本明細書の枠組みにおける「実施形態」または「1つの実施形態」への言及は、実施形態に関連して説明される特定の構成、構造、または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを示すことが意図される。したがって、本明細書の異なる点に存在し得る「実施形態では」、「1つの実施形態では」、「様々な実施形態では」などの表現は、必ずしも1つおよび同一の実施形態を指すものではない。さらにまた、本明細書の枠組みにおいて定義される特定の形態、構造、または特性は、表現されたものとは異なる可能性がある1つ以上の実施形態において、任意の適切な方法で組み合わせることができる。本明細書で使用される参照符号および空間的参照(「上方(upper)」、「下方(lower)」「上部(top)」、「底(bottom)」など)は、単に便宜上のものであり、したがって、保護の範囲または実施形態の範囲を定義しない。例えば、より明確にする必要性のために、様々な添付図面において、本発明の主題を形成する装置は、通常動作の場合と逆の状態で表されることが考慮されるべきである。本明細書および添付の特許請求の範囲において、(本明細書に記載された装置の本体の(境界)壁の少なくとも一部の表面を指す場合)「外側(outer)」または「外部(external)」という形容詞は、包括的容器またはダクトの内部に面する、すなわち検出を受ける液体物質と接触するように設計された表面を指すことが意図されるのに対して、「内側(inner)」または「内部(internal)」という形容詞は、前記壁の反対面、すなわちタンクまたはダクトの外側に位置するように設計された表面であっていずれの場合にも物質と接触しない表面を指すことが意図されることが指摘される。同様に、本明細書および添付の特許請求の範囲において、「光放射」とは、紫外線放射(100から400nm)、可視光放射(380〜780nm)、および赤外線放射(780nmから1mm)を含む100nm(ナノメートル)から1mm(ミリメートル)の範囲の放射を含む電磁スペクトルの一部を意味することが指摘される。さらに、本発明の範囲に含まれると理解されるのは、「コヒーレント」またはレーザタイプの光放射源と「非コヒーレント」タイプの光放射源の双方である。さらにまた、他に特定されていないかまたは記載された文脈から明らかでない場合、用語「材料」は、記載された要素の本体に言及される場合、単一の材料(例えば、金属またはプラスチック材料)、またはいくつかの材料(例えば、金属合金、もしくは複合材料、もしくは材料の混合物など)の組成物を示すものとして理解されるべきである。
図1において、全体として1によって示されるものは、タンク、特に自動車のタンクなどの包括的容器である。本明細書の後続では、この容器1(簡略化のために「タンク」としても定義される)は、液体添加剤または還元剤を含有するように設計され、全体としてブロック2によって表された内燃機関の排ガス処理システムの一部を形成すると仮定されることになる。様々な実施形態では、処理システム2は、例えば自動車、特にディーゼルエンジンのような窒素酸化物排出物を低減するために使用される、本明細書の冒頭部分で説明したSCRタイプのものである。したがって、前記還元剤は、好ましくは、液体溶液、特にAdBlue(商標)という商品名で商業的に知られているものなど、蒸留水の溶液中の尿素である。容器1は、いずれの場合にも、油圧システムのダクトによって置き換えられることができ、および/または他の目的のためにおよび/または自動車セクターとは異なるセクターにおいて使用されることができ、光学的に検出可能ないくつかの他の種類の異なる液体または流体物質を含むように設計されることができる(したがって、場合によっては液体物質または還元剤と呼ばれて以下に設けられる定義は、異なる液体または流体物質を指して理解されることができる)。タンク1の主本体1aは、任意の材料、好ましくは液体物質または溶液に対して化学的に耐性のある材料から作られることができ、好ましくは、電気的に絶縁性であり、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)などの既知の技術にかかる適切なプラスチック材料である。可能であれば、例えば凍結の場合に、タンク自体および/またはその内容物を加熱するために使用される、それ自体既知のタイプのヒータをタンク1に関連付けることができる。電気ヒータは、図においてEHによって示されるブロックによって概略的に表されている。有利には、様々な実施形態では、そのようなヒータEHは、本発明にかかるセンサ装置に連合されるかまたは一体化される。
図示された概略的な例では、タンクは、液体溶液を補充するための開口3aがある上部3、例えば上部壁を有する。そして、タンク1の下部4、例えばその下部壁は、システム2に液体を供給するために例えばポンプを介して溶液が出入りする出口開口5を有する。同様に下部4において、タンク1は、本発明の様々な可能な実施形態にかかるセンサ装置の本体が密閉された方法で固定される6によって指定された第2の開口を有する。好ましい応用では、実際には、本発明の主題を形成するセンサ装置は、その本体の外面が、液体物質が最低レベルにあるときでさえも少なくとも部分的に液体物質と接触するように、容器またはダクトの下部に設置されるように設計されている。
様々な実施形態では、本発明にかかるセンサ装置の本体は、タンク1の出口開口の少なくとも一部をそれ自体が画定し、したがって、タンクは、開口5および6の代わりにただ1つの開口6を備えることができる。
全体として10によって指定されるセンサ装置は、開口6に密閉された方法で結合されるように作られたハウジングおよび/またはアセンブリ部12を含む。部分12は、いずれの場合も、タンク1に収容された液体溶液と接触するように設計された少なくとも1つの壁(以下、21によって指定される)を含む閉鎖構造または底構造を有する。見てわかるように、本発明によれば、センサ装置10は、タンク1に収容された液体物質または溶液の1つ以上の特性を検出するための少なくとも1つの検出装置、特に光学式の検出装置を備える。この目的のために、センサ装置10は、様々な実施形態において、タンク1の内側に向かって突出するようにも構成されることができる検出部(以下、「光学的位置決め部位」としても定義される)を含む。
タンク1の開口6に直接取り付けられる代わりに、本発明にかかる装置10は、例えばUDM(例えば、国際公開第2008/138960号パンフレット参照)として一般に知られているタイプの構成要素で画定されたタンク自体の異なる開口に密封された方法で取り付けられた構成要素を想定するか、またはそれに関連するか、または一体化されることができることに留意すべきである。この種の構成要素は、典型的には、他の機能的装置および/またはタンクから還元剤を流入させるための通路を含み、通路には、一般に、タンクから還元剤自体を引き込むためのポンプの吸入口が接続される。いずれの場合においても、見てわかるように、好ましい実施形態では、装置10のケーシング本体、特に少なくともそのハウジング部12は、光学検出装置が接続されているその壁の少なくとも一部を除いて、液体物質が入っている容器またはダクトの外側に一般に広がるように設計されている。換言すれば、好ましくは、本発明の主題を形成するセンサ装置のケーシング本体は、液体物質を収容する容積内に完全にまたは一般に位置決めされるように設計されておらず、また、液体物質に完全にまたは一般に浸漬されるようにも設計されていない。
図2では、1つの実施形態にかかる装置10が単独で示されている。装置10は、好ましくは閉鎖カバー13を備えたハウジングおよび/またはアセンブリ部12を画定する装置本体10aを有する。
好ましくは、本体10aは、前記物質の品質の検出に適している、タンク1に収容された物質の1つ以上の特性を検出するための装置、特に光学式、好ましくは光電子式のセンサの構成要素の少なくとも一部を収容するために中空である(以下では、簡略化のため、物質の品質の検出のみがまた参照される)。
様々な実施形態では、本体10a、または液体溶液と接触する部分の少なくとも1つの部分は、ポリプロピレン(PP)もしくは高密度ポリエチレン(HDPE)、またはポリスルホン(PSU)などの成形可能な熱可塑性材料から作られる。他方、本特許出願人によって実施された実地試験は、特に好適な材料が(以下に記載される品質の検出の特定の態様をも考慮して)環状オレフィンコポリマー(COC)であることを確認することを可能にした。
医療分野においても使用されるこの種の材料は、本明細書において考慮される用途にとって特に有利な特性を示し、その中で、低密度、非常に低い吸水性、水蒸気に対する優れたバリア特性、高い剛性、強度、および硬度、極端な温度および熱衝撃に対する高い耐性、酸およびアルカリなどの反応性の高い薬剤に対する優れた耐性、優れた電気絶縁特性、射出成形、押出成形、ブロー成形、および射出ブロー成形などの熱可塑性材料の通常の処理方法を使用した管理の容易性が強調される。
同様に、図2には、ハウジング部12が全体としてHによって指定されたキャビティをどのように画定しているかが示されていることに留意されたい。このキャビティは、カバー13とともに電気的および電子的検知要素の少なくとも一部のハウジングを画定する。好ましい実施形態では、これらの構成要素の少なくとも一部は、電気的および/または電子的構成要素が搭載および接続される場合、以下では「回路」としても定義される回路支持部またはPCB(印刷回路基板)を提供する電気絶縁基板15上に搭載されている。回路支持部15は、好ましくは、FR4もしくはファイバーグラスなどの類似の複合材料、またはセラミック材料もしくはポリマーベースの材料、好ましくは回路支持部15の製造の目的のための成形可能材料などの印刷回路の製造に適した材料から作られる。
図3および図4を参照すると、回路支持部15に連合されるものは、一般に、光センサに接続された装置10の検知および/または制御電子構成要素である。前記構成要素は、その品質などの物質の少なくとも1つの特性の検出の信号の処理のための構成要素を一般に含む。
好ましくは、回路支持部15に連合されるものは、装置10、例えば図5および図6に見られるように好ましくは略平坦形状の外部電気接続用のさらに対応する端子であり、それらは、16によって指定される。これらの端子16は、カバー13のコネクタ本体13aとともに、例えば車両に搭載されたシステム2の制御ユニットに対する装置10の外部電気接続用のインターフェースまたはコネクタを形成する。
図示された例では、単一の回路支持部15が設けられているが、可能な変形実施形態では、例えば2つの支持部の導電路を一緒に電気的に接続するための導電体またはコネクタを有する第1の電気/電子構成要素を含む回路支持部および第2の電気/電子構成要素を含む回路支持部、または同様に例えば温度などの異なる量の検出のための構成要素の少なくとも一部を担持する回路支持部に接続された、品質(または物質の他の特徴量)の検出のためだけに構成要素の一部を担持する回路支持部など、適切な電気的相互接続手段、場合によっては機械的相互接続手段によって一緒に接続されたいくつかの回路支持部が設けられてもよい。
同様に図3および図4を参照すると、様々な実施形態において、好ましくは略平坦形状を有する回路支持部15は、本明細書では「背面」として従来定義されている、その主面の1つに連合されており、全体として17によって指定された制御回路装置は、好ましくは、例えばマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラなどの電子コントローラMPを備える。
コントローラMPは、好ましくは、少なくとも1つの処理および/または制御ロジックユニットと、メモリ回路と、アナログ/デジタルタイプの入力のうち、入力および出力部とを備える。そして、装置17またはコントローラMPは、液体溶液の品質を検出するために信号を調整および/または処理するための要素を備える。接続要素16および53を除いて、回路支持部15または装置17に関連する構成要素は、後の図面を明確にする必要性のために、図3〜図4にのみ示されていることに留意すべきである。回路装置17の構成要素は、(図示しない)回路支持部上に設けられた導電路に接続されている。
様々な実施形態では、本発明にかかる装置は、液体溶液の温度およびキャビティH内の空気の温度などの周囲温度のうちの少なくとも1つを検出するための少なくとも1つの温度センサを備える。好ましくは、少なくとも1つの温度センサが回路支持部15上に設けられる。図4の温度センサ19aによって概略的に示されるように、液体物質との界面の壁(例えば、以下では21によって示される壁など)の内側と略接触するように例えばNTCタイプの温度センサが回路支持部15に取り付けられてもよい。図示の例では、第2の温度センサ19bも概略的に示されている。図1に示されるタイプのタンク1内に装置10を組み付けると仮定すると、温度センサ19aは、液体の温度を検出するために使用されることができるのに対して、センサ19bは、例えば光電子構成要素および/または制御回路の電子構成要素の変動または熱ドリフトを補償するために、特に装置によって行われる測定を改善するために、キャビティH内に存在する温度を検出するために使用されることができる。
本明細書で例示されるような様々な実施形態では、温度センサが液体物質と直接接触していない場合、装置に設けられた少なくとも1つの温度センサによって行われる測定は、間接的な測定である。様々な実施形態において、少なくとも1つの温度センサ19aは、装置の本体10a内(特にその部分12内)に収容され、したがって、タンク1内に存在する液体物質と直接接触せず、それゆえに本体10aの外側の少なくとも1つの温度を検出することが実際には理解される。この目的のために、様々な実施形態において、装置10の制御回路装置17は、温度センサ19aによって行われる測定の適切な補償を行うために、それ自体既知の方法で設けられ、温度センサと物質との間に設定された少なくとも壁(ここでは21によって示される壁)の存在を考慮する(例えば、回路装置17のメモリ内には、実験的分析に基づいて対応する補正パラメータが含まれていてもよい)。
本明細書で例示されるような様々な実施形態では、例えば部品10aおよび13によって画定されたケーシングなどのケーシングが配置されている装置10のケーシング内の周囲温度を検出する温度センサ19bの場合、温度センサが周囲温度または装置の他の構成要素と接触している空気の温度を直接的に検出する場合、装置に設けられた少なくとも1つの温度センサによって行われる測定は、直接的な測定である。様々な実施形態において、少なくとも1つの温度センサは、装置のケーシング内に収容可能であり、ケーシング自体内の少なくとも1つの温度を検出するように設計可能であることが実際には理解される。
様々な実施形態では、2つの温度センサによって行われる測定が想定され、その双方とも装置のケーシング内に配置され、好ましくはケーシング自体の内部および外部からの温度の測定のためにそれぞれ温度の直接測定および間接測定を行う。
様々な実施形態では、品質センサを介して行われる検出値を補償するために、少なくとも1つの温度センサ、例えば上述したもののうちの1つ以上の温度センサが装置10に設けられる。
例示したような様々な実施形態において、全てのセンサ、特に品質および温度センサは、好ましくは、装置の本体の少なくとも1つの壁を介して液体物質から離隔されている。
図5および図6からわかるように、様々な実施形態において、ハウジングおよび/またはアセンブリ部12は、装置10の電気的および/または電子的構成要素の少なくとも一部を収容するように設計されたキャビティHを画定する周壁20および底構造または壁21を含む。好ましくは、ここでは略円筒形の周壁20は、カバー13を所定位置に固定するためおよび/または密閉するために、対応するシート20b、特に円周方向シートを画定するフランジ20aを有する。取り付けられた状態、すなわち装置10が組み立てられた状態では、底構造体または壁21の少なくとも一部、特にその外側は、タンク内に収容された液体溶液と接触することになる:この理由のために、壁21は、「境界壁」として定義される。特に図5に示されるように、様々な好ましい実施形態では、壁20および壁21の少なくとも1つは、好ましくは必ずしも略垂直な位置決めである必要はないが、その/それらの内側に、キャビティ内に回路支持部15を位置決めするための構成またはシートを画定する。好ましくは、キャビティHには、少なくとも2つの構成またはシート22が、略反対の位置にその目的のために設けられている。
図5〜図6から、好ましい実施形態では、電気端子16、場合によっては回路15および/または光センサの少なくとも一部を収容するための略中空コネクタケーシング13aを含むまたは画定する限りにおいて、どのようにカバー13がまた電気接続の機能を遂行するのかが理解されることができる。この例では、コネクタケーシング13aは、カバー13またはセンサ装置10の軸方向に突出している(図1および図2では、装置の主軸がXによって指定されている)が、例えば前記軸に対して直交または角度をなす他の向きももちろん可能である。カバー13は、好ましくは密閉された方法でキャビティHを閉鎖するように、本体10a、特にそのハウジングおよびアセンブリ部12に固定されるように設計されている。
様々な実施形態において、カバー13は、その目的のために、例えば接着または溶接(特に、レーザまたは振動タイプのものまたはプラスチック材料から作られるフランジ13bおよび20aの周囲の少なくとも一部の再溶融によるもの)により、または場合によっては弾性ガスケットなどのシール手段を介在させたスレッドまたはバヨネット結合などの上記フランジ間の何らかの他の機械的固定により、部分12をフランジ20aに固定するためにフランジ13bを画定する。図5および図6の例では、カバー13のフランジ13bは、本体10aのフランジ20aのシート20bに結合するように設計された環状突出部13b1を画定する(図21も参照)。好ましくは、本体10aおよび13のうちの1つに設けられるものは、例えばフランジ13bの1つ以上の放射状構成部13cの孔13dなどの周辺孔など、装置10をタンクに固定するための手段である(例えば、図5を参照)。
装置10の組み立てられた状態において、端子16は、カバー13のコネクタケーシング13a内に突出するように設計されている。この目的のために、カバー13は、図6の13eによって指定されるこれらの端子のための対応する通路を有する。あるいは、端子16は、カバー13のプラスチック材料によってオーバーモールドされることができる。図6から、様々な実施形態において、対応するキャビティも画定するカバー13内で、どのように好ましくは本体10aの構成またはシート22に対応する位置において位置決め構成部またはシート13fが回路支持部15のために画定されるのかに留意されたい。
上述したように、本発明によれば、センサ装置10は、検査される物質の品質(または他の特性)を検出する少なくとも1つの光学装置と、場合によっては温度を検出する装置とを含み、好ましくは、これらの検知装置は、装置10に共通の部品を含む。これらの共通の部品は、単一の本体、例えば10aによって指定されたものなどの基本的に機械式とすることができ、あるいは例えば溶接もしくは接着もしくは一体係合などの一体に結合されたいくつかの本体、または同様に少なくとも部分的に互いに嵌合されるかもしくはスロットに入れられるいくつかの本体とすることができる。さらにおよび/またはあるいは、共通の部品は、電気的および/または電子的のタイプのものであってもよく、例えば、回路基板(15によって指定されるものなど)、コネクタ(コネクタ13a、16など)、1つ以上の制御回路構成要素(コントローラMPなど)を含んでもよい。
