JP5250775B2 - 汚染防止用カバー - Google Patents

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本発明は、経皮内視鏡的胃瘻造設時において、胃瘻造設用カテーテルを口腔から胃に送り込む際の胃瘻造設用カテーテルの細菌汚染を防ぐようにした汚染防止カバーに関する。
経口摂取できない患者に経腸栄養を投与するために、経皮内視鏡的胃瘻造設術により腹部に胃瘻を造設することが行われている。経皮内視鏡的胃瘻造設術による胃瘻造設は、局所麻酔で行うことができ、手術時間も5分〜10分と短く、手術後の回復も早いという利点がある。
経皮内視鏡的胃瘻造設術による胃瘻造設は、胃瘻造設用カテーテルを患者の口腔から喉頭、咽頭を通して胃に送り込む操作を必要とするが、胃瘻造設用カテーテルを口腔から胃に送り込む際に、胃瘻造設用カテーテルのチューブや内部バンパーが口腔、喉頭、咽頭に直接触れてしまい、胃瘻造設用カテーテルのチューブや内部バンパー が細菌汚染されてしまう。
チューブや内部バンパーが細菌汚染された胃瘻造設用カテーテルを腹壁および胃壁に形成した瘻孔に挿通して胃瘻を造設すると、腹壁や胃壁に形成した瘻孔が細菌により汚染され、瘻孔の創部感染が起きてしまう。創部感染した瘻孔を治癒するには、患者に抗生物質を長期間にわたって投与しなければならず、結果として、胃瘻 造設に日数を要し、経腸栄養の投与開始が遅れることになる。
胃瘻造設用カテーテルによる瘻孔の創部感染を解決するために、胃瘻造設用カテーテル全体を内部に収容し、胃瘻造設用カテーテルのチューブや内部バンパーが口腔、喉頭、咽頭に直接触れないようにし、瘻孔の創部の細菌汚染を防ぐようにした汚染防止カバーは、例えば、特許文献1に記載されている。
上記汚染防止カバーは、両端を開口した細長い筒状袋体と、筒状袋体の開口部を閉じるように開口端縁に縫い付けられた結紮用糸と、結紮用糸よりも強度が強く結紮用糸に連結された切断用糸とから構成されている。
上記汚染防止カバーは、胃瘻造設用カテーテルを先端ループが開口端より外方に突出するように収容し、開口端を結紮用糸により閉じることで収容した胃瘻造設用カテーテルのチューブや内部バンパーが口腔、喉頭、咽頭に直接触れないようにしている。
特開2000−126302号公報
ところで、上記汚染防止カバーは、結紮用糸で開口端を絞るように閉じているため、このカバーに収容されるカテーテルの先端と、カバーの先端とはほぼ点接触に近い状態となっている。そのため、カテーテルをカバーとともに引っ張って体内に送り込む際には、カテーテルがカバー内部を押圧する力が一点に集中するおそれがあり、これによって開口端が開いたり、破断してカテーテルがカバーから飛び出すおそれがある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、口腔から胃への挿入中に、カテーテルがカバーから飛び出すのを防止することができる汚染防止カバーを提供することを目的とする。
本発明は、円錐状に形成された先端部にワイヤが取り付けられたカテーテルを収容する汚染防止用カバーであって、上記問題を解決するためになされたものであり、カテーテルを収容する筒状に形成され、シート状材料からなるカバー本体と、前記カバー本体の内部に後端から先端に向けて挿通され、当該カバー本体の先端部に取り外し可能に固定される開放糸と、を備え、前記カバー本体の先端部には、カテーテルのワイヤが挿通される挿通孔が形成され、当該先端部は、前記カテーテルの先端部に対応するように円錐状に形成されており、前記先端部は、前記開放糸を後端側から引っ張って取り外すことで、当該先端部に開口が形成されるように構成されている。
