JP2019509130A - 喉頭部用マスク - Google Patents

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Abstract

この発明は、頭部(14)および頭部(14)に接合される吸込管(16)と、頭部(14)の喉頭部用開口(11)と吸込管(16)の吸込開口(21)との間に形成された通路(15)と、喉頭部用開口(11)の周りにおいて頭部(14)の外側部分に接合された環状クッション(20)とを備え、喉頭部用開口(11)が気管に嵌入するようになっており、吸込管(16)の吸込開口(21)が吸込管(16)の頭部(14)との接合部の反対の位置にある喉頭部用マスクである。この喉頭部用マスクは、さらに、環状クッション(20)を取り囲み頭部(14)へ折り返されて喉頭部用開口(11)を覆うカバー部材(10)と、引っ張り部材(12)とを備え、カバー部材(10)が環状クッション(20)の接合部から吸込管(16)に面する部分で頭部(14)の外側部分に接合され、分離可能接合部がカバー部材(10)において又は頭部(14)のカバー部材(10)との接合部において円周状に形成され、引っ張り部材(12)は、喉頭部用開口(11)の方を向いてカバー部材(10)の内側に接合され、通路(15)内に配置され、吸込開口(21)を介して吸込管(16)から引っ張り可能であり、分離可能接合部を分離することによってカバー部材(10)の少なくとも一部を吸込管(16)の吸込開口(21)を介して除去するようになっている。

Description

この発明は、頭部と、その頭部につながる環状クッション(カフ)とを備えた喉頭部用マスクに関する。
喉頭部用マスク(又は、単にLMA装置、或いは喉頭部用マスク気道装置)は、麻酔学において適用される、特に、手術につきものの麻酔のために用いられる医療装置である。喉頭部用マスクは、そのマスクの開口が気管に向かって設置される適用箇所まで、口腔を介して運ばれるようになっている。
そのような用途のために、いくつかの喉頭部用マスクが知られている。
米国特許公開公報第2003/0037790号において、喉頭部用マスクが開示され、そこでは環状クッションが頭部に喉頭部側で、つまり気管に向き合う頭部側で接合される。その文献の図7A,7B,16A-16Cによれば、喉頭部用マスクの挿入は、そのマスクが適用箇所に到達するまで、その行程の間、収縮した環状クッションが頭部の下に折りたたまれるようして行われる。その挿入処理は、その文献の図17に示されている。
米国特許公開公報第2003/0037790号において、喉頭部用マスクの頭部の周りに配置される環状クッションは非常に出っ張るので、その頭部のサイズが著しく増大し、その環状クッションが独立した構造部品のように振る舞う(喉頭部用マスクの挿入処理の観点から、その物理的サイズが無視できない)ということが、先行技術の取り組み(approach)の問題点として述べられている。
米国特許公開公報第2003/0037790号において、環状クッションは頭部において気管に対面する部分に配置されるべきである、つまり、頭部の側面ではなく、その底部に配置されるべきであるということが、この問題点の解決策として示唆されている。しかしながら、その文献の図15Aと15Bに示すように、与えられた身体サイズの患者の場合には、喉頭部用マスクの頭部の横寸法を、環状クッションがその部分へ適切に固定できるように増大させなければならない。これは、与えられた身体サイズの患者の場合には、環状クッションの寸法が、環状クッションが嵌入されなければならない領域が気管の開口にあるという事実による、解剖学的環境によって決定される(適切なサイズの環状クッションは与えられた身体サイズに関連する)からである。従って、収縮した環状クッションは、与えられた身体サイズの場合に、頭部の側面や頭部の底面へのその取り付けを無視して、同じ横サイズを備えなければならない。横方向には、頭部は環状クッションを越えて突出しないので、解剖学的環境がまた、頭部の寸法決めを行う。従って、米国特許公開公報第2003/0037790号に記載された取り組みの大きな欠点は、環状クッションが底部に固定される場合に、環状クッションが横に固定される場合よりも大きい横寸法を有する頭部が適用されることになるということである(米国特許公開公報第2003/0037790号の図15Aと15B参照)。
米国特許公開公報第2003/0037790号によると、環状クッションは頭部の下に折り込まれ、先行技術の取り組みに対抗して、挿入時に環状クッションがその横向きに突出する形状により独立した構造部品として作用しないことを明確にしている。従って、その文献は、環状クッションが頭部の底部の方に突き出るような喉頭部用マスクの適用を示唆している。それは、喉頭部用マスクが横向きに設置された環状クッションを有する場合に、頭部の下に収縮した環状クッションを折りたたむことに基づく取り組みを採用しない。
しかしながら、この解決策は、いくつかの欠点を有する。上記の詳細な理由により、頭部が横向きの環状クッションの取り組みに比較して大きくなり、挿入時に、頭部の底部に配置された環状クッションの部分が、不規則な形で突出し、それによって周囲の物や解剖学上の構造に引っかかることがある。従って、これがまた、大きい頭部サイズに加えて、挿入を困難にする。折りたたまれた環状クッションが挿入時に広げられる(緩められる、開放される、開かれる)ことがあるということは、この取り組みの大きな欠点である;それは、環状クッションを、折りたたまれている間に適所に保持するものが、何もないからである。横の配置の環状クッションに対して、単に折りたたみに基づくサイズの削減は、おそらく機能しないであろう。それは、折りたたまれた環状クッション部分が、頭部に接合される位置によるそれ自体の性質により、その折りたたまれた位置から離れる強い傾向を有するからである。従って、環状クッションの折りたたまれた状態は、底部に固定された、又は横に固定された環状クッションの場合でさえ、米国特許公開公報第2003/0037790号に記載されたように、延長された基部の上で維持できない。
適用箇所に挿入される環状クッションが、無菌状態でないということは、さらなる欠点である。それは、環状クッションが、その挿入時に、喉頭部用マスクによって気管へ運ばれる(唾液を有する)口腔からのバクテリア及び有害成分によって汚染され、ゆるく折りたたまれた環状クッションが歯によって傷つけられるということが生じるからである。
挿入時の頭部サイズの削減は、国際特許公開公報第WO2015/015233号において、目標とされている。しかしながら、その文献は、標準の喉頭部用マスクの頭部を変更する取り組みを記載している;その文献によると、収縮した環状クッションを収容するために頭部に凹部を作ることが薦められている。
米国特許第6,761,170号において、喉頭部用マスクの種々の具現化が記載されている。そして、その各々は、喉頭部用マスクへの喉頭蓋の突出を防止する構成要素に相当する。従って、その文献に記載された取り組みの目的は、喉頭蓋がそのマスクに入り込むことを防止することである。その文献によって記載された取り組みにおいて、収縮した環状クッションは、全ての実施例において、喉頭部用マスクから横向きに突出している。従って、米国特許公開公報第2003/0037790号における定義によれば、それは、挿入時には独立した構造部品として作用する。
米国特許第6,761,170号の図3と4に示される実施例においては、喉頭蓋が喉頭部用マスクに入り込むことが、環状クッションへ長手方向に固定されたテープによって防止されるように意図されている。そのテープは環状クッションのみに取り付けられ、頭部には接合されていない。このテープは、収縮した環状クッションを押し下げて引き伸ばすように、収縮した環状クッションを固定する。従って、収縮した環状クッションは、米国特許第6,761,170号の図3と4に示されるように、喉頭部用マスクの周縁に沿って横方向に突出する。押し下げと引き伸ばしによって、環状クッションの横方向の突出が、その緩んだ又は膨らんだ状態に比べて増大する。従って、そのテープは、喉頭蓋の突出を阻止するように働くので、喉頭部用マスクがその適用箇所まで運ばれる時に除去される。そのテープは喉頭部用マスクの外側へ除去されるので、その除去時に、これが挿入経路に沿って損傷を引き起こすことがあるということが、その文献に記載された取り組みの実施例の大きな欠点である。さらに、その文献によれば、テープは緩んだ状態で配置されるので、そのテープが突起物(例えば、歯)に引っかかり易い。
米国特許第6,761,170号の図5の実施例において、喉頭蓋の喉頭部用マスクへの突出は、喉頭部用マスクへ嵌入される挿入体によって阻止される。その挿入体の端部は、喉頭部用マスクが挿入された時に気管に対面する喉頭部用マスクの側面に整列する。米国特許第6,761,170号のこの実施例によれば、喉頭蓋の突出を阻止する挿入体は、環状クッションを押し下げない。つまり、この実施例では、環状クッションの動きは、上述の他の実施例におけるほど制限されていない。
更なる実施例が、その文献の図2に示され、その実施例では、喉頭部用マスクへの喉頭蓋の突出が、膨張可能な袋状部材によって防止される。例として示された各実施形態は、喉頭部用マスクへの喉頭蓋の突出を回避するための異なる方法を使用し、その文献は、種々の実施例の組み合わせに関する開示を提供していない。
喉頭部用マスクへの喉頭蓋への進入を、挿入時に防止する取り組みは、米国特許第6,698,430号と米国特許公開公報第2009/0194114号にも開示されている。
横向きに配置された環状クッションを有する喉頭部用マスクの共通の欠点は、その適用箇所に運ばれる間に、収縮した環状クッションが独立した構造部品のように振る舞い、挿入を困難にすることである。上述によれば、折りたたみが適用されている時でさえ、環状クッションが不規則に設置されて突出部分を有するので、挿入時に、その環状クッションが周囲の物(例えば、歯)に引っかかることがあるということが、既知の喉頭部用マスクの一般的な欠点である。
既知の取り組みを考察すると、上述した欠点ができるだけ多く回避され、例えば、喉頭部用マスクの挿入時にうまくいくように頭部サイズが既知の取り組みに比較して効率的に縮小でき、好ましくは、既知の取り組みを特徴とする他の欠点が生じないという、喉頭部用マスクに対する要求がある。
(発明の説明)
この発明の主な目的は、先行技術の欠点から可能な最大の限界まで解放される、喉頭部用マスクを提供することである。