品質センサと温度センサなどの他の量を検出するための少なくとも1つのセンサとの双方が設けられている実施形態では、本発明にかかる装置、特にその制御電子回路は、電気コネクタおよび/または2つ(または3つ)の検知装置に共通の電気端子により、物質の品質を表す第1の情報と温度値などの少なくとも1つの他の特性を表す第2の情報との双方を伝送するように事前に決められる。様々な実施形態では、第1の情報および第2の情報は、双方とも、1つの同じ信号、好ましくはデジタル形式のデータまたは値などの複数のデータまたは値を含む1つの同じシリアル信号を介して伝送されるか、または所定のプロトコルにしたがって符号化される。この目的のために、好ましくは、装置の制御電子回路は、好ましくは前記シリアル形式で、非常に好ましくはシリアルインターフェースおよび/またはSENT(シングル・エッジ・ニブル・トランスミッション)プロトコルまたはCAN(コントローラ・エリア・ネットワーク)プロトコルなどのプロトコルによってデータを伝送するように事前に決められる。
好ましい実施形態では、本発明にかかる品質検知装置は、光放射の少なくとも1つのエミッタと、光放射の少なくとも1つのレシーバとを備え、センサ装置10の一部、すなわち、その本体10aの一部は、エミッタからレシーバへの光放射の伝播に寄与するように構成されている。以下では、簡潔にするために、前記光放射が可視であると仮定されるが、本発明の実施の目的のために異なる光放射の周波数が可能である:したがって、以下では、可視光の光線またはビームに言及される。したがって、簡潔にするために、以下では、品質または他の特性を検出するためのセンサはまた、「光センサ」として定義される。
この目的のために、様々な実施形態において、下部においてハウジング部12のキャビティHを画定する壁21は、少なくとも屈折および/または反射による光の伝播のために設計された材料から少なくとも部分的に作られ、前記部分にはエミッタおよびレシーバが動作可能に連合されている。この材料は、好ましくは、例えば、環状オレフィンコポリマー(COC)、またはポリサルホン(PSU)、またはポリプロピレン(PP)、または高密度ポリエチレン(HDPE)から選択される透明材料である。
様々な実施形態では、壁21の少なくとも一部は、前記エミッタおよびレシーバを位置決めするための光学的部位を画定するように形成される。
様々な好ましい実施形態では、エミッタおよびレシーバは、前記光学位置決め部位に取り付けられた1つの同じ光モジュールの一部を形成する。図5を参照すると、前記部位は、全体として30によって指定されているが、前記モジュールは、図2では全体として40によって指定されている。以下で明らかになるように、様々な実施形態において、光学位置決め部位は、光ビームの伝播のために設計された壁21の特定の形態またはその一部を含む。好ましい実施形態では、光学的部位30は、光センサに属する装置10の前述した第2の検知部を提供し、様々な実施形態において、タンク1の内部に向かって少なくとも部分的に突出するように設計される。
図7〜図9には、本発明の可能な実施形態にしたがって得られた光モジュールが示されている。モジュール40は、電気絶縁材料の一部および導電性材料の一部から構成された支持および電気接続構造41(図5および図6も参照)を有する。モジュールの構造41は、光エミッタ42(後述する対応する空間フィルタ43によって覆われている限り、図8では部分的にしか見ることができないが、図5〜図6には示されている)および少なくとも1つの光レシーバ44の取り付けのために事前に調整される。本発明の好ましい実施形態では、エミッタは、例えば適切なLED(発光ダイオード)などの非拡散ランバート光源である。本発明の好ましい実施形態によれば、光レシーバ44は、例えばエミッタ42によって生成された光放射を検出するのに適した光検出器または光ダイオードなどの44aおよび44bによって指定される2つの異なるレシーバを備える。
様々な実施形態において、エミッタ42およびレシーバ44は、それぞれ互いに略対向しているが、好ましくは各軸が交差するように互いに角度をつけて配置された放射および受光用の各能動部品を有する。例えば図22を参照すると、エミッタ42およびレシーバ44は、それらの間に90°未満の角度αを形成する、各存在面42x、44xにしたがって配置される。代わりに、レシーバおよびエミッタの軸42y、44yをそれぞれ通過する2つの平面(それによって図22のシートの軸に直交する2つの平面を意味する)は、それらの間に90°よりも大きな角度を形成する。そして、一般に、レシーバおよびエミッタの軸42y、44yは、装置10の主軸Xに対して傾斜している(図1および図2を参照)。
角度αは、境界壁(すなわち、本体10aの壁、ここでは壁21、特に位置決め部位30に略対応する位置)に使用されるプラスチック材料、採用することが意図される光放射の種類(すなわち、エミッタ42の種類)、および測定されることになる流体の種類に基づいて予め定義される。
好ましくは、特定のプラスチック材料の使用により、境界面に対してエミッタによって放射される光線の角度αおよび/または入射角、すなわち臨界角は、50°から70°の間に含まれる。例えば、プラスチック材料COCを使用して水溶液中の尿素の品質を測定するためには、630nmに等しいかまたはそれに近い波長を有する発光を考慮すると、角度αは、好ましくは52°から54°の間に含まれなければならず、特に53°でなければならない。あるいは、同一の用途において、インターフェース壁PSUについてプラスチック材料として使用すると、角度αは、好ましくは、63°から65°の間に含まれなければならず、特に64°でなければならない。しかしながら、同様の構成では、適切な角度αは、PPまたはHDPEなどの境界壁の他の材料について予め定義されてもよい。あるいは、COCプラスチック材料、またはPSU、またはPP、またはHDPEなどの境界壁の材料もまた考慮すると、適切な角度αを想定して、例えば850nmまたは860nmに等しいかまたはそれに近い波長を有する赤外線タイプの発光源が想定されることができる。エミッタおよびレシーバ(またはその個々の光検出器)は、光線R1が臨界角に等しい(垂直に対するまたは軸Xに平行な軸もしくは表面211に対して垂直な軸に対する)角度で表面211に入射するように、光学面に直交する軸42yおよび44yと位置決めされなければならない:前述の例を参照すると、COCおよび尿素溶液では、前記角度は、好ましくは、62°から66°の間に含まれ、特に64°であり、PSUおよび尿素溶液では、角度は、好ましくは56°から60°の間に含まれ、特に58°である。
他方、様々な他の実施形態では、エミッタおよびレシーバは、いくつかの他の方法で、(例えば、図81〜図88、図89〜図99、図100〜図111の実施形態のように)各軸42y、44yが略平行で配置されてもよい。
好ましい実施形態では、構造41は、少なくとも部分的に弾性変形可能な導電性要素によって一緒に接続された絶縁材料製の複数の本体を含む。好ましくは、構造41は、同様に少なくとも部分的に弾性的に変形可能な電気接続端子を含む。
図7〜図9に例示された場合では、構造41は、基本的にセンタリングおよび固定機能を果たす中央位置の本体45と、好ましくはプラスチックもしくは熱可塑性材料、または成形可能樹脂から作られる2つの側方支持部46および47とを備える。
特に図7からわかるように、中央本体45の対向する2つの周側面には、支持部46および47がそれぞれ連合された、好ましくは弾性的に可撓性または変形可能な金属導体によって作られた機械的および電気的接続要素48および49が突出している。本体45の他の周側面に対応する位置には、代わりに、好ましくは同様に弾性的に可撓性の金属導体によって作られた電気接続端子50が突出している。端子50は、装置の制御電子回路、特に回路支持部15に対するモジュール40の電気的接続のために使用されるのに対して、導体48および49は、エミッタ42およびレシーバ44、すなわち、その検出器44aおよび44bの電気的接続のために利用される。図示されるように、導体48、49および端子50は、装置の部品間の正確な相対的位置決めを保証するために、対応する機械的および/または電気的接続を弾性または変形可能な状態にするとともに、組立および/または動作中の振動によって引き起こされる損傷を防止するための可能な寸法および/または位置決め公差を補償するように事前に決められる。
様々な実施形態では、中央本体45の上面に画定されるものは、センタリングおよび/またはブロックのための第1の形成部51であり、好ましくは、示されていない横断切り欠きが設けられた略円筒形の形状を有する。図示されるように、この上部形成部51は、後述する図5および図6において60によって指定されるブロックおよび/または位置決め要素のセンタリングおよび/またはブロックに寄与するように構成されている。好ましくは、形成部51は、対応する位置決め部位30に対するモジュール40のセンタリングに寄与するためにさらに中空である。好ましい実施形態では、本体45は、形成部51の2つの直径方向に対向する部分、特に前記横断切り欠きの各端部において実質的に開放した2つの貫通開口51aによって横断される。
様々な実施形態において、中央本体45の底面には、部位30に設けられた光学面に対するエミッタ42およびレシーバ44の適切な位置決めを保証するために、部位30に対するモジュール40のセンタリングまたは位置決めの機能を提供するようにも設計された第2の形成部52が画定される。この目的のために、図示されるように、導体48および49の弾性または少なくとも部分的な弾性変形性によって寄与が与えられる。好ましい実施形態では、形成部52または本体45の一部はまた、後述するように、光学遮蔽の機能も果たす。
形成部52は、本体45がオーバーモールドされている部分などの、導体48および49の少なくとも一部に略直交する方向に延びる少なくとも1つの突出壁52aを含む。
好ましくは、壁52aの2つの長手方向の端部には、壁52aを横切る2つのさらなる突出壁52bが設けられている:したがって、これらの実施形態では、形成部52は、突出壁を含む平面図においてH字形の輪郭を実質的に有する。壁52bの端部には、図示されるように、場合によってはさらに小さな壁または補強リブが設けられていてもよい。
特に図8および図9からわかるように、2つの貫通開口51aは、本体45の底面において、壁52aの2つの側面に開口している。
2つの側部本体46および47は、それぞれ、対応する上面において、好ましくは弾性要素である前述したブロックおよび/または位置決め要素60の2つの対向するアームのためのシートを提供するように設計された溝46a、47aを有する。溝またはシート46a、47aの形状は、前記アームの動きを防止し、部位30の一部を形成するまたは壁21に属する形成部などの対応するコントラスト手段に対するモジュール40および/または2つの側部本体46および47の適切な圧力を保証するようなものである。
好ましくは、モジュール40または少なくとも1つの本体46および47に連合されているものは、少なくとも1つの位置決めおよび/または回転防止要素である:この目的のために、様々な実施形態では、本体46および47は、それぞれ、部位30または壁21の適切な位置決めシートと結合するように設計された例えば歯のような形状の少なくとも1つの下部付属物または突出部46bおよび47bをそれらの下部周囲縁において有する;あるいは、前記位置決め要素および/または回転防止要素は、部位30または壁21の適切な突起または位置決め歯と結合するように設計されたシートの形態とすることができる。
本体46および47の下面には、エミッタ42とレシーバ44を構成する2つの光検出器44aおよび44bとを接続するための各導体48および49の端部が設けられている。導体48、49に対する前記電子部品の電気的接続は、例えば溶接/リフローなどの電子回路の分野で用いられる標準的な技術を用いて行うことができる。
導体48および49は、本体自体、したがって、一方ではエミッタおよび他方ではレシーバが、互いにおよび本体45に対して角度をなした位置にあるように、ここでは鈍角に曲がった中間部を有する。また、端子50は、前述したように弾性的な組み立てを可能にするために、ここでは略U字形(または、S字形またはZ字形)の曲がり部において曲がった中間部を有する。
様々な実施形態では、エミッタ42に連合されるものは、特に光ビームを選択または集中させるために、光学フィルタまたは空間フィルタ43である。エミッタ42とともに様々な図でそのようなフィルタの例が図10に示されている。空間フィルタ43は、基本的には、光放射または光に対して透過性でないプラスチック材料から作られた、特に成形された、好ましくはエミッタ42に直接取り付けられた構成要素である;あるいは、空間フィルタ43は、本体46に取り付けられるかまたは固定されることができる。
フィルタ43は、エミッタ自体の光源42aとは反対側の壁に開口43aを備えたキャップとして構成されることが好ましい。図10では、この開口は、実質的に円形孔の形態であり、エミッタ自体によって放射された光ビームをフィルタリングして選択または集中させる。フィルタ43の本体は、好ましくは、エミッタ42を提供する電子部品に締まり嵌めで取り付けられるかまたは係合される。この目的のために、好ましくは、フィルタ43の本体の少なくとも2つの対向する壁の内側に設けられるものは、内側リブまたはレリーフ43bをセンタリングおよび/または固定している。孔の代わりに、フィルタは、(例えば、図38に示されるような)スリットまたは楕円形もしくは略正方形の形状など、その目的のために設計された異なる形状を有する開口を備えることができ、孔は、場合によっては可変断面を有する形状を有する。
図11の例として表されるものは、ここでは回路支持部15の回路装置17(図4を参照)によって表される対応するインターフェース回路へのその接続のための、モジュール40の可能な電気回路図が示されている。図示されるように、端子50は、好ましくは、エミッタ42の供給レベルVcc、グラウンドGND、および2つの光検出器44aおよび44bへの2つの電圧信号AおよびBを入出力信号として有することを可能にする。これらの信号AおよびBは、好ましくは(図27に概略的に示されているような)コントローラMPによる数値処理のために、回路装置17に到達する。
好ましい実施形態では、モジュールの本体45、46、および47は、導体48、49および端子50にオーバーモールドされた要素である。この目的のために、様々な実施形態では、略平坦な金属ストラップから得られるものは、図12に示す第1の半製品SM1である。前記ストラップは、例えば、銅または黄銅またはいくつかの他の導電性金属から作られることができ、好ましくはエミッタ要素42およびレシーバ要素44および/または回路支持部15のはんだ付けを容易にするように設計された金属材料(金または錫など)によって少なくとも部分的にコーティングされることができる。
例えば、前記ストラップからブランキングすることによって得られることができる半製品SM1は、そのいくつかが49’および50’によって指定された付属品によって一緒に接合された導体48、49および端子50の平面形状を単一部品で画定する。半製品SM1上に形成されたものは本体45〜47であり、それにより、図13においてSM2によって指定される第2の半製品を得る。そして、図14において明確に示されているように、同様に平面構成を有する導体48、49および端子を画定するように、第2の半製品SM2から、前記付属品が例えばブランキングによって除去される。次に、好ましくは、上記説明したように、図7〜図9に示す構成をとるように導体および端子の中間部が曲げられる。図15および図16は、半製品の形成に使用可能な金型を例示しており、その2つの部分HM1およびHM2は、図12の元の半製品SM1の位置決めのためにおよび前記半製品にオーバーモールドされることになる本体45〜47の輪郭の画定のために設計された各印象部HM11およびHM21を含む。
他の実施形態では、本体45〜47などの光モジュールのいくつかの本体は、フレキシブル印刷回路基板上に少なくとも部分的にオーバーモールドされた要素であってもよく、(導体48、49などの)導体および(端子50などの)端子の少なくとも一部を備えるかまたは一体化する。あるいは、本体45〜47などのモジュールの1つ以上の本体は、例えば接着によって(例えば、導体48、49などの)導体および(端子50などの)端子または前記導体および端子の少なくとも一部を備えるフレキシブル印刷回路基板にその後に接続される、別個に形成された要素、特にポリマー材料から作られた要素であってもよい。この目的のために、本体45〜47などのいくつかの光モジュールの本体はまた、各可撓性または関節式本体部によって一緒に接合されてもよく、あるいは、小さな厚さの本体部によって接合された前記本体を備える単一の本体として得られてもよい。さらなる実施形態では、光モジュールの本体は、絶縁ポリマーを含む形成要素であってもよいのに対して、対応する導体および/または端子は、好ましくは互いに共モールドまたはオーバーモールドされるポリマーを含む導電性材料から作られる形成要素であってもよい。
本発明の態様によれば、本体45〜47などの光モジュールのいくつかの本体は、モジュールの組立中にそれらの相対位置を少なくとも部分的に変えることができる形成要素を位置決めおよび/または固定する。特に、様々な実施形態では、本体45〜47などのこれらの本体は、各相対角度を変えることができ、この変化は、対応する導体(導体48、49など)および/または端子(端子50など)の可撓性によっても可能とされる。
説明したように、様々な実施形態において、光モジュール40は、センサ装置10の電子回路、特に回路支持部15の回路装置17に対して電気信号通信で接続される。様々な実施形態において、この目的のために、回路支持部15は、モジュール40の端子50の電気的接続のための適切な接続要素を有する。これらの接続要素は、例えば、図17に概略的に示されるように、端子50の自由端が例えばはんだ付けまたは電気的に接続された、金属化された孔、はんだパッド、孔および小さなピンを備えたコネクタのうちの1つ以上の形態とすることができ、前記孔は、53によって指定されている(図4〜図5も参照)。この例では、孔53(またはそれらに取って代わる異なる接続手段)は、回路支持部15の略中央位置にあるが、これは、必須であるとみなすべきではない。図17から理解されるように、端子50の屈曲部は、弾性的に可撓性または変形可能であり、それにより、モジュール40と回路支持部15との間の相対位置の自律的適合を可能にするバネの機能の遂行を可能にする。
図18には、光モジュール40が連合された回路支持部15を装置10の本体10a内に挿入するステップが示されている。この図では、モジュール40の位置決め部位30の可能な実施形態が示されている。
部位30は、光学プリズムの実質的な機能を果たすように設計されたハウジング部10aの壁21の内側から好ましくは直交する方向に上昇する少なくとも1つの突出要素または形成部31を含む。形成部31は、基本的に、壁21と同じ材料、特に光モジュール40によって使用される透明材料または光または光放射に対して透過的な材料から作られ且つ好ましくは中間切り欠きまたはキャビティ32によって2つの直立部33および34に分割された壁21の内側に実質的に垂直な壁から構成される。直立部33および34は、互いに略鏡面的であり、それぞれ、側方位置にあるかまたは中間キャビティ32の外部位置にある傾斜面または面33aおよび34aを画定する。例示される場合、直立部は、それぞれ、略三角形の形状、特に直角三角形の形状を有し、その斜辺は、前記対向する傾斜面を形成する。
それらの上端近傍において、2つの直立部33および34から上昇するものは、好ましくはモジュール40の中央本体45の貫通開口51aの断面(図7〜図9を参照)と略相補的な断面を有する互いに略平行な位置決め付属部35である。好ましくは、形成部31の前側および後側(または非傾斜側)には、中間キャビティが想定されるときに好ましくは中間キャビティ32を取り囲む突起36が設けられる(図では、形成部31の前側突起のみが示されている;後側突起は同様の形状を有することができる)。好ましくは、突起36および/または直立部33、34は、特に付属部35が上昇する領域において、光モジュール40についてのコントラストおよび/または位置決め面またはシート31a(図18)を画定する。