この構成によれば、円錐状に形成されたカテーテルの先端部に対応するように、カバー本体の先端部が円錐状に形成されているため、カテーテルの先端とカバー本体の先端とは、面接触となる。これにより、カテーテルの先端部がカバー本体を押圧する力は、面接触している部分に分散するため、カバー本体先端の一部に強い力が作用するのを防止することができる。その結果、カテーテルの挿入中に、カバー本体の先端が開いて、カテーテルがカバー本体の先端から飛び出すのを防止することができる。なお、カバー本体及びカテーテルが胃内の所定位置に配置された後、開放糸を引っ張ると、カバー本体に開口が形成され、この状態でカバー本体を胃から口腔に向かう方向に引っ張ると、カバー本体だけが体内から取り出される。そのため、カテーテルからカバーを簡単に取り外すことができる。
カバー本体の先端部の円錐形状は種々の方法により形成することができるが、例えば、カバー本体の先端部を、筒状のシート状材料の先端部を扁平状に押し潰した後、軸線周りに巻くことで円錐状に形成するという方法がある。開放糸は、カテーテルの先端部におけるシート状材料が巻かれて重なった部分に少なくとも一つの穴を形成し、この穴に開放糸を係合させると、先端部を円錐状に保持することができる。この構成によれば、開放糸を引っ張ることで、円錐状に保持されたカバー本体の先端が、開いて開口が形成されるため、この開口からカテーテルを容易に取り出すことができる。
カバー本体の後端部の周縁には、当該カバー本体を構成するシート状材料よりも硬質の環状部材が取り付けることができる。そして、この環状部材は、楕円状に形成することが好ましい。この構成によると、次のような効果がある。上述したように、カバー本体は、シート状材料で形成されているため、内壁面同士が密着しやすく、扁平状になる傾向がある。そのため、カバー本体に長尺状の一般にカテーテルを挿入するには、カバー本体の内部を広げる必要がある。このとき、上記のようにカバー本体の後端部に硬質の環状部材を設けておくと、カバー本体の後端部が環状に保持されるため、カテーテルを挿入しやすくなる。また、カテーテルの後端部には一般的に、内部バンパーと呼ばれる円盤形の部材が設けられている。ここで、例えば、環状部材の長径を内部バンパーの径よりも大きく、短径を内部バンパーの径より小さい楕円状に形成しておけば、内部バンパーが環状部材を通過するときには、内部バンパーの全周が環状部材に接触するのではなく、その一部のみが接触する。そのため、内部バンパーの全周が接触する場合に比べ、通過させるときの抵抗が小さくなるため、カテーテルをスムーズに通過させることができる。
また、上記カバーにおいては、カバー本体の内部に後端から先端に向けて挿通され、挿通孔から突出する誘導糸をさらに設けることができる。カバー本体は、シート状材料で構成されているため、これに長尺のカテーテルを挿入するのは容易ではない。そこで、上記のように構成すると、カテーテルをカバー本体内に挿通する際に、カテーテル先端のワイヤに誘導糸を取り付けた後、挿通孔側から誘導糸を引っ張れば、カテーテルをカバー本体内に簡単に挿入することができる。
本発明に係る汚染防止用カバーによれば、口腔から胃への挿入中に、カテーテルがカバーから飛び出すのを防止することができる。
以下、本発明に係る汚染防止用カバーの一実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態に係る汚染防止用カバーの概略構成図、図2は図1のA−A線断面図、図3は経皮内視鏡的胃瘻造設法に用いられる胃瘻造設用カテーテルを示す図である。
図1に示すように、この汚染防止用カバーは、細長い筒状のカバー本体1を備えており、このカバー本体1に、図3に示す胃瘻造設用カテーテル5が収容される。カバー本体1の先端部は円錐状に折りたたまれており、先端部には、この円錐形状を保持し、さらにこれを開放するための開放糸2が取り付けられている。また、カバー本体1の後端部には、後述するように、カテーテル5の挿入を容易にするための環状部材3が取り付けられている。
図3に示すように、ここで用いる胃瘻造設用カテーテル5は、可撓性のある細長いチューブ51を備え、このチューブ51の先端に円錐状のダイレータ部52が取り付けられている。そして、このダイレータ部52の頂部には、ループを有するループワイヤ53が固定されている。一方、チューブ51の後端には、球形状の内部バンパー54が固定されている。この内部バンパー54はゴムなどの可撓性のある材料で形成されている。
