態(16)を備えていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のシーリングデバイス。
  6. 環状ディフレクタを形成する追加のリング(9)が、回転シャフトまたはピン(2)上に気密な方式で取り付けられていることと、その径方向フランジ(10)が、外側に向かって径方向に、開口の通路(4)の内側面(4’)から短い距離まで、好ましくは、シーリングジョイント(3)の径方向フランジ(6’)を含む平面(P’)に平行な平面(P)内で延びていることと、を特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のシーリングデバイス。
  7. 追加のリング(9)が、回転シャフトまたはピン(2)の周りに、回転シャフトまたはピン(2)に対して気密にシールされた軸方向フランジ(13)をも備え、回転シャフトまたはピン(2)の、軸方向に規定された外側ジャケットを設け、前記軸方向フランジ(13)が、ベアリングリング(5)の径方向フランジ(6’)を包含する平面(P’)を越えて、前記シャフトまたはピン(2)に沿って延びるとともに、シーリングジョイント(1)のシーリングリップ(8)のためのスライド支持表面を形成していることとを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のシーリングデバイス。
  8. 追加のリング(9)が−好ましくは、シーリングジョイント(7)とは反対側のその径方向フランジ(10)の面上にあるか、このフランジ(10)の外側および/または外周に面して−凹凸部または凹部の、好ましくは均一な方式で周方向に分布された、多くの形態(14)を備えており、シャフトまたはピン(2)の回転中に、空気流、有利には、前記追加のリング(9)と、通路または開口(4)の壁の内側面(4’)との間の隙間内へ、外部の汚染物質の侵入に対抗するような方法で向けられた渦を生成することが可能であることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のシーリングデバイス。
  9. 追加のリング(9)のシャフト(2)上または軸方向フランジ(13)上に、柔軟な方式で置かれるシーリングリップ(8)の少なくとも一部の面が、たとえば、断面に鋸歯状のプロファイルを有し、シーリングワッシャ(8)の内周周りにらせん形状の延長部分を有する、コンベア構造(8’)を備えていることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のシーリングデバイス。
  10. シーリングワッシャ(7)がPTFEで形成されていることと、ベアリングリング(5)がHLEタイプのスチールで形成されていることと、を特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のシーリングデバイス。
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