好ましくは、これは厳密に必須ではないが、部位30は、対応する傾斜面33a,34aに沿ってそれぞれ直立部33、34において底壁21に画定された2つの凹部またはシート30aを備える。非常に好ましくは、前記凹部30aの少なくとも1つに画定されるものは、モジュール40の対応する側部本体46、47の下端部、特に対応する下部突起46b、47b(図8および図9を参照)のための位置決めおよび/またはセンタリングおよび/またはコントラストおよび/または係合要素37である。
組み立て中に、関連する光モジュール40を有する回路支持部15は、好ましくは壁21の内側に当接するまで、シート22の間を貫通する支持部自体を用いて本体10a内に挿入される。
この挿入の過程で、直立部33、34の上部付属部35(図18)は、モジュール40の中央本体45の貫通開口51a(図7〜図9)に入り込み、前記中央本体45の下部形成部52の壁52a(図8〜図9)は、光学形成部31の直立部33および34を互いに離間させる中間キャビティ32に入り込む(図18)。この形成部52の壁52bは、形成部31の前後の突起36上を摺動し(図18)、それゆえにセンタリングに寄与する。
直立部33、34の上面を担持するモジュール40の中央本体45の下面、すなわち、付属部35が高さ方向に突出する表面により、モジュール40と形成部31との間の垂直方向の接触または当接が上部に生じる(これらの表面は、図18からわかるように、そのうちの2つは、31aによって指定される)。好ましくは、下部には、同様に部位30に対して光モジュール40を位置決めまたは逆回転させる目的で、半径方向に当接する少なくとも1つの面が設けられている:このコントラスト面は、好ましくは、場合によっては要素46b、47bと要素37との間の相互係合手段の設置によって凹部30aに画定された要素またはシート37に係合する(図18)、モジュール40の側部本体46および47の下側突起46bおよび47b(図8および図9)を介して得られる。このようにして、モジュール40は、回転することができず、所望の位置に留まることができる。
モジュール40の導体48、49および端子50の可撓性は、プラスチック材料から作られるいくつかの形成部品を備える装置において比較的高い部品の製造および回路支持部15へのモジュール自体の組み立てに伴う可能な寸法公差の補償を可能にする限り、このステップにおいて特に有利であり、それにより、組立中の故障を防止しおよび/または光モジュール40の精密な位置決めを可能にする。
部分的に組み立てられた状態が図19に示されており、そこから、記載された位置において、一方では本体46、したがってエミッタ42、および他方では本体47、したがって光検出器44a、44bが、どのように2つの直立部33および34の傾斜面33a、34aにそれぞれ対向し且つ略平行に設定されているかに留意することができる。次に、図20からわかるように、光モジュール40の中央本体45の上面に画定された形成部51に取り付けられるものは、以下では簡略化のために好ましくは金属材料から作られた「バネ」としても定義される前述した弾性ブロックおよび/または位置決め要素60である。バネ60は、形成部51自体に干渉してその固定を可能にするために、タブ付き孔(すなわち、弾性半径方向タブによって画定される開口)を備えた中央部61を有する。孔のタブは、同様に形成部51(図20を参照)に対応する位置に突出する付属部35の外面との締まり嵌めでの固定を可能にもする大きさにすることが好ましい。
バネ60の中央部61からの分岐は、一般に、モジュール40の側部本体46および47に力を加えるように設計された湾曲した対向弾性アーム62である。アーム62の端部62aは、この目的のために、好ましくは、モジュール40の側部本体46および47の溝46aおよび47a(図7)にそれぞれ受け入れられるように形成されている。好ましくは、前記端部62aは、組み立て中に溝46aおよび47a内を摺動することができるように湾曲している。理解されるように、このようにして、光モジュール40は、図20および図21からわかるように、形成部31(および/または部位30、および/または傾斜面33a、34a、および/または壁21、および/または本体10a)に対して所定位置に固定される。
バネ60のアーム62によって加えられる力は、モジュール49の導体48、49(図7〜図9)を曲げることができ、本体46、47が本体10aを担持することを保証する。この目的のために、導体48、49の構成およびバネ60の構成は、双方とも、導体の前記曲げおよび/または前記位置決めを保証するように予め定められている。図21を参照すると、バネ60によって加えられる力は、エミッタ42の側で、空間フィルタ43と傾斜面33aによって表される光学面との間のコントラストおよび位置決めを保証する。レシーバ44a〜44bの側では、バネ60の力は、モジュール40の本体47の下側突起47bと壁21に画定された対応するコントラスト面37との間のコントラストを保証する。
バネ60の使用とともに、記載された2つのコントラスト要素の提供は、光学部品42および44a、44bの正確な位置を得るような方法で構成要素の組立および製造から生じる可能な公差の回復を保証する。以下に説明するように用途によって想定される臨界角に関連するこれらの構成要素の位置は、液体溶液の品質を検出するためのセンサの較正に影響を及ぼし、それゆえに、測定の誤差を生じないように明確且つ正確でなければならない。バネ60はまた、材料の熱サイクルおよび/または経時変化により、装置10の耐用期間中に生成され得るいかなる遊びおよび変形の回復も保証する。明らかに、導体48、49および端子50の可撓性もまた、公差の回復および遊びに寄与する。
好ましい実施形態では、形成部31の中間キャビティ32は、レシーバ44、すなわち光検出器44a、44bをエミッタ42による直接照射から遮蔽するために設けられる(すなわち、以下に明らかにされるように固体/液体界面へのいかなる入射もない)。したがって、このキャビティ32は、想定されるとき、光モジュール40のセンタリング機能のみを有するのではなく、モジュール40の下部形成部52の壁52a(同様に図8〜図9を参照)の介在により、例えば図21から明らかなように、寄生放射に対する遮蔽として前記壁を動作させることができる。場合によっては、中間キャビティ32の壁または形成部31のいくつかの壁は、光放射に対して不透過性の材料または塗料によって少なくとも部分的に被覆されてもよく、あるいはエミッタ42の光線がレシーバ44に直接到達しないようにこれらの光線を偏向させるように形成されてもよい。
好ましくは、直接放射の遮蔽は、空間フィルタ43の使用によってさらに改善される。キャビティ32および/またはフィルタ43によって表されるそのような遮蔽要素の少なくとも1つの使用は、それらが狭い角度の範囲内での放射のために設計または選択されない限り、低品質および低コストのエミッタ42の使用を可能にすることができる。そのようなエミッタ42は、実際には、全方向(0〜180°)に分散して放射するタイプのものとすることができ、空間フィルタ43に加えて、壁52aによって表される中間遮蔽部は、測定に関与しない光線(すなわち、以下に説明されるように、固体/液体界面によって反射および屈折されたものとは異なる光線)が光検出器44a、44bを介して行われる測定を変更する可能性があることを防止する。
本発明にかかる装置10に一体化された品質光センサの動作は、光放射の屈折/反射、特に全反射の臨界角に関連する光学的法則に基づいている。より具体的には、動作原理は、その組成または濃度に対する液体物質の屈折率の依存性に基づいている:したがって、測定は、分析される液体と、2つの媒質間の界面内の全内部反射の原理を利用して光学形成部31並びに本体10aの底壁21の対応する部分(すなわち、光モジュールの光学位置決め部位30によって占められるその部分)が画定される固体物質との間の屈折率のジャンプに基づいている。
n
1が前記固体物質の屈折率であり(例えば、25℃におけるCOCについて、波長650nmでn
1=1.5413)、
n
2が液体溶液の屈折率であり、その濃度に応じて2つの限界間に含まれる変動の範囲を示し(例えば、尿素の場合、20%から40%の間の濃度に対応する1.3626から1.3949の間の変動範囲を考慮することができる)、
θ
1が入射角(固体における光の伝播)であり、
θ
2が屈折ビームの偏向角(液体中での光の伝播)である場合、
液体媒質中の伝播角度は、以下のスネルの法則によって表されるように、界面において固体媒質中を伝播するビームの入射角に依存する:
光の偏光p(平行)および偏光s(法線)の入射角の関数としての2つの材料間の界面での反射係数がフレネルの法則によって以下のように表される:
反射光線の強度は、2つの状態成分RsおよびRpの合成によって作られる。各入射角および関心のある範囲内の液体溶液の屈折率の各値についての式2および3を計算することによって、反射率の(パーセンテージ)値を光ビームの入射角の関数として知ることができる。式2および式3が100%の反射率の値を生成する入射角は、「全内部反射の臨界角」と呼ばれる。
屈折角が界面自体に接する固体/液体界面における入射角の限界条件が存在するため、n1は、本明細書で考慮される用途についての関心のある状況のようにn2よりも大きくなければならず、固体から液体への伝播が考慮される。臨界角よりも大きい傾斜を有する入射に対して、ビームは、界面で全反射される。
界面での屈折の臨界角は、以下の関係によって表されることがわかる。
これは、反射率の値が式2および3を適用することによって計算される入射角θ
1が変化する100%に到達する状態を表す。
n2がその濃度に依存する液体溶液の屈折率であり、関心のあるn2の全ての値について式4を計算すると、測定される濃度の値を固体/液体界面における反射光ビームの位置に関連付けることが可能である。
したがって、ここで想起されたことに基づいて、式5の関係を適用することによって、濃度自体を測定するために濃度が変化するのにともなって変化する全反射の臨界角の存在を利用することが可能である。
この目的のために、臨界角の周りの全ての関心のある角度、したがって臨界角よりも大きいおよび小さい入射角で界面を照射するように発散出力を有する光源、すなわちエミッタ42を使用することが可能である。このようにして、以下の2つの領域が存在する:(臨界角よりも大きな入射角を有する光線に由来する)全反射光線によって入射される領域および(臨界角未満の入射角を有する光線に由来する)部分的に反射された光線によって照射されるより低い強度で入射される領域。それゆえに、出力部において、全内部反射によって高度に照射された領域とより少なく照射された領域(部分反射)との間の分離が液体の濃度の関数として可変である照射領域が得られる。
したがって、2つの領域に位置決めされた2つの光検出器44aおよび44bを用いて、その出力信号の変化によって、液体物質または溶液の品質の最終分析において臨界角の変化、したがって組成または濃度の変化を評価することが可能である。
光学面33aおよび34aの傾斜は、好ましくは、空気/固体および固体/空気の界面における反射を最小限に抑えるために、光信号が光の入射面および出射面に対して可能な限り直交する方向にそれらを横切るように計算される。
エミッタ42は、好ましくは、臨界角の関数として特定された方向にしたがって、関心のある領域(臨界角付近)に測定を集中させるために、狭い放射ビームを有する光源である(しかしながら、前述したように、フィルタおよび/または遮蔽の好ましい使用は、より広い放射ビームを有する光源の使用も可能にする)。このようにして、また、光検出器44aおよび44bの直接照射によるいかなる干渉も最小限に抑えられる。様々な実施形態では、非拡散ランバート光源、すなわち、近接場において孔または変化のない空間において均一な発光を有する光源を使用することが好ましい。光源の最大強度の事実上一定の領域を利用して臨界角付近の領域における放射を制限するために、空間フィルタ43も導入することが好ましい。
光線の経路は、図22および図23に例示されるように概略的に表すことができる。
上記の図では、2つの異なる角度を有する固体と流体との間の分離面に入射する光源の放射範囲内(すなわち、キャビティHの底壁の(ここでは211によって指定される)外側)に含まれる2つの光線R1およびR2が現れる;光線R1およびR2の角度は、それぞれ、臨界角よりも小さくおよび大きい。光線R1が臨界角よりも低い入射角を有すると仮定すると、それは、光線R11で屈折され且つ光線R12で反射される。保存の法則により、光線R1の強度は、光線R11と光線R12との間に分布することになる。光線R12は、以下では簡略化のために「上側光検出器」としても定義される第1の光検出器44aによって検出される。代わりに、光線R2は、臨界角よりも大きな角度で入射し、したがって、光線R21で全反射される。散逸の場合を除いて、光線R21は、光線R2と同じ強度を有する。全反射された光線は、以下では簡略化のために「下側光検出器」としても定義される第2のレシーバ44bによって検出される。
図22および図23に示される概略図に使用される光線は、臨界角の変化(すなわち、液体溶液の屈折率の変化)の、すなわち液体溶液の濃度の関数としてその構成を変化させる照射領域の一部を形成する。図24、図25、および図26においてより明確に例示されるのは、流体の3つの異なる濃度に関連する3つの動作条件である。
第1の組成物または濃度Conc1を有する液体物質または溶液の存在下で、図24に示されるスキームが得られる:ビームRの光線が臨界角に等しい角度で界面に入射すると仮定すると、入射光線の全反射として光線R1、R2、およびR3が得られるのに対して、入射光線の部分反射として光線R4およびR5が得られる。したがって、下側レシーバ44bは、全反射光線によって完全に照射されるが、上側レシーバ44aは、部分反射光線によって生成されるより低い強度または放射を受光することになる。
図25は、液体物質または溶液の第2の濃度がConc2に等しい条件を概略的に表しており、Conc2は、Conc1よりも小さい。エミッタ42によって生成された照射ビームRの光線は、常に同じ入射角を示す一方で、臨界角は減少する。したがって、光線R1、R2、およびR3に加えて、全反射によって光線R4も得られるのに対して、光線R5は、部分反射によって引き続き得られることになる。この条件では、上側レシーバ44aにおける放射の強度は増加するが、下側レシーバ44bにおける放射の強度は変化しない。
最後に、図26は、液体物質または溶液の第3の濃度がConc1よりも大きい値Conc3を有する条件を概略的に表している。この場合にも、エミッタによって生成された照射ビームRの光線は、常に同じ入射角を示す一方で、臨界角は増加する。それゆえに、光線R1およびR2は、全反射によって常に得られるが、光線R3は、光線R4およびR5のように部分反射によって得られることになる。この条件では、上側レシーバ44aにおける放射の強度は減少するが、下側レシーバ44bにおける放射の強度は変化しない。流体の濃度をさらに増加させることによって、全反射された光線の割合は減少し、下側レシーバ44bにおける信号も変化する。この条件では、上側レシーバ44aにおける放射の強度は減少するが、下側レシーバ44bにおける放射の強度は変化しない。流体の濃度をさらに増加させることによって、全反射された光線の割合は減少し、下側レシーバ44bにおける信号も変化する。
結果として、理解されることができるように、光検出器44aおよび44bは、反射光ビームの一部をそれぞれ受光するように位置決めされ、光検出器の一方は、臨界角よりも大きな角度で入射する光である高強度の放射を受光し、他方は、放射のプロファイルの「尾」における光である低強度の放射を受光する。
上述したことに基づいて、AおよびBが光検出器44aおよび44bからの出力における電圧信号である場合、それらが光源42によって放射される光出力Pに依存する項を含むことは容易に理解できる。AおよびBは、実際には、光電流の値、すなわち、トランスインピーダンス利得によって乗算される、光が入射する光検出器の電流の値によって生成された電圧信号である。光電流は、光検出器44aまたは44bの応答(応答性)によって乗算される、光源42によって放射された光出力Pに比例する。すなわち、以下のとおりである:
A=ka*P 応答*トランスインピーダンス
B=kb*P 応答*トランスインピーダンス
ここで、kaおよびkbは、光検出器44aまたは44bに入射する光量を考慮した係数であり、屈折率の関数であり、したがって臨界角の関数として可変である。
ピーク強度値にかかわらず、Pに対する依存性をなくし、ひいては照射領域の重心の位置のみに依存する信号を得るためには、正規化された信号を導入すれば十分である。この信号は、例えば予め定められたデータに基づいて実行されることができる適切な較正を介して、検出される液体物質または溶液の濃度の変化に相関があることができ、したがって、それは照射出力Pとは無関係である。光源42の放射における変化(例えば、熱変化または経時劣化による変化)に関連するいかなる外乱によっても測定が影響されないように、光出力の強度への依存性を排除することが便利である。
光検出器44aおよび44bによって生成された2つの信号AおよびBは、それらが電子コントローラMPに適合されるように、好ましくは、適切な較正を介して、液体溶液の濃度に直接相関がある信号Sを生成することができるアナログ調整ネットワークによって処理される。
図27は、品質光センサの動作ブロック図の例を示している。この図において、Vccによって指定されるものは、エミッタ42の低電圧供給部であり、ブロックOGは、位置決め部位30(形成部31および対応する壁部21)によって提供される光学的形状を表している。図示されるように、光検出器44a、44bからの出力における電圧信号AおよびBは、調整回路CCによって処理され、調整信号A1およびB1は、溶液の濃度値を表す信号Sを生成するコントローラMPの対応する入力に到達する。構成要素CCおよびMPは、好ましくは、液体物質または溶液の品質の検出を管理するコントローラMPによって回路支持部15上に配置される。構成要素CCおよびMPはまた、単一のマイクロコントローラ構成要素に一体化されることもできる。
様々な実施形態において、本発明にかかる装置10の光モジュールと、回路支持部15および/または回路装置17上に設けられたものなどの対応するインターフェースおよび/または制御回路との間の接続は、端子の代わりに、配線、すなわち、電気配線、好ましくは外部絶縁配線を介して得ることができる。この種の実施形態は、例えば、図28〜図33に示されており、先の図のものと同じ参照符号は、既に上述したものと技術的に等価な要素を指定するために使用される。
電気配線の使用は、2つの部品の組立後にそれらの間の配線接続を形成するために、それらを別々に取り付けることができるように回路基板15が光モジュールとは別個に保持されるのを可能にする。好ましくは、図31〜図33に特に示されているように、回路支持部15の側方位置に接続孔53が設けられており、前記電気配線(そのうちのいくつかは図33の501によって指定されている)は、例えば、はんだ付けされることができる。孔53はまた、金属化されたパッドまたは小さなピンによって置き換えられてもよい。回路支持部15の寸法、特にその高さは、先に示された場合よりも小さくてもよい。