次に、カバー本体1について、説明する。カバー本体1を構成する材料は、特には限定されないが、可撓性のあるシート状のポリエチレン、ポリプロピレンなどで形成することができる。カバー本体先端部の円錐形状は、例えば、図4に示すように、作成することができる。図4(a)に示すように、カバー本体1の初期形状は、細長い筒状であるが、図4(b)に示すように、まずこれを扁平状に押しつぶす。次に、図4(c)に示すように、扁平状に形成したカバー本体先端の角部を起点とした3つの折り目L1〜L3を形成し、折り目L1,L2,L3の順で折り曲げつつ、螺旋状に巻いていく。これにより、カバー本体1の先端が円錐状に形成される。ここで、3つの折り目L1,L2,L3によって形成されるカバー本体上の4つの領域D1〜D4には、それぞれ2つの貫通孔、つまり先端から離れた側から第1,第2貫通孔11、12が形成されており、折りたたんだときに、一致するようになっている。すなわち、図4(c)の状態では、カバー本体先端を貫通する2つの貫通孔11、12が先端側から後端側に並ぶように形成されていることになる。このほか、カバー本体1は、元々筒状であったため、上記のように折り曲げて円錐状に形成したとしても、最先端部にはカテーテル5のループワイヤ53を挿通するための挿通孔13が形成される。
上記のように形成されたカバー本体1には、先端部の円錐形状を保持するための開放糸2が取り付けられている。開放糸2は、カバー本体1の後端から内部に挿入され、先端に向かって延びている。そして、円錐形状をなす先端部において、後端側の貫通孔11から外部に露出するとともに、先端側の貫通孔12から再びカバー本体1の内部に挿入され、先端がカバー本体先端の挿通孔13から突出している。このとき、開放糸2は、各貫通孔11,12とは摩擦によって係合しており、これによってカバー本体1の先端の円錐形状が保持される。なお、この円錐形状の中心角は、カテーテル5におけるダイレータ部52の円錐形状の中心角とほぼ等しいことが好ましいが、互いに面接触する程度の傾きがあれば、必ずしも中心角が一致していなくてもよい。
図1及び図2に示すように、カバー本体1の後端部には、断面楕円型の環状部材3が取り付けられている。この環状部材3は、カバー本体1を構成するシート材料よりも硬質のプラスチック成型品とすることができる。そして、カバー本体1の後端周縁が環状部材3の楕円の周に固定されている。この環状部材3の断面形状は、楕円であるが、長径はカテーテル5の内部バンパー54の直径より大きく、短径は内部バンパー54の直径よりも小さくなっている。また、カバー本体1には、カテーテル5の収納を容易にするための誘導糸4が取り付けられている。この誘導糸4は、カバー本体1の後端から内部に挿入され、先端の挿通孔13から外部に突出している。そして、誘導糸4の先端には、プレート状のタグ41が取り付けられている。一方、誘導糸4の後端には、後述するように、カテーテル5のワイヤ53と連結するためのループ42が形成されている。なお、上述した誘導糸4、開放糸2などは、例えば、ナイロンフィラメントなどの素材で形成することができる。
次に、上記のように構成された汚染防止用カバーの使用方法について、図5〜図14を参照しつつ説明する。まず、図5に示すように、カバー本体2の後端から延びる誘導糸4のループ42に、カテーテル5のワイヤ53を挿入するとともに、同じく誘導糸4のループ42にカテーテル5のチューブ51を後端の内部バンパー54から挿入し引っ張る。これにより、誘導糸4のループ42とカテーテル5のワイヤ53とが連結される。続いて、誘導糸4の先端のタグ41を引っ張ると、カテーテル5がカバー本体1の内部へ引っ張られ、進入する。そして、カテーテル5のワイヤ53が挿通孔から引き出されるまでタグ41を引っ張った後、誘導糸4のループ42を切断し、カテーテル5から誘導糸41を切り離す。こうして、図6に示すように、カテーテル5がカバー本体1内に収容される。