この発明のさらなる目的は、喉頭部用マスクの挿入時にうまくいくように頭部サイズが既知の取り組みに比較して効率的に縮小できる喉頭部用マスクを提供することである。
さらに、この発明の目的は、喉頭部用マスクをその適用箇所まで運ぶときに、環状クッションが(導入部で用いた用語によれば、それが独立した構造部品のように)膨張しないように配置され、さらに環状クッションが複雑な解剖学上の環境の物体に引っかかることが避けられる喉頭部用マスクを提供することである。
この発明の目的は、請求項1による喉頭部用マスクにより達成できる。この発明の好ましい実施形態は、従属請求項に定義されている。
図1は、この発明による喉頭部用マスクの実施形態の側面図である。 図2は、図1において円で囲んだ部分の拡大図である。 図3は、図1において円で囲んだ第2部分の拡大図である。 図4は、図3において円で囲んだ部分の拡大図である。 図5は、この発明のさらなる実施形態の図2と同様の詳細を有する図面である。 図6は、この発明のさらなる実施形態の図5と同様の詳細を有する図面である。 図7は、この発明による喉頭部用マスクの図1の実施形態を示す斜視図である。 図8は、カバー部材の適切な部分の除去が既に始まった状態における図1の発明の実施形態を示す。 図9は、図8において円で囲んだ部分の拡大図である。 図10は、カバー部材の適切な部分を除去するさらなる段階における図1の発明の実施形態を示す。 図11は、この発明による喉頭部用マスクのカバー部材に接合された引っ張り部材を示す斜視図である。 図12は、カバー部材の適切な部分の除去の後、環状クッションが既に膨張した時の図1の実施形態における状況を示す。 図13は、図12において円で囲んだ部分の拡大図を示す。 図14は、図10の状況を底部斜視図で示す。 図15は、頭部の初期寸法を示す概略図である。 図16は、図12の状況において膨張した環状クッションを有する喉頭部用マスクの斜視図である。 図17は、喉頭部用マスクの頭部と、接合されて膨張した環状クッションの寸法を示す概略図である。 図18は、膨張した環状クッションを有するこの発明による喉頭部用マスクの側面図である。 図19は、図18と同様の状況を前方から示す。 図20A〜20Eは、喉頭部用マスクのカバー部材の適切な部分の前面図であり、除去の段階を示す。 図21A〜21Eは、図20A〜20Eの段階の側面斜視図である。 図22A〜22Eは、分離可能接合部の種々の実現選択肢の断面図である。 図23は、図11に示す引っ張り部材の他の図である。 図24は、図23の一部の詳細の拡大図である。 図25は、他の実施形態における図24対応図である。 図26は、さらに他の実施形態における図24対応図である。 図27は、引っ張り部材とカバー部材に一体化できる強化糸状体を示す斜視図である。 図28は、一実施形態における、この発明による喉頭部用マスクのカバー部材上の分離可能接合部の配置を示す。 図29は、他の実施形態における、この発明による喉頭部用マスクのカバー部材上の分離可能接合部の配置を示す。 図30は、この発明による喉頭部用マスクの挿入段階における挿入方法を示し、喉頭部用マスクは既に最終の適用箇所にあるが、環状クッションがまだカバー部材によって封止されている場所にある。 図31は、図30に一致する位置にある喉頭部用マスクの配置を示すが、環状クッションは既に除去されている。
この発明による喉頭部用マスクの実施形態が、図1の側面断面図において示される。この発明による喉頭部用マスクは、この実施形態において、頭部14と、頭部14に接合(付設)される吸込管16とを備え、通路15が頭部14の喉頭部用開口11と吸込管16の吸込開口21との間に形成され、喉頭部用開口11は気管に嵌入するようになっており、吸込管16の吸込開口21は吸込管16の頭部14との接合部の反対側にある。通路15は図1に示される。図示される実施形態において、喉頭部用マスクは、喉頭部用開口11と吸込開口21との間に連続する内部空間を有する。通路15に似たタイプの通路は、全ての既知の喉頭部用マスクに形成されるが、それは装置の目的から生じる。
この発明による喉頭部用マスクは喉頭部用装置であり、その主構成部品は頭部(環状クッション付きの)と、それに接合される吸込管である。
図1による実施形態において、頭部14と吸込管16は単一部品から作られる。従って、頭部14と吸込管16との間の境界は図1に示されていない。頭部は、実際には喉頭部用マスクの一部であり、この実施形態においては広くなっており、気管に設置可能で、それには吸込管が通じている。そのような実施形態は(類似の先行技術の取り組みにより)考案可能であるが、そこでは頭部と吸込管とが別々の部品から作られる。
この実施形態において、この発明による喉頭部用マスクは、さらに、喉頭部用開口11の周りの頭部14の外側(外部)部分に接合された環状クッション20を備える。図によると、環状クッション20は、この実施形態では、頭部14に円周状に(全周に)接合されている。図1は、収縮した環状クッション20と頭部14との接合部を示す断面図である。図12は、膨張した環状クッション20と頭部14との接合部を示す断面図である。図18,19,20E及び21Eは、環状クッション20と頭部14との接合部を示す斜視図である。
図1によるこの発明の実施形態において、喉頭部用マスクはさらに、環状クッション20を包んで、それを頭部14に折り返し、喉頭部用開口11を覆うカバー部材10を備える。カバー部材10は環状クッション20の接合部から吸込管16に向かう部分において、頭部14の外側部分に接合されている。図に示すように、カバー部材10が環状クッションを包む(囲む)ということは、カバー部材10が、折り返された環状クッション20を全体的に囲んで覆うということと、カバー部材10が喉頭部用開口を完全に覆うということ、つまり、カバー部材10が環状クッション20と頭部14を包む袋のように働くということを意味する。さらに、カバー部材10は、ぴんと張るように設置されることが好ましい。
図1による喉頭部用マスクの実施形態において、カバー部材10は、環状クッション20の接合部から吸込管16に向かう部分まで頭部14の周りに配置されることによって頭部14の外側部分に接合される。カバー部材10によって囲まれる環状クッション20の突出が、喉頭部用マスクの初期状態において(つまり、以下に述べる分離可能接合部が、まだ分離されていない時に)、カバー部材10の頭部14への接続部が全周を走らずに、例えば、部分、部分で中断するように形成されてもよい。もし、その接合部を中断する区間が短い場合(例えば、接着剤が円周状に点在するように塗布されるか、接合部が1〜2mmの間隔をおいた不連続高周波溶接で設けられた場合)、環状クッション20が分離可能接合部の非分離状態においてカバー部材10の下から突き出ないということを、やはり確実にすることができる。この場合には、環状クッション20はカバー部材10によって覆われているので、環状クッション20が汚染物を保持することは全くありえない。
この発明によれば、分離可能接合部(切り離し可能接合部)は、図1の実施形態のカバー部材10において、又は頭部14とカバー部材10との接合部において、カバー部材10に(全周に沿って丸く)円周状に形成される。下記のように、分離可能接合部は、例えば、薄肉部、裂け目状打ち抜き穴(裂け目、切り込みによる打ち抜き穴)、又は破線状打ち抜き穴によって形成可能である(分離可能接合部は他の方法でも形成することができる)。薄肉部22はカバー部材10の周囲(円周)に沿って全体的に(完全に)丸く(好ましくは頭部の周りに、図1参照)延びる。打ち抜き穴によって形成された分離可能接合部の場合には、「円形状に形成される」は、途切れ(裂け目、穴)が、分離可能接合部(つまり、途切れ)を円周状に分離するという意図された制御可能な性質をもたらすような分離可能接合部の全長にわたる密度で配置されることを意味する。適用される引っ張り(引張)力に従って、打ち抜き穴の正確な形状(裂け目及び穴の接続部分に対する比率)が決定される。従って結果的に、引っ張り部材12が適正な力で引かれるとき、分離可能接合部は全長にわたって分離され(引き離され)カバー部材10の除去可能部分が分離される。分離可能接合部のそのような形態を用いることによって、その分離(引き離し)が、全周辺に沿って計画され制御されることができる、つまり、その分離が偶発的なものではないことを確実にすることができる。
環状クッション20は、分離可能接合部が例えば、裂け目状打ち抜き穴や破線状打ち抜き穴によって形成された場合に、いかなる汚染物をも保持することができない。それは、環状クッション20がカバー部材10によって覆われて(隔離されて)いるからである(最終的に汚染されたカバー部材10は除去されるが、環状クッション20は長期間にわたって適用箇所に留まり、その清潔かつ非汚染状態が大きい役割を演じる。図1の実施形態において、カバー部材10と頭部14との間の接合部は、好ましくは、頭部14の全周に延びて、分離可能接合部は薄肉部22によって形成される。従って、環状クッション20の全体的な「隔離」により、環状クッション20の完全な無菌状態が、カバー部材10が除去される瞬間まで与えられる(詳細は以下参照)。
カバー部材10の材料は、それが所謂、医療等級の要求に合うように選択される。従って、カバー部材10の材料は、一種のシリコーン又はPVC(ポリビニル-クロライド)であってもよい。好ましくは、PVC(又はその誘導体)がカバー部材10の材料として用いられるが、それは、その引き裂き特性がシリコーンのものよりもうまく計画され得るからである。基本的に、シリコーンの伸張特性は、設計することができる。さらに、十分な範囲まで計画され得る引き裂き特性を有するカバー部材10は、シリコーンからも作ることができる。従って、カバー部材(カバー層)は、平坦な薄いシートであり、その材料はシリコーン又はPVCであることが好ましい。環状クッション20の材料もシリコーン又はPVCであってもよい。
この実施形態において、喉頭部用マスクは、さらに引っ張り部材12を備え、引っ張り部材12は、喉頭部用開口11に向く(対面する)カバー部材10の内面に接合され、通路15内に配置され、吸込開口21を介して吸込管16から引っ張り可能で、分離可能接合部を分離することによって吸込管16の吸込開口21を介してカバー部材10の少なくとも一部を除去するようになっている。この実施形態において、カバー部材10は引っ張り部材12によって部分的に除去されてもよい(以下に述べる薄肉部22の、引っ張り部材12の接合部の方にある一部分のみ、つまり、カバー部材部分10aが除去される)。薄肉部22が分離ラインであり、それに沿って、カバー部材10は周囲の領域に比べてさらに薄い厚さを有する。引っ張り部材12が前述のように配置されるので、カバー部材10の分離可能部分は、その除去可能時つまり装置の内部に引き込んで除去できるときに、吸込管16の吸込開口21を介して喉頭部用マスクから離れる。従って、カバー部材又はその適切な部分の除去によって、内部の外傷性損傷が生じることはない。