電気接続配線の使用の観点から、光モジュール40の本体45は、これまで図示されたものに対して僅かに変更される。特に、先に50によって指定された端子は、より短く、本体45を構成するプラスチック材料に一般に埋め込まれている(他の実施形態に関しては、例えば図37および図38を参照)。好ましくは、これらの端子は、それぞれの端部領域に貫通孔(またはパッド)を有し、モジュール40の中央本体45は、例えば、図31および図32に見られるように、前記孔(またはパッド)をアクセス可能にするように形成され、502によって指定されるものは、電気配線の接続を可能にするために埋設端子の前記孔にアクセスすることを可能にする本体45の通路のいくつかである(この種の実施形態については、例えば、図38および図50も参照)。
この種の実施形態では、最初に回路基板15がシート22に挿入され、その後、光モジュール40が、バネ60を介して、先に説明されたものと略同様の方法で形成部31に位置決めおよび固定されることが好ましい。次のステップは、回路支持部15とモジュール40との間に電気配線501を接続することである。一方、配線501は、形成部31上へのその取り付け前に光モジュール40上に接続されることができる。液体溶液の品質の検出に関する装置の動作原理は、先に説明したものと同様である。
電気接続配線の使用を必要とする解決策の利点は、濃度の測定のための光モジュール40と回路支持部15との間の結合に大きな柔軟性を与える(他方では、前記電気配線の代わりに、例えば打ち抜き金属ストラップまたはスタンプもしくは機械加工された金属から得られる端子の形態で他の電気接続または端子が設けられることができる;この種の電気端子は、光モジュール40の本体45〜47とは異なるオーバーモールドされた本体を想定することができる)。
様々な実施形態では、センサ装置の本体のキャビティ内に設けられるものは、好ましくは暗色のまたは所定周波数で光放射もしくは光に対して不透過性の光遮蔽部であり、これは周囲光からの遮蔽の機能を果たす。
図34〜図48は、この意味における変形実施形態を示している。これらの図においても、特に形成部31と開口22との間の相対的な位置、並びに回路支持部15に対する光モジュール40の電気的接続の種類、すなわちその装置17に関して、上述したものと技術的に等価な要素を指定するために先の図のものと同じ参照符号が使用されている。図34〜図48を参照して説明された実施形態は、基本的に、先の実施形態と比較して、キャビティH内における周囲光の拡散を制限することを目的とした遮蔽部または本体の存在、並びに光モジュール40の位置における異なる固定モードによって区別される。
図34を最初に参照すると、本体10aおよび回路支持部15は、形成部31の基本構造と同様に、図2〜図27を参照して説明されたものと略同様の構造からなることができ、その上側付属部35は、外部凹部を有する。
光モジュール40は、場合によっては所定位置においてその固定モードに依存するいくつかの変更を有して、図28〜図33のものと略同様である:例えば、様々な実施形態において、モジュール40は、異なる弾性要素またはバネ601と、停止または保持リング80、特に弾性保持リングまたはサークリップ(Seeger)とを介して所定位置に固定されることができる。
図34において全体として70によって指定されている前記光遮蔽部が図35〜図36に詳細に示されている。遮蔽部70は、好ましくは、暗色材料などの所定波長の光放射に対して透過性でない材料、またはいずれの場合にも周囲光の通過を制限または防止することができる材料から構成された本体71を有する。本体71は、本体10aの壁21に載置されるように設計された底壁72と、必ずしもそうである必要はないが好ましくは本体10aの周壁20(図34)の少なくとも一部に対応する輪郭を有する周壁73とを有する。この例では、この輪郭は半円形であり、壁20の直径よりも僅かに小さい直径を有するか、または場合によっては僅かな干渉を伴う挿入を可能にする。
底壁72には、壁72が本体10aの底壁21の位置決め部位30と干渉しないかまたは被覆しないように形成された側方通路または凹部72aが画定されている。凹部72a内に片持ち梁状に突出するものは、光形成部31に嵌合するように設計された略フレーム状構造74である。この目的のために、この構造は、2つの上部開口74aを画定し、そこでは、光形成部31の直立部33および34を部分的に貫通することができ、これらの開口は、中間壁74bによって互いに分離され、形成部31の中間キャビティ32に受け入れられることができる(前記直立部および中間キャビティを参照するために、図39を参照)。
遮蔽部70のフレーム状構造74は、形成部31の傾斜光学面33aおよび34aの少なくとも一部に面するように設計されたさらなる側方通路74cを有する。
代わりに、光モジュール40が図37および図38に示されている。明らかにされるように、その基本構造は、図28〜図33に示されるモジュールの構造と同様である。様々な実施形態では、モジュール40の中央本体45は、特に、上部構造51と回路15と接続するために電気配線(以下、501によって指定される)の接続用の通路502が画定される領域との間に画定されたバネ601の停止要素の位置決めのための開口45aを画定する。同様に好ましくは、開口45aの少なくとも一方側において、中央本体45の上面は、保持リング80(図34)に対する停止の機能を果たす突起45bを有する。
組み立てのために、遮蔽部70は、本体10aのキャビティH内に挿入され、その底壁72は、光形成部31の上側付属部35が遮蔽部自体のフレーム状構造74の通路74aに侵入し、且つ遮蔽部の中間壁74bが形成部31自体の中間キャビティ32に侵入するように、(図39のように)底壁21に対向している。図40に見られるように、遮蔽部70の位置決めに続いて、凹部またはシート30aおよび光学部位30の可能なさらなる部分が露出したままである(遮蔽部の凹部72aを介して);さらに、側方開口74cは、光形成部31の傾斜光学面33aおよび34aに対向して設定される。
そして、回路15は、シート22内に挿入され、モジュール40は、前に既に説明され且つ図41からわかるように、形成部31上に取り付けられる。固定は、先に記載され且つ60によって指定されたものと同じ種類のバネを用いて行うことができる。あるいは、モジュール40の上側形成部51上には、先に60によって指定されたものとは僅かに異なる形状を有するが、略同様の構造および機能を有するバネ601が位置決めされ、前記バネは、図42に見られるように、リング80を介して所定位置にブロックされる。次に、モジュール40は、先に説明され且つ図43からわかるように、電気配線501を介して回路支持部15に接続される。
上述したように、プラスチック構成要素70は、装置10の外部および/または光モジュール40への任意の光放射に由来する周囲光に対する遮蔽機能を果たす。品質光センサの動作原理が光放射の検出に基づくと仮定すると、液体溶液および/または光検出器44a、44bに入射する「寄生」周囲光を有する可能性が測定を妨害し得る。この状態は、例えば、透明または非不透明のタンクへの本発明にかかる装置の適用によって、または装置10の本体10a全体が光放射に対して透過性の材料から作られる場合に生じ得る:したがって、周囲光は、タンクの壁および/または本体10aの部分を介して流体および/または光検出器44a、44bを照射することができ、それゆえに測定を妨げる。本体10a内に取り付けられたプラスチック遮蔽部70は、例えば、周囲光からの遮蔽を可能にし、それにより周囲光による外乱の危険性を排除することができる。
図44は、バネ601の可能な実施形態を示している。この場合にも、バネの構造は、2つの対向するアーム62から分岐している中央部61を含み、その端部は、モジュール40の側部本体46、47の外面に設けられた対応するシート46a、47aに係合するように形成されている(図37〜図38を参照)。好ましくは、これらの端部62aはまた、組み立て中に溝46aおよび47a内を摺動することができるように湾曲している。
この場合、好ましくは、中央部61は、孔または開口を有し、その輪郭は、モジュール40の上側形成部51および光形成部31の上側付属部35によって画定された平面図における外側輪郭に略対応する(この実施形態では、モジュール40の本体45の通路51a(図37〜図38)および前記付属部35は、付属部が形成部51の外側輪郭を越えて、適用可能な範囲で、横方向に突出するように構成されていることに留意すべきである:図41を参照)。さらにまた、バネ601の中央部61の一方側、ここでは前側には、ここでは歯のように下方に曲げられたタブの形態の停止要素61bが突出している。
図45には、保持リング80の可能な実施形態が示されている。好ましい実施形態では、リング80は、実質的にサークリップ(Seeger)、すなわち、好ましくは金属製、非常に好ましくは弾性鋼製の略平坦構成を有するリングであり、その外周は完全ではなく、その両端領域において、サークリップペンチ(Seegerプライヤー)などの、その適用および除去のための適切なツールの挿入のための孔が画定される。図示される場合、本発明の特徴によれば、少なくともリング80の内側輪郭は、上側形成部51および上側付属部35の平面図において、バネ601の開口61aの輪郭の一部を実質的に再現し、および/または前記外側輪郭の一部を補完し、したがって2つの対向する突起または凹部80aを有する略円形の輪郭を呈している。一方の端部では、対応する孔を越えて、リング80は、戻り止め突起またはシート80bを画定する。さらに、好ましくは、孔を備えたリングの他端は、外側コントラスト面80cを画定する。突起またはシート80bおよびコントラスト面80cの少なくとも1つは、リング80のための回転防止手段を画定する。
特に図40から、本発明の様々な実施形態において、どのように形成部31の上側付属部35が、それらの上端領域およびその外側において、35aによって指定される側方凹部を有するのかに留意すべきである(単なる参照のために、図79も参照)。
既に指摘したように、バネ601は、既に説明されたものと同じ機能を果たすが、リング80によってブロックされている場合、光モジュール40の形成部51に締まり嵌めによって取り付けられていない。図46〜図48は、バネ601および対応する保持リング80の組み立ての可能なシーケンスを強調している。
モジュール40が光形成部31に取り付けられた後、好ましくは遮蔽部70の構造74がその間に設定された状態で、図46のように形成部51および付属部35の突出部がその中央開口61a(図44を参照)に挿入されるように、バネ601がモジュールに取り付けられる。さらに、この挿入により、バネの素子61bが光モジュール40の中央本体45の開口45aに係合し、それによりバネ601の回転を防止する機能を有する。
そして、図47のように、形成部51および付属部35には、その挿入を可能にするその角度位置においてリング80が取り付けられる。実際には、リング80のこの角度位置において、その2つの突起または凹部80a(図45)は、付属部35に対応する位置にあり、すなわち、リング80の内側輪郭は、形成部51および付属部35によって画定された外側輪郭の一部に対応する。次に、例えばリング80の2つの孔を利用して通常の一対のサークリッププライヤを使用することによって、その戻り止め突起80bおよびコントラスト面80cがモジュール40の本体45の上面に画定された突起45bに当たるまで、リング自体が付属部35の側方凹部35aに係合するように回転するように構成される(図40を参照)。この最後のブロック状況は、図48において強調されている。
図44〜図48を参照して説明される締め付けシステムは、バネの全体寸法の縮小を可能にし、機械的締まり嵌めによるその固定を回避し、これにより、形成部31および/または51が作られるプラスチック材料に対する故障または損傷の可能な問題を生じさせることができる。この種のバネの固定は、70によって指定されたタイプの光遮蔽部の存在にかかわらず、実質的に40によって指定されるタイプの光モジュールおよび/または他の装置の使用を想定した本明細書に記載された他の実施形態においても使用可能である。一方、前述したように、原則として、先の図2〜図33を参照して説明されたタイプの弾性固定要素の図34〜図48の装置においても使用を排除することは何もない。さらにまた、例示されたものとは異なる形状を有するが同じ目的を有する説明されたタイプの遮蔽部が本明細書に記載された全ての実施形態において使用されてもよい。
本発明の様々な実施形態では、光モジュールの固定要素は、光形成部に対して、その角度運動によって所定位置に固定されるように作られる。この種の可能な実施形態は、図49〜図60を参照して説明される。これらの図においても、既に説明したものと技術的に同等の要素を指定するために、先の図のものと同じ参照符号が使用されている。
図49〜図50からわかるように、様々な実施形態において、モジュール40の側部本体461および471が設けられ、これらは、少なくとも1つの側部領域において、例えば本体自体の上面に向かって延びる傾斜面または湾曲面などの導入面46cまたは47cを有する。好ましくは、導入面46cは、本体471に画定された導入面47cに対向する位置で本体461内に画定される。残りについては、光モジュール40は、貫通孔51aを有して形成部51の上側において且つ形成部52の下側において画定する中央本体45を有し、先の実施形態を参照して説明したものと略同様の方法で得られる。この場合にも、端子50は、本体45のプラスチック材料に大部分が埋め込まれ、本体45の通路502に位置合わせされたはんだパッドまたは孔をそれぞれの端部領域に有することが好ましい。
好ましい実施形態では、本体45の少なくとも1つの縁部(ここでは前縁部)には、位置決め凹部45a1が画定されており、その機能は以下に明らかに示される。また、部位30または光形成部31(図58〜図59)は、特に付属部35の上端領域における側方凹部35aの存在に関して、図32〜図44を参照して説明したものと同様である。
この種の実施形態でも、モジュール40は、先に説明したものと同様の態様によって形成部31上に取り付けられるが、異なる構成を有する弾性ブロックおよび/または位置決め要素を介して固定が得られ、その可能な実施形態は、図51において示され、前記バネ要素は、全体として602によって指定されている。
この場合にも、弾性要素602は、貫通孔61aおよび2つの弾性的に柔軟な対向アーム62を備えた中央部分61を有する。好ましくは、これらのアーム62の先端62aは、以下に記載されるように、本体461および471上での、特に角度方向または回転方向への摺動を容易にするために、曲げられているかまたはいずれの場合にも形成されている。部品61は、対向位置に、好ましくはアーム62の位置に略対応する位置に、孔61a内に2つの可撓性タブ61cを画定するように形成されている。ここでは略アーチ型の構成を有するタブ61cは、それぞれ、孔61aの輪郭の一部に追従し、さらに、この輪郭は、それぞれ実質的に各タブ61cの自由端において直径方向に対向する位置に一対の拡幅部を呈する。さらに、好ましくは、中央部分61から分岐するものは、一般にアーム62に対して横方向または直交に設定される付属部61eである。弾性要素602は、先に説明したものと同様に、好ましくは金属から作られ、打ち抜かれて変形されたストラップから始まる。
図52および図53からわかるように、要素またはリング602は、モジュール40の形成部51および形成部の側面に突出する付属部35の突出部に取り付けられる。これは、このステップが前記付属部に対応する位置にある拡幅部61dの存在によって可能とされる。次に、最初にバネの孔の縁部(図54)、次いでタブ61c(図55)の縁部が付属部35の凹部35aに浸透するように(図58〜図59も参照)、バネが(図53〜図57に示されるように、反時計回りの方向に)回転する。角度運動の特定点において、バネのアーム60の自由端は、図55からわかるように、導入面46cおよび47cと干渉するようになる。前述したように、アーム62の端部62aは、好ましくは、摺動を容易にするように湾曲または形成されおよび/またはいかなる固着も防止する:例では、これらの端部は、実質的に曲げられてCを形成する。
そして、バネ602の角運動の実行は、図56からわかるように、本体461および471の上面においてできるだけ遠く摺動することができるバネの端部62aにより、このステップにおいてシュートとして機能する傾斜したまたは湾曲した導入面46c、47cの存在によって可能とされる。このようにして、対応する形成部31の上に本体461および471、したがって全体としてモジュール40を付勢するアーム60の弾性的な曲げ、すなわちその予荷重がもたらされる:光学フィルタ43、したがって本体461は、傾斜面33aで弾性的に押圧されるのに対して、本体471の下側付属部47bは、対応するコントラスト37(図58を参照)に弾性的に押圧される。
付属部35の凹部35aにおいて、バネ602の2つのアーム62の端部62aが本体461および471の上面の略中央位置にあるとき、すなわちバネ602が正しい位置にあるとき、タブ61cの終端領域は、いずれの場合にも係合しており、図56からわかるように、バネ602から前方に分岐している付属部61eは、凹部45a1と整列している。そして、図57からわかるように、凹部45a1に係合するという意味において、付属部61eの塑性変形を生じさせることによって、バネは所定位置に固定されることができる。次に、図58〜図59からわかるように、回路支持部15は、対応するシート22(図52)に挿入されることができる。そして、光モジュール40は、既に説明した態様で、図60と同様に、電気配線501を介して回路支持部15に電気的に接続されることができる。
もちろん、図49〜図59を参照して説明された固定システムは、本発明にかかる装置の本明細書に記載された他の実施形態においても使用されることができる。
以上説明した実施形態では、光モジュール40の光放射のエミッタ42およびレシーバ44a〜45aは、対応する支持部46または461および47または471の下面に対応する位置に設定される。しかしながら、様々な実施形態では、逆の構成が可能であり、すなわち、前記支持部の外面にあるエミッタおよびレシーバを有する構成が可能である。この種の可能な実施形態は、図61〜図71を参照して説明されており、先の図のものと同じ参照符号は、既に上述したものと技術的に等価な要素を指定するために使用される。
この種の様々な実施形態では、使用されるエミッタおよびレシーバ電子構成要素は、一般に「逆ガルウイング」と呼ばれるタイプの各パッケージを有する。この可能性は、例えば先に43によって指定されたタイプの、空間フィルタを光モジュール40の構造に直接組み込むこと、エミッタ42および/またはレシーバ44a〜44bを対応する支持部46、47の外面に組み立てることを有利には利用可能である。モジュール40の動作原理は、上述したバージョンに関して変更されず、また、光センサの基本要素は、僅かに異なる形状であっても、既に説明したのと同じ特性を維持することが好ましい。使用されるバネは、先に60によって指定されたタイプであってもよい。
特に図62〜図63からわかるように、モジュール40の構造は、先に説明したものと略同様である、すなわち、中央本体45と、導体48、49および端子50にオーバーモールドされた(ここでは462および472によって指定された)側部本体とを有する。例示された場合には、ここでは521によって指定される中央本体45の下側形成部は、先にバージョンに対して僅かに変更されているが、いずれの場合にも、光形成部31の対応する中間キャビティと結合するように設計された横壁52aの存在によって区別される。形成部31のセンタリングおよび載置を可能にするために、先に示された実施形態の壁52bは、突起52b1によって、および本体45の下面から垂直に下方に延びる壁52b2上に設けられた軸方向リブによって置き換えられる。本体45〜47が、好ましくは、暗色材料から作られるか、または可視光および/または所定の波長の光放射に対して透過性でない材料でいずれかの場合に作られるので、モジュール40のための支持部を構成するために本体10aのキャビティHの壁21にその下縁が載置されるような高さを有することができる壁52b2はまた、有利には、周囲光からの後側遮蔽部の機能も果たす。