次に、内視鏡を用いた胃瘻造設について説明する。まず、図7に示すように、内視鏡70を仰臥位に寝かせた患者71の口腔から胃72に挿入する。そして、図8に示すように、内視鏡70を通して患者71の胃72に空気を供給し、胃72を膨らませる。こうして、胃壁72aを腹壁73に密着させる。
続いて、胃瘻造設位置を決めるために、外筒付ニードル74の穿刺部位を決定する。外筒付ニードル74は、外筒75と、この外筒75に挿入されるニードル76とから構成されている。そして、外筒付ニードル74の穿刺部位付近を局部麻酔した後、穿刺部位の皮膚を1cm程度切開し、その位置に、外筒付ニードル74を刺入する。
外筒付ニードル74が胃壁72aと腹壁73を貫通したことを確認したら、外筒75からニードル76を抜き取る。そして、図8に示すように、ループ81を有するガイドワイヤ8を準備し、ループ81を先にして、外筒75を通して体外から胃72に導入する。胃内に送り込まれたガイドワイヤ8のループ81を内視鏡10から延びるスネア鉗子77で把持する。
これに続いて、スネア鉗子77に把持されたガイドワイヤ8を内視鏡70とともに患者の口腔から外に引き出す。十分な長さのガイドワイヤ8が口腔の外に引出されたら、スネア鉗子77によるガイドワイヤ8の把持を解除する。そして、図9に示すように、口腔の外に引出されたガイドワイヤ8のループ81に、カバー本体1から引き出されたカテーテル5のワイヤ53を通す。
そして、図5で示したのと同様に、ガイドワイヤ8のループ81に、カバー本体1をカテーテル5とともに通し、カバー本体1をカテーテル5とともに引っ張る。こうして、カテーテル5のループワイヤ53と、ガイドワイヤ8のループ81とが連結され、連結部19が形成される。
続いて、患者71の腹から引き出されているガイドワイヤ8を引っ張ると、カバー本体1は、カテーテル5を収納した状態で口腔、喉頭、咽頭、食道を通って胃へ引込まれる。このとき、カテーテル先端のダイレータ部52は、円錐状に形成され、この外周面がカバー本体先端の円錐状の内壁面に接触するので、カテーテル5がループワイヤ53とともに引っ張られると、ダイレータ部52がカバー本体先端の内壁面を押圧しつつカバー本体1を胃内へと引っ張っていく。なお、カバー本体1は、カテーテル5を覆っているので、口腔、喉頭、咽頭、食道を通り抜けて胃72に導入される際に、カテーテル5のチューブ51や内部バンパー54が、口腔、喉頭、咽頭、食道に直接接触することはない。
こうして、カバー本体1はカテーテル6とともに胃内へ引き込まれる。この段階では、図10に示すように、カバー本体1の後端側及びカテーテル5後端の内部バンパー54は患者の口の外に出ている。次に、腹部側の体外に出ているガイドワイヤ8を引っ張り、外筒75の位置を維持したまま、ガイドワイヤ8とカテーテル5との連結部19が外筒75の内側の端部に当接する位置までさらに引き出す。そして、ガイドワイヤ8とカテーテル5との連結部19が外筒75に当接したら、図11に示すように、外筒75とともに連結部19が瘻孔を通って体表に出るようにガイドワイヤ8をさらに引き出す。
連結部19が瘻孔を通って体表に引き出されたら、カテーテル5のワイヤ53をペアンで把持する。続いて、開放糸2を口腔側から引っ張ると、カバー本体の2つの貫通孔11,12から開放糸2が引き抜かれ、円錐形の保持状態が解除される。すなわち、カバー本体1の先端部は、折り畳まれた状態から、図4(a)に示すような、筒状に戻って開口可能な状態となる。こうして、開放糸2をカバー本体1から完全に引き抜いた後、体外に出ている連結部19を手で持ち、カテーテル5のチューブ51を瘻孔を通して患者の体外へ引き出す。連結部19を引き上げている間、 患者の口から外に出ているカバー本体1の後端部を手で掴み、カバー本体1が患者の体内に引き込まれないようにする。