しかしながら、そのような実施形態において、頭部14とカバー部材10の接合部で分離可能接合部が全周に延びる場合(例えば、粘着性を予め計画的に弱めることによって)、カバー部材10の全体が除去されるが、それは、そのような実施形態において分離可能接合部が引っ張り部材12によって分離され、カバー部材10が頭部14から分離され得るからである。従って、この発明の或る実施形態では、全部のカバー部材10が、分離可能接合部を分離することにより除去できる。
分離可能接合部の設置位置が、引っ張り部材12によって除去され得るカバー部材10の大きさを決定するが(分離可能接合部はカバー部材10に設置されるか、又は頭部14とカバー部材10との接合部に設置される)、それは、引っ張り部材12を外側へ引っ張る結果として分離可能接合部のみが分離され、カバー部材10は他の場所で裂ける(破れる、割れる)ことはなく、従って、引っ張り部材12に接合され分離可能接合部によって囲まれた内部にあるカバー部材部分10aが除去されるからである。従って、分離可能接合部が、計画された分離(切り離し)位置(多くの場合、ライン)を定める。次に述べるように、分離可能接合部は、種々の方法で(カバー部材の薄肉部によって、裂け目状打ち抜き穴や、破線状打ち抜き穴、又は適度な強さの接着剤によって)、計画可能な(計画された)、つまり或る引っ張り力を適用して分離可能接合部が分割されることを確実にする方法で、形成することができる。勿論、この目的に対して、適当な強さの引っ張り部材とカバー部材が適用される。
図7に示されるが、この実施形態において、頭部14はその前端13aとその後端13bの方へ細くなる(先細る)形状を有する。図1に示すように、引っ張り部材12は2つの接合足部19によってカバー部材10に接合され、接合足部19の各々はそれぞれ、前端13aと後端13bの方へ延びている。
従って、図7は頭部14の前端13aと後端13bを示す(図7において、頭部14の両端はカバー部材10で覆われているので、参照符号はその両端の位置を示している)。図7はまた、両端に向かって先細る頭部14の形状を示す。この先細る形状は実質的に楕円形であり、或る先行技術の喉頭部用マスクの場合には、それはアーモンドの形状を有する。接合足部19は、図のようにカバー部材10に接着している。高周波溶接(補助材料を用いる高周波溶接か補助材料を用いない高周波溶接)又は異なる適当な固定方法が、接着の代わりに適用できる。図11にも示すように、この実施形態において、引っ張り部材12は単に2つの接合足部19を介してカバー部材10に接合されているにすぎない。これは、以下に述べる効果を発揮するために必要である。
この実施形態によりカバー部材10と引っ張り部材12との間に接合足部19を適用する接合のために、分離可能接合部の分離(例えば、薄肉部22の引き裂き)が頭部14の端部の一方で、好ましくは、前端で始まる(これは、各接合足部19がどれほど長いか、つまり、2つの接合足部19の出合う位置が正確か、に依存する)。従って、接合足部19の助けにより、分離(分裂)の位置を計画することができ、上述のように設けられた接合足部19の助けにより、分離の始まる位置を前端13aか後端13bに置くことができるのは好ましい。
カバー部材と引っ張り部材との接合の他のタイプの場合には、適当な引っ張り力を適用することによって、その分離(引き裂き、分裂)は分離可能接合部に沿ったいずれかの位置で始まるが、多くの場合、その引っ張り力が最も集中する位置で始まる。種々の数および位置の接合足部の適用により、その位置、つまり、引き裂きの開始位置を、必要な引っ張り力と共に、予め計画することができる。つまり、引き裂きを接合足部の種々のタイプの接合足部によって制御できる。上述の接合足部のデザイン(接合足部19を有する)によって、引っ張り力を頭部14の端部に集中できる。
接合足部19の形態は、図11の斜視図に示されている。吸込管16から突出する引っ張り部材12の端部において、環状部17が形成される。引っ張り部材12は、それが吸込管16から引き出される時に、環状部17によってうまく掴まれることが可能である。環状部17を形成することは、どのような場合でも必要というわけではなく、引っ張り部材12の端部は、どのような補助部材もなしに掴まれることが可能であるが、引っ張り部材の端部に、掴むことを助ける異なる部材を設けることも考えられる。
図1にさらに示されていることであるが、空気注入路18は吸込管16に沿って延びており、環状クッション20に通じるそれの注入口部分が、図2に示されている。空気注入路18は多くの既知の方法で形成されてもよく、実際、それは、吸込管16の壁にその全長に沿って一体化されてもよい。その他の図に示されるように、空気注入路18はその外側に配置された吸込管16に沿って延び、頭部14の壁に至る。そして、それがエッジ29を介して出るとき、それは環状クッション20へ入るが、そこには、空気注入路18の端部に一致する穴が図2に示すように形成されている。
図1にも示されるように、カバー部材10は環状クッション20を頭部14へ折り返す。つまり、環状クッション20はカバー部材10によって円周状に折り返された位置に頭部14に隣接して配置される。好ましくは、カバー部材10は隙間なく配置されるので、環状クッション20の折り返し姿勢を維持することが確実になる。図1にも示され、他の図においてもさらによく観察されることであるが、カバー部材10は、環状クッション20に比較的に隙間なく折り返すように配置されるが、この折り返しは、例えば、それが破られたり、恒久的な変形を被ったりする程度までにはなされない。望まない程度の変形は、カバー部材10の適切な寸法合わせ(つまり、それが緩いか堅いか)によって回避できる。そして、環状クッション20と頭部14の寸法を知ることにより、そのようなカバー部材10がデザインされ、例えば図1に示すように、頭部14に、好ましくは円周状に接合するために接着層24を使用し(他の実施形態では高周波溶接によって接合される)、カバー部材10は、上記基準によって、つまり、環状クッション20を押しつぶさないように、環状クッション20を頭部14に折り返えし、カバー部材10の喉頭部用開口11を覆う部分をぴんと張った状態に維持する。
環状クッション20は、好ましくは、頭部14の底部に折り返され、つまり、環状クッション20が喉頭部用開口11を部分的に覆うように折り返される。しかし、他の実施形態ではまた、下記のように、カバー部材10によって、環状クッション20が頭部14の上部分に折り返され、カバー部材10が環状クッション20を包み込むということが考えられる。
この場合に関して、再び図1と2が引用される。それらの図に基づいて考えられることであるが、環状クッション20は頭部14の外側まで折り返される。この場合、カバー部材10は、図に示すように頭部14に接合できない。それは、既に使用された接合部分に、折り返された環状クッション20が配置されるが、カバー部材10が図1の実施形態と同様に、吸込管16に近い頭部14の一部に接合され、それがその表面上に設置され、接着層24が、カバー部材10が頭部14にラインに沿って接合されるように、又は他の類似の方法で、この表面に配置されるからである。
図1の実施形態において、頭部14は、それが比較的狭い円周状エッジ29を有し、円周状エッジ29の端部が円周状に外側を向くように形成されている。環状クッション20は、円周状に外側を向く端部に接着部26aと26bによって円周状に固定される。
なお、全ての他の観点において、この実施形態と同一の実施形態において、例えば、高周波溶接(補助材料を用いる高周波溶接か補助材料を用いない高周波溶接)又は他の異なる適当な固定方法が、接着層24および接着部26a,26bの代わりに、適当な部材を互いに付着/固定するために適用することができる。
接着部26aと26bは、図2,3,5及び6にも示される。膨張状態における環状クッション20の位置(配置)は、接着部26a,26bに適用する接合部によって決定される(これは、もし接合部が接着部26a,26bに類似する2本のラインに沿って円周状に適用されるならば、その接合部が高周波溶接又は他の適当な固定方法によって作られる時にも働く)が、それは、環状クッション20がエッジ29の接着部26a,26bによって主に引き延ばされ、頭部14の周りに応じて配置されるからである。
図2に示す頭部14のエッジ29は、そのような端部、つまり、環状クッション20につながるのに適した部分を有するが、その端部は喉頭部用開口11によって決定される平面に真っすぐには向き合わず、少し斜めに向き合う。結果的に、この実施形態において、環状クッション20は頭部14の横の部分につながり、その横の部分は喉頭部用開口11の平面に少なくとも部分的に平行な方向に向いている。
従って、頭部14の横の部分は、喉頭部用開口11の平面に平行な方向に少なくとも部分的に向いている。頭部14の喉頭部用開口11の平面側(つまり、喉頭部用開口11の平面に平行な方向に部分的にも向き合わない側面)は、頭部14の底側又は底(つまり、マスクそれ自体の底)と呼ばれる。
そのような実施形態において、環状クッション20を、図2,3,4及び5に示すように、2本の平行な円周接着部26a,26b又は同様に配置された2本の溶接ラインによって(要するに、2本の平行な円周状接合ラインに沿って)頭部14に接合することは、特に有利なことであるが、それは、膨張の結果として、折り返された(例えば、喉頭部用開口11上に折り返された)環状クッション20に働く(環状クッション20に導入される空気により膨張した形状になる)力が、環状クッション20を接合ライン の配列によって外側に押すので、環状クッション20がその最終的な位置を容易に占めることができ(環状クッション20が折りたたまれた位置から外側へ押しやられ)、その位置にとどまるからである。従って、この目的に対して、この実施形態では、環状クッション20が、2本の平行な円周状接合ラインに沿って頭部14に接合される(例えば、接着又は溶接によって)。