側部本体462および472には、特に図63に示すように、光放射の通過を可能にするための貫通開口46dおよび47dが設けられている。自律的に本発明自体の態様によれば、本体462または少なくとも開口46dはまた、前述した空間フィルタの機能も果たす、すなわち、モジュール40の本体462は、少なくとも1つの貫通開口または孔、好ましくは円形またはスリット状形状を画定し、これによりエミッタ42によって放射された光ビームをフィルタリングして選択または集光する。
本体462および472の上面に電子部品42および44a〜44bを組み立てることは、バネ60がその圧力を加える領域に保護面を導入する必要がある。バネ60が前記電子部品に直接的に力を加えるのを防止するために、様々な実施形態では、有利には周囲光に対する遮蔽機能も果たすことができる図61において全体として90によって指定される保護要素が使用される。したがって、バネは、保護要素61に力を及ぼし、間接的にモジュール40にも力を及ぼす。空間フィルタ43はもはや存在しないため、構成要素の常に適切な位置決めを保証するために、側部本体462および形成部31が互いに確実に当接することが好ましいことに留意すべきである:この目的のために、本体462の下側付属部46b(図63を参照)および対応する位置決め要素37は、互いに当接するように、および/または相互位置決めを画定するように構成される(例えば、図70を参照)。
保護要素または遮蔽部90の可能な実施形態が図64に示されている。図示した例を参照すると、遮蔽部は、底壁92および周壁93で画定された一般に開放した環状形状(ここでは略楕円形)を有する好ましくは暗いまたは光に対して透過性でないプラスチック本体91を有する。底壁92から立ち上がるのは前壁94であり、装置の組み立てられた状態では、周囲光に対する前方遮蔽を生み出すように、エミッタ42およびレシーバ44a〜44bの位置決め領域の前方に位置する。遮蔽部90は、バネ60の反対側のアームの端部の外面シート95aを画定する、一般に反対の位置に傾斜した上側付属部95を画定するように形成されている。付属部95は、以下に現れるエミッタ42および光検出器44a、44bを収容して保護するための一種のシートを画定するように形成されている。底壁92は、モジュール40が対応する形成部31上に取り付けられた後に遮蔽部90の位置に取り付けるための軸方向通路を画定するように形成されている。この目的のために、周壁93もまた、中断部93aを有する。
遮蔽部90を使用する場合には、バネ60がそれ自体の圧力をかけることを条件に、少なくとも1つの遮蔽部自体の位置決めまたはコントラスト要素をキャビティHの底壁21に設けることが好ましい。図示の場合(特に図65および図66を参照)には、キャビティHの下部21から立ち上がる壁によって構成された少なくとも1つの位置決め要素21aがこの目的のために設けられており、前記壁21aは、ここでは遮蔽部90の周壁93の外側輪郭の一部に対応する湾曲形状を有している。ここでは、中断部93aによって分離された2つの伸長部を含む周壁93の輪郭の反対側の部分は、キャビティHの周壁20の輪郭に従う:このようにして、遮蔽部90は、要素21aと周壁20との間に位置決めされることができる。さらに、図示の例では、キャビティHの底壁21にはまた、部位30の反対側の端部に、遮蔽部90用のさらなるコントラスト要素21bが画定されている。
組み立ての目的で、モジュール40は、図65〜図66に概略的に示されているように、既に説明したものと同様の態様で形成部31に取り付けられ、その後、図66および図67に概略的に示されるように、本体10aのキャビティH内に遮蔽部90が位置決めされる。遮蔽部90の周囲輪郭における中断部93aの存在は、モジュール40の固定後に遮蔽部自体の組み立てを可能にするかまたは容易にすることを目的としている。
遮蔽部90を組み立てた後、モジュール40は、図68からわかるように、弾性要素60を介して所定位置に固定されることができ、そして、回路15は、対応するシート22に位置決めされ、図69からわかるように、電気接続配線501によって接続が構成される。有利には、配線を本体10aに固定する前に、配線501がモジュール40に溶接されることができ、および/または端子50は、スナップインタイプおよび/または絶縁穿孔タイプの電気的接続を含むことができる。
組み立てられた状態は、図70および図71に示される断面で明確に確認できる。特に、図70から、形成部31の傾斜面33aおよび34aに対する本体462および472、したがってエミッタ42および光検出器44a、44bの正確な位置決めを保証するために、どのように本体46および47の下側突起46bおよび47bが各位置決めシート37に挿入され、および/または対応するコントラスト要素に当接するのかに留意すべきである。本体462および472を中央本体45に接続する導体48、49の柔軟性のおかげで、位置決めの精度が可能な状態とされる。モジュール40は、バネ60のおかげで所定位置に保持され、そのタブ付き孔は、形成部51および付属部35の外側に干渉して係合し、遮蔽部90およびモジュール40に推力を加える。遮蔽部90は、要素21a、21b(図65〜図66)とキャビティHの周壁20との間に上述したように位置決めされ、遮蔽部の付属部95の外部シート95aに係合している(図64を参照)バネ60のアーム62のおかげで所定位置に保持される。理解されるように、組み立てられた状態において、遮蔽部の付属部95は、エミッタ42および光検出器44a、44bに対する保護の機能を果たすようになる。
図61〜図71の装置の動作は、液体溶液の品質の検出に関して、先の実施形態のものと同様である。
これまで説明した実施形態では、本発明にかかるセンサ装置は、本体10aおよびカバー13を含むそれ自体のケーシングを有する。他の様々な実施形態では、このケーシングの少なくとも一部は、装置が関連する異なる要素または構成要素に属する異なる本体によって画定されてもよい。この種の実施形態は、図72〜図78の例を参照して説明されており、先の図面のものと同じ参照符号は、既に説明したものと技術的に同等な要素を指定するために使用される。図示された場合、本発明にかかる装置は、レベルセンサに結合されているが、他の実施形態では、本発明にかかる装置は、UDM装置もしくは構成要素、または先に言及したタイプのヒータに取り付けられることができるか、または少なくとも一部が一体化されることができる。
図72〜図78には、本発明にかかる装置の本体またはケーシングが、110aによって指定される本体などのレベルセンサ110の少なくとも1つの第1の本体と、10によって指定される本体などの光センサもしくはアセンブリの第2の本体とを備える例が示されており、それらは、密閉された方法で、好ましくは少なくとも1つのさらなる本体またはシーリング要素を介在させて、および/またははんだ付けまたは接着を介して、互いに連合されている。場合によっては、レベルセンサ110の第1の本体110aおよび光センサまたはアセンブリ10の第2の本体10aの少なくとも一方に、少なくとも1つのさらなる本体またはシーリング要素がオーバーモールドされる。
様々な実施形態では、少なくとも前記第1の本体は、熱可塑性ポリマー(例えば、HDPE)または熱硬化性ポリマー(例えば、エポキシ樹脂)から作られるのに対して、前記第2の本体は、熱可塑性ポリマー(例えば、PSUまたはCOC)から作られ、前記さらなる本体は、好ましくは、弾性的に圧縮可能なポリマーから作られる。
したがって、様々な実施形態では、ここでは好ましくはレベルセンサの貫通シートに結合されるレベルセンサとして想定されることができる異なる機能装置の本体とは別個の独立した構成要素として液体物質または溶液の濃度(または他の特性量)を測定するための光学アセンブリを製造することが可能である。あるいは、レベルセンサまたは他の装置の異なるバージョンの本体を収容および/または固定するための、またはレベルの測定または異なる量(例えば、15bによって以下で指定される回路基板15の一部など)の測定を担う回路支持部15の少なくとも一部を受け入れるために先に符号14によって指定されたものと同じ種類のケーシングを画定する光学アセンブリの本体を設けるための貫通シートを有する、12によって先に指定されたハウジングおよび/またはアセンブリ部の機能を果たす部分を画定する本体を有する光学測定装置を製造することも可能である。
このようにして、本発明にかかる光学測定装置は、例えば、レベル測定装置などに組み込むことができる。この種の解決策の実質的な利点は、本発明にかかるレベルセンサの本体および光学装置の本体を形成する材料が異なる可能性があることである:例えば、位置決め部位30を画定する光学装置の本体について、例えばより良好な光学特性を得るように設計された透明材料を使用することができるのに対して、レベルセンサ(または他の装置)の本体について、例えばより良い機械的特性を得るように設計された透明でない材料を含む異なる材料を使用することができる。様々な実施形態において、本発明にかかる光学装置の本体は、熱可塑性材料、特にPSUから作られるが、異なる装置の本体は、好ましくは熱硬化性材料または樹脂から作られる。
例えば、図72〜図73を参照すると、110aによって指定されるものは、例えばタンク1などの容器内に少なくとも部分的に対向するおよび/または延びるように設計されたレベル検知部111を有するレベルセンサ110の本体である。そして、本体110aは、例えば、場合によっては異なる、すなわちより大きな直径を有する図1において符号6によって指定されたものと同様の開口に、密閉された方法でタンクに結合されるように構成されたハウジングおよび/またはアセンブリ部112を含む:このようにして、取り付け状態では、本体110aの一部、特にその部分111は、液体物質と接触するタンクの内側にも面するハウジング部112の下部で、タンク内で略垂直に延びる。ハウジングおよびアセンブリ部112には、好ましくは、適切な直径のカバー13と同様の形状を有する対応する閉鎖カバー113が設けられる。
好ましくは、本体110aは、レベル検知構成要素の少なくとも一部、特に容量型のレベルセンサの構成要素、並びに本発明にかかる装置10の構成要素の少なくとも一部を収容するために中空である。特に、本体110aは、検知部111に対応する位置に、一般に細長い形状を有する中空ケーシング114を画定する。図示の例では、ケーシング114は、略角柱形状、特に略平行六面体形状を有する。好ましい実施形態では、本体110aは、単一のプラスチック材料で、ハウジング部112およびケーシング114を画定する。他方では、例えば相互結合手段を介して、あるいは溶接またはオーバーモールディングを介して、密閉された方法で固定された別個の部品に本体110aを設ける可能性が排除されていない。
同様に図72では、カバー113とともに電気的および電子的な検知構成要素の一部のハウジングを画定するハウジング部112が全体としてH1によって指定されたキャビティをどのように画定しているかが留意されることができる。好ましい実施形態では、これらの構成要素の少なくとも一部は、先に説明した実施形態とは異なる形状を有する回路支持部15に取り付けられる。特に、図72の回路支持部15には、ハウジング部112内に収容される第1の部分15aと、ケーシング114内に収容される第2の部分15bとが示されている。
本発明にかかるレベルセンサ110および光センサ装置10の双方に接続されることが好ましい検知および/または制御電子構成要素は、回路支持部15の部分15aに一般に連合されている。前記構成要素は、好ましくは、レベル検知信号の処理のための構成要素と、品質検知信号の処理のための構成要素との双方を含む。端子16は、カバー113のコネクタ本体113aとともに、レベルセンサ110および光学装置10によって形成されたアンサンブルの外部電気的接続のためのインターフェースまたはコネクタを例えば車両に搭載されたシステム2の制御ユニットに対して形成する。回路基板15の部分15bには、レベル検知に使用される構成要素の少なくとも一部が連合されている。様々な実施形態では、前記構成要素は、実質的に検知部11の近位端から遠位端まで部分15bの軸を横切る方向に延びる電極などのJによって指定されるブロックによって概略的に表される電極の線形または2次元アレイを含む。好ましくは、レベル検知は、特に信頼性の理由から、フロートなどの可動部品を持たない測定装置によって得られる;この目的のために、様々な実施形態において、レベル測定装置は、本特許出願人の名義で出願された国際特許出願第PCT/IB2015/054020号明細書、PCT/IB2015/057036号明細書およびPCT/IB2015/057043号明細書のいずれか1つに記載された技術にしたがって得られ、この点に関する教示は、参照として本明細書に援用される。
図示された例では、部分15aおよび15bが画定された単一の回路支持部15が設けられているが、可能な変形実施形態では、一方の部分の導電性経路を他方の部分の導電性経路に電気的に接続するための導体またはコネクタを有するための例えば部分15aに対応する回路支持部および部分15bに対応する回路支持部、またはレベル検知のための構成要素の少なくとも一部を担持する回路支持部に接続された、品質(または物質の他の特性)の検出のためだけの構成要素の部分を担持する回路支持部など、適切な電気的相互接続手段、場合によっては機械的相互接続手段によって一緒に接続されたいくつかの回路支持部が想定されることができる。
様々な実施形態において、本体110aのハウジングおよび/またはアセンブリ部112は、電気および/または電子部品を収容するように設計されたキャビティH1を画定する周壁120および底構造または壁121を含む。好ましくは、周壁120(ここでは略円筒形状を有する)は、本体110aを所定位置に固定するためのフランジ120aを有する。装置10が取り付けられた状態では、底構造または壁121の少なくとも一部、特にその外側は、タンクに収容された液体溶液と接触することになる。底壁121には、レベルセンサの検知部(電極Jを担持する回路支持部15の部分15bなど)または他の実施形態では異なるセンサもしくは電気加熱装置を収容することができるケーシング114の内部キャビティにキャビティH1を接続する少なくとも1つの開口またはシート122が画定される。
上述したように、カバー113は、電気端子16を収容するための略中空のコネクタケーシング113aを含むかまたは画定している。カバー13は、好ましくは密閉された方法でキャビティH1を閉鎖するように主本体110a、特にそのハウジングおよびアセンブリ部112に固定されるように設計されている。様々な実施形態において、カバー113は、その目的のために、部品112のフランジ120aに固定するためのフランジ113bを画定する。好ましくは、本体110aおよび113の少なくとも1つにおいて、周縁の孔、例えばフランジ120aの孔120bおよびフランジ113bの1つ以上の半径方向形成部113cの孔113dなど、レベルセンサ(または他の装置)をタンクに固定するための手段が設けられる。
様々な実施形態において、本体110aは、本発明にかかる装置10が密封された方法で取り付けられることに対応する位置において、その底壁121にシートまたは貫通開口121cを有する。
装置10は、図74〜図75の異なる図で見ることができる。装置10は、光または光センサの動作光放射に対して透明な材料の少なくとも一部に構成された各主本体10aを有する。本体10aは、好ましくはフランジ部20aを画定する周壁20と、タンク1に収容された物質に曝されるように設計された底壁21とを有する。さらに、好ましくは、周壁20に沿って画定されるものは、図76のみに150によって指定される環状シール要素用のシート20cである。
様々な実施形態において、その上部、特にその周壁において、本体10aから立ち上がるものは、本体110aの開口121cに係合するための係合要素20dである。係合要素20dは、シール要素150と組み合わせてシールされた固定を画定してもよく、あるいは製造工程中に仮固定を提供してもよく、最終的な固定および/またはシールは、例えば溶接または接着または本体10aと本体110aとの間の樹脂接合(例えば、レーザもしくは振動溶接、または本体10aと本体110aとの間の少なくとも1つの材料の溶融による溶接)などのいくつかの他の方法で得られる。
本体10aの上面、すなわちその壁21の内側には、光モジュール31を含む位置決め部位30が存在し、その上に光モジュール40が搭載され、部位、モジュール、対応する接続は、場合によっては先に説明および/または図示された実施形態のいずれか1つにしたがって実質的に得られる。回路支持部15への接続は、場合によってはスナップインタイプの電気配線もしくは電気コネクタ、または適切な形状の端子50を介して得られることができる。
この種の実施形態では、先の実施形態の別個のバネ(60、601、602)が、本体110aの壁121に対して固定されるかまたは固定される開口121cの対向する部分の間に延在するブリッジ状要素603によって置き換えられることが好ましい。例えば、図77を参照すると、要素603もまた、したがって、形成部51および付属部35の平面図における輪郭と一致する輪郭を有する孔61aを備えた中央部61を含む。2つの対向するアーム62が中央部61から延びている。
理解されるように、装置10は、特に形成によって、好ましくはシール要素150と関連して本体10aを設けることによって得られる。モジュール40は、先に説明したものと同様の態様でその形成部31に取り付けられ、次いで、装置10は、歯20dが壁121自体の内側に係合するように底壁121の外側から始まって対応するシート121cに密閉された方法で取り付けられ、それによって正確な密閉結合を保証することができる。本体10aと110aとの間の結合は、シーリング要素150の介在に追従する弾性タイプのものであってもよく、この場合、本体110aと一緒に構成されたブリッジ状要素などの剛性の可能なブリッジ状要素603に対して装置10を弾性的に取り付けることができる。
装置10の位置決めは、モジュール40の形成部51および形成部31の付属部35のそれぞれの突出部がブリッジ状要素603の中心孔61aに嵌め込まれていることを確認することによって行われる。取り付けられた状態では、図77からわかるように、要素603のアーム62は、本体46および47の外側に設けられたシート46a、47a(図76)と係合し、コントラスト要素に対して接触する対応位置に弾性的に本体自体を位置決めおよび/または強制する:このようにして、形成部31の傾斜面に対するエミッタ42と光検出器44a、44bの正確な位置決めが保証される。次に、図78からわかるように、回路支持部15への接続は、例えば電気配線501を介して行われる。
本発明のさらなる可能な実施形態によれば、光学アセンブリの本体、例えば先に10aによって指定されたタイプの本体を提供し、その後に、光学アセンブリの本体を他の装置またはセンサの本体にオーバーモールドするように、その上に異なる装置またはセンサの本体、例えば110aによって先に指定されたタイプの本体をオーバーモールドすることができ、またはその逆であってもよいことに留意すべきである。もちろん、この種の実施形態、すなわち、光センサの本体上にセンサ装置を本体のオーバーモールドすることによる実施形態は、本特許出願に記載および/または図示されている本発明の全ての実施形態で実装することができる。