こうして、胃内に引き出されたカテーテル5のチューブ51を、瘻孔を通して患者の体外へさらに引き出すと、図12に示すように、チューブ51に連なる内部バンパー54がカバー本体1の先端部から引き出され、胃壁72の内面に当る。これに続いて、カバー本体1の後端側を手でもって引くことで、カバー本体1は患者の口から体外に引出される。カテーテル5の内部バンパー54が胃壁72の内面に当たっていることは内視鏡70を再び口腔から胃内に挿入することによって確認できる。
患者の体外に引き出されたカテーテル5は、チューブ51を適当な長さで切断し、切断したチューブ51に図示を省略する固定具を取り付けることで胃瘻造設が終了する。
以上のように、本実施形態に係る汚染防止カバーによれば、カテーテル5を収容した状態で口腔、喉頭、咽頭、食道を通り抜けて胃に導入されるので、カテーテル5が口腔、喉頭、咽頭、食道に付着した細菌によって汚染されるのを防止することができる。
また、円錐状に形成されたカテーテル5の先端部に対応するように、カバー本体1の先端部が円錐状に形成されているため、カテーテル5の先端とカバー本体1の先端とは、面接触となる。これにより、カテーテル5の先端部がカバー本体1を押圧する力は、面接触している部分に分散するため、カバー本体先端の一部に強い力が作用するのを防止することができる。その結果、カテーテル5の挿入中に、カバー本体1の先端が開いて、カテーテル5がカバー本体1の先端から飛び出すのを防止することができるため、細菌による汚染を確実に防止することができる。
さらに、カバー本体1をカテーテル5から取り外すには、開放糸2を引っ張るだけでよいので、カテーテルからカバー本体1を簡単に取り外すことができる。その際、開放糸は、単にカバー本体1の貫通孔11,12に摩擦で係合しているだけなので、引っ張るだけで簡単に取り外すことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、カバー本体の先端を一方向に巻きながら円錐形状を形成しているが、円錐形状が形成できるのであれば、その巻き方は特には限定されない。例えば、図13に示すように、カバー本体1の軸線を中心として渦を巻くように巻くこともできる。より詳細には、折り目L1,L2は、紙面の手前側に巻く折り目として、折り目L3,L4は紙面の奥側に巻く折り目として用いる。
また、カバー本体1において、開放糸2を挿通する貫通孔を2つ形成しているが、円錐状態を保持できるのであれば、貫通孔は1つ、または3つ以上であってもよい。また、上記実施形態では、貫通孔11,12に開放糸2を挿通する際には、2つの貫通孔11,12の間を開放糸2が通過する際に、開放糸2がカバー本体1の外部に露出しているが、次のようにすることもできる。すなわち、図14に示すように、カバー本体1の先端部のうち、最も外側に配置されるシート111にのみ貫通孔が形成されないようにし、開放糸2が貫通孔11,12が形成されているシート112のみを通過し、外側に配置されているシート111によって外部に露出しないようにすることもできる。こうすることで、細菌による感染をより確実に防止することができる。
また、カバー本体の貫通孔への開放糸の通し方は、上記以外にも種々の方法があり、例えば、図15(a)〜図15(c)の3つを例示することができる。図15(a)に示すように、開放糸2をカバー本体先端の挿通孔13から抜き出した後、第2貫通孔12に挿入し、カバー本体1内を通過させた後、第1貫通孔11からわずかに突出させる。また、図15(b)に示すように、開放糸2をカバー本体1内で第1貫通孔11を通過させた後、さらに第2貫通孔12を通過させる。そして、挿通孔3から突出させた後、カバー本体1の折り畳んだ隙間から第2貫通孔12へ挿通し、外部へ露出させる。続いて、第1貫通孔11を通じて再びカバー本体1内に進入させた後、折り畳んだカバー本体1の層と層の間から外部へ突出させる。或いは、図15(c)に示すように、開放糸2を第1貫通孔11から外部へ露出させ、その後、第2貫通孔12からカバー本体1内へ進入させる。そして、挿通孔13からは突出させず、カバー本体1内に保持しておく。以上、3つの例を示したが、カバー本体1の先端の円錐形状を保持できるのであれば、開放糸2の貫通孔への通し方は、特には限定されない。