この外側へ押しやる効果は、環状クッション20が図1の実施形態のように、頭部14のエッジ29に接合される時に、特に都合よく明らかになる。しかしながら、外側へ押しやって適所に保持することに伴う効果は、2本の平行な円周状接合ラインを適用することによって生じる、つまり、この効果は、環状クッション20がこのように(2本の接合ラインによって)接合される時に生じるが、エッジ29の端部に接合される時には生じない。
環状クッション20がそのような定義に合う横側部分に接合される多数の配置が考えられる。その横壁が喉頭部用開口を囲む底部に90°の角度を有するそのような喉頭部用マスクの頭部もある。そして、この場合には、その横側部分(そこに環状クッション20が接合される)は、部分的にのみならず、全体的に喉頭部用開口11の平面に平行な方向に向く。この発明のこの実施形態が有利であるのは、環状クッション20が頭部14の横側部分に接合される場合に、喉頭部用マスクの横側サイズ(有効な頭部サイズ)が、この発明によるカバー部材10を配置することによって非常に小さくできるからである。この出願の導入部において既に示したように、環状クッション20が横向きに配置された場合、適用される頭部14は、そのような頭部より小さい横側寸法を有し、環状クッション20がその底部に接合されるが、それは、その解剖学的環境が頭部14のサイズではなく、環状クッション20のサイズを決定するからである。頭部14のサイズは、環状クッション20が頭部14の底部に接合されるか、あるいは側面に接合されるかということに依存している。
従って、この発明によれば、環状クッション20は、頭部14の底部又は横部にも接合できる。この発明の場合、環状クッション20が頭部14の底部に接合される時には、喉頭部用マスクの高さは、カバー部材10の適用によって実質的に減少する(カバー部材10又はその適当な部品がまだ除去されていない場合)。カバー部材10が適用された場合、環状クッション20は自由に位置することはなく、従って、環状クッション20はその適用箇所に運ばれる間に何者(例えば、歯や喉頭蓋)にも邪魔されない。環状クッション20が頭部14の側面に固定される場合には、環状クッション20が頭部14の底部に配置される場合のマスクの頭部に比較して小さい横側サイズの頭部が喉頭部用マスクに適用される(米国特許公開公報第2003/0037790号の図15Aと15B参照)。環状クッション20が底部まで及び横に延びている(頭部の固定用に適用される部分が下及び横に向いている)場合には、勿論、与えられた喉頭部用マスクの横サイズと高さを、カバー部材を適用することによって、同時に減らすことができる。従って、好ましくは、最も小さい可能な横寸法を有する頭部は、環状クッションが横に配置されたときに、適用できる。
この発明による喉頭部用マスクの次の利点が、全ての実施形態において得られる。
カバー部材が適用されるとき、この発明による喉頭部用マスクの底部は、均質で平坦で円滑な表面を有するので、適用箇所まで容易に滑り込ませることができる。この形態によって、解剖学上の空間(口腔、舌、食道・気管の共通位置)における容易な動きが確実になる。この発明によるカバー部材の配置により、環状クッションは、喉頭部用マスクが患者に挿入される間に突出することがなく、解剖学的環境に存在する物(歯、喉頭蓋)に引っかかることがない。環状クッションの材料を、適用箇所において生じる可能性により選択できるということは、さらなる利点であり、例えば、歯による損傷に耐える比較的厚手の環状クッションを適用することが必要ない。環状クッションは、挿入時にカバー部材によって損傷から保護される(カバー部材はこの要求に合う厚さを有しておれば十分であり、環状クッションを厚い耐性材料から作る必要はない)。
この発明による形態を有する喉頭部用マスクの場合、(既知の取り組みに比べて)より大きい自由で可視可能な空間が医師用に残されるので、医師にとって、マスク挿入の初期位置である舌の上にマスクを設置し、次に、その初期位置から適用箇所へマスク移動させることが容易になるということは、さらなる共通の利点である。
既知の喉頭部用マスクの環状クッションは、それが口腔内に設置される瞬間まで無菌である。既知のマスクがバクテリアに著しく満ちた(種々の食物片や異質の材料が口腔や歯の中に残っている)環境である口腔内を進むとき、環状クッションは、この環境に露出されて無菌状態を失う。従って、既知のマスクの環状クッションは、気管の入り口に無菌ではない状態で到達し、有害物質を運ぶことがある。これに対して、この発明の場合には、上述により、環状クッションは汚染物を運ばず、カバー部材が(気管の上に置かれた時に)喉頭部用マスクの適用箇所において除去されるまで、完全な無菌状態が提供される。つまり、環状クッションは(自由な状態ではなく)露出されないので、環状クッションは、例えば、口腔から病原菌をそれと一緒に運ぶことはできない。
頭部14上に引き伸ばされるカバー部材10の円滑で平坦な部分は、好ましくは、喉頭部用開口11によって決定される平面に平行に配置される。
喉頭部用マスクの図示した実施形態において、環状クッション20は、その膨張状態において、環状クッションの半径を有する円形断面を備える。膨張した環状クッションの断面は必ずしも円形ではない(例えば、米国特許公開公報第2003/0037790号の図6参照;例として、そのような頭部は、環状クッションの接合部がこの図により配置されるこの発明によって適用できる)。
この発明の或る実施形態において、環状クッションの半径に一致するように形成された円周状凹部が、環状クッションの膨張状態において頭部に接合される部分に環状クッションを支持するために頭部14に形成される。頭部14は一般的に、環状クッションより堅い材料から作られるので、環状クッション20を支持することができる。
図2,5および6に示す実施形態において、円周状凹部は、頭部14においてエッジ29,28および32の端部に形成される。その凹部は、拡大図を示す図9においても、よく見ることができる。図による凹部の断面に対応する円は、図2と5に描かれている。この円は、膨張した環状クッションの適切な断面の円に一致する。これは、凹部が環状クッションの半径に一致するように形成されることがどういう意味かということである。円周状凹部の形態によって環状クッション20のより正確な位置決めが可能になる、つまり、環状クッション20が膨張後に頭部14に対して位置づけされる角度の決定が可能になる。この角度は喉頭部用開口11によって決定される喉頭部平面に関連して説明できる。図2と5は、環状クッション20の取り付け角度に関するこれらのアルファとベータの角度を実際に示している。この角度は図2と5によって、環状クッション20と頭部14との接合部の中心点(中心線)と喉頭部用開口平面の延長線とからそれらの交点において生じる半径により、与えられた断面に包含される。
図2の場合には、凹部は、この角度が比較的小さいように形成される(その凹部はエッジ29の端部にほぼ対称的に形成される)ことが分かる。しかしながら、図5に示す実施形態では、この角度はより大きい。その図では、関連した凹部はエッジ28の端部に非対称に形成される。
その凹部はエッジの端部に形成されるのみならず、より大きい連続表面に形成されてもよい(例えば、米国特許公開公報第2003/0037790号の図3に示されるタイプの頭部がこの発明に適用される時、その横部分におけるように)が、その凹部が適切な半径を有することが重要である。それは、この場合には、膨張した環状クッションを正しい方向に置くことができるからである。もし、頭部の或る部分もエッジを有し、この部分において凹部がエッジの端部に沿って延びる時には、凹部は、他の部分において連続した大きい表面に形成されてもよい。
環状クッションを折り返すことの結果として、空気を含む部分が環状クッションの接合部に向かい合って環状クッションの中に形成される(環状クッションの状態が真空に近い状態でない時に)。空気のこの量は、製造の時点で環状クッションに既に導入されていることが好ましい。空気注入路18の外側の端部は、ほとんどの場合、バルブによって閉じられる。従って、バルブが閉じられた場合、空気は空気注入路18に出入りできない。膨張装置(例えば、ポンプ)が既に空気注入路18に接続されている時には、空気を導入することができる。一般的に、空気は環状クッションからゆるく放出されるので、エアークッション(エアーバブル)が造られる。エアークッションの形成を防止するためには、主に、対向する壁を互いに吸引するために、ほぼ真空状態が、環状クッションの中に確立されるべきである。これが行われない時には、収縮状態において、環状クッション内に捕獲された空気によりエアークッションが形成される。
図2,5および6の場合に、つまり、接合するために適用された部分が喉頭部用平面に角度を有するように環状クッション20が接合される時に、空気で満たされた部分が、環状クッション20のカバー部材10による折り返しにより、エッジの端部に向かい合って形成される。この場合、空気で満たされた部分は、頭部14の全周に(円周状に)延びて、喉頭部用マスクのこの実施形態の挿入時に一種の緩衝器として機能するが、それは、マスクの前方部分にも空気で満たされた部分がある(マスク挿入時に最先端にある)からである。従って、環状クッションが頭部の横部分に接合されるという形態が、更なる利点を有する。それはつまり、マスクを挿入する行程において、その喉頭部用マスクが周囲の物にぶつかる時、この部分が柔らかい「エアークッション」と接触し、それによって、損傷の危険性をさらに減らすという利点である。従って、環状クッションが図1から6に示すように、頭部の側面に固定される時、適切に配置された「エアークッション」のレイアウトが得られる。
この配置において、喉頭部用マスクの、それが開かれる前の頭部の寸法が、つまり、カバー部材の除去されるべき部分が分離可能な接合部によって頭部にまだ接合されているとき(直接に、又はカバー部材の残りの部分を介して)、折り返された位置において、頭部に対する膨らみに等しい程度に環状クッションによって増大する。頭部のサイズに比較すると、これは無視できるほどの増加である(例えば、図2参照:その増加は環状クッションの壁の厚さによって決定される;実質的に、その増加は折り返しにより、壁の厚さの2倍に等しい)。従って、サイズにおけるこの非常に僅かな増加は、いかなるデメリットをも引き起こすことはなく、実際は全くその反対である。というのは、上述によって、折り返しにより「エアークッション」が頭部の全周に好ましく造られるからである。この発明による形態によって、マスクの高さと幅における非常に大きい減少が実現される。環状クッションが頭部の底側に固定されていると、サイズにおけるその程度の横の増加は頭部の折り返しによってなされないと考えられる。