理解されるように、図72〜図78のものなどの様々な実施形態では、本発明にかかる光センサ装置と、異なるセンサ(レベルセンサ、場合によっては少なくとも1つの温度センサ)および/または異なる装置または構成要素は、ここではコネクタ113a、16によって表される共通の電気コネクタを有する。同様に、本発明の主題を形成する装置と、少なくとも1つのさらなる装置または構成要素、またはさらなる検知構成、またはレベル検知構成および/または温度検知装置などの異なるセンサは、1つの同じ回路構成の一部、特に少なくともその電子コントローラMPを共有することができ、したがって複数の異なるセンサおよび/または装置の動作を管理するように構成される。同様に、好ましくは、(ここでは回路支持部15によって表される)1つの同じ回路は、光センサのおよび/または光センサのエミッタおよびレシーバのおよびレベルセンサおよび/または温度センサなどの少なくとも1つのさらなるセンサの検知および/または制御手段の接続部の少なくとも一部を判定する。
可能な実施形態によれば、部位30、特にその形成部31は、その光学表面、特に傾斜面33a上に回折格子を備えることができる。
これらの実施形態では、光センサの動作原理は変化しないままであり、同様に液体溶液の濃度の関数としての臨界角の変化に基づいている。本明細書に記載された全ての実施形態に適用されることができる変更は、エミッタに面する光学面33a、すなわち図79を参照すると、107によって指定される領域、好ましくは傾斜領域または面において回折格子を挿入することにある。基本的な構造は、これまでに説明されてきたものに関しては何ら変わりはない。
回折格子107は、入射単色光ビームの存在下で、透過ビームおよび様々な回折ビームを発生させ、回折角は、回折格子107の行間の距離と入射光の波長との比に依存する。同じ格子107の場合、より長い波長を有する光は、入射光線の方向よりも広い角度で偏向される。したがって、回折格子107によって、入射光線は、回折次数またはモードと呼ばれる様々な光線に分解される。
回折格子107は、図80に概略的に表されるように、光学面33a、すなわち、エミッタ42に面する側に、一種の梨地または一連の畝を、好ましくは互いに平行に与える凹部および/またはレリーフの規則的な交互を設けることによって得られる(少なくともいくつかのレリーフおよび/または凹部はまた、場合によっては異なる方向に延びるかまたは少なくとも一部が互いに交差することができる)。もちろん、格子のピッチ、すなわち凹部および/またはレリーフ間の寸法および距離は、上記説明したことにしたがって選択されなければならない。
エミッタによって放射された単色光線を分解することにより、臨界角よりも大きく、および小さい異なる角度で、液体/固体界面、すなわち、形成部31の2つの部分33、34の間の壁21の外面211(図79)に入射する回折光線が生成される。境界面211上の臨界角よりも大きな入射角で入射する回折光は、全反射されるのに対して、入射角の小さい光線は、常に部分的に反射されて部分的に屈折される。前述したように、液体溶液の濃度が変化すると、臨界角が変化し、結果的に2つの光検出器44a、44b上の光線の強度も変化する。したがって、2つの光検出器によって生成される電気信号は、濃度の関数として変化し、2つの光検出器の信号の変化を測定することによって、濃度の変化を測定することが可能となる。
この種の実施形態では、エミッタ42が集光された、すなわちコリメートされたタイプのものであることが好ましく、放射の発散が数度、好ましくは3°未満に制限される(格子107を想定しない実施形態では、エミッタ42がコリメート型である必要はない)。いずれの場合も、空間フィルタ43は、回折格子107上で発生する光をより多くコリメートするために使用されることが好ましい。エミッタ42が単色タイプである場合、回折光線は、常に単色タイプであり、したがって、光検出器44a、44bもまた、光源のものと同じ単色光線に感受性がなければならない(すなわち、特定の波長を有する)。
代わりに、エミッタ42が多色タイプのものである場合、回折格子107は、光線を波長の観点で(すなわち、様々な色に)分離することも可能にする:動作原理を考慮すると、2つの光検出器44a、44bは、異なる波長を有する光線を受光し、結果として、それらは、異なる波長の光線に感受性がなければならない。あるいは、異なる波長のいくつかのエミッタ42によって光を常に2つの光検出器上に導くように設計された、異なるピッチを有するいくつかの回折格子107を使用することが可能である。これらの実施形態では、エミッタ42は、異なる時間にオンにされ、結果として得られる信号は、常に同じ光検出器を使用して取得される。
いかなる場合でも、単色光源42を使用して、液体の濃度の関数としてだけでなく、波長の関数としての屈折率(したがって臨界角)の変化の導入を防止することが好ましい。
回折格子107に関しては、所望の効果を得るために、例示されたものとは異なる形状を含む様々な形状が明らかに可能である。格子107の外形は、機械的エッチング、またはホログラフィック技術を介して、または好ましくはマイクロエレクトロニクスから借りたマイクロマシニング技術を用いて、あるいはマイクロ形成技術を用いて得られることができる。特に、回折格子107が形成部31(すなわち、本体10aまたは本体101)と一体形成される解決策が好ましい。この場合、使用される金型は、モジュールタイプであってもよく、すなわち、格子107が画定されるべき点において、インサートが適切に微細構造とされてもよい。
様々な実施形態では、本発明にかかる装置は、物質の品質または他の特性を検出するための光センサを備え、その動作原理は、内部反射または光導波路の使用に基づいている。この種の実施形態は、図81〜図88および図89〜図97を参照して説明され、先の図のものと同じ参照符号は、既に上述したものと技術的に同等な要素を指定するために使用される。
知られているように、光ファイバの入射部を照射する光源を考えると、ファイバのコアの材料とクラッドの材料との間の屈折率の不連続性は、これが十分に受け入れの円錐の中に含まれるグレージング角を維持する限り、光放射をトラップする。実際には、全反射にしたがって適切に機能するように、ファイバは、過度に鋭い曲線を提示してはならない。2つの媒質、すなわち、本体10aまたは101のプラスチック材料と本体に接触している液体物質または溶液との間の屈折率の差と、この物質または溶液の濃度の関数としての屈折率の変化とを同様に考慮することによって、全内部反射の原理が特性または濃度の測定に利用されることができる。
図81を最初に参照すると、様々な実施形態において、本体10aの壁21の内側に位置決め部位301が画定され、これは先の実施形態とは異なる形状も有する、光モジュール401用のシート311を含む。図示した例では、図82に明確に示されているように、モジュール401の支持構造は、略板状の本体411を備え、その下面にエミッタ42およびここでは単一の光検出器からなるレシーバ44が連合されている。本体411は、電子構成要素42および44の電気的接続のための導電性材料の経路481および491が設けられたPCBなどの印刷回路基板によって有利に構成されることができる。回路支持部411は、モジュール401の電気的接続のために、例えば、はんだパッドおよび/または金属化された貫通孔の形態で、前記経路に接続された各接続要素503を有する。この場合にも、先に説明したタイプの対応する空間フィルタ43がエミッタ42に好ましくは連合されている。可能な他の実施形態(図示せず)によれば、回路支持部411もまた、先の実施形態に関連して説明したものと同様の技術で得られることができる;すなわち、それは、経路481、491および接続要素503の機能を果たす導電性材料からなることができる電気接続要素上にオーバーモールドされ、したがって先の実施形態に関連して説明したものと同様の技術を使用する例えばプラスチック材料などの電気絶縁材料から作られた本体を備えることができる。
この例では、回路支持部411は、略四角形の形状を有し、壁21の内側に画定されたシート311は、エミッタ42およびレシーバ44が壁21に面し、回路支持部411の少なくとも一部の内部に受け入れるようにそれに応じて形成されている。明らかに、シート311および回路支持部411のための他の形状も可能である。好ましくは、壁21は、同様に、シート311内の回路支持部411を静止させるためのコントラスト要素を画定し、これらのコントラスト要素の1つは、図81において371によって指定される。他端では、壁21の外側において、本体10aは、エミッタ42によって放射された光または光放射をレシーバ44まで拡散させるように設計された光ガイドを画定するかまたは備えている。図83の符号312によって指定されたこのガイドは、好ましくは、略U字形の形状を有し、その両端は、壁21の内側においてシート311によって外接される領域に位置する。光ガイド312は、本体10a内に一体化されてもよく、例えば、単一の部品で形成されてもよく、特に放射される光放射または光に対して透過性の材料から作られてもよい。あるいは、光ガイド312は、本体10a内に取り付けられてもよく、例えば、それは、好ましくは、光放射または光に対して透過性であり、別個に形成され、次いで、本体10aに取り付けられるプラスチック材料から作られた、図72〜図78の本体10aに類似のタイプのそれ自体の本体に連合されてもよく、あるいは本体10a上にオーバーモールドされ、本体は、光放射または光に対して透過性でないプラスチック材料などの異なるタイプの材料から作られてもよい。
光ガイド312は、好ましくは、塊状であり、すなわち完全であり、実質的に光ファイバコアの機能を果たすために、先に説明したように、光放射の拡散に適した材料から作られる:わかるように、このファイバのクラッディングの機能は、代わりに、ガイド312が浸漬されているタンクに含まれる液体溶液によって行われる。
モジュール401は、好ましくは、ガイド312の2つの端部に対するエミッタ42およびレシーバ44の構成要素の正確な組み立てを行うために、図84からわかるように、対応するシート311に差し込まれる。好ましい実施形態では、モジュール401の組み立てをより頑丈で丈夫にするために、シート311における樹脂接合および/または接着を想定することが可能である。
この種の実施形態においても、回路15は、図84に概略的に示されるように、本体10aのキャビティ内に留まる回路自体とともに、そのシート22に挿入される。そして、図85からわかるように、回路15に設けられた孔またはパッド53などに接続された電気配線501または他の端子を使用してモジュール401の電気的接続を形成することができる。
図86からわかるように、モジュール401が組み立てられた構成では、エミッタ42およびレシーバ44は、光ガイド312の各端部にそれぞれ対向して設定され、装置1の取り付け状態では、液体溶液内に浸漬される(実際の使用形態においては、装置10は、好ましくは、図に示されているものに対して180°逆さまにされた位置に設定されることを想起されるべきである)。上述したように、放射された光放射の集中を改善してガイド311の受け入れコーン内に落とすために、好ましくは空間フィルタ43がエミッタ42に連合される。
動作時、エミッタ42は、前述したように、好ましくは本体10a内に一体化された、すなわちそれと一体の部品で構成されたガイド312の第1の端部の前方に光を放射し、その濃度が測定されることになる溶液内に浸漬され、クラッディングの機能を果たす。ガイド312の反対側の端部の前方には、内部反射を利用してガイドのプラスチック本体内を伝播した、エミッタ42によって放射された光ビームを捕捉するように設計されたレシーバ44が配置されている。
図87および図88は、2つの異なる濃度の液体溶液を用いた2つの状況を例示している。図87の場合、臨界角がエミッタ42によって放射される光線Rの入射角よりも小さくなるように、溶液は第1の濃度Conc1を有する。したがって、光線Rは全反射され、ある強度でレシーバ44に到達する。したがって、濃度ConcConc1の値に割り当てられるのは、レシーバ44からの出力におけるある信号の値である。図88は、溶液の濃度がConc1よりも高い濃度Conc2を有する場合を強調している。この場合、臨界角が増加し、図88に例示されるように、同じ角度でガイド312の材料と液体との間の界面に入射する光線Rは、部分的に反射されて部分的に屈折される。前のステップで反射した光線が境界面に当たるたびに、様々な反射および屈折が続く。その結果、光線Rは、部分反射/屈折によって、すなわち図87の濃度Conc1に対応する以前の場合よりも低い強度で生じるある減衰でレシーバ44に到達する。したがって、レシーバ44からの出力で放射される信号は、前の場合とは異なり、それゆえに濃度値の弁別を可能にする。レシーバ44のトランスインピーダンス、利得、および応答を考慮すると、既に記載されているように、レシーバに入射する強度Pの関数として、したがって流体の濃度の関数として変化する信号Aが得られる:
A=ka*P*応答*トランスインピーダンス
レシーバ44に入射する強度Pは、放射の円錐内でエミッタ42によって放射された全光線の組み合わせによって与えられ、全体的に且つ部分的にガイド312において反射される。したがって、部分的に反射された光線は、各反射において減少する強度を有する。強度Pが十分に高くない場合、これらの光線は、消えてレシーバ44に到達しない可能性がある。
前述したように、測定は、強度の検出に基づいている:レシーバ44は、液体溶液の濃度の関数である入射光強度の変化に基づいてその出力信号を変化させる。
参照されたタイプの実施形態では、品質測定システムは、経時変化および温度変化によって原理的に生じるエミッタ42の動作の変動、および主に壁21およびガイド312を構成するプラスチック材料の特性の変動に感受性がある。これらの要因は、放射される光線の光強度(光源の経時変化)またはプラスチック材料の光学特性(屈折率および結果として臨界角)を変化させる可能性があり、それゆえに測定誤差を引き起こす可能性がある。
したがって、特に有利な実施形態によれば、検出されるべき流体に浸漬されていない少なくとも1つの参照光学要素または導波路を介在させて、好ましくは互いに向かい合う追加または補助エミッタおよび追加または補助レシーバが設けられる;この参照光ガイドは、好ましくは、キャビティHおよび/または壁21の内側に配置される。好ましくは、前記参照光学要素またはガイドは、検知光ガイド312および/または壁21および/または本体10a(または101)と同じ材料から作られる。図85に例示されている場合では、421および441によってそれぞれ指定される、追加のエミッタおよびレシーバは、シート311とシート22との間に含まれる空間に好ましくは画定された形成部372の2つの対向する端部に設定され、したがって、この形成部は、前記参照光学要素またはガイドを提供する。しかしながら、前記参照光ガイドは、エミッタ421とレシーバ441との間に取り付けられた独立した要素として構成されてもよく、または、同様にシート311の壁のうちの1つ、例えばシート22に近い後壁によって画定されてもよい。
図示した例では、エミッタ421およびレシーバ441は、回路基板自体を対応するシート22に完全に挿入した後、それらが形成部372の2つの端部に面して設定されるような領域において回路支持部15(図84を参照)に取り付けられる。
エミッタ421によって放出され、結果的にレシーバ441によって受光された光線は、光線が本体10a内に、および正確にその形成部372内に優勢に閉じ込められている限り、液体溶液による可能な屈折/反射には関与しない。電子構成要素421および441は、特性の観点で、濃度測定のために使用される電子構成要素42および44と同様のものである。このようにして、前記追加の構成要素を介して、正規化された測定のために使用されるべき放射された光の強度に関する基準を有することができ、本体10aの材料のおよび参照光ガイド372および/または検知光ガイド312の経時変化および/または環境変動によって生じる強度の変動を補償することができる。この基準は、レシーバ441によって放射される信号によって作られ、レシーバ44によって放射される信号の必要な補償を行うために制御電子回路によって使用される。
図72〜図78を参照して説明したように、モジュール401、シート311、および光ガイド312、場合によっては参照光ガイド372および/または対応するエミッタ421およびレシーバ441は、別個のユニットに属し、レベルセンサまたは異なるセンサまたはUDMコンポーネントまたはヒータ装置などの異なる装置または構成要素の対応する貫通開口に密閉されて配置されることができることに留意すべきである。
様々な実施形態では、測定に使用される電子構成要素42および44と、行われる測定を補正するために使用される同様の構成要素421および441はまた、1つの同じ光モジュールに一体化されてもよい。この種の変形実施形態は、図89〜図97を参照して説明されており、先の図と同じ参照符号は、既に説明したものと技術的に同等の要素を指定するために使用される。
図89〜図90を最初に参照すると、402によって指定される光モジュールは、上述したタイプの光モジュール、すなわち、構成要素42、44および421、441を備え、本体10aの壁21に画定された位置決め部位302に取り付けられるように設計された光モジュールである。部位302は、略平行であって前述した実施形態の付属部35と機能的に類似する少なくとも2つの装着された部品または付属部35を備える形成部313を含む。形成部313は、底壁21に画定されたシート314内に配置されている。この例では、前記シートは、略C字形であり、より大きな壁と、壁21の内側から突出する2つの側壁とによって画定される。同様に、壁21から突出するものは、さらなる壁315であり、以下では明確化されるように、モジュール402の組み立てられた状態で、補助エミッタと補助レシーバとの間に設定されるように、ここではシート314のより大きな壁に略平行である。モジュール402は、中央タブ付き孔が設けられた略リング形状のブロックおよび/または位置決め要素604を介して形成部313上に固定されるように設計されている。様々な実施形態では、モジュール402は、図2〜図26を参照して説明したものと同様の態様、すなわちモジュール自体の弾性的に柔軟な端子を利用する態様、または前述したような配線もしくは他の方法で接続された態様で回路支持部15に電気的に接続されている。
モジュール402およびその構造412の可能な実施形態が図91〜図93に示されている。モジュール402の耐荷重構造412は、基本的には、プラスチック材料から作られた略C字形の本体から構成され、すなわち中央上部壁453、その両端部において中央壁に略直交する2つの側壁463および473、または場合によっては中央壁453に対して傾斜している壁463および473とを備える。この本体は、図2〜図26の端子50と機能的に同様の、好ましくは回路15への接続用に設計された少なくとも部分的に弾性的に可撓性である接続端子50にオーバーモールドされる。構造412の本体は、エミッタ42およびレシーバ44のそれぞれの電気的接続のために、壁453の下側で部分的にアクセス可能な、導体482および492、並びに補助エミッタ421および補助レシーバ441の接続のために、壁463および473の外側で部分的にアクセス可能な端子と同様にオーバーモールドされる(図91では、エミッタ421の導体の1つが484によって指定され、レシーバ441の接続用の導体は、略同様の構成を有する)。
中央壁453の上面には、対応する貫通開口51aを有する形成部51が設けられているが、同じ壁の下面には、前述した様々な実施の形態のように、対応する壁52aを有する形成部52が設けられている。補助電子構成要素421および441は、基本的には空間フィルタの機能を果たすエミッタ411に設けられた孔463aに貫通孔463aおよび473aが目的的に設けられた壁463および473の外側に取り付けられている。電子部品42および44は、壁453の内側に取り付けられている。好ましくは、エミッタ42には、例えば先に43によって指定されたタイプの対応する空間フィルタが連合されている。