さらに、上記実施形態では、カバー本体1の先端を折り畳んで円錐状にしているが、これに限定されず、例えば、予めカバー本体1の先端を溶着などの方法で円錐状に形成しておき、この円錐形状の先端の内側または外側に開放糸2を固定しておく。なお、外側に開放糸2を固定した場合には、環状部材3側へ至る途中から貫通孔を介してカバー本体1内に収納することもできる。そして、カバー本体1の先端を開放する場合には、開放糸2を引っ張って、カバー本体1の先端を破断させる。カバー本体1をプラスチックフィルムなどで形成すれば、開放糸2を引っ張ることで破断させることができる。この方法によっても、カバー本体1からカテーテルを取り出すことができる。
また、カバー本体1の内壁面に、潤滑剤を塗布しておけば、カテーテル5をさらに容易にカバー本体1内に挿入することができる。この潤滑剤は、予めカバー本体1の内壁面に塗布されていてもよいし、作業の直前に塗布することもできる。
本発明の一実施形態における汚染防止用カバーを示す図である。 図1のA−A線矢視断面図である。 本実施形態の胃瘻造設用カテーテルを示す図である。 図1のカバー本体の形成方法を示す図である。 誘導糸とカテーテルとの連結方法を示す図である。 図1のカバーに図3のカテーテルを装着した状態を示す図である。 内視鏡的胃瘻造設の実施過程において、内視鏡を胃の内部に挿入し、外筒付ニードルを穿刺部位に穿刺した状態を示す図である。 内視鏡的胃瘻造設の実施過程において、胃内に挿入したガイドワイヤをスネア鉗子で把持した状態を示す図である。 内視鏡的胃瘻造設の実施過程において、ガイドワイヤを体外に引き出した状態を示す図である。 内視鏡的胃瘻造設の実施過程において、汚染防止用カバーとカテーテルを体内に引き入れた状態を示す図である。 ガイドワイヤとカテーテルの連結部を体外に引き出した状態を示す図である。 カテーテルを胃瘻孔に設置した状態を示す図である。 カバー本体の先端の円錐形状を形成するための他の方法を示す図である。 カバー本体の先端の他の形態を示す図である。 カバー本体の先端の他の形態を示す図である。
符号の説明
1 カバー本体
11,12 貫通孔(穴)
2 開放糸
3 環状部材
4 誘導糸
5 胃瘻造設用カテーテル

Claims (3)

  1. 円錐状に形成された先端部にワイヤが取り付けられたカテーテルを収容する汚染防止用カバーであって、
    カテーテルを収容する筒状に形成され、シート状材料からなるカバー本体と、
    前記カバー本体の内部に後端から先端に向けて挿通され、当該カバー本体の先端部に取り外し可能に固定される開放糸と、を備え、
    前記カバー本体の先端部には、カテーテルのワイヤが挿通される挿通孔が形成され、
    当該先端部は、前記カテーテルの先端部に対応するように円錐状に形成されており、
    前記先端部は、前記開放糸を後端側から引っ張って取り外すことで、当該先端部に開口が形成されるように構成されており、
    前記カバー本体の先端部は、筒状のシート状材料の先端部を扁平状に押し潰した後、軸線周りに巻くことで円錐状に形成されており、
    前記開放糸は、前記先端部においてシート状材料が巻かれて重なり合う部分に形成された少なくとも一つの穴に係合することで、前記先端部を円錐状に保持している、汚染防止用カバー。
  2. 前記カバー本体の後端部の周縁には、当該カバー本体を構成するシート状材料よりも硬質の環状部材が取り付けられており、
    前記環状部材は、楕円状に形成されている、請求項に記載の汚染防止用カバー。
  3. 前記カバー本体の内部に後端から先端に向けて挿通され、前記挿通孔から突出する誘導糸をさらに備えている、請求項1または2に記載の汚染防止用カバー。
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