図2と3は、図1の2つの円で囲んだ部分の拡大図である。図2に示す部分は環状クッション20に通じる空気注入路18の断面図である。そして、喉頭部用マスクが患者に挿入されるときに最先端にある、頭部14の前部分を示す。これらの図は、この実施形態において頭部14にカバー部材10を固定する方法を非常に適正に示している:カバー部材10が、折り返された環状クッション20を迂回し、頭部14のエッジ29とエッジ28とに、それぞれ、接着層24によって円周状に接着される。
上述の実施形態において、カバー部材10は接着層24によって頭部14に接着される。カバー部材10の頭部14への固定は、勿論、上述による他の方法で、例えば、加熱処理や高周波溶接(カバー部材10が頭部14に焼き付け又は溶接される時)で実行されてもよく、補助材料の添加を要しない高周波溶接の使用によるのが特に好ましい。これらの固定のタイプによって、接着の効果に相当する技術的効果が達成され、さらに、これらの固定のタイプは、図2,3,5及び6における接着と同じ方法で図示できるので、上記実施形態において、接着を、これらの固定タイプによって容易に置き換えることができる。
従って、この発明による喉頭部用マスクにおいて、分離可能接合部は、頭部14とカバー部材10との接合部において、あるいはカバー部材10の内部において形成される。この実施形態において、分離可能接合部は、薄肉部22によってカバー部材10に備えられる。図2と3(及び図4による拡大図)に示すように、薄肉部22は喉頭部用マスクの頭部14の全周に走る(延びる)。図によって薄肉部22を配置することにより、カバー部材10の十分に大きい部分が引っ張り部材12を引き出すことのより、除去され得る。
図1の実施形態において(次の図に示されるように)、カバー部材10が引っ張り部材12によって除去される時、カバー部材10の一部は喉頭部用マスクの頭部14に残る。それゆえに、図4はカバー部材部分10aと10bを示す。引っ張り部材12が引き出された時、カバー部材部分10aは除去され、カバー部材部分10bは適所に(頭部14上に)残る;従って、引っ張り部材12は勿論、カバー部材10の除去されるべきカバー部材部分10aに接合され、カバー部材部分10aは分離可能接合部によって囲まれている。
この実施形態において、接合中心ラインは、頭部14と、環状クッション20との接合部、及びカバー部材10と、頭部14に直交し接合中心ラインの各点から延びる直線との交差点に関連し、喉頭部用開口11の上に広がる内側カバー部材部分と、内側カバー部材部分の周りにある周縁カバー部材部分とが、区画される(つまり、交差によって形成される交差線が、カバー部材10を内側カバー部材部分と周縁カバー部材部分とに割り振る。これは、単なる理論上の割り振りであって、カバー部材部分10a及び10bを接合する分離可能接合部のような物理的な分離線が存在するわけではない)。そして、その分離可能接合部は、周縁カバー部材部分に円周状に形成される。
環状クッション20は頭部14に多数の異なる方法(例えば、図示した実施形態において、固定部が接着部26a,26bによって与えられる)で接合されてもよく、それぞれの場合において、接合部に関連する接合中心ラインは規定できる。図示した実施形態において、接続部は接着部26a,26bによって規定される2本のラインに沿って与えられ、同様に、環状クッション20は、米国特許公開公報第2003/0037790号の図6による2本のラインに沿って頭部14に接合される;これらの場合において、接合中心ラインはこれらの接合ラインの間にそれから等しい距離に設置される。単一のラインに沿って接合する場合には、接合中心ラインは、それ自体が接合ラインである。実際、異なる接合の場合において、接合中心ラインは同様に規定できる。
従って、直交する直線が、接合中心ラインの各点において設定されることが可能である。円周状の凹部が適用されると、これらの直交する直線は、正確に(図2と5に示すように)半径方向にある。もし、凹部が適用されないと、その時でさえ、その直線は接合中心ラインの或る点において頭部14の表面に垂直である。図2と5にも示すように、薄肉部22として形成される分離可能接合部は、これらの直交する直線とカバー部材10との交差点から、外部へ、つまり吸込管16の方へ、言い換えればカバー部材10と頭部14との接合部の方へ位置づけられる。もし、分離可能接合部が交差点によって得られる交差線内にあれば、それは環状クッション20内に折り込むことによって得られる「ピーク」を超えて(つまり、折り込まれた環状クッションの最も外側の点を超えて)延び、折り込まれた環状クッションを、その突出するエッジによって保持し、カバー部材の適切な部分が除去された後、環状クッション20が膨張した時に、環状クッション20はこのエッジを超えて押し上げられ、環状クッション20は、残りのカバー部材部分(カラー)の抵抗を克服することにより、つまり、それを倒すことにより適用箇所へ動かされる(そのような実施形態において、これが図29に示す放射状の打ち抜き穴によって助長される)。
この実施形態によれば、適所に残留するカバー部材部分10bは環状クッション20の膨張を全く妨げたり邪魔したりしないが、それは、この残留するカバー部材部分10bが、環状クッション20の膨張時に、容易に折り返されるからである(環状クッション20の上に延びることなく)。
分離可能接合部が上述のように配置されると、これは、以下の事実に結びつく。つまり、引っ張り部材12によってカバー部材10のカバー部材部分10aを除去するために、分離可能接合部が喉頭部用開口11の中心に(カバー部材10の中央部分に)より近く配置される場合より大きい力を加えることが必要になる。喉頭部用開口11の中心により近い配置は、図28と29に描かれている。
なお、分離可能接合部は、頭部14とカバー部材10との接合部に配置できる。この場合、接着層24は、引っ張り部材12が適切な力で引かれる時に、それが分離できるように設計され、実施されるべきである。この場合には、勿論、薄肉部22を配置することは必要ない(当然ながら、それは、カバー部材10の除去が計画できるようにするために分離可能接合部の唯一の例を形成するのに十分である)。
図6は、環状クッション30の配置を示し、環状クッション30は図1から6の環状クッション20よりも薄い。現在市販されている既知の喉頭部用マスクの場合には、喉頭部用マスクの0.4mmの厚さは、薄いと考えられる。上記の解説によると、カバー部材の適用により、環状クッションの厚さは、この値より十分低く減らすことができる(喉頭部用マスクの目的によって実際に必要な厚さまで)。適切な厚さのカバー部材の適用により非常に薄い環状クッションが挿入時に保護されることが可能となり、適切な厚さのカバー部材を適用することは、不利益なことではない。というのは、カバー部材はその適用箇所(そこからカバー部材が除去される)においてさらに多くの機能を持たず、非常に厚いと思われるカバー部材の厚ささえ、頭部の寸法に比べると無視できるからである。従って、環状クッションの厚さは、適用箇所の解剖学上の環境により、明確に選択できる。
図6は、この発明による喉頭部用マスクのさらなる利点を描いている。既知の喉頭部用マスクの場合には、環状クッションの材料と厚さは、最終的な解剖学上の位置において広く認められている好みによって決定されなかった(マスクが気管の頂上における適用箇所に到達するとき)。環状クッションの材料を解剖学上の観点から選択するとき、その形態が損傷を回避し、できるだけぴったりと合うことを確実にするために、できるだけ非外傷性であるならば、それは好ましい。反対に、既知の環状クッション(バルーン)は、マスクがその適用箇所に到達するまで、その環状クッションが外的衝撃(割れた鋭い歯、噛みつき)により損傷を受けないという要求に合うものであった。従って、既知のマスクのバルーンはきめの粗い厚手の材料から作られていた。
それに対して、この発明による喉頭部用マスクの場合には、適用箇所の解剖学上の空間に対応する厚さを有する薄い滑らかな材料を適用することが可能である。つまり、カバー部材が環状クッションの材料を挿入時に保護するので、挿入時に環状クッションが損傷を受けないことを確実にするために環状クッションに極端に厚い材料を適用する必要はない。
図7は図1から4の実施形態の斜視図である。図7は吸込管16から突出する引っ張り部材12と共に、頭部14上におけるカバー部材10の配置を示す。
この発明によるカバー部材と引っ張り部材は、図示されたもの以外の形態を有する喉頭部用マスクの場合にも適用可能であり、従って、環状クッションが頭部の底部に固定されたマスクにも、或いは、図示されたもの以外の形態の頭部を有する喉頭部用マスクの場合にも適用可能である。
そのようなタイプの(例えば、米国特許公開公報第2003/0037790号の図4Aから4Cに示されるような)頭部が、環状クッションが頭部の底部に固定された、この発明による喉頭部用マスクに使用される時、この発明によるカバー部材も、頭部の下に折り込まれた環状クッションの周り(周囲)に配置され、環状クッションの接合部から吸込管に向く頭部の一部に固定できる。そのような形態の場合には、引っ張り部材は、図1から4に示す実施形態におけるのとよく似たカバー部材に接合され得るが、それは、引っ張り部材がカバー部材の中央に接合され、折り返された環状クッション部分の間から吸込管を介して外へ案内され得るからである。カバー部材は、図1から4に示す実施形態におけるように、これらの実施形態に似た方法で頭部に(接着層で頭部の側部に)、又は他の方法で頭部の周りに固定され得る。
同様に、この発明による解決策は、米国特許公開公報第2003/0037790号の図3に示される、そのような頭部のデザインの場合にも適用可能である。この場合には、カバー部材の頭部前方部分への固定が、図1から7に示す実施形態の場合におけると同様の方法でなされ得るが、それは、頭部の後方部分において、ほぼ垂直な頭部の壁の外側部分に、環状クッション接合部より僅か先に固定されるであろう。
従って、両方の場合において(他の類似の場合においても)、この発明によるカバー部材は、既知の頭部の場合に配置され得る。上述の他の2つの場合において、2つの極端な場合が示されているが、第1の場合には、環状クッションが頭(頭部)の下で膨らみ(頭部の下に搭載されているので)、他の第2の場合には、環状クッションが頭部の側面に固定されているので、膨張した環状クッションは、使用中に、頭部の周りに配置される。勿論、この発明の取り組みは、これらの形態の場合に適用可能である。