さらに、好ましくは、中央壁453の上面は、ブロック要素604のための2つの位置決め突起511を有し、その輪郭は、前記突起511と係合可能な凹部を画定する。
示されるように、図81〜図88のバージョンと比較して、エミッタ42および本体10aのプラスチック材料の経時変化を補償するために設けられた補助エミッタ421および補助レシーバ441は、主検知エミッタ42および主検知レシーバ44も担持するモジュール402に取り付けられている。
例示される場合、モジュール402は、好ましくは可撓性端子50を介して回路15に接続されるが、剛性タイプの他の接続を使用することも可能である。遮断要素604は、対応する位置決め突起511も利用するモジュール402の上側構造51上に予め組み立てられてもよい。図95および図96に概略的に示されるように、モジュール402がシート314上に載置されるまで、回路は、図94に概略的に示されるように、シート22に挿入される。このステップでは、形成部313の2つの付属部35が貫通開口51aを貫通し、モジュールの下側構造52の壁52aは、付属部35の外側に必要なグリップを付与するブロック要素604の中央孔のいくつかのタブを有して、2つの付属部(図96を参照)の間を貫通する。
それゆえに組み立てられた状態では、図97にも示されるように、エミッタ421とレシーバ441との間には、壁315(または他の適切な形状の壁)が設定される:エミッタ421によって生成された光線は、壁315を通過してレシーバ441に到達し、それゆえに基準信号を発生させる。
このように、既に説明したように、主エミッタ42の経時変化による光強度の可能な変動を補償するための基準を有することが可能である。前述したように、実際には、エミッタ42および421は同様である。さらにまた、壁315の存在のおかげで、レシーバ441に入射する光線は、本体10aのプラスチック材料によって導入された屈折の関数である。このようにして、図81〜図89を参照して説明したように、プラスチック材料の経時変化による屈折率の変化は、屈折光線の強度の変化、したがってレシーバ441上の光強度の、すなわち、レシーバによって放射された信号の強度の変化を伴う。したがって、補助レシーバ441の信号を基準として考えると、材料の特性および/または他の環境要因または使用条件に起因する変化のばらつきを補償することが可能である。
図98に例示されているのは、レベル検知装置10の回路支持部15によってここでは表されている対応するインターフェース回路へのその接続のための、モジュール402の可能な電気回路図である。図示されるように、端子50は、好ましくは、エミッタ42およびエミッタ421の供給レベルVcc、グラウンドGND、および2つの光検出器44および441に対応する2つの電圧信号AおよびCを入出力信号として有することを可能にする。これらの信号AおよびCは、コントローラMP内で(図99に概略的に示されるように)数値処理のために回路支持部15に送られ、および/または電気コネクタ13a、16(または113a、16)を介して外部回路に送られる。
代わりに、図99に例示されているのは、モジュール402を含む品質光センサの動作のブロック図である。この図において、Vccによって指定されるものは、エミッタ42および421の低電圧電源であり、ブロックOGは、ガイド311および壁21の対応する部分によって画定される光学幾何学的形状を表し、ブロックORは、エミッタ421とレシーバ441との間に設定された本体10aの部分315を表している。図示されるように、レシーバ44および441からの出力における電圧信号AおよびCは、調整回路CCによって処理され、調整信号A1およびC1は、マイクロプロセッサMPの対応する入力に到達し、信号C1の関数として信号A1を補正することによって、溶液の濃度の値または他の何らかの特性の値または物質の種類を表す信号Sを生成する。この場合においても、構成要素CCおよびMPは、回路基板15上に配置されることが好ましく、マイクロコントローラMPは、液体溶液のレベル検知および品質検知の双方を管理する。もちろん、図99のブロック図はまた、図81〜図88を参照して説明した実施形態に関しても適用される。
また、図89〜図99の品質光センサの一般的な動作は、図81〜図88を参照して、特に光ガイド312と組み合わせた光エミッタ41およびレシーバ44の使用に関して記載されたものと同様である(特に、図87〜図88に関する記載の部分を参照)。
明らかに、部位302、形成部313、シート314、および壁315のうちのそれぞれは、それらの機能が維持される限り、例示したものとは異なる形状を有することができ、可撓性端子50の代わりに、先に501によって指定されたタイプの電気配線が使用されることができる。
様々な実施形態において、本発明にかかる装置10を装備する光センサは、その動作が、光屈折の法則、特に固体から流体への通過における光線の屈折(互いに異なる屈折率を有する2つの媒質)および流体の濃度による屈折率の変化に少なくとも部分的に基づいている。物理学およびスネルの方程式から知られているように、入射光線の同じ入射角が与えられている場合、既に上述したようにその濃度を表す、流体の屈折率の変化は、流体を通って屈折した光線の角度の変化を伴う。光放射を受ける要素を適切に事前に配置することによって、屈折した光線の入射位置を検出することができ、したがって流体の濃度および/または特性を測定することができる。
この種の実施形態は、図100〜図111を参照して説明され、先の図のものと同じ参照符号は、既に説明したものと技術的に等価な要素を指定するために使用される。
図100を最初に参照すると、この種の実施形態では、壁21から本体10aのキャビティHの内側に向かって立ち上がる形成部210を含む位置決め部位303が設けられている。形成部210は、必ずしもそうである必要はないが、好ましくはキャビティHを通って延び且つ光モジュール403について上部に位置決め要素を有する形成壁を備える。この例では、このモジュール403は、図105および図106からわかるように、モジュール403についての少なくとも1つの上側付属部210aおよび非常に好ましくは側部コントラスト要素210bを好ましくは画定する形成部210の上面に載置されるように設計されている。
この種の実施形態では、全体として220によって指定される光線の伝播のための形成された光学インサートを使用することが想定されており、例えば壁21のものと同じ材料など、透明材料またはセンサの動作光放射に対して透過性の材料の少なくとも一部から作られる。光学インサート220は、図101に明確に示されているように、壁自体の主面から突出するキャビティを画定するように形成された底壁21の一部から基本的に構成された対応するシート230に収容されるように設計されている。この図101に示されているように、液体溶液に浸漬されるシート230を画定する部分は、互いに対して傾斜した2つの外面230a、230bを含む。この例では、2つの表面230aおよび230bは、それらの間に90°よりも大きな角度を形成する。
インサート220は、図102および図103の異なる図で表され、好ましくはプラスチック材料で形成および/または構成されている。インサート220の本体は、好ましくは平面であり且つ形成部210の付属部210aと結合するように設計された貫通孔221aを備えた主壁221を有する。壁221の上側に好ましくは突出するものは、光モジュール403の位置決めのための付属部221bである。
壁221の下面には、光の透過用の2つの要素222および223が突出しており、そのそれぞれは、先端に、好ましくは約45°傾斜した傾斜面222aおよび223aを有する。さらに、好ましくは、インサート220の本体は、同様に、各透過要素222および223に対応する位置にそれぞれある壁221の上側に開放した2つのハウジングまたはシート222bおよび223bを画定する。インサートの本体は、好ましくは、透過要素222および223を含む単一部品から構成される。図示するように、シート222bおよび223bは、光モジュール403のエミッタおよびレシーバの少なくとも一部を収容するように設計されている。好ましくは、対応する傾斜面223aが入射光線を受け入れるように設計されている場合、透過要素223は、細長い断面、例えば、略矩形であり、その位置は、液体溶液の濃度の関数として、表面223aの長手方向において変化することができる。透過要素222は、この例では円形断面を有する。
シート230(図100〜図101)は、その内部に透過要素222および223の少なくとも一部を収容するように設計されており、したがって、それに応じて形成され、および/または少なくとも部分的に相補的な形状を有し、好ましくはシート230の少なくともいくつかの内壁により、透過要素222および223の少なくともいくつかの面に面して設定されるかまたは結合されている。
図104を参照すると、光モジュール403は、好ましくは、形成部210の付属部210aおよびインサート220の付属部221bのために、2つの貫通開口413aおよび413bを有する印刷回路支持部またはPCBによって構成された略板状の支持部を備える構造413を有する。
構造413の下側には、少なくとも1つのエミッタ422と、光放射、好ましくは可視放射の少なくとも1つのレシーバ442とが連合されている。エミッタ422は、例えば、発光ダイオードであってもよい。好ましい実施形態では、レシーバ442は、光検出器によってそれぞれ構成された独立した画素の線形または2次元のアレイを含むCMOSアレイタイプのレシーバである。構造413は、例えば導電性材料から作られた経路と前記構成要素の端子用の金属化された孔とを備える明確さの理由から図示されていない構成要素422および442の電気的接続のための適切な要素を含む。可能な他の実施形態(図示せず)によれば、構造413はまた、前記経路および孔の機能を果たす、すなわち先の実施形態に関して説明したものと同様の技術を使用して、導電性材料から作られた電気接続要素上にオーバーモールドされた例えばプラスチック材料などの電気絶縁材料から作られた本体を備えることができる。
好ましい実施形態では、モジュール403と装置の回路支持部15との間の電気的接続は、例えば図100〜図101において504によって指定されるフラットケーブルを介して得られ、この場合、回路15は、好ましくは、接続用のコネクタまたは経路および/または導電パッドを備える。明らかに、前述したことにしたがって、別個の可撓性端子または電気配線または他の接続部を介して接続を提供することも可能である。もちろん、フラットケーブルはまた、前述した様々な実施形態の光モジュールの接続に使用することもできる。
組み立ての目的で、光学インサート220は、図105に概略的に示されるように、特にその壁221の下面が形成部230の上面に載置されるように、本体10aに取り付けられる。このステップでは、インサート220の孔221aが形成部210の付属部210aに嵌め込まれていることを確認するように注意を払わなければならない。取り付けられた状態では、図106からわかるように、形成部210の上側コントラスト要素は、インサート220の適切な位置決めに寄与する。さらに、この状態では、インサートの要素222および223は、特にシート230の外面230bに対向する位置において(図101および図109を参照)要素222の傾斜面222aおよびシート230の外面230aと対向する位置において(図101および図111を参照)要素223の傾斜面223aとともに対応するシート230に挿入される。
次に、モジュール403が予め組み立てられた回路支持部15は、モジュール自体がインサート220の上側に載置されるまで、本体10aのキャビティ内に挿入される。位置決めの目的のために、光モジュールの構造の孔413aおよび413bはまた、図107からわかるように、それぞれ、形成部210の付属部210aおよびインサート220の付属部221bに結合される。さらに、この状態では、エミッタ422およびレシーバ442は、インサート220の対応するシート222bおよび223b内に位置決めされるおよび/または少なくとも部分的に収容される(図109および図111を参照)。
この時点で、モジュールは、実質的に604によって指定されるタイプの固定リングを介して所定位置に固定され、そのタブ付き孔は、付属部210aと干渉して係合する。リング604は、好ましくは、バネとしても動作し、モジュール403と光学インサート220の位置決めおよび/または可能な組立公差の回復を可能にする。そして、回路がカバー自体のそれぞれのシート13f(図101)に結合するように注意しながら、カバー13が本体10aに固定される。
理解されるように、少なくとも付属部210aおよび孔221aは、可能なコントラスト要素210bと組み合わせて、形成部210に対するインサート220の位置決めおよびセンタリングのための手段を提供するが、付属部210a自体およびインサート220の付属部221bは、孔413aおよび413bとともに、形成部210およびインサート220に対するモジュール403の位置決めおよびセンタリング手段を提供する。
インサート220は、エミッタ422によって生成された光線をレシーバ442まで本体10aも介して、特に対応するシート230の壁230aおよび230bを介して、壁が浸漬される液体物質も介して伝播するように設計されている。したがって、インサートの光学面222aおよび223aは、空気とプラスチック材料との間の界面も考慮して、光線を正しい方法で反射するように設計されている。同様に、シート230、特にその外面230aおよび230bは、プラスチック材料と液体溶液との間の界面で光線を屈折させる目的で設計されている。
光センサの動作が図109〜図111に例示されている。図109を最初に参照すると、光線Rは、固体と空気との間の界面を表す45°で傾斜した光学面222aに当たるまで、インサート220、特に要素222内のエミッタ422によって放射される。この目的のために、エミッタ422は、関心のある方向に高濃度の放射を得るために、コリメート型であることが好ましい。
光学面222aは、入射光線Rに対して90°の出射光線R1を有して固体と空気との間の界面で全反射させるように設計されて傾けられていることが好ましい。要素222とシート230の対応する部分との間の界面は、互いに平行であり、入射光線R1と直交しており、適切な表面仕上げが施されている。光線R1は、インサート220とシート230との間の小さな距離によって生成される微小な屈折を無視して、方向を変えることなく伝播する。
ここで図110を参照すると、光線R1は、シート230と液体溶液との間の界面の光学面に当たり、この表面は、シート230の外面230bによって表される。光学面230bは、光線R1が液体内の光線R2において、シート230の外面230aによって表される液体とシート230との間の界面の他方の光学面に向かって屈折されるように設計されて傾けられている。入射光線R2が第2の境界面230aに到達すると、屈折の結果として、シート230の対応する壁を通る光線R3に変換される。
また、図111を考慮すると、光線R3は、シート230の内側からインサート220まで、特にその要素223まで通過する。2つの界面、すなわち、プラスチック材料(シート230)と空気との界面および空気とプラスチック材料(要素223)との間の界面は、同様に空気中の小さな距離を無視できるものと仮定して光線が偏向を受けないように、互いに平行であり且つ入射光線R3と直交している。光線R3は、要素223の45°に傾斜した光学面223aに入射し、レシーバ44aに向けて全反射される光線R4に変換される。
光線R4は、レシーバ442の線形または2次元アレイに入射し、所与の画素を照射させる:このようにして、液体溶液の所与の濃度Conc1には、照射された所与の画素、したがってレシーバ442によって生成された信号が連合される。光線R4がいくつかの隣接画素を照射する場合、信号を処理して対応する平均画素または平均点を画定することが可能である;あるいは、光ビームの中心点に対応する最高画素値を考慮して、各画素に関連する異なる光強度を検出することができる。溶液濃度が異なる濃度Conc2の場合には、溶液自体の屈折率が変化する:したがって、境界面における光線R1の入射角を一定に保つと、光線R2の角度、したがって濃度Conc1の場合に対応する光線R3の角度は、図110において光線R2’およびR3’によって表される濃度Conc2の場合に変更される。図111に示す場合のように、光線R3’は、光線R4と同様に、レシーバ442に直角に入射するが光線R4とは異なる点における別の光線に変換され、結果的に先のものとは異なる画素を照射する(先に濃度Conc1で照射された画素は、代わりにオフになる)。光線R4がいくつかの隣接画素を照射する場合、様々な画素および/または対応する信号強度を検出し、対応する平均画素または平均点を計算することが可能である。線形または2次元の画素アレイ内の照射の変化は、レシーバ442上の入射光線の正確な位置を識別することを可能にする:このようにして、液体溶液の濃度を表す所与の値を線形または2次元アレイの画素上の各照射変化に関連付けることが可能になる。
前述の説明から、本発明の特徴は、同様にその利点を発揮するので、明らかに出現する。
当業者であれば、以下の特許請求の範囲で定義される本発明の範囲から逸脱することなく、例として記載された光センサに多くの変更を加えることができることは明らかである。
例えば経時変化または使用条件にしたがって変化する装置の本体のプラスチック材料の少なくとも1つの特性の検出を目的とした補助または基準装置の存在は、自律的に進歩的であると理解されるべきであり、すなわち、エミッタ42、422およびレシーバ44、442を含むものなど、主光検知装置の存在に必ずしも関連していなくてもよく、あるいは温度検知装置および/またはレベル検知装置の存在に関連していなくてもよい。
装置10の本体の材料の特性を検出するためのこのような補助または基準装置は、例えば、エミッタ421およびレシーバ441(図84〜図89および図90〜図99)を参照して先に例示したタイプの光学タイプであってもよく、あるいは(本体10aなど)本体の材料の静電容量および/またはインピーダンスの変化、または熱伝導率および/または抵抗の変化を検出する装置など、その目的のために設計されたいくつかの他の種類のものであってもよい。
説明したように、前記補助装置によって行うことができる検出は、装置の本体の材料、特に光放射に対して透明または透過性の材料の状態に関する情報を供給する。この種の情報は、対応する検出が間接的に行われた場合に、すなわち、検出される(温度センサ19aまたは電極Jなどの)検知手段と流体(物質または周囲空気)との間に設定された壁(本体10aの壁20もしくは21または本体110aのケーシング114の壁など)の存在下で、レベルセンサおよび/または温度センサなどの自律的に発明的な態様にかかる装置の他のセンサを用いて行われる検出の補償の目的のために有用である。
例えば、前述の介在壁の材料の経時変化および/またはこの材料によって受ける熱応力は、問題の材料の熱伝導率の特性の変化を引き起こす可能性があり、これは、温度検知の精度に悪影響を与えることがあることが理解される。この目的のために、例えば、少なくとも1つの電気ヒータと1つの温度センサとを備え、同一の基準壁の異なる点に連合された熱式の基準装置を考えることができる。
前述の介在壁の材料の経時変化および/または熱応力および/または変質は、問題の材料の電気絶縁の特性および/または誘電特性および/または電気インピーダンスの特性の変化を引き起こし、その結果、例えば、(本体110aの壁114および/または120などの)壁を介して検出されるべき流体から隔離された電極を有する容量性センサ手段および/またはレベル検知手段を介して行われる場合に検出の精度に悪影響を与える。この目的のために、1つの同じ基準壁の異なる点に連合された少なくとも2つの電気導体または電極を備える少なくとも1つの静電容量、および/またはインピーダンス、および/または電気抵抗を検出するように設計された基準装置が設けられることができる。