図2に示す詳細説明に戻ると、そこには、図1から4によって示される実施形態において、カバー部材がいかに頭部に固定されるかが、示されている。そのような取り付けの解決策がここに示されるが、そこでは、カバー部材が頭部の或る表面への接着(表面重ね合わせ取り付け)によって接合される。重ね合わせ取り付けは、吸込管の方にある頭部の一部にも適用できるので、図2に示すように、頭部の後方部分上において、カバー部材は、図に示すように、頭部の水平部分にも接合され得る。例えば、カバー部材の外部エッジをラインに沿って(接着又は高周波溶接によって)固定することが考えられるが、そのような場合に、取り付けを実行するための他の対応策もあり得る。
もし、分離可能接合部がカバー部材と頭部との接合部に設けられていない場合には、取り付けの正確な方法は、この発明の側面に関連しない。これは、この場合には、分離可能接合部がカバー部材に設けられ、頭部に固定されたカバー部材の部分が、カバー部材の他の部分が除去された後にも頭部上に残留するからである。明らかなことであるが、カバー部材が頭部に接合される点に設けられた分離可能接合部は、他の方法で、上述した他の方法によって、或る力が加えられた場合に分離される接着や高周波溶接による接合を適用することによって形成されることが可能である。
従って、分離可能接合部が頭部とカバー部材との接合部において形成される本願発明のそのような実施形態においては、カバー部材においてさらなる分離可能接合部を用いる必要はない。従って、分離可能接合部は、例として、所定の引っ張り力で分離される接着剤で、適当に弱められた接着剤で(例えば、カバー部材と頭部との接合部が、接着剤が或る間隔で点在するように、全周に(円周状に)配置されないような実施形態のように)、そしてまた、他の方法でも形成できる。勿論、それは、弱めることができる接着(粘着力)のみならず、弱められた接合部(点々と途切れた)が、高周波溶接によって形成できる。そのような溶接は、添加材料を要するか又は要しない溶接であることが可能である。従って、そのような実施形態において、分離可能接合部は再び円周状に形成される;この場合に、これが意味することは、途切れ接着、高周波溶接、又は他の接合(つまり、非接着及び非溶接部)が、全周に(円周状に)沿った、つまり分離可能接合部の全長における、接合(例えば、溶接、接着)部分に比較して、分離可能接合部の全長に沿ったそのような比率で配置され、分離可能接合部の分離(つまり、引き裂き)が計画可能で、かつ、制御可能であることが確実になることである。適用される引っ張り力に応じて、そのような接合部の正確な形態(つまり、溶接又は接着部分の長さの、その部分の間に配置される非溶接又は非接着部分に対する比率)が決定され得る。
図1は、カバー部材10のカバー部材部分10aの除去がまだ始まっていない状況における、この発明による喉頭部用マスクを示す。カバー部材10を除去する工程は、図8,10と12によって示されている。
その除去の第1ステップは、図8又は図9に示され、図9は図8の詳細を示す。図8は引っ張り部材12が外へ、つまり、吸込管16の開放端(吸込開口21)の方へ引かれた時、カバー部材10が頭部14の内側へ(吸込管16の内部空間の方へ)引き込まれる。カバー部材10の適切な部分の除去が、引っ張り部材12の連続的、かつ、均一な引っ張りによって好ましく開始され、これにより、ある時点で、分離可能接合部が分離し始める(離れていく);例えば、薄肉部22として設計された分離可能接合部は、所定の点で割れる。次に、図によって下記に示すように、好ましくは、カバー部材10の分離した部分は、喉頭部用マスクの通路15から、それを連続的に引っ張ることにより完全に除去される。最後に環状クッション20は適切なサイズに膨張させられる。この後者のステップは、勿論、先行技術のマスクの受け入れ可能に適用され記憶されたプロトコルに基づいて行われることが可能である。
図8はカバー部材部分10aと10bの間に薄肉部22として形成された分離可能接合部がほぼ分離する、つまり、図9に示す頭部14の前方部分で分離する瞬間を示す。もし、そのような薄肉部22が用いられる場合には、その分離は薄肉部22に沿った、計画され制御された分裂を表す。同様に、他のタイプの分離可能接合部の場合にも、計画性と制御は達成できる。図9は、薄肉部に沿ってカバー部材部分10aと10bが分離されることをはっきりと示し、さらに引かれると、カバー部材部分10aがカバー部材部分10bから円周状に分離され、従って、接合足部19を介して引っ張り部材12に接合されるカバー部材部分10aは、分離可能になる。図8と9のみならず、図20Aから20Eにも示すように、好ましくは一端のみにおいて(例えば、前端において)、カバー部材10からカバー部材部分10aの除去が開始される;この実施形態において、カバー部材10からカバー部材部分10aが除去される。カバー部材と引っ張り部材と接合する正確な点と、有利に適用される接合足部の形態は、分離が開始される場所を決定する。
図9に示されているが、カバー部材部分10bは外側へ延びている;カバー部材部分10bは、図13に示すように環状クッション20の膨張を妨害しない(その動きに影響を及ぼさない)。引っ張り部材12の接合足部19がカバー部材10をいかに引っ張るかが、図8に示されている。或る与えられた場合においては、カバー部材10は、薄肉部22に沿って引き裂く前に若干伸びるが、引っ張り部材12と、カバー部材10の適切な部分の除去に寄与する部材、つまり、引っ張り部材12、接合足部19及びカバー部材10は、薄肉部に沿って適切に引き裂く材料から作られている。さらに、それは過度に延びず、従って、それはカバー部材10の適切な部分の除去を妨げたり、邪魔したりしない。好ましくは、カバー部材10と引っ張り部材12の材料は、材料の延びが引っ張り工程の間、無視できるように選択される。上記の論述により、カバー部材10の材料は、例えば、PVC又はその派生物である。図9は、接着部26a,26bと、カバー部材部分10bを頭部14に接合するために適用される接着層24を明確に示している。
図10は、カバー部材部分10aが引っ張り部材12の端部で既につぶされ(それは図では、接合足部19の間で折りたたまれたように示されている)、引っ張り部材12の大部分が既に吸込管16から離れた時に、カバー部材部分10aを除去する次のステップを示す。この状態において、環状クッション20は膨れ始めることができるが、それは、環状クッション20がカバー部材10によって、もはや保持されないからである。この段階で環状クッション20が折りたたまれた位置からいかに離れて出っ張るかは、材料の選択によるが、一旦膨らむと、環状クッション20は、その適用箇所を占める。しかしながら、明らかなことであるが、環状クッション20は、この時点でようやく露出される、つまり、この実施形態においては、環状クッション20の無菌状態がこの瞬間まで(喉頭部用マスクが適用箇所へ運ばれてしまうまで)保持される。つまり、環状クッション20は広げられた時に無菌状態であり、それが適用箇所に到達した時に、その膨張状態において無菌状態である。
図14はまた、図10の状態における、つまり環状クッション20がまだ折り返えされている時点における喉頭部用マスクを示す。図14は、環状クッション20の方向からの喉頭部用マスクを示す。
図11は、自由に起立した引出し機構、つまり、環状部17とカバー部材部分10aとを有する引っ張り部材12を示し、カバー部材部分10aは除去されて接合足部19を介して引っ張り部材12に接合されている。図11は、引っ張り部材12の作動後における図1の実施形態の構成要素を示す。つまり、カバー部材部分10aが適切に除去された後、図のようにカバー部材部分10aが引っ張り部材12に接合されている状態である。
図12は、環状クッション20が既に膨張し、カバー部材部分10aが喉頭部用マスクから完全に除去された時(つまり、吸込管16から離れた後)の喉頭部用マスクのそのような状態を示す。環状クッション20の膨張は、適当な空気入れ装置(例えば、ポンプか、他の異なる膨張用の既知の装置)が空気注入路18の外側端部に接続された時に、空気注入路18を介して行われる。
図13は、図12の円で囲んだ部分の詳細を示し、それは、環状クッション20の断面を示すとともに、環状クッション20と頭部14との接合部における環状クッション20に沿ったカバー部材部分10bの折り返しも示している。図13にはまた、頭部14のエッジに対して環状クッション20が如何に設置されるかが、示されている。一方で、環状クッション20は、接着部(接着部材)26aと26bによって適所に保持され、他方では、環状クッション20の姿勢が頭部14の端部における凹部によって決定されている。図において、頭部14の端部における凹部は部分的にしか見えないが、その配置は、環状クッション20が頭部14の端部に嵌合し、かつ、その円形断面がそこで捩じれていないという事実によっても示される。
図16は、環状クッション20から見た、図12の状態を示す斜視図である。図14と16によって見ることができるが、喉頭部用マスクの実際の頭部のサイズは、カバー部材10の適切な部分(又はカバー部材10の全体)が除去され環状クッション20が膨張したときに、非常に増大する。環状クッション20が喉頭部用マスクの頭部14にまだ折り返されている時、有効な頭部のサイズは非常に減少する。しかしながら、環状クッション20が頭部14の周りで膨らむ時、有効な頭部のサイズは非常に増大する(つまり、環状クッション20の折りたたみが開くことによって、ほとんどの場合、膨張した環状クッション20は頭部14に対して底部でも膨らむので、長さ、幅、及び主として厚さに関する実際の頭部のサイズが増大する)。しかしながら、この発明による喉頭部用マスクの場合、カバー部材10(つまり、除去される部分)は、喉頭部用マスクが患者の適切な適用箇所に到達するまで、頭部14上に留まるので、全ての挿入行程は、小さい実際の頭部のサイズで実施される。頭部14は、実際に達成できる最小可能(自動的に決定される)サイズまで減少することができる。
上述のように、この実施形態における頭部14の横側延長部分は、環状クッション20が頭部14の側面に接合されていると、環状クッション20が底部から接合され、例えば、米国特許公開公報第2003/0037790号の図4Aから4Cに開示された頭部のそれより非常に小さい(比較のために、その文献の図15Aと15B参照)。これは、解剖学上の環境が(頭部14のサイズではなく)環状クッション20のサイズを決定するからである。つまり、或る与えられた解剖学的構造の場合における環状クッションのサイズは、この発明の場合においても、及び米国特許公開公報第2003/00378890号の図4Aから4Cの場合においても、同じでなければならない。しかし、この既知の取り組みの場合には、環状クッション20が頭部14に底部から接合されているので、頭部14は、環状クッション20が頭部14の側面に固定されている場合より、必ず大きくなければならない。
従って、その挿入は、米国特許公開公報第2003/0037790号の取り組みの場合におけるよりも、十分に小さい実際の頭部のサイズで実行でき、その上、膨張していない環状クッション20は、カバー部材10によって頭部14の下に簡単に折りたたまれるのみならず、カバー部材10によってそこに封止される。
図15と17は、カバー部材10の適切な部分がまだ頭部14上にある場合(図15)と、カバー部材10の適切な部分が既に除去され、環状クッション20が膨らんだ場合(図17)とにおける有効な頭部のサイズ間の比較を示している。
図18と19において、その適用箇所における喉頭部用マスクの最終的な状態が示されている。つまり、喉頭部用マスクの側面図と正面図とが、環状クッション20が膨らんだ状態で示されている。
図20Aから20Eは、カバー部材部分10aの除去と共に、環状クッション20の膨張における代表的な行程を示す。図20Aにおいて、カバー部材10はまだ、喉頭部用マスク上に配置されている。図10Bは、喉頭部用マスクから引っ張り部材12を引き出す行程が始まった時の状態を示す。この場合には、カバー部材10の中央部分が引き伸ばされ、内部に若干、引き込まれている。これは、図の中に放射状に引かれた線によって示されている。図20Cは、喉頭部用マスクの前方部分においてカバー部材部分10aが、頭部14に接合されたカバー部材部分10bから分離可能接合部において既に分離されたことを示している(カバー部材部分10bは図20Aから20Eには示されていない)。しかし、カバー部材部分10aの他の周縁部分は、まだ、頭部14に接合されており、頭部14の周りの分離可能接合部に沿って徐々に分離される。
分離可能接合部と接合足部の形態は、カバー部材部分10aが頭部14に接合されたカバー部材部分10bから如何に分離されるかに、正確に一致する。これは、引っ張り部材12と、接合足部19のカバー部材10への接合部とが、カバー部材部分10aが頭部14に残留するカバー部材部分10bから前方部分で分離し始め、引っ張り部材12がさらに引かれた時に、分離可能接合部の分離が徐々に起きるように形成され得るからである。この目的に対して、分離可能接合部の分離が始まるように意図された場合には、先ず、引っ張り力がカバー部材10の前方部分に集中しなければならない。カバー部材と引っ張り部材の接合部のさらに他の実施形態は、図25と26に示されている。これは、図と関連付けて詳細に説明される。
図20Dは、カバー部材10は既に除去されたが、環状クッションはまだ膨らんでいない状況を示す。図20Eは、膨張状態にある環状クッションを示す。
図20Aから20Eに示されたカバー部材除去行程の側面図が、図21Aから図21Eに示されている。図21Bは、カバー部材10が頭部14へ引き込まれた時の、カバー部材10のより分かりやすい図を示し、図21Cは、カバー部材10のカバー部材部分10baが既に分離されて、他の部分が頭部14に引き込まれたことを示している。図21Dは、まだ収縮状態にある環状クッション20を示し、図21Eは、膨張状態にある環状クッション20を示している。
図22Aから22Eは、この発明による分離可能接合部の実現可能性を実例で示している。これらの図に対応するこの発明の実施形態において、分離可能接合部は、カバー部材に、次の1つによって形成される:
- 薄肉部、
- 裂け目状打ち抜き穴
- 破線状打ち抜き穴
又は、これらの組み合わせ。
薄肉部22が分離可能接合部として適用される時、分離可能接合部を分離するために加えられる力によって薄肉部22に沿った均一な分割が、特に有利にもたらされる。裂け目状打ち抜き穴や破線状打ち抜き穴は、適用される引っ張り力が引き裂き(分離可能接合部の分離)を開始するために集中される分離可能接合部のその部分に有利に適用可能である。
分離可能接合部のこのような実現の大きな利点は、それが計画可能な分離可能接合部(好ましくは、カバー部材の計画された引き裂き)を実現するために用いられ得るということである。つまり、それらは、例えば、分離可能接合部を分離する引っ張り力、つまり、カバー部材を分離される部分とカバー部材に残る部分とに分離/引き裂きする力の計画と調整を可能にする。
薄肉部と裂け目状打ち抜き穴、又は薄肉部と破線状打ち抜き穴の組み合わせは、以下に述べるが、裂け目状打ち抜き穴と破線状打ち抜き穴はまた、破線状の穴の隣接領域に裂け目状打ち抜き穴を用いるという要領で組み合わせることができる。つまり、或る実施形態においては、裂け目状打ち抜き穴と破線状打ち抜き穴とが共に(互いに交互に)分離可能接合部を形成する。例えば、薄肉部は、分離可能接合部の長さの大部分において有利に適用できるが、引き裂きの開始を容易にするために、薄肉部の代りに、又は、それに加えて裂け目状打ち抜き穴か破線状打ち抜き穴が、頭部の端部において有利に適用され得る。
図22Aは、カバー部材部分10aと10bとの間に配置された(カバー部材の素材を弱くした)薄肉部22を示す。これは、例えば、図1から6にも示されている。
図22Bは、カバー部材部分50aと50bとの間の裂け目状打ち抜き穴34を示す。裂け目状打ち抜き穴の場合には、カバー部材の素材は、分離可能接合部を形成するため、素材のロスがないように弱められている。図22Cは素材のロスのない弱体化を示すが、その場合には、分離可能接合部がカバー部材において破線状打ち抜き穴36により形成されるか、カバー部材部分51aと51bとの間により正確に破線状打ち抜き穴36により形成される。図22Cに示す断面は、破線状打ち抜き穴36の穴(パンチング)を実際に貫通している。分離可能接合部の強度は、穴の間隔と直径により制御できる。
図22Dは、分離可能接合部の前の具現化の組み合わせの1つを示す。この場合には、薄肉部22はまた、カバー部材部分52aと52bとの間に形成され、さらに、裂け目状打ち抜き穴38が薄肉部22の中心に形成される。図22Eはまた、分離可能接合部のそのような実施形態を示すが、それは上記取り組みの組み合わせである。この実施形態において、薄肉部22は、再びカバー部材部分53aと53bの間に形成され、破線状打ち抜き穴40も、薄肉部22に適当な周期の穿孔列によって配置される。図22Eに示す断面は、破線状打ち抜き穴40の穴を実際に貫通している。
図23は、図11に示す部材の異なる図である。図23の一部が、図24に拡大されて示されている。これは、カバー部材部分10aと接合足部19との接合部を示す。
この部分は、図25と26に示す拡大図でも描かれているが、これらの実施形態においては、カバー部材部分10aへの引っ張り部材12の接合部のタイプが異なる。
接合足部42は、図25の実施形態に配置されている。この実施形態において、2つの接合足部42は、それぞれ分離可能接合部にほぼ到達し、それらの端部に向かって狭くなる先端43を有する。つまり、外側に出っ張る2つの接合足部42の端部が三角形状に狭くなっている。接合足部42は頭部の端部の方向に接合足部19に比べて引き延ばされ、その先端が分離可能接合部に到達している。分離可能接合部が、例えば、薄肉部によって実施されることを考慮して、その先端が分離可能接合部に実際に到達するという定義は、それが分離可能接合部に非常に(約0−5mmまで)接近することを意味する(例えば、これは、それが薄肉部の始まる部分まで如何に近く接近するかということである)。図25は、カバー部材10から分離された部分(カバー部材部分10a)、つまり、分離可能接合部において頭部から既に分離された部分を示す;従って、その図は、先端43が分離可能接合部に到達していることを示している。
先端43を有する接合足部42を適用することによって、引っ張り力が頭部の方へ、従って、カバー部材の端部の方へ、接合足部19を備える実施形態の場合よりも十分に集中されることが可能になり、従って、この実施形態は、分離可能接合部の引き裂きが頭部の一端で始まることをもたらすことに有能である。
この発明の或る実施形態においては、引っ張り部材は、放射状突出部を有する楕円形基部を介してカバー部材に接合される。そのような実施形態は、図26に示される。この実施形態では、放射状突出部を有する楕円形基部を介しての接合は、接合足部19が楕円形基部と、接合挿入物44に接合される放射状突出部45(好ましくは、分離可能接合部にほぼ到達する)とを有し、接合挿入物44がカバー部材10の分離可能なカバー部材部分10a(分離可能接合部の内側に設けられる)に接合されるように実行される。接合挿入物44は、内側に、つまり、カバー部材10の吸込管に向いている側に固定され、接合足部19はこの接合挿入物44に接合される。図26による接合挿入物の形態は、分離可能接合部の分離のいくつかの点における同時開始を助ける。放射状突出部を有する楕円形基部を介しての接合は、接合足部それ自体が、楕円形基部と、放射方向に突出する部分とを有するように行われ、この場合には、接合挿入物を用いる必要はない。この取り組みにより、引っ張り力は、分離可能接合部に沿って均一に、かつ、計画された通りに働くことができる。
勿論、図に示されたものと異なる多数の突出部も利用可能である。或る突出部が分離可能接合部に他よりも接近することや、突出部が異なる寸法を有することも、また、考えられることである。従って、そのような基部を有する接合足部、1つの端部の方向に単一の長い突出部(図25に示される先端43のような)を有する接合足部、及び異なる数の突出部を有して図26の接合挿入物44のように他の端部の方向に同様の形態を有する接合足部が、考えられる。
この発明は、単一部品から作られ、引っ張り部材に長手方向に、かつ、引っ張り部材の接合部と分離可能接合部との間に円周状に配置された強化糸状体46(図27に示す)を、1つの実施形態に備える。この強化糸状体46は、図に示す形態に沿って全体的に導かれ、一体化されて引っ張り部材とカバー部材とになる。強化糸状体46によって、引っ張り部材とカバー部材からなるユニットの一体化が向上する。つまり、このユニットの分裂が、強化糸状体46を使用することにより、より効果的に回避され、さらに、引っ張り力と引き裂き(分離)の配分が、さらに有利に制御される。強化糸状体は、例えば、ケブラー(ポリ-パラフェニレン テレフタルアミド)から作られる。