この種の用途では、センサ装置の制御電子装置は、補助装置を介して取得された情報の関数として行われる検出を補償するために適切に設けられ、したがって問題の物質の特性の可能な変動を示す。この目的のために、例えば制御電子装置の記憶手段には、考慮されるプラスチック材料の基準特性(光学特性、特にその屈折率など)とセンサ装置が設計される測定に影響を及ぼすそれらの他の特性(導電率またはインピーダンスおよび/または熱伝導率または抵抗など)との間に存在する相関関係を表現することを目的として、例えば表形式でおよび経験的調査に基づいて対応する情報が符号化されることができる。この情報は、例えば温度および/またはレベル検知ステップなどの前述の測定の過程で必要な補償を行うために、制御電子装置、特に電子コントローラによって使用される。
明らかに、補助または基準装置は、それを搭載するセンサ装置の本体の任意の適切な位置に設けることができ、記載されたタイプの光学基準装置の場合、対応するエミッタとレシーバとの間にその特性が監視されるものと同じプラスチック材料から作られた一部が設定されることが好ましい。
前述したように、本発明にしたがって提供される光モジュールの支持および電気接続構造を得るための態様は、異なっていてもよく、例えば、フレキシブル回路支持部上の構造の1つ以上の本体のオーバーモールディングまたは結合を備えてもよい。
図112〜図116は、オーバーモールディングに基づいて、実質的に図37〜図38に示されたタイプの光モジュールの実装可能なモードの例を示している。これらの図においては、既に上記説明したものと技術的に同等の要素を指定するために、先の図のものと同じ参照符号が使用されている。図112において、全体として300によって指定されているのは、電気接続要素および好ましくは接続端子を一体化したフレキシブル回路支持部またはPCBである。この目的のために、回路支持部300は、例えば、ポリアミド、カプトン(登録商標)または液晶ポリマー(LCP)などの少なくとも1つのポリマーまたはポリエチレンポリエチレンナフタレート(PEN)もしくはポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエチレン(PE)から作られた実質的にフィルム状の絶縁基板301を備える。基板301には、導体48および49好ましくは端子50も形成する、例えば金属または金属合金または導電性フィラーを添加したポリマーからなる導電路が設けられている。
回路支持部300には、中央部3001と2つの側部3002、3003が示されている。側部3002および3003の先端部には、光エミッタおよびレシーバに接続されるべき導電路48、49の端部が配置されており、経路の端部は、好ましくはパッドの形態である(図示せず)。好ましくは、経路48、49の反対側の端部は、代わりに、端子50を提供するために、回路支持部300の中央部3001、特にその端部の近傍に配置されている。この例では、これらの端子は、基板301に設けられた対応する貫通孔と同軸の中央開口を有するパッドによって構成されている。
光モジュールに図36〜図37において45aによって指定されたものと同様の位置決め開口を設けなければならない場合、基板301は、対応する貫通開口300aを有する。前述の位置決め開口が不要な他の実施形態では、開口300aは、省略されてもよい。好ましい実施形態では、回路支持部300の基板301は、いずれの場合にも、いくつかが300bおよび300cによって指定される1つ以上の通路を備えていてもよく、示されるように、この通路を介して、支持および/または位置決め体の絶縁材料の一部が回路支持部300上にオーバーモールドされ、貫通して凝固することになる。好ましくは、少なくとも1つの開口300bが、回路支持部300の側部3002、3003の各先端領域に設けられるとともに、中央部3001に電気的支持および接続構造の中央本体に適切な開口を設けるためにも必要な2つの開口300cが設けられる。
様々な実施形態において、回路支持部300上にオーバーモールドされたものは、先に45、46、および47によって指定された本体の機能を果たすように設計された1つ以上の本体である。図113および図114は、回路支持部300の各領域、特に中央部3001および側部3002、3003の先端領域上にオーバーモールドされた3つの前記本体45、46、および47を含む支持および/または電気接続構造414の場合を例示している。この目的のために、図112からわかるように、回路支持部300は、本体45〜47の輪郭の定義に必要な印象を有する適切な金型(例えば、適切な印象を有する図15のものと略同様の金型)に設定され、本体自体を形成するのに必要な電気的絶縁材料、例えばポリマーまたは熱可塑性材料が注入される。したがって、前記本体は、既に前述した要素を提示するように形成されることができる:例えば、中央部3001には、対応する貫通開口51aとともに、拘束突起45b、並びに上側形成部51および下側形成部52を画定することができるのに対して、側部3002、3003には、シート46a、47aおよび付属部46bおよび47bが画定されることができる。形成の過程で、基板3001の通路300b、300cの存在(図112)は、材料の注入点の反対側の回路支持部300の面に向かって注入材料の必要な流れを可能にし、および/または、材料の固化後に、回路支持部300上での本体自体の固体固定を確実にする。図示されているような様々な実施形態において、通路300cはまた、貫通開口51aの画定のためにも必要である。好ましくは、様々な実施形態において、回路支持部300に対する本体45、46、47の少なくとも1つの固定の目的のために、成形材料が通路300b、300cに、および回路支持部300の双方の面の少なくとも一部に設けられ、および/または形成材料が回路基板300の縁の少なくとも一部に沿って、および回路支持部300の双方の面の少なくとも一部に設けられる。
好ましくは、側部本体44および47は、光モジュールのエミッタおよびレシーバの位置決めおよび電気的接続に必要な回路支持部300の対応する領域を露出したままとするために、対応する下面に、図114において46eおよび47eによって指定される少なくとも1つの通路を提供するように、回路支持部300上にオーバーモールドされる。本明細書に例示されるタイプの端子50の場合、図114に明確に示されるように、例えば光モジュールの配線または電気コネクタのはんだ付けのその後の動作を容易にするために、端子自体もまた少なくとも部分的に露出されたままでとされる通路を画定するように本体45の下面が形成されることもまたさらに好ましい。
金型からの取り出し後、構造414は、図113および図114に示されているようになり、全体として404によって指定される光モジュールを得るために、図115からわかるように、それぞれ各導電性経路48および49に接続されるエミッタ42およびレシーバ44a、44bがその上に取り付けられる。そして、モジュール404は、実質的に以前に説明した態様で、装置の本体の対応する光学的部位に取り付けられることができる。この種の実施形態では、側部本体46、47と中央本体45との間に、図116では301aのみによって指定される全体として可撓性および/または変形可能な回路支持部300の各部が露出したままとされる。回路支持部300のこれらの部分301aの可撓性および/または変形可能性を利用することにより、側部本体46、47、したがってエミッタおよびレシーバは、上述したように、例えば使用されるブロックおよび/または位置決め部材(図20において60によって指定されるタイプの部材など)によって加えられる推力の結果として、部位の対応する光学面(図19に示される面33a、34aなど)に対して正しい位置をとることができる。
もちろん、本体45〜47は、例示したものとは異なる構成を有することができ、側部本体46、47と中央本体との間に延在する薄い接続部、またはいずれの場合にも弾性的に変形可能な部分を画定するようにオーバーモールドされることができる。
本発明のさらなる実施形態では、1つ以上の別個の位置決めおよび/または支持部が回路支持部に連合されている。この種の実施形態は、図117〜図119に例示されており、先の図のものと同じ参照符号は、既に上述したものと技術的に等価な要素を示すために使用される。
図117および図118を最初に参照すると、様々な実施形態において、フレキシブル回路支持部300は、例えば図112〜図115を参照して既に説明したタイプの目的のために使用され、導体48、49および端子50を導電性経路の形態で一体化する。
全体的に41’によって指定されているものは、3つの上側半体、特に45’によって指定される中央半体および46’および47’によって指定される2つの側部半体が識別された単一体であり、これらは、以下に45、46、および47によって指定される支持および/または位置決め部の上部を提供するものである。この例では、側部半体46’および47’は、好ましくは比較的薄いおよび/または可撓性の構成を有する少なくとも1つの接続部160を介して中央本体に接合される。3つの半体45’〜47’の上面は、必要な機能要素を画定するように形成されている。例えば、図117を参照すると、半体45’は、拘束突起45b、上側形成部51、および孔502、並びにここでは45a’および51a’によって指定される貫通開口の各部を画定する。半体46’および47’は、代わりに、対応するシート46a、47aおよび付属部46b、47bを画定する。
代わりに、45’’、46’’および47’’によって指定されるものは、互いに区別される3つの下側半体であり、これらは、以下に45、46、および47によって指定される支持および/または位置決め部の下部を提供するものである。この視点では、例えば図118に見られるように、下側半体45’’は、形成部52、並びに必要な貫通開口の各部45a’’および51a’’、並びに端子50の一部を露出したままにするための開口170を画定する。下側横半体46’’および47’’は、代わりに、略フレームの形態で構成され、それぞれが各通路46eおよび47eを画定する。
様々な実施形態において、前記支持および/または位置決め部、すなわちそれらを形成する半体45’〜47’および45’’および46’’は、熱可塑性または熱硬化性材料などのポリマー、または樹脂から作られる。好ましくは、使用される材料は、特に比較的厚い、例えば少なくとも1mmよりも局所的に厚さで成形される場合、必要な支持および/または位置決め機能を保証するために、比較的剛性のタイプからなる。接続部160は、同じ材料から作られることができ、関節接合部またはヒンジを備えていてもよく、あるいは、例示された場合のように略薄板の形態であってもよく、またはいずれの場合にも適切な柔軟性を保証するために、比較的小さい寸法(1mm未満の厚さなど)を有する。あるいは、半体45’〜47’’(および場合によっては半体45’’〜47’’)は、比較的剛性のポリマーから作られてもよく、代わりに別のフレキシブルな材料から作られた接続部160に共モールドもしくはオーバーモールドまたは連合されてもよい。
様々な実施形態では、半体45’〜47’および半体45’’〜47’’は、例えばスナップ動作結合手段および/またはスロット嵌合および/または締まり嵌め手段などの相互結合手段を備えている。例示された場合では、例えば、半体45’〜47’の下面には、半体45’’〜47’’の上面に設けられた対応するシート190および突起180に連結されることになる突起180およびシート190が設けられている。様々な実施形態において、前記シート190は、貫通シートであるが、他の可能な実施形態では、シートがブラインドシートであってもよい。上述したように、好ましくは、突起180は、対応するシート190におけるスナップ動作によって結合されてもよい。半体45’の下面に画定された対応突起210(図118)を受け入れることになる半体45’’の上面に画定されたシート200(図117)などのさらなる相互位置決め要素を設けることも可能であり、これらのシートおよび突起は、基板3001の開口300cに配置されるように設計されている(図117)。突起210およびシート200はまた、例えば、図117および図118に示されるように、半体46’〜46’’および47’〜47’’に、特に基板3001の開口300bのものに対応する位置に設けられてもよい。
半体45’〜47’(すなわち、本体41’)および半体45’〜47’’は、別個に成形されることができ、例えばポリマーから作られることができ、その後、図118からわかるように、エミッタ42およびレシーバ44a、44bが事前に取り付けられることができる回路支持部300の介在により一体に結合されることができる。例えば、例示した場合を参照すると、本体41’の底面は、位置決め突起210、210aが開口300b、300cを貫通するように、回路支持部300の上面に対して配置されている。反対側において、半体45’’〜47’’の上面は、突起180、210と対応するシート190、200との間の結合を生み出すように、回路支持部300の下面に対向して配置されている。下側半体46’’および47’’の通路46e、47eの存在は、回路支持部300へのエミッタおよびレシーバの事前組立を可能にする。上述したように、例示された場合、突起180およびシート190は、スナップ動作結合のために構成されているが、それらの結合のタイプ、並びにそれらの数および/または位置は、異なっていてもよい。
半体45’〜47’と半体45’’および47’’との間の結合に続いて、光モジュールが画定され、その構造は、本体45、46および47を備え、そのそれぞれは、図119からわかるように、対応する半体45’〜45’’、46’〜46’’、および47’〜47’’によって形成され、モジュールは、全体として405によって指定されている。この種の実施形態においても、側部本体46、47と中央本体45との間には、可撓性または変形可能な回路支持部300の各部301a、並びに可撓性を有するかまたは関節式に接続されている中間本体部160が露出したままである。回路支持部300のこれらの部分301aおよび中間部160の可撓性を利用することによって、側部本体45〜47、したがってエミッタおよびレシーバは、使用されるブロックおよび/または位置決め部材によって加えられる推力の結果として、部位の対応する光学面に対して正しい位置をとることができる(これに関して、図119は、モジュールが組み立てられた状態を例としてシミュレートすることに留意すべきである)。
明らかに、スナップ動作結合手段、および/またはスロット嵌合手段、および/または締まり嵌め手段の代わりに、半体45’〜47’および45’’〜47’’は、これらが想定される場合、例えば、結合手段180〜210自体の接着、または溶接、または部分的再溶融を介して、回路支持部300の介在によって何らかの他の方法で互いに固定された状態とすることができる。さらに、中間接続部160の存在は、製造の観点から、特に取り扱いを容易にするためには有利であり、場合によっては回路支持部300の導電路を保護する目的で有用であるが、実装の目的のためには厳密には不可欠ではないことが理解される。他方では、好ましくは、半体45’’〜47’’はまた、160によって指定される部分と同様の中間可撓性部を介して一緒に接合されて単一の本体を形成することができる。一方では、例えば導電路の保護をモジュールに提供することが望まれる場合には、回路支持部300の上面および/または下面において、160によって指定されたものと同じタイプの中間接続部もまた、図112〜図115を参照して説明したものと同じタイプの実施形態の場合に想定されることができる。
さらに、例えば300によって指定されるものと同じタイプのフレキシブル回路はまた、特に中央本体45のオーバーモールディングの場合、図7〜図9または図91〜図93を参照して説明したタイプの可撓性タイプの金属接続端子50を備えることもできることを理解されたい。
可能な変形実施形態では、本体41’は、例えば図119のように半体45’に対して既に傾斜した構成の半体46’および47’を用いて、特に中間本体部160の存在を利用して成形されることができる;場合によっては、この目的のために、半体45’’〜47’’もまた、中間本体部を介して半体45’’に接合されることができる。この種の変形例は、特に本体45〜47が中間本体部を介して一緒に接合されているとき、図112〜図116のものと同じタイプのオーバーモールド構造の場合にも適用することができる。
明らかに、図112〜図116および図117〜図119を参照して説明したタイプの光モジュールは、前述の全ての実施形態で使用することができる。
1つの実施形態に関連して記載された個々の特性が、本明細書に記載される他の実施形態において使用されることができることは、当業者にとって明らかであり、様々な実施形態において、先の例とはさらに異なることがある前述した個々の特性の組み合わせを備える本発明にかかるセンサ装置を提供することが可能である。
例えば、記載された様々な実施形態の全ては、図72〜図78の実施形態に関連して提供される教示にしたがって実装されてもよい。同様に、参照光ガイド(先に421、441、372、352によって指定された要素など)を介在させて、少なくとも1つのエミッタおよび少なくとも1つの基準光放射のレシーバを想定する解決策は、全ての実施形態において実装されることができる。
様々な実施形態では、本体10aの閉鎖または底構造はまた、タンク1の内側に向かって突出するハウジング部12の周壁20の一部、または液体物質と接触する対応する外面を含むことができる。この種の実装形態では、物質の品質および/または他の特性を検出するための光学装置は、光センサの動作光放射に対して透明な材料から作られる周壁20のこの突出部に連合されることができる。例えば、図100〜図111の実施形態を参照すると、シート230は、周壁20の前記部分に画定されることができ、周壁は、少なくとも表面230a〜230b(図101および図110)を画定するように形成されることができる。
様々な実施形態では、光放射に対して少なくとも部分的に透明または透過的である先の例に示された特性の少なくとも一部を一体化する、先に31によって指定されたタイプの光学構造または光学プリズムは、対応するシートに取り付けられた別個のまたは独立した要素として構成される。例えば、図72〜図78を参照して説明された光学構造またはプリズム31は、図100〜図111を参照して説明された例の形成光学インサート220のような別個の要素とすることができるが、対応するシート21cは、シート130のような光放射に対して透明な底壁および/または壁を有することができる。
上述したように、前述したタイプのセンサ装置は、適切な構造的変更(例えば、異なる角度αを有するおよび/または異なるエミッタおよび/またはレシーバを用いる)を行うことによって得られてもよく、あるいは他の実施形態でおよび/または他の用途のために得られてもよく、および/または燃料の特性を検出するためおよび/またはガソリン−エタノール混合物またはディーゼル−バイオディーゼル混合物などの燃料の混合物を区別するため、あるいは燃料の汚染の可能性を検出するために使用されてもよい。
上述したように、物質の特性を検出するための光センサを備える、記載されたタイプのセンサ装置は、発電機などの内燃機関または吸熱エンジンを想定する車両とは異なるシステムにおいても使用されることができる。
本発明は、検出の対象となる液体物質のタンクおよび包括的容器を特に参照して説明されたが、記載されたセンサ装置は、液体物質が収容され且つ/または流れる水圧ダクトにも同様に適用することができる:この観点で、先に使用された用語「容器」または「タンク」は、検出対象の物質の収容および/または通過を可能にするように設計された包括的ダクトも指すと理解されなければならない。