カバー部材の内側への引っ張り部材の接合は、この発明により、カバー部材と引っ張り部材とが単一部品から作られるようにして実行されてもよい。この場合には、強化糸状体46は、特に有利に適用されることが可能である。
図28は、カバー部材60を備える分離可能接合部のさらなる実施形態を示す。この実施形態では、接合部の中心線は頭部14と環状クッション20との接合部に関連し、カバー部材60とラインとの交差点が頭部に直交して接合部の中心線の各点から出発し、喉頭部用開口の上に延びる内部カバー部材部分と内部カバー部材部分の周りに設置された周縁カバー部材部分とが形成され(交差のラインが、カバー部材を内部カバー部材部分と周縁カバー部材部分とに分割する)、分離可能接合部が内部カバー部材部分に円周状に形成される。分離可能接合部がそのように配置されるとき、有利なことに、加えられる引っ張り力は、図1から7に示す実施形態より小さい。
従って、図28の場合には、打ち抜き穴48はカバー部材60のさらに内側部分に設けられる(分離可能接合部は打ち抜き穴48により行われる)。つまり、打ち抜き穴48により囲まれたカバー部材60の内側部分のみが、引っ張り部材によって除去できる。この場合には、上記実施形態と比較して、頭部に大きいカバー部材部分が残留するが、環状クッションは膨張時にこのカバー部材部分を折りたたむことができ、膨張の結果として、その下からその状態を見ることができる。
この比較的大きい残留カバー部材部分を折りたたみ易くするために、カバー部材70が、図29に示すこの発明の実施形態において適用される。分離可能接合部から、及びカバー部材70の中央部分から外側へ延びる追加の分離可能接合ラインが、カバー部材70内に形成される。分離可能接合ラインは、図29の実施形態において打ち抜き穴49によって形成されるが、分離可能接合ラインはまた、分離可能接合部として実施される、つまり、例えば、図22Aから22Eに示す取り組みのように。頭部に残留するカバー部材70の部分は、打ち抜き穴49に沿って引き裂かれ、それによって、カバー部材部分の折り返しを容易にする。
そのような放射状の打ち抜き穴は、図1から7に示す実施形態にも適用されてもよい。それは、放射状の打ち抜き穴が用いられると、そこに残留する残留カバー部材部分10bも裂けることができるからである。しかしながら、残留カバー部材部分が適当に小さいサイズを有する場合には、そのような打ち抜き穴の適用は必要としない。
図30と31は、この発明による喉頭部用マスクの患者への挿入を示す。図30は、この発明による、カバー部材で保護された(覆われた)喉頭部用マスクがその適用箇所に、つまり気管の出口に運ばれた状態を示す。解剖学的環境に比較して頭部のサイズが小さく(環状クッションがそれから下にも横にも突出していない)、従って、この発明による喉頭部用マスクは容易に適用箇所まで運ぶことができることが示されている。図31は、環状クッション20が既に作動している状態を示している。この場合には、一般に使用される喉頭部用マスクと同様に、環状クッション20が気管の端部の上で膨らむことを示している。カバー部材の一部か全体を除去することによって、収縮した環状クッション20が現れ、そして膨張後に、図31に示す位置に持ち込まれる。既知の取り組みと同様に、膨張が実行されるが、それは、これらの取り組みにおいて、環状クッションが最初は収縮しているからである。
カバー部材の一部か全体を除去することによって、喉頭部用マスクの通路が喉頭部用開口を介して自由になる。既知の装置と同様に、環状クッションが膨張した時に、人工呼吸装置が吸込管の吸込開口に接続される。この時点で、引っ張り部材はカバー部材の適切な部分と共に吸込開口の通路の終端から既に除去されている。
適用される喉頭部用マスクの寸法は、患者の身体測定によって決定される;既知の喉頭部用マスクは、一般的に5から7の異なるサイズ(幼児サイズから成人サイズまで)で利用できる。そのマスクの寸法決めも、環状クッションの寸法決めを決定する。つまり、子供又は成人の場合に、断面の種々のサイズによって特徴付けられる環状クッションを利用することが要求される(挿入箇所で想定される適用箇所により、解剖学的環境が適用される環状クッションの寸法を決定し、頭部の寸法は、環状クッションが接合される頭部の部分よって変化する)。成人の場合、円形断面を有する環状クッションの断面の半径は、約1cmである。
勿論、この発明は、上記の詳細説明で述べた好ましい実施形態に限定されるものではないが、さらなる変形、変更、及び発展は、特許請求の範囲によって決定される保護の範囲内で可能である。

Claims (13)

  1. 頭部(14)および頭部(14)に接合される吸込管(16)と、頭部(14)の喉頭部用開口(11)と吸込管(16)の吸込開口(21)との間に形成された通路(15)と、喉頭部用開口(11)の周りにおいて頭部(14)の外側部分に接合された環状クッション(20,30)とを備え、喉頭部用開口(11)が気管に嵌入するようになっており、吸込管(16)の吸込開口(21)が吸込管(16)の頭部(14)との接合部の反対の位置にある喉頭部用マスクであって、
    環状クッション(20,30)を取り囲み、頭部(14)へ折り返されて喉頭部用開口(11)を覆うカバー部材(10,60,70)と、引っ張り部材(12)とを備え、
    カバー部材(10,60,70)が環状クッション(20,30)の接合部から吸込管(16)に面する部分で頭部(14)の外側部分に接合され、分離可能接合部がカバー部材(10,60,70)において又は頭部(14)のカバー部材(10,60,70)との接合部において円周状に形成され、引っ張り部材(12)は、喉頭部用開口(11)の方を向いてカバー部材(10,60,70)の内面に接合され、通路(15)内に配置され、吸込開口(21)を介して吸込管(16)から引っ張り可能であり、分離可能接合部を分離することによってカバー部材(10,60,70)の少なくとも一部を吸込管(16)の吸込開口(21)を介して除去するようになっていることを特徴とする喉頭部用マスク。
  2. 環状クッション(20,30)が頭部(14)の側面部分に接合され、その側面部分が喉頭部用開口(11)の平面に少なくとも部分的に平行な方向に向いていることを特徴とする請求項1に記載の喉頭部用マスク。
  3. 環状クッション(20,30)が、互いに平行な2本の円周状接合ラインに沿って頭部(14)に接合されることを特徴とする請求項2に記載の喉頭部用マスク。
  4. カバー部材(10)が、環状クッション(20,30)の接合部から吸込管(16)に向かう領域において、頭部(14)の外側部分に円周状に接合されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の喉頭部用マスク。
  5. 環状クッション(20,30)は、膨張状態において、環状クッションの半径を有する円形断面を有し、その環状クッションの半径に一致するように形成された円周状凹部が、環状クッション(20,30)の膨張状態において頭部(14)との接合部分で環状クッション(20,30)を支持するために頭部(14)に形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の喉頭部用マスク。
  6. 分離可能接合部が、
    - 薄肉部(22)、
    - 裂け目状打ち抜き穴(34,38,48)、
    - 破線状打ち抜き穴(36,40)、
    又は、これらの組み合わせ
    の1つによってカバー部材(10,60,70)に形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の喉頭部用マスク。
  7. 接合中心ラインが、頭部(14)と、環状クッション(20,30)との接合部に関連すると共に、カバー部材(10)と、頭部14に直交し前記接合中心ラインの各点から延びるラインとの交差点に関連し、
    喉頭部用開口(11)の上に広がる内側カバー部材部分と、内側カバー部材部分の周りにある周縁カバー部材部分とが区画され、分離可能接合部が周縁カバー部材部分内に円周状に形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の喉頭部用マスク。
  8. 接合中心ラインは、頭部(14)と、環状クッション(20,30)との接合部に関連すると共に、カバー部材(10)と、頭部14に直交し接合中心ラインの各点から延びるラインとの交差点に関連し、
    喉頭部用開口(11)の上に広がる内側カバー部材部分と、内側カバー部材部分の周りにある周縁カバー部材部分とが区画され、分離可能な接合部が内側カバー部材部分内に円周状に形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の喉頭部用マスク。
  9. 分離可能接合部から及びカバー部材(70)の中央部分から外側へ延びる追加の分離可能接合線がカバー部材(70)に形成されることを特徴とする請求項8に記載の喉頭部用マスク。
  10. 頭部14がその先端(13a)と後端(13b)の方へ細くなる形状を有し、引っ張り部材(12)が2つの接合足部(19,42)によってカバー部材(10,60,70)に接合され、2つの接合足部(19,42)の各々が、先端(13a)と後端(13b)の方へ延びていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の喉頭部用マスク。
  11. 接合足部(42)は、各々、分離可能接合部に実質的に到達し、かつ、その端部の方へ細くなる先端(43)を備えることを特徴とする請求項10に記載の喉頭部用マスク。
  12. 引っ張り部材が、放射状突出部(45)を有する楕円形の基部を介してカバー部材(10,60,70)に接合されることを特徴とする請求項10又は11に記載の喉頭部用マスク。
  13. 単一部品から作られ、引っ張り部材において長手方向に、引っ張り部材の接合部と分離可能接合部との間のカバー部材において円周状に配置された強化糸状体(46)を備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の喉頭部用マスク。
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